JP2005276757A - 燃料電池コジェネレーションシステム - Google Patents

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紀之 小杉
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Abstract

【課題】燃料電池システムで発生する熱を、外部の熱需要量に応じて適切に回収することができ、よってシステムの稼働率を高く維持することと、外部からの水の供給を受けずに水自立することが両立する燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料ガス3aと酸化剤ガスとしての酸素含有ガス61aとが供給され、電気化学的反応により発電し、水を発生する燃料電池30と、燃料電池30から排出される排ガス63aを冷却し、水分を分離する気水分離部83、100、89と、水分を分離された排ガス64aの温度を検知する排ガス温度検知手段90と、排ガス温度検知手段により検知される温度が第1の所定温度以下となるように、気水分離部で交換される熱量を調整する冷却調整手段130とを備える燃料電池システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、特に、外部から水分の供給を不要とする、水自立した燃料電池システムに関する。
都市ガス、LPG、消化ガス、メタノール、GTLや灯油のような原料燃料と改質用水から改質反応により水素に富む改質ガスを生成し、燃料電池の燃料極に供給すると共に、空気等の酸素を含む酸化剤ガスを燃料電池の空気極に供給して電気化学的反応により発電する燃料電池システムが開発されている。燃料電池では、水素と酸素が反応しており、水分が生成される。一方、燃料電池として積層型の固体高分子形燃料電池を用いる場合には、プロトン交換膜の導電率を高く維持するために酸化剤ガスを所定の露点まで加湿する必要がある。すなわち、固体高分子形燃料電池を用いた燃料電池システムでは、改質用水と加湿用の加湿用水とが、系内用水として用いられる。ところが、外部より系内用水の全部若しくは一部を供給すると、供給水中のシリカ等不純物が新たに系内に持ち込まれるので、系内の純水装置の寿命が短くなるという問題があった。すなわち、系内用水としては、外部からの供給水よりも燃料電池システム内の循環水が望ましい。
また、燃料電池での電気化学的反応は発熱反応であり、燃料電池発電を継続するためには冷却しなければならず、一方で、燃料電池システム全体としての熱効率を高めるには、燃料電池で発生した熱を回収することが必要である。そこで、燃料電池で発生した熱を、温水の熱源とし、温水を外部に供給して有効利用を図る燃料電池コジェネレーションシステムも開発されている。燃料電池コジェネレーションシステムでは、燃料電池で発生した熱は、最終的に温水に回収され、そして温水と共に外部に供給されていた。
しかし、外部における温水の需要量、すなわち熱の需要量が低減しているときに温水に回収する熱量を減らさずに運転を続けると、いずれ燃料電池を冷却できなくなり、その場合、燃料電池システムを停止せざるを得ず、その結果、システム稼働率が低下し、経済性を悪化させることがあった。
そこで本発明は、燃料電池システムで発生する熱を、外部の熱需要量に応じて適切に回収することができ、よってシステムの稼働率を高く維持することと、外部からの水の供給を受けずに水自立することが両立する燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る燃料電池システムは、例えば図1に示すように、燃料ガス3aと酸化剤ガスとしての酸素含有ガス61aとが供給され、電気化学的反応により発電し、水を発生する燃料電池30と;燃料電池30から排出される排ガス63aを冷却し、水分を分離する気水分離部83、100、89と;水分を分離された排ガス64aの温度を検知する排ガス温度検知手段90と;排ガス温度検知手段90により検知される温度が第1の所定温度以下となるように、気水分離部83、100、89で交換される熱量を調整する冷却調整手段130とを備える。
このように構成すると、気水分離部で排ガスを冷却し水分を回収できる。また、系(燃料電池システム)外に排出される排ガスは水蒸気飽和しており、回収せずに排出される水分が含まれることになるが、排ガス中に含まれる水分の分率(水分率)は温度により決まるので、系が外部からの水供給を受けずに水自立をする上で許容できる水分の排出量に相当する温度を求めることができる。この温度が、第1の所定温度に相当する。そこで、排ガス温度検知手段により検知される排ガスの温度が第1の所定温度以下になるように気水分離部で交換される熱量を調整するので、排ガスと共に排出される水分量は、許容できる量となる。すなわち、水自立した燃料電池システムとなる。また、第1の所定温度以下という目標値で気水分離部での熱回収量が調整されるので、適切な熱回収を行うことにより稼働率が高く維持された燃料電池システムとなる。
請求項2に記載の発明に係る燃料電池システムでは、請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、冷却調整手段130が、排ガス温度検知手段90により検知される温度を第1の所定温度以下の第2の所定温度となるように、気水分離部83、100での冷却を調整する。
このように構成すると、過度に排ガスの温度を低下させることがないので、水自立を達成しつつ、排ガスから過剰な熱を回収することなく、熱回収量を適切に調整する燃料電池システムとなる。すなわち、燃料電池システムに対する外部の熱需要量が多いときに、第2の所定温度の値を低く設定し、一方で外部の熱需要量が少ないときに、第2の所定温度の値を高く設定することで、熱回収量を適切に調整できる。したがって、稼働率を高く維持することと水自立することとが両立する燃料電池システムとなる。
また、請求項3に記載の発明に係る燃料電池システムでは、請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、例えば図1に示すように、燃焼用に供給される燃焼燃料5a若しくは燃料電池30から排出されるアノードオフガス21aと支燃剤ガスとしての酸素含有ガス4aとの燃焼反応を行う燃焼部107を有し、原料燃料2aと改質剤としての酸素含有ガスあるいは改質用水65aとが供給され、原料燃料2aを改質剤65aとの改質反応により改質し燃料ガス3aを生成する燃料処理装置7を備え;燃焼部107の燃焼反応により生ずる燃焼ガス6aを、排ガス63aに含む。
このように構成すると、燃料処理装置において原料燃料から燃料ガスが生成されるので、燃料ガスではなく原料燃料が供給される燃料電池システムとなる。そして、燃料処理装置から排出される排ガスの水分も回収することで、燃料処理装置を含めて水自立した燃料電池システムとなる。
また、請求項4に記載の発明に係る燃料電池システムでは、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、例えば図1および図3に示すように、第1の所定温度Taが、燃料ガス3aあるいは原料燃料2aおよび燃焼燃料5aの供給量Fと、燃料電池30および燃料処理装置7に供給される酸素含有ガスの供給量Aとに基づき算定される。
このように構成すると、燃料ガスあるいは原料燃料および燃焼燃料の供給量と、酸素含有ガスとの供給量とから、燃料電池システムに導入される水分が算定されるので、水自立上許容される燃料電池システムからの水分排出量が決定され、その水分排出量に相当する温度として第1の所定温度を求めることができる。
また、請求項5に記載の発明に係る燃料電池システムでは、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、例えば図1に示すように、気水分離部が、排ガス63aと冷却媒体42a、103aとの熱交換により排ガス63aを冷却する熱交換器83、100と、熱交換器83、100で冷却された排ガス63aから凝縮した水分を分離する気液分離装置89を有し、冷却調整手段が、熱交換器83、100に導入される冷却媒体42a、103aの温度または流量を調整する。
このように構成すると、熱交換器の冷却媒体の温度または流量を調整することにより、排ガスの温度を変化させ、気液分離装置で回収する水分量を増減することができる。よって、燃料電池システムを確実に水自立させる調整が容易となる。
また、請求項6に記載の発明に係る燃料電池システムでは、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、例えば図1に示すように、気水分離部が、異なる冷却媒体42a、103aで冷却される2以上の熱交換器83、100を有する。
このように構成すると、排熱を回収する冷却媒体による熱交換器と、排熱を系外へ排出する冷却媒体の熱交換器とにより、排熱の回収量が多く要求されたときに、排熱を回収する冷却媒体の熱交換器でより多くの熱を吸収することにより排熱の回収を促進することができ、逆に、排熱の回収量を少なくする必要があるときに、排熱を系外へ排出する冷却媒体の熱交換器でより多くの熱を吸収することにより排熱の回収を抑制することができる。したがって、稼働率を高く維持することと水自立することとが両立する燃料電池システムとなる。
更に、請求項7に記載の発明に係る燃料電池コジェネレーションシステムは、例えば、図1に示すように、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池システムと;燃料電池30を冷却する冷却流体24aが循環する冷却流体流路と;熱を回収する排熱温水43aと冷却流体24aとの熱交換を行う冷却流体熱交換器110と;排熱温水43aを貯留する貯湯槽120を備える。
このように構成すると、燃料電池システムとして水自立しており、排熱を温水として回収する燃料電池コジェネレーションシステムとなる。
本発明によれば、排ガスを冷却して水分を回収し、水分が回収された排ガスの温度を検知することにより、系外に排出される水分量を調べながら冷却される熱量を調整することができる。よって、排出される水分量を系内水自立のための許容量以下としつつ、燃料電池システムで発生する熱を、該システムに対する外部の熱需要に応じて適切に回収することができ、かくして、システムの稼働率を高く維持することと、外部からの水の供給を受けずに水自立することが両立する燃料電池システムを提供することができる。また、水分が回収された排ガスの温度に相当する第1の所定温度が、燃料ガスあるいは原料燃料および燃焼燃料の供給量と、燃料電池および燃料処理装置に供給される酸素含有ガスの供給量とに基づき算定されるときは、燃料電池システムに導入された水分量および系外に排出される水分量を調べながら冷却される熱量を調整することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置等には同一符号を付し、重複した説明は省略する。また、図1および図4中、「a」を添えた符号および「42A」、「42B」、「42C」は物を表し、これらの符号で示されるときに線は物の流れを、これらの符号を添えていない符号で示されるときに線は配管を表す。また、破線は、信号ケーブルを表す。
図1は、本発明の実施の形態である燃料電池コジェネレーションシステム1の模式的ブロック図である。燃料電池コジェネレーションシステム1は、燃料処理装置としての改質装置7と、燃料電池30と、気液接触塔70と、貯湯槽としての貯湯タンク120と、冷却流体熱交換器としての冷却水熱交換器110と、燃料ガス熱交換器114と、気水分離部として排ガス63aを冷却する混合排ガス熱交換器83および第2混合排ガス熱交換器100と、冷却調整手段としての制御装置130と、気液分離器45、55と気水分離部としての気液分離器89と、ブロワ84と、ポンプ82、85、108、125と、純水装置86と、水処理装置93とを備える。
改質装置7は、改質に必要な改質熱を得るための燃焼部107を有する。また、改質装置7は、天然ガス、ナフサ、メタノール、灯油のような原料燃料2aを導入するノズル(不図示)と、純水装置86から送出される改質用水65aを導入するノズル(不図示)と、改質反応により生成される燃料ガスとしての改質ガス3aを導出するノズル(不図示)とを有する。更に、燃焼部107に、燃料電池30から排出されるアノードオフガス21aを導入するノズル(不図示)と、支燃剤ガスとしての酸素含有ガスである燃焼用空気4aを導入するノズル(不図示)と、燃焼排ガス(燃焼ガス)6aを排出するノズル(不図示)とを有し、更に、改質装置7は、起動時や改質反応に必要な改質熱が不足するときの補助燃料として燃焼用に供給される燃焼燃料5aを導入するノズル(不図示)とを有する。改質装置7で生成された改質ガス3aを導出するノズル(不図示)は、燃料ガス熱交換器114、気液分離器45を経て、燃料電池30の燃料極32と接続されている。原料燃料2aを導入するノズルに至る配管には原料燃料2aの流量を検知する流量検知器131が、燃焼用空気4aを導入するノズルに至る配管には燃焼用空気4aの流量を検知する流量検知器132が、燃焼燃料5aを導入するノズルに至る配管には燃焼燃料5aの流量を検知する流量検知器133が配設されている。流量検知器131、流量検知器132および流量検知器133からは、それぞれ制御装置130との間に信号ケーブルが敷設されている。
燃料電池30は、例えば積層型の固体高分子形燃料電池を使用することができ、冷却水流路31と燃料極32と空気極33とを有する。空気極33には、気液接触塔70から燃料ガス熱交換器114を経て送出される酸化剤ガス61aを導入するノズル(不図示)と、カソードオフガス22aを排出するノズル(不図示)が配置される。冷却水流路31には、ポンプ108から圧送されて燃料ガス熱交換器114を経て供給される冷却流体としてのスタック冷却水24aを導入するノズル(不図示)と、スタック冷却水24aを流出するノズル(不図示)が配置される。燃料極32には、改質装置7で生成され燃料ガス熱交換器114を経て供給される改質ガス3aを導入するノズル(不図示)と、アノードオフガス21aを排出するノズル(不図示)が配置される。
燃料電池30は、改質ガス3aと酸化剤ガス61aとの電気化学的反応により電力を出力し、水を発生する。この電気化学的反応は、発熱反応であり、冷却するためにスタック冷却水24aが導入されている。ここで発生した熱が主に排熱となり、スタック冷却水24aあるいは排出される排ガス(アノードオフガス21a、カソードオフガス22a)により燃料電池30から搬出される。また、固体高分子形燃料電池を用いる場合には、プロトン交換膜(不図示)の電気伝導度を高く維持するために空気極に供給する酸化剤ガス61aを所定の露点まで加湿する必要がある。要求される酸化剤ガス61aの露点は使用する燃料電池の作動温度等運転条件によって変わるが、50〜80℃の範囲であるのが一般的である。
燃料電池30の空気極33から排出されたカソードオフガス22aを搬送する配管141と、改質装置7の燃焼部107から排出された燃焼排ガス6aを搬送する配管142とは分岐管にて合流し、排熱および水分を保有するガスとしての混合排ガス63aを搬送する配管143となる。配管143は、混合排ガス熱交換器83、第2混合排ガス熱交換器100から気液分離器89を経て、系外への排気口(不図示)に至る。
燃料電池30の冷却水流路31には、スタック冷却水24aが流れ、燃料電池30を冷却しつつ、改質ガス3aと酸化剤ガス61aとの電気化学的反応により発生した熱を吸収する。冷却水流路31から排出されるスタック冷却水24aが流れる流路には、冷却水熱交換器110とポンプ108と燃料ガス熱交換器114とが、この順序で配置され、冷却水24aの流路は、冷却流体流路として、これらの機器を経由して冷却水流路31に戻る循環経路とされる。なお、ポンプ108は、スタック冷却水24aを圧送して循環させるもので、冷却水熱交換器110と燃料ガス熱交換器114との間でなくても、循環するスタック冷却水24aの経路上に配置されればよい。
冷却水熱交換器110は、貯湯タンク120に蓄えられる排熱温水43aと、スタック冷却水24aとを熱交換する熱交換器であり、温度差の比較的小さな液体同士で熱交換を行うためにプレート型熱交換器が好適に用いられる。冷却水熱交換器110により、排熱温水43aは加熱され、冷却水24aは冷却される。すなわち、排熱温水43aによりスタック冷却水24a中の排熱を回収する。冷却水熱交換器110の排熱温水43aの出口ノズル(不図示)は、貯湯タンク120に接続され、排熱温水43aが排熱を回収した後に貯湯タンクに貯留されることにより、排熱は貯湯タンク120に回収熱として蓄えられる。なお、2つの機器等が「接続される」とは、配管を介して接続される場合を含む。
燃料ガス熱交換器114は、スタック冷却水24aと、気液接触塔70から送出される酸化剤ガス61aとを熱交換し、更にスタック冷却水24aと、改質装置7から送出される改質ガス3aとを熱交換する3流体の熱交換器であって、多管式熱交換器が好適に用いられる。更に好適には、酸化剤ガス61aと改質ガス3aとの流路には、フィンを設けた管を備える多管式熱交換器とする。あるいは、3重管型熱交換器も好適に用いられる。
燃料ガス熱交換器114の改質ガス3aの出口ノズル(不図示)は、気液分離器45を経て、燃料電池30の燃料極32に接続される。燃料ガス熱交換器114の酸化剤ガス61aの出口ノズル(不図示)は、気液分離器55を経て、燃料電池30の空気極33に接続される。燃料ガス熱交換器114のスタック冷却水24aの出口ノズル(不図示)は、燃料電池30の冷却水流路31に接続される。
気液分離器45は、改質ガス3a中の凝縮水を分離する。気液分離器45には、分離された回収水42Aを気液接触塔70に導入する配管が接続される。気液分離器55は、酸化剤ガス61a中の凝縮水を分離する。気液分離器55には、分離された回収水42Bを気液接触塔70に導入する配管が接続される。
気液接触塔70は、その下部に、気液分離器45、55から送出された回収水42A、42Bが入る回収水入口73と、導入された回収水42A、42Bを回収水42aとして貯留する貯液部71と、ポンプ82、85によって回収水42aが外に向けて吸引される回収水吸引口74と、酸化剤ガス61aが入り込む酸化剤ガス入口72とを有する。なお、本実施の形態で例示する酸化剤ガス入口72は、大気開放されており、大気中の空気を酸化剤ガス61aとして用いる。酸化剤ガス入口72に至る配管に、酸化剤ガス61aの流量を検知する流量検知器134が設置される。流量検知器134からは、制御装置130との間に信号ケーブルが敷設されている。
気液接触塔70は、その上部に、酸化剤ガス61aが燃料電池30の空気極33に向けて流れ出る酸化剤ガス出口77と、混合排ガス熱交換器83から戻った回収水42aが、加湿用水として注入される回収水注入口78と、回収水注入口78に注入された回収水42aを細かい水滴として気液接触塔70内に撒き散らす水分散器79とを有する。
気液接触塔70は、その上部と下部の間に、注入された回収水42aと酸化剤ガス61aとの気液接触を促進するための充填物を充填した充填部80と、充填部80を支持する充填物支持板81とを有する。
回収水吸引口74の先は、ポンプ82、水処理装置93および混合排ガス熱交換器83を経て、気液接触塔70上部の水分散器79に接続される。このように、貯液部71から回収水吸引口74、ポンプ82、水処理装置93、混合排ガス熱交換器83、回収水注入口78、水分散器79、充填部80を経て貯液部71に回収水42aを循環する循環経路が構成される。
混合排ガス熱交換器83は、温度差の比較的少ない、混合排ガス63aである気体と回収水42aである液体との熱交換をするので、プレート型熱交換器が好適に用いられる。あるいは、多管式熱交換器が好適に用いられる。更に好適には、混合排ガス63aの流路にフィンを備えた多管式熱交換器が用いられる。
第2混合排ガス熱交換器100は、混合排ガス63aと外部冷却媒体103aとの熱交換を行って、混合排ガス63aを冷却する熱交換器である。外部冷却媒体103aとしては、燃料電池コジェネレーションシステム1外から供給される冷却水が好適に用いられる。外部冷却媒体103aの流路には、外部冷却媒体の流量を調整する流量調整弁101が配設され、制御装置130との間に信号ケーブルが敷設されている。あるいは、第2混合排ガス熱交換器100をエアフィンタイプの熱交換器とし、混合排ガス63aが流れるフィン付きチューブに大気をファンで送り込み、大気と熱交換するように構成してもよい。この場合には、大気が外部冷却媒体103aとなり、流量調整弁の代わりに、ルーバの開閉あるいはファンの回転速度の調整により、外部冷却媒体の流量を調整する。燃料電池コジェネレーションシステム1では、混合排ガス63aの流れに沿って、上流側に混合排ガス熱交換器83を、下流側に第2混合排ガス熱交換器100を設置しているが、逆に、上流側に第2混合排ガス熱交換器100を、下流側に混合排ガス熱交換器83を設置してもよい。
なお、第2混合排ガス熱交換器100には、外部冷却媒体103aではなく、排熱温水43aを冷却媒体として導入してもよい。この場合には、貯湯タンク120からポンプ125、冷却水熱交換器110に至る配管に分岐部を設け、第2混合排ガス熱交換器100を通って戻る配管路を形成する。すなわち、排熱温水43aが貯湯タンク120から第2混合排ガス熱交換器100、冷却水熱交換器110を流通する流路と、第2混合排ガス熱交換器100をバイパスし冷却水熱交換器110だけを流通する流路とを形成し、それらの流路には、排熱温水の流通を止める仕切弁および第2混合排ガス熱交換器100には流量調整弁を配設することが好ましい。
混合排ガス熱交換器83と第2混合排ガス熱交換器100との下流側に、気液分離器89が設置される。気液分離器89は、混合排ガス熱交換器83と第2混合排ガス熱交換器100とにより冷却された混合排ガス63aから、凝縮水を分離する。気液分離器89には、分離された回収水42Cを気液接触塔70に導入する配管が接続され、前述の回収水42A、42Bと共に、回収水入口73から気液接触塔70に導入される。
燃料電池コジェネレーションシステム1では、気水分離部として混合排ガス熱交換器83と第2混合排ガス熱交換器100と気液分離器89を備えているが、これらの機器の代わりに、水蒸気を透過する水蒸気透過膜を用いた水分並びに熱の交換器、すなわち、全熱交換形熱交換器を用いてもよい。全熱交換形熱交換器では、水蒸気透過膜を挟んだ2流体の間で、水蒸気透過膜を介した熱の交換と、水蒸気分圧の高い流体から低い流体への水分の移動が行われる。そこで、高温でかつ水分を含む混合排ガス63aを冷却すると共に、水分を回収することができる。
気液分離器89には、凝縮水を回収された混合排ガスである排出ガス64aを大気(系外)102に放出する配管104が接続される。配管104には、排ガス温度検知手段として、排出ガス64aの温度を検知する温度検知器90が配設される。温度検知器90からは、制御装置130へ信号ケーブルが敷設される。
回収水吸引口74からポンプ82への流路中で分岐された配管に、ポンプ85が接続され、気液接触塔70内の回収水42aの一部が、改質用水65aとして純水装置86に送られる。純水装置86はイオン交換樹脂充填カラム87を備えており、改質用水65aを純水に精製する。純水装置86の出口ノズル(不図示)は、改質装置7に接続されており、純水に精製された改質用水65aが改質装置7に送液される。また、イオン交換樹脂が改質用水65aに混入することを防止するために、イオン交換樹脂充填カラム87の下流側にフィルタ88を設置してもよい。更に、酸化剤ガス61aに粉塵等の固形汚染物質が多量に含まれる場合には、改質用水65aにも固形汚染物質が混入するので、イオン交換樹脂充填カラム87の上流側に固形物フィルタを追加することも好適である。
本実施の形態では、ポンプ85を用いて改質用水65aを純水装置86へ送液しているが、これに代えて、回収水吸引口74に接続するポンプ82の吐出口と水処理装置93の入口とを連接する配管上に分岐配管を設け、循環する回収水42aの一部を分岐して改質用水65aとして純水装置86へ流送することもできる。この場合には、改質用水65a用のポンプ85を省き構成部材を削減することができる。しかし、ポンプ82とポンプ85の2台のポンプを備えることで、酸化剤ガス61aの加湿用の回収水42aの循環量と、改質用水65aの供給量との調整がスムースに行われ、また、システムとしての信頼性も向上する。
気液接触塔70の酸化剤ガス出口77に、酸化剤ガス61aを燃料電池30に圧送するブロワ84が接続される。ブロワ84により気液接触塔70内の酸化剤ガス61aが吸引される。酸化剤ガス入口72から吸引された酸化剤ガス61aと、回収水注入口78から注入された回収水42aは、充填部80にて向流接触する。
ブロワ84の出口は、燃料ガス熱交換器114、気液分離器55を経て、燃料電池30の空気極33に接続される。ブロワ84にて酸化剤ガス61aを昇圧して、燃料電池30の空気極33に供給する。
ブロワ84による昇圧の結果、酸化剤ガス61aの露点が上昇する。例えば、ブロワ84による酸化剤ガス61aの圧力上昇を12kPaとして、酸化剤ガス出口77における酸化剤ガス61aの露点が50℃の場合は、酸化剤ガス61aの露点が約2℃上昇し約52℃になる。よって、酸化剤ガス61aの達成すべき露点が一定の場合、ブロワ84を気液接触塔70の下流側に配置することにより、気液接触塔70の加湿負荷を軽減し、気液接触塔70をコンパクト化することができる。また、ブロワ84を酸化剤ガス入口72側に配置した場合と違って、気液接触塔70内はブロワ84により加圧されることがない。
また、気液接触塔70内の貯液部71は、酸化剤ガス入口72により大気開放状態を維持することにより大気圧の状態にあるので、気液分離器45、55、89とのレベル差によって気液分離器45、55、89から回収水42A、42B、42Cを貯液部71へ導入することができる。したがって、回収水42A、42B、42Cを送液する送液ポンプ等を不要にすることができる。なお、余剰の回収水42aは、ポンプ82の吐出側に設けた分岐(不図示)から系外へ排出することができる。
水処理装置93は、気液接触塔70の回収水吸引口74に接続する回収水42aの循環経路中のポンプ82の下流側に配置され、イオン交換樹脂充填カラム94を有している。この水処理装置93のイオン交換樹脂充填カラム94に用いるイオン交換樹脂としては、陰イオン交換樹脂が望ましい。本実施の形態において、酸化剤ガス61a中に含まれる酸性ガス汚染物質、例えば、硫黄酸化物SOは、SO + OH → HSO の反応式のように、充填部80にて接触する回収水42aの中の水酸化イオンOHと反応してイオン化し、回収水42aに吸収される。そして、吸収された回収水42a中のHSO は、HSO + R−OH → R−HSO + OH の反応式のように、イオン交換樹脂充填カラム94にて陰イオン交換樹脂の水酸化イオンOHとイオン交換をしてイオン交換樹脂充填カラム94内のイオン交換樹脂に吸着される。このときに、水酸化イオンOHが回収水42aに供給される。また、イオン交換樹脂充填カラム94の下流側にフィルタ95を設置することで、イオン交換樹脂が回収水42aに混入することを防止する。更に、酸化剤ガス61aに粉塵等の固形汚染物質が多量に含まれる場合には、改質用水65aにも固形汚染物質が混入するので、イオン交換樹脂充填カラム94の上流側に固形物フィルタを追加することもできる。
本実施の形態では、回収水42aが循環する循環経路に、陰イオン交換樹脂を用いた水処理装置93を備えることによって、気液接触塔70で酸化剤ガス61aと気液接触する回収水42aに水酸化イオンOHを常に供給する。すなわち、循環する回収水42aが常にアルカリ性に保たれ、酸化剤ガス61aに含有されるNOx、SOx等の酸性ガスの汚染物質が効果的に除去される。ただし、水処理装置93は、備えられていなくてもよい。
貯湯タンク120は、排熱温水43aを貯留するタンクである。貯湯タンク120には、排熱温水43aを供給または循環させることにより外部の熱需要に熱を供給する装置(不図示)が接続されている。例えば、貯湯タンク120に貯留される排熱温水43aが外部に循環し、排熱を供給した後に、貯湯タンク120に戻される。すなわち、排熱温水43aに回収された排熱が、熱源として有効利用される。
貯湯タンク120には、上記の外部への循環経路の他に、燃料電池コジェネレーションシステム1内に、排熱を回収するための排熱温水43aの循環経路が接続されている。この循環経路として、貯湯タンク120に配管128が接続される。配管128には、ポンプ125が設置され、排熱温水43aを吸い込み、圧送する。配管128は、貯湯タンク120からポンプ125、冷却水熱交換器110を経て貯湯タンク120と敷設されることにより、循環経路を構成する。なお、燃料電池コジェネレーションシステム1では、排熱温水43aの流れに沿って、ポンプ125、冷却水熱交換器110と配設されているが、順序は逆でもよい。
この循環経路を流れることにより、貯湯タンク120に貯留される排熱温水43aは、冷却水熱交換器110でスタック冷却水24aと熱交換をして、排熱を回収し、貯湯タンク120に戻り、排熱を貯湯タンク120に蓄える。
貯湯タンク120の下部には、温度検出器124が設置される。貯湯タンク120内で、排熱温水43aは温度による成層をなして貯留されており、すなわち、高温の排熱温水43aは貯湯タンク120の上部に、低温の排熱温水43aは貯湯タンク120の下部に貯留する。そこで、外部に熱源として供給される排熱温水43aは上部の排熱温水43aを、排熱回収のために冷却水熱交換器110を循環する排熱温水43aは下部の排熱温水43aを用いる。温度検出器124は、冷却水熱交換器110を循環する排熱温水43aの温度を計測するために貯湯タンク120の下部に設置される。あるいは、排熱回収に循環する配管128の貯湯タンク120から冷却水熱交換器110に至る間に配置してもよい。
次に、本発明の実施の形態である燃料電池コジェネレーションシステム1の作用を説明する。
改質装置7では、改質用水65aと燃料電池コジェネレーションシステム1の系外から供給される原料燃料2aとの改質反応により、水素を主成分とする改質ガス3aを生成する。通常、改質用水65aが必要量以上に供給されるので、改質ガス3aには水分が多く含まれる。改質装置7は、更に系外からの支燃剤としての空気4aと、燃料極32から排出される後述のアノードオフガス21aを、燃焼部107に導入して燃焼し、原料燃料2aの改質反応のための改質熱を発生させ、燃焼排ガス6aを排出する。燃焼部107には、アノードオフガス21aが不足するときの補助用に、燃焼燃料5aが系外より供給される。改質装置7で製造された改質ガス3aは、燃料ガス熱交換器114に送出され、燃料ガス熱交換器114でスタック冷却水24aにより冷却され、温度および露点が適宜調整される。燃料ガス熱交換器114に入る前の改質ガス3aの温度は、65〜100℃、燃料ガス熱交換器114を出る改質ガス3aの温度は、50〜70℃である。冷却された改質ガス3aでは、水分が凝縮し、気液分離器45において回収水42Aが分離される。気液分離器45で回収水42Aが分離された改質ガス3aは、燃料電池30の燃料極32に供給される。
気液接触塔70に吸引された酸化剤ガス61aは、充填部80へ導かれ、充填部80を通過中に回収水42aと気液接触し、回収水42aによって洗浄されると共に、昇温及び加湿される。洗浄、昇温、加湿が終了した酸化剤ガス61aは、気液接触塔70から流出する。なお、気液接触塔70に入る酸化剤ガス61aの温度は、5〜40℃であり、気液接触塔70を流出する酸化剤ガス61aの温度は、50〜65℃である。
気液接触塔70を流出した酸化剤ガス61aは、ブロワ84によって昇圧され、燃料ガス熱交換器114に圧送され、燃料ガス熱交換器114でスタック冷却水24aにより冷却される。燃料ガス熱交換器114で冷却された酸化剤ガス61aでは、余剰な水分が凝縮し、気液分離器55で凝縮した回収水42Bが分離され、回収水42Bが分離された酸化剤ガス61aは、燃料電池30の空気極33に供給される。燃料ガス熱交換器114に入る前の酸化剤ガス61aの温度は、55〜85℃、燃料ガス熱交換器114を出る酸化剤ガス61aの温度は、50〜70℃である。燃料ガス熱交換器114に入る前のスタック冷却水24aの温度は、50〜70℃であり、燃料ガス熱交換器114を出るスタック冷却水24aの温度は、50〜70℃である。ここで、燃料ガス熱交換器114においては、スタック冷却水24aと、酸化剤ガス61a並びに改質ガス3aとの比熱が大きく異なるので、酸化剤ガス61a並びに改質ガス3aが冷却されても、スタック冷却水24aの温度はほとんど変わらない。スタック冷却水24a、酸化剤ガス61aおよび改質ガス3aは、燃料ガス熱交換器114で並流することによりそれぞれの出口温度は同じとなり、燃料電池30に送られる。
燃料電池30は、空気極33に供給された酸化剤ガス61aと、燃料極32に供給された改質ガス3aとの、電気化学的反応により電力を出力し、燃料極32からアノードオフガス21aを、空気極33からカソードオフガス22aを排出する。なお、改質ガス3a中の水素と酸化剤ガス61a中の酸素との電気化学的反応で水分が生じ、生じた水分が、排出されるアノードオフガス21aおよびカソードオフガス22aの中に含まれる。
未反応の水素等可燃物成分を含有するアノードオフガス21aは改質装置7の燃焼部107に送出され、燃焼燃料5aと共に、改質反応の改質熱を供給するための燃焼に用いられる。燃焼部107で発生する燃焼排ガス6aとカソードオフガス22aとが混合され、水分を含む混合排ガス63aとなる。すなわち、燃料電池30から排出される排ガス(アノードオフガス21a、カソードオフガス22a)は、最終的に混合排ガス63aとなる。
スタック冷却水24aは、燃料ガス熱交換器114で改質ガス3aおよび酸化剤ガス61aを冷却した後に、燃料電池30の冷却水流路31に送られ、燃料電池30を冷却し、改質ガス3aと酸化剤ガス61aとの電気化学的反応により発生した熱を吸収する。冷却水流路31を出たスタック冷却水24aは、冷却水熱交換器110に導かれる。冷却水熱交換器110で、スタック冷却水24aと貯湯タンク120から導かれた排熱温水43aとの間で熱交換が行われ、スタック冷却水24aは排熱温水43aを加熱し、排熱温水43aはスタック冷却水24aを冷却する。このようにして、スタック冷却水24a中に吸収された燃料電池30からの排熱は、排熱温水43aに回収される。なお、冷却水熱交換器110に入る前のスタック冷却水24aの温度は、60〜80℃であり、冷却水熱交換器110を出るスタック冷却水24aの温度は、50〜70℃である。また、冷却水熱交換器110に入る前の排熱温水43aの温度は、5〜45℃であり、冷却水熱交換器110を出る排熱温水の温度は、60〜80℃である。
冷却水熱交換器110によって排熱温水43aに排熱を回収させ、温度が低下したスタック冷却水24aは、ポンプ108へ導かれ、ポンプ108により昇圧され、再び燃料ガス熱交換器114へ送出される。
気液接触塔70内の回収水42aは、回収水吸引口74からポンプ82により吸引され、水処理装置93に圧送される。水処理装置93のイオン交換樹脂充填カラム94により回収水42a中の酸性ガス汚染物質が除去される。水処理装置93を出た回収水42aは、混合排ガス熱交換器83で混合排ガス63aにより加熱され、混合排ガス63a中の排熱を回収する。排熱を回収した回収水42aは、気液接触塔70に注入され、水分散器79によって充填部80に分散して撒かれ、そこで酸化剤ガス61aと気液接触し、酸化剤ガス61aを加湿、昇温、洗浄する。一方、回収水42aは、酸化剤ガス61aによって脱炭酸され、冷却される。脱炭酸され、冷却された回収水42aは、再び貯液部71に戻り、貯留される。したがって、貯液部71に貯留される回収水42aは、脱炭酸されたものとなる。なお、回収水42aの脱炭酸処理工程により少量の炭酸ガスが酸化剤ガス61aに混入するが、炭酸ガスが燃料電池30内の空気極触媒(不図示)に対する触媒被毒作用をほとんど有しないので、燃料電池30の劣化や寿命に影響することはない。
また、回収水42aの一部は、改質用水65aとして使用される。改質用水65aは、回収水吸引口74からポンプ85により吸引され、純水装置86に圧送される。純水装置86において純水に精製された改質用水65aは、改質装置7に供給され、改質反応に用いられる。改質反応に用いる改質用水は純水であることが要求される。ここで、回収水42aが予め脱炭酸され、すなわち改質用水65aが脱炭酸されているので、イオン交換樹脂87の寿命を延ばすことができ、純水装置86のメンテナンス期間を延ばすことができる。また、燃料電池コジェネレーションシステム1が水自立をすることにより、外部からの水供給を受けないので、水処理負荷が小さく、純水装置86のメンテナンス期間が更に延びる。
冷却水熱交換器110でスタック冷却水24aから排熱を回収した排熱温水43aは、貯湯タンク120に貯留され、貯湯タンク120から熱需要に供給または循環される(不図示)。すなわち、外部の熱需要にて熱を有効利用され、減少した分の新たな排熱温水43a用の水が供給され、または、温度が下がった排熱温水43aが貯湯タンク120に戻されるので、貯湯タンク120中の排熱温水43aには、温度の低いものが混じる。貯湯タンク120では、前述のとおり、排熱温水43aは温度により層をなして貯留されており、熱源として利用する排熱温水43aは高温の上層のものであり、スタック冷却水24aを冷却し、排熱を回収する排熱温水43aは低温の下層のものである。
混合排ガス63aは、混合排ガス熱交換器83へ導かれる。混合排ガス熱交換器83では、混合排ガス63a中の顕熱及び潜熱の一部が、熱交換により、気液接触塔70から導かれた回収水42aに回収される。混合排ガス熱交換器83に入る前の混合排ガス63aの温度は、60〜80℃であり、混合排ガス熱交換器83を出る混合排ガス63aの温度は、35〜55℃である。また、この場合の混合排ガス熱交換器83に入る前の回収水42aの温度は、30〜50℃であり、混合排ガス熱交換器83を出る回収水42aの温度は、55〜70℃である。混合排ガス熱交換器83で回収水42aとの間で熱交換が行われ、回収水42aが混合排ガス63aによって加熱されることにより混合排ガス63a中の排熱が回収水42aに回収される。回収水42aにより熱を回収された混合排ガス63aは温度が下がるので、混合排ガス63a中の水分は凝縮する。
続いて、混合排ガス63aは第2混合排ガス熱交換器100に導かれる。第2混合排ガス熱交換器100では、外部冷却媒体103aとの間で熱交換を行い、混合排ガス63aは冷却される。冷却されることにより、水分が更に凝縮する。第2混合排ガス熱交換器100における混合排ガス63aの冷却の程度、すなわち第2混合排ガス熱交換器100出口での混合排ガス63aの温度は、第2混合排ガス熱交換器100に導かれる外部冷却媒体103aの流量により変動する。第2混合排ガス熱交換器100に導かれる外部冷却媒体103aの流量は、制御装置130からの信号に従い調整弁101により調整される。あるいは、冷却媒体42a、103aの温度を調整してもよい。冷却媒体42a、103aの流量あるいは温度が調整されることにより、混合排ガス63aと冷却媒体42a、103aとで交換される熱量が調整され、混合排ガス63aの冷却される温度が変化し、気液分離器89で回収される凝縮水量が変化する。
ここで、前述したように、第2混合排ガス熱交換器100に、外部冷却媒体103aではなく排熱温水43aが導入される場合について説明する。貯湯タンク120から導かれる排熱温水43aは5〜45℃であり、排熱温水43aと熱交換することによっても、混合排ガス63aは充分に冷却され得る。そこで、混合排ガス63aの温度を第1の所定温度Ta以下になるように、排熱温水43aが第2混合排ガス熱交換器100に流通する流量を流量調整弁で調整する。このように第2混合排ガス熱交換器100に排熱温水43aが導入されると、混合排ガス63aの排熱は、外部に排出されることなく、排熱温水43aで回収される。したがって、熱効率が高く維持されることになる。特に、外部の熱需要が多く、排熱温水43aでの回収熱量を増加するときには好適である。なお、スタック冷却水24aを冷却するための排熱温水24aの流量は、混合排ガス63aの温度とは別に定まるので、第2混合排ガス熱交換器100、冷却水熱交換器110に至る流路を流れる排熱温水43aに加え、第2混合排ガス熱交換器100をバイパスし冷却水熱交換器110だけを流通する流路にも排熱温水43aが流れるようにする。
なお、燃料電池コジェネレーションシステム1は、混合排ガス熱交換器83と第2混合排ガス熱交換器100との2基の熱交換器を備えているが、熱交換器は1基でもよく、あるいは3基以上でもよい。熱交換器が1基の場合に、混合排ガス熱交換器83だけを備えているならば、回収水42aの循環流量または温度を調整することにより、混合排ガス63aの冷却の程度を調節できる。第2混合排ガス熱交換器100を備えているならば、上記と同様に外部冷却媒体103aの流量または温度を調整することにより調節できる。あるいは、第2混合排ガス熱交換器100に加えて、若しくは第2混合排ガス熱交換器100の代わりに、混合排ガス熱交換器83に導入される回収水42aの温度を調整するための熱交換器を備えてもよい。熱交換器の数が増えると、排出ガス64aの温度調整がし易くなる。
混合排ガス熱交換器83と第2混合排ガス熱交換器100とにより冷却され、水分の凝縮した混合排ガス63aは、気液分離器89に導かれ、凝縮水が分離される。分離された凝縮水は、回収水42Cとして、回収水入口73より気液接触塔70へ導入される。また、凝縮水が分離された排出ガス64aは、排ガスとして大気である系外102に放出される。なお、凝縮水が分離された排出ガス64aは水蒸気飽和状態にある。また、大気に放出されることから、圧力はほぼ大気圧となっている。そこで、排出ガス64aの温度を検知することにより、系外へ排出される排出ガス64aの水分率が分かることになる。
図2は、大気圧(101.3kPa)における飽和水分率とガス温度との関係を表すグラフである。横軸に飽和水分率、縦軸にガス温度を示している。図2では、38〜48℃のガス温度におけるグラフを示し、その間を一次近似した直線で表し、得られた一次近似式も示している。図2のグラフを用いれば、ガス温度が分かれば飽和水分率が分かり、流量に飽和水分率を乗じることにより、排出ガス64aに含まれて系外へ排出される水分量が分かる。
一方、燃料電池コジェネレーションシステム1へ系外から供給されるガスあるいは液体(総称して、供給物という)としては、原料燃料2a、燃焼燃料5a、燃焼用空気4aおよび酸化剤ガス61aである。また、改質装置7の選択酸化部(不図示)に一酸化炭素選択酸化用の空気が供給される場合、選択酸化用空気も供給物に含まれる。
そこで、供給物に含まれる水分量および供給物によって生成する水分量の和(以下、系内持ち込み水量という。)と、排出ガス64aに含まれて系外へ排出される水分量(以下、系外持ち出し水量という。)とを比較することにより、燃料電池コジェネレーションシステム1が水自立しているか否かが分かる。すなわち、系内持ち込み水量が、系外持ち出し水量より多ければ、水自立していることになり、少なければ、水自立していないことになる。ここで、供給物の供給量は燃料電池コジェネレーションシステム1の運転のために必要な量が供給されているので、水自立するためには、系外持ち出し水量を調整する必要がある。排出ガス64aの総量は、供給量により基本的に定まるので、結局、排出ガス64aの温度を下げ、ひいては、飽和水分率を調整し、よって系外持ち出し水量を調整することになる。
図3に示すフローチャートは、燃料電池コジェネレーションシステム1が水自立するための、許容混合排ガス温度Taを算出するフローを示す。以下の説明では、装置、ガスなどに図1に示す符号を併せて用いる。先ず、流量検知器132により検知する燃焼空気4aと、流量検知器134により検知される酸化剤ガス61aより、燃料電池コジェネレーションシステム1に導入される空気量A(mol/h)を求める(ST11)。また、そのときの空気の絶対湿度H(mol%)を用いて、空気の導入により、燃料電池コジェネレーションシステム1に持ち込まれる水分量W1=A×H/100(mol/h)を算定する(ST12)。なお、改質剤として、酸素含有ガスが系外から供給される場合には、改質剤としての酸素含有ガス(空気)も上記に含め、水分量W1を算定する。
一方、燃料電池コジェネレーションシステム1への原料燃料2aの導入量を流量検知器131にて、また、燃焼燃料5aの導入量を流量検知器133にて検知し、原料燃料2aと燃焼燃料5aの総和F(g/h)を求める(ST21)。一般的に、原料燃料2aとして用いる燃料と、燃焼燃料5aとして用いる燃料とは同じものを用いるので、ここでは、同じものとして総和を求める。異なる燃料を用いる場合には、後述する、燃料の反応により生ずる水分と乾ガスとを別々に算定し、その上で合算する。次に、原料燃料2aと燃焼燃料5aとにより、燃料電池コジェネレーションシステム1へ持ち込まれる水素が反応することにより生ずる水分量を算定する(ST22)。原料燃料2aと燃焼燃料5aとして、炭素と水素との重量費比R(=C/H)を有する炭化水素(C)を用いるものとする。F(g/h)の原料燃料2aと燃焼燃料5aとにより生ずる水分量(系内生成水分の流量)W2をW2=0.5×F×{1/(1+R)}/1.008(mol/h)の式で算定する。ここで、1.008は、水素の原子量であり、重量流量をモル流量に変換するために用いられている。なお、改質剤として、改質用水65aではなく、系外から純水等が供給されるときには、この改質剤も含めて水分量W2を算定する。
空気の導入により燃料電池コジェネレーションシステム1に持ち込まれる水分量W1(mol/h)と、原料燃料2aと燃焼燃料5aとにより生ずる水分量W2(mol/h)とから、系内持ち込み水量W3をW3=W1+W2(mol/h)の式で算定する(ST31)。
また、燃料電池コジェネレーションシステム1から排出される乾ガスの総量G(mol/h)を算定する(ST32)。ここで、乾ガスとは、排出されるガスから水分を除いたガスをいう。排出される乾ガスのモル流量は、導入される空気量A(mol/h)から、算定される。乾ガスとしては、導入される空気量Aから絶対湿度に相当する水分を減じる必要がある。更に、燃料電池コジェネレーションシステム1では、導入される空気中の酸素の一部が、原料燃料2aと燃焼燃料5aとに含まれる炭素および水素と反応する。酸素Oと炭素Cとの反応は、反応式C+O→COのように、反応物酸素Oのモル数と反応生成物二酸化炭素COのモル数が同じであるので、モル流量には影響しない。一方、酸素Oと水素Hとの反応は、反応式H+1/2O→HOのように、反応物酸素Oのモル数に対し反応生成物水分HOのモル数は2倍になる。ここで、反応生成物水分HOは、前述の水分量W2であり、水分量W2のモル数の1/2に相当する酸素Oが反応して水分になる。そのために、乾ガスとしては1/2W2分だけモル数が減少する。そこで、排出される乾ガスの総量Gは、G=(1−H/100)×A−1/2W2(mol/h)の式により算定される。
乾ガスの総量Gと系内持ち込み水量W3とから、燃料電池コジェネレーションシステム1が水自立する上で許容できる最大の排出ガスの水分率P=W3/(W3+G)が求まる(ST33)。水自立する上で許容できる最大の排出ガスの水分率Pは、排出ガス64aに含まれる水分、すなわち系外持ち出し水量が、系内持ち込み水量W3と等しくなるときの水分率としている。
ここで、燃料電池コジェネレーションシステム1では、排出ガス64aは大気放出されるので、略大気圧である。すると、図2に示した飽和水分率と温度との関係を表す近似式より、水自立上許容できる最大の排出ガスの水分率Pに相当する温度Taが求められる(ST41)。
そこで、温度Taを第1の所定温度として、排出ガス64aの温度T1がTa以下であるようにすれば、燃料電池コジェネレーションシステム1は水自立していることになる(ST42)。なお、排出ガス64aの温度T1がTaより低い温度であるときには、系内持ち込み水量W3が排出ガス64aに含まれて系外へ排出される系外持ち出し水量を上回ることになる。そのような場合には、余剰水は系外へ排出される。
排出ガス64aの温度T1が温度Taより高いときには、気水分離部(混合排ガス熱交換器83、第2混合排ガス熱交換器100)へ導入する冷却媒体42a、103aの流量を増加することにより、排出ガス64aの温度T1を低下させる(ST43)。排出ガス64aの温度T1が低下するということは、水分を分離する前の混合排ガス63aの温度を低下させることであり、よって、温度低下による凝縮水の凝縮量が増加し、気水分離部(気液分離器89)で分離される凝縮水が増加することになる。この凝縮水の増加により、水自立が達成される。ただし、気水分離部(混合排ガス熱交換器83、第2混合排ガス熱交換器100)へ導入する冷却媒体42a、103aの流量を増加しても、すぐに混合排ガス63a、排出ガス64aの温度が低下するのではなく、一定の時間遅れがあるので、冷却媒体42a、103aの流量を増加したならば、一定の時間t1を経過した後に、再度排出ガス64aの温度T1と水自立上許容できる最大の排出ガスの水分率Pに相当する温度Taとの比較を行うようにする(ST44)。
図3のフローチャートでは、空気の導入により持ち込まれる水分量W1を算定しているが、空気の導入により持ち込まれる水分量W1は原料燃料2a(図1参照)と燃焼燃料4a(図1参照)とにより生ずる水分量W2に比べて微小であるので、水分量W1の計算を省略してもよい。空気の導入により持ち込まれる水分量W1の計算を省略することにより、水自立するのに許容できる最大の排出ガスの水分率Pに相当する温度Taは安全側(低温側)となる。
燃料電池コジェネレーションシステム1が水自立するための、許容混合排ガス温度Taを算出するフロー(図3)でも分かるとおり、燃料電池コジェネレーションシステム1が水自立するか否かは、燃料電池コジェネレーションシステム1に導入される水分と、燃料電池コジェネレーションシステム1から排出される水分とにより定まり、燃料電池コジェネレーションシステム1内で、水分を改質反応に使うか、酸化剤ガス61aの加湿に使うか、などには無関係である。よって、系外から供給される供給物の流量(と性状)と系外へ排出されるガス(排出ガス64a)の温度により、水自立が確認され、排出ガス64aの温度だけを調整すれば水自立を達成することができる。
また、水自立上許容できる最大の排出ガスの水分率Pに相当する温度Taは、水自立をするための、排出ガス64aの最高温度である。すなわち、水自立をしている燃料電池コジェネレーションシステム1において、最も多くの熱を系外へ排出する温度である。そこで、排出ガス64aの温度を温度Taに維持すれば、回収熱量が最小となり、満蓄しにくくなる。よって、外部の熱需要が少ない場合でも、温度Taを目標にして排出ガス64aの温度を調整することで、水自立をすることと、稼働率を高く維持することとが両立する燃料電池コジェネレーションシステム1となる。
また、燃料電池コジェネレーションシステム1から、排熱温水系の貯湯タンク120
ポンプ125、冷却水熱交換器110などを取り除いた燃料電池システムにおいても、同様にして、水自立が確認される。
また、燃料電池コジェネレーションシステム1が改質装置7を備えずに、系外から水素に富む燃料ガス3aの供給を直接受ける場合であっても、燃料電池コジェネレーションシステム1が水自立するか否かは、同様に確認できる。すなわち、系内へ供給する原料燃料2aおよび燃焼燃料4aの代わりに、供給される燃料ガス3aを用いて、系内生成水分の流量W2を算定すればよい。
なお、燃料電池コジェネレーションシステム1においては、燃料ガス熱交換器114で冷却され改質ガス3a中に凝縮し気液分離器45によって分離された回収水42A、燃料ガス熱交換器114により冷却され酸化剤ガス61a中に凝縮し気液分離器55によって分離された回収水42B、および混合排ガス熱交換器83と第2混合排ガス熱交換器100で冷却され混合排ガス63a中に凝縮し気液分離器89によって分離された回収水42Cが、気液接触塔70に導入される。これらの導入された回収水42A〜Cは、一緒になって回収水42aとして気液接触塔70の貯液部71に貯留される。燃料電池コジェネレーションシステム1では回収水42aを利用することで、外部からの水の供給が不要となり、燃料電池コジェネレーションシステム1の水自立が達成されている。ここで、回収水42aは、シリカ等の蒸発残留物をほとんど含まないので、改質用水65aおよび酸化剤ガス61aを加湿する水(循環する回収水42a)として、極めて好適である。
燃料電池コジェネレーションシステム1においては、これまで説明したように、排熱を回収し、最終的には、排出ガス64aに伴って系外へ排出される熱以外の熱は、排熱温水43aにより貯湯タンク120において蓄熱する。貯湯タンク120では、排熱温水43aが成層をなしており、貯湯タンク120下部に貯留される温度の低い排熱温水43aがスタック冷却水24aを冷却する。しかし、燃料電池30における発電量に比べ、排熱温水43aの利用量が少ないときなどには、貯湯タンク120の蓄熱量が増え、貯湯タンク120下部の排熱温水43aの温度も高くなることがある。すると、スタック冷却水24aを冷却することが困難になり、よって、燃料電池30を冷却できなくなることがある。この燃料電池30を冷却できなくなった状態を満蓄という。
満蓄すると、燃料電池30での発電を停止せざるを得ず、燃料電池コジェネレーションシステム1の効率並びに稼働率を低下させることになる。そこで、満蓄しそうなときには、排熱の回収を抑制し、すなわち、系外へ熱を排出することが要求される。そのためには、排出ガス64aの温度をできるだけ上昇させる方法と、熱を回収した媒体を系外へ送出する方法とがある。
先ず、温度を上昇させる方法として、排出ガス64aを高温にして排出すると、気液分離器89で分離し回収される回収水42Cが減少し、水自立が成り立たなくなる。そこで、排出ガス64aの温度を、水自立する最高の温度である第1の所定温度Taに維持することが望ましい。そこで、温度変動等を考慮して、第1の所定温度Taより僅かに低い第2の所定温度に排出ガス64aを維持するように気水分離部(混合排ガス熱交換器83、第2混合排ガス熱交換器100)へ導入する冷却媒体42a、103aの流量を調整する。あるいは、冷却媒体42a、103aの温度を調整してもよい。冷却媒体42a、103aの流量あるいは温度が調整されることにより、混合排ガス63aと冷却媒体42a、103aとで交換される熱量が調整され、混合排ガス63aの冷却される温度が変化し、気液分離器89で回収される水分量が変化する。排出ガス64aの温度が、水自立する最高の温度である第1の所定温度Taより僅かに低い温度に維持されることにより、水自立を達成した上で、排熱の回収量を最少とすることができる。したがって、水自立を達成しつつ、満蓄に至りにくい運転を行うことができ、かくしてシステムの稼働率を高く維持することと、外部からの水の供給を受けずに水自立することが両立する燃料電池システムとなる。
なお、排熱温水43aの需要が多く、満蓄の心配がないときには、排出ガス64aの温度は第1の所定温度Taより低ければどんな温度でもよく、必ずしも第2の所定温度に維持しなくてもよい。このような場合には、第2の所定温度の値を低く設定し、排出ガス64aの温度が第2の所定温度となるように冷却媒体42aあるいは冷却媒体103aの流量または温度を調整してもよい。あるいは、冷却媒体42a、103aの流量は、図3のフローチャートで説明したように、増加させるステップだけを有する制御を行ってもよく、あるいは、冷却媒体42a、103aの過剰な流量は、冷却媒体42a、103aの搬送等で余分な動力を必要とするので、一定時間経過後に排出ガス64aの温度を確認しながら、流量を徐々に減少させる制御を行ってもよい。
次に、熱を回収した媒体を系外へ送出する方法としては、排熱を排熱温水43aで回収することを止め、外部冷却媒体103aで吸収する熱量を増加すればよい。しかし、燃料電池30で発電をするためには、燃料電池30を冷却する必要があるので、スタック冷却水24aを冷却しなければならない。
すなわち、図4に示すように燃料電池コジェネレーションシステム1を変形した燃料電池コジェネレーションシステム2が適している。図4は、燃料電池コジェネレーションシステム2の構成を説明するブロック図である。図4に示すように、スタック冷却水24aと回収水42aとの熱交換を行う第2冷却水熱交換器155を設置する。また、回収水42aの循環する流路に、分岐を設け、循環する回収水42aを混合ガス熱交換器83に導く流路と、第2冷却水熱交換器155に導く流路を設ける。また、回収水42aが混合ガス熱交換器83に流れる流路と第2冷却水熱交換器155に流れる流路とのそれぞれに仕切弁151、152を配設する。
配管128に流送される排熱温水43aの温度、すなわち貯湯タンク120下部の温度を温度検知器124により検知することにより、貯湯タンク120が満蓄していないことを確認する。満蓄しているとは、排熱回収が進み、もはやスタック冷却水24aを冷却できないほどに排熱温水43aの温度が上がっていることであり、貯湯タンク120に貯留される排熱温水43aの温度が、下層においても高くなっている状態である。
満蓄しそうなときには、貯湯タンク120下部の温度、すなわち冷却水熱交換器110に導入される排熱温水43aの温度が高いので、排熱温水43aが循環していても、冷却水熱交換器110でスタック冷却水24aと熱交換をしなくなる。
冷却水熱交換器110が作用しなくなるとスタック冷却水24aが冷却されなくなるので、仕切弁152を開とし、仕切弁151を閉として、回収水42aを第2冷却水熱交換器155に導く。すなわち、排熱温水43aの代わりに、循環する回収水42aでスタック冷却水24aを冷却する。この回収水42aの流路の切り替えは、制御装置130からの信号により行うことにより確実に行われる。
一方、スタック冷却水24aを冷却するためには、循環する回収水42aを低温としておくのがよい。このように構成すると、回収水42aが混合排ガス熱交換器83で混合排ガス63aから排熱を回収しないので好ましい。
混合排ガス63aが、混合排ガス熱交換器83において冷却されなくなるので、混合排ガス63aの第2混合排ガス熱交換器100に導かれる混合排ガス63aの温度は上昇する。しかし、これまで説明してきたように、燃料電池コジェネレーションシステム1の水自立を達成するためには、混合排ガス63aの温度を下げ、気液分離器89で充分な水を回収する必要がある。そのために、外部冷却媒体調整弁101を調節して外部冷却媒体103aの流量を増加し、あるいは、外部冷却媒体103aの温度を低下させる。このことにより、満蓄を回避しつつ、水自立を達成した運転が可能となる。したがって、システムの稼働率を高く維持することと、外部からの水の供給を受けずに水自立することが両立する燃料電池システムとなる。
なお、燃料電池コジェネレーションシステム2ではなく、燃料電池コジェネレーションシステム1において、スタック冷却水24aの流路に、冷却水熱交換器110とは別の熱交換器を設置し、スタック冷却水24aを系外から導入される冷却媒体と熱交換することにより冷却する構成としてもよい。系外から導入される冷却媒体は、冷却水であってもよいし、大気であってもよい。このように構成しても、システムの稼働率を高く維持することと、外部からの水の供給を受けずに水自立することが両立する燃料電池システムとなる。
本発明の実施の形態である燃料電池コジェネレーションシステムを説明するブロック図である。 ガス温度と飽和水分率との関係を示すグラフである。 第1の所定温度としての水自立できる最高の排出ガス温度を算定するフローを説明するフローチャートである。 満蓄を回避しつつ、水自立できる燃料電池コジェネレーションシステムを説明するブロック図である。
符号の説明
1 燃料電池コジェネレーションシステム
2a 原料燃料
3a 改質ガス(燃料ガス)
4a 空気(支燃剤ガスとしての酸素含有ガス)
5a 燃焼燃料
6a 燃焼排ガス
7 改質装置
21a アノードオフガス
22a カソードオフガス
24a スタック冷却水(冷却流体)
30 燃料電池
31 冷却水流路
32 燃料極
33 空気極
42a、42A、42B、42C 回収水
43a 排熱温水
45、55 気液分離器
61a 酸化剤ガス(酸素含有ガス)
63a 混合排ガス
64a 排出ガス
65a 改質用水
70 気液接触塔
71 貯液部
72 酸化剤ガス入口
73 回収水入口
74 回収水吸引口
77 酸化剤ガス出口
78 回収水注入口
79 水分散器
80 充填部
81 充填物支持板
82、85、108、125 ポンプ
83 混合排ガス熱交換器(気水分離部)
84 ブロワ
86 純水装置
87 イオン交換樹脂充填カラム
88、95 フィルタ
89 気液分離器(気水分離部)
90 温度検知器(排ガス温度検知手段)
93 水処理装置
94 イオン交換樹脂充填カラム
100 第2混合排ガス熱交換器(気水分離部)
101 外部冷却媒体流量調整弁
102 系外
103a 外部冷却媒体
104 配管
105 循環水流量調整弁
107 (改質装置の)燃焼部
110 冷却水熱交換器(冷却流体熱交換器)
114 燃料ガス熱交換器
120 貯湯タンク(貯湯装置)
124 温度検知器
128 (排熱温水)配管
130 制御装置(冷却調整手段)
131〜134 流量検知器
141 カソードオフガス配管
142 燃焼排ガス配管
143 混合排ガス配管
151、152 仕切弁
155 第2冷却水熱交換器
A 燃料電池コジェネレーションシステム1に導入される空気量
F 原料燃料と燃焼燃料の総和流量
G 乾ガスの総量
P 水自立するのに許容できる最大の排出ガスの水分率
R 炭素−水素比(C/H)
Ta 水自立するのに許容できる最大の排出ガスの水分率Pに相当する温度
T1 混合排ガスの温度
W1 空気の導入により持ち込まれる水分量
W2 原料燃料と燃焼燃料とにより生ずる水分量(系内生成水分の流量)
W3 系内持ち込み水量

Claims (7)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとしての酸素含有ガスとが供給され、電気化学的反応により発電し、水を発生する燃料電池と;
    前記燃料電池から排出される排ガスを冷却し、水分を分離する気水分離部と;
    前記水分を分離された排ガスの温度を検知する排ガス温度検知手段と;
    前記排ガス温度検知手段により検知される温度が第1の所定温度以下となるように、前記気水分離部で交換される熱量を調整する冷却調整手段とを備える;
    燃料電池システム。
  2. 前記冷却調整手段が、前記排ガス温度検知手段により検知される温度を前記第1の所定温度以下の第2の所定温度となるように、前記気水分離部での冷却を調整する;
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 燃焼用に供給される燃焼燃料若しくは前記燃料電池から排出されるアノードオフガスと支燃剤ガスとしての酸素含有ガスとの燃焼反応を行う燃焼部を有し、原料燃料と改質剤としての酸素含有ガスあるいは改質用水とが供給され、前記原料燃料を前記改質剤との改質反応により改質し前記燃料ガスを生成する燃料処理装置を備え;
    前記燃焼部の燃焼反応により生ずる燃焼ガスを、前記排ガスに含む;
    請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記第1の所定温度が、前記燃料ガスあるいは前記原料燃料および前記燃焼燃料の供給量と、前記燃料電池および前記燃料処理装置に供給される酸素含有ガスの供給量とに基づき算定される;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記気水分離部が、前記排ガスと冷却媒体との熱交換により排ガスを冷却する熱交換器と、前記熱交換器で冷却された排ガスから凝縮した水分を分離する気液分離装置を有し、前記冷却調整手段が、前記熱交換器に導入される前記冷却媒体の温度または流量を調整する;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記気水分離部が、異なる冷却媒体で冷却される2以上の熱交換器を有する;
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池システムと;
    前記燃料電池を冷却する冷却流体が循環する冷却流体流路と;
    熱を回収する排熱温水と前記冷却流体との熱交換を行う冷却流体熱交換器と;
    前記排熱温水を貯留する貯湯槽を備える;
    燃料電池コジェネレーションシステム。
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