JP7052942B1 - めっき鋼材 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]本発明の一態様に係るめっき鋼材では、
鋼材表面に、めっき層を有するめっき鋼材であって、
前記めっき層の平均化学組成が、質量%で、
Zn:50.00%以上、
Al:10.00%超40.00%未満、
Mg:5.00%超12.50%未満、
Sn:0%以上3.00%以下、
Bi:0%以上1.00%以下、
In:0%以上1.00%以下、
Ca:0.03%以上2.00%以下、
Y :0%以上0.50%以下、
La:0%以上0.50%以下、
Ce:0%以上0.50%以下、
Si:0%以上2.50%以下、
Cr:0%以上0.25%以下、
Ti:0%以上0.25%以下、
Ni:0%以上0.25%以下、
Co:0%以上0.25%以下、
V :0%以上0.25%以下、
Nb:0%以上0.25%以下、
Cu:0%以上0.25%以下、
Mn:0%以上0.25%以下、
Fe:0%超5.00%以下、
Sr:0%以上0.50%以下、
Sb:0%以上0.50%以下、
Pb:0%以上0.50%以下、
B :0%以上0.50%以下、
Li:0%以上0.50%以下、
Zr:0%以上0.50%以下、
Mo:0%以上0.50%以下、
W :0%以上0.50%以下、
Ag:0%以上0.50%以下、
P :0%以上0.50%以下、
及び、不純物からなり、
下記式1及び式2を満たし、
更に、Cu-Kα線を使用し、X線出力が40kV及び150mAである条件で測定した、前記めっき層表面のX線回折パターンにおいて、式3及び式6を満たすことを特徴とするめっき鋼材。
0≦Cr+Ti+Ni+Co+V+Nb+Cu+Mn≦0.25 ・・・式1
0≦Sr+Sb+Pb+B+Li+Zr+Mo+W+Ag+P≦0.50 ・・・式2
I(MgZn2(41.31°))/IΣ(MgZn2)≦0.265 ・・・式3
0.150≦{I(MgZn2(20.79°))+I(MgZn2(42.24°))}/IΣ(MgZn2) ・・・式6
ただし、式1及び式2における元素記号は、前記めっき層における質量%での各元素の含有量(質量%)であり、当該元素を含有しない場合は0を代入し、
式3及び式6におけるIΣ(MgZn2)、I(MgZn2(41.31°))、I(MgZn2(20.79°))及びI(MgZn2(42.24°))は以下の通りであり、前記めっき層がSnを含有しない場合はIΣ(Mg2Sn)を0とする。
IΣ(MgZn2):MgZn2の(100)面、(002)面、(101)面、(102)面、(110)面、(103)面、(112)面、(201)面、(004)面、(203)面、(213)面、(220)面、(313)面及び(402)面の回折ピークの強度の和。
I(MgZn2(41.31°)):MgZn2の(201)面の回折ピークの強度。
I(MgZn2(20.79°)):MgZn2の(002)面の回折ピークの強度。
I(MgZn2(42.24°)):MgZn2の(004)面の回折ピークの強度。
[2]上記(1)に記載のめっき鋼材では、
前記めっき層のうち、Snの平均組成が、
Sn:0.03%以上1.50%以下
であってもよい。
[3]上記(1)または(2)に記載のめっき鋼材では、
更に、Cu-Kα線を使用し、X線出力が40kV及び150mAである条件で測定した、前記めっき層表面のX線回折像において、式4及び式5を満たしてもよい。
1.00≦I(Al0.71Zn0.29(38.78°))/I(Al(38.47°)) ・・・式4
1.00≦I((Al0.71Zn0.29(38.78°))/I(Zn(38.99°)) ・・・式5
ただし、式4及び式5におけるI(Al0.71Zn0.29(38.78°))、I(Al(38.47°))、I(Zn(38.99°))は以下の通りである。
I(Al0.71Zn0.29(38.78°)):Al0.71Zn0.29の(101)面の回折ピークの強度。
I(Al(38.47°)):Alの(111)面の回折ピークの強度。
I(Zn(38.99°)):Znの(100)面の回折ピークの強度。
[4]上記(1)から(3)のいずれか一項に記載のめっき鋼材では、
前記式3に替えて、下記式3’を満たしてもよい。
