JP5985853B2 - 通信システム、基地局、移動局及び通信制御方法 - Google Patents

通信システム、基地局、移動局及び通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、基地局、移動局及び通信制御方法に関するものである。
通信性能の向上を実現する次世代通信システムとして、LTE(Long Term Evolution)システムやXGP(eXtended Global Platform)システムなどが注目されている。
従来、LTEシステムにおいて通信サービスの向上を図る種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の基地局では、スケジューラ、回線終端、チャネル符号化・復号化が同一デバイスによって時分割で処理される。これにより、種々のデータレート及びセクタ構成において処理負荷が均一化され、デバイスの処理能力が最大限に活用される。よって、部品点数削減及び運用の高柔軟性が達成される。
また、TDD(Time Divisional Duplex:時分割複信)を採用するXGPシステムにおいては、通信品質を向上させるために、複数のアンテナを含むアダプティブアレイアンテナを実装する基地局が知られている(例えば、特許文献2参照)。アダプティブアレイアンテナによるAAS(Adaptive Antenna System:アダプティブアレイ方式)機能により、強い干渉が予想される無線チャネルでの通信が可能になる。
AAS機能とは、基地局が、移動局(無線通信端末)から受信した基準信号からアンテナウェイトを算出し、算出したアンテナウェイトを利用してビームフォーミングやヌルステアリングを行うことである。ビームフォーミングは、基地局の電波を送信先に集中させる、つまりビームを向ける機能である。また、ヌルステアリングは、干渉局が存在する方向に電波が飛ばないように、且つその方向からの電波を受信しないように干渉局方向に指向性の谷間(ヌル)を向ける機能である。つまり、基地局は、ある干渉局にヌルを向け、通信希望移動局にビームを向けることにより、当該干渉局が使用する無線チャネルを通信希望移動局に割り当てて、通信希望移動局と通信を行うことができる。
特開2008−99079号公報 特開2007−318670号公報
XGPシステムのみならず、LTEシステムにおいてもAAS機能を利用することが想定される。
しかし、LTEシステムでは、アップリンクとダウンリンクとで異なる(完全に一致しない)周波数帯域が使用されることがある。これにより基地局は、下りチャネルと同じ周波数帯域で送信された基準信号を受信できなくなると、適切なアンテナウェイトを算出できず、所望の精度を実現するビームフォーミングやヌルステアリングを実行することが困難になる。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、上りチャネルと下りチャネルとの周波数帯域が異なる場合であっても、基地局によるビームフォーミングを実現する通信システム、基地局、移動局及び通信制御方法を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、第1の観点に係る通信システムの発明は、
移動局と、複数のアンテナを有し、アダプティブアレイ方式を用いて前記移動局と無線通信する基地局とで構成される通信システムであって、
前記基地局は、
前記移動局との下り通信で使用する下り無線リソースと、当該下り無線リソースと同一の周波数帯域の参照信号用下り無線リソースとを前記移動局に割り当て、
前記移動局に参照信号を前記参照信号用下り無線リソースで送信し、
前記移動局は
当該アンテナを介して前記参照信号を受信すると、前記基地局が自己の移動局にビームフォーミングを実行するためのアンテナウェイトに関する情報を前記参照信号から求めて前記基地局に送信し、
前記基地局は、
前記アンテナウェイトに関する情報を受信し、当該情報に基づいてビームフォーミングを実行すると共に複数の周波数帯域において前記アンテナウェイトを記憶する記憶部を備え、
前記移動局に割り当てる下り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースを変更すると共に変更したときに前記移動局から送信されたアンテナウェイトを受信して前記記憶部に記憶させ、当該アンテナウェイトに関する情報に基づいてビームフォーミングを実行し、
前記アンテナウェイトを受信しない場合にも、変更された下り無線リソースと同一の周波数帯域で送信された参照信号に基づくアンテナウェイトを過去に受信していれば、当該アンテナウェイトを前記記憶部から読み出すことによりビームフォーミングを実行する
通信システムである。
また、第3の観点に係る発明は、第1又は第2の観点に係る通信システムにおいて、前記移動局は、前記アンテナウェイトに関する情報として、前記基地局のビームフォーミング用の送信ウェイトを求めることを特徴とするものである。
また、第4の観点に係る発明は、第1乃至第3のいずれか1つの観点に係る通信システムにおいて、前記基地局は、前記アンテナウェイトに関する情報を受信できない場合は、無指向性で前記移動局と無線通信することを特徴とするものである。
また、第5の観点に係る発明は、
複数のアンテナを有し、移動局と無線通信する基地局通信部と、
前記移動局との下り通信で使用する下り無線リソースと、当該下り無線リソースと同一の周波数帯域の参照信号用下り無線リソースとを前記移動局に割り当て、
参照信号を前記参照信号用下り無線リソースで前記移動局へ送信するように前記基地局通信部を制御する基地局制御部と、
前記基地局制御部が前記参照信号に基づくアンテナウェイトに関する情報を受信すると共に複数の周波数帯域において前記アンテナウェイトを記憶する記憶部とを備え、
前記基地局制御部は、
前記下り無線リソースで無線通信する場合、前記アンテナウェイトに関する情報に基づくビームフォーミングを実行し、
前記移動局に割り当てる下り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースを変更すると共に変更したときに前記移動局から送信されたアンテナウェイトを受信して前記記憶部に記憶させ、当該アンテナウェイトに関する情報に基づいてビームフォーミングを実行し、
前記アンテナウェイトを受信しない場合にも、変更された下り無線リソースと同一の周波数帯域で送信された参照信号に基づくアンテナウェイトを過去に受信していれば、当該アンテナウェイトを前記記憶部から読み出すことによりビームフォーミングを実行する
基地局である。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として実現させた第7の観点に係る通信制御方法は、
移動局と、複数のアンテナを有し、アダプティブアレイ方式を用いて前記移動局と無線通信する基地局とで構成される通信システムにおける通信制御方法であって、
前記基地局が、前記移動局との下り通信で使用する下り無線リソースと、当該下り無線リソースと同一の周波数帯域の参照信号用下り無線リソースとを前記移動局に割り当てるステップと、
前記基地局が、前記移動局に参照信号を前記参照信号用下り無線リソースで送信するステップと、
前記移動局が、前記複数のアンテナと同じ数のアンテナで前記基地局から前記参照信号を受信するステップと、
前記移動局が、前記基地局が自己の移動局にビームフォーミングを実行するためのアンテナウェイトに関する情報を前記参照信号から求めるステップと、
前記移動局が、当該アンテナウェイトに関する情報を前記基地局に送信するステップと、
前記基地局が、前記アンテナウェイトに関する情報を受信すると共に複数の周波数帯域において前記アンテナウェイトを記憶するステップと、
前記基地局が、前記下り無線リソースで無線通信する場合、前記アンテナウェイトに関する情報に基づくビームフォーミングを実行するステップと
前記基地局が、前記移動局に割り当てる下り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースを変更すると共に変更したときに前記移動局から送信されたアンテナウェイトを受信して前記基地局が備える記憶部に記憶させ、当該アンテナウェイトに関する情報に基づいてビームフォーミングを実行するステップと、
前記基地局が、前記アンテナウェイトを受信しない場合にも、変更された下り無線リソースと同一の周波数帯域で送信された参照信号に基づくアンテナウェイトを過去に受信していれば、当該アンテナウェイトを前記記憶部から読み出すことによりビームフォーミングを実行するステップと
を含む通信制御方法である。
上記のように構成された本発明に係る通信システム、基地局、移動局及び通信制御方法によれば、上り無線リソースと下り無線リソースとの周波数帯域を同一にせずに、基地局はビームフォーミングを実行することができ、基地局は、通信品質の良い信号を移動局に届けることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る概略的な通信システム構成図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る基地局の概略構成を示す機能ブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る移動局の概略構成を示す機能ブロック図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るTDDフレームの構成を示す図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るTDDフレームの構成の種類を示す図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るTDDフレームの構成の詳細を示す図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る基地局の処理を示すフローチャートである。 図8は、本発明の一実施形態に係る移動局の処理を示すフローチャートである。 図9は、本発明の一実施形態に係る参照信号用下り無線リソース、上り無線リソース及び下り無線リソースの周波数帯域の関係を示す説明図である。 図10は、本発明の一実施形態に係る参照信号用下り無線リソースのホッピングを示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る概略的な通信システム構成図である。通信システム100は、基地局101と、移動局103とから構成されている。通信システム100は、例えばLTEシステムやXGPシステムである。基地局101は、複数のアンテナ(アレイアンテナ)を有し、アダプティブアレイ方式(AAS)を用いて移動局103と無線通信することが可能である。本実施形態では、基地局101は、アダプティブアレイ方式によるビームフォーミングを実行することができる。移動局103は、基地局101がビームフォーミングのために使用するアンテナと同じ数のアンテナを有するものであり、例えば、携帯電話端末やXGP端末である。以下、本実施形態では、通信システム100は、LTEシステムであるとする。
図2は、本発明の一実施形態に係る基地局の概略構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の基地局101は、基地局アレイアンテナ111を有する基地局通信部113と、基地局ベースバンド部115と、記憶部116と、基地局制御部117とを備えている。基地局通信部113、基地局ベースバンド部115及び記憶部116は、基地局制御部117に接続されている。
