JP2019192319A - 記録媒体、記録装置及び方法 - Google Patents
記録媒体、記録装置及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019192319A JP2019192319A JP2018083908A JP2018083908A JP2019192319A JP 2019192319 A JP2019192319 A JP 2019192319A JP 2018083908 A JP2018083908 A JP 2018083908A JP 2018083908 A JP2018083908 A JP 2018083908A JP 2019192319 A JP2019192319 A JP 2019192319A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- layer
- color
- photothermal conversion
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
Description
第1の手法は、閾値温度の異なる三原色の発色層を積層した媒体に対し、レーザでエネルギーを与えて三原色の発色層を選択的に発色させる手法である。
例えば、特許文献3は、少なくとも1層のレーザ感応性材料を含む層を備えた多層体を備え、各色を記録するためにレーザ光を吸収して発色ないし、脱色することによってフルカラー記録を完成させる手法について開示している。
[1]第1実施形態
まず、第1実施形態の記録媒体について説明する。
図1は、第1実施形態の記録媒体(偽変造防止媒体)の情報記録がなされた状態における外観正面図である。
図3は、第1実施形態の記録媒体の厚み及び熱伝導率比の説明図である。
記録媒体10は、図1に示すように、基材11上に、第1低温発色層12、中間層13、第1高温発色層14、光熱変換層15、中間層16、第2低温発色層17、中間層18、第2高温発色層19、光熱変換層(機能層)20A及び光熱変換層(保護層)20Bがこの順番で積層されている。
ここで、第1低温発色層12、第1高温発色層14、第2低温発色層17及び第2高温発色層19は、画像記録がなされる感熱記録層として機能している。
また、中間層13、中間層16及び中間層18は、伝熱を抑制する断熱層として機能している。
ここで、第1低温発色層12の厚みは、例えば、1〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.1〜10W/m/Kとされる。
ここで、中間層13の厚みは、例えば、7〜100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
ここで、第1高温発色層14の厚みは、例えば、1〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.1〜10W/m/Kとされる。
ここで、光熱変換層15の厚みは、例えば、0.5〜30μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
ここで、中間層16の厚みは、例えば、7〜100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜50W/m/Kとされる。
ここで、第2低温発色層17の厚みは、例えば、1〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.1〜10W/m/Kとされる。
ここで、中間層18の厚みは、例えば、7〜100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
ここで、第2高温発色層19の厚みは、例えば、1〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.1〜10W/m/Kとされる。
ここで、光熱変換層20Aの厚みは、例えば、0.5〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
ここで、光熱変換層20Bの厚みは、例えば、0.5〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
図4は、光熱変換層の光吸収特性の説明図である。
図4に示すように、光熱変換層15は、波長1000nm近傍に吸収ピークを有しており、さらに波長2000nm以上ではほぼ全域にわたって赤外線を吸収する特性を有している。
まず基材11について説明する。
基材11としては、一般的にカード、紙、フィルム素材として用いられる、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタラート(PET)、グリコール変性ポリエステル(PET−G)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、スチレンブタジエンコポリマー(SBR)、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂などフィルム状あるいは板状に加工できる樹脂を用いることが可能である。
ここで透明とは、可視光領域における光透過率が、可視光領域を平均して30%以上であることをいう。
