JP2000297515A - Alc外壁の改修構造 - Google Patents

Alc外壁の改修構造

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JP2000297515A
JP2000297515A JP10905899A JP10905899A JP2000297515A JP 2000297515 A JP2000297515 A JP 2000297515A JP 10905899 A JP10905899 A JP 10905899A JP 10905899 A JP10905899 A JP 10905899A JP 2000297515 A JP2000297515 A JP 2000297515A
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Seiji Furukawa
清司 古川
Tetsuya Hayashizaki
哲也 林崎
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IG Technical Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存のALC外壁に負担をかけず安全に高能
率に施工できる改修構造とすることである。 【構成】 既存のALC外壁Bの下地材Aが配設されて
いる位置に貫通孔Cを形成し、この貫通孔Cに連結下地
材Dを挿入すると共に、ハイテンションボルトαにて下
地材Aに固定し、かつ、他端は胴縁Eに固定し、この胴
縁Eに新規の乾式壁材Fを固定するALC外壁の改修構
造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は建築、構築物のAL
C部材(軽量気泡コンクリート)からなる既存外壁面を
新規外壁で改修するための構造に関するものである。さ
らに詳しくは、新規の乾式壁材を取り付けるための連結
下地材を、ALC外壁に負担(荷重)をかけることな
く、安全に建物の躯体(下地材)に直接固定した持出梁
構造とすることによって、ALC外壁を傷つけず、しか
も、新規の乾式壁材の取付強度も充分で施工性に富むA
LC外壁の改修構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ALC部材を使用した外壁の改修
は、古くなった既存のALC外壁をすべて撤去して、既
存の躯体や胴縁等の壁下地材に新規外壁を形成した構造
や、ALC外壁面に直接新規の乾式壁材を当接して、乾
式壁材をコンクリートアンカー等の固定具を用いて、A
LC壁そのものを壁下地材として利用して改修した構造
が一般的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように古くなった既存のALC外壁をすべて撤去して、
既存の躯体や胴縁等の壁下地材に新規外壁を形成した構
造では、撤去のための費用の増大や撤去した廃材の処理
に課題があると共に、工事中は外壁が無い状態となり、
工事期間中は建物に居住したり、あるいは仕事を行った
り、建物内部を利用することができなくなる課題があっ
た。
【0004】また、ALC外壁をそのまま壁下地材とし
て利用し、新規壁材を施工する構造では、そもそも古く
なったALC外壁は、その性質により凍害や経時変化
で、ひび割れや一部脱落、強度劣化が進んでおり、これ
を壁下地として利用することは、取り付けられた新規壁
材の取り付け強度に問題が有り、台風や地震等の外的衝
撃により脱落したり、剥がれたりする危険を伴ってい
た。さらに、ALC外壁の表面には凹凸があり、そのま
ま新規外壁を施工すると凹凸による不陸調整が困難で、
張り上がった新規壁面にも凹凸が発生し、美観性にも劣
るものであった。
【0005】さらに、下地材同士の連結は、主に火気を
使用する金属溶接によって行われたり、もしくは、セル
フドリリングスクリュウビスの打ち込みにより行われた
りするものであった。
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、既存のALC外壁の下地材が配設され
ている位置に貫通孔を形成し、この貫通孔に連結下地材
を挿入すると共に、下地材にハイテンションボルトを介
してネジ止め固定し、かつ、他端は胴縁に固定し、この
胴縁に新規の乾式壁材を固定する構造としたので、工事
中も居住を損なわず、施工が容易で取り付け強度も確実
となり、連結下地材が伸縮機能を有するので、ALC外
壁の厚みの違いへの対応や不陸の調整も可能なので、新
規乾式壁材の張り上がりの美観性も向上するものであ
る。
【0006】さらには、連結下地材と下地材との固定を
ハイテンションボルトを介してねじ止めして固定するこ
とにより、溶接止めのような火気を使用せず安全に、し
かも、セルフドリリングスクリュウビスのように打設途
中でビスが破損することもなく施工性良く確実に固定で
き、かつ、連結下地材を持出梁構造として、既存のAL
C外壁に一切の負担(荷重を)かけずに改修できるAL
C外壁の改修構造を提案するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本発明に係る
ALC外壁の改修構造の一実施例について詳細に説明す
る。図1は上記ALC外壁の改修構造の代表的な一例を
示す斜視図、図2はその断面図を表す説明図であり、A
は建物の躯体およびALC外壁Bの取り付け下地となる
下地材で、図に示すような水平方向に配置された横架材
からなり、さらに具体的にはH型鋼材、もしくは図示し
ないが角型鋼材、C型鋼材(リップ溝型鋼材)、L字ア
ングル材、溝型鋼材等の鉄骨の下地材からなるものであ
る。
【0008】Bは既存のALC外壁で、図2に示すよう
に、H型鋼材等からなる下地材Aにアングルa、タテカ
ベプレートbを介して固定されているものである。な
お、図2は改修時期にきている一般的な挿入筋工法にて
取り付けられているALC外壁Bの例を示しており、こ
の他にもALCの取り付け方は種々あり、これに限定さ
れるものではない。また、cはALC外壁Bの目地部に
充填される充填目地材であり、さらには、ALC外壁B
の表面に化粧被覆部材(塗料等、図示せず)で化粧が施
されていたりするものである。
【0009】CはALC外壁Bに形成した貫通孔であ
り、下地材Aの配設位置に沿って、ALC外壁Bに一定
ピッチでホールソー等の機器を用いて、ALC外壁Bの
表面側から形成するものである。また、貫通孔Cは後記
する連結下地材Dを差し込むための経路として機能する
ものであり、その形状、大きさは連結下地材Dが容易に
充填できる程度で、下地材Aに取り付けられれば任意で
ある。なお、ALC外壁Bに貫通孔Cを形成することに
より、ALC外壁Bの表面側から下地材Aを施工者が目
で直接確認することができ、後記する連結下地材Dの下
地材Aへの取り付けが確実なものとなる。
【0010】Dは連結下地材であり、ALC外壁Bに形
成した貫通孔Cに挿入し、その一端を下地材Aに、他端
を後記する胴縁Eに固定するものであり、ALC外壁B
の取り付け下地材Aと新規の乾式壁材Fの取り付け下地
となる胴縁Eとを連結して、乾式壁材Fの取り付け強度
の劣化を防止するものである。また、その取り付けは、
貫通孔Cと連結下地材Dとが触れないよう(当接しない
よう)にし、ALC外壁Bには一切の負担(荷重)をか
けないように取り付けるものである。
【0011】連結下地材Dの具体的な形状の一例として
は、例えば図3(a)の斜視図、および図3(a)の中
央断面図に該当する図3(b)に示すように、外部材D
1と内部材D2との2部材から構成されるものであり、
その素材としては、強度に優れた各種鋼材や、鉄、ステ
ンレス、アルミニュウム、チタン、繊維強化された各種
合成樹脂等からなるものである。
【0012】また、外部材D1は図4(a)、(b)
に、内部材D2は図5(a)、(b)にそれぞれ示すよ
うに、共に有底の円筒体であり、両者は互いに外底部1
および内底部2を外側にしてねじ結合されているもので
ある。すなわち、外部材D1の開口側内周面には雌ネジ
溝3が形成されており、また、内部材D2の外周面には
雄ネジ溝4が形成されているものでる。
【0013】さらに、外部材D1の外底部1には、中央
部に1つ以上の下孔5が形成されており、後記する固定
具であるハイテンションボルトαを介してねじ止めされ
て固定される時のガイド孔として機能するものであり、
その数は必要な取付強度により任意に設定されるもので
ある。
【0014】内部材D2の内底部2の中央部分には、工
具係止孔6が形成されており、これは、内部材D2を外
部材D1にネジ結合する際に、ドライバー等の工具の先
を挿入するための孔であり、これにより内部材D2と外
部材D1とのネジ結合が容易になるものである。
【0015】このように、外部材D1と内部材D2と
は、ネジ結合を行い、連結下地材Dとして一体化される
ので、連結下地材Dには長さの伸縮機能が付加され、よ
って、一つの連結下地材Dにより、ALC外壁材Bの厚
みの異なりや、下地材AとALC外壁Bの距離の違いあ
っても、ある程度対応することが可能であり、かつ、下
地材Aの不陸調整が容易に可能となるものである。
【0016】Eは胴縁であり、図1、2に示すようにA
LC外壁Bの表面に、貫通孔Cを介して表れている連結
下地材Dの先端、すなわち、内底部2にセルフドリリン
グスクリュウビス等の固定具βにより取り付けるもので
あり、後記する乾式壁材Fの取付下地として機能するも
のである。また、胴縁Eはその厚みによりALC外壁B
と乾式壁材Fとの間に空間を有することとなり、新鮮な
空気等の流通路として機能させ、腐食防止等に利用する
ことも可能である。
【0017】胴縁Eの具体例としては例えば、図6に示
すものであり、あらかじめハット型鋼材7の頭部8に平
鋼材9を溶接やビス止めして一体化したものである。も
ちろんこれは胴縁Eの一例であり、例えば、角形鋼材
(角パイプ)、ハット型鋼材、リップ溝型鋼材、溝型鋼
材、平型鋼材等を胴縁Eとして用いることができる。な
お、その素材としても、強度に優れた各種鋼材や、鉄
板、ステンレス板、アルミニュウム材、木材、集成材、
プラスチック複合材等を用いることができる。
【0018】また、図7(a)は制震材Gであり、必要
に応じて図7(b)に示すように、胴縁Eの途中に1つ
以上はめ込み、胴縁Eの震動やたわみ、共鳴音発生の防
止に役立つものである。
【0019】すなわち、制震材Gはゴム系や合成樹脂系
およびこれらの発泡体等からなる異密度体であり、平板
状の底面部10と底面部10の上下端に設けた嵌合溝1
1とからなるピース材である。その装着は図7(b)に
示すように、嵌合溝11を胴縁Eの平鋼材9の両端部に
引っかけ嵌合して取り付けるものである。なお、図示し
ないが、制震材Gを装着した部分からアンカービス等を
用いてALC外壁Bに仮固定すれば、震動やたわみ、共
鳴音発生の防止により一層寄与するものである。
【0020】さらに、胴縁Eは水平方向に延びる横胴縁
E1と垂直方向に延びる縦胴縁E2とがあり、後記する
乾式壁材Fの種類や(縦張り型、横張り型)、必要な胴
縁ピッチにより任意にALC外壁Bの表面に配置するも
のである。
【0021】なお、横胴縁E1と縦胴縁E2との重なり
部分は、ALC外壁Bと乾式壁材Fとの間の距離が長く
ならないように(いわゆる、フケがでないように)、同
一面状にて連結するのが好ましく、例えば図8(a)の
ような連結金具H1を用いて図9に示すように行った
り、あるいは、図8(b)のような連結金具H2を用い
て図10に示すように行うのが、好ましいものである。
【0022】すなわち、図8(a)に示す連結金具H1
は、連結舌片12同士をL字状屈曲して形成したアング
ルピース状であり、各連結舌片12には固定具βの位置
決めガイトとなる下孔13が形成されている。
【0023】この連結金具H1は、図9に示すように、
横胴縁E1と縦胴縁E2をその側面部14からビス等の
固定具βを打設して固定して連結するのであり、交わり
の部分では上下、左右の計4個の連結金具H1を使用し
て、強固に胴縁E同士を連結するものである。
【0024】また、図8(b)に示す連結金具H2は角
形鋼材(角パイプ)を短尺に切断して形成したものであ
る。
【0025】この連結金具H2は、図10に示すよう
に、縦胴縁E2の溝部15内に挿入し、横胴縁E1のリ
ップ部16、および縦胴縁E2の側面部14をそれぞれ
固定具βにて打設することにより、横胴縁E1と縦胴縁
E2を連結するものである。なお、この場合は、横胴縁
E1のリップ部16に打設する固定具βを鍋頭、皿頭形
状のものとすることにより、固定具βの頭部によるフケ
を最小限にすることができ、乾式壁材Fの取り付けにじ
ゃまにならないようにするものである。
【0026】新規の乾式壁材Fは古くなったALC外壁
Bの表面を覆い、新たな壁面を形成するもので、主に、
化粧材、防水材、断熱材、防火材、耐火材として機能す
るものであり、既存の下地材Aに負担をかけないよう
に、例えば図11に示すような軽量の金属パネルや金属
サイディング材、各種窯業系サイディング材等が好まし
いものである。
【0027】すなわち、図11に示す乾式壁材Fは、表
面材17と裏面材18とで芯材19をサンドイッチした
サンドイッチ板材からなるものである。
【0028】表面材18、裏面材19は金属薄板からな
る場合は、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、
チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼
板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、フッ素樹脂鋼板、ラ
ミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振
鋼板等)、(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー
板を含む)の一種を押出成形、ロール成形、プレス成形
して所定形状に形成したものである。
【0029】また、表面材18、裏面材19は合成樹脂
板からなる場合は、例えば塩ビ樹脂、ポリカーボネイト
樹脂等を押出成形、プレス成形、ロール成形等を行って
所定形状に形成したものである。もちろん、これら金属
板と合成樹脂板とを積層複合した素材としても良いもの
である。
【0030】さらに、特に裏面材19をアルミニウム蒸
着紙、アスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェル
ト、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シー
ト、ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、
ガラス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネー
トしたもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシート
状物から形成することもできる。
【0031】芯材19は乾式壁材Fの主に断熱材、防火
材、嵩材として機能するものであり、ポリウレタン、ポ
リイソシアヌレート、フェノール、塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ユリア等の合成樹脂やその発泡
体、もしくはケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム等の無機材やその発泡体、あるいはガラ
ス繊維、セラミック繊維、岩綿、アスベスト等の繊維質
マット状物、石膏ボード等からなるものである。
【0032】また、芯材19と表面材17および裏面材
18との一体化は、例えば芯材197が合成樹脂発泡体
の際はその自己接着性を利用して、またそれ以外の際に
は別途接着剤(図示せず)を介して一体に積層し、サン
ドイッチするものである。
【0033】さらに図11は、乾式壁材Fの一側端に雄
型連結部20を、他側端に雌型連結部21を形成した相
決状とした、一般的な横張り型の金属サイディング材を
示す例である。なお、図では、雌型連結部21内に一条
の軟質のシール材22が介在させてあり、目地部の防水
性を向上するものである。
【0034】さらに、乾式壁材Fの取付は、図1、図2
に示すように、その雄型連結部20をタッピンビス、テ
クスビス、セルフドリリングスクリュービス等の固定具
βを用いて胴縁Eに固定すると共に、雄型連結部20と
雌型連結部21との雄、雌嵌合により、連結されて、取
り付けられるものである。
【0035】ここで、本発明に係るALC外壁の改修構
造の施工方法について、簡単に説明する。まず、図12