基地局アレイアンテナ111は、複数のアンテナにより構成され、ビームフォーミングといった送信指向性制御の実現が可能なものであり、例えばアダプティブアレイアンテナである。
基地局通信部113は、基地局アレイアンテナ111を介して移動局103と無線通信し、無線信号(データ)を送受信するものである。基地局通信部113は、受信した無線信号(受信信号)に対して低雑音での増幅及びダウンコンバート等を行い、当該信号を基地局ベースバンド部115に送る。また、基地局通信部113は、基地局ベースバンド部115からの信号に対しアップコンバート及び増幅等を行い、無線信号を生成する。そして、基地局通信部113は、基地局アレイアンテナ111を介して当該無線信号を移動局103に送信する。
基地局ベースバンド部115は、基地局通信部113からの受信信号に対してAD変換や高速フーリエ変換などを行うことにより、受信信号を復調し、ベースバンド信号を取り出す。そして、基地局ベースバンド部115は、ベースバンド信号を基地局制御部117に送る。また、基地局ベースバンド部115は、基地局制御部117により生成されたベースバンド信号に対して逆高速フーリエ変換やDA変換などを行うことにより、ベースバンド信号を変調する。そして、変調されたベースバンド信号を基地局通信部113に送る。
記憶部116は、各種情報を記憶するものであり、ワークメモリ等としても機能する。
基地局制御部117は、基地局101の各機能ブロックをはじめとして基地局101の全体を制御及び管理している。基地局制御部117は、CPU(中央処理装置)等の任意の好適なプロセッサ上で実行されるソフトウェアとして構成したり、処理ごとに特化した専用のプロセッサ(例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ))によって構成したりすることもできる。
基地局制御部117は、基地局101と移動局103との無線通信を実現するために、時間軸のスロットと周波数軸のキャリアとの組み合わせである無線リソースを移動局103に割り当てる。より詳細には、基地局制御部117は、下り無線リソース、上り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースを移動局103に割り当てる。下り無線リソースとは、基地局101が移動局103との下り通信で使用する無線リソースである。上り無線リソースとは、移動局103が基地局101との上り通信で使用する無線リソースである。
また、参照信号用下り無線リソースとは、基地局101が、移動局103に参照信号を送信するために使用する無線リソースである。基地局制御部117は、既知の参照信号を生成し、移動局103に送信するように基地局ベースバンド部115及び基地局通信部113を制御する。この参照信号は、移動局103が、基地局101のビームフォーミング用のアンテナウェイトに関する情報を求めるためのものであり、複数の複素シンボルで構成されている。参照信号は、例えば、LTEシステムにおいて移動局103が送信できるSRS(Sounding Reference Signal:音声基準信号)に相当するものである。
アンテナウェイトに関する情報とは、基地局101が移動局103にビームを向けるビームフォーミングを実行するための送信ウェイトそのものの情報又は基地局101が当該送信ウェイトを求めるための情報である。基地局101が送信ウェイトを求めるための情報とは、例えば、送信ウェイトを求めるために必要な受信ウェイトの情報である。以下、本実施形態では、アンテナウェイトに関する情報は、基地局101がビームフォーミングを実現するための送信ウェイトの情報であるとするが、基地局101に送信ウェイトを求めるための情報を送信し、当該基地局101に送信ウェイトを求めさせてもよい。
本実施形態では、基地局101に代わって移動局103が基地局101のビームフォーミング用の送信ウェイトを求めるため、参照信号用下り無線リソースの周波数帯域は、下り無線リソースの帯域と重なるほどビームフォーミングの精度が良くなる。以下、参照信号用下り無線リソースと下り無線リソースとの周波数帯域は同一であるとする。
本実施形態では、基地局101がビームフォーミングを実現するために、移動局103から参照信号を受信する必要がない。よって、基地局制御部117が、移動局103に参照信号を送信させるために、下り無線リソースと周波数帯域が同じである無線リソース(上り無線リソースや参照信号送信用の無線リソース)を移動局103に割り当てる必要はない。基地局制御部117が行うその他の処理については、後述の図7の説明にて詳述する。
図3は、本発明の一実施形態に係る移動局の概略構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の移動局103は、移動局アレイアンテナ121を有する移動局通信部123と、移動局ベースバンド部125と、移動局制御部127とを備えている。移動局通信部123と、移動局ベースバンド部125とは、移動局制御部127に接続されている。
移動局アレイアンテナ121は、基地局101がビームフォーミングで使用するアンテナと同じ数の複数のアンテナにより構成され、ビームフォーミングといった送信指向性制御の実現が可能なものであり、例えばアダプティブアレイアンテナである。
移動局通信部123は、移動局アレイアンテナ121を介して基地局101と無線通信し、無線信号を送受信するものである。移動局通信部123は、受信した無線信号(受信信号)に対して低雑音での増幅及びダウンコンバート等を行い、当該信号を移動局ベースバンド部125に送る。また、移動局通信部123は、移動局ベースバンド部125からの信号に対しアップコンバート及び増幅等を行い、無線信号を生成する。移動局通信部123は、移動局アレイアンテナ121を介して当該無線信号を基地局101に送信する。
