JP2005295654A - パルス電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来装置に比べて高い繰り返し周波数のパルス電流を負荷に供給することができるパルス電源装置を提供すること。
【解決手段】 半導体スイッチ素子SWと、初段充電用コンデンサC0と、初段充電用コンデンサC0を介して半導体スイッチ素子SWに並列に接続された充電用ダイオードD1と、充電用ダイオードD1に一次巻線が並列接続され、半導体スイッチSWのオンによって初段充電用コンデンサC0の放電による一次電流I0が供給されて昇圧出力を得ると共に磁気スイッチ動作を得る可飽和トランスSTと、可飽和トランスSTの二次巻線に並列接続され該可飽和トランスSTのトランス動作中の二次電流で充電され該可飽和トランスSTのトランス動作後の磁気スイッチ動作により反転充電される第2のコンデンサC1を有して、負荷に狭幅・高電圧のパルス電流を供給する磁気パルス圧縮回路MPCとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高電圧・大電流パルスを発生するためのパルス電源装置に関するものである。
この種のパルス電源装置として、従来、例えば、図6に示す構成のものが知られている。まず、高圧の充電用直流電源HVの図示しない出力スイッチ素子を所定時間オンさせて、充電抵抗器R0→初段充電用コンデンサC0→可飽和トランスSTの一次巻線の経路でコンデンサ充電電流Iaを流し、初段充電用コンデンサC0を高圧充電しておく。この後、半導体スイッチSWを所定時間オンさせて、コンデンサC0→可飽和リアクトルSI1→半導体スイッチSW→可飽和トランスSTの一次巻線の経路でパルス状の一次電流I0を流す。 ここで、可飽和リアクトルSI1は、半導体スイッチSWのターンオンに極めてわずか遅れて磁気アシスト動作(飽和動作)することで半導体スイッチSWのスイッチング損失を低減させるためのものである。
そして、前記一次電流I0に対して、可飽和トランスSTは非飽和領域で動作させ、その巻数比(1対n)による昇圧した電圧を二次巻線に得るトランスとして動作させる。このときの可飽和トランスSTの二次側では、コンデンサC1及びC2に二次電流I1が流れ、コンデンサC1及びC2を昇圧した電圧(一次側のn倍の電圧)で並列充電する。
この後、可飽和トランスSTが飽和領域に入ると、一次側と二次側が非結合状態となり、可飽和トランスSTは、トランスとしての作用でなく可飽和リアクトルとして作用する磁気スイッチとなり、二次巻線が低インダクタンスになってパルス圧縮した電流I2によってコンデンサC1をLC共振動作により逆極性に高速充電する。そして、コンデンサC1とC2の直列回路は、可飽和トランスSTで昇圧した電圧の2倍(2×n)以上の電圧で充電される。このコンデンサC1とC2の直列回路の充電電圧によってレーザー放電部LDには高電圧・大電流の狭幅のパルス電流I3が供給される。そして、このような動作を繰り返すことにより、負荷であるレーザー放電部LDに高電圧・大電流の狭幅のパルス電流I3を繰り返し供給するようにしている。
特開平6−237153号公報(図1)
前記図6に示す構成のパルス電源装置の動作を可飽和トランスSTに注目して整理すると次のようになる。
[動作1]:初段充電用コンデンサC0を充電するためにコンデンサ充電電流Ia(一次電流I0と逆向きの電流)が可飽和トランスSTの一次巻線に流れる。[動作2]:半導体スイッチSWがオンして可飽和トランスSTの一次巻線に一次電流I0が流れ、可飽和トランスSTは非飽和領域で動作する。[動作3]:可飽和トランスSTは飽和領域に入り、一次側と二次側が非結合状態となり、トランス動作でなく磁気スイッチ動作し、その二次巻線が低インダクタンスとなる。
ここで、前記[動作1]において、初段充電用コンデンサC0の充電がゆっくりでコンデンサ充電電流Iaの周波数が低い場合は、このコンデンサ充電電流Iaが可飽和トランスSTの一次巻線に流れることで、前記[動作3]にて一次電流I0の電流方向に飽和状態となっていた可飽和トランスSTを、コンデンサ充電電流Iaの電流方向に飽和状態にすることができる。
しかし、高繰り返しでパルスを発生させるなどコンデンサ充電電流Iaを急速に充電する必要がある場合、つまりコンデンサ充電電流Iaの周波数が高い場合、前述した周波数が低い場合とは違って、該コンデンサ充電電流Iaでは電圧・時間積が小さくて可飽和トランスSTを逆飽和することができないので、前記[動作1]を実施するときには、可飽和トランスSTは、コンデンサ充電電流Iaの電流方向(一次電流I0と逆向きの電流方向)に飽和状態となっているようにしておく必要がある。可飽和トランスSTがコンデンサ充電電流Iaの電流方向に非飽和状態であるとトランスとして作用するため、可飽和トランスSTの二次側に想定外の電流が流れてしまい、所望のパルス波形が得られなくなるからである。したがって、高い繰り返し周波数のパルス電流を負荷に供給する際には、前記[動作1]に先立ち、[動作0]:可飽和トランスSTを一次電流I0と逆向きの電流方向に飽和状態としておくこと、すなわち、可飽和トランスSTをリセット(逆飽和)すること、という動作を実施することが必要となる。可飽和トランスSTのリセット巻線に一次電流I0とは逆向きに相当するリセット電流を流すことにより、可飽和トランスSTのリセットを行うことができる。
ところが、前記図6に示す構成の従来のパルス電源装置では、初段充電用コンデンサC0の充電電流Iaが可飽和トランスSTの一次巻線を流れるように構成されているので、可飽和トランスSTのリセットを完了させてから初段充電用コンデンサC0の充電を行うという手順となってしまい、このため高い繰り返し周波数のパルス電流を得るという点において改善の余地があった。
そこで本発明は、従来装置に比べて高い繰り返し周波数のパルス電流を負荷に供給することができるパルス電源装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本願発明は次の技術的手段を講じている。
請求項1の発明は、充電用直流電源と、この充電用直流電源に並列に接続された半導体スイッチ素子と、前記充電用直流電源に直列に接続された初段充電用コンデンサと、この初段充電用コンデンサに直列に該初段充電用コンデンサの充電電流を流す向きに接続され、該初段充電用コンデンサを介して前記半導体スイッチ素子に並列に接続された充電用ダイオードと、この充電用ダイオードに一次巻線が並列接続され、前記半導体スイッチのオンによって前記初段充電用コンデンサの放電による一次電流が供給されて昇圧出力を得ると共に磁気スイッチ動作を得る可飽和トランスと、この可飽和トランスの二次巻線に並列接続され該可飽和トランスのトランス動作中の二次電流で充電され該可飽和トランスのトランス動作後の磁気スイッチ動作により反転充電される第2のコンデンサを有して、負荷に狭幅・高電圧のパルス電流を供給する磁気パルス圧縮回路とを備えたことを特徴とするパルス電源装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載のパルス電源装置において、前記充電用ダイオードに代えて、前記初段充電用コンデンサを充電するときにはオンし、前記初段充電用コンデンサを放電するときにはオフする充電用スイッチング手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項3の発明は、充電用直流電源と、この充電用直流電源に並列に接続された半導体スイッチ素子と、前記充電用直流電源に直列に接続された初段充電用コンデンサと、この初段充電用コンデンサに直列に該初段充電用コンデンサの充電電流を流す向きに接続され、該初段充電用コンデンサを介して前記半導体スイッチ素子に並列に接続された充電用ダイオードと、この充電用ダイオードに第2のダイオードを直列に介して一次巻線が並列接続され、前記半導体スイッチのオンによって前記初段充電用コンデンサの放電による一次電流が供給されて昇圧出力を得ると共に磁気スイッチ動作を得る可飽和トランスと、この可飽和トランスの二次巻線に並列接続され該可飽和トランスのトランス動作中の二次電流で充電され該可飽和トランスのトランス動作後の磁気スイッチ動作により反転充電される第2のコンデンサを有して、負荷に狭幅・高電圧のパルス電流を供給する磁気パルス圧縮回路とを備えたことを特徴とするパルス電源装置である。
請求項4の発明は、請求項3記載のパルス電源装置において、前記第2のダイオードに代えて、前記一次電流に対して飽和領域で動作する可飽和リアクトルを設けたことを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項3又は4記載のパルス電源装置において、前記初段充電用コンデンサを充電するときにはオンし、前記初段充電用コンデンサを放電するときにはオフする充電用スイッチング手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項6の発明は、充電用直流電源と、この充電用直流電源に並列に接続された半導体スイッチ素子と、前記充電用直流電源に直列に接続された初段充電用コンデンサと、この初段充電用コンデンサに直列に該初段充電用コンデンサの充電電流を流す向きに接続され、該初段充電用コンデンサを介して前記半導体スイッチ素子に並列に接続された充電用ダイオードと、この充電用ダイオードに前記半導体スイッチと同期してオン・オフ動作する一次電流用スイッチング手段を直列に介して一次巻線が並列接続され、前記半導体スイッチのオンによって前記初段充電用コンデンサの放電による一次電流が供給されて昇圧出力を得ると共に磁気スイッチ動作を得る可飽和トランスと、この可飽和トランスの二次巻線に並列接続され該可飽和トランスのトランス動作中の二次電流で充電され該可飽和トランスのトランス動作後の磁気スイッチ動作により反転充電される第2のコンデンサを有して、負荷に狭幅・高電圧のパルス電流を供給する磁気パルス圧縮回路とを備えたことを特徴とするパルス電源装置である。
請求項7の発明は、請求項6記載のパルス電源装置において、前記充電用ダイオードに代えて、前記初段充電用コンデンサを充電するときにはオンし、前記初段充電用コンデンサを放電するときにはオフする充電用スイッチング手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項1又は2のパルス電源装置は、初段充電用コンデンサの充電電流が充電用ダイオード又は充電用スイッチング手段を流れ、可飽和トランスの一次巻線にはほとんど流れないように構成されている。したがって、従来装置とは違って可飽和トランスのリセット動作中に初段充電用コンデンサの充電を開始することができるので、従来装置に比べて、次のパルス発生に必要なところの、可飽和トランスのリセット開始から初段充電用コンデンサの充電終了までに要する時間を短縮することができ、高い繰り返し周波数のパルス電流を負荷に供給することができる。
請求項3、4又は5のパルス電源装置は、初段充電用コンデンサの充電電流が充電用ダイオード又は充電用スイッチング手段を流れ、可飽和トランスの一次巻線には該一次巻線に直列接続された第2のダイオード又は可飽和リアクトルによって流れないように構成されている。したがって、可飽和トランスのリセット動作中に初段充電用コンデンサの充電を開始することができるとともに、充電時に可飽和トランスの一次側に電流が流れないのでその二次側に想定外の電流が流れることがない。よって、高い繰り返し周波数のパルス電流を負荷に供給することができるとともに、ほぼ完全に所望のパルス波形を持つパルス電流を負荷に供給することができる。
請求項6又は7のパルス電源装置は、初段充電用コンデンサの充電電流が充電用ダイオード又は充電用スイッチング手段を流れ、可飽和トランスの一次巻線には該一次巻線に直列接続された一次電流用スイッチング手段によって流れないように構成されている。したがって、可飽和トランスのリセット動作中に初段充電用コンデンサの充電を開始することができるとともに、可飽和トランスをリセットするときには前記一次電流用スイッチング手段がオフ動作しているので可飽和トランスの一次巻線にかかる電圧が高くなることで、可飽和トランスのリセットをより短時間で行うことができる。また、初段充電用コンデンサの充電時に可飽和トランスの一次側に電流が流れないのでその二次側に想定外の電流が流れることがない。よって、より高い繰り返し周波数のパルス電流を負荷に供給することができるとともに、ほぼ完全に所望のパルス波形を持つパルス電流を負荷に供給することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態:請求項1に対応]図1は本発明の第1の実施の形態によるパルス電源装置を示す回路図であり、図6のパルス電源装置と同一要素には同一符号を付している。
図1において、HVは充電用直流電源であり、この充電用直流電源HVに、充電抵抗器R0と可飽和リアクトルSI1との直列体(直列回路)を介して半導体スイッチ素子SWが並列接続されている。半導体スイッチ素子SWは、GTOサイリスタ(サイリスタ:登録商標),IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)などからなるものである。初段充電用コンデンサC0は充電抵抗器R0に直列接続されており、この初段充電用コンデンサC0に直列に該初段充電用コンデンサC0の充電電流を流す向きに充電用ダイオードD1が接続されている。また、この充電用ダイオードD1は、可飽和リアクトルSI1と半導体スイッチ素子SWとの直列体に初段充電用コンデンサC0を介して並列接続されている。さらに、充電用ダイオードD1に可飽和トランスSTの一次巻線が並列接続されている。
可飽和トランスSTの二次巻線には第2のコンデンサC1が並列接続されている。また、第2のコンデンサC1には第3のコンデンサC2が直列接続され、コンデンサC1,C2の直列接続回路の両端にレーザー放電部LD及び可飽和リアクトルSI2の並列回路が接続されている。第2のコンデンサC1、第3のコンデンサC2及び可飽和リアクトルSI2は、負荷であるレーザー放電部LDに狭幅・高電圧のパルス電流を供給する磁気パルス圧縮回路MPCを構成している。
このように構成される第1の実施形態のパルス電源装置の動作について説明する。まず、高圧の充電用直流電源HVの図示しない出力スイッチ素子を所定時間(例えば600μs)オンさせて、充電用直流電源HVより充電抵抗器R0を経て初段充電用コンデンサC0にコンデンサ充電電流を流し、初段充電用コンデンサC0を高圧充電する。このとき、極めて小さな値のコンデンサ充電電流Ib”が可飽和トランスSTの一次巻線を経て流れるものの、大部分のコンデンサ充電電流Ib’が充電用ダイオードD1を経て流れる。
次に、充電用直流電源HVの出力スイッチ素子をオフして初段充電用コンデンサC0の充電を完了し、それより極めて短時間後、半導体スイッチSWを所定時間(例えば165μs)オンさせて、初段充電用コンデンサC0→可飽和リアクトルSI1→半導体スイッチSW→可飽和トランスSTの一次巻線の経路でパルス状の一次電流I0を流す。この場合、半導体スイッチSWをオンさせると、図1におけるa点がほぼアース電位となるのでb点はマイナス電位となる。したがって、ダイオードD1は逆バイアスされて電流が流れず、前記経路で一次電流I0が流れる。
この一次電流I0に対して、可飽和トランスSTは、まず非飽和領域で動作し、その巻数比(1対n)による昇圧した電圧を二次巻線に得るトランスとして動作する。このときの可飽和トランスSTの二次側では、コンデンサC1,C2に二次電流I1が流れ、第2のコンデンサC1及び第3のコンデンサC2を昇圧した電圧(一次側のn倍の電圧)で並列充電する。
この後、可飽和トランスSTが飽和領域に入ってトランス動作でなく磁気スイッチ動作し、可飽和トランスSTの二次巻線が低インダクタンスとなることでパルス圧縮された電流I2により、第2のコンデンサC1がLC共振動作にて逆極性に高速充電される。そして、第2のコンデンサC1と第3のコンデンサC2の直列回路は、可飽和トランスSTで昇圧した電圧の2倍(2×n)以上の電圧で充電される。この充電電圧によってレーザー放電部LDには高電圧・大電流の狭幅のパルス電流I3が供給される。
なお、可飽和リアクトルSI2は、第3のコンデンサC2を充電する方向にリセット電流を流す。これにより、第3のコンデンサC2の充電電流には飽和領域での動作になって小さいインダクタンス値になり、レーザー放電部LDへの放電になる逆方向電流に対しては非飽和領域となって大きなインダクタンス値となるので、レーザー放電部LDへのエネルギー移行を効率良くするものである。
さて、前記所定時間オンさせていた半導体スイッチSWがオフされると、次のパルス発生のために、可飽和トランスSTのリセット動作が開始される。可飽和トランスSTのリセットは、前回流された一次電流I0によって飽和状態となっている可飽和トランスSTを、可飽和トランスSTのリセット巻線に一次電流I0とは逆向きに相当するリセット電流を流すことにより逆飽和させて、可飽和トランスSTが次の一次電流I0に対して非飽和領域での動作と次いで飽和領域での動作を行えるようにすることである。
この可飽和トランスSTのリセット動作が開始されてから所定時間(例えば205μs)後、すなわち、リセット動作完了後でなくリセット動作中に、次のパルス発生のために、充電用直流電源HVの出力スイッチ素子を所定時間(例えば600μs)オンさせて、充電抵抗器R0→初段充電用コンデンサC0→充電用ダイオードD1の経路で大部分のコンデンサ充電電流Ib’を流し、初段充電用コンデンサC0を高圧充電する。
そして、この初段充電用コンデンサC0の充電完了前に、先に動作開始した可飽和トランスSTのリセット動作が完了するようになっている(リセット時間:例えば635μs)。初段充電用コンデンサC0の充電完了後は、前述した動作が行われて、レーザー放電部LDに次のパルス電流I3が供給される。
このように、本実施形態のパルス電源装置は、初段充電用コンデンサC0の充電電流が充電用ダイオードD1を流れ、可飽和トランスSTの一次巻線にはほとんど流れないように構成されている。したがって、従来装置とは違って可飽和トランスSTのリセット動作中に初段充電用コンデンサC0の充電を開始することができるので、従来装置に比べて、次のパルス発生に必要なところの、可飽和トランスSTのリセット開始から初段充電用コンデンサC0の充電終了までに要する時間を短縮することができ、高い繰り返し周波数のパルス電流I3を負荷に供給することができる。
[第2の実施の形態:請求項2に対応]図2は本発明の第2の実施の形態によるパルス電源装置を示す回路図であり、前記図1のパルス電源装置と同一要素には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる点について説明する。
この第2の実施形態によるパルス電源装置は、図2に示すように、図1における充電用ダイオードD1に代えて、初段充電用コンデンサC0を充電するときオン動作し、初段充電用コンデンサC0を放電するときにはオフする充電用スイッチング手段としての可飽和リアクトルSI3を設けた構成としている。
すなわち、可飽和リアクトルSI3は、初段充電用コンデンサC0の充電電流Ibには飽和領域での動作になって小さいインダクタンス値になり、一次電流I0に対しては非飽和領域となって大きなインダクタンス値となるように設けられている。したがって、前記充電用ダイオードD1に代えて可飽和リアクトルSI3を設けた構成のパルス電源装置によっても、前記第1の実施形態によるパルス電源装置と同様の効果を得ることができる。
また、図1における充電用ダイオードD1に代えて、充電用スイッチング手段としてGTOサイリスタ,IGBTなどからなる半導体スイッチ素子を設けるように構成してもよい。
[第3の実施の形態:請求項3に対応]図3は本発明の第3の実施の形態によるパルス電源装置を示す回路図であり、前記図1のパルス電源装置と同一要素には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる点について説明する。
この第3の実施形態によるパルス電源装置は、図3に示すように、初段充電用コンデンサC0の充電電流Ibが充電用ダイオードD1を流れ、可飽和トランスSTの一次巻線には該一次巻線に直列接続された第2のダイオードD2によって流れないように構成されている。この第2のダイオードD2は、一次電流I0を流す向きに可飽和トランスSTの一次巻線に接続されている。
したがって、本実施形態のパルス電源装置は、可飽和トランスSTのリセット動作中に初段充電用コンデンサC0の充電を開始することができるとともに、初段充電用コンデンサC0の充電時に、可飽和トランスSTの一次側に電流が流れないのでその二次側に想定外の電流が流れることがない。よって、高い繰り返し周波数のパルス電流I3を負荷に供給することができるとともに、ほぼ完全に所望のパルス波形を持つパルス電流I3を負荷に供給することができる。
[第4の実施の形態:請求項4に対応]図4は本発明の第4の実施の形態によるパルス電源装置を示す回路図であり、前記図1のパルス電源装置と同一要素には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる点について説明する。
この第4の実施形態によるパルス電源装置は、図4に示すように、図3における第2のダイオードD2に代えて、一次電流I0に対して飽和領域で動作する可飽和リアクトルSI4を設けた構成としている。
すなわち、可飽和リアクトルSI4は一次電流I0と逆向きの電流方向には非飽和状態となり、これより、初段充電用コンデンサC0の充電電流Ibは充電用ダイオードD1を流れ、可飽和トランスSTの一次巻線には流れない。したがって、第2のダイオードD2に代えて可飽和リアクトルSI4を設けた構成のパルス電源装置によっても、第3の実施形態のパルス電源装置と同様に、高い繰り返し周波数のパルス電流I3を負荷に供給することができるとともに、ほぼ完全に所望のパルス波形を持つパルス電流I3を負荷に供給することができる。
なお、前記図3,図4に示すパルス電源装置において、充電用ダイオードD1に代えて、初段充電用コンデンサC0を充電するときオン動作し、初段充電用コンデンサC0を放電するときにはオフする充電用スイッチング手段として、可飽和リアクトル、あるいは、GTOサイリスタ,IGBTなどからなる半導体スイッチ素子を設けた構成としてもよい(請求項5)。
[第5の実施の形態:請求項6に対応]図5は本発明の第5の実施の形態によるパルス電源装置を示す回路図であり、前記図1のパルス電源装置と同一要素には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる点について説明する。
この第5の実施形態によるパルス電源装置は、図5に示すように、初段充電用コンデンサC0の充電電流が充電用ダイオードD1を流れ、可飽和トランスSTの一次巻線には該一次巻線に直列接続された一次電流用スイッチング手段SW1によって流れないように構成されている。一次電流用スイッチング手段SW1は、GTOサイリスタ,IGBTなどの半導体スイッチ素子で構成されている。この一次電流用スイッチング手段SW1は、所定時間オンして一次電流I0を流す半導体スイッチSWに同期してオン・オフ動作するものであって、初段充電用コンデンサC0の充電時にはオフしており、初段充電用コンデンサC0を放電させて可飽和トランスSTの一次巻線に一次電流I0を流すときにはオンする。
したがって、本実施形態のパルス電源装置は、可飽和トランスSTのリセット動作中に初段充電用コンデンサC0の充電を開始することができるとともに、可飽和トランスSTをリセットするときには一次電流用スイッチング手段SW1がオフ動作しているので可飽和トランスSTの一次巻線にかかる電圧が高くなることで電圧・時間積が大きく、可飽和トランスSTのリセットをより短時間で行うことができる。また、初段充電用コンデンサC0の充電時に可飽和トランスSTの一次側に電流が流れないのでその二次側に想定外の電流が流れることがない。よって、より高い繰り返し周波数のパルス電流I3を負荷に供給することができるとともに、ほぼ完全に所望のパルス波形を持つパルス電流I3を負荷に供給することができる。
また、図5に示すパルス電源装置において、充電用ダイオードD1に代えて、初段充電用コンデンサC0を充電するときオン動作し、初段充電用コンデンサC0を放電するときにはオフする充電用スイッチング手段として、可飽和リアクトル、あるいは、GTOサイリスタ,IGBTなどからなる半導体スイッチ素子を設けた構成としてもよい(請求項7)。なお、図1〜図5に示すパルス電源装置において、半導体スイッチSWのスイッチング損失を低減させるための可飽和リアクトルSI1については、省略することもできる。また、可飽和トランスSTの二次側の回路については、他の回路構成とすることもできる。
本発明の第1の実施の形態によるパルス電源装置を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態によるパルス電源装置を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態によるパルス電源装置を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態によるパルス電源装置を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態によるパルス電源装置を示す回路図である。 従来のパルス電源装置を示す回路図である。
符号の説明
HV…充電用直流電源
R0…充電抵抗器
SW…半導体スイッチ素子
C0…初段充電用コンデンサ
D1…充電用ダイオード
SI1,SI2,SI3,SI4…可飽和リアクトル
D2…第2のダイオード
SW1…一次電流用スイッチング手段
ST…可飽和トランス
C1…第2のコンデンサ
C2…第3のコンデンサ
LD…レーザー放電部
MPC…磁気パルス圧縮回路

Claims (7)

  1. 充電用直流電源と、この充電用直流電源に並列に接続された半導体スイッチ素子と、前記充電用直流電源に直列に接続された初段充電用コンデンサと、この初段充電用コンデンサに直列に該初段充電用コンデンサの充電電流を流す向きに接続され、該初段充電用コンデンサを介して前記半導体スイッチ素子に並列に接続された充電用ダイオードと、この充電用ダイオードに一次巻線が並列接続され、前記半導体スイッチのオンによって前記初段充電用コンデンサの放電による一次電流が供給されて昇圧出力を得ると共に磁気スイッチ動作を得る可飽和トランスと、この可飽和トランスの二次巻線に並列接続され該可飽和トランスのトランス動作中の二次電流で充電され該可飽和トランスのトランス動作後の磁気スイッチ動作により反転充電される第2のコンデンサを有して、負荷に狭幅・高電圧のパルス電流を供給する磁気パルス圧縮回路とを備えたことを特徴とするパルス電源装置。
  2. 前記充電用ダイオードに代えて、前記初段充電用コンデンサを充電するときにはオンし、前記初段充電用コンデンサを放電するときにはオフする充電用スイッチング手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のパルス電源装置。
  3. 充電用直流電源と、この充電用直流電源に並列に接続された半導体スイッチ素子と、前記充電用直流電源に直列に接続された初段充電用コンデンサと、この初段充電用コンデンサに直列に該初段充電用コンデンサの充電電流を流す向きに接続され、該初段充電用コンデンサを介して前記半導体スイッチ素子に並列に接続された充電用ダイオードと、この充電用ダイオードに第2のダイオードを直列に介して一次巻線が並列接続され、前記半導体スイッチのオンによって前記初段充電用コンデンサの放電による一次電流が供給されて昇圧出力を得ると共に磁気スイッチ動作を得る可飽和トランスと、この可飽和トランスの二次巻線に並列接続され該可飽和トランスのトランス動作中の二次電流で充電され該可飽和トランスのトランス動作後の磁気スイッチ動作により反転充電される第2のコンデンサを有して、負荷に狭幅・高電圧のパルス電流を供給する磁気パルス圧縮回路とを備えたことを特徴とするパルス電源装置。
  4. 前記第2のダイオードに代えて、前記一次電流に対して飽和領域で動作する可飽和リアクトルを設けたことを特徴とする請求項3記載のパルス電源装置。
  5. 前記充電用ダイオードに代えて、前記初段充電用コンデンサを充電するときにはオンし、前記初段充電用コンデンサを放電するときにはオフする充電用スイッチング手段を設けたことを特徴とする請求項3又は4記載のパルス電源装置。
  6. 充電用直流電源と、この充電用直流電源に並列に接続された半導体スイッチ素子と、前記充電用直流電源に直列に接続された初段充電用コンデンサと、この初段充電用コンデンサに直列に該初段充電用コンデンサの充電電流を流す向きに接続され、該初段充電用コンデンサを介して前記半導体スイッチ素子に並列に接続された充電用ダイオードと、この充電用ダイオードに前記半導体スイッチと同期してオン・オフ動作する一次電流用スイッチング手段を直列に介して一次巻線が並列接続され、前記半導体スイッチのオンによって前記初段充電用コンデンサの放電による一次電流が供給されて昇圧出力を得ると共に磁気スイッチ動作を得る可飽和トランスと、この可飽和トランスの二次巻線に並列接続され該可飽和トランスのトランス動作中の二次電流で充電され該可飽和トランスのトランス動作後の磁気スイッチ動作により反転充電される第2のコンデンサを有して、負荷に狭幅・高電圧のパルス電流を供給する磁気パルス圧縮回路とを備えたことを特徴とするパルス電源装置。
  7. 前記充電用ダイオードに代えて、前記初段充電用コンデンサを充電するときにはオンし、前記初段充電用コンデンサを放電するときにはオフする充電用スイッチング手段を設けたことを特徴とする請求項6記載のパルス電源装置。
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