JP2005301217A - 画像撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 デジタルカメラ11は、通常の撮影距離にある被写体を照明するストロボ18を本体部12の前面上部近傍に有するほか、近接した距離にある被写体を照明する発光ダイオード16を可動鏡胴13aの前端部に有している。このデジタルカメラ11は、撮影時には、鏡胴13が繰り出されて本体部12の前方に大きく突出する。この状態で、比較的近くに存在する暗い被写体を照明光を当てて撮影する場合、発光ダイオード16を発光させる。
【選択図】 図1
Description
このような照明手段が内蔵された画像撮影装置によって撮影距離が非常に近い場合の撮影、特にマクロ撮影を行なう場合の状態を図10に示している。
図10は、画像撮影装置としてのカメラ1を上面から見た平面図である。
図10において、このカメラ1は大別すると、少なくとも本体部2と鏡胴3と照明手段としてのストロボ4からなっている。このようなカメラ1の撮影レンズが内部に支持された鏡胴3を繰り出して被写体5を近接撮影またはマクロ撮影を行うとき、ストロボ4を発光させても、照明光線の一部が鏡胴3の前端部3aによって遮られ、いわゆる光線のけられの状態が生ずる。
そのため、被写体5は、その一部には、ストロボ4からの照明光が照射されるが、残りの部分には照明光が照射されずに不均一な露光がされ、場合によっては、照明光が照射されない部分は写真としての価値を有しないものとなる。
このような問題を解決すべくなされた先行技術は存在しない。
このような解決課題に基づくものではないが、対物レンズにより結像される位置に電荷結像素子(CCD)等の固体撮像素子を配置し、この固体撮像素子で撮像した画像信号を信号処理してケーブルを介して離隔した位置に設けられたモニタに表示する電子内視鏡において、固体撮像素子を設けた基板の凹部に対物光学系を設けると共に、その凹部周辺に発光素子を配置したものがある(特許文献1)。
さらに、上記解決課題に基づくものではないが、複数のLED素子が円周方向に所定間隔で取り付けられたリング状基板が光透過性正面窓を有するリング状外装ケース内に取り付けられ、このリング状外装ケースを、ねじなどの連結手段でレンズ鏡筒に着脱可能なるように装着するようにしたカメラ照明用リングライトがある(特許文献3)。
しかしながら、上記特許文献1の照明装置は、内視鏡に用いられるものであり、カメラではないから、遠距離から近接距離にわたる被写体の撮影やマクロ撮影を行うものではなく、一定撮影距離の対象物を観察するものであるので、上記問題を解決することはできない。
また、特許文献2の照明装置や特許文献3のカメラ照明用リングライトは、レンズ鏡胴の前部にねじ結合により必要時に装着するものであるから、着脱が煩わしいばかりでなく、リング部材を装着したままでは、カメラ本体部からリング部材が異常に突出した状態となるから、携帯に不便であり、携帯中に他物にぶつけて、リング部材またはリング状外装ケースあるいは鏡胴を損傷する虞がある。
ところで、白色LED素子は、現状では、単一の発光チップで白色光を発光することができないため、図11に示すように、赤色光を発光する赤色発光チップ部R、緑色光を発光する緑色発光チップ部G、青色光を発光する青色発光チップ部Bを互いに近接して設けて一体化することにより、赤色光、緑色光および青色光を混ぜ合わせて白色光を作り出している。図12は、白色LED素子の発光指向特性(配光特性)の一例を示す図である。図12において、曲線aが赤色光の配光特性曲線、曲線bが緑色光の配光特性曲線、曲線cが青色光の配光特性曲線である。
図14において、曲線aが赤色光の配光特性曲線、曲線bが緑色光の配光特性曲線、曲線cが青色光の配光特性曲線である。図14から、被写体面8の領域Bには、青色光のみが配光されることが分かる。このように、画像撮影装置の発光部材として白色LED素子7を用いてマクロ撮影した場合には、撮影画像が色バランスが崩れたものとなってしまうという問題があった。
特許文献2の照明装置や特許文献3のカメラ照明用リングライトでは、光源としてLED素子を用いているものの、色バランスや光効率等については何ら考慮していないことから、本発明の有する解決課題を解決することはできない。
また、本発明の第2の目的とするところは、鏡胴が撮影時に突出し、不使用時には本体部に少なくとも一部が収納される沈胴式の撮影装置において、鏡胴が本体部から突出した状態でも発光部材からの照射光が鏡胴によってけられる虞がなく、上記被写体全体に照射され得る画像撮影装置を提供することにある。
また、本発明の第3の目的とするところは、鏡胴の先端に発光部材をコンパクトに配設し得る画像撮影装置を提供することにある。
また、本発明の第4の目的とするところは、本体部より発光部材への配線を耐久性を有し且つ省スペースで実現し得る画像撮影装置を提供することにある。
また、本発明の第5の目的とするところは、近接した距離にある被写体のみならず、撮影距離が遠い被写体に対しても適正光量で照射し得る画像撮影装置を提供することにある。
また、本発明の第7の目的とするところは、発光ダイオード自体が有する配光特性のバラツキの影響がでやすい近接撮影またはマクロ撮影時に、撮影画像の色バランスが崩れることがなく、良質な画像が得られる画像撮影装置を提供することにある。
また、本発明の第8の目的とするところは、機構を簡素化し、信頼性の向上、小型化、コストの低減化を図りつつ、発光ダイオード自体が有する配光特性のバラツキの影響を抑制し得る画像撮像装置を提供することにある。
また、本発明の第9の目的とするところは、機構を簡素化し、信頼性の向上、小型化、コストの低減化を図りつつ、発光ダイオード自体が有する配光特性のバラツキの影響がでやすい近接撮影またはマクロ撮影時に、撮影画像の色バランスが崩れることはなく、良質な画像が得られる画像撮像装置を提供することにある。
また、本発明の第10の目的とするところは、発光ダイオード自体が有する配光特性のバラツキを効率的に補正し得る画像撮像装置を提供することにある。
また、本発明の第11の目的とするところは、発光ダイオード自体が有する配光特性のバラツキを補正し得ると共に、無駄な電力の消費を抑制し得る画像撮像装置を提供することにある。
また、請求項2に記載の発明は、上記第2の目的を達成するために、撮影時は、本体部より突出し、不使用時には本体部に少なくとも一部が収納される鏡胴の先端部に、発光部材が配設されていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、上記第3の目的を達成するために、発光部材は、発光ダイオードよりなるものであることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、上記第4の目的を達成するために、本体部より発光部材への配線手段としてフレキシブルプリント配線板を用いることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、上記第5の目的を達成するために、鏡胴の先端部に設けた発光部材とは別に、本体部前部に発光部材の発光量より大きな発光量を発生し得る閃光装置を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、上記第7の目的を達成するために、発光部材は、近接撮影またはマクロ撮影時には、発光光軸が撮影光軸に対して所定角度方向に向くように回動し、通常撮影時には、発光光軸が撮影光軸と平行となるように回動することを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、上記第8の目的を達成するために、被写体を照明する発光ダイオードよりなる発光部材を備え、発光部材により近接する被写体を照射し得るように構成した画像撮影装置であって、発光部材は、発光光軸が撮影光軸に対して所定角度方向に向いた発光ダイオードと、発光光軸が撮影光軸と平行な発光ダイオードとからなることを特徴とするものである。
また、請求項10に記載の発明は、上記第10の目的を達成するために、発光ダイオードは、赤色光、緑色光および青色光を混ぜ合わせた白色光を発光するものであり、撮影レンズを保持する鏡胴の先端部に、撮影光学中心に関して点対称となるように配設されていることを特徴とするものである。
また、請求項11に記載の発明は、上記第11の目的を達成するために、所定角度は、白色発光ダイオードの赤色光の配光特性曲線、緑色光の配光特性曲線および青色光の配光特性曲線がすべて重なった領域が撮影画角の光線軌跡の範囲内に入ることができる角度であることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明によれば、撮影時は、本体部より突出し、不使用時には本体部に少なくとも一部が収納される鏡胴の先端部に、発光部材が配設されているので、鏡胴が本体部から突出した状態でも発光部材からの照射光が鏡胴によってけられる虞が全くなく、上記被写体全体に照射され得る画像撮影装置を提供することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、発光部材として、発光ダイオードを用いた構成としたので、鏡胴の先端に安価な発光部材をコンパクトに効率よく配設し得る画像撮影装置を提供することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、鏡胴の先端部に設けた発光部材とは別に、本体部前部に発光部材の発光量より大きな発光量を発生し得る閃光装置を設けたので、近接した距離にある被写体のみならず、撮影距離が遠い被写体に対しても適正光量で効率よく照射し得る画像撮影装置を提供することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、被写体を照明する発光ダイオードよりなる発光部材を備え、発光部材により近接する被写体を照射し得るように構成した画像撮影装置であって、発光部材の発光光軸を撮影光軸に対して回動し得るように構成したので、発光部材の発光光軸を撮影光軸に対して回動することにより、発光ダイオード自体が有する配光特性のバラツキを補正し得ると共に、撮影画角のいずれの領域においても光の強さをほぼ均一とすることができ、自動調光の際に撮影画角内のいずれの領域について測光しても、同一の光量を計測するので配光特性のバラツキのため、光の強さが不均一となる場合のように、光の強さを強くするための電力は不要となり、その分消費電力を抑制し得る画像撮影装置を提供することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、被写体を照明する発光ダイオードよりなる発光部材を備え、発光部材により近接する被写体を照射し得るように構成した画像撮影装置であって、発光部材は、発光光軸が撮影光軸に対して所定角度で向いた発光ダイオードと、発光光軸が撮影光軸と平行な発光ダイオードとからなる構成にしたから、撮影状況に応じていずれか一方の発光ダイオードを発光させることにより、発光ダイオード自体が有する配光特性のバラツキの影響を抑制し得ると共に、白色発光ダイオードを一斉に回動させる機構部や駆動部が不要であるので、機構が簡素化され、信頼性が向上すると共に、画像撮影装置を小型に且つ安価に構成し得る画像撮影装置を提供することができる。
また、請求項10に記載の発明によれば、発光ダイオードは、赤色光、緑色光および青色光を混ぜ合わせた白色光を発光するものであり、撮影レンズを保持する鏡胴の先端部に、撮影光学中心に関して点対称となるように配設されているので、発光ダイオード自体が有する配光特性のバラツキを効率的に、即ち、上記所定角度を最小限として、補正し得る画像撮影装置を提供することができる。
また、請求項11に記載の発明によれば、所定角度は、白色発光ダイオードの赤色光の配光特性曲線、緑色光の配光特性曲線および青色光の配光特性曲線がすべて重なった領域が撮影画角の光線軌跡の範囲内に入ることができる角度であるので、発光ダイオード自体が有する配光特性のバラツキを補正し得ると共に、無駄な電力の消費を抑制し得る画像撮影装置を提供することができる。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像撮影装置の一例であるデジタルカメラ(銀塩カメラであってもよい)11を前方(被写体)側から見た斜視図である。
図1のデジタルカメラ11は、沈胴式の鏡胴が備えられ、この場合、鏡胴13は、2重に嵌合された可動鏡胴13a,13bが、使用時(撮影時)の位置まで本体部12から大きく繰り出された状態である。
この状態から、例えば図示しない電源スイッチをOFFとすると、図2に示すように、駆動モータにより可動鏡胴13a,13bは、本体部12の内部に埋設され、いわゆる沈胴状態となる。逆に、ユーザが電源スイッチをONとすると、駆動モータにより可動鏡胴13a,13bは、図1に示す使用状態位置に繰り出される。
鏡胴13の先端部には、例えば、発光ダイオード(LED)16が、この場合、4個等角度間隔に埋め込まれて配設されている。
カメラ本体部12の前面側上方には、閃光装置としてのストロボ18が配設されている。このストロボ18は、上記発光ダイオード16の4個分の発光量より大きな発光量を発する能力があり、いわゆる自動調光ストロボが一般的に用いられる。即ち、自動調光ストロボは、ストロボの発光部から光が被写体に照射され、その反射光をカメラとストロボの受光部が受け、ストロボ受光部に入った光を積分回路で積分し、その積分値が所定値に達したとき、発光停止回路を作動させて発光を停止し、適正露光を得るように構成されている。
ストロボ18に隣接してファインダ19が設けられている。
このように構成された本発明の第1の実施の形態に係る画像撮影装置たるカメラを用いて、近接撮影またはマクロ撮影する場合には、図3に示すように、被写体5に極く接近させ、手持ちあるいは、三脚等により支持する。次いで、シャッタレリーズ釦17を浅く押下し、電源スイッチをONとする。すると、可動鏡胴13a,13bが、駆動モータにより、図1の状態となるように繰り出される、例えば自動合焦装置により撮影レンズL1の合焦がなされる。
この発光ダイオード16を発光させるときは、図示省略の発光モード切換釦を操作して、大光量のストロボ4は発光させないように構成しておくものとする。
このように近接撮影用の発光ダイオード16は、ストロボ18のように、DC/DCコンバータなどの昇圧回路や、大電流を瞬時に発生させるための大容量コンデンサやキセノン放電管など、嵩張る部材が不必要なことから、鏡胴13の先端部にコンパクトに収容、設置することができる。
また、発光部材と被写体との距離が極く接近しているので、ストロボでは、発光停止制御が困難な場合があるが、発光ダイオード16の方が発光制御が容易であるといえる。
そして、近接撮影でなく、通常の撮影距離、例えば80cm以上離れた被写体をストロボ撮影する場合には、発光ダイオード16の発光の代りに、ストロボ18を発光させるように、上記発光モード切換釦を切換えることにより、通常のストロボ撮影、例えば80cm〜5m程離れた被写体を対象にストロボ撮影をすることができる。
図4は、本発明に係る、第2の実施の形態を示す側断面図である。
この図4において、20は、本体部12に設けられた電源部と発光ダイオード16とを電気的に円滑に伝達するためのフレキシブルプリント配線板(FPC)である。
このフレキシブルプリント配線板20は、デジタルカメラ11が、繰り出されているときは、図4に示すように、比較的延びた状態で、本体部12から図示しない、制御回路から発光ダイオード16に通電をする。
また、デジタルカメラ11を使用しないときは、図5に示すように、2つの可動鏡胴13a,13bが本体部12の内部に収納されると共に、フレキシブルプリント配線板20は、可動鏡胴13aの内側に折り畳まれた状態で収納されることにより、配置可能になっている。
このように、本体部12側に設けられる電源部から、可動鏡胴13aの先端部に設けられる発光ダイオード16に電源を供給するための配線手段として、フレキシブルプリント配線板20を使用することにより、可動鏡胴13a,13bおよびレンズ群L1,L2,L3およびL4の移動に伴って形状を適宜変形させ、本来の電源供給機能が、遺憾なく発揮させることができ、リード線などによる配線に比べて、省スペースでしかも耐久性に優れ、故障のない配線とすることができる。尚、21は、CCDであり、レンズL1〜L4によって、結像される位置に配設され、結像画像を画像信号として出力する。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る画像撮影装置の一例であるデジタルカメラ(銀塩カメラであってもよい)31を前方(被写体)側から見た斜視図である。図6において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図6のデジタルカメラ31においては、図1に示す発光ダイオード16およびストロボ18が取り除かれていると共に、レンズ先端発光部材32およびマクロ切換釦33が新たに設けられている。レンズ先端発光部材32は、撮影レンズを保持する可動鏡胴13aの先端部に、例えば、白色発光ダイオード(LED)34a〜34hが、複数個(図6の例では、8個)、デジタルカメラ31の撮影光学中心に関して点対称となるように、等角度間隔に埋め込まれて配設されて構成されている。マクロ切換釦33は、可動鏡胴13aの外周面に配設されている。
白色発光ダイオード34a〜34hは、シャッタレリーズ釦17を深く押して、シャッタレリーズ操作すると、シャッタの開口動作に同期して電源が供給されて発光するように構成されている。
このように構成された本発明の第3の実施の形態に係る画像撮影装置たるカメラを用いて、近接撮影またはマクロ撮影する場合には、先ず、ユーザは、マクロ切換釦33を操作することにより、各白色発光ダイオード34a〜34hをその発光光軸がレンズL1の光軸に対して所定角度で向くように回動させる。
一方、近接撮影でなく、通常の撮影距離、例えば80cm以上離れた被写体を発光撮影する場合には、ユーザは、マクロ切換釦33を操作することにより、各白色発光ダイオード34a〜34hをその発光光軸がレンズL1の光軸と平行となるように回動させる。これにより、通常の発光撮影、例えば80cm〜5m程離れた被写体を対象に発光撮影をすることができる。この場合、各白色発光ダイオード34a〜34hの配光角中心付近の光が被写体に照射されるので、撮影画像の色バランスが崩れることはなく、良質な画像が得られる。
第4の実施の形態.
上述した第3の実施の形態では、計8個の白色発光ダイオード34a〜34hのすべてを一斉に回動させる例を示したが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、図6に示す白色発光ダイオード34a〜34hのうち、白色発光ダイオード34a、34c、34eおよび34gについては、各発光光軸がレンズL1の光軸(撮影光軸)と平行となるようにそれぞれ固定しておく一方、残りの白色発光ダイオード34b、34d、34fおよび34hについては、各発光光軸がレンズL1の光軸に対して所定角度の方向に向けてそれぞれ固定しておいても良い。そして、マクロ切換釦33をONとしてシャッタレリーズ釦17が深く押されてシャッタレリーズ操作がされると、白色発光ダイオード34a〜34hのうち、シャッタの開口動作に同期して、白色発光ダイオード34b、34d、34fおよび34hには電源を供給して発光させるが、白色発光ダイオード34a、34c、34eおよび34gには電源を供給せずに発光させない。一方、マクロ切換釦33をOFFとしてシャッタレリーズ釦17が深く押されてシャッタレリーズ操作がされると、白色発光ダイオード34a〜34hのうち、シャッタの開口動作に同期して、白色発光ダイオード34a、34c、34eおよび34gには電源を供給して発光させるが、白色発光ダイオード34b、34d、34dおよび34hについては電源を供給して発光させるかまたは、電源を供給せずに発光させないように構成する。
また、本発明の第4の実施の形態によれば、上述した第3の実施の形態のように白色発光ダイオード34a〜34hを一斉に回動させる機構部や駆動部が不要であるので、信頼性が向上すると共に、画像撮影装置を小型に且つ安価に構成することができる。
図8は、本発明の第5の実施の形態に係る画像撮影装置の一例であるデジタルカメラ(銀塩カメラであってもよい)41を前方(被写体)側から見た斜視図である。図8において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図8のデジタルカメラ41においては、図1に示す発光ダイオード16およびストロボ18が取り除かれていると共に、本体部12の前面側に設けられた本体側発光部材42およびマクロ切換釦43が新たに設けられている。本体側発光部材42は、上記した本体側発光部材18と同様に、カメラ本体部12の前面側上方に配設されている。また、マクロ切換釦43は、カメラ本体部12の上面であって、本体側発光部材42の近傍に配設されている。
このように構成された本発明の第5の実施の形態に係る画像撮影装置たるカメラを用いて、近接撮影またはマクロ撮影する場合には、先ず、ユーザは、マクロ切換釦43を操作することにより、少なくとも1個の白色発光ダイオードをその発光光軸がレンズL1の光軸に対して所定角度の方向に向くように回動させる。次に、ユーザは、図9に示すように、ディジタルカメラ41を、被写体面45に極く接近させ、手持ちあるいは、三脚等により支持する。次いで、ユーザは、シャッタレリーズ釦17を浅く押下し、電源スイッチをONとする。すると、可動鏡胴13a,13bが、駆動モータにより、図9の状態となるように繰り出され、例えば自動合焦装置により撮影レンズ(L1)の合焦がなされる。図9では、本体側発光部材42としてのある白色発光ダイオード44の発光光軸EAがレンズ(L1)の光軸(撮影光軸)PAに対して所定角度θだけ傾いているため、当該白色発光ダイオード44の赤色光の配光特性曲線a、緑色光の配光特性曲線bおよび青色光の配光特性曲線cがすべて重なった領域が当該デジタルカメラ41の最大撮影画角の光線軌跡46の範囲内に入っていることを示している。
一方、近接撮影でなく、通常の撮影距離、例えば80cm以上離れた被写体を撮影する場合には、ユーザは、マクロ切換釦43を操作することにより、白色発光ダイオード44をその発光光軸がレンズL1の光軸と平行となるように回動させる。これにより、通常の撮影、例えば80cm〜5m程離れた被写体を対象に照明光源を用いた撮影をすることができる。この場合、白色発光ダイオード44の配光角中心付近の光が被写体に照射されるので、撮影画像の色バランスが崩れることはなく、良質な画像が得られる。
例えば、本発明が適用できる画像撮影装置として、上述のような銀塩カメラ、デジタルスチルカメラのほか、デジタルムービーカメラ、携帯電話その他の携帯情報端末装置などがある。
また、上述し且つ図面に示した画像撮影装置の鏡胴は、二段構成の可動鏡胴の例であったが、1つの固定鏡胴の中に1つの可動鏡胴が進退するものから、可動鏡胴が三段、四段等の構成のものであってもよい。
また、可動鏡胴のすべてが本体部の内部に繰り込まれるものが最もコンパクト化、携帯性の面で便宜であるが、必ずしも鏡胴のすべてが本体部内に没入しないものにおいても、本発明は、有効に適用し得る。
また、上述した第1および第2の実施の形態では、発光部材として、発光ダイオード(LED)を4個配設したものを例に挙げたが、その個数は1個でもよいし、2個、3個、5個、というように増やしてもよいし、また、鏡胴の先端部に設けられるもので、必要な発光量を生成するものであれば、他の発光部材でもよく、また、その構成については、例えば、発光部前面にレンズが形成されてなるディスクリートタイプの白色LEDを複数個用いて、前面に形成されるレンズによる照射角が撮影レンズの画角と概略同じか若干広い白色LEDを組み合わせることにより、小型化と低価格化を実現することもできる。
また、撮影レンズとしては、マクロレンズを備えたものに本発明は最も効果を発揮するが、マクロレンズを備えていない撮影レンズであっても、比較的近距離の撮影が可能なものや、沈胴式のカメラにおいても、本発明の効果を充分に享受することができる。
また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。例えば、上記した第3または第4の実施の形態におけるレンズ先端発光部材32と、上記した第5の実施の形態における本体部発光部材42とを両方配設しても良い。その場合、マクロ切換釦は、マクロ切換釦33または43のうちのいずれか一方で良い。
11,31,41 デジタルカメラ
12 本体部
13 鏡胴
13a,13b 可動鏡胴
16 発光ダイオード
17 シャッタレリーズ釦
18 ストロボ
19 ファインダ
20 フレキシブルプリント配線板
21 CCD
32 レンズ先端発光部材
33,43 マクロ切換釦
42 本体側発光部材
34a〜34h,44 白色発光ダイオード
35,45 被写体面
36,46 撮影画角の光線軌跡
a 白色発光ダイオードの赤色光の配光特性曲線
b 白色発光ダイオードの緑色光の配光特性曲線
c 白色発光ダイオードの青色光の配光特性曲線
EA 発光光軸
L1〜L4 撮影レンズ
PA 撮影光軸
θ 所定角度
Claims (11)
- 被写体を照明する発光部材を備えた画像撮影装置であって、撮影レンズを保持する鏡胴の先端部に前記発光部材を配設し、前記発光部材により近接する被写体を照射し得るように構成したことを特徴とする画像撮影装置。
- 撮影時は、本体部より突出し、不使用時には本体部に少なくとも一部が収納される前記鏡胴の先端部に、前記発光部材が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の画像撮影装置。
- 前記発光部材は、発光ダイオードよりなるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像撮影装置。
- 本体部より前記発光部材への配線手段としてフレキシブルプリント配線板を用いることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載の画像撮影装置。
- 前記鏡胴の先端部に設けた前記発光部材とは別に、本体部前部に前記発光部材の発光量より大きな発光量を発生し得る閃光装置を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の画像撮影装置。
- 被写体を照明する発光ダイオードよりなる発光部材を備え、前記発光部材により近接する前記被写体を照射し得るように構成した画像撮影装置であって、前記発光部材の発光光軸を撮影光軸に対して回動し得るように構成したことを特徴とする画像撮影装置。
- 前記発光部材は、近接撮影またはマクロ撮影時には、前記発光光軸が前記撮影光軸に対して所定角度方向に向くように回動し、通常撮影時には、前記発光光軸が前記撮影光軸と平行となるように回動することを特徴とする請求項6に記載の画像撮像装置。
- 被写体を照明する発光ダイオードよりなる発光部材を備え、前記発光部材により近接する前記被写体を照射し得るように構成した画像撮影装置であって、前記発光部材は、発光光軸が撮影光軸に対して所定角度方向に向いた前記発光ダイオードと、前記発光光軸が前記撮影光軸と平行な前記発光ダイオードとからなることを特徴とする画像撮影装置。
- 前記発光部材は、近接撮影またはマクロ撮影時には、前記発光光軸が前記撮影光軸に対して所定角度方向に向いた前記発光ダイオードだけが発光することを特徴とする請求項8に記載の画像撮影装置。
- 前記発光ダイオードは、赤色光、緑色光および青色光を混ぜ合わせた白色光を発光するものであり、撮影レンズを保持する鏡胴の先端部に、撮影光学中心に関して点対称となるように配設されていることを特徴とする請求項6〜請求項9のうちのいずれか1項に記載の画像撮像装置。
- 前記所定角度は、前記白色発光ダイオードの赤色光の配光特性曲線、緑色光の配光特性曲線および青色光の配光特性曲線がすべて重なった領域が撮影画角の光線軌跡の範囲内に入ることができる角度であることを特徴とする請求項6〜請求項10のうちのいずれか1項に記載の画像撮像装置。
Priority Applications (1)
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