JP5568709B2 - 消泡剤 - Google Patents

消泡剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5568709B2
JP5568709B2 JP2011280576A JP2011280576A JP5568709B2 JP 5568709 B2 JP5568709 B2 JP 5568709B2 JP 2011280576 A JP2011280576 A JP 2011280576A JP 2011280576 A JP2011280576 A JP 2011280576A JP 5568709 B2 JP5568709 B2 JP 5568709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wax
oil
stirring
base oil
dispersion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011280576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013128887A (ja
Inventor
陽平 松村
伸夫 久田
毅 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
San Nopco Ltd
Original Assignee
San Nopco Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by San Nopco Ltd filed Critical San Nopco Ltd
Priority to JP2011280576A priority Critical patent/JP5568709B2/ja
Publication of JP2013128887A publication Critical patent/JP2013128887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5568709B2 publication Critical patent/JP5568709B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は消泡剤に関する。
塗料(水性塗料等)用消泡剤及び各種製造工程(抄紙工程、発酵工程、排水処理工程、モノマーストリッピング工程及びポリマー重合工程等)用消泡剤として、ビヒクル(炭化水素、鉱油、脂肪酸、脂肪酸エステル、乳化剤等)にポリエチレンを分散させた消泡剤(特許文献1)が知られている。
特開昭46−3116号公報
上記の消泡剤では、十分な消泡性(破泡・抑泡効果)が得られないことに加え、特に発泡液中で容易に失活し、長期の消泡性(消泡持続性)に劣るという問題がある。
本発明の目的は消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)に優れる消泡剤を提供することである。
本発明者は、前記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、ワックス(A)及び基油(B)を含む消泡剤において、ワックス(A)と油増稠剤(C)とを用いて、消泡剤のずり速度1000/sにおける粘度(25℃)を0.1〜1.0Pa・sに調節することで、消泡性に優れる消泡剤が得られることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の消泡剤の特徴は、ワックス(A)、基油(B)並びに金属石鹸(C1)、油溶性ポリマー(C2)、ヒドロキシカルボン酸(C3)及びアミノ酸ゲル化剤(C4)からなる群より選ばれる少なくとも1種の油増稠剤(C)を含有し、
ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、ワックス(A)の含有量が0.01〜15重量%、基油(B)の含有量が55〜99.98重量%、油増稠剤(C)の含有量が0.01〜30重量%であり、
ずり速度1000/sにおける粘度(25℃)が0.1〜1.0Pa・sである点(脂肪酸アミドを含むものを除く。)を要旨とする。
本発明の製造方法の特徴は、上記に記載された消泡剤を製造する方法であって、次の方法(1)〜(11)のいずれかの方法からなることを特徴とする製造方法。
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)を加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(1);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(2);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(3);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(4);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(5);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(6);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(7);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(8);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の残部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(9);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(10);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(11);
本発明の消泡剤は、優れた消泡性(破泡・抑泡効果及び消泡持続性)を発揮する。
本発明の消泡剤の製造方法によると、上記の消泡剤を容易に製造することができる。
ワックス(A)としては、少なくとも50℃(好ましくは70〜160℃)の融点を持ち、ポリエーテル化合物に溶解せず、分散できるワックス様物質(天然ワックス、合成ワックス及び油脂等)が含まれ、70〜160℃の温度範囲に融点を持ち、(A1)石油ワックス、(A2)合成ワックス、(A3)植物ワックス及び(A4)これらのワックスを変性した変性ワックスからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく例示できる。
(A1)石油ワックスとしては、マイクロクリスタリンワックス及びパラフィンワックス等が挙げられる。
(A2)合成ワックスとしては、フィッシャートロプシュワックス及びポリエチレンワックス等が挙げられる。
(A3)植物ワックスとしては、カルナウバワックス及び木蝋等が挙げられる。
(A4)これらのワックスを変性した変性ワックスとしては、マレイン酸変性酸化ポリエチレンワックス及び酸化ポリエチレンワックス等が挙げられる。
これらのうち、消泡性等の観点から、(A1)石油ワックス、(A2)合成ワックス及び(A4)変性ワックスが好ましく、さらに好ましくはパラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス及び酸化ポリエチレンワックス、特に好ましくはフィッシャートロプシュワックス及び酸化ポリエチレンワックスである。
ワックス(A)の含有量(重量%)は、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、0.01〜15が好ましく、さらに好ましくは0.1〜14、特に好ましくは0.2〜12、最も好ましくは0.3〜10である。この範囲であると、消泡性がさらに良好となる。
基油(B)としては鉱油、油脂及びモノアルコール脂肪酸エステルが含まれる。
鉱油としては、減圧蒸留、油剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、硫酸洗浄、白土精製及び水素化精製等を適宜組み合わせて精製したものを用いることができ、商品名として、コスモピュアスピンG、コスモピュアスピンE、コスモSP−10、コスモSP−32及びコスモSC22(以上、コスモ石油株式会社、「コスモ」及び「ピュアスピン」は同社の登録商標である。)、MCオイル P−22、S−10S(以上、出光興産株式会社)、並びにスタノール40(エクソンモービルコーポレーション)等が挙げられる。
油脂としては、炭素数6〜22の脂肪酸又はこの混合物とグリセリンとのエステルが含まれ、植物油(なたね油、大豆油、パーム油、ヤシ油、オリーブ油等)、中鎖脂肪酸グリセライド(商品名として、たとえば、パナセート875;日油株式会社、「パナセート」は同社の登録商標である。)、魚油等が挙げられる。
モノアルコール脂肪酸エステルとしては、炭素数6〜22の脂肪酸又はこの混合物と炭素数1〜22のモノアルコールとのエステルのうち、25℃で液状であるものが含まれ、オレイン酸メチル、オレイン酸ブチル及びイソステアリン酸メチル等が挙げられる。
これらの基油(B)のうち、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)等の観点から、鉱油及び油脂が好ましく、さらに好ましくは鉱油である。
基油(B)の含有量(重量%)は、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、55〜99.98が好ましく、さらに好ましくは60〜99.9、特に好ましくは65〜99.4、最も好ましくは70〜99.2である。この範囲であると、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)がさらに良好となる。
油増稠剤(C)としては、金属石鹸(C1)、油溶性ポリマー(C2)、ヒドロキシカルボン酸(C3)及びアミノ酸ゲル化剤(C4)からなる群より選ばれる少なくとも1種であればよく、以下のもの等が好ましく例示できる。
金属石鹸(C1)としては、炭素数12〜22の脂肪酸と金属(アルカリ土類金属、アルミニウム、マンガン、コバルト、銅、鉄、亜鉛及びニッケル等)との塩を含み、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マンガン、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛及びベヘニン酸マグネシウム等が挙げられる。
金属石鹸(C1)について、金属と脂肪酸との量関係は、金属1モルに対して脂肪酸が1〜3モル(モノ体、ジ体、トリ体)のいれでもよく、モノ体、ジ体、トリ体の混合物でもよい。消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)等の観点から、金属がアルミニウム及び鉄の場合、ジ体及びトリ体が好ましく、アルカリ土類金属(カルシウム等)、亜鉛、コバルト、マンガン、ニッケル及び銅の場合ジ体が好ましい。
