JP2005289880A - 美白化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製剤化した場合に、安定で強い皮膚のメラニン産生阻害作用を有し、かつ皮膚刺激性や皮膚感作性といった安全性上の問題もない美白化粧料を提供する。
【解決手段】 分子中にウロン酸残基を有する平均重合度5以下の酸性キシロオリゴ糖に、たとえばグアバ葉抽出物のようなケラチノサイトから産生される情報伝達物質の産生阻害剤、威霊仙抽出物のようなメラニン産生抑制剤、d−δ−トコフェロールのような抗酸化剤、SDSのような抗炎症剤、ヒアルロン酸のような高分子化合物、1,3−ブチレングルコールのような多価アルコール類から選択される1種又は2種以上を併用する。

Description

本発明は美白化粧料に関する。具体的には、メラニンの産生阻害作用が相乗的に増強され、日焼け後の色素沈着・しみ・ソバカス・紅斑等の予防及び改善に有効で、皮膚美白効果が著しく改良された安全性の高い美白化粧料に関する。
紫外線による皮膚の黒化や、シミ,ソバカスといった皮膚の色素沈着を防止又は改善するため、メラニン産生を阻害したり、生成したメラニン色素を還元する作用を有する数多くの成分がスクリーニングされ、美白化粧料に配合されてきた。例えば、アスコルビン酸やシステイン,ハイドロキノン及びこれらの誘導体、胎盤抽出物、植物や藻類よりの抽出物などである。
しかしながら、アスコルビン酸,システイン,ハイドロキノンは酸化還元反応を受けやすく不安定であり、胎盤抽出物や植物,藻類よりの抽出物は有効量を配合すると美白化粧料に好ましくない臭いや色を付与する等の問題点があった。
また、メラニン産生抑制効果を有する成分としてキシロオリゴ糖分子中にウロン酸残基を有する酸性キシロオリゴ糖が報告されているが(特許文献1参照)、このものは上記問題点を有しないもののメラニン産生を抑制するには未だ十分なものであるとは言えず、安全でより強力な皮膚のメラニン産生阻害作用を有した化粧料が望まれている。
特開2003−221307号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、安定で強い皮膚のメラニン産生阻害作用を有し、かつ皮膚刺激性や皮膚感作性といった安全性上の問題がない美白化粧料を得ることを目的としている。
本発明者らは上記目的を達成するため種々の検討を行ったところ、分子中にウロン酸残基を有する酸性キシロオリゴ糖に、ケラチノサイトから産生される情報伝達物質産生阻害剤、メラニン産生抑制剤、抗酸化剤、抗炎症剤、高分子化合物、多価アルコールから選択される1種もしくは2種以上の成分を併用することにより、美白効果が相乗的に増強され、しかも皮膚刺激性や皮膚感作性といった安全性上の問題のない美白化粧料が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明の美白化粧料は、分子中にウロン酸残基を有する酸性キシロオリゴ糖と、ケラチノサイトから産生される情報伝達物質産生阻害剤、酸性キシロオリゴ糖以外のメラニン産生抑制剤、抗酸化剤、抗炎症剤、高分子化合物および多価アルコールからなる群から選ばれた1種もしくは2種以上を有効成分として含有しているので、それぞれの相乗効果により高いメラニン産生抑制効果を発揮し、有効性の高い美白化粧料が提供される。また、酸性キシロオリゴ糖と併用されるこれらの成分は高い安定性を有し、また、従来から汎用され安全性が高いものとしても知られており、安定性、安全性に優れた美白化粧料が提供される。
本発明の美白化粧料は、分子中にウロン酸残基を有する酸性キシロオリゴ糖に、ケラチノサイトから産生される情報伝達物質産生阻害剤、酸性キシロオリゴ糖以外のメラニン産生抑制剤、抗酸化剤、抗炎症剤、高分子化合物、多価アルコールから選択される1種又は2種以上を有効成分として含有するものである。
本発明で用いる酸性キシロオリゴ糖は、キシロースのオリゴ糖の混合物であり、平均重合度が5以下のものであって、キシロオリゴ糖分子中にウロン酸残基を有するものである。このものは、天然物から調製され、具体的には、リグノセルロース材料を酵素的及び/又は物理化学的に処理してキシロオリゴ糖成分とリグニン成分の複合体を得、次いで該複合体を酸加水分解処理して得られたキシロオリゴ糖混合物から、1分子中に少なくとも1つ以上のウロン酸残基を側鎖として有するキシロオリゴ糖を分離して得たものである。また、このキシロオリゴ糖は天然物から製造されるため、キシロースの重合度が異なるオリゴ糖の混合組成物として得られることが多く、重合度が異なるオリゴ糖の混合組成物を用いることもできる。本発明では、平均重合度、すなわち正規分布をとる酸性キシロオリゴ糖のキシロース鎖長の平均値が5以下のものを用いる(なお、平均重合度やウロン酸量の測定は下記公報の記載に準じる。)。ウロン酸は、天然では、ペクチン、ペクチン酸、アルギン酸、ヒアルロン酸、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、デルタマン硫酸等の種々の生理活性を持つ多糖の構成成分として知られている。本発明に用いられる酸性キシロオリゴ糖では、ウロン酸はこれらの構成ウロン酸などに限られるものではないが、好ましくはグルクロン酸もしくは4-O-メチル-グルクロン酸である。より具体的には、特開2003−221307号公報や特開2003−183133号公報、特開2003−221339号公報に開示されたウロン酸残基を有する酸性キシロオリゴ糖であって、さらに具体的に言うと当該特許公報の実施例として開示された糖組成物UX−2、特開2003−183133号公報に開示された糖組成物UX−5などが好適に用いられる。
本発明において、ケラチノサイトから産生される情報伝達物質とは、紫外線照射時にケラチノサイトから産生され、メラノサイトに作用してメラノサイトのメラニン産生亢進を促す情報伝達物質(例えばチオレドキシン/ADF)をいい、本発明において用いられる情報伝達物質産生阻害剤は、この情報伝達物質の産生を阻害する物質をいう。例えば、以下の実施例に示す方法にて効果を発揮する物質が好ましく用いられ、還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド又はその誘導体、バンザクロ(Psidium)属植物抽出物、カメリア(Camellia)属植物抽物、ヘリアンタス(Helianthus)属植物抽出物、レオントポディウム (Leontopodium)属植物抽出物が例示される。
還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドは、その種類,基原は問われない。また、バンザクロ(Psidium)属植物抽出物としては、グアバ(Psidium guajava L.)葉抽出物、カメリア(Camellia)属植物抽出物としては茶(Camellia sinensis O.kuntze)抽出物、ヘリアンタス(Helianthus)属植物抽出物としてはひまわり(Helianthus annus L.)種子抽出物、レオントポディウム (Leontopodium)属植物抽出物としてはエーデルワイス(Leontopodium alpinum)抽出物が挙げられる。
本発明で用いられるメラニン産生抑制剤としては、クレマチス(Clematis)属植物の威霊仙(Clematis chinensis Osbeck.)抽出物、テッセン(Clematis florida Thunb.)抽出物、カザグルマ(Clematispatens Morr.et Decne)抽出物、センニンソウ(Sweet Autumn Clematis)抽出液物、さらにその種類,基原を問わずα-アルブチン、β-アルブチン、L-アスコルビン酸、L-アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-硫酸ナトリウム、L-アスコルビン酸リン酸エステル、L-アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-グルコシド、DL-α-トコフェロール-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウムが挙げられる。
本発明で用いられる抗酸化剤としては、例えば、α-カロテン、β-カロテン、γ-カロテン、リコペン、クリプトキサンチン、ルテイン(キサントフィル)、フラボン、アピゲニン、ルテオリン及びその配糖体などのフラボン類、ケンフェロール,クェルセチン,ミリセチン,ルチン及びその配糖体、ダイゼイン,ゲニステイン及びその配糖体、フラバノン,ナリンゲニン,ヘスペレチン及びその配糖体、カルコン及びその配糖体、アントシアン及びその配糖体、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、d-δ-トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL-α-トコフェロール、コハク酸DL-α-トコフェロールが挙げられる。
本発明で用いられる抗炎症剤としては、例えばグリチルリチン酸及びグリチルリチン酸ジカリウム,グリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸の塩並びにその誘導体、グリチルレチン酸及びグリチルレチン酸ステアリル,ステアリン酸グリチルレチニル,3-サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウム等のグリチルレチン酸の塩並びにその誘導体、アラントイン、アロイン、シコニンが挙げられる。
本発明で用いられる高分子化合物は、化粧料用組成物中に配合され、増粘・ゲル化剤、皮膜剤などの用途に用いられる有機性の水溶性高分子化合物をいい、この中でも主として増粘・ゲル化剤として用いられるものが好適である。また、高分子化合物は天然高分子、合成高分子、半合成高分子のいずれでもよい。具体的には、ヒアルロン酸、コラーゲン、コンドロイチン硫酸、アルゲコロイド,キサンタンガム,デキストラン,プルラン,メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC-Na)、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)が例示される。
本発明で用いられる多価アルコールとして、例えば、その種類,基原を問わずポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1.3-ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ソルビトール、マルチトールが挙げられる。
上記情報伝達物質産生阻害剤またはメラニン産生抑制剤として使用される植物抽出物は、抽出液そのものの他抽出液を濃縮したエキス状のもの、さらには凍結乾燥などにより粉末状にしたものであっても支障なく使用できる。また、植物抽出物の調製法も特に限定されるものではなく、抽出するにあたっては種々の適当な抽出溶媒を用いて、それぞれの化合物を豊富に含む植物類から低温下及び/又は加温下で抽出することができる。
使用する抽出溶媒も特に限定されるものではなく、例えば、水、メチルアルコール,エチルアルコール等の低級1価アルコール、グリセリン,プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール等の液状多価アルコール、アセトン,メチルエチルケトン等のケトン、酢酸エチルなどの低級アルキルエステル、ベンゼン,ヘキサン等の炭化水素,ジエチルエーテル等のエーテル類,ジクロルメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等の1種または2種以上を用いることが出来る。これらの中でも、水、エチルアルコール、1,3-ブチレングリコールの1種または2種以上の混合溶媒が特に好適である。
植物抽出液は、生のままあるいは乾燥した植物体を重量比で1〜1000倍量、好ましくは10〜100倍量の溶媒を用い、0℃以上、好ましくは20℃〜40℃で1時間以上、できれば3〜7日間行うのが好ましい。抽出部位は、どの部分を用いても良く、また全草を用いることもできる。
上記酸性キシロオリゴ糖の美白化粧料への配合量は、その効果や添加した際の臭い,色調の点から考え、0.001〜20重量%の濃度範囲とすることが好ましく、望ましくは0.1〜5.0重量%の範囲である。配合量が0.001重量%未満であると充分な効果が発揮されず、20.0重量%以上加えても効果はほぼ一定だからである。
また、酸性キシロオリゴ糖と供に配合される情報伝達物質産生阻害剤やメラニン産生抑制剤、抗酸化剤、抗炎症剤、高分子化合物、多価アルコールの添加量は、それぞれ0.0001〜20.0重量%が好ましく、望ましくは0.01〜5.0重量%である。含有量が0.0001重量%未満であると充分な相乗効果が発揮されず、20.0重量%以上加えても効果に与える影響は少ない。なお、植物抽出物を添加する場合は、蒸発換算分に換算した値である。
また、本発明において酸性キシロオリゴ糖と他の有効成分との配合比は、配合する他の有効成分によっても異なるが、好ましくは1:10〜1:0.1である。すなわち、酸性キシロオリゴ糖に対しておよそ1/10〜10倍量の情報伝達物質産生阻害剤等の添加が、酸性キシロオリゴ糖の効果を相乗的に発揮させる。より具体的に言うと、情報伝達物質産生阻害剤やメラニン産生抑制剤、抗炎症剤、抗酸化剤の場合には、酸性キシロオリゴ糖よりも少なくてよく、酸性キシロオリゴ糖の1/10量〜等量の範囲で相乗的効果が発揮される。また、高分子化合物や多価アルコールの場合には、酸性キシロオリゴ糖の量よりも多く配合するのが好ましくその等量〜10倍量の範囲で相乗的効果が効果的に発揮される。また、上記に挙げた他の有効成分は例示であって、本発明の目的を達成できる成分であれば、列記した以外の情報伝達物質産生阻害剤やメラニン産生抑制剤、抗酸化剤、抗炎症剤、高分子化合物、多価アルコールも好ましく用いられる。
本発明の化粧料は、上記の有効成分に、化粧料、医薬品を問わず皮膚に適用される製剤に用いられる水性成分、油性成分、植物抽出物、動物抽出物、界面活性剤、粉体、油剤、アルコール、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することにより調製される。また、本発明の化粧料の剤形も特に限定されず、化粧水、乳液、クリーム、パック、パウダー、スプレー、軟膏、分散液、洗浄料等種々の剤形とすることができる。
次に以下の実施例に基づき、本発明についてさらに詳細に説明する。なお、本発明は、以下に記載された実施例に限定されないのは言うまでもない。
まず、はじめに酸性キシロオリゴ糖とケラチノサイトから産生される情報伝達物質の産生阻害剤の併用作用について試験を行った。
A.ケラチノサイト情報伝達物質産生阻害剤によるメラニン産生抑制効果
〔ケラチノサイト情報伝達物質の調製〕
バンザクロ(Psidium)属植物として、グアバ(Psidium guajava L.)の葉、カメリア(Camellia)属植物として、茶(Camellia sinensis O.kuntze)の葉、ヘリアンタス(Helianthus)属植物として、ひまわり(Helianthus annus L.)の種子、レオントポディウム (Leontopodium)属植物として、エーデルワイス(Leontopodium alpinum)の全草の各種植物体乾燥物それぞれの10gに50v/v%エタノール水溶液100mlを加え、室温でときどき撹拌しながら7日間抽出し、濾過して各抽出液を得た。これら各抽出液を減圧濃縮し、エキス状のケラチノサイト情報伝達物質産生阻害剤を得た。
〔ADF産生抑制作用〕
上記で得た情報伝達物質産生阻害剤の作用として、人ケラチノサイトによるチオレドキシン/ADFの産生を測定することにより、ADF産生抑制能を調べた
(1)試料溶液の調製
上記で調製したグアバ葉エキス、茶エキス、ヒマワリ種子エキス、エーデルワイスエキスを精製水にて10mg/mlの濃度に調製したものを試料溶液とした。
(2)人ケラチノサイトの培養
無菌的に採取した正常人皮膚から真皮、皮下組織をできるだけ削除した後、トリプシン/EDTA(0.25%/0.25%)PBS(−)(リン酸緩衝液)を入れた無菌シャーレ内に表皮を上にして室温で1日放置し、その後ピンセットで表皮と真皮を分離した。次いで採集した表皮細胞を入れた遠心チューブにPBS(−)10mlを加え、ピペッティングにより細胞を分散させ、毎分1000回転で5分間遠心した後上清を捨てた。さらにPBS(−)による細胞の洗浄を3回繰り返し、集まった細胞をケラチノサイト用無血清培地で分散し、コラーゲンコート(1型)シャーレにまいた後、37℃、5%COインキュベーター中で培養した。なお、培地には、ブレットキットEGM(改変MCDB131)培地に牛脳抽出物(BBE)12μg/ml、h-EGF0.01μg/ml、ハイドロコルチゾン1μg/ml、ゲンタマイシン50mg/ml、アンフォテリシン50μg/mlを添加したものを用いた。
(3)人ケラチノサイトによるチオレドキシン/ADF産生量の測定
(a)人ケラチノサイトのチオレドキシン/ADF誘導
上記(2)で得た表皮細胞を直径36mmシャーレにコンフルーエントになるまで培養した。これに(1)で調製した試料溶液を添加し、COインキュベーター中で30分間インキュベートし培地を除去し、その後、PBS(−)を0.5ml添加して、UV-Bを20mJ/cmを照射してチオレドキシン/ADFを誘導させた。そして、PBS(−)を除去した後にケラチノサイト用無血清培地2mlを添加し、3時間インキュベートしてチオレドキシン/ADFの産生を行った。
インキュベートした後、トリプシン/EDTA(0.25%/0.25%)PBS(−)1mlで細胞をはがし、毎分3000回転で5分間遠心分離して細胞を回収した。回収した細胞にlysis buffer(10%NP-40 2.5ml;100mMTris-HCl(pH7.5) 5.0ml;3M-NaCl 2.5ml;200mMフェニルメチルスルフォニルフロライド(PMSF)/ジメチルホルムアミド(DMFA) 250μl;0.111IU/mlアプロチニン 185μl;10%アジ化ナトリウム 100μlを蒸留水で50mlにしたもの)30μlを添加し、良く撹拌して溶解した。この細胞溶解液を毎分3000回転5分間、続いて毎分15,000回転5分間遠心し、上澄液を新しいエッペンチューブに取り、タンパク量を測定した。タンパク量の測定はBio Rad社製のprotein assay Kitを用いて行った。
(b)タンパク電気泳動(SDS-PAGE)
アクリルアミド15%濃度のlower gelおよび4.5%濃度のstacking gelを作製した。タンパク量30μgの試料に、それと同量の2倍濃度サンプリングバッファー(0.5M-Tris-HCl(pH6.8) 2ml;10%SDS 4ml;β-メルカプトエタノール 1.2ml;グリセロール 2ml;蒸留水0.8ml;1% BPB適量)を添加し、100℃,5分間加熱し、ゲルに添加する試料を調製した。Tris塩30.3g;グリシン 144.0g;SDS 10.0gを蒸留水で10lにしたランニングバッファー中で、30mAで電気泳動を行った。
(c)ウエスタンブロッティング
電気泳動を行った上記ゲルとPVDF膜をトランスファーバッファー(グリシン 72.25g;Tris-ベース 15,SDS 3.75g;蒸留水 4L)中でセットし、500mAで90分間トランスファーを行った。トランスファーした後、PVDF膜をブロッキング溶液(スキンミルク 10mg;仔牛血清 10ml;0.05%Tween20 PBS(−)溶液 90ml)に浸し、一晩冷蔵放置した。その後、ブロッキング溶液を除去し、0.05%Tween20 PBS(−)溶液で洗浄を3回行った。次いで一次抗体としてADF抗体(0.35μg/ml)を0.05%Tween20 PBS(−)溶液で1μl/7mlに希釈し、PVDF膜を1時間処理した。次に、二次抗体として抗マウス抗体(10μl/6ml 0.05%Tween20PBS(−)溶液)でPVDF膜を1時間処理した。その後0.05%Tween20PBS(−)溶液で5回洗浄後、ImmunoStar(和光純薬工業株式会社製)で発色し、13,000Daのバンドの濃淡でチオレドキシン/ADFにより産生されたタンパク量の確認を行った。このとき、表1に示す判定基準で、チオレドキシン/ADFの産生抑制効果を評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2005289880
Figure 2005289880
UV-B照射時のチオレドキシン/ADF産生量を4、非照射のチオレドキシン/ADF産生量を0とした場合、表2に示したように還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADPH)は50μMの濃度で、グアバ葉抽出物、茶抽出物およびひまわり種子抽出物はそれぞれ100ppmの濃度でADF産生量が2となり、強いチオレドキシン/ADF産生抑制が認められた。さらに、エーデルワイス抽出物は200ppmの濃度でチオレドキシン/ADF産生量が3となり、チオレドキシン/ADFの産生が抑えられることが認められた。
B.酸性キシロオリゴ糖のメラニン産生抑制効果
〔メラニン産生細胞の培養〕
メラニン細胞の培養液に牛胎児血清5.0%を加えたダルベッコMEM(D-MEM)培地を用い、マウスメラノーマB-1 F-10細胞を直径12cmのシャーレに植え付けた。植え付け量は4×10cells/cmとした。植え付けの翌日、酸性キシロオリゴ糖UX−2を表3に示す濃度となるように添加し、添加後3日後に試験を終了した。この酸性キシロオリゴ糖UX−2は、特開2003−221307号公報に開示されたものであって、その平均重合度は2.3、キシロース鎖長の上限と下限との鎖は2、酸性キシロオリゴ糖1分子あたりウロン酸残基を一つ含む糖組成化合物であった。
〔メラニン産生抑制能の評価〕
メラニン量は培養後、細胞を2N-NaOHに溶解し、405nmにおける吸光度を測定することにより求めた。また、細胞増殖度は2N-NaOHに溶解した細胞溶解液の一部をBCA法によるタンパク測定法に従って540nmの吸光度で測定し、タンパク量に換算した。メラニン産生度(%)は、以下の式に基づき単位タンパク量あたりのメラニン量の割合で計算した。なお、美白効果の陽性対照物質としてβ-アルブチンを用いた。その結果を表3に示した。
メラニン産生度(%)=
〔(試料添加区の405nmの吸光度値/試料添加区の540nmの吸光度値)/(無添加区の405nmの吸光度値/無添加区の540nmの吸光度値)〕×100
Figure 2005289880
表3によると、β-アルブチン50ppm添加において細胞増殖度が91.2%で、メラニン産生度は67.1%であり、100ppm添加においては細胞増殖度が82.8%で、メラニン産生度は60.5%であった。一方、酸性キシロオリゴ糖UX−2を1000ppm添加したものは細胞増殖度が77.6%、メラニン産生度が84.9%であった。同じく500ppm添加したものは、細胞増殖度が81.5%、メラニン産生度が94.6%であった。以上のように、酸性キシロオリゴ糖は弱いながらメラニン産生を抑制した。
C.塗布によるヒトでの効果確認試験
被験者として、20〜50歳の女性20名に1日2回(朝、夜)連続2ヵ月間、本発明の実施品たる試験品と比較品1,2のそれぞれを使用してもらい、塗布部位の状態を試験前後で比較して改善効果を調べた。試験品として以下の処方例として示した化粧用クリームを用い、比較品1には当該クリームからヒマワリ種子エキスと還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドを除いたクリームを、比較品2には前述の化粧用クリームから酸性キシロオリゴ糖を除いたクリームを用いた。塗布開始前及び2ヶ月間の塗布後における感触をアンケート集計し、表4に示す評価基準にて効果の確認を行った。その結果を表5に示す。表5に示したとおり、情報伝達物質産生阻害剤としてのヒマワリ種子エキスと還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドおよび酸性キシロオリゴ糖UX−2とを配合した試験品では評価点数の合計が142点であったのに対して、ヒマワリ種子エキスと還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドを配合しなかった比較品2(酸性キシロオリゴ糖の配合品)では評価点数合計が102点であり、また酸性キシロオリゴ糖を配合しなかった比較品1(ヒマワリ種子エキスと還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの配合品)では評価点数合計が90点であった。この結果から明らかなように、酸性キシロオリゴ糖の効果は、ケラチノサイトから産生される情報伝達物質産生阻害剤の効果よりも小さく、酸性キシロオリゴ糖のみでは十分な美白効果が得られず、ケラチノサイトから酸性される情報伝達物質産生阻害剤を併用することによって高い美白効果が得られることが認められた。
Figure 2005289880
Figure 2005289880
次に酸性キシロオリゴ糖とメラニン産生抑制剤とを併用した効果を確かめた。試験方法および評価方法は、上記実施例1のB.酸性キシロオリゴ糖によるメラニン産生抑制効果の欄に記載の方法に準じて行った。メラニン産生抑制剤にはクレマチス(Clematis)属植物である威霊仙抽出物およびL-アスコルビン酸-2-グルコシドを用いて試験を行った。なお、威霊仙抽出物には、威霊仙(Clematis chinensis Osbeck)の根の乾燥物10gに50v/v%エタノール水溶液100mlを加え、室温でときどき撹拌しながら7日間抽出した後、濾過して得られた抽出液を減圧濃縮したものを用いた。その結果を表6に示す。
Figure 2005289880
表6より、酸性キシロオリゴ糖UX−2単独(+5.4%)やL-アスコルビン酸-2-グルコシド単独(+19.4%)、威霊仙抽出液単独(+17.0%)でもメラニン産生抑制効果は認められるが、酸性キシロオリゴ糖UX−2とL-アスコルビン酸-2-グルコシドとを併用した場合には+34.2%、酸性キシロオリゴ糖UX−2と威霊仙抽出液とを併用した場合には+36.3%もの優れたメラニン産生抑制効果が認められた。これらの効果は、それぞれの抑制効果を単に加算した効果+24.8%および+22.4%よりも10%以上大きく、単なる相加効果でない相乗的な効果を示している。
酸性キシロオリゴ糖と抗酸化剤との併用効果について確かめた。試験は、上記実施例1 C.塗布によるヒトでの効果確認試験に準じて行った。試験品には、抗酸化剤としてd-δ-トコフェロールを、酸性キシロオリゴ糖としてUX−5を用い、両者を配合したものを試験品とし、比較品1には当該クリームからd-δ-トコフェロールを除いたクリームを、比較品2には前述の化粧用クリームから酸性キシロオリゴ糖を除いたクリームを用いた。なお、酸性キシロオリゴ糖UX−5は、特開2003−183133号公報に開示されたものであってその平均重合度は4.8、キシロース鎖長の上限と下限との鎖は9、酸性キシロオリゴ糖1分子あたりウロン酸残基を一つ含む糖組成化合物であった。
その結果を表7に示した。表7に示したとおり、d-δ-トコフェロールと酸性キシロオリゴ糖UX−5とを配合した試験品では評価点数の合計が150点であったのに対して、d-δ-トコフェロールを配合しなかった場合(酸性キシロオリゴ糖の配合)にはその合計点数は90点であり、酸性キシロオリゴ糖を配合しなかった場合(d-δ-トコフェロールの配合)にはその合計点数は110点であった。この結果から明らかなように、実施例1の情報伝達物質産生阻害剤の場合と同様に、酸性キシロオリゴ糖と抗酸化剤としてd-δ-トコフェロールを併用することによって極めて高い美白効果が得られることが認められた。
Figure 2005289880
A.塗布によるヒトでの効果確認試験
酸性キシロオリゴ糖と抗炎症剤との併用効果について確かめた。試験は、上記実施例1 C.塗布によるヒトでの効果確認試験に準じて行った。試験品には、抗炎症剤としてグリチルリチン酸ジカリウムを、酸性キシロオリゴ糖としてUX−2を用いた。その結果を表8に示した。表8に示したとおり、グリチルリチン酸ジカリウムと酸性キシロオリゴ糖UX−2とを配合した試験品では評価点数の合計が128点であったのに対して、グリチルリチン酸ジカリウムを配合しなかった比較品1(酸性キシロオリゴ糖の配合)ではその合計点数は90点であり、酸性キシロオリゴ糖を配合しなかった比較品2(グリチルリチン酸ジカリウムの配合)ではその合計点数は100点であった。この結果から明らかなように、酸性キシロオリゴ糖と抗炎症剤としてグリチルリチン酸ジカリウムを併用することによって極めて高い美白効果が得られることが認められた。
Figure 2005289880
B.抗炎症作用における併用効果
酸性キシロオリゴ糖の配合によって抗炎症作用が増強することが考えられたので、抗炎症作用における併用効果についても試験を行った。起炎剤として10%SDSを用いて、消炎効果の確認を行った。表10に示すように起炎剤およびグリチルリチン酸ジカリウムを含有する水溶液7μlをヒトパッチ試験用貼付剤(「パッチ判ミニ」鳥居薬品株式会社製)に含浸させ、ヒト上腕内側に5時間貼付した。剥離後、表9に示す評価基準にしたがって、紅斑の観察を行い抗炎症効果の確認を行った。その結果を表10に示す。表10から明らかなように抗炎症剤としてのグリチルリチン酸ジカリウムおよび酸性キシロオリゴ糖UX−2とを組み合わせた試料では評価点数が1.0であった。一方、酸性キシロオリゴ糖を配合しなかった試料では評価点数が1.5点であり、グリチルリチン酸ジカリウムを配合しなかった試料では評価点数が2.0点であった。また、抗炎症剤を配合しないSDSのみの試料では評価点数が2.5点であった。この結果から明らかなように、酸性キシロオリゴ糖の配合が抗炎症作用を増強させ、高い消炎効果が得られることが認められた。
Figure 2005289880
Figure 2005289880
酸性キシロオリゴ糖と高分子化合物との併用効果について確かめた。試験は、上記実施例1 C.塗布によるヒトでの効果確認試験に準じて行った。試験品には、高分子化合物としてヒアルロン酸を、酸性キシロオリゴ糖としてUX−5を用いた。その結果を表11に示した。表11に示したとおり、ヒアルロン酸と酸性キシロオリゴ糖UX−5とを配合した試験品では評価点数の合計が112点であったのに対して、ヒアルロン酸を配合しなかった比較品1(酸性キシロオリゴ糖の配合)ではその合計点数は90点であり、酸性キシロオリゴ糖を配合しなかった比較品2(ヒアルロン酸の配合)ではその合計点数は94点であった。この結果から明らかなように、酸性キシロオリゴ糖と高分子化合物であるヒアルロン酸を併用することによって極めて高い美白効果が得られることが認められた。
Figure 2005289880
酸性キシロオリゴ糖と高価アルコールとの併用効果について確かめた。試験は、上記実施例1 C.塗布によるヒトでの効果確認試験に準じて行った。試験品には、多価アルコールとして1,3-ブチレングリコールを、酸性キシロオリゴ糖としてUX−2を用いた。その結果を表12に示した。表12に示したとおり、1,3-ブチレングリコールと酸性キシロオリゴ糖UX−2を配合した試験品では評価点数の合計が116点であったのに対して、1,3-ブチレングリコールを配合しなかった比較品1(酸性キシロオリゴ糖の配合)ではその合計点数は90点であり、酸性キシロオリゴ糖を配合しなかった比較品2(1,3-ブチレングリコールの配合)ではその合計点数は100点であった。この結果から明らかなように、酸性キシロオリゴ糖と高価アルコールとして1,3-ブチレングリコールを併用することによって極めて高い美白効果が得られることが認められた。
Figure 2005289880
次に、本発明の美白化粧料の処方例を示すが、本発明はこれに限定されるものでないのはいうまでもない。
(1)化粧用クリーム (重量%)
a)ミツロウ 2.0
b)ステアリルアルコール 5.0
c)ステアリン酸 8.0
d)スクワラン 10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート 3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 1.0
g)ヒマワリ種子エキス 2.0
h)酸性キシロオリゴ糖(UX−2) 5.0
i)水酸化カリウム 0.3
j)防腐剤・酸化防止剤 適 量
k)精製水 残 部
l)還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド 0.1
製法a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜k)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化する。50℃でl)を添加し、40℃まで撹拌しながら冷却する。
(2)乳液 (重量%)
a)ミツロウ 0.5
b)ワセリン 2.0
c)スクワラン 8.0
d)ソルビタンセスキオレエート 0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.) 1.2
f)d-δ-トコフェロール 1.0
g)酸性キシロオリゴ糖(UX−5) 2.0
h)1,3-ブチレングリコール 7.0
i)カルボキシビニルポリマー 0.2
j)水酸化カリウム 0.1
k)精製水 残 部
l)防腐剤・酸化防止剤 適 量
m)エタノール 7.0
製法a)〜e)までを加熱溶解し、80℃に保つ。f)〜l)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜e)に加えて乳化し、50℃まで撹拌しながら冷却する。50℃でm)を添加し、40℃まで攪拌冷却する。
(3)乳液 (重量%)
a)ミツロウ 0.5
b)ワセリン 2.0
c)スクワラン 8.0
d)ソルビタンセスキオレエート 0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.) 1.2
f)酸性キシロオリゴ糖(UX−2) 3.0
g)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
h)1,3-ブチレングリコール 7.0
i)カルボキシビニルポリマー 0.2
j)水酸化カリウム 0.1
k)精製水 残 部
l)防腐剤・酸化防止剤 適 量
m)エタノール 7.0
製法a)〜e)までを加熱溶解し、80℃に保つ。f)〜l)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜e)に加えて乳化し、50℃まで撹拌しながら冷却する。50℃でm)を添加し、40℃まで攪拌冷却する。
(4)化粧水 (重量%)
a)酸性キシロオリゴ糖(UX−5) 1.0
b)グリセリン 5.0
c)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
d)エタノール 6.0
e)香料 適 量
f)防腐剤・酸化防止剤 適 量
g)精製水 残 部
h)ヒアルロン酸 0.1
製法a),b),g),h)を均一に混合する。c)〜f)を均一に混合し、a),b),g),h)の混合物に加える。
(5)化粧水 (重量%)
a)酸性キシロオリゴ糖(UX−2) 3.0
b)1,3-ブチレングリコール 8.0
c)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
d)エタノール 6.0
e)香料 適 量
f)防腐剤・酸化防止剤 適 量
g)精製水 残 部
製法a),b),g)を均一に混合する。c)〜f)を均一に混合し、a),b),g)の混合物に加える。
(5)洗顔剤 (重量%)
a)グリチルレチン酸ステアリル 0.1
b)酸性キシロオリゴ糖(UX−5) 0.1
c)タルク 残 部
d)セルロース 20.0
e)ミリスチン酸カリウム 30.0
f)ラウリルリン酸ナトリウム 10.0
g)香料 適 量
h)防腐剤 適 量
製法a)〜h)までを混合し、よく撹拌、分散させ均一にする。

Claims (7)

  1. 分子中にウロン酸残基を有する平均重合度5以下の酸性キシロオリゴ糖と、ケラチノサイトから産生される情報伝達物質産生阻害剤、酸性キシロオリゴ糖以外のメラニン産生抑制剤、抗酸化剤、抗炎症剤、高分子化合物および多価アルコールからなる群から選ばれた1種もしくは2種以上を有効成分として含有することを特徴とする美白化粧料。
  2. 前記ケラチノサイトから産生される情報伝達物質産生阻害剤が、還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド及びその誘導体、バンザクロ(Psidium)属植物抽出物、カメリア(Camellia)属植物抽物、ヘリアンタス(Helianthus)属植物抽出物、レオントポディウム (Leontopodium)属植物抽出物の中から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載のメラニン産生阻害組成物。
  3. 前記メラニン産生抑制剤が、クレマチス(Clematis)属植物抽出物、α-アルブチン、β-アルブチン、L-アスコルビン酸、L-アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-硫酸ナトリウム、L-アスコルビン酸リン酸エステル、L-アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-グルコシド、DL-α-トコフェロール-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウムの中から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の美白化粧料。
  4. 前記抗酸化剤が、α-カロテン、β-カロテン、γ-カロテン、リコペン、クリプトキサンチン、ルテイン(キサントフィル)、フラボン、アピゲニン、ルテオリン及びその配糖体などのフラボン類、ケンフェロール,クェルセチン,ミリセチン,ルチン及びその配糖体、ダイゼイン,ゲニステイン及びその配糖体、フラバノン,ナリンゲニン,ヘスペレチン及びその配糖体、カルコン及びその配糖体、アントシアン及びその配糖体、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、d-δ-トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL-α-トコフェロール、コハク酸DL-α-トコフェロールの中から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の美白化粧料。
  5. 前記抗炎症剤がグリチルリチン酸及びグリチルリチン酸ジカリウム,グリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸の塩並びにその誘導体、グリチルレチン酸及びグリチルレチン酸ステアリル,ステアリン酸グリチルレチニル,3-サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウム等のグリチルレチン酸の塩並びにその誘導体、アラントイン、アロイン、シコニンの中から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の美白化粧料。
  6. 前記高分子化合物がヒアルロン酸、コラーゲン、コンドロイチン硫酸、アルゲコロイド,キサンタンガム,デキストラン,プルラン,メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)の中から選ばれる1種または2種であることを特徴とする請求項1に記載の美白化粧料。
  7. 前記多価アルコールがポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ソルビトール、マルチトールの中から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の美白化粧料。

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