JP2005317923A - 有機アクセプタ膜を備えた有機薄膜トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 有機アクセプタ膜を備えた有機TFTを提供する。
【解決手段】 有機半導体層と、有機半導体層に電気的に連結されたソース及びドレイン電極と、ソース及びドレイン電極と有機半導体層とにそれぞれ絶縁されるように備えられたゲート電極と、ソース及びドレイン電極と有機半導体層との間に介在された有機アクセプタ膜と、を備えることを特徴とする有機TFTである。
【選択図】図2A

Description

本発明は、有機薄膜トランジスタに係り、更に詳細には、有機薄膜トランジスタのソース及びドレイン電極と、有機半導体層との間に有機アクセプタ膜を備えることで、ドーピング効果を付与した有機薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、TFT)に関する。
有機半導体は、半導体特性を示す共役性有機高分子であるポリアセチレンが開発された以後、有機物の特性である合成方法が多様であり、繊維やフィルム状に成型が容易であり、柔軟性及び伝導性が良く、且つ生産コストが安いため、新たな電気電子材料として、機能性電子素子及び光素子などの広範囲の分野で活発に研究されている。伝導性高分子を利用した素子などで、有機物を活性層として使用するTFTに関する研究は、1980年以後から始まり、最近には全世界で多くの研究が進められている。
有機TFTは、シリコンTFTと構造的には、ほぼ同じ形態を有するが、半導体活性層領域に、シリコンの代りに有機物を使用するという相違点がある。有機TFTは、製作工程の側面において、シリコンTFTに比べて簡単且つ低コストであり、衝撃により割れず、曲げたり折り畳みうる電子回路基板に適しているという長所である。特に、広い面積上に素子を製作する必要がある時、低い工程温度を必要とする場合と、曲げる製品に対して有効である。
現在有機TFTは、電子紙、能動型有機電界発光表示装置(Active Matrix Organic Electro−Luminescent Display Device)の駆動素子、スマートカード、商品タグまたはRFID(Radio Frequency Identification)用のプラスチックチップなどに高い活用度が予想されるため、世界の多くの企業、研究所、及び大学で研究されている。有機TFTの性能は、ソース/ドレイン電極と有機半導体層との界面のキャリア注入能力などにより大きく左右される。
図1は、有機TFTの構造と動作原理とを示した概念図である。全体構造は、シリコンを基盤としたトランジスタとほぼ変わらない。ゲート110に電圧を加える時、半導体活性層140に電場(電界)がかかる電界効果トランジスタの原理と同じである。素子に流れる電流は、ソースとドレインとの間に電圧を印加して得り、その時、ソースは接地されており、電子や正孔の供給源の役割を行う。その上に表示された層が有機半導体層(即ち、半導体活性層)である。
素子の動作原理を、p−型半導体を中心に説明すれば、まず、ソースとドレイン130、ゲート110に電圧を印加せねば、有機物半導体内の電荷は、何れも半導体活性層140内に均一に広がる(図1(A))。
その時、ソースとドレイン130との間に電圧を印加して電流を流せば、低い電圧下では電圧に比例する電流が流れる。そこで、もしゲート110に正の電圧を印加すれば、その印加された電圧による電場によって、正の電荷である正孔は、何れも上方に押し上げられる(図1(B))。したがって、ゲート絶縁膜120に近い部分には、伝導電荷のない空乏層が形成される。その時、ソースとドレイン130との間に電圧を印加すれば、伝導可能な電荷キャリアが減っているため、ゲート110に電圧を印加していない時より更に少ない電流が流れる。
逆に、ゲート110に負の電圧を印加すれば、その印加された電圧による電場の効果により、有機物とゲート絶縁膜120との間に正の電荷が誘導され、ゲート絶縁膜120と近い部分に、電荷の量が多く蓄積されて蓄積層が形成される(図1(C))。その時、ソースとドレイン130との間に電圧を印加すれば、伝導可能な電荷運搬者が増えてあるため、ゲート110に電圧を印加しない時より更に多くの電流が流れる。
したがって、ソースとドレイン130との間に電圧を印加した状態で、ゲート110に正の電圧と負の電圧とを交互に印加すれば、ソースとドレイン130との間に流れる電流量を制御できる。その電流量の比を点滅比(On/Off ratio)と言い、点滅比が大きいほど優秀な有機TFTとなる。
一方、有機TFTの半導体活性層の材料としては、多様な素材が開発されてきた。半導体活性層140を形成するには、真空蒸着法、好ましくは熱蒸着法で形成する。半導体活性層140は、ペンタセン、オリゴチオフェン、ポリアルキルチオフェンまたはポリチエニレンビニレンのような有機半導体物質を使用して形成する。
有機TFTは、電荷移動度(即ち、移動度)が低いことが短所として指摘されてきたが、1995年にフィリップス(Philips)のブラウン等(Brown et al.)によって、ペンタセン薄膜より製造した電界効果トランジスタが開発された以後、1997年ペンシルベニア州立大学のジャクソン等(Jackson et al.)は、結晶化を容易にして、電荷移動度は1.5cm/Vs、点滅率は約10に至るトランジスタを開発することで、非晶質シリコン(a−Si:H)電界効果トランジスタの特性に準ずる性能を実現した。ペンタセンは、五つのベンゼン環が結合された構造を有する物質であって、TFTで要求される性能を実現させるのに最も有効な物質として考慮されている。
ペンタセン有機TFTは、p型半導体であって、最も高い移動度を表して、非晶質シリコントランジスタに準ずる性能を具現できる長所を有するが、空気中で酸素と反応してペンタセンキノンを形成すると知られている。そのように、有機半導体活性層が酸化されれば、その結合が破れて電荷移動度が低くなり、結晶の内部に格子の歪み現象が発生して、電荷タラップ(電荷トラップ)を形成し、それらによる電荷散乱が移動度を減少させる原因となる。
一方、電荷移動度を上げるために、フィリップスのブラウン等(Brown et al.)は、ペンタセン活性層にドーピング物質をドーピングさせる方法を提示した。しかし、ドーピング量が増加するほど電荷の移動度は上昇するが、移動度の上昇より活性層内の伝導度(即ち、導電率)の上昇が更に大きくなって、点滅比が減少するという問題点が指摘された。したがって、ドーピングで有機TFTの電荷移動度を向上させることは、活性層内の伝導度の上昇及び点滅比の低下という不適切な側面がある。
ジャン ゾウ等(Xiang Zhou et al.)は、2001年1月22日付のアプライドフィジックスレターズボリューム78ナンバー4(Applied Physics Letters、Vol.78,No.4,22 January 2001)で、F−TCNQアクセプタ層と非晶質TDATAとを共に蒸着して、有機層として使用したOLEDを提案した。前記論文で提案されたOLEDは、非晶質TDATAとF−TCNQアクセプタ層を含む二重層または多重層構造を有することで、電流密度上昇、ターンオン電圧の低下及び輝度の上昇などの効果が得られるという実験結果を示した。
本発明では、接触抵抗の減少及び電荷移動度の向上のために、ソース及びドレイン電極と、有機半導体層との間にアクセプタ層を備える有機TFTを提案する。
本発明は、前記従来技術の問題点、及びその他の問題点を鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、有機TFTの有機半導体層の電荷移動度を向上させるところにある。
本発明の他の目的は、ドーピングを実施せずとも、ドーピングのような効果を表す有機アクセプタ膜を、ソース及びドレイン電極と有機半導体層との間に挿入して、有機TFTの有機半導体層の接触抵抗を減少させ、且つ電荷移動度を向上させるところにある。
本発明の更に他の目的は、ペンタセン内の分子を密集させ、且つ界面間の接着力を強化させる表面処理剤を塗布することで、電荷移動度を向上させるところにある。
本発明は、前記目的を達成するためになされたものであって、本発明による有機TFTは、有機半導体層と、前記有機半導体層に電気的に連結されたソース及びドレイン電極と、前記ソース及びドレイン電極と前記有機半導体層とにそれぞれ絶縁されるように備えられたゲート電極と、前記ソース及びドレイン電極と前記有機半導体層との間に介された有機アクセプタ膜と、を備えることを特徴とする。
その時、前記有機半導体層は、ペンタセンを含む。
そして、前記ソース及びドレイン電極と前記ゲート電極とを絶縁させるゲート絶縁膜を備え、前記有機アクセプタ膜は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極と、ゲート絶縁膜に接触されて形成されうる。その時、前記ゲート絶縁膜と前記有機アクセプタ膜との間に、界面間の接着力を強化させる表面処理膜を更に含みうる。
そして、本発明による有機TFTは、前記ソース及びドレイン電極と前記ゲート電極とを絶縁させるゲート絶縁膜を備え、前記有機アクセプタ膜は、前記ソース及びドレイン電極に接触されて形成されうる。その時、前記ゲート絶縁膜と前記有機半導体層との間に、界面間の接着力を強化させる表面処理膜を更に含みうる。
一方、前記有機アクセプタ膜は、電子受容物質であって、ニトロ基、シアノ基、スルホニル基、スルホキシド基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル基、無水物、イミド、イミン、ハロゲン基、フルオロアルキル基、フルオロ芳香族基からなる群から選択される一つ以上を含有する芳香族系、オレフィン系、芳香族−オレフィン共役系、芳香族−芳香族共役系、融合芳香族系、及びヘテロ環化合物系からなる群から選択される一つ以上の物質を含む。
特に、前記有機アクセプタ膜は、電子受容物質であって、2,4,7−トリニトロフルオレノン、4−ニトロアニリン、2,4−ジニトロアニリン、5−ニトロアントラニロニトリル、2,4−ジニトロフェニルアミン、1,5−ジニトロナフタレン、4−ニトロビフェニル、9,10−ジシアノアントラセン、3,5−ジニトロベンゾニトリル、N,N’−ビス(2,5−ジ−t−ブチルフェニル)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミドからなる群から選択される一つ以上の物質を含み得る。
そして、前記有機アクセプタ膜の厚さは、1ないし100Å以下であることが好ましい。
一方、前記表面処理膜は、トリクロロシリル−(−SiCl)、トリメトキシシリル−(−Si(OMe))、メルカプト−(−SH)のモイエティからなるグループの中から選択された何れか一つを含む。
そして、前記有機アクセプタ膜は、前記有機半導体層と前記ソース及びドレイン電極との間の界面の周りで、前記有機半導体層の形成物質と前記有機アクセプタ物質とが共に合成されて介在され得る。製造工程において、有機アクセプタ膜の形成は、有機アクセプタ物質のみからなる独立的な層として蒸着されうる一方、有機半導体層の形成物質と有機アクセプタ物質とが共蒸着されて形成されうる。有機半導体層の形成物質と有機アクセプタ物質とが共蒸着されて形成される場合、有機アクセプタ物質の組成比は、0.1ないし10%であることが好ましい。
本発明による有機TFTは、基板上に形成されたものであって、ゲート電極と、前記基板及び前記ゲート電極を覆うゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたソース及びドレイン電極と、前記ソース及びドレイン電極上に形成された有機半導体層と、前記ソース及びドレイン電極と前記有機半導体層との間に介された有機アクセプタ膜と、を備える。
本発明による有機TFTは、基板上に形成されたものであって、ゲート電極と、前記基板及び前記ゲート電極を覆ったゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された有機半導体層と、前記有機半導体層上に形成されたソース及びドレイン電極と、前記ソース及びドレイン電極と前記有機半導体層との間に介在された有機アクセプタ膜と、を備える。
本発明に係る有機TFTによれば、キャリア蓄積層の形成に要求されるエネルギー障壁にも拘らず、電荷伝達コンプレックスを形成できる有機アクセプタ膜を塗布することで、チャンネルドーピングの効果を与えて、エネルギー障壁の特性を排除できる効果がある。それにより、活性層のチャンネルに注入されるキャリアの量を増加させることで、結果的に接触抵抗が減少し、電荷移動度が上昇する効果が得られる。
また、本発明に係る有機TFTによれば、電荷伝達コンプレックスを形成できる有機アクセプタ膜を薄く塗布することで、ドーピングの効果が得られつつも、従来のドーピングとは違って、活性層内の伝導度に影響を及ぼさないようにして、点滅比が減少するという問題点を解決した。
また、本発明に係る有機TFTによれば、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜との間で、界面間の接着力を強化させる同時に、ペンタセン内の分子を密集させる表面処理剤を塗布することで、電荷移動度を更に向上させうる。
以下では、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施例に係る有機TFTを説明する。
図2Aないし図3Bは、本発明の好ましい実施例に係る有機TFTの断面図である。
図2Aを参照すれば、有機TFTは、シリコン、プラスチックまたはガラスからなる絶縁基板200、及び/またはバッファー層205上にゲート電極210を備えている。バッファー層205は、必ずしも必要なものではなく、基板200の平坦化のためのものであって、SiOより形成でき、PECVD−法、APCVD−法、LPCVD−法、ECR−法などにより蒸着され得、約3000Åに蒸着可能である。
ゲート電極210用の材料は、pチャンネルTFTを具現する場合、仕事関数の低いAl、AlNd、MoWなどを使用することが好ましい。ゲート電極210を形成するには、スパッタリングにより3000Åゲートメタル膜を積層した後、フォトリソグラフィ工程によりエッチングして完成する。
ゲート電極210を形成する他の方法としては、ゲート電極蒸着用の真空チャンバ内に、ゲート電極を定義するシャドーマスクを覆った基板を入れ、金属ボートにゲート電極用の金属を入れる。真空チャンバ内の真空度は、5×10−4Torr以下にする。好ましくは、約5×10−7Torrの真空度が適する。秒当たり3〜5Åの蒸着速度で蒸着させて、ゲート電極210を形成する。アルミニウムゲート電極の場合、約1700Åの厚さに形成できる。
前記基板200及び前記ゲート電極210の上には、ゲート絶縁膜220が前記基板200及び前記ゲート電極210を覆っている。ゲート絶縁膜220は、シリコン酸化膜を使用できる。閾電圧を減らすには、誘電率の高い誘電体、例えばBaSr1−xTiOのBST(Barium Strontium Titanate)以外にも、Ta、Y、TiOと、強誘電性の絶縁体系列と、PbZrTi1−x(PZT)、BiTi12、BaMgF、SrBi(Ta1−xNb、Ba(Zr1−xTi)O(BZT)、BaTiO、SrTiOなどを使用できる。
前記ゲート絶縁膜220上には、ソース及びドレイン電極230が形成されている。ソース及びドレイン電極230を形成するために、スパッタリングにより5000Åソース/ドレインメタル膜を積層した後、フォトリソグラフィ工程によりエッチングして完成する。
ソース及びドレイン電極230を形成する他の方法としては、基板200にソース/ドレイン電極用のシャドーマスクを覆い、仕事関数の高い金属材料を真空蒸着してTFTのソース/ドレイン電極230を形成できる。仕事関数の高い金属材料としては、金(Au)を使用することが好ましい。真空蒸着チャンバ内の真空度を5×10−4Torr以下、好ましくは約5×10−7Torrにする。秒当たり3〜5Åの蒸着速度で蒸着させて、約1500Åの厚さにソース/ドレイン電極230を形成する。
ソース及びドレイン電極230の上には、有機アクセプタ膜235が塗布され、有機アクセプタ膜235の上には有機半導体層240がある。
一般的に、TFTのソース/ドレイン電極と有機半導体層との間には、仕事関数の差による電位障壁が形成されてキャリアの注入を妨害することで、接触抵抗が増加する傾向がある。ソース/ドレイン電極に、仕事関数の差が小さい金属を使用して、接触抵抗を低減させ得る。本発明では、ソース/ドレイン電極と有機半導体層との間に、電子受容物質を含む有機アクセプタ膜235を形成することで、接触抵抗の減少、キャリア注入の増加及び電荷移動度の上昇という効果をもたらす。
図2Aに示された有機TFTでは、有機アクセプタ膜235がソース及びドレイン電極230に接触されて形成されており、ソース及びドレイン電極230の間に露出されたゲート絶縁膜220上にも接触されて形成されている。図2Bに示された有機TFTでは、有機アクセプタ膜235がソース及びドレイン電極230に接触されて形成されている。製造工程において、有機アクセプタ膜235の形成は、有機アクセプタ物質のみからなる独立的な層として蒸着されるか、または、有機半導体層240と前記ソース及びドレイン電極230との間の界面の周りで、有機半導体層の形成物質と有機アクセプタ物質とが共蒸着されて形成されうる。有機半導体層の形成物質と有機アクセプタ物質とが共蒸着されて形成される場合、有機アクセプタ物質の組成比は、0.1ないし10%であることが好ましい。
有機アクセプタ膜235は、ソース/ドレイン電極230の表面に電荷伝達コンプレックス(即ち、電荷移動錯体)を形成できる電荷伝達物質を含んで、有機半導体層240にチャンネルドーピングの効果を与えてエネルギー障壁の特性を排除でき、チャンネルに注入されるキャリアの量を増加させることで、結果的に接触抵抗の減少、キャリア注入の増加及び電荷移動度の上昇という効果をもたらし得る。
図4Aは、電場により分子のダイポールモーメント(即ち、双極子モーメント)が変化することを示す図面であり、図4Bは、電子供与体と電子受容体との間に電子を授受する電荷伝達コンプレックスを形成する現象を示す図面である。
図4Aから分かるように、電場がかかる場合、分子のダイポールモーメントが極大化されうる。また、図4Bから分かるように、そのようなダイポールモーメントが発生した時に、電子供与体と電子受容体との間で電子を授受する電荷伝達コンプレックスを形成する現像が発生しうる。
有機アクセプタ膜235は、ニトロ基、シアノ基、スルホニル基、スルホキシド基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル基、無水物、イミド、イミン、ハロゲン基、フルオロアルキル基、フルオロ芳香族基からなる群から選択される一つ以上を含有する芳香族系、オレフィン系、芳香族−オレフィン共役系、芳香族−芳香族共役系、融合芳香族系、及びヘテロ環化合物系からなる群から選択される一つ以上の電子受容物質を蒸着して形成できる。
一実施例において、前記電子受容物質は、2,4,7−トリニトロフルオレノン、4−ニトロアニリン、2,4−ジニトロアニリン、5−ニトロアントラニロニトリル、2,4−ジニトロフェニルアミン、1,5−ジニトロナフタレン、4−ニトロビフェニル、9,10−ジシアノアントラセン、3,5−ジニトロベンゾニトリル、N,N’−ビス(2,5−ジ−t−ブチルフェニル)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミドからなる群から選択される一つ以上の物質である。
前記有機アクセプタ膜235上に、図2Aのように、有機半導体層240が備えられる。有機半導体層240を形成するには、真空蒸着法、好ましくは熱蒸発法で、電子受容物質層が塗布されたソース及びドレイン電極230上に有機半導体層240を形成する。有機半導体層240は、ペンタセン、オリゴチオフェン、ポリアルキルチオフェンまたはポリチエニレンビニレンのような有機半導体物質を使用して形成でき、好ましくはペンタセンより形成する。有機半導体層240は、真空蒸着チャンバ内の真空度を5×10−4Torr以下、好ましくは約5×10−7Torrにして、秒当たり0.5Åの蒸着速度で蒸着させて、約1000Å厚さに形成する。
有機アクセプタ膜235は、有機アクセプタ物質のみからなる独立的な層として蒸着されることもあり、有機半導体層形成物質(例えば、ペンタセン)と有機アクセプタ物質とが共蒸着されて形成されることもある。後者は、有機半導体層240と前記ソース及びドレイン電極230との間の界面の周りで、有機半導体層240の形成物質と有機アクセプタ物質とが共蒸着されて形成されることを言う。図2A及び図2Bの構造を有する有機TFTでは、有機半導体層240の下部にソース及びドレイン電極230があるため、有機半導体層240を形成し始める時点で、ソース及びドレイン電極230との接触界面の周囲に、0.1ないし10%組成比の有機アクセプタ物質を共蒸着することで、有機アクセプタ層235を形成できる。
図5は、本発明の好ましい実施例に係る有機TFTの電流密度及び電圧の特性を示したグラフである。グラフで、ひし形(◆)で示された曲線は、有機アクセプタ層235が塗布されていない場合の特性曲線であり、+で示された曲線は、有機アクセプタ層235が塗布されている場合の特性曲線である。
グラフを説明すれば、同じ条件下で有機アクセプタ層235が塗布されれば、ターンオン電圧は、4Vから3.2Vに低くなる。そして、有機アクセプタ層235が塗布されれば、5Vでの電流密度が、0.1mA/cmから1mA/cmに大幅に上昇する。それにより、チャンネルに注入されるキャリアの量が著しく増加し、電荷移動度の上昇という効果をもたらし得ることが分かる。
一方、図3A及び図3Bは、有機半導体層240がゲート電極210とソース及びドレイン電極230との間に配置された場合を示す。
図3Aを参照すれば、有機TFTは、シリコン、プラスチックまたはガラスからなる絶縁基板200、及び/またはバッファー層205上にゲート電極210を備えている。バッファー層205は、必ずしも必要なものではなく、基板200の平坦化のためのものであって、SiOより形成でき、PECVD法、APCVD法、LPCVD法、ECR法などにより蒸着でき、約3000Åに蒸着できる。
ゲート電極210用の材料は、pチャンネルTFTを具現するために、仕事関数の低いAl、AlNd、MoWなどを使用することが好ましい。前記基板200及び前記ゲート電極210の上には、ゲート絶縁膜220が前記基板200及び前記ゲート電極210を覆っている。ゲート絶縁膜220は、シリコン酸化膜を使用できる。
ゲート絶縁膜220上には、有機半導体層240が形成される。
有機半導体層240を形成するには、真空蒸着法、好ましくは熱蒸発法で、電子受容物質層が塗布されたソース及びドレイン電極230上に有機半導体層240を形成する。有機半導体層240は、ペンタセン、オリゴチオフェン、ポリアルキルチオフェンまたはポリチエニレンビニレンのような有機半導体物質を使用して形成でき、好ましくはペンタセンより形成する。真空蒸着チャンバ内の真空度を、5×10−4Torr以下、好ましくは約5×10−7Torrにして、秒当たり0.5Åの蒸着速度で蒸着させて、約1000Å厚さに形成する。
図3A及び図3Bに開示されたように、有機半導体層240上には、ソース及びドレイン電極230が形成されており、ソース及びドレイン電極230と有機半導体層240との間には、有機アクセプタ膜235が介在されている。有機アクセプタ膜は、有機アクセプタ物質のみからなる独立的な層として蒸着されて形成されることもあり、有機半導体層240と前記ソース及びドレイン電極230との間の界面の周りで、有機半導体層240の形成物質と有機アクセプタ物質とが共蒸着されて形成されることもある。図3A及び図3Bの構造を有する有機TFTでは、有機半導体層240の上部にソース及びドレイン電極230があるため、有機半導体層240の蒸着が終了する時に、ソース及びドレイン電極230との接触界面の周りに、0.1ないし10%組成比の有機アクセプタ物質を共蒸着することで、有機アクセプタ層235を形成できる。
有機アクセプタ膜235は、ソース/ドレイン電極230の表面に電荷伝達コンプレックスを形成できる電荷伝達物質を含んで、有機半導体層240にチャンネルドーピングの効果を与えてエネルギー障壁の特性を排除でき、チャンネルに注入されるキャリアの量を増加させることで、結果的に接触抵抗の減少、キャリア注入の増加及び電荷移動度の上昇という効果をもたらし得る。有機アクセプタ膜235の厚さは、活性層(即ち、有機半導体層240)内の伝導度を上げずとも、キャリアの注入を増加させる効果をもたらすように薄く設定せねばならず、その厚さは、100Å以下であることが好ましい。
有機アクセプタ膜235は、ニトロ基、シアノ基、スルホニル基、スルホキシド基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル基、無水物、イミド、イミン、ハロゲン基、フルオロアルキル基、フルオロ芳香族基からなる群から選択される一つ以上を含有する芳香族系、オレフィン系、芳香族−オレフィン共役系、芳香族−芳香族共役系、融合芳香族系、及びヘテロ環化合物系からなる群から選択される一つ以上の電子受容物質を蒸着して形成できる。
一実施例において、前記電子受容物質は、2,4,7−トリニトロフルオレノン、4−ニトロアニリン、2,4−ジニトロアニリン、5−ニトロアントラニロニトリル、2,4−ジニトロフェニルアミン、1,5−ジニトロナフタレン、4−ニトロビフェニル、9,10−ジシアノアントラセン、3,5−ジニトロベンゾニトリル、N,N’−ビス(2,5−ジ−t−ブチルフェニル)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミドからなる群から選択される一つ以上の物質である。
前記有機アクセプタ膜235上には、ソース及びドレイン電極230が形成されている。ソース及びドレイン電極230を形成するために、スパッタリングにより5000Åソース/ドレインメタル膜を積層した後、フォトリソグラフィ工程によりエッチングして完成する。ソース及びドレイン電極230を形成する他の方法としては、基板200にソース/ドレイン電極用のシャドーマスクを覆い、仕事関数の高い金属材料を真空蒸着してTFTのソース/ドレイン電極230を形成する。仕事関数の高い金属材料としては、金(Au)を使用することが好ましい。
一方、他の実施例において、図6Aないし図7Bに示されたように、界面との接着力を増加させるために、有機半導体層240を蒸着する以前または以後において、OTSのような表面処理剤をゲート絶縁膜上に塗布して表面処理膜232を形成できる。
表面処理膜232は、界面間の接着力を強化させ、且つ有機分子を密集させるためのものであって、ゲート絶縁膜220と前記有機アクセプタ膜230との間(図6A。図6B)、またはゲート絶縁膜220と有機半導体層240との間(図7A、図7B)に塗布されうる。
表面処理膜232は、−SiCl、−Si(OMe)、−SHのモイエティからなるグループ(即ち、これらの構成のうち、何れかをその一部として含むグループ)の中から選択された何れか一つを含み得る。
OTSで処理した有機TFTの場合、図8のOTSで処理された酸化膜(即ち、ゲート絶縁膜220)表面の結合構造のように、酸化膜に向けた親水性の終端は、酸化膜の表面と強く相互結合し、疎水性の長い終端は、有機半導体層240のペンタセン分子と相互作用して強く結合される。
それにより、電界効果移動度(即ち、移動度)は、大幅に向上して〜0.3cm/V.secと表され、スイッチング素子の特性を決定するオン/オフ電流比も、10に大幅に向上し、オフ状態の漏洩電流も、〜10−11Aに減少した。それらのパラメータ値は、スイッチング素子に要求される電界効果移動度である0.1cm/V.secと、オン/オフ電流比も10〜10間の性能を満足させる。向上した原因は、ペンタセン膜の分子構造の密集、及びペンタセンとOTS分子との間の強い結合力のためである。
前記したように、本発明は、最も好ましい実施例に基づいて説明されたが、前記実施例は、本発明の理解を助けるためのものであり、本発明の内容がそれに限定されるものではない。本発明の構成において、一部構成要素の付加、削減、変更、修正などがあっても、特許請求の範囲によって定義される本発明の技術的思想に属するかぎり、本発明の範囲に該当される。
例えば、実施例についての説明及び図面において、有機半導体層の位置は、ソース及びドレイン電極の上部または下部に配置されると表現されたが、本発明の範囲は、コプラナー型、インバースコプラナー型、スタッガード型、インバーススタッガード型を問わず適用されうる。また、有機半導体層の一部が、ソース及びドレイン電極側に延長されることもあるように、その他構成要素の位置変移は、本発明の要旨を外れない限り、当業者が容易に設計及び変更できる程度のものであり、本発明の均等な範囲に属すると理解せねばならない。
本発明に係る有機薄膜トランジスタは、電子紙、能動型有機電界発光表示装置の駆動素子、スマートカード、商品タグ及びRFID用のプラスチックチップなどに適用できる。
有機TFTの構造と動作原理とを示した概念図である。 本発明の好ましい実施例に係る有機TFTの断面図である。 本発明の好ましい実施例に係る有機TFTの断面図である。 本発明の好ましい実施例に係る有機TFTの断面図である。 本発明の好ましい実施例に係る有機TFTの断面図である。 電場により、分子のダイポールモーメントが変化することを示す図面である。 電子供与と電子受容との間に電子を授受する現象が発生する電荷伝達コンプレックスを形成する現象を示す図面である。 本発明の好ましい実施例に係る有機TFTの電流密度−電圧特性を示したグラフである。 界面との接着力を増加させるための表面処理膜が形成されている有機TFTの断面図である。 界面との接着力を増加させるための表面処理膜が形成されている有機TFTの断面図である。 界面との接着力を増加させるための表面処理膜が形成されている有機TFTの断面図である。 界面との接着力を増加させるための表面処理膜が形成されている有機TFTの断面図である。 OTSで処理された酸化膜表面の結合構造である。
符号の説明
100、200 絶縁基板
110、210 ゲート電極
120、220 ゲート絶縁膜
130、230 ソース及びドレイン電極
140、240 有機半導体層
205 バッファー層
235 有機アクセプタ膜
232 表面処理膜

Claims (11)

  1. 有機半導体層と、
    前記有機半導体層に電気的に連結されたソース及びドレイン電極と、
    前記ソース及びドレイン電極と、前記有機半導体層とにそれぞれ絶縁されるように備えられたゲート電極と、
    前記ソース及びドレイン電極と、前記有機半導体層との間に介された有機アクセプタ膜と、を備えることを特徴とする有機薄膜トランジスタ。
  2. 前記有機半導体層は、ペンタセンを含むことを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ。
  3. 前記ソース及びドレイン電極と前記ゲート電極とを絶縁させるゲート絶縁膜を備え、
    前記有機アクセプタ膜は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極と、ゲート絶縁膜とに接触されて形成されることを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ。
  4. 前記ゲート絶縁膜と前記有機アクセプタ膜との間に、界面間の接着力を強化させる表面処理膜を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の有機薄膜トランジスタ。
  5. 前記ソース及びドレイン電極と前記ゲート電極とを絶縁させるゲート絶縁膜を備え、
    前記有機アクセプタ膜は、前記ソース及びドレイン電極に接触されて形成されることを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ。
  6. 前記ゲート絶縁膜と前記有機半導体層との間に、界面間の接着力を強化させる表面処理膜を更に含むことを特徴とする請求項5に記載の有機薄膜トランジスタ。
  7. 前記有機アクセプタ膜は、電子受容物質であって、ニトロ基、シアノ基、スルホニル基、スルホキシド基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル基、無水物、イミド、イミン、ハロゲン基、フルオロアルキル基、フルオロ芳香族基からなる群から選択される一つ以上を含有する芳香族系、オレフィン系、芳香族−オレフィン共役系、芳香族−芳香族共役系、融合芳香族系、及びヘテロ環化合物系からなる群から選択される一つ以上の物質を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ。
  8. 前記有機アクセプタ膜は、電子受容物質であって、2,4,7−トリニトロフルオレノン、4−ニトロアニリン、2,4−ジニトロアニリン、5−ニトロアントラニロニトリル、2,4−ジニトロフェニルアミン、1,5−ジニトロナフタレン、4−ニトロビフェニル、9,10−ジシアノアントラセン、3,5−ジニトロベンゾニトリル、N,N’−ビス(2,5−ジ−t−ブチルフェニル)−3,4,9,10−ペリレンジカルボキシイミドからなる群から選択される一つ以上の物質を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ。
  9. 前記有機アクセプタ膜の厚さは、1ないし100Åであることを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜トランジスタ。
  10. 前記表面処理膜は、−SiCl、−Si(OMe)及び−SHのモイエティからなるグループの中から選択された何れか一つを含むことを特徴とする請求項4または6に記載の有機薄膜トランジスタ。
  11. 前記有機アクセプタ膜は、前記有機半導体層と前記ソース及びドレイン電極との間の界面の周りで、前記有機半導体層の形成物質と、前記有機アクセプタ物質とが共に合成されて介在され、前記有機アクセプタ物質の組成比は、0.1ないし10%であることを特徴とする請求項7または8に記載の有機薄膜トランジスタ。
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