移動局ベースバンド部125は、移動局通信部123からの受信信号に対してAD変換や高速フーリエ変換などを行うことにより、受信信号を復調し、ベースバンド信号を取り出す。そして、移動局ベースバンド部125は、ベースバンド信号を移動局制御部127に送る。また、移動局ベースバンド部125は、移動局制御部127により生成されたベースバンド信号に対して逆高速フーリエ変換やDA変換などを行うことにより、ベースバンド信号を変調する。そして、変調されたベースバンド信号を移動局通信部123に送る。
移動局制御部127は、移動局103の各機能ブロックをはじめとして移動局103の全体を制御及び管理している。移動局制御部127は、CPU(中央処理装置)等の任意の好適なプロセッサ上で実行されるソフトウェアとして構成したり、処理ごとに特化した専用のプロセッサ(例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ))によって構成したりすることもできる。
移動局制御部127は、移動局アレイアンテナ121を介して移動局通信部123により受信された参照信号に基づいて、基地局101の電波の到来方向と基地局101から移動局103までの距離を推定する。推定した到来方向を180°ずらすことにより、基地局101を基準とする移動局103の方向が求まる。移動局制御部127は、基地局101を基準とする移動局103の方向と、基地局101から移動局103までの距離とから、基地局アレイアンテナ111での受信指向性を制御するための複数の受信ウェイトを求める。
続いて、移動局制御部127は、求めた受信ウェイトに基づいて、基地局アレイアンテナ111でビームフォーミング用の複数の送信ウェイトを求める。そして、移動局制御部127は、送信ウェイトの情報を上り無線リソースで基地局101に送信するように移動局ベースバンド部125及び移動局通信部123を制御する。基地局101は、送信ウェイトを受信することにより、当該送信ウェイトに基づいて基地局アレイアンテナ111でビームフォーミングを実現することができる。移動局制御部127が行うその他の処理については、後述の図8の説明にて詳述する。
ここで、本発明をTDD方式の通信システム100に適用した場合について説明する。なお、本発明は、上り無線リソースと下り無線リソースとの周波数帯域とを同一にする必要がないため、通信システム100は、TDD方式に限定されるものではなく、例えばFDD(Frequency Division Duplex:周波数分割複信)方式を採用することもできる。
TDD方式の通信システム100において、基地局101と移動局103との間で使用されるTDDフレーム131について図4〜図6を用いて説明する。図4は、本発明の一実施形態に係るTDDフレームの構成を示す図である。図5は、本発明の一実施形態に係るTDDフレームの構成の種類を示す図である。図6は、本発明の一実施形態に係るTDDフレームの構成の詳細を示す図である。
TDDフレーム131は、時間軸と周波数軸とからなる2次元で特定される。TDDフレーム131の周波数帯域幅(システム帯域幅)は例えば10MHzであって、TDDフレーム131の時間長は10msである。基地局101は、TDDフレーム131から、時間及び周波数を特定し、移動局103に対して割り当てる上り無線リソース、下り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースを決定する。
図4に示されるように、TDDフレーム131は、2つのハーフフレーム133で構成されている。各ハーフフレーム133は、5個のサブフレーム135で構成されている。つまり、TDDフレーム131は10個のサブフレーム135で構成されている。サブフレーム135の時間長は1msである。本実施形態では、TDDフレーム131を構成する10個のサブフレーム135を、先頭から順に第0〜第9サブフレーム135と呼ぶことにする。
サブフレーム135には、下り通信専用の下りサブフレーム135Dと、上り通信専用の上りサブフレーム135Uと、下り通信から上り通信への切り替えが行われるスペシャルサブフレーム135Sとが含まれる。基地局101は、下りサブフレーム135Dで移動局103にデータを送信し、移動局103は、上りサブフレーム135Uで基地局101にデータを送信する。
LTEシステムでは、TDDフレーム131の構成において、上りサブフレーム135Uと、下りサブフレーム135Dと、スペシャルサブフレーム135Sとの組み合わせが7種類規定されている。この7種類の構成について示したものが図5である。通信システム100では、この7種類の構成のうちの1つの構成が使用される。図5において、「D」は下りサブフレーム135Dを、「U」は上りサブフレーム135Uを、「S」はスペシャルサブフレーム135Sをそれぞれ意味する。本実施形態では、1番の構成が使用されるとする。
図4において、各サブフレーム135は、時間方向に2つのスロット137を含んでいる。各スロット137は、7個のシンボル期間139で構成されている。したがって、各サブフレーム135は、時間方向に14個のシンボル期間139を含んでいる。このシンボル期間139は、LTEシステムの下り通信で採用されているOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:直交周波数分割多元接続)方式におけるOFDMシンボルの1シンボル期間である。また、シンボル期間139は、LTEシステムの上り通信で採用されているSC(Single Carrier)−FDMA方式におけるDFTS(Discrete Fourier Transform Spread)−OFDMシンボルの1シンボル期間である。
