JP2003163021A - 固体高分子型燃料電池システム - Google Patents

固体高分子型燃料電池システム

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JP2003163021A
JP2003163021A JP2001361445A JP2001361445A JP2003163021A JP 2003163021 A JP2003163021 A JP 2003163021A JP 2001361445 A JP2001361445 A JP 2001361445A JP 2001361445 A JP2001361445 A JP 2001361445A JP 2003163021 A JP2003163021 A JP 2003163021A
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gas
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polymer electrolyte
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JP2001361445A
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Nobuaki Yabunouchi
伸晃 薮ノ内
Mikio Sei
三喜男 清
Yuichiro Yasuda
雄一郎 安田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改質ガス中の過剰の水を分離回収する水分離
回収機構の簡素化をはかることが可能な固体高分子型燃
料電池システムを提供する。 【解決手段】 原料ガスを水蒸気改質して水素の富んだ
改質ガスを生成する改質装置5と、上記改質ガス及び空
気を導入して発電する固体高分子型燃料電池6と、上記
水蒸気改質用の水を貯えた水タンク4とを備える固体高
分子型燃料電池システムにおいて、上記改質ガス中から
過剰の水を分離凝縮させる第1の気液分離器1を備え、
この第1の気液分離器1の下部と上記水タンク4とを第
1の配管1bで連結するとともに、上記第1の気液分離
器1と上記第1の配管1bとの接続部に、分離された水
の量に応じて自己開閉する第1のフロート弁1aを設け
た固体高分子型燃料電池システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原料ガスを水蒸気
改質して水素に富んだ改質ガスを生成する改質装置と、
発生した改質ガスと空気を導入して発電する固体高分子
型燃料電池と、上記水蒸気改質用の水を貯えた水タンク
とを備える固体高分子型燃料電池発電システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の固体高分子型燃料電池システムの
一例を図2に示す。固体高分子型燃料電池6に供給する
水素に富んだ改質ガスは、改質装置5の改質部5aに原
料ガスと水を供給し、上記改質部5aを燃焼部5dの燃
焼熱で加熱することにより生成される。改質ガスは水蒸
気とともに改質ガス配管5eを通して固体高分子型燃料
電池6のアノード6aに導入される。
【0003】固体高分子型燃料電池6に供給する改質ガ
スは温度、湿度とも制御される必要があり、余分な水蒸
気は改質ガス温度調節器5fで温度調節した際に凝縮し
て、第1の気液分離器10で分離される。分離された水
は第1の気液分離器10から水タンク4へ第1の配管1
0bを通じて回収される。改質ガス用気液分離器10
は、分離した水の水位を管理する水位計10cおよび水
位計10cの信号により開閉する第1の配管10bに取
り付けられた電磁弁10aで構成されている。上限液面
を示す信号によって電磁弁10aが開となり、逆に水位
計の下限液面を示す信号で電磁弁10aは閉となる。電
磁弁10aが開の場合に第1の気液分離器10内の水は
水タンク4との圧力差によって水タンク4に向けて第1
の配管10bを通って排出されることで、水タンク4に
回収され蓄えられる。
【0004】固体高分子型燃料電池6で消費された改質
ガスは、過剰な水を含んだまま固体高分子型燃料電池の
アノード6aから排出される。上記改質ガスに含まれる
水は第2の気液分離器20で分離され、この水は、第1
の気液分離器10での水分離回収と同様の機構で水タン
ク4に回収され蓄えられる。
【0005】また、固体高分子型燃料電池6での発電に
は酸素が必要なため、固体高分子型燃料電池6のカソー
ド6bに酸素源として空気配管を通じて空気を供給す
る。固体高分子型燃料電池6の電極に負荷が接続される
ことにより、固体高分子型燃料電池6のアノード6aの
水素とカソード6bの酸素が消費され、カソード6bに
水が生成されると同時に発電が行われる。固体高分子型
燃料電池6で発生した水は発電で消費されなかった空気
により固体高分子型燃料電池外部に運ばれる。上記空気
に含まれる水は第3の気液分離器30で空気と分離され
る。この水は、第1の気液分離器10での水分離回収と
同様の機構で水タンク4に回収され蓄えられる。
【0006】上記した水分離回収機構を用いて、改質ガ
スに含まれる水、燃料電池のアノードから排出される改
質ガスに含まれる水及び燃料電池のカソードから排出さ
れる空気に含まれる水を回収することで、改質装置5に
供給する水の一部又はすべてをまかなうことができる。
【0007】しかし、上記した水分離回収機構において
は、改質ガスに含まれる水を分離回収する場合は、第1
の気液分離器10と水タンク4を連結する第1の配管1
0bに設けられた電磁弁10aの開閉を第1の気液分離
器10内に分離される水の水位を水位計10cで検知し
て制御するという煩雑な水分離回収機構が必要であっ
た。
【0008】また、燃料電池のアノード側から排出され
る改質ガスに含まれる水、及びカソード側から排出され
る空気に含まれる水を分離回収する場合も同様に煩雑な
水分離回収機構が必要であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、従来の固体高分子型燃料電
池システムの有する上記の問題点を解決し、改質ガス中
の過剰の水を分離回収する水分離回収機構の簡素化をは
かることが可能な固体高分子型燃料電池システムを提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
固体高分子型燃料電池システムは、原料ガスを水蒸気改
質して水素の富んだ改質ガスを生成する改質装置と、上
記改質ガス及び空気を導入して発電する固体高分子型燃
料電池と、上記水蒸気改質用の水を貯えた水タンクとを
備える固体高分子型燃料電池システムにおいて、上記改
質ガス中から過剰の水を分離させる第1の気液分離器を
備え、この第1の気液分離器の下部と上記水タンクとを
第1の配管で連結するとともに、上記第1の気液分離器
と上記第1の配管との接続部に、分離させた水の量に応
じて自己開閉する第1のフロート弁を設けたことを特徴
としている。
【0011】本発明の請求項2に係る固体高分子型燃料
電池システムは、請求項1記載の固体高分子型燃料電池
システムにおいて、上記固体高分子型燃料電池のアノー
ドを通過した改質ガスの過剰の水を分離させる第2の気
液分離器が設けられ、この第2の気液分離器の下部と上
記水タンクとを第2の配管で連結するとともに、上記第
2の気液分離器と上記第2の配管との接続部に、分離さ
れた水の量に応じて自己開閉する第2のフロート弁を設
けたことを特徴としている。
【0012】本発明の請求項3に係る固体高分子型燃料
電池システムは、請求項1又は請求項2記載の固体高分
子型燃料電池システムにおいて、上記固体高分子型燃料
電池のカソードを通過した空気の過剰の水を分離させる
第3の気液分離器が設けられ、この第3の気液分離器の
下部と上記水タンクとを第3の配管で連結するととも
に、上記第3の気液分離器と上記第3の配管との接続部
に、分離された水の量に応じて自己開閉する第3のフロ
ート弁を設けたことを特徴としている。
【0013】本発明の請求項4に係る固体高分子型燃料
電池システムは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載の固体高分子型燃料電池システムにおいて、上記水タ
ンク内に、水素を検知する水素検知手段を設けたことを
特徴としている。
【0014】本発明の請求項5に係る固体高分子型燃料
電池システムは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載の固体高分子型燃料電池システムにおいて、上記水タ
ンク内に、水タンク内の水位を検知する水位検知手段、
水タンク内の水を排出する排水出手段及び水タンク内に
水を供給する給水手段を設けたことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0016】図1は、本発明に係る固体高分子型燃料電
池システムの実施の形態の一例を示すブロック図であ
る。上記固体高分子型燃料電池システムは、原料ガスを
水蒸気改質して水素に富んだ改質ガスを生成する改質装
置5と、上記改質ガスと空気を導入して発電する固体高
分子型燃料電池6と、上記水蒸気改質用の水を蓄えた水
タンク4とを備える。また、上記固体高分子型燃料電池
システムは改質ガス中から過剰な水を分離する第1の気
液分離器1を備える。さらに、上記固体高分子型燃料電
池システムは、固体高分子型燃料電池6のアノード6a
から排出される上記改質ガスに含まれる水を分離する第
2の気液分離器2を備え、また、固体高分子型燃料電池
6のカソード6bから排出される空気中に含まれる水を
分離する第3の気液分離器3を備える。
【0017】上記改質装置5は改質触媒が納められた改
質部5a、改質部5aで生成された改質ガスのCO濃度
を低減させるシフト部5b、さらにCOを選択的に酸化
しCO濃度の低減を行う選択酸化部5c、および、各反
応行程に熱源を供給する燃焼部5dを備えている。上記
燃焼部5dには、燃料と空気が供給される。この燃料は
改質用の原料ガスと同じガスを用いてもよいし、他のガ
スを用いてもよい。
【0018】上記固体高分子型燃料電池システムは、水
タンク4の底部に、水タンク内の水を排出するための排
水管4cが接続され、排水管4cは排水弁4dを備え
る。水タンク4の底部と排水弁4dの間にある配管に
は、水蒸気改質用の水を供給するための改質水供給配管
7aの一端が接続され、改質水供給配管7aの他端は、
改質部5aの改質水導入部7cに接続されている。ま
た、改質水供給配管7aは、水ポンプ7bを備える。
【0019】上記固体高分子型燃料電池システムにあっ
て、改質用の原料ガスとして用いる炭化水素系の燃料と
してはメタンガス、プロパンガス、ブタンガス、液化石
油ガス等が挙げられ、炭化水素系の液体としては、灯
油、軽油、ガソリン等が挙げられ、アルコール燃料とし
てはメタノール、エタノール等が挙げられる。家庭用の
用途では、入手の容易さ及び取り扱い性からプロパンガ
ス、ブタンガス、メタンガスを主成分としたガスや灯油
が好ましい。上記原料ガスに硫黄成分が含まれる場合
は、脱硫器5gで硫黄成分を除去する。
【0020】原料ガスの一例として天然ガスを用い、改
質装置5の改質部5aにより水蒸気改質を行う場合の反
応を下記に示す。
【0021】CH4 + H2O → 3H2 + CO 副生成成分のCOは、さらにシフト部5bで蒸気となっ
た水と反応させ二酸化炭素とする。
【0022】CO + H2O → H2 + CO2 上記反応では、メタンガス1モルに対して水2モルが必
要である。
【0023】水蒸気改質に使用する水は水タンク4から
水ポンプ7bにより所定流量に制御され、改質水供給配
管7aを通り改質部5aに供給される。固体高分子型燃
料電池6を使用する場合は、固体高分子型燃料電池6へ
供給する改質ガスのCO濃度が数十ppm以下であるこ
とが望ましく、シフト部5bでの反応後の改質ガスはさ
らに選択酸化部5cに導入し、外部より供給される酸素
と反応してCO濃度を低減させる。
【0024】2CO + O2 → 2CO2 このようにして得られた水素に富んだ改質ガスを、第1
の気液分離器1を通じて固体高分子型燃料電池6のアノ
ード6aへ導入する。固体高分子型燃料電池6の性能を
発揮させるためにはプロトン伝導体である高分子膜を湿
潤状態に保つ必要がある。そのためには固体高分子型燃
料電池6に供給する燃料は固体高分子型燃料電池6の作
動温度レベルで水蒸気飽和の状態にしておく必要があ
る。
【0025】上記固体高分子型燃料電池システムにあっ
ては、上記固体高分子型燃料電池6は複数のセルで構成
され、上記一組のセルは固体高分子膜を有し固体高分子
膜の片側にアノード6aを、もう片方にカソード6bを
備える。上記固体高分子型燃料電池6のアノード6aに
は湿度調整された改質ガスが供給され、カソード6bに
は空気が供給される。
【0026】上記固体高分子型燃料電池6で発電した電
力は、直流電力が必要な場合は直接出力され、交流電力
が必要な場合はインバーター回路を通して直流から交流
に変換され外部に出力される。
【0027】上記固体高分子型燃料電池システムは、上
記改質ガスを固体高分子型燃料電池6が作動する温度程
度の飽和水蒸気を含むように予め改質に必要な水量より
も過剰に水を改質部5aに供給する。改質ガス温調器5
fにて冷却して調節された温度条件下で、改質ガスに含
まれる飽和水蒸気量を超える水蒸気は凝縮して液体の水
となる。凝縮した水は、改質ガス温調器5fの下流側に
設置されている第1の気液分離器1にて改質ガスから分
離され第1の気液分離器1の内部に蓄積される。
【0028】上記第1の気液分離器1の下部と水タンク
4とは、第1の配管1bで連結されており、また、第1
の気液分離器1と第1の配管1bの接続部には、第1の
フロート弁1aが設けられている。上記第1のフロート
弁1aは、第1の気液分離器1に分離された水の量が所
定の水位に達すると自動的に弁が開閉する機構を有する
弁であり、例えば、水の比較して比重の小さい遮蔽物が
水に浮くことで弁を開閉させる機構を有するもの等が利
用できるが、これに限られない。第1のフロート弁1a
が開くと、第1の気液分離器1に蓄積された水は、第1
の配管1bを通って水タンク4に回収される。水タンク
4に回収された水は、再度、改質装置5の改質部5aに
供給され、水蒸気改質反応のための水として再利用され
る。
【0029】上記第1のフロート弁1aは、改質ガス気
液分離器1に蓄積された水の力で、且つ、自動的に開閉
する弁であるので、従来の電磁弁を用いる水回収機構に
比べ、特別な動力源も必要とせず、制御装置も必要でな
いので、固体高分子型燃料電池システムの水回収機構
が、より簡素化できる。
【0030】上記水タンク4には、水素を検知する水素
検知手段として、例えば、ガスセンサ4aを備えること
ができる。上記ガスセンサ4aは、第1の気液分離器1
内にある第1のフロート弁1aの不具合等により、第1
の配管1bを通して水タンク4に改質ガスに含まれる水
素が侵入したことを検知し、警報等を発することができ
るので、固体高分子型燃料電池システムの運転が、より
安全になる。
【0031】第1の気液分離器1から出た改質ガスは固
体高分子型燃料電池6のアノード6aに導入されるが、
アノード6aを改質ガスが通過する際に生じる流動抵抗
で、第1の気液分離器1の内部の圧力は、大気圧よりも
若干高くなっている。水タンク4は、略大気圧であるの
で、凝縮した水は、第1のフロート弁1aが開くと自動
的に水タンク4へと排出される。また、水の移動を円滑
に行うため、水タンク4は上記固体高分子型燃料電池シ
ステムの最下部に配置されることが好ましい。
【0032】固体高分子型燃料電池6のアノード6aに
導入された改質ガスは、発電によって水素を消費されて
固体高分子型燃料電池6から排出される。この固体高分
子型燃料電池6から排出される改質ガスは多量の水蒸気
が残留しており、その水蒸気は第2の気液分離器2を通
過させ周囲温度レベルまで冷却することで凝縮させる。
凝縮した水は第2の気液分離器2にて改質ガスから分離
され第2の気液分離器2の内部に蓄積される。第2の気
液分離器2から出た改質ガスは改質装置5の燃焼部5d
に導入され加熱のエネルギー源となる。
【0033】第2の気液分離器2は、第1の気液分離器
1と同様に、その下部と水タンク4と連結する第2の配
管2bが設けられ、さらに、第2の気液分離器2と第2
の配管2bの接続部には、第2のフロート弁2aが設け
られている。そして、第1の気液分離器1の水分離回収
と同様の機構で、凝縮した水が所定の水位に達すると自
動的に第2のフロート弁2aが開き、凝縮した水は水タ
ンク4へ回収されるので、従来の電磁弁を用いる水回収
機構に比べ、特別な動力源も必要とせず、制御装置も必
要でないので、固体高分子型燃料電池システムの水回収
機構をより簡素化できる。
【0034】一方、アノード6aに改質ガスを供給した
固体高分子型燃料電池6のカソード6bに空気を供給さ
せ発電を行うと、カソード6bに水が生成する。生成し
た水はカソード6bに供給され酸素の一部を消費された
空気により固体高分子型燃料電池外部に排出される。上
記空気により排出された水は固体高分子型燃料電池6の
カソード6bの下流側に設置されている第3の気液分離
器3を通過させ周囲温度レベルまで冷却することで凝縮
させる。凝縮した水は第3の気液分離器3にて空気から
分離され第3の気液分離器3の内部に蓄積される。水を
分離された空気は上記第3の気液分離器3から排気経路
を通って外部に排出される。
【0035】第3の気液分離器3には、第1の気液分離
器1と同様に、その下部と水タンク4とを連結する第3
の配管3bが設けられ、さらに、第3の気液分離器3と
第3の配管3bの接続部には、第3のフロート弁3aが
設けられている。そして、第1の気液分離器1の水分離
回収機構と同様の機構で、凝縮した水が所定の水位に達
すると自動的に第3のフロート弁3aが開き、凝縮した
水は水タンク4へ回収されるので、従来の電磁弁を用い
る水の回収機構に比べ、特別な動力源も必要とせず、制
御装置も必要でないので、固体高分子型燃料電池システ
ムの水の回収機構をさらに簡素化できる。
【0036】また、上記の固体高分子型燃料電池から排
出された水を含んだ空気は、第3の気液分離器3を備え
ずに直接水タンク4に導入して、水回収してもよいが、
空気流によって水タンク内の水面が波立つことで、後で
述べる水位計4bの誤動作を招く恐れがあるため、上記
第3の気液分離器3を用いることが好ましい。
【0037】上記固体高分子型燃料電池システムは、上
記水タンク4内に、水タンク4内の水位を検知する水位
検知手段として、例えば、上限および下限が検出できる
水位計4bを備えることができる。水タンク4内の水を
排出する排水手段としては、例えば、水タンク4内の水
位上限を超える水を水タンク底部に設けられた排水管4
cの排水弁4dを開けることにより所定の水位まで排水
する排水手段を備えることができる。また、水タンク4
内に水を供給する給水手段としては、例えば、水位下限
に達した場合に、市水に接続された市水配管4eの電磁
弁4fを開くことにより、市水を水タンク4の所定の水
位まで注水する給水手段を備えることもできる。供給さ
れる市水は、イオン交換樹脂等を含む水浄化ユニットで
浄化されても良い。
【0038】上記固体高分子型燃料電池システムは、発
電および改質を停止した後に排水弁4dを開くことで、
水タンク4内の水を排水管4cより排水することができ
る。また、改質水供給配管7a内に残留する水は、改質
部5aの改質水導入部7cに大気開放弁7dを設け、こ
の大気開放弁7dと上記排水弁4dを同時に開くこと
で、排水管4cを通って排水することもできる。
【0039】
【発明の効果】請求項1〜5に係る固体高分子型燃料電
池システムは、原料ガスを水蒸気改質して水素の富んだ
改質ガスを生成する改質装置と、上記改質ガス及び空気
を導入して発電する固体高分子型燃料電池と、上記水蒸
気改質用の水を貯えた水タンクとを備える固体高分子型
燃料電池システムにおいて、上記改質ガス中から過剰の
水を分離凝縮させる第1の気液分離器を備え、この第1
の気液分離器の下部と上記水タンクとを第1の配管で連
結するとともに、上記第1の気液分離器と上記第1の配
管との接続部に、分離凝縮させた水の量に応じて自己開
閉する第1のフロート弁を設けることとしているので、
改質ガス中の過剰の水を分離回収する、水分離回収機構
を簡素化した固体高分子型燃料電池システムとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体高分子型燃料電池システムの
実施の形態の一例を説明したブロック図である。
【図2】従来の固体高分子型燃料電池システムを説明し
たブロック図である。
【符号の説明】
1 第1の気液分離器 1a 第1のフロート弁 1b 第1の配管 2 第2の気液分離器 2a 第2のフロート弁 2b 第2の配管 3 第3の気液分離器 3a 第3のフロート弁 3b 第3の配管 4 水タンク 5 改質装置 6 燃料電池 6a アノード 6b カソード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 雄一郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 5H027 AA06 BA01 BA16 KK00 KK31 MM01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ガスを水蒸気改質して水素の富んだ
    改質ガスを生成する改質装置と、上記改質ガス及び空気
    を導入して発電する固体高分子型燃料電池と、上記水蒸
    気改質用の水を貯えた水タンクとを備える固体高分子型
    燃料電池システムにおいて、上記改質ガス中から過剰の
    水を分離させる第1の気液分離器を備え、この第1の気
    液分離器の下部と上記水タンクとを第1の配管で連結す
    るとともに、上記第1の気液分離器と上記第1の配管と
    の接続部に、分離された水の量に応じて自己開閉する第
    1のフロート弁を設けたことを特徴とする固体高分子型
    燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 上記固体高分子型燃料電池のアノードを
    通過した改質ガスの過剰の水を分離させる第2の気液分
    離器が設けられ、この第2の気液分離器の下部と上記水
    タンクとを第2の配管で連結するとともに、上記第2の
    気液分離器と上記第2の配管との接続部に、分離された
    水の量に応じて自己開閉する第2のフロート弁を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の固体高分子型燃料電池
    システム。
  3. 【請求項3】 上記固体高分子型燃料電池のカソードを
    通過した空気の過剰の水を分離させる第3の気液分離器
    が設けられ、この第3の気液分離器の下部と上記水タン
    クとを第3の配管で連結するとともに、上記第3の気液
    分離器と上記第3の配管との接続部に、分離された水の
    量に応じて自己開閉する第3のフロート弁を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の固体高分子型
    燃料電池システム。
  4. 【請求項4】 上記水タンク内に、水素を検知する水素
    検知手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の固体高分子型燃料電池システム。
  5. 【請求項5】 上記水タンク内に、水タンク内の水位を
    検知する水位検知手段、水タンク内の水を排出する排水
    手段及び水タンク内に水を供給する給水手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の固体高分子型燃料電池システム。
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