JP2005251792A - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 配線基板は装置内の温度変化で伸縮する。しかしこの配線基板を形成する絶縁樹脂と導電パターンの熱膨張率が異なる。従って絶縁樹脂と導電パターンの伸縮量がことなる。このため伸縮を繰り返すことによって絶縁樹脂と導電パターンとが剥がれる。これを防止するために熱膨張率の小さい熱膨張抑制材を樹脂中に包含させている。この熱膨張抑制材は電導性を向上させる銅材を被覆している。このように銅材を被覆することで熱膨張抑制材と樹脂との密着力が向上されると予想される。しかし銅材を被覆した熱膨張抑制材は厚みが増す。さらに銅を表面に形成するために熱膨張抑止部材全体の熱膨張率が小さくならない。従って、配線基板の小型軽量化に不適当である。
【解決手段】 密着膜を形成された熱膨張抑制部材を有する配線基板において、前記密着膜は前記熱膨張抑制部材の少なくとも1つの面に酸化クロム膜とシランカップリング膜とを有する密着膜である。
【選択図】 図1

Description

本発明は多層配線基板に関し、特に配線基板の各部材間の密着力を向上させた配線基板およびその製造方法に関する。
近年、電子情報機器は小型化、軽量化、高性能化が要求されている。これに伴い配線基板は絶縁樹脂を介して導体パターンを複数層重ねた多層配線基板になっている。更に配線基板に形成された導体パターンはファインピッチになっている。この多層配線基板は電子情報機器に搭載される。この電子情報機器が稼動されると、この電子情報機器内の温度が上昇し多層配線基板が昇温される。そしてこの昇温によって多層配線基板の長さが伸長する。
一方、電子機器の稼動が停止されると降温されて多層配線基板の長さが収縮する。この配線基板を形成する絶縁樹脂の伸縮量と導体パターンの伸縮量とが互いに異なる。これは配線基板の絶縁樹脂と導体パターンの熱膨張率とが互いに異なるためである。詳細には導体パターンの熱膨張率は絶縁樹脂の熱膨張率より小さい。結果として昇温降温つまり温度変化を繰り返えされることで配線基板を形成する絶縁樹脂と導体パターンとが外れる。又はこの配線基板の内部にクラックを生じる。
これを防止するために絶縁樹脂の伸縮量を抑制し、そして絶縁樹脂と導体パターンとの相互ストレスを小さくしている。例えば1つの方法は絶縁樹脂と結着したコア基材に熱膨張率の小さいインバーを使用する。又はこのインバーの表面に導電率を向上させるための銅層を形成するものである。このようにして多層配線基板の熱膨張による伸縮量の差異を低減している。
この多層配線基板が下記特許文献1に開示されている。
特開平2−111095号公報 その他の方法は例えば絶縁樹脂内に熱膨張抑止部材を含有している。この熱膨張抑止部材は熱膨張率の小さいインバーである。又はこのインバーの表面に導電率を向上させるための銅層を形成したものである。このようにして多層配線基板の熱膨張による伸縮量の差異を低減している。この多層配線基板が下記特許文献2に開示されている。 特開平8−316377号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2に開示されているインバーは絶縁樹脂を熱膨張による伸縮量の差異に耐えられず互いが剥がれる。つまりインバーと絶縁樹脂とを保持する密着力が不足している。この結果として配線基板を形成する絶縁樹脂と導体パターンとが外れる。又はこの配線基板の内部にクラックを生じる。また特許文献1、特許文献2に開示されているようにインバーの表面に銅層を形成すると絶縁樹脂を保持する密着力が向上すると予測される。しかしインバーの表面に銅層を形成した物は厚みが増し小型軽量化に不適当である。さらに銅層が表面に形成されるために熱膨張抑止部材全体の熱膨張率が小さくならない。
本発明の目的は酸化クロム膜とシランカップリング膜とを有する密着膜を配線基板の熱膨張抑制部材の少なくとも1つの面に形成し、この密着膜を介して熱膨張抑制部材と絶縁膜とを形成して、熱膨張抑止部材の厚みが増すこと無く、かつ熱膨張抑止部材全体の熱膨張率が小さくならない配線基板を提供することである。
本発明は、密着膜を形成された熱膨張抑制部材を有する配線基板において、前記密着膜は前記熱膨張抑制部材の少なくとも1つの面に酸化クロム膜とシランカップリング膜とを有する密着膜を設けた。
上記のように酸化クロム膜とシランカップリング膜とを有する密着膜を配線基板の熱膨張抑制部材の少なくとも1つの面に形成し、この密着膜を介して熱膨張抑制部材と絶縁膜とを形成する。このために配線基板の熱膨張抑止部材の厚みが増さない。さらに熱膨張抑止部材全体の熱膨張率を増すことがない。従って電子情報機器の小型軽量化に最適な配線基板ができる。
本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施例>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る多層配線基板の部分断面図である。
1は多層配線基板、2はプリント基板、2−1は基材、2−2は導体で具体的には配線パターンであり、12は絶縁部材、14は熱膨張抑制部材、15は密着膜、16はインバー又はインバー合金である。(以降インバー16と記述するがインバー合金も含むものとする)
この多層配線基板1はプリント基板2の上に絶縁部材12と導体13とが任意の複数層だけ積層されている。プリント基板2は基材2−1の上に導体2−2が形成されている。この基材2−1は樹脂材料を含浸させてなるプリプレグを熱硬化させたものである。この絶縁部材12はポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、マレイミド樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、フッ素含有樹脂等が使用される。そして絶縁部材12に熱膨張抑制部材14を埋設している。この熱膨張抑制部材14は多層配線基板1が温度変化した時の伸縮量を抑制するためのものである。このために熱膨張抑制部材14のインバー16は熱膨張係数が小さい。そしてインバー16の表面に絶縁部材12との密着力を強固にする密着膜15が形成されている。このインバー16の他の材料としてモリブデン、チタン、タングステン、の少なくとも1つを含む金属又は合金を使用できる。
次に多層配線基板の製造方法について図2を使用して説明する。
<多層配線基板の製造方法>
(1)最初に図2−1は熱膨張抑制部材14を作成するインバー16である。このインバー16は例えば所望する面積を有し板の厚みが約500μmの42アロイ(Ni42-Fe58)である。この他のインバー16としてはインバー(Fe64-Ni36)にCoを添加したスーパーインバー(Fe60-Ni32-Co4-Mn0.4)、高耐食非磁性インバー(Cr-Fe-Mn)、高強度インバー(Fe-Ni38-Co-Ti)、鉄-ニッケルコバルト系のコバール合金(Fe54-Ni29-Co17)等を使用できる。
このインバー16の両面に密着膜15を形成する。
図2−2を参照して密着膜15の形成方法を説明する。密着膜15はクロメート処理によって形成された密着膜15−aとシランカップリング処理とによって形成された密着膜15−bとから構成される。
クロム酸化物により密着膜15−aを作成する場合は下記の電気メッキによって形成される。使用する電解液はクロム化合物と亜鉛塩とアルカリ塩とを混合したものである。具体的にはクロム化合物の K2Cr2O7、 Na2Cr2O7、 CrO3等のいずれかを2 g/L〜10g/L用意する。そして亜鉛塩の ZnO、 ZnSO4、7H2O等のいずれかを0.05g/L〜10g/L 用意する。そしてアルカリ塩のNaOH、 KOH等のいずれかを10g/L〜50g/L用意する。これらを混合してpH7〜13になるように調整して電解液を作成する。アノードの極板はPt、 TiまたはSUS材である。そして液温20〜80℃,電解密度0.05〜5A/dm2,通電時間5〜30秒の条件でメッキ処理を施す。この処理により6 価クロム(Cr6+)と3価クロム(Cr3+)とクロム酸亜鉛ZnCrO4を主成分とするゲル状の複合水和酸化物皮膜を金属表面上に形成する。これを脱水乾燥させて安定な密着膜15−aを形成する。
他の方法として環境意識の高まりから6価クロムを使用しない3価クロメート処理も使用されている。具体的には3価クロムとリン酸(H3PO4)を使用することで,水酸化クロムからリン酸クロム(CrPO4)を主成分としたゲル皮膜を金属表面上に形成する。市販されているメッキ液としては荏原ユージライト株式会社製の製品名トライバレントシリーズまたは上村工業株式会社製の製品名アサヒユーメイトを使用できる。
更に密着膜15-aの上にシランカップリング剤により密着膜15-bを形成する。シランカップリング剤を含む溶液をインバーの表面にスプレー塗布し、これを乾燥することによって密着膜15-bを形成することができる。他の方法としてはスピンコーターによる塗布、浸漬、流しかけを採用してもよい。このシランカップリング剤は具体的には信越化学工業株製の製品名KBM-903である。この他に使用できるシランカップリング剤はビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、p-スチリルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N-2(アミノエチル)3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-2(アミノエチル)3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン等である。
このようにして熱膨張抑制部材14が作成された。
各図面はこの密着膜15を誇張して描画されているが実際には約2μmmの厚みである。
(2)続いて、図2−3に図示されるように熱膨張抑制部材14の片面に絶縁部材12が形成される。この絶縁部材12は半硬化状態のフィルム状絶縁樹脂であり、熱膨張抑制部材14に貼り付けられる。具体的にはファインテクノ株製の製品名ABF-SH-9Kである。
(3)更に、図2−4に図示されるようにプリント基板2を用意する。このプリント基板2は具体的にはガラス織布基材、ガラス不織布基材、アラミド織布基材、アラミド不織布基材等から選択された基材2−1の上に導体2−2つまり配線パターンを形成したものである。
(4)次に、図2−5に図示されるように絶縁部材12を介してプリント基板2と熱膨張抑制部材14とを位置合わせし載置する。そして加熱加圧を行う。具体的な製造条件は温度約170度C、圧力約3MPa、時間約60分である。
(5)続いて、図2−6に図示されるように熱膨張抑制部材14の他面に感光性のレジスト用樹脂22を形成する。このレジスト用樹脂22は具体的にはニチゴーモートン株製の製品名NIT1025である。このレジスト用樹脂22を露光・現像して所望するパターンを形成する。
(6)更に、図2−7に図示されるようにレジスト用樹脂22をマスクとして熱膨張抑制部材14をエッチング除去する。従って熱膨張抑制部材14にエッチングされた凹部23が形成される。使用するエッチング液は飽和塩化第2鉄液と硝酸と塩酸とを体積比で3:3:1に混合したものである。このエッチング液に約30分間浸漬して行われる。この後エッチング液を水洗いする。エッチング処理後、レジスト用樹脂22を剥離する。
(7)続いて、図3−1に図示されるようにこのプリント基板2に形成された熱膨張抑制部材14上に絶縁樹脂24を塗布する。塗布方法はスピンコート、カーテンコート等が使用できる。従って熱膨張抑制部材14の凹部23に絶縁樹脂24が充填される。
(8)次に、図3−2に図示されるように所望する位置の絶縁樹脂24をレーザー光で穿孔する。例えば導体2−2(配線パターン)に形成された絶縁樹脂24をレーザー光で穿孔し導体2−2(配線パターン)上に凹部25を形成する。この穿孔処理はUV-YAGレーザで行われる。この穿孔処理の後で凹部25内をデスミア処理する。
(9)更に、図3−3に図示されるように無電解銅メッキ処理をおこなう。詳細には、絶縁樹脂24と導体2−2(配線パターン)と凹部25との上に無電解銅メッキ膜26を形成する。無電解銅メッキ膜26の厚みは約0.5μmである。使用した製造設備は具体的にはシプレイ株製の製品名サーキュポジットである。
(10)次に、図3−4に図示されるように無電解銅メッキ膜26の上面に感光性のレジスト用樹脂27を塗布する。続いてレジスト用樹脂27を露光現像して所望するパターンを形成する。
(11)続いて、図4−1に図示されるように無電解銅メッキ膜26をシード膜として使用し電解銅メッキする。従って導体2−2上の凹部25内は銅メッキ膜28つまり導体13が充満される。
(12)次に、図4−2に図示されるようにレジスト用樹脂27をエッチング液で剥離する。エッチング液はNaOH、TMAH等のアルカリ溶液を使用できる。
(13)更に、図4−3に図示されるように無電解銅メッキ膜26をエッチング液で剥離する。エッチング液は硫酸5%液と過酸化水素5%との混合液を使用できる。この後エッチング液を洗い流す。
上記の方法で密着膜15が形成された熱膨張抑制部材14を有する配線基板が作成される。所望する多層配線基板1とするためには希望の層数分だけ上記工程を繰り返すと良い。
このようにして作成された多層配線基板1は密着膜15を介して熱膨張抑制部材14と絶縁部材12とを結着している。この密着膜15はクロム酸化物膜とシランカップリング剤膜とからなる。このために密着力が増強され配線基板の各配線パターン間13が短絡または不導通になることを防止できる。結果として多層配線基板の信頼性を向上させることができる。
<第2の実施例>
図5は、本発明の第2の実施形態に係る多層配線基板の部分断面図である。
尚、各図面において同一の構成要素には共通の参照符号を付して説明を省略している。
1は多層配線基板、4はコア基材、5はプリント基板、12は絶縁部材、13は導体で具体的には配線パターンであり、15は密着膜、16はインバーである。
コア基材4は第1実施例の熱膨張抑制部材に相当するものである。第2実施例のように積層法で作成される場合は多層配線基板1の芯材の役目をし、さらに多層配線基板1に掛かる外圧からの曲がりを少なくすることで多層配線基板1の取り扱いを容易にする。このため説明を容易にするためにコア基材の名称を使用する。
(1)最初に、図6−1に図示されるようにコア基材4を作成する。インバー16は板厚が約0.1mmの42アロイ(Ni42-Fe58)である。このインバー16の両面に密着膜15を形成したものである。このコア基材4は第1の実施例にて記述した熱膨張抑制部材14と同じ製法にて作成される。
(2)次に、図6−2に図示されるように、このコア基材4に感光性のレジスト用樹脂30を貼り付ける。このレジスト用樹脂30は具体的には半硬化状態のフィルム状絶縁樹脂である。
(3)続いて、図6−3に図示されるようにレジスト用樹脂30を露光・現像して所望するパターンを形成する。従って、凹部31が形成される。
(4)続いて、図6−4に図示されるようにレジスト用樹脂30をマスクとしてコア基材4をエッチング除去する。従ってコア基材4に貫通孔32が設けられる。エッチング処理は第1の実施例と同じである。
(5)更に、図6−5に図示されるようにレジスト用樹脂30をエッチング除去する。エッチング処理は第1の実施例と同じである。このようにしてコア基材4が作成された。
(6)続いて、図7−1に図示されるようにプリント基板5、コア基材4、絶縁部材12と銅箔33とを用意する。このプリント基板5は第1の実施例に記載されたプリント基板2と同じであり、プリント基板5上に導体13を形成している。銅箔33は厚み約18μmのフィルム状の銅材である。例えば古河サーキットフォイル株製の製品名F1-WSである。これらプリント基板5、コア基材4、銅箔33とを絶縁部材12を介して位置合わせする。具体的には下方から上方に銅箔33、絶縁部材12、プリント基板5、絶縁部材12、コア基材4、絶縁部材12、プリント基板5、絶縁部材12、銅箔33の順番で積層する。
(7)更に、図7−2に図示されるように積層された状態で加熱加圧を行う。具体的な製造条件は温度約170度C、圧力3MPa、時間約120分である。
(8)次に、図8−1に図示されるように所望する位置に貫通孔34を設ける。貫通孔34はドリルで行われる。
(9)続いて、図8−2に図示されるように無電解銅メッキ処理と電解銅メッキ処理が施されて、貫通孔34内壁、銅箔33上に銅メッキ膜35が形成される。この後、貫通孔34内に穴埋絶縁樹脂36を充填する。充填方法は穴埋絶縁樹脂36を銅メッキ箔35上に供給して、この穴埋絶縁樹脂36をスキージーで貫通孔34内に充填する。
(10)更に、図8−3に図示されるように銅メッキ膜35上に感光性のレジスト用樹脂を貼り付ける。このレジスト用樹脂は具体的には半硬化状態のフィルム状絶縁樹脂であり貼り付け可能である。そしてレジスト用樹脂を露光・現像して所望するパターン37を形成する。そしてこのレジスト用樹脂をマスクとして銅メッキ35と銅箔33をエッチング処理する。その後にレジスト用樹脂を除去する。
<密着力の評価>
密着力の評価をJIS H−8630に準拠して行った。
JIS H−8630の評価概略は密着膜を介して樹脂とインバーとを形成した試験片を剥離しながら引っ張り強度を測定するものである。具体的にはこの試験片を樹脂に密着させた状態でメッキ試験片を幅10cmに切断し、長さは計測し易い任意の長さに切断して、このメッキ試験片の切断端面を樹脂面と90度の角度で上方に一定速度で剥離する。このときのメッキ試験片の引っ張り強度を測定し密着強度とする。
第1実施例、第2実施例の作製方法を使用した熱膨張抑制部材、コア基材の密着強度は供に8.9Nであった。また密着膜15を設け無いときのインバーと絶縁樹脂との密着強度は0.5〜1.0N程度であった。目標値は6N以上である。結果として目標値を充分に満足できる。従って本技術を使用すると多層配線基板のコア基材と絶縁部材または熱膨張抑制部材と絶縁部材との密着力を増強できる。
本発明によると、熱膨張抑制部材にクロム酸化物膜とシランカップリング剤膜とからなる密着膜を設け、この密着膜を介して絶縁部材と熱膨張抑制部材とを結着することができる。従って多層配線基板の絶縁部材と熱膨張抑制部材との密着力を増強できる。従って温度変化による多層配線基板の伸縮量を抑制できる。そして配線基板の各導体パターン間が短絡または不導通になることを防止できる。結果として信頼性を向上させた多層配線基板を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る多層配線基板の部分断面図である。 図1の多層配線基板の製造方法における一部の工程を表す。 図2に続く工程を表す。 図3に続く工程を表す。 本発明の第2の実施形態に係る多層配線基板の部分断面図である。 図5の多層配線基板の製造方法における一部の工程を表す。 図6に続く工程を表す。 図7に続く工程を表す。
符号の説明
1 多層配線基板、
2 プリント基板、
4 コア基材
5 プリント基板、
12 絶縁部材、
14 熱膨張抑制部材、
15 密着膜、
16 インバー、

Claims (3)

  1. 密着膜を形成された熱膨張抑制部材を有する配線基板において、
    前記密着膜は前記熱膨張抑制部材の少なくとも1つの面に酸化クロム膜とシランカップリング膜とを有する密着膜であることを特徴とする配線基板。
  2. 請求項1記載の熱膨張抑制部材はインバー、モリブデン、チタン、タングステンの少なくとも1つを含む金属又は合金であることを特徴とする配線基板。
  3. 絶縁樹脂と密着膜を形成された熱膨張抑制部材とを有する配線基板の製造方法において、
    前記熱膨張抑制部材の少なくとも1つの面に酸化クロム膜とシランカップリング膜とを有する密着膜を形成する工程と
    前記密着膜を介して前記熱膨張抑制部材と前記絶縁樹脂とを形成する工程と
    を有することを特徴とする配線基板の製造方法。
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