JP2005336546A - 加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材 - Google Patents

加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材 Download PDF

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Abstract

【課題】 Al、Mg、Siを添加した高耐食性めっき鋼材において、加工部耐食性が優れためっき鋼材を提供することを目的としてなされたものである。
【解決手段】 Al:4〜22質量%、Mg:2〜10質量%、Si:2質量%以下含有し残部がZn及び不可避的不純物よりなるZn合金めっき層を表面に有するめっき鋼材のめっき層が〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕の素地中に〔Mg2Si相〕と〔Al相〕を含有した金属組織を有し、かつ、〔Al相〕の中にZn−Mg系金属間化合物を含有することにより、加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材を得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、めっき鋼材に係わり、更に詳しくは優れた加工部耐食性を有し、種々の用途、例えば家電用や自動車用、建材用鋼板として適用できるめっき鋼材に関するものである。
耐食性の良好なめっき鋼材として最も使用されるものに亜鉛系めっき鋼板がある。これらのめっき鋼板は自動車、家電、建材分野など種々の製造業において使用されている。
特にAlを添加しためっきは耐食性が高いため近年使用量が増加している。
こうした亜鉛系めっき鋼板の耐食性を向上させることを目的として本発明者らは、溶融Zn−Al−Mg−Siめっき鋼板を提案した(例えば、特許文献1参照)。
また、表面の平滑性を向上させることを目的として本発明者らは、高融点の金属間化合物を添加しためっき鋼板(例えば、特許文献2参照)、Al系金属間化合物を添加しためっき鋼板(例えば、特許文献3参照)を提案した。
特許第3179446号公報 特開2003−293108号公報 特開2003−328100号公報
しかしながら、上記及びその他これまで開示されためっき鋼板では、加工部耐食性が十分に確保されているとはいえない。
Mgを添加した亜鉛系めっき鋼板では、めっき中にMgZn2相が晶出する。このMgZn2相は硬くて脆いため、Mgを添加した亜鉛系めっき鋼板にT曲げのような厳しい加工を行った場合、めっきにクラックが生じ、これを原因とする加工後の耐食性劣化が起こりやすいという問題点を有している。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、めっき中にMgZn2相を含有した亜鉛系めっき鋼材の加工部耐食性を向上させることを目的としている。
本発明者らは、加工部耐食性が優れためっき鋼板の開発について鋭意研究を重ねた結果、〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕の素地中に〔Mg2 Si相〕と〔Al相〕が混在しためっき層の〔Al相〕の中にZn−Mg系金属間化合物を含有するめっき層を表面に有することにより加工部耐食性が向上するという新たな知見を見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明の要旨とするところは、以下のとおりである。
(1) Al:4〜10質量%、Mg:2〜10質量%含有し残部がZn及び不可避的不純物よりなるZn合金めっき層を表面に有するめっき鋼材のめっき層が〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕の素地中に〔Al相〕を含有した金属組織を有し、かつ、〔Al相〕の中にZn−Mg系金属間化合物を含有することを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
