JP5520207B2 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

通信装置及び通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5520207B2
JP5520207B2 JP2010278290A JP2010278290A JP5520207B2 JP 5520207 B2 JP5520207 B2 JP 5520207B2 JP 2010278290 A JP2010278290 A JP 2010278290A JP 2010278290 A JP2010278290 A JP 2010278290A JP 5520207 B2 JP5520207 B2 JP 5520207B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
srs
signal
communication terminal
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010278290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012129725A (ja
Inventor
咲子 中村
順 北門
崇顕 牧田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2010278290A priority Critical patent/JP5520207B2/ja
Priority to US13/326,268 priority patent/US8781518B2/en
Publication of JP2012129725A publication Critical patent/JP2012129725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5520207B2 publication Critical patent/JP5520207B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/38TPC being performed in particular situations
    • H04W52/42TPC being performed in particular situations in systems with time, space, frequency or polarisation diversity
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/03Cooperating elements; Interaction or communication between different cooperating elements or between cooperating elements and receivers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A), DMT
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0048Allocation of pilot signals, i.e. of signals known to the receiver
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/13Receivers
    • G01S19/21Interference related issues ; Issues related to cross-correlation, spoofing or other methods of denial of service
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0837Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using pre-detection combining
    • H04B7/0842Weighted combining
    • H04B7/086Weighted combining using weights depending on external parameters, e.g. direction of arrival [DOA], predetermined weights or beamforming
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/04Error control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices

Description

本発明は、複数のアンテナを用いて通信する通信技術に関する。
従来から無線通信に関して様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、LTE(Long Term Evolution)に関する技術が開示されている。LTEは、「E−UTRA」とも呼ばれている。
特開2008−099079号公報
LTE等の通信システムにおいては、複数のアンテナから成るアレイアンテナの指向性を適応的に制御するアダプティブアレイアンテナ方式が採用されることがある。基地局が、アダプティブアレイアンテナ方式を用いて通信端末に対して信号を送信する際には、他の通信端末に対して干渉を与えることを抑制するために、送信先の通信端末にビームが向くように、アレイアンテナの送信指向性に関してビームフォーミングが行われる。このビームフォーミングは、通信端末からの既知信号に基づいて行われる。基地局において、既知信号を受信したタイミングと、当該既知信号に基づいてビームフォーミングを行って信号を送信するタイミングとが離れていると、ビームフォーミングの精度が低下し、送信先ではない通信端末に対して干渉を与えることがある。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、ビームフォーミングを行って信号を送信する際に、送信先ではない通信相手装置に対して干渉を与えることを抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る通信装置は、複数のアンテナを用いて通信を行う通信部を備え、前記通信部は、送信信号を送信する際には、受信した既知信号に基づいて、複数のアンテナでの送信指向性に関してビームフォーミングを行い、前記通信部は、前記既知信号を受信してから前記送信信号を送信するまでの時間間隔が長いほど、当該送信信号を送信する際の送信電力を小さくする制御を行う。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記通信部が受信する信号の受信電力を求める受信電力取得部がさらに設けられ、前記通信部は、ある通信相手装置から受信した信号の前記受信電力としきい値とを比較し、当該受信電力が当該しきい値よりも小さい場合には、当該通信相手装置についての前記制御を行わない。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記通信部は、前記制御を行う際には、前記複数のアンテナからの送信信号の送信電力を均等に小さくする。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記通信部は、ある通信相手装置から受信した信号の前記受信電力としきい値とを比較する際には、当該通信相手装置からの前記既知信号を受信してから前記送信信号を当該通信相手装置に送信するまでの前記時間間隔が短いほど小さいしきい値を使用する。
また、本発明に係る通信方法は、複数のアンテナを用いて通信を行う通信方法であって、(a)前記複数のアンテナで既知信号を受信する工程と、(b)前記複数のアンテナから送信信号を送信する工程とを備え、前記工程(b)では、前記工程(a)で受信された前記既知信号に基づいて、前記複数のアンテナでの送信指向性に関してビームフォーミングが行われ、前記工程(b)では、前記工程(a)において前記既知信号が受信されてから前記送信信号を送信するまでの時間間隔が長いほど、当該送信信号を送信する際の送信電力が小さくなる。

本発明によれば、ビームフォーミングを行って信号を送信する際に、送信先ではない通信相手装置に対して干渉を与えることを抑制することができる。
実施の形態に係る基地局を備える通信システムの構成を示す図である。 実施の形態に係る基地局の構成を示す図である。 実施の形態に係るTDDフレームの構成を示す図である。 TDDフレームの構成の種類を示す図である。 実施の形態に係るTDDフレームの構成の詳細を示す図である。 SRS送信帯域の周波数ホッピングを示す図である。 送信信号に対する送信ウェイトの設定方法を説明するための図である。 基地局の送信信号が送信先ではない通信端末に干渉を与える様子を示す図である。 ある部分周波数帯域においてSRSが送信される様子を示す図である。 実施の形態に係る基地局の動作を示すフローチャートである。 実施の形態における、送信期間と受信電力と送信電力との関係を示す図である。 送信電力低減制御によって、周辺基地局と通信する通信端末に対する干渉が抑制されている様子を示す図である。 送信電力低減制御によって、周辺基地局と通信する通信端末に対する干渉が抑制されている様子の他の例を示す図である。 変形例における、送信期間と受信電力と送信電力との関係を示す図である。
図1は本実施の形態に係る通信装置を備える通信システム100の構成を示す図である。本実施の形態に係る通信装置は、例えば、通信端末と通信する基地局である。以後、本実施の形態に係る通信装置を「基地局1」と呼ぶ。
通信システム100は、例えば、複信方式としてTDD(Time Division Duplexing)方式が採用されたLTEであって、複数の基地局1を備えている。各基地局1は、複数の通信端末2と通信を行う。LTEでは、下り通信ではOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式が使用され、上り通信ではSC−FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)方式が使用される。したがって、基地局1から通信端末2への送信にはOFDMA方式が使用され、通信端末2から基地局1への送信にはSC−FDMA方式が使用される。OFDMA方式では、互いに直交する複数のサブキャリアが合成されたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号が使用される。
図1に示されるように、各基地局1のサービスエリア10は、周辺基地局1のサービスエリア10と部分的に重なっている。複数の基地局1は、図示しないネットワークに接続されており、当該ネットワークを通じて互いに通信可能となっている。また、ネットワークには図示しないサーバ装置が接続されており、各基地局1は、ネットワークを通じてサーバ装置と通信可能となっている。
図2は各基地局1の構成を示す図である。基地局1は、時間軸と周波数軸とからなる2次元で特定される無線リソースを複数の通信端末2のそれぞれに個別に割り当てることによって、当該複数の通信端末2と同時に通信することが可能となっている。基地局1は、送受信アンテナとしてアレイアンテナを有し、アダプティブアレイアンテナ方式を用いてアレイアンテナの指向性を制御することが可能である。
図2に示されるように、基地局1は、無線処理部11と、当該無線処理部11を制御する制御部12とを備えている。無線処理部11は、複数のアンテナ110aから成るアレイアンテナ110を有している。無線処理部11は、アレイアンテナ110で受信される複数の受信信号のそれぞれに対して増幅処理、ダウンコンバート及びA/D変換処理等を行って、ベースバンドの複数の受信信号を生成して出力する。
また、無線処理部11は、制御部12で生成されるベースバンドの複数の送信信号のそれぞれに対して、D/A変換処理、アップコンバート及び増幅処理等を行って、搬送帯域の複数の送信信号を生成する。そして、無線処理部11は、生成した搬送帯域の複数の送信信号を、アレイアンテナ110を構成する複数のアンテナ110aにそれぞれ入力する。これにより、各アンテナ110aから送信信号が無線送信される。
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)及びメモリなどで構成されている。制御部12は、機能ブロックとして、送信信号生成部120、受信データ取得部121、無線リソース割り当て部122、送信ウェイト処理部123、受信ウェイト処理部124、送信電力制御部125及び受信電力取得部126を備えている。
送信信号生成部120は、通信対象の通信端末2に送信すべき送信データを生成する。そして、送信信号生成部120は、生成した送信データを含むベースバンドの送信信号を生成する。この送信信号は、アレイアンテナ110を構成する複数のアンテナ110aの数だけ生成される。
送信ウェイト処理部123は、送信信号生成部120で生成された複数の送信信号に対して、アレイアンテナ110での送信指向性を制御するための複数の送信ウェイトをそれぞれ設定する。そして、送信ウェイト処理部123は、複数の送信ウェイトがそれぞれ設定された複数の送信信号に対して逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)等を行った後に、当該複数の送信信号を無線処理部11に出力する。
受信ウェイト処理部124は、無線処理部11から入力される複数の受信信号に対して、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)を行った後に、アレイアンテナ110での受信指向性を制御するための複数の受信ウェイトをそれぞれ設定する。そして、受信ウェイト処理部124は、複数の受信ウェイトがそれぞれ設定された複数の受信信号を合成して新たな受信信号を生成する。
受信データ取得部121は、受信ウェイト処理部124で生成された新たな受信信号に対して、逆離散フーリエ変換や復調処理等を行って、当該受信信号に含まれる制御データやユーザデータなどを取得する。
送信電力制御部125は、アレイアンテナ110から送信される送信信号の送信電力を制御する。無線処理部11には、送信ウェイト処理部123から出力される複数の送信信号をそれぞれ増幅する複数の送信アンプ(図示せず)が設けられている。本実施の形態に係る送信電力制御部125は、当該複数の送信アンプでの増幅率を制御することによって、複数のアンテナ110aからそれぞれ送信される複数の送信信号の送信電力を制御する。
受信電力取得部126は、アレイアンテナ110で受信される受信信号の受信電力を求める。
本実施の形態に係る基地局1では、無線処理部11、送信ウェイト処理部123、受信ウェイト処理部124及び送信電力制御部125によって、アレイアンテナ110の指向性を適応的に制御しながら複数の通信端末2と通信を行う通信部13が構成されている。通信部13は、通信端末2と通信する際に、アレイアンテナ110の受信指向性及び送信指向性のそれぞれを制御する。具体的には、通信部13は、受信ウェイト処理部124において、受信信号に乗算する受信ウェイトを調整することより、アレイアンテナ110での受信指向性のビーム及びヌルを様々な方向に設定することができる。また、通信部13は、送信ウェイト処理部123において、送信信号に乗算する送信ウェイトを調整することより、アレイアンテナ110での送信指向性のビーム及びヌルを様々な方向に設定することができる。送信ウェイトは受信ウェイトから求めることができ、受信ウェイトは通信端末2からの既知信号に基づいて求めることができる。
無線リソース割り当て部122は、通信対象の各通信端末2に対して、当該通信端末2への送信に使用する下り無線リソース(送信周波数及び送信時間帯)を割り当てる。送信信号生成部120は、無線リソース割り当て部122が通信端末2に割り当てた下り無線リソースに基づいて、当該通信端末2向けの送信信号を生成するとともに、当該下り無線リソースの送信時間帯に基づいて当該送信信号を送信ウェイト処理部123に入力する。これにより、通信端末2に送信すべき送信信号が、当該通信端末2に割り当てられた下り無線リソースを用いて通信部13から送信される。
また無線リソース割り当て部122は、通信対象の各通信端末2に対して、当該通信端末2が基地局1に送信する際に使用する上り無線リソースを割り当てる。送信信号生成部120は、無線リソース割り当て部122が通信端末2に割り当てた上り無線リソースを当該通信端末2に通知するための送信信号を生成して出力する。これにより、通信端末2は、基地局1への送信に使用する上り無線リソースを知ることができ、当該上り無線リソースを用いて基地局1に信号を送信する。
