JP4476679B2 - 後施工耐震スリット材 - Google Patents

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コンクリート造の建築物の垂れ壁や腰壁や袖壁などの非構造壁と柱や梁などの構造骨組みとの間に設けられ、地震時の非構造壁による構造骨組の剪断破壊や脆性破壊を防止するために設けられる耐震スリット材に関する。
耐震スリットは、腰壁や袖壁や垂壁などの非構造壁と柱や梁などの構造骨組みとの接合部に設けられ、地震時の非構造壁による構造骨組みの剪断破壊や脆性破壊を防止するために、設けられるもので巾は1/100の層間変形角に追従可能な寸法を確保するため、通常25mm〜50mmで、コンクリートの壁に、この巾の狭いスリット部を設けることが難しく、そのため従来の耐震スリット材は型枠組み立て時にスリット材を型枠に取り付けてコンクリートに打ち込んで取り付けている。そのため、耐震スリット材に求められる要求性能である耐火性、圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)、層間変形・水密性に加えて、コンクリートの打設時の側圧に耐える強度が必要となり、この強度と相反する圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)の性能とを同時に確保し、さらに固定するための金物や真直ぐ取り付けるための補強材が必要となり、高価なものになり、その上取り付けに手間が掛かり、スリット材が曲がって取り付くなど施工管理が難しい物で、また止水の為シーリングを施すが、シーリングの巾が25mmを超えると見栄えも悪い上にシーリングの施工管理が難しいく品質の確保も難しい。この耐震スリットの材料や構造などが多数提案されている。
壁の全断面を縁切りする場合の耐震スリットの提案の1例として、実願昭56−138169号開示の構造物の耐震構造は、長尺状の弾性スリット本体の長片側両端縁に沿って係合する凹溝を有する支持片と、前記弾性スリット本体の短片方向に向って両側面近傍に配置する数本の支持ボルトで固定することを特徴とする構造用スリット材である。
実願平1−67728号開示のコンクリート壁体のスリット目地材はポリエチレン独立発泡体あるいはグラスウールなどの目地材の1側面にその側面の長手方向に沿って少なくとも一本の鉤形の係合溝部を一体的に形成した基板を添設し、一端に係合片を設けると共に腕部の所要間隔位置にセパレータ取り付け孔を形成した支持体を、前記基板の鉤形の係合溝部に沿って着脱可能に係合してなるものである。
特願平9−213016号開示の貫通スリット形成部材はスリット材を第1スリットと第2スリットとし、夫々がさらに接近し得る動作範囲を残した状態で、セパレータを挿通させ、貫通スリットの厚み方向に移動不可能な状態としつつ型枠に仮固定し、コンクリート硬化後セパレータを除去した後には、地震等の外力が加わった際には相対移動可能である貫通スリット形成部材である。
実願昭56−138169号 実願平1−67728号 特願平9−213016号
耐震スリット材には、耐火性と圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)と層間変形・水密性が求められ、しかもコンクリートの打設時の側圧に耐える強度がなければならない。ポリエチレン独立発泡体あるいはグラスウールなどを目地材として使用されているものにあっては、コンクリートの打設時の側圧に耐える強度を得るためスリット本体に係合する支持片と両側面近傍に配置した支持ボルトで支持固定しなければならず、また支持片とコンクリートの間からの漏水の恐れがある。
スリット目地材をポリエチレン独立発泡体あるいはグラスウールなどの目地材とし、1側面にその側面の長手方向に沿って少なくとも一本の鉤形の係合溝部を一体的に形成した基板を添設したものにあっては、基板に係合した支持体をセパレータに取り付けて固定するが、型枠の内側に取り付ける目地棒と目地材の位置合わせが難しく、取り付けに手間が掛かり、また目地材の強度を確保するための基板を添接し、固定のための支持体を設ける構成なので、スリット材が高価なものになり、取り付けに手間がかかるものとなった。
スリット材を第1スリットと第2スリットとし、夫々がさらに接近し得る動作範囲を残した状態で、セパレータを挿通させるものにあっては、スリット材をセパレータに固定するため、第1スリットと第2スリットに設けた夫々の挿通孔と型枠に取り付けたセパレータの位置合をわせをしなければならず、また返しの型枠を組み立てる際には、見えない状態での位置合わせとなり、取り付けに手間の掛かり、またスリット材が二つの部材の組合せなので高価なものになる。
以上、鑑みて本発明は、上記目的を達成するため、本願出願人の発明にかかる特許第3252571号のペーパコアパネル製の目地型枠でスリット部を設け、このスリット部にスリット材を挿入して耐震スリットとすることで、スリット材の要求性能を耐火性、圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)、層間変形・水密性に絞り込み、しかもコンクリートに打ち込む際に必要な補強材や固定金物を必要としなく、施工性と品質の良い耐震スリット材を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、目地型枠の取り付け、取り外しで設けたスリット部4に断面略凸形の先端部1を支点とする板バネ2の両自由端の其々に帯状体の耐火材3の其々の側縁を固定してスリット部に挿入し、先端部1の前面若しくは先端部1に取り付けた条片19の前面を壁面10と同面に取り付け、該先端部1若しくは条片19とスリット部4の面との間に弾性シーリング材5を充填することを特徴とする後施工耐震スリット材6である。
請求項2の発明は、目地型枠の取り付け、取り外しで設けたスリット部4に断面I字状の芯材11の両側面に其々弾性体12を取り付け、後端部13に帯状体の耐火材3を断面U字状に固定してスリット部4に挿入し、芯材11の前端部14の前面を壁面10と同面に取り付け、前端部14とスリット部4の面との間に弾性シーリング材5を充填することを特徴とする後施工耐震スリット材6である。
目地型枠でスリット部4を設け、このスリット部4にスリット材を挿入して耐震スリットとすることで、所謂後施工耐震スリット材6とすることで、スリット材の要求性能を耐火性、圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)、層間変形・水密性に絞り込み、しかもコンクリートに打ち込む際に必要な補強材や固定金物を必要としない耐震スリット材とすることができる効果がある。
耐震スリット材を耐火性を確保する耐火材3と圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を確保する板バネ2もしくは弾性体12と層間変形・水密性を確保する弾性シーリング材5との組合せとすることで、構成する材料が補完して無駄の無い耐震スリット材とすることができる効果がある。
板バネ2の先端部1は先端部1がスリット部4の幅の中央に位置して弾性シーリング材5の充填部を形成し、先端部1の幅を変えることで、弾性シーリング材5の最適深さを確保して幅の狭いシーリングを設けることができる効果がある。先端部1に取り付ける条片19も同様の効果がある。
バネ9は板バネ2と相俟って、後施工耐震スリット材6がスリット部4を常時付勢し、後施工耐震スリット材6の圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を恒久的に維持する効果がある。
耐火材3はロックウールやグラスウールやセラミックスファイバーなどの繊維を集束または積層して弾性を持たせて帯状体とし、板バネ2に取り付けるか芯材11もしくはアタッメント17に取り付けるので、圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を確保し、地震時の非構造壁による構造骨組みの剪断破壊や脆性破壊を防止する効果がある。
キャップ8は、後施工耐震スリット材6と建具などとの納まりで、弾性シーリング材5の充填が不能になる部位のバックアップ材として機能する効果がある。
芯材11は、スリット部4の幅の中央に位置して弾性シーリング材5の充填部を形成し、芯材11の前端部14の幅を変えることで、弾性シーリング材5の最適深さを確保して幅の狭いシーリングを設けるもので、これは板バネ2の先端部1と同様の効果である。芯材11の前端部14は、弾性シーリング材5の充填する深さをその長さとし、後端部13は耐火材3を固定する長さとするが、後端部13と前端部14を同形としてもよく、この場合製品の管理が容易になる効果がある。
弾性体12が発泡体の場合、弾性体12は耐震スリット材に求められ圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を確保し、かつ弾性シーリング材5のバックアップ材の機能をする効果がある。
突条15は、アタッチメント17を嵌合して固定するためのもので、このアタッチメント17は幅の広いスリット部に対応して、耐火材3と弾性シーリング5の幅を調整することが出来る効果がある。また弾性体12がスプリングの場合、突条15はスプリングの支持部となり圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を恒久的に維持する効果があり、かつバックアップ材7の支持部となり、層間変形・水密性を確保する効果がある。
ネジ孔16は、アタッチメント17の端部の小口に蓋18をネジで取り付けることで、後施工耐震スリット材6と建具などとの納まりで、弾性シーリング材5のバックアップ材として機能するのはキャップ8と同様の効果がある。また、ネジ孔16は芯材11と芯材11と接続する場合のダボ穴として使用し、芯材11のズレを防ぐ効果がある。
目地型枠でスリット部を設け、このスリット部にスリット材を挿入して耐震スリットとすることで、コンクリートに打ち込む際に必要な補強材や固定金物を必要としなく、耐震スリット材を耐火性を確保する耐火材3と圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を確保する板バネ2もしくは弾性体12と層間変形・水密性を確保する弾性シーリング材5との組合せとする。
目地型枠は、ペーパコアの両面に板紙などの表面板が接着されており、ペーパコア及び表面板には所定時間中防水性を持続する防水剤が塗布されており、周側面には粘着ビニールテープ等の取り外し部材が貼着されたものである。この目地型枠を所定のスリット部に取り付けて型枠を組み立て、コンクリート打設後、コンクリートの養生期間をおいて目地型枠を取り外す。目地型枠の取り外しに際しては、ペーパコア及び表面板はコンクリートの余剰水を吸水して、ある程度軟弱になっており、容易に取り外しが出来る。
後施工耐震スリット材6は幅が施工部位の壁の長さで決まり、この幅を一辺の長さとし、壁の中心に配設されるアンカー筋に後施工耐震スリット材6が当たらないように、壁の厚さの半分より小さい大きさとする。請求項1の後施工耐震スリット材6は耐火性を確保する耐火材3と圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を確保する板バネ2と層間変形・水密性を確保する弾性シーリング材5との組合せた構成であり、請求項2の後施工耐震スリット材6は耐火性を確保する耐火材3と圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を確保する弾性体12と層間変形・水密性を確保する弾性シーリング材5との組合せた構成である。
板バネ2は耐候性があり、断面略凸形にした場合に圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を有する厚さ0.3mm〜1.2mmのアルミニウム、ステンレス、スチールの合金、アルミニウムの合金、などの薄板や表面処理鋼板が適している。このものを断面略凸形の先端部1を支点とする板バネ2とする。また、硬質塩ビなどの合成樹脂を押し出し成型したものも使用できる。
板バネ2の形状は断面略凸形で、スリット部4に常時付勢するように圧縮変形した状態でスリット部4に押し込んで取り付けるので、スリット部4に挿入する前は、所定のスリット部の幅に変形幅を加えた幅とする壁の長さの長尺物である。板バネ2はスリット部4の相対する面の少なくとも一方の面に板バネ2の一方の面が接し、反対側のスリット部4の面に、板バネ2の折り曲げて出来る稜線が少なくとも一ヶ所がスリット部4を押圧する形状とする。これは、先端部1がスリット部4の幅の中央に位置するようにするためであって、この形状に限らず板バネ2の一方がスリット部4に二つの稜線に接し、反対側のスリット部4に板バネ2の稜線の一つが接してもよく、この接する面と稜線の数を限定するものでは無く、リブを形成し複数の接点を設けても良い。
バネ9は板バネ2と相俟って、後施工耐震スリット材6の圧縮性(変形可能巾、変形復帰性)を恒久的に維持し、スリット部4を常時付勢する。図7の斜視図に示す半月形のバネ9を300mm〜600mm間隔に板バネ2の間に入れて取り付ける。バネ9の形状はこの半月形に限定される物でなくコイルバネ、板バネ及びそれらの組合せも使用可能である。
耐火材3は耐震スリット材に求められる要求性能の耐火性を確保するためのもので、ロックウールやグラスウールやセラミックスファイバーなどの耐火性を有する繊維を集束または積層して弾性を持たせた帯状体が適している。耐火材3の取り付けは接着材で取り付けるが、ビス止め、クリップ止めの何れでも良い。
耐震スリットの幅は1/100の層間変形角に追従可能な寸法を確保するので、壁の長さで決まり通常25mm〜50mmでこの幅がシーリングの幅となる。従来、シーリングの幅の変動に伴う接着部への応力集中を防止するため、シーリングの幅(W)とシーリングの深さ(D)の関係をD/W=1/1〜1/2としている。深さ(D)を大きくすると止水性能が高くなるが幅(W)も大きくしなければならない。シーリングの幅が25mmを超えると見栄えが悪いだけでなく、施工管理も品質管理も難しくなる。
先端部1は先端部1がスリット部4の幅の中央に位置して弾性シーリング材5の充填部を形成し、スリット部4の幅に対応して先端部1の幅を変えてシーリングの最適深さを確保して幅の狭いシーリングを設けるものである。後施工耐震スリット材6の取り付けは板バネ2に耐火材3を取り付けた状態でスリット部4に挿入し、先端部1の前面を壁面18と同面となるように取り付ける。図4、図5、図6はスリット部の幅に対応して先端部1の前面の幅を大きくして幅の狭いシーリングを設ける場合である。板バネ2の先端部1に取り付ける条片19も先端部1と同様の作用をする。
条片19は図8、図9の一部切欠き斜視図に示すように、断面矩形の壁の長さの長尺物で、中実でも中空でも良く、アルミニウムの押し出し成型したものが使用されるが、アルミニウムの合金やステンレスの他、耐候性のある硬質塩ビなどの合成樹脂も使用できる。条片19の板バネ2への取り付けは、板バネ2の側からビス固定をするが、接着固定でも良い。又図9に示すように、板バネ2に設けた凹部に嵌合固定しても良い。
弾性シーリング材5は耐震スリット材に求められる要求性能の層間変形・水密性を確保するためのもので、請求項1の場合は先端部1の前面若しくは条片19の前面が壁面10と同面になるように取り付けて、先端部1若しくは条片19とスリット部4の面との間にできる凹所に充填する。板バネ2とスリット部4の納まりにより、隙間が生じる場合はバックアップ材7を取り付けてから充填する。請求項2の場合は芯材11に耐火材3と弾性体12を取り付けてスリット部6に挿入した後に、スリット部4の面と前端部14の間にできる凹所に充填する。弾性体12が発泡体の場合は弾性体12が弾性シーリング材5のバックアップ材の機能をする。弾性体12がスプリングの場合は、バックアップ材7を取り付けてから充填する。材料の具体例として、JISA5758に規定される主成分に規定されるシリコン系、変性シリコン系、ポリサルファイド系、変性ポリサルファイド、アクリルウレタン系などが使用可能で、板バネ2や弾性体12の接合面での化学的に安定するものが好ましい。
キャップ8は板バネ2の端部の小口に取り付け、後施工耐震スリット材6と建具などの納まりで隙間が生じ、弾性シーリング材5の充填が不能になる部位に取り付け、弾性シーリング材5のバックアップ材の機能をするもので、合成樹脂製の成型したものである。
芯材11は両側面に弾性体12を取り付ける中間部と後端部13と前端部14よりなる断面I字状の壁の長さの長尺物で、中間部は取り付ける弾性体12の長さとし、後端部13は帯状体の耐火材3を断面U字状に固定するための支持部である。前端部14はスリット部4の幅の中央に位置して弾性シーリング材5の充填部を形成し、スリット部4の幅に応じて前端部14の幅を変えてシーリングの最適深さを確保して幅の狭いシーリングを設けるもので、請求項1の先端部1と同様の作用をする。後施工耐震スリット材6の取り付けは芯材11の中間部の両側面に其々弾性体12を取り付け、後端部13に耐火材3を取り付けた状態でスリット部4に挿入し、前端部14の前面が壁面10と同面となるように取り付け、前端部14とスリット部4の面との間の凹部に弾性シーリング材5を充填する。弾性体12が発泡体の場合、前端部14の長さは弾性シーリング材5の充填する深さとし、弾性体12が弾性シーリング材5のバックアップ材として機能する。弾性体12がスプリングの場合、前端部14の長さは弾性シーリング材5の充填する深さとバックアップ材7の厚さを加えた長さとする。
芯材11の中間部と前端部14及び後端部13との間の側面に突条15を設ける。この突条15は、スリット部4の幅が大きい場合にアタッチメント17を嵌合して固定するためのもので、弾性シーリング材5の幅を小さくする為と耐火材3の厚さを調整する為に対応するためである。図13、図14、図15は幅の広いスリット部に対応してアタッチメント17を取り付けてシーリング材5の幅を小さくする場合である。またこの突条15は、
弾性体12がスプリングの場合、スプリングの支持部となり、かつバックアップ材7の支持部となる。
前端部14及び後端部13にネジ孔16を設けるのは、アタッチメント17の端部の小口に蓋18を取り付けることで、キャップ8と同様に、後施工耐震スリット材6と建具などとの納まりで、隙間が生じ、弾性シーリング材5の充填が不能にならないように、弾性シーリング材5のバックアップ材として機能する。また、ネジ孔16は芯材11を接続する場合にネジ孔16にダボを取り付けて芯材11のズレを防ぐのに使用する。芯材11としては、アルミニウムの押し出し成型したものが使用されるが、アルミニウムの合金やステンレスの他、耐候性のある硬質塩ビなどの合成樹脂も使用できる。アタッチメント17は断面コ字形で芯材11の突条15に嵌合する条溝を有する壁の長さの長尺物で、芯材11と同様のアルミニウムの押し出し成型したものが使用されるが、アルミニウムの合金やステンレスの他、耐候性のある硬質塩ビなどの合成樹脂も使用できる。蓋18はアタッチメント17の端部の小口を塞ぐ矩形の薄い小片で、芯材11と同材が使用される。
弾性体12が発泡体の場合は断面矩形で、芯材11の中間部の両側面に取り付けて、スリット部4に常時付勢するように圧縮変形した状態でスリット部4に押し込んで取り付けるので、スリット部4に挿入する前は、所定のスリット部の幅に変形幅を加えた幅とする壁の長さの長尺物であるが、長さを小さくしてブロック状として、芯材11の両側面に300mm〜600mm間隔で取り付けても良い。弾性体12としては、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリウレタンなどで、芯材11には接着固定する。
弾性体12がスプリングの場合、スプリングの形状は断面U字状で、芯材11の中間部の両側面に取り付けて、スリット部4に常時付勢するように圧縮変形した状態でスリット部4に押し込んで取り付けるので、スリット部4に挿入する前は、所定のスリット部の幅に変形幅を加えた幅をスプリングの幅とする。長さは壁の長さの長尺物でも、また長さを小さくしたものを300mm〜600mm間隔で取り付けても良く、このものを突条15と突条15の間に差し込んで取り付ける。スリット部4の幅が広い場合の、アタッチメント17を取り付けた場合は、アタッチメント17とアタッチメント17の間に差し込んで取り付ける。スプリングの形状は断面U字状に限定するものでなく、コイルバネや板バネ及びその組合せも使用可能ある。
請求項1の実施例を図1、図2、図3、図7の図面で説明する。図1は実施例1の後施工耐震スリット材6の実施方法を示した一部切欠き斜視図で、図2は同上後施工耐震スリット材6の分解断面図で、図3は同上後施工耐震スリット材6の取り付け状態を示す断面図で、図7は実施例1の後施工耐震スリット材6の構成部材の斜視図である。壁の厚さが170mmでアンカー筋がD10の間隔が400mmでスリット部4の幅が25mmである。目地型枠の取り付けは、柱の型枠が組み立てられた後、厚さ25mmの目地型枠を柱の型枠に添えて取り付け、該目地型枠にD10のアンカー筋を400mm間隔で壁厚の中央の位置に差し込んで取り付ける。次いで目地型枠を挟んで壁型枠を組み立て、壁鉄筋を組み立て、定法に従ってコンクリートを打設し、コンクリートの養生期間をおいて、型枠を撤去し、目地型枠を取り外す。目地型枠の取り外した後に幅25mmのスリット部4が設けられる。
目地型枠の取り外した後のスリット部4に、ステンレスの薄板を断面略凸形に折り曲げて先端部1を支点とする板バネ2とし、該板バネ2の両自由端の其々に帯状体の耐火材3の其々の側縁を固定してスリット部4に挿入する。スリット部4に挿入する前の後施工耐震スリット材6の幅は35mmで、これを幅が25mmにまで圧縮変形し、先端部1の前面が壁面10と同面となるようにスリット部4に挿入して取り付ける。次いで先端部1とスリット部4の面との間に弾性シーリング材5を充填して施工が完了する。後施工耐震スリット材6の取り付け寸法は壁面10から70mmで、弾性シーリング材5は先端部1の前面の幅5mmを挟んで両側に幅10mmで深さが15mmとなる。この場合の耐火材3は厚さ10mmのロックウールの帯状体で、板バネ2はステンレスの薄板で厚さが0.4mmのもので、弾性シーリング材5は変性シリコンである。
請求項2の実施例を図10、図11、図12の図面で説明する。図10は実施例2の後施工耐震スリット材6の実施方法を示した一部切欠き斜視図で、図11は同上後施工耐震スリット材6の分解断面図で、図12は同上後施工耐震スリット材6の取り付け状態を示す断面図である。壁の仕様とスリット部4の幅は前記と同様で、壁の厚さが170mmでアンカー筋がD10の間隔が400mmでスリット部6の幅が25mmであり、目地型枠の取り付け、取り外しも前記同様である。
目地型枠の取り外した後のスリット部4に、アルミニウムを押し出し成型した断面I字状の芯材11の中間部の両側面に其々発泡合成樹脂製の弾性体12を接着固定し、後端部13耐火材3を断面U字状にして接着固定し、スリット部4に挿入して芯材11の前端部14の前面を壁面10と同面に取り付け、該芯材11とスリット部4の面との間に弾性シーリング5を充填して施工が完了する。芯材11に耐火材3と弾性体12を取り付けた状態の後施工耐震スリット材6の幅は35mmで、これを幅が25mmにまで圧縮変形し、スリット部4に挿入する。後施工耐震スリット材6の取り付け寸法は、壁面18から70mmである。この場合の芯材11はアルミニウムを押し出し成型したもので、耐火材3は厚さ15mmのセラミックスファイバーの帯状体で、弾性体12は発泡ポリスチレンで、弾性シーリング材5は変性シリコンである。
請求項2の別の実施例を図16、図17、図18の図面で説明する。図16は後施工耐震スリット材の実施方法を示した一部切欠き斜視図で、図17は同上後施工耐震スリット材の分解断面図で、図18は同上後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す断面図である。壁の仕様とスリット部4の幅は前記と同様で、壁の厚さが170mmでアンカー筋がD10の間隔が400mmでスリット部6の幅が25mmであり、目地型枠の取り付け、取り外しも前記同様である。
この場合の弾性体12は断面U字状のスプリングで、目地型枠の取り外した後のスリット部4に、アルミニウムを押し出し成型した断面I字状の芯材11の両側面の突条15と突条15との間に其々幅20mmのスプリングを450mm間隔に差し込んで取り付け、後端部13に耐火材3を断面U字状にして接着固定し、スリット部4に挿入して芯材11の前端部14の前面を壁面10と同面に取り付け、該芯材11とスリット部4の面との間に弾性シーリング5を充填して施工が完了する。芯材11に耐火材3と弾性体12を取り付けた状態の後施工耐震スリット材6の幅は35mmで、これを幅が25mmにまで圧縮変形し、スリット部4に挿入する。後施工耐震スリット材6の取り付け寸法は、壁面18から70mmである。この場合の芯材11はアルミニウムを押し出し成型したもので、耐火材3は厚さ15mmのセラミックスファイバーの帯状体で、弾性体12は幅20mmの断面U字状のスプリングで、弾性シーリング材5は変性シリコンである。
既存建築物の耐震補強工事で耐震スリットを設ける場合、コンクリートカッターで設けた壁のスリット部に適用できる。
実施例1の後施工耐震スリット材の実施方法を示した一部切欠き斜視図である。 同上後施工耐震スリット材の分解断面図である。 同上後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す断面図である。 別の後施工耐震スリット材の実施方法を示した一部切欠き斜視図である。 同上後施工耐震スリット材の分解断面図である。 同上後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す断面図である。 実施例1の後施工耐震スリット材の構成部材の斜視図である。 別の後施工耐震スリット材の実施方法を示した一部切欠き斜視図である。 別の後施工耐震スリット材の実施方法を示した一部切欠き斜視図である。 実施例2の後施工耐震スリット材の実施方法を示した一部切欠き斜視図である。 同上後施工耐震スリット材の分解断面図である。 同上後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す断面図である。 別の後施工耐震スリット材の実施方法を示した一部切欠き斜視図である。 同上後施工耐震スリット材の分解断面図である。 同上後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す断面図である。 別の後施工耐震スリット材の実施方法を示した一部切欠き斜視図である。 同上後施工耐震スリット材の分解断面図である。 同上後施工耐震スリット材の取り付け状態を示す断面図である。
符号の説明
1 先端部
2 板バネ
3 耐火材
4 スリット部
5 弾性シーリング材
6 後施工耐震スリット材
7 バックアップ材
8 キャップ
9 バネ
10 壁面
11 芯材
12 弾性体
13 後端部
14 前端部
15 突条
16 ネジ孔
17 アタッチメント
18 蓋
19 条片

Claims (2)

  1. 断面略凸形の先端部(1)を支点とする板バネ(2)の両自由端の其々に帯状体の耐火材(3)の其々の側縁を固定してスリット部(4)に挿入し、先端部(1)の前面若しくは先端部(1)に取り付けた条片(19)の前面を壁面(10)と同面に取り付け、該先端部(1)若しくは条片(19)とスリット部(4)の面との間に弾性シーリング材(5)を充填することを特徴とする後施工耐震スリット材(6)。
  2. 断面I字状の芯材(11)の両側面に其々弾性体(12)を取り付け、後端部(13)に帯状体の耐火材(3)を断面U字状に固定してスリット部(4)に挿入し、芯材(11)の前端部(14)の前面を壁面(10)と同面に取り付け、該前端部(14)とスリット部(4)の面との間に弾性シーリング材(5)を充填することを特徴とする後施工耐震スリット材(6)。
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