油溶性ポリマー(C2)としては、基油(B)に均一に溶解する(以上の性質を油溶性という。)ポリマーを用いることができ、ポリビニルアルコールアルキルエーテル、(メタ)アクリル酸アルキルエステルコポリマー、ビニルピロリドンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー、α−オレフィンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー、石油樹脂、液状ゴム(天然液状ゴム及び合成液状ゴム)及び熱可塑性エラストマー(ポリジエン、ポリジエンブロックとポリオレフィンブロックとを含むブロックコポリマー及びポリジエンブロックとポリスチレンブロックとを含むブロックコポリマー等)等が挙げられる。なお、(メタ)アクリルとは、アクリル及び/又はメタクリルを意味する。油溶性ポリマー(C2)として、以上の他に、公知の粘度指数向上剤(たとえば、高分子薬剤入門、三洋化成株式会社1992年11月第1版発行、692−709頁、特開平6−17077号公報、特開平7−228642号公報、特開平8−53683号公報、特開平9−48987号公報、特開平10−25488号公報、特開2000−63439号公報、特開2000−239687号公報、特開2001−342480号公報、特開2002−302687号公報、特開2003−292938号公報、特開2004−169029号公報、特開2004−149794号公報、特開2005−200446号公報、特開2005−225957号公報、特開2005−23320号公報、特開2006−233196号公報、特開2007−238663号公報、特開2009−256665号公報、特開2009−191258号公報、特開2009−173921号公報、特開2009−149874号公報、特開2009−74068号公報特開2009−57427号公報、特開2009−7562号公報及び特開2011−132285号公報、特開2011−127029号公報等)及び公知の流動点降下剤(たとえば、高分子薬剤入門、三洋化成株式会社1992年11月第1版発行、364−375頁)等も使用できる。
これらの油溶性ポリマー(C2)のうち、(メタ)アクリル酸アルキルエステルコポリマー、ビニルピロリドンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー、α−オレフィンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー及びポリジエンブロックとポリスチレンブロックとを含むブロックコポリマーが好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルコポリマー、ビニルピロリドンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー及びα−オレフィンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマーのアルキル基としては、炭素数1〜30のアルキル基が好ましく、さらに好ましくは炭素数1〜28、特に好ましくは炭素数1〜24、最も好ましくは炭素数1〜22である。
油溶性ポリマー(C2)は、市場から容易に入手でき、商品名として、たとえば、サンエリス702、823、934(ポリ(メタ)アクリレート系ポリマー、いずれも三洋化成工業株式会社、「サンエリス」は同社の登録商標である。)、アクルーブ136、728、812(ポリ(メタ)アクリレート系ポリマー、三洋化成工業株式会社、「アクルーブ」は同社の登録商標である)、アルコンM−135、P−125(石油樹脂、いずれも荒川化学工業株式会社、「アルコン」は同社の登録商標である)、クラプレンLIR30、LIR310、L−SBR(液状ゴム、いずれも株式会社クラレ、「クラプレン」は同社の登録商標である)、セプトン4033(水添ポリジエンブロックとポリスチレンブロックとからなるブロックコポリマー、株式会社クラレ、「セプトン」は同社の登録商標である)等が挙げられる。
ヒドロキシカルボン酸(C3)としては、炭素数16〜22のヒドロキシカルボン酸が含まれ、ヒドロキシステアリン酸(商品名として、たとえば、12−ヒドロ酸;小倉合成工業株式会社)等が挙げられる。
アミノ酸ゲル化剤(C4)としては、N−アシル酸性アミノ酸のモノ−又はジ−エステル及びN−アシル酸性アミノ酸のモノ−又はジ−(アルキル)アミドが含まれ、N−ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミド(商品名として、たとえば、GP−1;味の素株式会社)及びN−2−エチルヘキサノイルグルタミン酸ジベヘニル等が挙げられる。
油増稠剤(C)の含有量(重量%)は、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、0.01〜30が好ましく、さらに好ましくは0.1〜27、特に好ましくは0.3〜24、最も好ましくは0.5〜20である。この範囲であると、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)がさらに良好となる。
本発明の消泡剤には、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)以外に、界面活性剤(D)、シリコーンオイル(E)、疎水性シリカ(F)及び/又は水(G)等を含有できる。
界面活性剤(D)としては、アニオン型界面活性剤、非イオン型界面活性剤が含まれる。
非イオン型界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコールの脂肪酸エステル、グリセリンのアルキレンオキシド付加物、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの脂肪酸エステル、植物油のエチレンオキシド付加物、グリセリン脂肪酸エステル及びポリエーテル変性シリコーン等が含まれる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、炭素数4〜22のアルカノールに、炭素数2〜4のオキシアルキレンを1〜100モル付加させた物が含まれ、ナロアクティーCL−40(アルコールのエチレンオキシド4モル付加物、三洋化成工業株式会社、「ナロアクティー」は同社の登録商標である。)、ナロアクティーCL−100(アルコールのエチレンオキシド10モル付加物、三洋化成工業株式会社)、ニューポールLB−1715(ブタノールのプロピレンオキシド40モル付加物、三洋化成工業株式会社、「ニューポール」は同社の登録商標である。)及びニューポール50HB−5100(ブタノールのアルキレンオキシド付加物、三洋化成工業株式会社)等が挙げられる。
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルとしては、炭素数6〜18のアルキル基を有するアルキルアリールのポリオキシエチレンエーテルが含まれ、ポリオキシエチレン(4モル)ノニルフェニルエーテル(たとえば、ノニポール40;三洋化成工業株式会社、「ノニポール」は同社の登録商標である。)、ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェニルエーテル(たとえば、ノニポール100;三洋化成工業株式会社)等が挙げられる。
ポリオキシプロピレングリコールとしては、数平均分子量400〜4000のものが含まれ、たとえば、ニューポールPP−400(三洋化成工業株式会社、数平均分子量400)、ニューポールPP−3000(三洋化成工業株式会社、数平均分子量3000)等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの脂肪酸エステルとしては、炭素数4〜22のアルカノールのアルキレンオキシド付加物と、炭素数4〜18の脂肪酸とのエステル化物が含まれ、たとえば、ニューポールLB−1715のオレイン酸エステル等が挙げられる。
ポリオキシエチレングリコールの脂肪酸エステルとしては、数平均分子量200〜4000のポリオキシエチレングリコールと炭素数6〜22の脂肪酸とのモノエステル及びジエステルが含まれ、数平均分子量600のポリオキシエチレングリコールとオレイン酸とのジエステル(たとえば、イオネットDO−600;三洋化成工業株式会社、「イオネット」は同社の登録商標である。)及び数平均分子量600のポリオキシエチレングリコールとオレイン酸とのモノエステル(たとえば、イオネットMO−600;三洋化成工業株式会社)等が挙げられる。
グリセリンのアルキレンオキシド付加物としては、グリセリンに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを1〜100モル付加させた物が含まれ、たとえば、ニューポールGP−4000(三洋化成工業株式会社、グリセリンのプロピレンオキシド67モル付加物)、ニューポールTL−4500N(三洋化成工業株式会社、グリセリンのプロピレンオキシド68モルエチレンオキシド10モル付加物)等が挙げられる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、ソルビタンと炭素数12〜22の脂肪酸とのエステルが含まれ、ソルビタンモノラウレート(たとえば、ノニオンLP−20R;日油株式会社)、ソルビタンモノパルミテート(たとえば、ノニオンPP−40Rペレット;日油株式会社)、ソルビタンモノステアレート(たとえば、ノニオンSP−60Rペレット;日油株式会社)、ソルビタンモノオレエート(たとえば、ノニオンOP−80R;日油株式会社)、ソルビタントリオレエート(たとえば、ノニオンOP−85R;日油株式会社)、ソルビタンモノオレエート(たとえば、イオネットS−80;三洋化成工業株式会社)等が挙げられる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとしては、エチレンオキシド5〜200モルとプロピレンオキシド5〜200モルとの共重合体が含まれ、ポリオキシエチレン(25モル)ポリオキシプロピレン(30モル)ブロックポリマー(たとえば、ニューポールPE−64;三洋化成工業株式会社)及びポリオキシエチレン(48モル)ポリオキシプロピレン(35モル)ブロックポリマー(たとえば、ニューポールPE−75;三洋化成工業株式会社)等が挙げられる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの脂肪酸エステルとしては、エチレンオキシド5〜200モル及びプロピレンオキシド5〜200モルの共重合体と炭素数1〜18の脂肪酸とのエステルが含まれ、ポリオキシエチレン(25モル)ポリオキシプロピレン(30モル)ブロックポリマーのジステアリン酸エステル等が挙げられる。
