JP5743716B2 - 無線基地局及び通信制御方法 - Google Patents

無線基地局及び通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数のアンテナを用いて、無線端末との間で無線信号の送信及び受信を行う無線基地局、及び、当該無線基地局における通信制御方法に関する。
3GPP(Third Generation Partnership Project)において、規格が策定されたLTE(Long Term Evolution)に対応する無線通信システムでは、無線基地局eNBと無線端末UEとの間の無線通信において、無線基地局eNBが無線リソースの割り当てを行っている(例えば、非特許文献1参照)。また、LTEに対応する無線通信システムでは、無線基地局eNBと無線端末UEとの間の無線通信に、周波数分割複信(FDD:Firequency Division Duplex)と、時分割複信(TDD:Time Division Duplex)との何れかが採用される。
更に、TDDを採用するLTE(TDD−LTE)の無線通信システムでは、無線基地局eNBと、移動する無線端末UEとの間の通信品質を確保すべく、無線基地局eNBが、下りの無線信号の送信時に無線端末UEの方向へ適応的にビームを向け、他の無線端末UEの方向にヌルを向ける制御(アダプティブアレイ制御)を行うことが検討されている。
アダプティブアレイ制御では、上りの無線リソースであるリソースブロックを用いて無線端末UEから無線基地局eNBへサウンディング用の参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)が送信され、無線基地局eNBは、当該SRSに基づいて、上りの無線信号に対するアンテナウェイトを算出する。
3GPP TS 36.211 V8.7.0 "Physical Channels and Moduration", MAY 2009
しかしながら、無線基地局eNBが形成するセル内に存在する複数の無線端末UEが、同一の周波数且つ同一の時間帯のSRSを送信する場合がある。また、無線基地局eNBが形成するセル内に存在する無線端末UEと、他の無線基地局eNBが形成するセル(他セル)内に存在する無線端末UEとが、同一の周波数且つ同一の時間帯のSRSを送信する場合がある。このような場合に、無線基地局eNBが単に受信したSRSに基づいて、上りの無線信号に対するアンテナウェイトを算出すると、ビームフォーミングやヌルステアリングの性能が劣化する。
上記問題点に鑑み、本発明は、適切なアダプティブアレイ制御を可能とした無線基地局及び通信制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。本発明の特徴は、複数のアンテナ(アレイアンテナ108A、アレイアンテナ108B、アレイアンテナ108C、アレイアンテナ108D)を用いて、無線端末(UE2−1A、UE2−1B)との間で無線信号の送信及び受信を行うアダプティブアレイ方式の無線基地局(eNB1−1)であって、第1の無線端末からの第1の既知信号と第2の無線端末からの第2の既知信号とを受信する受信部と、前記第1の既知信号の周波数帯の受信信号から前記第2の既知信号による干渉成分をキャンセルし、キャンセル後の信号に基づいて、前記第1の無線端末との無線通信に利用するアンテナウェイト(送信ウェイト)を算出する制御部(制御部102、受信処理部122、AAS演算部126)と、を備え、前記制御部は、前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号のそれぞれの周波数帯の変化を規定する情報と、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末のそれぞれに割り当てられた上りリソースブロックの情報とに基づいて、前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号の周波数が重複する又は当該周波数の間隔が所定値以内であり、且つ、前記第1の既知信号と前記第2の既知信号とを同一のタイミングで受信すると判定した場合に、前記干渉成分のキャンセルを開始することを要旨とする。
このような無線基地局は、周波数が重複する又は周波数の間隔が所定値以内である、第1の既知信号と第2の既知信号とを受信した場合に、第1の既知信号の周波数帯の受信信号から第2の既知信号による干渉成分をキャンセルし、キャンセル後の信号に基づいて、第1の既知信号の送信元である第1の無線端末との無線通信に利用するアンテナウェイトを算出する。従って、受信信号から、第1の既知信号にとって干渉となる第2の既知信号が排除された上で、第1の既知信号の送信元である第1の無線端末のためのアンテナウェイトが算出されることになり、ビームフォーミングやヌルステアリングの性能が劣化することが防止される。