第1低温発色層12、第1高温発色層14、第2低温発色層17及び第2高温発色層19としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル、など透明性の高い樹脂類をバインダとして、ある閾値の温度を超えた時に発色する色材としては、ロイコ染料、ロイコ色素又は示温材料、並びに顕色剤を用いる。
ロイコ染料、ロイコ色素又は示温材料としては、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチル−インドール−3−イル)フタリド、7−(1−ブチル−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−7−(4−ジエチルアミノ−2−メチル−フェニル)−7H−フロ[3,4−b]ピリジン−5−オン、1−(2,4−ジクロロ−フェニルカルバモイル)−3,3−ジメチル−2−オキソ−1−フェノキシ−ブチル]−(4−ジエチルアミノーフェニル)−カルバミン酸イソブチルエステル、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラクトン=CVL)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−アミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ニトロフタリド、3,3−ビス3−ジメチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(N−メチルアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−イソアミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N,N−ジエチルアミノ−7−o−クロルアニリノフルオラン、ローダミンBラクタム、3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロナフトピランなどの発色染料を用いルことが可能である。
例えば、活性白土、酸性白土等の無機物質、無機酸、芳香族カルボン酸、その無水物またはその金属塩類、有機スルホン酸、その他の有機酸、フェノール系化合物等の有機系顕色剤などが顕色剤として挙げられるが、フェノール系化合物が好ましい。
光熱変換層20としては、遠赤外線を吸収する樹脂系材料を用いることができるが、基本的には、樹脂系材料全般が使用できる。
一方、光熱変換層15としても、樹脂系材料全般が使用できるが、赤外線吸収発熱剤(近赤外線吸収発熱剤)及びバインダ樹脂を含んでいる。
さらに、これらをベースにしたコポリマーやシリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、カーボンなどの添加物を加えたものが光熱変換層15として使用可能である。
図5は、第1実施形態のレーザ記録装置の概要構成ブロック図である。
第1実施形態のレーザ記録装置30は、近赤外レーザ光LNIR(=波長λ1)を出力する第1レーザ発振器31と、近赤外レーザ光LNIRのビーム径を拡大する第1ビームエキスパンダ32と、近赤外レーザ光LNIRを反射する第1ミラー33と、遠赤外レーザ光LFIR(=波長λ2)を出力する第2レーザ発振器34と、遠赤外レーザ光LFIRのビーム径を拡大する第2ビームエキスパンダ35と、近赤外レーザ光LNIRを反射し、遠赤外レーザ光LFIRを透過する第2ミラー36と、近赤外レーザ光LNIR及び遠赤外レーザ光LFIRを反射する第1方向スキャンミラー37を駆動し、第1方向に近赤外レーザ光LNIR及び遠赤外レーザ光LFIRを走査するために第1方向スキャンミラー37を駆動する第1モータ38を備えた第1方向走査ユニット39と、近赤外レーザ光LNIR及び遠赤外レーザ光LFIRを反射する第2方向スキャンミラー40を駆動し、第1方向と直交する第2方向に近赤外レーザ光LNIR及び遠赤外レーザ光LFIRを走査するために第2方向スキャンミラー40を駆動する第2モータ41を備えた第2方向走査ユニット42と、第1方向走査ユニット39及び第2方向走査ユニット42を介して導かれた近赤外レーザ光LNIR及び遠赤外レーザ光LFIRを記録媒体10に集光する集光レンズ(F・θレンズ)43と、記録媒体10を所定位置に搬送し、保持するステージ44と、入力された入力画像データGDに基づいて、遠赤外レーザ光LFIR及び近赤外レーザ光LNIRの照射位置及び照射強度を算出する計算部45と、計算部45の算出結果に基づいて第1レーザ発振器31及び第2レーザ発振器34のレーザ出力を制御する出力制御部46と、計算部45の算出結果に基づいて第1モータ38及び第2モータ41を制御し、近赤外レーザ光LNIR及び遠赤外レーザ光LFIRの記録媒体10への照射位置を制御する照射位置制御部47と、を備えている。
また、第2レーザ発振器34としては、炭酸ガスレーザ等を用いることが可能である。
図6は、金(Au)ミラーの波長別反射率の説明図である。
上記構成において、第1ミラー33は近赤外レーザ光LNIRを反射し、第1方向スキャンミラー37及び第2方向スキャンミラー40は、近赤外レーザ光LNIR及び遠赤外レーザ光LFIRを反射する必要がある。
また、第2ミラー36は、赤外レーザ光LNIRを反射し、遠赤外レーザ光LFIRを透過する必要がある。
したがって、第2ミラー36としては、図7に示すように、近赤外レーザ光LNIRを反射し、遠赤外レーザ光LFIRを透過するゲルマニウムを用いたゲルマニウムミラーが用いられる。
また、集光レンズ(F・θレンズ)42は、近赤外レーザ光LNIR及び遠赤外レーザ光LFIRを透過する必要がある。
従って、集光レンズ(F・θレンズ)42としては、図8に示すように、近赤外レーザ光LNIR及び遠赤外レーザ光LFIRを透過するジンクセレンが用いられる。
図9は、レーザ記録装置の動作処理フローチャートである。
以下の説明においては、第1低温発色層12を黒(K)発色層とし、第1高温発色層14をシアン(C)発色層とし、第2低温発色層17をマゼンタ(M)発色層とし、第2高温発色層19をイエロー(Y)発色層とするものとする。
続いて、計算部45は、ピクセル毎の色データに基づいて、発色させる層の組合せに応じて、色データをレーザ照射パラメータ値に変換する(ステップS13)。
続いて、ステップS13で設定されたレーザ照射パラメータ値に基づいて、近赤外レーザ光LNIRを用いて、第1低温発色層12及び第1高温発色層14について発色を行わせるための画像記録を行う(ステップS14)。
以下の説明においては、理解の容易のため、第1閾値温度T1及び第3閾値温度T3は等しく、第2閾値温度T2及び第4閾値温度T4は等しいものとする。
また第1高温発色層14については、対応する発色曲線CH1の右上の領域(第1高温発色層14の発色領域)で発色する。
上述したように、第2低温発色層17は、その温度が第3閾値温度T3以上となると発色し、第2高温発色層19は、その温度が第4閾値温度T4(>T3)以上となると発色する。
図11に示すように第2低温発色層17については、対応する発色曲線CH1の右上の領域(第2低温発色層17の発色領域)で、発色することとなる。
また第2高温発色層19については、対応する発色曲線CH2の右上の領域(第2高温発色層19の発色領域)で発色する。
まずは、第1低温発色層12の発色制御について説明する。
図12は、第1低温発色層の発色制御温度の説明図である。
第1低温発色層12を発色させる場合には、光熱変換層15において熱を生成させる必要があるので、近赤外レーザ光LNIR(波長λ1)を選択して、記録媒体10に照射することとなる。
第1ビームエキスパンダ32は、近赤外レーザ光LNIRのビーム径を拡大して、第1ミラー33側に出射する。
第1方向スキャンミラー37は、第1モータ38により駆動されて第1方向(例えば、X方向)の走査位置に対応する方向に近赤外レーザ光LNIRを反射して、第2方向スキャンミラー40に導く。
光熱変換層15は、近赤外レーザ光LNIRを吸収して、光−熱変換を行い、発熱するので、光熱変換層15により近い第1高温発色層14の温度は、徐々に上昇し、光熱変換層15の温度とほぼ等しくなる。
図13は、第1高温温発色層の発色制御温度の説明図である。
第1高温発色層14を発色させる場合にも、光熱変換層15において熱を生成させる必要があるので、近赤外レーザ光LNIR(波長λ1)を選択して、記録媒体10に照射することとなる。
この結果、近赤外レーザ光LNIRは、光熱変換層20、第2高温発色層19、中間層18、第2低温発色層17及び中間層16を介して、光熱変換層15に到達する。
そして、ステップS13で設定されたレーザ照射パラメータ値に基づいて、遠赤外レーザ光LFIRを用いて、第2低温発色層17及び第2高温発色層19について発色を行わせるための画像記録を行う(ステップS16)。
これにより第1ミラー33は、遠赤外レーザ光LFIRを透過して、第1方向走査ユニット39の第1方向スキャンミラー37に導く。
図14は、第2低温発色層の発色制御温度の説明図である。
第2低温発色層17を発色させる場合には、光熱変換層20において熱を生成させる必要があるので、遠赤外レーザ光LFIR(波長λ2)を選択して、記録媒体10に照射することとなる。
図15は、第2高温温発色層の発色制御温度の説明図である。
第2高温発色層19を発色させる場合にも、光熱変換層20において熱を生成させる必要があるので、遠赤外レーザ光LFIR(波長λ2)を選択して、記録媒体10に照射することとなる。
また、レーザ記録装置30としては、レーザ光源としてのレーザ発振器を2系統設けるだけで良いので、装置コストの抑制が図れ、フルカラー記録時の記録時間の短縮が図れる。
次に第1実施形態の第1変形例について説明する。
図16は、第1実施形態の第1変形例の記録媒体の構成例の断面図である。
次に第1実施形態の第2変形例について説明する。
図17は、第1実施形態の第2変形例の記録媒体の構成例の断面図である。
次に第1実施形態の第3変形例について説明する。
本第3変形例は、フルカラー画像の形成時に、発色させたい色が3色である場合のものである。
図18において、図2の第1実施形態の記録媒体と異なる点は、記録媒体10Cにおいて、フルカラー記録層10CCと、モノカラー(モノクロ)記録層10CMと、を備えている点と、第1低温発色層12及び中間層13が設けられていない点である。
図19(a)は、断面図、図19(b)は、平面図である。
記録媒体10Cをカード基板BC上に形成したカード状記録媒体10Xは、図19(b)に示すように、表面側から見ると、フルカラー(例えば、YMC)の記録が可能なフルカラー記録層10CCで形成されたフルカラー記録領域ARCと、文字列、モノカラー画像などの記録が可能なモノカラー記録層10CMで形成されたモノカラー記録領域ARMと、を備えている。
次に第2実施形態のレーザ記録装置について説明する。
図20は、第2実施形態のレーザ記録装置の概要構成ブロック図である。
第2実施形態のレーザ記録装置30Aは、近赤外レーザ光LNIR(=波長λ1)を出力する第1レーザ発振器31と、近赤外レーザ光LNIRのビーム径を拡大する第1ビームエキスパンダ32と、近赤外レーザ光LNIRを反射する第1方向スキャンミラー37Aを駆動し、第1方向に近赤外レーザ光LNIRを走査するために第1方向スキャンミラー37Aを駆動する第1モータ38Aを備えた第1方向走査ユニット39Aと、近赤外レーザ光LNIRを反射する第2方向スキャンミラー40Aを駆動し、第1方向と直交する第2方向に近赤外レーザ光LNIRを走査するために第2方向スキャンミラー40Aを駆動する第2モータ41Aを備えた第2方向走査ユニット42Aと、第1方向走査ユニット39A及び第2方向走査ユニット42Aを介して導かれた近赤外レーザ光LNIRを記録媒体10に集光する集光レンズ(F・θレンズ)43Aと、記録媒体10を保持するステージ44Aと、を備えている。
図21は、第2実施形態のレーザ記録装置の動作処理フローチャートである。
まずレーザ記録装置30Aのステージ44Aに記録媒体10を図示しない搬送装置により搬入し(ステップS21)、所定位置に記録媒体10が至ったか否かを検知し(ステップS22)、所定位置に記録媒体10が至った場合には、記録媒体10のステージ44Aへの固定を行う(ステップS23)。
続いて、計算部45は、ピクセル毎の色データに基づいて、発色させる層の組合せに応じて、色データをレーザ照射パラメータ値に変換する(ステップS26)。
第1ビームエキスパンダ32は、近赤外レーザ光LNIRのビーム径を拡大して、第1方向走査ユニット39Aの第1方向スキャンミラー37Aに導く。
第2ビームエキスパンダ35は、遠赤外レーザ光LFIRのビーム径を拡大して、第1方向走査ユニット39Bの第1方向スキャンミラー37Bに導く。
次に第3実施形態のレーザ記録装置について説明する。
図22は、第3実施形態のレーザ記録装置の概要構成ブロック図である。
第3実施形態のレーザ記録装置30Bが、図5の第1実施形態のレーザ記録装置30と異なる点は、第1ビームエキスパンダ32と第1ミラー33との間に第1レーザ発振器31が出力した近赤外レーザ光LNIR(=波長λ1)の出力を可変しつつ減衰可能な出力制御ユニット51を設けた点と、第2ビームエキスパンダ35と第2ミラー36との間に第2レーザ発振器34が出力した遠赤外レーザ光LFIR(=波長λ2)の出力を可変しつつ減衰可能な出力制御ユニット52を設けた点と、出力制御部46が計算部45の算出結果に基づいて出力制御ユニット51及び出力制御ユニット52を制御して、対応するレーザ出力を制御する点である。
以上の説明においては、第1低温発色層12及び第1高温発色層14の発色処理と、第2低温発色層17及び第2高温発色層19の発色処理とは、別個に行っていたが、同時並行して発色処理を行う場合の他方の発色処理による熱的影響を考慮すれば、同時並行して処理を行うことができ、処理時間を別個に行う場合と比較して、1/2程度に短くすることが可能である。
例えば、以上の説明では、CMYKの4色記録の場合について述べたが、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、レッド(R)、グリーン(G)ブルー(B)及び黒(K)の7色の発色層を有するCMYRGBKの7色記録の場合等にも適用が可能である。
10CC フルカラー記録層
10CM モノカラー記録層
10X カード状記録媒体
11 基材
12 第1低温発色層
13 中間層
14 第1高温発色層
15 光熱変換層
16 中間層
17 第2低温発色層
18 中間層
19 第2高温発色層
20 光熱変換層
20A 光熱変換層(機能層)
20B 光熱変換層(保護層)
30、30A、30B レーザ記録装置
31 第1レーザ発振器
32 第1ビームエキスパンダ
33 第1ミラー
34 第2レーザ発振器
35 第2ビームエキスパンダ
36 第2ミラー
37、37A、37B 第1方向スキャンミラー
38、38A、38B 第1モータ
39、39A、39B 第1方向走査ユニット
40、40A、40B 第2方向スキャンミラー
41、41A、41B 第2モータ
42、42A、42B 第2方向走査ユニット
43、43A、43B 集光レンズ
44、44A、44B ステージ
45 計算部
46 出力制御部
47 照射位置制御部
51 出力制御ユニット
52 出力制御ユニット
52 制御部
ARC フルカラー記録領域
ARG 画像形成領域
ARI 特定情報記録エリア
ARM モノカラー記録領域
BC カード基板
GD 入力画像データ
LFIR 遠赤外レーザ光
LNIR 近赤外レーザ光
T1 第1閾値温度
T2 第2閾値温度
T3 第3閾値温度
T4 第4閾値温度
Claims (10)
- 基材と、
前記基材に積層され、互いに離間した位置に配置されるとともに、光熱変換のために用いられる光の波長が互いに異なる複数の光熱変換層と、
前記基材に積層され、前記複数の光熱変換層のうち、いずれか対応する光熱変換層から前記光熱変換による熱が伝達されて発色する発色層と、を備え、
前記複数の光熱変換層のうち、少なくともいずれか一つには、互いに発色の閾値温度が異なる二つの前記発色層が対応づけられて配置されている、
記録媒体。 - 同一の光熱変換層に対応する前記閾値温度が異なる二つの前記発色層のうち、前記閾値温度が低い一方の前記発色層は、他方の前記発色層よりも対応する前記光熱変換層から離間した位置に積層されている、
請求項1記載の記録媒体。 - 同一の光熱変換層に対応する前記閾値温度が異なる二つの前記発色層は、断熱性を有する中間層を介して積層されている、
請求項2記載の記録媒体。 - 前記光熱変換層を介さずに前記光が入射されて発色する単色発色層を備えている、
請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の記録媒体。 - 前記光熱変換層は、赤外光あるいは紫外光のいずれかを吸収して、前記光熱変換を行う、
請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の記録媒体。 - 基材に積層され、互いに離間した位置に配置されるとともに、光熱変換のために用いられる光の波長が互いに異なる複数の光熱変換層と、前記基材に積層され、前記複数の光熱変換層のうち、いずれか対応する光熱変換層から前記光熱変換による熱が伝達されて発色する発色層と、を備えた記録媒体に記録を行う記録装置であって、
対応するいずれかの前記光熱変換層に吸収される前記光熱変換のために用いられる光を出力する複数の光源と、
前記複数の光源からの光を前記記録媒体に導き、集光するとともに、前記記録媒体上で前記光の走査を行う光学系と、
入力画像データに基づいて、前記光源及び光学系の制御を行う制御部と、
を備えた記録装置。 - 前記光学系は、複数の前記光源にそれぞれ対応する複数の副光学系を備えている、
請求項6記載の記録装置。 - 複数の前記光源が出力した前記光の光路中にそれぞれ設けられ、前記光の光量を低減して前記記録媒体の対応する前記光熱変換層への入射光量を調整する複数の光量低減部を備えている、
請求項6又は請求項7記載の記録装置。 - 複数の前記光源は、赤外光あるいは紫外光のいずれか一方を全ての光源が出力するとともに、互いにその波長が異なる、
請求項6乃至請求項8のいずれか一項記載の記録装置。 - 複数の光源及び前記複数の光源からの光を記録媒体に導き、集光するとともに、前記記録媒体上で前記光の走査を行う光学系を備えるとともに、基材に積層され、互いに離間した位置に配置されるとともに、光熱変換のために用いられる光の波長が互いに異なる複数の光熱変換層と、前記基材に積層され、前記複数の光熱変換層のうち、いずれか対応する光熱変換層から前記光熱変換による熱が伝達されて発色する発色層と、を備えた記録媒体に記録を行う記録装置で実行される方法であって、
入力された記録対象の画像データに基づいて、色データに変換する過程と、
前記色データを前記記録媒体に照射する光照射のためのパラメータ値に変換する過程と、
変換した前記パラメータ値に基づいて前記光源及び光学系の制御を行い、前記光熱変換層において光熱変換を行わせて、前記発色層の発色制御を行う過程と、
を備えた方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018083908A JP7102207B2 (ja) | 2018-04-25 | 2018-04-25 | 記録媒体、記録装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018083908A JP7102207B2 (ja) | 2018-04-25 | 2018-04-25 | 記録媒体、記録装置及び方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019192319A true JP2019192319A (ja) | 2019-10-31 |
JP7102207B2 JP7102207B2 (ja) | 2022-07-19 |
Family
ID=68390581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018083908A Active JP7102207B2 (ja) | 2018-04-25 | 2018-04-25 | 記録媒体、記録装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7102207B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11942125B2 (en) | 2020-03-24 | 2024-03-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Thermal medium and laser recording device |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005199494A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-07-28 | Sony Corp | 感熱記録媒体、及びこれを用いた記録方法 |
JP2010173266A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Ricoh Co Ltd | 熱可逆記録媒体及びそれを用いた画像処理方法 |
JP2013506582A (ja) * | 2009-10-05 | 2013-02-28 | ズィンク イメージング, インコーポレイテッド | 多色サーマル画像生成材料 |
JP2017015866A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 光走査装置及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2017052261A (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | 株式会社東芝 | レーザ記録装置 |
JP2018043497A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 株式会社東芝 | 情報記録媒体 |
-
2018
- 2018-04-25 JP JP2018083908A patent/JP7102207B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005199494A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-07-28 | Sony Corp | 感熱記録媒体、及びこれを用いた記録方法 |
JP2010173266A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Ricoh Co Ltd | 熱可逆記録媒体及びそれを用いた画像処理方法 |
JP2013506582A (ja) * | 2009-10-05 | 2013-02-28 | ズィンク イメージング, インコーポレイテッド | 多色サーマル画像生成材料 |
JP2017015866A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 光走査装置及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2017052261A (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | 株式会社東芝 | レーザ記録装置 |
JP2018043497A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 株式会社東芝 | 情報記録媒体 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11942125B2 (en) | 2020-03-24 | 2024-03-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Thermal medium and laser recording device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7102207B2 (ja) | 2022-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6786687B2 (ja) | レーザ記録装置 | |
US11453231B2 (en) | Recording medium and recording device | |
US8912118B2 (en) | Colour laser marking of articles and security document precursors | |
US11294306B2 (en) | Recording medium and recording device | |
EP3296119B1 (en) | Information recording medium | |
US9956787B2 (en) | Laser recording device and recording method | |
JP2011079308A (ja) | 感熱記録材料及びその製造方法 | |
JP7102207B2 (ja) | 記録媒体、記録装置及び方法 | |
JP3221579U (ja) | 識別証 | |
JP6976115B2 (ja) | レーザ記録装置および方法 | |
JP2021079562A (ja) | 記録媒体 | |
JP7155057B2 (ja) | レーザ記録装置 | |
JP3218527U (ja) | 記録媒体 | |
JP6762822B2 (ja) | レーザ記録装置、方法及びプログラム | |
WO2021193541A1 (ja) | レーザ記録装置 | |
JP2024011779A (ja) | 画像記録媒体 | |
JP2023141354A (ja) | 記録媒体 | |
JP2023141355A (ja) | 画像記録装置、画像記録装置の制御方法及び制御プログラム | |
JP2021151748A (ja) | 感熱記録媒体およびこの感熱記録媒体のためのレーザ記録方法 | |
CN115107391B (zh) | 热敏记录介质、激光印刷方法和激光印刷设备 | |
WO2022209205A1 (ja) | 描画システムおよび描画方法 | |
KR101785616B1 (ko) | 고내열 감열지 | |
JPH11147368A (ja) | 熱記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211004 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211109 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220706 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7102207 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |