JP6762822B2 - レーザ記録装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、レーザ記録装置、方法及びプログラムに関する。
従来、記録媒体の記録位置(レーザ照射位置)に直接的にレーザを照射し、記録媒体の炭化や発色剤の反応による色の変化を利用して記録を行うレーザ記録装置が知られている。
このようなレーザ記録装置において、記録の時間を短縮するために、ヒータを備えレーザ照射前に記録媒体を加熱して予熱してからレーザ記録を行うものが提案されている。
特許第3040043号公報 特開2005−138558号公報 特許第3509246号公報 特開2008−179131号公報 特開2010−131878号公報 特開2004−25739号公報
しかしながら、上記従来技術においては、実際に書き込みを行うレーザ照射装置に加えて、予熱を行うためのヒータ等の加熱装置を設ける必要があり装置が大型化するとともに、装置コストが上昇することとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであってレーザ光を走査して画像記録を行うレーザ記録装置において、記録画像の品質を維持、向上しつつ装置構成を簡略化して装置の小型化を図ることが可能なレーザ記録装置、方法及びプログラムを提供することにある。
実施形態のレーザ記録装置は、発色の閾値温度が異なる感熱材料がそれぞれ含まれるとともに、レーザ光が照射される表層側から下層に向かって感熱材料の閾値温度が順次低くなるように積層された複数の感熱記録層を備えた記録媒体にレーザ光を照射して記録を行うレーザ記録装置である。
制御部は、第1スポット径を有するレーザ光の予熱用スポットを用いて記録媒体の感熱記録層における温度がそれぞれ対応する閾値温度以下の所定の予熱温度となるように記録媒体にレーザ光を照射して予熱を行うとともに、予熱がなされた感熱記録層に第1スポット径よりも小さい第2スポット径を有するレーザ光の記録用スポットを用いて記録対象の感熱記録層における温度がそれぞれ対応する閾値温度以上となるようにレーザ光を照射して記録対象の感熱記録層に対する記録を行う。
図1は、実施形態に用いられる記録媒体の概要構成説明図である。 図2は、記録処理の基本説明図である。 図3は、発色層における温度変化の一例の説明図である。 図4は、実施形態のレーザ記録装置の概要構成ブロック図である。 図5は、第1態様のスポット径の変更方法の説明図である。 図6は、第2態様のスポット径の変更方法の説明図である。 図7は、第3態様のスポット径の変更方法の説明図である。 図8は、第4態様のスポット径の変更方法の説明図である。 図9は、二種類のレンズを保持するレンズホルダの平面図である。 図10は、基本的な記録動作の処理フローチャートである。 図11は、記録用スポットの走査動作の説明図である。 図12は、予熱用スポット及び記録用スポットを走査して画像を形成する場合の説明図である。 図13は、第2実施形態における発色層の温度制御の一例の説明図である。 図14は、予熱終了から記録開始までの時間(待機時間)と濃度との対応関係説明図である。 図15は、第3実施形態における発色層の温度制御の一例の説明図である。 図16は、記録用スポットのレーザのパワー密度と濃度との対応関係説明図である。 図17は、第4実施形態における発色層の温度制御の一例の説明図である。 図18は、記録用スポットの照射時間と濃度との対応関係説明図である。 図19は、記録用スポットの走査速度と発色濃度との関係説明図である。 図20は、第5実施形態における発色層の温度制御の一例の説明図である。 図21は、記録用スポットのレーザ光の照射回数と濃度との関係の説明図である。 図22は、第6実施形態の階調制御の説明図である。 図23は、記録用スポットの径と濃度との対応関係説明図である。 図24は、第7実施形態の記録動作の処理フローチャートである。 図25は、第7実施形態における発色層の最大発色濃度(最大階調)における温度制御の一例の説明図である。 図26は、第7実施形態における発色層の最小発色濃度(最小階調)における温度制御の一例の説明図である。
以下図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
[1]第1実施形態
まず、第1実施形態の原理説明を行う。
第1実施形態のレーザ記録方法は、レーザ照射によって少なくとも保護層上で発生した熱が各層に伝導して各層の温度が変化するのを、レーザによる熱の与え方、つまりレーザの照射条件によって制御することにより選択的に各層を発色させる記録方法である。
図1は、実施形態に用いられる記録媒体の概要構成説明図である。
記録媒体10は、図1に示すように、基材12上に、低温発色層13、第1スペーサ層14、中温発色層15、第2スペーサ層16、高温発色層17、機能層18及び保護層19がこの順番で積層されている。ここで、低温発色層13、中温発色層15及び高温発色層17は、画像記録がなされる感熱記録層(低温感熱記録層、中温感熱記録層、高温感熱記録層)を構成し、第1スペーサ層14、第2スペーサ層16は、断熱および伝熱を行う中間層を構成している。
上記構成において、基材12は、低温発色層13、第1スペーサ層14、中温発色層15、第2スペーサ層16、高温発色層17、機能層18及び保護層19を保持する。
低温発色層13は、その温度が第1閾値温度Tl以上となると発色する感熱材料としての示温材料を含む層である。
第1スペーサ層14は、低温発色層13の非発色時に熱的障壁を与え、低温発色層13に対する中温発色層15側からの伝熱を抑制する層である。
中温発色層15は、その温度が第2閾値温度Tm(>Tl)以上となると発色する感熱材料としての示温材料を含む層である。
第2スペーサ層16は、中温発色層15の非発色時に熱的障壁を与え、中温発色層15に対する高温発色層17側からの伝熱を抑制する層である。
高温発色層17は、その温度が第3閾値温度Th(>Tm)以上となると発色する感熱材料としての示温材料を含む層である。
低温発色層13、中温発色層15、高温発色層17は、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル、など透明性の高い樹脂類をバインダーとして、ある閾値の温度を超えた時に三原色に発色する色材としてロイコ染料、ロイコ色素やその他示温材料を用いる。
色材としてのロイコ染料、ロイコ色素、その他の示温材料としては、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチル−インドール−3−イル)フタリド、7−(1−ブチル−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−7−(4−ジエチルアミノ−2−メチル−フェニル)−7H−フロ[3,4−b]ピリジン−5−オン、1−(2,4−ジクロロ−フェニルカルバモイル)−3,3−ジメチル−2−オキソ−1−フェノキシ−ブチル−(4−ジエチルアミノフェニル)−カルバミン酸イソブチルエステル、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラクトン=CVL)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−アミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ニトロフタリド、3,3−ビス3−ジメチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(N−メチルアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−イソアミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N,N−ジエチルアミノ−7−o−クロルアニリノフルオラン、ローダミンBラクタム、3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロナフトピランなどの発色染料を挙げることが可能である。
また、顕色剤としては感熱記録体において電子受容体として使用されている酸性物質がいずれも使用でき、例えば活性白土、酸性白土等の無機物質、無機酸、芳香族カルボン酸、その無水物またはその金属塩類、有機スルホン酸、その他の有機酸、フェノール系化合物等の有機系顕色剤などが挙げられ、なかでもフェノール系が好ましい。
顕色剤のより具体的な例としては、ビス3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホン、ポリヒドロキシスチレン、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸の亜鉛塩、3−オクチル−5−メチルサリチル酸の亜鉛塩、フェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビス(4−クロロフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−イソプロピリデンジフェノール(別名ビスフェノールA)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,4′−エチレンビス(2−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−n−ヘプタン、4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−イソプロピルフェノール)、4,4′−スルホニルジフェノール等のフェノール系化合物、該フェノール系化合物の塩、サリチル酸アニリド、ノボラック型フェノール樹脂、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル等が挙げられる。
また、各発色層の層間に設けるスペーサ層14、16には、ポリプロピレン(PP)、ポリビニルアルコール(PVA)、スチレンブタジエンコポリマー(SBR)、ポリスチレン、ポリアクリル等を用いることができる。
機能層18は、偽変造防止のために設けられる層であり、例えば、ホログラムが形成されている。
保護層19は、低温発色層13、第1スペーサ層14、中温発色層15、第2スペーサ層16、高温発色層17及び機能層18を保護するための層である。
次に記録処理の基本的な考え方について説明する。
ここでは、理解の容易のため、高温発色層17の単色発色を行う場合について説明する。
実施形態においては、単一のレーザ照射装置により予熱処理及び発色処理を行って、記録を行っている。
図2は、記録処理の基本説明図である。
図2においては、理解の容易のため、保護層19及び機能層18と、高温発色層17と、を分離して図示している。
まず第1段階においては、スポット径D1の予熱用スポットSHを保護層19に向けて照射する。
これにより、保護層19に供給された光エネルギーは、機能層18を介して、熱エネルギーとして、高温発色層17に伝達されるが、予熱用スポットSHの照射時には、高温発色層17の予熱領域AHの温度は、第3閾値温度Thの近傍の温度となるが、未だ第3閾値温度Th未満であるので、発色は起こらない。
次に第2段階においては、スポット径D2(<D1)の記録用スポットSRを保護層19に向けて照射する。
これにより、保護層19に供給された光エネルギーは、熱エネルギーとして、高温発色層17に伝達される。
この結果、高温発色層17の発色領域ARの温度は、第3閾値温度Thを越え、径D3の発色領域ARが発色状態となる。
この場合において、予熱用スポットSHのスポット径D1と記録用スポットSRのスポット径D2とは、以下の関係を満たしており、かつ、発色領域ARの径D3が所望の径を満たしている限り、任意に設定可能である。
D1>D2
なお、D1≦D2であっても予熱は可能ではあるが、予熱のための時間が、記録のための時間以上かかることとなるので、好ましくない。
図3は、発色層における温度変化の一例の説明図である。
図3においては、縦軸は温度であり、横軸は、処理開始からの経過時間である。また、図3においては、発色層として高温発色層17を例として説明している。
時刻t0〜時刻t1の期間は、予熱期間TM1であり、予熱用スポットSHが照射されて高温発色層17の温度は、発色の閾値温度である第3閾値温度Th未満であるが、最終的には、かなり第3閾値温度Thに近づいている。
続く時刻t1〜時刻t2の期間は、スポット照射期間TM2であり、記録用スポットSRが照射されて高温発色層17の温度は、徐々に発色の閾値温度である第3閾値温度Thを越えて増加し、徐々に発色濃度が高くなる。
そして時刻t2に至ると、記録用スポットSRの照射は、終了するが、予熱により温度は高く維持されたまま時刻t3に至るまでは、発色の閾値温度である第3閾値温度Thを越えたままとなっている。
この結果、高温発色層17の記録用スポットSRに対応する領域は、斜線部の面積に応じた発色濃度で発色した状態となる。すなわち、時刻t2〜時刻t3の期間が記録期間TM3となる。
そして、時刻t3以降は、高温発色層17の温度が第3閾値温度Thを下回るので、高温発色層17の発色状態は維持されることとなる。
図4は、実施形態のレーザ記録装置の概要構成ブロック図である。
レーザ記録装置100は、記録用のレーザ光LBを記録ステージ101上に載置された記録媒体10に対して出射するレーザヘッド部102と、レーザヘッド部102の出射したレーザ光LBを実効的に走査するために記録ステージ101を駆動するための駆動部103と、外部より入力された記録画像データに基づいて、レーザヘッド部102及び駆動部103を制御するマイクロコンピュータとして構成された制御部104と、レーザヘッド部102,駆動部103及び制御部104を支持あるいは収納する筐体105と、を備えている。
レーザヘッド部102において使用するレーザとしては、熱作用の強い赤〜赤外光のレーザが好ましく、波長帯としては800〜15000nmのものが好ましい。特に熱加工用などで用いられるYAGレーザ、YVOレーザ、COレーザ、半導体レーザなどが好ましい。
レーザ光LBの波長帯を800〜15000nmとしたのは、レーザ光LBの波長帯が800nm未満となると、発色のための熱量を得るのに光を吸収して熱に変換する特殊な層を表層に設けたり、熱ではなく光エネルギーによる発色が起こる別の発色剤を用いたりする必要があるからである。
また、レーザ光LBの波長帯が15000nm超になると、レーザ光LBをレンズなどで集光する際に、集光点でのビームウェストが十分小さくならず、記録できる画素のサイズを小さなものにできないため、高解像度な画像を記録することが困難になるからである。
そして、制御部104は、予め記憶した制御プログラムに基づいて、レーザヘッド部102から出射するレーザ光LBのパワー密度、照射時間(走査速度、照射回数等)、焦点位置、スポット径等を制御する。
次にスポット径を予熱用スポットSHと記録用スポットSRとの間で変更する方法について説明する。
図5は、第1態様のスポット径の変更方法の説明図である。
第1態様のスポット径の変更方法に対応するレーザ記録装置100のレーザヘッド部102は、制御部104の制御下で、レーザ光LBを出射するレーザ光源102Aと、レーザ光源102Aが出射したレーザ光LBを平行光束とするためのコリメータレンズ102Bと、平行光束とされたレーザ光LBを集光するための集光レンズ102Cと、集光レンズ102Cのレーザ光LBの光路中の位置を制御することにより集光されたレーザ光LBの焦点位置及びレーザ光LBのスポット径を制御するスポット制御部102Dを備えている。
第1態様は、レーザ光LBを集光するレンズを通過後の記録媒体までの光路長を変更することでスポット径を変更する場合のものである。
すなわち、本第1態様では、スポット制御部102Dが集光レンズ102Cの位置を記録媒体10に入射するレーザ光LBの光軸に沿って移動してスポット径を変更している。
より具体的には、予熱用スポットSHの照射時には、スポット制御部102Dは、図5(a)に示すように、記録媒体10に近い位置(離間距離が短い位置)に集光レンズ102Cを移動させる。この結果、図5(a)に示すように、記録媒体10の表面におけるスポット径が大きくなる(スポット径D1に相当)。
一方、記録用スポットSRの照射時には、スポット制御部102Dは、図5(b)に示すように、記録媒体10から遠い位置(離間距離が長い位置)に集光レンズ102Cを移動させる。この結果、図5(b)に示すように、記録媒体10の表面におけるスポット径が小さくなる(スポット径D2に相当)。
図6は、第2態様のスポット径の変更方法の説明図である。
第2態様は、記録媒体を載置しているステージを移動し、レーザ光LBを集光するレンズを通過後の記録媒体までの光路長を変更することでスポット径を変更する場合のものである。
すなわち、本第2態様では、ステージを移動することで、実効的にレンズの位置を記録媒体に入射するレーザ光LBの光軸に沿って移動してスポット径を変更している。
第2態様のスポット径の変更方法に対応するレーザ記録装置100は、第1態様のレーザヘッド部102のスポット制御部102Dに代えて、記録ステージ101に記録ステージ101をレーザ光LBの光軸方向に駆動するステージ駆動部101Aを設けた点である。
より具体的には、予熱用スポットSHの照射時には、ステージ駆動部101Aは、図6(a)に示すように、記録媒体10を集光レンズ102Cに近い位置に記録ステージ101を移動させる。この結果、図6(a)に示すように、スポット径が大きくなる(スポット径D1に相当)。
一方、記録用スポットSRの照射時には、ステージ駆動部101Aは、図6(b)に示すように、記録媒体10が集光レンズ102Cから遠い位置となるようにステージを移動させる。この結果、図6(b)に示すように、スポット径が小さくなる(スポット径D2に相当)。
図7は、第3態様のスポット径の変更方法の説明図である。
第3態様は、焦点距離が同一であり、レーザ光LBを集光する二個の集光レンズ102C1、102C2を備え、集光レンズ102C1をレーザ光LBの光路中に挿入する位置と、集光レンズ102C2をレーザ光LBの光路中に挿入する位置と、を切り換えることでスポット径を変更する場合のものである。
第3態様のスポット径の変更方法に対応するレーザ記録装置100は、第1態様のレーザヘッド部102の集光レンズ102Cに代えて二個の集光レンズ102C1、102C2を備えた点と、スポット制御部102Dに代えて、集光レンズ102C1あるいは集光レンズ102C2を切り換えるレンズ切替部102Eを設けた点と、である。
すなわち、本第3態様では、焦点距離は同一の集光レンズ102C1、102C2であるが、レーザ光LBの光路中に挿入する位置を切り換えることで、実効的にスポット径を変更している。
より具体的には、予熱用スポットSHの照射時には、レンズ切替部102Eは、図7(a)に示すように、挿入する集光レンズを集光レンズ102C1とし、記録媒体10に近い位置のレーザ光LBの光路中に挿入する。この結果、図7(a)に示すように、スポット径が大きくなる(スポット径D1に相当)。
一方、記録用スポットSRの照射時には、レンズ切替部102Eは、図7(b)に示すように、挿入する集光レンズを集光レンズ102C2とし、記録媒体10から遠い位置のレーザ光LBの光路中に挿入する。この結果、図7(b)に示すように、スポット径が小さくなる(スポット径D2に相当)。
図8は、第4態様のスポット径の変更方法の説明図である。
第4態様は、焦点距離が異なる二種類のレーザ光LBを集光する集光レンズ102C3、102C4を備え、集光レンズ102C3、102C4を切り換えることでスポット径を変更する場合のものである。
第4態様のスポット径の変更方法に対応するレーザ記録装置100は、第4態様のレーザヘッド部102の二個の集光レンズ102C1、102C2に代えて、焦点距離が異なる集光レンズ102C3、102C4を備えた点である。
すなわち、本第4態様では、焦点距離が異なるレーザ光LBを集光するレンズを切り換えることで、実効的にスポット径を変更している。
より具体的には、予熱用スポットSHの照射時には、レンズ切替部102Eは、図8(a)に示すように、焦点距離が長い集光レンズ102C3に切り換える。この結果、図8(a)に示すように、スポット径が大きくなる(スポット径D1に相当)。
一方、記録用スポットSRの照射時には、レンズ切替部102Eは、図8(b)に示すように、焦点距離が短い集光レンズ103C4に切り換える。この結果、図8(b)に示すように、スポット径が小さくなる(スポット径D2に相当)。
図9は、二種類のレンズを保持するレンズホルダの平面図である。
図9(a)は、側面図、図9(b)は、平面図である。
図9に示すレンズホルダ102Fは、上述した第3態様又は第4態様において、2個の集光レンズを保持するものである。
レンズホルダ102Fは、例えば、第4態様の場合には、円板状のホルダ本体102F1と、ホルダ本体102F1に嵌め込まれた焦点距離が長い集光レンズ102C3と、ホルダ本体102Fに嵌め込まれた焦点距離が短いレンズ102C4と、ホルダ本体102Fをレンズ切替部102Eの駆動モータの駆動により回転駆動するための回転軸102F2と、を備えている。
次に記録動作について説明する。
図10は、基本的な記録動作の処理フローチャートである。
以下の説明においては、スポット径の変更(予熱用スポットSHと記録用スポットSRとの切換)として上述した第4態様の変更方法を使うものとする。
まず、レンズ切替部102Eは、駆動モータを駆動して、回転軸102Fを回転させることにより、ホルダ本体102F1を回転駆動し、予熱用スポットSHに対応する焦点距離が長い集光レンズ102C3をレーザ光LBの照射経路中に挿入する(ステップS11)。
そしてレーザ光源102Aのレーザダイオードを駆動し、レーザ光LBを記録媒体10に照射し、予熱処理を行う(ステップS12)。
この場合において、記録媒体10の低温発色層13、中温発色層15及び高温発色層17のそれぞれにおいて発色しない温度であり、かつ、なるべく高い温度となるように制御する。
次に再びレンズ切替部102Eは、駆動モータを駆動して、回転軸102F2を回転させることにより、ホルダ本体102F1を回転駆動し、焦点距離が短い集光レンズ102C4をレーザ光LBの照射経路中に挿入する(ステップS13)。
そしてレーザ光源102Aのレーザダイオードを駆動し、ステップS12において予熱がなされた領域に対応する高温発色層17の領域内であって、高温発色層17に対応する記録画像パターン及び記録濃度に応じて、レーザ光LBを記録媒体10に照射し、高温発色層17の発色領域(記録位置;ドット形成位置)において温度が第3閾値温度Th以上の状態が記録濃度に応じた時間継続するように制御する(ステップS14)。
次にステップS12において予熱がなされた領域に対応する中温発色層15の領域内であって、中温発色層15に対応する記録画像パターン及び記録濃度に応じて、レーザ光LBを記録媒体に照射し、中温発色層15の発色領域(記録位置;ドット形成位置)において温度が第2閾値温度Tm以上の状態が記録濃度に応じた時間継続するように制御する(ステップS15)。
さらにステップS12において予熱がなされた領域に対応する低温発色層13の領域内であって、低温発色層13に対応する記録画像パターン及び記録濃度に応じて、レーザ光LBを記録媒体に照射し、低温発色層13の発色領域(記録位置;ドット形成位置)において温度が第1閾値温度Tl以上の状態が記録濃度に応じた時間継続するように制御する(ステップS16)。
これらの結果、所望の画像(文字も含む)をカラーで形成し、記録することが可能となる。
以上の説明においては、記録ヘッドを走査しながら記録を行っていなかったが、予熱用スポットSHを照射後に記録用スポットSRに変更し、記録用スポットSRを予熱領域内で走査するように構成することも可能である。
図11は、記録用スポットSRの走査動作の説明図である。
図11に示すように、予熱用スポットSHに対応するレーザ光LBの走査を複数回行うように構成し、所望の画像(文字も含む)を形成するようにすることも可能である。
図11の上部は、「N」という文字を形成するためにレーザ光LBを走査して記録用スポットSRを走査し、「N」という文字に対応する発色領域ARを形成した場合である。
また、図11の下部は、黒四角「■」という文字を形成するためにレーザ光LBを走査して記録用スポットSRを走査し、「■」という文字に対応する発色領域ARを形成した場合である。
以上の説明のように予熱用スポットSHに対応するレーザ光LBの走査を複数回行うことにより、所望の画像(文字を含む)に形成することが可能となる。
ここで、レーザ光LBの走査を複数階行う構成を採った場合、レーザとしてCW(Continuous wave)レーザを用いた場合であってもレーザ光LBが照射されている時間及びレーザ光LBが照射されていない時間が発生するため、実効的に熱エネルギーの付与をパルス的に行うことが可能である。
図12は、予熱用スポットSH及び記録用スポットSRを走査して画像を形成する場合の説明図である。
図12に示すように、記録用スポットSRの走査のみならず、予熱用スポットSHを走査して、広範囲の予熱走査領域SHTを予熱して、広域予熱領域AHTを構成するようにレーザ光LBを走査するように構成することも可能である。
より具体的には、まず図12(a)に示すように予熱用スポットSHを矢印AX方向に複数回走査することにより略長方形上の予熱走査領域SHTを形成する。
この結果、発色層においては、予熱走査領域SHTに対応する予熱領域AH、ひいては、広域予熱領域AHTが形成される。
したがって、図12(b)に示すように広域予熱領域AHTに対応する領域で、記録用スポットSRを矢印BX方向に複数回走査し、図12(c)に示すように、複数の発色領域ARを形成して、画像の記録を行う。
この場合においても、レーザ光LBの走査を複数階行う構成を採った場合、レーザとしてCWレーザを用いた場合であってもレーザ光LBが照射されている時間及びレーザ光LBが照射されていない時間が発生するため、実効的に熱エネルギーの付与をパルス的に行うことが可能である。
[2]第2実施形態
以上の第1実施形態においては、階調制御については詳細に述べなかったが、本第2実施形態は、予熱用スポットSHのレーザ照射終了から、記録用スポットSRのレーザ開始までの時間(待機時間)を制御することにより、発色させる画素の階調制御を行う実施形態である。
本第2実施形態では、予熱時も含めて、N回のレーザを照射することにより記録媒体の発色層の温度を発色の閾値温度以上まで上昇させて記録し、記録用に照射するN回目の直前、(N−1)回目の照射終了から、N回目の照射開始までの時間を制御している。
図13は、第2実施形態における発色層の温度制御の一例の説明図である。
図13において、発色層としては、高温発色層17を例として説明する。
図13中、温度制御曲線L21は、例えば、最大発色濃度(最大階調)の場合の温度制御曲線であり、温度制御曲線L22は、例えば、最小発色濃度(最小階調)の場合の温度制御曲線である。
例えば、図13の場合、時刻t0〜時刻t1の期間は、第1回目の予熱用スポットSHの走査により温度が上昇している期間である。
また時刻t1〜時刻t2の期間は、第1回目の予熱用スポットSHの走査と第2回目の予熱用スポットSHの走査の間のレーザ光LBが照射されていない期間であり、記録媒体10の発色層(ここでは、高温発色層17)の温度が低下している状態である。
さらに、時刻t2〜時刻t3の期間は、第2回目の予熱用スポットSHの走査により記録媒体10の発色層の温度が上昇している期間であり、時刻t3において、予熱期間は終了となっている。
本第2実施形態においては、予熱期間の処理については、最大発色濃度から最小発色濃度の濃度範囲のいずれであっても同じである。
以下、予熱期間後については、最大発色濃度の場合と、最小発色濃度の場合と、に場合分けして説明する。
まず最大発色濃度で発色させる場合について説明する。
図14は、予熱終了から記録開始までの時間(待機時間)と濃度との対応関係説明図である。
具体的には、図13の時刻t3からの経過時間、すなわち、図14に示す予熱終了から記録開始までの待機時間で階調が定まることとなる。
そして、最大発色濃度の場合の待機時間WTHは、最小発色濃度の場合の待機時間WTLは、待機時間WTH<<待機時間WTLとなっている。この結果、待機時間経過直後の記録媒体10の発色領域の温度は、時刻t4に対応する最大発色濃度の場合、時刻t7に対応する最小発色濃度の場合と比較して、高くなっていることが分かる。
この場合において、記録用スポットSRのレーザ光LBの照射開始から照射終了までの時間は、発色濃度にかかわらず一定に制御するものとすると、すなわち、待機時間経過後の発色のための加熱の時間を一定とするならば、図13に示すように、予熱が終了した時刻t3からの経過時間が短いほど発色濃度が高く、長いほど発色濃度が低くなることが分かる。
したがって、時刻t4において、記録用スポットSRのレーザ光LBの照射を開始すると、最大発色濃度で発色させることとなる。
そして、時刻t4〜時刻t6の期間は、記録用スポットSRのレーザ光LBの走査により温度が上昇している期間である。そして時刻t5において、発色層である高温発色層17の温度が第3閾値温度Thを超えて発色を開始することとなる。
そして時刻t6において、記録用スポットSRのレーザ光LBの照射を終了すると徐々に温度が下がって、時刻t10において第3閾値温度Th以下となる。
この結果、時刻t5〜時刻t10において照射されたレーザ光LBのエネルギーは、最大発色濃度に相当するものとなる。
次に最小発色濃度で発色させる場合について説明する。
上述したように、記録用スポットSRのレーザ光LBの照射開始から照射終了までの時間は、発色濃度にかかわらず一定であるので、最小発色濃度で発色させる場合には、時刻t7に記録用スポットSRのレーザ光LBの照射を開始し、時刻t9に照射を終了する。
この結果、発色層の温度が閾値を超えている期間は、時刻t8〜時刻t10の期間となり、この期間において照射されたレーザ光LBのエネルギーは、最小発色濃度に相当するものとなる。
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、発色させようとする発色層に対する予熱が終了した時刻からの経過時間を発色濃度に応じて変化させるので、記録濃度に階調を持たせることが可能となる。
[3]第3実施形態
本第3実施形態は、記録用のレーザのパワー密度を制御することにより、発色させる画素の階調制御を行う実施形態である。
図15は、第3実施形態における発色層の温度制御の一例の説明図である。
図15中、温度制御曲線L31は、例えば、最大発色濃度(最大階調)の場合の温度制御曲線であり、温度制御曲線L32は、例えば、最小発色濃度(最小階調)の場合の温度制御曲線である。
なお、図15においては、発色層として高温発色層17を用いた場合のものを示している。
図15の場合、時刻t0〜時刻t1の期間は、第1回目の予熱用スポットSHのレーザ光LBの走査により温度が上昇している期間である。
また時刻t1〜時刻t2の期間は、第1回目の予熱用スポットSHのレーザ光LBの走査と第2回目の予熱用スポットSHのレーザ光LBの走査の間のレーザ光LBが照射されていない待機期間であり、記録媒体10の温度が低下している状態である。
さらに、時刻t2〜時刻t3の期間は、第2回目の予熱用スポットSHのレーザ光LBの走査により温度が上昇している期間であり、時刻t3において、予熱期間は終了となっている。
本第3実施形態においては、予熱期間(=t0〜t3)の処理については、最大発色濃度から最小発色濃度の濃度範囲のいずれであっても同じである。
以下、予熱期間後については、最大発色濃度の場合と、最小発色濃度の場合と、に場合分けして説明する。
まず最大発色濃度で発色させる場合について説明する。
図16は、記録用スポットSRのレーザのパワー密度と濃度との対応関係説明図である。
具体的には、図15の時刻t4から所定時間照射する記録用スポットSRのレーザ光LBのパワー密度により階調が定まることとなる。
図16に示すように、予熱が終了し所定の待機時間が経過した時刻t4から所定時間(=t7−t4:本実施形態では、発色濃度に関わらず一定)照射する記録用スポットSRのレーザ光LBのパワー密度が高いほど閾値温度以上となっている時間に供給されるエネルギー量が多く発色濃度が高く、パワー密度が低いほど閾値温度以上となっている時間に供給されるエネルギー量が少なく発色濃度が低くなることが分かる。
そして、時刻t4〜時刻t7の期間は、記録用スポットSRのレーザ光LBの照射により温度が上昇している期間である。そして時刻t5において、発色層の温度が閾値を超えて発色を開始することとなる。
そして時刻t7において、記録用スポットSRのレーザ光LBの照射を終了すると徐々に温度が下がって、時刻t10において閾値温度以下となる。
この結果、時刻t5〜時刻t9において照射されたレーザ光LBのエネルギーは、最大発色濃度に相当するものとなる。
次に最小発色濃度で発色させる場合について説明する。
上述したように、記録用スポットSRのレーザ光LBのパワー密度は発色濃度に応じて変更されるが、予熱が終了し所定の待機時間が経過した時刻t4から記録用スポットSRのレーザ光LBを照射する時間(t7−t4)は、発色濃度に関わらず一定である。
したがって、記録用スポットSRに対応するレーザ光LBのパワー密度が最小の最小発色濃度に対応する記録用スポットSRのレーザ光LBの照射時間では、時刻t6に閾値温度を超えるが、時刻t7に記録用スポットSRのレーザ光LBの照射が終了した直後の時刻t8を過ぎると、発色層の温度が閾値温度未満となる。
この結果、時刻t6〜時刻t8において照射されたレーザ光LBのエネルギーは、最小発色濃度に相当するものとなる。
以上の説明のように、本第3実施形態によれば、発色させようとする発色層に対する記録用スポットSRのレーザのパワー密度を発色濃度に応じて変化させるので、記録濃度に階調を持たせることが可能となる。
[4]第4実施形態
本第4実施形態は、記録用スポットSRのレーザの予熱終了後の照射時間を制御することにより、発色させる画素の階調制御を行う実施形態である。
図17は、第4実施形態における発色層の温度制御の一例の説明図である。
図17中、温度制御曲線L41は、例えば、最大発色濃度(最大階調)の場合の温度制御曲線であり、温度制御曲線L42は、例えば、最小発色濃度(最小階調)の場合の温度制御曲線である。
なお、図17においては、発色層として高温発色層17を用いた場合のものを示している。
図17の場合、時刻t0〜時刻t1の期間は、第1回目の予熱用スポットSHの走査により温度が上昇している期間である。
また時刻t1〜時刻t2の期間は、第1回目の予熱用スポットSHの走査と第2回目の予熱用スポットSHの走査の間のレーザ光LBが照射されていない待機期間であり、記録媒体の温度が低下している状態である。
さらに、時刻t2〜時刻t3の期間は、第2回目の予熱用スポットSHの走査により温度が上昇している期間であり、時刻t3において、予熱期間は終了となっている。
本第4実施形態においては、予熱期間(=時刻t0〜t3)の処理については、最大発色濃度から最小発色濃度の濃度範囲のいずれであっても同じである。
以下、予熱期間後については、最大発色濃度の場合と、最小発色濃度の場合と、に場合分けして説明する。
まず最大発色濃度で発色させる場合について説明する。
図18は、記録用スポットSRの照射時間と濃度との対応関係説明図である。
具体的には、図17の時刻t4から発色濃度に応じて定められた記録用スポットSRの照射時間により階調が定まることとなる。
予熱が終了し所定の待機時間が経過した時刻t4から照射する記録用スポットSRのレーザ光LBのパワー密度を一定とした場合、図18に示すように、閾値温度を超えた後にレーザ光LBの照射時間が長いほど発色のために供給されるエネルギー量が多く発色濃度が高く、時間が短いほど閾値温度以上となっている時間に供給されるエネルギー量が少なく発色濃度が低くなることが分かる。
そして、時刻t4〜時刻t8の期間が最大発色濃度に対応する記録用スポットSRの照射時間である。そして時刻t5において、発色層の温度が閾値を超えて発色を開始することとなる。
そして時刻t8において、記録用スポットSRの照射を終了すると徐々に温度が下がって、時刻t9において閾値温度以下となる。
この結果、時刻t5〜時刻t9において照射されたレーザ光LBのエネルギーは、最大発色濃度に相当するものとなる。
次に最小発色濃度で発色させる場合について説明する。
上述したように、予熱が終了した時刻t4から記録用スポットSRの照射時間は発色濃度に応じて変更されるので、記録用スポットSRのレーザ光LBのパワー密度が最小の最小発色濃度に対応する記録用スポットSRのレーザ光LBの照射時間では、時刻t5に閾値温度を超えるが、時刻t6には記録用スポットSRのレーザ光LBの照射が終了される。
この結果、直後の時刻t7を過ぎると、発色層の温度が閾値温度未満となる。
この結果、時刻t5〜時刻t7において照射されたレーザ光LBのエネルギーは、最小発色濃度に相当するものとなる。
以上の説明のように、本第4実施形態によれば、発色させようとする発色層に対する記録用スポットSRのレーザの照射時間を発色濃度に応じて変化させるので、記録濃度に階調を持たせることが可能となる。
[4.1]第4実施形態の変形例
図19は、記録用スポットSRの走査速度と発色濃度との関係説明図である。
ところで、記録用スポットSRのある照射位置に着目すれば、記録用スポットSRの照射時間は、記録用スポットSRのレーザ光LBの走査速度に反比例する。
したがって、発色濃度と記録用スポットSRの走査速度との関係は、図19に示すように、図18の記録用スポットSRの照射時間と発色濃度との対応関係を反転させたものとなる。
そこで、第4実施形態の記録用スポットSRの照射時間に代えて、走査速度を適用し、走査速度を遅くすれば、実質的にレーザ光LBの照射時間が長くなり、より発色濃度の高い側とすることができる。
逆に走査速度を速くすれば、実質的にレーザ光LBの照射時間が短くなり、より発色濃度の低い側とすることができる。
従って、本第4実施形態の変形例においても第4実施形態と同様に記録濃度に階調を持たせることが可能となる。
[5]第5実施形態
本第5実施形態は、同一周期でパルス的に記録用スポットSRのレーザの照射及び停止を繰り返すとともに、記録用スポットSRのレーザ照射回数で階調制御を行う場合の実施形態である。
図20は、第5実施形態における発色層の温度制御の一例の説明図である。
図20中、温度制御曲線L51は、例えば、最大発色濃度(最大階調)の場合の温度制御曲線であり、温度制御曲線L52は、例えば、最小発色濃度(最小階調)の場合の温度制御曲線である。
なお、図20においては、発色層として高温発色層17を用いた場合のものを示している。
図20の場合、時刻t0〜時刻t1の期間は、予熱用スポットSHの照射により温度が上昇している期間である。
また時刻t1〜時刻t2の期間は、予熱用スポットSHの照射と、記録用スポットSRの照射との間のレーザ光LBが照射されていない待機期間であり、記録媒体10の温度が低下している状態である。
なお、レーザ光LBのパワー密度が一定の場合、時刻t0〜時刻t2の期間は、発色濃度にかかわらず一定となっている。
図21は、記録用スポットSRのレーザ光LBの照射回数と濃度との関係の説明図である。
そして、図20の時刻t2から発色濃度に応じて定められた記録用スポットSRの照射回数により階調が定まることとなる。
本第5実施形態においては、予熱期間(=t0〜t1)の処理については、最大発色濃度から最小発色濃度の濃度範囲のいずれであっても同じである。
図21に示すように、時刻t1において予熱が終了し、所定の待機時間が経過した時刻t2から照射する記録用スポットSRの照射回数が多いほど、閾値温度を超えた後における記録用スポットSRの照射時間が長くなるため発色のために供給されるエネルギー量が多く発色濃度が高くなり、照射回数が少ないほど閾値温度以上となっている時間に供給されるエネルギー量が少なく発色濃度が低くなることが分かる。
そして、時刻t2〜時刻t5の期間に照射される記録用スポットSRの照射回数が最大発色濃度に対応する記録用スポットSRの照射回数である。そして時刻t3において、発色層の温度が閾値を超えて発色を開始することとなる。
そして時刻t5において、記録用スポットSRの照射を終了すると徐々に温度が下がっていずれその後において閾値温度以下となる。
この結果、時刻t2〜時刻t6において照射されたレーザ光LBのエネルギーは、最大発色濃度に相当するものとなる。
次に最小発色濃度で発色させる場合について説明する。
上述したように、予熱が終了した時刻t2から記録用スポットSRのレーザ光LBの照射回数は発色濃度に応じて変更されるので、記録用スポットSRのパワー密度が最小の最小発色濃度に対応する記録用スポットSRの照射時間では、時刻t3に閾値温度を超えるが、その後の記録用スポットSRの照射はないので、直後の時刻t4を過ぎると、発色層の温度が閾値温度未満となる。
この結果、時刻t2〜時刻t4において照射されたレーザ光LBのエネルギーは、最小発色濃度に相当するものとなる。
以上の説明のように、本第5実施形態によれば、発色させようとする発色層に対する記録用スポットSRのレーザの照射回数を発色濃度に応じて変化させるので、記録濃度に階調を持たせることが可能となる。
[6]第6実施形態
上記各実施形態においては、記録用スポットSRの径は一定のものとしていたが、本第6実施形態は、記録用スポットSRの径を制御することにより階調制御を行う場合の実施形態である。
本実施形態においては、一つの画素領域に5個の記録用スポットSRの照射位置が配置可能とされている場合を例として説明を行う。
図22は、第6実施形態の階調制御の説明図である。
また、図23は、記録用スポットSRの径と濃度との対応関係説明図である。
図22(a)は高濃度領域を四角形状に形成した場合にユーザが視認した状態のイメージ図であり、図22(b)は高濃度領域を構成している画素の拡大図である。
また、図22(c)は低濃度領域を四角形状に形成した場合にユーザが視認した状態のイメージ図であり、図22(d)側は低濃度領域を構成している画素の拡大図である。
一般的には、図23に示すように、記録用スポットSRの径が大きくなると濃度が高くなることがわかる。
より具体的には、図22(b)及び図22(d)に示すように、各画素には、それぞれ五個の記録用スポットSRが配置可能とされており、図22(b)に示すように高濃度領域の記録用スポットSRの径は、図22(d)に示す低濃度領域の記録用スポットSRの径より大きく形成されており、発色領域の面積が背景の非発色領域の面積よりも相対的に大きくなっており、高濃度領域であると認識される。
これに対し、図22(d)に示す低濃度領域の記録用スポットSRの径は、図22(b)に示した高濃度領域の記録用スポットSRの径より小さく形成されており、発色領域の面積が背景の非発色領域の面積よりも相対的に小さくなっており、低濃度領域であると認識されることとなる。
以上の説明のように、本第6実施形態によれば、記録用スポットSRの径を発色濃度に応じて変化させるので、記録濃度に階調を持たせることが可能となる。
[7]第7実施形態
上記各実施形態は、原則的に単色発色の場合について説明したが、本第7実施形態は、C(シアン)、Y(イエロー)及びM(マゼンタ)の各発色層について、発色用加熱と予熱用加熱を並行して行って発色させる場合の実施形態である。
この場合において、図1に示した記録媒体においてC(シアン)が低温発色層13、M(マゼンタ)が中温発色層15、Y(イエロー)が高温発色層17に対応しているものとして説明する。
次に記録動作について説明する。
図24は、第7実施形態の記録動作の処理フローチャートである。
図25は、第7実施形態における発色層の最大発色濃度(最大階調)における温度制御の一例の説明図である。
図26は、第7実施形態における発色層の最小発色濃度(最小階調)における温度制御の一例の説明図である。
図25中及び図26中、温度制御曲線LCはC(シアン)に対応する低温発色層13の温度制御曲線であり、度制御曲線LMは、M(マゼンタ)に対応する中温発色層15の温度制御曲線であり、温温度制御曲線LYは、Y(イエロー)に対応する高温発色層17の温度制御曲線である。
本第7実施形態においては、階調制御について第2実施形態と動揺に予熱終了から記録開始までの待機時間WTH、WTLで階調が定まることとなる。すなわち、最大発色濃度の場合の待機時間WTHは、最小発色濃度の場合の待機時間WTLは、待機時間WTH<<待機時間WTLとなっている。
また本第7実施形態においては、スポット径の変更(予熱用スポットSHと記録用スポットSRとの切替)として上述した第4態様の変更方法を使うものとする。
まず、ホルダ本体102F1の駆動モータを駆動して、予熱用スポットSHに対応する焦点距離が長い集光レンズをレーザ光LBの照射経路中に挿入する(ステップS21)。
そしてレーザダイオードを駆動し、レーザ光LBを記録媒体10に照射し、予熱処理を行う(ステップS22)。
具体的には、図25及び図26に示す時刻t0〜時刻t1の期間が予熱処理期間である。
この場合において、C(シアン)に対応する低温発色層13、M(マゼンタ)に対応する中温発色層15及びY(イエロー)に対応する高温発色層17のそれぞれにおいて発色しない温度であり、かつ、なるべく高い温度となるように制御する。
次に記録用スポットSRに対応する焦点距離が短い集光レンズをレーザ光LBの照射経路中に挿入する(ステップS23)。
続いて、印字濃度に対応する待機時間が経過したか否かを判別する(ステップS24)。
具体的には、最大発色濃度の場合には図25に示すように、待機時間WTH(=時刻t1〜時刻t21)が経過したか否かを判別し、最小発色濃度の場合には図26に示すように、待機時間WTL(=時刻t1〜時刻t22)が経過したか否かを判別することとなる。
ステップS24の判別において、未だ印字濃度に対応する待機時間(例えば、待機時間WTH、WTL)が経過していない場合には(ステップS24;No)、待機状態となる。
ステップS24の判別において、印字濃度に対応する待機時間が経過した場合には(ステップS24;Yes)、レーザダイオードを駆動し、ステップS22において予熱がなされた領域に対応するとともに、記録画像パターンに応じて、C(シアン)、M(マゼンタ)及びY(イエロー)の3色を発色させる領域に対応させてレーザ光LBを記録媒体に照射し、低温発色層13の記録位置(ドット形成位置)において温度が第1閾値温度Tl以上の状態が記録濃度に応じた時間継続する。これとともに、M(マゼンタ)に対応する中温発色層15の記録位置(ドット形成位置)において温度が第2閾値温度Tm未満となり、Y(イエロー)に対応する高温発色層17の記録位置(ドット形成位置)において温度が第3閾値温度Th未満となる予熱を行うようにC発色・YM予熱制御を行う(ステップS25)。
具体的には、最大発色濃度の場合には、図25に示すように、時刻t21〜時刻t4の時間においてC発色・YM予熱制御が行われ、最小発色濃度の場合には、図26に示すように、時刻t22〜時刻t4の時間においてC発色・YM予熱制御が行われる。
これにより、低温発色層13において、C(シアン)が発色状態となる。
次にM(マゼンタ)に対応する中温発色層15の記録位置(ドット形成位置)において温度が第2閾値温度Tm以上の状態が記録濃度に応じた時間継続するとともに、M(マゼンタ)に対応する高温発色層17の記録位置(ドット形成位置)において温度が第3閾値温度Th未満となる予熱を行うようにM発色・Y予熱制御を行う(ステップS26)。
具体的には、最大発色濃度の場合には、図25に示すように、時刻t4〜時刻t6の時間においてM発色・Y予熱制御が行われ、最小発色濃度の場合には、図26に示すように、時刻t4〜時刻t6の時間においてM発色・Y予熱制御が行われる。
これにより、中温発色層15において、M(マゼンタ)が発色状態となり、この領域は、C(シアン)及びM(マゼンタ)が発色した状態となっている。
次に高温発色層17の記録位置(ドット形成位置)において温度が第3閾値温度Th以上の状態が記録濃度に応じた時間継続するY発色制御を行う(ステップS27)。
具体的には、最大発色濃度の場合には、図25に示すように、時刻t6〜時刻t7の時間においてY発色制御が行われ、最小発色濃度の場合には、図26に示すように、時刻t6〜時刻t7の時間においてY発色制御が行われる。
これにより、高温発色層17において、Y(イエロー)が発色状態となり、この領域は、C(シアン)、Y(イエロー)及びM(マゼンタ)が発色した状態となる。
これらの結果、所望の画像(文字も含む)をカラーで形成し、記録することが可能となる。
[8]実施形態の変形例
[8.1]第1変形例
上記レーザ光LBの照射制御に加えて、送風、記録ステージ101の加温、冷却による記録媒体10自体、あるいは、周辺の環境温度制御を行ってさらなる記録速度の向上を図ることも可能である。
[8.2]第2変形例
以上の説明においては、発色層が3層の場合について説明したが、2層の場合および4層以上の場合も同様に適用が可能である。
[8.3]第3変形例
本実施形態のレーザ記録装置100の制御部104は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施形態のレーザ記録装置100の制御部104で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態のレーザ記録装置100の制御部104で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のレーザ記録装置100の制御部104で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本実施形態のレーザ記録装置100の制御部104のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 記録媒体
12 基材
13 低温発色層
14 第1スペーサ層
15 中温発色層
16 第2スペーサ層
17 高温発色層
18 機能層
19 保護層
LB レーザ光LB
SH 予熱用スポット
SR 記録用スポット

Claims (9)

  1. 発色の閾値温度が異なる感熱材料がそれぞれ含まれるとともに、レーザ光が照射される表層側から下層に向かって前記感熱材料の前記閾値温度が順次低くなるように積層された複数の感熱記録層を備えた記録媒体に前記レーザ光を照射して記録を行うレーザ記録装置であって、
    第1スポット径を有する前記レーザ光の予熱用スポットを用いて前記記録媒体の前記感熱記録層における温度がそれぞれ対応する前記閾値温度以下の所定の予熱温度となるように前記記録媒体に前記レーザ光を照射して予熱を行うとともに、前記予熱がなされた前記感熱記録層に前記第1スポット径よりも小さい第2スポット径を有する前記レーザ光の記録用スポットを用いて記録対象の前記感熱記録層における温度がそれぞれ対応する前記閾値温度以上となるように前記レーザ光を照射して記録対象の前記感熱記録層に対する記録を行う制御部を備えたレーザ記録装置。
  2. 前記制御部は、前記予熱用スポットを複数回走査することにより前記予熱を行う、
    請求項1記載のレーザ記録装置。
  3. 前記制御部は、前記記録用スポットを複数回走査することにより前記記録対象の前記感熱記録層に対する記録を行う、
    請求項1または請求項2記載のレーザ記録装置。
  4. 前記制御部は、前記予熱用スポットの照射完了から前記記録用スポットの照射開始までの時間を制御することにより前記感熱記録層における記録画素の濃度を変更して階調制御を行う
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載のレーザ記録装置。
  5. 前記制御部は、前記記録用スポットのレーザーパワー密度を制御することにより前記感熱記録層における記録画素の濃度を変更して階調制御を行う、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載のレーザ記録装置。
  6. 前記制御部は、前記記録用スポットのレーザ照射時間またはレーザ走査速度を制御することにより前記感熱記録層における記録画素の濃度を変更して階調制御を行う、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載のレーザ記録装置。
  7. 前記制御部は、前記記録用スポットの走査を行うことにより、前記記録対象の前記感熱記録層に対する記録を行うに際し、前記記録用スポットの照射回数を制御することにより前記感熱記録層における記録画素の濃度を変更して階調制御を行う、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載のレーザ記録装置。
  8. 発色の閾値温度が異なる感熱材料がそれぞれ含まれるとともに、レーザ光が照射される表層側から下層に向かって前記感熱材料の前記閾値温度が順次低くなるように積層された複数の感熱記録層を備えた記録媒体に前記レーザ光を照射して記録を行うレーザ記録装置で実行される方法であって、
    第1スポット径を有する前記レーザ光の予熱用スポットを用いて前記記録媒体の前記感熱記録層における温度がそれぞれ対応する前記閾値温度以下の所定の予熱温度となるように前記記録媒体に前記レーザ光を照射して予熱を行う過程と、
    前記予熱がなされた前記感熱記録層に前記第1スポット径よりも小さい第2スポット径を有する前記レーザ光の記録用スポットを用いて記録対象の前記感熱記録層における温度がそれぞれ対応する前記閾値温度以上となるように前記レーザ光を照射して記録対象の前記感熱記録層に対する記録を行う過程と、
    を備えた方法。
  9. レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光を集光する光学系と、を有し、発色の閾値温度が異なる感熱材料がそれぞれ含まれるとともに、レーザ光が照射される表層側から下層に向かって前記感熱材料の前記閾値温度が順次低くなるように積層された複数の感熱記録層を備えた記録媒体に前記レーザ光を照射して記録を行うレーザ記録装置をコンピュータにより制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記レーザ光源及び前記光学系を制御し、第1スポット径を有する前記レーザ光の予熱用スポットを用いて前記記録媒体の前記感熱記録層における温度がそれぞれ対応する前記閾値温度以下の所定の予熱温度となるように前記記録媒体に前記レーザ光を照射させて予熱を行わせる手段と、
    前記予熱がなされた前記感熱記録層に前記第1スポット径よりも小さい第2スポット径を有する前記レーザ光の記録用スポットを用いて記録対象の前記感熱記録層における温度がそれぞれ対応する前記閾値温度以上となるように前記レーザ光を照射させて記録対象の前記感熱記録層に対する記録を行わせる手段と、
    して機能させるプログラム。
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