JP2005285880A - 半導体レーザ用エージングボード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のソケット4を着脱自在に備え、半導体レーザaの規格変更があった場合それに応じたソケットに交換し、配線基盤1を共用できる。半導体レーザa駆動時の熱を、放熱部材12、放熱用金属盤3に逃がすことができる。放熱部材12の下端を放熱用金属盤3に固定手段18で固定したので、レーザ出射基準面Lが金属盤3の上面に設定される。
【選択図】 図3
Description
この試験用ボードは、端部にエッジコンタクト部を備えたプリント基板上に複数のソケットを固定し、夫々のソケットに光レーザダイオードモジュール(半導体レーザ)を装着し、試験装置のコネクタにエッジコンタクト部を接続して試験を行うようになっている。
よって、各半導体レーザの規格に対応した専用のエージングボードが必要であるが、近年における各種機器の高性能化等に伴い、それらに組み込まれる半導体レーザの機能も年々高機能化され、半導体レーザの規格変更の度に新たなエージングボードを作製しなければならず、結果として半導体レーザの開発、製造に係るコストが高くなるという問題がある。
しかし、このように構成した場合、各ソケットの密集箇所において、半導体レーザ駆動時の熱がこもり、評価試験や半導体レーザに悪影響を及ぼす虞れがある。
しかし、前記したような構成によれば、ソケットに装着される半導体レーザが放熱部材、放熱ピンにより押し上げられ、レーザ出射位置がずれる虞れがあり、半導体レーザ評価試験におけるレーザ受光ユニットに対する基準面にばらつきが生じ、正確な試験結果を得られなくなる虞れがあった。
前記配線基盤と前記複数のソケットの間に放熱用金属盤を介在させ、
前記各ソケットを前記放熱用金属盤に着脱可能に取り付けると共に、前記各ソケットにおける半導体レーザ搭載部の下方に、上端部が前記半導体レーザの放熱面に接触し、下端部が前記放熱用金属盤に接触する放熱部材を設けると共に、
前記放熱用金属盤に、前記各ソケットの各コンタクトピンを前記配線基盤の配線に電気的に接続させる中継用コンタクトピンを植設して、
前記各ソケットに装着した半導体レーザの評価試験を行う際の受光ユニットに対するレーザ出射基準面を、前記放熱用金属盤の上面に設定したことを特徴とする。
また、半導体レーザ駆動時の熱を、放熱部材を介して放熱用金属盤に逃がすことができるので、配線基盤上に多数のソケットを密集状に装着した場合であっても所定の放熱効果を発揮し、評価試験や半導体レーザへの影響を低減することができる。
また、放熱部材の下端を放熱用金属盤に接触させてレーザ出射基準面を放熱用金属盤の上面に設定したので、各ソケットに装着される半導体レーザのレーザ出射基準面にずれが生じるような虞れがなく、正確な評価試験を行うことができる。
このような構成とした場合、前記効果をより実効あるものとすることができる。
前記各ソケットにおける各コンタクトピンを、該ソケットに装着される半導体レーザの各電極に接続する第1のコンタクトピンと、該第1のコンタクトピンを前記中継用コンタクトピンに接続するための外部引出用の第2のコンタクトピンから形成し、
且つ前記各ソケットが、前記第1のコンタクトピンのうちの、前記ソケットに装着された半導体レーザの駆動に要するもののみを前記第2のコンタクトピンに接続するためのプリント基板を備えることが好ましい。
また、前記プリント基板が前記ソケットに対し交換可能に装着されている場合、プリント基板の変更のみにより、半導体レーザの電極数や電極の配列形状などの規格変更に容易に対応することができる。
本例のエージングボードAは、図1に示すように、長方形状のプリント基盤からなる配線基盤1と、この配線基盤1の上面に、ビス等の固定手段2により配線基盤1との間に所定の隙間をあけて固定された放熱用の金属盤3と、該金属盤3の上面に縦横に配列して装着した多数のソケット4を備え、夫々のソケット4に被試験要素である半導体レーザaを装着すると共に、配線基盤1の端部に設けたエッジコンタクト部5に試験装置のコネクタ6を接続してエージングを行うようになっている。夫々のソケット4は、ビス等の固定手段7により、放熱用金属盤3に着脱可能に固定されている。
本例のエージングボードAの試験対象である半導体レーザは前記光レーザダイオードモジュールであり、この種半導体レーザの駆動のために要する電源用電極は最大で6端子である。よって本例では、配線基盤1上に形成された配線パターンにおける各ソケット4の装着単位領域毎に、前記光レーザダイオードモジュールの駆動のために要する電源供給用の端子部8が前記最大数である6端子分形成され、それら各端子部8に中継用コンタクトピン9が接続されている。
また、放熱部材の下端部12bは、ビス等の固定部材18により金属盤3に着脱可能に固定されており、これにより、放熱部材12により半導体レーザaの駆動時の熱を金属盤3に逃がすと共に、半導体レーザa駆動時のレーザ出射の基準面Lが金属盤3の上面に設定される。
また、第2コンタクトピン13の下端部13bは、図3,図4に示すように、ソケット4の下面から突出し、中継用コンタクトピン9の上端部に形成した差込部9aに挿脱自在に差し込まれている。
また、各ソケット4におけるレーザ出射基準面Lが金属盤3の上面に設定されるので、各ソケット4に装着される半導体レーザaのレーザ出射基準面にずれが生じるような虞れがなく、正確な評価試験を行うことができる。
1:配線基盤
3:放熱用金属盤
4:ソケット
9:中継用コンタクトピン
10:半導体レーザの搭載部
11:第1コンタクトピン
12:放熱部材
13:第2コンタクトピン
14:プリント基板
18:固定手段
L:レーザ出射基準面
a:半導体レーザ
Claims (4)
- 半導体レーザが装着されるソケットを配線基盤に複数搭載し、所定の条件下で各半導体レーザを駆動させて評価試験を行う半導体レーザ用エージングボードであって、
前記配線基盤と前記複数のソケットの間に放熱用金属盤を介在させ、
前記各ソケットを前記放熱用金属盤に着脱可能に取り付けると共に、前記各ソケットにおける半導体レーザ搭載部の下方に、上端部が前記半導体レーザの放熱面に接触し、下端部が前記放熱用金属盤に接触する放熱部材を設けると共に、
前記放熱用金属盤に、前記各ソケットの各コンタクトピンを前記配線基盤の配線に電気的に接続させる中継用コンタクトピンを植設して、
前記各ソケットに装着した半導体レーザの評価試験を行う際の受光ユニットに対するレーザ出射基準面を、前記放熱用金属盤の上面に設定したことを特徴とする半導体レーザ用エージングボード。 - 前記放熱部材の下端部を前記放熱用金属盤に取り外し可能に固定すると共に、前記放熱用金属盤の下面に前記配線基盤を固定したことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ用エージングボード。
- 前記配線基盤上に形成された配線パターンにおける各ソケットの装着単位領域毎に、半導体レーザの駆動に要する最大数の端子部を設け、各端子部に前記中継用コンタクトピンを接続すると共に、
前記各ソケットにおける各コンタクトピンを、該ソケットに装着される半導体レーザの各電極に接続する第1のコンタクトピンと、該第1のコンタクトピンを前記中継用コンタクトピンに接続するための外部引出用の第2のコンタクトピンから形成し、
且つ前記各ソケットが、前記第1のコンタクトピンのうちの、前記ソケットに装着された半導体レーザの駆動に要するもののみを前記第2のコンタクトピンに接続するためのプリント基板を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体レーザ用エージングボード。 - 前記プリント基板が前記ソケットに対し交換可能に装着されていることを特徴とする請求項3記載の半導体レーザ用エージングボード。
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