I(MgZn2(41.31°))/IΣ(MgZn2)≦0.140 ・・・式3’
[5]上記(1)から(4)のいずれか一項に記載のめっき鋼材では、
前記式6に替えて、下記式6’を満たしてもよい。
0.350≦{I(MgZn2(20.79°))+I(MgZn2(42.24°))}/IΣ(MgZn2) ・・・式6’
Zn:50.00%以上、
Al:10.00%超40.00%未満、
Mg:5.00%超12.50%未満、
Sn:0%以上3.00%以下、
Bi:0%以上1.00%以下、
In:0%以上1.00%以下、
Ca:0.03%以上2.00%以下、
Y :0%以上0.50%以下、
La:0%以上0.50%以下、
Ce:0%以上0.50%以下、
Si:0%以上2.50%以下、
Cr:0%以上0.25%以下、
Ti:0%以上0.25%以下、
Ni:0%以上0.25%以下、
Co:0%以上0.25%以下、
V :0%以上0.25%以下、
Nb:0%以上0.25%以下、
Cu:0%以上0.25%以下、
Mn:0%以上0.25%以下、
Fe:0%超5.00%以下、
Sr:0%以上0.50%以下、
Sb:0%以上0.50%以下、
Pb:0%以上0.50%以下、
B :0%以上0.50%以下、
Li:0%以上0.50%以下、
Zr:0%以上0.50%以下、
Mo:0%以上0.50%以下、
W :0%以上0.50%以下、
Ag:0%以上0.50%以下、
P :0%以上0.50%以下、
及び、不純物からなり、
下記式1及び式2を満たし、更に、Cu-Kα線を使用し、X線出力が40kV及び150mAである条件で測定した、前記めっき層表面のX線回折パターンにおいて、式3及び式6を満たすめっき鋼材である。
0≦Sr+Sb+Pb+B+Li+Zr+Mo+W+Ag+P≦0.50 ・・・式2
0.150≦{I(MgZn2(20.79°))+I(MgZn2(42.24°))}/IΣ(MgZn2) ・・・式6
I(MgZn2(41.31°)):MgZn2の(201)面の回折ピークの強度。
I(MgZn2(20.79°)):MgZn2の(002)面の回折ピークの強度。
I(MgZn2(42.24°)):MgZn2の(004)面の回折ピークの強度。
Sn:0.03%以上1.50%以下であってもよい。
1.0≦I(Al0.71Zn0.29(38.78°))/I(Al(38.47°)) ・・・式4
1.0≦I((Al0.71Zn0.29(38.78°))/I(Zn(38.99°)) ・・・式5
I(Al0.71Zn0.29(38.78°)):Al0.71Zn0.29の(101)面の回折ピークの強度。
I(Al(38.47°)):Alの(111)面の回折ピークの強度。
I(Zn(38.99°)):Znの(100)面の回折ピークの強度。
I(MgZn2(41.31°))/IΣ(MgZn2)≦0.140 ・・・式3’
0.350≦{I(MgZn2(20.79°))+I(MgZn2(42.24°))}/IΣ(MgZn2) ・・・式6’
Znは、平面部耐食性に加え、加工部の犠牲防食作用を得るために必要な元素である。Zn含有量が50.00%未満であると、Zn-Al-Mg合金層中にAl相が主体となって構成され、犠牲防食性を確保するためのZn相及びAl-Zn相が不足する。よって、Zn含有量は50.00%以上とする。より好ましくは、Zn含有量は65.00%以上、または70.00%以上とする。なお、Zn含有量の上限は、Znを除く元素及び不純物以外の残部となる量である。基本的には、めっき層中のMg含有量が多ければ多いほど、犠牲防食性が向上するが、犠牲防食性を確保するための前提として、本発明はZn系めっきである必要性がある。すなわち、Zn-Al-Mg系めっきにおいて、Mg含有量の増加の他に、Al含有量が増加してAl相が多くなると、犠牲防食のバランスが崩れ、逆に耐食性が悪くなる場合がある。Al相の溶出には時間がかかり、Mgとの溶出の差が開きすぎて、赤錆が発生しやすくなってしまう。このため、適切な犠牲防食作用を得るためには、適切なタイミングで溶出するZnが一定量必要である。
Alは、Znと同様に、めっき層の主体を構成する元素である。Alは犠牲防食作用に対する効果は小さいものの、Alを含有することで平面部耐食性が向上する。また、Alが存在しないと、Mgをめっき浴中で安定的に保持することができないため、製造不可欠な元素としてめっき浴に添加される。Al含有量が高すぎると犠牲防食性が確保できなくなるため、Al含有量を40.00%未満とする。一方、Al含有量が10.00%以下では、Mg、Ca等の、めっき層に性能を付与する合金元素の含有が難しくなる傾向がある。また、Alは密度が低いため、Znと比較して、質量基準の含有量に対して、多くの相量のAl相を形成する。しかし、Al含有量が10.00%以下では、Zn-Al-Mg合金層の大半がZn相となる傾向がある。それにより、平面部耐食性が著しく低下することにもつながる。本実施形態において、Zn相が第1相となることは、耐食性の観点からは好ましくない。後述するが、Zn相が第1相となる場合、平面部耐食性および加工性に乏しいZn-Al-MgZn2三元共晶組織が生成しやすくなり、平面部耐食性および加工性が劣化する傾向となる。よって、Al含有量は、10.00%超40.00%未満とする。
Mgは、犠牲防食効果のある元素である。Mgが一定濃度以上含有されることで、めっき層中にMgZn2相が形成する。MgZn2相は、犠牲防食・平面部耐食性に寄与する相であり、めっき層中でこれらの相割合が高いと犠牲防食性・平面部耐食性が向上する。Mgによる犠牲防食性は、Mgが溶出することで、還元反応で形成した水酸化物イオン(OH-)と結合し、水酸化物系の皮膜を形成し、鋼材の溶出を防ぐことにより発揮される。一定の犠牲防食性を確保するためには、Mgを5.00%超含有する必要がある。Mgが5.00%以下では、MgZn2相の形成量が不足し、犠牲防食性が担保できない。
Sn、Bi、Inは任意添加元素であり、Sn、Bi、Inを含有すると、Znよりも優先してMgがこれらの元素と結合し、Mg2Sn、Mg3Bi2、Mg3In、Mg5In2などの金属間化合物を形成する。これらの金属間化合物は、MgZn2相と同様に、犠牲防食性・平面部耐食性により寄与する。なお、これらの金属間化合物は、MgZn2相よりも軟質であるので、これらの化合物の含有によるめっき層の加工性の低下はない。Snを0.03%以上、Bi、Inをそれぞれ0.10%以上含有させると、これらの金属間化合物の形成が認められるので、Sn、Bi、Inを含有させる場合は、Snは0.03%以上、Bi,Inはそれぞれ0.10%以上含有させるとよい。なお、これらの金属間化合物のうち、平面部耐食性および犠牲防食性があり、かつ加工できる程に軟質で塑性変形能に富むZn相に内包されやすいことを考慮すると、Mg2Snが最も優れている。従って、Sn、Bi、Inのうち、Snを含有させることがより好ましい。
これらの元素のうち、Caは、必須添加元素、そのほかの元素は任意添加元素である。これらの元素はMgに置換することが多く、MgZn2相の結晶配向を容易にする。これらの元素が含まれることで、十分なMgZn2相の結晶配向が起こる。特に、結晶配向を十分に起こすためには、Caは、少なくとも0.03%以上含有することが必要である。これにより、耐食性や犠牲防食性が僅かに向上する傾向にある。すなわち、Ca、Y、La、及びCeは、MgZn2、Mg2SnのMgの一部に置換する。つまり、Mgの一部にCa、Y、La、及びCeの少なくとも1種が置換した置換MgZn2→MgCaZn、Mg(Ca,Y,La,Ce)Zn、Mg2Sn→MgCaSn、Mg(Ca,Y,La,Ce)Sn相を形成する。正確な化学式は判明していないが、これらの元素はEPMA等のマッピングを実施した際、Sn及びMg、ならびに、これらの元素は同時に検出される位置から検出される場合があり、Sn及びMgが同時に検出される位置において、Sn及びMgが金属間化合物を形成していると考えられる。
Siは、任意添加元素であり、Ca、Y、La、Ce、Bi、In等と比べて小さい元素であるため、侵入型の固溶体を形成するが、その詳細は確かめられていない。Siによる効果は、一般的にはAl-Fe合金層の成長抑制効果が知られており、耐食性向上効果も確認されている。また、Al-Fe合金層にも侵入型固溶する。Al-Fe合金層でのAl-Fe-Si金属間化合物相の形成等の説明は、既に前述したとおりである。従って、Siを含有させる場合は、好ましくは0.03%以上、より好ましくは0.05%以上、さらに好ましくは0.10%以上含有させるとよい。
