JP2018177855A - 有機粒子スラリー用流動性改良剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機粒子スラリー(廃プラスチックの粉砕粒子及び水性液からなるスラリーを含む)の移送を容易にする流動性改良剤を提供すること。【解決手段】疎水性シリカ(A)、炭化水素油(B)及びポリエーテル(C)を含有してなることを特徴とする有機粒子スラリー用流動性改良剤を用いる。疎水性シリカ(A)のメタノール湿潤性(M値)は30〜85が好ましい。炭化水素油(B)の動粘度(mm2/s;40℃)は0.3〜400が好ましい。ポリエーテル(C)のHLB値は3〜18が好ましい。疎水性シリカ(A)、炭化水素油(B)及びポリエーテル(C)の重量に基づいて、疎水性シリカ(A)の含有量が0.1〜10重量%、炭化水素油(B)の含有量が75〜99.8重量%、ポリエーテル(C)の含有量が0.1〜15重量%であることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は有機粒子スラリー用流動性改良剤に関する。
廃プラスチック(ペットボトル、食品プラスチック容器、農業用マルチ、肥料袋、運搬用コンテナ、自動車部品、クリヤーファイル、CD、DVD及びその他プラスチック製品)を再資源化する際、廃プラスチックを細かく切断し、廃プラスチックに付着している汚れやラベル、食品残滓等を洗浄してから再生している。
たとえば、「廃プラスチックの混合粉砕粒子が水性液に分散した水性分散液を作製し、前記水性分散液を液体サイクロンに供給して前記水性分散液の前記混合粉砕粒子からオレフィン系プラスチックを含む軽質粒子を分離し、前記軽質粒子を前記サイクロンの上部排出管から回収する廃プラスチックの回収方法において、水性液に接触させつつ表面の洗浄が施された粒径30mm以下の前記混合粉砕粒子が、固形物濃度2.0wt%以下で分散した前記水性分散液を作製し、圧力損失が0.05MPa以上0.3MPa以下で、供給流量に対する前記上部排出管の排出流量の流量比が50%以上99%以下の前記液体サイクロンにより、前記水性分散液を分離することを特徴とする廃プラスチックの回収方法」(特許文献1)が知られている。
特開2010−162842号公報
廃プラスチックの粉砕粒子及び水性液からなるスラリーを移送する際、スラリーの流動性が悪化して移送できない場合があるという問題がある。
本発明は、有機粒子スラリー(廃プラスチックの粉砕粒子及び水性液からなるスラリーを含む)の移送を容易にする流動性改良剤を提供することを目的とする。
本発明の有機粒子スラリー用流動性改良剤の特徴は、シリカ(A)、炭化水素油(B)及びポリエーテル(C)を含有してなる点を要旨とする。
本発明の有機粒子スラリー用流動性改良剤の特徴は、有機粒子スラリー(廃プラスチックの粉砕粒子及び水性液からなるスラリーを含む)の移送を容易できる。
疎水性シリカは、疎水性ヒュームドシリカ及び疎水性沈降シリカ等が使用できる。
疎水性シリカ(A)のメタノール湿潤性(M値)は、30〜85が好ましく、さらに好ましくは35〜80、特に好ましくは40〜75である。この範囲であると、流動性がさらに良好となる。
メタノール湿潤性(M値)は、疎水化の度合いを表す指標であり、濃度の相違するいくつかの水/メタノール混合溶液のうち、メタノール濃度が最も小さい均一分散液の容量%を意味し、以下のようにして測定される値である。この値が高い程、疎水性が高いといえる。
<メタノール湿潤性(M値)の測定方法>
メタノール濃度を2.5容量%の間隔で変化させた水/メタノール混合溶液を調製し、これを容積10mlの試験管に5ml入れた後、測定試料0.2gを入れ、試験管にふたをして、20回上下転倒してから1〜2分間静置し、試験管内の内容物を観察して、凝集物がなく、測定試料の全部が湿潤して均一分散した分散液のうち、メタノール濃度が最も小さい分散液のメタノールの濃度(容量%)をM値とする{M値の単位(容量%)は記載しないことが通例である。}。
疎水性シリカ(A)は、公知の方法で親水性シリカを疎水化処理して調製でき、また、市場から容易に入手でき、たとえば、以下の商品等が挙げられる。
Nipsil SSシリーズ(SS−10、SS−40、SS−50及びSS−115等)、Nipgel シリーズ(AY−200、AZ−400、BZ−400、CY−200等){東ソー・シリカ株式会社、「Nipsil」及び「NIPGEL」は東ソー・シリカ株式会社 の登録商標である。)};Sipernat D及びCシリーズ(D10、D17、C600及びC630等){デグサジャパン株式会社、「SIPERNAT」はエボニック デグサ ゲーエムベーハーの登録商標である。};SYLOPHOBICシリーズ(100、702、505及び603等){富士シリシア化学株式会社、「SYLOPHOBIC」は富士シリシア化学株式会社の登録商標である。};Aerosil シリーズ(R972、RX200、RY200、R202、R805及びR812等){日本アエロジル株式会社及びエボニック デグサ社、「アエロジル」はエボニック デグサ ゲーエムベーハーの登録商標である。};Reolosil MT及びDMシリーズ(MT−10、DM−10及びDM−20等){株式会社トクヤマ、「レオロシール」は株式会社トクヤマの登録商標である。};(TS−530、TS−610、TS−720等){キャボットカーボン社}等。
炭化水素油(B)としては、公知の炭化水素油が含まれ、鉱物油及びパラフィンオイル等が使用できる。
炭化水素油(B)の動粘度(mm/s;40℃)としては、0.3〜400が好ましく、1〜250がより好ましく、特に好ましくは3〜150である。この範囲であると、流動性がさらに良好となる。
動粘度はASTM D445に準拠して40℃で測定される値である。
炭化水素油(A)は、市場から容易に入手でき、表1に記載した商品等が挙げられる。この他に、炭化水素油(B)の動粘度が上記範囲になるように、上記範囲外の炭化水素油を混合して得てもよい。
Figure 2018177855
「TELLUS」はシェル ブランズ インターナショナル エージーの登録商標である。
「ダイアナフレシア」は出光興産株式会社の登録商標である。
「コスモ」はコスモエネルギーホールディングス株式会社の登録商標である。
ポリエーテル(C)としては、1分子中にエーテル結合を少なくとも2個もつ有機化合物が使用でき、一般式(1)〜(5)のいずれかで表されるポリエーテルが好ましく例示できる。
Figure 2018177855
は炭素数1〜25の活性水素化合物の反応残基、R及びRは炭素数1〜24の1価の有機基、Rは炭素数1〜24の2価の有機基、Rは水酸基又は炭素数1〜24の1価の有機基、AO及びOAは炭素数2〜18のオキシアルキレン基、グリシドールの反応残基、炭素数4〜18のアルキルグリシジルエーテルの反応残基又は炭素数5〜18のアルケニルグリシジルエーテルの反応残基を表し、nは2〜100の整数で一分子中に複数のnが存在する場合、それぞれ同じでも異なっていてもよく、sは1〜10の整数、pは1〜10の整数、qは0〜9の整数、rは0〜9の整数、mは1〜10の整数、tは0〜9の整数、p+rは1〜10の整数、p+q+rは1〜10の整数、p+q+r+mは2〜10の整数、p+q+r+tは2〜10の整数である。
炭素数1〜25の活性水素化合物の反応残基(R)を構成する活性水素含有化合物としては、水酸基(−OH)、イミノ基(−NH−)及び/又はアミノ基(−NH)を少なくとも1個含む化合物が含まれ、アルコール、アミド及びアミンが含まれる。
アルコールとしては、モノオール(メタノール、ブタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール及びイソステアリルアルコール等)及びポリオール(エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、テトラグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ジヒドロキシアセトン、フルクトース、グルコース、マンノース、ガラクトース、スクロース、ラクトース及びトレハロース等)等が挙げられる。
アミドとしては、モノアミド(ギ酸アミド、プロピオン酸アミド及びステアリルアミド等)及びポリアミド(マロン酸ジアミド、エチレンビスオクタデカンアミド及びエチレンビスオクチルアミド等)等が挙げられる。
アミンとしては、モノアミン(ジメチルアミン、エチルアミン、アニリン及びステアリルアミン等)及びポリアミン(エチレンジアミン、ジエチレントリアミン及びトリエチレンテトラミン等)等が挙げられる。
炭素数1〜24の1価の有機基(R、R)としては、アルキル基(R)、アルケニル基(R’)、炭素数8〜24のアシル基(−COR)、炭素数8〜24のアロイル基(−COR’)、N−アルキルカルバモイル基(−CONHR)、N−アルケニルカルバモイル基(−CONHR’)、アルキルカルボニルアミノ基(−NHCOR)、アルケニルカルボニルアミノ基(−NHCOR’)、アルキルカルボキシアミノ基(アルキルカーバメート基、−NHCOOR)及びアルケニルカルボキシアミノ基(アルケニルカーバメート基、−NHCOOR’)が含まれる。
アルキル基(R)としては、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ドデシル及びオクタデシル等が挙げられる。
アルケニル基(R’)としては、ビニル、プロペニル、ヘキセニル、イソオクテニル、ドデセニル及びオクタデセニル等が挙げられる。
水酸基又は炭素数1〜24の1価の有機基(R)のうち、炭素数1〜24の1価の有機基は、上記と同様の有機基が含まれる。
炭素数1〜24の2価の有機基(R)としては、アルキレン基(T)、アルケニレン基(T’)、1−オキサアルキレン基(−OT−)、1−オキサアルケニレン基(−OT’−)、1−オキソアルキレン基(−COT−)、1−オキソアルケニレン基(−COT’−)、1−アザ−2−オキソアルキレン基(−NHCOT−)、1−アザ−2−オキソアルケニレン基(−NHCOT’−)、1−オキソ−2−アザアルキレン基(−CONHT−)、1−オキソ−2−アザアルケニレン基(−CONHT’−)、1−アザ−2−オキソ−3−オキサアルキレン基(−NHCOOT−)及び1−アザ−2−オキソ−3−オキサアルケニレン基(−NHCOOT’−)が含まれる。
アルキレン基(T)としては、メチレン、エチレン、イソブチレン、1,10−デシレン、1,2−デシレン、1,12−ドデシレン、1,2−ドデシレン及び1,2−オクタデシレン等が挙げられる。
アルケニレン基(T’)としては、エチニレン、イソブチニレン、1,10−デシニレン、1−オクチルエチニレン、1−オクテニルエチレン、1,12−ドデシニレン及び1−オクタデセニルエチレン等が挙げられる。
炭素数2〜18のオキシアルキレン基、グリシドールの反応残基、炭素数4〜18のアルキルグリシジルエーテルの反応残基又は炭素数5〜18のアルケニルグリシジルエーテルの反応残基(AO、OA)のうち、炭素数2〜18のオキシアルキレン基としては、オキシエチレン、オキシプロピレン、オキシブチレン、オキシイソブチレン、オキシ−1,2−デシレン、オキシ−1,12−ドデシレン、オキシ−1,2−ドデシレン及びオキシ−1,2−オクタデシレンが挙げられる。
また、(AO、OA)のうち、炭素数4〜18のアルキルグリシジルエーテルとしては、メチルグリシジルエーテル、エチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、ドデシルグリシジルエーテル及びオクタデシルグリシジルエーテル等が挙げられる。
また、(AO、OA)のうち、炭素数5〜18のアルケニルグリシジルエーテルとしては、ビニルグリシジルエーテル、ブテニルグリシジルエーテル、2−エチルヘキセニルグリシジルエーテル、ドデセニルグリシジルエーテル及びオクタデセニルグリシジルエーテル等が挙げられる。
nは、2〜100の整数であり、好ましくは2〜80の整数、さらに好ましくは3〜60の整数である。
一般式(1)で表されるポリエーテル(C1)としては、ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル、テトラデシルアルコールのエチレンオキシド付加体、トリメチロールプロパンのプロピレンオキシドエチレンオキシドブロック付加体、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(ブロック付加体)、グリセリンのプロピレンオキシドエチレンオキシドランダム付加体、蔗糖のプロピレンオキシドブチレンオキシドブロック付加体及びペンタエリスリトールのエチレンオキシドプロピレンオキシドブロック付加体等が挙げられる。
一般式(2)で表されるポリエーテル(C2)としては、ポリオキシプロピレンモノブチルエーテルモノオレート、ポリオキシエチレンジステアレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(ブロック付加体)のモノラウレート、グリセリンのプロピレンオキシド付加体のモノステアレート及び蔗糖のプロピレンオキシド付加体のモノN−ヘキシルカルバミン酸エステル等が挙げられる。
一般式(3)で表されるポリエーテル(C3)としては、エチレンビスステアリルアミドのプロピレンオキシド付加体、グリセリンモノステアリルエステルのプロピレンオキシド付加体及び蔗糖モノ(2−エチルヘキシルグリシジル)エーテルのプロピレンオキシド付加体のモノN−デシルカルバミン酸エステル等が挙げられる。
一般式(4)で表されるポリエーテル(C4)としては、ひまし油のプロピレンオキシド付加体のモノオレート及びグリセリンビス(12−ヒドロキシステアレート)のプロピレンオキシド付加体等が挙げられる。
一般式(5)で表されるポリエーテル(C5)としては、ポリオキシプロピレンモノラウリルエーテルとポリオキシプロピレングリコールとヘキサメチレンジイソシアネートとの反応体及びポリオキシプロピレンモノステアリルエーテルとポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(ブロック付加)とキシレンジイソシアネートとの反応体等が挙げられる。
これらのうち、流動性等の観点から、一般式(1)で表されるポリエーテル(C1)及び一般式(2)で表されるポリエーテル(C2)が好ましい。
ポリエーテル(C)のHLB値は、3〜18が好ましく、さらに好ましくは5〜16、特に好ましくは6〜15である。この範囲であると、流動性がさらに良好となる。
<HLB値の算出方法>
HLB値は、親水性と親油性とのバランスを示す指標であって、小田法(新界面活性剤入門、1996年、藤本武彦著、197〜198頁)により求められる値である。
疎水性シリカ(A)、炭化水素油(B)及びポリエーテル(C)の重量に基づいて、疎水性シリカ(A)の重量は0.1〜10(さらに好ましくは0.3〜7、特に好ましくは0.6〜5)が好ましく、炭化水素油(B)の重量は75〜99.8(さらに好ましくは81〜98.7、特に好ましくは85〜97.4)が好ましく、ポリエーテル(C)の重量は0.1〜15(さらに好ましくは1〜12、特に好ましくは2〜10)が好ましい。
本発明の有機粒子スラリー用流動性改良剤には、疎水性シリカ(A)、炭化水素油(B)及びポリエーテル(C)以外に、その他の化合物{シリコーンオイル(25℃動粘度100〜3万、変性体を含む)、アルキレンビスアルキルアミド(アルキレンの炭素数2〜6、アルキルの炭素数10〜18)、脂肪酸アルミニウム(脂肪酸の炭素数10〜18)}、公知の添加剤(消泡剤、分散剤、乳化剤、凍結防止剤、粘度指数向上剤等)及び/又は溶剤等を含有してもよい。
本発明の有機粒子スラリー用流動性改良剤は、疎水性シリカ(A)、炭化水素油(B)及びポリエーテル(C)並びに、必要用に応じてその他の化合物、公知の添加剤及び/又は溶剤等を均一混合できれば制限なく製造できる。
本発明の有機粒子スラリー用流動性改良剤は、広く、有機粒子スラリーに対して効果的であるが、廃プラスチックの粉砕粒子及び水性液からなるスラリーに対して特に優れた効果を発揮する。
水性液は水を主成分とするが、廃プラスチックから溶出した汚れ(蛋白、油、界面活性剤等)や洗浄剤、溶剤が含まれていてもよい。
有機粒子スラリー中の有機粒子の濃度としては、特に限定はないが、20〜80重量%程度である。
本発明の有機粒子スラリー用流動性改良剤の添加量(重量%)は、有機粒子の重量に基づいて、0.1〜20が好ましく、さらに好ましくは0.3〜15、特に好ましくは0.5〜10である。
以下、特記しない限り、部は重量部を、%は重量%を意味する。
<実施例1>
疎水性シリカ(a1){Aerosil RY200、M値70、日本アエロジル株式会社}0.6部、炭化水素油(b1){GTL溶剤 GS270、動粘度3.3(mm/s、40℃)、シェルケミカルズジャパン株式会社}97.4部及びポリエーテル(c1){ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタントリオレート;HLB値10.3;一般式(3)においてR1がソルビタンの反応残基、Rがオクタデセノイル基、nが20、rが1、mが3;公知の方法にて調製した。}2部を均一混合して、本発明の流動性改良剤(S1)を得た。
<実施例2>
疎水性シリカ(a2){Aerosil R974、M値40、日本アエロジル株式会社}2部、炭化水素油(b2){ダイアナフレシア P−150、動粘度150(mm/s、40℃)、出光興産株式会社}96部及びポリエーテル(c2){ポリオキシエチレン(6モル)ポリオキシプロピレングリコール(31モル)ブロック付加体;HLB値6;一般式(1)においてRがプロピレングリコールの反応残基、nが18、sが2、rが0;公知の方法にて調整した。}2部を均一混合して、本発明の流動性改良剤(S2)を得た。
<実施例3>
疎水性シリカ(a3){Nipsil SS−215、M値65、東ソー・シリカ株式会社}5部、炭化水素油(b3){コスモ SP10、動粘度9.7(mm/s、40℃)、コスモ石油ルブリカンツ株式会社}85部及びポリエーテル(c3){ポリオキシエチレン(8モル)ミリスチルエーテル;HLB値10.9;一般式(1)においてRがミリスチルアルコールの反応残基、nが8、sが1、rが0;公知の方法にて調整した。}10部を均一混合して、本発明の流動性改良剤(S3)を得た。
<実施例4>
疎水性シリカ(a4){Nipsil SS−50、M値60、東ソー・シリカ株式会社}4部、炭化水素油(b4){コスモピュアセイフティー 100、動粘度95.2(mm/s、40℃)、コスモ石油ルブリカンツ株式会社}90部及びポリエーテル(c4){オクタデシルアルコールプロピレンオキシド5モル付加体2モルと、ポリオキシプロピレン(29モル)ポリオキシエチレン(24モル)グリコール(プルロニック型:「プルロニック」はビ−エ−エスエフ コ−ポレ−シヨンの登録商標である。)6モルと、キシリレンジイソシアナート7モルとの反応物;HLB値10.1;一般式(5)においてRがプロピレングリコールの反応残基(オキサブチレン基;−OC−)、Rが−CONHCNHCO−で表される基(キシリレンジイソシアナートの反応残基)、R、R5がオクタデシルオキシ基、R、R5に結合する(AO)のnが5、Rに結合する(AO)のnがそれぞれ26、mが6;公知の方法にて調整した。}6部を均一混合して、本発明の流動性改良剤(S4)を得た。
<実施例5>
ポリジメチルハイドロジェンシロキサン(数平均分子量40000)15部及び鉱物油(コスモニュートラル100、動粘度21.3mm/s(40℃))300部を均一混合した後、これを攪拌しながら、シリカ(Nipsil G−300、東ソー・シリカ株式会社、「Nipsil」は同社の登録商標である。)50部及びジエタノールアミン2部を加えて、140℃に昇温し、この温度でガスの発生がなくなるまで攪拌した。その後、40℃まで冷却して、減圧濾過し、ヘキサンで洗浄後、乾燥して、疎水性シリカ(a5)(M値75)を得た。
疎水性シリカ(a5)1.5部、炭化水素油(b5){コスモニュートラル 150、動粘度32.8(mm/s、40℃)、コスモ石油ルブリカンツ株式会社}93部及びポリエーテル(c5){ポリオキシエチレングリコール(35モル)ジラウレート;HLB値14.6;一般式(2)において、Rがエチレングリコールの反応残基、Rがドデカノイル基、nが17、pが2、qが0、rが0;公知の方法にて調製した。}5.5部を均一混合して、本発明の流動性改良剤(S5)を得た。
<実施例6>
疎水性シリカ(a1)3部、炭化水素油(b6){テラス S2 M 68、動粘度68(mm/s、40℃)、昭和シェル石油株式会社}94部及びポリエーテル(c6){ポリオキシエチレン(12モル)水添ヒマシ油モノラウレート;HLB値8.1;一般式(4)においてRがグリセリンの反応残基、Rがドデカノイル、Rが1−オキソ−13−オキサ−12−ヘキシルトリデシレン{−(C=O)(CH10CH(C13)O−}、nが4、pが1、qが0、rが2、tが0;公知の方法にて調整した。}3部を均一混合して、本発明の流動性改良剤(S6)を得た。
<評価>
実施例1〜6で得た流動性改良剤(S1〜S6)を用いて、以下のようにして調製した有機粒子スラリーに対する流動性を評価し、下表に示した。
(1)有機粒子スラリーの調製
コーレス型羽根を装着したエクセルオートホモジナイザー(日本精器株式会社製、モデルED)を用いて、有機粒子(ACumist B−12、ポリエチレンホモポリマー微粒子、粒子径10.0〜11.5μm、ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド、「ACUMIST」は同社の登録商標である。)5部、アニオン界面活性剤(サンデッドEN、三洋化成工業株式会社、「サンデット」は同社の登録商標である。)1部、高分子型乳化剤(PEMULEN、ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ,インコーポレイテッド、「PEMULEN」は同社の登録商標である。)2.8部及び水91.2部を攪拌・分散して、有機粒子スラリーを得た(流動性の評価まで25℃で静置した)。
(2)流動性の評価
25℃の恒温室内において、インペラ型ポンプ(Nフィーダー タイプSIMP−I;日本フィーダー工業株式会社(新社名:株式会社タクミナ)、ポンプヘッド中央部から50cm上方に吐出口をもち、排出コックより下方に設置してある。)の流入口につながった排出コックを底部に装着した円筒容器(高さ25cm、直径8cm)に有機スラリー600g及び評価試料(実施例1〜6で調製した流動性改良剤、ブランクとして水のいずれか)を0.8g添加し、ディスパー(ハイフレックスディスパーサー HG92;株式会社エスエムテー)にて2500rpm、30秒間攪拌混合して試験液を調製してから排出コックを解放してインペラーポンプのポンプヘッド内を充液した後、ディスパーにて2500rpm、3分間攪拌混合してからディスパーの運転を停止するとともにインペラ型ポンプを作動させ、50cm上方にある吐出口から試験液が吐出し始めてから5秒間に排出した試験液の重量(g)を受容器及びデジタル天秤にて計量した。排出量が多いほど(数字が大きいほど)流動性が改良されているといえる。
Figure 2018177855
本発明の有機粒子スラリー流動性改良剤は、有機粒子スラリーの移送を著しく容易にしており、流動性を大幅に改良できた。

Claims (7)

  1. 疎水性シリカ(A)、炭化水素油(B)及びポリエーテル(C)を含有してなることを特徴とする有機粒子スラリー用流動性改良剤。
  2. 疎水性シリカ(A)のメタノール湿潤性(M値)が30〜85である請求項1に記載の流動性改良剤。
  3. 炭化水素油(B)の動粘度(mm/s;40℃)が0.3〜400である請求項1又は2に記載の流動性改良剤。
  4. ポリエーテル(C)が一般式(1)〜(5)のいずれかで表されるポリエーテルである請求項1〜3のいづれかに記載の流動性改良剤。
    Figure 2018177855
    は炭素数1〜25の活性水素化合物の反応残基、R及びRは炭素数1〜24の1価の有機基、Rは炭素数1〜24の2価の有機基、Rは水酸基又は炭素数1〜24の1価の有機基、AO及びOAは炭素数2〜18のオキシアルキレン基、グリシドールの反応残基、炭素数4〜18のアルキルグリシジルエーテルの反応残基又は炭素数5〜18のアルケニルグリシジルエーテルの反応残基を表し、nは2〜100の整数で一分子中に複数のnが存在する場合、それぞれ同じでも異なっていてもよく、sは1〜10の整数、pは1〜10の整数、qは0〜9の整数、rは0〜9の整数、mは1〜10の整数、tは0〜9の整数、p+rは1〜10の整数、p+q+rは1〜10の整数、p+q+r+mは2〜10の整数、p+q+r+tは2〜10の整数である。
  5. ポリエーテル(C)のHLB値が3〜18である請求項1〜4のいづれかに記載の流動性改良剤。
  6. 疎水性シリカ(A)、炭化水素油(B)及びポリエーテル(C)の重量に基づいて、疎水性シリカ(A)の含有量が0.1〜10重量%、炭化水素油(B)の含有量が75〜99.8重量%、ポリエーテル(C)の含有量が0.1〜15重量%である請求項1〜5のいづれかに記載の流動性改良剤。
  7. 有機粒子スラリーが廃プラスチックの粉砕粒子及び水性液からなるスラリーである請求項1〜6のいずれかに記載の流動性改良剤。

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