に示すように、下地材Aの配設位置に沿って、ALC外
壁Bに任意ピッチでホールソー等の機器を用いて、AL
C外壁Bの表面側から貫通孔Cを形成する。この際、貫
通孔Cのピッチとしては水平方向のピッチP=600、
900、1200、1500mm位、垂直方向のピッチ
Lは、建物の種類によっても異なるが、一般的には1階
層分の高さ3500mm位である。
【0036】次に図13に示すように、貫通孔Cを介し
て下地材Aに必要に応じて下孔を形成し、さらに各種タ
ップ装置Iを用いてネジ溝を形成するものである。次に
図14に示すように連結下地材Dの外部材D1を貫通孔
Cに挿入して、その外底部1を下地材AであるH型鋼材
のウェブに当接し、下孔5を介して、ハイテンション
(高耐力)ボルトαによりネジ止めし、取り付ける。
【0037】このように、ハイテンション(高耐力)ボ
ルトαによりネジ止めして固定することにより、溶接止
めのような火気を使用せず安全に、しかも、セルフドリ
リングスクリュウビスのように打設途中でビスが破損す
ることもなく施工性良く確実に固定できるものである。
【0038】なお、この際、外部材D1がALC外壁B
に荷重をかけないように、外部材D1の外周が貫通孔C
に触れないように注意する。
【0039】そして、図15に示すように、不陸を調整
しながら外部材D1に内部材D2をねじ結合させ、取り
付ける。この際、内部材D2の工具係止孔6にドライバ
ー等の工具23を差し込み回転させれば、作業がより容
易となるものである。
【0040】次に図16に示すように、長尺状の横胴縁
E1の溝部15を固定具βを介して固定する。そして、
図17に示すように、縦胴縁E2を連結金具H1やH2
を用いて、ピッチP1の間隔をおいて、横胴縁E1に固
定する。この際のピッチP1は、取り付ける乾式壁材F
の必要な胴縁ピッチや、地上高による耐風圧強度等によ
り決められるものであり、例えば、600、900、1
200、1500、2000mm等である。
【0041】最後に、図1に示すように、横張り型の乾
式壁材Gを縦胴縁E2のリップ部16に固定具βを用い
て取り付け、改修を完了するものである。もちろん、図
示しないが、水切り材やスタータ材、止縁材、出、入隅
材、開口部材、シーリング材等の各種役物を必要に応じ
て施工して新規外壁面を形成するものである。
【0042】以上説明したのは、本発明に係るALC外
壁の改修構造の一実施例であるが、図18〜図27に示
すような構造としたり、各種部材を用いた構造とするこ
ともできる。
【0043】すなわち、図18、図19は、貫通孔Cと
連結下地材Dとの隙間を、バックアップ材24とシーリ
ング材25とで充填した構造を示すものである。バック
アップ材24としては例えば、ロックウールフェルトや
セラミックウール材等からなり、主に穿孔で欠損した断
熱性や防火性、耐火性を補充するものである。また、シ
ーリング材25はシリコーン系の不定形シーリング材等
からなり、穿孔で欠損した防水性、気密性を主に補填す
るものである。
【0044】図20は乾式壁材Fが縦張り型の際の、胴
縁Eの取り付け配置の例を示すものであり、この場合
は、縦胴縁E2の間に、必要な任意ピッチで中間横胴縁
E3を取り付け配置することにより、横胴縁E1と中間
横胴縁E3が乾式壁材Fの下地として機能するものであ
る。なお、この際の中間横胴縁E3は、L字状のアング
ル材や中空の角パイプ等を用いることもできる。
【0045】また、中間横胴縁E3を中空の角パイプを
用いる際は、図21(a)に示すような連結金具H3を
用いて図21(b)に示すように縦胴縁E2と連結する
ものである。すなわち、連結金具H3は下孔13を形成
した連結下片12の中央部をハット状に突出させた突出
舌片12aを形成したものであり、この突出下片12a
を角パイプの中空部に差し込み、図21(b)に示すよ
うに、縦胴縁E2の溝部15に固定具βを介して取り付
け、連結するものである。
【0046】図22は外部材D1のその他の例を示すも
のであり、外底部1に形成した下孔5の周囲にさらに補
助下孔26を複数形成したものである。補助下孔26は
図23に示すように、ハイテンションボルトαの補助的
にビス等の固定具βを打ち込み、固定力を強化するため
のガイド孔として機能するものである。
【0047】図24は胴縁Eの断面形状の変形の一例を
示すものであり、図24(a)はロールフォーミング加
工により一部材を屈曲して所定の形状に形成した胴縁E
の例である。図24(b)は、2つのコ字状の溝型鋼材
27と、平鋼材9とを溶接により一体化して、所定形状
に形成した胴縁Eの例である。図24(c)はハット型
鋼材7のみからなる胴縁Eの例である。
【0048】図25〜図28は乾式壁材Fのその他の例
を示す断面図であり、図25(a)〜(d)は落とし込
み型で、主に横張りに用いられる乾式壁材Fの例、図2
6(a)〜(c)は差し込み型で主に縦張りに用いられ
る乾式壁材Fの例である。
【0049】図27に示す乾式壁材Fは、大型の両面金
属サンドイッチパネルの例を示す断面図であり、特に図
27(b)は雄型連結部20内には防水性と耐火性を有
する耐火性パッキング材28を、雌型連結部21内には
防水性シーリング材29をそれぞれ介在させて、連結目
地部の防水性と耐火性を向上した例である。
【0050】さらに、図27(b)に示す乾式壁材F
は、雄型連結部20と雌型連結部21の形状に合致する
ように任意に形成した不燃部材30を各連結部内に装着
した例であり、不燃部材30は、乾式壁材F同士で形成
される連結目地部の防火性、耐火性を向上するものであ
り、また、雄型連結部20と雌型連結部21の端部に充
填することから、乾式壁材F端部における芯材19の欠
肉を防止し、芯材19の発泡性や延展性をも向上させる
ものである。なお、不燃部材30はケイ酸カルシウム
板、高密度フェノール樹脂板、木毛セメント板、ロック
ウール板、水酸化アルミニウム板等の1種以上の不燃性
部材からなるものである。
【0051】また、図28に示す乾式壁材Fは、表面材
17、裏面材18を方形、または長方形状に形成したボ
ックス型のサンドイッチパネルの例である。もちろんこ
れら各部材を各々組み合わせた構造とすることもでき
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るALC
外壁の改修構造によれば、既存のALC外壁を解体す
る必要がないので、施工工数を省略できると共に、工期
を大幅に短縮することができ、しかも施工中の居住や利
用に何等支障を来さない。既存のALC外壁上に新規
外壁を形成するので、施工が簡単でコストを節約でき
る。既存のALC外壁と新規の乾式壁材との2重壁構
造となり、断熱性、防音性、防火性に富む構造となる。
ALC外壁に貫通孔を形成することにより、ALC外
壁の表面側から下地材を施工者が目で直接確認すること
ができ、連結下地材の下地材への取り付けが確実なもの
となり、乾式壁材の取り付け強度が劣化しない。連結
下地材を2部材とし、伸縮機能を持たせることで、下地
材の不陸の調整が容易に行え、施工が容易となると共
に、乾式壁材の張り上がりの美観性が向上する。連結
下地材を持出梁構造として、貫通孔や既存のALC外壁
に一切触れることがないので、既存のALC外壁に一切
の負担(荷重)をかけずに改修でき、新規の乾式壁材の
取付強度も充分でかつ、ALC外壁か破損することがな
い。下地材への連結下地材の取り付けはハイテンショ
ン(高耐力)ボルトによりネジ止めして行われるので、
溶接止めのような火気を使用せず安全に、しかも、セル
フドリリングスクリュウビスのように打設途中でビスが
破損することもなく施工性良く確実に固定できる。等の
効果、特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るALC外壁の改修構造の代表例を
示す説明図である。
【図2】本発明に係るALC外壁の改修構造の代表例を
示す説明図である。
【図3】本発明に用いる連結下地材の例を示す説明図で
ある。
【図4】連結下地材を構成する外部材の例を示す説明図
である。
【図5】連結下地材を構成する内部材の例を示す説明図
である。
【図6】胴縁の例を示す説明図である。
【図7】胴縁の例を示す説明図である。
【図8】連結金具の例を示す説明図である。
【図9】横胴縁と縦胴縁の連結の例を示す説明図であ
る。
【図10】横胴縁と縦胴縁の連結の例を示す説明図であ
る。
【図11】乾式壁材の例を示す説明図である。
【図12】本発明に係るALC外壁の改修構造の施工手
順の例を示す説明図である。
【図13】本発明に係るALC外壁の改修構造の施工手
順の例を示す説明図である。
【図14】本発明に係るALC外壁の改修構造の施工手
順の例を示す説明図である。
【図15】本発明に係るALC外壁の改修構造の施工手
順の例を示す説明図である。
【図16】本発明に係るALC外壁の改修構造の施工手
順の例を示す説明図である。
【図17】本発明に係るALC外壁の改修構造の施工手
順の例を示す説明図である。
【図18】本発明に係るALC外壁の改修構造のその他
の例を示す説明図である。
【図19】本発明に係るALC外壁の改修構造のその他
の例を示す説明図である。
【図20】本発明に係るALC外壁の改修構造のその他
の例を示す説明図である。
【図21】胴縁のその他の例を示す説明図である。
【図22】連結下地材のその他の例を示す説明図であ
る。
【図23】連結下地材のその他の例を示す説明図であ
る。
【図24】胴縁のその他の例を示す説明図である。
【図25】乾式壁材のその他の例を示す説明図である。
【図26】乾式壁材のその他の例を示す説明図である。
【図27】乾式壁材のその他の例を示す説明図である。
【図28】乾式壁材のその他の例を示す説明図である。
【符号の説明】 α ハイテンションボルト β 固定具 a アングル b タテカベプレート c 充填目地材 A 下地材 B ALC外壁 C 貫通孔 D 連結下地材 D1 外部材 D2 内部材 E 胴縁 E1 横胴縁 E2 縦胴縁 E3 中間横胴縁 F 乾式壁材 G 制震材 H1 連結金具 H2 連結金具 I タップ装置 1 外底部 2 内底部 3 雄ネジ溝 4 雌ネジ溝 5 下孔 6 工具係止孔 7 ハット型鋼材 8 頭部 9 平鋼材 10 底面部 11 嵌合溝 12 連結舌片 12a 突出片 13 下孔 14 側面部 15 溝部 16 リップ部 17 表面材 18 裏面材 19 芯材 20 雄型連結部 21 雌型連結部 22 シール材 23 工具 24 バックアップ材 25 シーリング材 26 補助下孔 27 溝型鋼材 28 耐火パッキング材 29 防水性シーリング材 30 不燃部材
フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA02 AA09 AA14 AA21 AA26 AA31 AA42 AA44 AA57 AA64 AB04 AB22 BA03 BA12 BA22 BB22 BD02 BD05 BD16 BD23 CA09 CB02 CC02 CC03 CC04 CC06 CC14 CC16 CC17 CC18 CC24 CC25 DA03 DA09 DA24 DB14 DC02 DC08 DC12 DC15 DD03 EA04 EA05 EA06 GA13Z GA23W GA23X GA24Z GA28X GA32X GA33W GA33X GA33Z GA42Y GA42Z GA44Z GB02W GB02X GB02Z GB03W GB03X GB03Z GB05W GB05X GB05Z GB06W GB06X GB06Z GB12Z GB16X GB16Z GB17Z GB19X GB19Z GB26Z GB32X GB32Z GB42W GB42Z GB43Z GB46W GB46X GB46Z GB48W GB48X GB49Z GB54Z GB55X GB55Z GB56X GB63X 2E176 AA02 AA09 AA21 BB25 BB29

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存のALC外壁に貫通孔が設けられ、
    該貫通孔に連結下地材が挿入されていると共に、該連結
    下地材の一端部は既存のALC外壁が取り付けられてい
    る下地材にハイテンションボルトを介してねじ止めされ
    て固定され、他端はALC外壁表面に配設した胴縁に固
    定されており、かつ、胴縁に新規の乾式壁材が固定され
    てなることを特徴とするALC外壁の改修構造。
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