JP5064185B2 - 胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物 - Google Patents

胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物 Download PDF

Info

Publication number
JP5064185B2
JP5064185B2 JP2007307842A JP2007307842A JP5064185B2 JP 5064185 B2 JP5064185 B2 JP 5064185B2 JP 2007307842 A JP2007307842 A JP 2007307842A JP 2007307842 A JP2007307842 A JP 2007307842A JP 5064185 B2 JP5064185 B2 JP 5064185B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trunk edge
side wall
receiving member
trunk
base member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007307842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009133066A (ja
Inventor
直行 古田
智広 渡邊
守貞 齋藤
昇 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Boseki Co Ltd filed Critical Nitto Boseki Co Ltd
Priority to JP2007307842A priority Critical patent/JP5064185B2/ja
Publication of JP2009133066A publication Critical patent/JP2009133066A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5064185B2 publication Critical patent/JP5064185B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Description

本発明は、躯体に取り付けられる胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物に関する。
従来、建築物に外装材または内装材を取り付けるために、胴縁及び胴縁受け部材で構成される下地部材が用いられている。この下地部材は、建築物の躯体に固定されたボルトに取り付けられる胴縁受け部材と、この胴縁受け部材に取り付けられると共に化粧板などの内装材やサイディング材などの外装材が取り付けられる胴縁とにより構成されている。この下地部材を構成する胴縁及び胴縁受け部材は、左右対称の断面略コ字状に形成されており、それぞれ対向する側壁が設けられている。そして、胴縁受け部材に胴縁を嵌め合わせて、胴縁受け部材の各側壁と胴縁の各側壁とをそれぞれビス止めすることで、胴縁受け部材に胴縁を取り付けている。
特開2002−021292号公報
しかし、従来の下地部材では、胴縁受け部材に胴縁を取り付けるために、対向する2方向からビス止めする必要があるため、胴縁受け部材に胴縁を取り付ける際の作業工数が多くなるという問題があった。しかも、対向する2方向にビス止めを行う空間を確保しなければならないため、入隅部での作業性が極めて悪いという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、胴縁受け部材に胴縁を取り付ける際の作業性を向上させることができる胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物を提供することを目的とする。
本発明に係る下地部材は、建築物に外装材または内装材を取り付けるために設けられ、取付部材により建築物の躯体に取り付けられる胴縁受け部材と、固定部材により躯体に取り付けられた胴縁受け部材に取り付けられる胴縁と、を有する下地部材であって、取付部材は、躯体に固定されたボルトであり、胴縁は、対向する第1の側壁及び第2の側壁を備える断面略コ字状に形成されているとともに、第1の側壁から第2の側壁に向けて突出し胴縁受け部材の躯体側に係止される係止部を備えており、胴縁受け部材は、ボルトに取り付けられて躯体側に向けられる底壁と、底壁の両端縁に配置されて対向する第3の側壁及び第4の側壁とを備える断面略コ字状に形成されており、底壁に胴縁の係止部が係止され、第4の側壁に胴縁の第2の側壁が固定されることを特徴とする。
本発明に係る下地部材によれば、底壁はボルトに取り付けられて躯体側に向けられるため、胴縁の係止部を底壁に係止させることで、胴縁の第1の側壁側が躯体から離間する方向に移動するのを規制する。このため、係止部を底壁に係止させた状態で、胴縁の第2の側壁を胴縁受け部材の第4の側壁に固定すると、胴縁は胴縁受け部材に取り付けられる。すなわち、下地部材の片側のみを固定するだけで、胴縁受け部材に胴縁を取り付けることができる。これにより、胴縁と胴縁受け部材との固定箇所を削減することができ、胴縁受け部材に胴縁を取り付ける際の作業性を向上させることができる。しかも、第1の側壁側の作業空間を縮小することができるため、特に、入隅部での作業性を格段に向上させることができる。
この場合、上記固定部材は、胴縁をビス止めするビスであり、第4の側壁には、ビスが挿通されるビス穴が形成されていることを特徴とするが好ましい。この胴縁受け部材によれば、ビス止めにより第4の側壁と第2の側壁とを強固に固定することができるため、胴縁受け部材に胴縁を確実に取り付けることができる。
また、底壁には、胴縁の第2の側壁が挿入される凹部が形成されていることが好ましい。この胴縁受け部材によれば、凹部に第2の側壁を挿入することで、第2の側壁を容易に位置決めすることができるため、作業性を更に向上させることができる。
この場合、上記凹部の幅は、胴縁の係止部の長さと第2の側壁の厚さとの合算値よりも短いこととが好ましい。この胴縁受け部材によれば、凹部の幅が、係止部の長さと第2の側壁の厚さとの合算値よりも短く形成されているため、凹部に挿入された第2の側壁が凹部内を移動したとしても、底壁に対する係止部の係止は解除されない。このように、胴縁と胴縁受け部材とが嵌め合わされた状態で仮止めされるため、作業性を更に向上させることができる。
また、第4の側壁から第3の側壁の反対方向に向けて突出するリップ部を、更に備えることが好ましい。この胴縁受け部材によれば、リップ部が胴縁受け部材の外方に突出しているため、このリップ部に測定器などの外部機器を取り付けることができる。このため、例えば、胴縁又は胴縁受け部材のレベル調整を行う冶具をリップ部に取り付けることで、容易に胴縁や胴縁受け部材のレベル調整を行うことができる。
また、第3の側壁の外側端縁は、曲面状に形成されていることが好ましい。この胴縁受け部材によれば、第3の側壁の外側端縁が曲面状に形成されているため、胴縁を胴縁受け部材に嵌め合わせる際の胴縁と胴縁受け部材との干渉を低減させることができ、胴縁受け部材に胴縁を円滑に嵌め合わせることができる。
また、第3の側壁の端縁から第4の側壁に向けて突出する胴縁支持部を、更に備えることが好ましい。この胴縁受け部材によれば、胴縁支持部により胴縁を支持することができるため、胴縁を支持する面積を拡大させることができる。このため、胴縁の支持力を向上させることができる。
本発明に係る下地部材の取付方法は、上記の何れかの胴縁受け部材に、上記の胴縁を取り付ける、下地部材の取付方法であって、胴縁の係止部の端縁を、躯体側から胴縁受け部材の底壁に当接し、胴縁を回動させて、胴縁の第2の側壁を、胴縁受け部材における第4の側壁の内側に挿入し、胴縁受け部材の第4の側壁と胴縁の第2の側壁とを固定することを特徴とする。
本発明に係る下地部材の取付方法によれば、係止部を躯体側から胴縁受け部材に当接させて胴縁を回動させるという簡易な動作で、胴縁を胴縁受け部材に嵌め合わせることができる。しかも、このように胴縁が胴縁受け部材に嵌め合わされると、係止部は胴縁受け部材に係止された状態となるため、第4の側壁に第2の側壁を固定するだけで、胴縁が胴縁受け部材に取り付けられる。すなわち、下地部材の片側のみを固定するだけで、胴縁受け部材に胴縁を取り付けることができる。これにより、胴縁と胴縁受け部材とを固定するための作業工数を削減することができ、胴縁受け部材に胴縁を取り付ける際の作業性を向上させることができる。しかも、第1の側壁側の作業空間を縮小することができるため、特に、入隅部での作業性を格段に向上させることができる。
本発明に係る建築物は、上記の下地部材を備えることを特徴とする。
本発明に係る建築物によれば、上述したように作業性の良い下地部材を採用するため、建築物の全体として施工作業性を向上させることができる。
本発明に係る胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物によれば、胴縁受け部材に胴縁を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
以下、本発明に係る胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る下地部材を示す斜視図、図2は、胴縁受け部材を示す斜視図、図3(a)は、胴縁受け部材を示す側面図、図3(b)は、胴縁受け部材を示す正面図、図4は、胴縁を示す斜視図である。
図1に示すように、下地部材1は、コンクリートなどで構成された建築物の躯体2に、断熱材3を介して外壁となるサイディング材を取り付けるためのものである。この下地部材1は、躯体2に固定されると共に断熱材3に貫通されたボルト5に取り付けられる胴縁受け部材6と、胴縁受け部材6に取り付けられると共にサイディング材が取り付けられる胴縁7とにより構成される。
図2及び図3に示すように、胴縁受け部材6は、短尺の断面略コ字状に形成されている。この胴縁受け部材6には、ボルト5に取り付けられる底壁61と、底壁61の両端縁に配置されて対向する一方側壁62及び他方側壁63とが設けられている。
底壁61は、一方側壁62に沿って屈曲されると共に他方側壁63に沿って屈曲されることで、その中央部に、胴縁受け部材6の断面開口側に向けて隆起される中央隆起部が形成されている。そして、この中央隆起部と一方側壁62との間には、一方側壁62に沿った一方凹部65が形成され、この中央隆起部と他方側壁63との間には、他方側壁63に沿った他方凹部66が形成されている。
この底壁61の中央隆起部には、一方側壁62及び他方側壁63から圧縮力・引張力が入力された際に底壁61が撓むのを防止するために、一方凹部65及び他方凹部66と隣接しない両端部が、胴縁受け部材6の断面開口側に向けて屈曲されることで、立ち上がり部60が形成されている。
また、この底壁61の中央隆起部には、胴縁受け部材6の延在方向に長い楕円状のルーズホール64が形成されている。そして、このルーズホール64に、ボルト5と螺合される略円筒状のポップナット(不図示)が回転可能に嵌め込まれている。なお、このポップナット8をボルト5にねじ込むことで、躯体2と胴縁受け部材と離間距離を調整することができる。
一方側壁62には、他方側壁63に向けて突出する内方リップ部67が設けられている。この内方リップ部67は、一方側壁62の先端部が他方側壁63に向けて屈曲されて形成されている。そして、一方側壁62と内方リップ部67との境界となる一方側壁62の外側端縁Rは、曲面状に形成されている。
他方側壁63には、胴縁7を固定するビス(不図示)がねじ込まれるビス穴68が形成されている。このビス穴68は、他方側壁63の延在方向に沿った2箇所に形成されている。
また、他方側壁63には、一方側壁62の反対方向に向けて突出する外方リップ部69が設けられている。この内方リップ部67は、他方側壁63の先端部が一方側壁62の反対方向に向けて屈曲されて形成されている。
なお、胴縁受け部材6は、板圧が2.3mm、長さが3000mm、一方側壁62の長さが18.5mm、他方側壁63の長さが24mmの寸法で製造されるが、各寸法は、求められる仕様・強度等に応じて適宜調整される。例えば、板圧は、0.8〜3.2mmの範囲で調整され、一方側壁62及び他方側壁63の長さは、15〜50mmの範囲で調整される。
図4に示すように、胴縁7は、長尺の断面略コ字状に形成されている。この胴縁7には、サイディング材が取り付けられる天壁71と、天壁71の両端縁に配置されて対向する一方側壁72及び他方側壁73とが設けられている。
一方側壁72には、他方側壁73に向けて突出する係止リップ部74が設けられている。この係止リップ部74は、一方側壁72の先端部が他方側壁73に向けて屈曲されて形成されている。そして、この係止リップ部74の長さαは、胴縁受け部材6の他方凹部66の幅γ(図3参照)から他方側壁73の厚さβを引いた値よりも長く形成されている。言い換えると、他方凹部66の幅γは、係止リップ部74の長さαと他方側壁73の厚さβとの合算値よりも短く形成されている。
なお、胴縁7は、板圧が2.3mm、長さが60mm、一方側壁72及び他方側壁73の長さが18mmの寸法で製造されるが、各寸法は、求められる仕様・強度等に応じて適宜調整される。例えば、板圧は、0.8〜3.2mmの範囲で調整され、一方側壁72及び他方側壁73の長さは、15〜50mmの範囲で調整される。
次に、胴縁受け部材6に胴縁7を取り付ける下地部材1の取付方法について説明する。
図5は、下地部材の取付方法を説明するための断面図であり、図6は、本実施形態の下地部材を採用した建築物の部分断面図である。
図5に示すように、まず、躯体2における胴縁受け部材6を取り付ける複数の箇所を特定する。そして、特定した各箇所にボルト5を打ち込み、ボルト5を躯体2に固定する。なお、図5においては、見やすくするために、断熱材3を除外して図示している。このため、実際には、躯体2に断熱材3が貼り付けられており、ボルト5は、この断熱材3を貫通させて、躯体2に打ち込まれる。
そして、胴縁受け部材6のルーズホール64に嵌め込まれたポップナット8にボルト5をねじ込み、胴縁受け部材6をボルト5に取り付ける。そして、ポップナット8を回転させて、胴縁受け部材6と躯体2との離間距離を調整し、各胴縁受け部材6のレベル調整(不陸調整)を行う。そして、各胴縁受け部材6の向きを揃えることで、胴縁受け部材6の取付作業が終了する。
次に、胴縁7の係止リップ部74を、胴縁受け部材6の一方側壁62側から胴縁受け部材6と躯体2との間に挿入し、係止リップ部74の端縁を、躯体2側から底壁61に当接させる。そして、係止リップ部74と底壁61との当接部を軸として胴縁7を回動させて、胴縁7の他方側壁73を胴縁受け部材6の他方凹部66に挿入し、胴縁7と胴縁受け部材6とを嵌め合わせる。
そして、ビス9を、胴縁受け部材6のビス穴68に挿通して、胴縁7の他方側壁73にねじ込み、他方側壁63と他方側壁73とをビス止め固定する。これにより、胴縁7が胴縁受け部材6に取り付けられる。
このように、下地部材1は、一方で、胴縁7の係止リップ部74が胴縁受け部材6の底壁61に係止され、他方で、ビス止めにより他方側壁63と他方側壁73とが固定されることで、躯体2に固定されたボルト5に取り付けられた胴縁受け部材6に、胴縁7が取り付けられる。
そして、図6に示すように、躯体2に複数本の胴縁7を取り付け、この複数本の胴縁7にサイディング材4を取り付けることで、建築物10の施工が完了する。
このように、本実施形態に係る下地部材1によれば、胴縁7の係止リップ部74を底壁61に係止させることで、胴縁7の一方側壁72側が躯体2から離間する方向に移動するのを規制することができる。このため、係止リップ部74を底壁61に係止させた状態で、他方側壁63と他方側壁73とをビス止めにより固定するだけで、胴縁7は胴縁受け部材6に取り付けられる。すなわち、胴縁7と胴縁受け部材6とを片側のみビス止めするだけで、胴縁受け部材6に胴縁7を取り付けることができる。これにより、胴縁7と胴縁受け部材6とのビス止め箇所を削減することができ、胴縁受け部材6に胴縁7を取り付ける際の作業性を向上させることができる。しかも、一方側壁72(一方側壁62)側の作業空間を縮小することができるため、特に、入隅部での作業性を格段に向上させることができる。
また、ビス止めにより胴縁7と胴縁受け部材6とを強固に固定することができるため、胴縁受け部材6に胴縁7を確実に取り付けることができる。
また、他方凹部66に他方側壁73を挿入することで、他方側壁73を容易に位置決めすることができるため、作業性を更に向上させることができる。
そして、他方凹部66の幅γが、係止リップ部74の長さαと他方側壁73の厚さβとの合算値よりも短く形成されているため、他方凹部66に挿入された他方側壁73が他方凹部66内を移動したとしても、底壁61に対する係止リップ部74の係止は解除されない。このように、胴縁7と胴縁受け部材6とが嵌め合わされた状態で仮止めされるため、作業性を更に向上させることができる。
また、外方リップ部69が胴縁受け部材6の外方に突出しているため、この外方リップ部69に測定器などの外部機器を取り付けることができる。このため、例えば、胴縁7又は胴縁受け部材6のレベル調整を行う冶具を外方リップ部69に取り付けることで、墨出しガイドにも利用でき、容易に胴縁7や胴縁受け部材6のレベル調整を行うことができる。また、隣接する胴縁受け部材6の外方リップ部69間に、補強用板材を固定することで、下地部材1の振れ止めを行うことができ、下地部材1及び建築物10の強度を向上させることができる。
また、一方側壁62の外側端縁Rが曲面状に形成されているため、胴縁7を胴縁受け部材6に嵌め合わせる際の胴縁7と胴縁受け部材6との干渉を低減させることができ、胴縁受け部材6に胴縁7を円滑に嵌め合わせることができる。
また、内方リップ部67により胴縁7を支持することができるため、胴縁7を支持する面積を拡大させることができる。このため、胴縁受け部材6における胴縁7の支持力を向上させることができる。
また、胴縁7は、係止リップ部74のみ内方に突出した単純な形状となるため、図7に示すように、2つの胴縁7a及び胴縁7bを互いに向い合わせて嵌め合わせることで、紐やシートなどの梱包材100によりコンパクトに梱包することができるため、持ち運び性を向上させることができる。同様に、胴縁7及び胴縁受け部材6は、単純な曲げ加工により形成することができるため、肉厚を厚くすることができる。特に、胴縁7は、3回の単純曲げ加工により形成することができるため、容易に肉厚化を行うことができる。更に、胴縁7及び胴縁受け部材6を肉厚化することにより、下地部材1の強度を格段に向上するため、躯体2に取り付ける胴縁受け部材6及び胴縁7の数量を削減させることができ、下地部材1のコストを削減させることができる。
本実施形態に係る下地部材1の取付方法によれば、係止リップ部74を躯体2側から胴縁受け部材6に当接させて胴縁7を回動させるという簡易な動作で、胴縁7を胴縁受け部材6に嵌め合わせることができる。しかも、このように胴縁7が胴縁受け部材6に嵌め合わされると、係止リップ部74は胴縁受け部材6に係止された状態となるため、他方側壁63と他方側壁73とをビス止めするだけで、胴縁7が胴縁受け部材6に取り付けられる。すなわち、下地部材1の片側のみをビス止めするだけで、胴縁受け部材6に胴縁7を取り付けることができる。これにより、胴縁7と胴縁受け部材6とを固ビス止めするための作業工数を削減することができ、胴縁受け部材6に胴縁7を取り付ける際の作業性を向上させることができる。しかも、一方側壁72(一方側壁62)側の作業空間を縮小することができるため、特に、入隅部での作業性を格段に向上させることができる。
さらに、本実施系に係る建築物10は、上述したように作業性の良い下地部材1を採用するため、建築物10の全体として施工作業性を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、外装材であるサイディング材を取り付ける下地部材を例として説明したが、建築物の内装材、床材、天井材、壁材、屋根材など、様々な部材の下地部材として用いることができる。
また、上記実施形態において、胴縁7と胴縁受け部材6とは、ビス止めにより固定したが、溶接や接着などにより固定してもよい。
また、上記実施形態では、胴縁受け部材6を躯体2に取り付けるために、躯体2に固定されたボルト5を用いて説明したが、胴縁受け部材6を躯体2に取り付けられるものであれば如何なるものを用いてもよい。
本発明の実施形態に係る下地部材の一部分を示す斜視図である。 胴縁受け部材を示す斜視図である。 (a)は、胴縁受け部材を示す側面図であり、(b)は、胴縁受け部材を示す正面図である。 胴縁を示す斜視図である。 下地部材の取付方法を説明するための断面図である。 本実施形態の下地部材を採用した建築物の一部分を示した斜視図である。 2つの胴縁を嵌め合わせて梱包した状態を示した断面図である。
符号の説明
1…下地部材、2…躯体、5…ボルト(取付部材)、6…胴縁受け部材、7…胴縁、9…ビス(固定部材)、10…建築物、61…底壁、62…一方側壁(第3の側壁)、63…他方側壁(第4の側壁)、66…他方凹部(凹部)、67…内方リップ部(胴縁支持部)、68…ビス穴、69…外方リップ部(リップ部)、72…一方側壁(第1の側壁)、73…他方側壁(第2の側壁)、74…係止リップ部(係止部)、R…外側端縁、α…係止リップ部(係止部)の長さ、β…他方側壁(第2の側壁)の厚さ、γ…他方凹部(凹部)の幅。

Claims (9)

  1. 建築物に外装材または内装材を取り付けるために設けられ、取付部材により前記建築物の躯体に取り付けられる胴縁受け部材と、固定部材により前記躯体に取り付けられた前記胴縁受け部材に取り付けられる胴縁と、を有する下地部材であって、
    前記取付部材は、前記躯体に固定されたボルトであり、
    前記胴縁は、対向する第1の側壁及び第2の側壁を備える断面略コ字状に形成されているとともに、前記第1の側壁から前記第2の側壁に向けて突出し前記胴縁受け部材の前記躯体側に係止される係止部を備えており、
    前記胴縁受け部材は、前記ボルトに取り付けられて前記躯体側に向けられる底壁と、前記底壁の両端縁に配置されて対向する第3の側壁及び第4の側壁とを備える断面略コ字状に形成されており、
    前記底壁に前記胴縁の前記係止部が係止され、前記第4の側壁に前記胴縁の前記第2の側壁が固定されることを特徴とする下地部材
  2. 前記固定部材は、前記胴縁をビス止めするビスであり、
    前記第4の側壁には、前記ビスが挿通されるビス穴が形成されていることを特徴とする請求項に記載の下地部材
  3. 前記底壁には、前記胴縁の前記第2の側壁が挿入される凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の下地部材
  4. 前記凹部の幅は、前記胴縁の前記係止部の長さと前記第2の側壁の厚さとの合算値よりも短いことを特徴とする請求項に記載の下地部材
  5. 前記第4の側壁から前記第3の側壁の反対方向に向けて突出するリップ部を、更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の下地部材
  6. 前記第3の側壁の外側端縁は、曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の下地部材
  7. 前記第3の側壁の端縁から前記第4の側壁に向けて突出する胴縁支持部を、更に備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の下地部材
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載された胴縁受け部材に、請求項1に記載された胴縁を取り付ける、下地部材の取付方法であって、
    前記胴縁の前記係止部の端縁を、前記躯体側から前記胴縁受け部材の前記底壁に当接し、
    前記胴縁を回動させて、前記胴縁の前記第2の側壁を、前記胴縁受け部材における前記第4の側壁の内側に挿入し、
    前記胴縁受け部材の前記第4の側壁と前記胴縁の前記第2の側壁とを固定することを特徴とする下地部材の取付方法。
  9. 請求項1〜7の何れか一項に記載された下地部材を備えることを特徴とする建築物。
JP2007307842A 2007-11-28 2007-11-28 胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物 Expired - Fee Related JP5064185B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007307842A JP5064185B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007307842A JP5064185B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009133066A JP2009133066A (ja) 2009-06-18
JP5064185B2 true JP5064185B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=40865198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007307842A Expired - Fee Related JP5064185B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5064185B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5495993B2 (ja) * 2010-07-12 2014-05-21 株式会社栗林商会 胴縁、胴縁受部材及び下地部材

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2947512B2 (ja) * 1997-06-09 1999-09-13 有限会社タガミ鉄工 鉄骨建物の胴縁結合構造
JP2003301538A (ja) * 2002-04-10 2003-10-24 Masataka Hashi 発泡系同時打込み用外壁持出金物及び、取付け方法
JP4478041B2 (ja) * 2005-03-01 2010-06-09 パラマウント硝子工業株式会社 胴縁受セット
JP4611879B2 (ja) * 2005-12-02 2011-01-12 旭化成建材株式会社 ブラケットの取付方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009133066A (ja) 2009-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7236212B2 (ja) 建物の壁構造、取付装置及び板材の施工方法
JP5862122B2 (ja) ガラスパネルの取付構造
WO2013031693A1 (ja) 太陽電池モジュール
JP3831715B2 (ja) 断熱構造体及びその施工方法
JP5064185B2 (ja) 胴縁、胴縁受け部材、下地部材、下地部材の取付方法及び建築物
JP2005179987A (ja) 外壁リフォーム構造
JP4711864B2 (ja) 軽量気泡コンクリートパネルの取付構造
JP6185811B2 (ja) 外装材施工用下地材及び外装材の施工方法
JP5411626B2 (ja) 防音パネルのコーナー構造
JP2008255617A (ja) 電磁シールドルーム
JP2007332628A (ja) シャッター
JP4470488B2 (ja) 木造ツーバイフォー住宅の床構造
JP3946703B2 (ja) 留め付け金具
JP4231384B2 (ja) 外装材取付具及び外装材の施工方法
JP4261534B2 (ja) 手摺り棒と手摺りブラケットの取付け構造
KR102681615B1 (ko) 지붕 패널 조립체
JP7474185B2 (ja) 水切り仮固定治具
JPH11293842A (ja) 木造建築の耐力パネル
JP2008248475A (ja) 外壁材取付金具
JP2010101016A (ja) 建築用長尺部材及びルーバー設置構造
JP2000274146A (ja) サッシ
JP2002250012A (ja) 防音パネル及びその接合方法
KR20170089160A (ko) 건축물의 스냅락 패널
JP2001220882A (ja) 外壁材の取付金具
JP3827689B2 (ja) 壁パネルの補修構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5064185

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees