JP2005299081A - 後施工耐震スリット材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 地震時の垂れ壁や腰壁や袖壁などの非構造壁による柱や梁などの構造骨組みの剪断破壊や脆性破壊を防止し、耐火性、圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)、層間変形・水密性を確保し、取り付けに際する補強材や固定金物を必要としなく、施工性と品質の良い耐震スリット材を提供する。
【解決手段】 目地型枠でスリット部を設け、このスリット部にスリット材を挿入して耐震スリットとすることで、コンクリートに打ち込む際に必要な補強材や固定金物を必要としなく、スリット材の要求性能を耐火性、圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)、層間変形・水密性に絞り込み、この要求性能を弾性耐火材と弾性シーリングもしくは粘着止水材を組合せて耐震スリット材とすることで、施工性と品質の良い後施工耐震スリット材を提供することを目的とする。
【選択図】 図1

Description

コンクリート造の建築物の垂れ壁や腰壁や袖壁などの非構造壁と柱や梁などの構造骨組みとの間に設けられ、地震時の非構造壁による構造骨組の剪断破壊や脆性破壊を防止するために設けられる耐震スリット材に関する。
従来の技術
耐震スリットは、腰壁や袖壁や垂壁などの非構造壁と柱や梁などの構造骨組みとの接合部に設けられ、地震時の非構造壁による構造骨組みの剪断破壊や脆性破壊を防止するために、設けられるもので巾は1/100の層間変形角に追従可能な寸法を確保するため、通常25mm〜50mmで、コンクリートの壁に、この巾の狭いスリット部を設けることが難しく、そのため従来の耐震スリット材は型枠組み立て時にスリット材を型枠に取り付けてコンクリートに打ち込んで取り付けている。そのため、耐震スリット材に求められる要求性能である耐火性、圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)、層間変形・水密性に加えて、コンクリートの打設時の側圧に耐える強度が必要となり、この強度と相反する圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)の性能とを同時に確保し、さらに固定するための金物や真直ぐ取り付けるための補強材が必要となり、高価なものになり、その上取り付けに手間が掛かり、スリット材が曲がって取り付くなど施工管理が難しい物で、また止水の為シーリングを施すが、シーリングの巾が25mmを超えると見栄えも悪い上にシーリングの施工管理が難しいく品質の確保も難しい。この耐震スリットの材料や構造などが多数提案されている。
壁の全断面を縁切りする場合の耐震スリットの提案の1例として、実願昭56−138169号開示の構造物の耐震構造は、長尺状の弾性スリット本体の長片側両端縁に沿って係合する凹溝を有する支持片と、前記弾性スリット本体の短片方向に向って両側面近傍に配置する数本の支持ボルトで固定することを特徴とする構造用スリット材である。
実願平1−67728号開示のコンクリート壁体のスリット目地材はポリエチレン独立発泡体あるいはグラスウールなどの目地材の1側面にその側面の長手方向に沿って少なくとも一本の鉤形の係合溝部を一体的に形成した基板を添設し、一端に係合片を設けると共に腕部の所要間隔位置にセパレータ取り付け孔を形成した支持体を、前記基板の鉤形の係合溝部に沿って着脱可能に係合してなるものである。
特願平9−213016号開示の貫通スリット形成部材はスリット材を第1スリットと第2スリットとし、夫々がさらに接近し得る動作範囲を残した状態で、セパレータを挿通させ、貫通スリットの厚み方向に移動不可能な状態としつつ型枠に仮固定し、コンクリート硬化後セパレータを除去した後には、地震等の外力が加わった際には相対移動可能である貫通スリット形成部材である。
耐震スリットには、耐火性と圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)と層間変形・水密性が求められ、しかもコンクリートの打設時の側圧に耐える強度がなければならない。ポリエチレン独立発泡体あるいはグラスウールなどを目地材として使用されているものにあっては、コンクリートの打設時の側圧に耐える強度を得るためスリット本体に係合する支持片と両側面近傍に配置した支持ボルトで支持固定しなければならず、また支持片とコンクリートの間からの漏水の恐れがある。
スリット目地材をポリエチレン独立発泡体あるいはグラスウールなどの目地材とし、1側面にその側面の長手方向に沿って少なくとも一本の鉤形の係合溝部を一体的に形成した基板を添設したものにあっては、基板に係合した支持体をセパレータに取り付けて固定するが、型枠の内側に取り付ける目地棒と目地材の位置合わせが難しく、取り付けに手間が掛かり、また目地材の強度を確保するための基板を添接し、固定のための支持体を設ける構成なので、スリット材が高価なものになり、取り付けに手間がかかるものとなった。
スリット材を第1スリットと第2スリットとし、夫々がさらに接近し得る動作範囲を残した状態で、セパレータを挿通させるものにあっては、スリット材をセパレータに固定するため、第1スリットと第2スリットに設けた夫々の挿通孔と型枠に取り付けたセパレータの位置合をわせをしなければならず、また返しの型枠を組み立てる際には、見えない状態での位置合わせとなり、取り付けに手間の掛かり、またスリット材が二つの部材の組合せなので高価なものになる。
以上、鑑みて本発明は、上記目的を達成するため、本願出願人の発明にかかる特許第3252571号のペーパコアパネル製の目地型枠でスリット部を設け、このスリット部にスリット材を挿入して耐震スリットとすることで、スリット材の要求性能を耐火性、圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)、層間変形・水密性に絞り込み、しかもコンクリートに打ち込む際に必要な補強材や固定金物を必要としなく、施工性と品質の良い耐震スリット材を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、目地型枠の取り付け、取り外しで設けたスリット部6に、断面U字状の弾性耐火材1の凹部に断面I字状の芯材2を弾性耐火材1より弾性シーリング材5の充填分突出させて嵌着した状態でスリット部6に挿入し、芯材2の小口9が壁面18と同面となるように取り付け、次いで芯材2とスリット部6の間に弾性シーリング材5を充填することを特徴とする後施工耐震スリット材3である。
請求項2の発明は、目地型枠の取り付け、取り外しで設けたスリット部6に、断面U字状の弾性耐火材1の凹部に断面Y字状の芯材2の先端部12を嵌着した状態でスリット部6に挿入し、次いで該スリット部6に弾性シーリング材5を充填した後、該シーリング材5を貫通して、断面T字状のキャップ4の嵌合突条10を芯材2の嵌合部11に嵌着することを特徴とする後施工耐震スリット材3である。
請求項3の発明は、目地型枠の取り付け、取り外しで設けたスリット部6に、断面矩形の弾性耐火材1をスリット部6に挿入し、次いで先端両側底部に粘着止水材8を取り付けた断面W字状のカバー7を該スリット部6に挿入し、次いでカバー7の凹部に断面T字状の蓋部15の脚部13を嵌着し、カバー7を押し広げて粘着止水材8をスリット部6に押し付けることを特徴とする後施工耐震スリット材3である。
目地型枠でスリット部を設け、このスリット部にスリット材を挿入して耐震スリットとすることで、所謂後施工耐震スリット材3とすることで、スリット材の要求性能を耐火性、圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)、層間変形・水密性に絞り込み、しかもコンクリートに打ち込む際に必要な補強材や固定金物を必要としない耐震スリット材とすることができる効果がある。
耐震スリット材を耐火性と圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を確保する弾性耐火材1と層間変形・水密性を確保する弾性シーリング材5もしくは粘着止水材8との組合せとすることで、構成する材料の特性を生かした耐震スリット材とすることができる効果がある。
弾性耐火材1の側面のリブ17はスリット部6に良く密着し、圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)の性能を向上する効果がある。
断面矩形の芯材2は芯材2がスリット部の幅の中央に位置して弾性シーリング材5の充填部を形成し、芯材2の厚さを変えることで、弾性シーリング材5の最適深さを確保して幅の狭いシーリングを設けることができる効果がある。
断面Y字状の芯材2は弾性シーリング材5のバックアップ材を形成し、キャップ4の嵌合突条10を嵌合してキャップ4を確りと固定する効果がある。
キャップ4は弾性シーリング材5を隠蔽して、紫外線による弾性シーリング材5の劣化を防ぎ、弾性シーリング材5の耐久性を向上する効果があり、また、キャップ4と弾性シーリング材5の間にできる隙間19はキャップ4から弾性シーリング材5がはみ出さない効果がある。
蓋部15の脚部13をカバー7に嵌着することにより、カバー7の先端部が反転して押し広げられ、粘着止水材8をスリット部6に押し付けて止水を確実にする効果がある。
発明の実施の形態
目地型枠は、ペーパコアの両面に板紙などの表面板が接着されており、ペーパコア及び表面板には所定時間中防水性を持続する防水剤が塗布されており、周側面には粘着ビニールテープ等の取り外し部材が貼着されたものである。この目地型枠を所定のスリット部に取り付けて型枠を組み立て、コンクリート打設後、コンクリートの養生期間をおいて目地型枠を取り外す。目地型枠の取り外しに際しては、ペーパコア及び表面板はコンクリートの余剰水を吸水して、ある程度軟弱になっており、容易に取り外しが出来る。
後施工耐震スリット材3は幅が施工部位の壁の長さで決まり、この幅を一辺の長さとし、壁の中心に配設されるアンカー筋に後施工耐震スリット材3が当たらないように、壁の厚さの半分より小さい大きさとする。請求項1及び請求項2の後施工耐震スリット材3は耐火性と圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を確保する弾性耐火材1と層間変形・水密性を確保する弾性シーリング材5との組合せた
構成であり、請求項3の後施工耐震スリット材3は耐火性と圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を確保する弾性耐火材1と層間変形・水密性を確保する粘着止水材8との組合せた構成である。
弾性耐火材1は耐震スリット材に求められる要求性能の耐火性と圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を確保するためのもので、弾性耐火材1としては、シリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の耐火性を有する発泡体が適している。
請求項1及び請求項2の場合の弾性耐火材1の形状は断面U字状で、両側面がスリット部6に常時付勢するように圧縮変形した状態でスリット部6に押し込んで取り付けるので、芯材2を弾性耐火材1の凹部に嵌着した状態の幅が、所定のスリット部の幅に変形幅を加えた幅を一辺の長さとし、この物の厚さ方向の中央に芯材2を嵌合する凹部を設けた断面U字状で壁の長さの長尺物である。請求項3の場合は芯材2を嵌着しないので、弾性耐火材1の幅は所定のスリット部の幅に変形幅を加えた幅を一辺の長さとする矩形で、壁の長さの長尺物である
弾性耐火材1は当然圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を有するが、圧縮性の性能を確保するため、スリット材の両側面にリブ17を形成してもよく、また断面が中空、中実形状及びそれらの組合せのいずれかに限定されるものでない。
耐震スリットの幅は1/100の層間変形角に追従可能な寸法を確保するので、壁の長さで決まり通常25mm〜50mmでこの幅がシーリングの幅となる。従来、シーリングの幅の変動に伴う接着部への応力集中を防止するため、シーリングの幅(W)とシーリングの深さ(D)の関係をD/W=1/1〜1/2としている。深さ(D)を大きくすると止水性能が高くなるが幅(W)も大きくしなければならない。シーリングの幅が25mmを超えると見栄えが悪いだけでなく、施工管理も品質管理も難しくなる。
請求項1の芯材2は芯材2がスリット部の幅の中央に位置して弾性シーリング材5の充填部を形成し、スリット部の幅に応じて芯材2の厚さを変えてシーリングの最適深さを確保して幅の狭いシーリングを設ける断面矩形の長尺物である。取り付けは弾性耐火材1の凹部に芯材2を嵌着し、芯材2を弾性耐火材1より弾性シーリング材5の充填分突出させて嵌着した状態でスリット部6に挿入し、芯材2の小口9が壁面18と同面となるように取り付ける。
請求項2の場合の芯材2は断面Y字状で先端部12を断面U字状の弾性耐火材1の凹部に嵌着した状態でスリット部6に挿入して取り付けて、弾性シーリング材5のバックアップ材を形成し、弾性シーリング材5の充填後、該弾性シーリング材5を貫通してキャップ4の嵌合突条10を嵌合してキャップ4を固定するための嵌合部11を有する断面Y字状の長尺物である。
芯材2は弾性耐火材1より硬度の高いシリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の耐火性を有するソリッドを使用するが、他にアルミやステンレスなどの腐食しなく耐久性が有り、弾性耐火材1より硬度のあるものも使用可能である。
弾性シーリング材5は耐震スリット材に求められる要求性能の層間変形・水密性を確保するためのもので、請求項1の場合は芯材2を弾性耐火材1に嵌着してスリット部6に挿入し、芯材2の小口9が壁面18と同面になるように取り付けてできる凹所に充填する。請求項2の場合は芯材2を弾性耐火材1に嵌着してスリット部6に挿入した後に、該スリット部6に充填する。材料の具体例として、JISA5758に規定規定される主成分に規定されるシリコン系、変性シリコン系、ポリサルファイド系、変性ポリサルファイド、アクリルウレタン系などが使用可能で、弾性耐火材1と芯材2の接合面での化学的に安定するものが好ましい。
キャップ4は、断面T字状の長尺物でスリット部6の蓋をするので頂部の幅はスリット部6の幅より大きい幅とし、錨型の嵌合突条10が芯材2の嵌合部11を押し広げて嵌まりキャップ4を固定するもので、耐候性を有するシリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の半硬質の押し出し成型した長尺物である。
カバー7は、粘着止水材8と蓋部15と組み合わせた構成で耐震スリット材に求められる要求性能の層間変形・水密性を確保するためのもので、断面がW字状の長尺物で先端両側底部に粘着止水材8を取り付けてスリット部6に挿入し、鍔部14が壁面18に当接して固定される。カバー7はスリット部6に挿入する際、先端両側底部に取り付けた粘着止水材8がスリット部6に接触しない様に、内側に狭めた形状で、蓋部15の脚部13を嵌着するとカバー7の先端部が反転して押し広げられ、粘着止水材8がスリット部6に押し付けられて止水を確実にする。材料は、上記に示すように形状を維持し、変形が可能な半硬質のシリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等が適している。
粘着止水材8はブチルゴムなどをテープ状にしたものをカバー7の先端両側底部に取り付け、保護シール16で保護しておき、カバー7の取り付け時に保護シール16を剥がし、スリット部6にカバー7を挿入して取り付ける。
蓋部15は半硬質のシリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等で、断面T字状の長尺物でスリット部6の蓋をするので頂部の幅はスリット部6の幅より大きい幅とし、脚部13は常時カバー7をスリット部6に押圧するように、スリット部6に押し込んで取り付けるので、所定のスリット部6の幅とする。カバー7に当接する脚部13の両側面にリブ17を形成してもよく、また断面が中空、中実形状及びそれらの組合せのいずれかに限定されるものでない。
請求項1の実施例を図1、図2、図3、図4の図面で説明する。図1は後施工耐震スリット材3の取り付け状態を示す一部切欠き斜視図で、図2は後施工耐震スリット材3の分解断面図で、図3は弾性耐火材1に芯材2を嵌着した状態を示す断面図で、図4はスリット部に後施工耐震スリット材3を取り付けた状態を示す断面図である。壁の厚さが170mmでアンカー筋がD10の間隔が400mmでスリット部6の幅が25mmである。目地型枠の取り付けは、柱の型枠が組み立てられた後、厚さ25mmの目地型枠を柱の型枠に添えて取り付け、該目地型枠にD10のアンカー筋を400mm間隔で壁厚の中央の位置に差し込んで取り付ける。次いで目地型枠を挟んで壁型枠を組み立て、壁鉄筋を組み立て、定法に従ってコンクリートを打設し、コンクリートの養生期間をおいて、型枠を撤去し、目地型枠を取り外す。目地型枠の取り外した後に幅25mmのスリット部6が設けられる。
目地型枠の取り外した後のスリット部6に、断面U字状の弾性耐火材1の凹部に厚さが5mmで幅55mmの芯材2を嵌着し、弾性耐火材1より弾性シーリング材5の充填分の15mm突出させて嵌着した状態でスリット部6に挿入する。
芯材2を嵌着した状態の弾性耐火材1の幅は35mmで、これを幅が25mmにまで圧縮変形し、芯材2の小口9が壁面18と同面となるようにスリット部6に挿入して取り付ける。次いで芯材2とスリット部6の間に弾性シーリング材5を充填して施工が完了する。後施工耐震スリット材3の取り付け寸法は壁面18から70mmで、弾性シーリング材5は芯材2の小口9の幅5mmを挟んで両側に幅10mmで深さが15mmとなる。この場合の弾性耐火材1はシリコンゴムの発泡体で、芯材2はシリコンゴムのソリッドで、弾性シーリング材5は変性シリコンである。
請求項2の実施例を図5、図6、図7、図8、図9の図面で説明する。図5は別の後施工耐震スリット材3の取り付けけた状態を示す一部切欠き斜視図で、図6は後施工耐震スリット材3の分解断面図で、図7は弾性耐火材1に芯材2を嵌着した状態を示す断面図で、図8はスリット部に後施工耐震スリット材3の一部を取り付けた状態を示す断面図で、図9はスリット部に後施工耐震スリット材3の取り付けた状態を示す断面図である。壁の仕様とスリット部6の幅は前記と同様で、壁の厚さが170mmでアンカー筋がD10の間隔が400mmでスリット部6の幅が25mmであり、目地型枠の取り付け、取り外しも前記同様である。
目地型枠の取り外した後のスリット部6に、断面U字状の弾性耐火材1の凹部に断面Y字状の芯材2の先端部12を嵌着した状態でスリット部6に挿入する。芯材2を嵌着した状態の弾性耐火材1の幅は35mmで、これを幅が25mmにまで圧縮変形して挿入し、壁面18から芯材2までの寸法を20mmとし、次いで該スリット部6に弾性シーリング材5を15mm充填する。弾性シーリング材5を充填した後該シーリング材5を貫通して、断面T字型のキャップ4の嵌合突条10を芯材2の嵌合部11に嵌着して施工が完了する。後施工耐震スリット材3の取り付け寸法は、壁面18から70mmである。この場合の弾性耐火材1はシリコンゴムの発泡体で、芯材2はシリコンゴムのソリッドで、弾性シーリング材5は変性シリコンで、キャップ4は半硬質のポリ塩化ビニルである。
請求項3の実施例を図10、図11、図12、図13の図面で説明する。図10別の後施工耐震スリット材3の取り付け状態を示す一部切欠き斜視図で、図11は後施工耐震スリット材3の分解断面図で、図12はスリット部6に後施工耐震スリット材3の一部を取り付けた状態を示す断面図で、図13はスリット部に後施工耐震スリット材3の取り付けた状態を示す断面図である。壁の仕様とスリット部6の幅は前記と同様で、壁の厚さが170mmでアンカー筋がD10の間隔が400mmでスリット部6の幅が25mmであり、目地型枠の取り付け、取り外しも前記同様である。
目地型枠の取り外した後のスリット部6に、断面矩形の弾性耐火材1をスリット部6に挿入する。弾性耐火材1の幅は35mmで、これを幅が25mmにまで圧縮変形して挿入し、壁面18から弾性耐火材1までの寸法を20mmとする。次いで断面W字状のカバー7の先端両側底部に設けた粘着止水材8の保護シール16を剥がし該スリット部6にカバー7を挿入する。次いでカバー7の凹部に断面T字状の蓋部15の脚部13を嵌着し、カバー7を押し広げて粘着止水材8をスリット部6に押し付けて施工が完了する。カバー7の壁面18から寸法は15mmで、取り付けが完了した後施工耐震スリット材3の取り付け寸法は壁面18から70mmである。この場合の弾性耐火材1はシリコンゴムの発泡体で、カバー7は半硬質のポリ塩化ビニルで、粘着止水材8はブチルゴムで、蓋部15は半硬質のポリ塩化ビニルである。
請求項1の後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す一部切欠き斜視図である。 同上後施工耐震スリット材の分解断面図である。 同上後施工耐震スリット材の一部組立て断面図である。 同上後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す断面図である。 請求項2の後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す一部切欠き斜視図である。 同上後施工耐震スリット材の分解断面図である。 同上後施工耐震スリット材の一部組立て断面図である。 同上後施工耐震スリット材の一部取り付け状態を示す断面図である。 同上後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す断面図である。 請求項3の後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す一部切欠き斜視図である。 同上後施工耐震スリット材の分解断面図である。 同上後施工耐震スリット材の一部取り付け状態を示す断面図である。 同上後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す断面図である。
符号の説明
1 弾性耐火材
2 芯材
3 後施工耐震スリット材
4 キャップ
5 弾性シーリング材
6 スリット部
7 カバー
8 粘着止水材
9 小口
10 嵌合突条
11 嵌合部
12 先端部
13 脚部
14 鍔部
15 蓋部
16 保護シール
17 リブ
18 壁面
19 隙間

Claims (3)

  1. 断面U字状の弾性耐火材(1)の凹部に断面I字状の芯材(2)を弾性耐火材(1)より弾性シーリング材(5)の充填分突出させて嵌着した状態でスリット部(6)に挿入し、芯材(2)の小口(9)が壁面(18)と同面となるように取り付け、次いで芯材(2)とスリット部(6)の間に弾性シーリング材(5)を充填することを特徴とする後施工耐震スリット材(3)。
  2. 断面U字状の弾性耐火材(1)の凹部に断面Y字状の芯材(2)の先端部(12)を嵌着した状態でスリット部(6)に挿入し、次いで該スリット部(6)に弾性シーリング材(5)を充填した後、該弾性シーリング材(5)を貫通して、断面T字状のキャップ(4)の嵌合突条(10)を芯材(2)の嵌合部(11)に嵌着することを特徴とする後施工耐震スリット材(3)。
  3. 断面矩形の弾性耐火材(1)をスリット部(6)に挿入し、次いで先端両側底部に粘着止水材(8)を取り付けた断面W字状のカバー(7)を該スリット部(6)に挿入し、次いでカバー(7)の凹部に断面T字状の蓋部(15)の脚部(13)を嵌着し、カバー(7)を押し広げて粘着止水材(8)をスリット部(6)に押し付けることを特徴とする後施工耐震スリット材(3)。
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