JP2005135636A - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2005135636A
JP2005135636A JP2003367865A JP2003367865A JP2005135636A JP 2005135636 A JP2005135636 A JP 2005135636A JP 2003367865 A JP2003367865 A JP 2003367865A JP 2003367865 A JP2003367865 A JP 2003367865A JP 2005135636 A JP2005135636 A JP 2005135636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lance
terminal fitting
bending
female terminal
cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003367865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4254482B2 (ja
Inventor
Yukihiro Fukatsu
幸弘 深津
Riichi Sakurai
利一 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2003367865A priority Critical patent/JP4254482B2/ja
Priority to DE102004050127A priority patent/DE102004050127B4/de
Priority to US10/972,932 priority patent/US6953366B2/en
Priority to CNB2004100896167A priority patent/CN100541927C/zh
Publication of JP2005135636A publication Critical patent/JP2005135636A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4254482B2 publication Critical patent/JP4254482B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/422Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means
    • H01R13/4223Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means comprising integral flexible contact retaining fingers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/20Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for assembling or disassembling contact members with insulating base, case or sleeve
    • H01R43/22Hand tools

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract


【課題】 大型化を招くことなくランスの座屈強度を向上させる。
【解決手段】 雌ハウジング20には、雌端子金具10を挿入可能なキャビティ21と、雌端子金具10を抜け止めするためのランス27とが設けられている。ランス27は、雌端子金具10を挿入する過程で一旦撓み変形し、雌端子金具10が正規深さまで挿入されると復元して雌端子金具10に対して係止する。ランス27における撓み空間S側を向いた下面31には、ランス27が最大限に撓み変形したときにおける撓み方向先端位置である前側の屈曲点31bと、撓み支点位置31cとを結んだ仮想線Lよりも撓み空間S側へ張り出す補強部36が設けられている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ランスを備えたコネクタに関する。
従来、端子金具を抜け止めするためのランスを備えたコネクタの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、端子金具を挿入可能なキャビティと、キャビティ内に挿入した端子金具を抜け止めするためのランスとを設けたハウジングが備えられており、ランスは、端子金具が挿入される過程では一旦撓み変形させられ、端子金具が正規深さに達すると復元して端子金具に対して係止されるようになっている。
特開平6−325814号公報