<TDDフレームの構成>
次に基地局1と通信端末2との間で使用されるTDDフレーム300について説明する。TDDフレーム300は、時間軸と周波数軸とからなる2次元で特定される。TDDフレーム300の周波数帯域幅(システム帯域幅)は例えば20MHzであって、TDDフレーム300の時間長は10msである。基地局1の無線リソース割り当て部122は、TDDフレーム300から、各通信端末2に対して割り当てる上り無線リソース及び下り無線リソースを決定する。
図3はTDDフレーム300の構成を示す図である。図3に示されるように、TDDフレーム300は、2つのハーフフレーム301で構成されている。各ハーフフレーム301は、5個のサブフレーム302で構成されている。つまり、TDDフレーム300は10個のサブフレーム302で構成されている。サブフレーム302の時間長は1msである。以後、TDDフレーム300を構成する10個のサブフレーム302を、先頭から順に第0〜第9サブフレーム302とそれぞれ呼ぶことがある。
各サブフレーム302は、時間方向に2つのスロット303を含んで構成されている。各スロット303は、7個のシンボル期間304で構成されている。したがって、各サブフレーム302は、時間方向に14個のシンボル期間304を含んでいる。このシンボル期間304は、OFDMA方式の下り通信では、OFDMシンボルの1シンボル期間となり、SC−FDMA方式の上り通信では、DFTS(Discrete Fourier Transform Spread)−OFDMシンボルの1シンボル期間となる。
以上のように構成されるTDDフレーム300には、上り通信専用のサブフレーム302と、下り通信専用のサブフレーム302とが含められる。以後、上り通信専用のサブフレーム302を「上りサブフレーム302」と呼び、下り通信専用のサブフレーム302を「下りサブフレーム302」と呼ぶ。
LTEでは、TDDフレーム300において、周波数方向に180kHzの周波数帯域幅を含み、時間方向に7シンボル期間304(1スロット303)を含む領域(無線リソース)が「リソースブロック(RB)」と呼ばれている。リソースブロックには、12個のサブキャリアが含まれる。無線リソース割り当て部122での通信端末2に対する上り無線リソース及び下り無線リソースの割り当ては、1リソースブロック単位で行われる。なお、上り通信ではSC−FDMA方式が使用されていることから、上りサブフレーム302の1つのスロット303において、ある通信端末2に対して複数のリソースブロックが割り当てられる際には、周波数方向に連続した複数のリソースブロックが当該通信端末2に割り当てられる。以後、1リソースブロックの周波数帯域を「割り当て単位帯域」と呼ぶ。したがって、通信端末2に対して複数のリソースブロックが割り当てられる際には、当該通信端末2に対して複数の割り当て単位帯域が割り当てられることになる。
また、LTEでは、TDDフレーム300の構成については、上りサブフレーム302と下りサブフレーム302の組み合わせが異なる7種類の構成が規定されている。図4は当該7種類の構成を示す図である。
図4に示されるように、LTEでは、0番〜6番までのTDDフレーム300の構成が規定されている。通信システム100では、この7種類の構成のうちの1つの構成が使用される。図4では、「D」で示されるサブフレーム302は、下りサブフレーム302を意味し、「U」で示されるサブフレーム302は、上りサブフレーム302を意味している。また、「S」で示されるサブフレーム302は、通信システム100において、下り通信から上り通信への切り替えが行われるサブフレーム302を意味している。このサブフレーム302を「スペシャルサブフレーム302」と呼ぶ。
例えば、0番の構成を有するTDDフレーム300では、第0及び第5サブフレーム302が下りサブフレーム302となっており、第2〜第4サブフレーム302及び第7〜第9サブフレーム302が上りサブフレーム302となっており、第1及び第6サブフレーム302がスペシャルサブフレーム302となっている。また、4番の構成を有するTDDフレーム300では、第0サブフレーム302及び第4〜第9サブフレーム302が下りサブフレーム302となっており、第2及び第3サブフレーム302が上りサブフレーム302となっており、第1サブフレーム302がスペシャルサブフレーム302となっている。
図5は、1番の構成を有するTDDフレーム300の構成を詳細に示す図である。図5に示されるように、スペシャルサブフレーム302は、時間方向に、下りパイロットタイムスロット(DwPTS)351と、ガードタイム(GP)350と、上りパイロットタイムスロット(UpPTS)352とを含んでいる。ガードタイム350は、下り通信から上り通信に切り替えるために必要な無信号期間であって、通信には使用されない。以下の説明では、通信システム100では、1番の構成を有するTDDフレーム300が使用されるものとする。
LTEでは、下りパイロットタイムスロット351、ガードタイム350及び上りパイロットタイムスロット352の時間長の組み合わせについて、複数種類の組み合わせが規定されている。図5の例では、下りパイロットタイムスロット351の時間長は3シンボル期間304に設定されており、上りパイロットタイムスロット352の時間長は2シンボル期間304に設定されている。
本実施の形態に係る通信システム100では、下りサブフレーム302だけではなく、スペシャルサブフレーム302の下りパイロットタイムスロット351においても下り通信を行うことが可能である。また、本通信システム100では、上りサブフレーム302だけではなく、スペシャルサブフレーム302の上りパイロットタイムスロット352においても上り通信を行うことが可能である。
本実施の形態では、基地局1は、下りパイロットタイムスロット351の各シンボル期間304においてデータを通信端末2に送信する。また、通信端末2は、上りパイロットタイムスロット352に含まれるシンボル期間304において、「サウンディング基準信号(SRS)」と呼ばれる既知信号を送信する。SRSは、複数のサブキャリアを変調する複数の複素信号(複素シンボル)で構成されている。SRSを構成する複数の複素信号が示す符号パターンは基地局1では既知となっている。以後、SRSを構成する複素信号を「SRS複素信号」と呼ぶ。
LTEにおいては、SRSは、上りの通信品質を推定する際に使用されることが多いが、本実施の形態では、上りパイロットタイムスロット352において送信されるSRSを、送信ウェイトを算出するために使用する。つまり、基地局1は、通信端末2が上りパイロットタイムスロット352で送信するSRSに基づいてアレイアンテナ110での送信指向性を制御する。
なお、アレイアンテナ110が受信する、通信端末2からのユーザデータを含む受信信号に対して設定する受信ウェイトについては、SRSではなく、上りサブフレーム302で通信端末2から送信される復調リファレンス信号(DRS:Demodulation Reference Signal)と呼ばれる既知信号に基づいて算出される。
また、SRSは、上りサブフレーム302の最後のシンボル期間304においても送信可能である。以後、特に断らない限り、SRSと言えば、上りパイロットタイムスロット352を使用して送信されるSRSを意味するものとする。SRSは、スペシャルサブフレーム302の上りパイロットタイムスロット352ごとに送信されることから、スペシャルサブフレーム302の上りパイロットタイムスロット352の先頭から、その次のスペシャルサブフレーム302の上りパイロットタイムスロット352の先頭までを「SRS送信周期360」と呼ぶ。
また、上りパイロットタイムスロット352に含まれる各シンボル期間304を「SRS送信シンボル期間370」と呼ぶ。各通信端末2は、各スペシャルサブフレーム302において(SRS送信周期360ごとに)、上りパイロットタイムスロット352に含まれる2つのSRS送信シンボル期間370のうち少なくとも1つを使用してSRSを送信する。
<SRSの送信周波数帯域>
本通信システム100では、SRSの送信に使用可能な周波数帯域400(以後、「SRS送信可能帯域400」と呼ぶ)がシステム帯域の高周波側に寄せられて配置されたスペシャルサブフレーム302と、SRS送信可能帯域400がシステム帯域の低周波側に寄せられて配置されたスペシャルサブフレーム302とが交互に現れるようになっている。つまり、SRS送信可能帯域400は、SRS送信周期360ごとに、システム帯域の高周側及び低周波側に交互に配置されるようになっている。図5では、SRS送信可能帯域400が斜線で示されている。
また、本実施の形態に係る通信システム100では、1つの通信端末2がSRSの送信に使用する周波数帯域(以後、「SRS送信帯域」と呼ぶ)は、SRS送信可能帯域400内において、スペシャルサブフレーム302ごと(SRS送信周期360ごと)に変化し、1つの通信端末2がSRSを複数回送信することによって、SRS送信可能帯域400の全帯域にわたってSRSが送信されるようになっている。この動作は「周波数ホッピング」と呼ばれている。
図6は、ある通信端末2が使用するSRS送信帯域450が周波数ホッピングする様子の一例を示す図である。図6の例では、SRS送信可能帯域400が第1〜第4部分周波数帯域に区分され、SRS送信帯域450が、第1〜第4部分周波数帯域のいずれか1つに順次設定されている。具体的には、SRS送信可能帯域400の帯域幅の4分の1の帯域幅を有するSRS送信帯域450が、SRS送信周期360ごとに、第1部分周波数帯域、第3部分周波数帯域、第2部分周波数帯域、第4部分周波数帯域の順に変化している。
第1〜第4部分周波数帯域のそれぞれの幅は、例えば、24リソースブロック分の周波数帯域幅、つまり、割り当て単位帯域の幅の24倍に設定される。以後、第1〜第4部分周波数帯域を特に区別する必要がないときには、それぞれを「部分周波数帯域」と呼ぶ。また、SRS送信可能帯域400の全領域にわたってSRS送信帯域450が一通り変化する周期を「ホッピング周期」と呼ぶ。図6の例では、ホッピング周期は、4つのSRS送信周期360で構成されている。したがって、4つのSRS送信周期360が経過すると、SRSはSRS送信可能帯域400の全領域にわたって送信されることになる。
基地局1では、無線リソース割り当て部122が、通信対象の各通信端末2に対して、SRSの送信に必要な各種情報を割り当てる。具体的には、無線リソース割り当て部122は、各通信端末2に対して、SRS送信帯域の帯域幅(以後、「SRS送信帯域幅」と呼ぶ)、SRS送信シンボル期間370及びSRS送信帯域の周波数ホッピングの方法(SRS送信帯域をどのように変化させるか)を割り当てる。SRS送信帯域幅は、上記の部分周波数帯域の幅と一致する。したがって、SRS送信帯域幅が変化すると、ホッピング周期も変化することになる。
送信信号生成部120は、無線リソース割り当て部122において、通信端末2に割り当てられたSRS送信帯域幅等を当該通信端末2に通知するための制御信号を含む送信信号を生成する。この送信信号は、通信部13から当該通信端末2に送信される。これにより、各通信端末2は、自身に割り当てられたSRS送信帯域幅、SRS送信シンボル期間370及びSRS送信帯域の周波数ホッピングの方法を認識することができる。各通信端末2は、自身に割り当てられたSRS送信帯域幅等に基づいて、SRS送信周期360ごとにSRSを送信する。
なお、上記の制御信号は、LTEにおいて、“RRCConnectionReconfiguration message”と呼ばれている。また、LTEにおいては、SRS送信帯域幅等を通信端末2に通知するための各種パラメータが定められている。例えば、SRS送信帯域幅は、“srs-BandwidthConfig”と呼ばれるパラメータCSRSと、“srs-Bandwidth”と呼ばれるパラメータBSRSとで決定され、パラメータCSRS,BSRSの値を通信端末2に通知することによって、当該通信端末2にSRS送信帯域幅を通知することができる。
<送信信号に対して送信ウェイトを設定する際の基地局の動作>
次に、基地局1がある通信端末2に送信すべき送信信号に対して送信ウェイトを設定する際の動作について説明する。以後、説明の対象となる通信端末2を「対象通信端末2」と呼ぶことがある。
本実施の形態に係る基地局1では、あるSRS送信周期360において対象通信端末2に送信される送信信号については、原則、当該SRS送信周期360で対象通信端末2が送信する、当該送信信号の周波数帯域を送信周波数帯域に含むSRSに基づいて送信ウェイトが算出され(より正確には、当該SRSに基づいて算出された受信ウェイトに基づいて算出され)、当該送信ウェイトが当該送信信号に設定される。
ただし、基地局1から通信端末2に送信信号が送信されるSRS送信周期360において、当該送信信号の周波数帯域を送信周波数帯域に含むSRSが当該通信端末2から送信されない場合には、当該SRS送信周期360よりも前であって当該SRS送信周期360にできるだけ近いSRS送信周期360において当該通信端末2から送信される、当該送信信号の周波数帯域を送信周波数帯域に含むSRSに基づいて算出された送信ウェイトが、当該送信信号に設定される。以下に、送信信号に対する送信ウェイトの設定方法の具体例について図7を参照して説明する。
図7は対象通信端末2に対する下り無線リソースの割り当て例を示す図である。図7では、無線リソース割り当て部122において対象通信端末2に割り当てられた下り無線リソースが右下斜線で示されている。また図7では、第N番目のTDDフレーム300から第(N+2)番目のTDDフレーム300において現れる6つのSRS送信周期360を、先頭から順にSRS送信周期360a〜360fとしている。
図7において、例えば、SRS送信周期360aで対象通信端末2に送信される第1部分周波帯域の送信信号については、原則通り、SRS送信周期360aにおいて対象通信端末2から送信される、第1部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSに基づいて送信ウェイトが算出され、当該送信ウェイトが当該送信信号に設定される。
また、SRS送信周期360bで対象通信端末2に送信される第3部分周波帯域の送信信号については、SRS送信周期360bにおいて対象通信端末2から送信される、第3部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSに基づいて送信ウェイトが算出され、当該送信ウェイトが当該送信信号に設定される。
また、SRS送信周期360dで対象通信端末2に送信される第4部分周波帯域の送信信号(第(N+1)番目のTDDフレーム300の第9サブフレームで送信される第4部分周波帯域の送信信号と、第(N+2)番目のTDDフレーム300の第0サブフレームにおいて送信される第4部分周波帯域の送信信号)については、SRS送信周期360dにおいて対象通信端末2から送信される、第4部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSに基づいて送信ウェイトが算出され、当該送信ウェイトが当該送信信号に設定される。
これに対して、例えば、SRS送信周期360cで対象通信端末2に送信される、第1部分周波帯域の送信信号については、SRS送信周期360cにおいて、第1部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSが対象通信端末2から送信されていないことから、SRS送信周期360cよりも前のSRS送信周期360aにおいて対象通信端末2から送信される、第1部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSに基づいて算出された送信ウェイトが設定される。
また、SRS送信周期360dで対象通信端末2に送信される第1部分周波帯域の送信信号については、SRS送信周期360dにおいて、第1部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSが対象通信端末2から送信されていないことから、SRS送信周期360dよりも前のSRS送信周期360aにおいて対象通信端末2から送信される、第1部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSに基づいて算出された送信ウェイトが設定される。
また、SRS送信周期360dで対象通信端末2に送信される第2部分周波帯域の送信信号については、SRS送信周期360dにおいて、第2部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSが対象通信端末2から送信されていないことから、当該SRS送信周期360dよりも前のSRS送信周期360cにおいて対象通信端末2から送信される、第2部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSに基づいて算出された送信ウェイトが設定される。
また、SRS送信周期360fで対象通信端末2に送信される第1部分周波帯域の送信信号(第(N+2)番目のTDDフレーム300の第9サブフレームで送信される第1部分周波帯域の送信信号と、その次のTDDフレーム300の第0サブフレームにおいて送信される第1部分周波帯域の送信信号)については、SRS送信周期360fにおいて、第1部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSが対象通信端末2から送信されていないことから、SRS送信周期360fよりも前のSRS送信周期360eにおいて対象通信端末2から送信される、第1部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSに基づいて算出された送信ウェイトが設定される。
なお、図7のように、例えば、SRS送信周期360cにおいて第1部分周波数帯域を利用して送信される送信信号の周波数帯域と、SRS送信周期360aにおいて第1部分周波数帯域を利用して送信される送信信号の周波数帯域とが一致する場合には、SRS送信周期360cにおいて送信ウェイトを求める必要はなく、SRS送信周期360aでの送信信号について算出された送信ウェイトを、SRS送信周期360cでの送信信号に設定することができる。
これに対して、図7とは異なり、SRS送信周期360cにおいて第1部分周波数帯域を利用して送信される送信信号の周波数帯域と、SRS送信周期360aにおいて第1部分周波数帯域を利用して送信される送信信号の周波数帯域とが異なる場合には、SRS送信周期360aでの送信信号について算出された送信ウェイトを、SRS送信周期360cでの送信信号に設定することはできず、SRS送信周期360cで対象通信端末2に送信する送信信号に設定する送信ウェイトを、SRS送信周期360aで対象通信端末2から送信されたSRSに基づいてあらためて算出することになる。
制御部12では、通信端末2に送信すべき送信信号に設定する送信ウェイトが算出される際には、まず受信ウェイト処理部124において、当該送信ウェイトの算出に使用するSRSを構成する複数のSRS複素信号のうち、当該送信信号の周波数帯域と同じ周波数帯域を用いて送信された複数のSRS複素信号に基づいて受信ウェイトが算出される。その後、送信ウェイト処理部123において、受信ウェイト処理部124で求められた受信ウェイトに基づいて送信ウェイトが算出される。
また、制御部12では、送信ウェイトが、例えば、割り当て単位帯域ごとに算出される。例えば、対象通信端末2に送信される送信信号の周波数帯域が4つの割り当て単位帯域で構成されているとすると、4つの割り当て単位帯域のそれぞれについて送信ウェイトが求められる。ある割り当て単位帯域を用いて対象通信端末2に送信される送信信号に対して設定される送信ウェイトは、対象通信端末2から受信したSRSを構成する複数のSRS複素信号のうち、当該ある割り当て単位帯域を用いて送信された12個のSRS複素信号に基づいて求められる。1リソースブロックには12個のサブキャリアが含まれることから、1つの割り当て単位帯域を用いて12個の複素信号を送信することが可能である。
本実施の形態では、ある割り当て単位帯域を用いて対象通信端末2に送信される送信信号に対して設定される送信ウェイトが算出される際には、まず、受信ウェイト処理部124が、RLSアルゴリズム等の逐次推定アルゴリズムを用いて、当該ある割り当て単位帯域を用いて送信された12個のSRS複素信号に基づいて受信ウェイトを12回更新する。そして、送信ウェイト処理部123が、更新終了後の受信ウェイトに基づいて送信ウェイトを求める。これにより、通信部13においては、アレイアンテナ110の送信指向性に関して、ビームフォーミングとヌルステアリングとの両方が行われる。なお、通信部13においては、アレイアンテナ110の送信指向性に関して、ビームフォーミングだけを行って、ヌルステアリングを行わなくても良い。
<送信電力制御>
図7を用いて説明したように、基地局1では、あるSRS送信周期360において送信される送信信号の周波数帯域を送信周波数帯域に含むSRSが対象通信端末2から当該SRS送信周期360で送信される場合には、当該送信信号の送信タイミングに近いタイミングで対象通信端末2から送信されたSRS、つまり新しいSRSに基づいて送信ウェイトを算出することができる。よって、この場合には、送信ウェイトの精度を十分に確保することができる。
これに対して、基地局1では、あるSRS送信周期360において送信される送信信号の周波数帯域を送信周波数帯域に含むSRSが対象通信端末2から当該SRS送信周期360で送信されない場合には、当該SRS送信周期360よりも前のSRS送信周期360で対象通信端末2から送信されたSRSに基づいて算出された送信ウェイトが当該送信信号に設定されることになる。この場合には、送信信号に設定される送信ウェイトは、その送信信号の送信タイミングから離れたタイミングで対象通信端末2から送信されたSRS、つまり古いSRSに基づいて算出されることから、当該送信ウェイトの精度を十分に確保できないことがある。その結果、基地局1からの送信信号が、その送信先とは異なる通信端末2で受信され、当該通信端末2に干渉を与えることがある。図8はその様子を示す図である。
図8では、基地局1aが通信端末2aからのSRSを受信したタイミング(以後、単に「SRS受信タイミング」と呼ぶ)から、基地局1aが通信端末2aに対して送信信号を送信するタイミング(以後、単に「送信タイミング」と呼ぶ)までの間に、基地局1bと通信する通信端末2bが矢印AR1の方向に移動している様子が示されている。図8では、SRS受信タイミングでの通信端末2bの位置が波線で示されており、送信タイミングでの通信端末2bの位置が実線で示されている。なお、図8の例では、通信端末2aは、SRS受信タイミングから送信タイミングの間に移動していないものとしている。
図8に示されるように、基地局1aが通信端末2aに送信信号を送信する際に、当該通信端末2aからのSRSに基づいてアレイアンテナ110の送信指向性に関するビーム200aを制御すると、当該ビーム200aは、SRS受信タイミングでの通信端末2aの位置に向くようになる。そして、基地局1aにおいて送信タイミングがSRS受信タイミングよりも大幅に遅れると、SRS受信タイミングにおいては基地局1aから通信端末2aに向かう方向(ビーム200aが向かう方向)に存在していなかった通信端末2b(波線で示された通信端末2b)が、SRS受信タイミングから送信タイミングの間において矢印AR1の方向に移動し、送信タイミングにおいて基地局1aのビーム200a内に入ってくることがある。その結果、基地局1aが送信する通信端末2aへの送信信号が、その送信先ではない通信端末2bに届いてしまい、通信端末2bに対して干渉を与えることがある。このとき、通信端末2bが、基地局1aからの干渉波とともに、当該干渉波と同じ周波数帯域の信号を基地局1bから受信する際には、通信端末2bに与える干渉の影響は大きくなる。
そこで、本実施の形態では、基地局1がSRSを受信してから、当該SRSに基づいてアレイアンテナ110の送信指向性を制御して送信信号を送信するまでの時間間隔に応じて、当該送信信号を送信する際の送信電力を小さくすることによって、送信先ではない通信端末2に干渉を与えることを抑制する。以後、このような制御を「送信電力低減制御」と呼ぶ。以下に、基地局1での送信電力低減制御について詳細に説明する。
図9は、ある1つの部分周波数帯域においてSRSが送信される様子を示す図である。本実施の形態では、第1〜第4部分周波数帯域のそれぞれに関して、図9に示されるように、当該部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSが送信されるスペシャルサブフレーム302の末尾から、当該SRSが次に送信されるスペシャルサブフレーム302の末尾までの20サブフレーム302分の期間500が、例えば4つの部分期間501に均等に区分されている。基地局1では、期間500の直前のスペシャルサブフレーム302で受信したSRSが、当該期間500で送信する送信信号に設定する送信ウェイトの算出に使用されることから、以後、当該期間500を、その直前に送信されるSRSについての「SRS使用可能期間500」と呼ぶ。図6,7に示されるように、第1〜第4部分周波数帯域の間においては、SRSは互いに異なったタイミングで送信されることから、第1〜第4部分周波数帯域の間において、SRS使用可能期間500の時間方向の位置は互いにずれている。
本実施の形態に係る送信電力低減制御においては、送信信号の送信電力については、当該送信信号をSRS使用可能期間500のどの部分期間501で送信するかに応じて小さくしている。以後、SRS使用可能期間500を構成する4つの部分期間501を、先頭から順に第1部分期間501a〜第4部分期間501dと呼ぶことがある。
また、基地局1において、通信端末2との距離が離れると、当該通信端末2からの受信信号の受信電力が小さくなることから、当該受信電力が小さい場合に、当該通信端末2に送信すべき送信信号の送信電力を低減すると、当該送信信号が当該通信端末2に届かないことがある。そこで、本実施の形態では、通信端末2からの受信信号の受信電力がしきい値よりも小さい場合には、当該通信端末2に送信すべき送信信号についての送信電力低減制御を行わないようにする。
図10は、ある1つの部分周波数帯域を説明の対象とし、当該部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSを送信する対象通信端末2に対して、当該SRSに対応するSRS使用可能期間500における1つの下りサブフレーム302で送信信号を送信する際の送信電力低減制御に関する基地局1の動作を示すフローチャートである。以後、説明の対象となる部分周波数帯域を「対象部分周波数帯域」と呼び、対象部分周波数帯域をSRS送信帯域450とするSRSを「対象SRS」と呼ぶことがある。また、対象SRSに対応するSRS使用可能期間500を「対象SRS使用可能期間500」と呼び、対象SRSに基づいて算出される送信ウェイトが設定される送信信号を「対象送信信号」と呼ぶことがある。
図10に示されるように、ステップs1において、受信電力取得部126はアレイアンテナ110で受信された対象SRSの受信電力を求める。具体的には、例えば、受信電力取得部126は、無線処理部11から出力される、複数のアンテナ110aで受信された対象SRSのそれぞれについて、当該対象SRSを構成する複数のSRS複素信号の大きさの総和を求める。そして、受信電力取得部126は、複数のアンテナ110aで受信された対象SRSについて求めた当該総和を足し合わせて、それによって得られた値を、アレイアンテナ110で受信された対象SRSの受信電力とする。
次にステップs2において、受信ウェイト処理部124は、対象SRSに基づいて受信ウェイトを算出する。
次にステップs3において、送信電力制御部125は、対象SRS使用可能期間500において送信される対象送信信号の送信期間が第1部分期間501aに属するかを判定する。対象送信信号の送信期間については無線リソース割り当て部122で決定される。
ステップs3において、対象送信信号の送信期間が第1部分期間501aに属すると判定されると、ステップs4において、送信電力制御部125は、対象送信信号についての送信電力低減制御を行わないことを決定する。基地局1において、対象送信信号が、対象SRS使用可能期間500の先頭にある第1部分期間501aで送信されるということは、対象送信信号は、対象SRSの受信タイミングに近いタイミングで送信されることから、対象SRSに基づいて算出され、対象送信信号に設定される送信ウェイトの精度は高くなる。本実施の形態では、このような場合には、対象送信信号についての送信電力低減制御を行わないようにしている。図7の例においては、例えば、SRS送信期間360aにおいて送信される、第1部分周波数帯域をSRS送信帯域450とする送信信号については送信電力低減制御が行われない。また、SRS送信期間360bにおいて送信される、第3部分周波数帯域をSRS送信帯域450とする送信信号については送信電力低減制御が行われない。
ステップs4が実行されると、ステップs5において、送信ウェイト処理部123は、ステップs2で求められた受信ウェイトに基づいて送信ウェイトを算出し、その送信ウェイトを対象送信信号に設定する。その後、ステップs6において、通信部13は、送信ウェイトが設定された対象送信信号をアレイアンテナ110から送信する。
一方で、ステップs3において、対象送信信号の送信期間が第1部分期間501aには属さないと判定されると、ステップs7において、送信電力制御部125は、ステップs1で求められた受信電力がしきい値よりも小さいかを判定する。送信電力制御部125は、受信電力がしきい値よりも小さいと判定すると、上述のステップs4を実行して、対象送信信号についての送信電力低減制御を行わないことを決定する。その後、ステップs5,s6が実行され、対象送信信号がアレイアンテナ110から送信される。
一方で、ステップs7において、送信電力制御部125は、ステップs1で求められた受信電力がしきい値以上であると判定すると、ステップs8において、対象送信信号の送信期間に応じて対象送信信号の送信電力を決定する。
ステップs8においては、送信電力低減制御を行わない場合の対象送信信号の送信電力をW0とすると、例えば、送信電力制御部125は、対象送信信号の送信期間が第2部分期間に属する場合には対象送信信号の送信電力を(3/4)×W0とし、送信信号の送信期間が第3部分期間に属する場合には対象送信信号の送信電力を(2/4)×W0とし、送信信号の送信期間が第4部分期間に属する場合には対象送信信号の送信電力を(1/4)×W0とする。
図7の例では、例えば、SRS送信期間360dにおいて送信される、第2部分周波数帯域をSRS送信帯域450とする送信信号の送信電力は(3/4)×W0に決定される。また、SRS送信期間360dにおいて送信される、第3部分周波数帯域をSRS送信帯域450とする送信信号の送信電力は(2/4)×W0に決定される。また、SRS送信期間360dにおいて送信される、第1部分周波数帯域をSRS送信帯域450とする送信信号の送信電力は(1/4)×W0に決定される。
送信電力制御部125は、対象送信信号の送信電力を決定すると、決定した送信電力に基づいて、無線処理部11が有する、複数のアンテナ110aにそれぞれ対応した複数の送信アンプの増幅率を小さくする。送信電力制御部125は、複数のアンテナ110aから送信される対象送信信号の送信電力が均等に小さくなるように、当該複数のアンテナ110aにそれぞれ対応する複数の送信アンプの増幅率を均等に小さくする。その後、基地局1では、ステップs5,s6が実行される。これにより、対象送信信号が、その送信期間に応じた送信電力でアレイアンテナ110から送信される。
図11は、対象送信信号の送信期間と、対象通信端末2からの受信信号の受信電力と、対象送信信号の送信電力との関係をまとめたものである。図11に示されるように、対象通信端末2からの受信信号の受信電力がしきい値未満の場合、つまり対象通信端末2が基地局1に対して比較的遠い位置に存在する場合には、対象送信信号の送信期間にかかわらず、対象送信信号についての送信電力低減制御は実行されない。一方で、対象通信端末2からの受信信号の受信電力がしきい値以上の場合には、対象送信信号の送信期間に応じてその送信電力を小さくしている。つまり、対象通信端末2が基地局1に対して比較的近い位置に存在する場合には、対象SRSを受信してから対象送信信号が送信されるまでの時間間隔が長いほど、対象送信信号の送信電力を小さくしている。
なお、対象送信信号の送信電力を(1/4)×W0に設定した場合であっても、対象送信信号の送信電力は、アレイアンテナ110をオムニアンテナで動作させた場合(アレイアンテナ110の指向性を制御しない場合)と同等以上となることが望ましい。つまり、対象送信信号の送信電力を(1/4)×W0に設定した場合であっても、対象送信信号の送信電力は、基地局1がオムニ送信する際の送信電力以上となることが望ましい。
以上のように、本実施の形態では、ビームフォーミングを行う際に使用される既知信号であるSRSを受信してから送信信号を送信するまでの時間間隔に応じて、当該送信信号を送信する際の送信電力が小さくなっている。したがって、古いSRSに基づいてビームフォーミングを行って送信する場合であっても、送信先ではない通信端末2に対して干渉を与えることを抑制することができる。図12はその様子を示す図である。図12には、図8の基地局1aにおいて送信電力低減制御が行われた様子が示されている。図12では、送信電力低減制御が行われていない場合の基地局1aの送信指向性が波線で示されている。
図12に示されるように、基地局1aの送信指向性に関するビーム200aは、送信電力低減制御によって短くなっており、当該ビーム200aは、送信先ではない、周辺基地局1bと通信する通信端末2bには届いていない。よって、送信先ではない通信端末2bに対する干渉を抑制することができる。
なお、図12に示されるように、通信端末2aが、SRS受信タイミングから送信タイミングの間に移動していない場合や、移動していたとしてもその移動量が小さい場合には、基地局1aが送信電力低減制御を行ったとしても、基地局1aのビーム200aを通信端末2aに届かせることができ、基地局1aは通信端末2aと通信可能である。一方で、図13の矢印AR2に示されるように、通信端末2aが、SRS受信タイミングから送信タイミングの間に大きく移動する場合には、基地局1aのビーム200aが通信端末2aに届かなくなることがある。いずれの場合であっても、送信電力低減制御を行うことによって、通信端末2bに対する干渉を抑制できる。
また、本実施の形態では、通信端末2から受信した信号の受信電力が小さい場合には送信電力低減制御が行われないため、当該通信端末2に対して送信信号が届かないことを抑制できる。なお、送信先ではない通信端末2に対する干渉を抑制するという点においては、通信端末2から受信した信号の受信電力にかかわらず、当該通信端末2に送信すべき送信信号について送信電力低減制御を行っても良い。
また、本実施の形態では、送信電力低減制御が行われる際には、アレイアンテナ110を構成する複数のアンテナ110aからの送信信号の送信電力が均等に小さくなるようにしている。そのため、アレイアンテナ110の送信電力、つまり複数のアンテナ110a全体での送信電力を小さくする際に、図12に示されるように、アレイアンテナ110の送信指向性に関するビームの向きが変化することを抑制できる。よって、アレイアンテナ110の送信電力を小さくすることに起因して、送信先の通信端末2からビームが外れることを抑制できる。
<第1変形例>
上記の実施の形態では、無線処理部11が有する送信アンプの増幅率を調整することによって送信電力を小さくしていたが、複素数で表現される送信ウェイトの振幅成分(大きさ)を調整することによって送信電力を小さくしても良い。具体的には、受信ウェイトに基づいて送信ウェイトが算出されると、その送信ウェイトの振幅成分が小さくなるように当該送信ウェイトを調整し、調整後の送信ウェイトを送信信号に設定する。このとき、複数のアンテナ110aから送信される送信信号にそれぞれ設定される複数の送信ウェイトの振幅成分が均等に小さくなるように調整することが望ましい。これにより、複数のアンテナ110aからの送信信号の送信電力が均等に小さくなり、アレイアンテナ110の送信指向性に関するビームの向きが変化することを抑制できる。
<第2変形例>
上記の例では、ホッピング周期が4つのSRS送信周期360で構成されていることに対応させて、SRS使用可能期間500を4つの部分期間501に区分していたが、2つあるいは3つの部分期間501に区分しても良いし、5つ以上の部分期間501に区分しても良い。
SRS使用可能期間500の先頭の部分期間501で基地局1から送信される送信信号については送信電力低減制御は行わないことから、SRS使用可能期間500を2つの部分期間501に区分した場合には、送信電力を1段階だけ小さくすることができる。また、SRS使用可能期間500を3つの部分期間501に区分した場合には、送信電力を2段階だけ小さくすることができる。一般的には、SRS使用可能期間500をN(2以上の整数)個の部分期間501に区分した場合には、送信電力を(N−1)段階小さくすることができる。
<第3変形例>
上記のステップs7では、対象送信信号の送信期間が第2部分期間501b〜第4部分期間501dのうちのどの部分期間501に含まれているかにかかわらず、一定のしきい値とSRSの受信電力とを比較している。対象送信信号の送信期間が第2部分期間501bに含まれている場合には、第3部分期間501cあるいは第4部分期間501dに含まれている場合と比較して、送信電力低減制御が実行された際の送信電力の低減量は小さくなっていることから(図11参照)、基地局1に対してより遠い位置に存在する対象通信端末2まで対象送信信号を届かせることが可能となる。したがって、対象送信信号の送信期間が第2部分期間501bに含まれている場合でのステップs7において、対象送信信号の送信期間が第3部分期間501cあるいは第4部分期間501dに含まれている場合でのステップs7と同じしきい値を使用すると、送信電力低減制御を行ったとしても対象送信信号を対象通信端末2に届かせることができるにもかかわらず、送信電力低減制御が行われないことがある。つまり、送信電力低減制御が行われないことが無駄に発生してしまうことがある。
また、対象送信信号の送信期間が第3部分期間501cに含まれている場合には、第4部分期間501dに含まれている場合と比較して、送信電力低減制御が実行された際の送信電力の低減量は小さくなっていることから、基地局1に対してより遠い位置に存在する通信端末2まで対象送信信号を届かせることができる。したがって、対象送信信号の送信期間が第3部分期間501cに含まれている場合でのステップs7において、対象送信信号の送信期間が第4部分期間501dに含まれている場合でのステップs7と同じしきい値を使用すると、送信電力低減制御を行ったとしても対象送信信号を対象通信端末2に届かせることができるにもかかわらず、送信電力低減制御が行われないことがある。
そこで、本変形例では、ステップs7において、対象SRSを受信してから対象送信信号を送信するまでの時間間隔が短いほど小さいしきい値を使用するようにして、送信電力低減制御の未実行が無駄に発生してしまうことを抑制する。
例えば、上述の実施の形態のようにSRS使用可能期間500が第1部分期間501a〜第4部分期間501dに区分されている場合には、第2部分期間501b〜第4部分期間501dにそれぞれ対応する、互いに異なった値の第1〜第3しきい値を設けて、第1〜第3しきい値がこの順で大きくなるようにする。これにより、対象SRSを受信してから対象送信信号を送信するまでの時間間隔が短いほど、ステップs7で使用されるしきい値が小さくなる。そして、ステップs7において、対象SRSの受信電力と、第1〜第3しきい値のうち、対象送信信号の送信期間が属する部分期間501に応じたしきい値とを比較する。そして、ステップs7において、当該受信電力が当該しきい値よりも小さい場合には、対象送信信号についての送信電力低減制御を行わないようにする。図14は、本変形例での、対象送信信号の送信期間と、対象通信端末2からの受信信号の受信電力と、対象送信信号の送信電力との関係をまとめたものである。
以上のように、対象SRSを受信してから対象送信信号を送信するまでの時間間隔が短いほど小さいしきい値を使用することによって、送信電力低減制御を行った際の送信電力の低減量が小さいほど、受信電力と比較されるしきい値を小さくすることができる。したがって、送信電力低減制御を行った際の送信距離が大きいほど、より遠い対象通信端末2への送信について送信電力低減制御を行うことができる。よって、送信電力低減制御を行ったとしても通信端末2に送信信号が届くにもかかわらず、送信電力低減制御が行われないことを抑制することができる。つまり、送信電力低減制御が行われないことが無駄に発生することを抑制することができる。
<その他の変形例>
上記の例では、送信ウェイトを算出する際に使用する既知信号としてSRSを使用したが、他の既知信号を用いて送信ウェイトを算出しても良い。上述のように、LTEにおいては、ユーザデータを含む受信信号に設定する受信ウェイトを算出する際に主に使用される、復調リファレンス信号(DRS)と呼ばれる既知信号が規定されているが、この既知信号に基づいて送信ウェイトを算出しても良い。
また、上記の例では、本願発明をLTEの基地局に適用する場合について説明したが、本願発明は他の通信装置にも適用することができる。
1 基地局
2 通信端末
13 通信部
110a アンテナ
126 受信電力取得部

Claims (5)

  1. 複数のアンテナを用いて通信を行う通信部を備え、
    前記通信部は、送信信号を送信する際には、受信した既知信号に基づいて、複数のアンテナでの送信指向性に関してビームフォーミングを行い、
    前記通信部は、前記既知信号を受信してから前記送信信号を送信するまでの時間間隔が長いほど、当該送信信号を送信する際の送信電力を小さくする制御を行う、通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記通信部が受信する信号の受信電力を求める受信電力取得部をさらに備え、
