JP2005302457A - 蒸着マスクおよびその製造方法並びに有機電界発光装置の製造方法 - Google Patents

蒸着マスクおよびその製造方法並びに有機電界発光装置の製造方法 Download PDF

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茂雄 藤森
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Abstract

【課題】高精度のパターニングが可能な、薄い精密パターンマスクを有する蒸着マスクとその製造方法を提供すること、その蒸着マスクを使用することで開口率の高い有機電界発光装置を提供すること。
【解決手段】
蒸着パターンに対応した蒸着開口部配列をもつ厚さ20μm以下の精密パターンマスクが、厚さ1mm以上のフレームに固定されていることを特徴とする蒸着マスク。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜パターンの形成に使用される蒸着マスクおよびその製造方法、並びに該蒸着マスクを使用して薄膜層が形成される有機デバイス、特に有機電界発光装置の製造方法に関する。
有機電界発光装置は、陽極から注入される正孔と陰極から注入される電子とが両極に挟まれた有機発光層内で再結合することにより発光するものである。その代表的な構造は、基板上に形成された第一電極、少なくとも有機化合物からなる発光層を含む薄膜層および第二電極を積層したものであり、駆動により生じた発光は、装置の透明サイドから外部に取り出される。このような有機電界発光装置では、薄型、低電圧駆動下での高輝度発光や、発光層の有機化合物を選択することによる多色発光が可能であり、発光デバイスやディスプレイなどに応用される。
有機電界発光装置の製造においては発光層などをパターニング形成することが必要であり、その作製方法が種々検討されてきた。微細なパターニングが要求される場合、代表的な手法としてフォトリソグラフィ法が用いられる。有機電界発光装置の第一電極の形成にはフォトリソグラフィ法が適用できるが、発光層や第二電極の形成においては、ウエットプロセスであることに伴う問題があるため、適用困難なケースが多い。したがって、発光層や第二電極の形成には、真空蒸着、スパッタリング、化学的気相成長法(CVD)などのドライプロセスが適用される。このようなプロセスで薄膜をパターニング形成する手段として、マスク蒸着法が適用されることが多い。
ディスプレイとして活用される有機電界発光装置の発光層のパターニング精細度は相当に高い。単純マトリクス方式では発光層はストライプ状にパターニングされた第一電極上に形成されるのであるが、第一電極の線幅は、通常100μm以下であり、そのピッチは100μm程度である。また、第二電極はストライプ状に数100μmピッチで形成され、その細長い電極の長さ方向に低電気抵抗であり、かつ幅方法に隣り合う電極同士は完全に絶縁されていることが必須である。アクティブマトリクス方式においても、発光層は同様かそれ以上の精細度にてパターニングされる。
したがって、そのパターニングに用いるマスクも必然的に精細度の高いものとなる。このようなマスクは、撓みなどによる変形の影響が大きいため、開口部のサイズおよび形状を保持してパターン加工精度を維持していくため、必要に応じて部分的に補強線を導入する技術(例えば、特許文献1参照)や、2種類のマスクを組み合わせる技術(例えば、特許文献2、3参照)が開示されている。
発光層パターニングに用いられる従来の精密パターンマスク30の例を図17に示す。各画素に対応した開口部32とその変形を防ぐための補強線33を有する。開口部は有機電界発光装置の画素に対応したパターンであり、補強線は画素と画素の隙間である非発光領域に位置させる。
精密パターンマスクが厚いと微細な開口部や補強線を高精度に形成することが難しい。さらに、図18のように精密パターンマスク自体が蒸着物に対し影となり、均一なパターンが得られない。精密パターンマスクを薄くすることができれば、開口部や補強線を高精度に形成することができ、また、蒸着影の影響が小さくなる。しかしながら、現実には精密パターンマスクの厚みを小さくすることは困難であった。そこで、図19および図20に示すように精密パターンマスクの断面をテーパー形状にすることで、蒸着影の影響を軽減する技術が開示されている(例えば、特許文献4参照)。さらには、図21および図22に示すように精密パターンマスクの断面をT字形状にすることや(例えば、特許文献5、6参照)、図23に示すように精密パターンマスクを多層構造にすることで(例えば、特許文献7参照)、蒸着影の影響を軽減する技術が開示されている。
微細加工が施されたマスクは機械的な強度が十分ではなく、それ自体では十分な平面性を保持することが困難である。したがって、基板との十分な密着を確保するために、精密パターンマスクに張力を加えてフレームに固定したものを、磁力を利用して基板に密着させる技術が開示されている(例えば、特許文献8参照)。
一般的に蒸着マスクの寸法誤差はその大きさに比例する。比較的大型の基板を用いて有機電界発光装置を製造する場合には、大きな蒸着マスクを使用するので、蒸着マスクにはさらに高精度が要求されることになる。1枚の基板から多数の有機電界発光装置を製造する、いわゆる多面取り製造では、複数個の蒸着マスクを1枚の基板に対応させる統合マスク法で、蒸着マスクの寸法誤差増大によるパターニング精度の悪化を防止する方法が知られている(例えば、特許文献9、10参照)。
特開平11−214154号公報(段落番号29、図17) 特開2000−144382号公報(請求項1、図1) 特開2000−160323号公報(請求項2、段落番号28) 特開平10−298738号公報(請求項1、図2) 特開2001−126865号公報(段落番号26、図2のロ) 特開2001−237072号公報(段落番号12、図2) 特開2003−231964号公報(請求項1、図1、図2) 特開平10−41069号公報(段落番号29、段落番号38) 特開2000−113978号公報(請求項4、段落番号24、実施例1) 特開2002−83679号公報(請求項1、実施例1、図1)
有機電界発光装置のパターニングに求められる精細度が高くなるに伴い、より薄い精密パターンマスクが求められるが、従来開示された方法では精密パターンマスクを薄くすることは困難であった。その理由を、図24に示す電鋳法を用いた従来の蒸着マスクの製造方法を例にして説明する。(a)電鋳母型37上にレジストパターン38を形成し、(b)レジストパターン38が存在しない部分に金属を析出させることで精密パターンマスク30を形成する。(c)レジストパターンを除去し、(d)電鋳母型37から精密パターンマスク30を剥がす。(e)精密パターンマスク30に張力を加えながらフレーム34に固定することで蒸着マスクを得る。
精密パターンマスク30が薄いと、剥がす際に反りが発生しやすく、例えばカールしたような状態になる。したがって、精密パターンマスク30の平面性を回復させるためには(e)の工程にて一定以上の張力を加える必要があるが、精密パターンマスク30が薄いために寸法が伸びたり、強線線が断線したり、マスク部分そのものが破れたりする問題があった。すなわち、精密パターンマスク30が薄いほど、その平面性を維持するために張力が必要になるが、一方で精密パターンマスク30が張力に耐えられない問題があった。経験的には厚さを25μmより小さくすることは困難であった。
精密パターンマスク30をエッチング法を用いて形成する場合には、エッチング工程で薄いマスクをハンドリングすることが難しくなり、平面性が悪化しやすくなる。さらに、精密パターンマスクが薄いほど平面性を維持するために張力が必要になることは電鋳法と同様であり、やはり精密パターンマスクを薄くすることには限界があった。
本発明の目的は、かかる問題を解決し、高精度のパターニングが可能な、薄い精密パターンマスクを有する蒸着マスクとその製造方法を提供すること、その蒸着マスクを使用することで開口率の高い有機電界発光装置を提供することである。
さらに、本発明は開口率の高い有機電界発光装置を、多面取りにて生産性よく製造する方法を提供することを目的とする。
本発明の蒸着マスクは、蒸着パターンに対応した蒸着開口部配列をもつ厚さ20μm以下の精密パターンマスクが、厚さ1mm以上のフレームに固定されていることを特徴とする。
また本発明の蒸着マスクの製造方法は、少なくとも下記のA〜Cの工程を含むことを特徴とする。A:電鋳法によって電鋳母型上に蒸着パターンに対応した蒸着開口部配列をもつ精密パターンマスクを形成する工程。B:前記精密パターンマスクが電鋳母型上にある状態で、前記精密パターンマスクと厚さ1mm以上のフレームとを固定する工程。C:前記精密パターンマスクとフレームとを固定した後に、前記電鋳母型から積層体を剥がす工程。
さらに本発明は、有機電界発光装置の製造方法であって、上記蒸着マスクを使用して有機電界発光装置の薄膜層をパターニングすることを特徴とする。
本発明の薄い蒸着マスクにより、開口部や補強線、位置マークと、それらのトータルピッチの高精度化を達成できる。さらに、蒸着ボケや蒸着影の影響を低減できる。本発明の蒸着マスクを使用することで、開口率が増大し、輝度や耐久性の点で優れた有機電界発光装置を製造することができる。
本発明の蒸着マスクは、蒸着材料を基板に蒸着する際に使用され、有機デバイス、とりわけ有機電界発光装置の製造に好適に用いられる。有機電界発光装置とは、基板上に第一電極、少なくとも有機化合物からなる発光層を含む薄膜層および第二電極を有するものである。このような積層構造を有する有機電界発光装置の製造方法は、概略次の通りであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
酸化錫インジウム(ITO)などの透明電極膜が形成された透明基板にフォトリソグラフィ法を適用して、一定の間隔をあけて配置された複数のストライプ状第一電極をパターニング形成する。
ついで、少なくとも有機化合物からなる発光層を含む薄膜層を、パターニングされた第一電極上に形成する。本発明において、有機電界発光装置の薄膜層の構成は特に限定されず、例えば、1)正孔輸送層/発光層、2)正孔輸送層/発光層/電子輸送層、3)発光層/電子輸送層、そして、4)以上の組み合わせ物質を一層に混合した形態の発光層のいずれであってもよい。
多色発光ディスプレイにおいて微細なパターニング形成を必須とするのは発光層である。フルカラーディスプレイの場合には、赤(R)、緑(G)、青(B)3色の領域に発光ピーク波長を有する3つの発光色に対応した発光材料を用いて3種類の発光層を順次形成する。
続いて第二電極を形成する。単純マトリクス方式では、薄膜層上に第一電極と交差する配置で、一定の間隔をあけて配置された複数のストライプ状の第二電極がパターニングされる。一方、アクティブマトリクス方式では、表示領域全体に渡って第二電極がベタで形成されることが多い。第二電極には、電子を効率よく注入できる陰極としての機能が求められるので、電極の安定性を考慮して金属材料が多く用いられる。
第二電極のパターニング後、封止を行い、駆動回路を接続して有機電界発光装置が得られる。なお、第一電極を不透明な電極とし、第二電極を透明にして画素上面から光を取り出すこともできる。また、第一電極を陰極に、第二電極を陽極にしてもよい。
本発明の蒸着マスクは、例えば、上記の有機電界発光装置の製造において発光層のパターニングに特に好適に用いられる。さらに、例示したR、G、B3色の発光領域を有する有機電界発光装置のみでなく、セグメント型やエリア(ゾーン)カラーディスプレイの発光層パターニング用の蒸着マスクにも適用できる。ここで、形成されるディスプレイは、単純マトリクス型であっても、TFT(薄膜フィルムトランジスター)等を用いたアクティブマトリクス型であってもよい。
本発明の蒸着マスクの一例を、図1から図3に示す。蒸着する際に基板側に位置する精密パターンマスク30には蒸着パターンである発光層パターンに対応した形状の開口部32と補強線33が設けられている。補強線は開口部32の変形を防止するために導入されるものであり、蒸着物をマスクすることが目的ではない。したがって、画素の上に補強線の影が生じないように、画素と画素の隙間の非発光領域に位置するように補強線は配置される。さらに、精密パターンマスク30はフレーム34に固定される。
本発明の蒸着マスクは、精密パターンマスクの厚さを20μm以下、好ましくは15μm以下と薄く形成するものであり、開口部32を精度良く形成することが可能で、かつ、補強線33も細くできる。さらに、前述の蒸着影の影響が軽減されるため、目的とする蒸着パターンの精度が向上する。また、補強線を細くできるので非発光領域を小さく設計でき、開口率が大きく、耐久性に優れた有機電界発光装置を得ることができる。精密パターンマスクの厚さは薄いほどよいが、薄すぎる場合には取り扱いが極端に難しくなるので、5μm以上であることが好ましい。
薄い精密パターンマスク30はそのままでは取り扱いが困難であり、平面性も確保できないので、フレーム34への固定が必須である。フレーム34が薄すぎると、それ自体の機械的強度が小さく、精密パターンマスク30の平面性を回復させるために精密パターンマスク30に加えられる張力に抗しきれなくなり、蒸着マスク全体が歪むことになる。フレーム34の厚さは1mm以上であることが好ましく、さらに、5mm以上であることがより好ましい。
図4から図6に示すように、精密パターンマスク30を比較的薄い補助フレーム35を介してフレーム34に固定してもよいが、補助フレーム35の強度が十分ではないと精密パターンマスク30の平面性がかえって悪化する可能性がある。図1から図3に示すように、精密パターンマスク30はフレーム34に直接固定されている方が好ましい。
図1から図6に例示した本発明の蒸着マスクと基板との位置合わせ方法は特に限定されないが、好ましくは蒸着マスクに基板との相対位置を合わせるための位置マーク36が設けられる。この位置マーク36は、開口によって構成されることが多いが、位置の基準となるために高精度なパターンが要求される。精密パターンマスク30が薄いほど位置マークパターンを精密に形成できるので、基板と蒸着マスクとの位置あわせ精度が向上する。
マスクフレームの形状は特に限定されない。1枚の基板から4面取りにて有機電界発光装置を製造する場合に使用される蒸着マスクの一例を図7から図9に示す。この場合にはフレーム34が4個の開口39を有し、精密パターンマスク30は開口部32がフレームの開口39から露出するようにして固定される。基板と精密パターンマスク30との密着性を向上させるためには、精密パターンマスク30が開口39の間に存在する桟部分ではフレーム34と固定されずに、外周部でフレーム34に固定されることが好ましい。
図7から図9に示す蒸着マスクは、4個の開口39を有する1個のフレーム34に1枚の精密パターンマスク30を固定する例であるが、4個の各開口に対して4枚の精密パターンマスクをそれぞれ固定することもできる。
本発明の蒸着マスクの別の好ましい形態を図10から図12に示す。精密パターンマスク30は全面に渡って開口部32を有する。そのうち、実際に必要とされる蒸着パターンに対応するものを有効開口部、それ以外をダミー開口部とする。両者は同一のパターンであっても、そうでなくても構わない。精密パターンマスク30の下方には補助マスク31が配置される。補助マスク31の開口40は前記有効開口部を露出する(補助マスク31が前記ダミー開口部を概略覆う)ように配置される。このようにすることで、例えば張力や熱膨張による精密パターンマスク30の寸法変化や歪みが面内で均一化され、寸法精度の悪化を最小限に留められる効果がある。
精密パターンマスク30と補助マスク31を貼り合わせても、重ね合わせても良く、重ねる場合には互いが接触していなくてもよい。しかし、より高精度のパターニングをおこなうためには、精密パターンマスク30はフレーム34に直接固定され、かつ、精密パターンマスク30に不要な力が加わり、寸法精度に影響を与えないように、補助マスク31は、例えばフレームの内側に固定するなど、フレームの少なくとも一部に支持され、精密パターンマスク30とは直接固定されていないことが好ましい。
上記補助マスクの機能をフレームに兼用させることもできる。すなわち図7から図9に示した蒸着マスクにおいて、精密パターンマスク30にダミー開口部を設けて、それをフレーム34が概略覆うようにして両者を固定することで、同様の効果が期待できる。
ダミー開口部は精密パターンマスクの面内の歪みを均一化するために導入するものであるから、フレームの開口(内側)である蒸着エリアにおけるその形状や開口率は有効開口部のそれらと大きく違わないことが好ましい。具体的には、蒸着エリアにおけるダミー開口部の開口率が、有効開口部の開口率の50〜200%であることが好ましい。さらには、ダミー開口部の形状と開口率が有効開口部のそれらと概略一致していることがより好ましい。
本発明の精密パターンマスクあるいは補助マスクは、例えば、ステンレス鋼、銅合金、鉄ニッケル合金、アルミニウム合金などの金属系材料、各種樹脂材料を用いて作製されるが、使用材料は特に限定されるものではない。パターンが精細であるため、精密パターンマスクの強度が十分でなく、有機電界発光装置の基板との密着性を磁力によって向上させる必要がある場合には磁性材料を用いてもよい。好適な例としては、純鉄、炭素鋼、W鋼、Cr鋼、Co鋼、KS鋼などの焼入硬化磁石材料、MK鋼、AlNiCo鋼、NKS鋼、CuNiCo鋼などの析出硬化磁石材料、OPフェライト、Baフェライトなどの焼結磁石材料、ならびにSm−Co系やNd−Fe−B合金(パーマロイ)などの金属磁心材料、Mn−Zn系、Ni−Zn系、Cu−Zn系などのフェライト磁心材料、カーボニル鉄、Moパーマロイ、センダストなどの微粉末を結合剤とともに圧縮成型させた圧粉磁心材料が挙げられ、好ましく用いられる。これらの磁性材料を薄い板状に成型したものから精密パターンマスクを作製することが好ましく、また、ゴムや樹脂に磁性材料の粉末を混入してフィルム状に成型したものも好ましく用いられる。補助マスクを使用する際には、精密パターンマスクと補助マスクの両方が磁性材料であっても、そうでなくても構わないが、精密パターンマスクを磁性材料、補助マスクを非磁性材料で形成することが好ましい。
本発明の精密パターンマスクは基板と接触することがある。静電気の放電が基板との間に起こり、形成した薄膜層に損傷を与えることを防止するため、精密パターンマスクは導電性のある材料からなることが好ましい。具体的には電気抵抗率が1Ωcm以下であることが好ましい。
フレームについても上記で例示した材料を使用することができるが、蒸着時の熱の影響によりフレームの寸法が変化すると、それに固定される精密パターンマスクの寸法まで変化してしまうので、フレームは特に低熱膨張材料からなることが好ましい。具体的には、フレームの熱膨張係数が20〜50℃の範囲で2×10-6/K以下であることが好ましく、1×10-6/K以下であればさらに好ましい。それぞれに対応する材料としてインバー合金やスーパーインバー合金を例示することができる。
本発明の蒸着マスクの製造方法は、A:電鋳法によって電鋳母型上に蒸着パターンに対応した蒸着開口部配列をもつ精密パターンマスクを形成する工程、B:前記精密パターンマスクが電鋳母型上にある状態で、前記精密パターンマスクと厚さ1mm以上のフレームとを固定する工程、C:前記精密パターンマスクとフレームとを固定した後に、前記電鋳母型から積層体を剥がす工程、を含むことを特徴とする。本発明の、電鋳法を用いた蒸着マスクの製造方法の具体例を図13を用いて説明する。(a)電鋳母型37上にレジストパターン38を形成し、(b)レジストパターン38が存在しない部分に金属を析出させることで精密パターンマスク30を形成する。この際、精密パターンマスク30には引っ張り応力が内包されるように形成することが好ましい。(c)レジストパターンを除去し、(d)精密パターンマスク30が電鋳母型37上にある状態で、厚さ1mm以上のフレーム34を精密パターンマスク30に固定する。最後に(e)電鋳母型37から一体化された精密パターンマスク30とフレーム34を剥がす。
厚さ20μm以下の薄い精密パターンマスク30を、厚さ1mm以上の丈夫なフレーム34に直接固定することで補強してから剥がすので、精密パターンマスクの反りや破れが発生しない。精密パターンマスク30に引っ張り応力が内包されていれば、電鋳母型37から剥がした後に精密パターンマスク30が縮もうとする。しかし、精密パターンマスク30は周囲にてフレーム34に固定されているので、結果的には精密パターンマスク30に張力を加えてフレーム34に固定した状態と同じことになる。これにより、薄い精密パターンマスク30の平面性が確保される。また、従来法では電鋳母型37から剥がした後に精密パターンマスク30に張力を加えるので、その際の精密パターンマスク30の寸法変化が避けられなかったが、本発明の手法では、丈夫なフレーム34に固定してから剥がすので、寸法変化も最小限にできる。
フレーム34が薄いと、精密パターンマスク30を剥がす際の外力や、剥がした後の引っ張り応力により、フレーム34が変形する。したがってフレーム34は十分な強度を発現する厚さを有することが好ましい。また、フレーム34に固定された精密パターンマスク30を剥がしやすいように、比較的薄い母型を使用することができる。
精密マスクパターンとフレームとの固定には、接着剤や電着現象、レーザーや電子ビームを用いた溶接法などを利用できる。接着剤を用いた固定方法は、熱の影響が小さく、簡便な手法である。20〜40℃の温度範囲で接着剤を硬化させることにより両者を固定することが好ましい。両者を固定する温度を20〜40℃の範囲で変化させることにより、精密パターンマスク30寸法や引っ張り応力を微調整することもできる。
接着剤は室温付近でも硬化可能な2液硬化型のものが好ましい。接着剤に導電性を持たせることで、精密パターンマスクをフレームと蒸着装置を通じて接地させることもできる。また、電着現象を利用して、ニッケル系金属などを析出させ、両者を固定する手法も、好ましい方法として例示できる。
本発明において、蒸着材料は特に限定されず、例えば、有機電界発光装置を形成する蒸着材料の好適な例としては、正孔注入層、正孔輸送層、発光層(ホストおよびゲスト)、電子輸送層、電子注入層を構成する有機材料などが挙げられる。好ましくは、分子量200〜2000の低分子量有機材料が用いられる。低分子量有機材料の形態は特に限定されないが、通常は粉末状である。また、有機電界発光装置における、第二電極を形成する金属材料も蒸着材料として挙げることができる。
蒸着材料を基板に蒸着し薄膜層を形成するプロセスは特に限定されないが、例えば、常温で固体である蒸着材料を蒸着源に充填し、蒸着源を加熱することで該蒸着材料を溶融あるいは昇華させる。該蒸着材料の蒸気が基板上に付着することで薄膜層が形成される方法が好ましく用いられる。
本発明において、基板に使用される材料は特に限定されないが、例えば、ガラス、セラミックス、半導体、樹脂などが好ましく用いられる。ガラス、セラミックス、半導体は厚さ1.1mm以下0.1mm以上であることが好ましく、樹脂は厚さ0.5mm以下0.05mm以上のフィルム状であることが好ましい。基板は薄い方が重量等の点で有利であり、また、一定の厚み以上であることが製造上有利であるからである。
マスク蒸着法は基板ごとのバッチ処理である。現在の有機電界発光装置は小型用途が多いので、その生産性を向上させるためには、通常、多面取りの製造方法が用いられる。
一般的に小型の有機電界発光装置は大型のそれよりも高精度なパターニングを要求される。さらに、多面取りのためには、1個の有機電界発光装置の大きさに対応する精密な開口配列部分を多数有している蒸着用マスクを作成することが必要となる。したがって、大型基板を用いて小型の有機電界発光装置を製造するための蒸着マスクは、1個の有機電界発光装置に対応する局所的な寸法精度と、それらを多数配列するトータル的な寸法精度の両方を満足することが必要となる。
本発明においては、大型の蒸着マスクを作製し、1枚の大型基板に対して1枚の蒸着マスクを配置させて薄膜層をパターニングしてもよいが、好ましくは比較的小型の蒸着マスクを作製し、1枚の基板に対して複数個の蒸着マスクを配置させて薄膜層をパターニングする統合マスク法が用いられる。
蒸着マスクは小さい方がその寸法精度を高精度に保持しやすいので、基板が大きくなった場合には、複数の小型蒸着マスクをベース板上に位置合わせして構成した統合マスクを用いる方が、高精度なパターニングを実現する上で好ましく、本発明の効果がより顕著に発現される。
統合マスクを使用する場合、1枚の基板に対して配置される蒸着マスクの数は特に限定されないが、好ましくは2枚〜16枚の範囲であり、より好ましくは2枚から9枚の範囲である。
例えば、1枚の基板に対する有機電界発光装置の面付け数が16であり、各面が4×4に配列されている場合には、1面に対応する16個の小型蒸着マスクを4×4に配置してもよいし、2×2の配列で4面に対応する4個の小型蒸着マスクを2×2に配置してもよい。また、1枚の基板に対する面付け数が15であり、各面が3×5に配列されている場合には、1面に対応する15個の小型マスクを3×5に配置してもよいし、3×1の配列で3面に対応する5個の小型蒸着マスクを1×5に配置してもよく、あるいは、2×2の配列で4面に対応する6個の小型蒸着マスクを2×3に配置して、一部の小型マスクの一部の面を余らせるようにして基板に対応させることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
実施例1
図13に示す工程で蒸着マスクを作製した。(a)ステンレス製の電鋳母型37上にフォトリソグラフィ法でレジストパターン38を形成した。(b)次に、電鋳法によって電鋳母型37上のレジストパターン38がない領域にNi−Co合金を析出させ、精密パターンマスク30を10μmの厚さに形成した。この際、精密パターンマスク30には引っ張り応力を内包させるようにした。(c)レジストパターンを除去した後、(d)幅6mm、厚さ6mmで1個の開口を有するスーパーインバー合金(熱膨張率1×10-6/K)製フレームを精密パターンマスク30に重ね合わせ、2液硬化型エポキシ系接着剤を30℃で24時間硬化させることで両者を固定した。最後に(e)電鋳母型37を注意深く剥がすことにより蒸着マスクを作製した。電鋳母型37を剥がすと精密パターンマスク30には縮もうとする力が働き、しかもフレーム34に固定されているので、その際の寸法や平面性の悪化を最小限に抑えることができた。
作製した蒸着マスクの概略を図14から図16を用いて説明する。蒸着マスクの外形は109×94mmである。精密パターンマスク30には開口部32と補強線33からなる開口部配列群が4組と、位置マーク36が形成されている。各開口部群の開口部32は、幅100μm、長さ280μmの長方形であり、幅方向に300μmピッチで118個、長さ方向には300μmピッチで148個形成されている。補強線幅は20μmであり、位置マークの開口幅も20μmである。
開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差は、いずれも設計値に対して±2μm以下であり、それらのトータルピッチ寸法の誤差は設計値に対して±5μm以下であった。精密パターンマスク30の上面(基板に密着させる側の面)の平面度(理想平面からの平面性のズレの最大値)は15μm以下であり、高い平面性を保持していた。
蒸着装置内に本蒸着マスクを搭載し、その上方に120×100mmの大きさのガラス基板を、さらにガラス基板上方に板状永久磁石を配置し、精密パターンマスクとガラス基板とを密着させた。この状態で、ガラス基板上にアルミニウムキノリノール錯体(以降、Alq3と記載する)をマスク蒸着した。得られた蒸着パターンの蒸着ボケ幅は2μm以下、蒸着影の影響幅は3μmであり、それらの合計を5μm以下に抑制することができた。
実施例2
厚さ1mmのフレームを用いたこと以外は実施例1と同様にして蒸着マスクを作製した。開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差と、それらのトータルピッチ寸法の誤差は実施例1と同様であった。平面度は20μmであった。蒸着ボケ幅は3μm、蒸着影の影響幅は3μmであり、それらの合計は6μmであった。
実施例3
実施例2の蒸着マスクにおける厚さ1mmのフレームを、図4から図6に示す蒸着マスクの補助フレーム35として、これをさらに厚さ5mmのフレーム34に接着して蒸着マスクを作製した。開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差と、それらのトータルピッチ寸法の誤差は実施例1と同様であった。平面度は15μmであった。蒸着ボケ幅は2μm、蒸着影の影響幅は3μmであり、それらの合計は5μmであった。
比較例1
厚さ0.2mmのインバー合金製フレーム(熱膨張率2×10-6/K)を用いたこと以外は実施例1と同様にして蒸着マスクを作製した。開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差と、それらのトータルピッチ寸法の誤差は実施例1と同様であった。平面度は50μm以上に悪化し、マスク蒸着を実施できなかった。
比較例2
比較例1の蒸着マスクにおける厚さ0.2mmのフレームを、図4から図6に示す蒸着マスクの補助フレーム35として、これをさらに厚さ0.6mmのフレーム34に接着して蒸着マスクを作製した。開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差と、それらのトータルピッチ寸法の誤差は実施例1と同様であった。平面度は30μm程度であった。Alq3蒸着パターンの蒸着ボケ幅は10μmを越え、高精度パターニングを達成できなかった。
比較例3
実施例1と同様にして、厚さ25μmの精密パターンマスク30をもつ蒸着マスクを作製した。開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差は±3μmであり、実施例1と比較して若干悪化した。開口部などのトータルピッチ寸法の誤差と平面度は実施例1と同様であった。Alq3蒸着パターンの蒸着ボケ幅は3μmであったが、蒸着影の影響幅は8μmに増大し、それらの合計は11μmになった。
比較例4
図24に示す従来の工程により蒸着マスクを作製した。すなわち、(c)レジストパターンの除去までは実施例1と同様にし、その後、(d)電鋳母型37から精密パターンマスク30を剥がし、(e)精密パターンマスク30に張力を加えながらフレーム34に固定した。
厚さ10μmという薄い精密パターンマスク30に張力を加えた際に、補強線の断線が頻発した。それを防ぐために張力を緩めて蒸着マスクを作製したが、開口部などのトータルピッチ寸法の誤差は±10μmを超えて、平面度は30μm以上に悪化したものしか得られなかった。Alq3蒸着パターンの蒸着ボケ幅は10μmを越え、高精度パターニングを達成できなかった。
比較例5
比較例4と同様にして、厚さ20μmの精密パターンマスク30をもつ蒸着マスクを作製した。張力を加えた際に頻発していた補強線の断線は改善傾向が認められたので、比較例4より張力を強めて蒸着マスクを作製できた。開口部などのトータルピッチ寸法の誤差は±8μm、平面度は25μmであった。Alq3蒸着パターンの蒸着ボケは4μm、蒸着影の影響は6μmであり、それらの合計は10μmであった。
比較例6
比較例4と同様にして、厚さ25μmの精密パターンマスク30をもつ蒸着マスクを作製した。張力を加えた際に頻発していた補強線の断線はほとんど起こらなくなったので、比較例5よりさらに張力を強めて蒸着マスクを作製できた。
開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差は±3μmであった。開口部などのトータルピッチ寸法の誤差は±6μm、平面度は20μmであった。Alq3蒸着パターンの蒸着ボケ幅は3μm、蒸着影の影響幅は8μmであり、それらの合計は11μmであった。
実施例4
フレームの中央の縦および横方向に幅4mmの桟部分が形成されたフレームを用いたこと以外は実施例1と同様にして蒸着マスクを作製した。得られた蒸着マスクは図7から図9に示すように、4個の開口39を有する1個のフレーム34に1枚の精密パターンマスク30が固定されている。精密パターンマスク30とフレーム34との接着はフレーム34の外周部のみで行い、桟部分では接着しなかった。
開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差は実施例1と同様であり、それらのトータルピッチ寸法の誤差は±4μm以下であった。平面度や蒸着ボケ幅、蒸着影の影響幅は実施例1と同様であった。
実施例5
実施例1の精密パターンマスク30において、4組の開口部配列群を有効開口部とし、それ以外の部分に有効開口部と同一の形状とピッチを有するダミー開口部を形成したこと以外は実施例1と同様に蒸着マスクを作製し、さらに、補助マスクを設置した。
得られた蒸着マスクは図10から図12に示すように、ダミー開口部の形状が有効開口部のそれと一致しており、ダミー開口部の開口率は有効開口部のそれと大部分で一致している。補助マスク31は厚さ80μmのNi合金から形成され、その外形がフレーム34の内形とほぼ等しい。補助マスク31には4個の開口40が形成され、精密パターンマスク30の有効開口部を露出している。補助マスク31はフレーム34の内側でフレーム34と接着されており、精密パターンマスク30とは接しているが、固定されてはいない。
開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差は実施例1と同様であり、それらのトータルピッチ寸法の誤差は±4μm以下であった。平面度や蒸着ボケ幅、蒸着影の影響幅は実施例1と同様であった。
実施例6
実施例5のダミー開口部が形成された精密パターンマスクに、実施例4の4個の開口が形成されたフレームを固定したこと以外は実施例1と同様に蒸着マスクを作製した。
開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差は実施例1と同様であり、それらのトータルピッチ寸法の誤差は±3μm以下であった。平面度や蒸着ボケ幅、蒸着影の影響幅は実施例1と同様であった。
実施例7(統合マスクの作製)
図1〜図3および図25、図26を用いて説明する。
実施例1と同様にして蒸着マスク120を作製した。精密パターンマスク122の厚さは10μmである。フレーム124の外形は82mm×103mmで、その内側には下部が約70mm×約97mm、上部が63mm×90mmの開口を設けた。フレーム124の対角方向の両端には厚さ2.5mmの耳部128を2ヶ所設けた。
精密マスクパターンには開口部32と補強線33、位置マーク126が形成されている。開口部32は、幅100μm、長さ280μmの長方形であり、幅方向には300μmピッチで256個、長さ方向には300μmピッチで200個形成されている。補強線33の幅は20μmであり、位置マーク126の開口幅も20μmである。
本蒸着マスク120を4個作製した。各蒸着マスクの開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差は、いずれも±2μm以下であり、それらのトータルピッチ寸法の誤差は±5μm以下であった。平面度は15μm以下であり、高い平面性を保持していた。
次に220mm×235mm、厚さ12mmのコバール合金製のプレートに、上部が約70mm×約97mm、下部が約93mm×約114mmの開口110を、2列×2列の配置で合計4個設けたものをベース板102とした。上記蒸着マスク4個を、各々の蒸着マスクの開口がベース板の開口110の中央になるように配置した。
蒸着マスク1個に対して、押さえ板142、圧縮バネ144、支点148からなる2個の係合手段140で、各蒸着マスクをベース板上に固定して、粗い位置合わせを行った統合マスク100を作製した。
ベース板102の中央には、幅4mm、長さ210mm、厚さ約6mmのガラス板104が取り付けられている。その上面108に、十文字の基準マーク106Aと、十文字の基板用基準マーク106Bを、ガラス板の長さ方向に対称となるように、それぞれピッチ68mm、180mmで各2個ずつ設けた。基準マークはクロム膜で形成した。基準マークのある面は、ベース板に取り付けた蒸着マスクの上面とほぼ同じ高さにした。蒸着マスクとガラス板との隙間は2mm、係合手段を挟んで隣り合う蒸着マスクの隙間は18mmとした。
基準マーク106Aを基準にして蒸着マスクの位置を調整し、精密な位置合わせを行った。蒸着マスクの所定位置からの位置ずれ量は4個とも2μm以下であった。統合マスク全体としても開口部や位置マーク間の寸法誤差は±6μm以下であり、精度の高い統合マスクが得られた。
実施例8(有機電界発光装置の製造)
厚さ0.7mmで外形が200mm×214mmの無アルカリガラス表面に、第一電極としてITO透明電極膜を300nmの厚みでスパッタリングにて全面形成した。第一電極膜はフォトリソ法によってパターニングした。長さが90mm、幅が82μmのストライプ状第一電極を幅方向に100μmピッチで768本配列させたものを1単位とし、各単位のストライプ状第一電極の位置が統合マスクの各蒸着マスクの開口部と一致するように、2列×2列の配列で合計4単位設けた。この4単位の第一電極は4個の有機電界発光装置に対応する。
本基板の全面にポジ型感光性ポリイミド前駆体(東レ(株)製、DL−1000)をスピンコート法により塗布した。乾燥後の塗布膜にフォトマスクを介して露光した後、現像を行い、ポリイミド前駆体膜をパターニングした。その後、230℃で10分キュアを行った。4個の有機電界発光装置の有効発光エリア(後にR、G、B発光層が占める領域)全面を覆うように、それぞれに対応して4単位のスペーサーを形成した。1単位のスペーサーでは、ストライプ状第一電極の幅方向に長さ75μm、長さ方向に長さ240μmの開口部(スペーサーの存在しない部分)を、それぞれ100μmピッチで768個、300μmピッチで200個、第一電極の中央部が露出するように格子状に配置した。
4個ある有機電界発光装置の有効発光エリア全面に、銅フタロシアニンを15nm、ビス(N−エチルカルバゾール)を60nmを蒸着して、正孔輸送層を形成した。蒸着時の真空度は2×10-4Pa以下とし、蒸着中は基板を蒸着源に対して回転させた。
発光層を蒸着するために、実施例7で作製した統合マスク上に基板を載置した。基板には、基準マークとして直径300μmのITO透明電極膜が、ピッチ180mmで中心対称となるように2ヶ所設けられている。この基準マーク位置を検知して、統合マスクの基板用基準マーク106Bと一致するようにガラス基板と統合マスクの位置合わせを行った。
緑色発光層として、0.3wt%の1,3,5,7,8,−ペンタメチル−4,4−ジフロロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン(PM546と略記)をドーピングした8−ヒドロキシキノリン−アルミニウム錯体(Alq3と略記)を、統合マスクのパターンにしたがって20nm蒸着した。
基板と統合マスクとの位置を、ITO透明電極の幅方向に100μm(1ピッチ分)だけずらして位置合わせした後に、赤色発光層として1wt%の4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6(ジュロリジルスチリル)ピラン(DCJTと略記)をドーピングしたAlq3を15nm蒸着した。続いて、基板と統合マスクとの位置を、さらに100μm(さらに1ピッチ分)だけずらして位置合わせした後に、青色発光層として4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)ジフェニル(DPVBiと略記)を20nm蒸着した。これらのRGB発光層はストライプ状のITO透明電極にそれぞれ対応しており、ITO透明電極の露出部分を完全に被覆した。
電子輸送層として4,4’−ビス(フェナントロリン−2−イル)テトラフェニルメタンを60nm、4個ある有機電界発光装置の有効発光エリア全面に蒸着した。次に、リチウムを膜厚換算量0.5nm蒸着して、電子輸送層にドーピングした。
ストライプ状第一電極の幅方向に長さ100mm、ストライプ状第一電極の長さ方向に幅250μmのアルミニウムからなるストライプ状第二電極を、その幅方向にピッチ300μmで200本配置したストライプ列を1単位とし、これを先に作製した基板上のスペーサーの開口部を覆うように4単位配置できるように、アルミニウムの蒸着を行い、厚さ240nmの第二電極を形成した。金属電極の蒸着にも実施例37同様の統合マスクを使用した。蒸着時の真空度は3×10-4Pa以下とした。
本基板を蒸着装置から露点−90℃のアルゴン雰囲気下に移した。この低湿度雰囲気下にて、基板と厚さ0.7mmの封止用ガラス板とを、エポキシ樹脂からなる接着剤を用いて貼り合わせることで封止をした。
以上のようにして4個の有機電界発光装置が形成された基板を切断して、4個の有機電界発光装置に分割した。各々の有機電界発光装置には、ITOからなる768本のストライプ状第一電極の上に、パターニングされたRGBそれぞれの発光層を含む有機層が形成され、その上には第一電極と直交するするようにアルミニウムからなる200本のストライプ状第二電極が形成された。第一、第二電極の交差部分のうち、スペーサーの開口部のみが発光した。RGB各1つずつの発光単位が1画素を形成するので、300μmピッチで256×200画素を有する単純マトリックス型カラー有機電界発光装置が製作できた。画素の開口率は60%であった。
作製した有機電界発光装置はいずれも明瞭な画像表示が可能であり、4個ともディスプレイとして用いることができた。蒸着マスクを分割して発光層を蒸着したので、4個全て同一寸法精度と性能をもつ発光装置を作製することができた。すなわち、比較的大きなサイズの1枚の基板から4個のディスプレイを効率よく生産できることが確かめられた。4個の全ての有機電界発光装置のR、G、B各発光層の位置ずれは±8μm以下であった。
比較例7
比較例6と同様にして蒸着マスクを作製したこと以外は実施例7と同様にして統合マスクを作製した。各蒸着マスクの開口部幅、補強線幅、位置マーク幅の誤差は±3μm、それらのトータルピッチ寸法の誤差は±7μm、平面度は20μmであった。統合マスク全体の開口部や位置マーク間の寸法誤差は±8μmであった。
比較例8
比較例7の統合マスクを用いて実施例8と同様にして有機電界発光装置を作製した。R、G、B各発光層の位置ずれは±10μm以下であった。各画素の周辺には発光強度が相対的に強い部分が存在し、実施例8と比較して画像表示の輝度ムラが大きかった。蒸着ボケと蒸着影の影響による発光層の膜厚ムラが原因であると推定された。
輝度ムラを実施例8と同水準にするために、スペーサーの開口を小さくして、画素の開口率を52%まで低下させた。実施例8で作製した有機電界発光装置と同じ表示輝度を得るためには、画素の電流密度を約1.2倍にする必要があり、その結果、輝度半減時間は実施例8で作製した有機電界発光装置の約80%に低下した。
本発明の蒸着マスクの一例を示す平面図。 図1のAA’断面図。 図1のBB’断面図。 本発明の蒸着マスクの別の一例(実施例3)を示す平面図。 図4のAA’断面図。 図4のBB’断面図。 本発明の蒸着マスクの別の一例(実施例4)を示す平面図。 図7のAA’断面図。 図7のBB’断面図。 本発明の蒸着マスクの別の一例(実施例5)を示す平面図。 図10のAA’断面図。 図10のBB’断面図。 本発明の蒸着マスクの製造方法の一例を示す断面図。 本発明の蒸着マスクの別の一例(実施例1)を示す平面図。 図14のAA’断面図。 図14のBB’断面図。 従来の蒸着マスクの一例を示す平面図。 図17のAA’断面図(矩形断面)。 図17のAA’断面図(テーパー形状断面)。 図17のBB’断面図(テーパー形状断面)。 図17のAA’断面図(T字形状断面)。 図17のBB’断面図(T字形状断面)。 図17のAA’断面図(多層構造断面)。 従来の蒸着マスクの製造方法の一例を示す断面図。 実施例7で作製した統合マスクを示す斜視図。 実施例7で作製した統合マスクの組立方法を示す斜視図。
符号の説明
30 精密パターンマスク
31 補助マスク
32 開口部
33 補強線
34 フレーム
35 補助フレーム
36 位置マーク
37 電鋳母型
38 レジストパターン
39 開口(フレーム)
40 開口(補助マスク)
100 統合マスク
102 ベース板
104 ガラス板
106A 基準マーク(蒸着マスク用)
106B 基準マーク(基板用)
108 上面
110 開口
120 蒸着マスク
122 精密パターンマスク
124 フレーム
126 位置マーク
128 耳部
140 係合手段
142 押さえ板
144 圧縮バネ
148 支点

Claims (10)

  1. 蒸着パターンに対応した蒸着開口部配列をもつ厚さ20μm以下の精密パターンマスクが、厚さ1mm以上のフレームに固定されていることを特徴とする蒸着マスク。
  2. フレームが複数の開口を有し、精密パターンマスクは前記開口と開口の間に位置する桟部分では該フレームと固定されずに、該フレームの外周部で固定されていることを特徴とする請求項1記載の蒸着マスク。
  3. 精密パターンマスクが蒸着パターンに対応する有効開口部と蒸着パターンには対応しないダミー開口部とを有し、フレームの開口が精密パターンマスクの前記有効開口部を露出するように固定されていることを特徴とする請求項1記載の蒸着マスク。
  4. 精密パターンマスク、フレームおよび補助マスクを有する蒸着マスクであって、精密パターンマスクが蒸着パターンに対応する有効開口部と蒸着パターンには対応しないダミー開口部とを有し、補助マスクの開口が精密パターンマスクの前記有効開口部を露出するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の蒸着マスク。
  5. 補助マスクが精密パターンマスクのフレーム側に位置し、フレームの少なくとも一部に支持されていることを特徴とする請求項4記載の蒸着マスク。
  6. フレームの熱膨張係数が20〜50℃の範囲で2×10-6/K以下であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の蒸着マスク。
  7. 少なくとも下記のA〜Cの工程を含むことを特徴とする蒸着マスクの製造方法。
    A:電鋳法によって電鋳母型上に蒸着パターンに対応した蒸着開口部配列をもつ精密パターンマスクを形成する工程。
    B:前記精密パターンマスクが電鋳母型上にある状態で、前記精密パターンマスクと厚さ1mm以上のフレームとを固定する工程。
    C:前記精密パターンマスクとフレームとを固定した後に、前記電鋳母型から積層体を剥がす工程。
  8. 精密パターンマスクを20μm以下の厚さに形成し、20〜40℃の温度範囲で接着剤を硬化させることにより前記精密パターンマスクをフレームに固定することを特徴とする請求項7記載の蒸着マスクの製造方法。
  9. 請求項1〜6いずれかに記載の蒸着マスクを使用して有機電界発光装置の薄膜層をパターニングすることを特徴とする有機電界発光装置の製造方法。
  10. 請求項1〜6いずれかに記載の蒸着マスクを1枚の基板に対して複数個配置して有機電界発光装置の薄膜層をパターニングすることを特徴とする有機電界発光装置の製造方法。
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