JP2021079562A - 記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】スポット径の形状やサイズの影響されずに発熱点のサイズを安定させ、高品質な描画を行う。【解決手段】実施形態の記録媒体は、基材と、前記基材上に積層され、可視光を透過するとともに、所定の波長の記録光を吸収して光熱変換を行う光熱変換層と、可視光及び記録光を透過するとともに、前記光熱変換層により変換された熱により発色する第1発色層と、を備え、光熱変換層は、平面視した場合に、記録光を吸収して光熱変換を行う光熱変換領域と、記録光を透過して前記光熱変換に関与しない非光熱変換領域と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、記録媒体に関する。
従来、媒体内部の変色を用いてフルカラー記録可能な媒体で、記録にレーザを用いた従来の手法には、大きく分けて以下の二つが知られている。
一つ目は、閾値温度の異なる三原色の発色層を積層した媒体に対し、レーザでエネルギーを与えて三原色の発色層を選択的に発色させるものである(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
二つ目は、三原色を担う各層が互いに異なる波長に吸収特性を持ち、各色を記録するために三種類の波長のレーザを用いる手法である(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
特開2005−138558号公報 特許第3509246号公報 特許第4411394号公報 特許第4091423号公報
ところで、従来、光記録媒体における光熱変換層は面全体に均一に塗布されていた。このため、光を照射した際の発熱点の大きさは照射された光のスポット径に依存していた。レーザーマーキング装置のように、ミラーを使って光を走査する場合には、光軸の中心から外れるとスポットは楕円化しスポット径が大きくなる。
一般的には、集光レンズにf-θレンズを用いることで、平面内でのスポット径を端部、中央部で極力小さくする手法が取られる。しかしながら、この手法もスポット径の変動を完全に除去するものではない。
したがって、媒体での発熱点のサイズもスポット径に伴って大きくなり、形成される画点が変化してしまう問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スポット径の形状やサイズの影響されずに発熱点のサイズを安定させ、高品質な描画を行うことが可能な記録媒体を提供することにある。
実施形態の記録媒体は、基材と、前記基材上に積層され、可視光を透過するとともに、所定の波長の記録光を吸収して光熱変換を行う光熱変換層と、可視光及び記録光を透過するとともに、前記光熱変換層により変換された熱により発色する第1発色層と、を備え、光熱変換層は、平面視した場合に、記録光を吸収して光熱変換を行う光熱変換領域と、記録光を透過して前記光熱変換に関与しない非光熱変換領域と、を備える。
図1は、第1実施形態の記録媒体(偽変造防止媒体)の情報記録がなされた状態における外観正面図である。 図2は、第1実施形態の記録媒体の構成例の断面図である。 図3は、発色層群の説明図である。 図4は、記録したドット形状の説明図である。 図5は、光熱変換層を構成する光熱変換材料の光吸収特性の一例の説明図である。 図6は、光熱変換層の形成パターンの第1例の説明図である。 図7は、変調パターンの一例の説明図である。 図8は、光熱変換領域の形状の一例の説明図である。 図9は、第1実施形態のレーザ記録装置の概要構成ブロック図である。 図10は、レーザ記録装置の動作処理フローチャートである。 図11は、高温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図12は、高温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。 図13は、中温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図14は、中温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。 図15は、低温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図16は、低温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。 図17は、高温感熱発色層及び中温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図18は、中温感熱発色層及び低温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図19は、高温感熱発色層、中温感熱発色層及び低温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図20は、第2実施形態の記録媒体の構成例の断面図である。 図21は、第2実施形態の発色群層の断面図である。 図22は、第2実施形態の変形例の発色群層の断面図である。
以下図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
[1]第1実施形態
まず、第1実施形態の記録媒体について説明する。
図1は、第1実施形態の記録媒体(偽変造防止媒体)の情報記録がなされた状態における外観正面図である。
図1(A)は、概観正面図、図1(B)は、フルカラー画像形成領域の拡大図である。
この場合において、記録媒体に情報記録がなされた状態で、当該記録媒体は、例えば、本人照合を行うための識別証(ID証)として機能することとなる。
情報記録がなされた記録媒体10は、図1(A)に示すように、大別すると、証明写真等のフルカラー画像を記録するフルカラー画像形成領域11と、フルカラー画像形成領域11の周囲に接する画像形成領域として形成され、ID情報、氏名、発行日などの特定情報がモノクロで記録されたモノクロ画像形成領域12と、を備えている。
図1(A)においては、記録媒体10において、フルカラー画像形成領域11を除く他の全ての領域をモノクロ画像形成領域12としていたが、フルカラー画像形成領域11及びモノクロ画像形成領域12以外の領域が存在していてもよい。
また図1(A)においては、フルカラー画像形成領域11とモノクロ画像形成領域12を接するように構成していたが、分離して配置してもよいし、いずれか一方あるいは双方を複数配置するようにしてもよい。
また、図1(B)の拡大図に示すように、フルカラー画像形成領域11は、平面視した場合に、記録光を吸収して光熱変換が行われる光熱変換領域(詳細は、後述)に対応する発色領域(図1(B)中、黒色領域として表示)と、記録光を透過して光熱変換に関与しない非光熱変換領域(詳細は、後述)に対応する非発色領域(図1(B)中、白色領域として表示)とを備えている。
図2は、第1実施形態の記録媒体の構成例の断面図である。
記録媒体10は、図2に示すように、樹脂、金属、紙等の基材101上に、発色層群102及びモノクロ発色層121が積層、形成されている。
発色層群102及びモノクロ発色層121の上には、接着層103を介して、保護/機能層104が積層、形成されている。
上記構成において、基材101は、発色層群102、モノクロ発色層121、接着層103及び保護/機能層104を保持する。
また、図2の例では、モノクロ発色層121は、印刷等により、基材101上に直接積層され、発色層群102は、モノクロ発色層121の非形成領域内に接着などにより後工程で形成される。
図3は、発色層群の説明図である。
図3(A)は、発色層群102の断面図である。
発色層群102は、基材101側から保護/機能層104に向かって、接着層1020、光熱変換層1021、高温感熱発色層1022、中間層1023、中温感熱発色層1024、中間層1025、低温感熱発色層1026及び透明基材1027が積層されて、形成されている。
ここで、高温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026は、それぞれ画像記録がなされる感熱記録層として機能している。
また、中間層1023及び中間層1025は、伝熱量を調整し、各感熱記録層間の伝熱を抑制する断熱層として機能している。
上記構成において、基材101の厚みは、例えば、100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜5.00W/m/Kとされる。
接着層1020は、基材101と発色層群102を所定位置に保持する層である。接着層1020の厚みは、例えば、0.5〜100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜50W/m/Kとされる。
図3(B)は、光熱変換層1021の平面図である。
光熱変換層1021は、平面視した場合に、記録光を吸収して光熱変換を行う光熱変換材料が塗布された光熱変換領域1021Aと、光熱変換を行う光熱変換材料が塗布されておらず、記録光を透過する非光熱変換材料が塗布された光熱変換に関与しない非光熱変換領域と1021Bと、を備えている。
発色層群102を構成している光熱変換層1021の光熱変換領域1021Aは、所定波長の記録光(記録レーザ光)を吸収して光/熱変換を行って高温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026のうち、少なくともいずれかの感熱発色層を発色させるに際し、発色のための熱を生成し、伝達する領域である。
ここで、光熱変換層1021の厚みは、例えば、0.5〜30μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
また、光熱変換層1021の積層位置は、高温感熱発色層1022における光熱変換層1021の光入射面から光熱変換層1021に近い面との距離が、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026の光熱変換層1021に近い面との距離よりも相対的に近く配置すれば良く、表面からの積層順は上記以外の制限はない。
また、光熱変換材料の塗布パターン、すなわち、光熱変換領域1021A及び非光熱変換領域1021Bの形成パターンは、光熱変換領域1021Aの隣り合う領域が互いに線接触しないよう配置する。これは、照射する光のスポット形状やサイズの影響を、光熱変換領域1021A及び非光熱変換領域1021Bの形成パターンで制限するために必要だからである。
このように、光熱変換領域1021A及び非光熱変換領域1021Bの形成パターンを微細なパターンで形成することにより、光のスポット形状やサイズによらず、発熱点の形状を安定化しより高品質な描画を実現することができる。
図4は、記録したドット形状の説明図である。
図4は、レーザヘッド20から照射された記録光が照射エリア端部に向かって入射するビーム21と光軸中心に向かって入射したビーム22とが光記録媒体10に入射した際のスポット形状を、光熱変換材が均一に塗布された従来の記録媒体10P(図4(B)参照)と、実施形態の光熱変換材を微細なパターンで形成した記録媒体10(図4(A)参照)で比較したものである。
通常、端部に入射した光はスポット形状24で示すように楕円化し、中心に入射した光のスポット形状25で示すように円形を保つ。
この時、光熱変換材料が均一に塗布された従来の記録媒体10Pでは、スポット形状に倣ってドット形状241やドット形状251のように発熱点の位置によりドット形状が変化する。
一方、本実施形態のように、光熱変換層1021において、光熱変換領域1021A及び非光熱変換領域1021Bの形成パターンを微細なパターンで形成した記録媒体10においては、スポット形状が変化しても、ドット形状242及びドット形状252に示すように、ドット形状は変化しない。このため、より高品質な画像を描画することができるのである。
高温感熱発色層1022は、その温度が第1閾値温度T1以上となると発色する感熱材料としての示温材料を含む層である。
ここで、高温感熱発色層1022の厚みは、例えば、0.5〜30μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
中間層1023は、高温感熱発色層1022の発色時に熱的障壁を与え、高温感熱発色層1022側からの中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026への伝熱を抑制する層である。
ここで、中間層1023の厚みは、例えば、7〜100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜50W/m/Kとされる。
中温感熱発色層1024は、その温度が第2閾値温度T2(<T1)以上となると発色する感熱材料としての示温材料を含む層である。
ここで、中温感熱発色層1024の厚みは、例えば、1〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.1〜10W/m/Kとされる。
中間層1025は、中温感熱発色層1024の発色時に熱的障壁を与え、中温感熱発色層1024側からの低温感熱発色層1026への伝熱を抑制する層である。
ここで、中間層1025の厚みは、例えば、7〜100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜50W/m/Kとされる。
低温感熱発色層1026は、その温度が第2閾値温度T3(<T2<T1)以上となると発色する感熱材料としての示温材料を含む層である。
ここで、低温感熱発色層1026の厚みは、例えば、1〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.1〜10W/m/Kとされる。
モノクロ発色層121は、顔料粒子を含み、顔料粒子が記録光であるレーザ光を吸収して炭化することにより不可逆的に発色する層である。
ここで、モノクロ発色層121の厚みは、例えば、1〜50μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜50W/m/Kとされる。
保護/機能層104は、感熱発色媒体111及びモノクロ発色層121を保護するとともに、ホログラム、レンチキュラーレンズ、マイクロアレイレンズ、紫外励起型の蛍光インク等の偽造防止アイテムの配置、紫外線カット層など内部保護アイテムの挿入、またはそれら両方の機能等を用いるために設けられる層である。
ここで、保護/機能層104の厚みは、例えば、0.5〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
ここで、光熱変換層1021、高温感熱発色層1022、中間層1023、中温感熱発色層1024、中間層1025、低温感熱発色層1026及び保護/機能層104の光吸収特性について詳細に説明する。
図5は、光熱変換層を構成する光熱変換材料の光吸収特性の一例の説明図である。
図5に示すように、光熱変換層1021に形成された光熱変換材料は、近赤外線に属する波長λ(例えば、λ=1064nm)に吸収ピークを有する赤外線吸収特性を有している。
一方、高温感熱発色層1022、中間層1023、中温感熱発色層1024、中間層1025、低温感熱発色層1026及び保護/機能層104は、近赤外線に属する波長λを有する光(近赤外光)を透過する材料で形成されている。これは、モノクロ発色層121あるいは光熱変換層1021が吸収可能な波長λを有する光(近赤外光)を到達させるためだからである。
したがって、保護/機能層104側から波長λ(例えば、λ=1064nm)を有する近赤外光が入射された場合には、フルカラー画像形成領域11においては、保護/機能層104→低温感熱発色層1026→中間層1025→中温感熱発色層1024→中間層1023→高温感熱発色層1022の順番で各層を透過し、光熱変換層1021の光熱変換領域1021Aに吸収されて、光熱変換され、高温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024あるいは低温感熱発色層1026を発色させることとなる。
一方、モノクロ画像形成領域12においては、保護/機能層104→接着層103の順番で各層を透過し、モノクロ発色層121にほとんど吸収されて、モノクロ発色層121を発色させることとなる。
次に各層を構成する材料について説明する。
まず基材101について説明する。
基材101としては、一般的にカード、紙、フィルム素材として用いられる、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタラート(PET)、グリコール変性ポリエステル(PET−G)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、スチレンブタジエンコポリマー(SBR)、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂などフィルム状あるいは板状に加工できる樹脂を用いることが可能である。
さらには、上述した樹脂にフィラーとして、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、アルミナなどを添加して白色性や表面の平滑性、断熱性等を有する樹脂を基材101として用いることも可能である。
例えば、また、これらのほかに特許第3889431号、特許第4215817号、特許第4329744号、特許第4391286号、などに記載の紙(用紙)および樹脂材料を使用可能である。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート(A−PET、PETG)、ポリシクロヘキサン1,4−ジメチルフタレート(PCT)、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、透明ABS(MABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリビニルアルコール(PVA)、スチレンブタジエンコポリマー(SBR)、アクリル樹脂、アクリル変性ウレタン樹脂、スチレン/アクリル樹脂、エチレン/アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリアマイド樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、生分解性樹脂、セルロース系樹脂等のその他の樹脂、紙基材、金属素材等が使用できる。
なお、上記の樹脂類およびフィラーは一例であり、加工性、機能性を満たせば他の材料を使用することも可能である。
上記構成において、好ましくは白色ないし透明な樹脂を使用することが望ましい。
ここで透明とは、可視光領域における光透過率が、可視光領域を平均して30%以上であることをいう。
次に光熱変換層1021について説明する。
光熱変換層1021としては、可視光を透過し、赤外光を吸収する光吸収発熱材とバインダ樹脂とを含んでおり、それらの固形分の質量比が赤外線吸収発熱剤:バインダ樹脂=1〜20:99〜80となるように溶媒中で混合し塗布する。
光熱変換層1021を塗布した際の膜厚は1〜10μmが好ましく、より好ましくは、1〜5μmである。
光熱変換層1021に含まれる赤外線吸収発熱剤としては、ポリメチン系のシアニン系色素、ポリメチン系色素、スクアリリウム系色素、ポルフィリン系色素、金属ジチオール錯体系色素、フタロシアニン系色素、ジイモニウム系色素、無機酸化物粒子等、アゾ系色素、ナフトキノン系やアントラキノン系のキノン系色素、酸化セリウム、スズ酸化インジウム、アンチモン酸化スズ、セシウム酸化タングステン、六ホウ化ランタン、などが使用可能である。
また、光熱変換層1021に含まれるバインダ樹脂としては、ニトロセルロース、燐酸セルロース、硫酸セルロース、プロピオン酸セルロース、セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、パルミチン酸セルロース、ミリスチン酸セルロース、セルロースアセテテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロースエステル類、ポリエステル系樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース系樹脂が使用可能である。
また、光熱変換層1021に含まれるバインダ樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリアクリルアミドなどのビニル系樹脂、ポリメチルアクリレート、ポリアクリル酸などのアクリル樹脂類、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、ポリアクリレート樹脂類、エポキシ樹脂類、フェノール樹脂類なども使用可能である。
特に、PET系樹脂、PETG、PVC系樹脂、PVA系樹脂、PC系樹脂、PP系樹脂、PE系樹脂、ABS系樹脂、ポリアミド系樹脂、酢酸ビニル系樹脂などがその代表である。さらに、光熱変換層1021としてこれらの樹脂をベースにしたコポリマーやシリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、カーボンなどの添加物を加えたものが使用可能である。
バインダ層14としては、上述した光熱変換層1021を構成しているバインダ樹脂と同一のものが用いられる。
次に高温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026について説明する。
高温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル、など透明性の高い樹脂類をバインダとして、ある閾値の温度を超えた時に発色する色材としては、ロイコ染料、ロイコ色素又は示温材料、並びに顕色剤を用いる。
ロイコ染料、ロイコ色素又は示温材料としては、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチル−インドール−3−イル)フタリド、7−(1−ブチル−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−7−(4−ジエチルアミノ−2−メチル−フェニル)−7H−フロ[3,4−b]ピリジン−5−オン、1−(2,4−ジクロロ−フェニルカルバモイル)−3,3−ジメチル−2−オキソ−1−フェノキシ−ブチル]−(4−ジエチルアミノーフェニル)−カルバミン酸イソブチルエステル、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラクトン=CVL)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−アミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ニトロフタリド、3,3−ビス3−ジメチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(N−メチルアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−イソアミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N,N−ジエチルアミノ−7−o−クロルアニリノフルオラン、ローダミンBラクタム、3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロナフトピランなどの発色染料を用いルことが可能である。
また、顕色剤としては、感熱記録体において電子受容体として使用される酸性物質がいずれも使用できる。
例えば、活性白土、酸性白土等の無機物質、無機酸、芳香族カルボン酸、その無水物またはその金属塩類、有機スルホン酸、その他の有機酸、フェノール系化合物等の有機系顕色剤などが顕色剤として挙げられるが、フェノール系化合物が好ましい。
顕色剤の具体例としては、ビス3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホン、ポリヒドロキシスチレン、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸の亜鉛塩、3−オクチル−5−メチルサリチル酸の亜鉛塩、フェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビス(4−クロロフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−イソプロピリデンジフェノール(別名ビスフェノールA)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,4′エチレンビス(2−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−n−ヘプタン、4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−イソプロピルフェノール)、4,4′−スルホニルジフェノール等のフェノール系化合物、該フェノール系化合物の塩、サリチル酸アニリド、ノボラック型フェノール樹脂、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル等などが挙げられる。
また、中間層1023、中間層1025としては、ポリプロピレン(PP)、ポリビニルアルコール(PVA)、スチレンブタジエンコポリマー(SBR)、ポリスチレン、ポリアクリル等を用いることができる。
保護/機能層104は、必要に応じて設ければ良く、具体的な機能としては、ホログラム、レンチキュラーレンズ、マイクロアレイレンズ、紫外励起型の蛍光インク等の偽造防止アイテムの挿入、紫外線カット層など内部保護アイテムの挿入、またはそれら両方などを用いることができる。保護/機能層104の下に記録されるカラー記録やモノクロ記録を記録終了後に視認する必要があるため、無色透明が好ましい。
次に、光熱変換層1021における光熱変換領域1021A及び非光熱変換領域1021Bの形成パターンのバリエーションについて説明する。
図6は、光熱変換層の形成パターンの第1例の説明図である。
図6は、光熱変換層のパターン形成の際に、フルカラー画像形成領域11の端部ほど光吸収感度が低くなるように、光熱変換層1021で形成するドット面積を端部に行くほど小さくした例である。
図6(A)は、概観照明図、図6(B)は、フルカラー画像形成領域11の端部の部分拡大図である。
図6(B)に示すように、フルカラー画像形成領域11の右上角の領域11Bにおいて、黒色表示部分が光熱変換材料が塗布された光熱変換領域1021Aに相当する領域、黒枠で囲まれた白色表示部分が光熱変換材料が塗布されていない非光熱変換領域1021Bに相当する領域である。
領域11Bの左下角の4つの画素領域に相当する光熱変換領域1021Aに相当する領域及び非光熱変換領域1021Bに相当する領域は通常の画素サイズで市松模様状に光熱変換層を塗布あるいは非塗布の領域であり、端部(図中、右上角)に向かって徐々に光熱変換層の塗布面積が小さくなるよう塗布している。
このように光熱変換層のドット面積でグラデーションを付けることにより、面積当たりの発色の効率変化するため、光の照射条件を変えることなく画像の端部が徐々に淡い色になるよう、画像にグラデーション処理を施したものと同じ効果が得られる。
このようなグラデーション処理を施した画像は、ID証などの偽変造防止を目的とした印刷をする際に使われるが、本案を使用すればそのグラデーション処理が不要になる。
さらには、ID証の赤外光の反射特性を確認し、端部のグラデーション部分と光熱変換層のパターンの一致を確認することで、容易に真贋判定が可能になるという副次的効果も期待できる。
この場合において、画像の端部から画像内部のグラデーション開始点までの距離(幅)は偽変造防止の観点からは、1〜5mmが好ましく、より好ましくは1〜3mmである。あるいは、画像サイズとの比で考えれば、画像の大きさの3%〜10%程度の距離とするのが好ましい。この距離でグラデーションをつける処理を上下左右の各端部に施せばよい。
さらに光熱変換層1021の光熱変換領域1021A及び非光熱変換領域1021Bの形成パターンを一定とせずに、特定の変調パターンをあらかじめ施しておくことで、ID証等の偽変造防止を目的とする印刷物を作成した後の真贋判定に用いることも可能である。
図7は、変調パターンの一例の説明図である。
具体的には、図7(A)〜(H)に示すような光熱変換層の塗布面積や塗布する位置に変調パターンを付けておき、発色させて形成した画像の発色の変調偏重の確認による真贋判定と、赤外光の反射を確認することで同パターンを確認する真贋判定の二重のセキュリティを持たせることが可能になる。
この場合においても、照射する光のスポット形状やサイズの影響を、光熱変換領域1021A及び非光熱変換領域1021Bの形成パターンで制限するために、光熱変換領域1021Aの隣り合う領域が互いに線接触しないよう配置する。一方、非光熱変換領域1021Bは、連続していることも可能であり、少なくとも一つ設けられていればよい。
図7に示した変調パターンは一例であり、これ以外のパターンも考えられる。
図7の説明においては、各光熱変換領域1021Aの形状は、正方形状としていたが、各光熱変換領域1021Aの形状についても、様々なバリエーションが可能である。
図8は、光熱変換領域の形状の一例の説明図である。
図8において、各領域を識別するための枠線(黒線枠)は、理解の容易のため、表記しているものであり、実際には存在しない。
図8(A)及び図8(B)において、光熱変換領域1021Aの形状は、菱形形状である。図8(A)と図8(B)が異なる点は、光熱変換領域1021Aの配置である。
ここで、図8(A)においては、光熱変換領域1021A及び非光熱変換領域1021Bは、それぞれ独立して複数存在している。これに対し、図8(B)においては、光熱変換領域1021Aは、それぞれ独立して複数存在しているが、非光熱変換領域1021Bは、連続しており一つ設けられているだけとなっている。
図8(C)及び図8(D)において、光熱変換領域1021Aの形状は、三角形状である。図8(C)と図8(D)が異なる点は、光熱変換領域1021Aの配置である。
ここで、図8(C)においては、光熱変換領域1021A及び非光熱変換領域1021Bは、それぞれ独立して複数存在している。これに対し、図8(D)においては、光熱変換領域1021Aは、それぞれ独立して複数存在しているが、非光熱変換領域1021Bは、連続しており一つ設けられているだけとなっている。
図8(E)において、光熱変換領域1021Aの形状は、丸形状である。
ここで、図8(E)において、光熱変換領域1021Aは、それぞれ独立して複数存在しているが、非光熱変換領域1021Bは、連続しており一つ設けられているだけとなっている。
図8(F)において、光熱変換領域1021Aの形状は、楕円の一部が切り欠かれた形状である。
ここで、図8(F)において、光熱変換領域1021Aは、それぞれ独立して複数存在しているが、非光熱変換領域1021Bは、連続しており一つ設けられているだけとなっている。
次に実施形態のレーザ記録装置について説明する。
図9は、実施形態のレーザ記録装置の概要構成ブロック図である。
第1実施形態のレーザ記録装置30は、近赤外レーザ光LNIR(=波長λ)を出力するレーザ発振器31と、近赤外レーザ光LNIRのビーム径を拡大するビームエキスパンダ32と、近赤外レーザ光LNIRを反射する第1方向スキャンミラー33を駆動し、第1方向に近赤外レーザ光LNIRを走査するために第1方向スキャンミラー33を駆動する第1モータ34を備えた第1方向走査ユニット35と、近赤外レーザ光LNIRを反射する第2方向スキャンミラー36を駆動し、第1方向と直交する第2方向に近赤外レーザ光LNIRを走査するために第2方向スキャンミラー37を駆動する第2モータ38を備えた第2方向走査ユニット39と、第1方向走査ユニット35及び第2方向走査ユニット39を介して導かれた近赤外レーザ光LNIRを記録媒体10に集光する集光レンズ(F・θレンズ)40と、記録媒体10を所定位置に搬送し、保持するステージ41と、入力された入力画像データGDに基づいて、遠赤外レーザ光LFIRの照射位置及び照射強度を算出するとともに、レーザ記録装置30全体を制御する制御部42と、制御部42の算出結果に基づいてレーザ発振器31のレーザ出力を制御する出力制御部43と、制御部42の算出結果に基づいて第1モータ34及び第2モータ38を制御し、近赤外レーザ光LNIRの記録媒体10への照射位置を制御する照射位置制御部44と、を備えている。
上記構成において、レーザ発振器31としては、近赤外領域のレーザである半導体レーザ、ファイバーレーザ、YAGレーザ、YVOレーザ等を用いることが可能である。
次にレーザ記録装置30における記録媒体10への記録処理について説明する。
図10は、レーザ記録装置の動作処理フローチャートである。
以下の説明においては、モノクロ発色層121を黒(K)発色層とし、高温感熱発色層1022をイエロー(Y)発色層とし、中温感熱発色層1024をマゼンタ(M)発色層とし、低温感熱発色層1026をシアン(C)発色層とするものとする。
まず、レーザ記録装置30の制御部42は、図示しない搬送装置を介して記録媒体10を記録位置まで搬入する(ステップS11)。
続いてレーザ記録装置30の制御部42は、図示しないセンサにより搬入された記録媒体10を検知し(ステップS12)、所定の搬入位置において記録媒体10を図示しない固定装置により固定する(ステップS13)。
続いて、レーザ記録装置30の制御部42は、RGBデータとしての入力画像データGDが入力されると(ステップS14)、入力画像データGDを解析し、ピクセル毎の色データ(CMYKデータ)に変換する(ステップS15)。
続いて、制御部42は、ピクセル毎の色データに基づいて、発色させる層の組合せに応じて、色データをレーザ照射パラメータ値に変換する(ステップS16)。
ここで、レーザ照射パラメータ値は、具体的には、パワー設定値、走査速度設定値、パルス幅設定値、照射繰返数設定値、走査ピッチ設定値等である。
続いて、制御部42は、出力制御部43及び照射位置制御部44を制御し、ステップS13で設定されたレーザ照射パラメータ値に基づいて、近赤外レーザ光LNIRを用いて、高温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層15の発色を行わせるためフルカラー画像形成領域11に対する画像記録を行う(ステップS17)。
ここで、フルカラー画像形成領域11における発色制御について説明する。
フルカラー画像形成領域11においては、レーザ記録装置30は、高温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026を用いて発色を行う。
上述したように、高温感熱発色層1022は、その温度が第1閾値温度T1以上となると発色し、中温感熱発色層1024は、その温度が第2閾値温度T2(<T1)以上となると発色し、低温感熱発色層1026は、その温度が第3閾値温度T3(<T2<T1)以上となると発色する。
より具体的には、例えば、高温感熱発色層1022に対応する第1閾値温度T1=150〜270℃、中温感熱発色層1024に対応する第2閾値温度T2=100〜200℃、低温感熱発色層1026に対応する第3閾値温度T3=60〜140℃の範囲とし、上記関係を満たすように設定する。
まず、高温感熱発色層1022単独の発色制御について説明する。
図11は、高温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
図11に示すように、高温感熱発色層1022については、対応する発色曲線CHの右上の領域(高温感熱発色層1022の発色領域)で発色し、中温感熱発色層1024については、対応する発色曲線CMの右上の領域(中温感熱発色層1024の発色領域)で発色し、低温感熱発色層1026については、対応する発色曲線CLの右上の領域(低温感熱発色層1026の発色領域)で発色する。
したがって、高温感熱発色層1022を単独で発色させる場合には、図7中にハッチングで示す領域ARHのように、高温感熱発色層1022の発色領域であって、中温感熱発色層1024の非発色領域及び低温感熱発色層1026の非発色領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
ここで、高温感熱発色層1022の発色制御についてより詳細に説明する。
図12は、高温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。
高温感熱発色層1022を発色させる場合には、光熱変換層1021において熱を生成させ、熱を高温感熱発色層1022に発色に必要な熱を伝達する必要がある。
このためには、図12に示すように、高温感熱発色層1022の温度TMHが第1閾値温度T1を超え、中温感熱発色層1024の温度TMMが第2閾値温度T2を超えず、低温感熱発色層1026の温度TMLが第3閾値温度T3を超えないようにレーザ照射パラメータ値を設定して近赤外レーザ光LNIRを照射し、光熱変換層1021の温度TMTを制御すればよい。
そして、近赤外レーザ光LNIRは、保護/機能層104、低温感熱発色層1026、中間層1025、中温感熱発色層1024、中間層1023及び高温感熱発色層1022を介して、光熱変換層1021に到達する。
この場合において、図12に示すように、光熱変換層1021に照射する近赤外レーザ光LNIRは、急激に発熱量が大きくなるとともに、発熱時間が短くなるようにレーザ照射パラメータ値が設定されている。
従って、光熱変換層1021は、近赤外レーザ光LNIRを吸収して、光−熱変換を行い、急激に発熱し、光熱変換層1021の温度TMTは図8に示すように変化する。
これに伴い、光熱変換層1021により近い高温感熱発色層1022の温度は、急激に上昇し、第1閾値温度T1を超えて、高温感熱発色層1022は、イエロー(Y)を発色することとなる。
一方、光熱変換層1021から高温感熱発色層1022及び中間層1023を介して中温感熱発色層1024に熱が伝導され、さらに中間層1025を介して低温感熱発色層1026に熱が伝導されるが、図12に示すように、熱が伝導される時間が短く、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026に伝達される熱の熱量(熱エネルギー)は少ないため、中温感熱発色層1024の温度TMM及び低温感熱発色層1026の温度TMLの温度上昇は少ない。
したがって、中温感熱発色層1024の温度TMMは、図12に示すように、第2閾値温度T2を超えることはなく、中温感熱発色層1024が発色することはない。
同様に、低温感熱発色層1026の温度TMLは、図12に示すように、第3閾値温度T3を超えることはなく、低温感熱発色層17が発色することはない。
また、近赤外レーザ光LNIRは、光熱変換層1021により吸収され、モノクロ発色層121に到らないので、モノクロ発色層121も発色することはない。
次に、中温感熱発色層1024単独の発色制御について説明する。
図13は、中温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
高温感熱発色層1022の場合と同様に、中温感熱発色層1024を単独で発色させる場合には、図13にハッチングで示す領域ARMのように、中温感熱発色層1024の発色領域であって、高温感熱発色層1022の非発色領域及び中温感熱発色層1024の非発色領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
ここで、中温感熱発色層1024の発色制御についてより詳細に説明する。
図14は、中温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。
中温感熱発色層1024を発色させる場合においても、光熱変換層1021において熱を生成させ、高温感熱発色層1022及び中間層1023を介し、高温感熱発色層1022を発色させずに中温感熱発色層1024に発色に必要な熱を伝達する必要がある。
このためには、図14に示すように、中温感熱発色層1024の温度が第2閾値温度T2を超え、高温感熱発色層1022の温度が第1閾値温度T1を超えず、低温感熱発色層1026の温度が第3閾値温度T3を超えないようにレーザ照射パラメータ値を設定して近赤外レーザ光LNIRを照射し、光熱変換層1021の温度TMTを制御すればよい。
そして、近赤外レーザ光LNIRは、保護/機能層104、低温感熱発色層1026、中間層1025、中温感熱発色層1024、中間層1023及び高温感熱発色層1022を介して、光熱変換層1021に到達する。
この場合において、光熱変換層1021に照射される近赤外レーザ光LNIRは、高温感熱発色層1022を発色させる場合よりも緩やかに発熱量が大きくなるとともに、発熱時間がより長くなるようにレーザ照射パラメータ値が設定されている。
従って、光熱変換層1021は、近赤外レーザ光LNIRを吸収して、光−熱変換を行い、緩やかに発熱し、光熱変換層1021の温度TMTは、図10に示すように変化する。
これに伴い、光熱変換層1021により近い高温感熱発色層1022の温度は上昇するが、第1閾値温度T1を超えることはく、高温感熱発色層1022は、イエロー(Y)を発色することはない。
一方、光熱変換層1021から高温感熱発色層1022及び中間層1023を介して中温感熱発色層1024に熱が伝導され、さらに中間層1025を介して低温感熱発色層1026に熱が伝導される。
このとき、図14に示すように、熱が伝導される時間は高温感熱発色層1022を発色させる場合よりも長く温度も低いが、中温感熱発色層1024が発色する第2閾値温度T2は第1閾値温度T1よりも低いため、発色するために必要充分なエネルギーが中温感熱発色層1024に伝達される。
したがって、中温感熱発色層1024の温度は、第2閾値温度T2を超え、中温感熱発色層1024はマゼンタ(M)を発色することとなる。
このとき、低温感熱発色層1026は、光熱変換層1021から遠い位置にあるため、伝達される熱の熱量(熱エネルギー)は少ないため、低温感熱発色層1026の温度上昇は少ない。
したがって、低温感熱発色層1026の温度は、第3閾値温度T3を超えることはなく、低温感熱発色層17が発色することはない。
次に、低温感熱発色層1026単独の発色制御について説明する。
図15は、低温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
高温感熱発色層1022の場合と同様に、低温感熱発色層1026を単独で発色させる場合には、図11にハッチングで示す領域ARLのように、低温感熱発色層1026の発色領域であって、高温感熱発色層1022の非発色領域及び中温感熱発色層1024の非発色領域に属する領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
ここで、低温感熱発色層1026の発色制御についてより詳細に説明する。
図16は、低温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。
この場合において、光熱変換層1021に照射する近赤外レーザ光LNIRは、中温感熱発色層1024を発色させる場合よりもさらに緩やかに発熱量が大きくなるとともに、発熱時間がより一層長くなるようにレーザ照射パラメータ値が設定されている。
従って、光熱変換層1021は、近赤外レーザ光LNIRを吸収して、光−熱変換を行い、より緩やかに発熱するので、光熱変換層1021により近い高温感熱発色層1022の温度は、第1閾値温度T1を超えることはく、高温感熱発色層1022は、イエロー(Y)を発色することはない。
また、光熱変換層1021からバインダ層14、高温感熱発色層1022及び中間層1023を介して中温感熱発色層1024に熱が伝導される。
このとき、図16に示すように、熱が伝導される時間は中温感熱発色層1024を発色させる場合よりも長いが、温度はさらに低いため、中温感熱発色層1024の温度は、第2閾値温度T2を超えることはく、高温感熱発色層1022は、マゼンタ(M)を発色することはない。
さらに光熱変換層1021からバインダ層14、高温感熱発色層1022、中間層1023、中温感熱発色層1024及び中間層1025を介して低温感熱発色層1026に熱が伝導される。
このとき、低温感熱発色層1026は、光熱変換層1021から遠い位置にあるが、図12に示すように、熱が伝導される時間は中温感熱発色層1024を発色させる場合よりも長く、温度は低いが、低温感熱発色層1026が発色する第3閾値温度T3はより低いため、発色するために必要充分なエネルギーが低温感熱発色層1026に伝達される。
したがって、低温感熱発色層1026の温度は、第3閾値温度T3を超え、フルカラー画像形成領域11において低温感熱発色層1026は、シアン(C)を発色することとなる。
以上は、高温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026をそれぞれ単独で発色させる場合のものであったが、2色あるいは3色を同時に発色することも可能である。
以下、複数色発色をする場合について説明する。
図17は、高温感熱発色層及び中温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
高温感熱発色層1022及び中温感熱発色層1024を並行して発色させる場合には、図17にハッチングで示す領域ARHMのように、高温感熱発色層1022の発色領域、かつ、中温感熱発色層1024の発色領域であって、低温感熱発色層1026の非発色領域に属する領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
このように制御することにより、高温感熱発色層1022に対応するイエロー(Y)の発色及び中温感熱発色層1024に対応するマゼンタ(M)の発色が生じ、結果として、フルカラー画像形成領域11において赤が発色することとなる。
図18は、中温感熱発色層及び低温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026を並行して発色させる場合には、図18にハッチングで示す領域ARMLのように、中温感熱発色層1024の発色領域、かつ、低温感熱発色層1026の発色領域であって、高温感熱発色層1022の非発色領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
このように制御することにより、中温感熱発色層1024に対応するマゼンタ(M)の発色及び低温感熱発色層1026に対応するシアン(C)の発色が生じ、結果として、フルカラー画像形成領域11において青が発色することとなる。
図19は、高温感熱発色層、中温感熱発色層及び低温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
高温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026を並行して発色させる場合には、図19にハッチングで示す領域ARHMLのように、高温感熱発色層1022の発色領域、中温感熱発色層1024の発色領域及び低温感熱発色層1026の発色領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
このように制御することにより、高温感熱発色層1022に対応するイエロー(Y)、中温感熱発色層1024に対応するマゼンタ(M)の発色及び低温感熱発色層1026に対応するシアン(C)の発色が生じ、結果として、フルカラー画像形成領域11において黒(暗灰)が発色することとなる。
次にモノクロ画像形成領域12における発色制御について説明する。
フルカラー画像形成領域11における記録が終了すると、制御部42は、出力制御部43及び照射位置制御部44を制御し、ステップS13で設定されたレーザ照射パラメータ値に基づいて、近赤外レーザ光LNIRを用いて、モノクロ発色層121の発色を行わせるためモノクロ画像形成領域12に対する画像記録を行う(ステップS18)。
この場合においては、近赤外レーザ光LNIRは、保護/機能層104及び第2の接着層103−2を介して、モノクロ発色層121に到達する。
この結果、モノクロ発色層121に含まれている顔料粒子が記録光である近赤外レーザ光LNIRを吸収して炭化することにより不可逆的に黒色を発色する。
このモノクロ発色層121で発色する黒色は、フルカラー画像形成領域11において発色される黒(暗灰)よりもコントラストが高い黒色であり、文字等の画像をより明確に表示することが可能となっている。
続いてレーザ記録装置30制御部42は、図示しない固定装置による記録媒体10の固定を解除し(ステップS19)、図示しない搬送装置を介して記録媒体10を所定の搬出位置まで搬出して処理を終了する(ステップS20)。
以上の説明のように、本実施形態によれば、単一波長のレーザ光源を用いてフルカラー/モノクロの画像記録を行うことができる。さらに第1実施形態によれば、サーマルヘッドなどを用いて追記を行うことができず、記録媒体の改竄を防止することができ、セキュリティの向上が図れる。
以上の説明においては、フルカラー画像形成領域11をパスポート等のように記録媒体10の左寄りに配置し、モノクロ画像形成領域12を記録媒体の右寄りに配置した場合のものであったが、アミューズメントパークの会員カード等のようにオリジナルなデザインを求めるような用途の場合には、中央にフルカラー画像形成領域11を設けるようにすることも可能である。
これらの場合において、フルカラー画像形成領域11としては、記録媒体の面積の1%以上の面積を有するようにするのが好ましい。面積の1%としては、例えば、ID証番号を記載する面積が相当する。すなわち、個別情報を記録するエリアに一部でもフルカラー画像形成領域11を設けることにより、ID証の偽変造や改竄への耐性を向上することができる。
[2]第2実施形態
次に、第2実施形態の記録媒体について説明する。
図20は、第2実施形態の記録媒体の構成例の断面図である。
第2実施形態の記録媒体10Aが、第1実施形態の記録媒体10と異なる点は、フルカラー画像形成領域11において、発色層群102が上下反転している点である。このような構成は、発色層群102を構成する各層の光熱変換層以外の一部ないし全部の層が赤外吸収特性を持つ場合に有効である。
図21は、第2実施形態の発色群層の断面図である。
発色群層102Aは、発色群層102を上下逆に配置した構造を有している。
すなわち、発色群層102Aは、基材101側から保護/機能層104に向かって、透明基材1027、低温感熱発色層1026、中間層1025、中温感熱発色層1024、中間層1023、高温感熱発色層1022及び光熱変換層1021が積層されて、形成されている。
この構成によれば、第1実施形態の効果に加えて、光熱変換層1021で発生させた熱を高温感熱発色層1022側に伝達するに際して、熱伝達損失を低減でき、より省エネルギーを実現することができる。
図22は、第2実施形態の変形例の発色群層の断面図である。
図22の変形例が図21の第2実施形態と異なる点は、光熱変換層1021と高温感熱発色層1022の積層位置を入れ替えた点である。
この構成によれば、図21における上部の接着層103を介した伝熱量(放熱量)を抑制でき、高温感熱発色層1022に光熱変換層1021において変換した熱をより効率よく伝達することができ、エネルギー消費効率をより一層向上させることができる。
[3]実施形態の変形例
[3.1]第1変形例
上記説明においては、感熱記録媒体における感熱発色層として、高温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026を設けてフルカラー表示を行う場合について説明したが、高温感熱発色層1022及び中温感熱発色層1024を設け、低温感熱発色層1026を設けないようにすることも可能である。
この構成によれば、フルカラー表示は行えないものの、多色画像の表示が可能な記録媒体を安価に構成することが可能となる。
また、同様に、低温感熱発色層1026及び高温感熱発色層1022を設け、中温感熱発色層1024を設けない構成、あるいは、低温感熱発色層1026及び中温感熱発色層1024を設け、高温感熱発色層1022を設けない構成とすることも可能である。
[3.2]第2変形例
上記第1変形例においては、感熱記録媒体における感熱発色層として、低温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026のうち、いずれか二つの感熱発色層を設ける構成であったが、低温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026のうち、いずれか一つを設け、記録媒体として、モノクロ発色層121を設けることにより、2色表示が可能な記録媒体を構成するようにすることも可能である。
[3.3]第3変形例
以上の説明においては、感熱記録媒体における低温感熱発色層1022、中温感熱発色層1024及び低温感熱発色層1026の全てについて、面積は同じとしていたが、いずれか一つの感熱発色層の面積を小さくし、平面視した場合に他の2つの感熱発色層の配置位置内で、任意の場所に配置することにより、記録媒体の所望の領域のみをフルカラー画像形成領域とすることができるので、記録媒体の種類毎に正規のフルカラー画像領域を異ならせることで、他の記録媒体を流用した偽造を抑制することが可能となる。
[3.4]第4変形例
以上の説明においては、感熱記録媒体における感熱発色層が1層〜3層の場合について説明したが、4層以上の場合も同様に適用が可能である。
例えば、以上の説明では、感熱記録媒体(例えば、感熱記録媒体111)において、CMYの3色記録の場合について述べたが、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、レッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)の6色の発色層を有するCMYRGBの6色記録の場合等にも適用が可能である。
[3.5]第5変形例
以上の説明においては、レーザ光として近赤外レーザ光を用いていたが、光熱変換層の吸収波長によりレーザ光として近紫外レーザ光及び遠紫外レーザ光を用いるように構成することも可能である。
[3.6]第6変形例
以上の説明においては、フルカラー画像形成領域11を形成するための光熱変換層1021は、フルカラー画像形成領域111のように平面視、四角形状としていたが、これに限らず、任意の形状とすることが可能である。
任意の形状としては、円形、楕円形、多角形、星形、動物の形状、地図形状、人物像形状等の所望の形状とすることが可能である。
この場合においては、記録媒体10Eにおいて光熱変換層1021を形成するにあたっては、印刷方式により形成するのが好ましい。印刷方式としては、インクジェット印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷、凹版印刷などの一般的な印刷方式を用いることが可能である。
[3.7]第7変形例
以上の説明においては、制御部42、出力制御部43及び照射位置制御部44を別体の物として説明したが、これらをMPU、ROM、RAM等を有するコンピュータとして構成し、これらの機能をプログラム及び各種インタフェースを介して実行するように構成することも可能である。
この場合において、コンピュータで実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)等の光記録媒体、SSD、USBメモリなどの半導体記録装置等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
また、コンピュータで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、制御部52で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、コンピュータで実行されるプログラムをROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、10A 記録媒体
11 フルカラー画像形成領域
12 モノクロ画像形成領域
101 基材
102 発色群層
103 接着層
104 保護/機能層
111 感熱発色媒体
1021 光熱変換層
1021A 光熱変換領域
1021B 非光熱変換領域
1022 高温感熱発色層
1023 中間層
1024 中温感熱発色層
1025 中間層
1026 低温感熱発色層
1027 透明基材

Claims (8)

  1. 基材と、
    前記基材の上に積層され、可視光を透過するとともに、所定の波長の記録光を吸収して光熱変換を行う光熱変換層と
    前記可視光及び前記記録光を透過するとともに、前記光熱変換層により変換された熱により発色する第1発色層と、
    を備え、
    前記光熱変換層は、平面視した場合に、前記記録光を吸収して前記光熱変換を行う光熱変換領域と、
    前記記録光を透過して前記光熱変換に関与しない非光熱変換領域と、を備えた、
    記録媒体。
  2. 前記光熱変換層は、分散配置された複数の前記光熱変換領域と、
    少なくとも一つの前記非光熱変換領域と、
    を備えている、
    請求項1記載の記録媒体。
  3. 前記光熱変換領域の大きさは、生成画像の解像度に基づいて定められている、
    請求項1または請求項2記載の記録媒体。
  4. 前記第1発色層を複数備え、
    複数の前記第1発色層は、伝熱量を調整するための中間層を介して互いに離間して形成されるとともに、互いに発色閾値温度が異なっている、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の記録媒体。
  5. 複数の前記第1発色層は、より発色閾値温度が低い前記第1発色層が、前記光熱変換層から離間した位置に配置されている、
    請求項4記載の記録媒体。
  6. 前記基材の上に積層され、前記記録光を吸収して発色する第2発色層を備えた、
    請求項1乃至請求項5のいずれか一項記載の記録媒体。
  7. 前記第1発色層は、カラー記録層を形成し、
    前記第2発色層は、モノクロ記録層を形成している、
    請求項6記載の記録媒体。
  8. 前記第1発色層は、カラー記録層を形成し、
    前記第1発色層を少なくとも3層以上備え、前記第1発色層全体としてフルカラー記録層を形成し、
    前記第2発色層は、モノクロ記録層を形成している、
    請求項6記載の記録媒体。
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