JP2005313039A - 界面活性剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】界面活性能にばらつきが生じにくい界面活性剤を提供することである。
【解決手段】BET法(JIS R1626−1996)による比表面積が100〜450m2/gである親水性シリカ(A)、ポリオキシアルキレン化合物(D)及び疎水性シリカ(C)を含有してなる界面活性剤を用いる。(D)は一般式(1)又は(2)で表される化合物を含有することが好ましい。さらに水(B)を含有してなり、(A)と(B)との重量比(B/A)が0.1〜20であることが好ましい。
【化1】

Rは炭素数1〜6の直鎖アルキル基若しくは直鎖アルケニル基、又は水素原子、OAは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、nは10〜100の整数、mは0もしくは1を表す。
【選択図】なし

Description

本発明は、界面活性剤に関する。さらに詳しくは、紙パルプ工業、食品工業、繊維工業、建材用ボード製造、塗料工業又は化学工業等の分野において、加工工程用及び排水処理工程用として好適な界面活性剤に関する。
疎水性シリカ及びポリエーテルを含有する界面活性剤が知られている(特許文献1、2)。
特開昭56−147858号公報 特開2001−212403号公報
従来の疎水性シリカ及びポリエーテルを含有する界面活性剤は、経日的に疎水性シリカが沈降するため、使用するたびに界面活性能(消泡性能など)が異なる場合がある、すなわち、界面活性能にばらつきが生じやすいという問題がある。
本発明の目的は界面活性能にばらつきが生じにくい界面活性剤を提供することである。
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の親水性シリカを使用することにより上記目的を達成することを見いだし、本発明に到達した。すなわち、本発明の界面活性剤の特徴は、BET法(JIS R1626−1996)による比表面積が100〜450m2/gである親水性シリカ(A)、ポリオキシアルキレン化合物(D)及び疎水性シリカ(C)を含有してなる点を要旨とする。
本発明の界面活性剤は、製品安定性に優れているため、常に同じ界面活性能(消泡性能など)を発揮しうる。すなわち、界面活性能にばらつきが生じにくい。よって、紙パルプ工業、食品工業、繊維工業、建材用ボード製造、塗料工業又は化学工業等の加工工程用及び排水処理工程用の界面活性剤として有用である。特に、消泡剤として有用である。
親水性シリカ(A)としては、(1)湿式法シリカ:無機シリカエーロゲル(シリカヒドロゲル中の水分を、70℃以下の沸点を持ち、かつ水との混和性を有する溶媒(メタノール、アセトン、ギ酸メチル、酢酸メチル等)にて置換した後、加熱して該溶媒を除去することにより得られるコロイドシリカ)、(2)熱分解法シリカ:発煙シリカ(四塩化ケイ素を焼いて生じたシリカ煤からなるコロイドシリカ)、及び(3)溶融固体法シリカ:沈降性シリカ(ケイ酸ナトリウム水溶液に塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等のナトリウムイオンを滴下することにより凝集して得られるシリカ粒子)等が含まれ、いずれの方法にて製造されたものでも構わない。これらのうち、界面活性剤の製品安定性の観点等から、発煙シリカ及び沈降性シリカが好ましく、さらに好ましくは沈降性シリカである。
なお、親水性シリカとは、後出する疎水性シリカと区別するための意味であり、疎水化処理していない酸化ケイ素微粒子を意味する。一方、疎水性シリカとは、疎水化処理された酸化ケイ素微粒子を意味する。
親水性シリカ(A)のBET法による比表面積(m2/g)は、100〜450が好ましく、さらに好ましくは150〜400、特に好ましくは250〜350である。この範囲であると界面活性剤の製品安定性はさらに向上する。
なお、比表面積は、JIS R1626−1996(一点法)に準拠して測定される値である{測定試料:50mg(200℃で15分間加熱処理したサンプル)、吸着量の測定方法:定溶法、吸着質:混合ガス(N270体積%、He30体積%)、測定平衡相対圧:0.3、装置:たとえば、大倉理研社製、全自動粉体表面測定装置 AMS−8000}。
親水性シリカ(A)の粒子径(μm)は、1〜50が好ましく、さらに好ましくは1.5〜40、特に好ましくは2〜30である。なお粒子径はJIS K1150−1994の5.7.2.1電気抵抗式粒度測定法に準拠して測定される。測定装置としては、たとえば、コールターマルチサイザー(ベックマン・コールカウンター(株)){電解液:ISOTON II(ベックマンコールター(株))、試料濃度:1.0重量%、アパーチャチューブ径:30μm}等が用いられる。
親水性シリカ(A)は、市場から容易に入手でき、たとえば、表1の商品が挙げられる。
親水性シリカ(A)の含有量(重量%)は、界面活性剤の重量に基づいて、0.01〜10が好ましく、さらに好ましくは0.1〜6、特に好ましくは0.2〜5である。この範囲であると界面活性剤の製品安定性はさらに向上する。
ポリオキシアルキレン化合物(D)としては、ポリオキシアルキレン基を含む化合物であれば制限なく使用できる。
ポリオキシアルキレン基としては、炭素数2〜4のオキシアルキレン基(オキシエチレン、オキシプロピレン及びオキシブチレン)の複数個が化学結合した基が含まれる。
ポリオキシアルキレン基には、オキシアルキレン基の1種から構成されていてもよく、又は2種以上から構成されていてもよい。2種以上から構成される場合、結合様式はブロック、ランダム及びこれの混合のいずれでもよい。
ポリオキシアルキレン化合物(D)としては、一般式(1)又は(2)で表される化合物;特公昭50−5157号、特公昭49−38923号、特公昭50−1475号、特公昭45−7973号公報、特開昭50−4282号又は特開平2−289526号各公報に記載されたポリオキシアルキレン化合物;ポリアルキレングリコール(炭素数2〜8、重合度1〜100)高級脂肪酸(炭素数8〜24)エステル{ポリエチレングリコール(重合度20)モノオクタデカン酸エステル及びポリエチレングリコール(重合度30)オクタデカン酸ジエステル等}、ポリオキシアルキレン(炭素数2〜8、重合度1〜100)多価(3〜10価)アルコール高級脂肪酸(炭素数8〜24)エステル{ポリオキシエチレン(重合度10)ソルビタンドデカン酸モノ−又はジ−エステル等}、アルキルアミン(炭素数8〜24)のアルキレンオキシド(炭素数2〜8)付加物(付加数1〜100){ドデシルアミンエチレンオキシド付加物(付加数20)等}、及び縮合アルキルフェノール(炭素数8〜24)ポリオキシアルキレン(炭素数2〜8)付加物(付加数1〜100){縮合ノニルフェノールエチレンオキシド付加物(付加数20)等};並びにこれらの混合物等が含まれる。
これらのうち、一般式(1)又は(2)で表される化合物が好ましく、少なくともこのような化合物を含むことが好ましい。
ただし、一般式(1)において、Rは炭素数1〜6の直鎖アルキル基若しくは直鎖アルケニル基、又は水素原子を表す。
直鎖アルキル基としては、エチル、n−ブロピル、n−ブチル、n−ペンチル及びn−ヘキシルが挙げられる。
直鎖アルケニル基としては、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、3−ブテニル、2−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル及び1−ヘキセニル等が挙げられる。
これらのうち、消泡性の観点等から、直鎖アルキル基が好ましく、さらに好ましくはn−ブロピル、n−ブチル、n−ペンチル及びn−ヘキシル、特に好ましくはn−ブチル、n−ペンチル及びn−ヘキシルである。
一般式(1)及び(2)において、OAは、炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表し、オキシプロピレン、オキシブチレン及びこれらの混合物が含まれる。これらのうち、オキシプロピレンが好ましい。
なお、オキシアルキレン基として、炭素数3〜4のオキシアルキレン基を主体的に含んでいればよく、一部にオキシエチレンを含んでもよい。主体的とは、オキシアルキレン基の構成単位の全モル数に基づいて少なくとも70モル%含まれることを意味し、好ましくは75モル%以上、さらに好ましくは80モル%以上、特に好ましくは85モル%以上、最も好ましくは90モル%以上含まれることである。
複数種類のオキシアルキレン基を含む場合、ブロック状、ランダム状及びこれらの混合のいずれでもよいが、ランダム状が好ましい。
一般式(1)及び(2)において、nとしては、10〜100の整数を表し、好ましくは20〜50の整数、さらに好ましくは25〜45の整数である。この範囲であると、ハジキの発生等がさらに抑制される。
一般式(2)において、mは0又は1を表す。
一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物としては、以下の化学式で示される化合物等が挙げられる。なお、eoはオキシエチレン基をpoはオキシプロピレン基を、boはオキシブチレン基を表し、・はブロック状を、/はランダム状を表す(以下同様)。
一般式(2)で表されるポリオキシアルキレン化合物としては、以下の化学式で示される化合物等が挙げられる。
これらのポリオキシアルキレン化合物のうち、一般式(1)又は(2)で表される化合物が好ましく、さらに好ましくは式(7)、(10)、(14)、(15)、(21)、(27)又は(16)で表されるポリオキシアルキレン化合物、特に好ましくは式(7)、(10)又は(15)、(21)、(27)で表されるポリオキシアルキレン化合物である。
一般式(1)又は(2)で表されるポリオキシアルキレン化合物は、炭素数2〜6の直鎖アルカノール又は直鎖アルケノール又は多価アルコールと炭素数3〜4のアルキレンオキシドとを反応させる方法等により得ることができる。
一般式(1)又は(2)で表されるポリオキシアルキレン化合物としては、市場から容易に入手でき、商品名として、ニューポールシリーズ(LB−65、LB−385,LB−625,LB−1145,LB−1715、LB−1800X、PP−950、PP−1000、PP−2000、PP−3000、PP−4000、PP−5000等)、サンニックストリオールシリーズ(GP−3000、GP−4000、GP−5000、GL−3000及びGL−5000等){三洋化成工業(株)品};並びにユニルーブシリーズ
(MB−19,MB−38及びMB−370等){日本油脂(株)品}等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン化合物(D)の含有量(重量%)は、界面活性剤の重量に基づいて、0.1〜90が好ましく、さらに好ましくは20〜80、特に好ましくは40〜75である。この範囲であると、界面活性剤の製品安定性がさらに良好となる。
疎水性シリカ(C)としては、上記の親水性シリカ(A)を疎水化剤で疎水化処理することにより製造(特公昭42−26179号公報)されるもの等が含まれる。
疎水化剤としては、シリコーンオイル及び変性シリコーンオイル等が含まれる。
シリコーンオイルとしては、動粘度10〜3000(mm2/s、25℃)のジメチルシロキサン等が挙げられ、シクロテトラジメチルシロキサン等も含まれる。
