JP6723607B2 - 消泡剤 - Google Patents

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Description

本発明は、消泡剤に関する。さらに詳しくは非水系コーティング組成物用として好適な消泡剤に関するものである。
非水系コーティング組成物用消泡剤として、「下記一般式(1)
Figure 0006723607
[式中、Rfはフルオロアルキル基、R1は炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、これらは同一でも異なっていてもよく、R2は炭素数1〜6の炭化水素基、OH基またはアルコキシ基である。mは1〜20000の整数を、nは1〜1000の整数を示す。]で表される化合物と下記一般式(2)
Figure 0006723607
[式中、R3は炭素数1〜4のアルキル基であり、R4は炭素数12〜24の炭化水素基である。]で表されるアクリル酸アルキルエステル単量体の単独あるいはその2種以上を重合(共重合)して得られる平均分子量10000〜200000の重合体とからなる非水系樹脂分散型塗料用消泡剤」が知られている(特許文献1)。
特開2002−301306号公報
従来の消泡剤は、非水系コーティング組成物に適用すると、塗膜の仕上がり外観(クレーターの発生等)や耐汚染性に劣る場合があるという問題がある。
本発明の目的は、塗膜の仕上がり外観及び耐汚染性に優れた消泡剤を提供することである。
本発明の消泡剤の特徴は、非還元性二又は三糖類のアルキレンオキシド(炭素数2〜4)付加体(A)と、ポリαオレフィン(b1)及びポリジエン(b2)から選ばれる少なくとも1種の液状ポリマー(B)とを含有する点を要旨とする。
本発明の非水系コーティング組成物の特徴は、上記の消泡剤、フィラー、バインダーを含有してなる点を要旨とする。
本発明の消泡剤は、非水系コーティング組成物に適用した場合、塗膜の仕上がり外観(クレーターの発生等)及び耐汚染性に優れる。
本発明の非水系コーティング組成物は、上記の消泡剤を含有するので、塗膜の仕上がり外観及び耐汚染性に優れる。
<非還元性二又は三糖類のアルキレンオキシド(炭素数2〜4)付加体(A)>
非還元性二又は三糖類としては、蔗糖(サッカロース)、トレハロース、イソトレハロース、イソサッカロース、ゲンチアノース、ラフィノース、メレチトース及びプランテオースが含まれる。これらのうち、消泡性及び耐汚染性の観点から、蔗糖、トレハロース、ゲンチアノース、ラフィノース及びプランテオースが好ましく、さらに好ましくはトレハロース及び蔗糖であり、供給性及びコスト等の観点から特に好ましくは蔗糖である。
アルキレンオキシドとしては、炭素数2〜4のアルキレンオキシドが含まれ、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド及びこれらの混合等が挙げられる。これらのうち、耐汚染性の観点から、プロピレンオキシド及びエチレンオキシドが好ましく、さらに好ましくはプロピレンオキシドである。
プロピレンオキシドが付加されている場合、プロピレンオキシドの占める割合は、アルキレンオキシドの全モル数に基づいて、耐汚染性の観点から、80モル%以上が好ましく、さらに好ましくは85モル%以上である。
アルキレンオキシドの付加モル数は、非還元性二又は三糖類1モルに対して、10〜100モルが好ましく、さらに好ましくは15〜90モル、特に好ましくは20〜80モルである。この範囲であると耐汚染性がさらに良好となる。複数種類のアルキレンオキシドを含む場合、これらのアルキレンオキシドの結合順序(ブロック状、ランダム状及びこれらの組合せ)及び含有割合には制限ない。
非還元性二又は三糖類のアルキレンオキシド付加体(A)としては、国際特許出願パンフレットWO2004/101103(再公表2004−101103号公報)に記載されたもの等が好ましく例示できる。
