JP5077083B2 - 建築用外壁の目地構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建築用外壁の目地構造の技術に関する。
従来、建築用外壁の目地構造においては、並設する外壁パネル間の隙間に沿ってバックアップ材を挿入することにより、該隙間の奥行き深さを浅くして、該隙間へのシーリング材の充填を容易なものとしている。
また、外壁パネルの端面四周に凸条テープを設けて、作業者の手加減にたよることなく、バックアップ材の挿入位置を一定の位置に固定する技術は公知となっている。例えば特許文献1の如くである。
実公平7−8707号公報
しかし、前記で説明した外壁パネルの端面四周に凸条テープを設けて、バックアップ材の挿入位置を固定する技術においては、前記凸条テープの突出幅が小さすぎる場合等には、前記バックアップ材と、前記凸条テープとが当接せず、又、前記バックアップ材の挿入位置が所望の挿入位置に固定されないこととなる。又前記バックアップ材と、前記凸条テープとが当接していても、該バックアップ材を挿入するにあたっての作業者の押圧度合いによっては、該バックアップ材の挿入位置が更に深くなり得ることとなる。
このため、前記バックアップ材の挿入位置は、なおも作業者の手加減にたよることとなるという問題があった。
本発明は以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、並設する外壁パネル同士間の隙間に挿入したバックアップ材の挿入位置を一定の挿入位置に確実に固定することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、複数並設する外壁パネル間に目地部が形成され、該目地部に沿ってバックアップ材が挿入され、該バックアップ材が挿入された側にシーリング材が充填される目地構造であって、前記外壁パネルは、前記目地部が形成される面に凸部を設け、前記バックアップ材は、前記外壁パネルと対向する面が硬質素材からなり、他面が軟質弾性素材からなる、四角筒状に形成され、前記目地部内で前記凸部と当接するように構成されるものである。
請求項2においては、四角筒状に形成された前記バックアップ材には、各外角に沿って放射状に突出する突起部が設けられ、該突起部のうち前記凸部と対向する側の突起部は、前記目地部内で前記凸部と当接するものである。
請求項3においては、前記凸部は、軟質素材からなるものである。
請求項4においては、複数並設する外壁パネル間に目地部が形成され、該目地部に沿って挿入されるバックアップ材であって、前記外壁パネルと対向する面は、硬質素材からなり、他面は、軟質弾性素材からなる、四角筒状に形成され、該四角筒の各外角に沿って放射状に突出する突起部が設けられるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、前記外壁パネルは、該外壁パネルの目地部が形成される面に凸部が設けられている。バックアップ材は四角筒状に形成されている。このため、並設する前記外壁パネル間に形成される目地部内に前記バックアップ材を挿入すると、前記凸部と該バックアップ材の外角とが当接し、該バックアップ材の挿入位置が固定される。したがって、作業者の経験や技術によらずとも、前記目地内での前記バックアップ材の挿入位置を、所望の挿入位置に確実に固定することができ、ひいては、該目地部へのシーリング材の充填を容易に行うことができる。
前記バックアップ材の外壁パネルと対向する側の面は、硬質素材からなる。このため、前記バックアップ材を前記目地部への挿入する際の屋外側からの押圧力によって、前記外壁パネルと対向する側の面が変形し、該バックアップ材の前記目地部内への挿入を困難にするという状況を防止することができる。更に、前記シーリング材を充填した際の押圧力によって、前記外壁パネルと対向する側の面が変形し、前記バックアップ材の前記目地部内での挿入位置にバラツキが出るような状況も防止することができる。
一方、他面は、軟質弾性素材で形成される。このため、前記バックアップ材を前記目地部内へ挿入する際には、前記他面が弾性変形し、前記バックアップ材の前記目地部内への挿入を容易に行うことができる。更に、前記バックアップ材を前記目地部内に挿入した際には、四角筒状に形成された前記バックアップ材の外角と前記凸部とが、より確実に当接することとなる。したがって、作業者の経験や技術によらずとも、前記目地部内での前記バックアップ材の挿入位置を、より確実に所望の挿入位置に固定することができ、ひいては、該目地部へのシーリング材の充填を容易に行うことができる。更に、前記目地部内では、前記バックアップ材と、前記外壁パネルの目地部が形成される面とが当接することとなり、防水機能も発揮することとなる。
請求項2においては、前記バックアップ材には、四角筒状の形成された前期バックアップ材の各外角に沿って放射状に突出する突起部が設けられている。このため、前記バックアップ材を前記目地部内に挿入した際には、前記凸部の突出幅が低い場合であっても、前記目地部内で、前記バックアップ材と前記凸部とが、より確実に当接することとなる。したがって、作業者の経験や技術によらずとも、前記目地部内での、前記バックアップ材の挿入位置を、より確実に所望の挿入位置により固定することができ、ひいては、該目地部へのシーリング材の充填を容易に行うことができる。
請求項3においては、前記凸部は軟質素材からなる。このため、前記外壁パネルの取付け作業に必要な取付け器具等を前記目地部内に挿入した際に、前記凸部の突出幅が高く、前記取付け器具と前記凸部が当接するような場合、又前記凸部の突出幅が高く屋外側から目地部内を視認することができず、前記取付け作業に支障をきたすような場合には、前記取付け器具、その他の棒材等にて、前記凸部を容易に変形させることができる。したがって、前記外壁パネルの取付け作業や、該外壁パネルの補修等を容易に行うことができる。
請求項4においては、前記バックアップ材は、前記外壁パネルと対向する面は、硬質素材からなる四角筒状に形成されている。このため、前記バックアップ材を目地部への挿入する際の押圧力によって、前記外壁パネルと対向する面が変形し、該バックアップ材の目地部内への挿入を困難にするという状況を防止することができる。更に、前記シーリング材を充填した際の押圧力によって、前記外壁パネルと対向する面が変形し、該記バックアップ材の目地部内での挿入位置にバラツキが出るような状況も防止することができる。
一方、前記他面は、軟質弾性素材からなるものである。このため、前記バックアップ材を前記目地部内へ挿入する際には、前記他面が弾性変形し、前記バックアップ材の目地部内への挿入を容易に行うことができる。また、前記バックアップ材を前記目地部内に挿入した際には、前記目地部内で、前記バックアップ材と前記凸部とは、より確実に当接することとなる。したがって、作業者の経験や技術によらずとも、前記目地部内での前記バックアップ材の挿入位置を、より確実に所望の挿入位置に固定することができ、ひいては、前記目地部へのシーリング材の充填を容易に行うことができる。更に、前記目地部内では、前記バックアップ材と、前記外壁パネルの目地部が形成される面とが当接することとなり、防水機能も発揮することとなる。
また、前記バックアップ材には、前記四角筒状の各外角に沿って放射状に突出する突起部が設けられている。このため、前記バックアップ材を前記目地部内に挿入した際には、前記凸部の突出幅が更に低い場合であっても、前記目地部内で、前記バックアップ材と前記凸部とは、より確実に当接することとなる。したがって、経験や技術が無くとも、前記目地部内での前記バックアップ材の挿入位置を、より確実に所望の挿入位置に固定することができる。
発明の実施の形態を説明する。なお、図1、図4及び図6については、図中の上方を屋内側、下方を屋外側とする。
図1で示すとおり、本発明の実施の形態である建築用外壁の目地構造1は、主に、鉄骨駆体2、外壁パネル10、バックアップ材20、シーリング材4、取付け金具30によって構成されている。
鉄骨駆体2は、縦方向に複数配設され、後述する外壁パネル10を支持するための建築家屋の軸組、例えばC型鋼からなる鉄骨部材である。鉄骨駆体2は、並設される鉄骨駆体2の逆側に向かって開放するように配置され、鉄骨駆体2・2間は、後述するボルト33を挿入可能とする所定の空間が形成されるように設置されている。
図1及び図2で示すとおり、外壁パネル10は、主に、板材11、凸部13で構成されている。
板材11は、建築家屋に用いられる、例えば、防火性能等を備えた板状の部材であって、並設される外壁パネル10に向かって開口する外壁溝14が、前記目地部3が形成される面(以下、外壁パネル側面12という)の屋内側近傍に、且つ外壁パネル側面12に沿って備わる構成である。更に外壁溝14には、上面視略U字状に形成された、例えば鉄骨部材の外壁金具15が、並設される外壁パネル10に向かって開口するようにして埋設されている。
本実施例においては、凸部13は、軟質素材、具体的には低反発ウレタン素材からなり、外壁パネル溝14より屋外側の所定の位置に、外壁パネル側面12に沿って、突出して設けられている。但し、前記軟質素材は、低反発ウレタン素材に限定するものではなく、例えば、棒材や、作業者の手等で、所定の形状に変形させることができ、且つ変形した形状が元の形状に自己復帰するような素材であればよい。また、凸部13を軟質素材とせず、硬質素材とする場合や、或いは、板材11と凸部13とを一体成形した場合であってもよい。
凸部13が設けられる前記所定の位置とは、バックアップ材20が挿入された目地部3内に、シーリング材4を充填可能にするような所定の位置をいう。
外壁パネル10は、外壁パネル10・10間で目地部3を形成するように外壁パネル10を複数枚並設させ、後述する取付け金具30によって、鉄骨駆体2に取付けられる。
なお、図2においては、凸部13は、外壁パネル側面12に沿って設けられているが、凸部13は外壁パネル側面12に部分的に設けた構成であってもよい。即ち、後述するバックアップ材20を後述する目地部3に挿入した際に、バックアップ材20と凸部13とが当接するような構成であればよい。
図1で示すように、取付け金具30は、主に、鉄骨押さえ板31、外壁押さえ板32、ボルト33で構成されている。
鉄骨押さえ板31は、略中央に貫通孔35を備える金属製の平板状部材であって、鉄骨駆体2・2間で形成する所定の空間に貫通孔35を一致させるようにして、鉄骨駆体2の屋内側に配置される。外壁押さえ板32は、略中央に貫通孔36を備える金属製の平板状部材であって、鉄骨押さえ板31と対向するようにして、外壁パネル10同士が並設した際に形成される外壁金具15・15間の空間に配置される。
貫通孔35と、貫通孔36とを一致させるようにして、ボルト33を、鉄骨押さえ板32側から貫通孔35・貫通孔36に貫入させる。そして、屋内側に配置するナット34と、ボルト33の屋内側端部とを一致させ、図示しないボルト締め等を用いて、貫通孔36を介して屋外側に突出したボルト33の端部を回転させて、ナット34とボルト33とを螺合させていく。
こうして、外壁パネル10は、外壁パネル10・10間で目地部3を形成するように外壁パネル10を複数枚並設させ、取付け金具30を用いて、鉄骨駆体2に取付けられる。
なお、図1から図3においては、外壁パネル10の構成は、外壁溝14を備えた構成となっているが、本発明は外壁パネルの構成を以上のような構成に特に限定するものではない。又、外壁パネル10の鉄骨駆体2への取付け方法を以上のような方法に限定するものではない。即ち、外壁パネル10が並設して、鉄骨駆体2に取付けられた際に、外壁パネル10間に目地部3が形成されるような構成であればよい。
図1で示すとおり、バックアップ材20は、例えば、発泡ポリエチレン等からなる部材であって、目地部3内で、後述するシーリング材4を屋内側から支持し、シーリング材4の目地部3への充填を容易とするために目地部3内に挿入される。
シーリング材4は、建築家屋の水密性若しくは気密性を向上させる為、バックアップ材20が挿入された後の目地部3内に充填される部材である。
第一実施形態のバックアップ材20Aについて説明する。
図3及び図4で示すとおり、バックアップ材20Aは、主に、胴部21で構成されている。
胴部21は、四角筒状の部材であって、外壁パネル側面12と対向する面(以下、外壁パネル対向面24という)は、硬質素材からなり、他面(以下、屋内側の面を奥面22、屋外側の面を外面23という)は、軟質弾性素材からなる。また、奥面22及び外面23の幅は、目地部3の幅よりも広く構成されている。
軟質弾性素材とは、奥面22及び外面23の幅よりも幅が狭く形成されている目地部3に、バックアップ材20Aを挿入する場合であっても、弾性変形して挿入を可能とし、且つ目地部3内では、その弾性力により、外壁パネル側面12を押圧するような弾性を有する素材を言う。
硬質素材とは、目地部3にバックアップ材20Aを挿入する際の、屋外側からの押圧力や、外壁パネル側面12とバックアップ材20Aが当接して摺動する際の摩擦力等、或いは、バックアップ材20Aを目地部3へ挿入した後、屋外側からシーリング材4を目地部3へ充填する際の、屋外側からの押圧力等によっては、変形しないような硬質の素材をいう。
こうして、バックアップ材20Aは、奥面22を屋内側に向けて、目地部3内(矢印Aの方向)に挿入される(図4(a)参照)。そして、バックアップ材20Aは、目地部3内では奥面22及び外面23を弾性変形させ、又奥面22と凸部13・13とが当接するまで目地部3内に挿入される(図4(b)参照)。
なお、本実施例においては、奥面22及び外面23の幅は、目地部3の幅よりも広く構成されているが、奥面22及び/又は及び外面23の幅を目地部3の幅よりも狭く構成した場合でもよく、又、胴部21の形状を四角柱、三角筒等とした構成であってもかまわない。即ち、目地部3内に挿入可能で、且つ目地部3内で奥面22と凸部13・13とが当接するような構成であればよい。
また、外壁パネル対向面24は、硬質素材からなるものであるが、奥面22、外面23と同様に、軟質素材とした場合でもかまわない。
第二実施形態のバックアップ材20Bについて説明する。
なお、本実施形態におけるバックアップ材20Bは、第一実施形態と略同一であるため、第一実施形態と同様の点に関しては同一符号を付してその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
図5及び図6で示すとおり、バックアップ材20Bは、主に、胴部21と、突起部25で構成されている。
突起部25は、突起部25aと、突起部25bとで構成されている。突起部25aは、凸部13の方向、且つ外壁パネル側面12の方向に向かって、目地部3内で外壁パネル側面12と当接するようにして突出し、胴部21における凸部13と対向する側の両外角に沿って、胴部21と体的に設けられている。突起部25bは、屋外側の方向、且つ外壁パネル側面12の方向に向かって、目地部3内で外壁パネル側面12と当接するようにして突出し、胴部21におけるシーリング材4と対向する側の両外角に沿って、胴部21と一体的に設けられている。
こうして、バックアップ材20Bは、奥面22を屋内側に向けて、目地部3内(矢印A方向)に挿入される(図6(a)参照)。そして、バックアップ材20Bは、目地部3内では奥面22及び外面23を弾性変形させ、又突起部25a・25aと凸部13・13とが当接するまで目地部3内に挿入される(図6(b)参照)。
なお、本実施例においては、突起部25a・25a間、及び突起部25b・25b間の幅は、目地部3の幅より広く構成されているが、突起部25a・25a間、及び/又は突起部25b・25b間の幅を目地部3の幅よりも狭く構成した場合でもよい。
突起部25a・25aは、胴部21における凸部13と対向する側の両外角に沿って設けられているが、突起部25aを奥面22の両端に部分的に設けた構成とした場合や、外壁パネル対向面24・24に設ける構成、或いは、奥面22の中途部から突出させた構成であってもよい。
突起部25aの突出方向を、凸部13の方向、且つ外壁パネル側面12の方向としているが、突起部25aの突出方向を係る方向に限定するものではなく、外壁パネル側面12に向かって突出させた場合であってもよい。
胴部21を平板状の硬質部材とし、凸部13と対向する側の端部から、突起部25aを設け、シーリング材4と対向する側の端部から突起部25bを設けた構成であってもかまわない。
即ち、目地部3に挿入可能で、且つ目地部3内で突起部25aと凸部13とが当接するような構成であればよく、凸部13の高さ、目地部3の幅、或いは胴部21の形状等に応じて、突起部25a・25bの突出長さや、突出角度、及び材質等を適宜変更してもよい。
以上のように、鉄骨駆体2に取付けられる外壁パネル10には、凸部13が設けられている。このため、外壁パネル10が並設して形成する目地部3内に、バックアップ材20A・20Bを挿入した際には、凸部13・13とバックアップ材20A・20Bとが当接し、バックアップ材20A・20Bの目地部3内での挿入位置が固定されることとなる。
したがって、作業者の経験や技術によらずとも、目地部3内でのバックアップ材20A・20Bの挿入位置を、所望の挿入位置に固定することができ、ひいては、目地部3へのシーリング材4の充填を容易に行うことができる。
更に、凸部13は、低反発ウレタン素材等の、軟質素材からなるものである。このため、外壁パネル10の取付け作業に必要な取付け金具30や取付け器具を目地部3内に挿入した際に、該取付け器具等と凸部13とが当接するような場合には、凸部13の係る当接部分を、該取付け器具、若しくは他の棒材等にて、容易に変形させることができる。一方、バックアップ材20A・20Bを目地部3内に挿入して、バックアップ材20A・20Bと凸部13とが当接した際の、バックアップ材20A・20Bからうける押圧力によっては、凸部13が直ちに変形することはない。したがって、目地部3内でのバックアップ材20A・20Bの挿入位置を、所望の挿入位置とする機能を有しつつ、凸部13の突出幅が高い場合であっても、外壁パネル10の鉄骨駆体2への取付け作業や、外壁パネル10を鉄骨駆体2へ取付け後の補修等も、容易に行うことができる。また、凸部13の突出幅についての構成を、屋外側から取付け金具30等を視認可能な所定のスペースが対向する凸部13・13間に形成される突出幅で構成した場合には、外壁パネル10の鉄骨駆体2への取付け作業等を、更に容易に行うことができる。
凸部13における変形させた部分については、元の形状に自己復帰する。このため、凸部13を度々変形させる必要がある状況が生じても、凸部13を補修等する費用的、又時間的負担等が増大することはない。
凸部13を部分的に設ける構成、即ち、外壁パネル10の鉄骨駆体2への取付け作業に関わる外壁パネル側面12の所定の部分については、凸部13を設けないような構成とした場合、外壁パネル10の鉄骨駆体2への取付け作業や、外壁パネル10を鉄骨駆体2へ取付け後の外壁の補修等を、更に容易に行うことができる。又、このような構成とした際には、凸部13の突出幅が高く、凸部13・13間の幅が狭くなるような場合や、目地部3の幅が狭い場合等、外壁パネル10の取付け作業がより困難である場合にも、外壁パネル10の取付け作業等を容易に行うことができる。
なお、凸部13と板材11とを一体成形して、凸部13を硬質素材とする場合には、外壁パネル10を製造する際の工数や費用等を削減することができる。
バックアップ材20A・20Bは、四角筒状に形成される胴部21を備える構成である。バックアップ材20Aは、奥面22及び外面23の幅が、又バックアップ材20Bは突起部25a・25a間の幅が、目地部3の幅よりも広く構成されている。バックアップ材20A・20Bの胴部21は、奥面22及び外面23が軟質弾性素材からなる構成である。
このため、バックアップ材20A・20Bを目地部3内に挿入する際、奥面22及び外面23が弾性変形することとなる。したがって、奥面22及び外面23の幅、突起部25a・25a間の幅、25b・25b間の幅が、目地部3の幅よりも広く構成されてあっても、バックアップ材20A・20Bの目地部3内への挿入を容易に行うことができる。
更に、バックアップ材20Aは、目地部3内に挿入されると、奥面22及び外面23が弾性変形し、バックアップ材20Aの奥面22の両端と、外壁パネル側面12とが当接した状態で、目地部3内での挿入位置を深くしていくこととなる。したがって、バックアップ材20Aの目地部3内での挿入位置が深くなり、バックアップ材20Aと凸部13とが当接する際には、凸部13の突出幅が低い場合であっても、バックアップ材20Aと凸部13とは、目地部3内で確実に当接することなる。
バックアップ材20Bにおいては、突起部25a・25aが、奥面22の両端部から、凸部13の方向、且つ外壁パネル側面12の方向に向かって突出させた構成となっている。このため、バックアップ材20Bは、目地部3内に挿入されると、奥面22及び外面23が弾性変形し、突起部25a・25aの両先端部と、外壁パネル側面12とが確実に当接した状態で、目地部3内での挿入位置を深くしていくこととなる。そして、バックアップ材20Bの目地部3内での挿入位置が深くなり、バックアップ材20Bと凸部13とが当接する際には、突起部25a・25aは、凸部13・13と板材11・11とで形成する角に当接することになる。
したがって、凸部13の突出幅が低い場合であっても、バックアップ材20Bと凸部13とは、目地部3内でより確実に当接することとなる。
更に、奥面22が弾性変形して、凸部13と対抗する側の両角の角が滑らかになり、該両角と凸部13とが当接し難い状況になるような、幅が狭く形成されている目地部3内に挿入した場合であっても、バックアップ材20Bと凸部13とは、目地部3内でより確実に当接することとなる。
バックアップ材20A・20Bが目地部3内に挿入された後は、奥面22及び外面23の弾性力により、外壁パネル側面12・12を押圧することとなる。したがって、バックアップ材20A・20Bを目地部3内に挿入すると、バックアップ材20A・20Bは、二次防水の機能を発揮することとなる。
バックアップ材20A・20Bの外壁パネル対向面24・24は硬質素材からなる。
このため、バックアップ材20A・20Bを目地部3に挿入する際には、屋外側からの押圧力や、外壁パネル側面12と当接して摺動する際の摩擦力等によっては、外壁パネル対向面24・24が容易に変形等することはない。更に、バックアップ材20A・20Bを目地部3へ挿入した後、屋外側からシーリング材4を目地部3へ充填する際の、屋外側からの押圧力等によっても、外壁パネル対向面24・24は容易に変形等することはない。
したがって、バックアップ材20A・20Bを目地部3への挿入する際には、バックアップ材20A・20Bの目地部3への挿入を困難にするという状況を防止し、又バックアップ材20A・20Bを目地部3への挿入した後には、バックアップ材20A・20Bの目地部3内での挿入位置にバラツキが出るような状況も防止することができる。
また、外壁パネル対向面24・24を硬質素材とはせず、奥面22及び外面24と同様の材質(軟質弾性素材)とし、且つ、弾性変形しがたいように分厚く構成した場合には、硬質資材である場合と同様の効果を得ることができ、加えて、容易に一体成形を行うことが可能となる。
なお、突起部25aが硬質素材であった場合には、バックアップ材20Bを目地部3内に挿入して、突起部25aと凸部13とが当接した際に、若しくはバックアップ材20B挿入後の目地部3内に屋外側からシーリング4を充填した際に、突起部25aは変形等しないため、バックアップ材20Bの目地部3内への挿入を容易に行え、又バックアップ材20Bの目地部3への挿入位置はより確実に固定されることとなる。
又、突起部25aの先端の形状を摩擦抵抗が少ない形状、例えば、突起部25aの先端部をR面に形成したような場合には、外壁パネル側面12と突起部25aとが当接して摺動する際の摩擦抵抗が減少する。このため、バックアップ材20Bのように、突起部25aを、凸部13の方向、且つ外壁パネル側面12の方向に向かって突出させた構成であっても、容易にバックアップ材20Bを目地部3内へ挿入することができる。
また、外壁パネル10の構成を、凸部13に代えて、突起部25aが係止されるような溝を、外壁パネル側面12に沿って設ける構成とした場合には、バックアップ材20Bを目地部3に挿入した際には、前記溝に、突起部25aが係止され、確実にバックアップ材20Bの挿入位置を固定することができる。更に、外壁パネル10を製造する際の工数や費用等も削減することができる。
図7は、バックアップ材20Bの中空部の内壁面に、熱膨張材40を備えた構成を示している。
熱膨張材40は、所定の温度に達すると膨張するような熱膨張耐火材であって、胴部21の中空部の内壁面に沿って設けられている。熱膨張材40が設けられた胴部21の前記中空部は、通常の温度状態では、尚も中空部が形成されている。一方、例えば、火災時等のような高温状態に達すると、熱膨張材40が膨張し、膨張した熱膨張材40にて中空部を満たすこととなる。このため、火災時等のような高温状態においては、熱膨張材40が膨張することによって、前記中空部内の酸素が目地構造1外へ排出され、前記中空部内の酸素濃度を低下させることとなる。したがって、建築用外壁の目地構造1の防火性能を向上させることが可能となる。また、バックアップ材20Aの胴部21の中空部に、熱膨張材40を備えた構成とした場合でもかまわない。
なお、側面24は、バックアップ材20を目地部3内へ挿入する際等には変形しないことから、熱膨張材40を側面24の内壁面に沿って備えた構成とした場合には、バックアップ材20の目地部3内への挿入に影響を及ぼすことはないため好ましい。
本発明に係る外壁パネルの目地構造を示した平面断面図。 本発明に係る外壁パネルを示した斜視図。 第一実施形態に係るバックアップ材を示した斜視図。 (a)は、第一実施形態に係るバックアップ材と、本発明に係る外壁パネルが並設して形成する目地とを示した平面断面図。(b)は、第一実施形態に係るバックアップ材が挿入された本発明に係る外壁パネルが並設して形成する目地に、屋外側からシーリング材を充填した状態を示した平面断面図。 第二実施形態に係るバックアップ材を示した斜視図。 (a)は、第二実施形態に係るバックアップ材と、本発明に係る外壁パネルが並設して形成する目地部とを示した平面断面図。(b)は、第二実施形態に係るバックアップ材が挿入された本発明に係る外壁パネルが並設して形成する目地部に、屋外側からシーリング材を充填した状態を示した平面断面図。 熱膨張材を備えた第二実施形態に係るバックアップ材の平面断面図。
1 建築用外壁の目地構造
2 鉄骨駆体
3 目地部
4 シーリング材
10 外壁パネル
12 外壁パネル側面
13 凸部
20A 第一実施形態に係るバックアップ材
20B 第二実施形態に係るバックアップ材
21 胴部
22 奥面
23 外面
24 外壁パネル対向面
25a 突起部
25b 突起部
30 取付け金具

Claims (4)

  1. 複数並設する外壁パネル間に目地部が形成され、該目地部に沿ってバックアップ材が挿入され、該バックアップ材が挿入された側にシーリング材が充填される目地構造であって、
    前記外壁パネルは、前記目地部が形成される面に凸部を設け、
    前記バックアップ材は、前記外壁パネルと対向する面が硬質素材からなり、他面が軟質弾性素材からなる、四角筒状に形成され、前記目地部内で前記凸部と当接するように構成される、
    目地構造。
  2. 四角筒状に形成された前記バックアップ材には、各外角に沿って放射状に突出する突起部が設けられ、該突起部のうち前記凸部と対向する側の突起部は、前記目地部内で前記凸部と当接する、請求項1に記載の目地構造。
  3. 前記凸部は、軟質素材からなる請求項1又は請求項2に記載の目地構造。
  4. 複数並設する外壁パネル間に目地部が形成され、該目地部に沿って挿入されるバックアップ材であって、
    前記外壁パネルと対向する面は、硬質素材からなり、他面は、軟質弾性素材からなる、四角筒状に形成され、
    該四角筒の各外角に沿って放射状に突出する突起部が設けられる、バックアップ材。
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