JP2009068313A - 断熱天井スラブ構築用型枠の構造及び断熱天井スラブの構築方法 - Google Patents

断熱天井スラブ構築用型枠の構造及び断熱天井スラブの構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】天井スラブの主要箇所への断熱性の付与を、天井スラブの構築と同時に作業性よく行うことができるようにする。
【解決手段】 天井スラブを構成する梁部3間の平板部1の下面に沿って設置された平板部型枠2に、この平板部型枠2と、梁部3区画する領域との境界に沿ってストッパ10を突設し、この平板部型枠2上に敷設された断熱板7に、ストッパ10に対応する箇所を切り欠いて形成した係止用切欠部11を設けておき、該係止用切欠部11と前記ストッパ10とを係合させることで、断熱板7の水平方向へのずれを防止した断熱天井スラブ構築用型枠の構造とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば保冷倉庫や冷凍倉庫など、高い断熱性が要求される建物の天井スラブの構築に用いられる断熱天井スラブ構築用型枠の構造及びこれを用いた断熱天井スラブの構築方法に関する。
従来、保冷倉庫に断熱性を付与するために、躯体の構築後、躯体の内側に合成樹脂発泡体製の断熱板を、スプライン(雇いざね)を介して相互に連結して取り付けることが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、冷蔵や冷凍倉庫の躯体構築後、躯体と内装材との間に連続気泡硬質ウレタンフォーム層を現場注入法により形成することも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平2−140584号公報 特開平10−281391号公報
しかしながら、上記従来の断熱施工は、いずれも躯体の構築後に行われることから、躯体工事と断熱工事を分けて行うことになり、作業効率が悪い問題がある。
ところで、建物の壁部への断熱性の付与のために、内側に断熱板をセットした壁型枠にコンクリートを流し込み、コンクリートの硬化と共に断熱板を壁部に付設してしまうことが行われている。このようにして断熱板を付設すると、躯体工事と断熱工事を同時に行うことができ、作業効率を向上させることができることから、これを天井スラブの構築に応用することが考えられる。
しかしながら、天井スラブの中で面積が広い主要な箇所は、梁部間に形成される平板部であり、この平板部は、広い平板部の下面に沿って水平に並べて設置された平板部型枠上に上部が開放された状態でコンクリートを打設するという、壁部とは全く異なる構築形態となる。このため、平板部型枠上に断熱板を敷き並べてコンクリートを打設したのでは、コンクリートの打設時に断熱板がずれやすい問題がある。平板部型枠の周囲には、梁部を区画する型枠が凹部を形成している。断熱板がずれると、この梁部となる凹部上へ突き出ることになり、構造上の欠陥を生じる原因となる。断熱板を平板部型枠上に固定すれば解決できるが、釘やボルトで固定したのでは、手間がかかると共に、断熱板を傷付けてしまい、断熱性能を低下させる原因となる。また、平板部型枠上に両面テープで止めることも考えられるが、確実性に欠け、また作業性も悪い問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、天井スラブの主要箇所への断熱性の付与を、天井スラブの構築と同時に作業性よく行うことができるようにすることを目的とする。
上記目的のために、本発明の第一は、天井スラブを構成する梁部間の平板部の下面に沿って設置された平板部型枠が、梁部を区画する領域との境界に沿って突設されたストッパを有しており、この平板部型枠上に複数枚の断熱板が敷設されていると共に、該断熱板の前記ストッパに対応する箇所が切り欠かれて係止用切欠部となっており、該係止用切欠部が前記ストッパと係合していることを特徴とする断熱天井スラブ構築用型枠の構造を提供するものである。
上記本発明の第一は、梁部の下面に沿って設置された梁部型枠上にも断熱板が載置されていること、
断熱板の下面に表面材が付設されていること、
断熱板の側端面に接続溝が形成されていると共に、相隣接する断熱板が、相対向する接続溝にスプラインが嵌め込まれて接続されていること
断熱板上に更に1又は2枚以上の追加の断熱板が重ねられている一方、下端がスプラインに取り付けられ、上端が最上段の断熱板上に突出した連結杆を用いて、各断熱板が連結されていること、
連結杆の先端側に、最上段の断熱板の上面を押さえ付けると共に、最上段の断熱板上に打設されるコンクリートと一体化される押え具が取り付けられていること、
をその好ましい態様として含むものである。
また、本発明の第二は、上記本発明の第一に係るいずれかの構造の断熱天井スラブ構築用型枠を構築し、当該断熱天井スラブ構築用型枠内にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化と共に、断熱板を天井スラブに付設することを特徴とする断熱天井スラブの構築方法を提供するものである。
そして、上記本発明の第二は、コンクリートの硬化後、断熱板を残して断熱天井スラブ構築用型枠を撤去し、断熱板が付設されていない梁部の側面と下面間へ跨って、断熱板の片面に金属の表面材が付設された複合断熱板を、断熱板を横断して形成された断面V字型の折り曲げ溝部分を介して断熱板側に折り曲げて付設することをその好ましい態様として含むものである。
本発明によれば、断熱板の係止用切欠部が、平板部型枠のストッパと係合していることで、この断熱板上へコンクリートを打設するときの断熱板のずれを防止することができる。また、断熱板は、係止用切欠部とストッパを係合させながら敷き並べるだけで設置できると共に、ストッパが断熱板を敷設する領域を区画していることにもなるので、作業が極めて容易である。断熱板の敷設後、断熱板上からコンクリートを打設して硬化させることで、断熱板が一体に平板部に付設された天井スラブを構築することができる。特に、天井スラブで最も面積の大きい主要な箇所は梁間の平板部であり、この平板部への断熱板の付設を天井スラブの構築と同時に行うことができるので、断熱板が付設された断熱天井スラブの施工を効率化することができる。
以下、図面に基づいて更に本発明を説明する。
図1は本発明に係る断熱天井スラブ構築用型枠の構造の一例を示す、図3におけるA−A断面図、図2は中間部を省略した図3におけるB−B断面図、図3は複合断熱板の敷設状態を示す平面図、図4は平板部型枠と複合断熱板の中間部を省略した拡大断面図、図5は図1に示される断熱天井スラブ構築用型枠内にコンクリートを打設した状態を示す断面図、図6は断熱天井スラブ構築用型枠の撤去後に行われる、複合断熱板の未付設箇所への付設作業の説明断面図、図7は断熱天井スラブの施行完了状態を示す断面図である。なお、本明細書において、天井スラブとは、大梁と小梁を含む梁部と、この梁部間に形成される平板部とによって構成される建物の天井部分(上階では床部分)をいう。また、図1〜図8において、同じ符号は同様の部材又は部位を示す。
図1及び図2に示されるように、平板部1の下面に沿って平板部型枠2が設置されており、この平板部型枠2に隣接して、梁部3を区画する梁部型枠4a,4bによって、梁部3を形成する領域が凹部として形成されている。梁部型枠4aは梁部3の側面に沿って設置され、梁部型枠4bは梁部3の下面に沿って設置されている。梁部3を形成する凹部は、図3からも明らかなように、平板部1(平板部型枠2)を囲んで形成されているものである。また、図1及び図2における左側の梁部3の下面に沿って設置された梁部型枠4bに連続して、壁部5を区画する壁部型枠6が設置されている。なお、図1及び図2において、平板部1、梁部3及び壁部5は、これらを形成する空間を示す。
平板部型枠2上には、断熱板7の片面に表面材8を付設した複合断熱板9が、表面材8を下にして複数枚並べて敷設されている。平板部型枠2上への複合断熱板9の敷設領域は、図3で斜線を付した領域で、平板部型枠2上の全面である。なお、図3においても、平板部1、梁部3及び壁部5は、これらを形成する空間を示す。
断熱板7としては、合成樹脂発泡板が好ましく、例えばポリスチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂などの押出発泡成形板又はビーズ発泡成形板を用いることができる。最も好ましくは、機械的強度及び断熱性に優れ、吸湿性が小さく、コンクリートとの接着性にも優れることから、ポリスチレンの押出発泡成形板である。
表面材8は、内装材として機能する、例えば金属、合成樹脂、木材などで構成することができる。この断熱板7の片面に表面材8を付設した複合断熱板9を使用すると、内装材の施工を省略することができる。具体的には、ガルバニウム鋼板、化粧鋼板、アルミニウム板、ケイ酸カルシウム板などを好ましく用いることができるが、これらの中でも、ノロが付着した場合にも拭き取り除去しやすく、しかも意匠性にも優れていることから、ガルバニウム鋼板が好ましい。しかし、別途内装材を取り付ける場合などにおいては、この複合断熱板9ではなく、表面材8のない断熱板7だけを用いることができる。従って、図示される例における複合断熱板9は、断熱板7単独に置き換えることもでき、本明細書の複合断熱板9は断熱板7と読み替えることができる。
図1及び図2から分かるように、平板部型枠2は、梁部3を区画する領域との境界に沿って突設されたストッパ10を有している。つまり、平板部型枠2の上面側外周縁に沿ってストッパ10が設けられている。ストッパ10は、例えば平板材を型枠2へ釘打ちすることで設けることができる。また、図4に明示されているように、平板部型枠2上に敷設された複合断熱板9のストッパ10に対応する下面側(表面材8側)が切り欠かれて係止用切欠部11となっており、ストッパ10と係止用切欠部11が係合している。表面材8は係止用切欠部11部分を除いた断熱板7の下面に付設されているため、熱橋防止にもなる。
更に説明すると、本例の複合断熱板9は、長方形をなし、長辺の長さが平板部1の幅とほぼ等しくなっており、各複合断熱板9の両短辺側の下面コーナー部がストッパ10の断面形状に合わせた断面形状に切り欠かれて係止用切欠部11となっている。また、複合断熱板9は、長辺側の端面同士を突き合わせて並列されており、並列方向両末端の複合断熱板9の外側となった長辺側下面コーナー部も同様に切り欠かれて係止用切欠部11となっている。これらの係止用切欠部11(短辺側と長辺側の係止用切欠部11)は、それぞれ対応する位置の前記ストッパ10と係合しているものである。つまり、平板部型枠2上に敷設された複合断熱板9の集合体は、その外周下面側コーナー部に係止用切欠部11を有し、型枠2の外周縁に設けられたストッパ10と係合している。従って、上記複合断熱板9の集合体は、周囲をストッパ10によって押さえられ、水平方向にずれることが防止されているものである。
複合断熱板9は、継ぎ目の数を減らして断熱効果を高めることができるよう、本例のように、長辺の長さが平板部1の幅とほぼ等しくなっていることが好ましいが、長辺方向に複数に分割することもできる。この場合、分割されて両端に位置する複合断熱板9の外側の辺側に係止用切欠部11を設ければ、中間部の複合断熱板9への係止用切欠部11の形成は不要となる。
天井スラブの構築後の複合断熱板9の付設面積を減らすため、図1及び図2中の右側の梁部3のように、下面の全幅が室内空間に露出する梁部3の下面に沿って設置された梁部型枠4b上には、複合断熱板9を載置しておくことが好ましい。図1及び図2中の左側の梁部3のように、下側に壁部5が位置する梁部3の下面に沿って設置された梁部型枠4b上にも複合断熱板9を載置しておくことができるが、図示される例はこの部分への複合断熱板9の載置を省略したものとなっている。
梁部3の側面に沿って設置された梁部型枠4aの内側にも、表面材8を内側に向けて複合断熱板9を設けておくこともできる。しかし、梁部3の両側面に沿って設置された梁部型枠4a間には、通常セパレータ12が設置されるので、梁部型枠4aの内側に複合断熱板9を設けた場合、この複合断熱板9にセパレータ12を貫通させなければならなくなる。複合断熱板9にセパレータ12を貫通させると、複合断熱板9の断熱性能が低下してしまうことから、この部分へは、後述するように、断熱天井スラブ構築用型枠の撤去後に複合断熱板9を付設することが好ましい。
なお、図示はされていないが、平板部型枠2は適宜の支持手段により支持されているものである。また、図1及び図2において、13は平板部配筋、14は梁部配筋である。
次に、上述の構造の断熱天井スラブ構築用型枠を用いた断熱天井スラブの構築方法について説明する。
まず、図1〜図4で説明したような構造の断熱天井スラブ構築用型枠を構築する。設置した複合断熱板9間の継ぎ目にはテープなどを貼ってシールし、ノロの侵入を防止しておくことが好ましい。その後、当該型枠内にコンクリートを打設し、天井スラブを構成する平板部1及び梁部3にコンクリートを充填する。また、通常、同時に壁部5や柱部15(図3参照)にもコンクリートを充填し、これらと一体に天井スラブを構築する。
コンクリートを打設して充填した状態が図5に示される状態である。この状態で必要期間養生を行い、コンクリートを硬化させ、コンクリートと複合断熱板9を一体化させる。
コンクリートを硬化させた後、コンクリートと一体に接着された複合断熱板9を残して断熱天井スラブ構築用型枠を撤去する。この撤去により、図6に示されるように、平板部1の下面と、一部の梁部3(図中右側の梁部3)の下面に複合断熱板9が付設された状態の天井スラブを得ることができる。
断熱天井スラブ構築用型枠の撤去後、図6に示されるように、複合断熱板9の未付設箇所である、梁部3の側面と一部の梁部3の下面(図中左側の梁部3)とに複合断熱板9を付設する。また、同時に壁部5にも複合断熱板9の付設を行う。
上記天井スラブ構築後の複合断熱板9の付設は、複合断熱板9の断熱板7側の表面に接着剤を塗布してコンクリート面へ押し付けることで行うことができる。
天井スラブ構築後の複合断熱板9の付設に際しては、図6中右側に示される複合断熱板9の付設状態のように、天井スラブの構築時に梁部3の下面へ一体的に付設された複合断熱板9の側端面と、これから付設する複合断熱板9の断熱板7側の対応箇所とに、接続溝16,16を形成しておき、この接続溝16,16にスプライン17を嵌め込むことによる連結を併用することができる。スプライン17による連結を併用することで、複合断熱板9,9間の継ぎ目に沿った熱のリークを抑制すると共に、付設状態をより安定させることができる。スプライン17としては、例えば微発泡や非発泡の合成樹脂板、木板などを用いることができる。
また、図6中左側に示される複合断熱板9の付設状態のように、屈曲性のある金属の表面材8を有する複合断熱板9を用い、断熱板7を横断して形成された断面V字型の折り曲げ溝18部分を介して、複合断熱板9をその断熱板7側に折り曲げて付設することもできる。このようにすると、1枚の複合断熱板9を梁部3の側面と底面とに跨って付設することができ、作業性を向上させることができる。
天井スラブ構築後の複合断熱板9の付設に際しては、天井スラブの構築時に平板部1の下面に付設された複合断熱板9の係止用切欠部11を、断熱板7と同じ断熱材料や他の断熱材料で埋めたり、係止用切り欠き部11部分に、梁部3の側面に付設される複合断熱板9の端部を差し込むことが好ましい。また、複合断熱板9同士の付き合わせ部となるコーナー部は入隅コーナー材19aや出隅コーナー材19bで覆っておくことが好ましい。
天井スラブ構築後の複合断熱板9の付設を行い、施行が完了した断熱天井スラブの状態が図7に示される状態である。図7に示される断熱天井スラブでは、天井スラブの構築時に平板部1の下面に付設された複合断熱板9の係止用切欠部11に、梁部3の側面に付設された複合断熱板9の端部が差し込まれている。
以上のようにして複合断熱板9を付設すると、主要な箇所への複合断熱板9の付設を天井スラブの構築と同時に行うことができ、断熱天井スラブ構築の作業効率を向上させることができる。また、複合断熱板9を、大きく欠損させたり傷付けることなくなく付設することができ、得られる断熱性を高めることができる。
次に、追加の断熱板を用いて更に高度の断熱性を得る場合について説明する。
図8は、追加の断熱板を重ねて断熱性を高めた状態を示す断面図である。
図8に示されるように、平板部型枠2上に敷設された複合断熱板9上には、更に追加の断熱板7’が積み重ねられている。また、相隣接して敷設された複合断熱板9,9間の付き合わせ面(図1〜図4で説明した例においては、複合断熱板9の長辺側の側端面)には、それぞれ対向する位置に接続溝16,16が形成されており、この接続溝16,16にスプライン17が嵌め込まれて連結されている。スプライン17は、図6で説明したものと同様のものである。
上記スプライン17には、ボルトなどの連結杆20の下端が取り付けられている。この連結桿20の上端は、積み重ねられた断熱板7’上に突出しており、この連結杆20の突出部分に押え具21が取り付けられて、スプライン17との間に断熱板7,7’を挟み込んでいる。天井スラブ構築時には、上側の断熱板7’上にコンクリートが打設され、断熱板7’がコンクリートと接着されるが、連結杆20によって複合断熱板9と断熱板7’が連結されているので、複合断熱板9と断熱板7’を一体としてコンクリートと接着して付設することができる。また、押え具21もコンクリートと一体化されることで、複合断熱板9と断熱板7’の取り付け状態を一層強固なものとすることができる。押え具21は、コンクリートから離脱しにくくするため、左右方向に突出した部分を有する形状とすることが好ましい。
図8に示される例では、複合断熱板9上に積み重ねられる断熱板7’は1枚であるが、2枚以上を積み重ねることもできる。連結杆20は、通常、相隣接する断熱板7’,7’間の付き合わせ部分を介して最上段の断熱板7’上に突出させるが、これによって継ぎ目に隙間が生じる場合には、この隙間を現場発泡のポリウレタンやシリコーン樹脂の注入などにより塞いでおくことが好ましい。また、複合断熱板9上に積み重ねられる断熱板7’の継ぎ目位置を連結杆20の突出位置からずらし、断熱板7’に孔を形成して連結杆20を突出させるようにすると、上記ポリウレタンやシリコーン樹脂注入の手間を省くことができる。なお、追加の断熱板7’を積み重ねない場合でも、接続溝16,16を設けてスプライン17を嵌め込んで連結し、更に連結杆20と押え具21を設けて、複合断熱板9の取り付け状態を安定させることもできる。
本発明に係る断熱天井スラブ構築用型枠の構造の一例を示す、図3におけるA−A断面図である。 中間部を省略した図3におけるB−B断面図である。 複合断熱板の敷設状態を示す平面図である。 平板部型枠と複合断熱板の中間部を省略した拡大断面図である。 図1に示される断熱天井スラブ構築用型枠内にコンクリートを打設した状態を示す断面図である。 断熱天井スラブ構築用型枠の撤去後に行われる、複合断熱板の未付設箇所への付設作業の説明断面図である。 断熱天井スラブの施行完了状態を示す断面図である。 追加の断熱板を重ねて断熱性を高めた状態を示す断面図である。
符号の説明
1 平板部
2 平板部型枠
3 梁部
4a,4b 梁部型枠
5 壁部
6 壁部型枠
7 断熱板
7’ 断熱板
8 表面材
9 複合断熱板
10 ストッパ
11 係止用切欠部
12 セパレータ
13 平板部配筋
14 梁部配筋
15 柱部
16 接続溝
17 スプライン
18 折り曲げ溝
19a 入隅コーナー材
19b 出隅コーナー材
20 連結杆
21 押え具

Claims (8)

  1. 天井スラブを構成する梁部間の平板部の下面に沿って設置された平板部型枠が、梁部を区画する領域との境界に沿って突設されたストッパを有しており、この平板部型枠上に複数枚の断熱板が敷設されていると共に、該断熱板の前記ストッパに対応する箇所が切り欠かれて係止用切欠部となっており、該係止用切欠部が前記ストッパと係合していることを特徴とする断熱天井スラブ構築用型枠の構造。
  2. 梁部の下面に沿って設置された梁部型枠上にも断熱板が載置されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱天井スラブ構築用型枠の構造。
  3. 断熱板の下面に表面材が付設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の断熱天井スラブ構築用型枠の構造。
  4. 断熱板の側端面に接続溝が形成されていると共に、相隣接する断熱板が、相対向する接続溝にスプラインが嵌め込まれて接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の断熱天井スラブ構築用型枠の構造。
  5. 断熱板上に更に1又は2枚以上の追加の断熱板が重ねられている一方、下端がスプラインに取り付けられ、上端が最上段の断熱板上に突出した連結杆を用いて、各断熱板が連結されていることを特徴とする請求項4に記載の断熱天井スラブ構築用型枠の構造。
  6. 連結杆の先端側に、最上段の断熱板の上面を押さえ付けると共に、最上段の断熱板上に打設されるコンクリートと一体化される押え具が取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の断熱天井スラブ構築用型枠の構造。
  7. 請求項1〜6のいず入れか1項に記載の構造の断熱天井スラブ構築用型枠を構築し、当該断熱天井スラブ構築用型枠内にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化と共に、断熱板を天井スラブに付設することを特徴とする断熱天井スラブの構築方法。
  8. コンクリートの硬化後、断熱板を残して断熱天井スラブ構築用型枠を撤去し、断熱板が付設されていない梁部の側面と下面間へ跨って、断熱板の片面に金属の表面材が付設された複合断熱板を、断熱板を横断して形成された断面V字型の折り曲げ溝部分を介して断熱板側に折り曲げて付設することを特徴とする請求項7に記載の断熱天井スラブの構築方法。
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