JPH0378901B2 - - Google Patents
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- JPH0378901B2 JPH0378901B2 JP7402686A JP7402686A JPH0378901B2 JP H0378901 B2 JPH0378901 B2 JP H0378901B2 JP 7402686 A JP7402686 A JP 7402686A JP 7402686 A JP7402686 A JP 7402686A JP H0378901 B2 JPH0378901 B2 JP H0378901B2
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Landscapes
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Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
この発明は、型枠兼用断熱ボードを用いるコン
クリート打込み型枠施工方法に係る。詳細には、
鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨鉄筋コンクリ
ート(SRC)造等による、断熱施工コンクリー
ト打込みにおいて、断熱ボードを型枠兼用として
施工し、コンクリート打設後、コンクリートの硬
化とともに断熱ボードは接着される、型枠兼用断
熱ボードを用いるコンクリート打込み型枠施工方
法に係る。
クリート打込み型枠施工方法に係る。詳細には、
鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨鉄筋コンクリ
ート(SRC)造等による、断熱施工コンクリー
ト打込みにおいて、断熱ボードを型枠兼用として
施工し、コンクリート打設後、コンクリートの硬
化とともに断熱ボードは接着される、型枠兼用断
熱ボードを用いるコンクリート打込み型枠施工方
法に係る。
(ロ) 従来の技術
コンクリート建築物の省エネルギー対策とし
て、コンクリート壁面、柱、梁の断熱施工が広く
行なわれている。そして、鉄筋コンクリート
(RC)造、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造にお
ける断熱ボードとしては、断熱性、吸湿性の点か
ら合成樹脂発泡体が広く採用されている。
て、コンクリート壁面、柱、梁の断熱施工が広く
行なわれている。そして、鉄筋コンクリート
(RC)造、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造にお
ける断熱ボードとしては、断熱性、吸湿性の点か
ら合成樹脂発泡体が広く採用されている。
この場合の施工においては、価格の面あるいは
工期の短縮化の観点から、第8図に示すごとく、
コンクリート壁面を形成するコンクリート打込み
型枠41の内側に両面紙付断熱ボード42あるい
は合成樹脂フオーム板を釘止めすることにより固
定し、コンクリート43を打込んだ後その硬化と
ともに断熱ボードあるいはフオーム板をコンクリ
ートと接着し、次いで型枠を取りはずす方法が一
般的に行なわれている。
工期の短縮化の観点から、第8図に示すごとく、
コンクリート壁面を形成するコンクリート打込み
型枠41の内側に両面紙付断熱ボード42あるい
は合成樹脂フオーム板を釘止めすることにより固
定し、コンクリート43を打込んだ後その硬化と
ともに断熱ボードあるいはフオーム板をコンクリ
ートと接着し、次いで型枠を取りはずす方法が一
般的に行なわれている。
しかしながらこの方法ではコンクリートと接着
すべき断熱ボード42あるいはフオーム板が強度
的に弱いものであり、コンクリート打込み時の側
圧に耐え得るものではないため、コンクリート型
枠41を別個に設けなければならない煩雑さがあ
つた。また打込まれたコンクリートからの吸湿あ
るいは温度変化によりボードあるいはフオーム板
が変形してしまうおそれもある。そして、型枠4
1との間の釘止めが不十分であつたりすると型枠
の間にすきまが発生し、ボード等の表面にのろが
まわり込んでその結果ボードあるいはフオーム板
の継目及び接続部にコンクリートが充填され、ヒ
ートブリツジ、コールドブリツジ等が発生し、建
物の断熱性能に問題があつた。
すべき断熱ボード42あるいはフオーム板が強度
的に弱いものであり、コンクリート打込み時の側
圧に耐え得るものではないため、コンクリート型
枠41を別個に設けなければならない煩雑さがあ
つた。また打込まれたコンクリートからの吸湿あ
るいは温度変化によりボードあるいはフオーム板
が変形してしまうおそれもある。そして、型枠4
1との間の釘止めが不十分であつたりすると型枠
の間にすきまが発生し、ボード等の表面にのろが
まわり込んでその結果ボードあるいはフオーム板
の継目及び接続部にコンクリートが充填され、ヒ
ートブリツジ、コールドブリツジ等が発生し、建
物の断熱性能に問題があつた。
一方これらの問題点を解決するものとして、断
熱板の表面にコンクリート打込み時の側圧に耐え
る硬質面材を貼着した断熱ボードが提案されてい
る。
熱板の表面にコンクリート打込み時の側圧に耐え
る硬質面材を貼着した断熱ボードが提案されてい
る。
そしてこの種の断熱ボードは、該ボード自体が
コンクリート打込み型枠の型枠を構成し、かつ断
熱板の表面に貼着した硬質面材が内装下地を兼ね
る点より、工期の短縮化としてかなり有効な効率
的施工となるものでもあつた。
コンクリート打込み型枠の型枠を構成し、かつ断
