JP2005199494A - 感熱記録媒体、及びこれを用いた記録方法 - Google Patents

感熱記録媒体、及びこれを用いた記録方法 Download PDF

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栄治 太田
Shinichi Matsumura
伸一 松村
Toshiaki Sugawara
利明 菅原
Yoshitaka Sudo
美貴 須藤
Kenichi Kurihara
研一 栗原
Hisanori Tsuboi
寿憲 坪井
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Abstract

【課題】繰り返し記録特性、耐光性に優れた耐久性の高い感熱記録媒体を提供する。
【解決手段】支持基板1の面方向に、少なくとも一の機能層5が成膜されてなり、前記機能層5は、特定波長域のレーザー光を吸収して発熱する光−熱変換材料が含有されてなる光−熱変換層2と、少なくとも電子供与性を有する呈色性化合物と電子受容性を有する顕・減色剤とよりなる感熱発色性組成物が樹脂中に含有されてなる記録層4とが、バリア層3を介して形成されてなる構成の感熱記録媒体10を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー光を照射することにより所望の画像や各種データを記録する感熱記録媒体、及びこれを用いた記録方法に関わる。
近年、地球環境的な見地から、リライタブル記録技術の必要性が強く認識されており、一方において、コンピューターのネットワーク技術、通信技術、OA機器、記録メディア、記憶メディア等の進歩を背景としてオフィスや家庭でのペーパーレス化が進んでいる。
このような現状のもと、印刷物に替わる表示媒体の一例として、熱により情報の記録や消去が可能な記録媒体が、各種プリペイドカード、ポイントカード、クレジットカード、ICカード等の普及に伴い、残額やその他の記録情報等の可視化、可読化の用途において実用化されており、さらには複写機及びプリンター用途においても実用化されつつある。
上記のような記録媒体、及びこれを用いた記録方法に関しては、従来においても各種提案がなされている。
例えば、ロイコ染料タイプ、すなわち樹脂母材中に呈色性化合物であるロイコ染料と、顕・減色剤とが分散された記録層を有する記録媒体、及びこれを用いた記録方法についての提案がなされており、これはロイコ染料自体の発色を利用するため、低分子分散タイプに比較してコントラスト、視認性が良好であるという利点を有している。
上記のような発色原理を応用し、ロイコ染料を用いた複数の記録層を分離、独立した状態で積層形成した構成の感熱記録媒体を用いて、レーザー光を照射し光−熱変換により任意の記録層のみを加熱せしめ、発色させる技術に関する開示がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
この方法によれば、光−熱変換材料を含有している層の波長選択性の効果により、任意の記録層のみを発色させることができるとされている。
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術においては、ロイコ染料等を含有する発色層と、当該発色層を発色させるための特定波長のレーザー光を吸収する層とが隣接して形成することとしており、構造上、光−熱変換材料の耐光性を改善することについて何ら検討されていないものと言え、長期間保存したり、多数回繰り返して記録と消去とを行ったりすると、発・消色性が著しく劣化するという実用上の課題を有している。
また、支持基板の面方向に複数のリライタブル層が断熱層を介して積層形成されてなり、これら複数のリライタブル層が、それぞれ温度変化に応じて透明・着色の二状態に可逆的に変化するようになされ、かつ全体として多色表示が行われるようになされている、いわゆる記録層積層型の可逆性多色記録媒体についての開示もなされている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、上記特許文献2に開示されている技術においては、ロイコ染料等の感熱発色性組成物とシアニン色素等の光−熱変換材料とが、共通のリライタブル層中に含有されている構成を有しており、やはり、構造上、光−熱変換材料の耐光性を改善することについて何ら検討されていない。
特開2001−1645号公報 特開2003−266941号公報
そこで、本発明においては、上述したような従来技術の問題に鑑みて、発色性が良好でコントラストに優れ、色かぶりが無く、かつ実用上問題のない画像安定性を持ち、優れた耐光性を有し、長期に亘って優れた発色再現性を可能とした感熱記録媒体、及びこれを用いた記録方法を提供することとした。
本発明においては、支持基板の面方向に、少なくとも一の機能層を有してなり、この機能層は、特定波長域のレーザー光を吸収して発熱する光−熱変換材料が含有されてなる光−熱変換層と、少なくとも電子供与性を有する呈色性化合物と電子受容性を有する顕・減色剤とよりなる感熱発色性組成物が樹脂中に含有されてなる記録層とが、バリア層を介して形成された構成を有するものである感熱記録媒体を提供する。
本発明の記録方法は、支持基板の面方向に、少なくとも一の機能層が成膜されてなり、この機能層は、特定波長域のレーザー光を吸収して発熱する光−熱変換材料が含有されてなる光−熱変換層と、少なくとも電子供与性を有する呈色性化合物と電子受容性を有する顕・減色剤とよりなる感熱発色性組成物が樹脂中に含有されてなる記録層とが、バリア層を介して積層形成されてなる構成を有する感熱記録媒体を用い、予め加熱処理を施して、前記記録層全体を消色状態にし、選択された波長領域のレーザー光を照射して露光を行い、前記記録層を発熱させて、発色させることにより記録を行うものとする。
また、本発明の記録方法は、支持基板の面方向に、少なくとも一の機能層が成膜されてなり、前記機能層は、特定波長域のレーザー光を吸収して発熱する光−熱変換材料が含有されてなる光−熱変換層と、少なくとも電子供与性を有する呈色性化合物と電子受容性を有する顕・減色剤とよりなる感熱発色性組成物が樹脂中に含有されてなる記録層とが、 バリア層を介して形成されてなる構成を有する感熱記録媒体を用い、予め加熱処理を施して、前記記録層全体を発色状態にし、選択された波長領域のレーザー光を照射して露光を行い、前記記録層を発熱させて、消色させることにより記録を行うものとする。
本発明によれば、光−熱変換材料を含有する光−熱変換層と、感熱発色性組成物を含有する記録層とを、バリア層を介して形成したことにより、耐光性の向上が図られ、繰り返して発・消色の変換を行った場合においても、長期に亘って初期と同等の記録画質が維持できた。
本発明によれば、バリア層の膜厚を0.05μm〜2μmに特定したことにより、充分な光−熱変換効率を確保しつつ、耐光性の向上が図られた。
本発明によれば、光−熱変換層中の光−熱変換材料の含有量を、樹脂に対して0.3重量部〜2重量部に特定したことにより、充分な光吸収特性を確保しつつ、光吸収スペクトルを急峻にすることができ、特に記録層を複数積層した場合に、色かぶりの回避に効果を発揮することができた。