ここで、図6を用いて、1番の構成を有するTDDフレーム131について更に詳細に説明する。
スペシャルサブフレーム135Sは、時間方向に、下りパイロットタイムスロット(DwPTS)141と、ガードタイム(GP)143と、上りパイロットタイムスロット(UpPTS)145とを含んでいる。
下りパイロットタイムスロット141では、基地局101は、移動局103と下り通信を行うことが可能である。また。上りパイロットタイムスロット145では、移動局103は、基地局101と上り通信を行うことが可能である。ガードタイム143は、下り通信から上り通信に切り替えるために必要な無信号期間であって、通信には使用されない。
LTEシステムでは、下りパイロットタイムスロット141、ガードタイム143及び上りパイロットタイムスロット145の時間長の組み合わせは、複数種類規定されている。図6の例では、下りパイロットタイムスロット141の時間長として11個分のシンボル期間139が規定され、ガードタイム143の時間長として1個分のシンボル期間139が規定され、上りパイロットタイムスロット145の時間長として2個分のシンボル期間139が規定されている。
本実施形態では、基地局101は、下りパイロットタイムスロット141の最後のシンボル期間139において参照信号を送信する。以下、下りパイロットタイムスロット141のうち参照信号が送信されるシンボル期間139を参照信号送信期間147と称する。
なお、参照信号が送信される期間は、下りパイロットタイムスロット141の最後のシンボル期間139に限定されるものではなく、基地局101は、下りサブフレーム135D及び下りパイロットタイムスロット141の1つ以上のシンボル期間139において参照信号を送信することができる。また、基地局101は、下りサブフレーム135D及び下りパイロットタイムスロット141において参照信号を送信しないシンボル期間139では、データを移動局103に送信できる。
ここで、スペシャルサブフレーム135Sの参照信号送信期間147の先頭から、その次のスペシャルサブフレーム135Sの参照信号送信期間147の先頭までの期間を単位期間149と称する。基地局101は、移動局103に対する上り無線リソース、下り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースの割り当てを単位期間149毎に変更することができる。本通信システム100では、TDDフレーム131が連続することに伴い、単位期間149は繰り返される。そして、基地局101は、周期的又は非周期的に参照信号送信期間147で、参照信号を移動局103に送信することができる。
続いて、本実施形態の係る基地局101がビームフォーミングを行うまでの通信システム100の一連の動作について図7〜図10を用いて説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る基地局の処理を示すフローチャートである。図8は、本発明の一実施形態に係る移動局の処理を示すフローチャートである。図9は、本発明の一実施形態に係る参照信号用下り無線リソース、上り無線リソース及び下り無線リソースの周波数帯域の関係を示す説明図である。図10は、本発明の一実施形態に係る参照信号用下り無線リソースのホッピングを示す説明図である。なお、以下、基地局101と通信する移動局は、移動局103A及び103Bの2つ存在するとする。
まず、基地局制御部117は、下り無線リソースを移動局103A及び103Bに割り当てる(ステップS101)。例えば、基地局制御部117は、図9に示されるように、2つの下りサブフレーム135Dで移動局103Aにデータを送信できるように、移動局103Aに下り無線リソース153aを割り当てる。また、同様に、基地局制御部117は、移動局103Bにデータを送信できるように、移動局103Bに下り無線リソース153bを割り当てる。なお、図9に示されているように、下り無線リソース153a及び153bは、時間軸と周波数軸とからなる2次元で特定されている。
続いて、基地局制御部117は、参照信号用下り無線リソースを、下り無線リソースと周波数帯域が同一になるように、移動局103A及び103Bに割り当てる(ステップS102)。例えば、図9では、基地局制御部117は、参照信号送信期間147において、下り無線リソース153aと周波数帯域を同一にする参照信号用下り無線リソース155aを移動局103Aに割り当てる。また、基地局制御部117は、参照信号送信期間147において、下り無線リソース153bと周波数帯域を同一にする参照信号用下り無線リソース155bを移動局103Bに割り当てる。
なお、本発明では、基地局101は、基地局アレイアンテナ111のビームフォーミング用の送信ウェイトを求めるために、下り無線リソースと同じ周波数帯域で送信された参照信号を受信する必要がない。そのため、基地局制御部117は、下り無線リソースの周波数帯域とは無関係に上り無線リソースを移動局103A及び103Bに割り当てることができる。例えば、図9では、基地局制御部117は、移動局103Aが1つの上りサブフレーム135Uでデータを送信できるように、下り無線リソース153aと周波数帯域が異なる上り無線リソース157aを移動局103Aに割り当てる。また、基地局制御部117は、下り無線リソース153bと周波数帯域が異なる上り無線リソース157bを移動局103Bに割り当てる。
続いて、基地局制御部117は、参照信号を変調するように基地局ベースバンド部115を制御する。その後、基地局制御部117は、参照信号用下り無線リソース155aを使用して、変調された参照信号を移動局103Aに送信するように基地局通信部113を制御する(ステップS103)。また、基地局制御部117は、参照信号用下り無線リソース155bを使用して、変調された参照信号を移動局103Bに送信するように基地局通信部113を制御する(ステップS103)。
なお、本発明は、基地局制御部117が、参照信号を送信する際に、参照信号用下り無線リソースを構成する複数のサブキャリア全てを使用することに限定されるものではない。例えば、基地局制御部117は、参照信号用下り無線リソースを構成する複数のサブキャリアのうち、周波数方向において、1つ置きのサブキャリアを使用することができる。つまり、使用されるサブキャリアは、参照信号用下り無線リソースにおいて櫛歯状になる。これにより、基地局制御部117は、同一の参照信号用下り無線リソースの未使用のサブキャリアを他の移動局に割り当て、他の基地局に参照信号を送信することができる。よって、ある帯域の参照信号用下り無線リソースで、2つの移動局に参照信号を送信することが可能になるので、有限である無線リソースの利用効率を高めることができる。
続いて、移動局103(103A及び103B)の処理を説明する。なお、以下、移動局103A及び103Bを区別する必要がある場合には、移動局103Aに関する機能ブロックの参照符号にはaを付し、移動局103Bに関する機能ブロックの参照符号にはbを付して説明する。移動局103A及び103Bの双方において共通する事項の説明においては、参照符号にa及びbを付さないこととする。
まず、移動局通信部123は、基地局アレイアンテナ111と同じ数のアンテナを有する移動局アレイアンテナ121を介して参照信号を受信すると、参照信号を移動局ベースバンド部125に送る(ステップS201)。移動局ベースバンド部125で復調された参照信号は、移動局制御部127に送られる。
移動局制御部127は、参照信号に基づいて、基地局アレイアンテナ111に関する受信ウェイトを算出する。そして、移動局制御部127は、受信ウェイトに基づいて、基地局アレイアンテナ111でビームフォーミングが実現される送信ウェイトを算出する(ステップS202)。
続いて、移動局制御部127は、送信ウェイトの情報を移動局ベースバンド部125に変調させ、当該送信ウェイトの情報を上り無線リソースで送信するように移動局通信部123を制御する(ステップS203)。例えば、図9では、移動局103Aの移動局制御部127aは、送信ウェイトの情報を上り無線リソース157aで基地局101へ送信するように移動局通信部123aを制御する。また、移動局103Bの移動局制御部127bは、送信ウェイトの情報を上り無線リソース157bで基地局101へ送信するように移動局通信部123bを制御する。なお、移動局制御部127は、送信ウェイトの情報を上り無線リソースのうちPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)やPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)で送信するように移動局通信部123を制御することができる。
送信ウェイトの情報が移動局103により送信されると、基地局101の基地局通信部113は、当該送信ウェイトの情報を受信する(ステップS104のYes)。そして、基地局制御部117は、自局101が送信した参照信号に基づく送信ウェイトを用いてビームフォーミングを実行する(ステップS105)。例えば、図9では、基地局101は、下り無線リソース153aで移動局103Aと無線通信する場合、参照信号用下り無線リソース155aで送信された参照信号に基づく送信ウェイトを用いてビームフォーミングを実行する。また、下り無線リソース153bで移動局103Bと無線通信する場合、参照信号用下り無線リソース155bで送信された参照信号に基づく送信ウェイトを用いてビームフォーミングを実行する。なお、基地局101は、アンテナウェイトに関する情報として送信ウェイトを求めるための情報を受信した場合には、基地局制御部117は、当該情報から送信ウェイトを求め、ビームフォーミングを実行する。
なお、基地局101が送信ウェイトの情報を受信しない場合は(ステップS104のNo)、基地局制御部117は、ビームフォーミングを実行せずに、無指向性で移動局103と無線通信(データを送信)することができる(ステップS106)。
図9は、ある1つのスペシャルサブフレーム135Sにおける参照信号用下り無線リソースについて示しているが、基地局101は、周期的又は非周期的に、移動局103に割り当てる参照信号用下り無線リソース及び下り無線リソースを変更することができる。例えば、図10に示されるように、基地局101は、単位期間149毎に、つまりスペシャルサブフレーム135S毎に、参照信号用下り無線リソースを変更(ホッピング)することができる。
図10では、基地局101は、ある単位期間149において、参照信号用下り無線リソース155aを使用して移動局103Aに参照信号を送信し、次の単位期間149では、参照信号用下り無線リソース155aとは周波数帯域が異なる参照信号用下り無線リソース159aを使用して参照信号を送信する。また、基地局101は、ある単位期間149において、参照信号用下り無線リソース155bを使用して移動局103Bに参照信号を送信し、次の単位期間149では、参照信号用下り無線リソース155bとは周波数帯域が異なる参照信号用下り無線リソース159bを使用して参照信号を送信する。
移動局103は、参照信号用下り無線リソースが変更される度に、受信した参照信号から基地局アレイアンテナ111のビームフォーミング用の送信ウェイトを算出し、基地局101に送信することができる。そして、基地局101の基地局制御部117は、受信した送信ウェイトを、当該送信ウェイトの算出で使用された参照信号に関する周波数帯域と対応付けて記憶部116に記憶させることができる。
そして、基地局制御部117は、下り無線リソースでデータを送信する場合、当該下り無線リソースの周波数帯域に対応付けられた送信ウェイトを記憶部116から読み出し、ビームフォーミングを実行することができる。
このように本実施形態では、基地局101の基地局制御部117は、下り無線リソース及び当該下り無線リソースと同一の周波数帯域の参照信号用下り無線リソースを移動局103に割り当て、当該参照信号用下り無線リソースで参照信号を移動局103へ送信するように基地局通信部113を制御する。続いて、移動局103の移動局制御部127は、移動局通信部123により受信された参照信号に基づいて基地局101のビームフォーミング用の送信ウェイトを求め、当該送信ウェイトを基地局101へ送信するように移動局通信部123を制御する。そして、基地局101の基地局制御部117は、基地局通信部113により受信された送信ウェイトに基づくビームフォーミングを実行する。
つまり、基地局101がビームフォーミングを実行するための送信ウェイトは、移動局103により求められ、移動局103から基地局101へ送信される。そのため、基地局101は、送信ウェイトを求めるために、下り無線リソースと同一の周波数帯域で送信された参照信号を受信する必要がない。よって、基地局101は、下り無線リソースと異なる周波数帯域の上り無線リソースを移動局103に割り当てることができる。これにより、基地局101は、ダウンリンクでの通信品質を向上させるために下り無線リソースの周波数帯域を広くし、且つ移動局103の消費電力を抑えるために上り無線リソースの周波数帯域を狭くした場合にも、ビームフォーミングを実行できる。これは、移動局103が基地局101のセルエッジに位置しているような状況で特に有効である。
また、基地局101は、ビームフォーミングを実行する上で、下り無線リソースと上り無線リソースとの周波数帯域とを同一にする必要がないので、基地局101は、通信システム100にFDD方式が採用されているような場合にも、ビームフォーミングを実行できる。
更に、本実施形態では、基地局101の基地局制御部117は、移動局103に割り当てる下り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースを変更(ホッピング)することができる。これにより、ある周波数帯域の通信品質が悪い場合に、当該通信品質の悪い周波数帯域が下り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースとして継続して割り当てられることを避けることができる。
参照信号用下り無線リソースのホッピングにより、基地局制御部117は、ある周波数帯域のみならず、複数の周波数帯域においてビームフォーミングを実現する送信ウェイトを記憶部116に記憶させることができる。これにより、基地局101が変更した下り無線リソースに対応する送信ウェイトを受信しない場合にも、基地局制御部117は、ビームフォーミングを実行できる場合がある。つまり、基地局制御部117は、変更された下り無線リソースと同一の周波数帯域で送信された参照信号に基づく送信ウェイトを過去に受信していれば、当該送信ウェイトを記憶部116から読み出すことによりビームフォーミングを実行できる。
更に、本実施形態では、移動局103の移動局制御部127は、アンテナウェイトに関する情報として、基地局101のビームフォーミング用の送信ウェイトを求め、基地局101へ送信するように移動局通信部123を制御することができる。これにより、基地局101は、送信ウェイトを求めるための処理を一切行う必要がないため、基地局101は、アンテナウェイトに関する情報を受信してから最小限の時間でビームフォーミングを実行することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、各部材、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
上述の本発明の実施形態の説明において、参照信号用下り無線リソースの時間の最小単位は、シンボル期間(参照信号送信期間147)であるとして記載したが、本発明はこの態様に限定されるものではない。例えば、基地局制御部は、シンボル期間の半分の時間のみを有する参照信号用下り無線リソースを移動局に割り当てることもできる。
また、上述の本発明の実施形態の説明(特に、図9)において、移動局103は、基地局101が参照信号を送信してから最初の上りサブフレーム135Uで送信ウェイトを送信し、基地局101は、自局101が参照信号を送信してから最初の下りサブフレーム135Dでビームフォーミングを実行するとして記載したが、本発明はこの態様に限定されるものではない。例えば、移動局は、参照信号の受信から2回目以降の上りサブフレームで送信ウェイトを送信し、基地局は、参照信号の送信から2回目以降の下りサブフレームでビームフォーミングを実行することができる。
100 通信システム
101 基地局
103 移動局
111 基地局アレイアンテナ
113 基地局通信部
115 基地局ベースバンド部
116 記憶部
117 基地局制御部
121 移動局アレイアンテナ
123 移動局通信部
125 移動局ベースバンド部
127 移動局制御部
131 TDDフレーム
133 ハーフフレーム
135 サブフレーム
135U 上りサブフレーム
135D 下りサブフレーム
135S スペシャルサブフレーム
137 スロット
139 シンボル期間
141 下りパイロットタイムスロット
143 ガードタイム
145 上りパイロットタイムスロット
147 参照信号送信期間
149 単位期間
153a、153b 下り無線リソース
155a、155b、159a、159b 参照信号用下り無線リソース
157a、157b 上り無線リソース

Claims (5)

  1. 移動局と、複数のアンテナを有し、アダプティブアレイ方式を用いて前記移動局と無線通信する基地局とで構成される通信システムであって、
    前記基地局は、
    前記移動局との下り通信で使用する下り無線リソースと、当該下り無線リソースと同一の周波数帯域の参照信号用下り無線リソースとを前記移動局に割り当て、
    前記移動局に参照信号を前記参照信号用下り無線リソースで送信し、
    前記移動局は
    当該アンテナを介して前記参照信号を受信すると、前記基地局が自己の移動局にビームフォーミングを実行するためのアンテナウェイトに関する情報を前記参照信号から求めて前記基地局に送信し、
    前記基地局は、
    前記アンテナウェイトに関する情報を受信し、当該情報に基づいてビームフォーミングを実行すると共に複数の周波数帯域において前記アンテナウェイトを記憶する記憶部を備え、
    前記移動局に割り当てる下り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースを変更すると共に変更したときに前記移動局から送信されたアンテナウェイトを受信して前記記憶部に記憶させ、当該アンテナウェイトに関する情報に基づいてビームフォーミングを実行し、
    前記アンテナウェイトを受信しない場合にも、変更された下り無線リソースと同一の周波数帯域で送信された参照信号に基づくアンテナウェイトを過去に受信していれば、当該アンテナウェイトを前記記憶部から読み出すことによりビームフォーミングを実行する
    通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムにおいて、前記移動局は、前記アンテナウェイトに関する情報として、前記基地局のビームフォーミング用の送信ウェイトを求めることを特徴とする通信システム。
  3. 請求項1又は2に記載の通信システムにおいて、前記基地局は、前記アンテナウェイトに関する情報を受信できない場合は、無指向性で前記移動局と無線通信することを特徴とする通信システム。
  4. 複数のアンテナを有し、移動局と無線通信する基地局通信部と、
    前記移動局との下り通信で使用する下り無線リソースと、当該下り無線リソースと同一の周波数帯域の参照信号用下り無線リソースとを前記移動局に割り当て、
    参照信号を前記参照信号用下り無線リソースで前記移動局へ送信するように前記基地局通信部を制御する基地局制御部と、
    前記基地局制御部が前記参照信号に基づくアンテナウェイトに関する情報を受信すると共に複数の周波数帯域において前記アンテナウェイトを記憶する記憶部とを備え、
    前記基地局制御部は、
    前記下り無線リソースで無線通信する場合、前記アンテナウェイトに関する情報に基づくビームフォーミングを実行し、
    前記移動局に割り当てる下り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースを変更すると共に変更したときに前記移動局から送信されたアンテナウェイトを受信して前記記憶部に記憶させ、当該アンテナウェイトに関する情報に基づいてビームフォーミングを実行し、
    前記アンテナウェイトを受信しない場合にも、変更された下り無線リソースと同一の周波数帯域で送信された参照信号に基づくアンテナウェイトを過去に受信していれば、当該アンテナウェイトを前記記憶部から読み出すことによりビームフォーミングを実行する
    基地局。
  5. 移動局と、複数のアンテナを有し、アダプティブアレイ方式を用いて前記移動局と無線通信する基地局とで構成される通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記基地局が、前記移動局との下り通信で使用する下り無線リソースと、当該下り無線リソースと同一の周波数帯域の参照信号用下り無線リソースとを前記移動局に割り当てるステップと、
    前記基地局が、前記移動局に参照信号を前記参照信号用下り無線リソースで送信するステップと、
    前記移動局が、前記複数のアンテナと同じ数のアンテナで前記基地局から前記参照信号を受信するステップと、
    前記移動局が、前記基地局が自己の移動局にビームフォーミングを実行するためのアンテナウェイトに関する情報を前記参照信号から求めるステップと、
    前記移動局が、当該アンテナウェイトに関する情報を前記基地局に送信するステップと、
    前記基地局が、前記アンテナウェイトに関する情報を受信すると共に複数の周波数帯域において前記アンテナウェイトを記憶するステップと、
    前記基地局が、前記下り無線リソースで無線通信する場合、前記アンテナウェイトに関する情報に基づくビームフォーミングを実行するステップと
    前記基地局が、前記移動局に割り当てる下り無線リソース及び参照信号用下り無線リソースを変更すると共に変更したときに前記移動局から送信されたアンテナウェイトを受信して前記基地局が備える記憶部に記憶させ、当該アンテナウェイトに関する情報に基づいてビームフォーミングを実行するステップと、
    前記基地局が、前記アンテナウェイトを受信しない場合にも、変更された下り無線リソースと同一の周波数帯域で送信された参照信号に基づくアンテナウェイトを過去に受信していれば、当該アンテナウェイトを前記記憶部から読み出すことによりビームフォーミングを実行するステップと
    を含む通信制御方法。
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