JP2005223185A - 静電チャックとその製造方法 - Google Patents

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Yuji Aso
雄二 麻生
Junichi Iwazawa
順一 岩澤
Kazuya Tsujimichi
万也 辻道
Katsuhiko Mori
勝彦 森
Tetsuo Kitabayashi
徹夫 北林
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Abstract

【課題】 被吸着体に対し、低い印加電圧で高い吸着力を発現する静電チャックを提供する。
【解決手段】 母材となる基材上に形成された入り組んで対をなした複数の電極間と、前記複数の電極を覆うように形成した誘電体層を備え、前記複数の電極間に電位差を与えた際に不均一電界が形成され、この不均一電界によって被吸着物である電気絶縁性基板がグラディエント力(gradient力)によて吸着される静電チャックにおいて、前記複数の電極の間隔は10μm〜300μmであり、前記複数の電極の間隔は10μm〜300μmであり、前記誘電体層の厚さは3μm〜100μmであることを特徴とする静電チャック。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体ウエハやDVD(デジタルビデオディスク)、FPD(フラットパネルディスプレー)などの製造装置で使用される静電チャック、特に電気絶縁性基板を静電的に吸着保持する静電チャックに関するものである。
近年、FPD業界の進歩は著しいものがあり、その製造プロセスも、大気中から真空中での処理が増加してきた。基材であるガラス基板は電気絶縁性基板であるため、静電チャックで保持吸着することが出来ず、ただ平置きしたり、機械的な構造により固定されていた。しかしながら、ガラス基板は年々大型化、高集積化が進み、これにともない、ガラス基板の平面度矯正や温度管理が重要になってきた。
これらの問題を解決するために、静電チャックを構成する誘電体の一方の側にある複
数の電極間の距離を小さく誘電体層の厚さを薄くし、電極間に電位差を与え誘電体層の吸着面上に不均一電界を形成させることにより、その不均一電界に存在する被処理体である絶縁体は一部分極し、電界強度の強い方向へ引き寄せられるグラディエント力(gradient力)を利用し、電気絶縁性基板であるガラス基板でも吸着できる静電チャックが提案されている。(特許文献1参照)
特開2000−332091号 公報
低い印加電圧で大きなグラディエント力(gradient力)を発現させるためには、電極間隔を極力狭くし、誘電体層厚みを極力薄くすることが必要である。
従来のグラディエント力(gradient力)を利用した静電チャックは、一般的にグリーンシート印刷積層法で製作されている。その製法の一連の流れとしては、アルミナセラミックスのグリーンシートに、タングステンペーストをスクリーン印刷することにより、入り組んで対をなした複数の電極を形成する。その後複数の電極を形成したグリーンシートを埋設するように、グリーンシートを数枚から十数枚加圧積層し、生での成形体を得る。その成形体を所望の形状に切削加工し、還元雰囲気中で焼成することにより、複数の電極が内部に埋設された焼結体を得る。その後、研削や研磨加工を施すことにより、静電チャックとして完成させる。
ところがこの製法では、電極間隔を狭くしていくと、スクリーン印刷時のペーストはみ出しにより、隣り合った電極同士が短絡する問題が発生する。よって、電極間隔として500μm以下を形成するのは、生産技術的にも歩留まり的にも非常に困難であった。
またこの製法では、グリーンシートそのものの厚みばらつきや焼成時に発生する反りにより、誘電体層厚みのばらつきが、数十μm〜百数十μm程度発生する。よって誘電体層厚みを薄くするには限界があり、誘電体層厚みとして300μm以下を形成するのは、同じく生産技術的にも歩留まり的にも非常に困難であった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、低い印加電圧で、高い吸着力を発現することが出来る静電チャックを提供するものである。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、母材となる基材上に形成された入り組んで対をなした複数の電極間と、前記複数の電極を覆うように形成した誘電体層を備え、前記複数の電極間に電位差を与えた際に不均一電界が形成され、この不均一電界によって被吸着物である電気絶縁性基板がグラディエント力(gradient力)によて吸着される静電チャックにおいて、前記複数の電極の間隔は10μm〜300μmであり、前記誘電体層の厚さは3μm〜100μmであることを特徴とする静電チャックである。
これにより、低い印加電圧で、高い吸着力を発現することが可能となる。
ここで言うところの入り組んで対をなした複数の電極とは、直線的に櫛の歯状に並んだものだけでなく、曲線的、もしくは渦巻き状に入り組んだものも指す。
また、上記目的を達成するために請求項2記載の発明は、前記誘電体層は、セラミックスであることを特徴とする請求項1に記載の静電チャックである。
これにより、絶縁耐圧の優れ、かつ硬度が高く平面精度の高い静電チャックを提供することが出来る。
また、上記目的を達成するために請求項3記載の発明は、前記誘電体層表面に突起構造を形成したことを特徴とする請求項1〜2に記載の静電チャックである。
これにより、被吸着体へのパーティクル付着低減や、被吸着体の冷却用ヘリウムガス等を流入することが可能になる。
また、上記目的を達成するために請求項4記載の発明は、前記複数の電極に電圧を印加することにより、被吸着体が電気絶縁性基板の場合は主にグラディエント力により吸着をすることを特徴とする静電チャックにおいて、前記複数の電極の幅が10μm〜300μmであることを特徴とする請求項1〜3に記載の静電チャックである。
これにより、低い印加電圧で、高い吸着力を発現することが可能となる。
また、上記目的を達成するために請求項5記載の発明は、前記複数の電極に電圧を印加することにより、被吸着体が電気絶縁性基板の場合は主にグラディエント力により吸着をすることを特徴とする静電チャックにおいて、前記複数の電極の幅が10μm〜150μmであることを特徴とする請求項1〜3に記載の静電チャックである。
これにより、低い印加電圧で、より高い吸着力を発現することが可能となる。
また、上記目的を達成するために請求項6記載の発明は、前記複数の電極に電圧を印加することにより、被吸着体が電気伝導性基板の場合はクーロン力またはジョンセンラーベック力により吸着し、被吸着体が電気絶縁性基板の場合は主にグラディエント力により吸着をすることを特徴とする静電チャックにおいて、前記複数の電極の幅が300μm〜2000μmであることを特徴とする請求項1〜3に記載の静電チャックである。
ここでいうクーロン力とは電極と導電性を有する被処理体間に電位差を与え誘電体の厚み方向にほぼ均一な電界を形成させることにより被処理体を吸着せしめる力を指し、誘電体の抵抗を下げることによって生じるいわゆるジョンセンラーベック効果による力も含むものとする。
これにより、被吸着体が電気伝導性基板である場合、電気絶縁性基板である場合ともに、低い印加電圧で、高い吸着力を発現することが可能となる。
また、上記目的を達成するために請求項7記載の発明は、前記複数の電極に電圧を印加することにより、被吸着体が電気伝導性基板の場合はクーロン力またはジョンセンラーベック力により吸着し、被吸着体が電気絶縁性基板の場合は主にグラディエント力により吸着をすることを特徴とする静電チャックにおいて、前記複数の電極の幅が1000μm〜2000μmであることを特徴とする請求項1〜3に記載の静電チャックである。
ここでいうクーロン力とは電極と導電性を有する被処理体間に電位差を与え誘電体の厚み方向にほぼ均一な電界を形成させることにより被処理体を吸着せしめる力を指し、誘電体の抵抗を下げることによって生じるいわゆるジョンセンラーベック効果による力も含むものとする。
これにより、被吸着体が電気伝導性基板である場合、電気絶縁性基板である場合ともに、低い印加電圧で、より高い吸着力を発現することが可能となる。
また、上記目的を達成するために請求項8記載の発明は、前記対をなす複数の電極に印加する電圧は、20V〜2000Vであることを特徴とする請求項1〜7に記載の静電チャックである。
本発明における静電チャックは、低い印加電圧で高い吸着力を発生するので、2000V以下の印加電圧でも、十分な吸着力を発生できる。
また、電気用品取り扱い法では直流では750V以下、交流では600V以下が低電圧の定義なので、この値以下での印加電圧であれば周辺機器の配線等の取り扱いが簡便化できるので更に好ましい。
また、上記目的を達成するために請求項9記載の発明は、前記母材となる基材は、セラミックス板またはガラス板であることを特徴とする請求項1〜8に記載の静電チャックである。
これにより、変形の少ない剛性の高い静電チャックを提供することが可能となる。
また、上記目的を達成するために請求項10記載の発明は、前記母材となる基材は、緻密な絶縁膜で被覆されたセラミックス板であることを特徴とする請求項1〜8に記載の静電チャックである。
標準的なセラミック板は、表面にポアが多数存在し、場所によっては開孔径30μm程度のポアも存在する。この表面に、電極幅の狭い電極を形成すると、このポアの影響で電極が断線してしまうことがある。
つまり、あらかじめ緻密な絶縁膜でセラミックス板の表面を被覆しておけば、このような断線は発生しない。
ここで言うところの緻密な絶縁膜とは、表面に存在するポアの最大開孔径が20μm以下の絶縁膜を指し、例えば、グレーズ膜や、後で述べるエアロゾルデポジション法により形成されたセラミックス膜などの無機絶縁膜、ポリイミドなどの有機絶縁膜がある。
また、上記目的を達成するために請求項11記載の発明は、前記母材となる基材は、緻密な絶縁膜で被覆された金属板であることを特徴とする請求項1〜8に記載の静電チャックである。
母材となる基板を、緻密な絶縁膜で被覆された金属板を用いることにより、金属板内部に流路を形成し、冷却ガスや冷却ガスなどを導入する構造を設けることが容易になる。
また、上記目的を達成するために請求項12記載の発明は、前記母材となる基材の、前記対をなす複数の電極を形成する面側表面に存在するポアの最大開孔径が10μm以下であることを特徴とする請求項1〜8に記載の静電チャックである。
これにより、数十μm程度の電極幅の狭い電極を形成しても、断線すること無い静電チャックを提供することが可能となる。
また、上記目的を達成するために請求項13記載の発明は、前記複数の電極は、前記母材となる基材上に、予め金属材料または導電性セラミックスなどの電気伝導性材料をPVD、またはCVD、スパッタ、イオンプレーティング、メッキにより膜付けした後、ショットブラスト、またはエッチング処理によりパターン形成されることを特徴とする請求項1〜12に記載の静電チャックである。
これにより、寸法精度の優れた微細な電極パターンを形成することが可能になる。
また、上記目的を達成するために請求項14記載の発明は、前記誘電体層は、セラミックスまたはガラスなどの無機絶縁材料、ポリイミドなどの有機絶縁材料を、PVD、またはCVD、スパッタ、イオンプレーティング、溶射により形成されたことを特徴とする請求項1〜13に記載の静電チャックである。
これにより、厚みが薄い誘電体層を形成することが可能になる。
また、上記目的を達成するために請求項15記載の発明は、前記誘電体層は、脆性材料の微粒子をガス中に分散させたエアロゾルをノズルより噴射し、前記エアロゾルを前記基材表面に衝突させ、この衝突の衝撃によって前記微粒子を破砕・変形させて接合させ、前記微粒子の構成材料からなる誘電体層を形成するエアロゾルデポジション法により形成したことを特徴とする請求項1〜14に記載の静電チャックである。
これにより、厚みが薄く、かつ絶縁耐圧の優れた誘電体層を形成することが可能になる。
また上記、脆性材料の微粒子をガス中に分散させたエアロゾルをノズルより噴射し、前記エアロゾルを前記基材表面に衝突させ、この衝突の衝撃によって前記微粒子を破砕・変形させて接合させ、前記微粒子の構成材料からなる誘電体層を形成する方法を、以後エアロゾルデポジション法と称す。
本発明によれば、低い印加電圧で高い吸着力を発現する静電チャックを提供することが可能になる。
本件で使用する語句の説明を以下に行う。
(電極の間隔)
本発明において電極の間隔とは、入り組んで対をなした複数の電極の、隣り合う電極の端部から端部までの直線距離を示す。
(電極の幅)
本発明において電極の幅とは、入り組んで対をなした複数の電極の、各電極の端部から端部までの直線距離を示す。
(誘電体層の厚み)
本発明において誘電体層の厚みとは、入り組んで対をなした複数の電極の上端部から、誘電体層の上端部までの直線距離を示す。
(グラディエント力)
本発明においてグラディエント力とは、電極間に不均一電界が形成された場合に生じる力である。
更に詳細に、図7および図8を用いて説明する。図8に示すように、従来の一般的な静電チャックは電極210上に誘電体層220を設け、この誘電体層220の上面に載置した半導体または導電性被吸着物300と電極210との間に電圧を印加することにより、二面間に垂直な方向の均一電界を形成せしめ、その均一電界により生じせしめた分極によるクーロン力及びジョンセン・ラーベック力によって半導体ウェーハなどの半導体または導電性被吸着物300を吸着している。即ち、従来の静電チャックは単極型、双極型であれ、いずれも半導体または導電性被吸着物300と電極210との間に生じるクーロン力及びジョンセン・ラーベック力によって吸着するメカニズムであるので、被吸着物は半導体ウェーハ等の半導体または導電性被吸着物300でなければならず、ガラスなどの電気絶縁性被吸着物290は吸着できない。それに対し図7に示すようにグラディエント力は入り組んで対をなした電極210間に形成される不均一電界を利用するものであり、この不均一電界は電極210間の距離を小さくし、且つ誘電体層220の厚さを薄くすることによって形成される。このグラディエント力は不均一電界に起因して生じるものでる。尚、図8にも示すように、従来の双極型電極にあっても電極210間の隙間にはグラディエント力は発生していると考えられるが、ガラスなどの電気絶縁性被吸着物290を吸着するほど大きな力にはなっていない。グラディエント力によってガラスなどの電気絶縁性被吸着物290を吸着するには誘電体層220の上面の全面に亘ってグラディエント力が発生していること、また当該グラディエント力が大きいことが必要となる。このためには、入り組んで対をなした複数の電極210が設けられ、これら対をなす電極210の間隔が狭いこと、及び電極210から被吸着物290までの距離、つまり誘電体層220の厚さが薄いことが必須要件となる。
図1に本発明にかかる実施例1の平面図を、図2に本発明にかかる実施例1の断面図を示す。研削研磨加工により表面を平滑にしたアルミナセラミックスの電気絶縁性基板200上に、アルミニウム等の金属を全面蒸着した後、ケミカルエッチング処理により、入り組んで対をなした電極210パターンを形成する。更に電極210を覆うように、アルミナセラミックスを溶射法を用いて誘電体層220を形成する。
図3に本発明にかかる実施例2の平面図を示す。図3に示すように、電極210の形状を、渦巻き状に形成したものである。このような電極形状でも、同様の高い吸着力を発現することが可能である。
図4に本発明にかかる実施例3の断面図を示す。研削研磨加工により表面を平滑にしたアルミニウム合金等の電気伝導性基板230上に、CVD法によりポリイミドの電気絶縁性誘電体膜240を形成し、アルミニウム等の金属を全面蒸着した後、ケミカルエッチング処理により櫛歯状に入り組んで対をなした電極210パターンを形成する。更に電極210を覆うように、CVD法によりポリイミドの誘電体層220を形成する。
図5に本発明にかかる実施例4の断面図を示す。研削研磨加工により表面を平滑にしたアルミナセラミックスの電気絶縁性基板200上に、アルミニウムの金属を全面蒸着した後、ケミカルエッチング処理により櫛歯状に入り組んで対をなした電極210を形成する。その電極210を覆うように、エアロゾルデポジション法により誘電体層220を形成した後、サンドブラスト加工により凹部加工を施すことにより、表面に突起物250を形成する。
突起物の形成方法としては、他に研削加工による凹部形成、エアロゾルデポジション法による凸部形成などがある。突起物の高さとしては、1μm〜20μm程度が望ましく、あまり高くしすぎると吸着力が低下してしまう。
図6にエアロゾルデポジション法を用いた構造物作製装置の一般的な概要を示す。構造物190を作製される基板180は、前後左右(XY)に制動できるXYステージ170に固定され、真空チャンバー110内に設置される。ガスボンベ130から搬送管を介して送られた搬送ガスは、エアロゾル発生器140を通過し、ノズル150からエアロゾルビーム160として噴射され、基板180上に構造物190を作製する。
本発明において、この構造物190が、誘電体層220および緻密な絶縁膜に相当する。
具体的な実施例として、電気絶縁性基材200としてガラス基材上に、アルミニウム金属により櫛歯状に入り組んで対をなした電極幅100μm、電極間隔100μmの電極210パターンを形成し、エアロゾルデポジション法にて酸化アルミニウムの誘電体層220を10μm形成したものを製作した。比較例として、酸化アルミニウムを電気絶縁性基板200および誘電体層220に、タングステンを電極210として、従来のグリーンシート印刷積層法により、電極幅2000μm、電極間隔1000μm、誘電体層厚み375μmを製作した。それぞれのサンプルに直流±500Vを印加し、ガラスを被吸着物としたときの吸着力を測定した結果、従来技術のグリーンシート印刷積層法で作製したサンプルでは約0.1gf/cmの吸着力しか発現できなかったのに対し、本発明にかかる製法で作製したサンプルでは約10gf/cm、つまり従来技術で作製したサンプルの約100倍の吸着力を発現できた。
本発明は、半導体ウエハやDVD(デジタルビデオディスク)、FPD(フラットパネルディスプレー)などの製造装置で使用される静電チャック、特に電気絶縁性基板を、低電圧で高吸着保持する静電チャックに関するものである。
本発明にかかる実施例1の平面図 本発明にかかる実施例1の断面図 本発明にかかる実施例2の平面図 本発明にかかる実施例3の断面図 本発明にかかる実施例4の断面図 エアロゾルデポジション法による構造物作製装置の概略図 グレディエント力の説明図 クーロン力及びジョンセン・ラーベック力の説明図
符号の説明
110…真空チャンバー
120…真空ポンプ
130…ガスボンベ
140…エアロゾル発生器
150…ノズル
160…エアロゾルビーム
170…XYステージ
180…基板
190…構造物
200…電気絶縁性基板
210…電極
220…誘電体層
230…電気伝導性基板
240…電気絶縁性誘電膜
250…突起物
260…電極の幅
270…電極の間隔
280…誘電体層の厚み
290…電気絶縁性被吸着物
300…半導体または導電性被吸着物
310…電気力線

Claims (15)

  1. 母材となる基材上に形成された入り組んで対をなした複数の電極間と、前記複数の電極を覆うように形成した誘電体層を備え、前記複数の電極間に電位差を与えた際に不均一電界が形成され、この不均一電界によって被吸着物である電気絶縁性基板がグラディエント力(gradient力)によて吸着される静電チャックにおいて、前記複数の電極の間隔は10μm〜300μmであり、前記誘電体層の厚さは3μm〜100μmであることを特徴とする静電チャック。
  2. 前記誘電体層は、セラミックスであることを特徴とする請求項1に記載の静電チャック。
  3. 前記誘電体層表面に突起構造を形成したことを特徴とする請求項1〜2に記載の静電チャック。
  4. 前記複数の電極に電圧を印加することにより、被吸着体が電気絶縁性基板の場合は主にグラディエント力により吸着をすることを特徴とする静電チャックであって、前記複数の電極の幅が10μm〜300μmであることを特徴とする請求項1〜3に記載の静電チャック。
  5. 前記複数の電極に電圧を印加することにより、被吸着体が電気絶縁性基板の場合は主にグラディエント力により吸着をすることを特徴とする静電チャックであって、前記複数の電極の幅が10μm〜150μmであることを特徴とする請求項1〜3に記載の静電チャック。
  6. 前記複数の電極に電圧を印加することにより、被吸着体が電気伝導性基板の場合はクーロン力またはジョンセンラーベック力により吸着し、被吸着体が電気絶縁性基板の場合は主にグラディエント力により吸着をすることを特徴とする静電チャックであって、前記複数の電極の幅が300μm〜2000μmであることを特徴とする請求項1〜3に記載の静電チャック。
  7. 前記複数の電極に電圧を印加することにより、被吸着体が電気伝導性基板の場合はクーロン力またはジョンセンラーベック力により吸着し、被吸着体が電気絶縁性基板の場合は主にグラディエント力により吸着をすることを特徴とする静電チャックであって、前記複数の電極の幅が1000μm〜2000μmであることを特徴とする請求項1〜3に記載の静電チャック。
  8. 前記対をなす複数の電極に印加する電圧は、20V〜2000Vであることを特徴とする請求項1〜7に記載の静電チャック。
  9. 前記母材となる基材は、セラミックス板またはガラス板であることを特徴とする請求項1〜8に記載の静電チャック。
  10. 前記母材となる基材は、緻密な絶縁膜で被覆されたセラミックス板であることを特徴とする請求項1〜8に記載の静電チャック。
  11. 前記母材となる基材は、緻密な絶縁膜で被覆された金属板であることを特徴とする請求項1〜8に記載の静電チャック。
  12. 前記母材となる基材の、前記対をなす複数の電極を形成する面側表面に存在するポアの最大開孔径が、10μm以下であることを特徴とする請求項1〜8に記載の静電チャック。
  13. 前記複数の電極は、前記母材となる基材上に、予め金属材料または導電性セラミックスなどの電気伝導性材料をPVD、またはCVD、スパッタ、イオンプレーティング、メッキにより膜付けした後、ショットブラスト、またはエッチング処理によりパターン形成されることを特徴とする請求項1〜12に記載の静電チャック。
  14. 前記誘電体層は、セラミックスまたはガラスなどの無機絶縁材料、ポリイミドなどの有機絶縁材料を、PVD、またはCVD、スパッタ、イオンプレーティング、溶射により形成されたことを特徴とする請求項1〜13に記載の静電チャック。
  15. 前記誘電体層は、脆性材料の微粒子をガス中に分散させたエアロゾルをノズルより噴射し、前記エアロゾルを前記基材表面に衝突させ、この衝突の衝撃によって前記微粒子を破砕・変形させて接合させ、前記微粒子の構成材料からなる誘電体層を形成するエアロゾルデポジション法により形成したことを特徴とする請求項1〜14に記載の静電チャック。
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