JP2017161200A - 冷水製造システム - Google Patents

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和之 大谷
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Abstract

【課題】吸着式冷凍機を備え、吸着式冷凍機の吸脱着器における脱着プロセスを確実に実行し、連続的な冷水製造を実現する冷水製造システムを提供する。
【解決手段】吸着プロセスと脱着プロセスとを切替可能な吸脱着器、蒸発器52及び冷媒凝縮器53を備える吸着式冷凍機5と、廃熱流体G1が流通する廃熱流体ラインL1と、加熱流体W2と廃熱流体G1との間で熱交換を行う第1熱交換器3と、冷却流体W3を冷却する冷却ユニット6と、脱着プロセスにおける加熱流体ラインL6を循環流通する加熱流体W2の加熱量を調節する加熱量調節手段と、吸脱着器に供給される加熱流体W2の温度を測定する第1温度測定手段と、加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように加熱量調節手段を制御する制御部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、供給水から冷水を製造する吸着式冷凍機を備える冷水製造システムに関する。
従来、燃料電池ユニットと、吸脱着器、蒸発器及び冷媒凝縮器を有する吸着式冷凍機と、を備える複合型燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の複合型燃料電池システムにおいては、吸脱着器は、冷熱により吸着材に冷媒蒸気を吸着させる吸着プロセスと、温熱により吸着材から冷媒蒸気を脱着させる脱着プロセスと、を切替可能である。また、吸着式冷凍機は、蒸発器に流通させる冷却対象流体として、例えば常温の水を使用すれば、10℃以下の冷水を製造することが可能である。
特許文献1に記載の複合型燃料電池システムにおいては、吸着式冷凍機の吸脱着器は、例えば、燃料電池ユニットから排出されるオフガス(廃熱流体)との熱交換により得られた温水(加熱流体)の温熱を脱着プロセスで利用する。また、吸着式冷凍機の吸脱着器は、例えば、冷却水(冷却流体)の冷熱を吸着プロセスで利用する。
近年、60〜75℃程度の低い温熱で脱着プロセスを実行できる吸着材を採用した吸着式冷凍機が市場に登場し、この吸着式冷凍機を燃料電池ユニットと組み合わせて使用することも検討されている。詳細には、吸着式冷凍機の吸脱着器の脱着プロセス時の温熱源として、燃料電池ユニットから排出されるオフガスとの熱交換により得られた温水を利用することがある。発電中のオフガスの温度は、約300℃程度にまで達するため、熱交換により容易に75℃以下の温水を得ることができる。
特許第5625368号公報
吸着式冷凍機の吸脱着器においては、脱着プロセスにおいて、温熱により吸着材から冷媒蒸気が脱着される。吸着式冷凍機の吸脱着器において脱着プロセスを確実に実行するためには、吸着材(水蒸気吸着材)に与える温熱を吸着材に特有の再生温度帯に調節する必要がある。つまり、吸脱着器における脱着プロセスが適切に行われていないと、吸着剤の再生不良により連続的な冷水製造を実現できない。
本発明は、吸着式冷凍機を備える冷水製造システムにおいて、吸着式冷凍機の吸脱着器における脱着プロセスを確実に実行し、連続的な冷水製造を実現することを目的とする。
本発明は、冷熱により吸着材に冷媒蒸気を吸着させる吸着プロセスと温熱により吸着材から冷媒蒸気を脱着させる脱着プロセスとを切替可能な吸脱着器、吸着材への冷媒蒸気の吸着に伴って冷媒液を蒸気化させる蒸発器、及び吸着材からの冷媒蒸気の脱着に伴って冷媒蒸気を凝縮させる冷媒凝縮器を備え、前記吸脱着器には、前記吸着プロセスにおいて吸着材に冷熱を与えるための冷却流体が循環流通する冷却流体ライン、及び前記脱着プロセスにおいて吸着材に温熱を与えるための加熱流体が循環流通する加熱流体ラインが接続され、前記蒸発器には、供給水が流通する供給水ラインが接続され、前記蒸発器内で冷媒液が蒸気化する際の気化熱で供給水から冷水を製造する吸着式冷凍機と、廃熱流体が流通する廃熱流体ラインと、前記加熱流体ラインを流通する加熱流体と前記廃熱流体ラインを流通する廃熱流体との間で熱交換を行う第1熱交換器と、前記冷却流体ラインを循環流通する冷却流体を冷却する冷却ユニットと、前記脱着プロセスにおける前記加熱流体ラインを循環流通する加熱流体の加熱量を調節する加熱量調節手段と、前記吸脱着器に供給される加熱流体の温度を測定する第1温度測定手段と、前記第1温度測定手段により測定された加熱流体の温度を第1設定温度範囲に維持するように前記加熱量調節手段を制御する制御部と、を備える、冷水製造システムに関する。
また、前記加熱量調節手段は、前記第1熱交換器の上流側の前記加熱流体ラインから分岐し、前記第1熱交換器をバイパスして、前記第1熱交換器の下流側の前記加熱流体ラインに再度合流する加熱流体バイパスラインと、前記加熱流体バイパスラインを流通する加熱流体の流量を調節する第1流量調節手段と、を備え、前記制御部は、前記第1温度測定手段により測定された加熱流体の温度を第1設定温度範囲に維持するように前記第1流量調節手段を制御することが好ましい。
また、前記加熱量調節手段は、前記加熱流体ラインに設けられ、インバータにより回転速度を調節可能な循環ポンプを備え、前記制御部は、前記第1温度測定手段により測定された加熱流体の温度を第1設定温度範囲に維持するように前記インバータを介して前記循環ポンプの回転速度を制御することが好ましい。
また、前記加熱量調節手段は、前記冷却流体ラインから分岐し、前記冷却流体ラインに再度合流する第1分岐冷却流体ラインと、前記吸脱着器の上流側の前記加熱流体ラインを流通する加熱流体と、前記第1分岐冷却流体ラインを流通する冷却流体との間で熱交換を行う第2熱交換器と、前記第1分岐冷却流体ラインを流通する冷却流体の流量を調節する第2流量調節手段と、を備え、前記制御部は、前記第1温度測定手段により測定された加熱流体の温度を第1設定温度範囲に維持するように前記第2流量調節手段を制御することが好ましい。
また、前記加熱量調節手段は、前記第1熱交換器の上流側の前記廃熱流体ラインから分岐し、前記第1熱交換器をバイパスして、前記第1熱交換器の下流側の前記廃熱流体ラインに再度合流する廃熱流体バイパスラインと、前記廃熱流体バイパスラインを流通する廃熱流体の流量を調節する第3流量調節手段と、を備え、前記制御部は、前記第1温度測定手段により測定された加熱流体の温度を第1設定温度範囲に維持するように前記第3流量調節手段を制御することが好ましい。
また、電池スタック内に燃料ガス及び酸化剤ガスを導入し、電気化学反応により発電する燃料電池ユニットを更に備え、廃熱流体は、前記燃料電池ユニットから排出されるオフガスであることが好ましい。
また、前記廃熱流体ラインを流通し且つ前記第1熱交換器で熱交換された後のオフガスを冷却して凝縮水を生成するオフガス凝縮器と、前記冷却流体ラインから分岐し、前記オフガス凝縮器を経由して、前記冷却流体ラインに再度合流する第2分岐冷却流体ラインと、前記第2分岐冷却流体ラインを流通する冷却流体の流量を調節する第4流量調節手段と、前記オフガス凝縮器よりも下流側の前記廃熱流体ラインを流通するオフガスの温度を測定する第2温度測定手段と、を更に備え、前記制御部は、前記第2温度測定手段により測定されたオフガスの温度が第2設定温度を下回るように前記第4流量調節手段を制御することが好ましい。
また、前記廃熱流体ラインを流通し且つ前記第1熱交換器で熱交換された後のオフガスを冷却して凝縮水を生成するオフガス凝縮器と、前記供給水ラインから分岐し、前記オフガス凝縮器を経由して、前記供給水ラインに再度合流する分岐供給水ラインと、前記分岐供給水ラインを流通する供給水の流量を調節する第5流量調節手段と、前記オフガス凝縮器よりも下流側の前記廃熱流体ラインを流通するオフガスの温度を測定する第2温度測定手段と、を更に備え、前記制御部は、前記第2温度測定手段により測定されたオフガスの温度が第2設定温度を下回るように前記第5流量調節手段を制御することが好ましい。
また、油潤滑式圧縮機と、前記圧縮機から吐出された圧縮空気から潤滑油を分離するセパレータと、を有する圧縮機ユニットを更に備え、廃熱流体は、前記セパレータで分離された圧縮空気及び/又は潤滑油であることが好ましい。
また、水潤滑式圧縮機と、前記圧縮機から吐出された圧縮空気から潤滑水を分離するセパレータと、を有する圧縮機ユニットを更に備え、廃熱流体は、前記セパレータで分離された圧縮空気及び/又は潤滑水であることが好ましい。
また、ドライ式圧縮機を有する圧縮機ユニットを更に備え、廃熱流体は、前記圧縮機から吐出された圧縮空気であることが好ましい。
また、廃熱流体は、産業用生産設備からの温排水であることが好ましい。
本発明によれば、吸着式冷凍機を備える冷水製造システムにおいて、吸着式冷凍機の吸脱着器における脱着プロセスを確実に実行し、連続的な冷水製造を実現することができる。
本発明の第1実施形態の冷水製造システム1を示す全体のフロー図である。 本発明の第1実施形態の冷水製造システム1を示すフロー図であって、燃料電池ユニット2の周辺の主な構成を示す図である。 第1実施形態の冷水製造システム1において、吸着式冷凍機5の周辺の主な構成を示す図であって、第1吸脱着器51aにおいて吸着プロセスが実行され、第2吸脱着器51bにおいて脱着プロセスが実行される場合を示す図である。 第1実施形態の冷水製造システム1において、吸着式冷凍機5の周辺の主な構成を示す図であって、第1吸脱着器51aにおいて脱着プロセスが実行され、第2吸脱着器51bにおいて吸着プロセスが実行される場合を示す図である。 図2に示す構成から変更した第1構成例を説明するフロー図である。 図2に示す構成から変更した第2構成例を説明するフロー図である。 図2に示す構成から変更した第3構成例を説明するフロー図である。 図2に示す構成から変更した第4構成例を説明するフロー図である。 本発明の第2実施形態の冷水製造システム1Aを示すフロー図であって、燃料電池ユニット2の周辺の主な構成を示す図である。 第2実施形態の冷水製造システム1Aにおいて、吸着式冷凍機5の周辺の主な構成を示す図であって、第1吸脱着器51aにおいて吸着プロセスが実行され、第2吸脱着器51bにおいて脱着プロセスが実行される場合を示す図である。 本発明の第3実施形態の冷水製造システム1Bを示すフロー図であって、廃熱流体源200の周辺の主な構成を示す図である。
(第1実施形態)
本発明の冷水製造システムの第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態の冷水製造システム1を示す全体のフロー図である。図2は、本発明の第1実施形態の冷水製造システム1を示すフロー図であって、燃料電池ユニット2の周辺の主な構成を示す図である。図3は、第1実施形態の冷水製造システム1において、吸着式冷凍機5の周辺の主な構成を示す図であって、第1吸脱着器51aにおいて吸着プロセスが実行され、第2吸脱着器51bにおいて脱着プロセスが実行される場合を示す図である。図4は、第1実施形態の冷水製造システム1において、吸着式冷凍機5の周辺の主な構成を示す図であって、第1吸脱着器51aにおいて脱着プロセスが実行され、第2吸脱着器51bにおいて吸着プロセスが実行される場合を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の冷水製造システム1は、燃料電池ユニットのオフガスから凝縮水を回収して燃料電池ユニットの水自立運転を行うと共に、燃料電池ユニットのオフガスから廃熱を回収して吸着式冷凍機の駆動熱源として利用するものである。冷水製造システム1は、燃料電池ユニット2と、第1熱交換器3と、オフガス凝縮器4と、吸着式冷凍機5と、改質水タンク41と、冷却ユニットとしての冷却塔6と、吸着式冷凍機5が接続される流路を切替可能な流路切替制御弁7と、冷水使用設備11と、第4流量調節手段としての第4比例制御三方弁V14と、第1温度測定手段としての第1温度センサS1a,S1bと、第2温度測定手段としての第2温度センサS2と、を備える。
また、図1に示すように、冷水製造システム1は、ラインとして、廃熱流体ラインとしてのオフガスラインL1と、凝縮水送出ラインL21と、改質水供給ラインL22と、加熱流体ラインL6(L61、L51、L62)と、冷却流体ラインL7(L71、L51、L72)と、第2分岐冷却流体ラインL91と、冷水製造ラインL100(L101、L102、L103)と、を備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
また、冷水製造システム1は、図2〜図4に示すように、図1に示す構成に加えて、循環ポンプ31と、インバータ32と、第2熱交換器8と、冷媒液ポンプ56と、第1流量調節手段としての第1比例制御三方弁V11と、第2流量調節手段としての第2比例制御三方弁V12と、第3流量調節手段としての第3比例制御三方弁V13と、制御部10と、を備える。制御部10は、制御対象の各機器を制御可能に、各機器に信号線(不図示)により接続されている。
また、冷水製造システム1は、図2〜図4に示すように、図1に示す構成に加えて、ラインとして、燃料供給ラインL31と、空気供給ラインL32と、改質ガス供給ラインL33と、廃熱流体バイパスラインとしてのオフガスバイパスラインL4と、加熱流体バイパスラインL8と、第1分岐冷却流体ラインL92と、を備える。
また、冷水製造システム1は、加熱量調節手段を備える。加熱量調節手段は、吸着式冷凍機5の脱着プロセスにおける加熱流体ラインL6を循環流通する加熱流体W2の加熱量を調節する。
本実施形態における加熱量調節手段は、次に述べる第1加熱量調節手段101、第2加熱量調節手段102、第3加熱量調節手段103、及び第4加熱量調節手段104のうちのいずれかにより構成されていればよい。具体的には、第1加熱量調節手段101は、加熱流体バイパスラインL8と、第1比例制御三方弁V11と、を備える。第2加熱量調節手段102は、循環ポンプ31を備える。第3加熱量調節手段103は、第1分岐冷却流体ラインL92と、第2比例制御三方弁V12と、を備える。第4加熱量調節手段104は、オフガスバイパスラインL4と、第3比例制御三方弁V13と、を備える。
図2に示すように、燃料電池ユニット2は、電池スタック20と、改質器21と、を有する。燃料電池ユニット2は、電池スタック20内に、水素を含む改質ガスG4(改質後の燃料ガス)、及び空気A1(酸化剤ガス)を導入する。改質ガスG4は、改質器21において、原燃料ガスG3と改質水W1の水蒸気とを反応させて生成される。燃料電池ユニット2は、水素を含む改質ガスG4と空気A1中の酸素(酸化剤ガス)との電気化学反応により発電する。電池スタック20は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)セルを積層することにより構成されている。電池スタック20において発電を行うときの温度である運転温度は、700℃〜1000℃と高温である。電池スタック20によって発電された電気は、パワーコンディショナ(図示せず)に送られ、AC電圧に変換される。
また、燃料電池ユニット2は、オフガスG1(廃熱流体)を排出する。燃料電池ユニット2から排出されるオフガスG1の温度は、約300℃程度である。燃料電池ユニット2から排出されるオフガスG1は、比較的少量である。
改質ガス供給ラインL33は、改質器21において生成された水素を含む改質ガスG4を、電池スタック20に向けて流通させる。改質ガス供給ラインL33の上流側の端部は、改質器21に接続されており、改質ガス供給ラインL33の下流側の端部は、電池スタック20に接続されている。
改質器21の内部には、触媒が収容されている。改質器21は、触媒上において、改質水供給ラインL22(後述)を通して供給される改質水W1と、燃料供給ラインL31を通して供給される原燃料ガスG3とを反応させる(水蒸気改質法)。この反応により、改質器21において、改質ガスG4が生成される。生成された改質ガスG4は、改質ガス供給ラインL33を通して電池スタック20に供給される。
燃料供給ラインL31は、燃料供給部(図示せず)からの原燃料ガスG3を改質器21へ流通させる。燃料供給ラインL31の上流側の端部は、都市ガス等の原燃料ガスG3を供給可能な燃料供給部(図示せず)に接続されており、燃料供給ラインL31の下流側の端部は、改質器21に接続されている。
空気供給ラインL32は、ブロワ(図示せず)及びフィルタ(図示せず)を通過した空気A1を、電池スタック20に流通させる。空気供給ラインL32の上流側の端部は、空気A1を燃料電池ユニット2に供給するためのブロワ(図示せず)及びフィルタ(図示せず)に接続されている。空気供給ラインL32の下流側の端部は、電池スタック20に接続されている。
オフガスラインL1は、燃料電池ユニット2から排出されるオフガスG1(廃熱流体)が流通するラインである。オフガスラインL1は、第1オフガスラインL11と、第2オフガスラインL12と、第3オフガスラインL13と、を有する。
第1オフガスラインL11の上流側の端部は、電池スタック20に接続されている。第1オフガスラインL11の下流側の端部は、第1熱交換器3に接続されている。第1オフガスラインL11には、第3比例制御三方弁V13が配置されている。
第1オフガスラインL11の途中からは、第3比例制御三方弁V13においてオフガスバイパスラインL4が分岐している。オフガスバイパスラインL4の下流側の端部は、第2オフガスラインL12の接続部J11に接続されている。オフガスバイパスラインL4は、第1熱交換器3の上流側の第1オフガスラインL11から第3比例制御三方弁V13において分岐し、第1熱交換器3をバイパスして、第2オフガスラインL12の接続部J11において、第1熱交換器3の下流側であってオフガス凝縮器4の上流側の第2オフガスラインL12に再度合流する。
第3比例制御三方弁V13は、第1オフガスラインL11におけるオフガスバイパスラインL4に分岐する部分に設けられる。第3比例制御三方弁V13は、モータバルブにより構成され、弁開度が調節されることで、オフガスバイパスラインL4を流通するオフガスG12の流量を調節可能な弁である。つまり、第3比例制御三方弁V13は、第1オフガスラインL11からオフガスバイパスラインL4に分流するオフガスG12の流量の割合を変更可能な弁である。なお、第3比例制御三方弁V13が振り分けるオフガスG12の流量の割合は、第1オフガスラインL11及びオフガスバイパスラインL4のいずれか一方に分流するオフガスG12の流量の割合が、0(ゼロ)であってもよい。第3比例制御三方弁V13により調節されるオフガスG12の流量は、制御部10からの流量調節信号により制御される。
このようなオフガスバイパスラインL4及び第3比例制御三方弁V13は、第4加熱量調節手段104を構成する。第4加熱量調節手段104においては、第3比例制御三方弁V13が制御部10に制御されることで、吸着式冷凍機5(後述)の吸脱着器51a,51b(後述)の脱着プロセスにおいて使用される加熱流体ラインL6を循環流通する加熱流体W2の加熱量(温度)を調節することができる。
第1熱交換器3は、後述する加熱流体ラインL6を流通する加熱流体W2と、燃料電池ユニット2から排出され且つオフガスラインL1を流通するオフガスG1との間で熱交換する。即ち、第1熱交換器3は、燃料電池ユニット2から排出されるオフガスG1の廃熱を、加熱流体ラインL6を流通する加熱流体W2に伝達させる。燃料電池ユニットから排出されるオフガスG1の温度は、約300℃程度であり、第1熱交換器3の熱交換により生成される加熱流体W2の温度は、後述する吸着材Kの再生温度帯にもよるが、50〜100℃程度である。
第2オフガスラインL12は、第1熱交換器3からオフガス凝縮器4までのラインである。第2オフガスラインL12の上流側の端部は、第1熱交換器3に接続されている。第2オフガスラインL12の下流側の端部は、オフガス凝縮器4に接続されている。第2オフガスラインL12には、接続部J11が設けられている。接続部J11には、前述のオフガスバイパスラインL4の下流側の端部が接続されている。
オフガス凝縮器4は、オフガスラインL1を流通し且つ第1熱交換器3で熱交換された後のオフガスG1を冷却して凝縮水W1を生成すると共に、水自立(即ち、凝縮水W1の改質水W1としての再利用)が達成可能な温度まで冷却されたオフガスG2を生成する。オフガス凝縮器4の内部には、冷却流体W31が通水する第2分岐冷却流体ラインL91(後述)が通されている。オフガス凝縮器4は、第2分岐冷却流体ラインL91を流通する冷却流体W31により、オフガスラインL1を流通し且つ第1熱交換器3で熱交換された後のオフガスG1を冷却して凝縮水W1を生成する。
第3オフガスラインL13には、オフガス凝縮器4により生成されたオフガスG2及び凝縮水W1が流通する。第3オフガスラインL13の上流側の端部は、オフガス凝縮器4に接続されている。第3オフガスラインL13の下流側の端部は、大気開放されている。第3オフガスラインL13には、接続部J12が設けられている。接続部J12には、後述する凝縮水送出ラインL21の上流側の端部が接続されている。オフガス凝縮器4より排出されたオフガスG2及び凝縮水W1は、接続部J12で分離され、第3オフガスラインL13には、オフガスG2が流通する一方で、凝縮水送出ラインL21には、凝縮水W1が流通する。接続部J12よりも下流側に位置する第3オフガスラインL13は、本システムの系外にオフガスG2を排出する。
接続部J12よりも下流側に位置する第3オフガスラインL13には、第2温度センサS2が設けられている。第2温度センサS2は、オフガス凝縮器4よりも下流側の第3オフガスラインL13を流通するオフガスG2の温度を測定する。第2温度センサS2で測定されたオフガスG2の温度は、制御部10へ検出信号として送信される。
凝縮水送出ラインL21は、オフガス凝縮器4により生成され、接続部J12で分離された凝縮水W1を改質水タンク41へ向けて流通させる。改質水タンク41は、オフガス凝縮器4により生成された凝縮水W1を改質水として貯留する。
改質水供給ラインL22は、改質水タンク41に貯留された改質水W1(凝縮水)を改質器21に向けて流通させる。改質水供給ラインL22の上流側の端部は、改質水タンク41に接続されている。改質水供給ラインL22の下流側の端部は、改質器21に接続されている。
吸着式冷凍機5は、供給水W10から冷水W11を製造する。
吸着式冷凍機5は、図3及び図4に示すように、冷凍機本体50と、第1吸脱着器51aと、第2吸脱着器51bと、蒸発器52と、冷媒凝縮器53と、を備える。第1吸脱着器51a、第2吸脱着器51b、蒸発器52及び冷媒凝縮器53は、冷凍機本体50の内部で区画されている。冷凍機本体50の内部は、真空状態に減圧されている。
第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bは、略水平方向に並んで配置されている。蒸発器52は、第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bの下方に配置される。冷媒凝縮器53は、第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bの上方に配置される。なお、第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bは、後述する吸着プロセス又は脱着プロセスを実行するタイミングが異なっている。ただし、第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bは、吸着プロセスを実行するときの機能は同じであり、脱着プロセスを実行するときの機能も同じである。第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bを区別する必要がない場合には、単に、「吸脱着器51」と記載する。
第1吸脱着器51aと蒸発器52とが連通する連通路には、連通路を開閉する蒸発器側開閉弁体54aが配置されている。第2吸脱着器51bと蒸発器52とが連通する連通路には、連通路を開閉する蒸発器側開閉弁体54bが配置されている。蒸発器側開閉弁体54a,54bは、それぞれ、吸脱着器51a,51bが、吸着プロセスを実行する場合には、開状態となるように、制御部10により制御され、脱着プロセスを実行する場合には、閉状態となるように、制御部10により制御される。
蒸発器側開閉弁体54a,54bは、それぞれ、開状態において、蒸発器52から各吸脱着器51a,51bへ冷媒蒸気が流れることを許容し、各吸脱着器51a,51bから蒸発器52へ冷媒蒸気が流れることを許容しない逆止弁として機能する。
第1吸脱着器51aと冷媒凝縮器53とが連通する連通路には、連通路を開閉する冷媒凝縮器側開閉弁体55aが配置されている。第2吸脱着器51bと冷媒凝縮器53とが連通する連通路には、連通路を開閉する冷媒凝縮器側開閉弁体55bが配置されている。冷媒凝縮器側開閉弁体55a,55bは、それぞれ、吸脱着器51a,51bが、吸着プロセスを実行する場合には、閉状態となるように、制御部10により制御され、脱着プロセスを実行する場合には、開状態となるように、制御部10により制御される。
冷媒凝縮器側開閉弁体55a,55bは、それぞれ、開状態において、各吸脱着器51a,51bから冷媒凝縮器53へ冷媒蒸気が流れることを許容し、冷媒凝縮器53から各吸脱着器51a,51bへ冷媒蒸気が流れることを許容しない逆止弁として機能する。
吸脱着器51は、それぞれ内部に吸着材Kを有する。吸着材Kとしては、例えば、骨格構造にアルミニウム、リン及び鉄を含むゼオライトからなる水蒸気吸着材を挙げることができる。この水蒸気吸着材は、狭い相対蒸気圧の範囲で水蒸気(冷媒蒸気)の吸着量が増大する吸着等温線を描く特性を有するもので、三菱樹脂株式会社より商品名「AQSOA(アクソア)」として販売されているものを例示することができる。この水蒸気吸着材の再生温度帯(冷媒蒸気の脱着が起こる温度領域)は、吸着等温線の立ち上がりが始まっている部分の相対蒸気圧に依存する。なお、相対蒸気圧は、吸着材周囲の水蒸気の圧力を吸着材の温度での水蒸気の飽和圧力で除した蒸気圧であり、吸着量は、乾燥重量1kg当たりの吸着材が吸着可能な水分量kgである。
第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bは、それぞれ、冷熱により吸着材Kに冷媒蒸気を吸着させる吸着プロセスと、温熱により吸着材Kから冷媒蒸気を脱着させる脱着プロセスと、を切替可能である。
吸着材Kは、吸着プロセスにおいて、冷却流体W3の冷熱により冷媒蒸気を吸着すると共に、脱着プロセスにおいて、加熱流体W2の温熱により冷媒蒸気を脱着(水蒸気を放出)する。なお、加熱流体W2が高温過ぎると、吸着材Kは、破壊される可能性がある。そのため、加熱流体W2の温度は、所定温度を下回ることが好ましい。例えば、加熱流体W2の温度は、後述する第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度が、第1設定温度範囲に維持されることが好ましい。
第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bには、それぞれ、吸着プロセスにおいては冷却流体ラインL7(冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b))が接続され、脱着プロセスにおいては、加熱流体ラインL6(冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b))が接続される。
第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bの内部には、それぞれ、吸着材Kの冷却又は加熱を行うための冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)の一部が配置されている。第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bに接続される冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)は、後述する流路切替制御弁7の流路の切り替えによって、冷却流体ラインL7の一部(図3、図4参照)又は加熱流体ラインL6の一部(図3、図4参照)を構成するように切り替えられる。
流路切替制御弁7は、図3及び図4に示すように、導入側切替弁71と、導出側切替弁72と、を有する。導入側切替弁71は、第1吸脱着器51a又は第2吸脱着器51bに導入される流体を、加熱流体W2又は冷却流体W3に切り替える。導出側切替弁72は、第1吸脱着器51a又は第2吸脱着器51bから導出される流体を、加熱流体W2又は冷却流体W3に切り替える。
図3に示すように、第1吸脱着器51aにおいて吸着プロセスが実行され、第2吸脱着器51bにおいて脱着プロセスが実行される場合には、第1吸脱着器51aには、冷温熱供給ラインL51aが接続され、第2吸脱着器51bには、冷温熱供給ラインL51bが接続される。また、図4に示すように、第1吸脱着器51aにおいて脱着プロセスが実行され、第2吸脱着器51bにおいて吸着プロセスが実行される場合には、第1吸脱着器51aには、冷温熱供給ラインL51bが接続され、第2吸脱着器51bには、冷温熱供給ラインL51aが接続される。
冷媒凝縮器53は、吸着材Kからの冷媒蒸気の脱着に伴って冷媒蒸気を凝縮させる。冷媒凝縮器53は、第1吸脱着器51a又は第2吸脱着器51bの吸着材Kから脱離した冷媒蒸気と、後段冷却流体ラインL72を流通する冷却流体W3とを熱交換させることによって、冷媒蒸気を凝縮させる。この凝縮冷媒は、冷媒液W52として冷媒液回収トレイ531に回収される。回収された冷媒液W52は、第2散布ラインL53(後述)を介して冷媒液散布管L521(後述)に向けて流下し、蒸発器52の底部に冷媒液W51として貯留される。
蒸発器52は、吸着材Kへの冷媒蒸気の吸着に伴って冷媒液を蒸気化させる。蒸発器52は、冷媒液W51を散布する冷媒液散布管L521を有する。冷媒液散布管L521は、蒸発器52の内部の上方側に配置され、冷水製造用の供給水W10が流通する蒸発器内部ラインL102(後述)に冷媒液W51を散布する。蒸発器内部ラインL102に接触した冷媒液W51は、供給水W10から潜熱を吸収して蒸気化する。蒸気化しなかった冷媒液W51は、蒸発器52の底部に再び貯留される。
冷媒液散布管L521の上流側の端部は、接続部J4において、第1散布ラインL52を介して、蒸発器52の底部に接続されていると共に、第2散布ラインL53を介して、冷媒凝縮器53の冷媒液回収トレイ531の底部に接続されている。第1散布ラインL52には、蒸発器52の底部に溜まった冷媒液W51を冷媒液散布管L521に向けて送出する冷媒液ポンプ56が設けられている。
蒸発器52の内部には、冷水製造ラインL100の一部が配置される。蒸発器52は、蒸発器52内で冷媒液が蒸気化する際の気化熱で供給水W10を冷却し、冷水W11を製造する。なお、蒸発器52では、常温の供給水W10から10℃以下の冷水W11を製造可能である。
冷水製造ラインL100は、冷水使用設備11(例えば、冷房用空調機)に対して水を循環させるラインである。冷水製造ラインL100の一部は、蒸発器52の内部に配置される。冷水製造ラインL100は、循環水の復路となる供給水ラインL101と、循環水が冷却される蒸発器内部ラインL102と、循環水の往路となる冷水ラインL103と、を有する。なお、吸着式冷凍機5の冷却能力及び冷水使用設備11の吸熱量にもよるが、冷水ラインL103を流通する冷水W11の温度は、5〜10℃程度であり、供給水ラインL101を流通する供給水W10の温度は、15〜35℃程度である。
供給水ラインL101には、蒸発器52へ供給する供給水W10が流通する。供給水ラインL101の上流側の端部は、冷水使用設備11の水出口に接続されている。供給水ラインL101の下流側の端部は、蒸発器52において蒸発器内部ラインL102の上流側の端部に接続されている。
蒸発器内部ラインL102は、蒸発器52の内部に配置される。蒸発器内部ラインL102には、供給水ラインL101により供給された供給水W10が流入され、蒸発器52内で冷媒が蒸気化する際の気化熱で、供給水W10から冷水W11が製造される。蒸発器内部ラインL102で製造された冷水W11は、冷水ラインL103に流出される。蒸発器内部ラインL102の上流側の端部は、供給水ラインL101の下流側の端部に接続される。蒸発器内部ラインL102の下流側の端部は、冷水ラインL103の上流側の端部に接続される。
冷水ラインL103は、蒸発器内部ラインL102から冷水使用設備11へ送出される冷水W11が流通する。冷水ラインL103の上流側の端部は、蒸発器52において蒸発器内部ラインL102の下流側の端部に接続されている。冷水ラインL103の下流側の端部は、冷水使用設備11の水入口に接続されている。
以上のように構成される蒸発器52は、冷媒液散布管L521から散布される冷媒液W51と、供給水ラインL101を流通する供給水W10と、を熱交換させることによって、冷媒液を蒸発させて、吸脱着器51a,51bの吸着材Kに吸着される冷媒蒸気を生成する。蒸発器52は、冷媒液W51の気化熱を利用することで冷凍能力を発揮し、供給水ラインL101を流通する供給水W10を、蒸発器内部ラインL102において冷却して冷水W11を製造する。蒸発器内部ラインL102において蒸発器52で製造された冷水W11は、冷水ラインL103を介して冷水使用設備11に送出される。
加熱流体ラインL6は、図3及び図4に示すように、脱着プロセスが行われる吸脱着器51a,51bに接続される。加熱流体ラインL6には、脱着プロセスにおいて、吸脱着器51a,51bの吸着材Kに温熱を与えるための加熱流体W2が、循環流通する。加熱流体W2としては、例えば、水が加温された温水を用いることができる。
本実施形態においては、加熱流体ラインL6は、第1熱交換器3によりオフガスG1と熱交換された加熱流体W2(温水)が循環するラインである。
加熱流体ラインL6は、図2〜4に示すように、第1熱交換器3を起点として、第1熱交換器3の内部に配置される熱交換ラインL60と、前段加熱流体ラインL61と、冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)と、後段加熱流体ラインL62と、をループ状に接続した管路である。前段加熱流体ラインL61と冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)との間には、吸脱着器51a,51bに加熱流体W2を導入するために、前段加熱流体ラインL61と冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)とを接続する導入側切替弁71(流路切替制御弁7)が配置されている。冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)と後段加熱流体ラインL62との間には、吸脱着器51a,51bから加熱流体W2を導出するために、冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)と後段加熱流体ラインL62とを接続する導出側切替弁72(流路切替制御弁7)が配置されている。
前段加熱流体ラインL61は、図1〜図4に示すように、第1熱交換器3から流路切替制御弁7までのラインである。前段加熱流体ラインL61の上流側の端部は、図2に示すように、第1熱交換器3において熱交換ラインL60の出口側の端部に接続されている。前段加熱流体ラインL61の下流側の端部は、図3及び図4に示すように、流路切替制御弁7の導入側切替弁71に接続されている。前段加熱流体ラインL61には、図2〜図4に示すように、上流側から下流側に向かって順に、接続部J2、循環ポンプ31、及び第2熱交換器8が設けられている。接続部J2には、後述する加熱流体バイパスラインL8の下流側の端部が接続されている。
循環ポンプ31は、加熱流体ラインL6を流通する加熱流体W2を循環させる装置である。循環ポンプ31には、インバータ32から周波数が変換された駆動電力が供給される。循環ポンプ31は、供給(入力)された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。循環ポンプ31は、インバータ32により回転速度を調節可能である。
インバータ32は、循環ポンプ31に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。インバータ32には、制御部10から指令信号が入力される。インバータ32は、制御部10により入力された周波数指定信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を循環ポンプ31に出力する。
このような循環ポンプ31は、第2加熱量調節手段102を構成する。第2加熱量調節手段102においては、循環ポンプ31が制御部10からの指令信号によりインバータ32により回転速度が調節されることで、吸着式冷凍機5の吸脱着器51a,51bの脱着プロセスにおいて使用される加熱流体ラインL6を循環流通する加熱流体W2の加熱量(温度)を調節することができる。
第2熱交換器8は、吸脱着器51の上流側の前段加熱流体ラインL61を流通する加熱流体W2と、後述する第1分岐冷却流体ラインL92を流通する冷却流体W32との間で熱交換を行う。即ち、第2熱交換器8は、吸脱着器51の上流側の前段加熱流体ラインL61を流通する加熱流体W2の温熱を、第1分岐冷却流体ラインL92を流通する冷却流体W32に伝達させる。
冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)は、図3及び図4に示すように、流路切替制御弁7の導入側切替弁71から、吸脱着器51(51a,51b)を経由して、導出側切替弁72までのラインである。冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)には、第1温度センサS1a,S1bが設けられている。第1温度センサS1a,S1bは、吸脱着器51(51a,51b)に供給される加熱流体W2の温度を測定する。冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)は、後述する流路切替制御弁7により、加熱流体ラインL6の一部を構成するように、又は、冷却流体ラインL7の一部を構成するように、流路が切り替わる。
後段加熱流体ラインL62は、図1〜図4に示すように、流路切替制御弁7から第1熱交換器3までのラインである。後段加熱流体ラインL62の上流側の端部は、図3及び図4に示すように、流路切替制御弁7の導出側切替弁72に接続されている。後段加熱流体ラインL62の下流側の端部は、図2に示すように、第1熱交換器3において熱交換ラインL60の入口側端部に接続されている。後段加熱流体ラインL62には、第1比例制御三方弁V11が設けられている。
後段加熱流体ラインL62の途中からは、第1比例制御三方弁V11において加熱流体バイパスラインL8が分岐している。加熱流体バイパスラインL8の下流側の端部は、前段加熱流体ラインL61の接続部J2に接続されている。加熱流体バイパスラインL8は、第1熱交換器3の上流側の後段加熱流体ラインL62から第1比例制御三方弁V11において分岐し、第1熱交換器3をバイパスして、前段加熱流体ラインL61の接続部J2において、第1熱交換器3の下流側の前段加熱流体ラインL61に再度合流する。
第1比例制御三方弁V11は、後段加熱流体ラインL62における加熱流体バイパスラインL8に分岐する部分に設けられる。第1比例制御三方弁V11は、モータバルブにより構成され、弁開度が調節されることで、加熱流体バイパスラインL8を流通する加熱流体W21の流量を調節可能な弁である。つまり、第1比例制御三方弁V11は、後段加熱流体ラインL62から加熱流体バイパスラインL8に分流する加熱流体W21の流量の割合を変更可能な弁である。なお、第1比例制御三方弁V11が振り分ける加熱流体W21の流量の割合は、後段加熱流体ラインL62及び加熱流体バイパスラインL8のいずれか一方に分流する加熱流体W21の流量の割合が、0(ゼロ)であってもよい。第1比例制御三方弁V11における加熱流体W21の流量は、制御部10からの流量調節信号により制御される。
このような加熱流体バイパスラインL8及び第1比例制御三方弁V11は、第1加熱量調節手段101を構成する。第1加熱量調節手段101においては、第1比例制御三方弁V11が制御部10に制御されることで、吸着式冷凍機5の吸脱着器51a,51bの脱着プロセスにおいて使用される加熱流体ラインL6を循環流通する加熱流体W2の加熱量(温度)を調節することができる。
冷却流体ラインL7は、図3及び図4に示すように、脱着プロセスが行われる吸脱着器51a,51bに接続される。冷却流体ラインL7には、吸着プロセスにおいて吸脱着器51a,51bの吸着材Kに冷熱を与えるための冷却流体W3が、循環流通する。冷却流体W3としては、例えば、水が冷却された冷却水を用いることができる。
本実施形態においては、冷却流体ラインL7は、冷却塔6により冷却された冷却流体W3(冷却水)が循環するラインである。
冷却塔6は、冷却流体ラインL7を循環流通する冷却流体W3を冷却する設備である。冷却塔6は、吸着式冷凍機5の吸脱着器51、冷媒凝縮器53、オフガス凝縮器4及び第2熱交換器8を流通した後に返送される冷却流体W3を冷却する。冷却塔6は、冷却流体W3を冷却する冷却部(不図示)と、冷却流体W3を貯留する貯留部(不図示)と、を有する。
冷却流体ラインL7は、図1〜4に示すように、冷却塔6を起点として、冷却塔6の冷却部及び貯留部を含む内部流路(不図示)と、前段冷却流体ラインL71と、冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)と、後段冷却流体ラインL72と、をループ状に接続した管路である。前段冷却流体ラインL71と冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)との間には、吸脱着器51a,51bに冷却流体W3を導入するために、前段冷却流体ラインL71と冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)とを接続する導入側切替弁71(流路切替制御弁7)が配置されている。冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)と後段冷却流体ラインL72との間には、吸脱着器51a,51bから冷却流体W3を導出するために、冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)と後段冷却流体ラインL72とを接続する導出側切替弁72(流路切替制御弁7)が配置されている。
前段冷却流体ラインL71は、図1〜図4に示すように、冷却塔6から流路切替制御弁7までのラインである。前段冷却流体ラインL71の上流側の端部は、図2に示すように、冷却塔6に接続されている。前段冷却流体ラインL71の下流側の端部は、図3及び図4に示すように、流路切替制御弁7の導入側切替弁71に接続されている。
冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)は、加熱流体ラインL6の冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)でもあり、前述したように、流路切替制御弁7(後述)により、加熱流体ラインL6の一部を構成するように、又は、冷却流体ラインL7の一部を構成するように、流路が切り替わる。冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)は、加熱流体ラインL6の冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)の説明と同様に、流路切替制御弁7の導入側切替弁71から、吸脱着器51(51a,51b)を経由して、導出側切替弁72までのラインである。冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)には、第1温度センサS1a,S1bが設けられている。
後段冷却流体ラインL72は、図1〜図4に示すように、流路切替制御弁7の導出側切替弁72から、冷媒凝縮器53を経由して、冷却塔6までのラインである。後段冷却流体ラインL72は、流路切替制御弁7の導出側切替弁72から流出された冷却流体W3を冷却塔6へ向けて流通させる。
後段冷却流体ラインL72には、図2〜図4に示すように、流路切替制御弁7の導出側切替弁72から、上流側から下流側からに向けて順に、吸着式冷凍機5の冷媒凝縮器53、第4比例制御三方弁V14、接続部J31、第2比例制御三方弁V12、及び接続部J32が設けられている。後段冷却流体ラインL72における流路切替制御弁7の導出側切替弁72と接続部J31との間からは、第4比例制御三方弁V14において、第2分岐冷却流体ラインL91が分岐している。後段冷却流体ラインL72における接続部J31と接続部J32との間からは、第2比例制御三方弁V12において、第1分岐冷却流体ラインL92が分岐している。
第2分岐冷却流体ラインL91は、図2に示すように、後段冷却流体ラインL72から第4比例制御三方弁V14において分岐し、オフガス凝縮器4を経由して、接続部J31において後段冷却流体ラインL72に再度合流する。オフガス凝縮器4の下流側の第2分岐冷却流体ラインL91には、第1逆止弁V21が設けられている。
第4比例制御三方弁V14は、後段冷却流体ラインL72における第2分岐冷却流体ラインL91に分岐する部分に設けられる。第4比例制御三方弁V14は、モータバルブにより構成され、弁開度が調節されることで、第2分岐冷却流体ラインL91を流通する冷却流体W31の流量を調節可能な弁である。つまり、第4比例制御三方弁V14は、後段冷却流体ラインL72から第2分岐冷却流体ラインL91に分流する冷却流体W31の流量の割合を変更可能な弁である。なお、第4比例制御三方弁V14が振り分ける冷却流体W31の流量の割合は、後段冷却流体ラインL72及び第2分岐冷却流体ラインL91のいずれか一方に分流する冷却流体W31の流量の割合が、0(ゼロ)であってもよい。第4比例制御三方弁V14により調節される冷却流体W31の流量は、制御部10からの流量調節信号により制御される。
第1分岐冷却流体ラインL92は、後段冷却流体ラインL72から第2比例制御三方弁V12において分岐し、第2熱交換器8を経由して、接続部J32において後段冷却流体ラインL72に再度合流する。第2熱交換器8の下流側の第1分岐冷却流体ラインL92には、第2逆止弁V22が設けられている。
第2比例制御三方弁V12は、後段冷却流体ラインL72における第1分岐冷却流体ラインL92に分岐する部分に設けられる。第2比例制御三方弁V12は、モータバルブにより構成され、弁開度が調節されることで、第1分岐冷却流体ラインL92を流通する冷却流体W32の流量を調節可能な弁である。つまり、第2比例制御三方弁V12は、後段冷却流体ラインL72から第1分岐冷却流体ラインL92に分流する冷却流体W32の流量の割合を変更可能な弁である。なお、第2比例制御三方弁V12が振り分ける冷却流体W32の流量の割合は、後段冷却流体ラインL72及び第1分岐冷却流体ラインL92のいずれか一方に分流する冷却流体W32の流量の割合が、0(ゼロ)であってもよい。第2比例制御三方弁V12により調節される冷却流体W32の流量は、制御部10からの流量調節信号により制御される。
このような第1分岐冷却流体ラインL92及び第2比例制御三方弁V12は、第3加熱量調節手段103を構成する。第3加熱量調節手段103においては、第2比例制御三方弁V12が制御部10に制御されることで、吸着式冷凍機5の吸脱着器51a,51bの脱着プロセスにおいて使用される加熱流体ラインL6を循環流通する加熱流体W2の加熱量(温度)を調節することができる。
流路切替制御弁7は、図3及び図4に示すように、導入側切替弁71と、導出側切替弁72と、を有する。
流路切替制御弁7は、第1吸脱着器51aが吸着プロセスを実行する場合には、図3に示すように、第1吸脱着器51aに冷却流体W3を導入するため、導入側切替弁71において、冷温熱供給ラインL51aの上流側の端部を前段冷却流体ラインL71の下流側の端部に接続するように流路を切り替える。また、第1吸脱着器51aから冷却流体W3を導出するため、導出側切替弁72において、冷温熱供給ラインL51aの下流側の端部を後段冷却流体ラインL72の上流側の端部に接続するように流路を切り替える。
また、流路切替制御弁7は、第2吸脱着器51bが脱着プロセスを実行する場合には、図3に示すように、第2吸脱着器51bに加熱流体W2を導入するため、導入側切替弁71において、冷温熱供給ラインL51bの上流側の端部を前段加熱流体ラインL61の下流側の端部に接続するように流路を切り替える。また、第2吸脱着器51bから加熱流体W2を導出するため、導出側切替弁72において、冷温熱供給ラインL51bの下流側の端部を後段加熱流体ラインL62の上流側の端部に接続するように流路を切り替える。
また、流路切替制御弁7は、第1吸脱着器51aが脱着プロセスを実行する場合には、図4に示すように、第1吸脱着器51aに加熱流体W2を導入するため、導入側切替弁71において、冷温熱供給ラインL51aの上流側の端部を前段加熱流体ラインL61の下流側の端部に接続するように流路を切り替える。また、第1吸脱着器51aから加熱流体W2を導出するため、導出側切替弁72において、冷温熱供給ラインL51aの下流側の端部を後段加熱流体ラインL62の上流側の端部に接続するように流路を切り替える。
また、流路切替制御弁7は、第2吸脱着器51bが吸着プロセスを実行する場合には、図4に示すように、第2吸脱着器51bに冷却流体W3を導入するため、導入側切替弁71において、冷温熱供給ラインL51bの上流側の端部を前段冷却流体ラインL71の下流側の端部に接続するように流路を切り替える。また、第2吸脱着器51bから加熱流体W2を導出するため、導出側切替弁72において、冷温熱供給ラインL51bの下流側の端部を後段冷却流体ラインL72の上流側の端部に接続するように流路を切り替える。
冷水製造システム1は、導入側切替弁71及び導出側切替弁72を制御し、かつ、蒸発器側開閉弁体54a,54b、冷媒凝縮器側開閉弁体55a,55bの開閉を制御することで、図3に示すように、第1吸脱着器51aにおいて吸着プロセスを行い且つ第2吸脱着器51bにおいて脱着プロセスを行う第1運転状態と、図4に示すように、第1吸脱着器51aにおいて脱着プロセスを行い且つ第2吸脱着器51bにおいて吸着プロセスを行う第2運転状態と、に運転状態を切り替えることができる。本実施形態においては、第1運転状態と第2運転状態とは、例えば、250〜300秒毎に切り替えられ、繰り返して実行される。
制御部10は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成される。制御部10は、冷水製造システム1を制御する。
また、制御部10は、流路切替制御弁7(導入側切替弁71及び導出側切替弁72)を制御し、かつ、蒸発器側開閉弁体54a,54b、冷媒凝縮器側開閉弁体55a,55bの開閉を制御することで、吸着式冷凍機5の運転状態を、第1運転状態と第2運転状態とに、一定周期毎に繰り返して切り替える。
〔1〕オフガスの排出温度の調節
燃料電池ユニット2の水自立を達成するためには、オフガスG2の排出温度を調節して、改質ガスG4を生成するために必要な量の凝縮水(改質水)W1を生成しなくてはならない。そこで、制御部10は、第2温度センサS2により測定されたオフガスG2の温度が第2設定温度を下回るように第4比例制御三方弁V14を制御する。これにより、第2分岐冷却流体ラインL91を流通する冷却流体W31の流量が調節されて、オフガス凝縮器4に流通させる冷却流体W3の流量が調節される。第2設定温度は、燃料電池ユニット2の水自立を達成することができる温度に設定され、典型的には55℃未満、好ましくは40〜50℃に設定される。
〔2〕水蒸気吸着材の再生温度の調節
吸着式冷凍機5の吸脱着器51において脱着プロセスを確実に実行するためには、加熱流体W2の温度を調節して、吸着材K(水蒸気吸着材)に与える温熱を再生温度帯に調節しなくてはならない。そこで、制御部10は、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように、次の(a)〜(d)のいずれかの温度調節制御を実行する。第1設定温度範囲は、水蒸気吸着材の再生温度帯(冷媒蒸気の脱着が起こる温度領域)に設定され、水蒸気吸着材の銘柄によって、例えば、53〜80℃の範囲(設定例1)、63〜90℃の範囲(設定例2)、或いは85〜100℃の範囲(設定例3)に設定される。なお、加熱流体W2の温度が第1設定温度範囲の上限値超過の場合、水蒸気吸着材の活性が喪失するおそれがある。また、加熱流体W2の温度が第1設定温度範囲の下限値未満の場合、水蒸気吸着材の大部分が未再生のままとなり、冷媒蒸気に対する吸着能を発揮できなくなるおそれがある。
(a)温度調節制御例1
制御部10は、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように、第1比例制御三方弁V11を制御する。これにより、加熱流体W2の一部又は全部が第1熱交換器3をバイパスし、第1熱交換器3を流通する加熱流体W2の流量が調節される。その結果、加熱流体W2が第1熱交換器3を通過する際の加熱量が制限され、冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)を流通する加熱流体W2の温度が水蒸気吸着材の再生温度帯に適合される。なお、後述するように、温度調節制御例1の実施に好適な構成例を図5に記載している。
(b)温度調節制御例2
制御部10は、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように、インバータ32を介して循環ポンプ31の回転速度を制御する。これにより、循環ポンプ31の吐出量が増減され、第1熱交換器3を流通する加熱流体W2の流量が調節される。その結果、加熱流体W2が第1熱交換器3を通過する際の加熱量が制限され、冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)を流通する加熱流体W2の温度が水蒸気吸着材の再生温度帯に適合される。なお、後述するように、温度調節制御例2の実施に好適な構成例を図6に記載している。
(c)温度調節制御例3
制御部10は、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように第2比例制御三方弁V12を制御する。これにより、第2熱交換器8に冷却流体W32が供給され、加熱流体ラインL6を流通する加熱流体W2が冷却される。その結果、加熱流体W2が第1熱交換器3を通過する際の加熱量に応じた部分的な冷却が行われ、冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)を流通する加熱流体W2の温度が水蒸気吸着材の再生温度帯に適合される。なお、後述するように、温度調節制御例3の実施に好適な構成例を図7に記載している。
(d)温度調節制御例4
制御部10は、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように第3比例制御三方弁V13を制御する。これにより、加熱流体W2の一部又は全部が第1熱交換器3をバイパスし、第1熱交換器3を流通する加熱流体W2の流量が調節される。オフガスバイパスラインL4を流通するオフガスG12の流量が調節されて、第1熱交換器3を流通するオフガスG1の流量が調節される。その結果、加熱流体W2が第1熱交換器3を通過する際の加熱量が制限され、冷温熱供給ラインL51(L51a,L51b)を流通する加熱流体W2の温度が水蒸気吸着材の再生温度帯に適合される。なお、後述するように、温度調節制御例4の実施に好適な構成例を図8に記載している。
〔温度調節制御例1〜4を実行するための構成例〕
このような温度調節制御例1〜4のいずれかを実行する場合には、本実施形態の構成のうち、全ての構成を備える必要はなく、採用する温度調節制御例1〜4に必要な構成が選択及び採用される。例えば、本実施形態の構成うち、採用する温度調節制御例1〜4に応じて、前記実施形態の図2に対応する図5〜図8に示すように、次の(i)〜(iv)いずれかの構成例が採用される。ただし、採用する温度調節制御例1〜4に応じた構成を備えていればよく、次の(i)〜(iv)の構成例に加えて他の構成を更に備えることを阻害するものではない。
図5は、図2に示す構成から変更した第1構成例を説明するフロー図である。図6は、図2に示す構成から変更した第2構成例を説明するフロー図である。図7は、図2に示す構成から変更した第3構成例を説明するフロー図である。図8は、図2に示す構成から変更した第4構成例を説明するフロー図である。
(i)第1構成例
第1構成例は、前記温度調節制御例1を実行する場合の構成例である。温度調節制御例1を実行する場合には、第1比例制御三方弁V11及びこれに付随する構成を必要とする一方、第1比例制御三方弁V11及びこれに付随する構成以外の構成を備えていなくてもよい。
具体的には、図5に示すように、第1構成例は、図2に示す前記実施形態の構成のうち、第1比例制御三方弁V11及び加熱流体バイパスラインL8を備えている。
一方、第1構成例においては、前記実施形態の構成のうち、前段加熱流体ラインL61には、循環ポンプ31を設けておらず、循環ポンプ31を制御するインバータ32も設けていない。第1構成例は、前記実施形態の構成のうち、第2比例制御三方弁V12、第1分岐冷却流体ラインL92、第2熱交換器8、及び第2逆止弁V22を備えていない。第1構成例は、前記実施形態の構成のうち、第3比例制御三方弁V13及びオフガスバイパスラインL4を備えていない。
(ii)第2構成例
第2構成例は、前記温度調節制御例2を実行する場合の構成例である。温度調節制御例2を実行する場合には、循環ポンプ31及びインバータ32の構成を必要とする一方、循環ポンプ31及びインバータ32の構成以外の構成を備えていなくてもよい。
具体的には、図6に示すように、第2構成例は、前記実施形態の構成のうち、循環ポンプ31及びインバータ32を備えている。
一方、第2構成例においては、前記実施形態の構成のうち、第1比例制御三方弁V11及び加熱流体バイパスラインL8を備えていない。第2構成例は、前記実施形態の構成のうち、第2比例制御三方弁V12、第1分岐冷却流体ラインL92、第2熱交換器8、及び第2逆止弁V22を備えていない。第2構成例は、前記実施形態の構成のうち、第3比例制御三方弁V13及びオフガスバイパスラインL4を備えていない。
(iii)第3構成例
第3構成例は、前記温度調節制御例3を実行する場合の構成例である。温度調節制御例3を実行する場合には、第2比例制御三方弁V12及びこれに付随する構成を必要とする一方、第2比例制御三方弁V12及びこれに付随する構成以外の構成を備えていなくてもよい。
具体的には、図7に示すように、第3構成例は、前記実施形態の構成のうち、第2比例制御三方弁V12、第1分岐冷却流体ラインL92、第2熱交換器8、及び第2逆止弁V22を備えている。
一方、第3構成例においては、前記実施形態の構成のうち、第1比例制御三方弁V11及び加熱流体バイパスラインL8を備えていない。第3構成例においては、前記実施形態の構成のうち、前段加熱流体ラインL61には、循環ポンプ31を設けておらず、循環ポンプ31を制御するインバータ32も設けていない。第3構成例においては、前記実施形態の構成のうち、第3比例制御三方弁V13及びオフガスバイパスラインL4を備えていない。
(iv)第4構成例
第4構成例は、前記温度調節制御例4を実行する場合の構成例である。温度調節制御例4を実行する場合には、第3比例制御三方弁V13及びこれに付随する構成を必要とする一方、第3比例制御三方弁V13及びこれに付随する構成以外の構成を備えていなくてもよい。
具体的には、図8に示すように、第4構成例は、前記実施形態の構成のうち、第3比例制御三方弁V13及びオフガスバイパスラインL4を備えている。
一方、第4構成例は、前記実施形態の構成のうち、第1比例制御三方弁V11及び加熱流体バイパスラインL8を備えていない。第4構成例においては、前記実施形態の構成のうち、前段加熱流体ラインL61には、循環ポンプ31を設けておらず、循環ポンプ31を制御するインバータ32も設けていない。第4構成例は、前記実施形態の構成のうち、第2比例制御三方弁V12、第1分岐冷却流体ラインL92、第2熱交換器8、及び第2逆止弁V22を備えていない。
次に、本実施形態に係る冷水製造システム1の動作について説明する。
冷水製造システム1において、燃料電池ユニット2において発電が行われているときには、燃料電池ユニット2から排出されるオフガスG1は、第1熱交換器3及びオフガス凝縮器4を通過して、水自立が達成可能な温度まで冷却されたオフガスG2として、本システムの系外に排出される。
オフガス凝縮器4は、オフガスラインL1を流通し且つ第1熱交換器3で熱交換された後のオフガスG1を、第2分岐冷却流体ラインL91を流通する冷却流体W31により冷却して凝縮水W1を生成する。冷却流体W31により冷却されて生成された凝縮水W1は、改質水として、改質器21に供給される。改質器21においては、触媒上において、改質水供給ラインL22(後述)を通して供給される改質水W1の水蒸気と、燃料供給ラインL31を通して供給される原燃料ガスG3とを反応させて、改質ガスG4が生成される。生成された改質ガスG4は、改質ガス供給ラインL33を通して電池スタック20に供給される。
これにより、外部からの水の供給を必要とせずに、オフガスG1を冷却して凝縮水W1を生成して、水素を含む改質ガスW4の生成時に再利用する、いわゆる、水自立を実現することができる。
また、吸着式冷凍機5は、図3に示す第1運転状態と図4に示す第2運転状態とを交互に繰り返して実行して、供給水ラインL101を流通する供給水W10から冷水W11を製造する。本実施形態においては、第1運転状態と第2運転状態とは、例えば、250〜300秒毎に切り替えられ、繰り返して実行される。
図3に示す吸着式冷凍機5の第1運転状態では、第1吸脱着器51aにおいて吸着プロセスが実行され、第2吸脱着器51bにおいて脱着プロセスが実行される。
第2吸脱着器51bの脱着プロセスにおいては、冷温熱供給ラインL51bを流通する加熱流体W2の温熱により、吸着材Kから冷媒蒸気を脱着(放出)させる。冷温熱供給ラインL51bを流通する加熱流体W2は、第1熱交換器3において、燃料電池ユニット2から排出されるオフガスG1の廃熱を利用して生成されている。
第2吸脱着器51bの加熱により吸着材Kから脱着した冷媒蒸気は、冷媒凝縮器53に達し、後段冷却流体ラインL72に接触する過程で冷却流体W3に潜熱を与えて凝縮する。凝縮によって生じた冷媒液W52は、冷媒液回収トレイ531に回収される。冷媒液回収トレイ531に回収された冷媒液W52は、第2散布ラインL53及び冷媒液散布管L521を介して、蒸発器52に供給される。
また、第2吸脱着器51bの吸着プロセスにおいては、冷温熱供給ラインL51aを流通する冷却流体W3の冷熱により吸着材Kに冷媒蒸気を吸着(蓄積)させる。冷温熱供給ラインL51aを流通する冷却流体W3は、冷却塔6において、冷却流体W3の一部を冷却空気と接触させて蒸発させることにより生成されている。
冷媒液ポンプ56を駆動すると、蒸発器52の底部に貯留されている冷媒液W51が第2散布ラインL53及び冷媒液散布管L521を介して蒸発器内部ラインL102に散布される。散布された冷媒液W51は、蒸発器内部ラインL102に接触する過程で供給水W10から潜熱を吸収して蒸気化する。蒸気化によって生じた冷媒蒸気は、第1吸脱着器51aの冷却により吸着材Kに吸着される。供給水ラインL101から流入する供給水W10は、蒸発器内部ラインL102を通過する過程で冷却され、冷水W11となって、冷水ラインL103に流出する。これにより、蒸発器52では、冷水W11が連続的に製造される。
一方、図4に示す吸着式冷凍機5の第2運転状態では、第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bへの加熱流体W2及び冷却流体W3の供給が切り替えられて、第2吸脱着器51bにおいて吸着プロセスが実行され、第1吸脱着器51aにおいて脱着プロセスが実行される。図4に示す吸着式冷凍機5の第2運転状態の動作は、第1吸脱着器51a及び第2吸脱着器51bへの加熱流体W2及び冷却流体W3の供給が切り替えられる以外は、図3に示す吸着式冷凍機5の第2運転状態での動作と同様である。そのため、第2運転状態の動作の説明は、第1運転状態の動作の説明を援用して、その説明を省略する。
冷水製造システム1の動作の実行中において、改質ガスG4を生成するために必要な量の凝縮水W1をオフガス凝縮器4で発生させることができるように、制御部10は、第2温度センサS2により測定されたオフガスG2の温度が第2設定温度を下回るように第4比例制御三方弁V14を制御する。
また、冷水製造システム1の動作の実行中において、冷温熱供給ラインL51を流通する加熱流体W2の温度が吸着材Kの再生温度帯に適合するように、制御部10は、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように、上述した温度調節制御例1〜4のうち、いずれかの制御を実行する。温度調節制御では、吸脱着器51の脱着プロセスが確実に行われるように操作されるので、冷水W11の連続的な製造が可能となる。
上述した第1実施形態に係る冷水製造システム1によれば、例えば、以下のような効果が得られる。
本実施形態の冷水製造システム1は、冷熱により吸着材Kに冷媒蒸気を吸着させる吸着プロセスと温熱により吸着材Kから冷媒蒸気を脱着させる脱着プロセスとを切替可能な吸脱着器51、蒸発器52及び冷媒凝縮器53を備える吸着式冷凍機5と、オフガスG1が流通するオフガスラインL1と、加熱流体W2とオフガスG1との間で熱交換を行う第1熱交換器3と、冷却流体W3を冷却する冷却塔6と、脱着プロセスにおける加熱流体ラインL6を循環流通する加熱流体W2の加熱量を調節する第1加熱量調節手段101〜第4加熱量調節手段104と、吸脱着器51に供給される加熱流体W2の温度を測定する第1温度センサS1a,S1bと、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように加熱量調節手段101〜104を制御する制御部10と、を備える。
そのため、制御部10は、加熱流体ラインL6を流通する加熱流体W2の加熱量(温度)を第1加熱量調節手段101〜第4加熱量調節手段104により調節する。これにより、加熱流体ラインL6を流通する加熱流体W2の温度が吸着材Kの再生温度帯に適合されるように操作されるので、吸着式冷凍機5による連続的な冷水製造を実現することができる。
また、本実施形態においては、第1加熱量調節手段101は、第1熱交換器3の上流側の後段加熱流体ラインL62から分岐し、第1熱交換器3をバイパスして、第1熱交換器3の下流側の前段加熱流体ラインL61に再度合流する加熱流体バイパスラインL8と、加熱流体バイパスラインL8を流通する加熱流体W21の流量を調節する第1比例制御三方弁V11と、を備え、制御部10は、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように第1比例制御三方弁V11を制御する。
そのため、制御部10は、加熱流体W2の一部又は全部が第1熱交換器3をバイパスするように第1比例制御三方弁V11を制御し、第1熱交換器3を流通する加熱流体W2の流量を調節する。これにより、冷温熱供給ラインL51を流通する加熱流体W2の温度が吸着材Kの再生温度帯に適合されるように操作されるので、吸着式冷凍機5による連続的な冷水製造を実現することができる。
また、本実施形態においては、第2加熱量調節手段102は、加熱流体ラインL6に設けられ、インバータ32により回転速度を調節可能な循環ポンプ31を備え、制御部10は、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するようにインバータ32を介して循環ポンプ31の回転速度を制御する。
そのため、制御部10は、吐出量を増減させるように循環ポンプ31の回転速度を制御し、第1熱交換器3を流通する加熱流体W2の流量を調節する。これにより、冷温熱供給ラインL51を流通する加熱流体W2の温度が吸着材Kの再生温度帯に適合されるように操作されるので、吸着式冷凍機5による連続的な冷水製造を実現することができる。
また、本実施形態においては、第3加熱量調節手段103は、冷却流体ラインL7から分岐し、冷却流体ラインL7に再度合流する第1分岐冷却流体ラインL92と、吸脱着器51の上流側の加熱流体ラインL6を流通する加熱流体W2と、第1分岐冷却流体ラインL92を流通する冷却流体W3との間で熱交換を行う第2熱交換器8と、第1分岐冷却流体ラインL92を流通する冷却流体W3の流量を調節する第2比例制御三方弁V12と、を備え、制御部10は、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように第2比例制御三方弁V12を制御する。
そのため、制御部10は、第2熱交換器8に冷却流体W32が供給されるように第2比例制御三方弁V12を制御し、加熱流体ラインL6を流通する加熱流体W2を冷却する。これにより、冷温熱供給ラインL51を流通する加熱流体W2の温度が吸着材Kの再生温度帯に適合されるように操作されるので、吸着式冷凍機5による連続的な冷水製造を実現することができる。
また、本実施形態においては、第4加熱量調節手段104は、第1熱交換器3の上流側の第1オフガスラインL11から分岐し、第1熱交換器3をバイパスして、第1熱交換器3の下流側の第2オフガスラインL12に再度合流するオフガスバイパスラインL4と、オフガスバイパスラインL4を流通するオフガスG12の流量を調節する第3比例制御三方弁V13と、を備え、制御部10は、第1温度センサS1a,S1bにより測定された加熱流体W2の温度を第1設定温度範囲に維持するように第3比例制御三方弁V13を制御する。
そのため、制御部10は、加熱流体W2の一部又は全部が第1熱交換器3をバイパスするように第3比例制御三方弁V13を制御し、第1熱交換器3を流通する加熱流体W2の流量を調節する。これにより、冷温熱供給ラインL51を流通する加熱流体W2の温度が吸着材Kの再生温度帯に適合されるように操作されるので、吸着式冷凍機5による連続的な冷水製造を実現することができる。
また、本実施形態においては、燃料電池ユニット2と、オフガスG1を冷却して凝縮水W1を生成するオフガス凝縮器4と、冷却流体ラインL7から分岐し、オフガス凝縮器4を経由して、冷却流体ラインL7に再度合流する第2分岐冷却流体ラインL91と、第2分岐冷却流体ラインL91を流通する冷却流体W31の流量を調節する第4比例制御三方弁V14と、オフガス凝縮器4よりも下流側の第3オフガスラインL13を流通するオフガスG2の温度を測定する第2温度センサS2と、を更に備え、制御部10は、第2温度センサS2により測定されたオフガスG2の温度が第2設定温度を下回るように第4比例制御三方弁V14を制御する。
そのため、制御部10は、オフガス凝縮器4から排出されるオフガスG2の温度が水自立を達成可能な第2設定温度を下回るように、オフガス凝縮器4に流通させる冷却流体W31の流量を調節する。これにより、燃料電池ユニット2の発電中には、燃料電池ユニット2の水自立に必要な量の凝縮水W1を確実に生成することができる。また、燃料電池ユニット2の発電中には、オフガスG1の廃熱を第1熱交換器3で回収して吸着式冷凍機5の駆動熱源として利用するので、吸着式冷凍機5による安価な冷水製造を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る冷水製造システム1Aについて、図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、本発明の第2実施形態の冷水製造システム1Aを示すフロー図であって、燃料電池ユニット2の周辺の主な構成を示す図である。図10は、第2実施形態の冷水製造システム1Aにおいて、吸着式冷凍機5の周辺の主な構成を示す図であって、第1吸脱着器51aにおいて吸着プロセスが実行され、第2吸脱着器51bにおいて脱着プロセスが実行される場合を示す図である。なお、第2実施形態に係る冷水製造システム1Aの図9及び図10は、第1実施形態に係る冷水製造システム1の図2及び図3に対応する。
第2実施形態では、主に第1実施形態との相違点について説明する。このため、第1実施形態と同一(又は同等)の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第2実施形態において特に説明しない点については、第1実施形態の説明が適宜に適用される。
第2実施形態に係る冷水製造システム1Aは、第1実施形態に係る冷水製造システム1が第2分岐冷却流体ラインL91、第4比例制御三方弁V14、第1逆止弁V21を備えているのに対して、分岐供給水ラインL110、第5比例制御三方弁V15、第3逆止弁V110を備えている点、及びこれらの周辺の構成において、第1実施形態に係る冷水製造システム1と主に異なる。
図9及び図10に示すように、第2実施形態に係る冷水製造システム1Aは、燃料電池ユニット2と、第1熱交換器3と、オフガス凝縮器4と、吸着式冷凍機5と、改質水タンク41と、冷却ユニットとしての冷却塔6と、吸着式冷凍機5が接続される流路を切替可能な流路切替制御弁7と、冷水使用設備11と、第1流量調節手段としての第1比例制御三方弁V11と、第2流量調節手段としての第2比例制御三方弁V12と、第3流量調節手段としての第3比例制御三方弁V13と、第5流量調節手段としての第5比例制御三方弁V15と、第1温度測定手段としての第1温度センサS1a,S1bと、第2温度測定手段としての第2温度センサS2と、循環ポンプ31と、インバータ32と、第2熱交換器8と、冷媒液ポンプ56と、制御部10と、を備える。
また、冷水製造システム1Aは、図9及び図10に示すように、ラインとして、オフガスラインL1と、凝縮水送出ラインL21と、改質水供給ラインL22と、加熱流体ラインL6(L61、L51、L62)と、冷却流体ラインL7(L71、L51、L72)と、冷水製造ラインL100(L101、L102、L103)と、燃料供給ラインL31と、空気供給ラインL32と、改質ガス供給ラインL33と、オフガスバイパスラインL4と、加熱流体バイパスラインL8と、第1分岐冷却流体ラインL92と、分岐供給水ラインL110と、を備える。
オフガス凝縮器4は、オフガスラインL1を流通し且つ第1熱交換器3で熱交換された後のオフガスG1を冷却して凝縮水W1を生成すると共に、水自立(即ち、凝縮水W1の改質水W1としての再利用)が達成可能な温度まで冷却されたオフガスG2を生成する。オフガス凝縮器4の内部には、供給水W110が通水する分岐供給水ラインL110が通されている。オフガス凝縮器4は、分岐供給水ラインL110を流通する供給水W110により、オフガスラインL1を流通し且つ第1熱交換器3で熱交換された後のオフガスG1を冷却して凝縮水W1を生成する。
冷水製造ラインL100は、冷水使用設備11(例えば、冷房用空調機)に対して水を循環させるラインである。冷水製造ラインL100の一部は、蒸発器52の内部に配置される。冷水製造ラインL100は、循環水の復路となる供給水ラインL101と、循環水が冷却される蒸発器内部ラインL102と、循環水の往路となる冷水ラインL103と、を有する。なお、吸着式冷凍機5の冷却能力及び冷水使用設備11の吸熱量にもよるが、冷水ラインL103を流通する冷水W11の温度は、5〜10℃程度であり、供給水ラインL101を流通する供給水W10の温度は、15〜35℃程度である。
供給水ラインL101には、図10に示すように、冷水使用設備11の水出口から、上流側から下流側に向けて順に、第5比例制御三方弁V15及び接続部J110が設けられている。供給水ラインL101における冷水使用設備11と接続部J110との間からは、第1比例制御三方弁V11において、分岐供給水ラインL110が分岐している。
分岐供給水ラインL110は、図9及び図10に示すように、供給水ラインL101から第5比例制御三方弁V15において分岐し、オフガス凝縮器4を経由して、接続部J110において供給水ラインL101に再度合流する。オフガス凝縮器4の下流側の分岐供給水ラインL110には、第3逆止弁V110が設けられている。
第5比例制御三方弁V15は、供給水ラインL101における分岐供給水ラインL110に分岐する部分に設けられる。第5比例制御三方弁V15は、モータバルブにより構成され、弁開度が調節されることで、分岐供給水ラインL110を流通する供給水W110の流量を調節可能な弁である。つまり、第5比例制御三方弁V15は、供給水ラインL101から分岐供給水ラインL110に分流する供給水W110の流量の割合を変更可能な弁である。なお、第5比例制御三方弁V15が振り分ける供給水W110の流量の割合は、供給水ラインL101及び分岐供給水ラインL110のいずれか一方に分流する供給水W110の流量の割合が、0(ゼロ)であってもよい。第5比例制御三方弁V15により調節される供給水W110の流量は、制御部10からの流量調節信号により制御される。
第2実施形態の後段冷却流体ラインL72に設けられる構成について説明する。
後段冷却流体ラインL72には、図9及び図10に示すように、流路切替制御弁7の導出側切替弁72から、上流側から下流側からに向けて順に、吸着式冷凍機5の冷媒凝縮器53、第2比例制御三方弁V12、接続部J32が設けられている。後段冷却流体ラインL72における流路切替制御弁7の導出側切替弁72と接続部J32との間からは、第2比例制御三方弁V12において、第1分岐冷却流体ラインL92が分岐している。
〔1〕オフガスの排出温度の調節
燃料電池ユニット2の水自立を達成するためには、オフガスG2の排出温度を調節して、改質ガスG4を生成するために必要な量の凝縮水(改質水)W1を生成しなくてはならない。そこで、制御部10は、第2温度センサS2により測定されたオフガスG2の温度が第1設定温度を下回るように第5比例制御三方弁V15を制御する。これにより、分岐供給水ラインL110を流通する供給水W110の流量が調節されて、オフガス凝縮器4に流通させる供給水W110の流量が調節される。第2設定温度は、燃料電池ユニット2の水自立を達成することができる温度に設定され、典型的には55℃未満、好ましくは40〜50℃に設定される。
上述した第2実施形態に係る冷水製造システム1Aによれば、第1実施形態に係る冷水製造システム1と同様の効果を奏する他、例えば、以下のような効果が得られる。
本実施形態の冷水製造システム1は、オフガスG1を冷却して凝縮水W1を生成するオフガス凝縮器4と、供給水ラインL101から分岐し、オフガス凝縮器4を経由して、供給水ラインL101に再度合流する分岐供給水ラインL110と、分岐供給水ラインL110を流通する供給水W110の流量を調節する第5比例制御三方弁V15と、オフガス凝縮器4よりも下流側の第3オフガスラインL13を流通するオフガスG2の温度を測定する第2温度センサS2と、を更に備え、制御部10は、第2温度センサS2により測定されたオフガスG2の温度が第2設定温度を下回るように第5比例制御三方弁V15を制御する。
そのため、制御部10は、オフガス凝縮器4から排出されるオフガスG2の温度が水自立を達成可能な第2設定温度を下回るように、オフガス凝縮器4に流通させる供給水W110の流量を調節する。これにより、燃料電池ユニット2の発電中には、燃料電池ユニット2の水自立に必要な量の凝縮水W1を確実に生成することができる。また、燃料電池ユニット2の発電中には、オフガスG1の廃熱を第1熱交換器3で回収して吸着式冷凍機5の駆動熱源として利用するので、吸着式冷凍機5による安価な冷水製造を実現することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る冷水製造システム1Bについて、図11を参照しながら説明する。図11は、本発明の第3実施形態の冷水製造システム1Bを示すフロー図であって、廃熱流体源200の周辺の主な構成を示す図である。なお、第3実施形態に係る冷水製造システム1Bの図11は、第1実施形態に係る冷水製造システム1の図2に対応し、第2実施形態に係る冷水製造システム1Aの図9に対応する。
第3実施形態では、主に第1実施形態及び第2実施形態との相違点について説明する。このため、第1実施形態及び第3実施形態と同一(又は同等)の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第3実施形態において特に説明しない点については、第1実施形態及び第2実施形態の説明が適宜に適用される。
第3実施形態に係る冷水製造システム1Bは、第1実施形態に係る冷水製造システム1の燃料電池ユニット2(図2参照)及び第2実施形態に係る冷水製造システム1Aにおける燃料電池ユニット2(図9参照)に代えて、燃料電池ユニット2以外の廃熱流体源200を備える点、及びその周辺の構成において、第1実施形態に冷水製造システム1及び第2実施形態に冷水製造システム1Aと主に異なる。詳細には、第3実施形態に係る冷水製造システム1Bは、第1実施形態及び第2実施形態と比べて、第1実施形態及び第2実施形態が燃料電池ユニット2から排出されるオフガスG1を廃熱流体として利用するのに対して、燃料電池ユニット2以外の廃熱流体源200から排出された廃熱流体F1を利用する点において、第1実施形態及び第2実施形態とは異なる。
第2実施形態に係る冷水製造システム1Bは、第1実施形態における、オフガス凝縮器4、改質水タンク41、改質水供給ラインL22、第2分岐冷却流体ラインL91、第4比例制御三方弁V14、第1逆止弁V21に相当する構成を備えておらず、第2実施形態における、オフガス凝縮器4、改質水タンク41、改質水供給ラインL22、分岐供給水ラインL110、第5比例制御三方弁V15、第3逆止弁V110に相当する構成を備えていない。
図11に示すように、第3実施形態の冷水製造システム1Bは、廃熱流体源200の周辺の構成として、廃熱流体源200と、第1熱交換器3と、第3流量調節手段としての第3比例制御三方弁V13と、を備える。また、冷水製造システム1は、ラインとして、廃熱流体ラインL200と、廃熱流体バイパスラインL4Aと、を備える。
なお、第3実施形態では、廃熱流体ラインL200には廃熱流体F1が流通し、第1実施形態及び第2実施形態では、オフガスラインL1(廃熱流体ライン)にはオフガスG1が流通する。第3実施形態と、第1実施形態及び第2実施形態と、では、廃熱流体ラインを流通する廃熱流体の種類が異なる。ただし、第3実施形態の「廃熱流体バイパスラインL4A」、「第3比例制御三方弁V13」及び「第1熱交換器3」は、第1実施形態及び第2実施形態の「オフガスバイパスラインL4」、「第3比例制御三方弁V13」及び「第1熱交換器3」と同様の機能を有する。
廃熱流体源200は、廃熱流体F1の排出源となるものであり、圧縮機ユニットや産業用生産設備などが挙げられる。廃熱流体源200が圧縮機ユニットである場合には、次の事例1〜3に挙げる構成が好適である。また、廃熱流体源200が産業用生産設備である場合には、次の事例4に挙げる構成が好適である。
事例1
廃熱流体源200となる圧縮機ユニットは、油潤滑式圧縮機と、この油潤滑式圧縮機から吐出された圧縮空気から潤滑油を分離するセパレータと、を有する。圧縮機ユニットが油潤滑式圧縮機及びセパレータを有する構成の場合には、廃熱流体F1は、セパレータで分離された圧縮空気及び/又は潤滑油である。即ち、この構成では、第1熱交換器3において、圧縮空気及び/又は潤滑油に含まれる圧縮熱の熱回収を行う。熱回収の対象となる圧縮空気及び潤滑油の温度は、例えば80〜90℃程度である。
事例2
廃熱流体源200となる圧縮機ユニットは、水潤滑式圧縮機と、この水潤滑式圧縮機から吐出された圧縮空気から潤滑水を分離するセパレータと、を有する。圧縮機ユニットが水潤滑式圧縮機及びセパレータを有する構成の場合には、廃熱流体F1は、セパレータで分離された圧縮空気及び/又は潤滑水である。即ち、この構成では、第1熱交換器3において、圧縮空気及び/又は潤滑水に含まれる圧縮熱の熱回収を行う。熱回収の対象となる圧縮空気及び潤滑水の温度は、例えば80〜90℃程度である。
事例3
廃熱流体源200となる圧縮機ユニットは、ドライ式圧縮機を有する。圧縮機ユニットがドライ式圧縮機を有する構成の場合には、廃熱流体F1は、ドライ式圧縮機から吐出された圧縮空気である。即ち、この構成では、第1熱交換器3において、圧縮空気に含まれる圧縮熱の熱回収を行う。熱回収の対象となる圧縮空気の温度は、例えば200〜250℃程度である。
事例4
廃熱流体源200となる産業用生産設備は、食品・飲料工場のレトルト殺菌装置や半導体製造工場の温水洗浄装置のほか、産業用のガスエンジンなどである。廃熱流体F1は、各種装置から排出された温排水やガスエンジンの冷却水である。即ち、この構成では、第1熱交換器3において、温排水や冷却水に含まれる廃熱の熱回収を行う。熱回収の対象となる温排水又は冷却水の温度は、例えば60〜80℃程度である。
廃熱流体ラインL200は、廃熱流体源200から排出される廃熱流体F1が流通するラインである。廃熱流体ラインL200は、第1廃熱流体ラインL201と、第2廃熱流体ラインL202と、を有する。
第1廃熱流体ラインL201の上流側の端部は、廃熱流体源200に接続されている。第1廃熱流体ラインL201の下流側の端部は、第1熱交換器3に接続されている。第1廃熱流体ラインL201には、第3比例制御三方弁V13が配置されている。
第1廃熱流体ラインL201の途中からは、第3比例制御三方弁V13において廃熱流体バイパスラインL4Aが分岐している。廃熱流体バイパスラインL4Aの下流側の端部は、第2廃熱流体ラインL202の接続部J200に接続されている。廃熱流体バイパスラインL4Aは、第1熱交換器3の上流側の第1廃熱流体ラインL201から第3比例制御三方弁V13において分岐し、第1熱交換器3をバイパスして、第2廃熱流体ラインL202の接続部J200において、第1熱交換器3の下流側の第2廃熱流体ラインL202に再度合流する。
第3比例制御三方弁V13は、第1廃熱流体ラインL201における廃熱流体バイパスラインL4Aに分岐する部分に設けられる。第3比例制御三方弁V13は、モータバルブにより構成され、弁開度が調節されることで、廃熱流体バイパスラインL4Aを流通する廃熱流体F12の流量を調節可能な弁である。つまり、第3比例制御三方弁V13は、第1廃熱流体ラインL201から廃熱流体バイパスラインL4Aに分流する廃熱流体F12の流量の割合を変更可能な弁である。なお、第3比例制御三方弁V13が振り分ける廃熱流体F12の流量の割合は、第1廃熱流体ラインL201及び廃熱流体バイパスラインL4Aのいずれか一方に分流する廃熱流体F12の流量の割合が、0(ゼロ)であってもよい。第3比例制御三方弁V13により調節される廃熱流体F12の流量は、制御部10からの流量調節信号により制御される。
このような廃熱流体バイパスラインL4A及び第3比例制御三方弁V13は、第4加熱量調節手段104Aを構成する。第4加熱量調節手段104Aにおいては、第3比例制御三方弁V13が制御部10に制御されることで、吸着式冷凍機5の吸脱着器51a,51b(後述)の脱着プロセスにおいて使用される加熱流体ラインL6を循環流通する加熱流体W2の加熱量(温度)を調節することができる。
第1熱交換器3は、加熱流体ラインL6を流通する加熱流体W2と、廃熱流体源200から排出され且つ廃熱流体ラインL200を流通する廃熱流体F1との間で熱交換する。即ち、第1熱交換器3は、廃熱流体源200から排出される廃熱流体F1の廃熱を、加熱流体ラインL6を流通する加熱流体W2に伝達させる。第1熱交換器3の熱交換により生成される加熱流体W2の温度は、廃熱流体F1の温度及び吸着材Kの再生温度帯にもよるが、50〜80℃程度である。
第2廃熱流体ラインL202は、廃熱流体ラインL200を流通し且つ第1熱交換器3で熱交換された後の廃熱流体F1が流通される。第2廃熱流体ラインL202の上流側の端部は、第1熱交換器3に接続されている。第2廃熱流体ラインL202は、本システムの系外に廃熱流体F2を排出する。第2廃熱流体ラインL202には、接続部J200が設けられている。接続部J200には、前述の廃熱流体バイパスラインL4Aの下流側の端部が接続されている。
上述した第3実施形態に係る冷水製造システム1Bによれば、第1実施形態に係る冷水製造システム1及び第2実施形態に係る冷水製造システム1Aと同様の効果を奏する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施形態においては、冷却ユニットを冷却塔6で構成したが、これに制限されず、冷却ユニットは、水を冷却可能な設備であればよい。
また、前記実施形態においては、蒸発器52により供給水W10から製造した冷水W11を、冷水使用設備11を経由して循環させて、供給水W10として、蒸発器52に供給しているが、これに制限されない。供給水W10は、循環された水でなくてもよい。
また、前記第1実施形態においては、第2分岐冷却流体ラインL91及び第1分岐冷却流体ラインL92を、冷却塔6(冷却ユニット)の上流側において冷却流体ラインL7から分岐するように構成したが、これに制限されず、冷却塔6(冷却ユニット)の下流側において冷却流体ラインL7から分岐するように構成してもよい。また、前記第2実施形態においては、分岐供給水ラインL110を、蒸発器52の上流側において供給水ラインL101から分岐するように構成したが、これに制限されない。分岐供給水ラインL110を、蒸発器52の下流側において供給水ラインL101から分岐するように構成してもよい。
また、前記実施形態においては、循環ポンプ31をインバータ32により回転速度を調節可能な構成としたが、これに制限されない。循環ポンプ31を一定の回転速度で駆動し、吐出側に設けた流量調節弁により加熱流体W2の流量を調節してもよい。
また、前記実施形態においては、第1流量調節手段として第1比例制御三方弁V11を、第2流量調節手段として第2比例制御三方弁V12を、第3流量調節手段として第3比例制御三方弁V13を、第4流量調節手段として第4比例制御三方弁V14を、第5流量調節手段として第5比例制御三方弁V15を採用した。これに限らず、各比例制御三方弁に替えて2つの比例制御二方弁を使用して、分流する流体の流量を調節するように構成してもよい。
1、1A、1B 冷水製造システム
2 燃料電池ユニット
3 第1熱交換器
4 オフガス凝縮器
5 吸着式冷凍機
6 冷却塔(冷却ユニット)
8 第2熱交換器
10 制御部
31 循環ポンプ
32 インバータ
51 吸脱着器
52 蒸発器
53 冷媒凝縮器
101 第1加熱量調節手段
102 第2加熱量調節手段
103 第3加熱量調節手段
104、104A 第4加熱量調節手段
A1 空気(酸化剤ガス)
F1 廃熱流体
G1 オフガス(廃熱流体)
G2 オフガス
G4 改質ガス(燃料ガス)
K 吸着材
L1 オフガスライン(廃熱流体ライン)
L13 第3オフガスライン(オフガスライン)
L4 オフガスバイパスライン(廃熱流体バイパスライン)
L4A 廃熱流体バイパスライン
L6 加熱流体ライン
L7 冷却流体ライン
L8 加熱流体バイパスライン
L101 供給水ライン
L110 分岐供給水ライン
L91 第2分岐冷却流体ライン
L92 第1分岐冷却流体ライン
S1a、S1b 第1温度センサ(第1温度測定手段)
S2 第2温度センサ(第2温度測定手段)
V11 第1比例制御三方弁(第1流量調節手段)
V12 第2比例制御三方弁(第2流量調節手段)
V13 第3比例制御三方弁(第3流量調節手段)
V14 第4比例制御三方弁(第4流量調節手段)
V15 第5比例制御三方弁(第5流量調節手段)
W2 加熱流体
W3 冷却流体
W10 供給水
W11 冷水

Claims (12)

  1. 冷熱により吸着材に冷媒蒸気を吸着させる吸着プロセスと温熱により吸着材から冷媒蒸気を脱着させる脱着プロセスとを切替可能な吸脱着器、吸着材への冷媒蒸気の吸着に伴って冷媒液を蒸気化させる蒸発器、及び吸着材からの冷媒蒸気の脱着に伴って冷媒蒸気を凝縮させる冷媒凝縮器を備え、前記吸脱着器には、前記吸着プロセスにおいて吸着材に冷熱を与えるための冷却流体が循環流通する冷却流体ライン、及び前記脱着プロセスにおいて吸着材に温熱を与えるための加熱流体が循環流通する加熱流体ラインが接続され、前記蒸発器には、供給水が流通する供給水ラインが接続され、前記蒸発器内で冷媒液が蒸気化する際の気化熱で供給水から冷水を製造する吸着式冷凍機と、
    廃熱流体が流通する廃熱流体ラインと、
    前記加熱流体ラインを流通する加熱流体と前記廃熱流体ラインを流通する廃熱流体との間で熱交換を行う第1熱交換器と、
    前記冷却流体ラインを循環流通する冷却流体を冷却する冷却ユニットと、
    前記脱着プロセスにおける前記加熱流体ラインを循環流通する加熱流体の加熱量を調節する加熱量調節手段と、
    前記吸脱着器に供給される加熱流体の温度を測定する第1温度測定手段と、
    前記第1温度測定手段により測定された加熱流体の温度を第1設定温度範囲に維持するように前記加熱量調節手段を制御する制御部と、を備える、冷水製造システム。
  2. 前記加熱量調節手段は、
    前記第1熱交換器の上流側の前記加熱流体ラインから分岐し、前記第1熱交換器をバイパスして、前記第1熱交換器の下流側の前記加熱流体ラインに再度合流する加熱流体バイパスラインと、
    前記加熱流体バイパスラインを流通する加熱流体の流量を調節する第1流量調節手段と、を備え、
    前記制御部は、前記第1温度測定手段により測定された加熱流体の温度を第1設定温度範囲に維持するように前記第1流量調節手段を制御する、
    請求項1に記載の冷水製造システム。
  3. 前記加熱量調節手段は、前記加熱流体ラインに設けられ、インバータにより回転速度を調節可能な循環ポンプを備え、
    前記制御部は、前記第1温度測定手段により測定された加熱流体の温度を第1設定温度範囲に維持するように前記インバータを介して前記循環ポンプの回転速度を制御する、
    請求項1に記載の冷水製造システム。
  4. 前記加熱量調節手段は、
    前記冷却流体ラインから分岐し、前記冷却流体ラインに再度合流する第1分岐冷却流体ラインと、
    前記吸脱着器の上流側の前記加熱流体ラインを流通する加熱流体と、前記第1分岐冷却流体ラインを流通する冷却流体との間で熱交換を行う第2熱交換器と、
    前記第1分岐冷却流体ラインを流通する冷却流体の流量を調節する第2流量調節手段と、を備え、
    前記制御部は、前記第1温度測定手段により測定された加熱流体の温度を第1設定温度範囲に維持するように前記第2流量調節手段を制御する、
    請求項1に記載の冷水製造システム。
  5. 前記加熱量調節手段は、
    前記第1熱交換器の上流側の前記廃熱流体ラインから分岐し、前記第1熱交換器をバイパスして、前記第1熱交換器の下流側の前記廃熱流体ラインに再度合流する廃熱流体バイパスラインと、
    前記廃熱流体バイパスラインを流通する廃熱流体の流量を調節する第3流量調節手段と、を備え、
    前記制御部は、前記第1温度測定手段により測定された加熱流体の温度を第1設定温度範囲に維持するように前記第3流量調節手段を制御する、
    請求項1に記載の冷水製造システム。
  6. 電池スタック内に燃料ガス及び酸化剤ガスを導入し、電気化学反応により発電する燃料電池ユニットを更に備え、
    廃熱流体は、前記燃料電池ユニットから排出されるオフガスである、
    請求項1〜5のいずれかに記載の冷水製造システム。
  7. 前記廃熱流体ラインを流通し且つ前記第1熱交換器で熱交換された後のオフガスを冷却して凝縮水を生成するオフガス凝縮器と、
    前記冷却流体ラインから分岐し、前記オフガス凝縮器を経由して、前記冷却流体ラインに再度合流する第2分岐冷却流体ラインと、
    前記第2分岐冷却流体ラインを流通する冷却流体の流量を調節する第4流量調節手段と、
    前記オフガス凝縮器よりも下流側の前記廃熱流体ラインを流通するオフガスの温度を測定する第2温度測定手段と、を更に備え、
    前記制御部は、前記第2温度測定手段により測定されたオフガスの温度が第2設定温度を下回るように前記第4流量調節手段を制御する、
    請求項6に記載の冷水製造システム。
  8. 前記廃熱流体ラインを流通し且つ前記第1熱交換器で熱交換された後のオフガスを冷却して凝縮水を生成するオフガス凝縮器と、
    前記供給水ラインから分岐し、前記オフガス凝縮器を経由して、前記供給水ラインに再度合流する分岐供給水ラインと、
    前記分岐供給水ラインを流通する供給水の流量を調節する第5流量調節手段と、
    前記オフガス凝縮器よりも下流側の前記廃熱流体ラインを流通するオフガスの温度を測定する第2温度測定手段と、を更に備え、
    前記制御部は、前記第2温度測定手段により測定されたオフガスの温度が第2設定温度を下回るように前記第5流量調節手段を制御する、
    請求項6に記載の冷水製造システム。
  9. 油潤滑式圧縮機と、前記圧縮機から吐出された圧縮空気から潤滑油を分離するセパレータと、を有する圧縮機ユニットを更に備え、
    廃熱流体は、前記セパレータで分離された圧縮空気及び/又は潤滑油である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の冷水製造システム。
  10. 水潤滑式圧縮機と、前記圧縮機から吐出された圧縮空気から潤滑水を分離するセパレータと、を有する圧縮機ユニットを更に備え、
    廃熱流体は、前記セパレータで分離された圧縮空気及び/又は潤滑水である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の冷水製造システム。
  11. ドライ式圧縮機を有する圧縮機ユニットを更に備え、
    廃熱流体は、前記圧縮機から吐出された圧縮空気である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の冷水製造システム。
  12. 廃熱流体は、産業用生産設備からの温排水である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の冷水製造システム。
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