JPH11117498A - Alc外壁開口部の改修構造 - Google Patents

Alc外壁開口部の改修構造

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JPH11117498A
JPH11117498A JP28547997A JP28547997A JPH11117498A JP H11117498 A JPH11117498 A JP H11117498A JP 28547997 A JP28547997 A JP 28547997A JP 28547997 A JP28547997 A JP 28547997A JP H11117498 A JPH11117498 A JP H11117498A
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alc outer
alc
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JP28547997A
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Seiji Furukawa
清司 古川
Tetsuya Hayashizaki
哲也 林崎
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IG Technical Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ALC外壁開口部を効率よく強度と美観性を
向上させて改修する構造とすること。 【構成】 既存のALC外壁開口部αで既存開口部補強
材Bが配設されている位置に、貫通孔Dを形成し、この
貫通孔Dに基部下地材E1と延長下地材E2との2部材
で形成した連結下地材Eを挿入すると共に、連結下地材
Eの一端部を既存開口部補強材Bに固定し、他端をAL
C外壁C表面に突出させ、ALC外壁C表面に配設した
新規開口部補強材Fを固定し、これに新規の乾式壁材G
を固定する構造としたので、工事中も居住を損なわず、
施工が容易で取り付け強度も確実となり、しかも連結下
地材E自体の長さを調整することができるので、ALC
外壁の厚みの違いや、不陸調整にも対応することができ
るので、新規乾式壁材Gの張り上がりの美観性や施工性
をも向上したALC外壁開口部の改修構造となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物のALC部
材(軽量気泡コンクリート)からなる既存外壁面のう
ち、特に窓、ドア等の開口部周囲を新規外壁で改修する
ための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ALC部材を使用した外壁の改修
は、開口部においても、古くなった既存のALC外壁を
すべて撤去して、既存の躯体や胴縁等の壁下地材に新規
外壁を形成した構造や、ALC外壁面に直接新規の乾式
壁材を当接して、乾式壁材をコンクリートアンカー等の
固定具を用いて、ALC壁そのものを壁下地材として利
用して改修した構造が一般的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように古くなった既存のALC外壁をすべて撤去して、
既存の躯体や胴縁等の壁下地材に新規外壁を形成した構
造では、撤去のための費用が莫大となると共に、工事中
は外壁が無い状態となり、工事期間中は建物に居住した
り、あるいは仕事を行ったり、建物内部を利用すること
ができなくなる課題があった。また、ALC外壁をその
まま壁下地材として利用し、新規壁材を施工する構造で
は、そもそも古くなったALC外壁は、その性質により
凍害や経時変化で、ひび割れや一部脱落、強度劣化が進
んでおり、これを壁下地として利用することは、取り付
けられた新規壁材の取り付け強度に問題が有り、台風や
地震等の外的衝撃により脱落したり、剥がれたりする危
険を伴っていた。さらに、ALC外壁の表面には凹凸が
あり、そのまま新規外壁を施工すると凹凸による不陸調
整が困難で、張り上がった新規壁面にも凹凸が発生し、
美観性にも劣るものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、既存のALC外壁の開口部補強材が配
設されている位置に貫通孔を形成し、この貫通孔に基部
下地材と延長下地材との2部材から形成される連結下地
材を挿入すると共に、連結下地材の一端部を既存の開口