本発明の特徴は、前記受信部は、前記無線基地局に接続されている前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末から前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号を受信することを要旨とする。
本発明の特徴は、前記受信部は、前記無線基地局に接続されている前記第1の無線端末及び他の無線基地局に接続されている前記第2の無線端末から前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号を受信し、前記制御部は、前記他の無線基地局からの前記第2の既知信号の周波数帯の変化を規定する情報及び前記第2の無線端末に割り当てられた前記上りリソースブロックの情報を受信することを要旨とする。
本発明の特徴は、複数のアンテナを用いて、無線端末との間で無線信号の送信及び受信を行うアダプティブアレイ方式の無線基地局における通信制御方法であって、前記無線基地局が、第1の無線端末からの第1の既知信号と第2の無線端末からの第2の既知信号とを受信するステップと、前記無線基地局が、前記第1の既知信号の周波数帯の受信信号から前記第2の既知信号による干渉成分をキャンセルするステップと、前記無線基地局が、キャンセル後の信号に基づいて、前記第1の無線端末との無線通信に利用するアンテナウェイトを算出するステップと、を含み、前記干渉成分をキャンセルするステップにおいて、前記無線基地局は、前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号のそれぞれの周波数帯の変化を規定する情報と、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末のそれぞれに割り当てられた上りリソースブロックの情報とに基づいて、前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号の周波数が重複する又は当該周波数の間隔が所定値以内であり、且つ、前記第1の既知信号と前記第2の既知信号とを同一のタイミングで受信すると判定した場合に、前記干渉成分のキャンセルを開始することを要旨とする。
本発明によれば、適切なアダプティブアレイ制御が可能となる。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の構成図である。 本発明の実施形態に係るリソースブロックの割り当ての一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの構成、(2)無線通信システムの動作、(3)作用・効果、(4)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの構成
本発明の実施形態に係る無線通信システムの構成について、(1.1)無線通信システムの全体概略構成、(1.2)無線基地局の構成、(1.3)無線端末の構成の順に説明する。
(1.1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
図1に示す無線通信システム10は、TDD−LTEの無線通信システムである。無線通信システム10は、無線基地局eNB1−1及び無線基地局eNB1−2と、無線端末UE2−1A、無線端末UE2−1B、無線端末UE2−2Aとを含む。図1において、無線基地局eNB1−1及び無線基地局eNB1−2は、E−UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)を構成する。無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1Bは、無線基地局eNB1−1が提供する通信可能エリアであるセル3−1に存在する。無線端末UE2−2Aは、無線基地局eNB1−2が提供する通信可能エリアであるセル3−2に存在する。以下、無線基地局eNB1−1及び無線基地局eNB1−2をまとめて、適宜「無線基地局eNB1」と称し、無線端末UE2−1A、無線端末UE2−1B及び無線端末UE2−2Aをまとめて、適宜「無線端末UE2」と称する。
無線基地局eNB1−1と無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1Bとの間の無線通信と、無線基地局eNB1−2と無線端末UE2−2Aとの間の無線通信とには、時分割複信が採用されるとともに、下りの無線通信にはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りの無線通信にはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用される。ここで、下りとは、無線基地局eNB1から無線端末UE2へ向かう方向を意味し、上りとは、無線端末UE2から無線基地局eNB1へ向かう方向を意味する。
無線基地局eNB1−1は、セル3−1内の無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1Bに対して、無線リソースとしてのリソースブロック(RB:Resource Block)を割り当てる。同様に、無線基地局eNB1−2は、セル3−2内の無線端末UE2−2Aに対して、リソースブロックを割り当てる。
リソースブロックは、下りの無線通信に用いられる下りリソースブロック(下りRB)と、上りの無線通信に用いられる上りリソースブロック(上りRB)とがある。複数の下りリソースブロックは、周波数方向に配列される。同様に、複数の上りリソースブロックは、周波数方向に配列される。
下りリソースブロックは、時間方向に、下りの制御情報伝送用の制御情報チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control CHannel)と、下り方向のユーザデータ伝送用の共有データチャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared CHannel)とにより構成される。
一方、上りリソースブロックは、上りの無線通信に使用可能な全周波数帯の両端では、上りの制御情報伝送用の制御情報チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control CHannel)が構成され、中央部では、上りのユーザデータ伝送用の共有データチャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared CHannel)が構成される。
(1.2)無線基地局の構成
図2は、無線基地局eNB1−1の構成図である。図2に示すように、無線基地局eNB1−1は、アダプティブアレイ方式の無線基地局であり、制御部102、記憶部103、I/F部104、無線周波数(RF:Radio Frequency)受信処理部105、ベースバンド(BB:Base band)処理部106、RF送信処理部107、アレイアンテナ108A、アレイアンテナ108B、アレイアンテナ108C、アレイアンテナ108Dを含む。なお、無線基地局eNB1−2も同様の構成である。
制御部102は、例えばCPUによって構成され、無線基地局eNB1が具備する各種機能を制御する。制御部102は、RB割当部120を含む。記憶部103は、例えばメモリによって構成され、無線基地局eNB1における制御などに用いられる各種情報を記憶する。I/F部104は、X1インタフェースを介して、他の無線基地局eNB1−2との間で通信可能である。また、I/F部104は、S1インターフェースを介して、図示しない上位ノードであるEPC(Evolved Packet Core)、具体的には、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving Gateway)と通信可能である。
RF受信処理部105は、アレイアンテナ108A乃至アレイアンテナ108Dを介して、無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1Bからの無線周波数帯の上り無線信号を受信する。無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1Bからの上り無線信号の送信には、当該無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1Bに割り当てられた上りリソースブロックが用いられる。
RF受信処理部105は、図示しないローノイズアンプ(LNA:Low Noise Amplifier)、ミキサを内蔵している。RF受信処理部105は、受信した無線周波数帯の上り無線信号を増幅し、ベースバンド信号に変換(ダウンコンバート)する。更に、RF受信処理部105は、ベースバンド信号をBB処理部106へ出力する。
制御部102は、媒体アクセス制御(MAC:Media Access Control)層の処理によって、無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1Bに対して、無線リソースである上りリソースブロック及び下りリソースブロックを割り当てる。
制御部102内のRB割当部120は、リソースブロックの割り当て値(RB割当値)を取得する。このRB割当値は、無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1Bに対して割り当てられる1又は複数の下りリソースブロック及び1又は複数の上りリソースブロックの識別情報であるリソースブロック番号、割り当てのタイミングに対応するサブフレームの識別情報であるサブフレーム番号、割り当てられるリソースブロックの周波数帯域幅の情報を含む。
図3は、上りリソースブロックの割り当ての一例を示す図である。図3に示すように、上りリソースブロックは、時間方向では、1[ms]の時間長を有するサブフレームによって構成される。サブフレームは、前半のタイムスロット(タイムスロット1)と、後半のタイムスロット(タイムスロット2)とにより構成される。
また、図3に示すように、上りリソースブロックは、周波数方向では、180[kHz]の周波数幅を有する。また、上りリソースブロックは、15[kHz]の周波数幅を有する12個のサブキャリアF1乃至F12からなる。
図3の例では、サブフレームにおいて、12個のサブキャリアのうち、奇数番号のサブキャリアのタイムスロット1は、無線端末UE2−1Aに割り当てられ、当該無線端末UE2−1AからのSRSが含まれる。また、偶数番号のサブキャリアのタイムスロット2は、無線端末UE2−1Bに割り当てられ、当該無線端末UE2−1BからのSRSが含まれる。
制御部102は、無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1B毎に、サイクリックシフト量を設定する。サイクリックシフト量は、無線端末UE2がサウンディング用の参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)の周波数帯の変化を規定する情報である。SRSの周波数帯は、サブフレームの時間の単位で変換する。
制御部102は、無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1BのSRS情報と、無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1BのRB割当値とを、I/F部104を介して、無線基地局eNB1−2へ送信する。送信されるSRS情報は、無線端末UE2−1A及び無線端末UE2−1Bのサイクリックシフト量と、無線基地局eNB1−1の識別情報であるセルIDとを含む。
制御部102は、無線基地局eNB1−2から送信されるSRS情報と、RB割当値とを、I/F部104を介して受信する。受信されたSRS情報は、無線端末UE2−2Aの情報である、サイクリックシフト量と無線基地局eNB1−2の識別情報であるセルIDとを含む。受信されるRB割当値は、無線端末UE2−2Aに対して割り当てられる下りリソースブロック及び上りリソースブロックの識別情報であるリソースブロック番号、割り当てのタイミングに対応するサブフレームの識別情報であるサブフレーム番号、割り当てられるリソースブロックの周波数帯域幅の情報を含む。
制御部102は、無線端末UE2−1A、無線端末UE2−1B及び無線端末UE2−2A毎のSRS情報及びRB割当値を、メモリ121に記憶させる。
BB処理部106は、受信処理部122、AAS(Adaputive Array System)演算部126、チャネル等化部128、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)処理部130、復調復号部132、符号化変調部134、AAS処理部136、送信処理部138を有する。
受信処理部122は、入力されたベースバンド信号からCP(Cyclic Prefix)を除去する。CPは、OFDMシンボルの終わりの部分の複製であり、マルチパスによって引き起こされるシンボル間干渉を抑制するために設けられたガード・インターバルの期間に含まれる。
受信処理部122は、CPが除去されたベースバンド信号に対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理を行い、周波数領域の信号を得る。
次に、受信処理部122は、メモリ121に記憶された、無線端末UE2−1A、無線端末UE2−1B及び無線端末UE2−2AのSRS情報及びRB割当値に基づいて、周波数領域の受信信号から、干渉成分をキャンセルする。
具体的には、受信処理部122は、各SRS情報に基づいて、無線端末UE2−1A、無線端末UE2−1B及び無線端末UE2−2Aのサイクリックシフト量を認識する。受信処理部122は、各RB割当値に基づいて、無線端末UE2−1A、無線端末UE2−1B及び無線端末UE2−2Aのそれぞれに割り当てられている1又は複数の上りリソースブロックを認識する。
次に、受信処理部122は、認識したサイクリックシフト量と認識した1又は複数の上りリソースブロックとに基づいて、SRSの受信タイミングにおいて、無線端末UE2−1AからのSRSの周波数帯と、無線端末UE2−1B及び無線端末UE2−2AからのSRSの周波数帯とが同一又は隣接する(所定値以内である)か否かを判定する。ここで、無線端末UE2−1AからのSRSの周波数帯と、無線端末UE2−1BからのSRSの周波数帯とが同一である場合には、SRSの多重化が行われている。
SRSの受信タイミングにおいて、無線端末UE2−1AからのSRS(第1SRS)の周波数帯と、無線端末UE2−1B(第2SRS)の周波数帯及び無線端末UE2−2AからのSRS(第3SRS)の周波数帯の少なくとも何れかとが同一又は隣接する場合、第2SRS及び第3SRSの少なくとも何れかは、第1SRSに対する干渉成分となる。
この場合、受信処理部122は、第2SRS及び第3SRSの少なくとも何れかをキャンセルすべき信号であると決定する。更に、受信処理部122は、周波数領域の信号を、所望周波数成分である第1SRSの成分と、干渉成分である第2SRS及び第3SRSの少なくとも何れかの成分とに分離する。更に、受信処理部122は、第1SRSの成分に対応する周波数領域の信号を、AAS演算部126へ出力する。
AAS演算部126は、第1SRSに基づいて、各アレイアンテナ108A乃至アレイアンテナ108Dについて、下り無線信号の送信時のアンテナウェイト(送信ウェイト)を算出する。AAS演算部126は、送信ウェイトを制御部102へ出力する。制御部102は、送信ウェイトをAAS処理部136へ出力する。また、AAS演算部126は、周波数領域の信号をチャネル等化部128へ出力する。
チャネル等化部128は、周波数領域の信号に対して、チャネル等化処理を行う。IDFT処理部130は、チャネル等化処理がなされた信号に対して、逆離散フーリエ変換を行う。復調復号部132は、逆離散フーリエ変換がなされた信号に対して復調及び復号処理を行う。これにより、無線端末UE2−1Aが送信したデータが得られる。データは制御部102へ出力される。
符号化変調部134は、制御部102からのデータが入力されると、当該データに対して符号化及び変調を行い、周波数領域の信号を得る。
AAS処理部136は、各アレイアンテナ108A乃至アレイアンテナ108Dについて、無線端末UE2−1Aに対する下り無線信号の送信時のアンテナウェイト(送信ウェイト)を設定する。送信ウェイトは、制御部102から出力されたものである。
送信処理部138は、周波数領域の信号に対して、逆高速フーリエ変換を行い、ベースバンド信号を得る。送信処理部138は、入力されたベースバンド信号にCPを付加し、CPが付加されたベースバンド信号をRF送信処理部107へ出力する。
RF送信処理部107は、図示しないミキサ、パワーアンプを内蔵している。RF送信処理部107は、CPが付加されたベースバンド信号を無線周波数帯の下り無線信号に変換(アップコンバート)する。更に、RF送信処理部107は、無線周波数帯の下り無線信号を増幅し、増幅後の無線周波数帯の下り無線信号を、送信ウェイトが設定されたアレイアンテナ108A乃至アレイアンテナ108Dを介して送信する。
(2)無線通信システムの動作
図4は、無線通信システム10の第1の動作を示すシーケンス図である。以下においては、無線基地局eNB1−1が、無線端末UE2−1Aの送信ウェイトを算出、設定する場合を例に説明する。
ステップS101において、無線端末UE2−1A、無線端末UE2−1B及び無線端末UE2−2Aは、無線周波数帯の上り無線信号を送信する。無線基地局eNB1−1は、無線端末UE2−1A、無線端末UE2−1B及び無線端末UE2−2Aからの無線周波数帯の上り無線信号を受信する。
ステップS102において、無線基地局eNB1−1は、周波数領域の受信信号から、干渉成分をキャンセルする必要があるか否かを判定する。干渉をキャンセルする必要がある場合、ステップS103において、無線基地局eNB1−1は、周波数領域の受信信号から、第1SRSに対する干渉成分(第2SRS及び第3SRS)をキャンセルする。
ステップS104において、無線基地局eNB1−1は、キャンセル後の周波数領域の受信信号に基づいて、無線端末UE2−1Aの送信ウェイトを算出する。
ステップS105において、無線基地局eNB1−1は、各アレイアンテナ108A乃至アレイアンテナ108Dについて、送信ウェイトを設定する。
ステップS106において、無線基地局eNB1−1は、送信ウェイトが設定されたアレイアンテナ108A乃至アレイアンテナ108Dを介して、無線端末UE2−1Aに対して、下り無線信号を送信する。
(3)作用・効果
以上説明したように、本実施形態によれば、無線基地局eNB1−1は、上り無線信号であるSRSから無線端末UE2−1Aに対する下り無線信号の送信に用いる送信ウェイトを算出する。この際、無線基地局eNB1−1は、受信信号から、無線端末UE2−1Aからの第1SRSに対する干渉成分である、無線端末UE2−1Bからの第2SRSと、無線端末UE2−2Aからの第3SRSをキャンセルし、キャンセル後の受信信号に基づいて、送信ウェイトを算出する。
従って、受信信号から、第1SRSにとって干渉となる第2SRS及び第3SRSがキャンセルされた上で、無線端末UE2−1Aのための送信ウェイトが算出されることになり、ビームフォーミングやヌルステアリングの性能が劣化することが防止される。また、第2SRS及び第3SRSがキャンセルされるため、送信ウェイトの算出において、ヌルを向けるべき無線端末UE2の数が減る。従って、ヌルを向けるべき無線端末UE2が減ることにより、ヌルステアリングの性能が向上する。
(4)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、無線基地局eNB1は、SRSに基づいて、受信ウェイトを算出したが、上り無線信号に含まれる他の信号に基づいて、受信ウェイトを設定してもよい。
上述した実施形態では、TDD−LTEの無線通信システムについて説明したが、無線端末に割り当てられる上り無線信号の周波数帯と、下り無線信号の周波数帯とが異なる、上下非対称通信が採用される無線通信システムであれば、同様に本発明を適用できる。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
eNB1−1、eNB1−2…無線基地局、UE2−1A、UE2−1B、UE2−2A…無線端末、3−1、3−2…セル、10…無線通信システム、102…制御部、103…記憶部、104…I/F部、105…RF受信処理部、106…BB処理部、107…RF送信処理部、108A、108B、108C、108D…アレイアンテナ、120…RB割当部、121…メモリ、122…受信処理部、126…AAS演算部、128…チャネル等化部、130…IDFT処理部、132…復調復号部、134…符号化変調部、136…AAS処理部、138…送信処理部

Claims (4)

  1. 複数のアンテナを用いて、無線端末との間で無線信号の送信及び受信を行うアダプティブアレイ方式の無線基地局であって、
    第1の無線端末からの第1の既知信号と第2の無線端末からの第2の既知信号とを受信する受信部と、
    記第1の既知信号の周波数帯の受信信号から前記第2の既知信号による干渉成分をキャンセルし、キャンセル後の信号に基づいて、前記第1の無線端末との無線通信に利用するアンテナウェイトを算出する制御部と、を備え
    前記制御部は、前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号のそれぞれの周波数帯の変化を規定する情報と、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末のそれぞれに割り当てられた上りリソースブロックの情報とに基づいて、前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号の周波数が重複する又は当該周波数の間隔が所定値以内であり、且つ、前記第1の既知信号と前記第2の既知信号とを同一のタイミングで受信すると判定した場合に、前記干渉成分のキャンセルを開始する無線基地局。
  2. 前記受信部は、前記無線基地局に接続されている前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末から前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号を受信する請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記受信部は、前記無線基地局に接続されている前記第1の無線端末及び他の無線基地局に接続されている前記第2の無線端末から前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号を受信し、
    前記制御部は、前記他の無線基地局からの前記第2の既知信号の周波数帯の変化を規定する情報及び前記第2の無線端末に割り当てられた前記上りリソースブロックの情報を受信する請求項1に記載の無線基地局。
  4. 複数のアンテナを用いて、無線端末との間で無線信号の送信及び受信を行うアダプティブアレイ方式の無線基地局における通信制御方法であって、
    前記無線基地局が、第1の無線端末からの第1の既知信号と第2の無線端末からの第2の既知信号とを受信するステップと、
    前記無線基地局が、前記第1の既知信号の周波数帯の受信信号から前記第2の既知信号による干渉成分をキャンセルするステップと、
    前記無線基地局が、キャンセル後の信号に基づいて、前記第1の無線端末との無線通信に利用するアンテナウェイトを算出するステップと、を含み、
    前記干渉成分をキャンセルするステップにおいて、前記無線基地局は、前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号のそれぞれの周波数帯の変化を規定する情報と、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末のそれぞれに割り当てられた上りリソースブロックの情報とに基づいて、前記第1の既知信号及び前記第2の既知信号の周波数が重複する又は当該周波数の間隔が所定値以内であり、且つ、前記第1の既知信号と前記第2の既知信号とを同一のタイミングで受信すると判定した場合に、前記干渉成分のキャンセルを開始する通信制御方法。
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