JP5568709B2 - 消泡剤 - Google Patents
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Description
本発明の目的は消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)に優れる消泡剤を提供することである。
すなわち、本発明の消泡剤の特徴は、ワックス(A)、基油(B)並びに金属石鹸(C1)、油溶性ポリマー(C2)、ヒドロキシカルボン酸(C3)及びアミノ酸ゲル化剤(C4)からなる群より選ばれる少なくとも1種の油増稠剤(C)を含有し、
ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、ワックス(A)の含有量が0.01〜15重量%、基油(B)の含有量が55〜99.98重量%、油増稠剤(C)の含有量が0.01〜30重量%であり、
ずり速度1000/sにおける粘度(25℃)が0.1〜1.0Pa・sである点(脂肪酸アミドを含むものを除く。)を要旨とする。
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(1);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(2);
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(3);
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(4);
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(5);
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(6);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(7);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(8);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の残部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(9);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(10);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(11);
塩としては特に制限されないが、アルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)塩、アンモニウム塩及び炭素数1〜18のアミン塩(トリエタノールアミン、トリメチルアミン、プロピルアミン等)等が含まれる(以下同じ)。
ジメチルシリコーンオイルとしては、動粘度10〜10000(mm2/s、25℃)のポリジメチルシロキサン等が挙げられ、シクロオクタメチルテトラシロキサン等も含まれる。
変性シリコーンオイルとしては、上記のポリジメチルシロキサンのメチル基の一部を炭素数2〜6のアルキル基、炭素数2〜4のアルコキシル基、フェニル基、水素原子、ハロゲン(塩素及び臭素等)原子及び/又は炭素数2〜6のアミノアルキル基等に置き換えたもの等が含まれる。
市場から入手できる疎水性シリカとしては、商品名として、Nipsil SS−10、SS−40、SS−50及びSS−100(東ソー・シリカ株式会社、「Nipsil」は東ソー・シリカ株式会社 の登録商標である。)、AEROSIL R972、RX200及びRY200(日本アエロジル株式会社、「AEROSIL」はエボニック デグサ ゲーエムベーハーの登録商標である。 )、SIPERNAT D10、D13及びD17(デグサジャパン株式会社、「SIPERNAT」はエボニック デグサ ゲーエムベーハーの登録商標である。 )、TS−530、TS−610、TS−720(キャボットカーボン社)、AEROSIL R202,R805及びR812(デグサジャパン株式会社)、REOLOSIL MT−10、DM−10及びDM−20S (株式会社トクヤマ、「REOLOSIL」は同社の登録商標である。)、並びにSYLOPHOBIC100、702、505及び603(富士シリシア化学株式会社、「SYLOPHOBIC」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
水(G)を含有する場合、水(G)の含有量(重量%)は、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、1〜900が好ましく、さらに好ましくは10〜300、特に好ましくは20〜250、最も好ましくは25〜200である。この範囲であると、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)がさらに良好となる。
そして、ずり速度1000/sにおける粘度を上記の範囲にするには、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の含有量を上記範囲することにより達成できる。
<製造方法>
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i){ワックス(A)及び油増稠剤(C)が基油(B)に溶解して溶解液が得られる。}、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(1);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v){油増稠剤(C)が基油(B)に溶解して溶解液が得れる。}、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(2);
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(3);
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(4);
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(5);
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(6);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(7);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(8);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の残部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(9);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(10);
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(11);
これらのうち、塗料用消泡剤、排水処理用消泡剤として適しており、さらに水性塗料用消泡剤として好適であり、水性塗料(水性建築外装用塗料、建築内装用塗料、水性インキ及び紙塗工用塗料等)のうち、エマルション塗料用消泡剤として最適である。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a1){酸化ポリエチレンワックス、エポレンE−10、イーストマンケミカル社製}60部、基油(b1){鉱物油、コスモピュアスピン G、コスモ石油ルブリカンツ(株)}300部、油増稠剤(c11){ステアリン酸アルミニウム、SA−1500、堺化学工業(株)}40部、界面活性剤(d1){ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム70%メタノール溶液、テイカパワー BC−2070M、テイカ(株)、「テイカパワー」は同社の登録商標である}40部及びシリコーンオイル(e1){ジメチルシリコーンオイル(動粘度50(mm2/s、25℃))、KF−96L−5CS、信越化学工業株式会社製}5部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて{この加熱により界面活性剤溶液中のメタノールを留去した}、均一混合液(ABC1)を得た。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a2){フィッシャートロプシュワックス、FT−105、日本精鑞(株)製}45部、基油(b1)365.5部、油増稠剤(c12){ラウリン酸亜鉛、パウダーベースL、日油株式会社製}50部、界面活性剤(d2){バリウム石油スルホネート溶液(バリウム石油スルホネート30%、油分69%、水及び不明分1%}、スルホールBA−30N、MORESCO株式会社製}50部及び、界面活性剤(d3){ポリオキシエチレン(5モル)ポリオキシプロピレン(30モル)、ニューポールPE−61、三洋化成工業株式会社製}100部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(ABC2)を得た。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a3){カルナウバワックス、カルナウバワックス1号、株式会社加藤洋行製}40部、基油(b3){食用菜種油、ニッコー製油株式会社製}300部、油増稠剤(c13){ステアリン酸カルシウム、カルシウムステアレート、日油株式会社製}40部及び界面活性剤(d5){カルシウム石油スルホネート溶液(カルシウム石油スルホネート45%、油分54%、水及び不明分1%)、スルホールCA−45N、MORESCO株式会社製}40部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(ABC3)を得た。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a2)20部、ワックス(a4){マイクロクリスタリンワックス、Hi−Mic−2095、日本精鑞(株)製}15部、基油(b1)300部を加熱攪拌しながら120℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(AB4)を得た。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a5){アルコール変性ワックス、OX−3405、日本精鑞(株)製}3部、基油(b2)400部、油増稠剤(c22){水添ポリジエンブロックとポリスチレンブロックとからなるブロックコポリマー、セプトン4099、株式会社クラレ製}5部及び界面活性剤(d12){アルキル(アルキルの炭素数10〜16)ベンゼンスルホン酸ナトリウム50%水溶液、ニューレックスR、日油(株)}20部を加熱攪拌しながら160℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて{この加熱により界面活性剤溶液中の水を留去した}均一混合液(ABC5)を得た。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a1)100部、基油(b2)200部、界面活性剤(d1){ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム70%メタノール溶液、テイカパワー BC−2070M、テイカ(株)}50部及び界面活性剤(d14)200部を加熱攪拌しながら120℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(AB6)を得た。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a5)10部、ワックス(a6){マレイン酸変性酸化ポリエチレンワックス、PED−136、日本精鑞(株)製}15部、基油(b1)305部及び界面活性剤(d1){ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム70%メタノール溶液、テイカパワー BC−2070M、テイカ(株)}10部を加熱攪拌しながら115℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて{この加熱により界面活性剤溶液中のメタノールを留去した}均一混合液(AB7)を得た。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a1)40部、基油(b1)300部、界面活性剤(d13)15部、界面活性剤(d17){ポリオキシエチレンアルキレンエーテル、ナロアクティー CL−70、三洋化成工業株式会社製}20部、界面活性剤(d18){ソルビタンモノオレート、イオネット S−80、三洋化成工業株式会社製}15部、シリコーンオイル(e2)5部及び疎水性シリカ(f3)5部を加熱攪拌しながら115℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(8)を得た。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a2)30部、ワックス(a5)10部、基油(b1)330部、油増稠剤(c25)30部、界面活性剤(d19){ポリオキシエチレンアルキレンエーテル、ナロアクティー CL−70、三洋化成工業株式会社製}20部、界面活性剤(d20){ポリオキシエチレンモノオレート、イオネット MO−400、三洋化成工業株式会社製}20部及び界面活性剤(d21){グリセロールモノオレート、エキセルO−95N、花王株式会社製}20部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(ABC9)を得た。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a1)30部、ワックス(a2)15部、基油(b1)300部、油増稠剤(c31){12−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロ酸、小倉合成化学(株)}10部、界面活性剤(d22){ジメチルシリコーン(数平均分子量1800)のメチル基のうち、平均して1分子あたり4つがポリオキシプロピレン(25モル)オキシプロピル基に置換されたシリコーン化合物}50部、疎水性シリカ(f2)15部及び疎水性シリカ(f3)20部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(ABC10)を得た。
攪拌の可能な容器内で、本発明の消泡剤(8)1000部を攪拌しながら、キサンタンガム(ケルザン、三晶株式会社製)の1%水溶液500部を滴下し、次いで水(g1){上水}1800部を滴下し、滴下終了後さらに15分間攪拌を続けて本発明の消泡剤(11)を得た。
攪拌の可能な容器内で、本発明の消泡剤(9)1000部を攪拌しながら、水(g1){上水}400部を滴下し、滴下終了後さらに15分間攪拌を続けて本発明の消泡剤(12)を得た。
攪拌の可能な容器内で、本発明の消泡剤(1)980部を攪拌しながら、油溶性ポリマー(c25){エチレン酢酸ビニル系共重合体溶液(エチレン酢酸ビニル系共重合体59%、芳香族炭化水素37%、鉱油4%)、キャリオールA−914、三洋化成株式会社製}20部を加え、さらに15分間攪拌を続けて本発明の消泡剤(13)を得た。
実施例1のワックス分散体(1)980部を25℃で攪拌しながら、油溶性ポリマー(c25)20部を加え、15分攪拌を続けた後、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(14)を得た。
攪拌の可能な容器内で、本発明の消泡剤(8)985部を攪拌しながら、油溶性ポリマー(c21)15部を加え、さらに15分間攪拌を続けて本発明の消泡剤(15)を得た。
実施例8のワックス分散体(8)980部を25℃で攪拌しながら、油溶性ポリマー(c21)20部を加え、15分攪拌を続けた後、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(16)を得た。
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a1)15部、ワックス(a2)15部、基油(b1)300部、油増稠剤(c11)10部及び界面活性剤(d1)30部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(ABC17)を得た。
実施例17のワックス分散体(17)970部に、油溶性ポリマー(c27){アルキルメタクリレート系重合物溶液(アルキルメタクリレート系重合物41%、鉱油59%、アクルーブ944、三洋化成工業株式会社製}30部を加えて均一にした後、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(18)を得た。
油増稠剤(C)を使わないこと以外、実施例1〜5と同様にして、比較用の消泡剤(H1)〜(H5)を得た。
以下の原料組成にて、インペラー型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザー(日本精器株式会社製、モデルED)を用いて、グラインディング及びレットダウンして、エマルションベース塗料を調製した。
注2:ダイセルファインケム(株)製増粘剤
注3:サンノプコ(株)製湿潤剤
注4:サンノプコ(株)製湿潤剤
注5:竹原化学工業(株)製炭酸カルシウム
注6:石原産業(株)製二酸化チタン
注7:BASF社製アクリルエマルション、「ACRONAL」は、ビ−エ−エスエフ アクチエンゲゼルシヤフトの登録商標である。
注8:イーストマンケミカル社製造膜調整剤、「テキサノール」は吉村油化学株式会社の登録商標である。
エマルションベース塗料に、評価試料(消泡剤)を0.3重量%(対エマルションベース塗料)となるように加えて、コーレス型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザーにて25℃、5000rpm、5分間攪拌混合してエマルション塗料(1)〜(23)を得た。なお、消泡剤(11)及び(12)は、水を除いた部分(油相)の添加量が0.3重量%(対エマルションベース塗料)となるように加えた。また、ブランク用として消泡剤を加えないこと以外、上記と同様にして、エマルション塗料(24)を得た。
エマルション塗料(1)〜(24)を3分間攪拌混合して調製した後、15秒後にエマルション塗料(1)〜(24)の比重を50mlの比重カップにて測定した。比重が大きいほど(数字が大きいほど)攪拌混合により巻き込んだ泡が破壊されており消泡性に優れているといえる。
エマルション塗料(1)〜(24)をそれぞれ密閉サンプル容器に入れて、50℃の雰囲気下に2週間静置保管した後、改めてコーレス型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザーにて、25℃、4000rpm、3分間攪拌混合してエイジング評価用のエマルション塗料を得た後、15秒後に上記と同様にして消泡性(消泡持続性)を評価した。
Claims (6)
- ワックス(A)、
基油(B)並びに
金属石鹸(C1)、油溶性ポリマー(C2)、ヒドロキシカルボン酸(C3)及びアミノ酸ゲル化剤(C4)からなる群より選ばれる少なくとも1種の油増稠剤(C)を含有し、
ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、ワックス(A)の含有量が0.01〜15重量%、基油(B)の含有量が55〜99.98重量%、油増稠剤(C)の含有量が0.01〜30重量%であり、
ずり速度1000/sにおける粘度(25℃)が0.1〜1.0Pa・sであることを特徴とする消泡剤(脂肪酸アミドを含むものを除く。)。 - ワックス(A)が、70〜160℃の温度範囲に融点を持ち、(A1)石油ワックス、(A2)合成ワックス、(A3)植物ワックス及び(A4)これらのワックスを変性した変性ワックスからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の消泡剤。
- 油溶性ポリマー(C2)が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルコポリマー、ビニルピロリドンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー、α−オレフィンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー又はポリジエンブロックとポリスチレンブロックと含むブロックコポリマーである請求項1又は2に記載の消泡剤。
- さらに、界面活性剤(D)を含有してなり、界面活性剤(D)の含有量が、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、0.01〜100重量%である請求項1〜3のいずれかに記載の消泡剤。
- さらに、シリコーンオイル(E)を含有してなり、シリコーンオイル(E)の含有量が、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、0.01〜10重量%である請求項1〜4のいずれかに記載の消泡剤。
- 請求項1〜5のいずれかに記載された消泡剤を製造する方法であって、次の方法(1)〜(11)のいずれかの方法からなることを特徴とする製造方法。
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)を加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(1);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(2);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(3);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(4);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(5);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(6);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(7);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(8);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の残部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(9);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(10);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(11);
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