これらの元素は任意添加元素であり、前記の元素Sn、Bi、Inと比較するとその添加効果は確認しづらいが、いずれも高融点金属であり、めっき層中の微細な金属間化合物や、Al相などの金属相に固溶、もしくは置換型固溶体を形成することでめっき層の性質に幾分の変化を与える。主な作用は、貴な金属を入れると、めっき層に部分的に貴な金属間化合物が形成して、めっき層の腐食がミクロ的に促進され、溶出しやすくなる。平面部耐食性にはほとんど効果が確認できないが、わずかな腐食促進により錆による保護被膜効果が働き、切断端面部の耐食性が向上する。ただし過剰濃度の添加は、めっき層の極端な耐食性悪化をまねく。従って、これらの元素の含有量の上限は0.25%とする。また、上記の効果を発現させるためには、これらの元素を0.01%以上含有させてもよい。
Feは、溶融めっき法などでめっき鋼板を製造する際、めっき工程でめっき層に内部拡散する地鉄によるところが大きく、めっき層に最大5.00%前後まで含有される場合があるが、Fe含有量の如何によって耐食性が大きく変化することはない。
不純物は、原材料に含まれる成分、または、製造の工程で混入する成分であって、意図的に含有させたものではない成分を指す。通常、不純物の有無は、溶融めっきでは、めっきとして使用する合金の精錬度にも依存する。不純物の濃度については、通常0.01%、100ppmが成分分析に使用する機器の検出限界で、これ以下のものは不純物とみなしてよい。従って意図的に添加された不純物の濃度は通常0.01%を超える。例えば、めっき層には、鋼材(地鉄)とめっき浴との相互の原子拡散によって、不純物として、Fe以外の成分も微量混入することがある。不純物は、例えば、S、Cd等の元素を意味する。これらの不純物は、本発明の効果を十分に発揮させるために、0.01%以下に制限することが好ましい。また、不純物の含有量は少ないことが好ましいので、下限値を制限する必要がなく、不純物の下限値が0%でもよい。
本実施形態に係るめっき層は、Cu-Kα線を使用し、X線出力が40kV及び150mAである条件で測定した、めっき層表面のX線回折像において、式3~式6を満たす必要がある。また、式3’又は式6’を満たしてもよい。
ここで、めっき層におけるMgZn2相の相割合が好ましい範囲だったとしても、加工部の耐食性が十分ではない場合がある。曲げ加工等によって形成される加工部では、めっき層が割れた場合に地鉄の露出範囲が広くなるので、加工部を確実に防食するためには、高い犠牲防食性が必要となる。加工の際にめっき層に生じたクラックが、めっき層の厚み方向に沿って垂直に延在するかどうかでも、その後の腐食生成物の保持や形成挙動が変化し得るため、めっき層におけるクラックの進展方向が、加工部の耐食性に影響する可能性がある。
I(MgZn2(41.31°))/IΣ(MgZn2)≦0.140 ・・・式3’
また、加工部の耐食性をより向上させるためには、MgZn2相の面方位もさらに最適化する必要がある。曲げ加工に対するめっき層の塑性変形能を向上させ、めっき層の割れ形態を好ましくさせるには、MgZn2相の(002)面及び(004)面の配向率を高くする。X線をCuα1線とする場合のMgZn2相の(002)面は2θ=20.79°であり、MgZn2相の(004)面は2θ=42.24°である。下記式6の右辺の式で規定されるMgZn2相の(002)面及び(004)面の配向率を0.150以上にすることで、加工時のめっき層のクラック数が減少し、加工部の耐食性が向上する。より好ましくは、下記式6’に示すように、MgZn2相の(002)面及び(004)面の配向率を0.350以上にする。すなわち、Z軸方向に(002)面及び(004)面がそろうとZ軸方向への伝播に抵抗が生じる。またクラック方向がZ軸平行/垂直方向から、45度程度傾斜した形状でクラックが生じるようになり、地鉄までの到達するクラック数の減少と、クラックの長さが長くなり、腐食後もこのクラックに錆がとどまりやすくなって、加工部の腐食の進行が極端に遅くなる。すなわち、MgZn2相の配向率によって腐食進行を制御することができることが判明し、加工性の乏しいMgZn2相を多量に含有するめっき層においても、加工部形状のクラック数の削減(加工性の向上)と耐食性の向上を図ることができるのである。
0.350≦{I(MgZn2(20.79°))+I(MgZn2(42.24°))}/IΣ(MgZn2) ・・・式6’
また、加工部の耐食性を向上させる手段として、本来は溶出しにくいAl相を、Znのように犠牲防食効果を有する相に変換することで、達成することもできる。Al0.79Zn0.21相は、Al相とZn相の中間の犠牲防食作用を有する相である。これらの相はめっき凝固の急冷により、本来Al相から分離すべき相であったZn相がAl相に取り込まれる形で形成する相である。これらの相の存在割合もX線回折パターンの回折ピーク強度の強度比による比較ができる。Al0.79Zn0.21相が、Al相及びZn相に対して一定量を超えると、加工部の耐食性が向上する。MgZn2相と比較すると、Al0.79Zn0.21相は比較的軟質な相であり、めっき層の割れ形態に好ましく作用すると考えられる。具体的には、Al相の(111)面(2θ=38.47°)と、Zn相の(100)面(2θ=38.99°)の面方位に対する、Al0.79Zn0.21相の(101)面(2θ=38.78°)の面方位の強度比が高いほど、めっき層の割れ形態に好ましく作用すると考えられる。すなわち、下記式4及び式5を満たすことが好ましい。これにより、犠牲防食性と加工時のめっき層の割れが好ましい状態となり、加工部耐食性が向上する。
1.00≦I((Al0.71Zn0.29(38.78°))/I(Zn(38.99°)) ・・・式5
本実施形態のめっき鋼材は、鋼材と、鋼材の表面に形成されためっき層とを備える。通常、Zn-Al-Mg系めっきは、金属の堆積と凝固反応によって形成させる。最もめっき層を形成するのに容易な手段は、溶融めっき方法により、鋼板表面にめっき層を形成させることであり、ゼンジマー法やフラックス法などによって形成することが可能である。また、本実施形態のめっき鋼材は、蒸着めっき法や、溶射によるめっき皮膜の形成法を適用してもよく、溶融めっき法で形成した場合と同様の効果を得ることができる。
平面部の耐食性評価の指標として、めっき鋼板を100×50mmサイズに切断し、これを複合サイクル腐食試験(JASO M609-91)で60サイクルの腐食試験を実施した。90サイクルでの腐食減量を評価し、以下の水準に従って、S、AAA、AA、A、Bの基準で優劣を判断した。なお、S、AAA、AA及びAを合格とした。
AAA:腐食減量が50以上60g/m2以下
AA :腐食減量が60以上70g/m2以下
A :腐食減量が70超80g/m2以下
B :腐食減量が80g/m2超
犠牲防食性を評価するために、100×50mmサイズのサンプルの切断端面3片をエポキシ系樹脂で塗装して、防水処理をした。開放端面は1端面とし、バリ方向は統一した。このサンプルを前記同様のJASO試験を実施し、JASO90サイクルでの赤錆面積率を評価した。端面方向からの写真撮影を実施し、断面(約3.2mm×100mm)に対し、以下の水準に従って、S、AAA、A、Bの基準で優劣を判断した。S、AAA及びAを合格とした。
AAA:赤錆面積率が30~50%未満
A :赤錆面積率が50~70%未満
B :赤錆面積率が70%以上
めっき鋼板を、ベンダーを用いて180℃曲げて、その後内面を板厚1枚分までハンドプレスで潰し1T曲げ試験片(t=3.2)を作製した。曲げ部周囲を塗装処理して地鉄むき出し部は完全に補修した。T曲げ頂上部を上に向けた状態で、複合サイクル腐食試験(JASO M609-91)に投入した。頂上部の赤錆面積率が5%になるまでの期間を評価した。評価基準は以下の通りとした。S、AAA、AA及びAを合格とした。
AAA:105超135サイクル以下
AA :75超105サイクル以下
A :60以上75サイクル以下
B :60サイクル未満
Claims (5)
- 鋼材表面に、めっき層を有するめっき鋼材であって、
前記めっき層の平均化学組成が、質量%で、
Zn:50.00%以上、
Al:10.00%超40.00%未満、
Mg:5.00%超12.50%未満、
Sn:0%以上3.00%以下、
Bi:0%以上1.00%以下、
In:0%以上1.00%以下、
Ca:0.03%以上2.00%以下、
Y :0%以上0.50%以下、
La:0%以上0.50%以下、
Ce:0%以上0.50%以下、
Si:0%以上2.50%以下、
Cr:0%以上0.25%以下、
Ti:0%以上0.25%以下、
Ni:0%以上0.25%以下、
Co:0%以上0.25%以下、
V :0%以上0.25%以下、
Nb:0%以上0.25%以下、
Cu:0%以上0.25%以下、
Mn:0%以上0.25%以下、
Fe:0%超5.00%以下、
Sr:0%以上0.50%以下、
Sb:0%以上0.50%以下、
Pb:0%以上0.50%以下、
B :0%以上0.50%以下、
Li:0%以上0.50%以下、
Zr:0%以上0.50%以下、
Mo:0%以上0.50%以下、
W :0%以上0.50%以下、
Ag:0%以上0.50%以下、
P :0%以上0.50%以下、
及び、不純物からなり、
下記式1及び式2を満たし、
更に、Cu-Kα線を使用し、X線出力が40kV及び150mAである条件で測定した、前記めっき層表面のX線回折パターンにおいて、式3及び式6を満たすことを特徴とするめっき鋼材。
0≦Cr+Ti+Ni+Co+V+Nb+Cu+Mn≦0.25 ・・・式1
0≦Sr+Sb+Pb+B+Li+Zr+Mo+W+Ag+P≦0.50 ・・・式2
I(MgZn2(41.31°))/IΣ(MgZn2)≦0.265 ・・・式3
0.150≦{I(MgZn2(20.79°))+I(MgZn2(42.24°))}/IΣ(MgZn2) ・・・式6
ただし、式1及び式2における元素記号は、前記めっき層における質量%での各元素の含有量(質量%)であり、当該元素を含有しない場合は0を代入し、
式3及び式6におけるIΣ(MgZn2)、I(MgZn2(41.31°))、I(MgZn2(20.79°))及びI(MgZn2(42.24°))は以下の通りであり、前記めっき層がSnを含有しない場合はIΣ(Mg2Sn)を0とする。
IΣ(MgZn2):MgZn2の(100)面、(002)面、(101)面、(102)面、(110)面、(103)面、(112)面、(201)面、(004)面、(203)面、(213)面、(220)面、(313)面及び(402)面の回折ピークの強度の和。
I(MgZn2(41.31°)):MgZn2の(201)面の回折ピークの強度。
I(MgZn2(20.79°)):MgZn2の(002)面の回折ピークの強度。
I(MgZn2(42.24°)):MgZn2の(004)面の回折ピークの強度。 - 前記めっき層のうち、Snの平均組成が、
Sn:0.03%以上1.50%以下
であることを特徴とする請求項1に記載のめっき鋼材。 - 更に、Cu-Kα線を使用し、X線出力が40kV及び150mAである条件で測定した、前記めっき層表面のX線回折像において、式4及び式5を満たすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のめっき鋼材。
1.00≦I(Al0.71Zn0.29(38.78°))/I(Al(38.47°)) ・・・式4
1.00≦I((Al0.71Zn0.29(38.78°))/I(Zn(38.99°)) ・・・式5
ただし、式4及び式5におけるI(Al0.71Zn0.29(38.78°))、I(Al(38.47°))、I(Zn(38.99°))は以下の通りである。
I(Al0.71Zn0.29(38.78°)):Al0.71Zn0.29の(101)面の回折ピークの強度。
I(Al(38.47°)):Alの(111)面の回折ピークの強度。
I(Zn(38.99°)):Znの(100)面の回折ピークの強度。 - 前記式3に替えて、下記式3’を満たすことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のめっき鋼材。
I(MgZn2(41.31°))/IΣ(MgZn2)≦0.140 ・・・式3’ - 前記式6に替えて、下記式6’を満たすことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のめっき鋼材。
0.350≦{I(MgZn2(20.79°))+I(MgZn2(42.24°))}/IΣ(MgZn2) ・・・式6’
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