JP2002356926A - 耐震スリット - Google Patents

耐震スリット

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JP2002356926A
JP2002356926A JP2001167758A JP2001167758A JP2002356926A JP 2002356926 A JP2002356926 A JP 2002356926A JP 2001167758 A JP2001167758 A JP 2001167758A JP 2001167758 A JP2001167758 A JP 2001167758A JP 2002356926 A JP2002356926 A JP 2002356926A
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Hiroyasu Ooka
裕保 大岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震時に、腰壁や袖壁や垂れ壁などによる柱
や梁の脆性破壊を防止し、耐火性と遮音性と防水性を確
保し、コンクリートの打設時の側圧に耐え、取り付けが
容易で施工性が良くコストの安い完全スリット型の一面
剪断型スリットと二面剪断型スリットを提供する。 【解決手段】 スリットを二つに分け、型枠板に第1ス
リットを釘止めし、第1スリットに第2スリットを嵌合
して取り付け、コンクリート打設後、第1スリットの取
り付け部に凹部を設け、シーリング剤を充填することを
特徴とするハニカムコアパネルの耐震スリット並びに、
押出し成形した合成樹脂製またはアルミニューム製の耐
震スリット及びハニカムコアパネル3の側面もしくは、
ハニカムコアパネル3の中に、セパレータを挿通する押
出し成形した合成樹脂製またはアルミニューム製の管体
18を取り付けることを特徴とするハニカムコアパネル
3製の耐震スリットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】鉄筋コンクリート造の建築物
の外周壁に設けられた垂れ壁や腰壁の非構造壁による柱
や梁の脆性破壊を防止するために、建築物のコンクリー
ト壁の中に埋設して、柱や梁と壁の縁を切る耐震用の建
築材料で、完全スリット型の一面剪断型スリットと二面
剪断型スリットに関する。
【0002】
【従来の技術】地震時に、腰壁や袖壁や垂れ壁などの非
構造壁が柱や梁の脆性破壊に影響を及ぼしたと考えられ
る被害例が多く報告されており、建設省住宅局建築指導
課監修による(財)日本建築センター出版の「建築物の
構造規定」の剛節架構内の鉄筋コンクリート造腰壁・そ
で壁等の構造計算上の取り扱いでは、その接合形式のタ
イプを完全スリット型と部分スリット型と剛接型に分け
て対応することが示され、さらに、完全スリット型の例
として壁の全断面を縁切りする一般的な場合と壁の中に
一面の剪断面を設ける一面剪断型スリットと壁の中に二
面の剪断面を設ける二面剪断型スリットが示されてお
り、それぞれのスリットの設定に関する基準が示されて
おり、このスリットの材料や構造などが多数提案されて
いる。
【0003】壁の全断面を縁切りする場合の耐震スリッ
トの提案の1例として、実願平1−67728号開示の
コンクリート壁体のスリット目地材はポリエチレン独立
発泡体あるいはグラスウールなどの目地材の1側面にそ
の側面の長手方向に沿って少なくとも一本の鉤形の係合
溝部を一体的に形成した基板を添設し、一端に係合片を
設けると共に腕部の所要間隔位置にセパレータ取り付け
孔を形成した支持体を、前記基板の鉤形の係合溝部に沿
って着脱可能に係合してなるものである。
【0004】実願昭60−163935号開示の耐震ス
リット材は、長手方向の対向する側板を金属製ネットで
形成して箱状或は筒状に形成したケースに、圧縮強度が
コンクリートに比し弱く且つセパレータの貫通を許容す
る不燃性材料を充填してなる耐震スリット材である。
【0005】実願昭58−73055号開示の構造物の
耐震構造は、両側端面の長手方向に所定間隔をおいて貫
通穴が設けられた、四角形断面を有する中空状のスリッ
ト材が合成樹脂にて成形され、そのスリツト材の貫通穴
に挿通されたセパレータの両端が目地棒を介して型枠を
構成するせき板に固定され、打設したコンクリートの固
化後、目地棒を取り外し、目地棒の取り外した跡にコー
キングを施すことを特徴とする構築物の耐火構造であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】完全スリット型の、壁
の全断面を縁切りする一般的な場合の耐震スリットに
は、耐火性と遮音性と防水性が求められ、しかもコンク
リートの打設時の側圧に耐える強度がなければならな
い。そのため、スリット材が高価なものになり、取り付
け手間のかかるものになった。ポリエチレン独立発泡体
あるいはグラスウールなどが目地材として使用されてい
るものにあっては、コンクリートの打設時の側圧に耐え
る強度を得るためスリットに基板を添設し一端に係合片
を設けてセパレータに取り付け専用の金物を介してセパ
レータに固定し、外部側の防水のため、スリットの端部
に止水剤を充填するための目地棒を型枠板に取り付けて
おいて、これに接続してスリットを取り付けなければな
らず、しかも遮音性能が確保されていない。金属製ネッ
トで形成して箱状或は筒状に形成したものにあっても、
耐火性と防水性と強度は確保できるが、前記同様に遮音
性能は確保されていない。<BR>
【0007】四角形断面を有する中空状のスリット材に
あっては、スリツト材と目地棒をセパレータで貫通して
型枠に固定され、コンクリートの固化後、目地棒の取り
外した跡にコーキングを施すもので、耐火性と遮音性と
防水性が確保されているが、スリツト材と目地棒を貫通
して取付けるセパレータの取り付けに手間が掛かり、し
かもコンクリートの固化後の目地棒の取り外す際、セパ
レータが貫通しているので、目地棒の取り外しに手間が
掛かり、しかも、合成樹脂にて成形されたものなので、
施工現場に合わせて沢山の種類を用意しなければならな
ず、その上このものは部分スリットなので、耐火性能に
おいて2時間耐火に対応していないという問題がある。
【0008】建築省告示で、鉄筋コンクリート造の建造
物の耐火性能がコンクリートの厚さで規定されている。
コンクリートの厚さが70mm以上で1時間耐火であ
り、コンクリートの厚さが100mm以上で2時間耐火
である。一方前記「建築物の構造規定」では部分スリッ
トの場合、目地部の壁厚が壁厚の2分の1以下でかつ7
0mm以下にするように規定されている。そのため、2
時間耐火の建造物では部分スリットが使用出来ないとい
う問題がある。
【0009】以上、鑑みて耐震スリットに求められる耐
火性と遮音性と防水性を確保して、かつ施工性が良くコ
ストの安い完全スリット型の一面剪断型スリットと二面
剪断型スリットの耐震スリットを提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、防水性能を確保するスリットと壁の中に剪
断面を設けるスリットとに分け、耐火性と遮音性をコン
クリートの壁厚で確保することとし、防水性能を確保す
るスリットの巾を、1時間耐火の場合を70mm、2時
間耐火の場合を100mmの2種類として、施工現場の
必要なスリットの巾を剪断面を設けるスリットの巾で調
整して設定する。
【0011】防水性能を確保するスリットは取り付けが
容易であって、コンクリート打設後防水剤を充填する目
地部が形成できなければならない。そのためスリットを
二つに分け、型枠に釘止めしたスリットに、もう一方の
スリットを嵌合して組み合わせて取り付ける構成とし、
コンクリートの打設後、型枠板に取り付けた方のスリッ
トを取り外し、シーリング剤を充填するハニカムコアパ
ネル製のスリットと型枠板に取り付けた方のスリットを
内側に押し込んで、凹部を形成してシーリング剤を充填
する合成樹脂製またはアルミニューム製の押し出し成形
したスリットとする。いずれも残留したスリットは地震
時の柱や梁の脆性破壊を防止する緩衝機能を有する耐震
スリットとするものである。
【0012】剪断面を設けるスリットは施工現場に合わ
せて巾と厚さを設定し、セパレータを貫通して型枠板に
取り付け、コンクリートの打設時の側圧に耐えて形状を
保持し、コンクリートの打設後は残留して、地震時の柱
や梁の脆性破壊を防止する緩衝機能を有し、加工切断が
容易で、巾と厚さの設定が容易にできるハニカムコアパ
ネルを耐震スリットとするものである。このハニカムコ
アパネル製のスリット及びハニカムコアパネル製のスリ
ットと合成樹脂製またはアルミニューム製の押し出し成
形したスリットで完全スリット型の一面剪断型スリット
と二面剪断型スリットとするものである。
【0013】請求項1の発明は、完全スリット型の一面
剪断型スリットと二面剪断型スリットの外部側に取り付
けて防水性能を確保するスリットとするもので、ハニカ
ムコア1の表裏両面に表面板2を接着したハニカムコア
パネル3製の第1スリット19を側面から型枠板22に
釘6止めし、第1スリット19と同様のハニカムコア1
の表裏両面に表面板2を接着したハニカムコアパネル3
の1方の側の表面板2を伸ばした構成のハニカムコアパ
ネル製3の第2スリット20を第1スリット19に嵌合
して取り付け、コンクリート打設後、第1スリット19
を取り外し、取り外した跡にバッックアップ材15を挿
入し、ついでシーリング剤16を充填することを特徴と
するハニカムコアパネル3製の耐震スリットである。
【0014】請求項2の発明も請求項1と同様に、完全
スリット型の一面剪断型スリットと二面剪断型スリット
の外部側に取り付けて防水性能を確保するスリットとす
るもので、断面コの字型に押し出し成形した合成樹脂製
またはアルミニューム製の第1スリット19の対向する
辺の内側もしくは内側と外側にV溝9を設け、該スリッ
トの側面から型枠板22に釘6止めし、断面ロ字型の対
向する1方の辺の片側を伸ばした形状に押し出し成形し
た合成樹脂製またはアルミニューム製の第2スリット2
0を第1スリット19に嵌合して取り付け、コンクリー
ト打設後型枠板22を取り外し、コンクリート面に露出
している第1スリット19を内側に押し込んで、V溝9
より折り曲げるかもしくは破断して凹部を設け、シーリ
ング剤16を充填することを特徴とする押し出し成形し
た合成樹脂製またはアルミニューム製の耐震スリットで
ある。
【0015】請求項3の発明は、剪断面を設けるスリッ
トをハニカムコアパネル3製とし、ハニカムコアパネル
3の中もしくはハニカムコアパネル3の表面にセパレー
タ7を挿通するための押し出し成形した合成樹脂製また
はアルミニューム製の管体18を取り付けることを特徴
とするハニカムコアパネル3製の耐震スリットである。
【0016】
【作用】上記のように構成された防水性能を確保するハ
ニカムコアパネル3製のスリットは、薄い部材で中空の
構造体を作るので、優れた圧縮強度と曲げ強度が得られ
る反面容易に壊れるので、取付けに際しては、第1スリ
ット19を型枠板22に釘6止めし、これに第2スリッ
ト20を嵌合して取付け、コンクリート打設時は側圧に
耐えて形状を保持し、コンクリート打設後の取り外すに
際しては第1スリット19のハニカムコア1を壊すこと
により簡単に取り外しができる作用があり、第1スリッ
ト19の取り外し跡にシーリング剤16を充填して、防
水処理を確実にすることが出来る。また壁に残留したス
リットは地震時の柱や梁の脆性破壊を防止する緩衝機能
を保持する作用がある。
【0017】防水性能を確保する押し出し成形した合成
樹脂製またはアルミニューム製のスリットは、第1スリ
ット19を型枠板22に釘6止めし、これに第2スリッ
ト20を嵌合して取り付ける。図10、図14、図16
に示す第1スリット19の対向する辺の内側にV溝9を
設けることにより、コンクリート打設後、型枠板22を
取り外し、コンクリート面に露出している第1スリット
19を内側に押し込みV溝9より折り曲げて凹部を設
け、シーリング剤を充填して防水処理を確実にすること
ができ、また図18に示す第1スリット19の対向する
辺の内側と外側にV溝9を設けたものにあっては、第1
スリット19を内側に押し込むと、V溝9より破断し前
記同様に第1スリット19の取り付け部に凹部が設けら
れ、シーリング剤16を充填して防水処理を確実にする
ことができる。また図18に示す第1スリット19の断
面コの字の側面に設けるV溝9も同様に第1スリット1
9を内側に押し込むとV溝9より破断し、前記同様に凹
部を設けることができる作用がある。コンクリート打設
後、壁に残留したスリットは薄い部材で構成されている
ので、地震時の柱や梁の脆性破壊を防止する緩衝機能を
保持する作用があるのは前記同様である。なお図14、
図16に示す第2スリット20の凸条10はこの緩衝機
能をより確実にする作用がある。
【0018】図14及び図18に示す嵌合部14は第1
スリット19に第2スリット20に嵌合する際、接着剤
を用いなくて固定できる作用がある。また図18に示す
第2スリットの側面に設ける断面C型の条片13も接着
剤を用いなくて第1スリット19を第2スリット20に
固定する作用がある。また図10に示す第1スリット1
9の断面コの字の側面に条溝8を設けることにより、第
1スリット19を取り付けに使用した釘6の取り外しに
際し、薄い部分が破断し、釘6の取り外しを容易にす
る。
【0019】防水性能を確保するスリットのシーリング
の性能を確実にするには、シーリングの巾と深さの関係
が重要で、巾に対して深さが0.5〜1.2が最適であ
る。第1スリット19を押し込んで凹部を形成し、折れ
曲がった第1スリット19がバックアップ材となり、シ
ーリングの深さを最適にする作用がある。図15に示
す、断面P型の押出し成形した合成樹脂製またはアルミ
ニューム製の目地材25は押し込んで折り曲げた第1ス
リット19に差し込んで、凹部の形状を整えると共に目
地材25の頂部の巾を設定することにより、シーリング
の巾を最適に設定することができる。また図17に示す
押し出し成形した合成樹脂製またはアルミニューム製の
断面C型の目地材25も前記同様に頂部の巾を設定する
ことにより、シーリングの巾を最適にすることができる
作用がある。例えば、スリットの巾が50mmの場合の
頂部の巾を20mmとすると、その両側に巾15mmの
シーリングを設定し、シーリングの巾を最適な巾とし、
シーリング剤16の性能を確実にする作用がある。図1
9に示す押し出し成形した合成樹脂製またはアルミニュ
ーム製の断面凸型の目地材25はバックアップ材を兼ね
てシーリング剤16の巾と深さを最適に設定する作用が
ある。
【0020】剪断面を設けるスリットはハニカムコアパ
ネル3を耐震スリットとし、施工現場に合わせて巾と厚
さを設定するもので、該スリットの表面もしくは中にセ
パレータ7を挿通する管体18を取り付けることによ
り、スリットにセパレータ7の挿通を容易にし、さらに
ハニカムコアパネル3のスリットとしての強度が増すの
で、ハニカムコアパネル3を構成するハニカムコア1と
表面板2の選択の巾が広がり、価格の安いハニカムコア
1と表面板2が選択できる。また巾と厚さの設定が容易
なハニカムコアパネル3を剪断面を設けるスリットとす
るので、防水性能を確保するスリットの巾を70mmと
100mmの一定巾とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は、完全スリット
型の一面剪断型スリットと二面剪断型スリットの外部側
に取り付け、防水性能を確保するスリットとするもの
で、図1の第1スリット19を取り外した跡にバックア
ップ材15を挿入し、シーリング剤16を充填した一部
切欠き斜視図に示すように、壁の外部側にスリットの側
面が接し、かつ柱11にスリットの表面を接して取付け
るハニカムコアパネル3製のスリットであって、厚さが
20mmから50mm、第1スリット19の巾を40m
mとし、これに第2スリット20を嵌合して組合せた状
態の巾が70mmと100mmとし、長さが1800m
mから2400mmのものを、施工現場に合わせて長さ
方向に接続して使用する。
【0022】ハニカムパコアパネル3は、剛性と耐水性
を有する材料で作られた、防水処理した紙や硬質合成樹
脂薄板やFRPや厚手の金属箔などで作られたハニカム
コア1の表裏両面に、これと同質の材料で作られた表面
板2を接着した構造である。ハニカムコア1の形状は6
角形、円形、波形、リブ形、折紙形などのいずれでもよ
く、波形の片面ダンボールシートを積層したものも使用
される。防水処理した紙としては、アクリル樹脂やポリ
ウレタン樹脂やフエノール樹脂などの合成樹脂を塗布し
たものや合成樹脂をラミネートしたものや合成樹脂を含
侵したものなどの耐水性を有するクラフト紙やKライナ
ー紙やセミ中芯紙などが使用され、セルサイズが3〜2
5mmのものが使用される。合成樹脂板としては、硬質
塩化ビニール、ポリプロピレン、ポリカーボネート、塩
化ビニリデンなどの厚さ0.05〜0.35mm程度の
ものでセルサイズが3〜50mmのものが使用される。
FRP板は0.1mm〜1.0mmのものが使用されセ
ルサイズが5〜50mmのものが使用され、厚手金属箔
の場合は、材質がアルミニュームやステンレススチール
などであって、厚さ0.03〜0.1mmでセルサイズ
が3〜25mmのものが使用される。
【0023】ハニカムコアパネル3の表面板2には、薄
い板材であれば殆ど使用可能であるが、耐震スリットに
する表面板2も前記のハニカムコア1と同様の性質を持
っていることが必要で、耐水性板紙や硬質合成樹脂板や
FRP板や薄い金属板などが使用される。ハニカムコア
1と表面板2の材質の組み合わせは、共に同一の材質の
場合と、異なる材質の場合があり、例えばハニカムコア
1が硬質塩化ビニールであって表面板2も硬質塩化ビニ
ールの場合やハニカムコア1が防水処理した紙であって
表面板2がFRP板である場合などである。厚手金属箔
と金属薄板で作られたハニカムコアパネル3は耐火性能
の要求されるスリットに使用するのに適している。
【0024】ハニカムコア1の表裏両面に、上記の材料
で作られた表面板2を接着してなる表面板付きハニカム
コア1の側面を被覆して取り外し部材4、もしくは保護
部材5を貼着したものがハニカムコアパネル3である。
ハニカムコア1と表面板2の接着は、それぞれの材質に
応じて酢酸ビニール系などの熱可塑性樹脂接着剤や、エ
ポキシ系やポリウレタン系の熱硬化性樹脂接着剤や、ニ
トリルゴム系やブチルゴム系の合成ゴム接着剤や、溶剤
による接着、あるいは加熱による熱融着が選択される。
FRPの場合は、ガラス繊維を基材としたポリエステル
樹脂のゲルコート層を表面材として、FRP製のハニカ
ムコアと共に加熱圧着して成形する。<BR>
【0025】ハニカムコアパネル3は図3の斜視図に示
すように、ハニカムコア1の表裏両面の、表面板2にハ
ニカムコア1が直角に接着されて使用される場合と図1
に示すように、表面板2にハニカムコア1が平行に接着
されて使用されるが、平行に接着される場合はハニカム
コア1の弱軸方向に力がかかるので、剛性の高いFRP
や厚手金属箔の場合のスリットに適している。ハニカム
コアパネル3の強度は表面板2の最大応力とハニカムコ
ア1の最大剪断応力によって決まり、表面板2の最大応
力はハニカムコア1の厚さと表面板2の厚さの積に反比
例し、ハニカムコアパネル3の最大剪断応力はハニカム
コアパネル3の厚さとハニカムコア1の厚さの和に反比
例する。従って同じ材料ならば、ハニカムコア1の材厚
とニカムコア1の厚さと表面板2の厚さが大きいほど、
またハニカムコアの密度が高いほどハニカムコアパネル
3の強度が大きくなる。
【0026】耐震スリットは、コンクリートの打設時の
側圧に耐える強度を持っていることが必要であり、かつ
地震時の柱や梁の脆性破壊を防止する緩衝機能を有する
ことが必要である。コンクリートの打設時の側圧に耐え
る強度とは、日本建築学会編著「建築工事標準仕様書・
同解説・鉄筋コンクリート」に記載された、型枠設計用
コンクリートの側圧の計算方法によって算出された側圧
である。例えばコンクリートの打ち込み速さ10m/h
以下で、コンクリートの打ち込み高さが1.5m以上4
m以下、壁の長さが3m以下で、打ち込み高さが4mの
場合に、側圧0.046N/mmの分布荷重を受ける
ので、この場合はこれ以上の圧縮応力があり、かつコン
クリートの圧縮強度より弱くなければならない。コンク
リートの圧縮強度は、セメントの種類やコンクリートの
調合で、強度の巾がかなりあるが、例えばコンクリート
の設計基準強度Fc24の場合で長期の圧縮強度が8N
/mm なので、この場合コンクリート打設時の側圧
0.046N/mmからコンクリートの圧縮強度8N
/mmの間のものが使用可能である。ハニカムコアパ
ネル3の強度は、その材質、厚さ、ハニカムコア1の形
状と表面板2の材質、厚さによって異なり、各種の規格
品が販売されているが、この中から使用可能であるもの
を選択する。スリットの強度を必要以上にする必要はな
く脆性破壊を防止する緩衝機能を主とし、施工性を考慮
してコンクリート打設時の側圧に耐える強度の仕様にす
る。
【0027】ハニカムコア1の側面に取付けて被覆する
取り外し部材4は、粘着ビニールテープ、粘着ポリエス
テルテープ、布製ガムテープあるいは合成樹脂板や、耐
水性板紙やアルミニューム板であって、取り外し部材4
は側縁を折り曲げて、表面板2に被せるように貼着す
る。これは、スリットの取り外しに際し、容易に取り出
せるようにするものであるが、スリットとしてのハニカ
ムコアパネル3を丈夫にするためでもある。
【0028】ハニカムコア1の側面を被覆して取付ける
保護部材5は、取り外し部材4と同様に粘着テープや合
成樹脂板や耐水性板紙やアルミニューム板の側縁を折り
曲げて、表面板2に被せるように貼着して取り付ける。
これは、コンクリート打設に際してスリットの内部にコ
ンクリートの回り込みを防止すると共に、スリットとし
てのハニカムコアパネル3を丈夫にするのは前記同様で
ある。ハニカムコア1と表面板2が共にFRPの場合や
厚手金属箔製の場合は、スリットとしての強度が充分な
ので、保護部材5を取り付けなくても良い。
【0029】防水性能を確保するハニカムコアパネル3
製のスリットは型枠板22に取付けて固定する第1スリ
ト19とこれに嵌合して取付ける第2スリット20の組
み合わせた構成とし、第1スリットの巾を40mmの1
種類とし、第1スリットに第2スリット嵌合して組合せ
た状態の巾を70mmと100mmの二種類とする。こ
れはコンクリートの厚さで、耐火性能を確保するため
で、図4、図5に示すd寸法が耐火性能を確保するコン
クリートの厚さである。従って剪断面を設けるスリット
の巾は一面剪断型スリットの場合、外部側に取り付ける
スリットの巾を70mmまたは100mmとし、壁厚か
ら前記寸法を差し引いた巾とする。二面剪断型スリット
の場合の剪断面を設けるスリットの巾は、外部側に取り
付けるスリットの巾を70mmまたは100mmとし、
内側に40mm、70mm、100mmのうち、いずれ
かを選択し壁厚から前記の組み合わせた寸法を差し引い
た巾とし、防水性能を確保するスリットから離隔寸法d
を確保して、剪断面を設けるスリットを取付ける。スリ
ットの厚さは、壁の高さもしくは長さで決まり、前記
「建築物の構造規定」で壁の高さもしくは長さの1/1
00以上とするとしているので、通常は20mm〜50
mmである。
【0030】第1スリット19の取り付けは、第1スリ
ット19の側面から型枠板22に釘6止めし、該第1ス
リット19に第2スリット20を嵌合し、接着剤23で
固定する。コンクリート打設後、型枠板22を取り外
し、第1スリット19のハニカムコア1を壊し、ハニカ
ムコアパネル3製の第1スリット19を取り外す。ハニ
カムコアパネル3を構成している部材はいずれも薄い材
料で出来ているので、簡単に壊して取り外しができる。
取り外した跡にバックアップ材15を挿入し、シーリン
グ剤16を充填する。
【0031】請求項2の発明も、前記同様に完全スリッ
ト型の一面剪断型スリットと二面剪断型スリットの外部
側に取り付け、防水性能を確保するスリットとするもの
で、押し出し成形した合成樹脂製またはアルミニュウー
ム製のスリットである。第1スリット19を断面コの字
型の側面から型枠板22に釘6止めして固定し、これに
第2スリット20を嵌合して取り付け固定する。第1ス
リットの巾を40mmとし、これに嵌合して組合せた状
態の巾を70mmと100mmとするのも前記同様に、
耐火性能をコンクリートの厚さで確保するためでる。二
面剪断型スリットの場合、外部側のスリットの巾を70
mmまたは100mmとし、内側のスリットの巾を40
mmと70mmと100mmの巾のいずれかを選択し
て、壁厚から前記組み合わせた寸法を差し引いた寸法を
剪断面を設けるスリットの巾として設定するのも、また
スリットの厚さを20mmから50mmとするのも請求
項1のハニカムコアパネル3製のスリットと同様であ
る。コンクリート打設後、型枠板22を取り外し、コン
クリート面に露出している第1スリット19を内側に押
し込むと、図10、図14、図16に示す第1スリット
の断面コ字の対向する辺の内側に設けられたV溝9より
第1スリット19が折れ曲がり、第1スリットの取り付
け跡に凹部が形成され、シーリング剤16を充填する。
また図18に示す第1スリットの断面コ字の対向する辺
の内側と外側にV溝9を設けたものにあっては、コンク
リート面に露出している第1スリット19を押し込む
と、V溝9より破断し、第1スリット19の取り付け跡
に凹部が形成され、前記同様にシーリング剤16を充填
する。また図18に示す第1スリット19の側面に設け
られたV溝9も同様に第1スリット19が破断し、凹部
が設けられる。スリットは押し出し成形した合成樹脂製
またはアルミニュウム製で中空の薄い部材なので、コン
クリート打設後、壁に残留して緩衝機能を保持する。図
14、図16に示す第2スリット20の内側の側面に設
けられた、凸条10は、地震時におけるスリットの緩衝
機能をより確実にし、スリットの緩衝機能を設定するの
を容易にするもので、必ずしも凸条10を設けなくてよ
く、また凸条10の代わりにV溝9を設けてもよい。
【0032】図14、図18に示すように、第1スリッ
ト19の表面に係合溝部を設け、第2スリット20の片
側の伸ばした側の先端に条片を設け、これが嵌合する嵌
合部14を設けて嵌合固定してもよく、また図18に示
すように、第2スリット20の第1スリットに嵌合する
側の側面に第1スリット19の開口部に確り嵌合する断
面C型の条片13を設けて嵌合固定してもよく、いずれ
も接着剤を使用せずに第1スリット19に第2スリット
20を嵌合固定する。図10に示す条溝8は第1スリッ
ト19の取り付けに使用した釘6の取り外す際、条溝部
分が薄いので容易に破断し取り外しができる。
【0033】図10、図14、図16に示すスリットの
場合はコンクリート面に露出している第1スリット19
を押し込んで凹部を形成し、折れ曲がった第1スリット
19をバックアップ材とする。図15に示す、断面P型
の押出し成形した合成樹脂製またはアルミニューム製の
目地材25は押し込んで折り曲げた第1スリット19に
差し込んで、凹部の形状を整えると共に目地材25の頂
部の巾を設定する。また図17に示す押し出し成形した
合成樹脂製またはアルミニューム製の断面C型の目地材
25も前記同様に頂部の巾を設定し、シーリングの巾を
最適な寸法に設定する。図19に示す押し出し成形した
合成樹脂製またはアルミニューム製の断面凸型の目地材
25はバックアップ材を兼ねてシーリング剤16の巾と
深さを最適な寸法に設定する。
【0034】請求項3の発明は図5、図20に示すよう
に、剪断面を設けるスリットの取り付ける際、ハニカム
コアパネル3の表面もしくは中にセパレータ7を挿通す
る管体18を取付けることを特徴とするハニカムコアパ
ネル3製の耐震スリットである。図5は二面剪断型スリ
ットの場合の取付け状態を示す平断面図で、柱11にス
リットの表面を接し、外部側に防水性能を確保するスリ
ットと内側に同様のスリットを取り付け、該スリットか
ら耐火時間を確保するコンクリートの厚さの寸法dを確
保して、剪断面を設けるスリットを取付ける。
【0035】剪断面を設けるスリットの取付は、セパレ
ータ7を300mm〜450mm間隔でスリットに貫通
し、該セパレータ7を型枠板22に固定して取付ける。
セパレータを挿通する管体18の内寸はセパレータ7の
外径が7mmなので、施工性を考慮して10mm〜15
mmが適当である。図20はセパレータ挿通用の管体1
8の取付け態様を示すハニカムコアパネル3製のスリッ
トの一部切欠き縦断面図である。(A)は管体18を使
用せずに孔17を設けたもので、ハニカムコア1がFR
Pや厚手金属箔などの剛性の高いスリットの場合に行わ
れる。(B)はハニカムコアパネル3の側面に接着固定
したもので、ハニカムコアパネル3の製作後に取付ける
ので、施工現場の変更などに対応できる。(C)と
(D)はハニカムコアパネル3の中に管体18を製作工
程の中で取付ける。管体18は硬質塩化ビニールなどの
合成樹脂やアルミニュームの押し出し成形したもので、
接着剤は選択したそれぞれの材質に応じて選択される。
【0036】
【実施例】請求項1の発明の実施例を図1の1面剪断型
スリットを取り付けた状態を示す一部切り欠き斜視図。
図4の1面剪断型スリットを取り付けた状態を示す平断
面図。図6、図7、図8、図9の本発明の第1スリット
と第2スリットの取付け状態を示す平断面図で説明す
る。図1、図4に示すように、柱11の近傍の壁12の
中に、二つのスリットを配置して、壁の中に一面の剪断
面を設けるもので、防水性能を確保するスリットの側面
を外部に接し、かつ該スリットの表面を柱11に接して
取付ける。剪断面を設けるスリットはコンクリートの厚
さで耐火時間を確保する寸法dを壁厚から差し引いた寸
法の巾とし、防水性能を確保するスリットから離隔寸法
dを確保して、一方の側面が内部に接するように取付け
る。
【0037】請求項1の発明は防水性能を確保するハニ
カムコアパネル3製のスリットで、施工順序に従って説
明する。図6は第1スリット19の側面から釘6で型枠
板22に取付けた状態を示す平断面図で、図7は第2ス
リット20の取付け状態を示す平断面図、図8はコンク
リート打設後、第1スリット19を取り外した状態を示
す平断面図、図9は第1スリット19を取り外した跡に
バックアップ材15を挿入し、シーリング剤16を充填
した状態を示す平断面図である。第1スリット19は防
水処理した紙製のハニカムコアパネル3製で巾が40m
m、厚さが25mmで長さが2000mmのものを接続
して、壁の高さと同じ2400mmとし、ハニカムコア
1の形状は波形のセルサイズが36波/フィートで、密
度が12kg/mで、厚さ5mmの片面ダンボールを
5層に積層して厚さ25mmとしたものを巾40mmに
切断加工したもので、ハニカムコア1も表面板2も共に
フエノール樹脂を含侵して耐水処理をしたものである。
このものの側面に、耐水性板紙の縁を折り曲げて取り外
し部材4として貼着したハニカムコアパネル3が第1ス
リット19である。外側の型枠板22の建て込みが完了
すると第1スリット19の表面を柱11に接し、第1ス
リット19の側面の取り外し部材4を貫通して、釘6で
型枠板22に取付け固定する。
【0038】次いで、第2スリット20の取付けであ
る。この場合、第2スリットはハニカムコア1も表面板
2も共にFRP製で、図1に示すように、表面板2にハ
ニカムコア1が平行に接着されたものを使用する。ハニ
カムコア1の形状は円形状の連続したもので、材厚が
0.5mmでセルサイズが12mm、表面板2の材厚は
1mmで、表面板2もハニカムコア1も共にFRP製
で、表面板2と共に加熱圧着して成形され、この場合、
2時間耐火なので耐火時間を確保する寸法dが100m
mで、第1スリット19と嵌合した状態の巾が100m
mとし、厚さが25mmで表面板2の片側が30mm伸
ばした形状のものである。表面板2を伸ばさない側の側
面を断面コの字型の厚さが1.5mmの硬質塩ビ製の押
し出し成形したものを保護部材5として貼着したハニカ
ムコアパネル3が第2スリット20である。第2スリッ
ト20を第1スリット19に取付けるに際して、第1ス
リット19の表面に接着剤を塗布し、第2スリット20
を嵌合して取付ける。第1スリット19と第2スリット
20の重ね長さが30mmでこの巾が第2スリットを支
持固定してコンクリート打設時の側圧に耐え形状を保持
する。
【0039】コンクリートの打設後、型枠板22を取り
外すと、第1スリット19はハニカムコア1が紙製であ
るので、取り外し部材4と共に壊して容易に取り外せ
る。残留したものもコンクリートの余剰水を吸水して、
容易に取り外しができる。第1スリット19の取り外し
た跡にバックアップ材15を挿入し、シーリング剤16
を充填する。第1スリット19の巾が40mmで、第2
スリット20を嵌合して取り付ける際、第1スリットと
第2スリットの重ね長さが30mmなので、残留した第
2スリット20の先端から外壁面まで10mmある。こ
の10mmがシーリング剤の接着面積であって、防水性
能を確保する。
【0040】上記の防水性能を確保するスリットから、
コンクリートの厚さで、耐火時間を確保する離隔寸法d
を確保して剪断面を設けるスリットを取付ける。この場
合2時間耐火なので、離隔寸法dは100mmである。
壁厚が220mmなので、離隔寸法100mmを差し引
いた120mmが剪断面を設けるスリットの巾で、厚さ
が25mmの巾の広いもので、長さが前記同様に壁の高
さと同じ2400mmのものが剪断面を設けるスリット
である。表面板2もハニカムコア1も共にFRP製で、
ハニカムコア1は円形状で材厚が0.5mmでセルサイ
ズが12mmで表面板2の材厚が1mmである。取付け
は、防水性能を確保するスリットを取付けた外部側の型
枠板22に、定法に従ってコーンを付けたセパレータ7
が350mmの間隔で取付けられ、このセパレータ7に
ハニカムコアパネル3製のスリットを貫通して取付け,
次いで壁鉄筋を組み立て、返し壁を組み立て、型枠を締
め付けコンクリートを打設する。以上で壁の中に1面の
剪断面を設ける1面剪断型スリットの施工が完了する。
このスリットはコンクリート打設後の壁の中に残留し、
地震時の柱や梁の脆性破壊を防止する緩衝機能を保持す
る。
【0041】請求項2の発明の実施例を図2の2面剪断
型スリットを取り付けた状態を示す一部切り欠き斜視
図、図5の2面剪断型スリットを取り付けた状態を示す
平断面図。図10、図11、図12、図13の本発明の
V溝9を有するスリットの取り付けた状態を示す平断面
図で説明する。2面剪断型スリットは、壁12の厚さが
大きい場合に、剪断面を2面設けることにより、一つず
つのスリットの巾を小さくするために行われる工法であ
る。柱11の近傍の壁12の中に、3個のスリットを配
置して、壁の中に2面の剪断面を設けるもので、防水性
能を確保するスリットの表面を柱11に接し、かつ側面
を外部に接するように取付け、内側に別のスリットの表
面を柱11に接し、かつ側面を内部に接して取り付け
る。剪断面を設けるスリットの巾は外側のスリットの巾
と内側のスリットの巾を壁厚から差し引いた寸法の巾と
し、防水性能を確保するスリットから離隔寸法dを確保
して、剪断面を設けるスリットを取り付けて壁の中に2
面の剪断面を設ける。
【0042】請求項2の発明は、防水性能を確保するス
リットで、施工順序に従って説明する。図10は第1ス
リット19の側面から釘6で型枠板22に取付けた状態
を示す平断面図、図11は第2スリット20の取付け状
態を示す平断面図、図12はコンクリート打設後、第1
スリット19を取り付け部に凹部を設けた状態を示す平
断面図、図13は第1スリットを取り付け跡にシーリン
グ剤16を充填した状態を示す平断面図である。この場
合の第1スリット19は断面コの字型のポリプロピレン
製の押し出し成形したもので、断面コ字の対向する辺の
内側にV溝9が設けられた巾が40mm、厚さが30m
m、長さが2000mmのものを接続して、壁の高さと
同じ2700mmにしたものである。外側の型枠板22
の建て込みが完了すると第1スリット19の表面を柱1
1に接して取付け、第1スリット19の側面から釘6で
型枠板22に取付け固定する。次いで、第2スリット2
0を取付ける。
【0043】この場合の第2スリット20は硬質塩ビ製
の押し出し成形したもので、断面ロ字型の対向する1方
の辺の片側を伸ばした形状で、これを第1スリット19
に嵌合して取り付ける。この場合、1時間耐火なので耐
火時間を確保する寸法dが70mmで、第1スリット1
9と嵌合した状態の巾が70mmとする。第1スリット
19と第2スリット20の重ね長さが30mmでこの巾
が第2スリット20を支持固定し、コンクリート打設時
の側圧に耐え形状を保持する。
【0044】コンクリートの打設後、型枠板22を取り
外し、コンクリート面に露出している第1スリット19
を内側に押し込むと、第1スリットがポリプロピレンな
ので可撓性があり、内側に設けられたV溝9より折れ曲
がり、凹部が設けられる。折れ曲がった第1スリット1
9にビニール製粘着テープ24を貼着して凹部を整え、
シーリング剤16を充填する。第1スリット19の巾が
40mmで、第2スリット20を嵌合した際、第1スリ
ット19と第2スリット20の重ね長さが30mmなの
で、残留した第2スリット20の先端から外壁面までが
10mmある。この10mmがシーリング剤の接着面積
であって、防水性能を確保するのは前記同様である。以
上で、請求項2の発明の耐震スリットの取り付けが完了
する。図2、図5に示すように、壁の内側に設けるスリ
ットには防水性能が求められないので、シーリング剤1
6を充填する凹部を設けなくても良く、スリットを取り
付けた釘6を取り外して2面剪断型スリットの施工が完
了する。
【0045】請求項3の発明の実施例を図2の2面剪断
型スリットを取り付けた状態を示す一部切欠き斜視図。
図5の2面剪断型スリットを取り付けた状態を示す平断
面図、図20のセパレータ7挿通用の管体18の態様を
示すハニカムコアパネル3の一部切欠き縦断面図で説明
する。この場合、1時間耐火なので、耐火時間を確保す
る寸法dが70mmなので、防水性能を確保する巾70
mmのスリットを外側に取り付け、内側に巾40mmの
スリットを取り付け、離隔寸法の70mmを確保して剪
断面を設けるスリットを取付ける。壁厚が250mmな
ので、剪断面を設けるスリットの巾は140mmとし、
厚さが30mmの巾の広いもので、長さが壁の高さと同
じ2700mmのものが剪断面を設けるスリットであ
る。
【0046】請求項3の発明は剪断面を設けるスリット
にセパレータ挿通用の管体18を取り付けることを特徴
とするハニカムコアパネル3製の耐震スリットで、この
場合のスリットはハニカムコア1も表面板2も防水処理
した紙製で、ハニカムコア1の表裏両面に表面板2がハ
ニカムコア1に直角に接着されたものを使用する。表面
板2の材厚は1mmの耐水紙にポリエステル樹脂をラミ
ネートしたもので、ハニカムコア1の材厚は0.5mm
のハニカムコア1の形状が円形状で、セルサイズが12
mmのハニカムコアパネル3である。図20の(D)に
示すように、ハニカムコアパネル3の中に硬質塩ビ製の
管体18を300mm間隔に取り付けてあり、ハニカム
コアパネル3の側面に厚さ2.0mmの硬質塩ビ製の押
し出し成形した断面コの字型の保護部材5を接着固定す
る。先に防水性能を確保するスリットを取付けた外側の
型枠板22に、定法に従ってコーンを取り付けたセパレ
ータ7を取付け、セパレータ7の取付け間隔は300m
mで、このセパレータ7にスリットの管体18に挿通し
て取付ける。次いで壁鉄筋を組み立て、定法に従って返
し壁型枠を組み立てる。このスリットはコンクリート打
設後の壁の中に残留し、緩衝機能を保持する。なお、コ
ーンの取り外し跡にモルタル21を充填する。以上で壁
の中に2面の剪断面を設ける2面剪断型スリットの施工
が完了する。
【0047】
【発明の効果】ハニカムコアパネル3製のスリットは薄
い部材で中空の構造体を作るので、優れた圧縮強度と曲
げ強度が得られる反面容易に壊れるので、取付けに際し
ては、釘6で第1スリット19を型枠板22に取付け、
コンクリート打設後は第1スリット19が簡単に壊れ、
取り付け跡に凹部の形成が容易になり、防水処理が確実
に出来る効果がある。コンクリート打設時は側圧に耐え
て形状を保持する効果がある。第1スリット19と第2
スリット20の二つに分け、第1スリット19に第2ス
リット20を嵌合して取り付けるので、スリットの取り
付けが容易になり、また第1スリット19に第2スリッ
ト20を嵌合した状態の寸法を70mmと100mmの
二種類として、防水性能を確保する外側のスリットの巾
をコンクリートで耐火時間を確保するコンクリートの厚
さと同じ巾とし、さらに二面剪断型スリットの場合の内
側のスリットの巾を40mm、70mm、100mmの
一定寸法とするので、スリットの種類を少なくして製品
の管理が容易になる効果がある。壁に残留したスリット
は、地震時の柱や梁の脆性破壊を防止する緩衝機能を保
持する効果がある。また厚手金属箔と金属薄板で作られ
たハニカムコアパネル3製のスリットは耐火性能の要求
される場合に使用することができる。
【0048】押し出し成形した合成樹脂製またはアルミ
ニューム製のスリットは第1スリット19と第2スリッ
ト20を組合せることにより、取付けに際しては、第1
スリット19を釘6で型枠板22に取付け、これに第2
スリット20を嵌合して取り付けが簡単にできる効果が
ある。コンクリート打設後、第1スリット19を内側に
押し込んで簡単に第1スリット19の取り付け跡に凹部
が形成でき、防水処理が確実に出来る効果がある。コン
クリート打設時は第1スリット19と第2スリット20
を嵌合して組合せるので丈夫になり、コンクリートの側
圧に耐えて形状を保持する効果がある。また第1スリッ
ト19に第2スリット20を嵌合した状態の寸法を70
mmと100mmの二種類として、防水性能を確保する
外側のスリットの巾をコンクリートで耐火時間を確保す
るコンクリートの厚さと同じ巾とし、さらに二面剪断型
スリットの場合の内側のスリットの巾を40mm、70
mm、100mmの一定寸法とするので、スリットの種
類を少なくして製品の管理が容易になる効果があるのは
前記のハニカムコアパネル3製のスリットと同様であ
る。また壁に残留したスリットは、地震時の柱や梁の脆
性破壊を防止する緩衝機能を保持する効果がある。
【0049】図10、図14、図16に示す第1スリッ
ト19の対向する辺の内側にV溝9を設けることによ
り、第1スリット19を内側に押し込むと第1スリット
が折れ曲がり、凹部が設けられる効果がある。また図1
8に示すように、第1スリット19の対向する辺の内側
と外側にV溝9を設けることにより、第1スリット19
を内側に押し込むと、V溝9より破断し凹部を設けるこ
とができシーリング剤16を充填して防水処理を確実に
することができる効果がある。図18に示す第1スリッ
ト19の断面コの字の側面に設けるV溝9も前記同様に
第1スリット19を内側に押し込むとV溝9より破断
し、凹部を設けることができる効果がある。
【0050】コンクリート打設後、壁に残留したスリッ
トは薄い部材で構成されているので、地震時の柱や梁の
脆性破壊を防止する緩衝機能を保持する効果があるのは
前記同様である。図14、図16に示す第2スリット2
0の凸条10は地震時の緩衝機能をより確実にする効果
がある。また図14及び図18に示す嵌合部14は第1
スリット19に第2スリット20に嵌合する際、接着剤
を用いなくて固定できる効果がある。さらに、図18に
示す断面C型の条片13も第1スリット19に第2スリ
ット20に嵌合する際、接着剤を用いなくて固定できる
効果がある。図10、図14、図16に示す第1スリッ
ト19の断面コの字の側面に設ける条溝8を設けること
により、第1スリット19を取り付けた釘6の取り外し
に際し、薄い部分が破断し、その取り外しを容易にする
効果がある。
【0051】第1スリット19を押し込んで凹部を形成
し、折れ曲がった第1スリット19がバックアップ材と
なり、シーリングの深さを最適にする効果がある。図1
5に示す、断面P型の押出し成形した合成樹脂製または
アルミニューム製の目地材25は押し込んで折り曲げた
第1スリット19に差し込んで、凹部の形状を整えると
共に目地材25の頂部の巾を設定することにより、シー
リングの巾を最適に設定することができる効果がある。
また図17に示す押し出し成形した合成樹脂製またはア
ルミニューム製の断面C型の目地材25も前記同様に頂
部の巾を設定することにより、シーリングの巾を最適に
することができる効果がある。図19に示す押し出し成
形した合成樹脂製またはアルミニューム製の断面凸型の
目地材25はバックアップ材を兼ねてシーリング剤16
の巾と深さを最適に設定する効果がある。なお、この断
面凸型の押し出し成形した目地材25はハニカムコアパ
ネル製の防水性能を確保するスリットにも同様に使用す
ることができる。また押し出し成形したアルミニューム
製のスリットは耐火性能の要求される場合に使用するこ
とができる。
【0052】ハニカムコアパネル3製の耐震スリットの
側面、もしくは中にセパレータ7を挿通する管体18を
取り付けることにより、スリットにセパレータ7の取付
けを容易にする効果があり、またハニカムコアパネル3
のスリットとしての強度が増すので、ハニカムコアパネ
ル3を構成するハニカムコア1と表面板2の選択の巾が
広がり、価格の安いハニカムコア1と表面板2が選択で
きる効果があり、また施工現場に対応した巾に設定する
ことが容易にできるハニカムコアパネル3を剪断面を設
けるスリットとするので、防水性能を確保するスリット
の巾を70mmと100mmの一定巾とすることができ
る効果がある。また厚手金属箔と金属薄板で作られたス
リットは耐火性能の要求される場合に使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1面剪断型スリットを取り付けた状態を示す一
部切り欠き斜視図。
【図2】2面剪断型スリットを取り付けた状態を示す一
部切り欠き斜視図。
【図3】別の1面剪断型スリットの取り付けた状態を示
す斜視図。
【図4】1面剪断型スリットを取り付けた状態を示す平
断面図。
【図5】2面剪断型スリットを取り付けた状態を示す平
断面図。
【図6】ハニカムコアパネル製の第1スリットを取り付
けた状態を示す平断面図。
【図7】ハニカムコアパネル製の第1スリットに第2ス
リットを嵌合させて取り付けた状態を示す平断面図。
【図8】コンクリート打設後、ハニカムコアパネル製の
第1スリットを取り外した状態を示す平断面図。
【図9】ハニカムコアパネル製の第1スリットを取り外
した跡にバックアップ材を挿入し、シーリング剤を充填
した状態を示す平断面図。
【図10】V溝を有する第1スリットを型枠板に取り付
けた状態を示す平断面図。
【図11】V溝を有する第1スリットに第2スリットを
嵌合させて取り付けた状態を示す平断面図。
【図12】コンクリート打設後、V溝を有する第1スリ
ットを取り付け跡に凹部を設けた状態を示す平断面図。
【図13】V溝を有する第1スリットの取り付け跡にシ
ーリング剤を充填した状態を示す平断面図。
【図14】嵌合部を有するスリットの取付け状態を示す
平断面図。
【図15】嵌合部を有するスリットの第1スリットの取
り付け跡にシーリング剤を充填した状態を示す平断面
図。
【図16】V溝を有する巾の広い第1スリットに凸条を
有する第2スリットを取り付け状態を示す平断面図。
【図17】V溝を有する巾の広い第1スリットの取り付
け跡にシーリング剤を充填した状態を示す平断面図。
【図18】嵌合部と条片を有するスリットの第1スリッ
トに第2スリット嵌合してを取り付けた状態を示す平断
面図。
【図19】嵌合部と条片を有するスリットの第1スリッ
トの取り付け跡にシーリング剤を充填した状態を示す平
断面図。
【図20】セパレータ貫通用の管体の態様を示すハニカ
ムコアパネルの一部切欠き縦断面図。
【符号の説明】
1 ハニカムコア 2 表面板 3 ハニカムコアパネル 4 取り外し部材 5 保護部材 6 釘 7 セパレータ 8 条溝 9 V溝 10 凸条 11 柱 12 壁 13 条片 14 嵌合部 15 バックアップ材 16 シーリング剤 17 孔 18 管体 19 第1スリット 20 第2スリット 21 モルタル 22 型枠板 23 接着剤 24 粘着テープ 25 目地材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカムコア(1)の両面に表面板
    (2)を接着したハニカムコアパネル(3)製の第1ス
    リット(19)を側面から型枠板(22)に釘(6)止
    めし、第1スリット(19)と同様のハニカムコアパネ
    ル(3)の1方の側の表面板(2)を伸ばした構成のハ
    ニカムコアパネル(3)製の第2スリット(20)を第
    1スリット(19)に嵌合して取り付け、コンクリート
    打設後、第1スリット(19)を取り外し、取り外し跡
    にバッックアップ材(15)を挿入し、ついでシーリン
    グ剤(16)を充填することを特徴とするハニカムコア
    パネル(3)製の耐震スリット。
  2. 【請求項2】 断面コの字型の第1スリット(19)の
    対向する辺の内側もしくは内側と外側にV溝(9)を設
    け、該スリットの側面から型枠板(22)に釘(6)止
    めし、断面ロ字型の対向する1方の辺の片側を伸ばした
    形状の第2スリット(20)を第1スリット(19)に
    嵌合して取り付け、コンクリート打設後型枠板(22)
    を取り外し、コンクリート面に露出している第1スリッ
    ト(19)を内側に押し込んで、V溝(9)より折り曲
    げるかもしくは破断して凹部を設け、シーリング剤(1
    6)を充填することを特徴とする押し出し成形した合成
    樹脂製又はアルミニューム製の耐震スリット。
  3. 【請求項3】 ハニカムコア(1)の両面に表面板
    (2)を接着したハニカムコアパネル(3)の表面もし
    くは、ハニカムコアパネル(3)の中に、セパレータ
    (7)を挿通するための押し出し成形した合成樹脂製又
    はアルミニューム製の管体(18)を取り付けることを
    特徴とするハニカムコアパネル(3)製の耐震スリッ
    ト。
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