JP2005206670A - 難燃性樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
難燃性樹脂組成物及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005206670A JP2005206670A JP2004013649A JP2004013649A JP2005206670A JP 2005206670 A JP2005206670 A JP 2005206670A JP 2004013649 A JP2004013649 A JP 2004013649A JP 2004013649 A JP2004013649 A JP 2004013649A JP 2005206670 A JP2005206670 A JP 2005206670A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame retardant
- aluminum
- polymer
- resin composition
- inorganic compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】 本難燃性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂等の合成樹脂重合体と、数平均粒子径が500nm以下のアルミニウム含有難燃性無機化合物と、を含有する。上記アルミニウム含有難燃性無機化合物は、wM・zH2O(Mは、Al、Alの酸化物又はAlの水酸化物であり、wは1〜5より選ばれる整数であり、zは0〜10より選ばれる整数である。)で表される化合物であることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
一方、難燃剤としては、上記ハロゲン系難燃剤、アンチモン化合物等のほか、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等の無機化合物が知られている。これらの難燃剤は、樹脂組成物とするために、通常、樹脂成分と独立して配合される。
本発明は、難燃性に優れた成形体を得るべくアルミニウム元素を含有し且つ粒径の小さな難燃性無機化合物が重合体中に微分散された難燃性樹脂組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
1.合成樹脂重合体と、数平均粒子径が500nm以下のアルミニウム含有難燃性無機化合物と、を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
2.上記合成樹脂重合体及び上記アルミニウム含有難燃性無機化合物は、複合体として含有されている上記1に記載の難燃性樹脂組成物。
3.上記合成樹脂重合体が熱可塑性樹脂である上記1又は2に記載の難燃性樹脂組成物。
4.上記熱可塑性樹脂がアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂を含む上記3に記載の難燃性樹脂組成物。
5.上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂は、ゴム質重合体(a)の存在下に、シアン化ビニル化合物及び芳香族ビニル化合物を含むビニル系単量体(b)を重合して得られるゴム強化ビニル系樹脂(A1)、又は、このゴム強化ビニル系樹脂(A1)とビニル系単量体の(共)重合体(A2)との混合物を含む上記4に記載の難燃性樹脂組成物。
6.上記アルミニウム含有難燃性無機化合物がwM・zH2O(Mは、Al、Alの酸化物又はAlの水酸化物であり、wは1〜5より選ばれる整数であり、zは0〜10より選ばれる整数である。)で表される化合物である上記1乃至5のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
7.上記アルミニウム含有難燃性無機化合物の含有割合は、アルミニウム化合物の全量に対して50質量%以上である上記6に記載の難燃性樹脂組成物。
8.上記難燃性樹脂組成物は、上記合成樹脂重合体の水系分散液と、上記アルミニウム含有難燃性無機化合物を形成可能な物質とを混合して混合液とする工程と、上記混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させる工程と、を備える方法により得られたものである上記1乃至7のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
9.上記難燃性樹脂組成物は、上記合成樹脂重合体の水系分散液と、上記数平均粒子径が500nm以下のアルミニウム含有難燃性無機化合物とを混合して混合液とする工程と、上記混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させる工程と、を備える方法により得られたものである上記1乃至7のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
10.更に、ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸、脂肪酸金属塩、硬化油、アルキルアミン、シランカップリング剤及びチタネートカップリング剤から選ばれる相溶化剤を含有する上記1乃至9のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
11.合成樹脂重合体の水系分散液と、アルミニウム含有難燃性無機化合物を形成可能な物質とを混合して混合液とする工程と、上記混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させる工程と、を備えることを特徴とする難燃性樹脂組成物の製造方法。
12.合成樹脂重合体の水系分散液と、数平均粒子径が500nm以下のアルミニウム含有難燃性無機化合物とを混合して混合液とする工程と、上記混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させる工程と、を備えることを特徴とする難燃性樹脂組成物の製造方法。
上記合成樹脂重合体が熱可塑性樹脂である場合には、加工性に優れた難燃性樹脂組成物とすることができる。また、この熱可塑性樹脂がアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂である場合には、更に耐衝撃性に優れた成形体を得ることができる。
上記アルミニウム含有難燃性無機化合物が特定の一般式(化学式)で表される化合物である場合には、より難燃性に優れた成形体を得ることができる。また、このアルミニウム含有難燃性無機化合物の含有割合が、アルミニウム化合物の全量に対して50質量%以上である場合には、十分な難燃性が得られる。
本発明の難燃性樹脂組成物が、特定の方法により得られる場合には、難燃剤としての無機化合物が重合体中に微分散していることから、特に難燃性に優れた成形体を得ることができる。
本発明の難燃性樹脂組成物は、合成樹脂重合体と、数平均粒子径が500nm以下のアルミニウム含有難燃性無機化合物と、を含有することを特徴とするものである。
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
本発明においては、上記例示した合成樹脂重合体のうち、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂、アクリロニトリル・スチレン樹脂等の熱可塑性樹脂が好ましい。尚、本明細書において、「アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系」とは、アクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物と、ブタジエン等の共役ジエン化合物と、スチレン等の芳香族ビニル化合物とをそれぞれ1種単独であるいは2種以上を組み合わせて重合させたものであり、各化合物は、官能基を有していてもよい。
従って、上記ゴム質重合体(a)の具体例としては、ポリブタジエン、ブタジエン・スチレン共重合体、ブタジエン・アクリロニトリル共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、イソブチレン・イソプレン共重合体等の重合体、これら重合体の水素添加物等が挙げられる。
また、芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、エチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、メチル−α−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノメチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルピリジン、モノクロルスチレン、ジクロロスチレン等の塩素化スチレン、モノブロモスチレン、ジブロモスチレン等の臭素化スチレン、モノフルオロスチレン等が挙げられる。
上記ゴム強化ビニル系樹脂(A1)は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
乳化重合により製造する場合には、重合開始剤、連鎖移動剤(分子量調節剤)、乳化剤、水等が用いられる。
尚、ゴム強化ビニル系樹脂(A1)を製造するために用いられるゴム質重合体(a)及びビニル系単量体(b)は、反応系において、ゴム質重合体(a)全量の存在下に、ビニル系単量体(b)を全量一括して添加してもよいし、分割又は連続添加してもよい。また、ゴム質重合体(a)の全量又は一部を、重合の途中で添加してもよい。
溶液重合、塊状重合による製造方法は、公知の方法を適用することができる。
ここで、グラフト率とは、上記ゴム強化ビニル系樹脂(A1)1グラム中のゴム成分をxグラム、上記ゴム強化ビニル系樹脂(A1)1グラムをメチルエチルケトンに溶解させた際の不溶分をyグラムとしたときに、次式により求められる値である。
グラフト率(%)={(y−x)/x}×100
尚、上記グラフト率(%)は、上記ゴム強化ビニル系樹脂(A1)を製造する際の、重合開始剤、連鎖移動剤、乳化剤、溶剤等の種類や量、更には重合時間、重合温度等を変えることにより、容易に制御することができる。
上記(共)重合体(A2)を形成するために用いられるビニル系単量体としては、上記ゴム強化ビニル系樹脂(A1)の形成の説明において例示したビニル系単量体(b)より選ばれる化合物を、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、上記(共)重合体(A2)も、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記(共)重合体(A2)のアセトン可溶分の極限粘度〔η〕(メチルエチルケトン中、30℃で測定)は、好ましくは0.1〜1.0dl/g、より好ましくは0.15〜0.7dl/gである。極限粘度〔η〕が上記範囲内であると、成形加工性と耐衝撃性の物性バランスに優れる。尚、極限粘度〔η〕は、上記ゴム強化ビニル系樹脂(A1)と同様、製造方法の調整により制御することができる。
上記複合体を調製する方法としては、以下の方法等が挙げられる。
(1)合成樹脂重合体の水系分散液と、アルミニウム含有難燃性無機化合物を形成可能な物質(以下、「無機化合物形成物質」ともいう。)とを混合して混合液とする工程(p1)と、上記混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させる工程(p2)と、を備えた方法。
(2)合成樹脂重合体の水系分散液と、数平均粒子径が500nm以下のアルミニウム含有難燃性無機化合物とを混合して混合液とする工程(q1)と、上記混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させる工程(q2)と、を備えた方法。
上記分散液としては、乳化重合により得られたラテックスが好ましく、例えば、上記合成樹脂重合体として、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂を用いる場合、このアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂を含むラテックスをそのまま用いることができる。上記合成樹脂重合体の水系分散液は、それぞれ1種単独で、あるいは合成樹脂重合体の種類若しくは水系分散液の種類を問わず、2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの化合物は、水、酸、アルカリ等に溶解又は分散した形で用いることができる。
これらの有機金属化合物は、通常、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール等の水溶性アルコールに例示される有機溶媒に溶解した状態で用いられる。従って、この有機金属化合物の溶解液に水を加えることにより、有機金属化合物を加水分解させ、次いで、その加水分解物を縮合することにより、無機化合物形成物質を含む溶液が得られる。有機金属化合物と水との反応においては、縮合反応を促進するために、必要に応じて酸性物質又はアルカリ性物質を添加してもよい。これらは、酸又はアルカリの水溶液として添加することもできる。
また、有機酸塩としては、酢酸塩、コハク酸塩、フタル酸塩、ヘキサン酸塩等が挙げられる。これらの化合物は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、上記化合物のうち、水、酸、アルカリ等の媒体に溶解しないものは、これらの媒体中で分散させた状態で用いることができる。その際には、コロイドミル、ホモジナイザー等を用いることができる。
また、混合液とする段階で、上記合成樹脂重合体の水系分散液及び上記無機化合物形成物質以外に、水酸化アルミニウム粒子又はその分散液を更に用いてもよい。この場合、上記合成樹脂重合体の水系分散液及び上記無機化合物形成物質の使用量も上記と同様にして選択すればよい。
尚、上記工程(p1)における混合方法は特に限定されない。
また、共凝固に用いることができる酸としては、塩酸、硝酸、硫酸等が挙げられる。
上記方法(1)によって製造された複合体の数平均粒子径は、通常、100〜500μmであり、好ましくは200〜400μmである。
また、得られた複合体を構成するアルミニウム含有難燃性無機化合物の数平均粒子径は、好ましくは1〜500nm、より好ましくは5〜300nm、更に好ましくは5〜200nm、より更に好ましくは8〜100nm、特に好ましくは10〜80nm、最も好ましくは10〜50nmである。
また、数平均粒子径が500nm以下のアルミニウム含有難燃性無機化合物、例えば、水酸化アルミニウムを用いる場合には、固体状態であってもよいし、媒体に溶けた溶液であってもよいし、媒体に分散した分散体であってもよい。
次いで、上記混合液より、複合体を凝固物として生成させるために、工程(q2)へ進む。この工程(q2)は、混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させるものであり、上記方法(1)の工程(p2)において説明した方法を適用することができる。
上記方法(2)によって製造された複合体の数平均粒子径は、通常、10μm〜20mmであり、好ましくは100μm〜10mmである。
この製造方法における各工程は、上記複合体を調製する方法として説明した方法(1)をそのまま適用することができる。
この製造方法における各工程は、上記複合体を調製する方法として説明した方法(2)をそのまま適用することができる。
1−1.合成樹脂重合体の調製
窒素置換した重合容器に、水100部、重量平均粒子径300nmのポリブタジエン60部、アクリロニトリル3部、スチレン9部、乳化剤としてロジン酸カリウム0.5部、及び連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン0.5部を仕込んだ。その後、重合開始剤としてクメンハイドロパーオキサイド0.2部を加え、70℃まで昇温後、クメンハイドロパーオキサイド0.2部、ピロリン酸ナトリウム0.2部、ブドウ糖0.25部及び硫酸第1鉄0.01部を加えて重合を開始した。1時間後、更にスチレン21部、アクリロニトリル7部、t−ドデシルメルカプタン0.3部、クメンハイドロパーオキサイド0.15部及び水40部の混合物を4時間にわたり追滴下を行った。
滴下終了後、クメンハイドロパーオキサイド0.1部、ピロリン酸ナトリウム0.1部、ブドウ糖0.13部、硫酸第1鉄0.005部及びジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム0.02部を添加し、更に1時間重合反応を行い、固形分濃度が21%であるラテックス(L)を得た。
次いで、このラテックス(L)100部に99.5%の硫酸2部を添加し重合体を凝固させた後、水酸化ナトリウム水溶液により中和し、この凝固物を十分に水洗した。その後、得られた凝固物をデカンテーションし、乾燥させることにより、合成樹脂重合体として、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンの構成比が10/60/30(部)である粉末状のアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)を得た。この樹脂(ABS−1)のグラフト率を測定したところ、60%であった。
実施例1
2.4%のアルミン酸ナトリウム水溶液(Al2O3換算では0.9%)5140部に10%の硫酸760部を添加し、混合液をpH7に調整して水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウム含有スラリー溶液を得た。その後、このアルミニウム含有スラリー溶液に、上記で調製した21%のラテックス(L)476部(固形ゴムとして100部)を加え、攪拌機を用いて混合し、クラムスラリーを生成させた。このクラムスラリーはpH7.5であった。
次いで、10%の硫酸を用いて混合液をpH7に調整し、凝固を完結させ、平均径が約0.5mmの、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂及び無機化合物からなるクラムが共凝固により生成していることが確認できた。
得られたクラムを水洗後、熱風乾燥機を用いて90℃で乾燥させ、複合体(I)を得た。この複合体(I)を構成する無機化合物の数平均粒子径を透過型電子顕微鏡(型式「H−7500」日立製作所社製)により測定したところ、21nmであった。また、上記複合体(I)を灰化させ、灰分から算出される無機化合物の含有量及びX線マイクロアナライザー(XMA)の測定結果から、複合体(I)は、上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)100部に対して、水酸化アルミニウム60部及び硫酸アルミニウム20部を含むことが分かった(表1参照)。これより、水酸化アルミニウムの含有割合は、アルミニウム化合物の全量に対して75%である。
(1)シャルピー衝撃強度
上記ペレットを、射出成形機(型式「J100E−C5」、日本製鋼所社製)により、シリンダー設定温度200℃、金型温度50℃の条件で射出成形し、ISO294−A型試験片を作製した。この試験片のシャルピー衝撃強度をISO179に準拠して測定した。単位はkJ/m2である。
(2)難燃性
上記ペレットを用いて、射出成形により5インチ×1/2インチ×1/8インチの試験片を作製し、JIS−K6269に準拠して酸素指数(LOI)を測定した。単位は%である。尚、この酸素指数は、継続燃焼に必要な雰囲気中の酸素の限界濃度、即ち、所定の試験条件下において材料が燃焼を持続するのに必要な酸素中の容量パーセントで表される最低酸素濃度の数値であり、この値が大きいほど難燃性に優れる。
2.4%のアルミン酸ナトリウム水溶液3855部に10%の硫酸570部を添加した以外は、実施例1と同様にして複合体(II)を得た。この複合体(II)は、上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)100部に対して、水酸化アルミニウム45部及び硫酸アルミニウム15部を含むことが分かった(表1参照)。これより、水酸化アルミニウムの含有割合は、アルミニウム化合物の全量に対して75%である。
上記複合体(II)160部、上記アクリロニトリル・スチレン樹脂40部、及び、シランカップリング剤5部をヘンシェルミキサーにより3分間混合した。その後、実施例1と同様にしてペレットを得た。このペレットを十分に乾燥し、試験片を作製し、各評価を行った。その結果を表2に併記した。
2.4%のアルミン酸ナトリウム水溶液5140部に10%の硫酸680部を添加し、混合液をpH9に調整して水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウム含有スラリー溶液を得た。その後、このアルミニウム含有スラリー溶液に、上記で調製した21%のラテックス(L)476部を加え、攪拌機を用いて混合し、クラムスラリーを生成させた。このクラムスラリーはpH9.5であった。
次いで、10%の硫酸を約3分かけて添加することにより混合液をpH7に調整し、凝固を完結させ、平均径が約0.6mmのアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂及び無機化合物からなるクラムが共凝固により生成していることが確認できた。
得られたクラムを水洗後、熱風乾燥機を用いて90℃で乾燥させ、複合体(III)を得た。この複合体(III)は、上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)100部に対して、水酸化アルミニウム68部及び硫酸アルミニウム12部を含むことが分かった(表1参照)。これより、水酸化アルミニウムの含有割合は、アルミニウム化合物の全量に対して85%である。
上記複合体(III)180部、上記アクリロニトリル・スチレン樹脂20部、及び、シランカップリング剤5部をヘンシェルミキサーにより3分間混合した。その後、実施例1と同様にしてペレットを得た。このペレットを十分に乾燥し、試験片を作製し、各評価を行った。その結果を表2に併記した。
2.4%のアルミン酸ナトリウム水溶液5140部に10%の硫酸840部を添加し、混合液をpH4に調整して水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウム含有スラリー溶液を得た。その後、このアルミニウム含有スラリー溶液に、上記で調製した21%のラテックス(L)476部を加え、攪拌機を用いて混合し、クラムスラリーを生成させた。このクラムスラリーはpH4.5であった。
次いで、10%の硫酸を約3分かけて添加することにより混合液をpH7に調整し、凝固を完結させ、平均径が約0.5mmのアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂及び無機化合物からなるクラムが共凝固により生成していることが確認できた。
得られたクラムを水洗後、熱風乾燥機を用いて90℃で乾燥させ、複合体(IV)を得た。この複合体(IV)は、上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)100部に対して、水酸化アルミニウム48部及び硫酸アルミニウム32部を含むことが分かった(表1参照)。これより、水酸化アルミニウムの含有割合は、アルミニウム化合物の全量に対して60%である。
上記複合体(IV)180部、上記アクリロニトリル・スチレン樹脂20部、及び、シランカップリング剤5部をヘンシェルミキサーにより3分間混合した。その後、実施例1と同様にしてペレットを得た。このペレットを十分に乾燥し、試験片を作製し、各評価を行った。その結果を表2に併記した。
2.4%のアルミン酸ナトリウム水溶液5140部に上記で調製した21%のラテックス(L)476部を加え、攪拌機を用いて混合した。この混合液を攪拌しながら10%の硫酸763部を20分かけて添加し、混合液をpH7に調整して、クラムスラリーを生成させた。このクラムスラリーは、上澄みが透明であり、平均径が約0.4mmのアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂及び無機化合物からなるクラムは全て沈降していた。
得られたクラムを水洗後、熱風乾燥機を用いて90℃で乾燥させ、複合体(V)を得た。この複合体(V)は、上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)100部に対して、水酸化アルミニウム60部及び硫酸アルミニウム20部を含むことが分かった(表1参照)。これより、水酸化アルミニウムの含有割合は、アルミニウム化合物の全量に対して75%である。
上記複合体(V)180部、上記アクリロニトリル・スチレン樹脂20部、及び、シランカップリング剤5部をヘンシェルミキサーにより3分間混合した。その後、実施例1と同様にしてペレットを得た。このペレットを十分に乾燥し、試験片を作製し、各評価を行った。その結果を表2に併記した。
水酸化アルミニウム粉末(商品名「ハイジライトH−42M」、昭和電工社製、平均粒子径1μm)80部を水720部に分散させ、ボールミルにより粉砕し、数平均粒子径が50〜100nmの水酸化アルミニウムを含むスラリーを得た。その後、このスラリーに水5100部を添加して希釈し、上記で調製した21%のラテックス(L)476部を加え、攪拌機を用いて混合し、クラムスラリーを生成させた。このクラムスラリーはpH7.5であった。
次いで、10%の硫酸を約3分かけて添加して混合液をpH4に調整し、凝固を完結させた。このクラムスラリーは、上澄みが透明であり、平均径が約0.3mmのアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂及び無機化合物からなるクラムは全て沈降していた。
得られたクラムを水洗後、熱風乾燥機を用いて90℃で乾燥させ、複合体(VI)を得た。この複合体(VI)は、上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)100部に対して、水酸化アルミニウム80部を含むことが分かった(表1参照)。
上記複合体(VI)180部、上記アクリロニトリル・スチレン樹脂20部、及び、シランカップリング剤5部をヘンシェルミキサーにより3分間混合した。その後、実施例1と同様にしてペレットを得た。このペレットを十分に乾燥し、試験片を作製し、各評価を行った。その結果を表2に併記した。
上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)100部、上記アクリロニトリル・スチレン樹脂(商品名「3C」)20部、上記水酸化アルミニウム粉末(商品名「ハイジライトH−42M」)80部、及び、シランカップリング剤5部をヘンシェルミキサーにより3分間混合した。その後、実施例1と同様にしてペレットを得た。このペレットを十分に乾燥し、試験片を作製し、各評価を行った。その結果を表2に併記した。
上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)100部、上記アクリロニトリル・スチレン樹脂20部、水酸化マグネシウム粉末(商品名「キスマ5B」、協和化学社製、平均粒子径0.8μm)80部、及び、シランカップリング剤5部をヘンシェルミキサーにより3分間混合した。その後、実施例1と同様にしてペレットを得た。このペレットを十分に乾燥し、試験片を作製し、各評価を行った。その結果を表2に併記した。
上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)100部、上記アクリロニトリル・スチレン樹脂100部、及び、シランカップリング剤5部をヘンシェルミキサーにより3分間混合した。その後、実施例1と同様にしてペレットを得た。このペレットを十分に乾燥し、試験片を作製し、各評価を行った。その結果を表2に併記した。
上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS−1)100部、上記アクリロニトリル・スチレン樹脂20部、上記水酸化アルミニウム粉末(商品名「ハイジライトH−42M」)60部、硫酸アルミニウム粉末(平均粒子径10μm)20部、及び、シランカップリング剤5部をヘンシェルミキサーにより3分間混合した。その後、実施例1と同様にしてペレットを得た。このペレットを十分に乾燥し、試験片を作製し、各評価を行った。その結果を表2に併記した。
表2より、比較例3は、衝撃強度は35kJ/m2と極めて優れるが、難燃剤を含有しないため、難燃性が20%と劣る。比較例1及び比較例2は、市販の水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムの各粉末を配合したものであるが、難燃性が26%及び25%と低かった。
一方、実施例1〜5は、各複合体に含まれる水酸化アルミニウムの含有量が80部に達しないのにもかかわらず、すべてにおいて比較例1よりも優れた耐衝撃性及び難燃性を示した。比較例4は、実施例1と同じ成分を用いた例であるが、難燃性が低下した。また、実施例6は、平均粒子径の小さな水酸化アルミニウムを用いて複合体とした例であり、比較例1よりも優れている。これらの実施例は、難燃剤としての無機化合物が微分散しているために優れた性質を示すものと思われる。
Claims (12)
- 合成樹脂重合体と、数平均粒子径が500nm以下のアルミニウム含有難燃性無機化合物と、を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
- 上記合成樹脂重合体及び上記アルミニウム含有難燃性無機化合物は、複合体として含有されている請求項1に記載の難燃性樹脂組成物。
- 上記合成樹脂重合体が熱可塑性樹脂である請求項1又は2に記載の難燃性樹脂組成物。
- 上記熱可塑性樹脂がアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂を含む請求項3に記載の難燃性樹脂組成物。
- 上記アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂は、ゴム質重合体(a)の存在下に、シアン化ビニル化合物及び芳香族ビニル化合物を含むビニル系単量体(b)を重合して得られるゴム強化ビニル系樹脂(A1)、又は、該ゴム強化ビニル系樹脂(A1)とビニル系単量体の(共)重合体(A2)との混合物を含む請求項4に記載の難燃性樹脂組成物。
- 上記アルミニウム含有難燃性無機化合物がwM・zH2O(Mは、Al、Alの酸化物又はAlの水酸化物であり、wは1〜5より選ばれる整数であり、zは0〜10より選ばれる整数である。)で表される化合物である請求項1乃至5のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
- 上記アルミニウム含有難燃性無機化合物の含有割合は、アルミニウム化合物の全量に対して50質量%以上である請求項6に記載の難燃性樹脂組成物。
- 上記難燃性樹脂組成物は、上記合成樹脂重合体の水系分散液と、上記アルミニウム含有難燃性無機化合物を形成可能な物質とを混合して混合液とする工程と、上記混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させる工程と、を備える方法により得られたものである請求項1乃至7のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
- 上記難燃性樹脂組成物は、上記合成樹脂重合体の水系分散液と、上記数平均粒子径が500nm以下のアルミニウム含有難燃性無機化合物とを混合して混合液とする工程と、上記混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させる工程と、を備える方法により得られたものである請求項1乃至7のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
- 更に、ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸、脂肪酸金属塩、硬化油、アルキルアミン、シランカップリング剤及びチタネートカップリング剤から選ばれる相溶化剤を含有する請求項1乃至9のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
- 合成樹脂重合体の水系分散液と、アルミニウム含有難燃性無機化合物を形成可能な物質とを混合して混合液とする工程と、上記混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させる工程と、を備えることを特徴とする難燃性樹脂組成物の製造方法。
- 合成樹脂重合体の水系分散液と、数平均粒子径が500nm以下のアルミニウム含有難燃性無機化合物とを混合して混合液とする工程と、上記混合液に水溶性無機化合物及び/又は酸を添加して合成樹脂重合体を共凝固させる工程と、を備えることを特徴とする難燃性樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004013649A JP2005206670A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 難燃性樹脂組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004013649A JP2005206670A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 難燃性樹脂組成物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005206670A true JP2005206670A (ja) | 2005-08-04 |
Family
ID=34899645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004013649A Pending JP2005206670A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 難燃性樹脂組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005206670A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348217A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Doshisha | 高分子複合体の製造方法および熱可塑性樹脂組成物 |
JP2016216573A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 樹脂組成物とこれを成形加工した樹脂成形体及び樹脂組成物の製造方法 |
KR101791562B1 (ko) | 2015-09-23 | 2017-10-31 | 박현창 | 난연 에어쿠션 복합필름 및 그 제조 방법 |
CN112194872A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-01-08 | 安徽环嘉天一再生资源有限公司 | 一种基于再生塑料的复合材料及其制备方法 |
CN116041871A (zh) * | 2023-02-21 | 2023-05-02 | 万华化学(宁波)有限公司 | 一种阻燃母粒和高cti阻燃pc产品 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09255879A (ja) * | 1996-01-17 | 1997-09-30 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
WO2002020655A1 (fr) * | 2000-09-06 | 2002-03-14 | Jsr Corporation | Composite a base de caoutchouc dienique et de matiere minerale, procede de production de ce composite et composition de caoutchouc |
JP2003003077A (ja) * | 2001-06-22 | 2003-01-08 | Asahi Kasei Corp | 無機物含有重合体組成物 |
-
2004
- 2004-01-21 JP JP2004013649A patent/JP2005206670A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09255879A (ja) * | 1996-01-17 | 1997-09-30 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
WO2002020655A1 (fr) * | 2000-09-06 | 2002-03-14 | Jsr Corporation | Composite a base de caoutchouc dienique et de matiere minerale, procede de production de ce composite et composition de caoutchouc |
JP2003003077A (ja) * | 2001-06-22 | 2003-01-08 | Asahi Kasei Corp | 無機物含有重合体組成物 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348217A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Doshisha | 高分子複合体の製造方法および熱可塑性樹脂組成物 |
JP2016216573A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 樹脂組成物とこれを成形加工した樹脂成形体及び樹脂組成物の製造方法 |
KR101791562B1 (ko) | 2015-09-23 | 2017-10-31 | 박현창 | 난연 에어쿠션 복합필름 및 그 제조 방법 |
CN112194872A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-01-08 | 安徽环嘉天一再生资源有限公司 | 一种基于再生塑料的复合材料及其制备方法 |
CN112194872B (zh) * | 2020-09-29 | 2023-04-11 | 安徽环嘉天一再生资源有限公司 | 一种基于再生塑料的复合材料及其制备方法 |
CN116041871A (zh) * | 2023-02-21 | 2023-05-02 | 万华化学(宁波)有限公司 | 一种阻燃母粒和高cti阻燃pc产品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4969911B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物および成形品 | |
JP4932199B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2005206670A (ja) | 難燃性樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP4731948B2 (ja) | 複合ゴム粒子、複合ゴム強化ビニル系樹脂及び熱可塑性樹脂組成物 | |
JP4530123B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2003327639A (ja) | ゴム強化樹脂ならびにその樹脂組成物 | |
JP6696106B2 (ja) | メッキ特性に優れた親環境熱可塑性樹脂組成物 | |
JP3685939B2 (ja) | グラフト共重合体及び樹脂組成物 | |
JP2000017170A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP4396217B2 (ja) | 難燃性重合体組成物 | |
JP2001234052A (ja) | 難燃性熱可塑性樹脂組成物およびその再生成形材料 | |
JP2009019083A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2003026742A (ja) | グラフト共重合体ラテックスの製造方法 | |
JP2002179866A (ja) | 樹脂組成物及びそれを成形してなる車両用内外装部品 | |
JP2835531B2 (ja) | 耐衝撃性熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2019157016A (ja) | ブロー成形用熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 | |
JP5646921B2 (ja) | アクリル系ゴム強化熱可塑性樹脂及びその製造方法 | |
JP4799785B2 (ja) | 粉体特性に優れたスチレン系グラフト共重合体含有粉体 | |
JP3862452B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2011168778A (ja) | 異形押出成形用樹脂組成物及び異形押出樹脂成形品 | |
JP5214955B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH06192348A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2009007528A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2006016524A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 | |
JP4907949B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20050606 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060719 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100511 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20100708 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101019 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110301 |