JP2005327617A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 相手の端子金具を円滑に挿通させる。
【解決手段】 雌ハウジング21には、雌端子金具22を挿入可能なキャビティ24が設けられるとともに、前面側からフロントリテーナ23が装着可能とされる。キャビティ24の前壁25,40には、前方から相手の雄端子金具12を挿通可能な挿通口29,41が設けられている。下段側のキャビティ24の前壁25,40における上半分は、挿通口29,41と共にフロントリテーナ23側の前半部分40aと、雌ハウジング21側の後半部分25aとに前後に分けられている。このうちフロントリテーナ23側の前半部分40aにおける挿通口41の前縁には、雄端子金具12の挿通動作を案内可能な案内面42が設けられている。雌ハウジング21側の後半部分25aにおける挿通口29の前縁には、雄端子金具12の挿通動作を案内可能な補助案内面31が設けられている。
【選択図】 図15
Description
本発明は、コネクタに関する。
従来、ハウジングの前面側に取付部材としてフロントリテーナが装着されたものの一例が、下記特許文献1に記載されている。このものは、図18に示すように、ハウジング1に後方から端子金具2を挿入可能なキャビティ3が設けられ、そのキャビティ3内には、端子金具2を抜け止めするためのランス3aが設けられるとともに、フロントリテーナ4には、ランス3aの撓み空間内に進入することで端子金具2に係止したランス3aの撓み変形を規制可能な撓み規制部4aが設けられている。一方、キャビティ3の前壁5,6には、前方から相手の端子金具7がキャビティ3内に進入するのを許容するよう挿通口8,9が開口して設けられており、この前壁5,6は、挿通口8,9共々フロントリテーナ4側とハウジング1側とに前後に分けられている。このうちフロントリテーナ4側の前壁5における挿通口8の前縁には、相手の端子金具7の挿通動作を案内可能な案内面8aが周設されている。
実用新案登録第2542639号公報
ところで、上記したハウジング1とフロントリテーナ4は、共に合成樹脂製とされているため、樹脂成形時に製品によって寸法誤差が生じ得る。このため、フロントリテーナ4側の挿通口8と、ハウジング1側の挿通口9とが径方向について互いに整合しないことがあり、そうなると相手の端子金具7がフロントリテーナ4側の挿通口8からハウジング1側の挿通口9へと進入する際に、ハウジング1側の挿通口9の周縁部に引っ掛かるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、相手の端子金具を円滑に挿通させることを目的とする。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、相手の端子金具を円滑に挿通させることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングには、端子金具を挿入可能なキャビティが設けられるとともに、取付部材が前面側に装着可能とされており、前記キャビティの前壁には、前方から相手の端子金具を挿通可能な挿通口が設けられており、この前壁は、前記挿通口と共に少なくとも一部が前記取付部材側と前記コネクタハウジング側とに前後に分けて設けられ、このうち取付部材側の前壁における挿通口の前縁には、前記相手の端子金具の挿通動作を案内可能な案内面が設けられているものであって、前記コネクタハウジング側の前壁における挿通口の前縁には、前記相手の端子金具の挿通動作を案内可能な補助案内面が設けられている構成としたところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
端子金具に相手の端子金具を接続するには、相手の端子金具を挿通口に挿通してキャビティ内に進入させるようにする。この過程では、相手の端子金具は、取付部材側の前壁における挿通口に設けた案内面によって案内されつつ挿通口内に挿通される。そして、相手の端子金具が取付部材側の挿通口からコネクタハウジング側の挿通口へと進入する際には、補助案内面によって案内されるようになっているから、相手の端子金具がコネクタハウジング側の挿通口の周縁部に引っ掛かることがなく、円滑に挿通させることができる。
端子金具に相手の端子金具を接続するには、相手の端子金具を挿通口に挿通してキャビティ内に進入させるようにする。この過程では、相手の端子金具は、取付部材側の前壁における挿通口に設けた案内面によって案内されつつ挿通口内に挿通される。そして、相手の端子金具が取付部材側の挿通口からコネクタハウジング側の挿通口へと進入する際には、補助案内面によって案内されるようになっているから、相手の端子金具がコネクタハウジング側の挿通口の周縁部に引っ掛かることがなく、円滑に挿通させることができる。
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図17によって説明する。本実施形態では、相手の雄コネクタ10が嵌合可能とされる雌コネクタ20を示す。雌コネクタ20は、雌ハウジング21と、雌ハウジング21内に収容される複数本(6本)の雌端子金具22と、雌ハウジング21の前面側に装着されるフロントリテーナ23とから構成されている。なお、以下では両コネクタ10,20における嵌合面側を前方とし、また上下方向については図1や図10を基準とする。
本発明の一実施形態を図1ないし図17によって説明する。本実施形態では、相手の雄コネクタ10が嵌合可能とされる雌コネクタ20を示す。雌コネクタ20は、雌ハウジング21と、雌ハウジング21内に収容される複数本(6本)の雌端子金具22と、雌ハウジング21の前面側に装着されるフロントリテーナ23とから構成されている。なお、以下では両コネクタ10,20における嵌合面側を前方とし、また上下方向については図1や図10を基準とする。
先に相手の雄コネクタについて説明する。雄コネクタ10は、箱型のケースCの壁面に設けられた開口CHに貫通した状態で保持されるとともにケースC内に収容された基板Kに対して取り付けられている。雄コネクタ10は、図1及び図10に示すように、合成樹脂製の雄ハウジング11と、雄ハウジング11に装着される複数本(6本)の雄端子金具12とから構成されている。雄ハウジング11は、雄端子金具12を保持する端子保持部13と、端子保持部13から前方へ突出するフード部14とから構成されている。端子保持部13には、後方から雄端子金具12を挿入可能な端子挿入孔13aが上下2段、幅方向に3つずつ並んで設けられている。雄端子金具12は、金属製の板材を側方から見て略L字型に屈曲させた形状とされており、水平部分におけるフード部14内に突出する端部が相手の雌端子金具22と導通接続可能なコネクタ接続部12aとされるのに対し、垂直部分における端部が基板Kの孔部に挿入されて図示しない導電路に対して半田により電気的に接続される基板接続部12bとされている。フード部14は、前方へ開口する略角筒状に形成されており、その内部には前方から雌コネクタ20が嵌合可能とされている。フード部14のうち上側部分は、他の部分よりも幅狭に形成されるとともに、このうち上壁15は、その内面の両側端位置に雌コネクタ20の両保護壁49を受け入れ可能な受け入れ溝部15aが一対形成されている都合上、両受け入れ溝部15aに対応する両側端部よりもその間の部分の方が低く形成されている。またフード部14の上壁15は、他の周壁よりも前端位置が後側に引っ込んだ設定とされる。フード部14の下壁における両側端位置には、雌コネクタ20のガイドリブ50を受け入れ可能なガイド溝部14aが一対形成されている。
雄ハウジング11のフード部14における上壁15には、図1及び図10に示すように、雌ハウジングのロックアーム45が係止可能なロック爪部16が設けられている。ロック爪部16は、フード部14の上壁15の前端位置で且つ幅方向略中央位置に配されており、上壁15の内面から内方へ突出して形成されている。ロック爪部16のうち前面は、前方へ向かって上り勾配をなすようテーパ状に形成されるのに対し、係止部47との係止面である後面は、前方へ向かって上り勾配をなす逆テーパ状(オーバーハング状)に形成されている。このロック爪部16の後側には、ロックアーム45の係止部47が進入可能なロック進入空間17が確保されており、このロック進入空間17は、フード部14の上壁15を上方、つまり前後方向と略直交(交差)する方向に沿って外部に開口する孔状に形成されている。このロック進入空間17は、雄ハウジング11を樹脂成形する際に上方へ型抜きされる金型によって成形されている。このようにロック進入空間17は、フード部14を上方に開口しており、端子保持部13を前後に貫通して形成されていないので、ケースC内に外部の水などが浸入するのを防ぐことができるとともに、外観上も良好となる。またロック進入空間17は、図2に示すように、上方から見て概ね四角形に形成されている。
そして、フード部14の上壁15のうちロック進入空間17の後側には、図10及び図12に示すように、補強リブ18が設けられている。補強リブ18は、フード部14の上壁15の内面から内方へ突出するとともに、前方のロック爪部16と対向するように形成されている。さらに補強リブ18は、前後方向に沿って延出するとともにその後端が端子保持部13の前面(雌コネクタ20との嵌合面)に連結されている。また補強リブ18の幅寸法、及び内方への突出寸法は、ロック爪部16とほぼ同じとされている。この補強リブ18は、その両側面形状が雄ハウジング11を樹脂成形する際に前方へ型抜きされる金型により成形され、前面形状が上方へ型抜きされる金型、つまりロック進入空間17を成形する金型により成形されている。
この補強リブ18の前面18a(ロック爪部16との対向面)における両側端の角部分には、図2及び図12に示すように、それぞれ面取りされることでテーパ状をなす案内面19が形成されている。この案内面19は、嵌合時にロックアーム45の両アーム部46における内縁部が摺接可能とされ、これにより雌コネクタ20の嵌合動作を案内可能とされている。ロック進入空間17は、後端側に行くに連れて次第に幅寸法が広くなるよう形成されており、両側面17aが上記案内面19よりも緩やかなテーパ状に形成されている。ロック進入空間17の側面17aと、対向する案内面19との間の距離は、仮に側面17aが前後方向に沿って真っ直ぐだった場合と比較すると、広くなっている。従って、樹脂成形時に上方に型抜きされる金型のうち、これらロック進入空間17の側面17aと案内面19との間に進入する部分について、必要な強度が得られる十分な太さを確保することができる。
次に、雌コネクタ20について説明する。雌コネクタ20のうち雌ハウジング21は、合成樹脂製とされており、全体が略ブロック状に形成されるとともに、後方から雌端子金具22を挿入可能なキャビティ24が上下2段、幅方向に3室ずつ並んで設けられている。各キャビティ24の前端には、前壁25が設けられている。各キャビティ24の下面側には、雌端子金具22に対して係止可能なランス26が設けられている。ランス26は、片持ち状に形成されるとともに上下方向(雌端子金具22の挿抜方向と交差する方向)に沿って撓み変形可能とされ、撓み変形時には下方の撓み空間27内に退避するようになっている。また雌端子金具22は、略箱型をなす本体部22aと、電線Wの端末に接続されるバレル部22bとを備えており、このうち本体部22aの下壁には、ランス26が進入可能な係止孔(図示せず)が開口して設けられ、その孔縁にランス26が係止可能とされる。また本体部22a内には、相手の雄端子金具12に対して弾性接触可能な弾性接触片(図示せず)が設けられている。
雌ハウジング21の上面における幅方向略中央には、図3、図4及び図7に示すように、雄ハウジング11と嵌合したときに両ハウジング11,21を嵌合状態に保持するためのロックアーム45が設けられている。ロックアーム45は、片持ち状をなす一対のアーム部46と、両アーム部46の途中部分を連結する係止部47と、両アーム部46の後端部を連結する操作部48とから構成されている。両アーム部46は、幅方向について互いに所定の間隔(ロック爪部16及び補強リブ18の幅寸法程度)を空けてほぼ平行に形成されており、雌ハウジング21の前端位置に基端部を有するとともにこの基端部を支点として上下方向(嵌合・離脱方向である前後方向と交差する方向)に沿って弾性変形可能とされている。係止部47には、雌コネクタ20のロック爪部16が係止可能とされており、その係止面である後面は、上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐに形成されている。また係止部47の前面は、後方へ向かって上り勾配をなし、ロック爪部16の前面に沿うようなテーパ状に形成されている。また操作部48は、上方から押圧操作が可能とされ、これによりロックアーム45を強制的に弾性変形させることが可能とされる。雌ハウジング21の上面におけるロックアーム45の両側方位置には、一対の保護壁49が突設されている。両保護壁49は、ロックアーム45よりも高く形成されている。なお雌ハウジング21の下面における両側端位置には、前後方向に沿って延出する一対のガイドリブ50が突設されている。また雌ハウジング21の下面における後端位置には、幅方向に沿って延出するとともに両ガイドリブ50に連結される指掛け部51が突設されている。
雌ハウジング21の前面及び両側面は、前方からフロントリテーナ23を装着できるよう所定形状に切欠されている。詳しくは、雌ハウジング21の前面には、各キャビティ24の前壁25の一部を残しつつ各キャビティ24及び各撓み空間27に連通する形態の切欠部28が形成されている。この切欠部28により、上段側の各キャビティ24の前壁25は、下半分が除去されて上半分が残され、下段側の各キャビティ24の前壁25は、下半分と、上半分のうちの前半部分とが除去されて上半分のうちの後半部分25aが残されており、除去された部分がフロントリテーナ23側に設けられている。残された前壁25には、雄端子金具12を挿通可能な挿通口29がそれぞれ前後に貫通して設けられている。このうち上段側の挿通口29の前縁には、雄端子金具12の挿通動作を案内可能とされる略擂鉢状をなす案内面30が周設されている。また切欠部28には、上下のキャビティ24間に位置するとともにフロントリテーナ23のガイド板39を挿入可能なガイド凹部32が含まれている。一方、雌ハウジング21の両側面には、図3及び図5に示すように、所定の高さ範囲にわたって凹部33がそれぞれ形成されており、この凹部33には、フロントリテーナ23を所定位置に保持するための仮係止位置用保持突部34と本係止位置用保持突部35とが前後・上下にずれた位置に設けられている。
フロントリテーナ23は、合成樹脂製とされており、図6及び図7に示すように、前板36と、前板36の両側端から後方へ延出する縦長な一対の側板37と、前板36の後面から後方へ突出する横長な一対の撓み規制部38と、前板36の後面のうち両撓み規制部38の間の位置から後方へ延出する横長なガイド板39とから構成されている。前板36は、雌ハウジング21の切欠部28に対して嵌合可能とされており、雌ハウジング21側の前壁25に整合可能な各キャビティ24の前壁40を有している。詳しくは、前壁40は、雌ハウジング21における上段側の各キャビティ24の前壁25の下半分と、下段側の各キャビティ24の前壁25の下半分、及び上半分のうちの前半部分40aとからなる。また前壁40には、雌ハウジング21側の挿通口29に整合可能とされる位置にそれぞれ挿通口41が前方へ開口して設けられている。各挿通口41の前縁には、雄端子金具12の挿通動作を案内可能な略擂鉢状の案内面42が周設されている。上段側の案内面42は、雌ハウジング21側の対応する案内面30と整合可能とされる。また各挿通口41の周縁のうち下部には、ランス26を解除操作するための治具(図示せず)を前方から挿入可能とされる治具挿入口43が挿通口41に連通して形成されている。
側板37は、雌ハウジング21の両側面に設けた凹部33に差し込まれるようになっており、その内面(雌ハウジング21との対向面)には、前方へ開口するとともに仮係止位置用保持突部34及び本係止位置用保持突部35が進入可能な係止溝部44が設けられている。この係止溝部44の後縁部が、雌ハウジング21の仮係止位置用保持突部34と本係止位置用保持突部35とのいずれかに係止されることで、フロントリテーナ23を次述する仮係止位置(図8)と本係止位置(図11)との前後2位置に選択的に保持可能とされる。また側板37は、凹部33に差し込まれた状態では、その外面が雌ハウジング21の外側面と略面一状をなす。
両撓み規制部38は、雌ハウジング21における上下段の各撓み空間27に対応した位置に配されている。また撓み規制部38の両側端部は、両側板37の内面に連結されて補強が図られている。そして、撓み規制部38は、フロントリテーナ23が雌ハウジング21に対して仮係止位置に装着された状態では、図7及び図9に示すように、撓み空間27の前方に退避していてランス26の撓み変形、すなわち雌端子金具22のキャビティ24への挿抜動作を許容するのに対し、フロントリテーナ23が本係止位置に装着された状態では、図10に示すように、撓み空間27内に進入してランス26の撓み変形を規制できるようになっている。この本係止位置では、フロントリテーナ23側の前壁25が雌ハウジング21側の前壁40に合致する。本係止位置では、フロントリテーナ23の前端面と雌ハウジング21の前端面とが略面一状をなし、ここが雄コネクタ10との嵌合面とされる。なおガイド板39は、雌ハウジング21のガイド凹部32に対して差し込まれることで、フロントリテーナ23の前後の移動をガイドできるようになっている。
さて、雌コネクタ20における下段側のキャビティ24に対応する前壁25,40のうち上半分(周方向についての一部)については、既述した通り挿通口29,41と共にフロントリテーナ23側の前半部分40aと雌ハウジング21側の後半部分25aとに前後に分けられており、フロントリテーナ23が本係止位置に(正規に)装着されたときには、図10に示すように、両部分25a,40aがほぼ隙間無く前後に並ぶとともに両挿通口29,41が整合・連通するようになっている。そして、雌ハウジング21側の後半部分25aにおける挿通口29の前縁には、略擂鉢状をなす補助案内面31が周設されている。この補助案内面31は、フロントリテーナ23側の前半部分40aにおける挿通口41を通過した雄端子金具12が雌ハウジング21側の後半部分25aにおける挿通口29内に進入する際に、その先端部が摺接されるようになっており、これにより雄端子金具12の挿通動作を案内可能とされている。そして、この補助案内面31は、共に樹脂成形される雌ハウジング21とフロントリテーナ23との間で生じる寸法誤差が公差範囲の最大値だった場合(図10及び図15の想像線を参照)でも、補助案内面31の前端がフロントリテーナ23側の案内面42の後端と径方向についてほぼ同じ位置に配され、雄端子金具12に対する案内機能を発揮できるような範囲に形成されている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。雌コネクタ20の組み付けにあたっては、図7及び図8に示すように、雌ハウジング21に対してフロントリテーナ23を仮係止位置に装着してから、各雌端子金具22を各キャビティ24内に後方から挿入する。挿入途中では、雌端子金具22によってランス26が押圧されて撓み空間27内に退避しつつ撓み変形される。雌端子金具22が正規深さに達すると、図9に示すように、ランス26が復元して係止孔内に進入するとともにその孔縁に係止することで雌端子金具22が抜け止め保持される。このとき、雌ハウジング21の前壁25(後半部分25aを含む)に対して雌端子金具22の前端が当接することで、各雌端子金具22の前止まりが図られる。その後、図10及び図11に示すように、フロントリテーナ23を本係止位置へ押し込むと、撓み規制部38が撓み空間27内に進入するとともにランス26の撓み変形が規制されることで、雌端子金具22の保持力が増強される。フロントリテーナ23が本係止位置に達すると、フロントリテーナ23の前板36が雌ハウジング21の切欠部28に対して嵌合するとともに、フロントリテーナ23側の前壁40及び挿通口41が雌ハウジング21側の前壁25及び挿通口29と整合する。
別途に組み付けた雄コネクタ10を、図10に示すように、基板K及びケースCに取り付けた後、ケースC外から雌コネクタ20を嵌合する作業を行う。雌ハウジング21をフード部14内に嵌合すると、両ガイドリブ50が両ガイド溝部14a内に、両保護壁49が両受け入れ溝部15a内に進入して嵌合動作が案内される。嵌合過程では、両アーム部46間にロック爪部16が進入した後、図13及び図14に示すように、補強リブ18が進入することになるが、このとき前面18aの両側端部に形成された両案内面19が両アーム部46の内縁部に摺接することで、雌ハウジング21が補強リブ18に対して引っ掛かることなく円滑に嵌合が進行する。さらに嵌合が進むと、係止部47の前面がロック爪部16の前面に摺接して下方へ押圧されるとともに、ロックアーム45が一旦下方へ弾性変形されることになる。
所定深さまで嵌合が進むと、図15に示すように、雄端子金具12が挿通口29,41内に挿通される。挿通動作の初期段階では、案内面30,42に対して雄端子金具12の先端部が摺接可能とされているので、例えば雌ハウジング21が嵌合面を多少傾けた姿勢で嵌合されようとして雄端子金具12が挿通口29,41に対して芯ずれしていても、雄端子金具12が円滑に挿通口29,41内に挿通されるようになっている。ここで、特に下段側の前壁25,40における上半分については、フロントリテーナ23側の前半部分40aと雌ハウジング21側の後半部分25aとに前後に分けられているため、雄端子金具12がフロントリテーナ23側の挿通口41を通過した後、雌ハウジング21側の挿通口29へと進入する際に、雄端子金具12が雌ハウジング21側の挿通口29の周縁部に引っ掛かることが懸念される。ところが、本実施形態では、雌ハウジング21側の後半部分25aの挿通口29の前縁に補助案内面31を設けるようにしたので、この補助案内面31に対して雄端子金具12の先端部が摺接されることで、雄端子金具12が引っ掛かることなく円滑に挿通口29に挿通されるようになっている。
そして、両ハウジング11,21が正規深さまで嵌合されると、図16及び図17に示すように、ロックアーム45が復元して係止部47がロック進入空間17内に進入するとともにその後面がロック爪部16の後面に対して係止することで、両ハウジング11,21が嵌合状態から離脱不能に保持される。正規深さに達すると、両コネクタ10,20の嵌合面同士が当接可能とされる。このとき、雄雌両端子金具12,22は、正規に導通接続される。また補強リブ18は、全長にわたって両アーム部46間に進入するとともに、その前面18aが係止部47の前面と対向して配される。またこの正規嵌合状態では、指掛け部51とフード部14の前端面との間には、離脱作業時に作業者が指掛け部51に指を掛け易いように所定の隙間が空けられている。
以上説明したように本実施形態によれば、下段側のキャビティ24の前壁25,40における上半分(周方向の一部)について、挿通口29,41と共にフロントリテーナ23側の前半部分40aと、雌ハウジング21側の後半部分25aとに分けて両者25a,40aが前後に並ぶものにおいて、雌ハウジング21側の後半部分25aの挿通口29の前縁に補助案内面31を設けるようにしたから、雄端子金具12がフロントリテーナ23側の挿通口41から雌ハウジング21側の挿通口29へと進入する際にも、雄端子金具12が挿通口29の周縁部に引っ掛かることがなく、雄端子金具12を円滑に挿通させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、下段側のキャビティの前壁がフロントリテーナ側と雌ハウジング側とに分かれるものを例示したが、上段側のキャビティの前壁についても下段側と同様の構造としてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、下段側のキャビティの前壁がフロントリテーナ側と雌ハウジング側とに分かれるものを例示したが、上段側のキャビティの前壁についても下段側と同様の構造としてもよい。
(2)上記した実施形態では、前壁における上半分のみを前後に分けるようにしたものを例示したが、要は前壁における少なくとも一部を前後に分けるようにすればよいから、例えば下半分のみを前後に分けたものや、周方向の全域を前後に分けるようにしたものも本発明に含まれる。
(3)上記した実施形態では、特許請求の範囲に記載した取付部材として撓み規制部を有するフロントリテーナを例示したが、撓み規制部を有さない取付部材にも本発明は適用可能である。
(3)上記した実施形態では、特許請求の範囲に記載した取付部材として撓み規制部を有するフロントリテーナを例示したが、撓み規制部を有さない取付部材にも本発明は適用可能である。
(4)上記した実施形態では、相手の雄コネクタが基板及びケースに取り付けられるものを示したが、基板やケースに取り付けられない雄コネクタと嵌合するものにも本発明に含まれる。
(5)キャビティの数や配置については任意に変更可能である。
(5)キャビティの数や配置については任意に変更可能である。
20…雌コネクタ(コネクタ)
21…雌ハウジング(コネクタハウジング)
22…雌端子金具(端子金具)
23…フロントリテーナ(取付部材)
24…キャビティ
25…前壁
25a…後半部分(コネクタハウジング側の前壁)
29…挿通口
31…補助案内面
40…前壁
40a…前半部分(取付部材側の前壁)
41…挿通口
42…案内面
21…雌ハウジング(コネクタハウジング)
22…雌端子金具(端子金具)
23…フロントリテーナ(取付部材)
24…キャビティ
25…前壁
25a…後半部分(コネクタハウジング側の前壁)
29…挿通口
31…補助案内面
40…前壁
40a…前半部分(取付部材側の前壁)
41…挿通口
42…案内面
Claims (1)
- コネクタハウジングには、端子金具を挿入可能なキャビティが設けられるとともに、取付部材が前面側に装着可能とされており、
前記キャビティの前壁には、前方から相手の端子金具を挿通可能な挿通口が設けられており、この前壁は、前記挿通口と共に少なくとも一部が前記取付部材側と前記コネクタハウジング側とに前後に分けて設けられ、このうち取付部材側の前壁における挿通口の前縁には、前記相手の端子金具の挿通動作を案内可能な案内面が設けられているものであって、
前記コネクタハウジング側の前壁における挿通口の前縁には、前記相手の端子金具の挿通動作を案内可能な補助案内面が設けられていることを特徴とするコネクタ。
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