植物油のエチレンオキシド付加物としては、植物油のエチレンオキシド1〜200モル付加物が含まれ、ひまし油のエチレンオキシド付加物(たとえば、ユニオックスHC−40;日油株式会社、「ユニオックス」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、炭素数6〜22の脂肪酸とグリセリンとのモノエステルが含まれ、グリセロールモノステアレート(たとえば、モノグリMD、HLB5.5、日油株式会社)等が挙げられる。
ポリエーテル変性シリコーンとしては、ジメチルシロキサンのメチル基の一部をアルコキシポリオキシアルキレンオキシプロピル基(アルコキシの炭素数1〜6、アルキレンの炭素数2〜3、重合度2〜50)、アルコキシポリオキシアルキレン基(アルコキシの炭素数1〜6、アルキレンの炭素数2〜3、重合度2〜50)等に置き換えたもの等が含まれる。
これらのうち、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)等の観点から、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレングリコールと脂肪酸とのモノエステル及びジエステル、グリセリン脂肪酸エステル並びにグリセリンアルキレンオキシド付加物が好ましい。
アニオン界面活性剤としては、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルビフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル酸エステル塩及びポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩が含まれる。
アルキルアリールスルホン酸塩としては、炭素数7〜18のアルキルアリールスルホン酸塩が含まれ、p−トルエンスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩等が挙げられる。
塩としては特に制限されないが、アルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)塩、アンモニウム塩及び炭素数1〜18のアミン塩(トリエタノールアミン、トリメチルアミン、プロピルアミン等)等が含まれる(以下同じ)。
アルキルスルホン酸塩としては、炭素数6〜18のアルキルスルホン酸塩が含まれ、ラウリルスルホン酸塩等が挙げられる。
アルキルビフェニルエーテルジスルホン酸塩としては、アルキル基が炭素数6〜18であるアルキルビフェニルエーテルジスルホン酸塩が含まれ、ドデシルビフェニルエーテルジスルホン酸塩等が挙げられる。
ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩としては、炭素数6〜22のポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩が含まれ、ポリオキシエチレン(2モル)ラウリル硫酸エステル塩等が挙げられる。
ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩としては、炭素数6〜22のポリオキシエチレンアルキルリン酸エステルが含まれ、ポリオキシエチレン(2モル)ステアリルリン酸エステル塩等が挙げられる。
これらのうち、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)等の観点から、アルキルアリールスルホン酸塩及びアルキルビフェニルエーテルジスルホン酸塩が好ましく、さらに好ましくはドデシルベンゼンスルホン酸塩及びドデシルビフェニルエーテルジスルホン酸塩、特に好ましくはドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム塩及びドデシルビフェニルエーテルジスルホン酸カルシウム塩である。
界面活性剤(D)を含有する場合、界面活性剤(D)の含有量(重量%)は、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、0.01〜100が好ましく、さらに好ましくは0.1〜80、特に好ましくは0.2〜60、最も好ましくは0.3〜50である。この範囲であると、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)がさらに良好となる。
シリコーンオイル(E)としては、ジメチルシリコーンオイル及び変性シリコーンオイルが含まれる。
ジメチルシリコーンオイルとしては、動粘度10〜10000(mm/s、25℃)のポリジメチルシロキサン等が挙げられ、シクロオクタメチルテトラシロキサン等も含まれる。
変性シリコーンオイルとしては、上記のポリジメチルシロキサンのメチル基の一部を炭素数2〜6のアルキル基、炭素数2〜4のアルコキシル基、フェニル基、水素原子、ハロゲン(塩素及び臭素等)原子及び/又は炭素数2〜6のアミノアルキル基等に置き換えたもの等が含まれる。
シリコーンオイル(E)を含有する場合、シリコーンオイル(E)の含有量(重量%)は、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、0.01〜10が好ましく、さらに好ましくは0.1〜9、つぎに好ましくは0.2〜7、最も好ましくは0.3〜5である。この範囲であると、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)がさらに良好となる。
疎水性シリカ(F)としては、シリカ粉末を疎水化剤で疎水化処理した疎水性シリカが含まれる。
市場から入手できる疎水性シリカとしては、商品名として、Nipsil SS−10、SS−40、SS−50及びSS−100(東ソー・シリカ株式会社、「Nipsil」は東ソー・シリカ株式会社 の登録商標である。)、AEROSIL R972、RX200及びRY200(日本アエロジル株式会社、「AEROSIL」はエボニック デグサ ゲーエムベーハーの登録商標である。 )、SIPERNAT D10、D13及びD17(デグサジャパン株式会社、「SIPERNAT」はエボニック デグサ ゲーエムベーハーの登録商標である。 )、TS−530、TS−610、TS−720(キャボットカーボン社)、AEROSIL R202,R805及びR812(デグサジャパン株式会社)、REOLOSIL MT−10、DM−10及びDM−20S (株式会社トクヤマ、「REOLOSIL」は同社の登録商標である。)、並びにSYLOPHOBIC100、702、505及び603(富士シリシア化学株式会社、「SYLOPHOBIC」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
疎水性シリカ(F)を含有する場合、疎水性シリカ(F)の含有量(重量%)は、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、0.01〜10が好ましく、さらに好ましくは0.1〜9、特に好ましくは0.3〜8、最も好ましくは0.5〜7である。この範囲であると、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)がさらに良好となる。
水(G)としては、水道水、工業用水、脱イオン水及び蒸留水等が挙げられる。
水(G)を含有する場合、水(G)の含有量(重量%)は、ワックス(A)、基油(B)及び油増剤(C)の重量に基づいて、1〜900が好ましく、さらに好ましくは10〜300、特に好ましくは20〜250、最も好ましくは25〜200である。この範囲であると、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)がさらに良好となる。
水(G)を含有する場合、本発明の消泡剤は、ワックス(A)、基油(B)及び油増剤(C)を油相とするエマルション型消泡剤を構成してもよい。この場合、W/O型でもよいし、O/W型でもよい。
水(G)及びシリコーンオイル(E)を含有する場合、シリコーンオイル(E)は、上記の油相としてエマルション型消泡剤を構成してもよい。
水(G)及び疎水性シリカ(F)を含有する場合、疎水性シリカ(F)は、上記の油相としてエマルション型消泡剤を構成してもよい。
本発明の消泡剤のずり速度1000/sにおける粘度(25℃、Pa・s)は、0.1〜1.0であり、好ましくは0.1〜0.9、さらに好ましくは0.1〜0.85、特に好ましくは0.15〜0.82である。この範囲であると、消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)がさらに良好となる。これは、発泡液中において優れた粒子保形成性(粒子形状を保持し、微粒子化や可溶化しにくい性質)を発揮し、微粒化及び可溶化によって消泡性を喪失し難くなるからであると考えられる。
ずり速度1000/sにおける粘度(25℃、Pa・s)は、コーンプレート型粘度計(たとえば、ANTONPAAR社製粘弾性測定装置MCR−310、コーンプレート(CP25−2;プレート径25mm、コーン角度2°))を用い、ずり速度を0.1/sから1000/sまで300秒かけて上昇させた際の粘度を測定して、ずり速度1000/sでの粘度を読み取る。
水(G)を含有する場合、上記のずり速度1000/sにおける粘度(25℃)は、ワックス(A)、基油(B)及び油増剤(C)を含んで構成される油相の粘度である。
本発明の消泡剤のずり速度1000/sにおける粘度(25℃、Pa・s)は、ワックス(A)、基油(B)、油増稠剤(C)の含有量によって調整できる。
ワックス(A)及び油増稠剤(C)の含有量が多くなる程、ずり速度1000/sにおける粘度は高くなる傾向があり、一方、基油(B)の含有量が多くなる程、ずり速度1000/sにおける粘度は低くなる傾向がある。
そして、ずり速度1000/sにおける粘度を上記の範囲にするには、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の含有量を上記範囲することにより達成できる。
本発明の消泡剤は、次のいずれかの製造方法によって製造できる。
<製造方法>
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i){ワックス(A)及び油増稠剤(C)が基油(B)に溶解して溶解液が得られる。}、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(1);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv){ワックス(A)が基油(B)に溶解して溶解液が得れる。}、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v){油増稠剤(C)が基油(B)に溶解して溶解液が得れる。}、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(2);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv){ワックス(A)が基油(B)に溶解して溶解液が得れる。}、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(3);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv){ワックス(A)が基油(B)に溶解して溶解液が得れる}、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(4);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(5);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(6);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv){ワックス(A)が基油(B)に溶解して溶解液が得れる。}、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(7);
ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv){ワックス(A)が基油(B)に溶解して溶解液が得れる。}、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(8);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の残部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(9);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(10);
ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(11);
工程(i)において、加熱攪拌温度(℃)としては、ワックス(A)及び油溶増稠剤(C)を基油に(B)に均一に溶解できれば制限がないが、100〜180が好ましく、さらに好ましくは105〜170、特に好ましくは110〜165、最も好ましくは115〜160である。
工程(iv)において、加熱攪拌温度(℃)としては、ワックス(A)を基油(B)に均一に溶解できれば制限がないが、100〜150が好ましく、さらに好ましくは104〜145、特に好ましくは108〜140、最も好ましくは110〜130である。
工程(v)において、加熱攪拌温度(℃)としては、油溶増稠剤(C)を基油(B)に均一に溶解できれば制限がないが、20〜180が好ましく、さらに好ましくは20〜170、特に好ましくは20〜165、最も好ましくは20〜160である。
工程(viii)及び(ix)において、均一混合温度(℃)は、0〜50が好ましく、さらに好ましくは5〜40、特に好ましくは10〜35である。
工程(ii)、(vi)及び(vii)において、冷却攪拌温度(℃)は、0〜70が好ましく、さらに好ましくは5〜55、特に好ましくは10〜40である。
均質化処理は、混合液を均質化できれば制限はないが、乳化分散機(ビーズミル、ディスパーミル、ホモジナイザー又はゴーリンホモジナイザー等)を用いて行うことが好ましい。
界面活性剤(D)、シリコーンオイル(E)及び/又は疎水性シリカ(F)を含有する場合、界面活性剤(D)、シリコーンオイル(E)及び/又は疎水性シリカ(F)は、いずれの工程にも添加混合できる。
水(G)を含有する場合、水(G)は、工程(iii)、(viii)及び(ix)の前後で添加混合することが好ましい。
本発明の消泡剤は、水性発泡液に対して効果的であり、例えば、塗料(水性塗料等)用消泡剤及び各種製造工程(抄紙工程、発酵工程、培養工程、排水処理工程、モノマーストリッピング工程及びポリマー重合工程等)用消泡剤等として使用することができる。
これらのうち、塗料用消泡剤、排水処理用消泡剤として適しており、さらに水性塗料用消泡剤として好適であり、水性塗料(水性建築外装用塗料、建築内装用塗料、水性インキ及び紙塗工用塗料等)のうち、エマルション塗料用消泡剤として最適である。
なお、エマルション塗料に含まれるバインダーとしては、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ハロゲン化オレフィン樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂又はフッ素原子含有シリコーン樹脂等が挙げられ、いずれに対しても効果的である。
本発明の消泡剤の添加方法は、塗料に適用する場合、(1)ミルベースの仕込み時、(2)顔料を均一に分散させる前練時、(3)顔料分散時及び/又は(4)残りの原料を投入して混合する調合時及び/又は(5)塗料作成後に添加する方法等が挙げられる。また、各種製造工程に適用する場合、(1)原料の供給と共に、(2)加熱及び/若しくは減圧処理前に、並びに/又は(3)最終仕上げ工程等に添加する方法のいずれでもよい。たとえば、排水処理工程に適用する場合、排水の流入(曝気槽前)、分離前(沈殿槽前)、最終仕上げ(放流)等に添加できる。
各種製造工程に適用する場合、本発明の消泡剤の添加量(重量%)は、水性発泡液の重量に基づいて、0.0001〜3が好ましく、さらに好ましくは0.001〜2.7、特に好ましくは0.005〜2.3、最も好ましくは0.01〜2である。また、塗料に適用する場合、本発明の消泡剤の添加量(重量%)は、塗料の重量に基づいて、0.05〜3が好ましく、さらに好ましくは0.1〜2.7、特に好ましくは0.2〜2.3、最も好ましくは0.3〜2.0である。
なお、最適なエマルション塗料に適用する場合、本発明の消泡剤の添加量(重量%)は、塗料の重量に基づいて、0.05〜3が好ましく、さらに好ましくは0.1〜2.7、特に好ましくは0.2〜2.3、最も好ましくは0.3〜2である。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、特記しない限り、部は重量部を、%は重量%を意味する。また、特記しない限り、25〜30℃で行ったものである。
<実施例1>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a1){酸化ポリエチレンワックス、エポレンE−10、イーストマンケミカル社製}60部、基油(b1){鉱物油、コスモピュアスピン G、コスモ石油ルブリカンツ(株)}300部、油増稠剤(c11){ステアリン酸アルミニウム、SA−1500、堺化学工業(株)}40部、界面活性剤(d1){ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム70%メタノール溶液、テイカパワー BC−2070M、テイカ(株)、「テイカパワー」は同社の登録商標である}40部及びシリコーンオイル(e1){ジメチルシリコーンオイル(動粘度50(mm2/s、25℃))、KF−96L−5CS、信越化学工業株式会社製}5部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて{この加熱により界面活性剤溶液中のメタノールを留去した}、均一混合液(ABC1)を得た。
次いで、25℃に調節した基油(b1)600部を冷却攪拌しながら、これに均一混合液(ABC1)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(1)を得た。
ワックス分散体(1)を攪拌しながら25℃まで冷却し、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(1)を得た。
本発明の消泡剤(1)のずり速度1000/sでの粘度(25℃){ANTONPAAR社製粘弾性測定装置MCR301にて、コーンプレート(CP25−2;プレート径25mm、コーン角度2°)を用い、ずり速度を0.1/sから1000/sまで300秒かけて上昇させた際の粘度を測定して、ずり速度1000/sでの粘度を読み取った。以下同様}は、0.23Pa・sであった。
<実施例2>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a2){フィッシャートロプシュワックス、FT−105、日本精鑞(株)製}45部、基油(b1)365.5部、油増稠剤(c12){ラウリン酸亜鉛、パウダーベースL、日油株式会社製}50部、界面活性剤(d2){バリウム石油スルホネート溶液(バリウム石油スルホネート30%、油分69%、水及び不明分1%}、スルホールBA−30N、MORESCO株式会社製}50部及び、界面活性剤(d3){ポリオキシエチレン(5モル)ポリオキシプロピレン(30モル)、ニューポールPE−61、三洋化成工業株式会社製}100部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(ABC2)を得た。
次いで、25℃に調節した基油(b2){鉱物油、コスモSP−10、コスモ石油ルブリカンツ(株)}505部、界面活性剤(d4){蔗糖ポリオキシプロピレン80モル付加物}50部、シリコーンオイル(e1)10部及び疎水性シリカ(f1){疎水性シリカ、ニップシール SS−100、東ソー・シリカ株式会社製}50部を攪拌混合して混合液を得た後、この混合液を攪拌しながら、これに均一混合液(ABC2)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(2)を得た。
ワックス分散体(2)を攪拌しながら25℃まで冷却し、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(2)を得た。
本発明の消泡剤(2)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.41Pa・sであった。
<実施例3>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a3){カルナウバワックス、カルナウバワックス1号、株式会社加藤洋行製}40部、基油(b3){食用菜種油、ニッコー製油株式会社製}300部、油増稠剤(c13){ステアリン酸カルシウム、カルシウムステアレート、日油株式会社製}40部及び界面活性剤(d5){カルシウム石油スルホネート溶液(カルシウム石油スルホネート45%、油分54%、水及び不明分1%)、スルホールCA−45N、MORESCO株式会社製}40部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(ABC3)を得た。
次いで、25℃に調節した基油(b3)598.4部、界面活性剤(d6){グリセリンのプロピレンオキシド(43モル)付加体、サンニックスGP−3000、三洋化成工業株式会社製;「サンニックス」は同社の登録商標である}50部、界面活性剤(d7){界面活性剤(d3)のステアリン酸ジエステル}100部及び界面活性剤(d8){トリメチロールプロパンのエチレンオキシド(10モル)/プロピレンオキシド(68モル)ブロック付加体、ニューポールTL−4500N、三洋化成工業株式会社製}30部を攪拌混合して混合液を得た後、この混合液を攪拌しながら、これに均一混合液(ABC3)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(3)を得た。
ワックス分散体(3)を攪拌しながら25℃まで冷却し、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(3)を得た。
本発明の消泡剤(3)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.47Pa・sであった。
<実施例4>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a2)20部、ワックス(a4){マイクロクリスタリンワックス、Hi−Mic−2095、日本精鑞(株)製}15部、基油(b1)300部を加熱攪拌しながら120℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(AB4)を得た。
次いで、25℃に調節した基油(b1)200部、基油(b4){鉱物油、スタノール40、エクソンモービルコーポレーション}405部、界面活性剤(d9){グリセリンのプロピレンオキシド(9モル)付加体、ニューポールGP−600、三洋化成工業株式会社製}40部、界面活性剤(d10){ブタノールポリオキシプロピレン(40モル)付加体、ニューポールLB−1715、三洋化成工業株式会社製}150部及び界面活性剤(d11){ポリオキシエチレン(3モル)ポリオキシプロピレン(14モル)ミリスチルエーテル}30部を攪拌混合して混合液を得た後、この混合液を攪拌しながら、これに均一混合液(AB4)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(4)を得た。
ワックス分散体(4)を攪拌しながら25℃まで冷却し、これに油増稠剤(c21){(メタ)アクリル酸アルキルエステルコポリマー65%鉱物油溶液、アクルーブ728、三洋化成工業株式会社製}60部を加え、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(4)を得た。
本発明の消泡剤(4)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.63Pa・sであった。
<実施例5>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a5){アルコール変性ワックス、OX−3405、日本精鑞(株)製}3部、基油(b2)400部、油増稠剤(c22){水添ポリジエンブロックとポリスチレンブロックとからなるブロックコポリマー、セプトン4099、株式会社クラレ製}5部及び界面活性剤(d12){アルキル(アルキルの炭素数10〜16)ベンゼンスルホン酸ナトリウム50%水溶液、ニューレックスR、日油(株)}20部を加熱攪拌しながら160℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて{この加熱により界面活性剤溶液中の水を留去した}均一混合液(ABC5)を得た。
次いで、25℃に調節した基油(b2)312部、基油(b5){オレイン酸メチル、エキセパール M−OL、花王株式会社製;「エキセパール」は同社の登録商標である。}280部、界面活性剤(d13){ポリオキシエチレンジオレート、イオネット DO−600、三洋化成工業株式会社製}40部及び界面活性剤(d14){ポリオキシプロピレン(40モル)グリコールモノブチルエーテルのオレイン酸エステル}100部を攪拌混合して混合液を得た後、この混合液を攪拌しながら、これに均一混合液(ABC5)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(5)を得た。
ワックス分散体(5)を攪拌しながら25℃まで冷却した後、シリコーンオイル(e1)40部、シリコーンオイル(e2){ジメチルシリコーンオイル(動粘度3000(mm2/s、25℃))、KF−96−3000CS、信越化学工業株式会社製}10部、疎水性シリカ(f2){疎水性シリカ、SIPERNAT D10、デグサジャパン株式会社製}35部及び疎水性シリカ(f3){疎水性シリカ、ニップシール G−0251、東ソー・シリカ株式会社製}35部を加え、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(5)を得た。
本発明の消泡剤(5)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.15Pa・sであった。
<実施例6>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a1)100部、基油(b2)200部、界面活性剤(d1){ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム70%メタノール溶液、テイカパワー BC−2070M、テイカ(株)}50部及び界面活性剤(d14)200部を加熱攪拌しながら120℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(AB6)を得た。
次いで、加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、基油(b1)150部、基油(b2)350部及び油増稠剤(c23){石油樹脂、アルコンM−135、荒川化学工業株式会社製}200部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて{この加熱により界面活性剤溶液中のメタノールを留去した}均一混合液(BC6)を得た。
均一混合液(BC6)を冷却攪拌して25℃に調節した後、攪拌しながら、120℃の均一混合液(AB6)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(6)を得た。
ワックス分散体(6)を攪拌しながら25℃まで冷却した後、界面活性剤(d9)140部、界面活性剤(d15){ポリプロピレングリコール(34モル)、ニューポールPP−2000、三洋化成工業株式会社製}85部及び界面活性剤(d16){グリセリンのエチレンオキシド(3モル)/2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(6モル)ブロック付加体}40部を加え、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(6)を得た。
本発明の消泡剤(6)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.82Pa・sであった。
<実施例7>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a5)10部、ワックス(a6){マレイン酸変性酸化ポリエチレンワックス、PED−136、日本精鑞(株)製}15部、基油(b1)305部及び界面活性剤(d1){ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム70%メタノール溶液、テイカパワー BC−2070M、テイカ(株)}10部を加熱攪拌しながら115℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて{この加熱により界面活性剤溶液中のメタノールを留去した}均一混合液(AB7)を得た。
次いで、25℃に調節した基油(b2)600部、シリコーンオイル(e1)3部、疎水性シリカ(f2)15部、疎水性シリカ(f3)15部及び疎水性シリカ(f4){疎水性シリカ、アエロジル R−972、日本アエロジル株式会社製}20部を攪拌混合して混合液を得た後、この混合液を攪拌しながら、これに均一混合液(AB7)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(7)を得た。
ワックス分散体(7)を攪拌しながら25℃まで冷却し、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理した後、油増稠剤(c24){メタクリル酸アルキル系共重合物35%の鉱油溶液、サンエリス934、三洋化成工業株式会社製}70部を加えて15分間攪拌して本発明の消泡剤(7)を得た。
本発明の消泡剤(7)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.55Pa・sであった。
<実施例8>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a1)40部、基油(b1)300部、界面活性剤(d13)15部、界面活性剤(d17){ポリオキシエチレンアルキレンエーテル、ナロアクティー CL−70、三洋化成工業株式会社製}20部、界面活性剤(d18){ソルビタンモノオレート、イオネット S−80、三洋化成工業株式会社製}15部、シリコーンオイル(e2)5部及び疎水性シリカ(f3)5部を加熱攪拌しながら115℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(8)を得た。
次いで、加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、基油(b1)600部、油増稠剤(c11)20部、油増稠剤(c41){N−ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミド、GP−1、味の素(株)}5.5部及び界面活性剤(d2){バリウム石油スルホネート溶液(バリウム石油スルホネート30%、油分69%、水及び不明分1%}50部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(BC8)を得た。
均一混合液(BC8)を冷却攪拌して25℃に調節した後、攪拌しながら、115℃の均一混合液(AB6)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(8)を得た。
ワックス分散体(8)を攪拌しながら25℃まで冷却し、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(8)を得た。
本発明の消泡剤(8)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.38Pa・sであった。
<実施例9>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a2)30部、ワックス(a5)10部、基油(b1)330部、油増稠剤(c25)30部、界面活性剤(d19){ポリオキシエチレンアルキレンエーテル、ナロアクティー CL−70、三洋化成工業株式会社製}20部、界面活性剤(d20){ポリオキシエチレンモノオレート、イオネット MO−400、三洋化成工業株式会社製}20部及び界面活性剤(d21){グリセロールモノオレート、エキセルO−95N、花王株式会社製}20部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(ABC9)を得た。
次いで、25℃に調節した基油(b1)600部を攪拌しながら、これに均一混合液(ABC9)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(9)を得た。
ワックス分散体(9)を攪拌しながら25℃まで冷却した後、疎水性シリカ(f4)10部を加え、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(9)を得た。
本発明の消泡剤(9)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.54Pa・sであった。
<実施例10>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a1)30部、ワックス(a2)15部、基油(b1)300部、油増稠剤(c31){12−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロ酸、小倉合成化学(株)}10部、界面活性剤(d22){ジメチルシリコーン(数平均分子量1800)のメチル基のうち、平均して1分子あたり4つがポリオキシプロピレン(25モル)オキシプロピル基に置換されたシリコーン化合物}50部、疎水性シリカ(f2)15部及び疎水性シリカ(f3)20部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(ABC10)を得た。
次いで、25℃に調節した基油(b1)100部、基油(b2)495部及び油増稠剤(c21)50部を攪拌混合して混合液を得た後、この混合液を攪拌しながら、これに均一混合液(ABC10)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(10)を得た。
ワックス分散体(10)を攪拌しながら25℃まで冷却し、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(10)を得た。
本発明の消泡剤(10)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.7Pa・sであった。
<実施例11>
攪拌の可能な容器内で、本発明の消泡剤(8)1000部を攪拌しながら、キサンタンガム(ケルザン、三晶株式会社製)の1%水溶液500部を滴下し、次いで水(g1){上水}1800部を滴下し、滴下終了後さらに15分間攪拌を続けて本発明の消泡剤(11)を得た。
<実施例12>
攪拌の可能な容器内で、本発明の消泡剤(9)1000部を攪拌しながら、水(g1){上水}400部を滴下し、滴下終了後さらに15分間攪拌を続けて本発明の消泡剤(12)を得た。
<実施例13>
攪拌の可能な容器内で、本発明の消泡剤(1)980部を攪拌しながら、油溶性ポリマー(c25){エチレン酢酸ビニル系共重合体溶液(エチレン酢酸ビニル系共重合体59%、芳香族炭化水素37%、鉱油4%)、キャリオールA−914、三洋化成株式会社製}20部を加え、さらに15分間攪拌を続けて本発明の消泡剤(13)を得た。
本発明の消泡剤(13)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.42Pa・sであった。
<実施例14>
実施例1のワックス分散体(1)980部を25℃で攪拌しながら、油溶性ポリマー(c25)20部を加え、15分攪拌を続けた後、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(14)を得た。
本発明の消泡剤(14)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.37Pa・sであった。
<実施例15>
攪拌の可能な容器内で、本発明の消泡剤(8)985部を攪拌しながら、油溶性ポリマー(c21)15部を加え、さらに15分間攪拌を続けて本発明の消泡剤(15)を得た。
本発明の消泡剤(15)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.55Pa・sであった。
<実施例16>
実施例8のワックス分散体(8)980部を25℃で攪拌しながら、油溶性ポリマー(c21)20部を加え、15分攪拌を続けた後、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(16)を得た。
本発明の消泡剤(16)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.51Pa・sであった。
<実施例17>
加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、ワックス(a1)15部、ワックス(a2)15部、基油(b1)300部、油増稠剤(c11)10部及び界面活性剤(d1)30部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(ABC17)を得た。
次いで、加熱、攪拌、冷却の可能な容器内で、基油(b2)550部及び油増稠剤(c23)40部を加熱攪拌しながら145℃まで昇温し、この温度にてさらに15分間加熱攪拌を続けて均一混合液(BC17)を得た。
均一混合液(BC17)を冷却攪拌して25℃に調節した後、攪拌しながら、145℃の均一混合液(ABC17)を投入し、15分間攪拌してワックス分散体(17)を得た。
ワックス分散体(17)を攪拌しながら25℃まで冷却し、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理した後、油溶性ポリマー(c26){アルキルメタクリレート系重合物溶液(アルキルメタクリレート系重合物79%、鉱油21%)、アクルーブ812、三洋化成工業株式会社製}30部を加えて15分間攪拌し、本発明の消泡剤(17)を得た。
本発明の消泡剤(17)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、034Pa・sであった。
<実施例18>
実施例17のワックス分散体(17)970部に、油溶性ポリマー(c27){アルキルメタクリレート系重合物溶液(アルキルメタクリレート系重合物41%、鉱油59%、アクルーブ944、三洋化成工業株式会社製}30部を加えて均一にした後、ゴーリンホモジナイザーを用いて3500psi(24.1MPa)にて均質化処理して、本発明の消泡剤(18)を得た。
本発明の消泡剤(18)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.27Pa・sであった。
<比較例1〜3>
油増稠剤(C)を使わないこと以外、実施例1〜5と同様にして、比較用の消泡剤(H1)〜(H5)を得た。
比較用の消泡剤(H1)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.08Pa・sであった。
比較用の消泡剤(H2)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.08Pa・sであった。
比較用の消泡剤(H3)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.06Pa・sであった。
比較用の消泡剤(H4)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.08Pa・sであった。
比較用の消泡剤(H5)のずり速度1000/sでの粘度(25℃)は、0.04Pa・sであった。
実施例1〜18及び比較例1〜5で得た消泡剤(1)〜(18)及び(H1)〜(H5)を用いて、以下のようにして調製したエマルション塗料に対する消泡性を評価し、評価結果を表2に示した。
(1)エマルションベース塗料の調製
以下の原料組成にて、インペラー型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザー(日本精器株式会社製、モデルED)を用いて、グラインディング及びレットダウンして、エマルションベース塗料を調製した。
Figure 0005568709
注1:サンノプコ(株)製分散剤
注2:ダイセルファインケム(株)製増粘剤
注3:サンノプコ(株)製湿潤剤
注4:サンノプコ(株)製湿潤剤
注5:竹原化学工業(株)製炭酸カルシウム
注6:石原産業(株)製二酸化チタン
注7:BASF社製アクリルエマルション、「ACRONAL」は、ビ−エ−エスエフ アクチエンゲゼルシヤフトの登録商標である。
注8:イーストマンケミカル社製造膜調整剤、「テキサノール」は吉村油化学株式会社の登録商標である。
(2)エマルション塗料の調製
エマルションベース塗料に、評価試料(消泡剤)を0.3重量%(対エマルションベース塗料)となるように加えて、コーレス型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザーにて25℃、5000rpm、5分間攪拌混合してエマルション塗料(1)〜(23)を得た。なお、消泡剤(11)及び(12)は、水を除いた部分(油相)の添加量が0.3重量%(対エマルションベース塗料)となるように加えた。また、ブランク用として消泡剤を加えないこと以外、上記と同様にして、エマルション塗料(24)を得た。
(3)消泡性(破泡・抑泡効果)の評価
エマルション塗料(1)〜(24)を3分間攪拌混合して調製した後、15秒後にエマルション塗料(1)〜(24)の比重を50mlの比重カップにて測定した。比重が大きいほど(数字が大きいほど)攪拌混合により巻き込んだ泡が破壊されており消泡性に優れているといえる。
(4)エイジング後(消泡持続性)の評価
エマルション塗料(1)〜(24)をそれぞれ密閉サンプル容器に入れて、50℃の雰囲気下に2週間静置保管した後、改めてコーレス型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザーにて、25℃、4000rpm、3分間攪拌混合してエイジング評価用のエマルション塗料を得た後、15秒後に上記と同様にして消泡性(消泡持続性)を評価した。
Figure 0005568709
本発明の消泡剤を用いたエマルション塗料は、比較用の消泡剤を用いたものに比べて消泡性(破泡・抑泡効果、消泡持続性)に優れていた。すなわち、ずり速度1000/sにおける粘度(25℃、Pa・s)が望ましい範囲の消泡剤が、消泡性に優れていた。
本発明の消泡剤はあらゆる用途に用いることができるが、水性発泡液に対して効果的であり、例えば、紙パルプ製造工業(パルプ化工程、抄紙工程及び塗工工程等)、建築工業(抄造工程等)、染料工業、染色工業、発酵工業、合成樹脂製造工業、合成ゴム製造工業、インキ、塗料工業及び繊維加工工業等の各種工程で発生する気泡に対して適用することができる。これらのうち、塗料用消泡剤、排水処理用消泡剤、紙パルプ製造工業用消泡剤として適しており、さらに水性塗料用消泡剤として好適であり、水性塗料(水性建築外装用塗料、建築内装用塗料、水性インキ及び紙塗工用塗料等)のうち、エマルション塗料用消泡剤として最適である。

Claims (6)

  1. ワックス(A)、
    基油(B)並びに
    金属石鹸(C1)、油溶性ポリマー(C2)、ヒドロキシカルボン酸(C3)及びアミノ酸ゲル化剤(C4)からなる群より選ばれる少なくとも1種の油増稠剤(C)を含有し、
    ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、ワックス(A)の含有量が0.01〜15重量%、基油(B)の含有量が55〜99.98重量%、油増稠剤(C)の含有量が0.01〜30重量%であり、
    ずり速度1000/sにおける粘度(25℃)が0.1〜1.0Pa・sであることを特徴とする消泡剤(脂肪酸アミドを含むものを除く。)
  2. ワックス(A)が、70〜160℃の温度範囲に融点を持ち、(A1)石油ワックス、(A2)合成ワックス、(A3)植物ワックス及び(A4)これらのワックスを変性した変性ワックスからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の消泡剤。
  3. 油溶性ポリマー(C2)が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルコポリマー、ビニルピロリドンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー、α−オレフィンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのコポリマー又はポリジエンブロックとポリスチレンブロックと含むブロックコポリマーである請求項1又は2に記載の消泡剤。
  4. さらに、界面活性剤(D)を含有してなり、界面活性剤(D)の含有量が、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、0.01〜100重量%である請求項1〜3のいずれかに記載の消泡剤。
  5. さらに、シリコーンオイル(E)を含有してなり、シリコーンオイル(E)の含有量が、ワックス(A)、基油(B)及び油増稠剤(C)の重量に基づいて、0.01〜10重量%である請求項1〜4のいずれかに記載の消泡剤。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載された消泡剤を製造する方法であって、次の方法(1)〜(11)のいずれかの方法からなることを特徴とする製造方法。

    ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)を加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
    基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
    ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(1);

    ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
    基油(B)の残部と油増稠剤(C)とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
    均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
    ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(2);

    ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
    基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
    ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(3);

    ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
    基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(AB)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(vii)並びに、
    ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(4);

    ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
    基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
    ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(5);

    ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
    基油(B)の残部を冷却攪拌しながら、この残部に均一混合液(ABC)を投入して、ワックス(A)分散体を得る工程(ii)、並びに
    ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(6);

    ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
    基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
    均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
    ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(7);

    ワックス(A)、基油(B)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(AB)を得る工程(iv)、
    基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
    均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(AB)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(vi)、並びに
    ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(8);

    ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
    基油(B)の残部と油増稠剤(C)の残部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
    均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
    ワックス(A)分散体を均質化処理して消泡剤を得る工程(iii)とを含む方法(9);

    ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
    基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
    均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
    ワックス(A)分散体を均質化処理した後、油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合して消泡剤を得る工程(viii)とを含む方法(10);

    ワックス(A)、基油(B)の一部及び油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(ABC)を得る工程(i)、
    基油(B)の残部と油増稠剤(C)の一部とを加熱攪拌して均一混合液(BC)を得る工程(v)、
    均一混合液(BC)を冷却攪拌しながら、均一混合液(ABC)を投入してワックス(A)分散体を得る工程(x)、並びに
    ワックス(A)分散体に油増稠剤(C)の残部を加えて均一混合した後、均質化処理して消泡剤を得る工程(ix)とを含む方法(11);
JP2011280576A 2011-12-21 2011-12-21 消泡剤 Expired - Fee Related JP5568709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011280576A JP5568709B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 消泡剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011280576A JP5568709B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 消泡剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013128887A JP2013128887A (ja) 2013-07-04
JP5568709B2 true JP5568709B2 (ja) 2014-08-13

Family

ID=48906930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011280576A Expired - Fee Related JP5568709B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 消泡剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5568709B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016158304A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 Jxエネルギー株式会社 消泡剤組成物
JP6298948B2 (ja) * 2015-07-23 2018-03-28 サンノプコ株式会社 消泡剤
KR102105040B1 (ko) * 2016-10-10 2020-04-27 주식회사 엘지화학 염화비닐계 중합체 라텍스 및 이의 제조방법
WO2019107222A1 (ja) * 2017-12-01 2019-06-06 サンノプコ株式会社 消泡剤
JP6854524B2 (ja) * 2018-05-14 2021-04-07 サンノプコ株式会社 消泡剤
CN117186972A (zh) * 2023-08-08 2023-12-08 河南减碳科技有限公司 一种固-液双形态金属切削液及其制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3011304A1 (de) * 1980-03-24 1981-10-08 Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf Schaumdaempfungsmittel und dessen verwendung in kunstharz-, lack- und farbdispersionen
JP4038565B2 (ja) * 2004-09-21 2008-01-30 サンノプコ株式会社 消泡剤
CN102300612B (zh) * 2009-02-02 2014-01-15 圣诺普科有限公司 消泡剂
JP5211278B2 (ja) * 2009-10-09 2013-06-12 サンノプコ株式会社 消泡剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013128887A (ja) 2013-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5568709B2 (ja) 消泡剤
JP4898994B2 (ja) 消泡剤
CN108744612B (zh) 一种矿物油消泡剂及其制备方法
JP5874063B2 (ja) 消泡剤
CN102548631B (zh) 消泡剂
JP5990667B2 (ja) 消泡剤
JP5608845B2 (ja) 消泡剤
JP5540174B2 (ja) 消泡剤
CN100518918C (zh) 表面活性剂
JP5568708B2 (ja) 消泡剤
JP6155450B2 (ja) 消泡剤
JP2007031612A (ja) 白墨組成物及びその製法
JP2013116462A (ja) 消泡剤
JP6723607B2 (ja) 消泡剤
JP5608846B2 (ja) 消泡剤
JP5343184B2 (ja) 消泡剤の製造方法
JP4426085B2 (ja) コーティング用布
JP2011078943A (ja) 消泡剤
JP7216426B2 (ja) 消泡剤
JP2022045586A (ja) 消泡剤
JP6792748B2 (ja) 消泡剤
JP2022074922A (ja) 消泡剤
JP2006306975A (ja) インキ追従体組成物
CN117298663A (zh) 一种消泡组合物的制备方法
JP2013000649A (ja) 消泡剤組成物及びその製造方法と、その消泡剤組成物の適用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5568709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees