JP2005219398A - 成形機用洗浄剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の成形機用洗浄剤は、スチレン系樹脂(AS樹脂等)又はスチレン系樹脂組成物(ガラス繊維等を含有する。)と、プロピレン系樹脂又はプロピレン系樹脂組成物とを混合してなり、スチレン系樹脂及びスチレン系樹脂組成物のメルトフローレートが2〜20g/10分(特に3〜15g/10分)、プロピレン系樹脂及びプロピレン系樹脂組成物のメルトフローレートが0.2〜20g/10分(特に0.2〜15g/10分)であり、スチレン系樹脂と、プロピレン系樹脂との合計を100質量部とした場合に、スチレン系樹脂は60〜97質量部、プロピレン系樹脂は3〜40質量部であることを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
1.スチレン系樹脂とプロピレン系樹脂とを含有し、JIS K 7210により、温度220℃、荷重98.07Nで測定したメルトフローレートが2〜55g/10分であることを特徴とする成形機用洗浄剤。
2.更にガラス繊維が含有されている上記1.に記載の成形機用洗浄剤。
3.上記スチレン系樹脂と上記プロピレン系樹脂との合計を100質量部とした場合に、該スチレン系樹脂は60〜97質量部、該プロピレン系樹脂は3〜40質量部である上記1.又は2.に記載の成形機用洗浄剤。
4.スチレン系樹脂又は該スチレン系樹脂を含むスチレン系樹脂組成物と、プロピレン系樹脂又は該プロピレン系樹脂を含むプロピレン系樹脂組成物とを混合してなる成形機用洗浄剤であって、該スチレン系樹脂及び該スチレン系樹脂組成物の、JIS K 7210により、温度220℃、荷重98.07Nで測定したメルトフローレートが2〜20g/10分、該プロピレン系樹脂及び該プロピレン系樹脂組成物の、JIS K 7210により、温度230℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが0.2〜20g/10分であり、該スチレン系樹脂と該プロピレン系樹脂との合計を100質量部とした場合に、該スチレン系樹脂は60〜97質量部、該プロピレン系樹脂は3〜40質量部であることを特徴とする成形機用洗浄剤。
5.上記スチレン系樹脂組成物及び上記プロピレン系樹脂組成物の少なくとも一方にガラス繊維が含まれている上記4.に記載の成形機用洗浄剤。
6.JIS K 7210により、温度220℃、荷重98.07Nで測定したメルトフローレートが2〜55g/10分である上記4.又は5.に記載の成形機用洗浄剤。
また、特に、各種の官能基を有する単量体により変性した樹脂、及び各種の官能基を有する重合体をグラフト重合させた樹脂等を用いることなく、優れた洗浄力と易置換性とを併せて有する成形機用洗浄剤とすることができる。
更に、ガラス繊維を含有している場合は、より優れた洗浄力を有する成形機用洗浄剤とすることができる。
また、スチレン系樹脂と、プロピレン系樹脂との合計を100質量部とした場合に、スチレン系樹脂が60〜97質量部、プロピレン系樹脂が3〜40質量部である場合は、より洗浄力に優れた成形機用洗浄剤とすることができる。
更に、JIS K 7210により、温度220℃、荷重98.07Nで測定したメルトフローレートが2〜55g/10分である場合は、洗浄及び置換をより容易に、且つ十分に行うことができる成形機用洗浄剤とすることができる。
本発明の成形機用洗浄剤に含有される上記「スチレン系樹脂」としては、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂(以下、「AS樹脂」と略記する。)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(以下、「ABS樹脂」と略記する。)及びメチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン共重合樹脂等が挙げられる。このスチレン系樹脂としては、優れた洗浄力を有し、且つ押出機、成形型等の内壁面に残留し難いAS樹脂が好ましい。AS樹脂及びABS樹脂等におけるアクリロニトリル単位の含有量は特に限定されないが、10〜50質量%、特に20〜40質量%であることが好ましい。アクリロニトリル単位の含有量が10〜50質量%であれば、優れた洗浄力を有する成形機用洗浄剤とすることができる。これらのスチレン系樹脂は1種のみが含有されていてもよいし、2種以上が含有されていてもよい。
無機充填剤、有機充填剤及びその他の樹脂等は、スチレン系樹脂及びプロピレン系樹脂のうちの少なくとも一方に配合することができるが、いずれの樹脂にも配合する場合は、配合量の合計が上記の範囲であることが好ましい。
尚、無機充填剤及び有機充填剤等は、押出機等により、スチレン系樹脂及び/又はプロピレン系樹脂に予め配合しておいてもよいし、成形機用洗浄剤の調製時に配合してもよい。
実施例1
(1)成形機用洗浄剤の調製
混練押出機を用いて、100部のAS樹脂(アクリロニトリル含有量30質量%)に、30部のガラス繊維を配合し、ペレットとした。このスチレン系樹脂組成物のメルトフローレート(温度220℃、荷重98.07Nで測定)は5g/10分であった。このスチレン系樹脂脂組成物80部と、メルトフローレート(温度230℃、荷重21.18Nで測定)が0.8g/10分であるポリプロピレン20部とを、コーンブレンダにより常温で15分間ドライブレンドし、成形機用洗浄剤を調製した。
黒色に着色されたABS樹脂を、240℃に調温されたインライン型射出成形機(型締力60トン)に供給し、射出操作を繰り返し、成形機内にABS樹脂が残留しない状態にした。その後、上記(1)で調製した成形機用洗浄剤を、成形機のホッパーに投入し、射出操作を繰り返した。そして、成形機から吐出される洗浄剤を、プレス機により厚さ1mmのシートに成形し、このシートを目視で観察し、黒色が認められなくなるまでの洗浄剤の使用量を求めた。次いで、成形用樹脂を、メルトフローレート(温度230℃、荷重21.18Nで測定)が20g/10分であるポリプロピレンに切り替えるため、このポリプロピレンを、成形機のホッパーに投入し、射出操作を繰り返した。そして、成形機から吐出されるポリプロピレンをプレス機により厚さ1mmのシートに成形し、このシートを目視で観察し、洗浄剤の痕跡が認められなくなるまでのポリプロピレンの使用量(表1では「置換量」と表す。)を求めた。
実施例1の(2)と同様にして、黒色に着色されたABS樹脂を用いて射出操作を繰り返し、その後、実施例1の(1)におけるスチレン系樹脂脂組成物のみを成形機用洗浄剤とし、実施例1の(2)と同様にして射出操作を繰り返した。そして、実施例1と同様にして洗浄剤の使用量を求めた。次いで、実施例1の(2)と同様にしてポリプロピレンを用いて射出操作を繰り返し、同様にしてポリプロピレンの置換量を求めた。
実施例1の(1)におけるスチレン系樹脂脂組成物100部に、相溶化剤として、水添スチレン系熱可塑性エラストマー変性物(旭化成株式会社製、商品名「タフテックM1913」、表1では「変性SEBS」と表す。)5部を配合した成形機用洗浄剤を用いた他は、比較例1と同様にして、洗浄剤の使用量と、ポリプロピレンの置換量を求めた。
実施例1の(1)におけるスチレン系樹脂脂組成物100部に、相溶化剤として、ポリプロピレンにアクリロニトリル−スチレン共重合樹脂をグラフト重合させたグラフト重合体(日本油脂株式会社製、商品名「モディパーA3400」、表1では「グラフト重合体」と表す。)5部を配合した成形機用洗浄剤を用いた他は、比較例1と同様にして、洗浄剤の使用量と、ポリプロピレンの置換量を求めた。
実施例1の(2)と同様にして、黒色に着色されたABS樹脂を用いて射出操作を繰り返し、その後、実施例1の(1)におけるポリプロピレンのみを成形機用洗浄剤とし、実施例1の(2)と同様にして射出操作を繰り返した。そして、実施例1と同様にして洗浄剤の使用量を求めた。尚、この比較例では、洗浄剤の使用量が多量であったため、ポリプロピレンに切り替えての射出成形は行わなかった。
実施例1の(1)におけるスチレン系樹脂組成物を64.5部とし、ポリプロピレンを35.5部として調製した成形機用洗浄剤を用いた他は、実施例1と同様にして、洗浄剤の使用量と、ポリプロピレンの置換量を求めた。
実施例1の(1)におけるスチレン系樹脂組成物のメルトフローレートが15g/10分である成形機用洗浄剤を用いた他は、実施例1と同様にして、洗浄剤の使用量と、ポリプロピレンの置換量を求めた。
実施例1の(1)におけるポリプロピレンのメルトフローレートが25g/10分である成形機用洗浄剤を用いた他は、比較例1と同様にして、洗浄剤の使用量と、ポリプロピレンの置換量を求めた。
ガラス繊維が配合されておらず、メルトフローレートが7g/10分であるスチレン系樹脂を使用し、実施例1の(1)と同様にして調製した成形機用洗浄剤を用いた他は、実施例1と同様にして、洗浄剤の使用量と、ポリプロピレンの置換量を求めた。
以上、実施例1〜4及び比較例1〜5の結果を表1併記する。
Claims (6)
- スチレン系樹脂とプロピレン系樹脂とを含有し、JIS K 7210により、温度220℃、荷重98.07Nで測定したメルトフローレートが2〜55g/10分であることを特徴とする成形機用洗浄剤。
- 更にガラス繊維が含有されている請求項1に記載の成形機用洗浄剤。
- 上記スチレン系樹脂と上記プロピレン系樹脂との合計を100質量部とした場合に、該スチレン系樹脂は60〜97質量部、該プロピレン系樹脂は3〜40質量部である請求項1又は2に記載の成形機用洗浄剤。
- スチレン系樹脂又は該スチレン系樹脂を含むスチレン系樹脂組成物と、プロピレン系樹脂又は該プロピレン系樹脂を含むプロピレン系樹脂組成物とを混合してなる成形機用洗浄剤であって、該スチレン系樹脂及び該スチレン系樹脂組成物の、JIS K 7210により、温度220℃、荷重98.07Nで測定したメルトフローレートが2〜20g/10分、該プロピレン系樹脂及び該プロピレン系樹脂組成物の、JIS K 7210により、温度230℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが0.2〜20g/10分であり、該スチレン系樹脂と該プロピレン系樹脂との合計を100質量部とした場合に、該スチレン系樹脂は60〜97質量部、該プロピレン系樹脂は3〜40質量部であることを特徴とする成形機用洗浄剤。
- 上記スチレン系樹脂組成物及び上記プロピレン系樹脂組成物の少なくとも一方にガラス繊維が含まれている請求項4に記載の成形機用洗浄剤。
- JIS K 7210により、温度220℃、荷重98.07Nで測定したメルトフローレートが2〜55g/10分である請求項4又は5に記載の成形機用洗浄剤。
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