JP2005229128A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005229128A
JP2005229128A JP2005096274A JP2005096274A JP2005229128A JP 2005229128 A JP2005229128 A JP 2005229128A JP 2005096274 A JP2005096274 A JP 2005096274A JP 2005096274 A JP2005096274 A JP 2005096274A JP 2005229128 A JP2005229128 A JP 2005229128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffusion region
region
substrate
insulating film
gate electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005096274A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Takahashi
聡 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2005096274A priority Critical patent/JP2005229128A/ja
Publication of JP2005229128A publication Critical patent/JP2005229128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】 ソースラインによりソース領域が接続されたNOR型フラッシュメモリにおいて、ショートチャネル効果を回避しつつ微細化をすすめる。
【解決手段】 基板上にフローティング電極およびコントロール電極を含むゲート構造を形成した後、ソース領域を構成する拡散領域を形成し、さらにフィールド酸化膜中に前記ソース領域に接続し基板表面を露出する溝を形成した後、前記溝中にイオン注入を行ってソースラインを形成すると同時に、ドレイン領域にもイオン注入を行ってドレイン領域に対応する拡散領域を形成する。
【選択図】 図9

Description

本発明は一般に半導体装置の製造に関し、特にフラッシュメモリおよびその製造方法に関する。
フラッシュメモリはメモリセルトランジスタのゲートにフローティング電極を有し、情報をフローティング電極に電荷の形で蓄積する不揮発性の半導体装置である。フラッシュメモリでは、メモリセルトランジスタのドレイン端近傍に形成されるホットエレクトロンをトンネル酸化膜を介して前記フローティング電極に注入することにより情報の書き込みがなされ、また前記フローティング電極に蓄積した電荷を引き抜くことにより、情報の消去がなされる。前記フローティング電極に注入された電子は前記メモリセルトランジスタのチャネル領域の導通を制御し、その結果メモリセルトランジスタの導通を検出することにより、前記フローティング電極に保持されている二値情報の内容が検出される。特にNOR型のフラッシュメモリでは、フローティング電極に蓄積された電荷をソース領域へ引き抜くことにより、情報の一括消去がなされる。
図10(A)〜(D),図11(A)〜(D),図12(A)〜(D),図13(A)〜(D),図14(A)〜(D),図15(A)〜(D),図16(A)〜(D),図17(A)〜(D)および図18(A)〜(D)は、従来のNOR型フラッシュメモリの製造工程を示す。ただし、図10(A)〜図18(A)は平面図を、図10(B)〜図18(B)は線A−A’に沿った断面図を、図10(C)〜18(C)は線B−B’に沿った断面図を、さらに図10(D)〜18(D)は線C−C’に沿った断面図を示す。
図10(A)〜(D)を参照するに、p型Si基板11上にはパッド酸化膜12が熱酸化により15〜30nmの厚さに形成され、さらにその上にSiN膜13が150〜200nmの厚さに形成されている。前記SiN膜13は帯状の素子分離領域に対応してエッチング除去され、素子分離領域にはウェット酸化により、帯状のフィールド酸化膜パターン14が形成されている。
次に、前記SiN膜13およびパッド酸化膜12は除去され、露出したSi基板11の表面にHCl中における熱酸化により、フラッシュメモリのトンネル酸化膜となるSiO2 膜12Aを形成した後、図11(A)〜(D)の工程においてポリシリコン膜を堆積し、これをパターニングして、一対の隣接したフィールド酸化膜パターン14の間において露出したトンネル酸化膜12Aを覆う、前記帯状のフィールド酸化膜パターン14に対応した帯状の形状を有するポリシリコンパターン15を、フラッシュメモリのフローティング電極として形成する。
次に図12(A)〜(D)の工程において、前記図11(A)〜(D)の構造上に、いわゆるONO構造を有し、厚さが7〜10nmの下側酸化膜と、その上の厚さが10〜15nmのSiN膜と、さらにその上の厚さが約3nmの上側酸化膜とよりなる層間絶縁膜を堆積し、さらに前記層間絶縁膜上に、厚さが150〜200nmの別のポリシリコン膜と厚さが150〜200nmのWSi膜とよりなる導体膜をさらに堆積し、堆積された導体膜17およびその下の層間絶縁膜を、前記層間絶縁膜の下の前記ポリシリコンパターン15と共にパターニングして、前記フィールド酸化膜パターン14の延在方向に略直交する導体パターン17を、フラッシュメモリの制御電極として形成する。
図12(A)〜(D)の工程のパターニングの結果、図11(A)のフィールド酸化膜パターン14に平行に延在するポリシリコンパターン15は個々のパターンに分割され、また前記層間絶縁膜は前記導体パターン17の下を導体パターン17と平行に延在し、前記分割されたポリシリコンパターンの上面および両端面を覆う層間絶縁膜パターン16を形成する。図12(A)〜(C)に示すように、前記導体パターン17は前記複数のフィールド酸化膜パターン14を横断して延在し、フラッシュメモリのワード線電極を形成する。また、図12(B)および(D)よりわかるように、前記フローティング電極パターン15はSi基板11からトンネル酸化膜12Aにより分離され、また制御電極パターン17から層間絶縁膜パターン16により分離されている。
次に、図13(A)〜(D)の工程において、一対の制御電極パターン17のそれぞれの外側半分を覆うようにレジストパターン18を形成し、さらに前記レジストパターン18および前記制御電極パターン17をマスクに、前記Si基板11中に前記トンネル酸化膜12Aを介してP+を、典型的には40〜60keVの加速電圧と1014cm-2程度のドーズでイオン注入し、さらに熱拡散を行うことにより、図14(A)〜(D)の工程中、特に図14(D)に示すように、前記Si基板11中、隣接する一対の制御電極パターン17の間に、低濃度のn-型ソース領域11Aを形成する。図13(A)〜(D)の工程では、前記フラッシュメモリセルトランジスタのドレイン領域はレジストパターン18で保護されているため、図14(A)〜(D)の工程ではドレイン領域に対応した拡散領域は形成されない。
次に、図15(A)〜(D)の工程において、前記基板11中に、前記制御電極パターン17を自己整合マスクにAs+のイオン注入を、前記トンネル酸化膜12Aを介して典型的には40〜60keVの加速電圧と1015cm-2程度のドーズで実行し、さらに熱拡散工程を実行することにより、前記ドレイン領域に対応してn+型の拡散領域11Bを形成する。その際、前記As+のイオン注入の結果、前記n-型ソース領域11Aの内側に別のn+型拡散領域11Cが形成される。前記熱拡散工程の結果、前記n-型ソース領域11A、およびn+型拡散領域11B,11Cは、図15(D)に示すように、前記Si基板11中、フローティング電極15直下の領域にまで拡大する。さらに、前記n+型拡散領域11B,11Cの形成後、前記制御電極17に側壁酸化膜19を形成する。
ただし、図15(A)〜(D)の工程では、前記ソース領域11Aあるいは11Cは、前記制御電極パターン17の延在方向上で隣接するソース領域11Aあるいは11Cからフィールド酸化膜14により隔てられており、NOR型フラッシュメモリに特徴的な連続したソースラインはまだ形成されていない。
そこで、次に図16(A)〜(D)の工程において、図15(A)〜(D)の構造上に図13(A)〜(D)の工程で使ったのと同様なレジストパターン20を形成し、図17(A)〜(D)の工程において、さらに前記レジストパターン20および制御電極パターン17の一部をマスクに前記層間絶縁膜14の露出部を選択的にドライエッチングすることにより、図17(A)および17(C)に示すように、拡散領域11Cが形成されたメモリセルトランジスタのソース領域を隣接するメモリセルトランジスタのソース領域11Cに連続させる溝14Aを前記層間絶縁膜14中に形成する。その際、前記溝14Aは、Si基板11の表面を露出する。
さらに、図18(A)〜(D)の工程において、前記溝14Aにより露出されたSi基板11の表面部分に、前記制御電極パターン17を自己整合マスクにAs+のイオン注入を、典型的には40〜60keVの加速電圧と約1015cm-2のドーズで実行し、隣接するメモリセルトランジスタのn+型拡散領域11Cを前記制御電極パターン17の延在方向に接続するn+型の拡散領域11Dを、基板11中に、ソースラインとして形成する。
さらに図19(A)に示すように図18(A)〜(D)の構造を層間絶縁膜21で覆い、さらに前記層間絶縁膜21中に前記ドレイン拡散領域11Bを露出するコンタクトホール21Aを形成し、さらに前記コンタクトホール21Aを埋めるようにビット線BLを構成するAlパターン22を、前記制御電極17の延在方向に略直交するように形成し、さらに前記Alパターン22を別の層間絶縁膜23により覆う。かかる構成により、図19(B)に示すような、n-型ソース領域11Aがn+型拡散領域11Cおよびソースライン11Dを介して消去電源に接続された構成のフラッシュメモリが形成される。ただし、前記制御電極17はワード線WLを形成する。
かかる構成のフラッシュメモリでは、先にも説明したように、前記n+型拡散領域11CがSi基板11中をフローティング電極パターン15直下の領域にまで延在するため、情報の消去の際、前記フローティング電極パターン15から前記n+型拡散領域11Cへの電子のトンネル酸化膜12Aを通過するトンネリングによる引き抜きが確実に行われる。また、前記拡散領域11Aは低濃度のn-型拡散領域であるため、基板11とN+型拡散領域11Cとの間の電界を弱め、このため電子の引き抜きが過剰に生じて前記消去の際に拡散領域11Cからフローティング電極パターン15にホールが注入されてしまう問題を回避することができる。また、前記ドレイン領域11Bはn+型にドープされているため、前記ドレイン領域11B近傍におけるホットエレクトロンの形成が効率的に生じ、情報の書き込み時に電子をフローティング電極パターン15に効率的に注入することが可能になる。
一方、前記従来のNOR型フラッシュメモリでは、イオン注入工程が、図13(A)〜(D)の工程と図15(A)〜(D)の工程、さらに図18(A)〜(D)の工程の計3回にわたって行われるため、前記拡散領域11Aは前記フローティング電極パターン15直下に形成されるチャネル領域の半分を超えて拡大する可能性がある。また、前記拡散領域11Bも、図15(A)〜(D)の工程と図18(D)〜(D)の工程の計2回にわたってイオン注入および熱拡散工程を受けるため、前記フローティング電極パターン15直下の領域深く侵入する傾向がある。
このため、前記従来のNOR型フラッシュメモリでは、特に微細化が進んだ場合、ゲート長が設計値を超えて非常に短くなってしまい、メモリセルトランジスタにショートチャネル効果が生じてしまうおそれがある。
そこで、本発明は上記の課題を解決した、新規で有用な半導体装置およびその製造方法を提供することを概括的課題とする
本発明のより具体的な課題は、フローティング電極を有し、ソース拡散領域がソースラインを構成する拡散領域に接続された構成の半導体装置において、フローティング電極から前記ソース拡散領域へのトンネル絶縁膜を介した電子の引き抜きを安定して行うことができ、ドレイン拡散領域に十分な不純物濃度を確保することにより、フローティング電極へのホットエレクトロンの注入を効率的に行うことができ、しかもドレイン拡散領域のチャネル領域への侵入を抑制した半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記の課題を、
請求項1に記載したように、
基板と、
前記基板上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極の第1の側壁面に第1の厚さで形成された第1の側壁絶縁膜と、
前記ゲート電極の第2の側壁面上に前記第1の膜厚よりも実質的に大きい第2の膜厚で形成された第2のゲート絶縁膜と、
前記基板中、前記ゲート電極の前記第1の側壁面に隣接して形成された第1の拡散領域と、
前記基板中、前記ゲート電極の第2の側壁面に隣接して形成された第2の拡散領域とよりなる半導体装置であって、
前記第1の拡散領域は、前記第1の拡散領域の前記基板に対する境界を画成する第1の先端部を、前記基板主面に垂直方向から見た場合に、前記ゲート電極の下に、前記第1の側壁絶縁膜の外面から図って第1のオーバーラップ距離の位置に有しており、
前記第2の拡散領域は、前記第2の拡散領域の前記基板に対する境界を画成する第2の先端部を、前記基板主面に垂直方向から見た場合に、前記ゲート電極の下に、前記第2の側壁絶縁膜の外面から図って第2のオーバーラップ距離の位置に有しており、
前記第1のオーバーラップ距離は、前記第2のオーバーラップ距離よりも大きく、
前記第2の拡散領域の前記第2の先端部は、前記ゲート電極の前記第2の側壁面の外側に位置しており、
前記第1の拡散領域は、より高い不純物濃度の第3の拡散領域を内側に含んでおり、
前記第3の拡散領域は、より高い不純物濃度の第4の拡散領域を内側に含んでいることを特徴とする半導体装置により、または
請求項2に記載したように、
基板と、
前記基板上に、活性領域を画成するように形成されたフィールド絶縁膜と、
前記基板上の前記活性領域上に形成され、前記活性領域を覆うトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に設けられたフローティングゲート電極と、前記フローティングゲート電極上に設けられた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に設けられた制御電極とよりなり、
さらに第1の側壁面上に第1の側壁絶縁膜を、反対側の第2の側壁面上に第2の側壁絶縁膜を有するゲート構造と、
前記基板の前記活性領域中に、前記ゲート構造の前記第1の側壁面に対応して形成され、内側領域と前記内側領域を囲む外側領域とを含み、前記外側領域では前記内側領域よりも不純物濃度が低い第1の拡散領域と、
前記基板の前記活性領域中、前記ゲート構造の第2の側壁面に対応して形成され、前記第1の拡散領域の導電型と同じ導電型を有する第2の拡散領域と、
前記フィールド絶縁膜中に、前記第1の拡散領域の前記内側領域に接して形成され、前記基板表面を露出する溝と、
前記基板表面において前記溝により露出され、前記第1の拡散領域の内側領域に連続し、前記第1および第2の拡散領域の導電型と同一の導電型を有する第3の拡散領域と、よりなり、
前記第2の拡散領域と前記第3の拡散領域は、同一の不純物元素を、同一の濃度で含んでおり、
前記第3の拡散領域は、その先端部が、前記基板の主面に垂直方向から見た場合、前記ゲート構造の前記第1の側壁面外側に、前記第1の側壁面から離間して位置するように形成されており、前記基板の不純物濃度は、前記先端部の外側で、前記ゲート構造直下のチャネル領域の不純物濃度と実質的に同一であり、
前記第2の拡散領域は、前記第2の拡散領域と基板との境界として定義されるその先端部が、前記ゲート電極の前記第2の側壁面の外側に位置するように形成されており、
前記第2の拡散領域の外側には、前記第2の拡散領域の先端部と前記ゲート構造の前記第2の側壁面との間に、他の拡散領域は形成されないことを特徴とする半導体装置により、または
請求項3に記載したように、
前記半導体装置はNOR型フラッシュメモリであることを特徴とする請求項2記載の半導体装置により、解決する。
請求項1〜3記載の本発明の特徴によれば、
基板中においてソース領域を構成する第1の拡散領域を、同じ基板中に形成され前記ソースラインを構成する第3の拡散領域に接続した構成の半導体装置において、ドレイン領域を構成する第2の拡散領域が、前記第1の拡散領域が形成された後、第3の拡散領域と同時に形成されるため、従来の製造工程におけるように、先に形成されたドレイン領域が、後でソースラインを形成する際に余計な処理を受ける問題が生じない。このため、チャネル領域へのドレイン領域からの不純物元素の熱拡散による侵入が抑制され、半導体装置が非常に微細化された半導体装置であっても、ショートチャネル効果の発生が抑止できる。また、前記ドレイン領域とソースラインとは同時に、自己整合的に形成されるため、工程が簡単である。
図1(A)〜(D),図2(A)〜(D),図3(A)〜(D),図4(A)〜(D),図5(A)〜(D),図6(A)〜(D),図7(A)〜(D),図8(A)〜(D)および図9(A)〜(D)は、本発明の第1実施例によるNOR型フラッシュメモリの製造工程を示す。ただし、図1(A)〜図9(A)は平面図を、図1(B)〜図9(B)は線A−A’に沿った断面図を、図1(C)〜9(C)は線B−B’に沿った断面図を、さらに図1(D)〜9(D)は線C−C’に沿った断面図を示す。
図1(A)〜(D)を参照するに、p型Si基板31上にはパッド酸化膜32が熱酸化により15〜30nmの厚さに形成され、さらにその上にSiN膜33が150〜200nmの厚さに形成されている。前記SiN膜33は帯状の素子分離領域に対応してエッチング除去され、素子分離領域にはウェット酸化により、帯状のフィールド酸化膜パターン34が形成されている。
次に、前記SiN膜33およびパッド酸化膜32は除去され、露出したSi基板31の表面にHCl中における熱酸化により、フラッシュメモリのトンネル酸化膜となるSiO2 膜32Aを形成した後、図2(A)〜(D)の工程においてポリシリコン膜を堆積し、これをパターニングして、一対の隣接したフィールド酸化膜パターン34の間において露出したトンネル酸化膜32Aを覆う、前記帯状のフィールド酸化膜パターン34に対応した帯状の形状を有するポリシリコンパターン35を、フラッシュメモリのフローティング電極として形成する。
次に図3(A)〜(D)の工程において、前記図2(A)〜(D)の構造上に、いわゆるONO構造を有し、厚さが7〜10nmの下側酸化膜と、その上の厚さが10〜15nmのSiN膜と、さらにその上の厚さが約3nmの上側酸化膜とよりなる層間絶縁膜を堆積し、さらに前記層間絶縁膜上に、厚さが約150〜200nmの別のポリシリコン膜と厚さが150〜200nmのWSi膜とよりなる導体膜をさらに堆積し、堆積された導体膜37およびその下の層間絶縁膜を、前記層間絶縁膜の下の前記ポリシリコンパターン35と共にパターニングして、前記フィールド酸化膜パターン34の延在方向に略直交する導体パターン37を、フラッシュメモリの制御電極として形成する。
図3(A)〜(D)の工程のパターニングの結果、図2(A)のフィールド酸化膜パターン34に平行に延在するポリシリコンパターン35は個々のパターンに分割され、また前記層間絶縁膜は前記導体パターン37の下を導体パターン37と平行に延在し、前記分割されたポリシリコンパターンの上面および両端面を覆う層間絶縁膜パターン36を形成する。図3(A)〜(C)に示すように、前記導体パターン37は前記複数のフィールド酸化膜パターン34を横断して延在し、フラッシュメモリのワード線電極を形成する。また、図3(B)および(D)よりわかるように、前記フローティング電極パターン35はSi基板31からトンネル酸化膜32Aにより分離され、また制御電極パターン37から層間絶縁膜パターン36により分離されている。
次に、図4(A)〜(D)の工程において、一対の制御電極パターン37のそれぞれの外側半分を覆うようにレジストパターン38を形成し、さらに前記レジストパターン38および前記制御電極パターン37をマスクに、前記Si基板31中に前記トンネル酸化膜32Aを介してP+を、典型的には40〜60keVの加速電圧と1015cm-2程度のドーズでイオン注入し、さらに約900°Cで熱拡散を行うことにより、図5(A)〜(D)の工程中、特に図5(D)に示すように、前記Si基板31中、隣接する一対の制御電極パターン37の間に、低濃度のn-型ソース領域31Aを形成する。図4(A)〜(D)の工程では、前記フラッシュメモリセルトランジスタのドレイン領域はレジストパターン38で保護されているため、図5(A)〜(D)の工程ではドレイン領域に対応した拡散領域は形成されない。
さらに、図4(A)〜(D)および図5(A)〜(D)の工程では、前記P+のイオン注入工程に引き続き、As+のイオン注入を40〜60keVの加速電圧と約1014cm-2のドーズ量で行い、約900°Cで熱拡散を行うことにより、前記図5(A)〜(D)の工程中、特に図5(D)に示すように前記Si基板31中に、前記ソース領域31Aに重畳してn+型の拡散領域31Cを形成する。前記拡散領域31Cを形成する熱拡散工程に伴い、先に形成されたn-型の拡散領域31Aおよびn+型の拡散領域31Cは拡大し、フローティング電極35直下のチャネル領域中にまで侵入する。
次に、図6(A)〜(D)の工程において前記制御電極37に側壁酸化膜39を形成し、次に図7(A)〜(D)の工程において、図6(A)〜(D)の構造上に図4(A)〜(D)の工程で使ったのと同様なレジストパターン40を形成する。さらに図8(A)〜(D)の工程において、前記レジストパターン40および制御電極パターン37の一部をマスクに前記層間絶縁膜34の露出部を選択的にドライエッチングすることにより、図8(A)および8(C)に示すように、拡散領域31Cが形成されたメモリセルトランジスタのソース領域を隣接するメモリセルトランジスタのソース領域31Cに連続させる溝34Aを前記層間絶縁膜34中に形成する。その際、前記溝34Aは、Si基板31の表面を露出する。ドライエッチングは例えばCHF 等を使って行われ、Si基板31の表面が露出した時点で自動的に停止する。
さらに、図9(A)〜(D)の工程において、前記溝34Aにより露出されたSi基板31の表面部分に前記制御電極パターン37を自己整合マスクにAs+のイオン注入を、典型的には40〜60keVの加速電圧と約1014cm-2のドーズで実行し、さらに約900°Cで熱拡散を行うことにより、隣接するメモリセルトランジスタのn+型拡散領域31Cを前記制御電極パターン37の延在方向に接続するn+型の拡散領域31Dを基板31中に、ソースラインとして形成する。本実施例では、同時に、前記Si基板31中、前記制御電極37の他の側に、ドレイン領域に対応してn+型の拡散領域31Bを形成する。拡散領域31Bと31Dと同時にAsのドーピングにより形成されるため、Asを実質的に同一の濃度含有する。
図9(A)〜(D)の工程では、前記As+のドーピングは先にAs+のドーピングにより形成されたソース領域の高濃度領域31Cにもなされ、その結果、前記高濃度領域31C中のAsの濃度は前記ドレイン領域31Bあるいはソースライン31DにおけるAsの濃度よりも一般に高くなる。
さらに、先に図19(A)で説明したように、図9(A)〜(D)の構造を層間絶縁膜21で覆い、さらに前記層間絶縁膜21中に前記ドレイン拡散領域を露出するコンタクトホール21Aを形成し、さらに前記コンタクトホール21Aを埋めるようにビット線BLを構成するAlパターン22を、前記制御電極17の延在方向に略直交するように形成し、さらに前記Alパターン22を別の層間絶縁膜23により覆う。かかる構成により、図19(B)に示すような、n-型ソース領域11Aがn+型拡散領域11Cおよびソースライン11Dを介して消去電源に接続された構成のフラッシュメモリが形成される。ただし、前記制御電極17はワード線WLを形成する。
本実施例によるフラッシュメモリでは、先にも説明したように、前記n-型拡散領域31Aおよび前記n+型拡散領域31CがSi基板31中をフローティング電極パターン35直下の領域にまで延在するため、情報の消去の際、前記フローティング電極パターン35から前記n+型拡散領域31Cへの電子のトンネル酸化膜32Aを通過するトンネリングによる引き抜きが確実に行われる。また、前記拡散領域31Aが低濃度のn-型拡散領域であるため、基板31と前記n+型拡散領域31Cの間の電界が弱められ、電子の引き抜きが過剰に生じて前記消去の際に拡散領域31Cからフローティング電極パターン35にホールが注入されてしまう問題を回避することができる。また、前記ドレイン領域31Bはn+型にドープされているため、前記ドレイン領域31B近傍におけるホットエレクトロンの形成が効率的に生じ、情報の書き込み時に電子をフローティング電極パターン35に効率的に注入することが可能になる。
さらに、本発明の特徴によれば、前記ドレイン領域31Bを形成する工程がソースラインを形成する工程と同時になされるため、ドレイン領域31Bが形成された後でさらに不純物元素の熱拡散工程が行われることはなく、従ってドレイン領域31Bがフローティング電極パターン35直下のチャネル領域に侵入することがなく、あるいは侵入してもその侵入長が減少し、ドレイン領域31Bの先端は、図9(D)よりわかるように、ドレイン領域側の側壁酸化膜39と前記側壁酸化膜39を担持する側壁面との間に位置する。このため、フラッシュメモリを非常に微細化しても、ゲート長がドレイン領域からの不純物元素の拡散により過剰に狭められることがなくなり、ショートチャネル効果の発生が効果的に抑止される。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨内において、様々な変形・変更が可能である。
(A)〜(D)は、本発明の一実施例によるフラッシュメモリの製造工程を示す図(その1)である。 (A)〜(D)は、本発明の一実施例によるフラッシュメモリの製造工程を示す図(その2)である。 (A)〜(D)は、本発明の一実施例によるフラッシュメモリの製造工程を示す図(その3)である。 (A)〜(D)は、本発明の一実施例によるフラッシュメモリの製造工程を示す図(その4)である。 (A)〜(D)は、本発明の一実施例によるフラッシュメモリの製造工程を示す図(その5)である。 (A)〜(D)は、本発明の一実施例によるフラッシュメモリの製造工程を示す図(その6)である。 (A)〜(D)は、本発明の一実施例によるフラッシュメモリの製造工程を示す図(その7)である。 (A)〜(D)は、本発明の一実施例によるフラッシュメモリの製造工程を示す図(その8)である。 (A)〜(D)は、本発明の一実施例によるフラッシュメモリの製造工程を示す図(その9)である。 (A)〜(D)は、従来のフラッシュメモリの製造工程を示す図(その1)である。 (A)〜(D)は、従来のフラッシュメモリの製造工程を示す図(その2)である。 (A)〜(D)は、従来のフラッシュメモリの製造工程を示す図(その3)である。 (A)〜(D)は、従来のフラッシュメモリの製造工程を示す図(その4)である。 (A)〜(D)は、従来のフラッシュメモリの製造工程を示す図(その5)である。 (A)〜(D)は、従来のフラッシュメモリの製造工程を示す図(その6)である。 (A)〜(D)は、従来のフラッシュメモリの製造工程を示す図(その7)である。 (A)〜(D)は、従来のフラッシュメモリの製造工程を示す図(その8)である。 (A)〜(D)は、従来のフラッシュメモリの製造工程を示す図(その9)である。 (A),(B)は従来のフラッシュメモリの構成および等価回路を示す図である。
符号の説明
11,31 基板
11A,31A 低濃度ソース拡散領域
11B,31B ドレイン拡散領域
11C,31C 高濃度ソース拡散領域
11D,31D ソースライン拡散領域
12,32 パッド酸化膜
12A,32A トンネル酸化膜
13,33 SiN膜
14,34 フィールド酸化膜
15,35 フローティング電極パターン
16,21,23,36 層間絶縁膜
17,37 制御電極パターン
18,20,38,40 レジストパターン
19,39 側壁酸化膜
22 ビット線パターン

Claims (3)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の第1の側壁面に第1の厚さで形成された第1の側壁絶縁膜と、
    前記ゲート電極の第2の側壁面上に前記第1の膜厚よりも実質的に大きい第2の膜厚で形成された第2のゲート絶縁膜と、
    前記基板中、前記ゲート電極の前記第1の側壁面に隣接して形成された第1の拡散領域と、
    前記基板中、前記ゲート電極の第2の側壁面に隣接して形成された第2の拡散領域とよりなる半導体装置であって、
    前記第1の拡散領域は、前記第1の拡散領域の前記基板に対する境界を画成する第1の先端部を、前記基板主面に垂直方向から見た場合に、前記ゲート電極の下に、前記第1の側壁絶縁膜の外面から図って第1のオーバーラップ距離の位置に有しており、
    前記第2の拡散領域は、前記第2の拡散領域の前記基板に対する境界を画成する第2の先端部を、前記基板主面に垂直方向から見た場合に、前記ゲート電極の下に、前記第2の側壁絶縁膜の外面から図って第2のオーバーラップ距離の位置に有しており、
    前記第1のオーバーラップ距離は、前記第2のオーバーラップ距離よりも大きく、
    前記第2の拡散領域の前記第2の先端部は、前記ゲート電極の前記第2の側壁面の外側に位置しており、
    前記第1の拡散領域は、より高い不純物濃度の第3の拡散領域を内側に含んでおり、
    前記第3の拡散領域は、より高い不純物濃度の第4の拡散領域を内側に含んでいることを特徴とする半導体装置。
  2. 基板と、
    前記基板上に、活性領域を画成するように形成されたフィールド絶縁膜と、
    前記基板上の前記活性領域上に形成され、前記活性領域を覆うトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に設けられたフローティングゲート電極と、前記フローティングゲート電極上に設けられた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に設けられた制御電極とよりなり、
    さらに第1の側壁面上に第1の側壁絶縁膜を、反対側の第2の側壁面上に第2の側壁絶縁膜を有するゲート構造と、
    前記基板の前記活性領域中に、前記ゲート構造の前記第1の側壁面に対応して形成され、内側領域と前記内側領域を囲む外側領域とを含み、前記外側領域では前記内側領域よりも不純物濃度が低い第1の拡散領域と、
    前記基板の前記活性領域中、前記ゲート構造の第2の側壁面に対応して形成され、前記第1の拡散領域の導電型と同じ導電型を有する第2の拡散領域と、
    前記フィールド絶縁膜中に、前記第1の拡散領域の前記内側領域に接して形成され、前記基板表面を露出する溝と、
    前記基板表面において前記溝により露出され、前記第1の拡散領域の内側領域に連続し、前記第1および第2の拡散領域の導電型と同一の導電型を有する第3の拡散領域と、よりなり、
    前記第2の拡散領域と前記第3の拡散領域は、同一の不純物元素を、同一の濃度で含んでおり、
    前記第3の拡散領域は、その先端部が、前記基板の主面に垂直方向から見た場合、前記ゲート構造の前記第1の側壁面外側に、前記第1の側壁面から離間して位置するように形成されており、前記基板の不純物濃度は、前記先端部の外側で、前記ゲート構造直下のチャネル領域の不純物濃度と実質的に同一であり、
    前記第2の拡散領域は、前記第2の拡散領域と基板との境界として定義されるその先端部が、前記ゲート電極の前記第2の側壁面の外側に位置するように形成されており、
    前記第2の拡散領域の外側には、前記第2の拡散領域の先端部と前記ゲート構造の前記第2の側壁面との間に、他の拡散領域は形成されないことを特徴とする半導体装置。
  3. 前記半導体装置はNOR型フラッシュメモリであることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
JP2005096274A 2005-03-29 2005-03-29 半導体装置 Pending JP2005229128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005096274A JP2005229128A (ja) 2005-03-29 2005-03-29 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005096274A JP2005229128A (ja) 2005-03-29 2005-03-29 半導体装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10066898A Division JPH11265947A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 半導体装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005229128A true JP2005229128A (ja) 2005-08-25

Family

ID=35003531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005096274A Pending JP2005229128A (ja) 2005-03-29 2005-03-29 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005229128A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109904164A (zh) * 2019-03-07 2019-06-18 上海华力微电子有限公司 掩膜版、闪存器件及其制造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109904164A (zh) * 2019-03-07 2019-06-18 上海华力微电子有限公司 掩膜版、闪存器件及其制造方法
CN109904164B (zh) * 2019-03-07 2020-12-04 上海华力微电子有限公司 掩膜版、闪存器件及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003332469A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
US9985039B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2008251825A (ja) 半導体記憶装置の製造方法
CN100552923C (zh) 制造eeprom器件的方法
JP2001118943A (ja) 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JP2008098519A (ja) 不揮発性半導体メモリ
JP2003218248A (ja) スプリットゲート型フラッシュメモリ形成方法
JP2008205404A (ja) 半導体装置とその製造方法
JP4445353B2 (ja) 直接トンネル型半導体記憶装置の製造方法
JP2003332476A (ja) 平坦しないゲート絶縁膜を具備する不揮発性メモリ装置及びその製造方法
JP2009016615A (ja) 半導体記憶装置
JP2006310852A (ja) フラッシュメモリ素子の製造方法
JP4390452B2 (ja) 不揮発性メモリの製造方法
US20110151666A1 (en) Method for fabricating semiconductor device
US20090233406A1 (en) Method for fabricating semiconductor memory device
JP5998512B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2007335787A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JP2007103652A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2009070943A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JP2005026696A (ja) Eeprom素子およびその製造方法
JP2006024932A (ja) 不揮発性メモリ素子のトンネリング絶縁膜を形成する方法
JP2006032489A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2009049208A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2001230330A (ja) 不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
JP2005229128A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060522

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090303