JP2005296338A - サービスカート - Google Patents

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Kiichi Ueda
貴一 上田
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Abstract

【課題】第1に、飲食物の食器を、形状,大きさ,数量等の制限なく、自由に加熱や保温でき、第2に、一般的トレイが使用され、又、レイアウトも自由化し、更に、トレイ上に邪魔な突起物が存しないと共に、第3に、飲食物の食器が効果的に加熱や保温され、第4に、加熱や保温を要しない飲食物の食器が、加熱や保温されてしまうこともない、サービスカートを提案する。
【解決手段】このサービスカート9は、飲食物A,Cの提供サービスに供される。そして、上下多段に収納された棚板11に、発熱体12が組み込まれており、棚板11上に載せられたトレイ13について、発熱体12上のエリアに置かれ位置した食器B内の飲食物Aのみが、加熱や保温される。又、発熱体12について、面状ヒーターや遠赤アルマイト処理が採用されており、トレイ13について、セパレータ23が採用されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、サービスカートに関する。例えば、航空機の機内,社員食堂,病院,療養施設、福祉施設等において、飲食物の提供サービスに供される、サービスカートに関する。
《図面について》
図6,図7,図8は、この種従来例のサービスカートの説明に供する。そして図6の(1)図は、全体の斜視図、(2)図は、そのトレイ,食器等の1例の斜視図である。
図7は、そのトレイ,食器等を示す。そして、図7の(1)図,(2)図,(3)図は、その1例を示し、(1)図は、トレイの平面図、(2)図は、加熱や保温する食器が置かれた状態の斜視図、(3)図は、各食器が置かれた状態の斜視図である。図7の(4)図,(5)図,(6)図は、他例を示し、(4)図は、トレイの平面図、(5)図は、加熱や保温する食器が置かれた状態の斜視図、(6)図は、各食器が置かれた状態の斜視図である。図8は、全体の側断面図である。
《従来技術》
この種のサービスカート1は、図6の(1)図,図8に示したように、箱状をなし飲食物A,Cが収納されると共に、ドア2と車輪3を備えており、手で押して移動,搬送され、もって飲食物A,Cの提供サービスに供される。
そして、飲食物A,Cを単に運搬するタイプのものに加え、最近は、冷却装置4やヒーター等の発熱体5を搭載して、飲食物A,Cを冷却や保冷すると共に、飲食物Aを加熱や保温するタイプのものも、増加している。
後者のタイプのサービスカート1は、トレイ6が、出し入れ可能な棚として内部に上下多段に収納保持されると共に、図7に示したように各トレイ6に、それぞれ発熱体5が部分的に組み込まれており、もって、このようなトレイ6の発熱体5上に置かれた食器B内の飲食物Aを、加熱や保温するようになっている。
なお、図中7はコントロール部であり、Aは加熱や保温を要する飲食物、Bはその食器であり、Cは加熱や保温を要しない飲食物、Dはその食器であり、Eは冷気である。
《先行技術文献情報》
ところで、このような従来例のサービスカート1としては、例えば次の特許文献1,特許文献2に示されたものが挙げられる。
特開2001−169836号公報 特開2001−346635号公報
ところで、このようなこの種従来例のサービスカート1については、次の問題が指摘されていた。
《第1の問題点について》
第1に、加熱や保温する飲食物Aや食器Bの形状,大きさ,数量等が制限される、という問題が指摘されていた。
これらについて更に詳述すると、この種従来例のサービスカート1において、そのトレイ6は、上述したように、棚板兼用で使用されると共に、ヒーターつまり発熱体5が組み込まれている。そして発熱体5は、図7の(1)図,(4)図に示したように、加熱や保温を要する飲食物Aが入れられた特定の食器Bが置かれる部分に、その食器Bの底面とほぼ同形状,同面積で、1個,2個等の単数個又は少数個、組み込まれていた。
そこで、図7の(2)図,(5)図に示したように、このような発熱体5により、その上に置かれる食器Bの形状,大きさ,数量等が制限されてしまい、結局、加熱や保温を要する飲食物Aの形状,大きさ,数量等が制限されていた。
すなわち、加熱や保温を要する飲食物Aについて、例えば数的に、御飯と味噌汁は加熱できるが、煮付け,照焼,茶碗蒸し等は加熱できないとか、パンとコーヒーは加熱できるが、スープ,グラタン,ムニエル等は加熱できない、という問題があった。
又、例えば形状,大きさ的に、めん類,丼物,パスタ,ステーキ等は、スペースを取り加熱できない、という問題もあった。更に、例え加熱できたとしても、その形状,大きさが小さく規制される、という問題もあった。例えば、ステーキ,すき焼きを加熱する場合、必然的に小さなボリュームとなっていた。
このように、この種従来例のサービスカート1では、トレイ6に組み込まれた発熱体5の形状,大きさ,数量により、加熱,保温を要する飲食物Aや食器Bの形状が限定され、大きさも一定以下に小さく規制され、数量も限られる等々、自由度が大きく制限される、という問題が指摘されていた。
《第2の問題点について》
第2に、一般的なトレイが使用できず、又、トレイ6上で飲食物A,Cのレイアウトが制限され、更に、発熱体5やその周囲のストッパ8が邪魔になる、等々の問題も指摘されていた。
これらについて更に詳述すると、この種のサービスカート1では、まず、図7の(1)図,(4)図に示したように、発熱体5が組み込まれた特殊な専用トレイ6を使用しなければならず、一般的なトレイは使用できず、汎用性やコスト面に問題があった。
又、このトレイ6上では、発熱体5の組み込み位置にて、図7の(2)図,(3)図,(5)図,(6)図等に示したように、各飲食物A,Cのレイアウトが制限されていた。例えば、発熱体5が左側前後に2個組み込まれ、それぞれに、加熱や保温を要する飲食物Aたる御飯と味噌汁の食器Bが置かれた場合、御飯と味噌汁の位置関係が固定化すると共に、残りの右側のスペースに加熱や保温を要しない飲食物Cの食器Dが必然的に置かれる等、トレイ6上の配置が制限され、レイアウトが自由でなかった。例えば、御飯と味噌汁を好きな位置に置きずらく、人により使い勝手が悪くなることもあった。
更に発熱体5は、通常、図7の各図に示したように、ヒーターを内蔵したパッド部が、周囲のトレイ6面より段差を介し高く位置すると共に、周囲にストッパ8がリブ状に立設されており、もってストッパ8が、発熱体5上に置かれた飲食物Aの食器Bが発熱体5上からずれないように、保持していた。
しかしながら、このように高く位置する発熱体5やストッパ8等の突起物が、飲食物A,Cの飲食に際し、邪魔になることが多々あった。特に、この種のサービスカート1は、病院,療養施設,福祉施設等で使用されることも多く、病人,高齢者,年少者向けの使用に不安がある、との指摘があった。
《本発明について》
本発明のサービスカートは、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものである。
そして、この種のサービスカートでは初めて、上下多段に棚板を収納してトレイを載せると共に、棚板に発熱体を組み込んで所定エリア全体を加熱するようにし、もってトレイ上で、加熱や保温を要する飲食物の食器をこのエリア内に置くこと、を特徴とする。
そこで本発明は、第1に、飲食物の食器を、形状,大きさ,数量等の制限なく自由に加熱や保温でき、第2に、一般的トレイが使用され、又、レイアウトも自由化し、更に、トレイ上に邪魔な突起物が存しない、サービスカートを提案すること、を目的とする。
更に、発熱体に面状ヒーターや遠赤アルマイト処理を採用したことにより、第3に、飲食物の食器が効果的に加熱や保温されるようになる、サービスカートを提案すること、を目的とする。
又、トレイについて、セパレータを採用したことにより、第4に、加熱や保温を要しない飲食物の食器が、加熱や保温されてしまうこともない、サービスカートを提案すること、を目的とする。
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については次のとおり。
請求項1のサービスカートは、飲食物の提供サービスに供される。そして、多段に収納された棚板に発熱体が組み込まれており、該棚板上のトレイについて、該発熱体のエリアに位置した食器内の飲食物のみが加熱や保温されること、を特徴とする。
請求項2については次のとおり。請求項2のサービスカートは、請求項1において、箱状をなし飲食物が収納されると共に、ドアと車輪を備えており、飲食物の提供サービスに供される。
そして、内部に出し入れ可能に上下多段に収納保持された多数枚の該棚板と、該棚板の所定エリアに組み込まれた該発熱体と、該棚板上に載せられた該トレイと、該トレイ上に置かれ飲食物が入れられた複数個の該食器と、を有している。
そして該食器は、加熱や保温を要する飲食物が入れられ、該トレイを介し該発熱体のエリア内に位置するものと、加熱や保温を要しない飲食物が入れられ、該トレイを介し該発熱体上のエリア外に位置するものと、から成ること、を特徴とする。
請求項3については次のとおり。請求項3のサービスカートは、請求項2において、断熱パネル製よりなり、該ドアが、前面のみに1枚又は前後面に2枚設けられ、両側板の内面に、該棚板を保持するガイドレールが、左右で高さレベルを揃え対向して上下多段に固設されている。該棚板は、該トレイとほぼ同程度の大きさよりなる。該発熱体は、通電により発熱する面状ヒーターを備え方形状をなし、該棚板の一辺側に片寄って組み込まれている。
更に、該発熱体の発熱前に内部を冷却する冷却装置と、該発熱体や該冷却装置を制御するコントロール部と、該発熱体や該冷却装置への給電部と、を備えていること、を特徴とする。
請求項4については次のとおり。請求項4のサービスカートは、請求項2において、該発熱体は、芯材たる面状ヒーターが、金属製,耐熱樹脂製,又はFRP製の膜板層でサンドイッチされた構造よりなり、両面発熱可能となっていること、を特徴とする。
請求項5については次のとおり。請求項5のサービスカートは、請求項4において、該発熱体は、該膜板層として、外表面が遠赤アルマイト処理されたアルミ板が使用されており、遠赤外線を輻射可能となっていること、を特徴とする。
請求項6については次のとおり。請求項6のサービスカートは、請求項2において、更にセパレータが用いられている。そして該セパレータは、該トレイについて、加熱や保温を要する飲食物が入れられた該食器のエリアと、加熱や保温を要しない飲食物が入れられた該食器のエリアとを、仕切って断熱区画する縦板体よりなること、を特徴とする。
請求項7については次のとおり。請求項7のサービスカートは、請求項6において、該セパレータは、該トレイ上に置かれる枠体にて保持されること、を特徴とする。
請求項8については次のとおり。請求項8のサービスカートは、請求項6において、該セパレータは、上位の該棚板の下面に着脱自在に取付けられて、下位の該トレイ上に向け垂下されていること、を特徴とする。
《作用について》
本発明のサービスカートは、このようになっているので、次のようになる。
(1)まず、飲食物が入れられた複数個の食器が、トレイ上に置かれる。その際、加熱や保温を要する飲食物の食器は、事後にサービスカートに収納された際に発熱体上のエリアに位置するように、加熱や保温を要しない飲食物の食器は、発熱体上を除くエリアに位置するように置かれる。
(2)次に、飲食物の食器が置かれた各トレイが、サービスカートに収納される。サービスカートは、断熱パネル製の箱状をなし、ドアと車輪を備えており、両側板内面にガイドレールが対向して上下多段に固設され、もって多数枚の棚板が収納保持されている。
(3)そして各トレイは、各棚板上に載せられる。棚板には、一辺側に片寄って、所定エリアに発熱体が組み込まれており、発熱体は、面状ヒーターを備え方形状をなす。そして、トレイ上の加熱や保温を要する飲食物の食器は、棚板の発熱体上のエリアに位置し、加熱や保温を要しない飲食物の食器は、棚板の発熱体上を除くエリアに位置する。
(4)それから、サービスカートは移動,搬送,保管されるが、その際、通電制御される冷却装置にて内部が冷却される。
(5)そして事後、サービスカートは、発熱体が通電制御されて発熱し、発熱体上のエリアの食器内の飲食物が、加熱や保温される。
(6)それから、飲食物の食器が置かれたトレイは、サービスカートから取り出されて、飲食物の提供サービスに供される。
(7)さてそこで、本発明のサービスカートによると、次のようになる。
第1に、棚板に発熱体が組み込まれており、発熱体上のエリアを広く全体的に加熱し、もって、トレイ上の加熱や保温を要する飲食物の食器が、そのエリア内に位置する方式よりなる。
そこで、加熱や保温を要する飲食物そして食器は、サービスカートに収納された際そのエリア内に収まる限り、形状,大きさ,数量等が制限されず、色々な形や大きさのものが必要な数だけ、加熱や保温可能となる。
第2に、特殊な専用トレイではなく、一般的なトレイが使用される。又、飲食物の食器を、トレイ上のそれぞれのエリア内で、レイアウト制限なく自由に配置できるようになる。更に、トレイ上に突起物がないので、病人,高齢者,年少者等の飲食にも適している。
第3に、発熱体は、面状ヒーターが膜板層でサンドイッチされた構造よりなり、両面発熱される。膜板層としては、例えば、外表面が遠赤アルマイト処理されたアルミ板が使用され、遠赤外線を輻射可能となる。
そして、各棚板のこのような発熱体間に、加熱や保温を要する飲食物の食器が配されるので、上下両方向からの熱伝導,伝達,対流によって、飲食物の食器は、短時間で効果的に加熱や保温され、更に、遠赤外線の照射によって、より効果的に芯から加熱や保温される。
第4に、セパレータが併用されており、トレイ上の加熱や保温を要する飲食物の食器のエリアと、加熱や保温を要しない飲食物の食器のエリアとを、断熱区画している。
そこで、発熱体や加熱や保温を要する飲食物の食器のエリアからの熱、特に対流が遮断され、もって、加熱や保温を要しない飲食物の食器の加熱や保温が、防止される。
《本発明の特徴》
本発明のサービスカートは、このように、上下多段に棚板を収納してトレイを載せると共に、棚板に発熱体を組み込んで所定エリア全体を加熱するようにし、もってトレイ上で、加熱や保温を要する飲食物の食器をこのエリア内に置くこと、を特徴とする。
そこで本発明は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、飲食物の食器を、形状,大きさ,数量等の制限なく、自由に加熱や保温できるようになる。
すなわち、本発明のサービスカートでは、棚板の発熱体のエリア内に、トレイ上の加熱や保温を要する飲食物の食器を位置させる。そこで、加熱や保温を要する飲食物そして食器が、前述したこの種従来例のように、特定の形状,大きさ,数量等に制限されなくなり、自由度が大幅に向上する。
《第2の効果》
第2に、一般的トレイが使用され、又、レイアウトの自由化し、更に、トレイ上に邪魔な突起物が存しない。
すなわち、本発明のサービスカートでは、まず、前述したこの種従来例のように、発熱体が組み込まれた特殊な専用トレイではなく、一般的なトレイが使用され、汎用性,コスト面に優れている。
又、棚板の発熱体のエリア内において加熱や保温を要する飲食物の食器を、又、発熱体のエリア外において加熱や保温を要しない飲食物の食器を、それぞれ、トレイ上でレイアウト制限なく自由に配置することができる。前述したこの種従来例のように、飲食物の食器が好きな位置に置けず、使い勝手が悪くなるようなことはない。
更に、前述したこの種従来例のように、トレイ上に発熱体やストッパ等の突起物が存する訳ではなく、病院,療養施設,福祉施設等での使用にも適している。
《第3の効果》
第3に、飲食物の食器が、効果的に加熱や保温される。すなわち、本発明のサービスカートでは、発熱体について、面状ヒーター更には遠赤アルマイト処理を採用してなる。そこで、加熱や保温対象の食器内の飲食物が、上下からの熱の伝導,伝達,対流,更には輻射によって、短時間のうちに芯から加熱や保温されるようになる。
《第4の効果》
第4に、加熱や保温を要しない飲食物の食器は、加熱防止され保温防止される。すなわち、本発明のサービスカートでは、トレイについて、加熱や保温を要する飲食物の食器のエリアと、加熱や保温を要しない飲食物の食器のエリアとを、区画断熱するセパレータを採用してなる。そこで、加熱や保温を要しない飲食物の食器が、加熱や保温されてしまうことは、防止される。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
《図面について》
以下、本発明のサービスカートを、図面に示した発明を実施するための最良の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,図3,図4,図5等は、本発明を実施するための最良の形態の説明に供する。
そして図1は、全体の斜視図であり、図2は、要部の正断面説明図である。図3は、そのトレイ,食器,セパレータ等を示し、(1)図は、1例の斜視図、(2)図は、他例の平面図である。
図4の(1)図は、棚板の斜視図、(2)図は、トレイの斜視図である。図5は、セパレータを示し、(1)図は、第1例の斜視図、(2)図は、第2例の斜視図、(3)図は、第3例の斜視図、(4)図は、第4例の正断面図である。
《サービスカート9について》
まず、図1を参照しつつ、サービスカート9の概略を説明する。このサービスカート9は、加熱保温タイプよりなり、箱状をなし飲食物A,Cが収納されると共に、ドア2と車輪3を備えており、手で押して移動,搬送され、もって飲食物A,Cの提供サービスに供される。ドア2は、前面のみに1枚、又は前後面に2枚設けられている。
そして更に、ガイドレール10,棚板11,発熱体12,トレイ13,冷却装置4,コントロール部7,給電部14等を備えている。
このようなサービスカート9について、更に詳述する。このサービスカート9は、例えば航空機の機内,社員食堂,病院,療養施設,福祉施設,その他において、乗客,患者,高齢者,年少者,その他に対し、飲食物A,Cの提供サービスを行うために使用される。なお、この提供サービスは、乗務員,看護者,給仕人,その他の人を介し、又はセルフサービスで行われる。
そしてサービスカート9は、天板15,側板16,床板17,ドア2等を備えた筐体よりなり、床板17の四隅下に、車輪3が付設されている。なお図示例は、前後にドア2を備えたタイプよりなるが、図示例によらず、前面のドア2のみが用いられると共に、背面がリア板で閉鎖されたタイプも考えられる。
天板15,側板16,床板17,ドア2等は、それぞれ、アルミその他の軽金属製の表面間に、芯材として断熱材が介装された断熱パネル製よりなり、これらが、縦横つまり上下,左右,前後等に骨組として配されたアルミその他の軽金属製のコーナー型材に、組み付けられている。
そして、このサービスカート1は、飲食物A,Cを単に収納,運搬するだけではなく、発熱体12や冷却装置4を搭載しており、収納された飲食物A,Cを、適宜、冷却や保冷そして加熱や保温する。
代表的パターンとしては、サービスカート9の移動,運搬,保管中は、冷却装置4にて飲食物A,Cが冷却や保冷され、事後の飲食物A,Cの提供サービスに際し、発熱体12にて飲食物Aが予め加熱や保温される。
又、加熱や保温のパターンとしては、単に加熱調理されるのみか、加熱調理されると共に事後保温されるか、予め加熱調理されていたものが保温されるか、予め加熱調理されていたものが更に加熱調理されるか、等々各種のパターンが考えられる。
冷却装置4は、サービスカート9の下部に配設され、例えば、脱着可能にユニット化されたヒートポンプ式よりなり、付設されたファンにて冷気Eを循環させて、サービスカート9内部を強制冷却する(図8も参照)。例えば、発熱体12の発熱前において、内部に収納された飲食物A,Cを冷却する。つまり、単に冷却したり、チルド状態に冷却したり、チルド状態とされたものをそのまま冷却保持する。
給電部14は、外部電源側のコネクタに接続されるコネクタ18と、内部配線と、内部配線側の接点端子と、冷却装置4側の接点端子と、棚板11側の接点端子19(図4の(1)図を参照)と、棚板11内の発熱体12への配線、等を備えている。そして電力を、冷却装置4や発熱体12に供給する。
コントロール部7は、このような冷却装置4や発熱体12を制御する。すなわちコントロール部7は、天板15付近に操作パネルを備えると共に、各種の通電パターンを記憶しており、操作パネルの操作により、選択されると共にタイマー制御された通電パターンにて、冷却装置4を駆動制御したり、発熱体12を発熱制御する。勿論、冷却装置4と発熱体12とは、経時選択的に駆動,発熱される。
サービスカート9は、概略このようになっている。
《棚板11について》
次に、図1,図2,図4の(1)図等を参照しつつ、棚板11について説明する。サービスカート9の内部には、棚板11が多数枚、出し入れ可能に上下多段に収納保持されている。すなわち、サービスカート9の両側板16の内面には、棚板11を保持するガイドレール10が、左右で高さレベルを揃え対向して上下多段に、上下間隔を存しつつ固設されている。図示例では、棚板11の両側端を挟持,係止するガイドレール10が、8段固設されている。
そして、このような左右の各ガイドレール10間に、それぞれ棚板11が、出し入れ自在な棚として上下多段に、図示例では8枚保持可能とされている。棚板11は、トレイ13とほぼ同程度の大きさ・面積・寸法よりなる。つまり、サービスカート9内部の水平面とほぼ同程度の、大きさ・面積・寸法よりなっている。
図示例の棚板11は、正方形や長方形の方形状のフレーム枠に、平板状の発熱体12が組み込まれた構造よりなる。発熱体12が組み込まれないスペースは、平板を組み付けて閉鎖してもよいが、図示例では空間Sとなっている。空間Sの機能は、軽量化と冷気E循環の促進にある。
又、棚板11には、接点端子19が付設されており、図示例の接点端子19は、棚板11の後側中央に付設され、サービスカート9側の中間前後仕切板(図示せず)に付設された接点端子に、接続されている。
棚板11は、このようになっている。
《発熱体12について》
次に、図1,図2,図4の(1)図等を参照しつつ、発熱体12について説明する。このサービスカート9では、棚板11の所定エリアに、発熱体12が組み込まれている。
この発熱体12は、通電により発熱する面状ヒーター20を備え方形状をなし、棚板11の一辺側に片寄って組み込まれており、芯材たる面状ヒーター20が、金属製,耐熱樹脂製,又はFRP製の膜板層21でサンドイッチされた構造よりなり、両面発熱可能となっている。
図示例の膜板層21としては、外表面が遠赤アルマイト処理22されたアルミ板が使用されており、もって、この発熱体12は、遠赤外線を輻射可能となっている。
このような発熱体12について、更に詳述する。発熱体12は、まず、棚板11の一辺側に片寄って組み込まれており、図示例では左側に片寄って棚板11に組み込まれており、右側は、前述した空間Sとなっている。
そして発熱体12は、正方形や長方形の方形状をなし、棚板11面積の例えば1/3程度〜2/3程度のエリアを占めており、図示例では約2/3のエリアで組み込まれ、空間Sが約1/3のエリアとなっている。
又、発熱体12は、1枚又は複数枚の集合体よりなり、図示例では2枚用いられている。そしてコントロール部7にて、一体的又は分割して、通電,発熱すべく制御される。
そして発熱体12は、面状ヒーター20が、膜板層21で上下サンドイッチされた構造よりなり、通電により上下両面にて発熱可能となっている。
面状ヒーター20としては、例えば、ニクロム線等の電気抵抗発熱線が、平面上で折れ線状に通されたサーモスタット付の抵抗ヒーターが用いられる。膜板層21は、アルミ薄板,その他の金属薄板,耐熱樹脂薄板,又はFRP薄板等よりなり、面状ヒーター20の上下に接合され、もって面状ヒーター20を被覆している。
図示例の発熱体12は、膜板層21として、上下外表面が遠赤アルマイト処理されたアルミ板が用いられており、加熱により熱線たる遠赤外線を大量に輻射可能となっている。遠赤アルマイト処理としては、アルミ板外表面について、シリカその他の物質を含有すべく表面処理する、黒色アルマイト処理が代表的である。
なお図示例では、発熱体12として上下両面発熱タイプの面状ヒーター20が用いられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上下いずれか片面発熱タイプのものも使用可能である。
発熱体12は、このようになっている。
《トレイ13,食器B,D等について》
次に、図1,図2,図3,図4の(2)図等を参照しつつ、トレイ13,食器B,D等について説明する。このサービスカート9では、各棚板11上にそれぞれトレイ13が載せられ、トレイ13上に、飲食物A,Cが入れられた食器B,Dが複数個置かれる。
食器Bは、加熱や保温を要する飲食物Aが入れられ、サービスカート9内では、棚板11上に載せられたトレイ13を介し、棚板11の発熱体12のエリア内に位置する。これに対し食器Dは、加熱や保温を要しない飲食物Cが入れられ、サービスカート9内では、棚板11上に載せられたトレイ13を介し、発熱体12のエリア外に位置する。
このように、このサービスカート9では、多段に収納された棚板11に発熱体12が組み込まれており、棚板11上に載せられたトレイ13について、発熱体12のエリアに位置した食器B内の飲食物Aのみが、加熱や保温される。
なお、棚板11間の上下間隔は、棚板11上に、飲食物A,Cが入れられた食器B,Dが置かれたトレイ13が載せられた際に、上位の棚板11との間に極く僅かな隙間が残存する程度に、寸法設定される。
又、トレイ13は、長方形や正方形をなし、例えば耐熱樹脂製よりなる。食器B,Dは、樹脂製,陶磁器製,金属製,木製,紙製等よりなり、飲食物A,Cに見合った形状よりなる。
加熱や保温を要する飲食物Aとしては、御飯,味噌汁,煮付け,照焼,天ぷら,すき焼,お茶、更には、めん類,丼物、そして、パン,コーヒー,紅茶,スープ,ステーキ,その他の肉料理,魚料理,グラタン,ムニエル,パスタ、等々が考えられる。これに対し、加熱や保温を要しない飲食物Cとしては、生野菜,刺身,冷奴,オードブル,サラダ,ケーキ,デザート,果物,ビール,ソフトドリンク、等々が考えられる。
ところで図示例では、トレイ13と食器B,Dとは別体よりなっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、トレイ13と食器B,Dとを一体化した構成も可能である。すなわち、トレイ13に食器B,Dを凹凸状に一体形成し、それぞれに飲食物A,Cを入れる方式も可能であり、この場合には、例えば事前準備,配膳作業,事後洗浄等、各種の付帯作業が容易化されるという利点がある。
トレイ13,食器B,D等は、このようになっている。
《セパレータ23について》
次に、図1,図2,図3,図5等を参照しつつ、セパレータ23について説明する。このサービスカート9では、更に、セパレータ23が用いられている。
そして、セパレータ23は縦板体よりなり、トレイ13について、加熱や保温を要する飲食物Aが入れられた食器Bのエリアと、加熱や保温を要しない飲食物Cが入れられた食器Dのエリアとを、仕切って断熱区画する。
そしてセパレータ23は、トレイ13上に置かれる枠体24等にて保持されるタイプと、上位の棚板11の下面に着脱自在に取付けられて、下位のトレイ13上に向け垂下されるタイプとがある。
このようなセパレータ23について、更に詳述する。セパレータ23は、サービスカート9内に収納され棚板11上に載せられるトレイ13について、トレイ13上のエリアを仕切って分断する。
すなわちセパレータ23は、断熱性に富んだ長板体よりなり、例えば、断熱材が介装されたサンドイッチ構造の樹脂製よりなる。そして、トレイ13上に縦に配されて、トレイ13がサービスカート9の棚板11上に載せられた際、発熱体12上のエリアと、発熱体12上以外のエリア図示例では空間S上のエリアとの境界上に位置し、両エリアを分断する。図示例では、トレイ13上を左右に分断する。
これにより、飲食物Aの食器Bのエリアと、飲食物Cの食器Dのエリアとが、断熱区画される。
このようなセパレータ23としては、まず、図1,図2,図3,図5の(1)図等に示したタイプのものが考えられる。このセパレータ23は、トレイ13の周端部上に置かれる枠体24にて囲まれるように保持され、もってトレイ13の所定位置に置かれる。
又、図5の(2)図に示したタイプのセパレータ23は、トレイ13上のエリア中、発熱体12上のエリアつまり飲食物Aの食器Bのエリアを囲うように、その周端部上に置かれる枠体24の一環として、組み付け保持され、もってトレイ13上の所定位置に置かれる。
更に、図5の(3)図に示したタイプのセパレータ23は、トレイ13上のエリア中、発熱体12上以外のエリアつまり飲食物Cの食器Dのエリアを囲うように、その周端部上に置かれる枠体24の一環として、組み付け保持され、もってトレイ13上の所定位置に置かれる。
これに対し、図5の(4)図に示したタイプのセパレータ23は、上位の棚板11の下面に着脱自在に取付け保持されると共に、下位の棚板11上に載せられるトレイ13上に向け垂下されている。
なお、セパレータ23の保持については、これらの図示例以外にも各種のタイプが考えられる。例えば、複数の支持部材をトレイ13上のエリア境界付近に置き、もってセパレータ23を、トレイ13上の所定位置に立設保持させるようにしてもよい。
ところでセパレータ23は、図5の(4)図に示したタイプを除き、飲食物A,Cの食器B,Dが置かれたトレイ13がサービスカート9に収納される前に、トレイ13上の所定位置に枠体24等と共に置かれ、もって事後、トレイ13と共にサービスカート9に収納されて、トレイ13を介し棚板11上に載せられる。
セパレータ23は、このようになっている。
《作用等》
本発明のサービスカート9は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)まず、飲食物A,Cが入れられた複数個の食器B,Dが、トレイ13上に載せられ置かれる。その際、トレイ13上での食器B,Dの配置については、次のとおり(図3の(1)図,(2)図を参照)。
加熱や保温を要する飲食物Aの食器Bは、事後にトレイ13と共にサービスカート9に収納された際、棚板11の(例えば左側に片寄って組み込まれた)発熱体12上のエリアに位置するように、予め(例えば左側に片寄って)トレイ13上に置かれる。これに対し、加熱や保温を要しない飲食物Cの食器Dは、事後に棚板11の発熱体12上を除くエリアに位置するように、予め(例えば右側に片寄って)トレイ13上に置かれる。
そして図示例では、このようなトレイ13上の所定位置に、セパレータ23がその枠体24と共に、置かれる。
(2)次に、このように飲食物A,Cの食器B,Dやセパレータ23等が置かれた各トレイ13が、サービスカート9内部に収納される(図1,図2を参照)。
サービスカート9は、断熱パネル製よりなり、箱状をなし車輪3を備えており、ドア2が、前面のみに1枚又は前後面に2枚設けられている。そして両側板16の内面に、ガイドレール10が、左右で高さレベルを揃え対向して上下多段に固設されており、もって多数枚の棚板11が、ガイドレール10上に出し入れ可能に、上下多段に収納保持されている。
(3)そして、飲食物A,Cの食器B,Dやセパレータ23等が置かれた各トレイ13は、サービスカート9に収納保持された各棚板11上に、それぞれ載せられる。
棚板11は、トレイ13とほぼ同程度の大きさよりなり、トレイ13底面に接すると共に、所定エリア(図示例では約2/3のエリア)に発熱体12が組み込まれており、発熱体12は、通電により発熱する面状ヒーター20を備え方形状をなし、棚板11の一辺側(例えば左側)に片寄って組み込まれている(図4の(1)図を参照)。
そして、トレイ13上に置かれた食器B,Dの内、加熱や保温を要する飲食物Aが入れられた食器Bは、トレイ13を介し棚板11の発熱体12上のエリアに位置する。これに対し、加熱や保温を要しない飲食物Cが入れられた食器Dは、トレイ13を介し棚板11の発熱体12上を除くエリアに位置する(図1,図2を参照)。
(4)それから、サービスカート9は移動,搬送,保管されるが、その際、内部が冷却装置4にて冷却される。冷却装置4は、コントロール部7にて制御され、給電部14にて通電される(図1を参照)。
(5)そして事後、飲食物A,Cの提供サービスに際し、サービスカート9は、予め棚板11の発熱体12がコントロール部7にて制御され給電部14にて通電されて発熱し、棚板11上に載せられたトレイ13について、発熱体12上のエリアに位置した食器B内の飲食物Aが、加熱や保温される(図1,図2を参照)。
(6)それからトレイ13、つまりこのように加熱や保温された飲食物Aの食器Bと、加熱や保温を要しない飲食物Cの食器Dとが置かれたトレイ13が、それぞれサービスカート9内の棚板11上から取り出されて、配膳され、飲食物A,Cの提供サービスに供される。
その際、トレイ13について、セパレータ23や枠体24等は除去され、箸,ナイフ,フォーク,スプーン等の用具が載せられる。
(7)さてそこで、本発明のサービスカート9によると、次の第1,第2,第3,第4のようになる。
第1に、このサービスカート9では、棚板11の所定エリアに発熱体12を組み込んで、→発熱体12上の所定エリアを、広く全体的に加熱する。→そして、このように広く全体的に加熱され、温ゾーン化したエリア内に、加熱や保温を要する飲食物Aの食器Bが、トレイ13上で位置する方式よりなる。
→そこで、加熱や保温を要する飲食物Aそして食器Bは、サービスカート9内に収納されされた際に、この発熱体12上の所定エリア内に収まる限り、その形状,大きさ,数量等が、いずれも制限されることなく自在となる。
→すなわち、加熱や保温を要する飲食物Aや食器Bについて、その形状が、予め特定の形に限定されたり、その大きさが、一定以下に小さく規制されたり、その数が、1個や2個等に限られたりすることは、サービスカート9の棚板11上にトレイ13と共に載せられた際に発熱体12上の所定エリア内に収まる限り、いずれも解消される。→色々な形の各種大きさの飲食物Aの食器Bが、必要な数だけ加熱や保温可能となる。
→例えば、御飯,味噌汁,煮付け,照焼,茶碗蒸し,お茶等々が、一緒に一度に加熱や保温可能となる。又、パン,コーヒー,スープ,グラタン,ムニエル等々が、一緒に一度に加熱や保温可能となる。更に、めん類,丼物,パスタ,ステーキ,すき焼き等も、そのスペースやボリュームにかかわらず、加熱や保温可能となる。
第2に、このサービスカート9では、発熱体12付の特殊な専用トレイではなく、一般的な平板状のトレイ13が使用される。
又、発熱体12のエリア内であれば、→加熱や保温を要する飲食物Aの食器Bを、トレイ13上でレイアウト制限なく自由に配置でき、→前後左右の好きな位置に飲食し易くセットできる。同様に、発熱体12のエリア外であれば、→加熱や保温を要しない飲食物Cの食器Dを、トレイ13上でレイアウト制限なく自由に配置でき、→前後左右の好きな位置に飲食し易くセットできるようになる。
更に、トレイ13上には、置かれた食器A,Cや用具以外のものは存せず、→トレイ13と一体化された突起物や凹凸等が一切ないので、→病人,高齢者,年少者等を対象とした、飲食物A,Cの提供サービスにも適している。
第3に、このサービスカート9では、棚板11に組み込まれた発熱体12は、芯材たる面状ヒーター20が、金属製,耐熱樹脂製,又はFRP製の膜板層21で、サンドイッチされた構造よりなる。更に膜板層21としては、例えば、外表面が遠赤アルマイト処理22されたアルミ板が、使用される。
もって、この発熱体12は、上下両面発熱され、更に遠赤外線も輻射可能となっている。そして、上下多段に収納された棚板11のこのような各発熱体12間に、加熱や保温を要する飲食物Aの食器Bが配される。
→そこで、この食器B内の飲食物Aは、主に上下両方向からの熱伝導,伝達,対流によって、更には左右方向からの対流によって、均一かつ短時間の内に効果的に加熱や保温される。→更に、この食器B内の飲食物Aは、遠赤外線の照射によって、より効果的に加熱や保温可能、そして内部の芯から加熱や保温される。
なお、棚板11は、トレイ13の枚数より、1段多い段数とされる。すなわち、食器B内の飲食物Aは、上述したように、そのトレイ13が載せられた棚板11(下位の棚板11)の発熱体12と、1段上のトレイ13が載せられた棚板11(上位の棚板11)の発熱体12とにより、上下から加熱や保温される。
そして、最上位の食器B内の飲食物Aについては、そのトレイ13が載せられた棚板11(下位の棚板11)の発熱体12と、最上段のトレイ13が載せられていない棚板11(上位の棚板11)の発熱体12とによって、上下から加熱や保温される。
そこで、この最上段の棚板11の1段分だけ、棚板11の段数がトレイ13の枚数より多くなる。
第4に、このサービスカート9では、セパレータ23が併用されている。→すなわち、縦板体よりなるセパレータ23が、トレイ13上に置かれる枠体24にて保持されて、トレイ13上のエリア間の境界に位置するか、又は、上位の棚板11の下面に着脱自在に取付けられて、トレイ13上のエリア間の境界に向け垂下されている。
→そしてセパレータ23は、サービスカート9内に収納されたトレイ13上について、加熱や保温を要する飲食物Aが入れられた食器Bのエリアと、加熱や保温を要しない飲食物Cが入れられた食器Dのエリアとを、断熱区画する。つまり、温ゾーンのエリアと非温ゾーンのエリアとを、仕切って断熱する。
→そこで、隣接する加熱や保温を要する飲食物Aの食器Bのエリアからの熱や、付近の発熱体12からの熱、特に左右方向からの対流が、→このエリア境界のセパレータ23にて、遮断される。→従って、温ゾーンのエリアの影響を、非温ゾーンのエリアが受けることは回避され、→加熱や保温を要しない食器D内の飲食物Cが、加熱や保温されてしまうことは、防止される。
本発明のサービスカートについて、発明を実施するための最良の形態の説明に供し、全体の斜視図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、要部の正断面説明図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、トレイ,食器,セパレータ等を示し、(1)図は、1例の斜視図、(2)図は、他例の平面図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図は、棚板の斜視図、(2)図は、トレイの斜視図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、セパレータを示し、(1)図は、第1例の斜視図、(2)図は、第2例の斜視図、(3)図は、第3例の斜視図、(4)図は、第4例の正断面図である。 この種従来例のサービスカートの説明に供し、(1)図は、全体の斜視図、(2)図は、トレイ,食器等の1例の斜視図である。 この種従来例のサービスカートの説明に供し、トレイ,食器等を示す。そして(1)図,(2)図,(3)図は、その1例を示し、(1)図は、トレイの平面図、(2)図は、加熱や保温する食器が置かれた状態の斜視図、(3)図は、各食器が置かれた状態の斜視図である。(4)図,(5)図,(6)図は、他例を示し、(4)図は、トレイの平面図、(5)図は、加熱や保温する食器が置かれた状態の斜視図、(6)図は、各食器が置かれた状態の斜視図である この種従来例のサービスカートの説明に供し、全体の側断面図である。
符号の説明
1 サービスカート(従来例)
2 ドア
3 車輪
4 冷却装置
5 発熱体(従来例)
6 トレイ(従来例)
7 コントロール部
8 ストッパ
9 サービスカート
10 ガイドレール
11 棚板
12 発熱体
13 トレイ
14 給電部
15 天板
16 側板
17 床板
18 コネクタ
19 接点端子
20 面状ヒーター
21 膜板層
22 遠赤アルマイト処理
23 セパレータ
24 枠体
A 飲食物
B 食器
C 飲食物
D 食器
E 冷気
S 空間

Claims (8)

  1. 飲食物の提供サービスに供されるサービスカートにおいて、多段に収納された棚板に発熱体が組み込まれており、該棚板上のトレイについて、該発熱体のエリアに位置した食器内の飲食物のみが加熱や保温されること、を特徴とするサービスカート。
  2. 請求項1に記載したサービスカートにおいて、該サービスカートは、箱状をなし飲食物が収納されると共に、ドアと車輪を備えており飲食物の提供サービスに供され、
    内部に出し入れ可能に上下多段に収納保持された多数枚の該棚板と、該棚板の所定エリアに組み込まれた該発熱体と、該棚板上に載せられた該トレイと、該トレイ上に置かれ飲食物が入れられた複数個の該食器と、を有しており、
    該食器は、加熱や保温を要する飲食物が入れられ、該トレイを介し該発熱体のエリア内に位置するものと、加熱や保温を要しない飲食物が入れられ、該トレイを介し該発熱体のエリア外に位置するものと、から成ること、を特徴とするサービスカート。
  3. 請求項2に記載したサービスカートにおいて、該サービスカートは、断熱パネル製よりなり、該ドアが、前面のみに1枚又は前後面に2枚設けられ、両側板の内面に、該棚板を保持するガイドレールが、左右で高さレベルを揃え対向して上下多段に固設されており、該棚板は、該トレイとほぼ同程度の大きさよりなり、該発熱体は、通電により発熱する面状ヒーターを備え方形状をなし、該棚板の一辺側に片寄って組み込まれており、
    更に、該発熱体の発熱前に内部を冷却する冷却装置と、該発熱体や該冷却装置を制御するコントロール部と、該発熱体や該冷却装置への給電部と、を備えていること、を特徴とするサービスカート。
  4. 請求項2に記載したサービスカートにおいて、該発熱体は、芯材たる面状ヒーターが、金属製,耐熱樹脂製,又はFRP製の膜板層でサンドイッチされた構造よりなり、両面発熱可能となっていること、を特徴とするサービスカート。
  5. 請求項4に記載したサービスカートにおいて、該発熱体は、該膜板層として、外表面が遠赤アルマイト処理されたアルミ板が使用されており、遠赤外線を輻射可能となっていること、を特徴とするサービスカート。
  6. 請求項2に記載したサービスカートにおいて、更にセパレータが用いられており、該セパレータは、該トレイについて、加熱や保温を要する飲食物が入れられた該食器のエリアと、加熱や保温を要しない飲食物が入れられた該食器のエリアとを、仕切って断熱区画する縦板体よりなること、を特徴とするサービスカート。
  7. 請求項6に記載したサービスカートにおいて、該セパレータは、該トレイ上に置かれる枠体にて保持されること、を特徴とするサービスカート。
  8. 請求項6に記載したサービスカートにおいて、該セパレータは、上位の該棚板の下面に着脱自在に取付けられて、下位の該トレイ上に向け垂下されていること、を特徴とするサービスカート。
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