    前記通信部は、ある通信相手装置から受信した信号の前記受信電力としきい値とを比較し、当該受信電力が当該しきい値よりも小さい場合には、当該通信相手装置についての前記制御を行わない、通信装置。
  3. 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の通信装置であって、
    前記通信部は、前記制御を行う際には、前記複数のアンテナからの送信信号の送信電力を均等に小さくする、通信装置。
  4. 請求項2に記載の通信装置であって、
    前記通信部は、ある通信相手装置から受信した信号の前記受信電力としきい値とを比較する際には、当該通信相手装置からの前記既知信号を受信してから前記送信信号を当該通信相手装置に送信するまでの前記時間間隔が短いほど小さいしきい値を使用する、通信装置。
  5. 複数のアンテナを用いて通信を行う通信方法であって、
    (a)前記複数のアンテナで既知信号を受信する工程と、
    (b)前記複数のアンテナから送信信号を送信する工程と
    を備え、
    前記工程(b)では、前記工程(a)で受信された前記既知信号に基づいて、前記複数のアンテナでの送信指向性に関してビームフォーミングが行われ、
    前記工程(b)では、前記工程(a)において前記既知信号が受信されてから前記送信信号を送信するまでの時間間隔が長いほど、当該送信信号を送信する際の送信電力が小さくなる、通信方法。
JP2010278290A 2010-12-14 2010-12-14 通信装置及び通信方法 Expired - Fee Related JP5520207B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010278290A JP5520207B2 (ja) 2010-12-14 2010-12-14 通信装置及び通信方法
US13/326,268 US8781518B2 (en) 2010-12-14 2011-12-14 Communication device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010278290A JP5520207B2 (ja) 2010-12-14 2010-12-14 通信装置及び通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012129725A JP2012129725A (ja) 2012-07-05
JP5520207B2 true JP5520207B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=46199888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010278290A Expired - Fee Related JP5520207B2 (ja) 2010-12-14 2010-12-14 通信装置及び通信方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8781518B2 (ja)
JP (1) JP5520207B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5547572B2 (ja) * 2010-07-09 2014-07-16 京セラ株式会社 無線基地局および無線通信方法
EP2795825A1 (en) * 2011-12-21 2014-10-29 Nokia Solutions and Networks Oy Method, apparatus and computer program for providing sounding reference signals for coordinated multipoint transmissions
KR101934692B1 (ko) * 2012-07-31 2019-04-05 에스케이텔레콤 주식회사 무선접속장치 및 그 동작 방법
EP3016301B1 (en) * 2013-06-24 2019-12-18 LG Electronics Inc. Method for controlling transmission power of sounding reference signal in wireless communication system and apparatus for same
FR3009664B1 (fr) * 2013-08-09 2016-12-23 Alstom Transport Sa Procede de pilotage d'un equipement electronique, equipement electronique et systeme de communication associes
CN108282250B (zh) * 2017-01-06 2021-03-26 维沃移动通信有限公司 一种下行信道状态信息的测量方法、基站及终端

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3939069B2 (ja) * 2000-03-22 2007-06-27 三洋電機株式会社 アンテナ指向性制御方法および無線装置
AU2003265480A1 (en) * 2003-08-13 2005-03-10 Flarion Technologies, Inc. Methods and apparatus of power control in wireless communication systems
JP4516358B2 (ja) * 2004-05-26 2010-08-04 富士通株式会社 無線基地局装置および無線通信方法
JP2008244771A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Kyocera Corp 通信方法および無線通信装置
JP4459254B2 (ja) * 2007-05-31 2010-04-28 株式会社東芝 無線通信装置
JPWO2010016240A1 (ja) * 2008-08-05 2012-01-19 パナソニック株式会社 無線通信装置および電力密度設定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012129725A (ja) 2012-07-05
US20120149426A1 (en) 2012-06-14
US8781518B2 (en) 2014-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5632319B2 (ja) 基地局
JP5576240B2 (ja) 基地局及び通信システム並びに基地局での送信指向性の制御方法
JP5520207B2 (ja) 通信装置及び通信方法
JP5651092B2 (ja) 基地局及び通信制御方法
JP5663349B2 (ja) 基地局及び通信システム
WO2012161252A1 (ja) 基地局
JP5620884B2 (ja) 基地局及び通信方法
JP5620873B2 (ja) 基地局、周辺基地局及び通信システム
JP5536614B2 (ja) 通信装置及び通信方法
JP6184910B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
US9107216B2 (en) Base station and frequency band allocation method
JP5985853B2 (ja) 通信システム、基地局、移動局及び通信制御方法
JP5690200B2 (ja) 基地局
JP5798947B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
JP5743716B2 (ja) 無線基地局及び通信制御方法
JP2013176008A (ja) 通信システム、基地局、移動局及び通信制御方法
JP2008017515A (ja) アダプティブアレイ基地局における送受信系調整方法およびアダプティブアレイ無線装置
JP2009159292A (ja) 基地局装置、無線通信システム及び無線送信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5520207

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees