JP2005304355A - そば芽抽出エキスを含有する食品 - Google Patents

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浩蔵 中村
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Masayasu Maejima
正容 前島
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Abstract

【課題】 ルチンなどのポリフェノール等、そばの有効成分を効果的に摂取しうる、そば芽抽出エキスを含有する機能性食品、ならびに機能性飲料を提供すること。
【解決手段】 そば芽の搾汁を醗酵させ、凍結乾燥して得た粉末を含有することを特徴とする機能性食品または機能性飲料であり、さらに、植物油、β−カロチン、ビタミンD等を含有することができ、アトピー性皮膚炎用、喘息予防用、花粉症予防用、アレルギー性鼻炎予防用、糖尿病予防用、動脈硬化予防用、血流改善用、適正血圧調整用、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害用、静脈瘤の予防用に使用されるものである。また、高血圧・脳卒中など生活習慣病の危険要因の低減・除去効果、すなわち、心拍数低下作用、血中中性脂肪低下作用を有する機能性食品、機能性飲料である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、そば芽の搾汁を乳酸菌および/または酵母菌醗酵させ、凍結乾燥して得た粉末を含有する機能性食品、さらには、そば芽の搾汁を醗酵して得た上清液からなる機能性飲料に関する。
そば(蕎麦)は、ルチンなどのポリフェノール等の薬効成分を豊富に含む食品として知られており、古くからそば粉を利用して麺類などの各種食品に加工され、食されてきている。また最近、そばの種子を発芽させ、茎を10〜15cm程度に生育させたそばの若芽(そば芽)が緑色植物を基本とする健康食品として提案され、市場に登場してきている。
上記により提案されたそばの若芽(そば芽)は、そのまま食された場合には、シャキッとした歯ごたえがあり、独特の風味を有することから、簡便な生食用の生野菜として広く利用されるようになってきた。このそばの若芽も、ルチン等の薬効成分を多く含む食品として広く食されてきているが、所望の薬効を得るためには、そばの若芽をかなり大量に食さなければならない。そこで最近になって、かかるそばの若芽の有効成分を効率的に摂取し得る手段として、そばの若芽を原料としたジュースの製造方法が提案されている(特許文献1)。
このそばの若芽を原料とするジュースは、そば芽を破砕して搾汁(青汁)を得、かかる搾汁を乳酸菌醗酵および/または酵母菌醗酵させた上澄み液からなるものである。得られたそば芽を原料としたジュースは、特許文献1の記載によれば、そばの薬効成分を豊富に含み、飲用し易い飲み物であるとされており、そばに含まれるルチンやカリウム等を含有するジュースであるとされている。
かかるジュースは、乳酸菌醗酵および/または酵母菌醗酵されていることにより、搾汁液(青汁)の青臭さが減じられており、飲用時における苦痛さはないが、その効果を発揮する量を飲用するには多量のジュースを飲用しなければならない不都合がある。
したがって、大量飲料に代わる、そば芽抽出エキスを効果的に含有する製品の開発が望まれていた。
特開2002−209562
本発明者らは、かかる現状に鑑み、そば芽を原料としたジュースを製造する段階で得られるそば芽の搾汁を乳酸菌醗酵および/または酵母菌醗酵した段階で、醗酵液をそのまま凍結乾燥させ、粉末状にしたものが、そばの有効成分をそのまま含有する、極めて有効な、そば芽抽出エキス含有粉末状組成物になることを確認した。
さらに、そのそば芽抽出エキス含有粉末状組成物が、アトピー性皮膚炎用、喘息予防用、花粉症予防用、アレルギー性鼻炎予防用、糖尿病予防用、動脈硬化予防用、血流改善用、適正血圧調整用、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害用、静脈瘤の予防用のための機能性食品として極めて効果的なものであること、あるいは、高血圧・脳卒中など生活習慣病の危険要因の低減・除去効果、すなわち、心拍数低下作用、血中中性脂肪低下作用を有することを確認し、本発明を完成させるに至った。
また、上記のそば芽の搾汁を乳酸菌醗酵および/または酵母菌醗酵した醗酵液の上清液、あるいはそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を水に溶解して得た液が、同様に、アトピー性皮膚炎用、喘息予防用、花粉症予防用、アレルギー性鼻炎予防用、糖尿病予防用、動脈硬化予防用、血流改善用、適正血圧調整用、ACE阻害用、静脈瘤の予防用のための機能性飲料として極めて効果的であり、さらには生活習慣病の病危険要因の低減・除去効果を有するものであることを確認し、本発明を完成させるに至った。
したがって本発明は、ルチンなどのポリフェノール等の有効成分を効果的に摂取しうる、そば芽抽出エキスを含有する機能性食品、ならびに機能性飲料を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するための本発明は、その基本的態様として、
(1)そば芽の搾汁を醗酵させ、凍結乾燥して得た粉末を含有することを特徴とする機能性食品;
(2)さらに、植物油を含むことを特徴とする上記(1)に記載の機能性食品;
(3)さらに、β−カロチン及び/又はビタミンDを含むことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の機能性食品;
(4)そば芽が、そばの種子を発芽させて発育させた3〜20cm程度の茎を有するそばの若芽であることを特徴とする上記(1)、(2)または(3)に記載の機能性食品;
(5)醗酵させる前に、そば芽の搾汁を一旦冷凍し、凍結した後に解凍させることを特徴とする上記(1)、(2)または(3)に記載の機能性食品;
(6)アトピー性皮膚炎用、喘息予防用、花粉症予防用、アレルギー性鼻炎予防用、糖尿病予防用、動脈硬化予防用、血流改善用、適正血圧調整用、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害用、静脈瘤の予防用に使用されるものである上記(1)ないし(5)に記載の機能性食品;
(7)心拍数低下作用、血中中性脂肪低下作用を有する上記(1)ないし(5)に記載の機能性食品;
である。
さらに本発明は、別の態様として、
(8)そば芽の搾汁を醗酵して得た上清液からなることを特徴とする機能性飲料;
(9)上清液が、そば芽の搾汁を醗酵させ、凍結乾燥して得た粉末を水溶液に溶解させ得た溶液の上清液であることを特徴とする上記(8)に記載の機能性飲料;
(10)そば芽が、そばの種子を発芽させて発育させた3〜20cm程度の茎を有するそばの若芽であることを特徴とする上記(8)または(9)に記載の機能性飲料;
(11)醗酵させる前に、そば芽の搾汁を一旦冷凍し、凍結した後に解凍させることを特徴とする上記(8)ないし(10)に記載の機能性飲料;
(12)アトピー性皮膚炎用、喘息予防用、花粉症予防用、アレルギー性鼻炎予防用、糖尿病予防用、動脈硬化予防用、血流改善用、適正血圧調整用、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害用、静脈瘤の予防用に使用されるものである上記(8)ないし(11)記載の機能性飲料;
(13)心拍数低下作用、血中中性脂肪低下作用を有する上記(8)ないし(11)に記載の機能性食品;
である。
本発明により、ポリフェノールであるルチンをはじめとするそばの有効成分を、効果的に摂取しうる機能性食品、ならびに機能性飲料が提供される。本発明が提供する機能性食品ならびに機能性飲料は、特に、そばの若芽をそのまま搾汁として、乳酸醗酵あるいは酵母醗酵させたものであり、意図的な熱処理等を加えているものでないことから、そばの有効成分をそのまま豊富に含有するものであり、アトピー性皮膚炎用、喘息予防用、花粉症予防用、アレルギー性鼻炎予防用、糖尿病予防用、動脈硬化予防用、血流改善用、適正血圧調整用、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害用、静脈瘤の予防用に広く使用される。したがって、そばを食するのが苦手な人も、摂取しやすい、そばの有効成分を含有する機能性食品、機能性飲料が提供される。
また、高血圧・脳卒中など生活習慣病の危険要因の低減・除去効果、すなわち、心拍数低下作用、血中中性脂肪低下作用を有する機能性食品、機能性飲料が提供される。
本発明が提供する機能性食品または機能性飲料において使用するそば芽抽出エキス含有粉末状組成物は、具体的には以下のようにして得ることができる。すなわち、そばの種子を発芽させて発育させた3〜20cm程度の茎を有するそばの若芽を洗浄し、ミキサー等により粉砕し、搾汁することによって搾汁液(青汁)を得る。次いで、得られた搾汁液を一旦冷凍して凍結させた後、凍結した搾汁液を常温により解凍すると共に、そばの若芽に付着しているおよび/または空気中に存在する自然の乳酸菌および/または酵母菌により醗酵させる。その醗酵した搾汁液をそのまま凍結乾燥させることにより、そば芽抽出エキスを含有する粉末状組成物を得ることができる。
かくして得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物は、例えば、適当な添加剤、賦形剤等を加え、練合、造粒し、顆粒剤あるいは細粒剤の形態で、機能性食品として提供することができる。また、かかる顆粒剤あるいは細粒剤に適当な滑沢剤を加え、打錠することにより錠剤の形態での機能性食品として提供することができる。
そのような添加剤、賦形剤等としては、例えば、デンプン、乳糖、白糖、結晶セルロース、リン酸水素カルシウム等の賦形剤;アカシア、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸、ゼラチン、ポリビニルピロリドン等の結合剤;ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク等の滑沢剤;加工デンプン、カルシウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の崩壊剤、さらには、香料、甘味剤等を挙げることができる。
また、本発明が提供するそば芽抽出エキス含有粉末状組成物は、例えば植物油、脂肪酸トリグリセライドのような脂肪酸エステル等の油性成分に溶解させ、ゼラチン等の皮膜によるソフトカプセル状の形態での機能性食品として提供することもできる。
そのような植物油としては、大豆油、ゴマ油、亜麻仁油、コーン油等を挙げることができる。
本発明が提供する機能性食品にあっては、その目的と機能を損なわない範囲において、一般的に機能性食品に添加することができる、他の成分を添加することができる、そのような成分としては、ビタミン類、例えば、ビタミンE、ビタミンD類、β−カロチン等を挙げることができる。
本発明が提供する機能性食品におけるそば芽抽出エキス含有粉末状組成物の含有量は、一概に限定することはできない。しかしながら、そば芽抽出エキス含有粉末状組成物がそばの若芽における搾汁の醗酵液を、凍結乾燥して得た粉末であることから、そばの有効成分がそのまま含有されたものである。したがって、例えば軟カプセルとしての形態を有する機能性食品の場合には、そのカプセルの重量として400mg中、例えば、そば芽抽出エキス含有粉末状組成物50〜150mg程度を含有する内容物として200〜300mgを含有させることができる。
一方、本発明が提供する機能性飲料としては、そばの若芽の搾汁液について、乳酸菌および/または酵母菌の醗酵により得られた醗酵液の上清液である。この上清液は、醗酵液をそのまま静置させるか、あるいは遠心分離や濾過により上清液を採取することにより製造することができる。
さらに別法としては、上記で製造されたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を、再度水などの水溶液に溶解させ、その溶解液を採取することにより、本発明が目的をする機能性飲料を製造することができる。例えば、炭酸溶液に溶解させ、炭酸飲料としての機能性健康飲料とすることもできる。
かくして製造された機能性食品/飲料は、その目的と機能を損なわない範囲において、所望により一般的に機能性食品に添加することができる他の成分を添加し、機能性飲料として提供される。そのような添加物としては、砂糖、グラニュー糖、サッカリン、アスパルテーム等の甘味料をはじめ、例えば、抗酸化剤、安定剤、配糖体、矯味料、色素、香料またはビタミン類等を挙げることができる。
抗酸化剤としては、カテキン類、イソフラボン類、ルチン、ケルセチン、クロロゲン酸、ビタミンPまたはヤマモモ抽出物等が挙げられる。
安定剤としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナンまたはレンネットカゼインなどのタンパク質を挙げることができる。
また配糖体としては、ルチン配糖体、ケルセチン配糖体またはビタミンP配糖体等を挙げることができる。
さらに、矯味料としては、例えば、グリシン、グリチルリチン酸、それらの塩または食塩等を挙げることができる。
色素としては、食品添加物として安全性が認められているものであればどのようなものでもよく、例えば、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号、食用青色2号、食用赤色2号アルミニウムキレート、食用黄色4号アルミニウムキレート、食用黄色5号アルミニウムキレート、食用青色1号アルミニウムキレートまたは食用青色2号アルミニウムキレートなどを挙げることができる。
また、上記香料としては、例えば天然香料または合成香料などが挙げられ、天然香料としては、例えば草根、木皮、花、果実、果皮またはその他の植物を素材として常法にしたがって調製された香料含有物等が挙げられる。このような天然香料には、天然素材を水蒸気蒸留法、圧搾法または抽出法等によって処理して分離した精油成分も含まれる。
さらに、コーヒー由来香料、紅茶由来香料、緑茶由来香料、ウーロン茶由来香料、ココア由来香料、ハーブ由来香料、スパイス由来香料またはフルーツ由来香料等を挙げることもできる。
またビタミン類としては、例えば、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD、ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸カルシウムまたは葉酸等が挙げられる。
このようにして得られた本発明の機能性食品ならびに機能性飲料は、そばの若芽を原料としていることから、ルチン、各種ビタミン類をはじめ、鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛等の金属を豊富に含むものであり、それらが相まって体内で吸収しやすいものとなり、種々の効能を発揮することとなる。また、そばの若芽エキスを濃縮して含むことから、極めて薬効のある食品、飲料として提供される。
ところで、そばは卵、牛乳、小麦、落花生と共に、食品衛生法によるアレルギー物質を含む特定原料5品目の一つであり、食品アレルギーが問題となる。しかしながら、驚くべきことに、本発明が提供するそばの若芽から得たそば芽抽出エキス含有粉末状組成物には、厚生労働省により通知された方法においては、食品アレルギー物質が全く無いことが判明した。したがって、そばに対するアレルギーを有している人にとっても、安心して本発明が提供する機能食品、機能性飲料を摂取することができる。
以上のようにして提供される本発明のそば芽抽出エキス含有粉末状組成物は、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎に対する予防効果があり、体内の血流を改善し、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害に基づく血圧降下作用、静脈瘤の予防効果に優れたものであることが判明した。
また、高血圧・脳卒中など生活習慣病の危険要因の低減・除去効果として、心拍数低下作用、血中中性脂肪低下作用を有することが判明した。
以下に本発明を実施例、試験例により詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例、試験例に限定されるものではない。
実施例1そばの若芽抽出エキスの製造
そばの種子を水に浸漬させ、水耕栽培用の苗床に種を撒き、発芽させ、茎が15cm程度までに伸長した段階で収穫した。収穫したそばの若芽の根の部分を取り除き、よく洗浄した。次いで、ミキサーにより破砕し、搾り機により搾汁液を得た。搾汁液は、適当な網目を用いた濾過により未破砕の葉などを取り除いた。10kgのそばの若芽から、ほぼ0.8から1.0Lの搾汁液が得られた。
得られた搾汁液を、5〜10℃程度の冷蔵室に3〜4日保存し、一旦乳酸菌醗酵および/または酵母菌醗酵を開始させ、醗酵がはじまった段階で搾汁液を完全に凍結させた。凍結は、−20〜−30℃程度の冷凍室に保存することで行った。凍結が完了した時点で、室温に戻し、解凍させた。解凍は、凍結した搾汁液の入った容器を室温に放置することによる自然解凍で行った。この自然解凍により、解凍し始めた部分から乳酸菌醗酵および/または酵母菌醗酵が開始され、醗酵は10〜15日程度で完了した。醗酵が完了した搾汁液をそのまま凍結乾燥し、粉末状のそばの若芽抽出エキス(そば芽抽出エキス含有粉末状組成物)を得た。
試験例1アレルゲンの有無の検討
上記で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物について、特定原材料測定キットによる、アレルギー物質の含有の有無を検討した。
モリナガ特定原材料測定キットおよび日本ハムFASTKITエライザキットによるELISA法により、厚生労働省通知「特定原材料(卵、乳、小麦、そば、落花生)の検査方法」に記載の方法により、上記で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物について、アレルギー物質の含有の有無を検討した。
その結果、モリナガ特定原材料測定キットおよび日本ハムFASTKITエライザキットの両試験法によっても、アレルギー物質は検出されなかった。
以上の結果から、本発明が提供するそば芽抽出エキス含有粉末状組成物には、そばアレルギーを惹起させるアレルギー物質は含有されておらず、安全性の高いものであることが判明した。
試験例2ルチン、ポリフェノールの含有試験
上記実施例1で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物について、Folin-Denisタンニン酸換算法によるルチンとポリフェノールの含有量を測定した。
その結果を下記表1に示した。
Figure 2005304355
試験例3そば芽抽出エキス含有粉末状組成物の血圧および体脂肪蓄積性に及ぼす効果
フルクトースをラットに長期間投与すると、体脂肪量の増加を引き起こすことが報告されている(日薬理誌、Vol.117, 77-86 (2001))。フルクトース水を飲料水として与えた本態性高血圧ラット(SRHラット)を対照として、糖分の過剰な摂取および本態性高血圧症に基づいた病的状態に対する、そば芽抽出エキス含有粉末状組成物の効果を検討した。
(方法)
1.試験動物/試験群
7週齢のSRH/Izm系ラット(以下、SHR)を日本エスエルシー株式会社(中伊豆支所、引佐支所)より購入し、10日間の馴化飼育を行った後、8週齢で以下の群に分け実験に使用した。
正常群:給水として水道水を与え、給餌としてCE-2粉末飼料(日本クレア社製)を自由に摂餌させたSHR群(1群6匹)
対照群:給水として、フルクトース(和光純薬工業社製)を水道水に25重量%となるように溶解した水溶液を与え、給餌としてCE-2粉末飼料(日本クレア社製)を自由に摂餌させたSHR群(1群6匹)
被検群:給水として、フルクトース(和光純薬工業社製)を水道水に25重量%となるように溶解した水溶液を与え、給餌として、上記実施例1で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を1重量%混合したCE-2粉末飼料(日本クレア社製)を自由に摂餌させたSHR群(1群6匹)
2.投与経路/投与方法/投与期間
投与経路は混餌経口とし、被験飼料を6週間連日自由に摂取させた。また、投与期間中給水(水道水またはフルクトース水溶液)を自由摂取させた。給餌および給水操作は、試験開始日、開始後5、8、12、15、19、22、26、29、33、36、40および43日後に行った。
3.試験項目
(1)心拍数/血圧
試験開始日、試験開始21日後および42日後に、非観血式自動血圧測定装置(BP-98A、ソフトロン社製)を用いて、非観血法(テイルカフ法)により心拍数および血圧(収縮期、拡張期、平均)を測定した。
なお、測定前にラットを保定具に収容し、保温温度を37℃に設定して5〜15分間の保温中に測定を行った。
(2)血中総中性脂肪量(TG)/総コレステロール量(TC)/グルコース量(Glu)
試験開始日、試験開始21日後および42日後に、非絶食下・エーテル麻酔下で、頸静脈から採血(1mL以上)し、遠心分離して得た血清を用いて、トリグリセライド量(TG、酵素法)、総コレステロール量(TC、酵素法)およびグルコース量(Glu、ヘキソキナーゼ・G-6-PDH法)を、日立7150自動分析装置を用いて測定した。さらに、試験開始42日後の血清については、ELISAキット(レビスインスリン−ラット−T、シバヤギ社製)を用いて,コロナマイクロプレートリーダMTP-32(コロナ電気社製)により、インスリン濃度を測定した。
(3)剖検(臓器重量等の変化)
試験開始46日後に、エーテル麻酔下に放血致死させ、全身の肉眼的所見を観察し、臓器重量の変化を観察した。
(結果)
1.心拍数/血圧
心拍数の変化を図1に示した。
図中に示した結果からも判明するように、そば芽抽出エキス含有粉末状組成物投与群(被検群)の心拍数には顕著な変化が出現した。そば芽抽出エキス含有粉末状組成物投与群(被検群)の心拍数の平均値は、試験開始日では439回/分、試験開始後21日目には460回/分、試験開始後42日目には473回/分であった。これに対して、対照群における心拍数の平均値は、試験開始日では453回/分であったが、試験開始後21日目には494回/分に上昇しており、試験開始後42日目には501回/分となっていた。以上の結果として、試験開始後21日目では、対照群との比較において顕著な低値が認められた(**P<0.05)。また、試験開始後42日目では有意差はでていないが、心拍数低下の傾向は維持されていた。
収縮期血圧の変化を図2に、拡張期血圧の変化を図3に、平均血圧の変化を図4に示した。
図中に示した結果からも判明するように、収縮期血圧、拡張期血圧および平均血圧については、正常群と被検群との間には、有意な差異は認められなかった。
しかしながら、対照群と被検群との間では、収縮期血圧については、試験開始後21日目では、被検群は対照群と比較して、有意な低値が認められた(*P<0.05)。
また、拡張期血圧および平均血圧は、試験開始後21日目および42日目で、被検群は対照群と比較して、有意な低値が認められた(**P<0.05,*P<0.10)。
以上の結果から判断すると、本発明が提供するそば芽抽出エキス含有粉末状組成物は、心拍数を低下させ心臓への負担を緩和し、血圧を低下させることによって高血圧・脳卒中など生活習慣病の危険要因の低減・除去効果を発揮するものといえる。
2.血中総中性脂肪量(TG)/総コレステロール量(TC)/グルコース量(Glu)
血中総中性脂肪量(TG)の変化を図5に、総コレステロール量(TC)の変化を図6に、グルコース量(Glu)の変化を図7に示した。
図中に示した結果から判明するように、血中総中性脂肪量(TG)、総コレステロール量(TC)およびグルコース量(Glu)は、試験開始後21日目および42日目で、対照群は正常群よりも有意な高値を示していた。
さらに、これらの値は、被検群について、対照群との比較において有意な低値が認められた(**P<0.05,*P<0.10)。
以上の結果から判断すると、本発明が提供するそば芽抽出エキス含有粉末状組成物は、血中総中性脂肪量(TG)を有意に低下させているものであった。すなわち、本発明のそば芽抽出エキス含有粉末状組成物は、血中の中性脂肪量を低下させることによって高血圧・脳卒中など生活習慣病の危険要因の低減・除去効果を発揮するものといえる。
なお、インスリンの値については、フルクトース含有水溶液を摂水した対照群は正常群よりも有意な高値を示したが、被検群におけるインスリンの値は対照群との比較において有意な差異は認められなかった。
3.剖検(臓器重量等の変化)
全試験ラットについて臓器の異常は観察されなかった。また、臓器重量に有意な異常は認められなかった。
なお、全期間中試験動物の一般症状を観察したが、異常を認めず、また体重の変化についても、正常群、対照群、被検群の間に有意な差異は認められなかった。
上記したSHRを使用した試験例3より、本発明が提供するそば芽抽出エキス粉末状組成物は、高血圧・脳卒中など生活習慣病の危険要因の低減・除去効果を発揮するものであることが示唆されたことから、実際のヒトに対する試験を検討した。
試験例4そば芽抽出エキス含有粉末状組成物の末梢血流改善効果(冷え性:その1)
実施例1で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を含有する、後記実施例2に記載の機能性健康食品(ソフトカプセル剤)を、冷え性に悩んでいる女性(9名)を対象に飲用(20カプセル)してもらい、飲用前および飲用後30分後、BCチェッカー(フューチャー・ウエイブ社製)により、右足の親指における末梢血流循環状態を測定した。
なお、被験者にはインフォームド・コンセントによる説明を十分に行い、その承諾のうえに試験を行った(以後の試験も同様である)。
BCチェッカーは、末梢血流循環について、加速度脈波波形パターンにより、末梢血液循環の評価を行うもので、波形タパターンをA〜G(そのなかでさらに細分化)に分け、さらにこれをスコア化(−120〜+120までの範囲でスコア化)し、年齢と共に、波形パターンとスコアで末梢血液の循環を評価するシステムである。
(1)波形パターンの評価
波形パターンの評価は、以下のとおりである。
A:通常元気な若者にみられる波形で、血液循環がよい状態。
B:血液循環が不十分になっていく経過の中でみられるが、まだ良い状態(但し、20代でこの波形を示す場合は要注意である)。
C:血液循環が不十分になってきた状態を示し、特に30代までの人でこの波形を示す場合は要注意である。
D〜G:血液循環がかなり悪い状態を示す。
(2)スコアの評価
加速度脈派加齢指数として、一般に−120から+120の値をとり、上記の波形との関係で、波形がA+に近いほど高いスコアになり、G−に近いほど低いスコアになる。
また、同じ波形でもスコアが+120と+100の場合は、+120の方が、より血液循環が良好な状態を示すこととなる。
その結果を表2に、まとめて示した。
Figure 2005304355
表中の結果からも判明するように、冷え性を訴えている女性全員が、本発明のそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を含有する機能性健康食品(ソフトカプセル剤)を飲用することにより、末梢血流の循環が改善され、いわゆる「血液サラサラ」の状態を取り戻すことができた。
また、飲用直後から、身体がぽかぽかと温まり、発汗性があると体感した報告がなされた。
試験例5そば芽抽出エキス含有粉末状組成物の末梢血流改善効果(冷え性:その2)
実施例1で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を含有する、後記実施例2に記載の機能性健康食品(ソフトカプセル剤)について、冷え性に悩んでいる女性(8名)を対象に14日間飲用(12カプセル/日)してもらい、飲用前、飲用中の4日目および10日目、ならびに飲用終了後3日目(飲用開始後17日目)に、BCチェッカー(フューチャー・ウエイブ社製)により、右足の親指における末梢血流循環を測定した。
なお、評価の基準は、試験例4と同様である。
その結果を、表3に示した。
Figure 2005304355
被験者のいずれも、末梢血流の循環が改善されており、それに伴い冷え性か改善されていることが判明した。
試験例6そば芽抽出エキス含有粉末状組成物の末梢血流改善効果(肌荒れ/乾燥肌)
実施例1で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を含有する、後記実施例2に記載の機能性健康食品(ソフトカプセル剤)について、肌荒れ/乾燥肌に悩んでいる女性(8名)を対象に14日間飲用(12カプセル/日)してもらい、飲用前、飲用中4日目および10日目、ならびに飲用終了後3日目(飲用開始後17日目)に、BCチェッカー(フューチャー・ウエイブ社製)により、右足の親指における末梢血流循環を測定した。
なお、評価基準は、試験例3と同様である。また、肌荒れ/乾燥肌に対する自己評価を試みた。
その結果を、表4に示した。
Figure 2005304355
表中の結果からは、良好に末梢血流の循環が改善されていることが判明した。また、試験終了後において、被験者の肌荒れ/乾燥肌の改善の有無を自己評価によるアンケート調査したところ、約半数に近い被験者に、肌荒れ/乾燥肌の改善が認められたとの結果であった。
試験例7そば芽抽出エキス含有粉末状組成物の末梢血流改善効果(高血圧症)
実施例1で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を含有する、後記実施例2に記載の機能性健康食品(ソフトカプセル剤)について、血圧の高めの男性(7名)[医療機関からの処方による、降圧剤を服用していない者]を対象に、14日間飲用(12カプセル/日)してもらい、飲用前、飲用中4日目および10日目、ならびに飲用終了後3日目(飲用開始後17日目)に、最高/最低血圧を測定し、その血圧降下作用の有無を検討した。
その結果を、表5に示した。
Figure 2005304355
表中の結果から血圧降下作用は余り明確には出ていないが、本発明の機能性健康食品を飲用中において、血圧の低下傾向が認められた。
なお、同時にBCチェッカー(フューチャー・ウエイブ社製)による末梢血流循環を測定しところ、末梢血流循環の改善が認められていた。その結果を表6に示した(7番目の被験者は実施せず)。
Figure 2005304355
試験例8そば芽抽出エキス含有粉末状組成物の末梢血流改善効果(静脈瘤)
実施例1で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を含有する、後記実施例2に記載の機能性健康食品(ソフトカプセル剤)について、静脈瘤に悩んでいる女性(5名)を対象に14日間飲用(12カプセル/日)してもらい、飲用前、飲用中4日目および10日目、ならびに飲用終了後3日目(飲用開始後17日目)に、BCチェッカー(フューチャー・ウエイブ社製)により、右足の親指における末梢血流循環を測定した。
なお、評価基準は、試験例3と同様である。
その結果を、表7に示した。
Figure 2005304355
表中に示した結果からも、末梢血流の循環は改善された。なお、静脈瘤の消失は明確に認められなかった。
以上に記載した試験例4〜8の実際の飲用試験において、本発明の機能性健康食品を飲用し始めてから14日間は、加速度脈派加齢指数(スコア)である末梢血管の血流の数値が高くなっていることから、血流改善作用があることが確認された。また、本発明の機能性健康食品を飲用中止後においては、スコアが飲用中と比較して下がったことから、本発明の機能性健康食品を毎日飲用するのが好ましいものと判断された。
また、本発明の機能性健康食品の飲用により、末梢血流のスコアに変化があり、波形も安定していることから、末梢血管の血流が一定化していくものと思われる。
試験例9そば芽抽出エキス含有粉末状組成物のアトピー性皮膚炎への適用
実施例1で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を含有する、後記実施例2に記載の機能性健康食品(ソフトカプセル剤)につて、アトピー性皮膚炎に悩んでいる20代の女性(3名)に、毎日12カプセルを飲用してもらった。その結果、飲用開始1ヶ月程度でアトピー性皮膚炎の緩解が認められ、皮膚の発疹、痒みが無くなり、その後の飲用中においてもアトピー性皮膚炎の再発が認められなかった。また、併せて喘息症状の緩解もみとめられた。
試験例10そば芽抽出エキス含有粉末状組成物のACE阻害活性
実施例1で得たそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を、室温下に蒸留水で抽出し、その抽出液を1.5、2、2.5、5および7.5倍に希釈した溶液を試験液として用いた。
ACE阻害活性は、Cushman, D.W.等の方法[Biochemistry, 16: 5484(1977)]に準じて行った。すなわち、試験液30μLを、0.608M食塩含有0.1Mホウ酸緩衝液(pH8.3)に溶解した7.6mMの馬尿酸−His−Leu溶液250μLと混合して、37℃にて5分間インキュベートした。次いで、6mUのACE溶液100μLを加え、37℃にて30分間インキュベートした。0.1N塩酸水溶液250μLを反応液に添加して反応を停止し、酢酸エチルを加え、よく混合し遊離の馬尿酸を抽出した。反応混合溶液を遠心分離後、上清液(酢酸エチル)中の遊離馬尿酸量をHPLCにて測定した。
各希釈濃度試験液における遊離馬尿酸量を、AEC阻害率(%)と共にグラフ上にプロットし、そのグラフから、50%ACE阻害活性濃度を求めた。
その結果、50%ACE阻害活性濃度は、そば芽抽出エキス含有粉末状組成物として、291μg/mLであった。
実施例2機能性健康食品の製造(ソフトカプセル剤)
実施例1で得られたそば芽抽出エキス含有粉末状組成物を用いて、以下の処方により、セラチン皮膜でソフトカプセル剤を製造した。
(処方)
そば芽抽出エキス含有粉末状組成物 84.00mg
亜麻仁油 41.00mg
シソ油 41.00mg
ゴマ油 41.00mg
ビタミンE含有植物油α−1000 16.57mg
グリセリン脂肪酸エステル/ミツロウ/
大豆レシチン 25.89mg
β−カロチン 0.53mg
ビタミンD 0.01mg
合計 250.00mg
(方法)
上記成分を加温して均一に混合し、ソフトカプセルの製造法に順次、一粒中にそば芽抽出エキス含有粉末状組成物84mgを含有する上記組成250mgを内容物とし、ゼラチン皮膜で被覆した400mg重量のソフトカプセルを得た。
実施例3機能性健康飲料(炭酸飲料)の製造
(組成) (重量部)
グラニュー糖 8.0
濃縮レモン果汁 1.0
L−アスコルビン酸 0.10
クエン酸 0.10
クエン酸ナトリウム 0.05
着色料 0.05
香料 0.15
炭酸水 85.55
そば芽抽出エキス含有粉末状組成物 5.00
全量 100.00
上記処方により、そば芽抽出エキス含有粉末状組成物を含有する炭酸飲料としての健康飲料を得た。
以上説明したように、本発明は、ポリフェノールであるルチンをはじめとするそばの有効成分を、効果的に摂取しうる機能性食品、ならびに機能性飲料を提供する。本発明が提供する機能性食品ならびに機能性飲料は、そばの若芽をそのまま搾汁として、乳酸醗酵あるいは酵母醗酵させたものであり、アトピー性皮膚炎用、喘息予防用、花粉症予防用、アレルギー性鼻炎予防用、糖尿病予防用、動脈硬化予防用、血流改善用、適正血圧調整用、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害用、静脈瘤の予防用に広く使用される。
したがって、そばを食するのが苦手な人も、摂取しやすい、そばの有効成分を含有する機能性食品、機能性飲料として、極めて効果的なものである。
試験例3における、心拍数の変化を示した図である。 試験例3における、収縮期血圧の変化を示した図である。 試験例3における、拡張期血圧の変化を示した図である。 試験例3における、平均血圧の変化を示した図である。 試験例3における、血中総中性脂肪量(TG)の変化を示した図である。 試験例3における、総コレステロール量(TC)の変化を示した図である。 試験例3における、グルコース量(Glu)の変化を示した図である。 図中、PreまたはDay1は試験開始1日目、Day21は試験開始後21日目、Day22は試験開始後22日目、Day42は試験開始後42日目、Day43は試験開始後43日目を表わす。 図において、−▲−は正常群を、−●−は対照群を、−■−は被検群を示す。

Claims (13)

  1. そば芽の搾汁を醗酵させ、凍結乾燥して得た粉末を含有することを特徴とする機能性食品。
  2. さらに、植物油を含む請求項1に記載の食品。
  3. さらに、β−カロチン及び/又はビタミンDを含む請求項1または2に記載の食品。
  4. そば芽が、そばの種子を発芽させて発育させた3〜20cm程度の茎を有するそばの若芽である請求項1、2または3に記載の食品。
  5. 醗酵させる前に、そば芽の搾汁を一旦冷凍し、凍結した後に解凍させる請求項1、2または3に記載の食品。
  6. アトピー性皮膚炎用、喘息予防用、花粉症予防用、アレルギー性鼻炎予防用、糖尿病予防用、動脈硬化予防用、血流改善用、適正血圧調整用、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害用、静脈瘤の予防用に使用されるものである請求項1ないし5のいずれかに記載の機能性食品。
  7. 心拍数低下作用、血中中性脂肪低下作用を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の機能性食品。
  8. そば芽の搾汁を醗酵して得た上清液からなることを特徴とする機能性飲料。
  9. 上清液が、そば芽の搾汁を醗酵させ、凍結乾燥して得た粉末を水溶液に溶解させ得た溶液の上清液である請求項8に記載の機能性飲料。
  10. そば芽が、そばの種子を発芽させて発育させた3〜20cm程度の茎を有するそばの若芽である請求項8または9に記載の機能性飲料。
  11. 醗酵させる前に、そば芽の搾汁を一旦冷凍し、凍結した後に解凍させる請求項8、9または10に記載の機能性飲料。
  12. アトピー性皮膚炎用、喘息予防用、花粉症予防用、アレルギー性鼻炎予防用、糖尿病予防用、動脈硬化予防用、血流改善用、適正血圧調整用、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害用、静脈瘤の予防用に使用されるものである請求項8ないし11のいずれかに記載の機能性飲料。
  13. 心拍数低下作用、血中中性脂肪低下作用を有する請求項8ないし11のいずれかに記載の機能性飲料。
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