JP2005335996A - 水素製造システム、燃料電池システム及び水素製造方法 - Google Patents

水素製造システム、燃料電池システム及び水素製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 定常時の効率も考慮された上で、電量ロスが少なく、かつ迅速に起動することができる水素製造システム、燃料電池システム及び水素製造方法を提供する。
【解決手段】 炭化水素原料から水素を発生させる改質器18と、水素と共に発生した一酸化炭素を二酸化炭素に変成させるCO変成器20と、CO変成器20により変成されなかった一酸化炭素を除去するCO除去器22と、熱源19と、熱源19から媒体を介してCO変成器20に熱を伝達する第一の媒体流路30と、熱源19から媒体を介してCO除去器22に熱を伝達する第二の媒体流路30と、を有する水素製造システム10、及びこの水素製造システム10を有する燃料電池システム40。
【選択図】 図2

Description

本発明は、水素製造システム、燃料電池システム及び水素製造方法に関する。
炭化水素を原料とする燃料電池システムの水素製造システムには、一般に改質器、CO変成器、CO除去器等の反応器が内蔵されており、改質器には改質触媒が、CO変成器にはシフト触媒が、CO除去器にはプロックス触媒がそれぞれ充填されている。これらの触媒を反応させるためには、各々の触媒を、反応に適した温度まで上げることが必要である。例えば、炭化水素原料として、灯油を用いた場合、改質触媒は500〜700℃、シフト触媒は200〜300℃、プロックス触媒は130〜170℃までそれぞれ温度を上げる必要がある。このように、熱料電池システムの起動時には、加熱することが必要となる。
これらの触媒のうち、改質触媒は吸熱反応を起こし、シフト触媒とプロックス触媒は発熱反応を起こす。従って、改質器の内部では、改質触媒を改質器バーナーからの熱を受け易い位置に、また、シフト触媒とプロックス触媒は、改質器バーナーからの熱を受け難い位置にそれぞれ配することが、定常時の熱効率の観点から有効である。
このため、システム起動時の加熱に関しては、改質触媒は改質器バーナーから熱を受け取ることができるが、シフト触媒とプロックス触媒は、熱を受け取ることができない。従って、これらの触媒については別途加温する工夫が必要となる。
具体的には、シフト触媒とプロックス触媒を加熱できるような電気ヒーターをシステム内に設置し、その熱により、システム起動時にこれらの触媒を加熱する方法が挙げられる。この方法は、システムの構造が簡単であること、起動時以外は加熱しないようにできることが長所である。しかし、起動時に電力を消費するため、起動時を含めた効率を考えた場合、あまり有効な手段ではない。また、大量の電気を消費するため、発電装置でありながら、電力が供給されることが前提となる。
また、シフト触媒とプロックス触媒の周りを、バーナーで発生した燃焼ガスを通すことにより温める方法が挙げられる(特許文献1参照)。この方法の長所は、上記ヒーター加熱のような電力ロスが無いことである。しかし、この方法には、定常運転時に除熱が必要なシフト触媒とプロックス触媒が温められるため、その熱の除熱が必要となるという短所がある。また、この方法では、系内を循環する水量が多くなるため、燃焼処理系の効率低下に繋がる可能性がある。
さらに、シフト触媒とプロックス触媒の周りを、スチームで温める方法が開示されている(特許文献2参照)。しかし、この方法では、循環ポンプを要するので、システムのコンパクト化に反するという問題がある。
また、このようなスチーム循環方式では、露点以下でスチームを導入すると、触媒層に水が溜まり、触媒が濡れる。触媒が濡れると、触媒としての性能が低下したり、触媒が粉化する問題が生じる。また、溜まった水を蒸発する必要があり、加温に時間を要する。そこで、各触媒の温度が水の露点を超えた後であれば、原料水を循環させることにより、温まり易い改質触媒廻りの熱を、シフト触媒とプロックス触媒に与えることができる。しかし、この場合、各触媒の温度を露点まで上げるために、上記のようなヒーターで加熱する方法や、燃焼ガスで温める方法が別途必要となる。
特開平9−63614号公報 特開平8−162137号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、定常時の効率も考慮された上で、電量ロスが少なく、かつ迅速に起動することができる水素製造システム、燃料電池システム及び水素製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者は鋭意検討を重ねた結果、従来のスチーム循環方式において、シフト触媒やプロックス触媒が水の露点温度以上になるまで加熱できなかった欠点を、通常の循環水ラインとは別のラインに熱媒体を通すことにより克服できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明によれば、炭化水素原料から水素を発生させる改質器と、水素と共に発生した一酸化炭素を二酸化炭素に変成させるCO変成器と、熱源と、熱源から媒体を介してCO変成器に熱を伝達する第一の媒体流路と、を有する水素製造システムが提供される。
第一の媒体流路をシステム内に設けることで、CO変成器内の触媒温度が、水の露点以下の状態の場合でも、システム起動時に、CO変成器を加温することができる。
また、このシステムでは、さらに、CO変成器により変成されなかった一酸化炭素を除去するCO除去器と、熱源から媒体を介してCO除去器に熱を伝達する第二の媒体流路と、を有することが好ましい。
第二の媒体流路をシステム内に設けることで、CO除去器内の触媒温度が、水の露点以下の状態の場合でも、システム起動時に、CO除去器を加温することができる。
本発明では、このように、システム起動時に、予めCO変成器とCO除去器を第一及び第二の媒体流路で加温することにより、従来のシステムよりも起動時間を短縮することができるようになる。
また、このシステムでは、さらに、媒体を供給する媒体源を有し、起動時には、媒体源が、熱源に、媒体を供給し、熱源により加熱された媒体が、CO変成器及び/又はCO除去器に供給され、定常運転時には、媒体源が、冷却された媒体を、CO変成器及び/又はCO除去器に供給することが好ましい。
このように、起動時及び定常運転時に、CO変成器及び/又はCO除去器に供給される媒体を、同一の媒体源から供給することで、システムをより簡略化することができる。
また、このシステムでは、熱源を改質器バーナーとすることが好ましく、また、媒体をスチームとすることが好ましい。
また、このシステムでは、さらに、スチーム源の水を、改質器、CO変成器及びCO除去器の少なくとも一つの反応器に伝達し、少なくとも一つの反応器の反応原料に利用する流路を有することが好ましい。
このような流路を設けることで、水を媒体としても、また、反応原料としても利用でき、システムをコンパクト化できる。
また、本発明によれば、上記水素製造システムを有する燃料電池システムが提供される。
本システムでは、起動時間が短縮された水素製造システムから水素が供給されるので、効率的に発電を行うことができる。
また、このシステムでは、水素製造システムが使用した媒体を、燃料電池スタックに供給する流路を有することが好ましい。
このような流路を設けることで、加温された媒体を燃料電池スタックに供給でき、スタックの循環水の温度を上昇することにより、燃料電池スタック側の起動時間を早めることができる。
また、本発明によれば、起動時に、第一及び/又は第二の媒体流路を用いて、CO変成器又はCO除去器を加熱し、定常運転時に、第一及び/又は第二の媒体流路を用いてCO変成器又はCO除去器の除熱を行う水素製造方法が提供される。
第一及び/又は第二の媒体流路を用いて各反応器を加熱又は除熱することで、システムの起動時間が短縮され、その結果、水素を効率的に製造することができる。
本発明によれば、定常時の効率も考慮された上で、電量ロスが少なく、かつ迅速に起動することができる水素製造システム、燃料電池システム及び水素製造方法が提供できる。
[実施形態1]
図1は、本発明の一実施形態にかかる水素製造システムの構成を示す図である。
この図に示す水素製造システム10は、原料タンク12、脱硫器14、脱硫原料タンク15、気化器16、ボイラー17、28、改質器18、改質器バーナー(熱源)19、CO変成器20、CO除去器22、循環水タンク(媒体源)24、エア供給源26、ブロワー27、熱媒体流路(第一の媒体流路、第二の媒体流路)30等から主に構成されている。
原料タンク12には、水素の原料、及び、改質器18を加熱する熱源である改質器バーナー19の燃料、となる炭化水素原料が貯えられている。この炭化水素原料は、ポンプP1及びP2により汲み上げられ、脱硫器14及び改質器バーナー19にそれぞれ供給される。このように原料タンクを共通にすることにより、システム全体を小型化することができる。
炭化水素原料としては、例えば、メタン、LPG(液化天然ガス)、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油等が挙げられる。これらのうち、輸送が容易な液体燃料の中では供給網が発達し、全国各地で入手が容易であること、また、ガソリン等と比較して取り扱い易いことから、灯油が好ましい。
脱硫器14は、改質器18内の改質触媒の硫黄被毒を防止するため、炭化水素原料中の硫黄成分を除去するものである。脱硫器14の内部には、脱硫剤が充填されている。
脱硫剤としては、例えば、活性炭、ゼオライト又は金属系の吸着剤等が好ましい。原料が灯油等の重質の炭化水素である場合は、特開2001−279255号公報に示すように、Ni系あるいはNi−Cu系脱硫剤が好ましい。
脱硫された炭化水素原料(脱硫原料)は、脱硫原料タンク15に貯えられた後、ポンプP3により汲み上げられ、気化器16に供給される。
気化器16は、脱硫原料を気化させるものである。脱硫原料は、ボイラー17から供給されたスチームと混合され、改質器18に供給される。
スチーム源の水は、循環水タンク24からポンプP4により汲み上げられ、ボイラー17に供給される。このとき、切替弁V1を開き、V2を閉じることで、ボイラー17だけに水を供給することができる。
改質器18は、脱硫原料から水素を発生させる装置であり、その内部には改質器バーナー19と、改質触媒(図示せず)が設けられている。改質器バーナー19には、上述のように原料タンク12から燃料用の炭化水素原料が供給されると共に、エア供給源26から供給された燃料燃焼用のエアがブロワー27によって供給される。
改質触媒は、例えば、Ru,Rh,Pt,Pd等の貴金属や、Ni,Co等の金属を、活性金属成分として用いている。この中で、特にRuを活性金属成分とした触媒が好ましく用いられる。
水素と共に改質器18から発生する高温の排気ガスは、スチームを発生させるボイラー17の熱源として利用される。これにより、システム全体のエネルギー効率を高めることができる。
CO変成器20は、改質器18において水素と共に発生した一酸化炭素を、二酸化炭素に変成させる装置であり、その内部にはシフト触媒(CO変成触媒)が設けられている。
シフト触媒としては、特に限定されないが、Pt等の貴金属や、Cu、Zn、Fe等の金属を活性金属としたもの等を好適に用いることができる。
CO除去器22は、CO変成器20によって変成されなかった一酸化炭素を除去する装置であり、その内部にはプロックス触媒(CO除去触媒)が設けられている。CO除去器22の手前では、エア供給源26から供給された、一酸化炭素を酸化除去するためのエアがブロワー27によって供給される。
プロックス触媒としては、特に限定されないが、Ru、Pt、Au等の貴金属を活性金属としたもの等を好適に用いることができる。
シフト触媒及びプロックス触媒の触媒反応は発熱反応であるため、CO変成器20及びCO除去器22の内部には、除熱のため、冷却水を流す流路(冷却水流路)が設けられている。冷却用の水は、循環水タンク24からポンプP5により汲み上げられ、CO変成器20及びCO除去器22の内部の冷却水流路(図示せず)を通過した後、気化器16へと繋がる流路を通り、改質器18に供給される。本実施形態では、このように、反応器の冷却水として利用した水を、反応器の反応原料としても利用することができる。
改質器バーナー19の周囲には、コイル状のボイラー28が設置されており、また、CO変成器20、CO除去器22の周囲には、コイル状の熱媒体流路30が設置されている。ボイラー28と熱媒体流路30は繋がっている。
本実施形態では、システム起動時に、まず、CO変成器20、CO除去器22周囲の熱媒体流路30内に、熱媒体としてスチームを流通させ、CO変成器20内のシフト触媒と、CO除去器22内のプロックス触媒に熱を伝達する。
具体的には、これらの触媒を、好ましくは100℃以上、より好ましくは120℃以上まで加熱する。このように、触媒と直に接触しない熱媒体流路30内にスチームを流通させることにより、触媒温度が水の露点以下の状態の場合でも、このスチームの熱を介して加温することができる。スチームは、改質器バーナー19廻りに設置したボイラー28内に、水を流すことで発生させる。スチーム源の水は、循環水タンク24からポンプP4により汲み上げられ、ボイラー28に供給される。このとき、切替弁V2を開き、V1を閉じることで、ボイラー28だけに水を供給することができる。ボイラー28で発生したスチームは、熱媒体流路30内を流通した後、循環水タンク24に回収され、再利用される。本実施形態では、このスチームを回収することにより、循環水タンク24内の水を温めることができる。
スチームによりシフト触媒及びプロックス触媒が加熱できたら、切替弁V1を開くと共にV2を閉じ、ポンプP4により、循環水タンク24の水をボイラー17に供給し、発生したスチームを改質器18内に流通させ、改質触媒を加熱する。その後、上述したように、脱硫原料とスチームの混合気体が気化器16から改質器18内に供給され、各反応器において、一連の改質運転が開始され、炭化水素原料から水素が製造される。本実施形態では、このように起動時にCO変成触媒とCO除去触媒が加熱されるので、システム全体のの起動時間を短縮することができる。
[実施形態2]
図2は、本発明の他の実施形態にかかる燃料電池システムの構成を示す図である。
この図に示すように、燃料電池システム40は、実施形態1の水素製造システム10、燃料電池スタック50、気水分離器56等から主に構成されている。
本実施形態の燃料電池システム40では、水素製造システム10で製造された水素が、燃料電池スタック50のアノード52に供給される。また、燃料電池冷却用の水が、循環水タンク24から、ポンプP6により汲み上げられ、燃料電池スタック50に供給される。この水は、循環水タンク24に回収され、再利用される。
一方、燃料電池スタック50のカソード54には、エア供給源26から供給されたエアがブロワー27によって供給される。これにより、燃料電池スタック50において、水素とエア(酸素)が反応し、直流電力が発生する。このとき、アノード52で余った水素は、改質器バーナー19の原料として再利用される。また、燃料電池スタック50における反応で発生した水と排気ガスは、気水分離器56で分離され、排気ガスについては系外に排気され、水については、循環水タンク24に供給され、再利用される(図示せず)。
本実施形態では、水素製造システム10においてCO変成器20とCO除去器22を加熱したスチームが循環水タンク24に回収され、循環水タンク24内の水が温められているので、これが供給される燃料電池スタック50側の起動を早めることができる。その結果、燃料電池システム40全体の起動時間を低減することができる。
[実施形態3]
図3は、本発明の他の実施形態にかかる水素製造システムの構成を示す図である。本実施形態は、水素製造システム10’起動時に、CO変成器20、CO除去器22を加熱するスチームが流れる熱媒体流路30が実施形態1と異なっており、それ以外の部分については実施形態1と同じである。実施形態1と同じ部分については、同一の符号を付し説明を省略する。
本実施形態では、CO変成器20及びCO除去器22を冷却するための流路を熱媒体流路30としている。
本実施形態では、システム起動時に、まず、ボイラー28で発生させたスチームを、熱媒体流路30内に流通させ、CO変成器20内のシフト触媒と、CO除去器22内のプロックス触媒に熱を伝達する。この熱媒体流路30は、改質運転時、即ち、定常運転時にはCO変成器20、CO除去器22を除熱するための冷却水流路として機能するが、システム起動時はCO変成器20、CO除去器22を加熱するための熱媒体流路として機能する。尚、システム起動時は、スチームが気化器16の方に流れないように切替弁V3は閉じられている。また、CO除去器22を通過したスチームが循環水タンク24に回収されるように切替弁V4は閉じられており、切替弁V5は開いている。
シフト触媒及びプロックス触媒が加熱できたら、実施形態1と同様に、改質触媒を加熱後、一連の改質運転が開始され、炭化水素原料から水素が製造される。尚、改質運転時には、切替弁V3、V4を開くと共にV5を閉じ、CO変成器20、CO除去器22に冷却水を流してこれらを除熱する。
本実施形態では、CO変成器20、CO除去器22の内部に熱媒体流路30があり、起動時に、その中をスチームが流れるため、実施形態1よりも早く各反応器を加熱することができる。ただし、本実施形態では、切替弁の数が実施形態1よりも多いので、改質器の構造によってはこれを採用できない場合がある。
[実施形態4]
図4は、本発明の他の実施形態にかかる燃料電池システムの構成を示す図である。本実施形態は、水素製造システム10の代わりに実施形態3の水素製造システム10’を備えている点が実施形態2と異なっており、それ以外の部分については実施形態2と同じである。実施形態2と同じ部分については、同一の符号を付し説明を省略する。
本実施形態では、システム10’で製造した水素を用いて実施形態2と同様にして、燃料電池スタック50において直流電力を発生させることができる。
また、本実施形態では、実施形態2と同様、スチームが回収されて、循環水タンク24内の水が温められているので、この水が供給される燃料電池スタック50側の起動が早まり、その結果、燃料電池システム40全体の起動時間を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるものではない。
例えば、実施形態1及び3の水素製造システムでは、CO変成器20及びCO除去器22が設けられているが、CO変成器20のみを設けてもよい。
また、実施形態1及び3の水素製造システムでは、ボイラー28を改質器バーナー19の周囲に設けたが、バーナー着火後、速やかに温度が上がる改質器内部に設けてもよい。
また、実施形態1ではCO変成器20及びCO除去器22の周囲に熱媒体流路30を設け、実施形態3ではCO変成器20及びCO除去器22内部の冷却水流路を熱媒体流路30としたが、CO変成器20及びCO除去器22内部に、冷却水流路とは別の熱媒体流路を設けてもよい。本発明では、CO変成器及びCO除去器に熱を伝達する媒体が、反応器内の触媒に直に接触しなければ、媒体流路の設置場所は特に制限されない。
また、実施形態1〜4では、システム内を循環する水を循環水タンク24に回収して再利用しているが、循環水の温度が上がりすぎた場合(例えば、循環水量が少ない場合や触媒量が少ない場合等)は、システムの系外に排水する仕様としても構わない。また、直接循環水タンク24に水を返さず、循環水タンク24において熱交換を行い、その熱で循環水タンク24を加熱してもよい。
本発明は、炭化水素を原料とする燃料電池システムを含む各種燃料処理システムに好適である。
本発明の一実施形態にかかる水素製造システムの構成を示す図である。 本発明の他の実施形態にかかる燃料電池システムの構成を示す図である。 本発明の他の実施形態にかかる水素製造システムの構成を示す図である。 本発明の他の実施形態にかかる燃料電池システムの構成を示す図である。
符号の説明
10、10’ 水素製造システム
12 原料タンク
14 脱硫器
16 気化器
17、28 ボイラー
18 改質器
19 改質器バーナー(熱源)
20 CO変成器
22 CO除去器
24 循環水タンク(媒体源)
26 エア供給源
27 ブロワー
30 熱媒体流路(第一の媒体流路、第二の媒体流路)
40、40’ 燃料電池システム
50 燃料電池スタック
52 アノード
54 カソード
56 気水分離器

Claims (9)

  1. 炭化水素原料から水素を発生させる改質器と、
    前記水素と共に発生した一酸化炭素を二酸化炭素に変成させるCO変成器と、
    熱源と、
    前記熱源から媒体を介して前記CO変成器に熱を伝達する第一の媒体流路と、
    を有する水素製造システム。
  2. さらに、前記CO変成器により変成されなかった一酸化炭素を除去するCO除去器と、
    前記熱源から媒体を介して前記CO除去器に熱を伝達する第二の媒体流路と、
    を有する請求項1に記載の水素製造システム。
  3. さらに、媒体を供給する媒体源を有し、
    起動時には、前記媒体源が、前記熱源に、媒体を供給し、前記熱源により加熱された媒体が、前記CO変成器及び/又は前記CO除去器に供給され、
    定常運転時には、前記媒体源が、冷却された媒体を、前記CO変成器及び/又は前記CO除去器に供給する請求項1又は2に記載の水素製造システム。
  4. 前記熱源が改質器バーナーである請求項1〜3のいずれか一項に記載の水素製造システム。
  5. 前記媒体がスチームである請求項1〜4のいずれか一項に記載の水素製造システム。
  6. 前記スチーム源の水を、前記改質器、前記CO変成器及び前記CO除去器の少なくとも一つの反応器に伝達し、前記少なくとも一つの反応器の反応原料に利用する流路を有する請求項5に記載の水素製造システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の水素製造システムを有する燃料電池システム。
  8. 前記水素製造システムが使用した媒体を、燃料電池スタックに供給する流路を有する請求項7に記載の燃料電池システム。
  9. 起動時に、第一及び/又は第二の媒体流路を用いて、CO変成器及び/又はCO除去器を加熱し、定常運転時に、前記第一及び/又は第二の媒体流路を用いてCO変成器及び/又はCO除去器の除熱を行う請求項1〜6のいずれか一項に記載のシステムを用いた水素製造方法。
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