本発明において、液状とは、JIS K7117−1:1999に準拠したブルックフィールド形回転式粘度計で測定した粘度{そのものの粘度(ニートの粘度)}が1,000Pa・s(25℃)以下であることを意味する。
液状ポリマー(B)の粘度(JIS K7117−1:1999、25℃、Pa・s、ニートの粘度)としては、0.2〜300が好ましく、さらに好ましくは0.3〜150、特に好ましくは0.6〜100である。
ポリαオレフィン(b1)としては、αオレフィンを構成単位としてなる液状の(共)重合体であれば、特に限定されない。
αオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン及び1−オクテン等が使用できる。これらのうち、エチレン、プロピレン及び1−ブテンが好ましく、さらに好ましくはエチレン及びプロピレンである。
ポリαオレフィン(b1)のうち、塗膜の仕上がり外観及び耐汚染性の観点から、エチレン−(エチレン以外のαオレフィン)共重合体及びポリプロピレンが好ましく、さらに好ましくはエチレン−プロピレン共重合体である。
ポリαオレフィンは市場から容易に入手でき、ルーカント(登録商標)シリーズ{HC−40(830mPa・s)、HC−100(2.6Pa・s)、HC−600(27Pa・s)、HC−1100(50Pa・s)、HC−2000(95Pa・s)}等(三井化学株式会社)が挙げられる。なお、括弧内の数値はそれぞれJIS K7117−1:1999に準拠したブルックフィールド形回転式粘度計を用いて、25℃で測定した粘度である。
ポリジエン(b2)としては、液状のポリジエンであれば制限ないが、ポリブタジエン及びブタジエン共重合体が好ましく、特に好ましくはポリブタジエンである。
ブタジエン共重合体の共重合単量体としては、アクリロニトリル及びスチレン等が挙げられる。
ポリジエン(b2)としては市場から容易に入手でき、POLYVEST(登録商標)110(ポリブタジエン、650mPa・s)、POLYVEST130(ポリブタジエン、2.4Pa・s)等(エボニックジャパン株式会社)が挙げられる。なお、括弧内の数値はそれぞれJIS K7117−1:1999に準拠したブルックフィールド形回転式粘度計を用いて、25℃で測定した粘度である。
ポリαオレフィン(b1)及びポリジエン(b2)から選ばれる少なくとも1種の液状ポリマー(B)のうち、ポリαオレフィン(b1)及びポリジエン(b2)のいずれか1種が好ましく、さらに好ましくはポリαオレフィン(b1)である。
非還元性二又は三糖類のアルキレンオキシド付加体(A)の含有量(重量%)は、非還元性二又は三糖類のアルキレンオキシド付加体(A)及び液状ポリマー(B)の合計重量に基づいて、1〜50が好ましく、さら好ましくは2〜40である。また、液状ポリマー(B)の含有量(重量%)は、非還元性二又は三糖類のアルキレンオキシド付加体(A)及び液状ポリマー(B)の合計重量に基づいて、50〜99が好ましく、さら好ましくは60〜98である。これらの範囲であると、塗膜の仕上がり外観及び耐汚染性がさらに良好となる。
本発明の消泡剤には、取り扱い性の観点等からさらに溶剤(C)を含有してもよい。
溶剤(C)としては、アルキレンオキシド付加体(A)及び液状ポリマー(B)を均一に溶解できれば特に制限ないが、炭素数3〜9のケトン(C1)、炭素数5〜12の炭化水素(C2)及び炭素数3〜6の酢酸エステル(C3)等が挙げられる。
炭素数3〜9のケトン(C1)としては、ジメチルケトン(アセトン)、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ジイソブチルケトン(DIBK)及びシクロヘキサノン等が挙げられる。
炭素数5〜12の炭化水素(C2)としては、直鎖飽和炭化水素(n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン及びn−ドデカン等)、分岐飽和炭化水素(sec−ペンタン、tert−ペンタン及びイソドデカン等)、直鎖不飽和炭化水素(1−ペンテン、1−ヘキセン及び1−ドデセン等)及び分岐不飽和炭化水素(イソペンテン、3−メチル−1−ブテン、2,2−ジメチルー1ープロペン及びイソドデセン等)等が挙げられる。
炭素数3〜6の酢酸エステル(C3)としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル及び酢酸ブチル等が挙げられる。
溶剤(C)を含有する場合、溶剤(C)の含有量(重量部)は、アルキレンオキシド付加体(A)及び液状ポリマー(B)の合計100重量部に対して、100〜20000が好ましく、さらに好ましくは400〜2000である。この範囲であると、消泡性及び塗膜の仕上がり外観がさらに良好となる。
本発明の消泡剤には、さらに、25℃で液状である基油(E)と共に油溶性ポリマー(D)を含有させることができる。油溶性ポリマー(D)及び基油(E)を含有すると、消泡性がさらに良好となる。
油溶性ポリマー(D)としては、25℃で液状である基油(E)に均一に溶解する(以上の性質を油溶性という)ポリマーを用いることができ、ポリビニルアルコールアルキルエーテル、(水添)石油樹脂、液状ゴム(天然液状ゴム及び合成液状ゴム)及び熱可塑性エラストマー(ポリジエン、ポリジエンブロックとポリオレフィンブロックとを含むブロックコポリマー及びポリジエンブロックとポリスチレンブロックとを含むブロックコポリマー等)等が挙げられる。以上の他に、油溶性ポリマーとして、公知の粘度指数向上剤(たとえば、高分子薬剤入門、三洋化成株式会社1992年11月第1版発行、692−709頁)、公知の流動点降下剤(たとえば、高分子薬剤入門、三洋化成株式会社1992年11月第1版発行、364−375頁)等も使用できる。
なお、油溶性ポリマー(D)に、非還元性二又は三糖類のアルキレンオキシド付加体(A)及び液状ポリマー(B)は含まれない。
油溶性ポリマー(D)及び基油(E)の溶液は、市場から容易に入手でき、商品名として、たとえば、サンエリス702、823、934(ポリ(メタ)アクリレート系ポリマー、いずれも三洋化成工業株式会社、「サンエリス」は同社の登録商標である。)、アクルーブ136、728、812(ポリ(メタ)アクリレート系ポリマー、三洋化成工業株式会社、「アクルーブ」は同社の登録商標である)、アルコンM−135、P−125(石油樹脂、いずれも荒川化学工業株式会社、「アルコン」は同社の登録商標である)、クラプレンLIR30、LIR310、L−SBR(液状ゴム、いずれも株式会社クラレ、「クラプレン」は同社の登録商標である)、セプトン4033(水添ポリジエンブロックとポリスチレンブロックとからなるブロックコポリマー、株式会社クラレ、「セプトン」は同社の登録商標である)等が挙げられる。
油溶性ポリマー(D)を含有する場合、油溶性ポリマー(D)の含有量(重量%)は、アルキレンオキシド付加体(A)及び液状ポリマー(B)の合計重量に基づいて、0.1〜20が好ましく、さらに好ましくは1〜10である。この範囲であると、消泡性がさらに良好となる。
25℃で液状である基油(E)としては、鉱油、油脂及びモノアルコール脂肪酸エステルが含まれる。
鉱油としては、減圧蒸留、油剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、硫酸洗浄、白土精製及び水素化精製等を適宜組み合わせて精製したものを用いることができ、商品名として、コスモピュアスピンG、コスモピュアスピンE、コスモSP−10、コスモSP−32及びコスモSC22(以上、コスモ石油株式会社、「コスモ」及び「ピュアスピン」は同社の登録商標である。)、MCオイル P−22、S−10S(以上、出光興産株式会社)、並びにスタノール40(エクソンモービルコーポレーション)等が挙げられる。
油脂としては、炭素数6〜22の脂肪酸又はこの混合物とグリセリンとのエステルのうち、25℃で液状のものが含まれ、植物油(なたね油、大豆油、パーム油、ヤシ油、オリーブ油等)、中鎖脂肪酸グリセライド(商品名として、たとえば、パナセート875;日油株式会社、「パナセート」は同社の登録商標である。)及び魚油等が挙げられる。
モノアルコール脂肪酸エステルとしては、炭素数6〜22の脂肪酸又はこの混合物と炭素数1〜22のモノアルコールとのエステルのうち、25℃で液状であるものが含まれ、オレイン酸メチル、オレイン酸ブチル及びイソステアリン酸メチル等が挙げられる。
これらの基油(E)のうち、消泡性及び耐汚染性の観点から、鉱油及び油脂が好ましく、さらに好ましくは鉱油である。
25℃で液状である基油(E)を含有する場合、基油(E)の含有量(重量部)は、油溶性ポリマー(D)の100重量部に対して、50〜400が好ましく、さらに好ましくは80〜200である。この範囲であると、消泡性がさらに良好となる。
本発明の消泡剤には、さらに、疎水性シリカを含有させてもよい。疎水性シリカを含有すると、消泡性がさらに良好となる。
疎水性シリカのBET法による比表面積は、50〜500m/gが好ましい。
BET法による比表面積は、JIS Z8830:2013「ガス吸着による粉体(固体)の比表面積測定方法」に準拠し、乾燥した状態の疎水性シリカを気体吸着法(キャリアガス法)の一点法で測定する。キャリアガスとしては窒素−ヘリウムの混合ガスを用いる。そして脱着ピークの値から比表面積を算出することができる。
疎水性シリカとしては、市場から容易に入手でき、たとえば、商品名として、Nipsil SS−10、SS−40、SS−50及びSS−100(東ソー・シリカ株式会社、「Nipsil」は東ソー・シリカ株式会社 の登録商標である。)、AEROSIL R972、RX200及びRY200(日本アエロジル株式会社、「AEROSIL」はエボニック デグサ ゲーエムベーハーの登録商標である。 )、TS−530、TS−610、TS−720(キャボットカーボン社)、AEROSIL R202,R805及びR812(デグサジャパン株式会社)、REOLOSIL MT−10、DM−10及びDM−20S(株式会社トクヤマ、「REOLOSIL」は同社の登録商標である。)、並びにSYLOPHOBIC100、702、505及び603(富士シリシア化学株式会社、「SYLOPHOBIC」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
疎水性シリカを含有する場合、疎水性シリカの含有量(重量%)は、アルキレンオキシド付加体(A)及び液状ポリマー(B)の合計重量に基づいて、0.5〜50が好ましく、さらに好ましくは1〜30である。この範囲であると、消泡性がさらに良好となる。
本発明の消泡剤は、アルキレンオキシド付加体(A)及び液状ポリマー(B)並びに必要により、溶剤(C)、油溶性ポリマー(D)と基油(E)との溶液及び/又は疎水性シリカを均一混合して調製できる。
溶剤(C)を含有させる場合、これらの揮発性を考慮して、できるだけ低い温度(10〜50℃が好ましく、さらに好ましくは20〜40℃)で均一混合することが好ましい。
本発明の消泡剤は、水系発泡液及び非水系発泡液のいずれにも効果があるが、非水系発泡液により効果的であり、特に非水系コーティング組成物に効果的である。非水系コーティング組成物のうち、さらに産業製品や建造物の塗装に用いられる非水系塗料、床用コーティング材及び屋上用防水塗料等に効果的である。なお、水系発泡液とは水を含む発泡液を意味し、非水系発泡液(非水系コーティング組成物等)とは水を含まない発泡液(コーティング組成物等)を意味する。
本発明の非水系コーティング組成物は、上記の消泡剤、フィラー及びバインダーを含有してなるが、上記の消泡剤以外の成分(フィラー及びバインダー)は公知のものが使用できる。
フィラーとして、無機微粒子(雲母、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化鉄、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等)及び有機微粒子(アクリルビーズ、シリコンビーズ及びポリエチレンワックス等)等が使用できる。
バインダーとしては、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、アクリル樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニル及びこれらの混合物等が使用できる。
非水系コーティング組成物中の消泡剤の含有量(重量%)は、上記の消泡剤、フィラー及びバインダーの重量に基づいて、0.05〜1が好ましく、さらに好ましくは0.1〜0.5である。
フィラーの含有量(重量%)は、上記の消泡剤、フィラー及びバインダーの重量に基づいて、4〜80が好ましく、さらに好ましくは9.5〜70である。
バインダーの含有量(重量%)は、上記の消泡剤、フィラー及びバインダーの重量に基づいて、19〜95が好ましく、さらに好ましくは29.5〜90である。
本発明の非水系コーティング組成物には、一般的な非水系コーティング組成物に配合できる添加剤を本発明の効果に影響しない範囲内で含有できる。このような添加剤としては、硬化剤、増粘剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、レベリング剤、顔料分剤、皮張り防止剤、ドライヤー、艶消し剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、低汚染化剤及び触媒等が挙げられる。
本発明の非水系コーティング組成物は、従来公知の方法で製造することが可能である。即ち、上記の消泡剤、フィラー、バインダー及び必要により添加剤を均一に混合することにより得られる。
以下、特記しない限り、部は重量部を、%は重量%を意味する。
<製造例1>
加熱、攪拌、冷却、滴下、加圧及び減圧の可能な反応容器に、蔗糖{商品名;スクロース、和光純薬工業株式会社、試薬1級}342部(1モル部)及びジメチルホルムアミド(DMF){三菱ガス化学株式会社}1000部を均一混合した後、窒素ガスを用いて、ゲージ圧で0.4MPaになるまで加圧し0.02MPaになるまで排出する操作(以下、この窒素ガスを用いた操作を加圧窒素置換と略する。)を3回繰り返した。その後、攪拌しつつ100℃まで昇温し、同温度にてプロピレンオキシド(PO)4640部(80mol)を4時間かけて滴下した後、同温度にて30分間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いで120℃まで加熱し、同温度に保持しながら0.01〜0.1MPaの減圧下にてDMFを留去し、次いで90℃に冷却し、イオン交換水20部を加えた後、合成無機吸着剤{キョーワード700、協和化学工業株式会社、「キョワード」は同社の登録商標である。}100部を加え、同温度にて1時間攪拌した。次いで同温度にてNo.2濾紙{東洋濾紙株式会社}を用いて濾過して合成無機吸着剤を取り除き、さらに0.01〜0.02MPaの減圧下120℃にて1時間脱水して、アルキレンオキシド付加体(a1)(蔗糖/PO80モル付加体)を得た。
<製造例2>
製造例1と同様の反応容器に、トレハロース{和光純薬工業株式会社}342部(1モル部)及びDMF1000部を均一混合した後、加圧窒素置換を3回繰り返した。その後、攪拌しつつ100℃まで昇温し、同温度にて986部(17mol)のPOを2時間かけて滴下した後、同温度にて30分間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いで同温度にてブチレンオキシド(BO)216部(3mol)を1時間かけて滴下した後、同温度にて30分間攪拌を続けて残存するBOを反応させた。次いで120℃まで加熱し、同温度に保持しながら0.01〜0.1MPaの減圧下にてDMFを留去し、次いで90℃に冷却し、イオン交換水20部を加えた後、合成無機吸着剤100部を加え、同温度にて1時間攪拌した。次いで同温度にてNo.2濾紙を用いて濾過して合成無機吸着剤を取り除き、さらに0.01〜0.02MPaの減圧下120℃にて1時間脱水して、アルキレンオキシド付加体(a2)(トレハロース/PO17モル/BO3モルブロック付加体)を得た。
<製造例3>
減圧分留冷却器付きナスフラスコ、温度計、攪拌装置、滴下ロート及び窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに窒素ガスを吹き込みながら、トルエン80部及び塩化第一錫(SnCl)0.2部を仕込み、これを攪拌しながら30℃に温調しメタアクリル酸オクタデシルエステル100部を滴下ロートから3時間かけて滴下し、攪拌を継続した。滴下終了30分後にn−ブタノール3部を加えて反応を停止して、メタアクリル酸オクタデシルエステルのポリマー溶液を得た。その後トルエンを加えてポリマー濃度を50%に調整して、ポリマーのトルエン溶液(h1)を得た。ポリマーの重量平均分子量は110,000であった。
重量平均分子量は以下の装置及び条件で測定した。
測定装置 ;東ソー株式会社製 HLC−8220
カラム ;東ソー株式会社製ガードカラムHXL−H、東ソー株式会社製 TSKgel SuperHZ4000、東ソー株式会社製 TSKgel SuperHZ3000、東ソー株式会社製 TSKgel SuperHZ2000及び東ソー株式会社製 TSKgel SuperHZ2000を直列に繋いだもの
検出器 ;RI(示差屈折計)
データ処理;東ソー株式会社製 SC−8010
カラム温度;40℃
溶 媒 ;テトラヒドロフラン
流 速 :1.0ml/分
標準物質 ;ポリスチレン
サンプル :1%テトラヒドロフラン溶液
濃度調整は、JIS K5601−1−2:2008に準拠して、105℃、1時間の条件で測定(皿:直径70mm、縁の高さ15mm、循風乾燥器)した加熱残分を基に行った。
<実施例1>
製造例1で作成したアルキレンオキシド付加体(a1)2部、液状ポリマー(b11、ルーカントHC−2000、三井化学株式会社、ポリαオレフィン(エチレン・プロピレン共重合体)、25℃粘度95Pa・s)98部及び溶剤(c11、メチルイソブチルケトン)2000部を均一に混合して、本発明の消泡剤(1)を得た。
<実施例2>
製造例2で作成したアルキレンオキシド付加体(a2)40部、液状ポリマー(b21、POLYVEST110、エボニックジャパン株式会社、ポリジエン(ポリブタジエン)、25℃粘度650mPa・s)60部及び溶剤(c12、ジイソブチルケトン)400部を均一に混合して、本発明の消泡剤(2)を得た。
<実施例3>
製造例1で作成したアルキレンオキシド付加体(a1)10部、液状ポリマー(b12、ルーカントHC−40、三井化学株式会社、ポリαオレフィン(エチレン・プロピレン共重合体)、25℃粘度830mPa・s)90部、溶剤(c31、酢酸ブチル)900部及び油溶性ポリマー(d1)と基油(e1)との溶液(アクルーブ136、(メタ)アクリル酸アルキルエステルコポリマーの34%鉱油溶液、三洋化成工業株式会社)29部を均一に混合して、本発明の消泡剤(3)を得た。
<比較例1>
特許文献1に記載された一般式(1)で表される化合物(信越化学工業株式会社、FA−630、フルオロカーボン変性ジメチルシロキサン)50部、製造例3で作成したポリマーのトルエン溶液(h1)100部及び溶剤(c11、メチルイソブチルケトン)1950部を均一に混合して、比較用の消泡剤(H1)を得た。
評価試料として、本発明の消泡剤(1)〜(3)及び比較用の消泡剤(H1)を用いて、つぎの配合組成で均一混合して、評価用の非水系コーティング組成物(1)〜(3)及び(H1)を調製した{各番号は実施例、比較例で得た消泡剤の番号に対応する。}。また、評価試料を使用しないこと以外、同様にして、非水系コーティング組成物(ブランク)を調製した。
アクリデイックA−837(※1) 147部
タイペークR−930(※2) 228部
ミネラルスピリット 80部
エフカRM1920(※3) 2部
アクリデイックA−848(※1) 508部
ミネラルスピリット 30部
評価試料(消泡剤) 5部
※1 ポリオール樹脂、DIC株式会社、「アクリディック」はDIC株式会社の登録商標である。
※2 二酸化チタン、石原産業株式会社、「タイペーク」は石原産業株式会社の登録商標である。
※3 増粘剤、BASFジャパン株式会社、「efka」はビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアの登録商標である。
<性能試験1(消泡性)>
非水系コーティング組成物(1)〜(3)、(H1)及び(ブランク)の各1000部をミネラルスピリットで希釈してストーマー粘度計で77KU(25℃)になるように調整した後、25℃に温調し、25℃、50RH%の雰囲気下でブリキ板に中毛ウールローラー(大塚刷毛製造株式会社)にて、塗布量50g(30cm×30cmあたり)となるよう塗装し、塗装開始から発生した泡が消失するまでの時間を計測し、以下の基準により消泡性を評価して、表1に示した。
◎:5秒未満で泡が消失した
○:5秒以上15秒未満で泡が消失した
△:15秒以上30秒未満で泡が消失した
×:泡が消失するのに30秒以上かかった
<性能試験2(仕上がり外観)>
非水系コーティング組成物(1)〜(3)、(H1)及び(ブランク)の各1000部をミネラルスピリットで希釈してストーマー粘度計で77KU(25℃)になるように調整した後、これと、25℃に温調した硬化剤{バーノックDN−990、DIC株式会社、ポリイソシアネート、「バーノック」はDIC株式会社の登録商標である。)81.7部とを均一混合し、25℃、50RH%の雰囲気下で10×30cmのステンレス板に、ウェット膜厚0.1mmとなるように塗装し、50RH%の雰囲気下で25℃、24時間乾燥して塗装板を得た後、この塗膜の中央部分(8×20cm、塗りはじめの3cmを除く)のクレーターの個数を計測し、以下の基準により、仕上がり外観を評価して、表1に示した。
◎:クレーターの個数が0個
○:クレーターの個数が1〜2個
△:クレーターの個数が3〜5個
×:クレーターの個数が6個以上
<性能試験3(耐汚染性)>
<性能試験2>で作成した塗装板を愛知県東海市の地上高18m(6階建屋の屋上)の屋外雨垂れ試験台(ステンレス製、縦80cm、横110cm、5mm間隔にて深さ5mmの集雨溝を持つ屋根(水平面に対して30度の傾斜を持つ)を備える)に塗装面を垂直に、かつ塗装面が真北を向くようにして取り付け、屋根の集雨溝からの雨水が塗装面を伝わって流れるようにして30日放置し、汚れの程度を以下の基準により耐汚染性を評価して、表1に示した。
○:雨水の垂れが目立たない
△:雨水の垂れ跡がやや濃い
×:雨水の垂れ跡が濃くはっきりしている
Figure 0006723607
本発明の消泡剤は、表1に示すとおり、比較用の消泡剤に比べて、消泡性が同程度以上であるにもかかわらず、塗膜の仕上がり外観及び耐汚染性に優れていた。

Claims (3)

  1. 非還元性二又は三糖類のアルキレンオキシド(炭素数2〜4)付加体(A)と、ポリαオレフィン(b1)及びポリジエン(b2)から選ばれる少なくとも1種の液状ポリマー(B)とを含有することを特徴とする消泡剤。
  2. アルキレンオキシド付加体(A)及び液状ポリマー(B)の合計重量に基づいて、アルキレンオキシド付加体(A)の含有量が1〜50重量%、液状ポリマー(B)の含有量が50〜99重量%である請求項1に記載の消泡剤。
  3. 請求項1又は2に記載された消泡剤、フィラー及びバインダーを含有してなることを特徴とする非水系コーティング組成物。
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