部補強材に固定し、他端をALC外壁表面に突出させ、
開口部の周囲に沿ってALC外壁表面に配設した新規開
口部補強材を固定し、この新規開口部補強材に新規の乾
式壁材を固定する構造としたので、工事中も居住を損な
わず、施工が容易で取り付け強度も確実となり、しかも
連結下地材が2部材の連結により形成されるので、連結
下地材そのものの長さをある程度調整することができ、
既存のALC外壁の厚みが異なっても同一の連結下地材
で対応することが可能となると共に、不陸調整が容易と
なるので、新規乾式壁材の張り上がりの美観性や施工性
も向上したALC外壁開口部の改修構造を提案するもの
である。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係るALC外壁
開口部の改修構造の一実施例について詳細に説明する。
図1、図2は上記ALC外壁の改修構造の代表的な一例
を示す説明図、図3は図1の縦(鉛直)方向の断面図、
図5は横(水平)方向の断面図をしめすものであり、A
は建物の躯体およびALC外壁Cの取り付け下地となる
下地材で、図に示すような水平方向に配置されたH型鋼
材、もしくは図示しないが角型鋼材、C型鋼材(リップ
溝型鋼材)、L字アングル材等の鉄骨の下地材からなる
ものである。
【0006】また、図2に示すように、下地材Aに連結
され、窓、ドア等の開口部αの周囲を囲むように配設さ
れた既存開口部補強材Bが存在するものである。この既
存開口部補強材BはL字アングル材等の鉄骨の下地材等
からなり、開口部αの強度の補強材として、また、既存
のALC外壁材Cの端部を固定、支持するものとして、
そして、開口部αに配設されるサッシ枠aや止縁、額縁
等(図示せず)の固定、支持材として配設されているも
のである。
【0007】Cは既存のALC外壁で、図2に示すよう
に、H型鋼材等からなる下地材Aにアングルb、Zクリ
ップ(図示せず)を介して、ボルト−ナット(図示せ
ず)等にて固定されているものである。なお、図1、図
2は一般的な縦張り用のALC外壁Cの取り付けを示し
ており、この他にもALCの取り付け方は種々あり、こ
れに限定されるものではない。また、ALC外壁Cの表
面に化粧被覆部材(塗料等)で化粧(図示せず)が施さ
れていたりするものである。
【0008】DはALC外壁Cに形成した貫通孔であ
り、既存開口部補強材Bの配設位置に沿って、ALC外
壁Cに任意ピッチでホールソー等の機器を用いて、AL
C外壁Cの表面側から形成するものである。また、貫通
孔Dは後記する連結下地材Eを差し込むための経路とし
て機能するものであり、その形状、大きさは連結下地材
Eが容易に挿入、充填できる程度であれば任意である。
なお、ALC外壁Cに貫通孔Dを形成することにより、
ALC外壁Cの表面側から既存開口部補強材Bを施工者
が目で直接確認することができ、後記する連結下地材E
の既存開口部補強材Bへの取り付けが確実なものとな
る。
【0009】Eは連結下地材であり、ALC外壁Cに形
成した貫通孔Dに挿入し、その一端を既存開口部補強材
Bに、他端を後記する新規開口部補強材Fに固定するも
のであり、ALC外壁Cの端部の取り付け下地材である
既存開口部補強材Bと新規の乾式壁材Gの取り付け下地
となる新規開口部補強材Fとを連結して、乾式壁材Gの
取り付け強度の劣化を防止するものである。
【0010】連結下地材Eの形状としては、図7に示す
組図、図8(a)〜(c)に示す部品図に示すように、
図8(a)に示す基部下地材E1と、図8(c)に示す
延長下地材E2との2部材から構成されるものであり、
これらを図8(b)に示すナット1にて、図7に示すよ
うに一体に連結して形成するものである。またその素材
としては、強度に優れた各種鋼材や、鉄板、ステンレス
板、アルミニュウム材等からなるものである。
【0011】図8(a)に示す基部下地材E1は、任意
断面形状(例えば図では短尺L字状)の基部バー材2
と、基部バー材2の一端部に固定された任意形状(例え
ば図では4角形状)の取付板3と、他端部に固定された
棒状の基部ボルト4から形成するものである。また、基
部バー材2と取付板3との固定、および基部バー材2と
基部ボルト4との固定は溶接や各種接着剤等の手段によ
って行われているものである。さらに、取付板3には既
存開口部補強材Bに固定具βを打設して取り付ける際の
ガイドとなる下孔5を複数予め形成しておくものであ
る。なお、基部ボルト4の先端には螺旋状のネジ溝6が
形成されているものである。
【0012】図8(c)に示す延長下地材E2は、任意
断面形状(例えば図では4角形状)の下地板7に、棒状
の延長ボルト8を溶接や各種接着剤等の手段によって一
体に固定したものである。なお、延長ボルト8の先端に
は螺旋状のネジ溝9が形成されているものである。
【0013】これら、基部下地材E1と延長下地材E2
との一体化は、図8(b)に示すようなナット1を用い
て、基部下地材E1の基部ボルト4と延長下地材E2の
延長ボルト8を締結することによって行われるものであ
る。すなわち、ナット1には中空部10内に形成した螺
旋状のナット溝11が形成されており、基部ボルト4の
ネジ溝6と延長バルト8のネジ溝9をナット1のナット
溝11にて締結し、図7に示すような連結下地材Eを形
成するものである。
【0014】また、このようにして連結、一体化された
連結下地材Eは、ナット1を回転させることにより、連
結下地材Eそのものの長さをある程度調整することが可
能となるものである。これは、例えばALC外壁Cの厚
みの違いに、同一の連結下地材Eで対応することができ
る共に、ALC外壁Cの取り付け下地材である既存開口
部補強材Bと新規の乾式壁材Gの取り付け下地となる新
規開口部補強材Fとを連結する際に、不陸の調整を容易
に行うことが可能となるものである。
【0015】さらに、連結下地材Eの既存開口部補強材
Bへの固定は、図3、図5に示すように、ALC外壁C
に形成した貫通孔Dに、ALC外壁Cの表面側から連結
下地材Eを挿入すると共に、取付板3を既存開口部補強
材Bに当接し、ヘクス、テクス、スクリュウビス等の固
定具βを用いて、取付板3に形成した下孔5を介して固
定するものである。勿論、固定具βを用いないで、直接
既存開口部補強材Bに溶接して取り付けたり、別途接着
剤を介して固定することも可能である。
【0016】Fは新規開口部補強材であり、図1に示す
ようにALC外壁Cの表面に突出、または表面と同一な
面に存在する連結下地材Eの先端、すなわち図では、下
地板7に溶接、接着剤、ボルト−ナットα、固定具β等
の固定手段により取り付けるものであり、後記する乾式
壁材Gの取付下地として機能するものである。この際、
新規開口部補強材Fは、開口部αの周囲に沿って配設、
固定されるものである。
【0017】また、新規開口部補強材Fを連結下地材E
の先端に固定する際には、連結下地材Eのナット1を調
節して不陸が無くなるように、連結下地材Eの長さを調
節するものである。
【0018】新規開口部補強材Fの形状としては、例え
ば図9に示すように、任意断面形状(例えば図では中空
の角パイプ状)の長尺バー材からなるものであり、その
素材としては、強度に優れた各種鋼材や、鉄板、ステン
レス板、アルミニュウム材、木材、集成材、プラスチッ
ク複合材等からなるものである。
【0019】新規の乾式壁材Gは古くなったALC外壁
Cの表面を覆い、新たな壁面を形成するもので、主に、
化粧材、防水材、断熱材、防火材、耐火材として機能す
るものであり、既存の既存開口部補強材Bに負担をかけ
ないように、例えば図10に示すような軽量の金属サイ
ディング材や各種窯業系サイディング材が好ましいもの
である。勿論、この他にも新規の乾式壁材Gとしては、
新たなALC外壁材、タイル、セラミック板、両面金属
サンドイッチパネル等、任意に選択できるものである。
【0020】すなわち、図10に示す乾式壁材Gは、表
面材12と裏面材13とで芯材14をサンドイッチした
サイディング材からなるものである。
【0021】表面材12、裏面材13は金属薄板からな
る場合は、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、
チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼
板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、フッ素樹脂鋼板、ラ
ミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振
鋼板等)、(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー
板を含む)の一種を押出成形、ロール成形、プレス成形
して所定形状に形成したものである。
【0022】また、表面材12、裏面材13は合成樹脂
板からなる場合は、例えば塩ビ樹脂、ポリカーボネイト
樹脂等を押出成形、プレス成形、ロール成形等を行って
所定形状に形成したものである。勿論、これら金属板と
合成樹脂板とを積層複合した素材としても良いものであ
る。
【0023】さらに、特に裏面材13をアルミニウム蒸
着紙、アスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェル
ト、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シー
ト、ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、
ガラス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネー
トしたもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシート
状物から形成することもできる。
【0024】芯材14は乾式壁材Gの主に断熱材、防火
材、嵩材として機能するものであり、ポリウレタン、ポ
リイソシアヌレート、フェノール、塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ユリア等の合成樹脂やその発泡
体、もしくはケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム等の無機材やその発泡体、あるいはガラ
ス繊維、セラミック繊維、岩綿、アスベスト等の繊維質
マット状物、石膏ボード等からなるものである。
【0025】また、芯材14と表面材12および裏面材
13との一体化は、例えば芯材14が合成樹脂発泡体の
際はその自己接着性を利用して、またそれ以外の際には
別途接着剤(図示せず)を介して一体に積層し、サンド
イッチするものである。
【0026】さらに図10は、乾式壁材Gの一側端に雄
型連結部15を、他側端に雌型連結部16を形成した相
決状とし、表面材12には凹状の化粧リブ17を形成し
た、一般的な横張り型の金属サイディング材を示す例で
ある。なお、図では、雌型連結部16内に一条の軟質の
シール材18が介在させてあり、目地部の防水性を向上
するものである。
【0027】さらに、乾式壁材Gの取付は、図1に示す
ように、タッピンビス、テクスビス、セルフドリリング
スクリュービス等の固定具βを用いて既存開口部補強材
Bに固定すると共に、雄型連結部15と雌型連結部16
との雄、雌嵌合により、連結されて、取り付けられるも
のである。
【0028】また、開口部αではこれらの他に、防水
性、美観性の向上を目的とし、種々の役物が用いられる
のが一般的である。その一例を図1の縦(鉛直)方向の
断面図に該当する図4、および図1の横(水平)方向の
断面図に該当する図6に示す。
【0029】すなわち、図4は開口部αの上部に上部水
切り材19を、下部に下部水切り材20を固定具βによ
り固定し、乾式壁材Gと新規開口部補強材Fとの間に介
在させ、乾式壁材Gの端部を覆い、防水性と美観性を向
上した構造である。
【0030】また、図6は左右対称の側部枠材21固定
具βにより固定し、乾式壁材Gと新規開口部補強材Fと
の間に介在させ、乾式壁材Gの端部を覆い、防水性と美
観性を向上した構造である。
【0031】これら、上部水切り材19、下部水切り材
20、側部枠材21等の役物は、その開口部の種類や、
施工現場毎の違いにより、その形状も種類も様々であ
り、図に示した以外の役物も使用されるものである。
【0032】なお、図3〜図6において、aはサッシ
枠、cはサッシ枠aを連結している鉄筋、dはモルタル
充填材、eはシーリング材、fは溶接跡をそれぞれ示す
ものである。
【0033】次に、本発明に係るALC外壁開口部の改
修構造の施工方法について、説明する。まず、図11に
示すように、既存開口部補強材Bの配設位置、すなわち
開口部αの周囲に沿って、ALC外壁Cに複数でホール
ソー等の機器を用いて、ALC外壁Cの表面側から貫通
孔Dを形成する。
【0034】次に図12に示すように、連結下地材Eの
基部下地材E1をALC外壁Cの表面から貫通孔Dを介
して挿入し、その取付板3を既存開口部補強材Bに当接
すると共に、固定具βを介して固定する。そして図13
に示すように、基部下地材E1にナット1を介して延長
下地材E2を取り付け、連結し、ナット1調節し、不陸
を解消するように連結下地材Eの長さを調節する。
【0035】さらに、図14に示すように、新規開口部
補強材FをALC外壁Cの表面と同一面上に存在してい
る連結下地材Eの先端、すなわち、下地板7に溶接、接
着剤、固定具β等の固定手段により、開口部αの周囲を
囲むように取り付ける。最後に、図1に示すように、横
張り型の乾式壁材Gを新規開口部補強材Fに取り付け、
改修を完了するものである。勿論、図示しないが、開口
部α周囲には各種役物を用いて、放水性、美観性の向上
を図るものである。
【0036】以上説明したのは、本発明に係るALC外
壁開口部の改修構造の一実施例であるが、図15〜図2
3に示すような構造としたり、各種部材を用いた構造と
することもできる。
【0037】すなわち、図15(a)は連結下地材Eの
取付板3と既存開口部補強材Bとの連結を接着層22に
て行った構造の例である。すなわち、接着層22として
は各種接着剤、特に接着強度が強力で、土木分野や橋の
連結に使用されるような、エポキシ系接着剤もしくはア
クリル系接着剤(例えば、商品名:メタルグリップ、住
友スリーエム株式会社製等)や、両面テープ等を用いる
ものである。
【0038】図15(b)はALC外壁Cに形成した貫
通孔Dに、連結下地材Eを挿入後、充填物23を充填し
て貫通孔Dを埋設した構造の例である。充填物23の例
としては、モルタル、ロックウール、現場発泡型の合成
樹脂発泡体等であり、ALC外壁Cに貫通孔Dを形成す
ることで失われた、防水性、断熱性、防火性、気密性等
を補充するものである。
【0039】図16(a)〜(b)は基部下地材E1の
取付板3の形状を各々変形した例を示すものであり、形
状や下孔5の位置をそれぞれ変形したものである。
【0040】図17(a)〜(f)は基部下地材E1に
用いられる、基部バー材2の形状の変形例であり、図1
7(a)は断面をC型に、図17(b)は中空状に、図
17(c)はハット状に、図17(d)はクランク状
に、図17(e)はT字状に形成した例である。また図
17(f)は平鋼材を用いた例を示すものである。
【0041】図18(a)〜(d)は延長下地材E2の
形状の変形例であり、図18(a)は断面をC型に、図
18(b)は円形に、図18(c)は三角形状に、図1
8(d)は多角形状に形成した例である。
【0042】図19(a)〜(f)は新規開口部補強材
Fの形状の変形例であり、各々に示す断面の長尺体とし
たものである。
【0043】図20〜図23は乾式壁材Gのその他の例
を示す断面図であり、図20(a)〜(e)は落とし込
み型で、主に横張りに用いられる乾式壁材Gの例、図2
1(a)〜(c)は差し込み型で主に縦張りに用いられ
る乾式壁材Gの例である。
【0044】図22に示す乾式壁材Gは、大型の両面金
属サンドイッチパネルの例を示す断面図であり、特に図
22(c)は雄型連結部15内には防水性と耐火性を有
する耐火性パッキング材24を、雌型連結部16内には
防水性シーリング材25をそれぞれ介在させて、連結目
地部の防水性と耐火性を向上した例である。
【0045】さらに、図22(c)に示す乾式壁材G
は、雄型連結部15と雌型連結部16の形状に合致する
ように任意に形成した不燃部材26を各連結部内に装着
した例であり、不燃部材26は、乾式壁材G同士で形成
される連結目地部の防火性、耐火性を向上するものであ
り、また、雄型連結部15と雌型連結部16の端部に充
填することから、乾式壁材F端部における芯材14の欠
肉を防止し、芯材14の発泡性や延展性をも向上させる
ものである。なお、不燃部材26はケイ酸カルシウム
板、高密度フェノール樹脂板、木毛セメント板、ロック
ウール板、水酸化アルミニウム板等の1種以上の不燃性
部材からなるものである。
【0046】また、図23に示す乾式壁材Gは、表面材
12、裏面材13を方形、または長方形状に形成したボ
ックス型のサンドイッチパネルの例である。
【0047】さらに、この他にもこれら部材を各々組み
合わせたALC外壁開口部の改修構造とすることができ
るものである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るALC
外壁開口部の改修構造によれば、既存のALC外壁を
解体する必要がないので、施工工数を省略できると共
に、工期を大幅に短縮することができ、しかも施工中の
居住や利用に何等支障を来さない。既存のALC外壁
上に新規外壁を形成するので、施工が簡単でコストを節
約できる。既存のALC外壁と新規の乾式壁材との2
重壁構造となり、断熱性、防音性、防火性に富む構造と
なる。ALC外壁に貫通孔を形成することにより、A
LC外壁の表面側から既存開口部補強材を施工者が目で
直接確認することができ、連結下地材の下地材への取り
付けが確実なものとなり、乾式壁材の取り付け強度が劣
化しない。連結下地材を2部材とすることで、連結下
地材そのものの長さをある程度調整することができ、既
存のALC外壁の厚みが異なっても同一の連結下地材で
対応することが可能となると共に、不陸調整が容易とな
るので、新規乾式壁材の張り上がりの美観性や施工性も
向上する。等の効果、特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るALC外壁の改修構造の代表例を
示す説明図である。
【図2】本発明に係るALC外壁の改修構造の代表例を
示す説明図である。
【図3】本発明に係るALC外壁の改修構造の代表例を
示す説明図である。
【図4】本発明に係るALC外壁の改修構造の代表例を
示す説明図である。
【図5】本発明に係るALC外壁の改修構造の代表例を
示す説明図である。
【図6】本発明に係るALC外壁の改修構造の代表例を
示す説明図である。
【図7】本発明に用いる連結下地材の例を示す説明図で
ある。
【図8】本発明に用いる連結下地材の例を示す説明図で
ある。
【図9】本発明に用いる新規開口部補強材の例を示す説
明図である。
【図10】本発明に用いる乾式壁材の例を示す説明図で
ある。
【図11】本発明に係るALC外壁の改修構造の施工順
序を示す説明図である。
【図12】本発明に係るALC外壁の改修構造の施工順
序を示す説明図である。
【図13】本発明に係るALC外壁の改修構造の施工順
序を示す説明図である。
【図14】本発明に係るALC外壁の改修構造の施工順
序を示す説明図である。
【図15】本発明に係るALC外壁の改修構造のその他
の例を示す説明図である。
【図16】取付板のその他の例を示す説明図である。
【図17】基部バー材のその他の例を示す説明図であ
る。
【図18】延長下地材のその他の例を示す説明図であ
る。
【図19】新規開口部補強材のその他の例を示す説明図
である。
【図20】乾式壁材のその他の例を示す説明図である。
【図21】乾式壁材のその他の例を示す説明図である。
【図22】乾式壁材のその他の例を示す説明図である。
【図23】乾式壁材のその他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
α 開口部 β 固定具 a サッシ枠 b アングル c 鉄筋 d モルタル充填材 e シーリング材 f 溶接跡 A 下地材 B 既存開口部補強材 C ALC外壁 D 貫通孔 E 連結下地材 E1 基部下地材 E2 延長下地材 F 新規開口部補強材 G 乾式壁材 1 ナット 2 基部バー材 3 取付板 4 基部ボルト 5 下孔 6 ネジ溝 7 下地板 8 延長ボルト 9 ネジ溝 10 中空部 11 ナット溝 12 表面材 13 裏面材 14 芯材 15 雄型連結部 16 雌型連結部 17 化粧リブ 18 シール材 19 上部水切り材 20 下部水切り材 21 側部枠材 22 接着層 23 充填物 24 耐火性パッキング材 25 防水性シーリング材 26 不燃部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部補強材に取り付けられている既存
    のALC外壁開口部を新規の乾式壁材にて改修する構造
    において、既存のALC外壁に貫通孔が設けられ、該貫
    通孔に連結下地材が挿入されていると共に、該連結下地
    材の一端部は既存開口部補強材に固着されていると共
    に、他端はALC外壁表面に配設した新規開口部補強材
    に固定されており、かつ、該新規開口部補強材に新規の
    乾式壁材が固定されてなり、しかも、前記連結下地材は
    少なくとも基部下地材と延長下地材との2部材からな
    り、長さ調整可能に形成されていることを特徴とするA
    LC外壁開口部の改修構造。
JP28547997A 1997-10-17 1997-10-17 Alc外壁開口部の改修構造 Pending JPH11117498A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001317193A (ja) * 2000-03-01 2001-11-16 Kubota Corp リフォーム壁面に対するサッシ窓枠の補修部材
JP2006006722A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Renias:Kk 避難装置

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