本発明によれば、光−熱変換層中に一重項クエンチャーを含有させたことにより、繰り返し使用しても光−熱変換材料の劣化が抑制され、繰り返して記録を行っても、画質の劣化がない、明瞭な記録、及び消去を長期に亘って維持することができた。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照して説明するが、本発明は、以下に示す例に限定されるものではない。
図1に本発明の感熱記録媒体の基本的な概略断面図を示す。
感熱記録媒体10は、支持基板1上に、光−熱変換層2と記録層4とがバリア層3を介して積層されてなる機能層5が形成されており、最上層に保護層6が形成された構成を有している。
支持基板1は、耐熱性に優れ、かつ平面方向の寸法安定性の高い材料であれば従来公知の材料を適宜使用することができる。例えばポリエステル、硬質塩化ビニル等の高分子材料の他、ガラス材料、ステンレス等の金属材料、あるいは紙等の材料から適宜選択できる。
但し、オーバーヘッドプロジェクター等の透過用途以外では、支持基板1は、最終的に得られる感熱記録媒体に対して記録を行った際の視認性の向上を図るため、白色、あるいは金属色等の可視光に対する反射率の高い材料によって形成することが好ましい。
光−熱変換層2は、所定の波長域の光を吸収して発熱する光−熱変換材料を含有している。
この光−熱変換材料としては、可視波長域にほとんど吸収がない近赤外線吸収色素として一般的に用いられるフタロシアニン系色素や、シアニン系色素、金属錯体色素、ジインモニウム系色素、アミニウム系色素、イミニウム系色素等を適用できる。
光−熱変換層2には、一重項酸素クエンチャーを含有させることが望ましい。これにより、光−熱変換材料の劣化が低減化でき、長期に亘って光−熱変換効率を高く維持することができるようになる。また、色素カチオンとクエンチャーアニオンとのイオン結合体を光−熱変換材料として適用してもよい。
一重項酸素クエンチャーとしては、アセチルアセトナート系、ビスジチオ−α−ジケトン系やビスフェニルジチオール系等のビスジチオール系、チオカテコール系、サリチルアルデヒドオキシム系、チオビスフェノレート系等の金属錯体が好ましい。また、窒素のラジカルカチオンを有するアミン系化合物やヒンダードアミン等のアミン系のクエンチャーも好適である。
また、一重項酸素クエンチャーは、上記材料を単独で、あるいは複合化して用いることができ、特に限定されるものではなく、一般的に使用されている以下のものを具体例として挙げる。
金属錯体系:ビス(4−テトラ−ブチル−1,2−ジチオフェノレート)M−テトラ−n−ブチルアンモニウム(MはCu、Co、Ni、Fe等)、住友精化(株)社製BBTシリーズQ2:ビス[4−(ジエチルアミノ)−α、β−スチルベンヂチオレート]ニッケル、(株)日本感光色素研究所社製NKX−114Q3:ビス[3−メトキシ−4−(2−メトトオキシエトオキシ)−2’−クロロ−α、β−スチルベンジチオレート]ニッケル、(株)日本感光色素研究所社製 NKX−1199Q4:1,2−ベンゼンジチオールニッケル錯体、三井東圧化学(株)社製 PA−1006等、アミン/アンモニウム塩系Q5:ビスイミニウム塩日本化薬(株)社製 IRG−03Q6:N,N,N’,N”−テトラキス(p−ジブチルアミノフェニル)p−フェニレンジアミン、帝国化学(株)社製
NIR−AM1Q7:4−ニトロソ−4’−(ジメチルアミノ)ジフェニルアミン(株)日本感光色素研究所社製NKX−1549。
光−熱変換層2は、上記光−熱変換材料、上記一重項酸素クエンチャー、及び各種添加剤を、所定の樹脂バインダー中に溶媒を用いて溶解させ塗料を作製し、これを塗布することによって形成できる。
光−熱変換層2形成用の樹脂バインダーとしては、光−熱変換材料が可溶な溶媒(アルコール、ケトン、エーテル、エステル系等)に溶解する材料であることが望ましく、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース変性体、アセタール樹脂、ブチラール樹脂、ポリスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリエーテル樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、アクリル酸系共重合体等が挙げられる。これらの樹脂には、必要に応じて紫外線吸収剤等の各種添加剤を併用してもよい。
光−熱変換層2における光−熱変換材料の含有量は、上記樹脂バインダーに対して0.3重量部〜2重量部であることが好適である。
光−熱変換材料の含有量が、樹脂バインダーに対して0.3重量部よりも少ないと、充分な光吸収特性を得ようとする場合、必然的に膜厚を厚くすることとなり、樹脂比率が高くなって熱容量が大きくなり、後述する記録層4への伝熱効率が著しく低下する。
一方、光−熱変換材料の含有量が、2重量部よりも多いと、光−熱変換材料が樹脂バインダー中に相溶し難くなり、吸収スペクトルが緩やかになり、同じ吸光度を得る場合には更に多量の光−熱変換材料が必要となり、光−熱変換材料の可視域における光吸収量が増加し、地肌かぶりが発生してしまう。
次に、記録層4について説明する。
記録層4は、熱により発・消色状態とを制御し得る材料により形成するものとし、安定した繰り返し記録/消去が可能であるものとする。
記録層4は、少なくとも、電子供与性を有する呈色性化合物、例えばロイコ染料と、所定の電子受容性を有する顕・減色剤よりなる感熱発色性組成物が含有されているものとする。
記録層4は、上記材料を樹脂母材中に溶解させた塗料を塗布することによって形成することができる。なお、その他の所定の添加剤や増感剤を適宜含有させてもよい。
ロイコ染料としては、既存の感熱紙用染料等を適用することができる。
顕・減色剤としては、従来これらに用いられている長鎖アルキル基を有する有機酸(特開平5−124360号公報、特開平7−108761号公報、特開平7−188294号公報、特開2001−105733号公報、特開2001−113829号公報に記載)等を適用することができる。
記録層4形成用の樹脂母材としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース変性体、アセタール樹脂、ブチラール樹脂、ポリスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリエーテル樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、アクリル酸系共重合体、マレイン酸系重合体、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン等が挙げられる。これらの樹脂に必要に応じて紫外線吸収剤等の各種添加剤を併用してもよい。
記録層4は、上記ロイコ染料、顕・減色剤、及び各種添加剤を、溶媒を用いて樹脂中に溶解あるいは分散させて作製した塗料を、所定の形成面に塗布することによって成膜する。
記録層4は、膜厚1〜20μm程度に形成することが望ましく、さらには1.5〜15μm程度の膜厚とすることが好ましい。
記録層4の膜厚が薄すぎると充分な発色濃度が得られず、逆に厚過ぎると記録層4の熱容量が大きくなりすぎ、発色性や消色性が劣化するためである。
次に、上述した光−熱変換層2と記録層4との間に介在されるバリア層3について説明する。
バリア層3は、光−熱変換層2中の光−熱変換材料が溶解し難い溶媒を用いた樹脂層を塗布、乾燥することにより形成する。
これにより、光−熱変換層2と記録層4とを確実に分離することができ、光−熱変換材料の劣化を回避できるからである。
適用樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン、スチレン−無水マレイン酸系共重合体等が挙げられる。
バリア層3の膜厚は、0.05μm〜2μmとすることが好適である。
バリア層3の膜厚が0.05μmよりも薄いと、塗布ムラにより、部分的に光−熱変換層2と記録層4とが接触し、記録層4中の色素、顕・減色剤等が光−熱変換材料に作用し、耐光性等の安定性の低下を招来するおそれがある。
一方、バリア層3の膜厚が2μmよりも厚いと、光−熱変換層2から記録層4への伝熱効率が低下し、発色性が低下する。
次に、最上層に形成される保護層6について説明する。
保護層6は、従来公知の紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、あるいは従来公知の透光性のポリマーを用いて形成する。例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチルセルロース、ポリスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、アクリル酸系共重合体、マレイン酸系重合体、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン、ポリエステル等が挙げられる。
保護層6は、上記材料による塗料を塗布することにより形成してもよく、あるいはフィルム状のものを貼付することにより形成してもよい。
なお、上記樹脂材料には、必要に応じて紫外線吸収剤等の各種添加剤を併用してもよい。
保護層6の膜厚は、0.1〜50μm、さらには0.5μm〜30μm程度とすることが望ましい。
保護層6の膜厚が薄すぎると充分な保護効果が得られず、厚すぎると媒体全体を均一加熱する際に伝熱しにくくなるという不都合が生じるためである。
なお、保護層6は紫外線吸収剤を添加することにより紫外線防止膜の機能を有するものとしてもよく、あるいは紫外線吸収剤を含有する層を保護層とは別途形成してもよい。
適用可能な紫外線吸収剤の例を下記に示す。
例えば、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ウンデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−トリデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−テトラデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2”−エチルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2”−エチルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2”−エチルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2”−プロピルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾ−ル、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2”−プロピルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2”−プロピルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1”−エチルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1”−エチルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾールが挙げられる。
さらには、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1”−エチルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2”−プロピルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1”−プロピルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2”−プロピルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、メチル−3−[3−tert−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネートとポリエチレングリコール(分子量約300)との縮合物等が挙げられる。
上記材料のうち、特に好ましいのは、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2”−エチルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、メチル−3−[3−tert−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネートとポリエチレングリコール(分子量約300)との縮合物等である。
なお、本発明においては、常温で固体の紫外線吸収剤を使用することも可能である。
常温で固体の紫外線吸収剤の具体例を下記に示す。
例えば、フェニルサリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレート、 p−tert−オクチルフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、2、4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2、2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2、2’−ジヒドロキシ−4、4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤が挙げられる。
さらには、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’− tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ− tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ− tert−アミノフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3”、4”、5”、6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’− メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’− tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3、3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3、3’−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系の紫外線吸収剤等が挙げられる。特に、効果の点で優れているベンゾトリアゾール誘導体が好適である。
さらに、本発明においては、常温で固体の二量体の紫外線吸収剤を使用することも可能である。
二量体の紫外線吸収剤は、特公昭55−39180号公報、特公昭57−35220号公報、特公平4−58469号公報等に記載されている合成法により得ることができる。この具体例を下記に示す。
例えば、2−2’−メチレンビス(3−ベンジルオキシ−6−ベンゾイルフェノール)、2−2’−イソプロピリデンビス(3−メトキシ−6−ベンゾイルフェノール)、2−2’−メチレンビス(3−メトキシ−6−ベンゾイルフェノール)、2−2’−シクロヘキシリデンビス(3−ベンジルオキシ−6−ベンゾイルフェノール)、2−2’−メチレンビス[(4−メチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール]、2−2’−メチレンビス[4−メチル−6−(5’−メチルベンゾトリアゾリル)フェノール]、2−2’−メチレンビス[4−メチル−6−(5’−クロロベンゾトリアゾリル)フェノール]、2−2’−メチレンビス[4−(1、1、3、3−テトラメチルブチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール]、2−2’−メチレンビス[(4−tert−ブチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール]、2−2’−プロピリデンビス[(4−メチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール]が挙げられる。
さらには、2−2’−イソプロピリデンビス[(4−メチル−6−(5’−メチルベンゾトリアゾリル)フェノール)、2−2’−イソプロピリデンビス[4−(1、1、3、3−テトラメチルブチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール]、2−2’−オクチリデンビス[4−メチル−6−(5’−メチルベンゾトリアゾリル)フェノール]などが挙げられるが、この中でも2−2’−メチレンビス(3−メトキシ−6−ベンゾイルフェノール)、2−2’−メチレンビス[4−(1、1、3、3−テトラメチルブチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール] が好適な例として挙げられる。
なお、上述した各種紫外線吸収剤は、二種以上を併用することも可能である。
紫外線吸収剤の量については、保護層6中に0.1〜3.0g/m2の範囲で含有させることが好ましく、さらには、0.2〜2.0g/m2とすることが望ましい。
保護層6中の紫外線吸収剤が、0.1g/m2未満とすると、感熱記録媒体10の非画像部において変色が生じるおそれがあり、また、3.0g/m2を超えると、記録感度の低下を招来する。
紫外線吸収剤としては、紫外領域の吸光度が2以上のものが望ましく、複数種を混合して紫外領域の吸光度を調整することがより望ましい。
次に、本発明の感熱記録媒体10を、多色表示可能な構成とする場合について説明する。
図2に示す感熱記録媒体100は、支持基板1上に第1の機能層11、第2の機能層12、第3の機能層13が形成されている構成を有しているものとする。第1の機能層11〜第3の機能層13は、それぞれ光−熱変換層21〜23と記録層31〜33とがバリア層41〜43を介して形成された構成を有している。
そして、第1、第2、第3の機能層11、12、13は、それぞれ断熱層50を介して積層されているものとする。
第1〜第3の記録層31〜33に、それぞれイエロー、シアン、マゼンタに発色可能な呈色性化合物、及び電子受容性を有する顕・減色剤を含有させることにより、全体としてフルカラーの画像を形成可能となる。
この場合、例えば第1〜第3の光−熱変換層21〜23には、それぞれ異なる波長の赤外線(λ1、λ2、λ3)に吸収ピークを有する光−熱変換材料が含有されているものとし、所定の波長のレーザー光を照射することによって記録を行うことができる。
すなわち、上記λ1、λ2、λ3のうちから波長選択したレーザー光を照射して、所定の記録層において、ロイコ染料と顕・減色剤との間に反応を起こさせて発色させることができる。なお、照射レーザー光に関しては、吸収ピークであるλ1、λ2、λ3に限定されず、記録層間の光吸収特性に応じて適宜選定し、色かぶりが生じないようにすることが望ましい。
所望の光−熱変換層のみに光吸収を起こさせ、所望の記録層のみを発色させるためには、それぞれの層に含有される光−熱変換材料の吸収帯が狭く、互いに重なり合わない材料の組み合わせを選択することが好ましい。
上述したことから、各記録層中に含有させる光−熱変換材料は、吸収スペクトルが急峻なシアニン系色素、またはフタロシアニン系色素を適用することが望ましく、これにより、色がぶりを効果的に防止することができる。
但し、支持基板1の最も近傍に形成されている光−熱変換層(図2においては第3の光−熱変換層23)については、上記のような吸収スペクトルが急峻な色素でなくてもよい。
次に、図2に示すようなフルカラー画像形成可能な三層の機能層11〜13を有する感熱記録媒体100に関し、これらを構成する第1〜第3の光−熱変換層21〜23の積層順に関して説明する。
図3に、第1〜第3の光−熱変換層21〜23に、それぞれ光−熱変換材料として、シアニン色素を含有させたときの吸収スペクトルを示す。なお、第1〜第3の光−熱変換層21〜23に含有されているシアニン色素の吸収ピーク波長は、それぞれλ1、λ2、λ3であるものとする。図3に示すように、吸収スペクトルは、吸収ピークの長波長側は非常にシャープであるが短波長側は比較的なだらかである。
次に、波長λ1、λ2、λ3の光を照射赤外線として選定する(λ1<λ2<λ3)。
図3の感熱記録媒体100は、支持基板1側から、吸収ピーク波長がそれぞれλ3、λ2、λ1である第3の光−熱変換層23、第2の光−熱変換層22、第1の光−熱変換層21が形成されている。すなわち、支持基板1側から、吸収ピーク波長が長い光−熱変換材料(赤外線吸収剤)を含有する機能層11〜13が形成されている。
このような構成の感熱記録媒体100においては、波長λ1の赤外線を照射したとき、第1の機能層11(第1の光−熱変換層21)で吸収されて発熱し、第1の記録層31のみを発色させることができる。
波長λ1よりも長波長のλ2の赤外線を照射したときには、第1の機能層11(第1の光−熱変換層21)において、ごく僅かしか吸収されず殆どが透過し、第2の機能層(第2の光−熱変換層22)で吸収されて発熱し、第2の記録層32を発色させることができる。
また、λ1、λ2よりも長波長のλ3の赤外線を照射したとき、第1の機能層11(第1の光−熱変換層21)及び第2の機能層12(第2の光−熱変換層22)においては、ごく僅かしか吸収されず、殆どが透過し、第3の機能層13(第3の光−熱変換層23)で吸収されて発熱し、この第3の記録層33を発色させることができる。
次に、断熱層50について説明する。
第1の機能層11と第2の機能層12との間、第2の機能層12と第3の機能層13との間には、それぞれ透光性の断熱層50が形成されており、これによって隣接層からの熱伝導が回避され、いわゆる色かぶりの発生を防止することができる。
断熱層50は、従来公知の透光性のポリマーを用いて形成することができる。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチルセルロース、ポリスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、アクリル酸系共重合体、マレイン酸系重合体、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン、ポリエステル等が挙げられ、塗料材を塗布することにより形成してもよく、フィルム状の材料を貼り合わせることにより形成してもよい。また、必要に応じて紫外線吸収剤等の各種添加剤を併用してもよい。
また、断熱層50は、透光性の無機膜を用いて形成することもできる。例えば、多孔質のシリカ、アルミナ、チタニア、カーボン、またはこれらの複合体等を用いると、熱伝導率が低くなり断熱効果が高く好ましい。これらは液層から膜形成できるゾル−ゲル法によって形成することができる。
断熱層50は、膜厚2μm〜100μm程度に形成することが望ましく、さらには2μm〜50μm程度に形成することが好ましい。断熱層50の膜厚が薄すぎると充分な断熱効果が得られず、膜厚が厚すぎると、後述する記録方法において記録媒体全体を均一加熱する際に熱伝導性が劣化したり、透光性が低下したりするためである。
次に、本発明の感熱記録媒体を構成する機能層5の他の構成例について図を参照して説明する。
図1、及び図2においては、機能層5、11〜13は、バリア層3、41〜43を介して、光−熱変換層2、21〜23と記録層4、31〜33とが積層された構成を有しているものとしたが、本発明の感熱記録媒体を構成する機能層はこれらに限定されるものではない。すなわち、図4に示すように光−熱変換層2の両主面をバリア層3と記録層4で挟んだ構成、図5に示すように更に一方の面にバリア層3と光−熱変換層2を形成した構成としてもよい。
また、図6に示すように、記録層4の両主面をバリア層3と光−熱変換層2で挟んだ構成、図7に示すように更に一方の面にバリア層3と記録層4を設けた構成としてもよい。
なおこれらの例に限定されず、さらに記録層4、バリア層3、光−熱変換層2を積層させてもよい。
このように、図1に示したような機能層5の基本的な構成に加え、バリア層3を介して光−熱変換層2や記録層4を設けた図4〜図7に示すような機能層15を形成することにより、発熱効率を上げて発色濃度や記録速度の向上を図ることが可能となる。
次に、図2に示した三層の機能層11〜13を有する感熱記録媒体100を用いた多色記録方法について説明する。
先ず、第1の方法を説明する。
図2に示した感熱記録媒体100を、各機能層11〜13が消色する程度の温度、例えば120℃程度の温度で全面加熱し、機能層11〜13を予め消色状態にしておく。すなわちこの状態においては、支持基板1の色、あるいは任意の修飾層の表面の色が露出している状態となっている。
次に、感熱記録媒体100の任意の部分に、波長及び出力を任意に選択した赤外線を半導体レーザー等により照射する。例えば第1の機能層11を発色させる場合には、波長λ1の赤外線を第1の光−熱変換層21が発色温度に達する程度のエネルギーで照射し、光−熱変換材料を発熱させて、呈色化合物と顕・減色剤との間の発色反応を起こさせる。
同様に第2の機能層12、第3の機能層13についても、それぞれ波長λ2、λ3の赤外線を光−熱変換層22、23が発色温度に達する程度のエネルギーで照射し、それぞれの光−熱変換材料を発熱させることにより、発色させることができる。
上述した操作を行うことにより、感熱記録媒体100の任意の部分を発色させることができ、フルカラー画像形成や種々の情報の記録が可能となる。
また、上述のようにして発色させた機能層11〜13において、さらにそれぞれ波長λ1、λ2、λ3の赤外線を、消色温度に達する程度のエネルギーで照射し、光−熱変換材料を発熱させて、呈色化合物と顕・減色剤との間の消色反応を起こさせることにより、一部あるいは全部の記録を消去することができる。
更に、上述のようにして着色化され、あるいは一部が消色化された感熱記録媒体100の全体を、機能層が消色する程度の温度、例えば120℃で一様に加熱することによって、記録情報や画像を消去することができる。そして、上述した操作を繰り返すことによって再度記録を行うことが可能である。
次に、第2の方法について説明する。
図2に示した感熱記録媒体100を、各機能層11〜13が発色する程度の温度、例えば200℃程度の高温で全面加熱し、次いで冷却し、機能層11〜13を全て予め発色状態にしておく。
次に、感熱記録媒体100の任意の部分に、波長及び出力を選択した赤外線を半導体レーザー等により照射する。
例えば、第1の機能層11を消色させる場合には、波長λ1の赤外線を、第1の機能層11が消色する程度のエネルギーで、光−熱変換層21へ照射し、発熱させて消色状態とする。
同様に、第2の機能層12、第3の機能層13についても、それぞれ波長λ2、λ3の赤外線を、消色温度に達する程度のエネルギーで光−熱変換層22、23へ照射し、発熱させて消色させることができる。
上記のようにして消色させた機能層11〜13において、さらに任意の波長の赤外線を発色温度に達する程度のエネルギーで照射し、発熱させて、呈色性化合物と顕・減色剤との間の発色反応を起こさせることによって発色させることができる。
さらに、一部を発色化あるいは消色化させた感熱記録媒体100の全体を、全ての機能層が着色する程度の温度、例えば200℃で一様に加熱し、次いで冷却することによって、記録情報や画像を消去することができ、上記操作を繰り返し行うことによって再度記録が可能となる。
次に、以下に示す具体的なサンプルを作製し、本発明の感熱記録媒体の特性評価を行った。
なお本発明の感熱記録媒体は、後述する具体例に限定されるものではない。
〔実験例1〕
この例においては、図1に示す構成の感熱記録媒体を作製する。
なお、この例は、図2に示す第1の機能層11に相当するもののみを形成した構成であるものとする。
(機能層:記録層/バリア層/光−熱変換層)
厚さ25μmのUV吸収能を有する高透明ポリエチレンテレフタレートフィルムを用意した。次に、上記フィルム上に、下記調整方法による塗料をマイクログラビアで塗布し、80℃にて10分間加熱処理を施し、イエローに発色させることのできる膜厚2μmの記録層を形成し、さらにバリア層、光−熱変換層を積層形成した。
[記録層]
下記組成物をビーズミルにて攪拌処理し、塗料化した。
ロイコ染料(フルオラン化合物:λmax=490nm):2重量部
顕・減色剤(下記物質):4重量部
HO−C64−NH−C(=O)−NH−(CH2)17−CH3
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体:5重量部
(VYHH ダウ・ケミカル日本株式会社製
塩化ビニル:86%/酢酸ビニル:14%、平均分子量(Mn)=27000)
メチエチルケトン:100重量部
[バリア層]
上記記録層上に、下記組成のバリア層をマイクログラビアで塗布し、110℃にて30分間加熱処理を施し、膜厚0.3μmに形成した。膜厚は、TESA社の厚み計により測定した。
ポリビニルアルコール:10重量部
(日本合成化学製:KP−06、ケン化度:71〜74mol%)
水:90重量部
[光−熱変換層組成と成膜方法]
上記バリア層上に、下記組成の光−熱変換層用塗料をワイヤーバーで塗布し、80℃にて10分間加熱処理を施し、膜厚2.1μmに形成した。この塗膜の波長800nmの光における吸光度は約1であった。吸光度は塗膜の粗面表面の影響を受けないように、25μmの高透明アクリル系粘着剤を介して厚さ25μmの透明ポリエチレンテレフタレートを貼り付けて、日立製分光光度計を用いて測定した。
膜厚は、塗膜断面のFE−SEM写真(電界放射型走査電子顕微鏡、日立製)により観察し、計測値とした。
[光−熱変換層]
下記組成物を攪拌処理し、溶液化した。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体:10重量部
(VYHH ダウ・ケミカル日本株式会社製
塩化ビニル:86%/酢酸ビニル:14%、平均分子量(Mn)=27000)
シアニン系赤外吸収色素:0.1重量部
(日本化薬製CY−10記録層中での吸収波長ピーク797nm)
クエンチャー:0.05重量部
(住友精化製EST−Ni5)
メチエチルケトン:100重量部
上記のように、記録層、バリア層、光−熱変換層を成膜した後、高透明アクリル系接着層として25μmの粘着層を貼り合せ、支持基板となる膜厚100μmの白色のポリエチレンテレフタレート(PET)に、光−熱変換層側を貼り付け、機能層が形成された感熱記録媒体10を作製した。
〔実験例2〕
バリア層を形成せず、光−熱変換層と記録層とを積層させた。
その他の条件は実験例1と同様として感熱記録媒体を作製した。
この塗膜の波長800nmの光における吸光度は約1であり、実験例1と同じ光−熱変換性となるようにした。
〔実験例3〕
機能層の組成を以下のようにした。すなわち、機能層中に光−熱変換材料が含有されているものとした。
その他の条件は実験例1と同様として感熱記録媒体を作製した。
[機能層]
下記組成物をビーズミルにて攪拌処理し、塗料化した。
ロイコ染料(フルオラン化合物:λmax=490nm):2重量部
顕・減色剤(下記物質):4重量部
HO−C64−NH−C(=O)−NH−(CH2)17−CH3
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体:5重量部
(VYHH ダウ・ケミカル日本株式会社製
塩化ビニル:86%/酢酸ビニル:14%、平均分子量(Mn)=27000)
シアニン系赤外吸収色素:0.1重量部
(日本化薬製CY−10記録層中での吸収波長ピーク797nm)
クエンチャー:0.05重量部
(住友精化製EST−Ni5)
メチエチルケトン:100重量部
なお、この塗膜の波長800nmの光における吸光度は約1であり、実験例1と同じ光−熱変換性となるようにした。
〔実験例4〜6〕
上記実験例1〜3の構成において、それぞれ、ロイコ染料、及び光−熱変換材料を下記材料にし、図2に示すシアンに発色する第2の機能層12に相当するものが形成された感熱記録媒体10を作製した。
ロイコ染料(山田化学製H−3035)
シアニン系赤外線吸収色素(光−熱変換材X)
(H.W SANDS製 吸収波長ピーク 865nm)
これら塗膜の波長860nmの光における吸光度は約1であり、実験例4〜6が同様に同じ光−熱変換性となるようにした。
〔実験例7〜9〕
上記実験例1〜3の構成において、それぞれ、ロイコ染料、及び光−熱変換材料を下記材料にし、図2に示すマゼンタに発色する第3の機能層13に相当するものが形成された感熱記録媒体10を作製した。
ロイコ染料(保土ヶ谷化学製Red DCF):2重量部
シアニン系赤外線吸収色素(光−熱変換材D):0.17重量部
(H.W SANDS製 吸収波長ピーク 935nm)
クエンチャー:0.03重量部
(長瀬ケムテックス製AM1)
これら塗膜の波長940nmの光における吸光度は約1であり、実験例7〜9が同様に同じ光−熱変換性となるようにした。
〔実験例10〜18〕
上記実験例1〜9の構成において、それぞれ一重項酸素クエンチャーを添加せずに、感熱記録媒体10を作製した。
〔実験例19〜27〕
上記実験例1〜9のUV吸収層としてのUVカットPETフィルムを使用せず、高透明PETを用い、それぞれ感熱記録媒体10を作製した。
〔実験例28〜34〕
上記実験例1の構成において、バリア層の膜厚を、下記表4に示すように調整し、感熱記録媒体を作製した。
〔実験例35〜38〕
上記実験例1の構成において、光−熱変換材料の樹脂中における含有量を、下記表5に示すように調整し、感熱記録媒体を作製した。
〔実験例39〜41〕
機能層の構成を、下記表6に示すようにし、感熱記録媒体を作製した。
〔実験例42〕
上記実験例1の構成において、バリア層用の材料を、塩化酢酸ビニルにし、感熱記録媒体を作製した。
〔実験例43〕
上記実験例7の機能層、上記実験例4の機能層、及び上記実験例1の機能層を、それぞれアクリル系粘着剤を介して積層させ、図2に示すような構成の感熱記録媒体を作製した。
〔実験例44〕
上記実験例8の機能層、上記実験例5の機能層、及び上記実験例2の機能層を、それぞれアクリル系粘着剤を介して積層させ、三層の機能層を有する感熱記録媒体を作製した。
〔実験例45〕
上記実験例9の機能層、上記実験例6の機能層、及び上記実験例3の機能層を、それぞれアクリル系粘着剤を介して積層させ、三層の機能層を有する感熱記録媒体を作製した。
(初期特性、繰り返し記録後の特性、耐光性試験後の特性の評価)
上記のようにして作製した各感熱記録媒体のサンプルについて、実験例1〜42においては、波長800nm出力400mW、波長860nm出力420mW、波長940nm出力500mW、スポット面積5800μm2の半導体レーザー光を、それぞれ単独に、3m/secの速度でスキャンさせながら照射することで線記録を行った。そしてこれを40μm毎に繰り返して行い、結果としてベタ画像を記録した。
このベタ画像について、グレタグマクベス社製の反射型分光光度計にて各色調、反射濃度、地肌濃度を測定した。
また、サンプル感熱記録媒体の任意の位置に、上記記録方法によりベタ画像を記録し、120℃のセラミックバーを用いて消去する試験を、各感熱記録媒体の同じ位置に対して30回繰り返して行い、その後再度画像形成を行い、反射濃度を測定した。
耐光試験としては、蛍光灯試験機(東洋精機製)により500klx照射した後の発色濃度、地肌濃度を計測し、再発色性として下記式により算出した。
再発色性=〔(再記録後の発色濃度−再記録時の地肌濃度)
/(初期記録後の発色濃度−初期記録時の地肌濃度)〕×100(%)
〔実験例46〜48〕
上記実験例43〜45のサンプルについて、180℃に加熱したセラミックバーを用いて加熱し、発色させた後に、波長800nm出力10mW、波長860nm出力10mW、波長940nm出力10mW、スポット面積5800μm2の半導体レーザー光を、発色を残したい機能層以外の機能層に対応する二波長のレーザー光を用いて同時に照射し、0.1m/secの速度でスキャンさせながら照射することで線記録を行った。これを20μm毎に繰り返し、結果としてベタ画像を記録した。
このベタ画像について、上述した方法と同様にして、初期特性、繰り返し記録後の特性、及び耐光性試験後の特性の評価を行った。
上述した実験例1〜48(実験例46〜48は実験例43〜45と共通)において作製した感熱記録媒体の構成を下記表1〜8に示し、それぞれの、初期特性、繰り返し記録後の特性、及び耐光性試験後の特性の評価結果を下記表9〜16に示す。
Figure 2005199494
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〔評価結果〕
表1、表9に示すように、機能層中に光−熱変換材料を添加した実験例3と、バリア層を形成せず、記録層と光−熱変換層を積層した実験例2、記録層と光−熱変換剤層との間にバリア層を設けた実験例1を比較すると、いずれの場合も初期の発色性は同程度であり、30回記録と消去を繰り返した後の発色濃度も同程度であり、実用上の差は見られなかった。
しかし、耐光性試験後においては、実験例1は、発色濃度(再発色性)が高く、地肌発色も少なく、極めて良好な評価が得られたが、実験例2、3においては、いずれも発色濃度が低下し、地肌発色も高くなってしまい、良好な評価が得られなかった。
同様に光−熱変換剤を、CY−10から光−熱変換剤Xに変更した実験例4〜6、及び光−熱変換剤Dに変更した実験例7〜9においても、記録層と光−熱変換剤層との間にバリア層を設けた場合には、特に耐光試験後の発色性、地肌濃度の評価が良好であった。
このことから、光−熱変換材料を含有する光−熱変換層と、感熱発色性組成物を含有する記録層とを、バリア層により分離させることにより、耐光性の向上が図られることが明らかになった。
表2、表10に示すように、一重項酸素クエンチャーを含有させなかった実験例10〜18においては、初期発色性、及び30回繰り返して記録と消去を行った後の発色性濃度については、いずれも同程度の評価が得られ、実用上の差は見られなかったが、耐光性試験後においては、記録層と光−熱変換層との間にバリア層を設けた構成の実験例10、13、16においては、発色性が高く、地肌濃度が低くなった。
但し、実験例1〜9と、実験例10〜18とを比較すると、全体的には一重項酸素クエンチャーを含有させた実験例1〜9の方が、耐光性試験後の特性評価が良好である。このことから、一重項酸素クエンチャーを含有させることにより、耐光性の向上が図られることが分かった。
表3、表11に示すように、UVカット層を設けなかった実験例19〜27においては、初期発色性、及び30回繰り返して記録と消去を行った後の発色性濃度については、いずれも同程度の評価が得られ、実用上の差は見られなかったが、耐光性試験後においては、特に、記録層と光−熱変換層との間にバリア層を設けた構成の実験例19、22、25においては、発色性が高く、かつ地肌濃度が低く、良好な評価が得られた。
但し、実験例1〜9と、実験例19〜27とを比較すると、全体的にはUVカット層を設けた構成の実験例1〜9の方が、耐光性試験後の特性評価が良好である。このことから、UVカット層を設けることにより、耐光性の向上が図られることが分かった。
表4、表12に示すように、バリア層の膜厚を変化させた実験例28〜34においては、初期発色性、及び30回繰り返して記録と消去を行った後の発色性濃度については、いずれも同程度の評価が得られ、実用上の差は見られなかった。
しかし、耐光性試験後においては、バリア層の膜厚が0.05μm未満の実験例28において、耐光試験後の発色性が低下し、地肌変化が大きくなった。
一方、バリア層の膜厚が2μmよりも厚い実験例33、34においては、耐光性試験後の発色性や、地肌変化が抑えられるものの、初期発色性が低下してしまった。
これらの結果から、バリア層の膜厚は、0.05μm〜2μmとすることが望ましいことが分かった。
表5、表13に示すように、光−熱変換層中の光−熱変換材料の樹脂に対する含有量(重量部)を変化させた実験例35〜38においては、いずれも、30回繰り返して記録と消去を行った後の発色濃度、耐光試験後の再発色性の評価については、実用上良好な評価が得られた。
しかし、光−熱変換材の樹脂比率が0.3重量部よりも少ない実験例35においては、熱変換効率が低下し、初期発色性が劣化した。
一方、光−熱変換材の樹脂比率が2重量部よりも多い実験例38においては、塗料時の溶媒への溶解性が乏しくなり、また、樹脂中への相溶性も低下してしまい、記録波長での効率の良い吸光度が得られにくくなり、その結果、より多くの光−熱変換材量を必要とするため、充分な吸光度を得る場合には、更に光−熱変換層の膜厚を増す必要が生じてしまい、地肌濃度が高くなってしまった。
これらの結果から、光−熱変換材の樹脂に対する比率は、0.3重量部〜2重量部とすることが望ましいことが分かった。
表6、表14に示すように、実験例39、40、41は、実験例1における機能層の構成に、さらに記録層、バリア層、光−熱変換層を追加したものであるが、いずれも実験例1に比較して発色濃度が向上しており、発色効率が高められたことが分かった。
光−熱変換層で記録層を挟むような構成とした実験例39においては、光−熱変換層の一主面側だけからの熱供給を記録層の両面にて複数利用することが可能となり、また、光−熱変換層を記録層で挟む構成とした実験例40、41においては、光−熱変換層の一方の面側への熱供給を両面から利用することが可能となり、発色濃度の向上が図られた。
表6、表14に示すように、実験例42においては、実験例1のバリア層であるポリビニルアルコール樹脂層を塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体としたものであるが、塗布積層時に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を溶解しているメチルエチルケトン溶媒が最初に形成していた光−熱変換層に侵食し、光−熱変換材料がバリア層へ拡散してしまい、その結果、光−熱変換効率が低下し、初期特性、及び耐光性試験後のいずれにおいても発色濃度が低下した。
このことから、バリア層形成用樹脂としては、水溶性の樹脂が好適であることが分かった。
表7、表15に示すように、実験例43は、実験例1、4、7における記録層、バリア層、光−熱変換層を積層させた構成の、三層の機能層を有するものであるが、初期特性、繰り返し記録後の発色性、及び耐光性試験後の評価について、良好な結果が得られた。
一方、実験例44においては、記録層と光−熱変換層との間にバリア層を介在させなかったため、耐光性試験後における特性が劣化した。
更に、実験例45においては、機能層中に光−熱変換材料を含有させたため、初期においては良好な発色性が得られたが、耐光性が最も悪くなった。
表8、表16に示すように、実験例46、47、48は、実験例43、44、45の感熱記録媒体を用いて、ベタ記録から発色を残したい機能層以外の二層の機能層に対応するレーザーを複数照射し、任意の記録層の発色を得た結果であるが、この結果から、ベタ記録から任意の発色層だけを残すように記録することが可能であることが明らかになった。
本発明の感熱記録媒体の基本的構成の概略断面図を示す。 本発明の感熱記録媒体の一例の概略断面図を示す。 シアニン色素の吸収スペクトルを示す。 感熱記録媒体を構成する機能層の他の構成の概略断面図を示す。 感熱記録媒体を構成する機能層の他の構成の概略断面図を示す。 感熱記録媒体を構成する機能層の他の構成の概略断面図を示す。 感熱記録媒体を構成する機能層の他の構成の概略断面図を示す。
符号の説明
1……支持基板、2……光−熱変換層、3……バリア層、4……記録層、5……機能層、6……保護層、10……感熱記録媒体、11……第1の機能層、12……第2の機能層、13……第3の機能層、15……機能層、21……第1の光−熱変換層、22……第2の光−熱変換層、23……第3の光−熱変換層、31……第1の記録層、32……第2の記録層、33……第3の記録層、50……断熱層、100……感熱記録媒体





Claims (15)

  1. 支持基板の面方向に、少なくとも一の機能層を有し、
    前記機能層は、特定波長域のレーザー光を吸収して発熱する光−熱変換材料が含有されてなる光−熱変換層と、
    少なくとも電子供与性を有する呈色性化合物と電子受容性を有する顕・減色剤とよりなる感熱発色性組成物が樹脂中に含有されてなる記録層とが、
    バリア層を介して形成されてなる構成を有するものであることを特徴とする感熱記録媒体。
  2. 前記バリア層の膜厚が、0.05μm〜2μmであることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録媒体。
  3. 前記光−熱変換層中の前記光−熱変換材料の含有量が、樹脂に対して0.3重量部〜2重量部であることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録媒体。
  4. 前記機能層を構成する光−熱変換層の主面上に、バリア層を介して更に前記記録層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録媒体。
  5. 前記機能層を構成する記録層の主面上に、バリア層を介して更に前記光−熱変換層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録媒体。
  6. 前記機能層を構成する光−熱変換層の主面上に、バリア層を介して更に前記記録層が形成されてなり、
    前記機能層を構成する記録層の主面上に、バリア層を介して更に前記光−熱変換層が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録媒体。
  7. 支持基板上に、二層以上の前記機能層が、分離・積層形成されてなり、
    前記機能層を構成するそれぞれの前記記録層においては、それぞれ異なる色調に発色する感熱発色性組成物が含有されてなり、
    前記機能層を構成する、それぞれの前記光−熱変換層においては、それぞれ異なる波長域のレーザー光を吸収して発熱する光−熱変換材料が含有されていることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録媒体。
  8. 前記光−熱変換層に、一重項酸素クエンチャーが含有されていることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録媒体。
  9. 前記機能層が、断熱層を介して積層形成されていることを特徴とする請求項7に記載の感熱記録媒体。
  10. 最表面に保護層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録媒体。
  11. 前記機能層上に、紫外線吸収層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録媒体。
  12. 前記バリア層は、水溶性の樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録媒体。
  13. 前記水溶性の樹脂が、ポリビニルアルコール、ヒドロキシセルロース、ゼラチン、スチレン−無水マレイン酸樹脂、アクリル変性水溶性樹脂、及びこれらの変性体のうちの一種以上使用したものであることを特徴とする請求項11に記載の感熱記録媒体。
  14. 支持基板の面方向に、少なくとも一の機能層を有し、前記機能層は、特定波長域のレーザー光を吸収して発熱する光−熱変換材料が含有されてなる光−熱変換層と、少なくとも電子供与性を有する呈色性化合物と電子受容性を有する顕・減色剤とよりなる感熱発色性組成物が樹脂中に含有されてなる記録層とが、バリア層を介して形成されてなる構成を有する感熱記録媒体を用いて、
    予め加熱処理を施して、前記記録層全体を消色状態にし、
    選択された波長領域のレーザー光を照射して露光を行い、前記記録層を発熱させて、発色させることにより記録を行うことを特徴とする感熱記録媒体の記録方法。
  15. 支持基板の面方向に、少なくとも一の機能層を有し、前記機能層は、特定波長域のレーザー光を吸収して発熱する光−熱変換材料が含有されてなる光−熱変換層と、少なくとも電子供与性を有する呈色性化合物と電子受容性を有する顕・減色剤とよりなる感熱発色性組成物が樹脂中に含有されてなる記録層とが、バリア層を介して形成されてなる構成を有する感熱記録媒体を用いて、
    予め加熱処理を施して、前記記録層全体を発色状態にし、
    選択された波長領域のレーザー光を照射して露光を行い、前記記録層を発熱させて、消色させることにより記録を行うことを特徴とする感熱記録媒体の記録方法。






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