JP2016225102A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
Description
貯湯槽21は、密封式の容器である。貯湯槽21は、耐圧式の容器である。貯湯槽21内の温度分布は、基本的には、温度の異なる二層に分かれている。上層は比較的温度が高い層(例えば50度以上)であり、下層は比較的温度が低い層(例えば20度以下(水道水の温度))である。上下各層は、それぞれほぼ同一温度である。
貯湯水循環ポンプ22bは、貯湯水循環ライン22の熱媒体(貯湯水)を送出して図示矢印方向へ循環させる送出装置であり、制御装置15によって制御されてその吐出量(送出量)が制御されるようになっている。
熱交換器貯湯水出口温度センサ22dは、貯湯水循環ライン22であって熱交換器12の貯湯水導出口12fと貯湯槽21の貯湯水導入口21cとの間に設けられている。熱交換器貯湯水出口温度センサ22dは、熱交換器12の貯湯水導出口12f付近に設けられるのが望ましい。熱交換器貯湯水出口温度センサ22dは、熱交換器12から導出される貯湯水の温度を検出して、制御装置15に送信している。なお、熱交換器貯湯水出口温度センサ22dの代わりに、熱交換器12内に設けられ、熱交換器12から導出される貯湯水の温度(特に熱交換器12の貯湯水導出口12f側の温度)を検出する温度センサを使用するようにしてもよい。
なお、制御装置15は、補機を駆動して燃料電池システム1の運転を制御する。
蒸発部32は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、供給された改質用原料を予熱するものである。蒸発部32は、このように生成された水蒸気と予熱された改質用原料を混合して改質部33に供給するものである。改質用原料としては天然ガス(メタンガスを主成分とする)、LPガスなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
(化1)
H2+O2−→H2O+2e−
(化2)
CO+O2−→CO2+2e−
(化3)
1/2O2+2e−→O2−
次に、上述した燃料電池システム1の作動(第一制御例)について図2に示すフローチャートに沿って説明する。制御装置15は、そのフローチャートに沿ったプログラムを所定時間(短時間でも長時間でもよい)毎に繰り返し実行する。
制御装置15は、ステップS102において、燃料電池34の発電に必要な改質水量を熱交換器12で生成された凝縮水のみで賄うことができる水自立が成立していないか否かを判定する(水自立不成立判定部)。
そして、制御装置15は、ステップS108において、ステップS106(目標温度減少設定部)にて設定された目標温度TH3*(第二設定温度Tw−out2)となるように、貯湯水循環ポンプ22bの送出量を制御する(送出量制御部)。
そして、制御装置15は、ステップS108において、ステップS104(目標温度増大設定部)にて設定された目標温度TH3*(第一設定温度Tw−out1)となるように、貯湯水循環ポンプ22bの送出量を制御する(送出量制御部)。
なお、第二設定温度Tw−out2は、例えば図5に示すマップから、燃焼排ガス露点律速において水収支がマイナスとならない温度に設定されている。
これによれば、水自立が成立しない旨を、簡単な構成にて検出することが可能となる。
これによれば、水自立が不成立である場合、貯湯水出口温度の目標温度TH3*を確実に低下させることができ、ひいては熱交換器12で生成される凝縮水を増大させることが可能となる。
これによれば、水自立が不成立である場合、貯湯水出口温度の目標温度TH3*を確実に低下させることができ、ひいては熱交換器12で生成される凝縮水を増大させることが可能となる。
さらに、上述した燃料電池システム1の作動(第二制御例)について図7に示すフローチャートに沿って説明する。第二制御例は、第一制御例と以下の点が異なる。第一制御例の水自立不成立判定部(ステップS102)は、水タンク14の水位から水自立不成立を判定するようにしたが、第二制御例の水自立不成立判定部(ステップS202)は、熱交換器12における燃焼排ガスから回収可能な顕熱および潜熱から算出される顕熱/潜熱比率から水自立不成立を判定するようにしている。第一制御例と同一処理については同一符号を付してその説明を省略する。
さらに、飽和水蒸気曲線と水蒸気分率Rhと熱交換器12の燃焼排ガス入口温度T8aとから、顕熱W−aが算出される。具体的には、最初に、算出された水蒸気分率Rhに対応した露点Tg−sが算出される。すなわち、算出された水蒸気分率Rhと飽和水蒸気曲線との交点が露点Tg−sである。また、燃焼排ガス中に存在する水蒸気の温度が、燃焼排ガスの温度が熱交換器12の燃焼排ガス入口温度T8aから算出された水蒸気分率Rhに対応する露点Tg−sまで低下した場合、顕熱W−aは、低下した分の熱量である。よって、顕熱W−aは、比熱(燃焼排ガス)×流量(燃焼排ガスの総流量)×(燃焼排ガス入口温度T8a−露点Tg−s)から算出される。
さらに、上述したように算出された顕熱と潜熱とから顕熱/潜熱比率が算出される。なお、露点Tg−s、および顕熱回収部貯湯水入口温度Tw−mは、その一例が図3に示されている。
これによれば、水自立が成立しない旨をより早期かつ的確に検出することが可能となる。
さらに、上述した燃料電池システム1の作動(第三制御例)について図8に示すフローチャートに沿って説明する。第三制御例は、第一制御例と以下の点が異なる。第一制御例の水自立不成立判定部(ステップS102)は、水タンク14の水位から水自立不成立を判定するようにしたが、第三制御例では、熱交換器12における燃焼排ガスの露点から水自立が成立していない旨を判定するようにしている。
制御装置15は、ステップS304において、燃焼排ガスの露点Tg−sを演算する。制御装置15は、上述したように、燃料流量、改質水流量およびカソードエア流量から、燃焼排ガスの組成および露点Tg−sを演算する。
制御装置15は、ステップS308において、燃焼排ガスの熱量W−aから、熱交換器12の貯湯水出口温度(熱交換器貯湯水出口温度)が目標温度TH3*である第一設定温度Tw−out1となる貯湯水流量Q(単位時間あたりの貯湯水流量)を演算する。
これによれば、水自立が成立しない旨を的確に検出することが可能となる。
Claims (6)
- 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
改質用原料と改質水とから前記燃料を生成して前記燃料電池に供給する改質部と、
前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼排ガスを導出する燃焼部と、
貯湯水を貯水する貯湯槽と、
前記燃焼排ガスと前記貯湯水との間で熱交換が行われ、前記燃焼排ガスに含まれている水蒸気を凝縮して凝縮水を生成する熱交換器と、
前記貯湯槽と前記熱交換器との間において前記貯湯水を循環させるように形成された貯湯水循環ラインと、
前記貯湯水循環ラインに設けられ、前記貯湯水を送出して循環させる送出装置と、
前記貯湯水循環ラインであって前記熱交換器の貯湯水導出口と前記貯湯槽の貯湯水導入口との間に設けられ、前記熱交換器から導出される前記貯湯水の温度を検出する熱交換器貯湯水出口温度センサと、
前記送出装置の送出量を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記燃料電池の発電に必要な改質水量を前記熱交換器で生成される前記凝縮水のみで賄うことができる水自立が成立していないか否かを判定する水自立不成立判定部と、
前記水自立成立判定部によって前記水自立が不成立である旨判定されている場合、前記熱交換器の貯湯水出口温度の目標温度を減少させる目標温度減少設定部と、
前記熱交換器から導出される前記貯湯水の温度が前記目標温度減少設定部にて設定された前記目標温度となるように、前記送出装置の送出量を制御する送出量制御部と、を備えている燃料電池システム。 - 前記熱交換器から供給される前記凝縮水を貯水し、前記改質部に前記改質水として供給する水タンクをさらに備え、
前記水自立不成立判定部は、水タンクの水位が判定水位より低い場合に、前記水自立が成立していない旨を判定する請求項1記載の燃料電池システム。 - 前記水自立不成立判定部は、前記熱交換器における前記燃焼排ガスから回収可能な顕熱および潜熱から算出される顕熱/潜熱比率から前記水自立が成立していない旨を判定する請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記水自立不成立判定部は、前記熱交換器における前記燃焼排ガスの露点から前記水自立が成立していない旨を判定する請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記目標温度減少設定部は、前記熱交換器における前記燃焼排ガスから回収可能な顕熱および潜熱から算出される顕熱/潜熱比率が前記水自立が成立する値となるように、前記目標温度を設定する請求項1乃至請求項4の何れか一項記載の燃料電池システム。
- 前記目標温度減少設定部は、前記熱交換器の熱交換能力が排熱回収水入口温度が律速となるように、前記目標温度を設定する請求項1乃至請求項4の何れか一項記載の燃料電池システム。
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