変性シリコーンとしては、上記のジメチルシロキサンのメチル基の一部を炭素数2〜6のアルキル基、炭素数2〜4のアルコキシル基、フェニル基、水素原子、ハロゲン(塩素及び臭素等)原子、及び/又は炭素数2〜6のアミノアルキル基等に置き換えたもの等が含まれる。
疎水化剤の使用量(重量%)としては、疎水化処理される親水性シリカ(A)の重量に基づいて、5〜70が好ましく、さらに好ましくは7〜50、特に好ましくは10〜30である。この範囲であると消泡性がさらに優れる。
疎水化処理の温度(℃)としては、100〜400が好ましく、さらに好ましくは150〜350、特に好ましくは200〜300である。
疎水化処理には、溶媒{炭化水素油、動粘度(mm2/s、40℃)5〜30のパラフィンオイル及びプロセスオイル等}及び反応触媒(硫酸、硝酸、塩酸、ヒドロキシ酢酸、トリフルオロ酢酸、p−ニトロ安息香酸、水酸化カリウム、水酸化リチウム等)等が使用できる。
疎水性シリカ(C)としては、市場から入手でき、商品名として、Nipsilシリーズ(SS−10、SS−40、SS−50及びSS−115等)(日本シリカ株式会社);AEROSILシリーズ(R972、RX200及びRY200等)(日本アエロジル株式会社);TS−530、TS−610、TS−720等(キャボットカーボン社);AEROSILシリーズ(R202、R805及びR812等)(デグサジャパン株式会社);REOLOSILシリーズ(MT−10、DM−10及びDM−20S等)(株式会社トクヤマ);並びにSYLOPHOBICシリーズ(100、702、505及び603等)(富士シリシア化学株式会社)等が挙げられる。
疎水性シリカ(C)を含有する場合、この含有量(重量%)は、界面活性剤の重量に基づいて、0.1〜20が好ましく、さらに好ましくは0.5〜15、特に好ましくは1〜10である。この範囲であると、界面活性能(消泡性能等)等がさらに良好となる。
本発明の界面活性剤には、さらに水(B)を含有することが好ましい。
水(B)としては、特に限定されるものではなく、蒸留水、イオン交換水、水道水、工業用水、井戸水、涌き水、河川水及び雨水等が使用できる。界面活性剤の製品安定性の観点から、イオン交換水、水道水及び工業用水等の軟水を使用することが好ましい。
水(B)を含有する場合、 この含有量(重量%)は、界面活性剤の重量に基づいて、0.001〜40が好ましく、さらに好ましくは0.1〜30、特に好ましくは0.3〜20である。この範囲であると、界面活性能(消泡性能等)等がさらに良好となる。また、この場合、親水性シリカ(A)と水(B)との重量比(B/A)は、0.1〜20が好ましく、さらに好ましくは1〜15、特に好ましくは3〜7である。この範囲であると界面活性剤の製品安定性はさらに向上する。
本発明の界面活性剤には、さらに炭化水素油(E)を含有することが好ましい。
炭化水素油(E)中の芳香族炭化水素成分(アロマ成分;CA)の含有量(重量%)は、(E)の重量に基づいて、1〜30が好ましく、さらに好ましくは2〜20、特に好ましくは4〜15、最も好ましくは6〜12である。この範囲であると、消泡性及び製品安定性(界面活性剤の分離等)がさらに良好となる。
なお、アロマ成分、ナフテン成分及びパラフィン成分の各含有量は、環分析(n−d−M)法(ASTM D 3238−74)により定量される。
炭化水素油(E)の動粘度(mm2/s;40℃)としては、2〜150が好ましく、さらに好ましくは2.5〜30、特に好ましくは3〜28、最も好ましくは4〜25である。
炭化水素油(E)は市場から容易に入手でき、たとえば、表2の商品などが挙げられる。
なお、炭化水素油(E)としては、動植物油及び上記の鉱物油等と動植物油との混合物等も使用できる。
動植物油としては、天然植物油、天然動物油及びこれらの変性油等が使用でき、牛脂、豚脂、鯨油、魚油、菜種油、大豆油、ヒマワリ種子油、綿実油、落花生油、米糠油、トウモロコシ油、サフラワー油、オリーブ油、ゴマ油、月見草油、パーム油、シア脂、サル脂、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油等及びこれらの水素添加油等が挙げられる。
炭化水素油(E)を含有する場合、この含有量(重量%)は、界面活性剤の重量に基づいて、0.1〜50が好ましく、さらに好ましくは10〜40、特に好ましくは20〜30である。この範囲であると、製品安定性(界面活性剤の分離等)及び消泡性がさらに良好となる。
親水性シリカ(A)、水(B)、疎水性シリカ(C)、ポリオキシアルキレン化合物(D)又は炭化水素油(E)は、それぞれ2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の界面活性剤中に親水性シリカ(A)、水(B)、疎水性シリカ(C)、ポリオキシアルキレン化合物(D)及び炭化水素油(E)を含む場合、これらの含有重量比(A:B:C:D:E)は、(0.01〜10):(0.001〜40):(0.1〜20):(0.1〜90):(0.1〜50)が好ましく、さらに好ましくは(0.1〜6):(0.1〜30):(0.5〜15):(20〜80):(10〜40)、特に好ましくは(0.2〜5):(0.3〜20):(1〜10):(40〜75):(20〜30)である。この範囲であると、製品安定性(界面活性剤の分離等)及び消泡性がさらに良好となる。
本発明の界面活性剤には、親水性シリカ(A)、水(B)、疎水性シリカ(C)、ポリオキシアルキレン化合物(D)及び炭化水素油(E)以外に、他の構成成分(水溶性高分子、天然ワックス、合成ワックス、炭素数12〜30のアルコール、炭素数12〜30のカルボン酸エステル、炭素数8〜30の脂肪酸アミド及び/又はシリコーン油等)を含有することができる。さらに、添加剤(公知の界面活性剤、増粘剤、防腐剤、及び/又は溶剤等)を含んでもよい。他の構成成分及び添加剤は、それぞれ2種以上を組み合わせて用いてもよい。
他の構成成分及び/又は添加剤を含有する場合、これらの合計含有量(重量%)は、本発明の界面活性剤の重量に基づいて、0.01〜30が好ましく、さらに好ましくは0.1〜20、特に好ましくは1〜10である。この範囲であると製品安定性(界面活性剤の分離等)及び消泡性がさらに良好となる。
他の構成成分として含まれる水溶性高分子としては、水溶性アニオン高分子、水溶性ノニオン高分子、水溶性カチオン高分子及び水溶性両性高分子が使用できる。
水溶性アニオン高分子としては、ラジカル重合により得られる水溶性アニオン高分子[ポリアクリル酸(塩)(重量平均分子量2,000〜100,000)、ポリスチレンスルホン酸(塩)(重量平均分子量1,000〜100,000)、ポリアクリル酸ヒドロキシエチル燐酸モノエステル(重量平均分子量2,000〜50,000)等]、非ラジカル重合(縮合等)により得られる水溶性アニオン高分子[ナフタレンスルホン酸(塩)ホルマリン縮合物(縮合度2〜10)等]及び天然物から得られる水溶性アニオン高分子[リグニンスルホン酸(重量平均分子量10,000〜1,000,000)、アルギン酸(塩)(重量平均分子量10,000〜1,000,000)等]等が挙げられる。
水溶性ノニオン高分子としては、ラジカル重合により得られる水溶性ノニオン高分子[ポリビニルアルコール(重量平均分子量5,000〜100,000)、ポリアクリルアミド(重量平均分子量1,000〜100,000)等]、非ラジカル重合(付加等)により得られる水溶性ノニオン高分子[ポリエチレングリコール(重量平均分子量2,000〜1,000,000)等]及び天然物から得られる水溶性非イオン高分子[メチルセルロース(重量平均分子量1,000〜1,000,000)、ヒドロキシエチルセルロース(重量平均分子量1,000〜1,000,000)等]等が挙げられる。
水溶性カチオン高分子としては、ラジカル重合により得られる水溶性カチオン高分子[ポリアミノエチルメタクリレート(重量平均分子量1,000〜50,000)等]、非ラジカル重合により得られる水溶性カチオン高分子[ポリエチレンポリアミン(重量平均分子量1,000〜100,000)等]及び天然物から得られる水溶性カチオン高分子[カチオン化デンプン(重量平均分子量5,000〜1,000,000)等]等が挙げられる。
水溶性両性高分子としては、アクリル酸/アミノエチルメタクリレートコポリマー(重量平均分子量1,000〜100,000)等が挙げられる。
なお、塩としては、アンモニウム塩、アルキル基の炭素数が1〜4であるアルキルアミン(モノエチルアミン、モノブチルアミン及びトリエチルアミン等)塩、アルカノールの炭素数が1〜4であるアルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン等)塩、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム及びカリウム等)塩及びアルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウム及び亜鉛等)塩等が挙げられ、完全に、あるいは部分的に塩となっていてもよい。ここで、本発明において水溶性とは、水100gに対する溶解度が25℃で20g(好ましくは30g)以上であることを意味する。
天然ワックスとしては、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、みつろう及びラノリン等が挙げられる。
合成ワックスとしては、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、ポリエチレンワックス及びフィッシャー・トロプシュワックス等が挙げられる。
アルコールとしては、天然アルコール(ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノール、ミリシルアルコール及びオレイルアルコール等)及び合成アルコール(チーグラー法で合成される直鎖非分岐状の飽和アルコール、オキソ法で合成される直鎖第1級アルコール又は分岐第1級アルコール、パラフィンを空気酸化して合成される直鎖第2級アルコール等)等が使用できる。
炭素数12〜30のカルボン酸エステルとしては、炭素数1〜30の1〜6価アルコールと炭素数12〜30のカルボン酸との脂肪酸エステル(パルミチンステアレート、ステリルステアレート、ステアリルオレート、オレイルオレート及びオレイルステアレート等)等が使用できる。
炭素数8〜30の脂肪酸アミドとしては、エチレンビスステアリルアミド、エチレンビスパルミチルアミド、エチレンビスラウリルアミド、ブチレンビスステアリルアミド及びブチレンビスパルミチルアミド等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が使用できる。
添加剤として使用できる公知の界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が用いられる。
ノニオン性界面活性剤としては、多価(2〜10価)アルコール脂肪酸(炭素数8〜24)エステル[グリセリンモノオクタデカン酸エステル、エチレングリコールモノオクタデカン酸エステル及びソルビタンオクタデセン酸モノ−又はジ−エステル等]、脂肪族アルカノールアミド[ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ドデカン酸ジエタノールアミド等]及びアルキル(炭素数8〜24)ジアルキル(炭素数1〜6)アミンオキシド[ドデシルジメチルアミンオキシド等]等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、アルキル(炭素数8〜24)ポリオキシアルキレン(炭素数2〜3、重合度1〜100)カルボン酸またはその塩(アルカリ金属塩及びアンモニウム塩等)[ドデシルポリオキシエチレン(重合度20)エタン酸ナトリウム等]、炭素数8〜24の硫酸エステル塩[ドデシル硫酸エステルナトリウム、ドデシルポリオキシエチレン(重合度30)硫酸エステルナトリウム等]、炭素数8〜24のスルホン酸塩[ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステルナトリウム等]、炭素数8〜24のリン酸エステル塩[ドデシルリン酸ナトリウム、ドデシルポリオキシエチレン(重合度30)リン酸ナトリウム等]、カルボン酸アルカリ金属塩、アンモニウム塩又はアミン塩[ドデカン酸ナトリウム、ドデカン酸トリエタノールアミン及びウンデカン酸アンモニウム等]、アシル化アミノ酸ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム[ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン等]が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩型[塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム等]、アミン塩型[オクタデカン酸ジエチルアミノエチルアミド乳酸塩等]等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、ベタイン型両性界面活性剤[ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等]、アミノ酸型両性界面活性剤[β−ドデシルアミノプロパン酸ナトリウム等]が挙げられる。
増粘剤としては、有機変成モンモリロナイト、有機変成サポナイト、有機変成ヘクトライト、有機変成ナトリウムシリシックマイカナトリウム、有機変成リチウムテニオライト、有機変成ベントナイト、ヒドロキシステアリン酸、ポリイソブチレン、ポリアルキルメタクリレート及び金属石鹸等が挙げられる。
防腐剤としては、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール(BNP)、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−エチル)−s−トリアジン、o−フェニル−フェノール、3−メチル−4−クロロ−フェノール、ソジウム ピリジンチオールオキシド、ジチオカルバメート、4−(2−ニトロブチル)モルホリン及び1−(3−クロルアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアダマンタンクロリド等が挙げられる。
溶剤としては、エステル(酢酸エステル及び酢酸ブチル等)、アルキレングリコールモノエーテル(エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル及びプロピレングリコールモノブチルエーテル等)等が使用できる。
本発明の界面活性剤は、構成成分を均一に混合して製造する方法等により得ることができ、公知の方法により製造できる。公知の方法としては、親水性シリカ(A)、水(B)、疎水性シリカ(C)、ポリオキシアルキレン化合物(D)及び炭化水素油(E)等の構成成分を攪拌装置に仕込み、均一攪拌する方法等が挙げられる。
均一攪拌の温度は特に限定されないが、混合しやすくするために50℃程度までの加熱してもよい。
疎水性シリカ(C)は、予め炭化水素油(E)を用いて希釈しておくのが好ましく、さらに好ましくは(C)及び(E)を均一攪拌した後、ボールミル、ディスパーミル、ホモジナイザー又はゴーリンホモジナイザー等で微分散処理しておくことである。
均一混合装置としては、均一混合できる装置であれば制限なく、プロペラ型攪拌機、ディゾルバー、ホモミキサー、ボールミル、サンドミル、超音波分散機、ニーダー及びラインミキサー等が使用できる。なお、これらの装置は組み合わせて使用できる。
本発明の界面活性剤の粘度(mPa・s/25℃)は、200〜4000が好ましく、さらに好ましくは300〜3000、特に好ましくは400〜3500、最も好ましくは500〜2000である。この範囲であると製品安定性(界面活性剤の分離等)、作業時の取り扱い性及び消泡性がさらに良好となる。なお、粘度は、JIS K7233−1986の4.2単一円筒回転粘度計法(ISO2555に対応する)に準拠して測定される。
本発明の界面活性剤は、連続添加方法、断続添加方法又は泡測定器と消泡剤添加装置とを連動させた方法等により、被添加液体に添加することができる。また、1カ所添加及び多点添加のいずれでもよい。また、添加に際しては適当な希釈溶媒又は水などで希釈してもよい。
本発明の界面活性剤は、公知の消泡剤{たとえば、ポリエーテル消泡剤(特公昭50−5157号、特公昭49−38923号、特公昭50−1475号、特公昭45−7973号公報、特開昭50−4282号及び特開平2−289526号各公報等)、シリコーン消泡剤(特公昭51−35556号、特開昭57−48307号、特開昭52−2887号、特公昭52−19836号、特公昭52−22638号、特公昭55−23084号、特開平6−142410号及び特開平6−142411号各公報等)、鉱物油消泡剤(特公昭49−109276号、特開昭51−80692号、特開昭52−22356号、特開昭54−32187号、特開昭55−70308号及び特開昭56−136610号各公報等)及びワックスエマルション消泡剤(特開昭47−114336号、特公昭56−17124号、特開昭60−156516号、特開昭62−171715号、特開昭64−68595号、特開平1−210005号及び特開平4−349904号各公報等)}等と併用してもよい。
本発明の界面活性剤の添加量(重量%)は、被添加液体の発泡状態などに応じて適宜設定すればよいが、被添加液体の重量に基づいて、0.0001〜10が好ましく、さらに好ましくは0.0005〜8、特に好ましくは0.001〜5、最も好ましくは0.005〜3である。
次に、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により限定されるものではない。なお、特記しない限り、部は重量部を、%は重量%を意味する。
<実施例1>
Eスピンドル油{コスモ石油ルブリカンツ(株)製}(E1)230部、Nipsil SS−10{日本シリカ(株)製}(C1)30部及びニューポール LB−625{三洋化成工業(株)製}(D1)700部、アエロジル300{日本アエロジル(株)製;比表面積300m3/g}(A1)5部、イオン交換水(B1)20部を、加熱、攪拌、冷却の可能な容器に投入した後、攪拌しつつ50℃まで昇温し、この温度にてさらに3時間加熱攪拌を続けた。さらにインペラー型羽根を装着したホモジナイザー(ハイフレックスディスパーサーHG−92G タイテック(株)製、以下、同様)にて4000rpmにて15分間攪拌して本発明の消泡剤(S1)を得た。なお、分散度試験{JIS K5600−2−5:1999(ISO 1524:1983に対応)}にて5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<実施例2>
Nipsil SS−10(C1)30部、ニューポール LB−625(D1)700部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、(C1)35部、(D1)600部、(A1)15部及び(B1)70部に変更した以外実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(S2)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<実施例3>
Nipsil SS−10(C1)30部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、(C1)35部、アエロジル130{日本アエロジル(株)製;比表面積130m3/g}(A2)15部及び(B1)70部に変更した以外実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(S3)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<実施例4>
Nipsil SS−10(C1)30部、ニューポール LB−625(D1)700部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、(C1)35部、(D1)600部、アエロジル380{日本アエロジル(株) 比表面積380m3/g}(A2)15部及び(B1)70部に変更した以外実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(S4)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<実施例5>
Eスピンドル油{コスモ石油ルブリカンツ(株)製}(E1)230部、 Nipsil SS−10(C1)30部、ニューポール LB−625(D1)700部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、(E1)0部、(C1)35部、(D1)600部、(A1)15部及び(B1)70部に変更した以外実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(S5)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<実施例6>
Nipsil SS−10(C1)30部、ニューポール LB−625(D1)700部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、(C1)35部、ニューポール PP−3000(D2)600部、(A1)15部及び(B1)5部に変更した以外実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(S6)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<実施例7>
Nipsil SS−10(C1)30部、ニューポール LB−625(D1)700部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、(C1)35部、ニューポール PP−3000(D2)600部、(A1)4部及び(B1)70部に変更した以外実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(S7)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<実施例8>
Eスピンドル油{コスモ石油ルブリカンツ(株)製}(E1)230部、Nipsil SS−10(C1)30部、ニューポール LB−625(D1)700部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、Gスピンドル油{コスモ石油ルブリカンツ(株)製}(E2)230部、(C1)1部、(D1)600部、(A1)15部及び(B1)70部に変更した以外実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(S8)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<実施例9>
Eスピンドル油{コスモ石油ルブリカンツ(株)製}(E1)230部、Nipsil SS−10(C1)30部、ニューポール LB−625(D1)700部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、Gスピンドル油{コスモ石油ルブリカンツ(株)製}(E2)230部、(C1)50部、(D1)100部、(A1)15部及び(B1)70部に変更した以外実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(S9)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<実施例10>
Nipsil SS−10(C1)30部、ニューポール LB−625(D1)700部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、Nipsil SS−50(C2)35部、ニューポール GL−3000(D2)600部、(A1)15部及び(B1)70部に変更し、さらにSILWET L−7001{日本ユニカー(株)製 }(F1)50部を追加した以外実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(S10)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<実施例11>
Nipsil SS−10(C1)30部、ニューポール LB−625(D1)700部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、Nipsil SS−50(C2)35部、ニューポール GL−3000(D2)600部、(A1)15部及び(B1)70部に変更し、さらにアルフロー H−50S{日本油脂(株)製}(F2)50部を追加した以外実施例1と同様にして、本発明の消泡剤(S10)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<比較例1>
Nipsil SS−10(C1)30部、ニューポール LB−625(D1)700部、アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、(C1)35部、(D1)600部、(A1)0部及び(B1)70部に変更した以外実施例1と同様にして、比較用の消泡剤(HS1)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<比較例2>
ニューポール LB−625(D1)を使用しないこと以外実施例1と同様にして、比較用の消泡剤(HS2)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<比較例3>
アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、Nipsil Eー75{日本シリカ(株)製比表面積40m2/g}(A4)3部及び(B1)70部に変更した以外実施例1と同様にして、比較用の消泡剤(HS3)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
<比較例4>
アエロジル300(A1)5部及びイオン交換水(B1)20部を、Nipgel CX−200{日本シリカ(株)製比表面積750m2/g}(A5) 150部及び(B1)10部に変更した以外実施例1と同様にして、比較用の消泡剤(HS4)を得た。なお、実施例1と同様にして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
実施例1〜11及び比較例1〜4で得た消泡剤S1〜S11及びHS1〜HS4について、これらの組成を表3及び4に示した。また製品安定性を表5に示した。
なお、製品安定性は、140mlガラス製密閉容器に入った約110mlの消泡剤を、40℃で30日間放置した後、目視で観察し、次の評価基準により評価した。
良好 :分離及びゲル化がない
ゲル化:流動性がなく、さらに激しく攪拌しても流動性がない
分離 :2層に液−液分離した

<評価例1>
実施例1〜11及び比較例1〜4で得た消泡剤S1〜HS4を用いて、以下のようにエマルション塗料を調製した。これらのエマルション塗料について、以下の方法により、消泡性及びハジキについて評価し、これらの結果を表6に示した。
(1)エマルションベース塗料の調製
以下の原料組成にて、インペラー型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザー(日本精器会社製、モデルED)を用いて、グラインディング及びレットダウンして塗料化とした。得られた塗料は実施例1と同様に分散度をチェックして、5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
次いでこの塗料を、ストマー粘度計(JISK5400−1990)で77KU(25℃)になるように水で希釈してエマルションベース塗料を得た。
<グライディング工程>
水 8.2部
SNディスパーサント5027;サンノプコ(株)製分散剤 1.2部
SNシックナー636;サンノプコ(株)製増粘剤 0.5部
アンモニア水溶液(25%) 0.2部
エチレングリコール 3.4部
タイーペークR930;石原産業(株)製二酸化チタン 27.8部

<レットダウン工程>
ボンコートEC819;大日本インキ化学工業(株)製アクリルエマルション55.5部
ノプコサイドSN215;サンノプコ(株)製防腐剤 1.0部
テキサノール;イーストマンケミカル社製造膜調整剤 2.0部
SNシックナー636 0.2部
合 計 100.0部
(2)エマルション塗料の調製
エマルションベース塗料に、消泡剤S1〜HS4を1重量%(対エマルションベース塗料)となるように加えて、インペラー型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザーにて15〜25℃、2000rpm、3分間攪拌混合してエマルション塗料1〜17を得た。
また消泡剤を加えない塗料を作成しエマルション塗料16とした。
(3)消泡性及びハジキの評価
ブリキ板{厚さ0.5mm、20×30cmにカット}をアセトン/布にて脱脂した後、ウェット膜厚250μmとなるようにエマルション塗料1〜9をローラー塗装した後、2
5℃、60%相対湿度に調整したコントロールルームにて1日間乾燥させて、塗膜表面を観察し以下の基準により消泡性及びハジキを評価した。
また、エマルション塗料1〜9を40℃にて1ケ月静置保管した後(エイジング後)、改めてインペラー型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザーにて、15〜25℃、2000rpm、3分間攪拌混合してエイジング評価用のエマルション塗料を得、同様に消泡性及びハジキを評価した。
<消泡性>
5:泡痕が2個以下ある
4:泡痕が2〜5個ある
3:泡痕が5〜10個ある
2:泡痕が10〜20個ある
1:泡痕が20個以上ある
<ハジキ>
5:ハジキ又はクレータリング痕が2個以下ある
4:ハジキ又はクレータリング痕が2〜5個ある
3:ハジキ又はクレータリング痕が5〜10個ある
2:ハジキ又はクレータリング痕が10〜20個ある
1:ハジキ又はクレータリング痕痕が20個以上ある
<評価例2>
実施例1〜11及び比較例1〜6で得た消泡剤S1〜HS6を用いて、以下のように紙塗工用のコーティングカラーを調製した。これらのコーティングカラーについて、以下の方法により、消泡性を評価し、これらの結果を表6に示した。
(1)コーティングカラーベースの調製
以下の原料組成にて、インペラー型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザー(日本精器会社製、モデルED)を用いて、コーティングカラーベースを作成した。
<カラー処方>
水 29.4部
SNディスパーサント5040;サンノプコ(株)製分散剤 0.35部
水酸化ナトリウム水溶液(50%) 0.22部
FMT−90;(株)ファイマテック製重質炭酸カルシウム 53.3部
HTクレー : 二級クレー 60.0部
SBR2803F: JSR(株)製SBRラテックス 20.0部
MS4600: 日本食品加工(株)製酸化澱粉 8.6部
合 計 172.0部
(2)消泡性及びハジキの評価
コーティングカラーベースに、消泡剤を1%となるように加えて、インペラー型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザーにて15〜25℃、2000rpm、10分間攪拌混合してコーティングカラーを得た。また、消泡剤を添加しないこと以外は上記の方法と同様にしてブランクコーティングカラー(消泡剤無添加)を得た。そして、これらのコーティングカラーについて、10分間攪拌直後のコーティングカラーの比重を、JIS K5600−2−4:1999(金属製比重瓶:比重カップ)に準じて測定した。比重が大きいほど泡のかみ込みが少なく、消泡性が良好であることを表している。
またガラス板{厚さ5mm、20×30cmにカット}をアセトン/布にて脱脂した後、ウェット膜厚250μmとなるようにコーティングカラーをアプリケーターにて塗装した後、塗膜表面を観察し以下の基準によりハジキを評価した。
<ハジキ>
5:ハジキが2個以下ある
4:ハジキが2〜5個ある
3:ハジキが5〜10個ある
2:ハジキが10〜20個ある
1:ハジキが20個以上ある
本発明の界面活性剤は、製紙パルプ工業、食品工業、繊維工業、合成樹脂工業、合成ゴム工業、樹脂エマルション工業、コンクリート工業、塗料工業、し尿処理、排水処理などの水を多量に用いる製造・処理工程など、発泡障害が問題になる全ての製造・処理工程に使用することができる。



Claims (4)

  1. BET法(JIS R1626−1996)による比表面積が100〜450m2/gである親水性シリカ(A)、ポリオキシアルキレン化合物(D)及び疎水性シリカ(C)を含有してなる界面活性剤。
  2. ポリオキシアルキレン化合物(D)が一般式(1)又は(2)で表される化合物を含有してなる請求項1に記載の界面活性剤。
    Rは炭素数1〜6の直鎖アルキル基若しくは直鎖アルケニル基、または水素原子、OAは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、nは10〜100の整数、mは0もしくは1を表す。
  3. さらに水(B)を含有してなり、親水性シリカ(A)と水(B)との重量比(B/A)が0.1〜20である請求項1又は2に記載の界面活性剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の界面活性剤を含有してなる消泡剤。
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