JP2003327639A - ゴム強化樹脂ならびにその樹脂組成物 - Google Patents

ゴム強化樹脂ならびにその樹脂組成物

Info

Publication number
JP2003327639A
JP2003327639A JP2002137828A JP2002137828A JP2003327639A JP 2003327639 A JP2003327639 A JP 2003327639A JP 2002137828 A JP2002137828 A JP 2002137828A JP 2002137828 A JP2002137828 A JP 2002137828A JP 2003327639 A JP2003327639 A JP 2003327639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
weight
particles
proportion
reinforced resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002137828A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Maeda
征希 前田
Takashi Kurata
貴志 蔵田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Techno UMG Co Ltd
Original Assignee
Techno Polymer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Techno Polymer Co Ltd filed Critical Techno Polymer Co Ltd
Priority to JP2002137828A priority Critical patent/JP2003327639A/ja
Publication of JP2003327639A publication Critical patent/JP2003327639A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐衝撃性、流動性などの優れた物性バランスを
維持したまま、高い硬度、ウエルド外観に優れたゴム強
化樹脂を提供すること。 【解決手段】ゴム状重合体の平均粒子径が200〜50
0nmで、粒子径100nm以下の粒子の割合が0.1
〜15重量%、700nm以上の粒子の割合が15重量
%以下である粒子径分布を有するゴム状重合体ラテック
ス(A)の存在下に、芳香族ビニル化合物、シアン化ビ
ニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、酸無水物系
単量体およびマレイミド系化合物の群から選ばれた少な
くとも2種の単量体成分(B)をグラフト重合して得ら
れ、グラフト率が10〜150%、かつ、ゴム状重合体
含有量が5〜80重量%であるゴム強化樹脂を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐衝撃性、流動性
などの優れた物性バランスを維持したまま、高い硬度、
ウエルド外観に優れたゴム強化樹脂ならびにその樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ABSなどに代表されるゴム強化樹脂
は、その優れた耐衝撃性、流動性を活用し、エレクトロ
ニクス機器、OA機器等の様々な製品に使用されてい
る。その製造方法は、耐衝撃性と流動性を両立させるた
め、中程度の平均粒子径(200〜400nm)を有す
るゴム状重合体と、大きな平均粒子径(500〜100
0nm)を有するゴム状重合体を任意の比率で混合し、
他の単量体成分をグラフト重合して得られる。得られた
ゴム強化樹脂は、前記の単量体成分を(共)重合して得
られた熱可塑性樹脂とを任意の比率で混合する事によ
り、種々の硬度、耐衝撃性、流動性を有するゴム強化熱
可塑性樹脂組成物として使用される。しかしながら、そ
の硬度は混合されるゴム状重合体の量に応じて変化し、
同程度の耐衝撃性、流動性を有しながら、高い硬度を有
するゴム強化熱可塑性樹脂組成物を得ることは困難であ
った。また、近年、成形品は軽量化を目的とした薄肉化
が進み、従来の材料ではウエルド外観、光沢の面で必ず
しも満足のいくものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を背景になされたもので、耐衝撃性、流動性な
どの優れた物性バランスを維持したまま、高い硬度、ウ
エルド外観に優れたゴム強化樹脂およびその樹脂組成物
を提供することを目的とする。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、ゴム強化樹脂およびその
組成物の硬度、ウエルド外観には、ドメインであるゴム
相の平均粒子径および粒子径分布が重要な要素であるこ
とを見出し、ゴム相を特定の平均粒子径および粒子径分
布にコントロールすることにより本発明を完成するに至
った。
【0005】すなわち、本発明は、下記のゴム強化樹脂
とその樹脂が提供される。 [1]ゴム状重合体の平均粒子径が200〜500nm
で、粒子径100nm以下の粒子の割合が0.1〜15
重量%、700nm以上の粒子の割合が15重量%以下
である粒子径分布を有するゴム状重合体ラテックス
(A)の存在下に、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニ
ル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、酸無水物系単
量体およびマレイミド系化合物の群から選ばれた少なく
とも2種の単量体成分(B)をグラフト重合して得ら
れ、グラフト率が10〜150%、かつ、ゴム状重合体
含有量が5〜80重量%であるゴム強化樹脂。 [2]上記ゴム状重合体ラテックス(A)は、粒子径5
0nm未満の粒子の割合が15%重量以下、50〜10
0nmの粒子の割合が70%重量以上、100nmを超
える粒子の割合が15%重量以下であるゴム状重合体粒
子(a)を肥大して得られたものであることを特徴とす
る上記[1]に記載のゴム強化樹脂。 [3]上記ゴム状重合体ラテックス(A)は、粒子径5
0nm未満の粒子の割合が15重量%以下、50〜10
0nmの粒子の割合が70重量%以上、100を超える
粒子の割合が15重量%以下であるゴム状重合体(a)
が2〜10重量%、粒子径100〜200nmの粒子の
割合が15重量%以下、200〜450nmの粒子の割
合が70重量%以上、450〜800nmの粒子の割合
が15重量%以下であるゴム状重合体(b)が5〜98
重量%、粒子径200〜400nmの粒子の割合が15
重量%以下、400〜1000nmの粒子の割合が70
重量%以上、1000〜1500nmの粒子の割合が1
5重量%以下であるゴム状重合体(c)が1〜93重量
%[但し、(a)+(b)+(c)の合計量が100重
量%]からなるゴム状重合体ラテックスであることを特
徴とする上記[1]または[2]のいずれかに記載のゴ
ム強化樹脂。 [4]上記[1]〜[3]のいずれかに記載のゴム強化
樹脂(C)と、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化
合物、(メタ)アクリル酸エステル、酸無水物系単量体
およびマレイミド系化合物の群から選ばれた少なくとも
2種の単量体成分を共重合して得られる熱可塑性樹脂
(D)とを含有する樹脂組成物であって、ゴム状重合体
含有量がゴム強化樹脂(C)と熱可塑性樹脂(D)との
合計量の1〜50重量%であることを特徴とするゴム強
化樹脂組成物。 [5]ゴム状重合体粒子の存在下に、芳香族ビニル化合
物、シアン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステ
ル、酸無水物系単量体およびマレイミド系化合物の群か
ら選ばれた少なくとも2種の単量体成分をグラフト重合
して得られ、グラフト率が10〜150%のゴム強化樹
脂と、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物、
(メタ)アクリル酸エステル、酸無水物系単量体および
マレイミド系化合物の群から選ばれた少なくとも2種の
単量体成分を共重合して得られる熱可塑性樹脂(D)を
含有し、ゴム状重合体含有量がゴム強化樹脂(C)と熱
可塑性樹脂(D)との合計量の1〜50重量%であるゴ
ム強化樹脂組成物であって、該ゴム強化樹脂組成物を透
過電子顕微鏡により観察したとき、ゴム相の平均粒子径
が200〜500nmで、粒子径100nm以下の粒子
の割合が、0.1〜15重量%、700nm以上の粒子
の割合が15重量%以下であることを特徴とするゴム強
化樹脂組成物。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のゴム強化樹脂なら
びにその樹脂組成物の実施の形態を具体的に説明する。
第一の発明である本発明のゴム強化樹脂は、ゴム状重合
体の平均粒子径が200〜500nmで、粒子径100
nm以下の粒子の割合が0.1〜15重量%、700n
m以上の粒子の割合が15重量%以下である粒子径分布
を有するゴム状重合体ラテックス(A)の存在下に、芳
香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物、(メタ)ア
クリル酸エステル、酸無水物系単量体およびマレイミド
系化合物の群から選ばれた少なくとも2種の単量体成分
(B)をグラフト重合して得られ、グラフト率が10〜
150%、かつ、ゴム状重合体含有量が5〜80重量%
であることを特徴とする。以下、各構成要素ごとにさら
に具体的に説明する。
【0007】上記ゴム状重合体としては、ポリブタジエ
ン、ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、エチレン−プロピレン−(非共役ジエン)共重合
体、エチレン−1−ブテン−(非共役ジエン)共重合
体、イソブチレン−イソプレン共重合体、アクリルゴ
ム、アクリル−シリコーン共重合体、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体、SEBSなどの水素添
加ジエン系(ブロック、ランダム、およびホモ)重合
体、ポリウレタンゴム、シリコーンゴムなどが挙げられ
る。これらのなかで、ポリブタジエン、ブタジエン−ス
チレン共重合体、エチレン−プロピレン−(非共役ジエ
ン)共重合体、水素添加ジエン系重合体、シリコーンゴ
ムが好ましい。また、シリコーンゴムを用いる場合は、
ビニル基を含有するグラフト交叉剤をポリオルガノシロ
キサンに共縮合したものを使用するのが好ましい。上記
グラフト交叉剤としては、例えば、p−ビニルフェニル
メチルジメトキシシラン、2−(p−ビニルフェニル)
エチルメチルジメトキシシラン、2−(p−ビニルフェ
ニル)エチレンメチルジメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシランなどが挙げられ
る。このようなゴム状重合体は、所定の単量体ないしそ
の混合物を水性媒体中で一時にまたは段階的に乳化重合
させることによって製造することができるが、乳化重合
によって製造することができないゴム状重合体は、あら
かじめ製造したゴム状重合体を機械的に水中に乳化分散
させることによってラテックスにすればよい。
【0008】本発明におけるグラフト重合に際して、ゴ
ム状重合体ラテックスの平均粒子径および粒子径分布
は、本発明の重要な要素である。本発明におけるゴム状
重合体ラテックス(以下「ゴム状重合体ラテックス
(A)」ともいう)の平均粒子径は、200〜500n
m、好ましくは150〜450nm、さらに好ましくは
200〜400nmであり、また粒子径100nm以下
の粒子の割合0.1〜15重量%、好ましくは1〜10
重量%であり、さらに粒子径700nm以上の粒子の割
合は、15重量%以下、好ましくは10重量%以下であ
る。ゴム状重合体ラテックス(A)の平均粒子径および
粒子径分布を上記範囲内とすることにより、後述するよ
うに、得られたゴム強化樹脂(以下「ゴム強化樹脂
(C)」ともいう)を電子顕微鏡により観察したとき、
ゴム相の平均粒子径および粒子径分布も対応する範囲内
とすることができ、物性に優れたゴム強化樹脂を得るこ
とができる。ゴム状重合体粒子の平均粒子径が200n
m未満では、得られるゴム強化樹脂やその組成物の耐衝
撃性が低下する傾向があり、一方500nmを越える
と、得られるゴム強化樹脂やその組成物の成形外観が低
下する傾向がある。また、粒子径100nm以下の粒子
の割合が多過ぎると、得られるゴム強化樹脂やその組成
物の耐衝撃性が低下する傾向があり、一方粒子径700
nm以上の粒子の割合が多過ぎると、得られるゴム強化
樹脂やその組成物の成形外観が低下する傾向がある。
【0009】なお、ゴム状重合体ラテックスの平均粒子
径および粒子径分布の調整は、ゴム状重合体を製造する
重合時に、乳化剤の種類や量、重合開始剤の種類や量、
重合時間、重合温度、攪拌条件などの重合条件を適宜選
定することにより行うことができる。また別法として、
平均粒子径あるいは粒子径分布が異なる2種あるいは3
種以上の粒子をブレンドする方法によって調整すること
ができる。
【0010】具体的には、粒子径50nm未満の粒子の
割合が15重量%以下、50〜100nmの粒子の割合
が70重量%以上、100を超える粒子の割合が15重
量%以下であるゴム状重合体(a)が2〜10重量%、
粒子径100〜200nmの粒子の割合が15重量%以
下、200〜450nmの粒子の割合が70重量%以
上、450〜800nmの粒子の割合が15重量%以下
であるゴム状重合体(b)が5〜98重量%、粒子径2
00〜400nmの粒子の割合が15重量%以下、40
0〜1000nmの粒子の割合が70重量%以上、10
00〜1500nmの粒子の割合が15重量%以下であ
るゴム状重合体(c)が1〜93重量%[但し、(a)
+(b)+(c)の合計量が100重量%]からなるゴ
ム状重合体ラテックスが好適に使用される。
【0011】このように粒子径の異なる3種類のゴム状
重合体ラテックスを併用する場合、予め、各々のゴム状
重合体ラテックスを製造して混合することができるが、
生産性の点および粒子径のコントロールのし易さから、
小粒子径のラテックス(a)を製造し、かかる粒子を肥
大させて、比較的中粒子径のゴム状重合体ラテックス
(b)および比較的大粒子径のゴム状重合体ラテックス
(c)を製造したものを使用することが好ましい。粒子
を肥大させる方法は、公知の方法、例えば、ラテックス
を一度凍結させてから再溶解する方法、ラテックスに鉱
酸、有機酸等を添加して、ラテックスのpHを一時的に
低下させる方法、ラテックスにせん断力を加える方法等
(特開昭54−133588号公報、特開昭59−20
2211号公報)によって、行うことができる。特に、
ラテックスに燐酸または無水酢酸を添加する方法が、粒
子径の調整が容易であるので好ましい。
【0012】グラフト重合に用いる単量体成分(B)
は、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物、(メ
タ)アクリル酸エステル、酸無水物系単量体およびマレ
イミド系化合物の群から選ばれた少なくとも2種の単量
体である。芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α
−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、t−ブチルスチレン、ジビニルベンゼン、メチ
ル−α−メチルスチレン、1,1−ジフェニルスチレ
ン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、
N,N−ジエチル−p−アミノメチルスチレン、ビニル
ピリジン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、エチルス
チレン、ビニルナフタレンなどが挙げられ、特にスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンが好まし
い。単量体成分(B)中に、α−メチルスチレンを好ま
しくは10〜50重量%使用すると、得られるゴム強化
樹脂に耐熱性を付与することができる。
【0013】シアン化ビニル化合物としては、アクリロ
ニトリル、メタクリルニトリルなどが挙げられ、アクリ
ロニトリルが好ましい。(メタ)アクリル酸エステルと
しては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アク
リル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル、アクリル酸
フェニル、アクリル酸ベンジルなどのアクリル酸エステ
ル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ア
ミル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、
メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロ
ヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタ
デシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル
などのメタクリル酸エステルが挙げられる。中でもアク
リル酸ブチル、メタクリル酸メチルが好ましい。
【0014】酸無水物系単量体としては、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、などが挙げら
れ、無水マレイン酸が好ましい。マレイミド系化合物と
しては、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチ
ルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−(2−メ
チルフェニル)マレイミド、N−(4−ヒドロキシフェ
ニル)マレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなど
が挙げられ、N−フェニルマレイミドが好ましい。単量
体成分(B)中に、マレイミド系化合物を、好ましくは
20〜80重量%使用すると、得られるゴム強化樹脂の
耐熱性を向上させることができる。
【0015】さらに上記単量体成分(B)には、必要に
応じて、エポキシ基、ヒドロキシル基、アミド基、アミ
ノ基、カルボキシル基、オキサゾリン基などの官能基を
有する官能基含有ビニル系単量体を併用することができ
る。具体的には、グリシジル(メタ)アクリレート、ア
リルグリシジルエーテル、ビニルグリシジルエーテルな
どのエポキシ基含有不飽和化合物;3−ヒドロキシ−1
−プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス−4−
ヒドロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキシ−
2−ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロペ
ン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシスチ
レンなどの水酸基含有不飽和化合物;アクリル酸アミ
ド、メタクリル酸アミドなどの不飽和カルボン酸アミ
ド;アクリル酸アミン、メタクリル酸アミノメチル、メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸アミノ
エーテル、メタクリル酸アミノプロピル、アミノスチレ
ン、ビニルピリジンなどのアミノ基含有不飽和化合物;
アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;ビニルオキ
サゾリンなどのオキサゾリン基含有不飽和化合物などが
挙げられる。
【0016】本発明のゴム強化樹脂(C)は、ゴム状重
合体ラテックス(A)の存在下に、単量体成分(B)を
公知の乳化重合、溶液重合、懸濁重合などでラジカルグ
ラフト重合を行い製造することができる。好ましくは乳
化重合法である。乳化重合により製造する場合には、重
合開始剤、連鎖移動剤(分子量調節剤)、乳化剤、水な
どが用いられる。なお、ゴム強化樹脂(C)を製造する
のに用いるゴム状重合体ラテックス(A)および単量体
成分(B)は、(A)成分全量の存在下に(B)成分を
一括添加して重合してもよく、分割または連続的に添加
してもよい。また、これらを組み合わせた方法で、重合
してもよい。さらに(A)成分の全量または一部を、重
合途中で添加して重合してもよい。
【0017】重合開始剤としては、一般的なものが使用
できる。具体的には、クメンハイドロパーオキサイド、
ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、パラ
メンタンハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキ
サイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシラウレイト、t−ブチルパーオキシモノカーボネー
トなどで代表される有機過酸化物類、またはこれらと含
糖ピロリン酸処方、スルホキシレート処方などで代表さ
れる還元剤との組み合わせによるレドックス系、あるい
は過硫酸カリウムなどの過硫酸塩、アゾビスイソブチロ
ニトリル(AIBN)などのアゾ系開始剤などが使用さ
れ、これらの重合開始剤は、重合系に一括または連続的
に添加することができる。重合開始剤の使用量は、単量
体成分に対し、通常、0.1〜1.5重量%、好ましく
は0.2〜0.7重量%である。
【0018】また、連鎖移動剤としては、公知のものが
使用できる。具体的には、オクチルメルカプタン、n−
ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n
−ヘキシルメルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタ
ン、n−テトラデシルメルカプタン、t−テトラデシル
メルカプタンなどのメルカプタン類、テトラエチルチウ
ラムスルフィド、四塩化炭素、臭化エチレン、ペンタフ
ェニルエタンなどの炭化水素類、テルペン類、またはア
クロレイン、メタクロレイン、アリルアルコール、2−
エチルヘキシルチオグリコール、α−メチルスチレンの
ダイマーなどが挙げられる。これらの連鎖移動剤は、単
独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。連鎖移動剤の使用方法は、一括添加、分割添加、ま
たは連続添加のいずれの方法でも差し支えない。連鎖移
動剤の使用量は、単量体成分に対し、通常、0.05〜
3重量%程度である。
【0019】乳化重合の際に使用される乳化剤として
は、公知のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性
剤が挙げられる。具体的には、高級アルコールの硫酸エ
ステル、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどの
アルキルベンゼンスルホン酸塩、ラウレイトリン酸ナト
リウムなどの脂肪族スルホン酸塩、高級脂肪族カルボン
酸塩、リン酸系などのアニオン性界面活性剤、ポリエチ
レングリコールのアルキルエステル型、アルキルエーテ
ル型、アルキルフェニルエーテル型などのノニオン性界
面活性剤が挙げられる。乳化剤の使用量は、単量体成分
に対し、通常、0.3〜5.0重量%程度である。な
お、重合温度は、30〜95℃、好ましくは40〜85
℃で乳化重合することが望ましい。
【0020】ゴム強化樹脂(C)を乳化重合により製造
する場合、得られる生成ラテックスは、ゴム状重合体
(A)粒子のまわりに単量体成分(B)がグラフト重合
した重合体(グラフト成分)と、単量体成分(B)だけ
の共重合体(マトリックス成分)との混合物となる。こ
の生成ラテックスを、通常、凝固剤で凝固し、ポリマー
粉末を析出させ、分離、洗浄、乾燥することにより精製
される。上記凝固剤としては、塩化カルシウム、硫酸マ
グネシウム、塩化ナトリウムなどの無機塩や、硫酸、塩
酸などの酸を使用することができる。
【0021】ゴム強化樹脂(C)のグラフト率は、10
〜150%、好ましくは25〜140%、さらに好まし
くは40〜130%である。グラフト率が10%未満で
は、得られるゴム強化樹脂の耐衝撃強度、成形品外観不
良が生じ好ましくない。一方、150%を超えると、流
動性が劣る。ここで、上記グラフト率(%)は、ゴム強
化樹脂1g中のゴム成分重量をx、アセトン不溶分重量
をyとすると、次式により求められた値である。グラフ
ト率(%)=〔(y−x)/x〕×100
【0022】また、ゴム強化樹脂のマトリックス成分で
あるアセトン可溶分の極限粘度〔η〕(30℃、メチル
エチルケトン中で測定)は、好ましくは0.1〜1.5
dl/g、さらに好ましくは0.3〜1.0dl/gで
ある。この極限粘度〔η〕が上記範囲内であると、耐衝
撃性、成形品加工性(流動性)に優れたゴム強化樹脂が
得られる。なお、上記グラフト率(%)、極限粘度
〔η〕は、重合開始剤、連鎖移動剤、乳化剤、溶剤など
の種類や量、さらに重合時間、重合温度などを変えるこ
とにより、容易に制御することができる。
【0023】ゴム強化樹脂(C)成分中のゴム状重合体
の含有量は、5〜80重量%、好ましくは15〜65重
量%、さらに好ましくは20〜60重量%〔ただし、
(A)+(B)=100重量%〕である。
【0024】第二の発明であるゴム強化樹脂組成物は、
上記ゴム強化樹脂(C)と、芳香族ビニル化合物、シア
ン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、酸無
水物系単量体およびマレイミド系化合物の群から選ばれ
た少なくとも2種の単量体成分を共重合して得られる熱
可塑性樹脂(D)とを含有する樹脂組成物であって、ゴ
ム状重合体含有量がゴム強化樹脂(C)と熱可塑性樹脂
(D)との合計量の1〜50重量%であることを特徴と
するゴム強化樹脂組成物である。
【0025】上記熱可塑性樹脂(D)は、ゴム状重合体
の非存在下に、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化
合物、(メタ)アクリル酸エステル、酸無水物系単量体
およびマレイミド系化合物の群から選ばれた少なくとも
2種の単量体成分(B)を共重合して得られる。熱可塑
性樹脂(D)に使用される単量体成分(B)は、ゴム強
化樹脂で使用される単量体成分(B)と同様であり、全
く同一の組成でも、異なっていてもよい。代表的な熱可
塑性樹脂としては、アクリロニトリル−スチレン共重合
体(AS樹脂)、スチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、アクリロニトリル−スチレン−メタクリル酸メチル
共重合体、スチレン−N−フェニルマレイミド共重合体
などが挙げられる。中でもAS樹脂が好ましい。これら
の熱可塑性樹脂は、1種単独で使用することも、あるい
は2種以上を混合して用いることもできる。熱可塑性樹
脂としてAS樹脂を使用する場合、AS樹脂中のアクリ
ロニトリルの共重合量は、好ましくは10〜45重量
%、さらに好ましくは10〜35重量%、特に好ましく
は20〜32重量%であり、使用されるAS樹脂の極限
粘度〔η〕は、好ましくは0.3〜0.8dl/g、さ
らに好ましくは0.4〜0.7dl/gである。上記熱
可塑性樹脂は、公知の重合法である乳化重合、溶液重
合、懸濁重合、塊状重合などで製造されたものを使用で
きる。
【0026】本発明のゴム強化樹脂組成物中の熱可塑性
樹脂(D)は、ゴム状重合体含量がゴム強化樹脂(C)
と熱可塑性樹脂(D)との合計量の1〜50重量%、好
ましくは3〜40重量%、更に好ましくは5〜40重量
%になるように配合される。その割合は、一般的にはゴ
ム強化樹脂(C)100重量部に対し、熱可塑性樹脂
(D)1〜95重量部、好ましくは2〜85重量部、さ
らに好ましくは3〜75重量部〔ただし、(C)+
(D)=100重量部〕である。熱可塑性樹脂(D)が
95重量部を超えると、耐衝撃性が劣る。
【0027】第三の発明であるゴム強化樹脂組成物は、
ゴム状重合体粒子の存在下に、芳香族ビニル化合物、シ
アン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、酸
無水物系単量体およびマレイミド系化合物の群から選ば
れた少なくとも2種の単量体成分をグラフト重合して得
られ、グラフト率が10〜150%のゴム強化樹脂と、
芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物、(メタ)
アクリル酸エステル、酸無水物系単量体およびマレイミ
ド系化合物の群から選ばれた少なくとも2種の単量体成
分を共重合して得られる熱可塑性樹脂(D)を含有し、
ゴム状重合体含有量がゴム強化樹脂(C)と熱可塑性樹
脂(D)合計量の1〜50重量%であるゴム強化樹脂組
成物であって、該ゴム強化樹脂組成物を透過電子顕微鏡
により観察したとき、ゴム相の平均粒子径が200〜5
00nmで、粒子径100nm以下の粒子の割合が、
0.1〜15重量%、700nm以上の粒子の割合が1
5重量%以下であるゴム強化樹脂組成物である。かかる
樹脂組成物は、例えば第一の発明のゴム強化樹脂に熱可
塑性樹脂(D)を配合することにより得ることができ
る。
【0028】本発明のゴム強化樹脂組成物には、さらに
剛性を付与することを目的として、公知の充填剤を配合
することができる。充填剤としては、ワラストナイト、
タルク、マイカ、ガラス繊維、ガラスビーズ、ガラスフ
レーク、ロックフィラー、ミルドファイバー、炭素繊
維、酸化亜鉛ウィスカー、チタン酸カリウムウィスカ
ー、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、黒鉛、二硫化モリ
ブデン、酸化マグネシウムなどの充填剤が挙げられる。
これらの中でも、タルク、マイカ、ガラス繊維が好まし
く、特に好ましくはタルクである。上記充填剤は、1種
単独で、または2種以上を混合して用いることもでき
る。例えば、タルクを充填剤として使用する場合、タル
クの平均粒子径として好ましくは0.5〜20μm、さ
らに好ましくは1〜15μm、特に好ましくは1.3〜
13μmである。平均粒子径が0.5μm未満である
と、混練り時に凝集を起こし、成形品外観が劣り、一
方、20μmを超えると耐衝撃性などの物性および成形
品外観を損なう。
【0029】上記充填剤は、シランカップリング剤で表
面を処理したものも使用できる。シランカップリング剤
の配合量は、充填剤に対して、好ましくは0.1〜5重
量%、さらに好ましくは0.5〜3重量%である。シラ
ンカップリング剤としては、エポキシ基、アミノ基、ビ
ニル基、ヒドロキシル基などの官能基を有するものが使
用できる。中でもエポキシ基、アミノ基を有するものが
好ましい。これらの充填剤の配合量は、本発明の
(C)、(D)成分の合計量100重量部に対し、好ま
しくは5〜50重量部、さらに好ましくは10〜45重
量部である。充填剤の配合量が5重量部未満であると、
充填剤配合による剛性付与効果が小さく、一方、50重
量部を超えると、耐衝撃性、成形品外観を損なう。
【0030】また、本発明のゴム強化樹脂組成物には、
難燃性の付与を目的として公知の難燃剤および難燃助剤
を添加することができる。公知の難燃剤としては、例え
ば臭素系難燃剤、リン系難燃剤が使用できる。リン系難
燃剤を使用した場合、環境問題の点において好ましい。
一方、臭素系難燃剤を使用した場合、臭素系難燃剤を配
合した熱可塑性樹脂組成物成形品の耐熱性が高くなる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物においては、臭素系難燃剤
及びリン系難燃剤を組み合わせて使用してもよい。臭素
系難燃剤としては、テトラブロモビスフェノール−Aの
オリゴマー(即ち、臭素化エポキシ樹脂;末端はエポキ
シ基のまま、あるいはエポキシ基をトリブロモフェノー
ル、メチルアルコール、エチルアルコール等で封止して
あってもよい)、臭素化スチレン、後臭素化ポリスチレ
ン、臭素化ポリカーボネートのオリゴマー、テトラブロ
モビスフェノール−A、臭素化トリアジン等が挙げられ
る。リン系難燃剤としては、トリフェニルフォスフェー
ト、トリキシレニルフォスフェート、トリクレジルフォ
スフェート、トリキシレニルチオフォスフェート、ハイ
ドロキノンとジフェニルフォスフェートの縮合物、レゾ
ルシノールとジフェニルフォスフェートの縮合物、レゾ
ルシノールとジキシレニルフォスフェートの縮合物、ト
リフェニルフォスフェートのオリゴマー、ビスフェノー
ルA−ビス(ジフェニルフォスフェート)、ビスフェノ
ール−Aとジキシレニルフォスフェートの縮合物等が例
示される。本発明において、難燃剤の配合量は、本発明
の(C)、(D)成分の合計量100重量部に対して1
〜100重量部であり、好ましくは5〜60重量部、更
に好ましくは10〜50重量部である。
【0031】難燃助剤としては、例えば、アンチモン化
合物、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、イソ
シアヌレート等が挙げられる。臭素系難燃剤を用いる時
には難燃助剤としてアンチモン化合物を用い、リン系難
燃剤を用いる時にはポリテトラフルオロエチレン、イソ
シアヌレートを使用することが好ましい。アンチモン化
合物としては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等
が例示される。難燃助剤の配合量は、本発明の(C)、
(D)成分の合計量100重量部に対して0.1〜20
重量部であり、好ましくは0.2〜10重量部、更に好
ましくは0.3〜8重量部である。
【0032】なお、本発明のゴム強化樹脂組成物には、
公知の耐候(耐光)剤、酸化防止剤、可塑剤、滑剤、着
色剤(染料、顔料など)、帯電防止剤、シリコーンオイ
ル、カップリング剤、抗菌剤、防カビ剤、発泡剤などの
添加剤を、要求される性能を損なわない範囲で配合する
ことができる。このうち、耐候剤としては、リン系、イ
オウ系の有機化合物、水酸基、ビニル基を含有する有機
化合物が好ましい。また、帯電防止剤としては、ポリエ
ーテル、アルキル基を有するスルホン酸塩などが挙げら
れる。これらの添加剤の配合量は、本発明の(C)、
(D)成分の合計量100重量部に対し、好ましくは
0.1〜10重量部、さらに好ましくは0.5〜5重量
部である。
【0033】さらに、本発明のゴム強化樹脂組成物に
は、要求される性能に応じて、他の熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂などの他の(共)重合体を配合することができ
る。ここで他の(共)重合体としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリ
フェニレンスルフィド、液晶ポリマー、スチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリアミドエラストマー、ポリアミド
イミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリ
エーテルエステルアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ノボラック樹脂、レゾール樹脂などが挙げられる。
上記他の(共)重合体は、1種単独で使用することも、
または2種以上をブレンドして用いることもできる。上
記他の(共)重合体の配合量は、本発明の(C)、
(D)成分の合計量100重量部に対し、好ましくは1
〜150重量部、さらに好ましくは5〜100重量部で
ある。
【0034】本発明のゴム強化樹脂組成物は、各種押し
出し機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール、フィ
ーダールーダーなどを用い、各成分を混練りすることに
よって得られる。好ましい製造方法は、押し出し機、バ
ンバリーミキサー、なかでも2軸押し出し機を用いる方
法である。各成分を混練りするに際しては、各成分を一
括して混練りしてもよく、数回に分けて添加混練りして
もよい。混練りは、押し出し機で多段添加式で混練りし
てもよく、またバンバリーミキサー、ニーダーなどで混
練りし、その後、押し出し機でペレット化することもで
きる。このようにして得られる本発明のゴム強化樹脂組
成物は、射出成形、シート押し出し成形、真空成形、異
形押し出し成形、発泡成形、インジェクションプレス、
プレス成形、ブロー成形などによって、各種成形品に成
形することができる。上記成形法によって得られる各種
成形品は、耐衝撃性、流動性、難燃性に優れており、O
A・家電分野、電子・電気・通信分野、コンピュータ分
野などの各種パーツ、ハウジング、シャーシ、トレー、
中でも特に、パソコン、DVD、CD−ROMの筐体・
トレー材料に最適である。
【0035】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り、以下の実施例に何ら制約されるものではない。
なお、実施例および比較例中、部および%は特に断らな
い限り重量基準である。また、実施例および比較例中の
各種評価は、次のようにして測定した値である。
【0036】ゴム状重合体ラテックスの平均粒子径およ
び粒子径分布 ゴム状重合体ラテックスのゴム状重合体の平均粒子径お
よび粒子径分布は、光散乱法で測定した。測定機器は、
大塚電子社製、レーザー粒径解析システム「LPA31
00」であり、70回積算で、キュムラント法を用いて
粒子径分布を測定した。ゴム強化樹脂中のゴム相の平均粒径および粒径分布 ゴム強化樹脂を切片の厚みが80〜120nmになるよ
うにミクロトームで切削して、四酸化オスミウムで染色
し、透過型電子顕微鏡により観察した。電子顕微鏡で得
られた写真を画像解析して、ゴム相の平均粒径、粒径が
100nm以下の粒子の割合、および700nm以上の
粒子の割合を測定した。なお、上記80〜120nmの
厚みは、透過型電子顕微鏡の画面で切片部分が、銀色〜
金色を呈する領域である。グラフト率 上記本文中に記載。極限粘度〔η〕 試料をアセトン中に投入し、振とう機で6時間振とう
し、これを、遠心分離機(回転数23,000rpm)
で60分間遠心分離し、不溶分と可溶分とを分離した。
この可溶分を真空乾燥機で充分乾燥した。この可溶分を
メチルエチルケトンに溶解させ、濃度の異なるものを5
点作り、ウベローデ粘度管を用い、30℃で各濃度の還
元粘度を測定した結果から、極限粘度〔η〕を求めた。
【0037】耐衝撃性シャルピー衝撃強度 日本製鋼所社製、射出成形機J100E−C5を用い、
シリンダー温度200℃、金型温度50℃で、ノッチ付
き試験片(80mm×10mm×4mm)を成形し、I
SO179に準じてシャルピー衝撃強度(KJ/m
を測定した。メルトフローレート(MFR ) ASTM D1238に準じてMFR(g/10分)を
測定した。測定荷重は10kgf、測定温度は220℃
である。ロックウェル硬度(Rh) 日本製鋼所社製、射出成形機J100E−C5を用い、
シリンダー温度200℃、金型温度50℃で、平板試験
片(80mm×39mm×3.2mm)を成形し、IS
O2039に準じてロックウェル硬度を測定した。
【0038】成形外観 上記射出成形機を用い、シリンダー温度200℃、金型
温度50℃にて、偏肉外観検査用試験片(幅70mm×
長さ150mm×厚肉側高さ4mm×薄肉側高さ2m
m)を得、成形品の外観を目視評価した。目視にてウェ
ルドのムラが問題ないものを○(良好)、目立つものを
×(不良)として、下記の評価基準で判断した。 良好 ○>△>× 劣る
【0039】参考例 ゴム状重合体ラテックスの調整 ゴム状重合体(a) 攪拌装置、加熱、及び、冷却装置、ならびに、原料供給
配管を有する内容量300リットルの反応器に、牛脂石
鹸4.0kg、塩化カリウム0.6kg、25%塩化ナ
トリウム水溶液0.3kg、ブタジエン20kg、t−
ドデシルメルカプタン0.06kg、過硫酸カリウム
0.15kg、脱イオン水130kgの各原料を仕込ん
だ。仕込み終了後、該反応器を70℃に昇温して、重合
を開始した。重合開始後7時間15分経過後から1.5
時間かけて70℃から80℃まで昇温して反応器内の圧
力が、2Kg/cmになるまで、反応を継続した。得
られたゴム状重合体(a)ラテックスの粒子径は、50
mm未満の粒子の割合が10.5重量%、50〜100
mm粒子の割合が81.5重量%、100mmを超える
粒子の割合が8.0重量%であった。
【0040】ゴム状重合体(b) 攪拌装置、還流冷却器、温度計、助剤添加装置を備えた
5リットルのガラス製フラスコに、上記ゴム状重合体
(a)ラテックス1547.6g(固形分650g)、
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物0.33g、水
201gを仕込み、攪拌しながら内温を55℃に昇温し
た。続いて無水酢酸6.5gを水130gに加え、ホモ
ジナイザーで30秒攪拌し、それをこのフラスコに同温
度で添加した。添加してから2分後、ナフタレンスルホ
ン酸縮合物3.3g、水酸化カリウム4.23gを水に
67.3gに溶解させたものを添加して、粒子を肥大さ
せた。得られたゴム状重合体(b)ラテックスの粒子径
は、100〜200mm粒子の割合が7.6重量%、2
00〜450mm粒子の割合が91.9重量%、450
〜800mm粒子の割合が0.5重量%であった。
【0041】ゴム状重合体(c) ゴム状重合体(b)の調整で使用したフラスコを用い、
内温を25℃、無水酢酸13.7gを水274gに加
え、ホモジナイザーで30秒攪拌したものを加え、添加
してから30分後に、ナフタレンスルホン酸縮合物等を
加える以外は、ゴム状重合体(b)と同様に粒子を肥大
させた。得られたゴム状重合体(c)ラテックスの粒子
径は200〜400mm粒子の割合が6.2重量%、4
00〜1000mm粒子の割合が84.9重量%、10
00〜1500mm粒子の割合が8.9重量%であっ
た。
【0042】実施例 (イ)ゴム強化樹脂[(C−1)〜(C−3)]の調整 攪拌機を備えた内容積7リットルのガラス製フラスコ
に、イオン交換水100部、不均化ロジン酸カリウム
1.5部、t−ドデシルメルカプタン0.1部、上記参
考例で調整したゴム状重合体(a)〜(c)を、表1に
示す比率で混合したゴム状重合体ラテックス(A)(平
均粒子径330nm)40部(固形分換算)、スチレン
15部、およびアクリロニトリル5部を投入した。攪拌
しながら45℃まで昇温後、エチレンジアミン4酢酸ナ
トリウム0.1部、硫酸第1鉄0.003部、ホルムア
ルデヒドナトリウムスルホキシレート・2水和物0.2
部、およびイオン交換水15部よりなる活性剤水溶液、
ならびにジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイ
ド0.1部を添加し、1時間反応を続けた。
【0043】その後、イオン交換水50部、不均化ロジ
ン酸カリウム1部、t−ドデシルメルカプタン0.1
部、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド
0.2部、スチレン30部、およびアクリロニトリル1
0部からなるインクレメンタル重合成分を3時間にわた
って連続的に添加し、重合反応を続けた。添加終了後、
さらに攪拌しながら1時間反応を続けたのち、2,2−
メチレン−ビス−(4−エチレン−6−t−ブチルフェ
ノール)0.2部を添加し、反応生成物をフラスコより
取り出した。次いで、反応生成物のラテックスを、硫酸
2部を用いて凝固させ、良く水洗したのち、脱水し、7
5℃で24時間乾燥し、白色粉末状のゴム強化樹脂を得
た。得られたゴム強化樹脂(C−1)のグラフト率は5
2%、極限粘度〔η〕は0.44dl/g、であった。
また、ゴム相の平均粒子径は335nmで、粒子径10
0nm以下の粒子の割合は、1.8重量%、700nm
以上の粒子割合は8.1重量%であった。
【0044】上記(C−1)と同様にして、(C−2)
及び(C−3)を得た。得られたゴム強化樹脂(C−
2)のグラフト率は53%、極限粘度〔η〕は0.43
dl/g、ゴム相の平均粒子径は328nmで、粒子径
100nm以下の粒子の割合は、3.1重量%、700
nm以上の粒子割合は7.5重量%であった。また、ゴ
ム強化樹脂(C−3)のグラフト率は55%、極限粘度
〔η〕は0.44dl/g、ゴム相の平均粒子径は32
1nmで、粒子径100nm以下の粒子の割合は、4.
8重量%、700nm以上の粒子割合は6.6重量%で
あった。
【0045】比較例 (ロ)ゴム強化樹脂[(C−4)、(C−5)]の調整 ゴム状重合体(a)、(b)、(c)を表1に示す比率
で混合したものを用いる以外は実施例と同様にして、
(C−4)及び(C−5)を得た。得られたゴム強化樹
脂(C−4)のグラフト率は51%、極限粘度〔η〕は
0.45dl/g、ゴム相の平均粒子径は332nm
で、粒子径100nm以下の粒子の割合は、0重量%、
700nm以上の粒子割合は9.2重量%であった。ま
た、ゴム強化樹脂(C−5)のグラフト率は50%、極
限粘度〔η〕は0.40dl/g、ゴム相の平均粒子径
は301nmで、粒子径100nm以下の粒子の割合
は、16.2重量%、700nm以上の粒子割合は4.
2重量%であった。
【0046】(ハ)ゴム強化樹脂組成物の評価 上記ゴム強化樹脂(C)と、熱可塑性樹脂(D)である
AS樹脂(テクノポリマー社製:商品名「SAN−B」
および「SAN−FF」)の各成分を表1に示す配合割
合で、混合し、ベント付き二軸押し出し機を用い、シリ
ンダー設定温度220℃で混練り押し出して、ペレット
化した。得られたペレットを充分乾燥した後、日本製鋼
所社製J100Eを用いて射出成形により各評価用試験
片を得た。これらの試験片を用い、上記評価法で評価し
た。評価結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかなように、本発明のゴム強
化樹脂を含有する樹脂組成物は、耐衝撃性、流動性に優
れ、高い硬度と光沢、ウエルド外観に優れることが分か
る。一方、比較例の(C−4)の樹脂組成物はゴム相の
粒子径100nm以下の粒子の割合が、0重量%である
ため、硬度、成形外観が劣る。また、(C−5)の樹脂
組成物はゴム相の粒子径100nm以下の粒子の割合
が、16.2重量%であるため、耐衝撃性が劣る。
【0049】
【発明の効果】本発明のゴム強化樹脂およびゴム強化樹
脂組成物は、耐衝撃性、流動性などの優れた物性バラン
スを維持したまま、高い硬度、光沢、ウエルド外観に優
れ、得られる成形品は、OA・家電製品、電気・電子分
野、雑貨分野、サニタリー分野、車両用途などの各種パ
ーツ、シャーシ、ハウジング材などに好適に使用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BC042 BC062 BC072 BG052 BG102 BH022 BN061 BN121 BN141 BN171 FD010 FD130 GQ00 4J026 AA12 AA13 AA14 AA17 AA45 AA68 AA69 AB02 AB44 AC01 AC09 AC11 AC12 AC16 BA05 BA07 BA08 BA27 BA30 BA31 BA32 BA35 BA40 BB02 DB02 DB03 DB04 DB08 DB12 DB15 DB16 DB26 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム状重合体の平均粒子径が200〜50
    0nmで、粒子径100nm以下の粒子の割合が0.1
    〜15重量%、700nm以上の粒子の割合が15重量
    %以下である粒子径分布を有するゴム状重合体ラテック
    ス(A)の存在下に、芳香族ビニル化合物、シアン化ビ
    ニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、酸無水物系
    単量体およびマレイミド系化合物の群から選ばれた少な
    くとも2種の単量体成分(B)をグラフト重合して得ら
    れ、グラフト率が10〜150%、かつ、ゴム状重合体
    含有量が5〜80重量%であるゴム強化樹脂。
  2. 【請求項2】上記ゴム状重合体ラテックス(A)は、粒
    子径50nm未満の粒子の割合が15%重量以下、50
    〜100nmの粒子の割合が70%重量以上、100n
    mを超える粒子の割合が15%重量以下であるゴム状重
    合体粒子(a)を肥大して得られたものであることを特
    徴とする請求項1記載のゴム強化樹脂。
  3. 【請求項3】上記ゴム状重合体ラテックス(A)は、粒
    子径50nm未満の粒子の割合が15重量%以下、50
    〜100nmの粒子の割合が70重量%以上、100を
    超える粒子の割合が15重量%以下であるゴム状重合体
    (a)が2〜10重量%、粒子径100〜200nmの
    粒子の割合が15重量%以下、200〜450nmの粒
    子の割合が70重量%以上、450〜800nmの粒子
    の割合が15重量%以下であるゴム状重合体(b)が5
    〜98重量%、粒子径200〜400nmの粒子の割合
    が15重量%以下、400〜1000nmの粒子の割合
    が70重量%以上、1000〜1500nmの粒子の割
    合が15重量%以下であるゴム状重合体(c)が1〜9
    3重量%[但し、(a)+(b)+(c)の合計量が1
    00重量%]からなるゴム状重合体ラテックスであるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のゴム強化樹
    脂。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のゴム強化
    樹脂(C)と、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化
    合物、(メタ)アクリル酸エステル、酸無水物系単量体
    およびマレイミド系化合物の群から選ばれた少なくとも
    2種の単量体成分を共重合して得られる熱可塑性樹脂
    (D)とを含有する樹脂組成物であって、ゴム状重合体
    含有量がゴム強化樹脂(C)と熱可塑性樹脂(D)との
    合計量の1〜50重量%であることを特徴とするゴム強
    化樹脂組成物。
  5. 【請求項5】ゴム状重合体粒子の存在下に、芳香族ビニ
    ル化合物、シアン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸
    エステル、酸無水物系単量体およびマレイミド系化合物
    の群から選ばれた少なくとも2種の単量体成分をグラフ
    ト重合して得られ、グラフト率が10〜150%のゴム
    強化樹脂(C)と、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニ
    ル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、酸無水物系単
    量体およびマレイミド系化合物の群から選ばれた少なく
    とも2種の単量体成分を共重合して得られる熱可塑性樹
    脂(D)を含有し、ゴム状重合体含有量がゴム強化樹脂
    (C)と熱可塑性樹脂(D)との合計量の1〜50重量
    %であるゴム強化樹脂組成物であって、該ゴム強化樹脂
    組成物を透過電子顕微鏡により観察したとき、ゴム相の
    平均粒子径が200〜500nmで、粒子径100nm
    以下の粒子の割合が、0.1〜15重量%、700nm
    以上の粒子の割合が15重量%以下であることを特徴と
    するゴム強化樹脂組成物。
JP2002137828A 2002-05-13 2002-05-13 ゴム強化樹脂ならびにその樹脂組成物 Pending JP2003327639A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002137828A JP2003327639A (ja) 2002-05-13 2002-05-13 ゴム強化樹脂ならびにその樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002137828A JP2003327639A (ja) 2002-05-13 2002-05-13 ゴム強化樹脂ならびにその樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003327639A true JP2003327639A (ja) 2003-11-19

Family

ID=29699445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002137828A Pending JP2003327639A (ja) 2002-05-13 2002-05-13 ゴム強化樹脂ならびにその樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003327639A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006129769A1 (ja) * 2005-06-03 2006-12-07 Techno Polymer Co., Ltd. 熱可塑性樹脂及びその製造方法並びに成形品
JP2006335960A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Techno Polymer Co Ltd カレンダー成形用熱可塑性樹脂
JP2007277381A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Techno Polymer Co Ltd インフレーション成形用アクリル系ゴム強化樹脂組成物及び薄肉体
WO2010016556A1 (ja) * 2008-08-07 2010-02-11 テクノポリマー株式会社 発泡成形用熱可塑性樹脂組成物、これを用いた発泡成形体及びその成形方法
JP2010036510A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Techno Polymer Co Ltd 樹脂発泡成形体及びその製造方法
JP2010254833A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Techno Polymer Co Ltd 発泡成形用熱可塑性樹脂組成物、これを用いた発泡成形体及び発泡成形体の成形方法
US8877854B2 (en) 2007-12-27 2014-11-04 Umg Abs, Ltd. Reinforced thermoplastic resin composition and molded article
US9725591B2 (en) 2007-12-27 2017-08-08 Umg Abs, Ltd. Reinforced resin composition for plating base, molded article, and electroplated component
JP2020007431A (ja) * 2018-07-05 2020-01-16 株式会社日本触媒 樹脂組成物およびフィルム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006129769A1 (ja) * 2005-06-03 2006-12-07 Techno Polymer Co., Ltd. 熱可塑性樹脂及びその製造方法並びに成形品
JP2006335960A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Techno Polymer Co Ltd カレンダー成形用熱可塑性樹脂
JP2007277381A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Techno Polymer Co Ltd インフレーション成形用アクリル系ゴム強化樹脂組成物及び薄肉体
US8877854B2 (en) 2007-12-27 2014-11-04 Umg Abs, Ltd. Reinforced thermoplastic resin composition and molded article
US9725591B2 (en) 2007-12-27 2017-08-08 Umg Abs, Ltd. Reinforced resin composition for plating base, molded article, and electroplated component
WO2010016556A1 (ja) * 2008-08-07 2010-02-11 テクノポリマー株式会社 発泡成形用熱可塑性樹脂組成物、これを用いた発泡成形体及びその成形方法
JP2010036510A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Techno Polymer Co Ltd 樹脂発泡成形体及びその製造方法
JP2010254833A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Techno Polymer Co Ltd 発泡成形用熱可塑性樹脂組成物、これを用いた発泡成形体及び発泡成形体の成形方法
JP2020007431A (ja) * 2018-07-05 2020-01-16 株式会社日本触媒 樹脂組成物およびフィルム
JP7141870B2 (ja) 2018-07-05 2022-09-26 株式会社日本触媒 樹脂組成物およびフィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1135816A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP2003327639A (ja) ゴム強化樹脂ならびにその樹脂組成物
WO2015141661A1 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及び樹脂成形品
JP4105879B2 (ja) ゴム強化熱可塑性樹脂及びゴム強化熱可塑性樹脂組成物
JP2000290462A (ja) 難燃性樹脂組成物
JP4603653B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2000017170A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2001214023A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2004131716A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2001234052A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物およびその再生成形材料
JPH0649145A (ja) グラフト共重合体の製造法およびその組成物
JP2001288336A (ja) エポキシ樹脂組成物
JP2002069287A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH1025371A (ja) ゴム含有樹脂組成物およびそれを用いてなるスチレン系樹脂組成物
JP2001234051A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP2001040170A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2001226556A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP4442780B2 (ja) スチレン系樹脂組成物
WO2003033560A1 (fr) Resine de copolymere transparente modifiee au caoutchouc et composition de resine la contenant
JP2001164090A (ja) エポキシ樹脂組成物
JP3112849B2 (ja) スチレン系樹脂組成物
JP3862452B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2006265291A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JPH0693043A (ja) マレイミド系共重合体の製造方法
JP2000026694A (ja) 熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060914

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070227

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02