熱板の表面に貼着した硬質面材が内装下地を兼ね
る点より、工期の短縮化としてかなり有効な効率
的施工となるものでもあつた。
しかしながらこの断熱ボードにあつては、使用
される断熱板は例えば軟質フオームのごとく強度
メンバーではなく、型枠として用いるためにはコ
ンクリート打込み時の側圧に耐えるべく必然的に
その表面に高強度の硬質板を貼着しなければなら
ない。更には屋外使用のため、雨あるいは直射日
光の自然環境変化に対し、寸法安定性の優れた商
品質のものが要求される。
される断熱板は例えば軟質フオームのごとく強度
メンバーではなく、型枠として用いるためにはコ
ンクリート打込み時の側圧に耐えるべく必然的に
その表面に高強度の硬質板を貼着しなければなら
ない。更には屋外使用のため、雨あるいは直射日
光の自然環境変化に対し、寸法安定性の優れた商
品質のものが要求される。
そのため強度的に優れ、寸法安定性の良好な断
熱ボードとするためには高価格なものとなり、建
物の使用特性に合わせた任意の内装下地板の選定
が不可能となり、特定の施工現場でしか用いるこ
とができず、一般的断熱躯体施工には不向なもの
であつた。しかも断熱板表面に貼着した硬質板
が、コンクリート打込み後内装下地として作用す
ることから、型枠組立時の表面平滑性ならびにコ
ンクリート打込みによるはらみ防止を考慮しなけ
ればならず、その結果特別な施工体制を必要と
し、逆にコストアツプを招く要因ともなつてしま
う問題があつた。
熱ボードとするためには高価格なものとなり、建
物の使用特性に合わせた任意の内装下地板の選定
が不可能となり、特定の施工現場でしか用いるこ
とができず、一般的断熱躯体施工には不向なもの
であつた。しかも断熱板表面に貼着した硬質板
が、コンクリート打込み後内装下地として作用す
ることから、型枠組立時の表面平滑性ならびにコ
ンクリート打込みによるはらみ防止を考慮しなけ
ればならず、その結果特別な施工体制を必要と
し、逆にコストアツプを招く要因ともなつてしま
う問題があつた。
しかも断熱ボードの欠損部、例えばセパレータ
貫通穴、施工時に発生する破損部の処理に多大の
手間を要し、必ずしも効率的な施工手段とはいえ
ず、種々の問題点をかかえていた。
貫通穴、施工時に発生する破損部の処理に多大の
手間を要し、必ずしも効率的な施工手段とはいえ
ず、種々の問題点をかかえていた。
そこで、これら上述の問題点を解決し、効率的
なコンクリート打込み型枠となる断熱ボードを提
案すべく検討を行なつた。その結果、断熱板とし
てある特定強度以上の強度を有する硬質合成樹脂
フオームを用い、そのフオームの両面に特定材料
に基づく積層構造を有する断熱ボードが、良好な
コンクリート打込み型枠となり得ることを新たに
知見した(特願昭60−136450「型枠兼用断熱ボー
ドならびに該ボードを用いるコンクリート打込み
型枠パネル構造」)。
なコンクリート打込み型枠となる断熱ボードを提
案すべく検討を行なつた。その結果、断熱板とし
てある特定強度以上の強度を有する硬質合成樹脂
フオームを用い、そのフオームの両面に特定材料
に基づく積層構造を有する断熱ボードが、良好な
コンクリート打込み型枠となり得ることを新たに
知見した(特願昭60−136450「型枠兼用断熱ボー
ドならびに該ボードを用いるコンクリート打込み
型枠パネル構造」)。
すなわち、硬質ウレタンフオーム、フエノール
フオーム、イソシアヌレートフオーム、エポキシ
フオーム、スチレンフオーム等の硬質合成樹脂フ
オームの表面又は表裏に、コンクリート、GLボ
ンド等の接着適性にすぐれた接着表面層を、耐水
ライナー、耐水クラフト、金属箔、ポリエステル
フイルム、ガラス不織布、アスベスト紙、炭カル
紙等の不織布から選択された、単層又は複層の補
強層に貼着させた軟質面材を有するものである。
このようにして構成される断熱ボードをコンクリ
ート型枠施工時に、対峙して設ける型枠の少なく
とも一方の型枠として、従来のコンパネ等型枠の
かわりに使用することで、従来のコンパネ等の型
枠のみからなる方法および型枠兼用断熱ボードの
当木を介して接続し施工する方法に比べ、施工
性、信頼性、断熱性について、良好なる簡易な型
枠施工となり得ることを知見した。
フオーム、イソシアヌレートフオーム、エポキシ
フオーム、スチレンフオーム等の硬質合成樹脂フ
オームの表面又は表裏に、コンクリート、GLボ
ンド等の接着適性にすぐれた接着表面層を、耐水
ライナー、耐水クラフト、金属箔、ポリエステル
フイルム、ガラス不織布、アスベスト紙、炭カル
紙等の不織布から選択された、単層又は複層の補
強層に貼着させた軟質面材を有するものである。
このようにして構成される断熱ボードをコンクリ
ート型枠施工時に、対峙して設ける型枠の少なく
とも一方の型枠として、従来のコンパネ等型枠の
かわりに使用することで、従来のコンパネ等の型
枠のみからなる方法および型枠兼用断熱ボードの
当木を介して接続し施工する方法に比べ、施工
性、信頼性、断熱性について、良好なる簡易な型
枠施工となり得ることを知見した。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点
従来のコンパネを使用する型枠施工方法による
出隅部、入隅部等、型枠の折曲部では、コンパネ
に接合用当木を釘止めするとともに、コンパネの
コンクリート接着面には、断熱材を釘止めし、コ
ンパネ型枠の交叉部の当木どうしを釘打ち接合し
て施工していた。この方法では、釘頭打込み部
が、コンパネ、当木の剪断力、繊維の締付力等で
接合されるが、必ずしも効率的な断熱施工とはい
えない。更に発明者が提案した断熱板に同方法を
