JP2005292807A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】迅速処理において高感度で彩度が高く、高いグレー濃度を再現でき、ムラの発生の少ないハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供する。
【解決手段】反射支持体上にシアン、マゼンタ、イエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を各々有するハロゲン化銀カラー写真感光材料であって、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、セレン増感された塩化銀含有率90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含有し、1×10-4秒の時間で露光後発色現像処理して得られるイエロー最大発色濃度(DYmax)、マゼンタ最大発色濃度(DMmax)、シアン最大発色濃度(DCmax)、1×10-4秒の時間で露光して感光後発色現像処理して得られるグレー画像のイエロー最大発色濃度(DGYmax)、マゼンタ最大発色濃度(DGMmax)及びシアン最大発色濃度(DGCmax)が各々規定されており、かつ25℃、相対湿度20%におけるカール度が−15〜+15であるハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【選択図】なし

Description

本発明は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料に関し、詳しくは、デジタル露光及び、迅速処理に適したハロゲン化銀カラー写真感光材料に関し、特に高感度で彩度が高く、高いグレー濃度を再現でき、ムラの発生の少ないハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することである。
近年、カラー印画紙等を用いたカラープリント分野において、デジタル露光方式が飛躍的に普及してきている。デジタル露光方式においては一般にコンピュータによる画像処理が行われるために特別な操作をすることなく自動的に高画質なプリントを得ることができる。
また、現像処理工程の迅速化に対する要求が近年強まっている。これは、他のカラープリント方式、例えばインクジェット方式や昇華型方式などに対してカラー印画紙を用いたプリント生産方式の優位性の一つである高生産性をさらに高めるためである。特に、店頭でデジタルカメラの記録媒体を受け取り、数分程度の短時間で高画質なプリントを返却する、つまりワンストップサービスができるようになれば、カラー印画紙を用いたカラープリントの優位性は益々高まる。
カラー印画紙に用いられるハロゲン化銀乳剤は、主として迅速化の要望から塩化銀含有率の高いハロゲン化銀乳剤が用いられるが、塩化銀含有率の高い感光材料は、同時に感度が低いという欠点を有している。
高塩化銀乳剤の高感化のために化学増感法、ハロゲン化銀乳剤粒子形成法など種々の改良がなされてきた。ハロゲン化銀乳剤における化学増感の代表的方法としては、硫黄増感、セレン増感、テルル増感、金等の貴金属増感、還元増感および、これらの組み合わせによる、各種増感法が知られている。上記の増感法のうち、セレン増感法におけるセレン増感剤としてセレノカルボン酸エステルすなわちセレノエステルが使用できることが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
高品質なカラープリントを得るためにカラー印画紙に求められる性能として、色にごりの少ない彩度の高い色及びより高いグレー濃度を再現できることが重要である。彩度が高いことにより、鮮やかな色調を表現することができ、高いグレー濃度の再現により奥行き感のある画像を表現することができる。カラー印画紙として、色にごりの少ない彩度の高い色を再現する能力があれば、彩度のより低い色はコンピュータを用いた画像処理を介することで作ることができるが、逆にカラー印画紙に彩度の高い色を再現する能力がなければ、より彩度の高い色を再現することはできない。グレー画像はイエロー、マゼンタ及びシアンの各色を同時に発色して得られるため、各色の発色濃度が高いことにより、より高いグレー濃度を再現することができる。
米国特許第3,297,446号明細書 米国特許第3,297,447号明細書 特公昭57−22090号公報
本発明者らが検討したところ、迅速処理において前記セレン増感を用いることで確かに高感化したが、得られるカラープリントにすじ状のムラを生じる場合、色の彩度が低下する場合、あるいはグレー濃度が低下する場合があることが分かった。
よって本発明が解決しようとする課題は、迅速処理において高感度で彩度が高く、高いグレー濃度を再現でき、ムラの発生の少ないハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することである。
本発明者らは、下記の手段で、上記の課題が達成できることを見出した。
[1]反射支持体上にシアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層およびイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料であって、該色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、セレン増感された塩化銀含有率90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含有し、前記イエロー色素形成カプラー含有層のハロゲン化銀乳剤のみを1×10−4秒の時間で露光後発色現像処理して得られるイエロー最大発色濃度(DYmax)が1.90〜2.30、前記マゼンタ色素形成カプラー含有層のハロゲン化銀乳剤層のみを1×10−4秒の時間で露光後発色現像処理して得られるマゼンタ最大発色濃度(DMmax)が1.95〜2.30、前記シアン色素形成カプラー含有層のハロゲン化銀乳剤のみを1×10−4秒の時間で露光後発色現像処理して得られるシアン最大発色濃度(DCmax)が1.85〜2.40、前記色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層全てを1×10−4秒の時間で露光して感光後発色現像処理して得られるイエロー最大発色濃度(DGYmax)、マゼンタ最大発色濃度(DGMmax)及びシアン最大発色濃度(DGCmax)が各々2.10〜2.40、2.30〜2.70及び2.10〜2.45であり、かつ25℃、相対湿度20%におけるカール度が−15〜+15であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
[2]前記シアン色素形成カプラー、マゼンタ色素形成カプラーおよびイエロー色素形成カプラーの総量が1.1g/m以下であることを特徴とする[1]項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
[3]セレン増感された前記ハロゲン化銀乳剤が下記一般式(SE1)で表されるセレン増感剤で化学増感されていることを特徴とする[1]または[2]項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
Figure 2005292807
(一般式(SE1)中、MおよびMは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、またはカルバモイル基を表し、Qはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OMもしくはNMを表し、M〜Mは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。また、M、MおよびQはそれぞれ結合して環構造を形成してもよい。)
[4]セレン増感された前記ハロゲン化銀乳剤が下記一般式(SE2)で表されるセレン増感剤で化学増感されていることを特徴とする[1]または[2]項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
Figure 2005292807
(一般式(SE2)中、X、XおよびXはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OJまたはNJを表す。J〜Jは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。)
[5]セレン増感された前記ハロゲン化銀乳剤が下記一般式(SE3)で表されるセレン増感剤で化学増感されていることを特徴とする[1]または[2]項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
Figure 2005292807
(一般式(SE3)中、EおよびEはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基もしくはカルバモイル基を表す。EおよびEは同じであっても異なっていても良い。)
[6]セレン増感された前記ハロゲン化銀乳剤が下記一般式(PF1)〜(PF6)のいずれかで表されるセレン増感剤で化学増感されていることを特徴とする[1]または[2]項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
Figure 2005292807
(一般式(PF1)中、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。A21はO、SまたはNR24を表し、R21〜R24は水素原子または置換基を表す。R23はR21またはR22と共に5〜7員環を形成してもよい。
一般式(PF2)中、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。X21はO、SまたはNR25を表し、Y21はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OR26、SR27、N(R28)R29を表す。R25〜R29はそれぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。X21とY21は互いに結合して環を形成してもよい。
一般式(PF3)中、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。R210、R211およびR212はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表すが、R210およびR211のうち少なくとも一方は電子求引性基を表す。
一般式(PF4)中、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。W21は電子求引性基を表し、R213〜R215はそれぞれ水素原子または置換基を表す。W21とR213は互いに結合して環状構造を形成してもよい。
一般式(PF5)中、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。A22はO、S、Se、TeもしくはNR219を表す。R216は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基もしくはアシル基を表し、R217〜R219は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表す。Z21は置換基を表し、n22は0〜4の整数を表す。n22が2以上である場合はZ21が同じでも異なっていても良い。
一般式(PF6)中、Q21およびQ22は前記一般式(SE1)〜(SE3)より選ばれる化合物を表し、Q21およびQ22中のSe原子はAuに配位結合する。n23は0または1を表し、J21は対アニオンを表す。n23が1の場合、Q21とQ22は同じでも異なってもよい。ただし、式(PF6)で表される化合物は一般式(PF1)〜(PF5)のいずれかで表される化合物を含むものではない。)
[7]セレン増感された前記ハロゲン化銀乳剤のハロゲン化銀粒子の平均球相当径が0.6μm以下であることを特徴とする[1]〜[6]のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
[8]総塗設銀量が0.2g/m以上0.5g/m以下であることを特徴とする[1]〜[7]のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、迅速処理において高感度で彩度が高く、高いグレー濃度を再現でき、かつムラの発生が少ないという優れた効果を奏する。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、イエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層をそれぞれ少なくとも一層ずつ有する。
本発明において、シアン色素形成カプラー、マゼンタ色素形成カプラーおよびイエロー色素形成カプラーの塗設量の総量は1.1g/m以下であることが好ましく、0.4g/m以上1.0g/m以下であることがより好ましい。
各カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に含まれるハロゲン化銀乳剤は各々異なる感色性のハロゲン化銀乳剤であることが必要である。例えば、イエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に青感光性ハロゲン化銀乳剤を含有させ、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に緑感光性ハロゲン化銀乳剤を含有させ、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に赤感光性ハロゲン化銀乳剤を含有させることが好ましい態様の一つであり、この場合、各々のハロゲン化銀乳剤の分光感度ピークは青感光性乳剤が400nm〜500nmであることが好ましく、は420nm〜480nmであることがより好ましく、緑感光性乳剤が510nm〜590nmであることが好ましく、520nm〜580nmであることがより好ましく、赤感光性乳剤が600nm〜800nmであることが好ましく、620nm〜720nmであることがより好ましい。更に各感光性ハロゲン化銀乳剤間で分光感度ピークの波長差が各々30nm以上異なることが好ましく50nm以上異なることがより好ましい。前記の感色性に設定することで、本発明の感光材料に対して3種以上の異なる波長の光を用いて露光後発色現像して得られる画像としてより色にごりの少ない彩度の高い色を再現することができる。
上記の感光性に対して、光源として半導体レーザーやLEDを用いたデジタル露光方式の用途からは、上記3種の異なる分光感度は任意に選択することが可能である。このとき色分離の観点からは最近接の分光感度極大が少なくとも30nm以上離れていることが好ましい。この少なくとも3種の異なる分光感度極大をもつ感光層(λ1、λ2、λ3)に含有される発色カプラー(Y、M、C)との対応関係は任意の組み合わせが可能である。さらに青色、緑色、赤色の光以外の波長域を用いることも可能であり、赤外分光感度を有し赤外レーザー露光に対応できることも好ましい。
本発明の感光材料は、イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層以外にも、所望により後述する非感光性親水性コロイド層として、アンチハレーション層、中間層及び着色層を有していてもよい。
次に、セレン化合物について説明する。
セレン化合物として、以下の一般式(SE1)、(SE2)もしくは(SE3)のいずれかで表わされる化合物を好ましく用いることができる。
Figure 2005292807
一般式(SE1)中、MおよびMは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、またはカルバモイル基を表し、Qはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OMもしくはNMを表し、M〜Mは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。また、M、MおよびQはそれぞれ結合して環構造を形成してもよい。
一般式(SE2)中、X、XおよびXはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OJまたはNJを表す。J〜Jは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。
一般式(SE3)において、EおよびEはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基もしくはカルバモイル基を表す。EおよびEは同じであっても異なっていても良い。
次に一般式(SE1)で表されるセレン化合物について説明する。
一般式(SE1)中、M〜MおよびQで表されるアルキル基とは直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルキル基を表す。好ましくは炭素数1〜30の置換もしくは無置換の直鎖または分岐のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、2−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、t−オクチル基、2−エチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、2,3−ジヒドロキシプロピル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、ソディウムスルホエチル基、ジエチルアミノエチル基、ジエチルアミノプロピル基、ブトキシプロピル基、エトキシエトキシエチル基、n−ヘキシルオキシプロピル基等)、炭素数3〜18の置換もしくは無置換の環状アルキル基(例えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、アダマンチル基、シクロドデシル基等)を表す。また、炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、(つまり炭素数5〜30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基であり、例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル)、更に環構造が多いトリシクロ構造なども包含する。M〜MおよびQで表されるアルケニル基とは、炭素数2〜16のアルケニル基(例えば、アリル基、2−ブテニル基、3−ペンテニル基等)を表し、M〜MおよびQで表されるアルキニル基とは炭素数2〜10のアルキニル基(例えば、プロパルギル基、3−ペンチニル基等)を表す。
〜MおよびQで表されるアリール基としては、炭素数6〜20の置換もしくは無置換のフェニル基およびナフチル基(例えば無置換フェニル基、無置換ナフチル基、3,5−ジメチルフェニル、4−ブトキシフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基等)等が挙げられ、ヘテロ環基としては例えばピリジル基、フリル基、イミダゾリル基、ピペリジル基、モルホリル基等が挙げられる。
一般式(SE1)中、MおよびMで表されるアシル基としては例えばアセチル基、ホルミル基、ベンゾイル基、ピバロイル基、カプロイル基、n−ノナノイル基等が挙げられ、アミノ基としては、例えば無置換アミノ基、メチルアミノ基、ヒドロキシエチルアミノ基、n−オクチルアミノ基、ジベンジルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等が挙げられ、アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−ブチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−デシルオキシ基等が挙げられ、カルバモイル基としては、例えば無置換カルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基等が挙げられる。
一般式(SE1)においてMとM、QとM、またはQとMは互いに結合して環構造を形成しても良く、更にQがNMを表す場合、MとMは互いに結合して環構造を形成してもよい。
また一般式(SE1)中のM〜MおよびQは可能な限り置換基を有してもよく、その置換基としては、例えばハロゲン原子(フッ素原子、クロル原子、臭素原子、または沃素原子)、アルキル基(直鎖、分岐、環状のアルキル基で、ビシクロアルキル基、活性メチン基を含む)、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基(置換する位置は問わない)、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、N−ヒドロキシカルバモイル基、N−アシルカルバモイル基、N−スルホニルカルバモイル基、N−カルバモイルカルバモイル基、チオカルバモイル基、N−スルファモイルカルバモイル基、カルバゾイル基、カルボキシ基またはその塩、オキサリル基、オキサモイル基、シアノ基、カルボンイミドイル基(Carbonimidoyl基)、ホルミル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基(エチレンオキシ基もしくはプロピレンオキシ基単位を繰り返し含む基を含む)、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、(アルコキシもしくはアリールオキシ)カルボニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルホニルオキシ基、アミノ基、(アルキル,アリール,またはヘテロ環)アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、N−ヒドロキシウレイド基、イミド基、(アルコキシもしくはアリールオキシ)カルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、セミカルバジド基、チオセミカルバジド基、ヒドラジノ基、アンモニオ基、オキサモイルアミノ基、N−(アルキルもしくはアリール)スルホニルウレイド基、N−アシルウレイド基、N−アシルスルファモイルアミノ基、ヒドロキシアミノ基、ニトロ基、4級化された窒素原子を含むヘテロ環基(例えばピリジニオ基、イミダゾリオ基、キノリニオ基、イソキノリニオ基)、イソシアノ基、イミノ基、メルカプト基、(アルキル,アリール,またはヘテロ環)チオ基、(アルキル,アリール,またはヘテロ環)ジチオ基、(アルキルまたはアリール)スルホニル基、(アルキルまたはアリール)スルフィニル基、スルホ基またはその塩、スルファモイル基、N−アシルスルファモイル基、N−スルホニルスルファモイル基またはその塩、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基等が挙げられる。なおここで活性メチン基とは2つの電子求引性基で置換されたメチン基を意味し、ここに電子求引性基とはアシル基、アルコシキカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボンイミドイル基(Carbonimidoyl基)を意味する。ここで2つの電子求引性基は互いに結合して環状構造をとっていてもよい。また塩とは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、重金属などの陽イオンや、アンモニウムイオン、ホスホニウムイオンなどの有機の陽イオンを意味する。これら置換基は、これら置換基でさらに置換されていてもよい。
一般式(SE1)で表される好ましい化合物としては、M及びMがそれぞれ水素原子、炭素数1〜6の置換もしくは無置換の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数3〜6の置換もしくは無置換の環状アルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数6〜10の置換もしくは無置換のアリール基、ヘテロ環基、及びアシル基であり、Qが、炭素数1〜6の置換もしくは無置換の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数3〜6の置換もしくは無置換の環状アルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数6〜10の置換もしくは無置換のアリール基、またはNMであり、MおよびMが水素原子、炭素数1〜6の置換もしくは無置換の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数3〜6の置換もしくは無置換の環状アルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数6〜10の置換もしくは無置換のアリール基、ヘテロ環基を表す場合である。より好ましくは、M及びMがそれぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基であり、Qがアルキル基、アリール基、またはNMであり、MおよびMが水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基を表す場合である。更に好ましくはM及びMがそれぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基であり、QがNMであり、MおよびMが水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基を表す場合である。
本発明の一般式(SE1)で表される化合物は、公知の方法、例えばケミカル・レビューズ(Chem.Rev.)55,181−228(1955)、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)24,470−473(1959)、ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J.Heterocycl.Chem.)4,605−609(1967)、「薬誌」82,36−45(1962)、特公昭39−26203号、特開昭63−229449号、OLS−2,043,944号を参考にして合成できる。
次に、一般式(SE2)について詳細に説明する。
一般式(SE2)中、X〜XおよびJ〜Jで表されるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基およびヘテロ環基は、それぞれ式(SE1)においてM〜MおよびQが表すアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基およびヘテロ環基と同義である。またX〜XおよびJ〜Jは可能な限り置換基を有していてもよく、その置換基の例としては先に説明した置換基と同じ具体例が挙げられる。
一般式(SE2)で表される化合物として好ましくはX〜Xがそれぞれ炭素数1〜6の置換もしくは無置換の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数6〜10の置換もしくは無置換のアリール基、またはヘテロ環基を表す場合であり、より好ましくはX〜Xがそれぞれ炭素数6〜10の置換もしくは無置換のアリール基を表す場合である。
本発明の一般式(SE2)で表される化合物は、公知の方法、例えば、オルガニック・フォスフォラス・コンパウンズ(OrganicPhosphorusCompounds、4巻、1〜73頁)、ジャーナル・ケミカル・ソサイエティーB(J.Chem.Soc.(B),1416頁、1968年)、ジャーナル・オルガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.32巻、1717頁、1967年)、ジャーナル・オルガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.32巻、2999頁、1967年)、テトラヘドロン(Tetrahedron、20、449頁、1964年)、ジャーナル・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(J.Am.Chem.Soc.,91巻、2915頁、1969年)等を参考にして合成できる。
次に一般式(SE3)で表される化合物について説明する。
一般式(SE3)においてEおよびEで表されるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基およびヘテロ環基は、それぞれ一般式(SE1)においてM〜MおよびQが表すアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基およびヘテロ環基と同義である。EおよびEで表されるアシル基としては例えばアセチル基、ホルミル基、ベンゾイル基、ピバロイル基、カプロイル基、n−ノナノイル基等が挙げられ、アルコキシカルボニル基としては例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−ブチルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、n−オクチルオキシカルボニル基、n−デシルオキシカルボニル基等が挙げられ、アリールオキシカルボニル基としては例えばフェノキシカルボニル基、ナフトキシカルボニル基などが挙げられ、カルバモイル基としては例えば無置換カルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基などが挙げられる。またEおよびEは可能な限り置換基を有していてもよく、その置換基の例としては先に説明した置換基と同じ具体例が挙げられる。
本発明において、一般式(SE3)で表される好ましい化合物は、EおよびEが下記一般式(T1)〜(T4)で表される基より選ばれる。この場合、EおよびEは同じであっても異なっていても良い。
Figure 2005292807
一般式(T1)において、Y11はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OR11もしくはNR1213を表し、R11〜R13はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表す。一般式(T2)において、L11は2価の連結基を表し、EWGは電子求引性基を表す。一般式(T3)において、A11は酸素原子、硫黄原子もしくはNR17を表し、R14〜R17は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表す。一般式(T4)において、A12は酸素原子、硫黄原子もしくはNR111を表し、R18は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基もしくはアシル基を表し、R19、R110、R111は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表す。Z11は置換基を表し、n11は0〜4の整数を表す。n11が2以上である場合はZ11が同じでも異なっていても良い。
一般式(T1)においてY11はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OR11もしくはNR1213を表し、R11〜R13はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表すが、ここで言うアルキル基とは式(SE1)におけるM〜MおよびQが表すアルキル基と同義であり、好ましい範囲も同様である。同様に、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基についてもそれぞれM〜MおよびQが表すアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基と同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(T1)において、本発明ではY11はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基もしくはヘテロ環基である場合が好ましく、アルキル基もしくはアリール基である場合がより好ましい。
一般式(T2)において、L11で表される2価の連結基は、炭素数2〜20のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基を表し、特に炭素数2〜10の直鎖、分岐または環状のアルキレン基(例えばエチレン、プロピレン、シクロペンチレン、シクロへキシレン)、アルケニレン基(例えばビニレン)、アルキニレン基(例えばプロピニレン)を表す。好ましいL11としては一般式(L1)、一般式(L2)に示すものが挙げられる。
Figure 2005292807
一般式(L1)、一般式(L2)において、G、G、G、Gは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基もしくは炭素数1〜10のヘテロ環基を表し、G、G、Gは連結して環を形成しても良い。G、G、G、Gとして好ましくは水素原子、アルキル基もしくはアリール基であり、水素原子もしくはアルキル基がより好ましい。
一般式(T2)において、EWGは電子求引性基を表す。ここでいう電子求引性基とは、ハメットの置換基定数σ値が正の値である置換基であり、好ましくはσ値が0.2以上であり、上限としては1.0以下の置換基を表す。σ値が0.2以上の電子求引性基の具体例としてはアシル基、ホルミル基、アシルオキシ基、アシルチオ基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアルキルホスフィニル基、ジアリールホスフィニル基、ホスホリル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホニルオキシ基、アシルチオ基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカルボニル基、イミノ基、N原子で置換したイミノ基、カルボキシ基(またはその塩)、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルコキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアリールオキシ基、アシルアミノ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルアミノ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルチオ基、σ値が0.2以上の他の電子求引性基で置換されたアリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、アゾ基、セレノシアネート基などが挙げられる。本発明において、EWGは好ましくはアシル基、ホルミル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアルキルホスフィニル基、ジアリールホスフィニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、チオカルボニル基、イミノ基、N原子で置換したイミノ基、ホスホリル基、カルボキシ基(またはその塩)、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基、σ値が0.2以上の他の電子求引性基で置換されたアリール基、ヘテロ環基、またはハロゲン原子であり、より好ましくはアシル基、ホルミル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、カルボキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基であり、更に好ましくはアシル基、ホルミル基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基である。
ハメット則はベンゼン誘導体の反応または平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935年にL.P.Hammettにより提唱された経験則であり、ハメットの置換基定数にはσ値とσ値があり、これらの値は多くの一般的な成書に記載されている。例えば、J.A.Dean編「Lange's Handbook of Chemistry」第12版、1979年(McGraw−Hill)や「化学の領域 増刊」、122号、96〜103頁、1979年(南江堂)、またはChemical Reviews,91巻、165〜195頁、1991年に詳しい。本発明においてハメット則の置換基定数で規定される置換基は、これらの成書に記載の文献既知の値がある置換基のみに限定されるということではなく、その値が文献に記載されていない未知のものであってもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に含まれる限り包含されることはもちろんである。
一般式(T2)において、好ましくはL11が一般式(L1)で表され、G〜Gが水素原子、アルキル基を表し、EWGがアルコキシ基、アシル基、ホルミル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、カルボキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基を表す場合である。より好ましくはL11が一般式(L1)で表され、G〜Gが水素原子、アルキル基を表し、EWGがアルコキシ基、アシル基、ホルミル基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基を表す場合である。
一般式(T3)においてR14〜R17は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表すが、ここで言うアルキル基とは一般式(SE1)におけるM〜MおよびQが表すアルキル基と同義であり、好ましい範囲も同様である。同様に、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基についてもそれぞれM〜MおよびQが表すアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基と同義であり、好ましい範囲も同様である。
本発明において、R14はアルキル基が好ましい。R15およびR16は水素原子、アルキル基もしくはアリール基が好ましく、水素原子もしくはアルキル基がより好ましく、一方が水素原子で他方が水素原子もしくはアルキル基である場合が最も好ましい。R17は水素原子、アルキル基もしくはアリール基が好ましく、水素原子もしくはアルキル基がより好ましく、アルキル基が最も好ましい。
一般式(T3)においてA11は酸素原子、硫黄原子もしくはNR17を表すが、本発明においては酸素原子もしくは硫黄原子である場合が好ましく、酸素原子である場合がより好ましい。
一般式(T3)において、好ましくはA11が酸素原子もしくは硫黄原子であり、R14がアルキル基であり、R15およびR16が水素原子、アルキル基もしくはアリール基の場合である。より好ましくはA11が酸素原子であり、R14がアルキル基であり、R15およびR16が水素原子もしくはアルキル基の場合である。
一般式(T4)においてR18、R19、R110、R111で表されるアルキル基とは一般式(SE1)におけるM〜MおよびQが表すアルキル基と同義であり、好ましい範囲も同様である。同様に、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基についてもそれぞれM〜MおよびQが表すアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基と同義であり、好ましい範囲も同様である。R18で表されるアシル基はアセチル基、ホルミル基、ベンゾイル基、ピバロイル基、カプロイル基、n−ノナノイル基などが挙げられる。
一般式(T4)においてZ11は置換基を表すが、その例としては先に説明した置換基と同じ具体例が挙げられる。
本発明において、Z11として好ましくはハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、N−アシルカルバモイル基、N−スルホニルカルバモイル基、N−カルバモイルカルバモイル基、チオカルバモイル基、N−スルファモイルカルバモイル基、カルバゾイル基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、シアノ基、ホルミル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、ニトロ基、アミノ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、(アルキルまたはアリール)スルホニル基、(アルキルまたはアリール)スルフィニル基、スルホ基(及びその塩を含む)、スルファモイル基などであり、より好ましくはハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、アミノ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、チオウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルホ基(及びその塩を含む)などであり、更に好ましくはアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)などである。
一般式(T4)において、n11は0〜4の整数を表す。本発明においてn11は0〜2を表す場合が好ましく、0または1である場合がより好ましい。
一般式(T4)においてA12は酸素原子、硫黄原子もしくはNR111を表すが、本発明においては酸素原子もしくは硫黄原子を表す場合が好ましく、酸素原子を表す場合がより好ましい。
一般式(T4)において、好ましくはA12が酸素原子もしくは硫黄原子であり、R18が水素原子、アルキル基、もしくはアシル基であり、R19およびR110が水素原子、アルキル基、アリール基であり、n11が0〜2であり、Z11がアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)の場合である。より好ましくはA12が酸素原子であり、R18が水素原子もしくはアルキル基であり、R19およびR110が水素原子もしくはアルキル基であり、n11が0〜2であり、Z11がアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、アルコキシ基、ウレイド基、スルホ基(及びその塩を含む)の場合である。更に好ましくはA12が酸素原子であり、R18がアルキル基であり、R19およびR110が水素原子であり、n11が0〜2であり、Z11がアルキル基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、アルコキシ基、スルホ基(及びその塩を含む)の場合である。
本発明において一般式(SE3)で表される化合物のうち、好ましい化合物はEおよびEのうち、少なくとも一方が一般式(T1)から選ばれる場合、あるいは少なくとも一方が一般式(T4)から選ばれる場合である。より好ましくはEおよびEのうち、一方が一般式(T1)で他方が一般式(T1)、(T2)、(T4)から選ばれる場合、あるいは一方が一般式(T4)で他方が一般式(T3)、一般式(T4)から選ばれる場合である。更に好ましくはEおよびEのうち、一方が式一般(T1)で他方が一般式(T2)、(T4)から選ばれる場合、あるいはEおよびEともに一般式(T4)から選ばれる場合である。最も好ましくはEおよびEのうち、一方が一般式(T1)で他方が一般式(T2)から選ばれる場合、あるいはEおよびEともに一般式(T4)から選ばれる場合である。
一般式(SE3)で表される化合物は既に知られている次の文献、S. Patai, Z. Rappoport編、ザ ケミストリー オブ オルガニック セレニウム アンド テルリウム コンパウンズ(The Chemistry of Organic Selenium and Tellurium Compounds)、第1巻(1986年)、同、第2巻(1987年)、D. Liotta著、オルガノセレニウム ケミストリー(Organo- selenium Chemistry),(1987年)等に記載の方法に準じて合成することができる。
次に一般式(SE1)〜(SE3)のいずれかで表される化合物の具体例を示す。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。また、立体異性体が複数存在しうる化合物については、その立体構造を限定するものではない。
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
また、本発明においてはその他のセレン化合物として、特公昭43−13489号、同44−15748号、特開平4−25832号、同4−109240号、同4−271341号、同5−40324号、同5−11385号、同6−51415、同6−175258号、同6−180478号、同6−208186号、同6−208184号、同6−317867号、同7−92599号、同7−98483号、同7−140579号、同7−301879号、同7−301880号、同8−114882号、同9−138475号、同9−197603号、同10−10666号などに記載されているセレン化合物、具体的には、コロイド状金属セレン、セレノケトン類(例えば、セレノベンゾフェノン)、イソセレノシアネート類、セレノカルボン酸類などを用いることができる。またさらに、特公昭46−4553号、同52−34492号などに記載の非不安定セレン化合物、例えば亜セレン酸、セレノシアン酸類(例えば、セレノシアン酸カリウム)、セレナゾール類、セレニド類なども用いることができる。この中では特にセレノシアン酸類が好ましい。
以上、セレン化合物として、用いることのできる構造を示してきたが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明で用いるセレン化合物は、X線光電子分光装置で測定したセレン原子の3d軌道電子の束縛エネルギー値が54.0eV以上65.0eV以下であることが、硬調化や低カブリの点で好ましい。
本発明で用いるセレン増感剤の使用量は、使用するセレン化合物、ハロゲン化銀粒子、化学熟成条件等により変わるが、一般にハロゲン化銀1モル当り10−8〜10−4モル、好ましくは10−7〜10−5モル程度を用いる。また、本発明における化学増感の条件としては、特に制限はないが、pClとしては0〜7が好ましく、0〜5がより好ましく、1〜3が更に好ましい。温度としては40〜95℃が好ましく、50〜85℃がより好ましい。
本発明で用いるセレン化合物は、粒子形成直後から、化学増感終了直前までのどの段階にも添加することができる。好ましい添加時期は、脱塩後から化学増感工程の間である。
次に本発明に用いる金セレン化合物について説明する。
本発明に用いる金セレン化合物として、以下の一般式(PF1)〜(PF6)のいずれかで表される化合物を好ましく用いることができる。
Figure 2005292807
一般式(PF1)において、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。A21はO、SまたはNR24を表し、R21〜R24は水素原子または置換基を表す。R23はR21またはR22と共に5〜7員環を形成してもよい。
一般式(PF2)において、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。X21はO、SまたはNR25を表す。Y21はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OR26、SR27、N(R28)R29を表す。R25〜R29はそれぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。X21とY21は互いに結合し環を形成してもよい。
一般式(PF3)において、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。R210、R211およびR212はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表すが、R210およびR211のうち少なくとも一方は電子求引性基を表す。
一般式(PF4)において、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。W21は電子求引性基を表し、R213〜R215はそれぞれ水素原子または置換基を表す。W21とR213は互いに結合して環状構造を形成してもよい。
一般式(PF5)において、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。A22はO、S、Se、TeもしくはNR219を表す。R216は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基もしくはアシル基を表し、R217〜R219は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表す。Z21は置換基を表し、n22は0〜4の整数を表す。n22が2以上である場合はZ21が同じでも異なっていても良い。
一般式(PF6)において、Q21およびQ22は先に述べた一般式(SE1)〜(SE3)より選ばれる化合物であり、Q21およびQ22中のSe原子はAuに配位結合する。n23は0または1を表し、J21は対アニオンを表す。n23が1の場合、Q21とQ22は同じでも異なってもよい。ただし、式(PF6)で表される化合物は式一般(PF1)〜(PF5)で表される化合物を含むものではない。
次に一般式(PF1)で表される金セレン化合物について説明する。
一般式(PF1)において、R21およびR22は好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基であり、更に好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基であり、最も好ましくは水素原子またはアルキル基である。
23は好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基であり、更に好ましくはアルキル基、アリール基、ヘテロ環基であり、最も好ましくはアルキル基もしくはアリール基である。R24は好ましくは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基であり、更に好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。
23はR21もしくはR22と共に5〜7員の環構造を形成してもよい。形成される環構造は非芳香族の含酸素、含硫黄または含窒素のヘテロ環となる。またこの環構造は芳香族もしくは非芳香族の炭素環、あるいはヘテロ環と縮環を形成していてもよい。本発明においてはR23がR21もしくはR22と共に5〜7員の環状構造を形成することがより好ましい。
本発明において、一般式(PF1)で表される化合物のうち、好ましくはA21がO、SまたはNR24であり、R21及びR22がそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基であり、R23が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基であり、R24が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基である。より好ましくはA21がOまたはSであり、R21及びR22がそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基であり、R23がアルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。更に好ましくはA21がOまたはSを表し、R21及びR22がそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基であり、R23がアルキル基、アリール基である。特に好ましくはR23がR21またはR22と共に形成した環状構造がグルコース、マンノース、ガラクトース、グロース、キシロース、リキソース、アラビノース、リボース、フコース、イドース、タロース、アロース、アルトロース、ラムノース、ソルボース、ディジトキソース、2−デオキシグルコース、2−デオキシガラクトース、フルクトース、グルコサミン、ガラクトサミン、グルクロン酸などとその糖誘導体(一般式(PF1)におけるA21がOの場合)及びその硫黄類似体(一般式(PF1)におけるA21がSの場合)の場合である。ここで糖誘導体とは糖構造におけるヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシ基がアルコキシ基(エチレンオキシ基もしくはプロピレンオキシ基単位を繰り返し含む基を含む)、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルホニルオキシ基、シリルオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、N−ヒドロキシウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、セミカルバジド基、チオセミカルバジド基、オキサモイルアミノ基、N−(アルキルまたはアリール)スルホニルウレイド基、N−アシルウレイド基、N−アシルスルファモイルアミノ基、ヒドロキシアミノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、N−ヒドロキシカルバモイル基、N−アシルカルバモイル基、N−スルホニルカルバモイル基、N−カルバモイルカルバモイル基、N−スルファモイルカルバモイル基などに置換された化合物を表す。またこれら糖構造においては1位の立体構造が異なるα異性体とβ異性体、および鏡像異性体の関係にあるD体とL体が存在するが、本発明においてはこれら異性体を区別することはない。この場合、好ましい化合物としては例えばセレノグルコース金(I)塩、セレノマンノース金(I)塩、セレノガラクトース金(I)塩、セレノリキソース金(I)塩など、およびこれらの糖誘導体などが挙げられる。
次に一般式(PF2)で表される化合物について説明する。
一般式(PF2)において、X21は好ましくはOもしくはSであり、より好ましくはOである。Y21は好ましくは炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基またはN原子、O原子、S原子のうち少なくとも一つを含む5〜7員環のヘテロ環基、OR26、SR27、またはN(R28)R29を表すが、好ましくはアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、OR26、SR27、またはN(R28)R29であり、より好ましくはアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、またはN(R28)R29であり、更に好ましくはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基である。
25〜R29は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基またはヘテロ環基であり、より好ましくはアルキル基またはアリール基である。
一般式(PF2)において、X21とY21は互いに結合して環を形成してもよい。この場合に形成される環は3〜7員の含窒素ヘテロ環であり、例えばピロール類、インドール類、イミダゾール類、ベンズイミダゾール類、チアゾール類、ベンゾチアゾール類、イソオキサゾール類、オキサゾール類、ベンゾオキサゾール類、インダゾール類、プリン類、ピリジン類、ピラジン類、ピリミジン類、キノリン類、キナゾリン類が挙げられる。
一般式(PF2)で表される化合物のうち、好ましくはX21がOまたはSであり、Y21がアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、OR26、SR27、N(R28)R29であり、R26〜R29がアルキル基、アリール基またはヘテロ環基である。より好ましくはX21がOであり、Y21がアルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。最も好ましくはX21がOであり、Y21がアルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。
次に一般式(PF3)で表される化合物について説明する。
一般式(PF3)において、R210およびR211の少なくとも一方は電子求引性基を表すが、ここでいう電子求引性基とは、ハメットの置換基定数σ値が正の値である置換基であり、好ましくはσ値が0.2以上であり、上限としては1.0以下の置換基を表す。σ値が0.2以上の電子求引性基の具体例としてはアシル基、ホルミル基、アシルオキシ基、アシルチオ基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアルキルホスフィニル基、ジアリールホスフィニル基、ホスホリル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホニルオキシ基、アシルチオ基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカルボニル基、イミノ基、N原子で置換したイミノ基、カルボキシ基(またはその塩)、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルコキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアリールオキシ基、アシルアミノ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルアミノ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルチオ基、σ値が0.2以上の他の電子求引性基で置換されたアリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、アゾ基、セレノシアネート基などが挙げられる。本発明において好ましくはアシル基、ホルミル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアルキルホスフィニル基、ジアリールホスフィニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、チオカルボニル基、イミノ基、N原子で置換したイミノ基、ホスホリル基、カルボキシ基(またはその塩)、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基、σ値が0.2以上の他の電子求引性基で置換されたアリール基、ヘテロ環基またはハロゲン原子であり、より好ましくはアシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、カルボキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基、σ値が0.2以上の他の電子求引性基で置換されたアリール基、ヘテロ環基である。
一般式(PF3)において、R210およびR211の両方とも電子求引性基を表すのが好ましい。R212として好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基であり、より好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アミノ基、アシルアミノ基が挙げられる。
一般式(PF3)において、R210、R211、R212は互いに結合して環形成する場合も好ましい。形成される環は、非芳香族の炭素環もしくはヘテロ環であり、5〜7員環が好ましい。環を形成するR210はアシル基、カルバモイル基、オキシカルボニル基、チオカルボニル基、スルホニル基が好ましく、R211はアシル基、カルバモイル基、オキシカルボニル基、チオカルボニル基、スルホニル基、イミノ基、N原子で置換したイミノ基、アシルアミノ基、カルボニルチオ基が好ましい。
一般式(PF3)で表される化合物のうち、好ましくはR210及びR211が電子求引性基であり、R212が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アミノ基、アシルアミノ基である。より好ましくはR210及びR211が電子求引性基であり、R212が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。最も好ましくはR210及びR211が電子求引性基であり、R212が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。
また、一般式(PF3)で表される化合物のうち、R210とR211が非芳香族の5〜7員の環を形成しているものも好ましく、この時R212が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アミノ基、アシルアミノ基である。更に好ましくはR210とR211とが非芳香族の5〜7員の環を形成し、R212が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。最も好ましくはR210とR211とが非芳香族の5〜7員の環を形成し、R212が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。
次に一般式(PF4)で表される化合物について説明する。
一般式(PF4)において、W21が表す電子求引性基は先に述べたR210及びR211が表す電子求引性基と同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(PF4)において、R213〜R215として好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基,アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基などであり、より好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基である。
21とR213は互いに結合して環を形成してもよい。形成される環は、非芳香族の炭素環もしくはヘテロ環であり、好ましくは5〜7員環である。環を形成するW21はアシル基、カルバモイル基、オキシカルボニル基、チオカルボニル基、スルホニル基が好ましく、R213はアルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基が好ましい。
一般式(PF4)で表される化合物のうち、好ましくはW21が電子求引性基であり、R213〜R215が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基である。より好ましくはW21が電子求引性基であり、R213〜R215が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基である。最も好ましくはW21が電子求引性基であり、R213〜R215が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基である。
また、一般式(PF4)で表される化合物のうち、W21とR213とが互いに結合して非芳香族の5〜7員の環を形成しているものも好ましく、この時R213がアルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基などであり、R214およびR215は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基などである。更に好ましくはW21とR213とが互いに結合して非芳香族の5〜7員の環を形成し、R214およびR215が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基であり、最も好ましくはW21とR213とが互いに結合して非芳香族の5〜7員の環を形成し、R214およびR215は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基である。
次に一般式(PF5)で表される化合物について説明する。
一般式(PF5)において、R216は水素原子、アルキル基、アリール基もしくはアシル基が好ましく、水素原子、アルキル基もしくはアシル基がより好ましく、アルキル基が最も好ましい。R217およびR218は水素原子、アルキル基もしくはアリール基が好ましく、水素原子もしくはアルキル基がより好ましく、一方が水素原子で他方が水素原子もしくはアルキル基である場合が最も好ましい。R219は水素原子、アルキル基もしくはアリール基が好ましく、水素原子もしくはアルキル基がより好ましく、アルキル基が最も好ましい。
一般式(PF5)においてA22はO、S、Se、TeもしくはNR219を表すが、本発明においてはO、SもしくはNR219である場合が好ましく、OもしくはSである場合がより好ましく、Oである場合が最も好ましい。
一般式(PF5)においてZ21は置換基を表す。置換基の例としては先に説明した置換基と同じ基が挙げられる。本発明において、Z21として好ましくはハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、N−アシルカルバモイル基、N−スルホニルカルバモイル基、N−カルバモイルカルバモイル基、チオカルバモイル基、N−スルファモイルカルバモイル基、カルバゾイル基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、シアノ基、ホルミル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、ニトロ基、アミノ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、(アルキルまたはアリール)スルホニル基、(アルキルまたはアリール)スルフィニル基、スルホ基(及びその塩を含む)、スルファモイル基などであり、より好ましくはハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、アミノ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、チオウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルホ基(及びその塩を含む)などであり、更に好ましくはアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)などである。
一般式(PF5)においてn22は0〜4の整数を表すが、本発明においてn22は0〜2を表す場合が好ましく、0または1である場合がより好ましい。
一般式(PF5)において、好ましくはA22がO、SもしくはNR219を表し、R216が水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基を表し、R217およびR218が水素原子、アルキル基、アリール基を表し、R219が水素原子、アルキル基もしくはアリール基を表し、n22が0〜2を表し、Z21がアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)を表す場合である。より好ましくはA22がO、SもしくはNR219を表し、R216がアルキル基を表し、R217およびR218が水素原子もしくはアルキル基を表し、R219がアルキル基もしくはアリール基を表し、n22が0〜2を表し、Z21がアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)を表す場合である。更に好ましくはA22がO、SもしくはNR219を表し、R216がアルキル基を表し、R217およびR218が水素原子もしくはアルキル基を表し、R219がアルキル基を表し、n22が0〜2を表し、Z21がアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)を表す場合である。最も好ましくはA22がOを表し、R216がアルキル基を表し、R217およびR218の一方が水素原子で他方が水素原子もしくはアルキル基を表し、n22が0〜1を表し、Z21がアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)を表す場合である。
一般式(PF1)〜(PF5)において、n21は0または1を表すが、n21が1を表す場合、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子もしくはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。具体的には置換もしくは無置換のアミン類(好ましくは炭素数1〜30の、1級、2級、もしくは3級のアルキルアミン、アリールアミンを意味する。)、5ないし6員の含窒素ヘテロ環類(N、O、S及びCの組合せからなる5ないし6員の含窒素ヘテロ環を意味し、置換基を有していてもよい。このヘテロ環は環内のN原子を介して金に配位してもよいし、置換基を介して金に配位してもよく、例えばベンゾトリアゾール、トリアゾール、テトラゾール、インダゾール、ベンズイミダゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾール、チアゾール、チアゾリン、ベンゾオキサゾール、ベンゾオキサゾリン、オキサゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、トリアジン、ピロール、ピロリジン、イミダゾリジン、モルホリンが挙げられる。)、メソイオン類(ここでいうメソイオン化合物とは、5または6員の複素環状化合物で、一つの共有結合構造式または局性構造式では満足に表示することができず、また環を構成する全ての原子に関連したπ電子の六偶子を有する化合物で環は部分的正電荷を帯び、環外原子または原子団上の等しい負電荷と釣り合いを保っている化合物であり、メソイオン環としてはイミダゾリウム環、ピラゾリウム環、オキサゾリウム環、チアゾリウム環、トリアゾリウム環、テトラゾリウム環、チアジアゾリウム環、オキサジアゾリウム環、チアトリアゾリウム環、オキサトリアゾリウム環などが挙げられる。)、チオール類(好ましくは炭素数1〜30のアルキルチオール類、または炭素数6〜30のアリールチオール類もしくはN原子、O原子、S原子のうち少なくとも一つを含む5〜7員環のヘテロ環チオール類)、チオエーテル類(好ましくは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、またはN原子、O原子、S原子のうち少なくとも一つを含む5〜7員環ヘテロ環基がそれぞれS原子に結合した化合物であり、対称でも非対称でもよい。例えばジアルキルチオエーテル類、ジアリールチオエーテル類、ジヘテロ環チオエーテル類、アルキル−アリールチオエーテル類、アルキル−ヘテロ環チオエーテル類、アリール−ヘテロ環チオエーテル類が挙げられる。)、
ジスルフィド類(好ましくは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基もしくはヘテロ環基がS原子に結合したジスルフィド化合物であり、対称でも非対称でもよい。例えばジアルキルジスルフィド類、ジアリールジスルフィド類、ジヘテロ環ジスルフィド類、アルキル−アリールジスルフィド類、アルキル−ヘテロ環ジスルフィド類、アリール−ヘテロ環ジスルフィド類が挙げられる。より好ましくは、ジアルキルジスルフィド類、ジアリールジスルフィド類またはアルキル−アリールジスルフィド類である。)、チオアミド類(チオアミドは環構造の一部であってもよいし、非環式チオアミドであってもよい。有用なチオアミド類としては、例えば米国特許4,030,925号、同4,031,127号、同4,080,207号、同4,245,037号、同4,255,511号、同4,266,031号、及び同4,276,364号並びにリサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)第151巻、1976年11月、15162項、及び同第176巻、1978年12月、17626項に開示されているものから選ぶことができる。例えばチオ尿素、チオウレタン、ジチオカルバミン酸エステル、4−チアゾリン−2−チオン、チアゾリジン−2−チオン、4−オキサゾリン−2−チオン、オキサゾリジン−2−チオン、2−ピラゾリン−5−チオン、4−イミダゾリン−2−チオン、2−チオヒダントイン、ローダニン、イソローダニン、2−チオ−2,4−オキサゾリジンジオン、チオバルビツール酸、テトラゾリン−5−チオン、1,2,4−トリアゾリン−3−チオン、1,3,4−チアジアゾリン−2−チオン、1,3,4−オキサジアゾリン−2−チオン、ベンズイミダゾリン−2−チオン、ベンズオキサゾリン−2−チオン及びベンゾチアゾリン−2−チオンであり、これらは置換されてもよい。)、セレノール類(好ましくは炭素数1〜30のアルキルセレノール類、アリールセレノール類、またはN原子、O原子、S原子のうち少なくとも一つを含む5〜7員環のヘテロ環セレノール類である。)、セレノエーテル類(好ましくは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、ヘテロ環基がSe原子に結合したセレノエーテル化合物であり、Se原子に対して対称置換でも非対称置換でもよく、例えばジアルキルセレノエーテル類、ジアリールセレノエーテル類、ジヘテロ環セレノエーテル類、アルキル−アリールセレノエーテル類、アルキル−ヘテロ環セレノエーテル類、アリール−ヘテロ環セレノエーテル類が挙げられる。好ましくはジアルキルセレノエーテル類、ジアリールセレノエーテル類もしくはアルキル−アリールセレノエーテル類である。)、ジセレニド類(好ましくは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基もしくはヘテロ環基がSe原子に結合したジセレニド化合物であり、ジセレニド基に対して対称でも非対称でもよく、例えばジアルキルジセレニド類、ジアリールジセレニド類、ジヘテロ環ジセレニド類、アルキル−アリールジセレニド類、アルキル−ヘテロ環ジセレニド類、アリール−ヘテロ環ジセレニド類が挙げられる。好ましくはジアルキルジセレニド類、ジアリールジセレニド類もしくはアルキル−アリールジセレニド類である。)、セレノアミド類(前述のチオアミド化合物のS原子をSe原子に置き換えた化合物が挙げられる。)、テルロール類(前述のセレノール化合物においてSe原子をTe原子に置き換えた化合物が挙げられる。)、テルロエーテル類(前述のセレノエーテル化合物においてSe原子をTe原子に置き換えた化合物が挙げられる。)、ジテルリド類(前述のジセレニド化合物においてSe原子をTe原子に置き換えた化合物が挙げられる。)、テルロアミド類(前述のセレノアミド化合物においてSe原子をTe原子に置き換えた化合物が挙げられる。)、アルキルホスフィン類(好ましくは炭素数1〜20の、1級、2級、もしくは3級のアルキルホスフィン類である。)、アリールホスフィン類(好ましくは炭素数1〜20の、1級、2級、もしくは3級のアリールホスフィン類である。)等を表す。
21は好ましくは5ないし6員の含窒素ヘテロ環類、メソイオン類、チオール類、チオエーテル類、チオアミド類、セレノール類、セレノエーテル類、セレノアミド類、アルキルホスフィン類またはアリールホスフィン類であり、更に好ましくは5ないし6員の含窒素ヘテロ環類、メソイオン類、チオール類、チオエーテル類、チオアミド類、セレノール類、アルキルホスフィン類またはアリールホスフィン類であり、最も好ましくはメソイオン類、チオール類、チオエーテル類、チオアミド類、セレノール類、アルキルホスフィン類またはアリールホスフィン類である。特に好ましいL21は下記一般式(PL1)〜(PL5)のいずれかで表される化合物より選ばれる。
Figure 2005292807
一般式(PL1)〜(PL5)において、ChはS、SeまたはTeを表し、M21は水素原子もしくは化合物の電荷を中和する対カチオンを表す。一般式(PL1)において、A23はO、SまたはNR223を表し、R220、R221、R222、R223は、それぞれ前述のR21、R22、R23、R24と同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(PL2)において、X22はO、SまたはNR224を表し、Y22はH、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OR225、SR226、N(R227)R228を表す。R224、R225、R226、R227、R228はそれぞれ前述のR25、R26、R27、R28、R29と同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(PL3)において、R229、R230、R231は、それぞれ前述のR210、R211、R212と同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(PL4)において、W22、R232、R233、R234は、それぞれ前述のW21、R213、R214、R215と同義であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(PL5)において、A24はO、S、Se、TeもしくはNR238を表す。R235、R236、R237、R238、Z22、n23はそれぞれ前述のR216、R217、R218、R219、Z21、n22と同義であり、好ましい範囲も同様である。
21が上記一般式(PL1)〜(PL5)のいずれかで表される化合物より選ばれる時、一般式(PF1)〜(PF5)のいずれかで表される化合物は金(I)に対して対称型錯体にも非対称型錯体にも成り得る。本発明においてはどちらも好ましいが、金(I)に対して対称型錯体である場合がより好ましい。
一般式(PL1)〜(PL5)において、ChはS、SeまたはTeを表すが、本発明においてはSもしくはSeが好ましく、更にはSである場合が好ましい。
一般式(PL1)〜(PL5)において、M21は水素原子もしくは化合物の電荷を中和する対カチオンを表す。M21が対カチオンを表す場合、具体的にはLi、Na、K、Rb、Csなどのアルカリ金属、Mg、Ca、Baなどのアルカリ土類金属など無機の陽イオンや、置換または無置換のアンモニウムイオン、ホスホニウムイオンなど有機の陽イオンなどを表す。ただし、M21が無機の陽イオンである場合、本発明においてM21はAg+イオンおよびAu+イオンを表す事はない。本発明においてM21は水素原子もしくはアルカリ金属の陽イオン、アルカリ土類金属の陽イオン、置換または無置換のアンモニウムイオンが好ましく、アルカリ金属の陽イオン、置換または無置換のアンモニウムイオンがより好ましく、アルカリ金属の陽イオンもしくは置換または無置換のアンモニウムイオンが更に好ましい。
本発明において、一般式(PL1)で表される化合物のうち、好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSまたはSeであり、A23がOまたはSであり、R220及びR221がそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基であり、R222がアルキル基、アリール基の場合である。より好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSであり、A23がOまたはSであり、R220及びR221がそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基であり、R222がアルキル基、アリール基の場合である。特に好ましくはR222がR220またはR221と共に形成した環状構造がグルコース、マンノース、ガラクトース、グロース、キシロース、リキソース、アラビノース、リボース、フコース、イドース、タロース、アロース、アルトロース、ラムノース、ソルボース、ディジトキソース、2−デオキシグルコース、2−デオキシガラクトース、フルクトース、グルコサミン、ガラクトサミン、グルクロン酸などとその糖誘導体(一般式(PL1)におけるA23がOの場合)及びその硫黄類似体(一般式(PL1)におけるA23がSの場合)の場合である。また、これら糖構造においては1位の立体構造が異なるα異性体とβ異性体、および鏡像異性体の関係にあるD体とL体が存在するが、本発明においてはこれら異性体を区別することはない。L21として好ましい化合物としては例えばチオグルコース、チオマンノース、チオガラクトース、チオリキソース、チオキシロース、チオアラビノース、セレノグルコース、セレノマンノース、セレノガラクトース、セレノリキソース、セレノキシロース、セレノアラビノースおよびテルログルコースなどとそのアルカリ金属塩、およびその硫黄類似体とこれらの誘導体が挙げられる。
一般式(PL2)で表される化合物のうち、好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSもしくはSeであり、X22がOまたはSであり、Y22がH、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、OR225、SR226、N(R227)R228であり、R224〜R228がアルキル基、アリール基またはヘテロ環基の場合である。より好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSもしくはSeであり、X22がOであり、Y22がアルキル基、アリール基、ヘテロ環基の場合である。最も好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSであり、X22がOであり、Y22がアルキル基、アリール基、ヘテロ環基の場合である。
一般式(PL3)で表される化合物のうち、好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSまたはSeであり、R229及びR230が電子求引性基であり、R231が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アミノ基、アシルアミノ基である。より好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSまたはSeであり、R229及びR230が電子求引性基であり、R231が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。最も好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSであり、R229及びR230が電子求引性基であり、R231が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。
また、一般式(PL3)で表される化合物のうち、R229とR230が非芳香族の5〜7員の環を形成しているものも好ましく、この時M21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSまたはSeであり、R231が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アミノ基、アシルアミノ基である。更に好ましくはR229とR230とが非芳香族の5〜7員の環を形成し、M21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSまたはSeを表し、R231が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。最も好ましくはMがアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSであり、R229とR230とが非芳香族の5〜7員の環を形成し、R231が水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基である。
一般式(PL4)で表される化合物のうち、好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSまたはSeであり、W22が電子求引性基であり、R232〜R234が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基である。より好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSまたはSeであり、W22が電子求引性基であり、R232〜R234が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基である。最も好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSまたはSeであり、W22が電子求引性基であり、R232〜R234が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基である。
また、一般式(PL4)で表される化合物のうち、W22とR232とが互いに結合して非芳香族の5〜7員の環を形成しているものも好ましく、この時M21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSまたはSeを表し、R26がアルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基などであり、R233およびR234は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基などであるものが好ましい。更に好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSもしくはSeを表し、W22とR232とが互いに結合して非芳香族の5〜7員の環を形成し、R233およびR234が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基であり、最も好ましくはM21がアルカリ金属の陽イオンであり、ChがSを表し、W22とR232とが互いに結合して非芳香族の5〜7員の環を形成し、R233およびR234は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基である。
一般式(PL5)で表される化合物のうち、好ましくはChがSもしくはSeであり、A24がO、SもしくはNR238を表し、R235が水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基を表し、R236およびR237が水素原子、アルキル基、アリール基を表し、R238が水素原子、アルキル基もしくはアリール基を表し、n23が0〜2を表し、Z22がアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)を表す場合である。より好ましくはChがSもしくはSeであり、A24がO、SもしくはNR238を表し、R235がアルキル基を表し、R236およびR237が水素原子もしくはアルキル基を表し、R238がアルキル基もしくはアリール基を表し、n23が0〜2を表し、Z22がアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)を表す場合である。更に好ましくはA24がO、SもしくはNR238を表し、R235がアルキル基を表し、R236およびR237が水素原子もしくはアルキル基を表し、R238がアルキル基を表し、n23が0〜2を表し、Z22がアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)を表す場合である。最も好ましくはChがSであり、A24がOを表し、R235がアルキル基を表し、R236およびR237の一方が水素原子で他方が水素原子もしくはアルキル基を表し、n23が0〜1を表し、Z22がアルキル基、アリール基、カルボキシ基(及びその塩を含む)、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、(アルキル、アリール、またはヘテロ環)アミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホ基(及びその塩を含む)を表す場合である。
一般式(PL1)〜(PL5)のいずれかで表される化合物は特開2004−4446号公報に記載の方法で合成することができる。
一般式(PL1)〜(PL5)のいずれかで表される化合物のうち、L21として好ましくは一般式(PL1)、(PL2)又は(PL5)のいずれかで表される化合物であり、より好ましくは一般式(PL1)又は(PL5)で表される化合物であり、最も好ましくは一般式(PL1)で表される化合物である。
次に一般式(PF6)で表される化合物について説明する。
一般式(PF6)において、J21は対アニオンを表す。対アニオンとは、具体的にはハロゲンイオン(例えばF、Cl、Br、I)、テトラフルオロボロネートイオン(BF )、ヘキサフルオロホスホネートイオン(PF )、ヘキサフルオロアンチモネートイオン(SbF )、アリールスルホネートイオン(例えばp−トルエンスルホネートイオンなど)、アルキルスルホネートイオン(例えばメタンスルホネートイオン、トリフルオロメタンスルホネートイオンなど)、カルボキシイオン(例えば酢酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、安息香酸イオンなど)などが挙げられる。なお、これら対アニオンは、メルカプト基(−SH)やチオエーテル基(−S−)、セレノエーテル基(−Se−)、テルロエーテル基(−Te−)などに代表される、金への吸着基を持たない方が好ましい。
本発明において、J21はハロゲンイオン、テトラフルオロボロネートイオン、ヘキサフルオロホスホネートイオン、アリールスルホネートイオンもしくはアルキルスルホネートイオンが好ましく、ハロゲンイオン、テトラフルオロボロネートイオンもしくはヘキサフルオロホスホネートイオンがより好ましく、ハロゲンイオンが更に好ましい。ハロゲンイオンの中でもCl、BrもしくはIが好ましく、ClもしくはBrがより好ましく、Clが更に好ましい。
一般式(PF6)において、Q21およびQ22は先に説明した一般式(SE1)〜(SE3)のいずれかで表される化合物から選ばれる。
21又はQ22が一般式(SE1)で表される化合物の場合、好ましくは、M及びMがそれぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、及びアシル基であり、Qがアルキル基、アルケニル基、アリール基、またはNMであり、MおよびMが水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す場合である。より好ましくは、M及びMがそれぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基であり、Qがアルキル基、アリール基、またはNMであり、MおよびMが水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基である場合である。更に好ましくは、M及びMがそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基であり、QがNMであり、MおよびMが水素原子、アルキル基、アリール基である場合である。
21又はQ22が一般式(SE2)で表される化合物の場合、好ましくはV〜Vがそれぞれアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す場合であり、より好ましくはV〜Vがそれぞれアリール基を表す場合である。
21又はQ22が一般式(SE3)で表される化合物の場合、好ましくはEおよびEが一般式(T2)〜一般式(T4)から選ばれる場合である。より好ましくはEおよびEのうち、一方が一般式(T4)から選ばれ、他方が一般式(T2)、一般式(T3)もしくは一般式(T4)から選ばれる場合であり、更に好ましくはEおよびEのうち、一方が一般式(T4)から選ばれ、他方が一般式(T3)もしくは一般式(T4)から選ばれる場合であり、最も好ましくはEおよびEがともに一般式(T4)から選ばれる場合である。
本発明において一般式(PF6)で表される化合物のうち、好ましいものはJ21がハロゲンイオン、テトラフルオロボロネートイオン、ヘキサフルオロホスホネートイオン、アリールスルホネートイオンもしくはアルキルスルホネートイオンであり、n23が0または1であり、Q21およびQ22が一般式(SE1)あるいは(SE3)で表される化合物から選ばれる場合であり、より好ましくはJ21がハロゲンイオン、テトラフルオロボロネートイオンもしくはヘキサフルオロホスホネートイオンであり、n23が0であり、Q21が一般式(SE3)で表される化合物から選ばれる場合であり、更に好ましくはJ21がハロゲンイオンであり、n23が0であり、Q21が一般式(SE3)で表される化合物から選ばれる場合である。
本発明において、一般式(PF1)〜(PF6)のいずれかで表される化合物のうち、好ましく用いられるのは一般式(PF1)、(PF5)又は(PF6)のいずれかで表される化合物であり、より好ましくは一般式(PF1)又は(PF6)で表される化合物であり、最も好ましくは一般式(PF6)で表される化合物である。
次に一般式(PF1)〜(PF6)のいずれかで表される化合物の具体例を以下に示す。但し本発明はこれらに限定されるものではない。また、立体異性体が複数存在しうる化合物については、その立体構造を限定するものではない。なお、以下の例示化合物中、Etはエチル基、Meはメチル基、i−Prはイソプロピル基、Phはフェニル基、Bnはベンジル基、Acはアセチル基をそれぞれ示すものである。
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
本発明の一般式(PF1)〜(PF6)のいずれかで表される化合物の添加量は場合に応じて広範囲に変わり得るが通常ハロゲン化銀1モルあたり1×10−7〜5×10−3モルであり、好ましくは5×10−6〜5×10−4モルである。
一般式(PF1)〜(PF6)のいずれかで表される化合物は、水、アルコール類(メタノール、エタノールなど)、ケトン類(アセトンなど)、アミド類(ジメチルホルムアミドなど)、グリコール類(メチルプロピレングリコールなど)及びエステル類(酢酸エチルなど)などに溶解して添加してもよく、また公知の分散法で固体分散物(微結晶分散体)として添加してもよい。
一般式(PF1)〜(PF6)のいずれかで表される化合物の添加は、乳剤製造時のどの段階でも可能であるが、ハロゲン化銀粒子形成後から化学増感工程終了までの間に添加することが好ましい。
一般式(PF1)〜(PF6)のいずれかで表される化合物は特開2004−280026号公報に記載の方法で合成することができる。
本発明で使用するセレン増感剤として、SE1−2、SE2−1、SE2−12、SE3−16、SE3−31が好ましく、SE3−4、SE3−9、SE3−17、SE3−29、SE3−37がより好ましく、PF2−5、PF3−6、PF4−3、PF5−7が更に好ましく、PF1−1、PF6−1が最も好ましい。
本発明において、ハロゲン化銀乳剤は、前記セレン増感にその他の化学増感を併用することができる。化学増感法については、不安定硫黄化合物の添加に代表される硫黄増感、金増感に代表される貴金属増感、あるいは還元増感等を単独若しくは併用して用いることができる。化学増感に用いられる化合物については、特開昭62−215272号公報の第18頁右下欄から第22頁右上欄に記載のものが好ましく用いられる。このうち、特に、金増感を施したものであることが好ましい。金増感を施すことにより、レーザー光等によって走査露光したときの写真性能の変動を更に小さくすることができるからである。
金増感を施すには、種々の無機金化合物や無機配位子を有する金(I)錯体及び有機配位子を有する金(I)化合物を利用することができる。無機金化合物としては、例えば塩化金酸もしくはその塩、無機配位子を有する金(I)錯体としては、例えばジチオシアン酸金(I)カリウム等のジチオシアン酸金化合物やジチオ硫酸金(I)3ナトリウム等のジチオ硫酸金化合物等の化合物を用いることができる。
有機配位子(有機化合物)を有する金(I)化合物としては、特開平4−267249号に記載のビス金(I)メソイオン複素環類、例えばビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)オーレート(I)テトラフルオロボレート、特開平11−218870号に記載の有機メルカプト金(I)錯体、例えばカリウム ビス(1−[3−(2−スルホナートベンズアミド)フェニル]−5−メルカプトテトラゾールカリウム塩)オーレート(I)5水和物、特開平4−268550号に記載の窒素化合物アニオンが配位した金(I)化合物、例えば、ビス(1−メチルヒダントイナート)金(I)ナトリウム塩四水和物、を用いることができる。これらの有機配位子を有する金(I)化合物は、あらかじめ合成して単離したものを使用する他に、有機配位子とAu化合物(例えば塩化金酸やその塩)とを混合することにより、発生させて単離することなく、乳剤に添加することができる。更には、乳剤に有機配位子とAu化合物(例えば塩化金酸やその塩)とを別々に添加し、乳剤中で有機配位子を有する金(I)化合物を発生させてもよい。
また、米国特許第3,503,749号に記載されている金(I)チオレート化合物、特開平8−69074号、特開平8−69075号、特開平9−269554号に記載の金化合物、米国特許第5620841号、同5912112号、同5620841号、同5939245号、同5912111号に記載の化合物も用いることができる。これらの化合物の添加量は場合に応じて広範囲に変わり得るがハロゲン化銀1モルあたり5×10−7〜5×10−3モル、好ましくは5×10−6〜5×10−4モルである。
また、コロイド状硫化金を用いることも可能であり、その製造方法はリサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure,37154)、ソリッド ステート イオニクス(Solid State Ionics)第79巻、60〜66頁、1995年刊、Compt.Rend.Hebt.Seances Acad.Sci.Sect.B第263巻、1328頁、1966年刊等に記載されている。硫化金コロイドの添加量は場合に応じて広範囲に変わり得るがハロゲン化銀1モルあたり金原子として5×10−7〜5×10−3モル、好ましくは5×10−6〜5×10−4モルである。
金増感と併せて硫黄増感やテルル増感も同一の分子で行うことが可能であり、AuCh−を放出可能な分子を用いることができる。ここでAuはAu(I)を表し、Chは、硫黄原子またはテルル原子を表す。AuCh−を放出可能な分子とは、例えば、AuCh−Lで表される金化合物が挙げられる。ここで、LはAuChと結合して分子を構成する原子団を表す。また、Auに対して、Ch−Lとともに更にもう一つ以上の配位子が配位してもよい。具体的な化合物の例としては、チオ糖のAu(I)塩(α金チオグルコース等の金チオグルコース、金パーアセチルチオグルコース、金チオマンノース、金チオガラクトース、金チオアラビノース等)、テルロ糖のAu(I)塩、等である。
ここでチオ糖、テルロ糖とは、糖のアノマー位水酸基がそれぞれSH基、TeH基に置き換わった化合物を表す。これらの化合物の添加量は場合に応じて広範囲に変わり得るがハロゲン化銀1モルあたり5×10−7〜5×10−3モル、好ましくは3×10−6〜3×10−4モルである。
ハロゲン化銀乳剤には、上記の金増感と他の増感法、例えば硫黄増感、テルル増感、還元増感あるいは金化合物以外を用いた貴金属増感等と組み合わせてもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤には、感光材料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のかぶりを防止する、あるいは写真性能を安定化させる目的で種々の化合物あるいはそれ等の前駆体を添加することができる。これらの化合物の具体例は、特開昭62−215272号公報の第39頁〜第72頁に記載のものが好ましく用いられる。更にEP0447647号公報に記載された5−アリールアミノ−1,2,3,4−チアトリアゾール化合物(該アリール残基には少なくとも一つの電子吸引性基を持つ)も好ましく用いられる。
また、本発明において、ハロゲン化銀乳剤の保存性を高めるため、特開平11−109576号公報に記載のヒドロキサム酸誘導体、特開平11−327094号公報に記載のカルボニル基に隣接して、両端がアミノ基若しくはヒドロキシル基が置換した二重結合を有す環状ケトン類(特に一般式(S1)で表されるもので、段落番号0036〜0071は本明細書に取り込むことができる。)、特開平11−143011号公報に記載のスルホ置換のカテコールやハイドロキノン類(例えば、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸、2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゼンジスルホン酸、3,4−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,3−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、3,4,5−トリヒドロキシベンゼンスルホン酸及びこれらの塩など)、米国特許第5,556,741号明細書の一般式(A)で表されるヒドロキシルアミン類(米国特許第5,556,741号明細書の第4欄の第56行〜第11欄の第22行の記載は本発明においても好ましく適用され、本明細書の一部として取り込まれる)、特開平11−102045号公報の一般式(I)〜(III)で表される水溶性還元剤は、本発明においても好ましく使用される。
また、本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤には、所望の光波長域に感光性を示す、いわゆる分光感度を付与する目的で、分光増感色素を含有させることができる。青、緑、赤領域の分光増感に用いられる分光増感色素としては、例えば、F.M.Harmer著 Heterocyclic compounds−Cyanine dyes and related compounds (John Wiley & Sons [New York,London] 社刊1964年)に記載されているものを挙げることができる。具体的な化合物の例ならびに分光増感法は、前出の特開昭62−215272号公報の第22頁右上欄〜第38頁に記載のものが好ましく用いられる。また、特に塩化銀含有率の高いハロゲン化銀乳剤粒子の赤感光性分光増感色素としては特開平3−123340号公報に記載された分光増感色素が安定性、吸着の強さ、露光の温度依存性等の観点から非常に好ましい。
これらの分光増感色素の添加量は場合に応じて広範囲にわたり、ハロゲン化銀1モル当り、0.5×10−6モル〜1.0×10−2モルの範囲が好ましい。更に好ましくは、1.0×10−6モル〜5.0×10−3モルの範囲である。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料に含有されるハロゲン化銀乳剤の粒子形状には特に制限はないが、実質的に{100}面を持つ立方体、14面体の結晶粒子(これらは粒子頂点が丸みを帯び、さらに高次の面を有していてもよい)、8面体の結晶粒子、主表面が{100}面または{111}面からなるアスペクト比3以上の平板状粒子からなることが好ましい。アスペクト比とは、投影面積に相当する円の直径を粒子の厚さで割った値である。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料に含有されるハロゲン化銀乳剤は、迅速処理性のために塩化銀含有率が90モル%以上である必要があり、93モル%以上が好ましく、95モル%以上が更に好ましい。臭化銀含有率は0.1〜7モル%であることが好ましく、0.5〜5モル%であることが更に好ましい。沃化銀含有率は高照度露光で高感度かつ硬調であることから0.02〜1モル%であることが好ましく、0.05〜0.50モル%が更に好ましく、0.07〜0.40モル%が最も好ましい。本発明の特定のハロゲン化銀粒子は、沃臭塩化銀粒子が好ましく、上記のハロゲン組成の沃臭塩化銀粒子が更に好ましい。
本発明において、ハロゲン化銀粒子は、臭化銀含有相および/または沃化銀含有相を有することが好ましい。ここで、臭化銀あるいは沃化銀含有相とは周囲よりも臭化銀あるいは沃化銀の濃度が高い部位を意味する。臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相とその周囲とのハロゲン組成は連続的に変化してもよく、また急峻に変化してもよい。このような臭化銀あるいは沃化銀含有相は、粒子内のある部分で濃度がほぼ一定の幅をもった層を形成してもよく、広がりをもたない極大点であってもよい。臭化銀含有相の局所的臭化銀含有率は、5モル%以上であることが好ましく、10〜80モル%であることが更に好ましく、15〜50モル%であることが最も好ましい。沃化銀含有相の局所的沃化銀含有率は、0.3モル%以上であることが好ましく、0.5〜8モル%であることが更に好ましく、1〜5モル%であることが最も好ましい。また、このような臭化銀あるいは沃化銀含有相は、それぞれ粒子内に層状に複数個あってもよく、それぞれの臭化銀あるいは沃化銀含有率が異なってよいが、それぞれ最低1個の含有相を有する必要がある。
本発明において、ハロゲン化銀乳剤に臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相を設ける場合には、それぞれ粒子を取り囲むように層状にあることが重要である。粒子を取り囲むように層状に形成された臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相は、それぞれの相の中で粒子の周回方向に均一な濃度分布を有することがひとつの好ましい態様である。しかし、粒子を取り囲むように層状にある臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相の中は、臭化銀あるいは沃化銀濃度の極大点または極小点が粒子の周回方向に存在し、濃度分布を有していてもよい。例えば、粒子表面近傍に粒子を取り囲むように層状に臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相を有する場合、粒子コーナーまたはエッジの臭化銀あるいは沃化銀濃度は、主表面と異なる濃度になる場合がある。また、粒子を取り囲むように層状にある臭化銀含有相と沃化銀含有相とは別に、粒子の表面の特定部に完全に孤立して存在し、粒子を取り囲んでいない臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相があってもよい。
本発明においてハロゲン化銀乳剤が臭化銀含有相を含有する場合、その臭化銀含有相は粒子の内部に臭化銀濃度極大を有するように層状に形成されていることが好ましい。また、本発明のハロゲン化銀乳剤が沃化銀含有相を含有する場合、その沃化銀含有相は粒子の表面に沃化銀濃度極大を有するように層状に形成されていることが好ましい。このような臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相は、より少ない臭化銀あるいは沃化銀含有量で局所濃度を上げる意味から、粒子体積の3%以上30%以下の銀量で構成されていることが好ましく、3%以上15%以下の銀量で構成されていることが更に好ましい。
本発明において、ハロゲン化銀乳剤は、臭化銀含有相および沃化銀含有相を両方含むことが好ましい。その場合、臭化銀含有相と沃化銀含有相は粒子の同一個所にあっても、異なる場所にあってもよいが、異なる場所にあるほうが粒子形成の制御を容易にする点で好ましい。また、臭化銀含有相に沃化銀を含有していてもよく、逆に沃化銀含有相に臭化銀を含有していてもよい。一般に、高塩化銀粒子形成中に添加する沃化物は臭化物よりも粒子表面にしみだしやすいために沃化銀含有相は粒子表面の近傍に形成されやすい。従って、臭化銀含有相と沃化銀含有相が粒子内の異なる場所にある場合、臭化銀含有相は沃化銀含有相より内側に形成することが好ましい。このような場合、粒子表面近傍の沃化銀含有相よりも更に外側に、別の臭化銀含有相を設けてもよい。
高感度化や硬調化などの効果を発現させるために必要な臭化銀含有量あるいは沃化銀含有量は、臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相を粒子内部に形成するほど増加してしまい、必要以上に塩化銀含有量を落として迅速処理性を損なってしまう恐れがある。従って、写真作用を制御するこれらの機能を粒子内の表面近くに集約するために、臭化銀含有相と沃化銀含有相は隣接していることが好ましい。これらの点から、臭化銀含有相は内側から測って粒子体積の50%から100%の位置のいずれかに形成し、沃化銀含有相は粒子体積の85%から100%の位置のいずれかに形成することが好ましい。また、臭化銀含有相は粒子体積の70%から95%の位置のいずれかに形成し、沃化銀含有相は粒子体積の90%から100%の位置のいずれかに形成することが更に好ましい。
本発明においてハロゲン化銀乳剤に臭化銀あるいは沃化銀を含有させるための臭化物あるいは沃化物イオンの導入は、臭化物塩あるいは沃化物塩の溶液を単独で添加させるか、或いは銀塩溶液と高塩化物塩溶液の添加と併せて臭化物塩あるいは沃化物塩溶液を添加してもよい。後者の場合は、臭化物塩あるいは沃化物塩溶液と高塩化物塩溶液を別々に、または臭化物塩あるいは沃化物塩と高塩化物塩の混合溶液として添加してもよい。臭化物塩あるいは沃化物塩は、アルカリもしくはアルカリ土類臭化物塩あるいは沃化物塩のような溶解性塩の形で添加する。或いは米国特許第5,389,508号明細書に記載される有機分子から臭化物イオンあるいは沃化物イオンを開裂させることで導入することもできる。また別の臭化物あるいは沃化物イオン源として、微小臭化銀粒子あるいは微小沃化銀粒子を用いることもできる。
臭化物塩あるいは沃化物塩溶液の添加は、粒子形成の一時期に集中して行ってもよく、またある一定期間かけて行ってもよい。高塩化物乳剤への沃化物イオンの導入位置は、高感度で低被りな乳剤を得る上で制限される。沃化物イオンの導入は、乳剤粒子のより内部に行うほど感度の増加が小さい。故に沃化物塩溶液の添加は、粒子体積の50%より外側が好ましく、より好ましくは70%より外側から、最も好ましくは85%より外側から行うのがよい。また沃化物塩溶液の添加は、好ましくは粒子体積の98%より内側で、最も好ましくは96%より内側で終了するのがよい。沃化物塩溶液の添加は、粒子表面から少し内側で終了することで、より高感度で低被りな乳剤を得ることができる。
一方、臭化物塩溶液の添加は、粒子体積の50%より外側が好ましく、より好ましくは70%より外側から行うのがよい。
粒子内の深さ方向への臭化物あるいは沃化物イオン濃度の分布は、エッチング/TOF−SIMS(Time of Flight - Secondary Ion Mass Spectrometry)法により、例えばPhi Evans社製TRIFTII型TOF−SIMSを用いて測定できる。TOF−SIMS法については、具体的には日本表面科学会編「表面分析技術選書二次イオン質量分析法」丸善株式会社(1999年発行)に記載されている。エッチング/TOF−SIMS法で乳剤粒子を解析すると、沃化物塩溶液の添加を粒子の内側で終了しても、粒子表面に向けて沃化物イオンがしみ出していることが分析できる。本発明の乳剤は、エッチング/TOF−SIMS法による分析で、沃化物イオンは粒子表面で濃度極大を有し、内側に向けて沃化物イオン濃度が減衰していることが好ましく、臭化物イオンは粒子内部で濃度極大を有することが好ましい。臭化銀の局所濃度は、臭化銀含有量がある程度高ければX線回折法でも測定することができる。
本明細書において球相当径は、個々の粒子の体積と等しい体積を有する球の直径で表される。本発明の乳剤は粒子サイズ分布が単分散な粒子からなることが好ましい。本発明の全粒子の球相当径の変動系数は20%以下であることが好ましく、15%以下であることがより好ましく、10%以下であることが更に好ましい。球相当径の変動係数とは、個々の粒子の球相当径の標準偏差の、球相当径の平均に対する百分率で表される。このとき、広いラチチュードを得る目的で上記の単分散乳剤を同一層にブレンドして使用することや、重層塗布することも好ましく行われる。
本発明において、イエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀乳剤に含まれる粒子の球相当径は、0.6μm以下であることが好ましく、0.5μm以下であることが更に好ましく、0.4μm以下であることが最も好ましい。マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層およびシアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀乳剤に含まれる粒子の球相当径は、0.5μm以下であることが好ましく、0.4μm以下であることが更に好ましく、0.3μm以下であることが最も好ましい。これらのいずれのハロゲン化銀乳剤に含まれる粒子の球相当径における下限は、0.05μm以上が好ましく、0.1μmがより好ましく0.2μmがさらに好ましい。本明細書において球相当径は、個々の粒子の体積と等しい体積を有する球の直径で表される。球相当径0.6μmの粒子は辺長約0.48μmの立方体粒子に相当し、球相当径0.5μmの粒子は辺長約0.40μmの立方体粒子に相当し、球相当径0.4μmの粒子は辺長約0.32μmの立方体粒子に相当し、球相当径0.3μmの粒子は辺長約0.24μmの立方体粒子に相当する。本発明のハロゲン化銀乳剤には、本発明で定義されるハロゲン化銀乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子(即ち、特定のハロゲン化銀粒子)以外のハロゲン化銀粒子を含んでよい。しかしながら、本発明で定義されるハロゲン化銀乳剤は、全粒子の全投影面積の50%以上が本発明で定義されるハロゲン化銀粒子であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、90%以上であることが更に好ましい。
本発明において、ハロゲン化銀乳剤中のハロゲン化銀粒子が、少なくとも2種の異なる配位子を有するIrを中心金属とする6配位錯体を含有することは、本発明の好ましい態様の1つである。該Irを中心金属とする6配位錯体としては、ハロゲン配位子および有機配位子を同一錯体中に含むIrを中心金属とする6配位錯体や、ハロゲン配位子およびハロゲン以外の無機配位子を同一錯体中に含むIrを中心金属とする6配位錯体がなかでも好ましい。ハロゲン配位子および有機配位子を同一錯体中に含むIrを中心金属とする6配位錯体とハロゲン配位子およびハロゲン以外の無機配位子を同一錯体中に含むIrを中心金属とする6配位錯体の両方を有することが更に好ましい。
本発明で好ましく用いられるIrを中心金属とする6配位錯体は、下記一般式(I)で表される金属錯体である。
一般式(I)
[IrX (6−n)
一般式(I)において、Xはハロゲンイオン、またはシアン酸イオン以外の擬ハロゲンイオンを表し、LはXとは異なる任意の配位子を表す。nは3、4または5を表し、mは4−、3−、2−、1−、0または1+を表す。
ここで、3〜5個のXは互いに同一でも異なってもよく、またLが複数存在する場合、複数のLは互いに同一でも異なってもよい。
上記において、擬ハロゲン(ハロゲノイド)イオンとは、ハロゲンイオンに似た性質を有するイオンのことであり、例えば、シアン化物イオン(CN)、チオシアン酸イオン(SCN)、セレノシアン酸イオン(SeCN)、テルロシアン酸イオン(TeCN)、アジドジチオ炭酸イオン(SCSN )、シアン酸イオン(OCN)、雷酸イオン(ONC)、アジ化物イオン(N )等が挙げられる。
として好ましくはフッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、シアン化物イオン、イソシアン酸イオン、チオシアン酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、または、アジ化物イオンであり、中でも塩化物イオン、および臭化物イオンであることが特に好ましい。Lには特に制限はなく、無機化合物であっても有機化合物であってもよく、電荷を持っていても無電荷であってもよいが、無電荷の無機化合物または有機化合物であることが好ましい。
一般式(I)で表される金属錯体の中でも、下記一般式(IA)で表される金属錯体が好ましい。
一般式(IA)
[IrXIA IA (6−n)
一般式(IA)において、XIAはハロゲンイオンまたはシアン酸イオン以外の擬ハロゲンイオンを表し、LIAはXIAとは異なる任意の無機配位子を表す。nは3、4または5を表し、mは4−、3−、2−、1−、0または1+を表す。
なお、XIAは一般式(I)のXと同義であり、好ましい範囲も同じである。LIAとして好ましくは水、OCN、アンモニア、ホスフィン、カルボニルであり、特に水であることが好ましい。
ここで、3〜5個のXIAは互いに同一でも異なってもよく、またLIAが複数存在する場合、複数のLIAは互いに同一でも異なってもよい。
一般式(I)で表される金属錯体の中でも、下記一般式(IB)で表される金属錯体が更に好ましい。
一般式(IB)
[IrXIB IB (6−n)
一般式(IB)において、XIBはハロゲンイオンまたはシアン酸イオン以外の擬ハロゲンイオンを表し、LIBは鎖式または環式の炭化水素を母体構造とするか、またはその母体構造の一部の炭素または水素原子が他の原子または原子団に置き換えられた配位子を表す。nは3、4または5を表し、mは4−、3−、2−、1−、0または1+を表す。
なお、XIBは一般式(I)のXと同義であり、好ましい範囲も同じである。LIBは鎖式または環式の炭化水素を母体構造とするか、またはその母体構造の一部の炭素または水素原子が他の原子または原子団に置き換えられた配位子を表すが、シアン化物イオンは含めない。LIBは複素環化合物が好ましい。より好ましくは5員環化合物を配位子とする錯体であり、5員環化合物の中でも少なくとも1の窒素原子と少なくとも1つの硫黄原子を5員環骨格の中に含有する化合物であることがさらに好ましい。
ここで、3〜5個のXIBは互いに同一でも異なってもよく、またLIBが複数存在する場合、複数のLIBは互いに同一でも異なってもよい。
一般式(IB)で表される金属錯体の中でも、下記一般式(IC)で表される金属錯体が更に好ましい。
一般式(IC)
[IrXIC IC (6−n)
一般式(IC)において、XICはハロゲンイオンまたはシアン酸イオン以外の擬ハロゲンイオンを表し、LICは5員環配位子あり、かつ該環骨格中に少なくとも1つの窒素原子と少なくとも1つの硫黄原子を含有する配位子である。該環骨格中の炭素原子上に任意の置換基を持ってよい。nは3、4または5を表し、mは4−、3−、2−、1−、0または1+を表す。
なお、XICは一般式(I)のXと同義であり、好ましい範囲も同じである。LIC中の環骨格中の炭素原子上の置換基としては、n−プロピル基より小さな体積を持つ置換基であることが好ましい。置換基としてメチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、シアノ基、イソシアノ基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、ホルミル基、チオホルミル基、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、ヒドラジノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ヒドロキシアミノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基が好ましい。
ここで、3〜5個のXICは互いに同一でも異なってもよく、またLICが複数存在する場合、複数のLICは互いに同一でも異なってもよい。
以下に一般式(I)で表される金属錯体の好ましい具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[IrCl5(H2O)]2−
[IrCl4(H2O)2]
[IrCl5(H2O)]
[IrCl4(H2O)2]0
[IrCl5(OH)]3−
[IrCl4(OH)2]3−
[IrCl5(OH)]2−
[IrCl4(OH)2]2−
[IrCl5(O)]4−
[IrCl5(O)]3−
[IrCl4(O)2]4−
[IrBr5(H2O)]2−
[IrBr4(H2O)2]
[IrBr5(H2O)]
[IrBr4(H2O)2]0
[IrBr5(OH)]3−
[IrBr4(OH)2]3−
[IrBr5(OH)]2−
[IrBr4(OH)2]2−
[IrBr5(O)]4−
[IrBr5(O)]3−
[IrBr4(O)2]4−
[IrCl5(OCN)]3−
[IrBr5(OCN)]3−
[IrCl5(thiazole)]2−
[IrCl4(thiazole)2]
[IrCl3(thiazole)3]0
[IrBr5(thiazole)]2−
[IrBr4(thiazole)2]
[IrBr3(thiazole)3]0
[IrCl5(5−methylthiazole)]2−
[IrCl4(5−methylthiazole)2]
[IrBr5(5−methylthiazole)]2−
[IrBr4(5−methylthiazole)2]
本発明のハロゲン化銀乳剤における特定のハロゲン化銀粒子は、6個全てのリガンドがCl、BrまたはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体を有することが更に好ましい。この場合、6配位錯体中にCl、BrまたはIが混在していてもよい。Cl、BrまたはIをリガンドとして有するIrを中心金属とする6配位錯体は、臭化銀含有相に含まれることが、高照度露光で硬調な階調を得るために特に好ましい。
以下に、6個全てのリガンドがCl、BrまたはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体の具体例を挙げるが、本発明におけるイリジウムはこれらに限定されない。
[IrCl62−
[IrCl63−
[IrBr62−
[IrBr63−
[IrI63−
以上に挙げた金属錯体は陰イオンであり、陽イオンと塩を形成した時にはその対陽イオンとして水に溶解しやすいものが好ましい。具体的には、ナトリウムイオン、カリウムイオン、ルビジウムイオン、セシウムイオンおよびリチウムイオン等のアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アルキルアンモニウムイオンが好ましい。これらの金属錯体は、水のほかに水と混合し得る適当な有機溶媒(例えば、アルコール類、エーテル類、グリコール類、ケトン類、エステル類、アミド類等)との混合溶媒に溶かして使うことができる。これらのイリジウム錯体は、粒子形成中に銀1モル当たり1×10−10モル〜1×10−3モル添加することが好ましく、1×10−8モル〜1×10−5モル添加することが最も好ましい。
本発明において上記のイリジウム錯体は、ハロゲン化銀粒子形成時に反応溶液中に直接添加するか、ハロゲン化銀粒子を形成するためのハロゲン化物水溶液中、あるいはそれ以外の溶液中に添加し、粒子形成反応溶液に添加することにより、ハロゲン化銀粒子内に組み込むのが好ましい。また、あらかじめイリジウム錯体を粒子内に組み込んだ微粒子で物理熟成してハロゲン化銀粒子に組み込むことも好ましい。さらにこれらの方法を組み合わせてハロゲン化銀粒子内へ含有させることもできる。
これらの錯体をハロゲン化銀粒子に組み込む場合、粒子内部に均一に存在させることも行われるが、特開平4−208936号、特開平2−125245号、特開平3−188437号各公報に開示されている様に、粒子表面層のみに存在させることも好ましく、粒子内部のみに錯体を存在させ粒子表面には錯体を含有しない層を付加することも好ましい。また、米国特許第5,252,451号および同第5,256,530号明細書に開示されているように、錯体を粒子内に組み込んだ微粒子で物理熟成して粒子表面相を改質することも好ましい。さらに、これらの方法を組み合わせて用いることもでき、複数種の錯体を1つのハロゲン化銀粒子内に組み込んでもよい。本発明においては、2種以上、好ましくは3種以上のイリジウム錯体を使用するのが好ましい。
上記の錯体を含有させる位置のハロゲン組成には特に制限はないが、6個全てのリガンドがCl、BrまたはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体は、臭化銀濃度極大部に含有させることが好ましい。
本発明においては、イリジウム以外に他の金属イオンをハロゲン化銀粒子の内部及び/または表面にドープすることができる。用いる金属イオンとしては遷移金属イオンが好ましく、なかでも、鉄、ルテニウム、オスミウム、またはロジウムであることが好ましい。さらにこれらの金属イオンは配位子を伴い6配位八面体型錯体として用いることがより好ましい。無機化合物を配位子として用いる場合には、シアン化物イオン、ハロゲン化物イオン、チオシアン、水酸化物イオン、過酸化物イオン、アジ化物イオン、亜硝酸イオン、水、アンモニア、ニトロシルイオン、または、チオニトロシルイオンを用いることが好ましく、上記の鉄、ルテニウム、オスミウム、鉛、カドミウム、または、亜鉛のいずれの金属イオンに配位させて用いることも好ましく、複数種の配位子を1つの錯体分子中に用いることも好ましい。また、配位子として有機化合物を用いることも出来、好ましい有機化合物としては主鎖の炭素数が5以下の鎖状化合物および/または5員環あるいは6員環の複素環化合物を挙げることが出来る。さらに好ましい有機化合物は分子内に窒素原子、リン原子、酸素原子、または、硫黄原子を金属への配位原子として有する化合物であり、特に好ましくはフラン、チオフェン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、フラザン、ピラン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジンであり、さらにこれらの化合物を基本骨格としそれらに置換基を導入した化合物もまた好ましい。
金属イオンと配位子の組み合わせとして好ましくは、鉄イオン及びルテニウムイオンとシアン化物イオンの組み合わせである。本発明においては、イリジウムとこれらの化合物を併用することが好ましい。これらの化合物においてシアン化物イオンは、中心金属である鉄またはルテニウムへの配位数のうち過半数を占めることが好ましく、残りの配位部位はチオシアン、アンモニア、水、ニトロシルイオン、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ピラジン、または、4,4’−ビピリジンで占められることが好ましい。最も好ましくは中心金属の6つの配位部位が全てシアン化物イオンで占められ、ヘキサシアノ鉄錯体またはヘキサシアノルテニウム錯体を形成することである。これらシアン化物イオンを配位子とする錯体は、粒子形成中に銀1モル当たり1×10−8モル〜1×10−2モル添加することが好ましく、1×10−6モル〜5×10−4モル添加することが最も好ましい。ルテニウムおよびオスミウムを中心金属とした場合にはニトロシルイオン、チオニトロシルイオン、または水分子と塩化物イオンとを配位子として共に用いることも好ましい。より好ましくはペンタクロロニトロシル錯体、ペンタクロロチオニトロシル錯体、または、ペンタクロロアクア錯体を形成することであり、ヘキサクロロ錯体を形成することも好ましい。これらの錯体は、粒子形成中に銀1モル当たり1×10−10モル〜1×10−6モル添加することが好ましく、より好ましくは1×10−9モル〜1×10−6モル添加することである。
本発明においては、色にごりを低減するために、公知の混色防止剤を用いることができる。混色防止剤とは、感光されたハロゲン化銀乳剤が発色現像液と反応して生成する現像主薬酸化体が拡散して他層のカプラーと反応することを抑制する化合物である。混色防止剤としては、中でも以下に挙げる特許文献に記載のものが好ましい。例えば、特開平5−333501号公報に記載の高分子量のレドックス化合物、WO98/33760号明細書、米国特許第4,923,787号明細書等に記載のフェニドンやヒドラジン系化合物、特開平5−249637号公報、特開平10−282615号公報及び独国特許第19629142A1号明細書等に記載のホワイトカプラーを用いることができる。また、特に現像液のpHを上げ、現像の迅速化を行う場合には独国特許第19618786A1号明細書、欧州特許第839623A1号明細書、欧州特許第842975A1号明細書、独国特許19806846A1号明細書及び仏国特許第2760460A1号明細書等に記載のレドックス化合物を用いることも好ましい。
混色防止剤は、写真構成層のいずれの層に含有させることもできるが、色にごりの低減のためには、ハロゲン化銀乳剤含有層の間に設けられる中間層に含有させることが好ましい態様である。混色防止剤は発色現像の際に現像主薬の酸化体と反応するため、混色防止剤の含有量を増やすと発色濃度が低下する場合がある。そのため混色防止剤の含有量は色にごり及び発色濃度の両性能に影響し得る。混色防止剤の含有量はハロゲン化銀感光材料の態様により様々であるが、一般にはハロゲン化銀感光材料1m当たり0.01g〜10gが好ましく、0.04g〜1gがより好ましい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料においては、イエロー色素形成カプラー含有層のハロゲン化銀乳剤のみを1×10−4秒の時間で露光後発色現像処理して得られるイエロー最大発色濃度(DYmax)が1.90〜2.30であり、マゼンタ色素形成カプラー含有層のハロゲン化銀乳剤層のみを1×10−4秒の時間で露光後発色現像処理して得られるマゼンタ最大発色濃度(DMmax)が1.95〜2.30であり、シアン色素形成カプラー含有層のハロゲン化銀乳剤のみを1×10−4秒の時間で露光後発色現像処理して得られるシアン最大発色濃度(DCmax)が1.85〜2.40であり、色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層全てを1×10−4秒の時間で露光して感光後発色現像処理して得られるイエロー最大発色濃度(DGYmax)、マゼンタ最大発色濃度(DGMmax)及びシアン最大発色濃度(DGCmax)が各々2.10〜2.40、2.30〜2.70及び2.10〜2.45であることが必要である。より好ましくは、(DYmax)が1.95〜2.25であり、(DMmax)が2.00〜2.25であり、(DCmax)が1.90〜2.35であり、(DGYmax)、(DGMmax)及び(DGCmax)が各々2.15〜2.35、2.25〜2.65及び2.15〜2.40である。
上記の範囲に設定した本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、迅速処理においても色にごりが少なくより高いグレー濃度を再現できる。
上記濃度が本発明の範囲より低い場合には、得られる画像の濃度が低いために色の薄い画像や、深みの不足した画像となる。上記濃度が本発明の範囲より高い場合にはデジタル露光と迅速処理を組み合わせた場合にはむしろグレー発色濃度が低下し、色にごりの増大及びスジ状のムラが増加してしまう。
次に、DYmax、DMmax、DCmax、DGYmax、DGMmax及びDGCmaxを求める方法について詳しく述べる。
イエロー色素形成カプラー含有層中に含まれるハロゲン化銀乳剤のみを感光する波長の光を介して1×10−4秒の露光時間で階調露光を与えた後に以下の発色現像処理を行い、得られた画像の濃度測定より特性曲線を求め、これよりイエローの最大発色濃度(DYmax)を読み取る。
[処理]
処理工程 温 度 時 間
カラー現像 38.5℃ 45秒
漂白定着 38.0℃ 45秒
リンス(1) 38.0℃ 20秒
リンス(2) 38.0℃ 20秒
リンス(3) 38.0℃ 20秒
リンス(4) 38.0℃ 30秒
(リンスは(1)から(4)へのタンク向流方式とする。)
各処理液の組成は以下の通りである。
[カラー現像液] [タンク液]
水 800ミリリットル
ジメチルポリシロキサン系界面活性剤
(シリコーンKF351A/信越化学工業社製、商品名) 0.1g
トリ(イソプロパノール)アミン 8.8g
エチレンジアミン四酢酸 4.0g
ポリエチレングリコール(分子量300) 10.0g
4,5−ジヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸
ナトリウム 0.5g
塩化カリウム 10.0g
臭化カリウム 0.040g
トリアジニルアミノスチルベン系蛍光増白剤
(ハッコールFWA−SF/昭和化学社製、商品名) 2.5g
亜硫酸ナトリウム 0.1g
ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル)
ヒドロキシルアミン 8.5g
N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)
−3−メチル−4−アミノ−4−アミノアニリン
・3/2硫酸・1水塩 5.0g
炭酸カリウム 26.3g
水を加えて 1000ミリリットル
pH(25℃/水酸化カリウム及び硫酸にて調整) 10.15
[漂白定着液] [タンク液]
水 700ミリリットル
エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 47.0g
エチレンジアミン四酢酸 1.4g
m−カルボキシベンゼンスルフィン酸 8.3g
硝酸(67%) 16.5g
イミダゾール 14.6g
チオ硫酸アンモニウム(750g/リットル) 107.0ミリリットル
亜硫酸アンモニウム 16.0g
重亜硫酸アンモニウム 23.1g
水を加えて 1000ミリリットル
pH(25℃/酢酸およびアンモニアにて調整) 6.0
[リンス液] [タンク液]
塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g
脱イオン水(導電度5μS/cm以下) 1000ミリリットル
pH 6.5
ハロゲン化銀乳剤の分光感度はある範囲の波長領域にわたって感度分布を持つため、イエロー色素形成カプラー含有層中に含まれるハロゲン化銀乳剤のみを感光するためには、他層に含まれるハロゲン化銀乳剤に対しては極力分光感度の低い波長の光を選択して露光する必要がある。また、波長範囲の狭い光で露光することが必要であり、光源にバンドパスフィルターを介することで得ることができる。イエローの発色が最大となる露光量より更に高い露光量において他層に含有されるハロゲン化銀乳剤が感光されて発色することははDYmaxを求めることに関して何ら問題はない。分光感度を有する波長領域にわたっていずれの波長の光を用いて露光しても、イエローの最大発色濃度を得るための露光量において他層に含有されるハロゲン化銀乳剤が感光する場合には、他層が発色しない最大の露光量におけるイエロー発色濃度をDYmaxとする。
DYmaxを求める方法に対して、露光に用いる光の波長をマゼンタ色素形成カプラー含有層中に含まれるハロゲン化銀乳剤のみを感光する波長に変更する以外は同様にして、マゼンタ最大発色濃度(DMmax)を読み取る。また、DYmaxを求める方法に対して、露光に用いる光の波長をシアン色素形成カプラー含有層中に含まれるハロゲン化銀乳剤のみを感光する波長に変更する以外は同様にして、シアン最大発色濃度(DCmax)を読み取る。
またDYmaxを求める方法に対して、露光に用いる光を全ての色素形成カプラー含有層中のハロゲン化銀乳剤を同時に感光させる光に変える以外は同様にして全色が発色した画像に対する、即ちグレー画像に対応する特性曲線を求め、これよりイエロー最大発色濃度(DGYmax)、マゼンタ最大発色濃度(DGMmax)及びシアン最大発色濃度(DGCmax)を読み取る。
また、本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料においてはムラの低減のために、25℃相対湿度20%(以下、相対湿度をRHと表すことがある。)におけるカール度が−15〜+15であることが必要であり、−10〜+10であることがより好ましい。
本発明でいうカール度は、下記手順によって求めることが出来る。
25℃55%RHでそりの無い状態のハロゲン化銀感光材料を、10cm×10cmに裁断し、暗所25℃20%RHの環境下で24時間放置した後、25℃20%RHの環境下で、曲率半径R(単位m)の逆数(1/R)を求め、これをカール度と定義する。25℃55%RHでそりの無い状態とは、本発明においては、25℃55%RHの環境下で曲率半径が1m以上であることを意味する。
感光材料の保存形態としてロール状に巻かれることが通常行われているが、このままでは支持体のまき癖のために、本発明のカール度を測定することは出来ない。このようなまき癖のついたハロゲン化銀感光材料を25℃55%RHにおいてそりの無い状態にするための一つの方法は、平面上にハロゲン化銀感光材料を置き、その上方から100cm当たり1Kg程度の力を均一にかけて静置することである。力をかけてそりを取り除く場合、感光材料に傷や折り目をつけないことが必要である。
カール度が+とは、感光材料の感光性層を塗設した側の面が凹状態であることを示し、カール度が−とは、感光材料の感光性層を塗設した側の面が凸状態であることを示す。
本発明において、ハロゲン化銀カラー写真感光材料のカール度は様々な要因によって変化する。例えば、感光性層中のゼラチンの種類や量、油溶性化合物とゼラチンの割合、塩濃度、ゼラチン硬膜剤の種類や量及びハロゲン化銀感光材料を作成してからの経過時間によってカール度が変化する。また、支持体の材質や厚み、ラミネート層の材質や量によってもカール度が変化する。
本発明において、カール度を−15〜+15の範囲にするためには、支持体の感光性層が塗設されていない側にゼラチン層を設けることや、支持体上のラミネート量を変更することにより達成することができる。これらの方法の中で、支持体の感光性層が塗設されていない側のラミネート量を適宜変更することが好ましい態様の一つである。
本発明の感光材料には、従来公知の写真用素材や添加剤を使用できる。
例えば、写真用支持体としては、反射型支持体を用いることができる。反射型支持体としては、特に複数のポリエチレン層やポリエステル層でラミネートされ、このような耐水性樹脂層(ラミネート層)の少なくとも一層に酸化チタン等の白色顔料を含有する反射支持体が好ましい。
本発明においてさらに好ましい反射支持体としては、ハロゲン化銀乳剤層を設ける側の紙基体上に微小空孔を有するポリオレフィン層を有しているものが挙げられる。ポリオレフィン層は多層から成っていてもよく、その場合、好ましくはハロゲン化銀乳剤層側のゼラチン層に隣接するポリオレフィン層は微小空孔を有さず(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、紙基体上に近い側に微小空孔を有するポリオレフィン(例えばポリプロピレン、ポリエチレン)から成るものがより好ましい。紙基体及び写真構成層の間に位置するこれら多層若しくは一層のポリオレフィン層の密度は0.40〜1.0g/mlであることが好ましく、0.50〜0.70g/mlがより好ましい。また、紙基体及び写真構成層の間に位置するこれら多層若しくは一層のポリオレフィン層の厚さは10〜100μmが好ましく、15〜70μmがさらに好ましい。また、ポリオレフィン層と紙基体の厚さの比は0.05〜0.2が好ましく、0.1〜0.15がさらに好ましい。
また、上記紙基体の写真構成層とは逆側(裏面)にポリオレフィン層を設けることも、反射支持体の剛性を高める点から好ましく、この場合、裏面のポリオレフィン層は表面が艶消しされたポリエチレン又はポリプロピレンが好ましく、ポリプロピレンがより好ましい。裏面のポリオレフィン層は5〜50μmが好ましく、10〜30μmがより好ましく、さらに密度が0.7〜1.1g/mlであることが好ましい。本発明における反射支持体において、紙基体上に設けるポリオレフィン層に関する好ましい態様については、特開平10−333277号公報、同10−333278号公報、同11−52513号公報、同11−65024号公報、EP0880065号明細書、及びEP0880066号明細書に記載されている例が挙げられる。
更に前記の耐水性樹脂層中には蛍光増白剤を含有することが好ましい。また、前記蛍光増白剤を分散含有する親水性コロイド層を、別途形成してもよい。前記蛍光増白剤として、好ましくは、ベンゾオキサゾール系、クマリン系、ピラゾリン系を用いることができ、更に好ましくは、ベンゾオキサゾリルナフタレン系及びベンゾオキサゾリルスチルベン系の蛍光増白剤である。使用量は、特に限定されていないが、好ましくは1〜100mg/m2である。耐水性樹脂に混合する場合の混合比は、好ましくは樹脂に対して0.0005〜3質量%であり、更に好ましくは0.001〜0.5質量%である。
反射型支持体としては、透過型支持体、又は上記のような反射型支持体上に、白色顔料を含有する親水性コロイド層を塗設したものでもよい。また、反射型支持体は、鏡面反射性又は第2種拡散反射性の金属表面をもつ支持体であってもよい。
また、本発明の感光材料に用いられる支持体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル系支持体又は白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層を有する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよい。更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション層を支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側又は裏面に塗設するのが好ましい。特に反射光でも透過光でもディスプレイが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.35〜0.8の範囲に設定するのが好ましい。
本発明の感光材料には、画像のシャープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特許EP0,337,490A2号明細書の第27〜76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(中でもオキソノール系染料)を感光材料の680nmに於ける光学反射濃度が0.70以上になるように添加したり、支持体の耐水性樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例えばトリメチロールエタン)等で表面処理された酸化チタンを12質量%以上(より好ましくは14質量%以上)含有させるのが好ましい。
本発明の感光材料には、イラジエーション防止、ハレーションを防止及びセーフライト安全性を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特許EP0337490A2号明細書の第27〜76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(中でもオキソノール染料、シアニン染料)を添加することが好ましい。さらに、欧州特許EP0819977号明細書に記載の染料も本発明に好ましく添加される。これらの水溶性染料の中には使用量を増やすと色分離やセーフライト安全性を悪化するものもある。色分離を悪化させないで使用できる染料としては、特開平5−127324号公報、同5−127325号公報、同5−216185号公報に記載された水溶性染料が好ましい。
本発明においては、水溶性染料の代わり、あるいは水溶性染料と併用しての処理で脱色可能な着色層が用いられる。用いられる処理で脱色可能な着色層は、乳剤層に直かに接してもよく、ゼラチンやハイドロキノンなどの処理混色防止剤を含む中間層を介して接するように配置されていてもよい。この着色層は、着色された色と同種の原色に発色する乳剤層の下層(支持体側)に設置されることが好ましい。各原色毎に対応する着色層を全て個々に設置することも、このうちに一部のみを任意に選んで設置することも可能である。また複数の原色域に対応する着色を行った着色層を設置することも可能である。着色層の光学反射濃度は、露光に使用する波長域(通常のプリンター露光においては400nm〜700nmの可視光領域、走査露光の場合には使用する走査露光光源の波長)において最も光学濃度の高い波長における光学濃度値が0.2以上3.0以下であることが好ましい。さらに好ましくは0.5以上2.5以下、特に0.8以上2.0以下が好ましい。
着色層を形成するためには、従来公知の方法が適用できる。例えば、特開平2−282244号公報の3頁右上欄から8頁に記載された染料や、特開平3−7931号公報の3頁右上欄から11頁左下欄に記載された染料のように固体微粒子分散体の状態で親水性コロイド層に含有させる方法、アニオン性色素をカチオンポリマーに媒染する方法、色素をハロゲン化銀等の微粒子に吸着させて層中に固定する方法、特開平1−239544号公報に記載されているようなコロイド銀を使用する方法などである。色素の微粉末を固体状で分散する方法としては、例えば、少なくともpH6以下では実質的に水不溶性であるが、少なくともpH8以上では実質的に水溶性である微粉末染料を含有させる方法が特開平2−308244号公報の第4〜13頁に記載されている。また、例えば、アニオン性色素をカチオンポリマーに媒染する方法としては、特開平2−84637号公報の第18〜26頁に記載されている。光吸収剤としてのコロイド銀の調製法については米国特許第2,688,601号明細書、同3,459,563号明細書に示されている。これらの方法のなかで微粉末染料を含有させる方法、コロイド銀を使用する方法などが好ましい。
本発明の感光材料は、カラー反転印画紙、カラー印画紙ディスプレイ感光材料、デジタルカラープルーフ等に用いられるが、中でも特にカラー印画紙として用いるのが好ましい。カラー印画紙は一般には、これらのハロゲン化銀乳剤層は支持体から近い順にイエロー発色青感光性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色緑感光性ハロゲン化銀乳剤層、シアン発色赤感光性ハロゲン化銀乳剤層という構成である。
しかしながら、これとは異なった層構成をであっても構わない。
青感光性ハロゲン化銀乳剤層は支持体上のいずれの位置に配置されても構わないが、該青感光性ハロゲン化銀乳剤層にハロゲン化銀平板粒子を含有する場合は、緑感光性ハロゲン化銀乳剤層又は赤感光性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層よりも支持体から離れた位置に塗設されていることが好ましい。また、発色現像促進、脱銀促進、増感色素による残色の低減の観点からは、青感光性ハロゲン化銀乳剤層は他のハロゲン化銀乳剤層より、支持体から最も離れた位置に塗設されていることが好ましい。更に、Blix退色の低減の観点からは、赤感光性ハロゲン化銀乳剤層は他のハロゲン化銀乳剤層の中央の層が好ましく、光退色の低減の観点からは赤感光性ハロゲン化銀乳剤層は最下層が好ましい。また、イエロー、マゼンタ及びシアンのそれぞれの発色層は2層又は3層からなってもよい。例えば、特開平4−75055号公報、同9−114035号公報、同10−246940号公報、米国特許第5,576,159号明細書等に記載のように、ハロゲン化銀乳剤を含有しないカプラー層をハロゲン化銀乳剤層に隣接して設け、発色層とすることも好ましい。
感光材料には、紫外線吸収剤としてモル吸光係数の高いトリアジン骨核を有する化合物を用いることが好ましく、例えば、以下の特許文献に記載の化合物を用いることができる。これらは、感光性層又は/及び非感光性に好ましく添加される。
例えば、特開昭46−3335号、同55−152776号、特開平5−197074号、同5−232630号、同5−307232号、同6−211813号、同8−53427号、同8−234364号、同8−239368号、同9−31067号、同10−115898号、同10−147577号、同10−182621号、独国特許第19739797A号、欧州特許第711804A号及び特表平8−501291号等に記載されている化合物を使用できる。
本発明の感光材料に用いることのできる結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用いることが有利であるが、それ以外の親水性コロイドを単独であるいはゼラチンとともに用いることができる。好ましいゼラチンとしては、鉄、銅、亜鉛、マンガン等の不純物として含有される重金属は、好ましくは5ppm以下、更に好ましくは3ppm以下である。また、感光材料中に含まれるカルシウム量は、好ましくは20mg/m2以下、更に好ましくは10mg/m2以下、最も好ましくは5mg/m2以下である。
感光材料には、親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や細菌を防ぐために、特開昭63−271247号公報に記載のような防菌・防黴剤を添加するのが好ましい。さらに、感光材料の被膜pHは4.0〜7.0が好ましく、より好ましくは4.0〜6.5である。
本発明における写真構成層構成層中の総塗設ゼラチン量は3g/m2以上6g/m2以下であることが好ましく、3g/m2以上5g/m2以下であることが更に好ましい。また、超迅速処理した場合でも、現像進行性、及び定着漂白性、残色を満足するために、写真構成層全体の膜厚が3μm〜7.5μmであることが好ましく、更に3μm〜6.5μmであることが好ましい。乾燥膜厚の評価方法は、乾燥膜剥離前後の膜厚の変化、あるいは断面の光学顕微鏡や電子顕微鏡での観察により測定することができる。本発明において、現像進行性と乾燥速度を上げることを両立するために、膨潤膜厚が8μm〜19μmであることが好ましく、更に9μm〜18μmであることが好ましい。膨潤膜厚の測定としては、35℃の水溶液中に乾燥した感光材料を浸し、膨潤して十分平衡に達した状態で打点方法にて測定することができる。本発明における総塗布銀量は、0.2g/m2〜0.5g/m2であることが好ましく、0.2g/m2〜0.45g/m2であることが更に好ましく、0.2g/m2〜0.40g/m2であることが最も好ましい。
感光材料には、塗布安定性向上、静電気発生防止、帯電量調節等の点から界面活性剤を添加することができる。界面活性剤としてはアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ベタイン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤があり、例えば特開平5−333492号に記載のものが挙げられる。本発明に用いる界面活性剤としてはフッ素原子含有の界面活性剤が好ましい。特に、フッ素原子含有界面活性剤を好ましく用いることができる。これらのフッ素原子含有界面活性剤は単独で用いても、従来公知の他の界面活性剤と併用してもかまわないが、好ましくは従来公知の他の界面活性剤との併用である。これらの界面活性剤の感光材料への添加量は特に限定されるものではないが、一般的には、1×10−5〜1g/m2、好ましくは1×10−4〜1×10−1g/m2、更に好ましくは1×10−3〜1×10−2g/m2である。
本発明において適用されるハロゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)及び写真構成層(層配置など)、並びにこの感光材料を処理するために適用される処理法や処理用添加剤としては、特開昭62−215272号公報、特開平2−33144号公報、欧州特許EP0,355,660A2号明細書に記載されているもの、特に欧州特許EP355,660A2号明細書に記載されているものが好ましく用いられる。更には、特開平5−34889号公報、同4−359249号公報、同4−313753号公報、同4−270344号公報、同5−66527号公報、同4−34548号公報、同4−145433号公報、同2−854号公報、同1−158431号公報、同2−90145号公報、同3−194539号公報、同2−93641号公報、欧州特許公開第0520457A2号明細書等に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料やその処理方法も好ましい。
特に、本発明においては、前記の反射型支持体やハロゲン化銀乳剤、更にはハロゲン化銀粒子中にドープされる異種金属イオン種、ハロゲン化銀乳剤の保存安定剤又はカブリ防止剤、化学増感法(増感剤)、分光増感法(分光増感剤)、シアン、マゼンタ、イエローカプラー及びその乳化分散法、色像保存性改良剤(ステイン防止剤や褪色防止剤)、染料(着色層)、ゼラチン種、感光材料の層構成や感光材料の被膜pHなどについては、下記表1に示す特許文献の各箇所に記載のものが特に好ましく適用できる。
Figure 2005292807
本発明において用いられるシアン、マゼンタ及びイエローカプラーとしては、その他、特開昭62−215272号公報の第91頁右上欄4行目〜121頁左上欄6行目、特開平2−33144号公報の第3頁右上欄14行目〜18頁左上欄末行目と第30頁右上欄6行目〜35頁右下欄11行目やEP0355,660A2号明細書の第4頁15行目〜27行目、5頁30行目〜28頁末行目、45頁29行目〜31行目、47頁23行目〜63頁50行目に記載のカプラーも有用である。
また、本発明はWO98/33760号明細書の一般式(II)及び(III)、特開平10−221825号公報の一般式(D)で表される化合物を添加してもよく、好ましい。
本発明に用いられるマゼンタ色素形成カプラー(単に、「マゼンタカプラー」という場合がある)としては、前記の表の公知文献に記載されたような5−ピラゾロン系マゼンタカプラーやピラゾロアゾール系マゼンタカプラーが用いられるが、中でも色相や画像安定性、発色性等の点で特開昭61−65245号公報に記載されたような2級又は3級アルキル基がピラゾロトリアゾール環の2、3又は6位に直結したピラゾロトリアゾールカプラー、特開昭61−65246号公報に記載されたような分子内にスルホンアミド基を含んだピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254号公報に記載されたようなアルコキシフェニルスルホンアミドバラスト基を持つピラゾロアゾールカプラーや欧州特許第226,849A号明細書や同第294,785A号明細書に記載されたような6位にアルコキシ基やアリールオキシ基をもつピラゾロアゾールカプラーの使用が好ましい。特に、マゼンタカプラーとしては特開平8−122984号公報に記載の一般式(M−I)で表されるピラゾロアゾールカプラーが好ましく、該特許文献の段落番号0009〜0026はそのまま本発明に適用され、本明細書の一部として取り込まれる。これに加えて、欧州特許第854384号明細書、同第884640号明細書に記載の3位と6位の両方に立体障害基を有するピラゾロアゾールカプラーも好ましく用いられる。
また、イエロー色素形成カプラー(単に、「イエローカプラー」という場合がある)としては、前記表中に記載の化合物の他に、欧州特許EP0447969A1号明細書に記載のアシル基に3〜5員の環状構造を有するアシルアセトアミド型イエローカプラー、欧州特許EP0482552A1号明細書に記載の環状構造を有するマロンジアニリド型イエローカプラー、欧州公開特許第953870A1号明細書、同第953871A1号明細書、同第953872A1号明細書、同第953873A1号明細書、同第953874A1号明細書、同第953875A1号明細書等に記載のピロール−2又は3−イル若しくはインドール−2又は3−イルカルボニル酢酸アニリド系カプラー、米国特許第5,118,599号明細書に記載されたジオキサン構造を有するアシルアセトアミド型イエローカプラーまたは特開2003−173007号公報に記載のアシル基にヘテロ環が置換したアセトアニリド型イエローカプラーが好ましく用いられる。その中でも、アシル基が1−アルキルシクロプロパン−1−カルボニル基であるアシルアセトアミド型イエローカプラー、アニリドの一方がインドリン環を構成するマロンジアニリド型イエローカプラー、またはアシル基にヘテロ環が置換したアセトアニリド型イエローカプラーの使用が好ましい。これらのカプラーは、単独あるいは併用することができる。が好ましく用いられる。その中でも、アシル基が1−アルキルシクロプロパン−1−カルボニル基であるアシルアセトアミド型イエローカプラー、アニリドの一方がインドリン環を構成するマロンジアニリド型イエローカプラー、またはアシル基にヘテロ環が置換したアセトアニリド型イエローカプラーの使用が好ましい。これらのカプラーは、単独あるいは併用することができる。
本発明に使用するカプラーは、前出表中記載の高沸点有機溶媒の存在下で(又は不存在下で)ローダブルラテックスポリマー(例えば米国特許第4,203,716号明細書)に含浸させて、又は水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーとともに溶かして親水性コロイド水溶液に乳化分散させることが好ましい。好ましく用いることのできる水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーは、米国特許第4,857,449号明細書の第7欄〜15欄及び国際公開WO88/00723号明細書の第12頁〜30頁に記載の単独重合体又は共重合体が挙げられる。より好ましくはメタクリレート系あるいはアクリルアミド系ポリマー、特にアクリルアミド系ポリマーの使用が色像安定性等の上で好ましい。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は迅速処理に好ましく適用される。迅速処理を行う場合には、発色現像時間は好ましくは40秒以下、更に好ましくは30秒以下6秒以上、最も好ましくは20秒以下6秒以上である。同様に、漂白定着時間は好ましくは40秒以下、更に好ましくは30秒以下6秒以上、最も好ましくは20秒以下6秒以上である。また、水洗又は安定化時間は、好ましくは100秒以下、更に好ましくは80秒以下6秒以上である。
尚、発色現像時間とは、感光材料が発色現像液中に入ってから次の処理工程の漂白定着液に入るまでの時間をいう。例えば、自動現像機などで処理される場合には、感光材料が発色現像液中に浸漬されている時間(いわゆる液中時間)と、感光材料が発色現像液を離れ、次の処理工程の漂白定着浴に向けて空気中を搬送されている時間(いわゆる空中時間)との両者の合計を発色現像時間という。同様に、漂白定着時間とは、感光材料が漂白定着液中に入ってから次の水洗又は安定浴に入るまでの時間をいう。また、水洗又は安定化時間とは、感光材料が水洗又は安定化液中に入ってから乾燥工程に向けて液中にある時間(いわゆる液中時間)をいう。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、以下の公知資料に記載の露光、現像システムと組み合わせて好ましく用いることもできる。前記現像システムとしては、特開平10−333253号公報に記載の自動プリント並びに現像システム、特開2000−10206号公報に記載の感光材料搬送装置、特開平11−215312号公報に記載の画像読取装置を含む記録システム、特開平11−88619号公報並びに同10−202950号公報に記載のカラー画像記録方式からなる露光システム、特開平10−210206号公報に記載の遠隔診断方式を含むデジタルフォトプリントシステム、及び特開2000−310822号公報に記載の画像記録装置を含むフォトプリントシステムが挙げられる。
以下に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
(青感光性乳剤B−1〜B−3の調製)
攪拌した脱イオンゼラチンを含む脱イオン蒸留水に、硝酸銀溶液と塩化ナトリウム溶液を同時添加して混合する方法で、高塩化銀立方体粒子を調製した。この調製の過程において、硝酸銀の添加が25%の時点から30%の時点にかけて、Cs[OsCl(NO)]を添加した。硝酸銀の添加が60%の時点から70%の時点にかけて、臭化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり3.0モル%)およびK[Fe(CN)]を添加した。硝酸銀の添加が70%の時点から75%の時点にかけて、K[IrCl]およびK[IrCl(HO)]およびK[IrCl(HO)]を添加した。硝酸銀の添加が93%終了した時点で沃化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり0.35モル%)を激しく攪拌しながら添加した。得られた乳剤粒子は、辺長0.38μm、変動係数9.8%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。この乳剤に沈降脱塩処理を施した後、ゼラチンと、化合物(Ab−1)、(Ab−2)、(Ab−3)、(Ab−4)および硝酸カルシウムを添加し再分散を行った。
Figure 2005292807
再分散した乳剤を40℃で溶解し、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム、p−グルタルアミドフェニルジスルフィド、硫黄増感剤としてトリエチルチオ尿素、及び金硫黄増感剤として化合物−1を添加し、化学増感が最適になるように熟成した。その後、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、化合物−2、化合物−3で表される繰り返し単位2または3が主成分の化合物(末端XおよびXはヒドロキシル基)、化合物−4および臭化カリウムを添加した。更に乳剤調製工程の途中で増感色素S−1、S−2、およびS−3を添加することにより分光増感を行った。こうして得られた乳剤を乳剤B−1とした。
Figure 2005292807
乳剤B−1の調製において、硝酸銀溶液と塩化ナトリウム溶液を同時添加して混合する時の混合溶液の温度と添加速度を変更する以外は同様にして、乳剤B−2を調製した。B−2乳剤の粒子は辺長0.55μm、変動係数9.3%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。
乳剤B−1の調製において、硫黄増感剤及び金硫黄増感剤の代わりに、セレン増感剤として前記の例示化合物(SE1−8)を、金増感剤として(ビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)オーレート(I)テトラフルオロボレート)を用いること以外は同様にして乳剤B−3を調製した。B−3乳剤の粒子は辺長0.38μm、変動係数9.7%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。
(緑感光性乳剤G−1〜G−3の調製)
攪拌した脱イオンゼラチンを含む脱イオン蒸留水に、硝酸銀と塩化ナトリウムを同時添加して混合する方法で、高塩化銀立方体粒子を調製した。この調製の過程において、硝酸銀の添加が75%の時点から80%の時点にかけて、K[Ru(CN)]を添加した。硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、臭化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり1.5モル%)を添加した。硝酸銀の添加が75%の時点から90%の時点にかけて、K[IrCl]およびK[RhBr(HO)]を添加した。硝酸銀の添加が95%終了した時点で沃化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり0.15モル%)を激しく攪拌しながら添加した。更に、硝酸銀の添加が87%から98%の時点にかけて、K[IrCl(HO)]およびK[IrCl(HO)]を添加した。得られた乳剤粒子は、辺長0.35μm、変動係数9.0%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。この乳剤に前記と同様に沈降脱塩処理および再分散を施した。
この乳剤を40℃で溶解し、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム、p−グルタルアミドフェニルジスルフィド、硫黄増感剤としてチオ硫酸ナトリウムおよび金増感剤として塩化金酸を添加し、化学増感が最適になるように熟成した。その後、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、化合物−2、化合物−4および臭化カリウムを添加した。更に乳剤調製工程の途中で増感色素として、増感色素S−4、S−5、S−6およびS−7を添加することにより分光増感を行った。こうして得られた乳剤を乳剤G−1とした。
Figure 2005292807
乳剤G−1の調製において、硝酸銀溶液と塩化ナトリウム溶液を同時添加して混合する時の混合溶液の温度と添加速度を変更する以外は同様にして、乳剤G−2を調製した。G−2乳剤の粒子は辺長0.44μm、変動係数9.3%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。
乳剤G−1の調製において、硫黄増感剤に加えてセレン増感剤として前記の例示化合物(SE2−12)を、硫黄に対するセレンのモル比が1対3となるように添加して最適に化学増感すること以外は同様にして乳剤G−3を調製した。G−3乳剤の粒子は辺長0.35μm、変動係数9.7%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。
(赤感光性乳剤R−1〜R−3の調製)
攪拌した脱イオンゼラチンを含む脱イオン蒸留水に、硝酸銀と塩化ナトリウム同時添加して混合する方法で、高塩化銀立方体粒子を調製した。この調製の過程において、硝酸銀の添加が40%の時点から80%の時点にかけて、K[RuCl(NO)]を添加した。硝酸銀の添加が93%の時点から98%の時点にかけて、K[Fe(CN)]を添加した。硝酸銀の添加が85%の時点から100%の時点にかけて、臭化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり3.5モル%)を添加した。硝酸銀の添加が88%の時点から93%の時点にかけて、K[IrCl(5−methylthiazole)]を添加した。硝酸銀の添加が93%終了した時点で沃化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モル当たり沃化銀量が0.10モル%となる量)を激しく攪拌しながら添加した。更に、硝酸銀の添加が93%から98%の時点にかけて、K[IrCl(HO)]およびK[IrCl(HO)]を添加した。得られた乳剤粒子は立方体辺長0.40μm、変動係数9.5%の単分散立方体沃臭塩化銀乳剤粒子であった。得られた乳剤に前記と同様にして沈降脱塩処理および再分散を行った。
この乳剤を40℃で溶解し、増感色素S−8、化合物−5、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム、p−グルタルアミドフェニルジスルフィド、硫黄増感剤としチオ硫酸ナトリウムおよび金増感剤として(ビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)オーレート(I)テトラフルオロボレート)を添加し、化学増感が最適になるように熟成した。その後、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、化合物−2、化合物−4、および臭化カリウムを添加した。こうして得られた乳剤を乳剤R−1とした。
Figure 2005292807
乳剤R−1の調製において、硝酸銀溶液と塩化ナトリウム溶液を同時添加して混合する時の混合溶液の温度と添加速度を変更する以外は同様にして、乳剤R−2を調製した。R−2乳剤の粒子は辺長0.50μm、変動係数9.0%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。
乳剤R−1の調製において、硫黄増感剤に加えてセレン増感剤として前記の例示化合物(SE2−12)を、硫黄に対するセレンのモル比が1対3となるように添加して最適に化学増感すること以外は同様にして乳剤R−3を調製した。R−3乳剤の粒子は辺長0.35μm、変動係数9.4%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。
第一層塗布液調製
イエローカプラー(ExY)57g、色像安定剤(Cpd−1)7g、色像安定剤(Cpd−2)4g、色像安定剤(Cpd−3)7g、色像安定剤(Cpd−8)2gを溶媒(Solv−1)21g及び酢酸エチル80mlに溶解し、この液を4gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含む23.5質量%ゼラチン水溶液220g中に高速攪拌乳化機(ディゾルバー)で乳化分散し、水を加えて900gの乳化分散物Aを調製した。
一方、前記乳化分散物Aと乳剤B−1とを混合溶解し、後記組成となるように第一層塗布液を調製した。乳剤塗布量は、銀量換算塗布量を示す。
第二層〜第七層用の塗布液も第一層塗布液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤としては、(H−1)、(H−2)、(H−3)を用いた。また、各層に(Ab−1)、(Ab−2)、(Ab−3)、及び(Ab−4)をそれぞれ全量が14.0mg/m2、62.0mg/m2,5.0mg/m2及び10.0mg/m2となるように添加した。
Figure 2005292807
1−(3−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを、第二層、第四層、および第六層、それぞれ0.2mg/m、0.2mg/m、0.6mg/mとなるように添加した。青感性乳剤層および緑感性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを、それぞれハロゲン化銀1モル当たり、1×10−4モル、2×10−4モル添加した。赤感性乳剤層にメタクリル酸とアクリル酸ブチルの共重合体ラテックス(質量比1:1、平均分子量200000〜400000)を0.05g/mを添加した。第二層、第四層および第六層にカテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウムをそれぞれ6mg/m、6mg/m、18mg/mとなるように添加した。各層にポリスチレンスルホン酸ナトリウムを必要に応じて加え塗布液の粘度を調節した。また、イラジエーション防止のために、以下の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加した。
Figure 2005292807
(層構成)
以下に、各層の構成を示す。数字は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は、銀換算塗布量を表す。
支持体
ポリエチレン樹脂ラミネート紙
[第一層側のポリエチレン樹脂に白色顔料(TiO2;含有率18質量%、ZnO;含有率2質量%)、蛍光増白剤(4,4’−ビス(5−メチルベンゾオキサゾリル)スチルベン(含有率0.04質量%))および青味染料(群青、含有率0.28質量%)を含む。ポリエチレン樹脂の量は25.0g/m
第一層(青感性乳剤層)
乳剤B−1 0.24
ゼラチン 1.25
イエローカプラー(ExY) 0.57
色像安定剤(Cpd−1) 0.07
色像安定剤(Cpd−2) 0.04
色像安定剤(Cpd−3) 0.07
色像安定剤(Cpd−8) 0.02
溶媒(Solv−1) 0.21
第二層(混色防止層)
ゼラチン 0.99
混色防止剤(Cpd−4) 0.09
色像安定剤(Cpd−5) 0.018
色像安定剤(Cpd−6) 0.13
色像安定剤(Cpd−7) 0.01
混色防止剤(Cpd−19) 0.005
溶媒(Solv−1) 0.06
溶媒(Solv−2) 0.22
第三層(緑感性乳剤層)
乳剤G−1 0.14
ゼラチン 1.36
マゼンタカプラー(ExM) 0.15
紫外線吸収剤(UV−A) 0.14
色像安定剤(Cpd−2) 0.02
色像安定剤(Cpd−4) 0.002
色像安定剤(Cpd−6) 0.09
色像安定剤(Cpd−8) 0.02
色像安定剤(Cpd−9) 0.03
色像安定剤(Cpd−10) 0.01
色像安定剤(Cpd−11) 0.0001
溶媒(Solv−3) 0.11
溶媒(Solv−4) 0.22
溶媒(Solv−5) 0.20
第四層(混色防止層)
ゼラチン 0.71
混色防止剤(Cpd−4) 0.06
色像安定剤(Cpd−5) 0.013
色像安定剤(Cpd−6) 0.10
色像安定剤(Cpd−7) 0.007
混色防止剤(Cpd−19) 0.003
溶媒(Solv−1) 0.04
溶媒(Solv−2) 0.16
第五層(赤感性乳剤層)
乳剤R−1 0.12
ゼラチン 1.11
シアンカプラー(ExC−2) 0.13
シアンカプラー(ExC−3) 0.03
色像安定剤(Cpd−1) 0.05
色像安定剤(Cpd−6) 0.06
色像安定剤(Cpd−7) 0.02
色像安定剤(Cpd−9) 0.04
色像安定剤(Cpd−10) 0.01
色像安定剤(Cpd−14) 0.01
色像安定剤(Cpd−15) 0.12
色像安定剤(Cpd−16) 0.03
色像安定剤(Cpd−17) 0.09
色像安定剤(Cpd−18) 0.07
溶媒(Solv−5) 0.15
溶媒(Solv−8) 0.05
第六層(紫外線吸収層)
ゼラチン 0.46
紫外線吸収剤(UV−B) 0.45
化合物(S1−4) 0.0015
溶媒(Solv−7) 0.25
第七層(保護層)
ゼラチン 1.00
ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体
(変性度17%) 0.04
流動パラフィン 0.02
界面活性剤(Cpd−13) 0.01
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
以上のようにして感光材料を作成し、25℃相対湿度55%暗所で6日間経過した試料を試料101とした。
試料101に対して、感光材料作成後の経過日数を6日から21日に変更する以外は同様にして試料102を作成した。試料102に対して、第一層、第三層及び第五層の乳剤B−1、G−1及びR−1をそれぞれB−2、G−2及びR−2に変更し、感光性層が塗設されていない側の支持体上にラミネートされたポリエチレンの量を変更する以外は同様にして試料103及び104を作成した。試料101及び試料102に対して、第一層〜第五層の塗設量を、各層中の材料の割合を変えずに増量または減量した以外は同様にして、試料105〜108を作成した。試料101及び試料102に対して、第一層、第三層及び第五層の乳剤B−1、G−1及びR−1をそれぞれB−3、G−3及びR−3に変更する以外は同様にして試料109及び試料110を作成した。試料109及び試料110に対して、第一層〜第五層の塗設量を、各層中の材料の割合を変えずに増量または減量した以外は同様にして、試料111〜114を作成した。試料109及び試料110に対して、感光性層が塗設されていない側の支持体上にラミネートされたポリエチレンの量を変更する以外は同様にして試料115〜119を作成した。試料110に対して、第一層、第三層及び第五層の塗設量を、各層中の材料の割合を変えずに増量し、更に感光性層が塗設されていない側の支持体上にラミネートされたポリエチレンの塗設量を変更する以外は同様にして試料120及び試料121を作成した。
これらの試料について、25℃、20%RHにおけるカール度を求めた。
これらの試料に対して、470nmに透過波長ピークを有するバンドパスフィルター(半値巾10nm)と光学ウェッジを介して1×10−4秒の露光時間で単色露光を行い、更に以下の処理を行った。
[処理A]
処理工程 温 度 時 間
カラー現像 38.5℃ 45秒
漂白定着 38.0℃ 45秒
リンス(1) 38.0℃ 20秒
リンス(2) 38.0℃ 20秒
リンス(3) 38.0℃ 20秒
リンス(4) 38.0℃ 30秒
(リンスは(1)から(4)へのタンク向流方式とした。)
各処理液の組成は以下の通りである。
[カラー現像液] [タンク液]
水 800ミリリットル
ジメチルポリシロキサン系界面活性剤
(シリコーンKF351A/信越化学工業社製、商品名) 0.1g
トリ(イソプロパノール)アミン 8.8g
エチレンジアミン四酢酸 4.0g
ポリエチレングリコール(分子量300) 10.0g
4,5−ジヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸
ナトリウム 0.5g
塩化カリウム 10.0g
臭化カリウム 0.040g
トリアジニルアミノスチルベン系蛍光増白剤
(ハッコールFWA−SF/昭和化学社製、商品名) 2.5g
亜硫酸ナトリウム 0.1g
ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル)
ヒドロキシルアミン 8.5g
N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)
−3−メチル−4−アミノ−4−アミノアニリン
・3/2硫酸・1水塩 5.0g
炭酸カリウム 26.3g
水を加えて 1000ミリリットル
pH(25℃/水酸化カリウム及び硫酸にて調整) 10.15
[漂白定着液] [タンク液]
水 700ミリリットル
エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 47.0g
エチレンジアミン四酢酸 1.4g
m−カルボキシベンゼンスルフィン酸 8.3g
硝酸(67%) 16.5g
イミダゾール 14.6g
チオ硫酸アンモニウム(750g/リットル) 107.0ミリリットル
亜硫酸アンモニウム 16.0g
重亜硫酸アンモニウム 23.1g
水を加えて 1000ミリリットル
pH(25℃/酢酸およびアンモニアにて調整) 6.0
[リンス液] [タンク液]
塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g
脱イオン水(導電度5μS/cm以下) 1000ミリリットル
pH 6.5
処理後の試料を、富士写真フイルム(株)製HPD型濃度測定装置を用いて発色濃度測定を行い、イエローカプラー含有層の発色に対応する特性曲線を得た。
更に、上記の特性曲線を得た方法に対して、露光に用いるバンドパスフィルターの透過波長ピークを470nmから550nm及び700nmに変更すること以外は同様にして、各々マゼンタカプラー含有層の発色に対応する特性曲線及び、シアンカプラー含有層の発色に対応する特性曲線を得た。これらの特性曲線から、イエロー最大発色濃度(DYmax)、マゼンタ最大発色濃度(DMmax)及びシアン最大発色濃度(DCmax)を求めた。
また、前記の特性曲線を得るための露光条件に対して、バンドパスフィルターを介する変わりに、富士写真フイルム(株)製、カラープリント色補正用フィルターを介すること以外は同様にしてイエロー、マゼンタ及びシアン含有層を同時に発色させた、グレー発色に対応する特性曲線を得た。この特性曲線からグレー発色におけるイエロー最大発色濃度(DGYmax)、マゼンタ最大発色濃度(DGMmax)及びシアン最大発色濃度(DGCmax)を求めた。
これらの試料の構成、カール度及び濃度の値を表2に示す。
Figure 2005292807
次に、各試料に以下のデジタル露光装置を用いて青光、緑光及び赤光各々の階調露光を個別に与え、露光を終了して5秒後から下記の処理Bで迅速処理を行った。
[デジタル露光装置]
レーザー光源としては、半導体レーザー(発振波長 約940nm)を導波路状の反転ドメイン構造を有するLiNbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した約470nmの青色レーザー、半導体レーザー(発振波長 約1060nm)を導波路状の反転ドメイン構造を有するLiNbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した約530nmの緑色レーザーおよび波長約650nmの赤色半導体レーザー(日立タイプNo.HL6501MG、商品名)を用いた。3色のそれぞれのレーザー光を外部変調素子を介して露光量を変えながらポリゴンミラーにより走査方向に対して垂直方向に移動し、試料上に、順次走査露光できるようにした。半導体レーザーの温度による光量変動は、ペルチェ素子を利用して温度を一定に保つことで抑えた。実効的なビーム径は、80μmで、走査ピッチは42.3μm(600dpi)であり、1画素当たりの平均露光時間は、1.7×10−7秒であった。
[処理B]
試料101を127mm幅のロール状に加工し、上記のデジタル露光装置を用いて標準的な写真画像を露光した。その後下記の処理工程にて発色現像補充液の容量が発色現像タンク容量の2倍となるまで連続処理(ランニング)を行った。このランニング処理液を用いた処理を処理Bとした。
処理工程 温度 時間 補充量
発色現像 45.0℃ 25秒 35mL
漂白定着 40.0℃ 25秒 30mL
リンス1 45.0℃ 4秒 −
リンス2 45.0℃ 4秒 −
リンス3 45.0℃ 3秒 −
リンス4 45.0℃ 5秒 121mL
乾燥 80℃ 15秒
(注)
* 感光材料1mあたりの補充量
**富士写真フイルム(株)製リンスクリーニングシステムRC50Dをリンス3に装着し、リンス3からリンス液を取り出してポンプにより逆浸透モジュール(RC50D)へ送る。同槽で送られた透過水はリンス4に供給し、濃縮液はリンス3に戻す。逆浸透モジュールへの透過水量は50〜300mL/分を維持するようにポンプ圧を調整し、1日10時間温調循環させた。リンスは1から4への4タンク向流方式とした。
各処理液の組成は以下の通りである。
[発色現像液] [タンク液] [補充液]
水 800mL 800mL
蛍光増白剤(FL−3) 4.0g 8.0g
残色低減剤(SR−1) 3.0g 5.5g
トリイソプロパノールアミン 8.8g 8.8g
p−トルエンスルホン酸ナトリウム 10.0g 10.0g
エチレンジアミン4酢酸 4.0g 4.0g
亜硫酸ナトリウム 0.10g 0.10g
塩化カリウム 10.0g −
4,5−ジヒドロキシベンゼン−
1,3−ジスルホン酸ナトリウム 0.50g 0.50g
ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル)
ヒドロキシルアミン 8.5g 14.0g
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(β−メタンスルホンアミドエチル)アニリン
・3/2硫酸塩・モノハイドレード 7.0g 19.0g
炭酸カリウム 26.3g 26.3g
水を加えて全量 1000mL 1000mL
pH(25℃、硫酸とKOHで調整) 10.25 12.6
[漂白定着液] [タンク液] [補充液]
水 800mL 800mL
チオ硫酸アンモニウム(750g/L) 107mL 214mL
コハク酸 29.5g 59.0g
エチレンジアミン4酢酸鉄(III)
アンモニウム 47.0g 94.0g
エチレンジアミン4酢酸 1.4g 2.8g
硝酸(67%) 17.5g 35.0g
イミダゾール 14.6g 29.2g
亜硫酸アンモニウム 16.0g 32.0g
メタ重亜硫酸カリウム 23.1g 46.2g
水を加えて全量 1000mL 1000mL
pH(25℃、硝酸とアンモニア水で調整) 6.00 6.00
[リンス液] [タンク液] [補充液]
塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 0.02g
脱イオン水(電導度5μS/cm以下) 1000mL 1000mL
pH(25℃) 6.5 6.5
Figure 2005292807
処理後の各試料のイエロー、マゼンタ及びシアン発色濃度を測定し、特性曲線を得た。青光で露光後処理した試料より、イエローカプラー含有層の発色に対応する特性曲線を得た。緑光で露光後処理した試料より、マゼンタカプラー含有層の発色に対応する特性曲線を得た。赤光で露光後処理した試料より、シアンカプラー含有層の発色に対応する特性曲線を得た。感度は、未露光部の濃度より0.3高い発色濃度を与える露光量の逆数とし、試料101の感度を100とした相対値で表した。この値が大きいほど高感であることを表す。また、イエローカプラー含有層の発色に対応する特性曲線より、イエロー濃度が1.7でのマゼンタ濃度(Y中M)、マゼンタ濃度が1.7でのイエロー濃度及びシアン濃度(M中Y及びM中C)、シアン濃度が1.7でのマゼンタ濃度(C中M)の値を求め、試料101の値に対する増減で表し、色にごりの指標とした。この値が小さいほど色にごりが少なくより好ましいことを表す。
また、各カプラー含有層の発色に対応する特性曲線より、発色濃度が1.7となる露光量(E0.7)を求めた。各試料に対し青光、緑光及び赤光を同時にこの露光量(E0.7)で均一に露光後、5秒後から前記の処理Bで迅速処理を行った。処理後の試料を濃度測定することで、各試料のグレー画像中のイエロー発色濃度(DGY)、マゼンタ発色濃度(DGM)及びシアン発色濃度(DGC)を求めた。これらの値が大きいほどグレー濃度が高いことを表す。
また、イエロー濃度、マゼンタ濃度及びシアン濃度がいずれも0.3となるように各レーザー露光強度を調節して均一露光を行い、露光後5秒から前記の処理Bを行ない均一グレー画像を得た。各試料毎にこのグレー画像を2Lサイズで10枚ずつ作成して、以下の評価基準でスジ状のムラを目視で評価した。
[スジ状ムラの評価基準]
◎ スジが見あたらない。
○ スジの発生がほとんどない。
△ スジの発生があるが、許容できる。
× スジの発生があり、許容できない。
×× スジの発生が多く、許容できない。
結果を表3に示す。
Figure 2005292807
表2及び表3より、以下の事が分かる。
表2より、各試料を高照度露光後に処理Aで処理して得られたグレーの最大発色濃度は、硫黄増感乳剤、セレン増感乳剤いずれを用いた試料でも層構成が同じであれば大差はない。一方、走査露光と迅速処理を組み合わせた表3の結果より、セレン増感した乳剤を用いた試料は、同じ層構成で試料作成から処理までの経過時間の等しいセレン増感した乳剤を含まない試料に対して高感度で、色にごりが少なく、グレー濃度が高いこと、特にDGYが高いことが明らかである。硫黄増感乳剤の粒子サイズを大きくすることで高感化することはできるが、色にごりの増加及びグレー濃度の低下を引き起こすことが分かる。またセレン増感乳剤を含まない試料において、各層の塗設量を変更することで色にごり及びグレー濃度を変えることが出来るが、これらに対してセレン増感乳剤を含む試料の方がグレー濃度が高いこと、特にDGYが高いことが明らかである。
セレン増感乳剤を含む試料の方がグレー濃度が高いことは、走査露光と迅速処理を組み合わせた表3の場合のみに生じる現象であり、予想できない驚くべき効果であった。
セレン増感乳剤を含む試料においては、スジ状のムラが発生して実用上問題であったが、カール度を本発明の範囲に設定することで改良されることが分かる。カール度の設定によるスジ状のムラの改良は、セレン増感乳剤を含む試料を用いた場合にのみ見られる現象であり、予想できない驚くべき効果であった。また、セレン増感乳剤を含む試料のカール度は試料作成から処理までの期間によって変化しているが、カール度を調節して本発明の範囲に設定することで、試料作成から処理までの期間をより短縮した場合にもスジ状のムラの発生を抑えられることが分かり、感光材料の市場への供給性の観点からも有利であることが分かる。また、カール度の設定によるスジ状のムラの改良効果があるのは本発明で規定したDYmax、DMmax、DCmax、DGYmax、DGMmax及びDGCmaxの範囲内であることも明らかである。
以上より、本発明の効果が明らかである。
実施例2
(青感光性乳剤B−4、B−5の調製)
実施例1の乳剤B−1の調製において、硝酸銀溶液と塩化ナトリウム溶液を同時添加して混合する時の混合溶液の温度と添加速度を変更し、添加する増感色素をS−2、S−3及びS−9の組み合わせに変更する以外は同様にして、乳剤B−4及びB−5を調製した。B−4乳剤の粒子は辺長0.42μm、変動係数9.1%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。B−5乳剤の粒子は辺長0.35μm、変動係数9.8%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。
Figure 2005292807
(緑感光性乳剤G−4、G−5の調製)
実施例1の乳剤G−1の調製において、硝酸銀溶液と塩化ナトリウム溶液を同時添加して混合する時の混合溶液の温度と添加速度を変更し、添加する増感色素をS−4〜S−7に加えて更にS−10を用いること以外は同様にして、乳剤G−4及びG−5を調製した。G−4乳剤の粒子は辺長0.33μm、変動係数9.5%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。G−5乳剤の粒子は辺長0.27μm、変動係数9.8%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。
Figure 2005292807
(赤感光性乳剤R−4、R−5の調製)
攪拌した脱イオンゼラチンを含む脱イオン蒸留水に、硝酸銀と塩化ナトリウム同時添加して混合する方法で、高塩化銀立方体粒子を調製した。この調製の過程において、硝酸銀の添加が40%の時点から80%の時点にかけて、Cs[OsCl(NO)]を添加した。硝酸銀の添加が93%の時点から98%の時点にかけて、K[Ru(CN)]を添加した。硝酸銀の添加が85%の時点から100%の時点にかけて、臭化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり3.5モル%)を添加した。硝酸銀の添加が88%の時点から93%の時点にかけて、K[IrCl(5−methylthiazole)]を添加した。硝酸銀の添加が93%終了した時点で沃化カリウム(出来上がりのハロゲン化銀1モル当たり沃化銀量が0.20モル%となる量)を激しく攪拌しながら添加した。更に、硝酸銀の添加が93%から98%の時点にかけて、K[IrCl(HO)]およびK[IrCl(HO)]を添加した。得られた乳剤粒子は立方体辺長0.38μm、変動係数9.5%の単分散立方体沃臭塩化銀乳剤粒子であった。得られた乳剤に前記と同様にして沈降脱塩処理および再分散を行った。
この乳剤を40℃で溶解し、増感色素S−11、S−12及び化合物−6、ベンゼンチオスルフォン酸ナトリウム、p−グルタルアミドフェニルジスルフィド、硫黄増感剤としチオ硫酸ナトリウムおよび金増感剤として(ビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオラート)オーレート(I)テトラフルオロボレート)を添加し、化学増感が最適になるように熟成した。その後、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、1−(4−エトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、化合物−4、および臭化カリウムを添加した。こうして得られた乳剤を乳剤R−4とした。
乳剤R−4の調製において、硝酸銀溶液と塩化ナトリウム溶液を同時添加して混合する時の混合溶液の温度と添加速度を変更する以外は同様にして、赤感光性乳剤R−5を調製した。得られた乳剤R−5は立方体辺長0.29μm、変動係数9.8%の単分散立方体沃臭塩化銀粒子であった。
Figure 2005292807
第一層〜第七層用の塗布液は、実施例1の塗布液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤としては、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩(H−1)、(H−2)、(H−3)を用いた。また、各層に(Ab−1)、(Ab−2)、(Ab−3)及び(Ab−4)をそれぞれ全量が10.0mg/m、60.0mg/m、10.0mg/m及び8.0mg/mとなるように添加した。
1−(3−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを、第二層、第四層、および第六層、それぞれ0.3mg/m、0.2mg/m、0.7mg/mとなるように添加した。青感性乳剤層および緑感性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを、それぞれハロゲン化銀1モル当たり、1×10−4モル、1×10−4モル添加した。赤感性乳剤層にメタクリル酸とアクリル酸ブチルの共重合体ラテックス(質量比1:1、平均分子量200000〜400000)を0.03g/mを添加した。第二層、第四層および第六層にカテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウムをそれぞれ4mg/m、8mg/m、12mg/mとなるように添加した。各層にポリスチレンスルホン酸ナトリウムを必要に応じて加え塗布液の粘度を調節した。また、イラジエーション防止のために、実施例1と同様にして染料を添加した。
(層構成)
以下に、各層の構成を示す。数字は塗布量(g/m)を表す。ハロゲン化銀乳剤は、銀換算塗布量を表す。
支持体
ポリエチレン樹脂ラミネート紙
[第一層側のポリエチレン樹脂に白色顔料(TiO2;含有率20質量%、ZnO;含有率1質量%)、蛍光増白剤(4,4’−ビス(5−メチルベンゾオキサゾリル)スチルベン(含有率0.03質量%))および青味染料(群青、含有率0.28質量%)を含む。ポリエチレン樹脂の量は28.0g/m
第一層(青色感光性乳剤層)
乳剤(B−4とB−5のAgモル当たり5:5の混合物) 0.16
ゼラチン 1.32
イエローカプラー(ExY2) 0.34
色像安定剤(Cpd−1) 0.01
色像安定剤(Cpd−2) 0.01
色像安定剤(Cpd−8) 0.08
色像安定剤(Cpd−18) 0.01
色像安定剤(Cpd−20) 0.15
色像安定剤(Cpd−21) 0.01
色像安定剤(Cpd−23) 0.15
色像安定剤(Cpd−25) 0.02
添加剤(ExC−1) 0.001
色像安定剤(UV−C) 0.01
溶媒(Solv−4) 0.23
溶媒(Solv−6) 0.04
溶媒(Solv−13) 0.23
第二層(混色防止層)
ゼラチン 0.78
混色防止剤(Cpd−4) 0.05
混色防止剤(Cpd−12) 0.01
色像安定剤(Cpd−5) 0.006
色像安定剤(Cpd−6) 0.05
色像安定剤(UV−C) 0.06
色像安定剤(Cpd−7) 0.006
防腐剤(Ab−2) 0.006
溶媒(Solv−1) 0.06
溶媒(Solv−5) 0.07
溶媒(Solv−10) 0.06
溶媒(Solv−12) 0.07
第三層(緑色感光性乳剤層)
乳剤(G−4とG−5のAgモル当たり3:7の混合物) 0.12
ゼラチン 0.95
マゼンタカプラー(ExM) 0.12
紫外線吸収剤(UV−C) 0.03
色像安定剤(Cpd−2) 0.01
色像安定剤(Cpd−6) 0.08
色像安定剤(Cpd−7) 0.005
色像安定剤(Cpd−8) 0.01
色像安定剤(Cpd−9) 0.01
色像安定剤(Cpd−10) 0.005
色像安定剤(Cpd−11) 0.000
色像安定剤(Cpd−20) 0.01
溶媒(Solv−3) 0.06
溶媒(Solv−4) 0.12
溶媒(Solv−6) 0.05
溶媒(Solv−13) 0.16
第四層(混色防止層)
ゼラチン 0.65
混色防止剤(Cpd−4) 0.04
混色防止剤(Cpd−12) 0.01
色像安定剤(Cpd−5) 0.005
色像安定剤(Cpd−6) 0.04
色像安定剤(UV−C) 0.05
色像安定剤(Cpd−7) 0.005
防腐剤(Ab−2) 0.005
溶媒(Solv−1) 0.05
溶媒(Solv−5) 0.06
溶媒(Solv−10) 0.05
溶媒(Solv−12) 0.06
第五層(赤色感光性乳剤層)
乳剤(R−4とR−5のAgモル当たり7:3の混合物) 0.10
ゼラチン 1.11
シアンカプラー(ExC−4) 0.16
色像安定剤(Cpd−1) 0.03
色像安定剤(Cpd−7) 0.01
色像安定剤(Cpd−9) 0.04
色像安定剤(Cpd−10) 0.001
色像安定剤(Cpd−14) 0.001
色像安定剤(Cpd−15) 0.18
色像安定剤(Cpd−16) 0.002
色像安定剤(Cpd−17) 0.001
色像安定剤(Cpd−18) 0.05
色像安定剤(Cpd−19) 0.04
色像安定剤(UV−5) 0.10
溶媒(Solv−5) 0.19
第六層(紫外線吸収層)
ゼラチン 0.34
紫外線吸収剤(UV−D) 0.24
化合物(S1−4) 0.0015
溶媒(Solv−11) 0.11
第七層(保護層)
ゼラチン 0.82
添加剤(Cpd−22) 0.03
流動パラフィン 0.02
界面活性剤(Cpd−24) 0.02
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
Figure 2005292807
以上のようにして感光材料を作成し、25℃相対湿度55%暗所で14日間経過した試料を試料201とした。試料201に対して、第一層、第三層及び第五層の乳剤B−4、B−5、G−4、G−5、R−4及びR−5をそれぞれの乳剤調製に用いた硫黄増感剤を下記表4に記載のセレン増感剤に変更する以外は同様にして試料202〜205を作成した。試料201〜205に対して感光性層が塗設されていない側の支持体上にラミネートされたポリエチレンの塗設量を変更する以外は同様にして試料206〜210を作成した。
試料201〜210について、実施例1と同様の露光、処理を行った。ただし、実施例1で用いた[処理B]の代わりに、[処理B]に対して処理時間を変更した以外は同様の[処理C]を用いた。感度及び色にごりの値は試料201を基準とした相対値を用い、それ以外は実施例1と同様の方法で評価を行った。
得られた結果を表4および5にまとめた。
[処理C]
試料101を127mm幅のロール状に加工し、前記のデジタル露光装置を用いて標準的な写真画像を露光した。その後下記の処理工程にて発色現像補充液の容量が発色現像タンク容量の2倍となるまで連続処理(ランニング)を行った。このランニング処理液を用いた処理を処理Cとした。
処理工程 温度 時間 補充量
発色現像 45.0℃ 15秒 35mL
漂白定着 40.0℃ 15秒 30mL
リンス1 45.0℃ 3秒 −
リンス2 45.0℃ 3秒 −
リンス3 45.0℃ 3秒 −
リンス4 45.0℃ 4秒 121mL
乾燥 80℃ 12秒
*[処理B]に対して処理時間を短縮するために、ラック改造及び感光材料の搬送速度を変更した。
Figure 2005292807
Figure 2005292807
表4及び表5より、実施例1から感光材料の構成を変え、更に迅速な処理を行った実施例2においても本発明の効果は明らかである。

Claims (8)

  1. 反射支持体上にシアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層およびイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料であって、該色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、セレン増感された塩化銀含有率90モル%以上のハロゲン化銀乳剤を含有し、前記イエロー色素形成カプラー含有層のハロゲン化銀乳剤のみを1×10−4秒の時間で露光後発色現像処理して得られるイエロー最大発色濃度(DYmax)が1.90〜2.30、前記マゼンタ色素形成カプラー含有層のハロゲン化銀乳剤層のみを1×10−4秒の時間で露光後発色現像処理して得られるマゼンタ最大発色濃度(DMmax)が1.95〜2.30、前記シアン色素形成カプラー含有層のハロゲン化銀乳剤のみを1×10−4秒の時間で露光後発色現像処理して得られるシアン最大発色濃度(DCmax)が1.85〜2.40、前記色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層全てを1×10−4秒の時間で露光して感光後発色現像処理して得られるイエロー最大発色濃度(DGYmax)、マゼンタ最大発色濃度(DGMmax)及びシアン最大発色濃度(DGCmax)が各々2.10〜2.40、2.30〜2.70及び2.10〜2.45であり、かつ25℃、相対湿度20%におけるカール度が−15〜+15であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  2. 前記シアン色素形成カプラー、マゼンタ色素形成カプラーおよびイエロー色素形成カプラーの総量が1.1g/m以下であることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  3. セレン増感された前記ハロゲン化銀乳剤が下記一般式(SE1)で表されるセレン増感剤で化学増感されていることを特徴とする請求項1または2に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
    Figure 2005292807
    (一般式(SE1)中、MおよびMは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、またはカルバモイル基を表し、Qはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OMもしくはNMを表し、M〜Mは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。また、M、MおよびQはそれぞれ結合して環構造を形成してもよい。)
  4. セレン増感された前記ハロゲン化銀乳剤が下記一般式(SE2)で表されるセレン増感剤で化学増感されていることを特徴とする請求項1または2に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
    Figure 2005292807
    (一般式(SE2)中、X、XおよびXはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OJまたはNJを表す。J〜Jは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。)
  5. セレン増感された前記ハロゲン化銀乳剤が下記一般式(SE3)で表されるセレン増感剤で化学増感されていることを特徴とする請求項1または2に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
    Figure 2005292807
    (一般式(SE3)中、EおよびEはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基もしくはカルバモイル基を表す。EおよびEは同じであっても異なっていても良い。)
  6. セレン増感された前記ハロゲン化銀乳剤が下記一般式(PF1)〜(PF6)のいずれかで表されるセレン増感剤で化学増感されていることを特徴とする請求項1または2に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
    Figure 2005292807
    (一般式(PF1)中、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。A21はO、SまたはNR24を表し、R21〜R24は水素原子または置換基を表す。R23はR21またはR22と共に5〜7員環を形成してもよい。
    一般式(PF2)中、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。X21はO、SまたはNR25を表し、Y21はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、OR26、SR27、N(R28)R29を表す。R25〜R29はそれぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。X21とY21は互いに結合して環を形成してもよい。
    一般式(PF3)中、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。R210、R211およびR212はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表すが、R210およびR211のうち少なくとも一方は電子求引性基を表す。
    一般式(PF4)中、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。W21は電子求引性基を表し、R213〜R215はそれぞれ水素原子または置換基を表す。W21とR213は互いに結合して環状構造を形成してもよい。
    一般式(PF5)中、L21はN原子、S原子、Se原子、Te原子またはP原子を介して金に配位可能な化合物を表す。n21は0または1を表す。A22はO、S、Se、TeもしくはNR219を表す。R216は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基もしくはアシル基を表し、R217〜R219は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表す。Z21は置換基を表し、n22は0〜4の整数を表す。n22が2以上である場合はZ21が同じでも異なっていても良い。
    一般式(PF6)中、Q21およびQ22は前記一般式(SE1)〜(SE3)より選ばれる化合物を表し、Q21およびQ22中のSe原子はAuに配位結合する。n23は0または1を表し、J21は対アニオンを表す。n23が1の場合、Q21とQ22は同じでも異なってもよい。ただし、式(PF6)で表される化合物は一般式(PF1)〜(PF5)のいずれかで表される化合物を含むものではない。)
  7. セレン増感された前記ハロゲン化銀乳剤のハロゲン化銀粒子の平均球相当径が0.6μm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  8. 総塗設銀量が0.2g/m以上0.5g/m以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
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