(2) Al:4〜22質量%、Mg:2〜10質量%、Si:2質量%以下含有し残部がZn及び不可避的不純物よりなるZn合金めっき層を表面に有するめっき鋼材のめっき層が〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕の素地中に〔Mg2Si相〕と〔Al相〕が混在した金属組織を有し、かつ、〔Al相〕の中にZn−Mg系金属間化合物を含有することを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
(3) 前記(1)又は(2)に記載のZn−Mg系金属間化合物がMgZn2、Mg2Zn11のいずれかであることを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
(4) 前記(1)乃至(3)のいずれかに記載のめっき層の〔Al相〕の中にブラベー格子の格子面を構成する格子方向の一方の面間隔が2.57Å以上3.15Å以下、他方の面間隔が3.64Å以上4.46Å以下である格子面を持つ金属間化合物を含有することを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
(5) 前記(4)に記載の金属間化合物の結晶系が、立方晶、正方晶、斜方晶、単斜晶、六方晶のいずれかであることを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
(6) 前記(4)又は(5)に記載の金属間化合物がTiAl3、ZrAl3、HfAl3、SrAl4、CaAl4、NiAl3、TiB2のいずれかであることを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
本発明により、めっき中にMgZn2相が晶出した亜鉛系めっき鋼材において、加工部耐食性が優れた溶融めっき鋼材を製造することが可能となり、工業上極めて優れた効果を奏することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の溶融めっき鋼材は、Al:4〜10質量%、Mg:2〜10質量%を含有し残部がZn及び不可避不純物からなるめっき層、或いは、Al:4〜22質量%、Mg:2〜10質量%、Si:2質量%以下含有し残部がZnおよび不可避不純物からなるめっき層のいずれかを有するめっき鋼板のめっき層が〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕の素地中に〔Al相〕を含有し、場合によっては〔Mg2Si相〕が混在した金属組織を有し、且つ、〔Al相〕の中にZn−Mg系金属間化合物を含有することを特徴とするめっき鋼材である。
Zn−Al−Mg系めっき層において、Alの含有量を4〜10質量%に限定した理由は、Alの含有量が10質量%を超えるとめっき密着性の低下が見られるため、Siを添加していないめっき層中のAlの含有量は10質量%以下にする必要があるためである。また、4質量%未満では初晶としてAl相が晶出しないため、Zn−Mg系金属間化合物による加工部耐食性向上効果が見られないためである。
従って、本発明における溶融めっき鋼材においては、特にAl濃度が10質量%を超えるような高濃度の場合には、めっき密着性を確保するために、めっき層中にSiを添加することが必須である。
一方、Zn−Al−Mg−Si系めっき層において、Alの含有量を4〜22質量%に限定した理由は、4質量%未満では初晶としてAl相が晶出しないため、Zn−Mg系金属間化合物による加工部耐食性向上効果が見られないためであり、22質量%を超えると耐食性を向上させる効果が飽和するためである。
Siの含有量を2質量%以下(但し、0質量%を除く)に限定した理由は、Siは密着性を向上させる効果があるが、2質量%を超えてめっき浴中に溶解させるためには浴温をかなり高くする必要があり、工業的に成立し得ないためである。望ましくは0.00001〜1質量%である、さらに望ましくは0.0001〜0.5質量%である。
Siの添加はAlの含有量が10質量%を超えるめっき層には必須であるが、Alの含有量が10%以下のめっき層においてもめっき密着性向上に効果が大きいため、加工が厳しい部材に使用する等、高いめっき密着性を必要とする場合にはSiを添加することが有効である。また、Si添加によりめっき層の凝固組織中に〔Mg2 Si相〕が晶出する。この〔Mg2 Si相〕は耐食性向上に効果があるため、Siの添加量を多くし、めっき層の凝固組織中に〔Mg2 Si相〕が混在した金属組織を作製することがより望ましい。
Mgの含有量を2〜10質量%に限定した理由は、2質量%未満ではAl相中にZn−Mg系金属間化合物を析出させることができず、加工部耐食性を向上させる効果が不十分であるためであり、10質量%を超えるとめっき層が脆くなって密着性が低下するためである。望ましくは2〜5質量%である。
本めっき層は、〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕の素地中に〔Zn相〕、〔Al相〕、〔MgZn2相〕、〔Mg2 Si相〕の1つ以上を含む金属組織ができる。
ここで、〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕とは、Al相と、Zn相と金属間化合物MgZn2相との三元共晶組織であり、この三元共晶組織を形成しているAl相は例えばAl−Zn−Mgの三元系平衡状態図における高温での「Al″相」(Zn相を固溶するAl固溶体であり、少量のMgを含む)に相当するものである。この高温でのAl″相は常温では通常は微細なAl相と微細なZn相に分離して現れる。また、該三元共晶組織中のZn相は少量のAlを固溶し、場合によってはさらに少量のMgを固溶したZn固溶体である。該三元共晶組織中のMgZn2相は、Zn−Mgの二元系平衡状態図のZn:約84質量%の付近に存在する金属間化合物相である。状態図で見る限りそれぞれの相にはSi、その他の添加元素を固溶していないか、固溶していても極微量であると考えられるがその量は通常の分析では明確に区別できないため、この3つの相からなる三元共晶組織を本明細書では〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕と表す。
また、〔Al相〕とは、前記の三元共晶組織の素地中に明瞭な境界をもって島状に見える相であり、これは例えばAl−Zn−Mgの三元系平衡状態図における高温での「Al″相」(Zn相を固溶するAl固溶体であり、少量のMgを含む)に相当するものである。この高温でのAl″相はめっき浴のAlやMg濃度に応じて固溶するZn量やMg量が相違する。この高温でのAl″相は常温では通常は微細なAl相と微細なZn相に分離するが、常温で見られる島状の形状は高温でのAl″相の形骸を留めたものであると見てよい。状態図で見る限りこの相にはSi、その他の添加元素を固溶していないか、固溶していても極微量であると考えられるが通常の分析では明確に区別できないため、この高温でのAl″相に由来し且つ形状的にはAl″相の形骸を留めている相を本明細書では〔Al相〕と呼ぶ。この〔Al相〕は前記の三元共晶組織を形成しているAl相とは顕微鏡観察において明瞭に区別できる。
また、〔Zn相〕とは、前記の三元共晶組織の素地中に明瞭な境界をもって島状に見える相であり、実際には少量のAlさらには少量のMgを固溶していることもある。状態図で見る限りこの相にはSi、その他の添加元素を固溶していないか、固溶していても極微量であると考えられる。この〔Zn相〕は前記の三元共晶組織を形成しているZn相とは顕微鏡観察において明瞭に区別できる。本発明のめっき層には、製造条件により〔Zn相〕が含まれる場合も有るが、実験では加工部耐食性向上に与える影響はほとんど見られなかったため、めっき層に〔Zn相〕が含まれても特に問題はない。
また、〔MgZn2相〕とは、前記の三元共晶組織の素地中に明瞭な境界をもって島状に見える相であり、実際には少量のAlを固溶していることもある。状態図で見る限りこの相にはSi、その他の添加元素を固溶していないか、固溶していても極微量であると考えられる。この〔MgZn2相〕は前記の三元共晶組織を形成しているMgZn2相とは顕微鏡観察において明瞭に区別できる。本発明のめっき層には、製造条件により〔MgZn2相〕が含まれない場合も有るが、ほとんどの製造条件ではめっき層中に含まれる。
また、〔Mg2 Si相〕とは、Siを添加しためっき層の凝固組織中に明瞭な境界をもって島状に見える相である。状態図で見る限りZn、Al、その他の添加元素は固溶していないか、固溶していても極微量であると考えられる。この〔Mg2 Si相〕はめっき中では顕微鏡観察において明瞭に区別できる。
本発明の溶融めっき鋼材は、めっき中に晶出するMgZn2相やAl/Zn/MgZn2の三元共晶組織中のMgZn2が硬くて脆いため、T曲げのような厳しい加工を行った場合、めっきにクラックが生じ、これを原因とする加工後の耐食性劣化が起こりやすい。
この加工後耐食性を向上させるためには、〔Al相〕中にZn−Mg系金属間化合物を析出させることが有効である。
加工を受けていないめっき層では、〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕が優先的に腐食し、腐食生成物は、三元共晶組織中のMgZn2の効果により、安定な塩基性塩化亜鉛や塩基性塩化亜鉛アルミニウム、塩基性炭酸亜鉛アルミニウム等になる。これらの安定な腐食生成物は強固な保護被膜として働くことにより、その後のめっき層の腐食の進行を抑制すると考えられる。一方、加工によりクラックが生じるとAl相が露出し〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕の腐食と同時にAl相の腐食も進行する。Al相は常温では微細なAl相と微細なZn相に分離しており、このAl相中の微細なZn相が安定な腐食生成物とならないために、加工後の耐食性は加工前の耐食性に比べて劣っているものと考えられる。
従って、Al相中にZn−Mg系金属間化合物を析出させることにより加工後耐食性が向上する理由は、Al相中にZn−Mg系金属間化合物を析出させることにより、Al相中の微細なZn相が腐食した際、Zn−Mg系金属間化合物が腐食生成物を安定な塩基性塩化亜鉛や塩基性塩化亜鉛アルミニウム、塩基性炭酸亜鉛アルミニウム等にすることにより、その後のめっき層の腐食の進行を抑制するためであると考えられる。
また、Zn−Mg系金属間化合物を析出させることが可能となるほど高濃度のMgをAl層中に固溶させていることも腐食生成物を安定化させることに寄与していると考えられる。
Al相中にZn−Mg系金属間化合物を析出させるためには、高温で晶出するAl相中に過飽和にMgを固溶させておくことが必要である。具体的には、高いMg濃度のめっき浴を使用し、Al相中のMgの濃度低下を抑制する目的でAl相を2次アームの大きなデンドライト組織から等軸晶に近づけることが効果的である。凝固組織を等軸晶に近づける方法としては、冷却速度を大きくし、組織的過冷度を大きくする方法が一般的であるが、工業的に可能な冷却速度には限界があるため、Alの晶出核となる物質を添加し、Al相の核生成エネルギーを小さくすることが有効である。
具体的には、ブラベー格子の格子面を構成する格子方向の一方の面間隔が2.57Å以上3.15Å以下、他方の面間隔が3.64Å以上4.46Å以下である格子面を持つ金属間化合物をめっき層に添加する。これにより、Al相の結晶が微細で均一な等軸晶となる理由は、この格子面がAlの{110}面と整合性が良いためであると考えられる。Alは結晶構造がFCCであるため、{110}面が最も成長し易い。このAlの{110}面と整合性が良い格子面をもつ金属間化合物を添加することにより、この成長し易いAlの{110}面の核生成サイトとして働き、Al相の核生成エネルギーを小さくするため、凝固組織を等軸晶に近づけることが可能となると考えられる。
ブラベー格子の格子面を構成する格子方向の一方の面間隔を2.57Å以上3.15Å以下に限定した理由は、2.57Å未満、又は3.15Åを超えるとAlの{110}面と整合性が悪くなり、加工部耐食性が低下するためであり、また、他方の面間隔を3.64Å以上4.46Å以下に限定した理由は、3.64Å未満、又は4.46Åを超えるとAlの{110}面と整合性が悪くなり、加工部耐食性が低下するためである。
また、Alの結晶系は立方晶であるため、金属間化合物の結晶系は、軸角に直角を持つ立方晶、正方晶、斜方晶、単斜晶、六方晶のいずれかであることが望ましい。
金属間化合物は少量の添加で効果を発揮し、添加量が多くなるとめっき後の外観が粗雑になる等の外観不良が発生するため、上限は1質量%が望ましい。
本発明者等が多数のめっき中のAl相を調査した結果、大部分のAl相のデンドライトの中心から大きさ数μmの金属間化合物が観察された。さらにEBSP法を用いて金属間化合物とAl相の結晶方位を同定したところ、金属間化合物の格子方向の一方の面間隔が2.57Å以上3.15Å以下他方の面間隔が3.64Å以上4.46Å以下である格子面とAl相の{110}面が平行であり、Al相のデンドライトが[110]方向に成長していることが確認された。
Al相中に存在するZn−Mg系金属間化合物の一例として、Al−Ti金属間化合物を添加したAl−Zn−Mg−Si系めっき中の,Al相中に存在するZn−Mg系金属間化合物を図1、図2に示す。
図1の上段の(a)は、本発明におけるめっき鋼材のめっき層の顕微鏡写真(倍率5000倍)であり、該写真中の各組織の分布状態を図示したものが下段の(b)である。図1は、[Al相]1、[Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織]2、及び[Zn−Mg系金属間化合物を含んだ相]3が存在する組織となっていて、この図からも解るように、本発明におけるめっき鋼材のめっき層の顕微鏡写真によって明確にAl相を特定することができる。
また、同様にZn−Mg系金属間化合物を含有するAl相の透過電子顕微鏡写真(倍率28000倍)を図2に示す。Al相1は常温では微細なAl相と微細なZn相4が析出するが、透過電子顕微鏡のEDX分析により確認した結果、Mgを過飽和に固溶させた部分では、Al相とZn相の共析5、MgZn2相6が析出することが判った。また、(Al0.8Si0.23金属間化合物7が存在していた。
本発明の下地鋼材としては、鋼板のみならず、線材、形鋼、条鋼、鋼管など種々の鋼材が使用できる。鋼板としては、熱延鋼板、冷延鋼板共に使用でき、鋼種もAlキルド鋼、Ti、Nb等を添加した極低炭素鋼板、および、これらにP、Si、Mn等の強化元素を添加した高強度鋼、ステンレス鋼等種々のものが適用できる。本発明品の製造方法については、特に限定することなく鋼板の連続めっき、鋼材や線材のどぶづけめっき法など種々の方法が適用できる。下層としてNiプレめっきを施す場合も、通常行われているプレめっき方法を適用すれば良い。
めっきの付着量については特に制約は設けないが、耐食性の観点から10g/m2以上、加工性の観点から350g/m2以下で有ることが望ましい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
まず、厚さ1mmの冷延鋼板を準備し、これに450℃のZn−Mg−Alめっき浴、Zn−Mg−Al−Siめっき浴で3秒溶融めっきを行い、N2ワイピングでめっき付着量を片面80g/m2に調整した。冷却速度は5〜80℃/sの範囲で変化させた。得られためっき鋼板のめっき組成を表1に示す。Al相中のZn−Mg系金属間化合物は、作製したサンプルを研磨後、Al相をSEMとEDXを使用して観察し、その有無を調査した.
加工部耐食性は、作製しためっき鋼板を180℃折り曲げ、折り曲げ部の耐食性を塩水散布曝露試験で評価した。塩水散布曝露試験は、屋外に曝したサンプルに3回/週、5%NaCl溶液を噴霧した。評価は、折り曲げ部で赤錆が発生するまでの試験期間を調査し、以下の評価で○を合格とした。
○:赤錆が発生するまでの試験期間が150週以上
△:赤錆が発生するまでの試験期間が100週以上150週未満
×:赤錆が発生するまでの試験期間が100週未満
結果を表1に示す。番号13、14、15はAl相中にZn−Mg系金属間化合物が無いため耐食性が不合格となった。番号16はAlの含有量が10%を超えているにもかかわらずSiが添加されていないため、加工部でのめっき密着性が不十分となり耐食性が不合格となった。番号17はめっき層成分が本発明の範囲外であるため耐食性が不合格となった。
これら以外の本発明品は、加工部の耐食性が優れためっき鋼板であった。
Figure 2005336546
まず、厚さ1mmの冷延鋼板を準備し、これに各種金属又は金属間間化合物を添加した450℃のZn−Mg−Alめっき浴、Zn−Mg−Al−Siめっき浴で3秒溶融めっきを行い、N2ワイピングでめっき付着量を片面80g/m2に調整した。冷却速度は5〜20℃/sの範囲で変化させた。得られためっき鋼板のめっき組成を表2に示す。Al相中のZn−Mg系金属間化合物は、作製したサンプルを研磨後、Al相をSEMとEDXを使用して観察し、その有無を調査した。
金属間化合物はEDXを使用して元素と組成を分析した。また、表1に各金属間化合物のAlの{110}面と近い面の面指数とその面を構成する格子方向の方向指数、及び面間隔を示す。
Al系金属間化合物の中にはめっき浴中に溶解し、再晶出した際にAlの一部がSiに置換されたと考えられるものも存在したが、結晶方位と面間隔に大きな変化が見られなかったため、実施例ではSiに置換されていないAl系金属間化合物として表記した。
加工部耐食性は、作製しためっき鋼板を180℃折り曲げ,折り曲げ部の耐食性を塩水散布曝露試験で評価した。塩水散布曝露試験は、屋外に曝したサンプルに3回/週、5%NaCl溶液を噴霧した。評価は、折り曲げ部で赤錆が発生するまでの試験期間を調査し、以下の評価で○を合格とした。
○:赤錆が発生するまでの試験期間が150週以上
△:赤錆が発生するまでの試験期間が100週以上150週未満
×:赤錆が発生するまでの試験期間が100週未満
結果を表2に示す。番号8、9、10、18、19、20はAl相中にZn−Mg系金属間化合物が無いため耐食性が不合格となった。
これら以外の本発明品は、加工部の耐食性が優れためっき鋼板であった。
Figure 2005336546
まず、厚さ1mmの冷延鋼板を準備し、これにTi−Al系金属間間化合物を添加した450℃のZn−Mg−Al−Siめっき浴で3秒溶融めっきを行い、N2ワイピングでめっき付着量を片面80g/m2に調整した。冷却速度は10℃/sとした。得られためっき鋼板のめっき層中組成は、Mg3%、Al11%、Si0.18%、Ti0.001%であった。作製したサンプルを研磨後、Al相をSEMで観察し、Al相中にZn−Mg系金属間化合物を含有する場所を探索し、FIBを使用してサンプリング後、透過電子顕微鏡で観察した。Al相のZn−Mg系金属間化合物をEDXで分析した結果、Znの質量%は約84質量%であった。また、電子線回折結果を同定した結果、Zn−Mg系金属間化合物はMgZn2の回折パターンを示していた。
以上述べてきたように、本発明により、Zn−Al−Mg系めっき鋼板において、加工部耐食性が優れためっき鋼材を製造することが可能となった。これまで加工部耐食性低下のために使用できなかった部材に高耐食性鋼板の使用が広がることによって、これら加工品の耐久性向上に大いに貢献可能となる。
Zn−Mg系金属間化合物を含有するAl相の一例を示す図で,(a)はめっき鋼板のめっき層の図面代用顕微鏡写真(3000倍)で,(b)は写真中の各組織の分布状態を示した図である。 Zn−Mg系金属間化合物を含有するAl相の図面代用透過電子顕微鏡写真である。
符号の説明
1 Al相
2 Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織
3 Zn−Mg系金属間化合物を含んだ相
4 Zn相
5 Al−Znの共析
6 MgZn2
7 Ti(Al0.8Si0.23金属間化合物

Claims (6)

  1. Al:4〜10質量%、Mg:2〜10質量%含有し残部がZn及び不可避的不純物よりなるZn合金めっき層を表面に有するめっき鋼材のめっき層が〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕の素地中に〔Al相〕を含有した金属組織を有し、かつ、〔Al相〕の中にZn−Mg系金属間化合物を含有することを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
  2. Al:4〜22質量%、Mg:2〜10質量%、Si:2質量%以下含有し残部がZn及び不可避的不純物よりなるZn合金めっき層を表面に有するめっき鋼材のめっき層が〔Al/Zn/MgZn2の三元共晶組織〕の素地中に〔Mg2Si相〕と〔Al相〕が混在した金属組織を有し、かつ、〔Al相〕の中にZn−Mg系金属間化合物を含有することを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のZn−Mg系金属間化合物がMgZn2、Mg2Zn11のいずれかであることを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のめっき層の〔Al相〕の中にブラベー格子の格子面を構成する格子方向の一方の面間隔が2.57Å以上3.15Å以下、他方の面間隔が3.64Å以上4.46Å以下である格子面を持つ金属間化合物を含有することを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
  5. 請求項4に記載の金属間化合物の結晶系が、立方晶、正方晶、斜方晶、単斜晶、六方晶のいずれかであることを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の金属間化合物がTiAl3、ZrAl3、HfAl3、SrAl4、CaAl4、NiAl3、TiB2のいずれかであることを特徴とする加工部耐食性に優れる溶融めっき鋼材。
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