JP2004135729A - サービスカートのトレー - Google Patents

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Satoru Yasunobu
安延 哲
Akira Yamazaki
山崎 章
Noritoshi Tanabe
田辺 文紀
Shigeji Ogura
小倉 繁治
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Abstract

【課題】第1に、トレーの加熱面の広さや位置が、固定されることなく、食器や食材に合わせて自在に設定可能であり、第2に、もってトレーに載せられる食器について、形状,大きさ,位置の規制がなく自由に使用でき、又、食材の量,種類,組み合わせの自由度も向上し、バラエティーに富んだ食事の提供サービスが可能となる、サービスカートのトレーを提案する。
【解決手段】このトレー8は、食事の提供サービスに供されるサービスカートにて使用され、その内部に出し入れ自在な棚として収納される。そして、ヒーター9が組み込まれており、載せられた食器内の食材を加熱調理,保温可能となっている。そしてヒーター9は、マトリックス状に配された面状のヒートコア13の集合体よりなり、ヒートコア13が、個別に選択的に通電,発熱可能となっており、もってトレー8が、分割的に区分けして加熱可能となっている。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービスカートのトレーに関する。すなわち、食事の提供サービスに供されるサービスカートにおいて使用され、食材の食器が載せられると共に、ヒーターが組み込まれた、トレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のサービスカート内には、トレーが出し入れ自在な棚として、上下多段に収納されている。そして各トレーには、それぞれ、ヒーターが組み込まれており、その上に載せられた食器内の食材を、加熱調理,保温可能となっている。
そして、この種従来例のトレーは、樹脂製よりなると共に、面状のヒートコアを用いたヒーターが、1個又は2個、部分的又は全面的に組み込まれており、加熱面の広さや位置が、予め設定され固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
《問題点について》
ところで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわち、この種従来例のトレーでは、上述したように、ヒーターそして加熱面の広さや位置が、固定的に決められていた。
そこで、載せられる食器について、形状,大きさ,配置等が規制されると共に、御飯,パン,パスタ,料理,スープ,味噌汁,コーヒー等、食器に収納されて加熱調理,保温される食材について、量,種類,組み合わせ等が制限され、更には、加熱調理,保温に適さない生野菜,デザート等の食材についても、量,種類,組み合わせ等が制限されていた。
このように、この種従来例のトレーにあっては、まず、使用される食器が、固定した加熱面に合うように規制され、汎用の食器が使用不能であり、又、主食,おかず,その他の食事メニューの自由度にも欠ける、という問題が指摘されていた。
【0004】
《本発明について》
本発明に係るサービスカートのトレーは、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものであって、ヒーターのヒートコアを、マトリックス状に配して、個別に選択的に通電,発熱可能としたこと、を特徴とする。
もって本発明は、第1に、トレーの加熱面を自在に設定可能であり、第2に、もって食器や食材の規制,制限が解消されて、自由度が広がる、サービスカートのトレーを提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については次のとおり。請求項1のサービスカートのトレーは、食事の提供サービスに供されるサービスカートにて使用され、食材の食器が載せられると共に、ヒーターが組み込まれている。
そして該ヒーターは、マトリックス状に配された面状のヒートコアの集合体よりなり、該ヒートコアが、個別に通電,発熱可能となっていること、を特徴とする。
【0006】
請求項2については次のとおり。請求項2のサービスカートのトレーは、請求項1において、該サービスカートは、箱状をなしドアとキャスターを備え、内部に該トレーが、出し入れ自在な棚として上下多段に収納されている。該トレーは、載せられた該食器内の食材の全部又は一部を、加熱調理,保温可能となっている。
そして該ヒーターは、このような加熱調理,保温のため、該トレーの全部又は一部のエリアに組み込まれており、多数の該ヒートコアが縦横に配され、各々独立して選択的に通電,発熱可能となっている。もって、該トレーが分割的に区分けして加熱可能となり、該トレーの加熱面の広さや位置が自在に設定可能となっていること、を特徴とする。
請求項3については次のとおり。請求項3のサービスカートのトレーは、請求項2において、各該ヒートコアへの通電を制御する制御部は、個別操作手段とパターン操作手段とを備えている。
そして該制御部は、該個別操作手段にて選択された該ヒートコアのみを、通電可能であると共に、このように該個別操作手段にて選択された該ヒートコアの通電パターンを、各種記憶可能であり、該パターン操作手段にて指定された通電パターンの該ヒートコアのみを、通電することも可能となっていること、を特徴とする。
【0007】
《作用について》
本発明は、このようになっているので、次のようになる。
▲1▼まず、食材が盛られた食器が、トレー上に載せられる。
▲2▼そしてトレーは、サービスカート内に出し入れ自在な棚として、上下多段に収納される。
▲3▼それから、サービスカートが運搬,移動,保管され、配膳直前に、食材の全部又は一部が加熱調理,保温される。
▲4▼この加熱調理,保温は、次のように行われる。トレーの全部又は一部のエリアには、ヒートコアの集合体よりなるヒーターが組み込まれており、ヒートコアは、マトリックス状に配され、各々選択的に通電,発熱可能となっている。
▲5▼そこで、制御部の個別操作手段やパターン操作手段を操作することにより、ヒーターについて、選択,指定された通電パターンのヒートコアのみが、通電,発熱される。
▲6▼もってトレーは、分割的に区分けして加熱され、加熱面の広さや位置が自在に設定される。
▲7▼そして、トレー上の食器内の食材の全部又は一部、つまり加熱調理,保温を要する食材のみが、選択的に加熱される。
▲8▼このように、食器や食材に対応して加熱面が選択設定され、加熱調理,保温を要する食材下のヒートコアが、選択,通電,発熱される。そこで、各種形状,大きさの食器が、トレー上の好みの位置にて自由に使用できるようになり、食材の量,種類,組み合わせ等の自由度も向上する。
▲9▼さて、このように必要な食材が加熱調理,保温された後、トレーは、サービスカートから取り出されて、配膳に供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
《図面について》
以下本発明を、図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,図3は、本発明の実施の形態の説明に供する。
そして、図1の(1)図は、第1例の平面図、(2)図は、第1例の正断面図であり、(3)図は、第2例の平面図、(4)図は、第2例の正断面図である。
図2は、第3例の平面図であり、(1)図は、通電されていない状態を示し、(2)図〜(6)図の各図は、各種の通電パターンを示す。図3の(1)図は、第4例の斜視図、(2)図は、第5例の平面図、(3)図は、第6例の平面図、(4)図は、要部を拡大した平面図、(5)図は、制御部のブロック図である。
図4は、サービスカートの斜視図であり、(1)図は、全体を示し、(2)図は、トレーを示し、(3)図は、トレーに食材の食器が載せられた状態を示す。
【0009】
《サービスカート1について》
まず図4により、加熱型の配膳カートたるサービスカート1について説明する。このサービスカート1は、例えば病院,その他各種施設,工場,航空機,鉄道車輌内等において、給食対象者,乗客,その他の配膳対象者に対し、食事の提供サービスを行う際に使用される。そして、ドア2とキャスター3を備えており、手で押して運搬,移動されると共に、適宜保管される。
又、天板4,床板5,左右の側板6,リア板等を備え、箱状をなし、ドア2は前面に取付けられ、キャスター3は床板5の四隅下に付設されている。天板4,床板5,側板6,リア板,ドア2等は、それぞれ断熱材製のパネル構造よりなり、縦横つまり上下,左右,前後等に骨組として配された軽金属製の各コーナー型材に、組み付けられている。
なお図示例では、リア板に代えてドア2が配されており、もって前後にドア2を備えたタイプよりなる。
【0010】
サービスカート1の左右の側板6内面には、トレー受けたるガイドレール7が、左右で高さレベルを揃えて対向しつつ、上下多段に固設されている。そして、左右の各ガイドレール7間には、それぞれ略平板状をなすトレー8が、前後に出し入れ自在な棚として、上下多段に多数枚収納される。
各トレー8は、長方形や正方形の樹脂製よりなり、食材Aの食器Bが載せられると共に、通電により発熱する面状のヒーター9が組み込まれており、載せられた食器B内の食材Aを、暖めて加熱調理,保温可能となっている。
このような食材Aとしては、料理,その他のおかず,御飯,めん類,パスタ,パン,スープ,味噌汁,コーヒー、等々が考えられる。そして、食材Aについては、ヒーター9の発熱により、単に加熱調理されるのみか、加熱調理されると共に事後保温されるか、予め別途加熱調理されていたものが保温されるか、予め別途加熱調理されていたものが更に加熱調理されるか、等々各種のパターンが考えられる。
図中10は、サービスカート1の上部に付設されたカート側のコネクタであり、このカート側のコネクタ10が、外部の電源側のコネクタに接続される。そして、サービスカート1の内部配線,接点端子,トレー8側の接点端子11,トレー8内部の配線12(図1の(1)図,(3)図,図3の(4)図等を参照)等々を介し、各トレー8のヒーター9に対し電力が供給され、もってヒーター9が通電,発熱される。なお、サービスカート1側の上記接点端子は、ガイドレール7付近に付設されている。
サービスカート1は、このようになっている。
【0011】
《ヒーター9について》
このようなサービスカート1のトレー8のヒーター9について、以下、図1,図2,図3等を参照しつつ説明する。
このヒーター9は、マトリックス状に区画して配された面状のヒートコア13の集合体よりなり、各ヒートコア13は、個別に通電,発熱可能となっている。
もって、このトレー8は、上面に載せられた食器B内の食材Aの全部又は一部を、加熱調理,保温可能となっている。
【0012】
このようなヒーター9について、更に詳述する。このヒーター9は、トレー8の全部又は一部のエリアに組み込まれており、多数のヒートコア13が縦横に行と列をなして配され、各ヒートコア13は、各々独立して選択的に通電,発熱可能となっている。
まず、ヒーター9そしてヒートコア13は、図1,図2,図3の(1)図,(2)図の各例のように、トレー8のエリア全体に組み込まれか、又は、図3の(3)図のように、トレー8の一部エリアに組み込まれる。そして、上下の発熱プレートとベースフレーム間に、芯材として介装されている。
次にヒーター9は、ヒートコア13が、座標的に縦横に配置されてなる。ヒートコア13の数は、図示の各例のように各種の行と列の組み合わせが可能であり、各種の数のものが可能である。各ヒートコア13の形状は、図示の各例では正方形よりなるが、長方形,三角形,その他各種形状のものも可能である。
又、各ヒートコア13の大きさや形状は、図1,図2,図3の(1)図,(3)図の各例のように、すべてが同じ大きさや形状よりなることが多いが、図3の(2)図の例のように、異なった大きさのものが存してもよく、更に、各々が異なった大きさや形状のものも可能である。
【0013】
更に、各ヒートコア13間の関係については、図1の(1)図,(2)図,図2,図3の(1)図,(2)図,(3)図の各例のように、相互間に格子状等の空隙14が形成された、完全独立構造のものが代表的であるが、図1の(3)図や(4)図に示した例のように、相互間の空隙14に断熱材15が埋め込まれた、一体的構造のものも考えられる。
なお図示例では、図1の(1)図,(3)図に示したように、ヒーター9の接点端子11は、トレー8の両側端に複数配設され、図3の(4)図に示したように、それぞれ、並列の配線12を介し横に並んだ各ヒートコア13に接続されている。勿論、このような図示例によらず、1対の集約された接点端子11を設けて、すべてのヒートコア13に対し、それぞれの配線12にて接続するようにしてもよい。
そして、このヒーター9は、各ヒートコア13を各種の通電パターンで選択して通電,発熱させることにより、分割的に区分けして加熱可能となっている。もってトレー8が、各種パターンで分割的に区分けして加熱可能となり、トレー8の加熱面の広さや位置が、各種パターンで自在に変更設定可能となっている。
【0014】
例えば、図2に示した例について説明すると、図2の(1)図の非加熱状態から、図2の(2)図のように斜線表示した右下部分のみが加熱された状態、図2の(3)図のように斜線表示した左上部分のみが加熱された状態、図2の(4)図のように、斜線表示した右下部分と左上部分とが加熱された状態、図2の(5)図のように斜線表示した上部分が加熱された状態、図2の(6)図のように、ランダムに斜線表示した部分が加熱された状態、更には図示しないが、全体がすべて加熱された状態、等々の各種パターンで加熱可能となっている。
そして、このようなトレー8そしてヒーター9の各種加熱パターンは、各ヒートコア13の通電パターンを変えることにより実現される。つまり、トレー8そしてヒーター9の加熱面の広さや位置の設定は、「どのヒートコア13を通電,加熱させるか」を選択することによって、実現される。
ヒーター9は、このようになっている。
【0015】
《制御部16について》
そして、このようなヒーター9の各ヒートコア13の通電パターンは、制御部16を操作することにより、制御される。
例えば図3の(5)図に示したように、各ヒートコア13への通電を制御する制御部16は、個別操作手段17とパターン操作手段18とを備えている。
そして制御部16は、個別操作手段17にて選択されたヒートコア13のみを、通電することが可能であると共に、このように個別操作手段17にて選択されたヒートコア13の通電パターンを、各種記憶可能であり、パターン操作手段18にて指定された通電パターンのヒートコア13のみを、通電することも可能となっている。
【0016】
すなわち、図示例の制御部16は、スイッチ制御部19を備えており、操作パネル20(図4の(1)図を参照)に配された個別制御手段17を操作することにより、「どのヒートコア13を通電,発熱させるか」の選択信号が、入力される。そして、コネクタ10からトレー8のヒーター9への配線に介装されたヒーター駆動回路21に対し、対応したスイッチ信号を出力される。
ヒーター駆動回路21では、スイッチ信号に対応したラインのオンオフが行われ、もって配線,接点端子11,配線12等を介し、ヒーター9の各ヒートコア13のうち、選択された通電パターンのヒートコア13に対し、電力が供給されて、通電,発熱される。
又、スイッチ制御部19には、メモリー部22が付設されており、個別操作手段17にて選択されたヒートコア13の通電パターンを、各種メモリー可能となっている。
そして、メモリーされた各通電パターンについて、操作パネル20のパターン操作手段18を操作して、必要な1つの通電パターンを指定することにより、「どの通電パターンで通電するか」の指示信号が、スイッチ制御部19に入力されて、ヒーター駆動回路21に対し、指示された通電パターンに対応したスイッチ信号が出力され、もって、その通電パターンのヒートコア13が通電,発熱される。
【0017】
なお、サービスカート1には多数枚のトレー8が収納されるが、このような制御部16による通電パターンの設定,指示は、各トレー8のヒーター9のヒートコア13について、共通に実施される。
又、サービスカート1自体も、複数台が同時に使用されることが多く、1個のリモコン装置で、各サービスカート1を制御することも行われている。その場合には、リモコン装置に、各サービスカート1に共通の個別操作手段18やパターン操作手段18を設けておくことにより、各サービスカート1について、共通の通電パターンによる各トレー8,ヒーター9,ヒートコア13の制御が可能となる。
制御部16は、このようになっている。
【0018】
《作用等について》
本発明に係るサービスカート1のトレー8は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
▲1▼まず、予め味付け,下準備,下ごしらえ,調理された食材Aが、食器B内に盛られ,収納される。そして、このように食材Aを入れた食器Bが、トレー8上に載せられる(図4の(2)図,(3)図を参照)。
▲2▼次に、食材Aの食器Bが載せられた各トレー8は、箱状をなしドア2とキャスター3を備えたサービスカート1内に、出し入れ自在な棚として、上下多段に収納される(図4の(1)図を参照)。
▲3▼それから、食材A,食器B,トレー8を収納したサービスカート1は、運搬,移動,保管され、配膳直前に、トレー8上に載せられた食器B内の食材Aの全部又は一部が、加熱調理,保温される。
【0019】
▲4▼そして、この加熱調理,保温は、次のように行われる。すなわち、トレー8の全部又は一部のエリアには、ヒーター9が組み込まれている。このヒーター9は、多数の面状のヒートコア13の集合体よりなり、ヒートコア13は、縦横にマトリックス状に配されており、各々独立して選択的に個別に、通電,発熱可能となっている(図1,図2,図3等を参照)。
▲5▼そこで、制御部16の個別操作手段17を操作することにより、例えば多数個の中から選択された複数個のヒートコア13が、つまり選択されたヒートコア13のみが、通電,発熱すべく制御される(図3の(5)図,図4の(1)図を参照)。
なお制御部16に、このように個別操作手段17にて選択されたヒートコア13の通電パターンを各種記憶しておき、事後は、パターン操作手段18を操作することにより、指定された通電パターンに対応して選択されたヒートコア13のみを、通電,発熱すべく制御することも可能である。このような制御を利用すると、パターン選択の操作性が向上する。
▲6▼ヒーター9のヒートコア13を、このように選択的に通電,発熱させることにより、トレー8が分割的に区分けして加熱され、もってトレー8の加熱面の広さや位置が、自在に設定される。
【0020】
▲7▼さて、このようにして、トレー8上に載せられた食器B内の食材Aについて、加熱調理,保温を要するものが加熱される。
すなわち上述したように、トレー8の加熱面の広さや位置が自在に設定できるので、トレー8上の食器B内の食材Aの全部又は一部、つまり加熱調理,保温を要する食材Aのみが、選択的に加熱されるようになる。
そこで、トレー8の全部を加熱調理,保温の対象とすることが可能であり、又、トレー8に載せられた食器Bの全部を加熱調理,保温の対象とすることも可能であり、更に、トレー8の一部を加熱調理,保温の対象とすることが可能であり、又、トレー8に載せられた食器Bの一部(複数の食器Bのうちの一部の食器Bや、1つの食器Bについてその一部)のみを、加熱調理,保温の対象とすることも可能であり、更に、食器Bに収納された食材Aの全部を加熱調理,保温の対象とすることも、その一部のみを加熱調理,保温の対象とすることも可能である。
【0021】
▲8▼このように、加熱調理,保温を要する食器Bや食材Aに対応して、加熱面が自在に選択設定される。つまり、必要な食器Bや食材Aの下に位置するヒーター9のヒートコア13のみを、選択,通電,発熱させればよい。
そこで、各種形状,大きさの食器Bを、トレー8上の好みの位置にて、何らの規制なく自由に使用できるようになる。又、食材Aの量,種類,組み合わせ等についても、制限がなくなり自由度が向上する。
▲9▼さて、このように必要な食器B,食材Aが加熱調理,保温された後、トレー8は配膳に供される。
すなわち、一食分の加熱調理,保温された食材Aが入った食器Bを載せた各トレー8は、それぞれ、サービスカート1から取り出された後、生野菜,デザート,更にはナイフ,フォーク,箸,ナプキン,その他の用具等が載せられて配膳され、もって、配膳対象者への食事の提供サービスが実施される。
【0022】
【発明の効果】
《本発明の特徴》
本発明に係るサービスカートのトレーは、以上説明したように、ヒーターのヒートコアを、マトリックス状に配して、個別に選択的に通電,発熱可能としたこと、を特徴とする。
もって本発明は、次の効果を発揮する。
【0023】
《第1の効果》
第1に、トレーの加熱面を、自在に設定可能である。すなわち、本発明のトレーは、ヒーターのヒートコアを選択的に通電,発熱させることにより、分割的に区分けして加熱され、加熱面の広さや位置を自在に設定できる。
すなわち、前述したこの種従来例のトレーのように、加熱面の広さや位置が、予め固定されることなく、食器や食材に合わせ自在なパターンで選択できるようになる。
【0024】
《第2の効果》
第2に、もって食器や食材の規制,制限が解消され、自由度が広がる。すなわち、本発明のトレーは、上述したようにトレーの加熱面を自在に設定できる。そこで、前述したこの種従来例のトレーのように、加熱面に合う食器のみに規制されることなく、各種の食器に合わせて加熱面の方を設定することができる。
もって、トレーに載せられて使用される食器について、その形状,大きさ,位置等の規制がなくなり、汎用の食器も使用可能となる。
又、御飯,パン,パスタ,料理,スープ,味噌汁,コーヒー等、加熱調理,保温される食材について、その量,種類,組み合わせ等が、前述したこの種従来例のトレーのように制限されず、自由度が向上する。更に、加熱調理,保温に適さない生野菜,デザート等の食材についても、その量,種類,組み合せ等の自由度が向上する。
このようにして、主食,おかず,その他の食事メニューの自由度が広がり、バラエティーの富んだ食事の提供サービスが可能となる。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサービスカートのトレーについて、発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、第1例の平面図、(2)図は、第1例の正断面図であり、(3)図は、第2例の平面図、(4)図は、第2例の正断面図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、第3例の平面図であり、(1)図は、通電されていない状態を示し、(2)図〜(6)図の各図は、各種の通電パターンを示す。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、第4例の斜視図、(2)図は、第5例の平面図、(3)図は、第6例の平面図、(4)図は、要部を拡大した平面図、(5)図は、制御部のブロック図である。
【図4】サービスカートの斜視図であり、(1)図は、全体を示し、(2)図は、トレーを示し、(3)図は、トレーに食材の食器が載せられた状態を示す。
【符号の説明】
1 サービスカート
2 ドア
3 キャスター
4 天板
5 床板
6 側板
7 ガイドレール
8 トレー
9 ヒーター
10 コネクタ
11 接点端子
12 配線
13 ヒートコア
14 空隙
15 断熱材
16 制御部
17 個別操作手段
18 パターン操作手段
19 スイッチ制御部
20 操作パネル
21 ヒーター駆動回路
22 メモリー部
A 食材
B 食器

Claims (3)

  1. 食事の提供サービスに供されるサービスカートにて使用されるトレーであって、該トレーは、食材の食器が載せられると共に、ヒーターが組み込まれており、
    該ヒーターは、マトリックス状に配された面状のヒートコアの集合体よりなり、該ヒートコアが、個別に通電,発熱可能となっていること、を特徴とする、サービスカートのトレー。
  2. 請求項1に記載したサービスカートのトレーにおいて、該サービスカートは、箱状をなしドアとキャスターを備え、内部に該トレーが出し入れ自在な棚として上下多段に収納されており、該トレーは、載せられた該食器内の食材の全部又は一部を、加熱調理,保温可能となっており、
    該ヒーターは、このような加熱調理,保温のため、該トレーの全部又は一部のエリアに組み込まれており、多数の該ヒートコアが縦横に配され、各々独立して選択的に通電,発熱可能となっており、
    もって、該トレーが分割的に区分けして加熱可能となり、該トレーの加熱面の広さや位置が自在に設定可能となっていること、を特徴とする、サービスカートのトレー。
  3. 請求項2に記載したサービスカートのトレーにおいて、各該ヒートコアへの通電を制御する制御部は、個別操作手段とパターン操作手段とを備えており、
    該制御部は、該個別操作手段にて選択された該ヒートコアのみを、通電可能であると共に、このように該個別操作手段にて選択された該ヒートコアの通電パターンを、各種記憶可能であり、該パターン操作手段にて指定された通電パターンの該ヒートコアのみを、通電することも可能となっていること、を特徴とする、サービスカートのトレー。
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