使用すると、同断熱板は断熱層の片面又は表面面
には軟質面材が貼付されているがベニア等のよう
な断熱ボードの強度メンバーたる硬質面材は貼付
されておらず、軟質面材、断熱層はともに釘打ち
をしてもきかないため、釘打ち接合は不可能であ
つた。
出隅部、入隅部等、型枠の折曲部では、コンパネ
に接合用当木を釘止めするとともに、コンパネの
コンクリート接着面には、断熱材を釘止めし、コ
ンパネ型枠の交叉部の当木どうしを釘打ち接合し
て施工していた。この方法では、釘頭打込み部
が、コンパネ、当木の剪断力、繊維の締付力等で
接合されるが、必ずしも効率的な断熱施工とはい
えない。更に発明者が提案した断熱板に同方法を
使用すると、同断熱板は断熱層の片面又は表面面
には軟質面材が貼付されているがベニア等のよう
な断熱ボードの強度メンバーたる硬質面材は貼付
されておらず、軟質面材、断熱層はともに釘打ち
をしてもきかないため、釘打ち接合は不可能であ
つた。
すなわち、発明者が先に提案した断熱板では、
芯材の断熱層は合成樹脂フオームからなり、一般
的には25〜40Kg/m3の比重からなる。他方、強度
又は表裏面の軟質面材は、アスベスト紙、炭カル
紙、ガラス不織布、耐水ライナー、耐水クラフ
ト、金属箔、プラスチツクスフイルム等の複層材
からなり、コンクリート打設時の側圧に耐え得る
が、釘の保持力がなく、従来のベニア型枠と同様
の釘打ち接合ができない問題点があつた。
芯材の断熱層は合成樹脂フオームからなり、一般
的には25〜40Kg/m3の比重からなる。他方、強度
又は表裏面の軟質面材は、アスベスト紙、炭カル
紙、ガラス不織布、耐水ライナー、耐水クラフ
ト、金属箔、プラスチツクスフイルム等の複層材
からなり、コンクリート打設時の側圧に耐え得る
が、釘の保持力がなく、従来のベニア型枠と同様
の釘打ち接合ができない問題点があつた。
例えば、従来の外型枠先行工法を表わす第9
図、第10図にしたがつて当木を介して出隅部
G、入隅部Hの施工を説明する。第9図に示すよ
うに、断熱ボード31,33に前もつてに当木3
2,32aを釘止めし、交叉する断熱ボード3
1,33を釘打ち施工する場合、断熱ボード3
1,33と当木32,32aとの釘34,32a
による接合は特段問題は生じない。しかしなが
ら、断熱ボード33への釘打ち施工においては、
釘35を打つと、ハンマーの打撃が、当木32、
釘34を介して断熱ボード31の釘部周囲に作用
する。そのため、断熱ボード31の断熱層31
a、同表裏の軟質面材31bが破壊され、断熱ボ
ード相互の接合はルーズとなり、断熱ボード31
と当木32にずれが生じたり、断熱ボード31と
33のコーナーが密着せず、ひどい場合には、釘
35も打てなくなる問題点を有した。
図、第10図にしたがつて当木を介して出隅部
G、入隅部Hの施工を説明する。第9図に示すよ
うに、断熱ボード31,33に前もつてに当木3
2,32aを釘止めし、交叉する断熱ボード3
1,33を釘打ち施工する場合、断熱ボード3
1,33と当木32,32aとの釘34,32a
による接合は特段問題は生じない。しかしなが
ら、断熱ボード33への釘打ち施工においては、
釘35を打つと、ハンマーの打撃が、当木32、
釘34を介して断熱ボード31の釘部周囲に作用
する。そのため、断熱ボード31の断熱層31
a、同表裏の軟質面材31bが破壊され、断熱ボ
ード相互の接合はルーズとなり、断熱ボード31
と当木32にずれが生じたり、断熱ボード31と
33のコーナーが密着せず、ひどい場合には、釘
35も打てなくなる問題点を有した。
又第10図に示すように、梁底を支持する場
合、梁底下面に大引36をセツトし、サポート3
7を取付け、自立及び調整を行なうため、高さ調
整ネジによりサポート37を上下に押し上げ押し
下げる作業を行なう。ところが、梁底38と壁3
9、梁底38と梁側面40の各断熱ボードのコー
ナーが釘の保持力が無くあるいはハンマーの打撃
によりルーズになるため、接合部に隙間を生じた
り、梁底38と梁側面40のゆがみが生じたりす
るため、不安定な作業となりやすかつた。
合、梁底下面に大引36をセツトし、サポート3
7を取付け、自立及び調整を行なうため、高さ調
整ネジによりサポート37を上下に押し上げ押し
下げる作業を行なう。ところが、梁底38と壁3
9、梁底38と梁側面40の各断熱ボードのコー
ナーが釘の保持力が無くあるいはハンマーの打撃
によりルーズになるため、接合部に隙間を生じた
り、梁底38と梁側面40のゆがみが生じたりす
るため、不安定な作業となりやすかつた。
これらの結果、コンクリート打設時に、断熱ボ
ード相互のコーナー接合部、あるいは断熱ボード
と当木との隙間にのろがまわり込んだり、型枠の
変形が生じ、断熱欠損を生ずるとともに、ヒート
ブリツジ、コールドブリツジによる断熱性能の低
下、躯体の変形ばらつき等の問題を生じた。
ード相互のコーナー接合部、あるいは断熱ボード
と当木との隙間にのろがまわり込んだり、型枠の
変形が生じ、断熱欠損を生ずるとともに、ヒート
ブリツジ、コールドブリツジによる断熱性能の低
下、躯体の変形ばらつき等の問題を生じた。
又当木の使用量についても出隅部は、断熱材の
厚さ以上の寸法が必要となり、一般的には25×50
mm、30×50mmの断面寸法が、50×50mm以上の寸法
となり、コスト的にも問題を有した。
厚さ以上の寸法が必要となり、一般的には25×50
mm、30×50mmの断面寸法が、50×50mm以上の寸法
となり、コスト的にも問題を有した。
他方、発明者の提案した断熱ボードでは、表裏
面材は軟質面材からなり、芯材は合成樹脂フオー
ムからなるため、断熱ボードを連続する場合、あ
るいは断熱ボードと木材等異質材との結合は、単
に釘打ちするだけでは充分とはいえなかつた。
面材は軟質面材からなり、芯材は合成樹脂フオー
ムからなるため、断熱ボードを連続する場合、あ
るいは断熱ボードと木材等異質材との結合は、単
に釘打ちするだけでは充分とはいえなかつた。
(ニ) 問題点を解決するための手段
この発明は、合成樹脂フオームからなる断熱層
表面に面材を積層することで断熱ボードを形成す
るとともに合成樹脂フオームに断熱ボードの強度
メンバーとなりうる程度の強度を与えてなる断熱
ボードを、コンクリート打込み用型枠兼用断熱ボ
ードとして型枠施工するにあたり、出隅部にはコ
ンクリート接着面側の面材および断熱層、又は断
熱層に出隅部角部にしたがつて、溝部非形成面の
面材までは切断することなく溝部を形成し、入隅
部にはコンクリート接着面とは反対面側の面材お
よび断熱層、又は断熱層に入隅部角部にしたがつ
て、溝部非形成面の面材までは切断することなく
溝部を形成し、一体一連のまま溝部形成面側が内
側となるように折曲げ、各隅部にしたがつて位置
決め固定することを特徴とする型枠兼用断熱ボー
ドを用いるコンクリート打込み型枠パネル施工方
法、および、合成樹脂フオームからなる断熱層表
面に面材を積層することで断熱ボードを形成する
とともに合成樹脂フオームに断熱ボードの強度メ
ンバーとなりうる程度の強度を与えてなる断熱ボ
ードの端部に係止する先端は逆端側に折曲する端
部と、断熱ボード端部側面に平行に固定する異種
材質からなる当木端部に係止するとともに、他端
とは反対方向に折曲する端部と、両端間を連結す
る連結面とからなり、断熱ボードとの係止端部の
折曲端は、連結面と平行より連結面側に折曲する
ことを特徴とする型枠兼用断熱ボードを用いるコ
ンクリート打込み型枠パネル施工方法用固定具、
および、合成樹脂フオームからなる断熱層表面に
面材を積層することで断熱ボードを形成するとと
もに合成樹脂フオームに断熱ボードの強度メンバ
ーとなりうる程度の強度を与えてなる断熱ボード
の端面と合成樹脂フオームからなる断熱層表面に
面材を積層することで断熱ボードを形成するとと
もに合成樹脂フオームに断熱ボードの強度メンバ
ーとなりうる程度の強度を与えてなる断熱ボード
の端面とを当接し、両断熱ボード層間にまたがつ
て、端部に係止爪を有する固定具の係止爪を係止
することで固定し、断熱ボードを連続することを
特徴とする型枠兼用断熱ボードを用いるコンクリ
ート打込み型枠パネル施工方法を提供することで
従来のこれら問題点を除去する。
表面に面材を積層することで断熱ボードを形成す
るとともに合成樹脂フオームに断熱ボードの強度
メンバーとなりうる程度の強度を与えてなる断熱
ボードを、コンクリート打込み用型枠兼用断熱ボ
ードとして型枠施工するにあたり、出隅部にはコ
ンクリート接着面側の面材および断熱層、又は断
熱層に出隅部角部にしたがつて、溝部非形成面の
面材までは切断することなく溝部を形成し、入隅
部にはコンクリート接着面とは反対面側の面材お
よび断熱層、又は断熱層に入隅部角部にしたがつ
て、溝部非形成面の面材までは切断することなく
溝部を形成し、一体一連のまま溝部形成面側が内
側となるように折曲げ、各隅部にしたがつて位置
決め固定することを特徴とする型枠兼用断熱ボー
ドを用いるコンクリート打込み型枠パネル施工方
法、および、合成樹脂フオームからなる断熱層表
面に面材を積層することで断熱ボードを形成する
とともに合成樹脂フオームに断熱ボードの強度メ
ンバーとなりうる程度の強度を与えてなる断熱ボ
ードの端部に係止する先端は逆端側に折曲する端
部と、断熱ボード端部側面に平行に固定する異種
材質からなる当木端部に係止するとともに、他端
とは反対方向に折曲する端部と、両端間を連結す
る連結面とからなり、断熱ボードとの係止端部の
折曲端は、連結面と平行より連結面側に折曲する
ことを特徴とする型枠兼用断熱ボードを用いるコ
ンクリート打込み型枠パネル施工方法用固定具、
および、合成樹脂フオームからなる断熱層表面に
面材を積層することで断熱ボードを形成するとと
もに合成樹脂フオームに断熱ボードの強度メンバ
ーとなりうる程度の強度を与えてなる断熱ボード
の端面と合成樹脂フオームからなる断熱層表面に
面材を積層することで断熱ボードを形成するとと
もに合成樹脂フオームに断熱ボードの強度メンバ
ーとなりうる程度の強度を与えてなる断熱ボード
の端面とを当接し、両断熱ボード層間にまたがつ
て、端部に係止爪を有する固定具の係止爪を係止
することで固定し、断熱ボードを連続することを
特徴とする型枠兼用断熱ボードを用いるコンクリ
ート打込み型枠パネル施工方法を提供することで
従来のこれら問題点を除去する。
(ホ) 作用
型枠の入隅部、出隅部に応じて、溝部形成面側
が内側となるように、折曲げ各隅部にしたがつて
他の型枠と位置決めし固定する。
が内側となるように、折曲げ各隅部にしたがつて
他の型枠と位置決めし固定する。
このとき出隅部、入隅部の隅部(コーナー部)
の角部に比し、小さい角部をもつた溝部(例えば
V字型等)であると、溝両面を形成する断熱層又
は断熱層および面材は、互いに反発しあうことで
密着し、かつ強固なコーナー部を形成する。
の角部に比し、小さい角部をもつた溝部(例えば
V字型等)であると、溝両面を形成する断熱層又
は断熱層および面材は、互いに反発しあうことで
密着し、かつ強固なコーナー部を形成する。
断熱ボードの端部を当木に固定するときは、固
定具の一端を断熱ボードの一端に係止し、固定具
の連結面を断熱ボードと当木間に挟持し、固定具
の他端で当木の他端を係止する。このとき、固定
具の断熱ボードとの係止端は連結面と平行より連
結面側に折曲しており、かつ断熱ボードの芯材は
合成樹脂フオームからなるため固定具端部は、芯
材に食い込んで強固に固定される。
定具の一端を断熱ボードの一端に係止し、固定具
の連結面を断熱ボードと当木間に挟持し、固定具
の他端で当木の他端を係止する。このとき、固定
具の断熱ボードとの係止端は連結面と平行より連
結面側に折曲しており、かつ断熱ボードの芯材は
合成樹脂フオームからなるため固定具端部は、芯
材に食い込んで強固に固定される。
断熱ボードの端面を相互に固定して型枠を連続
するときは、両端に係止爪を有する固定具を両型
枠をまたいだ上で、係止爪を断熱ボードに打込む
ことで固定する。
するときは、両端に係止爪を有する固定具を両型
枠をまたいだ上で、係止爪を断熱ボードに打込む
ことで固定する。
(ヘ) 実施例
この発明の実施例に使用する断熱ボードの断面
を表わす第1図、同展開図を表わす第2図、同組
立状態斜視図を表わす第3図、実施状態を表わす
第4図、第5図、固定具の斜視図を表わす第6
図、第7図a、第7図bにしたがい説明する。
を表わす第1図、同展開図を表わす第2図、同組
立状態斜視図を表わす第3図、実施状態を表わす
第4図、第5図、固定具の斜視図を表わす第6
図、第7図a、第7図bにしたがい説明する。
1は断熱ボードである。断熱ボード1は、断熱
ボードの積層構造として、圧縮弾性率が40Kgf/
cm2(JISA9514)以上の硬質合成樹脂フオームか
らなる断熱層2の表裏両面に、引張り強度が1%
伸度において10Kgf/15mm幅以上となる軟質の面
材3を貼着し、ボード全体としての曲げ強度が
500Kgfcm(JISA1408)以上を有するものである
が、特に断熱ボードとして軟質の面材−硬質合成
樹脂フオーム−軟質の面材なる構成を採用する点
に特徴を有するものである。
ボードの積層構造として、圧縮弾性率が40Kgf/
cm2(JISA9514)以上の硬質合成樹脂フオームか
らなる断熱層2の表裏両面に、引張り強度が1%
伸度において10Kgf/15mm幅以上となる軟質の面
材3を貼着し、ボード全体としての曲げ強度が
500Kgfcm(JISA1408)以上を有するものである
が、特に断熱ボードとして軟質の面材−硬質合成
樹脂フオーム−軟質の面材なる構成を採用する点
に特徴を有するものである。
そして、前記構成中特に断熱層2の表裏両面に
積層させる軟質の面材3としてはフオーム面よ
り、順次補強層4、防湿層5および接着表面層6
からなる少なくとも3層構造を有することが必要
とされるものである。
積層させる軟質の面材3としてはフオーム面よ
り、順次補強層4、防湿層5および接着表面層6
からなる少なくとも3層構造を有することが必要
とされるものである。
この場合の硬質合成樹脂フオームからなる断熱
層2としては、圧縮弾性率40Kgf/cm2以上の強度
を有する板状の断熱層2であり、例えば硬質ウレ
タンフオーム、スチレンフオーム、フエノールフ
オーム、イソシアヌレートフオーム、エポキシフ
オーム等のものが挙げられる。断熱層2の厚さと
しては、後記する軟質面材の引張り強度により
種々変化させることができ、例えばその引張り強
度が1%伸度において10Kgf/15mm幅以上であれ
ば、断熱層2の厚さとして20mm以上のものとする
ことができる。更にフオーム自在の圧縮弾性率が
70Kgf/cm2以上であれば、15mm程度の厚さとする
ことも可能である。
層2としては、圧縮弾性率40Kgf/cm2以上の強度
を有する板状の断熱層2であり、例えば硬質ウレ
タンフオーム、スチレンフオーム、フエノールフ
オーム、イソシアヌレートフオーム、エポキシフ
オーム等のものが挙げられる。断熱層2の厚さと
しては、後記する軟質面材の引張り強度により
種々変化させることができ、例えばその引張り強
度が1%伸度において10Kgf/15mm幅以上であれ
ば、断熱層2の厚さとして20mm以上のものとする
ことができる。更にフオーム自在の圧縮弾性率が
70Kgf/cm2以上であれば、15mm程度の厚さとする
ことも可能である。
軟質の面材3としては前記のごとく断熱層2の
フオーム面より順次補強層4、防湿層5および接
着表面層6からなる少なくとも3層構造を有する
ものであるが、補強層4としては例えば耐水ライ
ナー、耐水クラフト、アルミニウム箔、鉄箔、ポ
リエステルフイルム、ガラス繊維不織布、アスベ
スト不織布、炭カル紙からなる群から選択される
少なくとも一種であるものから構成することがで
きる。この補強層4は本発明に使用する断熱ボー
ドにおいてコンクリート打込時に発生する表裏面
の圧縮引張り応力を負担、又型枠組立からコンク
リート打込までの雨、直射日光の自然環境変化に
対し、寸法安定性を確保するためのものである。
フオーム面より順次補強層4、防湿層5および接
着表面層6からなる少なくとも3層構造を有する
ものであるが、補強層4としては例えば耐水ライ
ナー、耐水クラフト、アルミニウム箔、鉄箔、ポ
リエステルフイルム、ガラス繊維不織布、アスベ
スト不織布、炭カル紙からなる群から選択される
少なくとも一種であるものから構成することがで
きる。この補強層4は本発明に使用する断熱ボー
ドにおいてコンクリート打込時に発生する表裏面
の圧縮引張り応力を負担、又型枠組立からコンク
リート打込までの雨、直射日光の自然環境変化に
対し、寸法安定性を確保するためのものである。
防湿層5としてはコンクリート打込みや自然環
境変化における水分の影響を補強層4・断熱層2
に与えることを予防し、いうなれば寸法安定性、
防露性、断熱性を確保する働きを有するものであ
り、例えばポリエチレンフイルム、ポリプロピレ
ンフイルムから選択される少なくとも一種である
ものから構成することができる。なおこの場合、
軟質の面材3として少なくともフオーム面より補
強層4−防湿層5の構成を採用するものであれば
よく、前記に例示した補強層4、防湿層5を適宜
組合せ、複数の層構造とすることも可能である。
境変化における水分の影響を補強層4・断熱層2
に与えることを予防し、いうなれば寸法安定性、
防露性、断熱性を確保する働きを有するものであ
り、例えばポリエチレンフイルム、ポリプロピレ
ンフイルムから選択される少なくとも一種である
ものから構成することができる。なおこの場合、
軟質の面材3として少なくともフオーム面より補
強層4−防湿層5の構成を採用するものであれば
よく、前記に例示した補強層4、防湿層5を適宜
組合せ、複数の層構造とすることも可能である。
さらに接着表面層6としては特に限定されず、
例えばアスベスト紙、ガラス繊維不織布、ポリエ
ステル繊維不織布、炭酸カルシウムとパルプ、ガ
ラス混抄紙(炭カル紙)、からなる群から選択さ
れる少なくとも一種であるものから構成されるも
のであり、コンクリート、GLボンド、ゴム系接
着剤、エポキシ系接着剤に対しその接着性が優れ
たものであれば良い。
例えばアスベスト紙、ガラス繊維不織布、ポリエ
ステル繊維不織布、炭酸カルシウムとパルプ、ガ
ラス混抄紙(炭カル紙)、からなる群から選択さ
れる少なくとも一種であるものから構成されるも
のであり、コンクリート、GLボンド、ゴム系接
着剤、エポキシ系接着剤に対しその接着性が優れ
たものであれば良い。
この接着表面層6は、本発明の断熱ボード1に
あつて一方ではコンクリートとの接着、他方では
内装材との接着を可能にするものである。
あつて一方ではコンクリートとの接着、他方では
内装材との接着を可能にするものである。
以上のような各層により構成される本発明に使
用する軟質の面材3は、その層構造としての引張
り強度が1%伸度において10Kgf/15mm幅以上と
なることが必要である。そして、かかる軟質の面
材が断熱層の表裏両面に積層され本発明の断熱ボ
ードを構成した場合、そのボードとしての曲げモ
ーメントが500Kgfcm以上を有するものであるこ
とが必要とされる。
用する軟質の面材3は、その層構造としての引張
り強度が1%伸度において10Kgf/15mm幅以上と
なることが必要である。そして、かかる軟質の面
材が断熱層の表裏両面に積層され本発明の断熱ボ
ードを構成した場合、そのボードとしての曲げモ
ーメントが500Kgfcm以上を有するものであるこ
とが必要とされる。
このような曲げモーメントを必要とするのは、
本発明の断熱ボードがコンクリート打込み型枠の
少なくとも一方の型枠として使用された場合、コ
ンクリートの側圧に充分耐え得るものでなければ
ならないからである。
本発明の断熱ボードがコンクリート打込み型枠の
少なくとも一方の型枠として使用された場合、コ
ンクリートの側圧に充分耐え得るものでなければ
ならないからである。
以上のようにして構成される本発明の断熱ボー
ドをコンクリート打込み型枠パネル構造の少なく
とも一方の型枠として使用する場合には、通常の
コンクリート打込み型枠パネルとして相対峙して
並設する2つの型枠(コンパネ材)を仮設補強
材、例えばバタ材にて固定し、両型枠間にコンク
リート打込み空間を形成せしめるにあたつて、少
なくとも一方の型枠としてコンパネ材を使用する
ことなく、本発明の断熱ボードをそのまま使用す
る。
ドをコンクリート打込み型枠パネル構造の少なく
とも一方の型枠として使用する場合には、通常の
コンクリート打込み型枠パネルとして相対峙して
並設する2つの型枠(コンパネ材)を仮設補強
材、例えばバタ材にて固定し、両型枠間にコンク
リート打込み空間を形成せしめるにあたつて、少
なくとも一方の型枠としてコンパネ材を使用する
ことなく、本発明の断熱ボードをそのまま使用す
る。
したがつて、従来方法に比較し余分なコンパネ
材をなんら使用することなく、又ボードの変形も
生じずコンクリートの硬化とともに本発明の断熱
ボードがコンクリートに接着され、良好な断熱壁
を一体的に形成することが可能となるものであ
る。
材をなんら使用することなく、又ボードの変形も
生じずコンクリートの硬化とともに本発明の断熱
ボードがコンクリートに接着され、良好な断熱壁
を一体的に形成することが可能となるものであ
る。
ついで断熱ボード1は、第2図に示すように、
型枠に要求される入隅部Hあるいは出隅部Gの形
状にしたがつて、切断する。
型枠に要求される入隅部Hあるいは出隅部Gの形
状にしたがつて、切断する。
d,e,fは折曲線であり、A辺はA′辺に、
B点はB′点にC辺はC′辺に当接するように折曲す
る。e線、f線の図面手前側の面、d線の図面背
面側の面には、第1図に示すように、各線にした
がつたV字型からなる溝部7を設ける。溝部7
は、面材3および断熱層2を削除して形成する
が、面材を片面しか設けない断熱ボードの当該面
に溝部を設けるときは断熱層2のみを削除するこ
ととなる。溝部7の角度θは、形成する隅部(コ
ーナー部)の角度より小さい方が望ましく、その
場合溝部を形成する断熱層2、面材3の両面から
当接して互いに反発しあうことで、密着し、かつ
強固なコーナー部を形成することが可能となる。
B点はB′点にC辺はC′辺に当接するように折曲す
る。e線、f線の図面手前側の面、d線の図面背
面側の面には、第1図に示すように、各線にした
がつたV字型からなる溝部7を設ける。溝部7
は、面材3および断熱層2を削除して形成する
が、面材を片面しか設けない断熱ボードの当該面
に溝部を設けるときは断熱層2のみを削除するこ
ととなる。溝部7の角度θは、形成する隅部(コ
ーナー部)の角度より小さい方が望ましく、その
場合溝部を形成する断熱層2、面材3の両面から
当接して互いに反発しあうことで、密着し、かつ
強固なコーナー部を形成することが可能となる。
この実施例では、出隅部G、入隅部Hの非コン
クリート打設面側、の角度はともに、90゜の角度
からなるため、θは90゜より若干小さい角度とす
ることが望ましい。ついで溝部7が、折曲したと
き内側となるように折曲して、第3図に示すよう
な組立てた型枠パネル8を得る。同様に断熱ボー
ドを切断切欠して、第4図、第5図に示すような
型枠パネル9,10を得る。
クリート打設面側、の角度はともに、90゜の角度
からなるため、θは90゜より若干小さい角度とす
ることが望ましい。ついで溝部7が、折曲したと
き内側となるように折曲して、第3図に示すよう
な組立てた型枠パネル8を得る。同様に断熱ボー
ドを切断切欠して、第4図、第5図に示すような
型枠パネル9,10を得る。
11は型枠パネル9の梁底、12は同壁であ
る。出隅部Gでは、コンクリート接着面側の面材
3および断熱層2に90゜より若干小さい角度から
なるV字型の溝部7を折曲線にしたがつて形成
し、入隅部Hでは、コンクリート接着面と反対側
面の面材3および断熱層2に90゜より若干小さい
角度からなるV字型の溝部7を折曲線にしたがつ
て形成し、各々隅部を形成する。
る。出隅部Gでは、コンクリート接着面側の面材
3および断熱層2に90゜より若干小さい角度から
なるV字型の溝部7を折曲線にしたがつて形成
し、入隅部Hでは、コンクリート接着面と反対側
面の面材3および断熱層2に90゜より若干小さい
角度からなるV字型の溝部7を折曲線にしたがつ
て形成し、各々隅部を形成する。
13はセパレータ位置ずれ防止用当木、14は
フオームタイ締付当木、15はスラブ型枠、16
はヨコバタ、17はパイプであり、これらにより
型枠パネル9,10を位置決め固定する。対峙し
て固定する型枠はともに、この実施例に係る断熱
ボード兼用の型枠でも、一方は従来のコンパネを
用いてもよい。また溝部7の形成は工場で行なつ
ても現場で行なつてもよい。
フオームタイ締付当木、15はスラブ型枠、16
はヨコバタ、17はパイプであり、これらにより
型枠パネル9,10を位置決め固定する。対峙し
て固定する型枠はともに、この実施例に係る断熱
ボード兼用の型枠でも、一方は従来のコンパネを
用いてもよい。また溝部7の形成は工場で行なつ
ても現場で行なつてもよい。
第4図I部に示すスラブ型枠15を固定する当
木18と型枠パネル9端部の固定には、第6図に
示すような固定具19を使用する。固定具は全体
として略逆S字状よりなり、両端に折曲する端部
20,21を有する。端部先端は逆端側に折曲
し、端部20,21は連結面22により連結す
る。端部20,21の先端は連結面22と平行よ
りもやや連結面22側に折曲しており、第6図に
示すように、型枠パネル9、当木18に固定した
とき、型枠パネル9に食い込み、強固に固定され
る。
木18と型枠パネル9端部の固定には、第6図に
示すような固定具19を使用する。固定具は全体
として略逆S字状よりなり、両端に折曲する端部
20,21を有する。端部先端は逆端側に折曲
し、端部20,21は連結面22により連結す
る。端部20,21の先端は連結面22と平行よ
りもやや連結面22側に折曲しており、第6図に
示すように、型枠パネル9、当木18に固定した
とき、型枠パネル9に食い込み、強固に固定され
る。
型枠パネル相互の接続は、基本的に隅部は避け
て行ない、第7図a、第7図bに示すような両端
に係止爪24を有する固定具23を両型枠パネル
間にまたがつて打込み、係止爪24の係止力で固
定する。
て行ない、第7図a、第7図bに示すような両端
に係止爪24を有する固定具23を両型枠パネル
間にまたがつて打込み、係止爪24の係止力で固
定する。
そこで、型枠パネル間にコンクリートを打設し
養生後、パイプ、当木等を除去し、断熱材を固定
したコンクリート面を得る。
養生後、パイプ、当木等を除去し、断熱材を固定
したコンクリート面を得る。
(ト) 発明の効果
したがつて、この発明では隅部は型枠パネルを
折曲して形成されるので、釘の必要数は減少し、
当木数も減少し、当木のずれ、隅部のずれを減少
することができ、コンクリート打設の不良等の問
題点を解決することが可能となる。
折曲して形成されるので、釘の必要数は減少し、
当木数も減少し、当木のずれ、隅部のずれを減少
することができ、コンクリート打設の不良等の問
題点を解決することが可能となる。
また、同材質間の接合、異質材との接合も可能
な型枠パネルを提供する。
な型枠パネルを提供する。
第1図はこの発明の実施例に使用する断熱ボー
ドの断面図、第2図は同展開図、第3図は同組立
状態の斜視図、第4図、第5図は実施例の断面
図、第6図、第7図a、第7図bはこの発明の実
施例に係る固定具の斜視図、第8図、第9図、第
10図は従来例図である。 1…断熱ボード、2…断熱層、3…面材、7…
溝部、20,21…端部、22…連結面、24…
係止爪、19,23…固定具、G…出隅部、H…
入隅部。
ドの断面図、第2図は同展開図、第3図は同組立
状態の斜視図、第4図、第5図は実施例の断面
図、第6図、第7図a、第7図bはこの発明の実
施例に係る固定具の斜視図、第8図、第9図、第
10図は従来例図である。 1…断熱ボード、2…断熱層、3…面材、7…
溝部、20,21…端部、22…連結面、24…
係止爪、19,23…固定具、G…出隅部、H…
入隅部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 合成樹脂フオームからなる断熱層表面に面材
を積層することで断熱ボードを形成するとともに
合成樹脂フオームに断熱ボードの強度メンバーと
なりうる程度の強度を与えてなる断熱ボードを、
コンクリート打込み用型枠兼用断熱ボードとして
型枠施工するにあたり、出隅部にはコンクリート
接着面側の面材および断熱層、又は断熱層に出隅
部角部にしたがつて、溝部非形成面の面材までは
切断することなく溝部を形成し、入隅部にはコン
クリート接着面とは反対面側の面材および断熱
層、又は断熱層に入隅部角部にしたがつて、溝部
非形成面の面材までは切断することなく溝部を形
成し、一体一連のまま溝部形成面側が内側となる
ように折曲げ、各隅部にしたがつて位置決め固定
することを特徴とする型枠兼用断熱ボードを用い
るコンクリート打込み型枠パネル施工方法。 2 溝部が隅部の角度に比し小さい角度をもつた
溝である特許請求の範囲第1項記載の型枠兼用断
熱ボードを用いるコンクリート打込み型枠パネル
施工方法。 3 合成樹脂フオームからなる断熱層表面に面材
を積層することで断熱ボードを形成するとともに
合成樹脂フオームに断熱ボードの強度メンバーと
なりうる程度の強度を与えてなる断熱ボードの端
部に係止する先端は逆端側に折曲する端部と、断
熱ボード端部側面に平行に固定する異種材質から
なる当木端部に係止するとともに、他端とは反対
方向に折曲する端部と、両端間を連結する連結面
とからなり、断熱ボードとの係止端部の折曲端
は、連結面と平行より連結面側に折曲することを
特徴とする型枠兼用断熱ボードを用いるコンクリ
ート打込み型枠パネル施工方法用固定具。 4 合成樹脂フオームからなる断熱層表面に面材
を積層することで断熱ボードを形成するとともに
合成樹脂フオームに断熱ボードの強度メンバーと
なりうる程度の強度を与えてなる断熱ボードの端
面と合成樹脂フオームからなる断熱層表面に面材
を積層することで断熱ボードを形成するとともに
合成樹脂フオームに断熱ボードの強度メンバーと
なりうる程度の強度を与えてなる断熱ボードの端
面とを当接し、両断熱ボード間にまたがつて、端
部に係止爪を有する固定具の係止爪を係止するこ
とで固定し、断熱ボードを連続することを特徴と
する型枠兼用断熱ボードを用いるコンクリート打
込み型枠パネル施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7402686A JPS62228564A (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 型枠兼用断熱ボ−ドを用いるコンクリ−ト打込み型枠パネル施工方法および同施工方法用固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7402686A JPS62228564A (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 型枠兼用断熱ボ−ドを用いるコンクリ−ト打込み型枠パネル施工方法および同施工方法用固定具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62228564A JPS62228564A (ja) | 1987-10-07 |
JPH0378901B2 true JPH0378901B2 (ja) | 1991-12-17 |
Family
ID=13535203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7402686A Granted JPS62228564A (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 型枠兼用断熱ボ−ドを用いるコンクリ−ト打込み型枠パネル施工方法および同施工方法用固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62228564A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018003333A (ja) * | 2016-06-29 | 2018-01-11 | 東急建設株式会社 | 型枠装置及びコンクリート構造体の構築方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0629357Y2 (ja) * | 1988-02-16 | 1994-08-10 | アキレス株式会社 | スラブ梁用型枠止め具 |
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1986
- 1986-03-31 JP JP7402686A patent/JPS62228564A/ja active Granted
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018003333A (ja) * | 2016-06-29 | 2018-01-11 | 東急建設株式会社 | 型枠装置及びコンクリート構造体の構築方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS62228564A (ja) | 1987-10-07 |
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