ところで、コネクタを小型化した場合には、キャビティと共にランスの幅寸法や厚み寸法が小さくなるため、係止状態で端子金具を引っ張ったときにランスが座屈変形するおそれがある。このランスにおける座屈に抗する強度、すなわち座屈強度は、ランスをその軸線方向と直交する方向から切断したときの切断面積に比例するので、座屈強度を向上させるにはランスを厚肉に形成した方が有利となるものの、コネクタの大型化を招くことになるため、簡単には対応できなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、大型化を招くことなくランスの座屈強度を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングには、端子金具を挿入可能なキャビティと、キャビティ内に挿入される端子金具を抜け止め可能なランスとが設けられ、端子金具を挿入する過程ではランスが一旦撓み変形させられた後、端子金具が正規深さに達すると復元して端子金具に対して係止されるものにおいて、前記ランスにおける撓み空間側を向いた面には、ランスが最大限に撓み変形した時における撓み方向先端位置と撓み支点位置とを結んだ仮想線よりも撓み空間側へ張り出す補強部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記補強部は、前記ランスのうち座屈発生予想位置において最も厚くなる形状に形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
キャビティ内に端子金具を挿入した状態で端子金具を引き抜くような力が作用した場合、端子金具がランスに係止することでその抜け止めが図られる。このとき、ランスが座屈に抗する強度、すなわち座屈強度は、ランスをその軸線方向と直交する方向から切断したときの切断面積に比例する。本発明によれば、ランスに補強部を設けるようにしたから、その補強部の分だけ切断面積が増加することになり、もってランスの座屈強度を向上させることができる。しかも、補強部は、ランスが最大限に撓み変形した時における撓み方向先端位置と撓み支点位置とを結んだ仮想線よりも撓み空間側へ張り出す形態とされ、つまりデッドスペースを利用して形成されているので、コネクタが大型化することもない。
<請求項2の発明>
ランスのうち座屈が発生すると予想される位置における断面積を最大限に大きくしているので、座屈強度を一層高めることができる。
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。この実施形態では、雌コネクタハウジング20(以下、単に雌ハウジング20という)内に雌端子金具10が挿入されてなる雌コネクタを示す。この雌端子金具10は、雌ハウジング20内に収容された状態で、雌ハウジング20に対して嵌合される相手の雄ハウジング内に収容された雄端子金具(雄ハウジング共々図示せず)と導通接続可能とされている。なお以下では、雌ハウジング20に対する雌端子金具10の挿入方向を前方とし、逆の抜き取り方向を後方とし、また上下方向の記載は各図面を基準として説明する。
先に雌端子金具10を説明する。雌端子金具10は、所定の展開形状に打ち抜いた金属板に曲げ加工などを施すことにより形成されており、図2に示すように、相手の雄端子金具のタブ(図示せず)と導通接続可能な略角筒状をなす本体部11と、電線Wの端末に圧着接続されるバレル部12とを前後に繋げた構成とされている。バレル部12は、前後に一対ずつのかしめ片を対向状に備えており、このうち前側の両かしめ片が電線Wの芯線にかしめ付けられるのに対し、後側の両かしめ片が電線Wの被覆にかしめ付けられる。
本体部11の下面(ランス27と対向する外面)の長さ方向略中央には、ランス27の進入を許容する凹部13が形成されるとともにその前縁にランス27の上部が係止されるようになっている。この凹部13の前縁における幅方向略中央には、ランス27の下部が係止される係止突部14が下方へ突出するよう叩き出して形成されている。本体部11の下面の後端部には、上記した係止突部14とほぼ同じ位置まで突出する突部15が形成されている。これら係止突部14及び突部15は、雌端子金具10をキャビティ21内に挿入するときに、キャビティ21の下面(突部挿通溝24の周面)に摺接可能とされる。この突部15の直前位置には、突部15よりもさらに下方へ突出するスタビライザ16が形成され、このスタビライザ16は、雌端子金具10の挿入動作の安定化や逆挿入防止などに機能する。
雌ハウジング20には、図1及び図2に示すように、後方から雌端子金具10を挿入可能なキャビティ21が上下2段、幅方向に複数室並んで配設されている。挿入される雌端子金具10は、キャビティ21の前壁22に突き当たることで前止まりされるようなっている。この前壁22には、相手の雄端子金具のタブが前方からキャビティ21内に進入するのを許容すべくタブ挿通孔23が穿設されており、その前側の孔縁には、タブの進入動作を案内すべく略擂鉢状をなす誘導面23aが周設されている。
キャビティ21の下面のうち幅方向略中央には、雌端子金具10の係止突部14及び突部15を挿通可能な突部挿通溝24が形成されている。キャビティ21の下面のうち上記突部挿通溝24の図2に示す奥側には、雌端子金具10のスタビライザ16を挿通可能なスタビライザ挿通溝25が形成されている。突部挿通溝24は、後述するようにランス27側に連続して形成されているのに対し、スタビライザ挿通溝25は、前端位置がランス27の根元位置(撓み支点位置31c)よりもやや後方位置に設定されている。
キャビティ21の下壁26は、前側の約1/4部分が一段低く形成されるとともにその段差部分からは、雌端子金具10を抜け止めするための片持ち状のランス27が前方へ突出して形成されている。ランス27は、全体としては前端側にかけて次第に上方、すなわちキャビティ21内に張り出すよう前方へ向かって上り勾配をなす傾斜状に形成されている。ランス27は、そのキャビティ21内への突出部分が雌端子金具10によって押圧されることで突出基端部の撓み支点位置31cを支点として下方(雌端子金具10の挿抜方向と交差する方向)へ撓み変形可能とされている。この撓み時にランス27は、下壁26の低位部分26aとの間に確保された撓み空間S内に退避するようになっている。このランス27の前方に確保された空間内には、雌端子金具10の係止突部14が進入可能とされている。ランス27の下方に撓み空間Sを挟んで対向する下壁26の低位部分26aは、ランス27がその弾性限度を超えて撓み変形する手前の段階でランス27の下面31に係合可能とされ、これによりランス27の過度撓み変形を規制できるようになっている。キャビティ21の前壁22のうちタブ挿通孔23の下方位置には、雌ハウジング20を成形する際にランス27の前面形状などを成形するための金型を前方へ型抜きする都合上、所定形状の型抜き孔28が前方へ開口して形成されている。型抜き孔28は、タブ挿通孔23とは独立した別個の孔(互いに連通しない孔)として形成されている。またランス27は、前壁22に連結された下壁26の低位部分26aにより、全幅にわたって下方のキャビティ21または下方外部に露出することなく覆われ、もってランス27の保護が図られている。
ランス27の構造を詳細に説明する。ランス27は、図3に示すように、下壁26の段差部分から前方へ延出して形成される片持ちアーム状の基部29と、基部29の上面からキャビティ21内へ突出する突出部30とから構成されている。基部29の上面は、キャビティ21の底面とほぼ同じ高さ位置に設定され、また突出部30におけるキャビティ21内への突出寸法は、雌端子金具10における凹部13の凹み深さとほぼ同じに設定される。基部29は、その上面が前後方向に沿ってほぼ水平に形成されるのに対し、下面31が全体としては前方へ向かって上り勾配をなしている。つまり、基部29は、先端側よりも根元側の方が厚み寸法が大きく(太く)形成されている。一方、突出部30は、その上面のうち後部が前方へ向かう上り勾配をなすテーパ状に形成されるのに対し、前部が前後方向に沿ってほぼ水平に形成されている。つまり、突出部30は、後部が前方へ行くに従って次第に厚み寸法が増加するのに対し、前部が一定の厚み寸法の設定されている。ランス27の上面は、既述した突部挿通溝24によって幅方向略中央が全長にわたって凹んだ形状とされる。突部挿通溝24は、ランス27の後部側においては全体として前側にかけて次第に溝幅が狭くなるよう形成され、またランス27の前端部においては円弧状に形成されている。この突部挿通溝24により、突出部30は全長にわたって左右(幅方向)に分割されるのに対し、基部29はその後部が所定深さ斜めに切り欠かれる。また突部挿通溝24の底面のうち、ランス27の撓み支点位置31c付近には、上方へ張り出す張出部32が設けられ、もってランス27の補強が図られている。
基部29の前面における幅方向略中央部分は、前方へ向かって上り勾配をなす傾斜面とされ、ここが雌端子金具10のうち係止突部14の後端面に対して係止可能な係止突部用係止面33となっている。係止突部用係止面33は、係止突部14の後端面に沿うような勾配に形成されている。基部29の前面における幅方向両側部分(係止突部用係止面33と幅方向に隣り合う位置)には、ランス27を強制的に撓み変形させるための治具40によって操作可能とされる一対の操作凹部34が形成されている。両操作凹部34は、雌端子金具10がランス27に係止した状態でも係止突部14とは幅方向にずれた位置にて前方外部に露出するよう配されているので、前方から治具40が挿入可能とされる。なお治具40は、作業者が把持可能な把持部41の先端側が二股状に分岐していてそこに両操作凹部34内に挿入可能な一対の操作部42を備えた構成とされる(図6参照)。操作凹部34の上面は、ほぼ水平をなすのに対し、治具40による被操作面である下面は後方へ向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されている。一方、突出部30の前面は、上下方向沿ってほぼ真っ直ぐな面とされるとともに上記係止突部用係止面33と繋げられており、ここが雌端子金具10における凹部13の前端面に対して係止可能な凹部用係止面35とされる。
続いて、基部29の下面31(ランス27における撓み空間S側を向いた面)の形状について詳細に説明する。長さ方向について基部29の下面31は、図5に示すように、途中で2度屈曲されており、その屈曲点31a,31bにより前端部と中部と後部とに分けられている。このうち後部は、基部29の下面31における撓み支点位置31cから全長の約1/3の長さ範囲にわたってほぼ水平な水平面31dとされている。この水平面31dと下壁26の低位部分26aの底面26bとの間には、一定の高さ寸法の隙間が確保されており、この隙間には、雌ハウジング20を樹脂成形する際に前方へ型抜きする金型のピンが挿入可能とされるとともにその高さ寸法は金型のピンの強度を適切に保てるような大きさに設定されている。
中部は、後側の屈曲点(水平面31dの前端位置)31aから全長の約1/2の長さ範囲にわたって前方へ向かって上り勾配をなす傾斜面31eとされている。この傾斜面31eにおける水平面31dに対する傾斜角度は、ランス27が最大限に撓んだときの傾倒角度とほぼ同じに設定されているので、ランス27が最大限に撓んだ場合には傾斜面31eがほぼ水平をなすとともに下壁26の低位部分26aの底面26bに近接または当接する位置に達するようになっている(図6参照)。前端部は、前側の屈曲点31b(傾斜面31eの前端位置)から上記傾斜面31eよりもさらに急な勾配を有する逃がし傾斜面31fとされており、その上端が凹部用係止面35や操作凹部34の下面に繋げられている。この逃がし傾斜面31fは、ランス27が最大限に撓んだときでも下壁26の低位部分26aの底面26bとは非接触に保たれ、その間に所定の隙間が空けられるようになっている(図6参照)。また基部29の下面31に対向する下壁26の低位部分26aの底面26bは、前後方向については全長にわたって水平面31dに沿ってほぼ真っ直ぐに形成されている。
ところで、基部29の下面31における前側の屈曲点31b(逃がし傾斜面31fの後端位置)は、ランス27が最大限に撓み変形したときの下端位置、つまり撓み方向先端位置となっている。そして、基部29は、この前側の屈曲点31bと撓み支点位置31cとを直線的に結んだ仮想線Lよりも下方、つまり撓み空間S側へ張り出す形態となっており、この張出部分が補強部36とされる。この仮想線Lと下壁26の低位部分26aの底面26bとの間のスペースは、仮に基部29の下面31を仮想線Lに沿う形状にした場合におけるデッドスペースとなっているので、上記した補強部36は、このデッドスペースを利用して形成されていることになる。この補強部36は、後側の屈曲点31aにおいて最も厚み寸法が大きくなるよう形成されている。この後側の屈曲点31aは、ランス27の座屈変形が発生すると予想される座屈発生予想位置となっており、この位置においてランス27をその軸線方向と直交する方向で切断したときの切断面積が最大になっている。なお座屈発生予想位置は、実際にランス27を座屈変形させる試験を行うことで決定することができる。また補強部36は、ランス27のうち最大限に撓んだときにおける撓み方向先端位置とほぼ同じ位置まで張り出して形成されていると言える(図6参照)。
また幅方向について、基部29の下面31のうち幅方向略中央部分は、図1に示すように、全長にわたって正面から見て下方へ膨らむような円弧状に形成されるのに対し、幅方向両側部分は全長にわたって正面から見て幅方向に沿ってほぼ真っ直ぐな形状に形成される。また基部29の下面31に対向する下壁26の低位部分26aにおける底面26bについても、基部29の下面31に沿うような形状とされている。
またランス27は、図1に示すように、突出部30よりも基部29の方が幅寸法が大きくなるよう形成されている。詳しくは、基部29は、その幅寸法がキャビティ21の幅寸法とほぼ同じかそれよりも僅かに大きく設定されるのに対し、突出部30は、その幅寸法がキャビティ21の幅寸法よりも僅かに小さく設定されている。このような形状のランス27を形成するために、キャビティ21の両側壁には、前後に開口する溝37,38が形成されている。これらの溝37,38は、雌ハウジング20を成形する際に成形金型のうちランス27の形状などを成形するためのピンを前後に型抜きする都合上形成されるものである。従ってこの溝37,38の深さ分だけ、成形金型のピンを太くしてその強度を高く保つことができるようになっている。逆に言うと、溝37,38の深さ分だけランス27の各部位を幅広に形成することができており、これにより幅広になった分だけランス27をその軸線方向と直交する方向から切断したときの切断面積、すなわちランス27の座屈強度が増加している。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。電線Wの端末に接続した雌端子金具10をキャビティ21内に後方から挿入すると、係止突部14及び突部15が突部挿通溝24内に、スタビライザ16がスタビライザ挿通溝25内にそれぞれ挿通されることで、挿入動作が案内される。雌端子金具10が所定深さまで挿入されると、図4に示すように、係止突部14によりランス27が下方へ押圧されることで、一旦ランス27が下方へ撓み変形する。そして、雌端子金具10がキャビティ21内に正規深さまで挿入されると、係止突部14がランス27を乗り越えるとともにランス27が弾性復帰して、図5に示すように、凹部13内に進入しつつ雌端子金具10に対して弾性的に係止される。このとき、ランス27のうち係止突部用係止面33が係止突部14の後端面に、凹部用係止面35が凹部13の前端面にそれぞれ係止する。全ての雌端子金具10を挿入し終えたら、図示しない相手の雄ハウジングとの嵌合作業を行うようにする。
このような抜け止め状態において、電線Wを介して雌端子金具10を後方へ引っ張るような力が作用した場合、雌端子金具10を抜け止めしているランス27には、撓み方向とは逆方向への力が作用するため、ランス27に座屈変形が生じることが懸念される。ところが、本実施形態では、ランス27に補強部36を設けるようにし、なお且つランス27を幅広に形成しているから、その分だけ座屈強度が増強されており、もって雌端子金具10を強固に抜け止め保持できるようになっている。
一方、メンテナンスなどの事情により、雌端子金具10を取り外す場合には、治具40をランス27の型抜き孔28内に前方から挿入する。治具40の両操作部42をランス27の両操作凹部34内に挿入しつつ治具40を上方へ傾動操作することで、ランス27を強制的に下方へ撓み変形させる。このとき把持部41の前端面を雌ハウジング20の前端面に当接する位置まで治具40を傾動することで、図6に示すように、ランス27が最大限に撓み変形した状態となり、この状態では、雌端子金具10に対する係止状態が完全に解除される。治具40を上記姿勢に保ちつつ電線Wを後方へ引っ張ることで雌端子金具10をキャビティ21から引き抜くことができる。
以上説明したように本実施形態によれば、ランス27に補強部36を設けるようにしているので、仮に基部29の下面31を仮想線Lに沿って真っ直ぐに形成した場合と比較すると、補強部36の分だけランス27をその軸線方向と直交する方向から切断したときの切断面積を大きくすることができ、もってランス27の座屈強度を向上させることができる。しかも、補強部36は、ランス27が最大限に撓み変形した時における撓み方向先端位置である前側の屈曲点31bと撓み支点位置31cとを結んだ仮想線Lから撓み空間S側に張り出す形態とされ、つまりデッドスペースを利用して形成されているので、コネクタが大型化することもなく、小型化に好適となっている。
さらには、補強部36は、ランス27のうちで座屈発生予想位置である後側の屈曲点31aにおいて最も厚くなる形状に形成されているから、座屈強度を一層高めることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)補強部の形状については任意に変更することができる。例えば、ランスが最大限に撓んだときにおける撓み方向先端位置よりも引っ込む形状に補強部を形成してもよく、またランスにおける幅方向中央部分にのみ、または幅方向側方部分にのみ補強部を形成するようにしてもよい。
(2)上記した実施形態では、ランスが基部と突出部とで幅寸法が異なるものを示したが、ランスが全高さ範囲にわたって同一幅のものにも本発明は適用可能であり、その他ランスの形状を変更したものにも本発明は適用可能である。
(3)上記した実施形態では、雌端子金具を収容する雌コネクタについて例示したが、雄端子金具を収容する雄コネクタにも本発明は適用可能である。
本発明の一実施形態に係る雌ハウジングの正面図 雌ハウジングに雌端子金具を挿入する前の状態を示す側断面図 雌ハウジングの部分切欠斜視図 雌端子金具を挿入する途中の状態を示す拡大側断面図 雌端子金具を正規深さまで挿入した状態を示す拡大側断面図 治具によりランスを撓み変形させた状態を示す拡大側断面図
符号の説明
10…雌端子金具(端子金具)
20…雌ハウジング(コネクタハウジング)
21…キャビティ
27…ランス
31…下面(撓み空間側を向いた面)
31a…屈曲点(座屈発生予想位置)
31b…屈曲点(撓み方向先端位置)
31c…撓み支点位置
36…補強部
L…仮想線
S…撓み空間

Claims (2)

  1. コネクタハウジングには、端子金具を挿入可能なキャビティと、キャビティ内に挿入される端子金具を抜け止め可能なランスとが設けられ、端子金具を挿入する過程ではランスが一旦撓み変形させられた後、端子金具が正規深さに達すると復元して端子金具に対して係止されるものにおいて、
    前記ランスにおける撓み空間側を向いた面には、ランスが最大限に撓み変形した時における撓み方向先端位置と撓み支点位置とを結んだ仮想線よりも撓み空間側へ張り出す補強部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記補強部は、前記ランスのうち座屈発生予想位置において最も厚くなる形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
JP2003367865A 2003-10-28 2003-10-28 コネクタ Expired - Lifetime JP4254482B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003367865A JP4254482B2 (ja) 2003-10-28 2003-10-28 コネクタ
DE102004050127A DE102004050127B4 (de) 2003-10-28 2004-10-14 Verbinder
US10/972,932 US6953366B2 (en) 2003-10-28 2004-10-25 Connector
CNB2004100896167A CN100541927C (zh) 2003-10-28 2004-10-28 连接器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003367865A JP4254482B2 (ja) 2003-10-28 2003-10-28 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005135636A true JP2005135636A (ja) 2005-05-26
JP4254482B2 JP4254482B2 (ja) 2009-04-15

Family

ID=34510318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003367865A Expired - Lifetime JP4254482B2 (ja) 2003-10-28 2003-10-28 コネクタ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6953366B2 (ja)
JP (1) JP4254482B2 (ja)
CN (1) CN100541927C (ja)
DE (1) DE102004050127B4 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220354A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2012134010A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Yazaki Corp コネクタ
JP2013206668A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060292928A1 (en) * 2005-06-23 2006-12-28 Morello John R Electrical connector
JP5440453B2 (ja) * 2010-09-01 2014-03-12 住友電装株式会社 コネクタ
JP5522217B2 (ja) * 2012-08-21 2014-06-18 第一精工株式会社 電気コネクタ
CN204558805U (zh) * 2014-04-09 2015-08-12 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 插座连接器
JP6803875B2 (ja) * 2018-06-21 2020-12-23 矢崎総業株式会社 コネクタ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2627135B2 (ja) * 1993-05-14 1997-07-02 日本航空電子工業株式会社 コネクタ
JP3468351B2 (ja) * 1998-08-07 2003-11-17 矢崎総業株式会社 コネクタ
EP1030411A1 (en) * 1999-02-16 2000-08-23 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. A joint connector
JP3539672B2 (ja) * 1999-04-05 2004-07-07 矢崎総業株式会社 コネクタの端子係止解除構造
JP2001155810A (ja) * 1999-11-29 2001-06-08 Yazaki Corp コネクタ
JP2002313472A (ja) * 2001-04-16 2002-10-25 Yazaki Corp コネクタ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220354A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2012134010A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Yazaki Corp コネクタ
US9300075B2 (en) 2010-12-21 2016-03-29 Yazaki Corporation Connector with reinforced structure
JP2013206668A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
DE102004050127B4 (de) 2007-10-31
CN1612419A (zh) 2005-05-04
US20050090149A1 (en) 2005-04-28
JP4254482B2 (ja) 2009-04-15
DE102004050127A1 (de) 2005-06-23
US6953366B2 (en) 2005-10-11
CN100541927C (zh) 2009-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4186866B2 (ja) コネクタ
JP2004039498A (ja) コネクタ
JP3912204B2 (ja) コネクタ
JP4254482B2 (ja) コネクタ
JP2004063078A (ja) コネクタ
JP3906761B2 (ja) コネクタ
JP2006100232A (ja) 端子金具及びこれを用いたコネクタ
JP2005135766A (ja) コネクタ
JP2004014305A (ja) 端子金具及びコネクタ
JP4457936B2 (ja) コネクタ
JP4844153B2 (ja) コネクタ
JP4577201B2 (ja) コネクタ
JP2005158418A (ja) コネクタ
JP2006100233A (ja) 端子金具
JP3988424B2 (ja) コネクタ
JP2006324132A (ja) コネクタ
JP2013069537A (ja) コネクタ
JP4356510B2 (ja) コネクタ
JP7248443B2 (ja) 端子抜き冶具
JP3823206B2 (ja) コネクタ
JP2007179747A (ja) 端子金具
JP3415134B1 (ja) コネクタ及び解除治具
JP3415135B1 (ja) コネクタ
JP2002093507A (ja) コネクタ
JP2004014502A (ja) コネクタ及び解除治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060224

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060926

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081124

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4254482

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term