JP2020152000A - レーザ記録装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像記録時の蓄熱の伝播(伝熱)の影響を考慮しつつ、描画時間を抑制することが可能で、セキュリティ性の高い記録を行う。【解決手段】実施形態のレーザ記録装置は、基材上に感熱発色層が積層された感熱記録媒体に画像記録を行うレーザ記録装置であって、入力画像データを色データに変換するデータ変換部と、色データに基づいて、記録対象画素に対し、周辺画素からの伝熱を考慮して画像記録後の色が前記入力画像データに対応する色となるように、レーザ記録光の照射パラメータを設定するパラメータ設定部と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、レーザ記録装置および方法に関する。
レーザ記録手法を含む従来の感熱記録手法では、画像を記録する際に画像の縦方向ないし、横方向にレーザ又はサーマルヘッドを走査させて順番に一方向へ線ないし画素を記録していくラスタスキャン方式が一般的であった。
ラスタスキャン方式では、入力した画像の隣接した線ないし画素を時間的に連続して記録していた。
このため、時間的に先行して記録した線または画素を記録した際に残っている熱が次に記録する線または画素を記録する際に影響を及ぼし、濃度の乱れ、混色、表面破壊等、意図しない画像の乱れが発生する虞があった。
これを解決するために、記録する画像を入力した際に、注目画素の前後、左右でどのような記録がなされるかをあらかじめ把握し、注目画素を記録する際の入力エネルギーを制御することにより、所望の画像(濃度)を得る手法が提案されている。
特許第3739519号公報 特許第4386779号公報
上記従来の手法では、所望の画像(濃度)を得るためには、入力するエネルギーを細かく制御できることが必須であり、注目画素の前後左右の記録によって多くのパラメータからエネルギー入力を決定する必要がある。
また、サーマルヘッドで直接熱を与えて描画する方式での制御方法の場合には、レーザー描画と比べて偽変造が容易であり、セキュリティ性が低いという問題点があった。
一方、レーザでこのような記録を施せるよう細かなエネルギー制御を行うためには、レーザの定格出力を小さくする必要があるが、定格出力の小さなレーザは熱効率が悪く、記録に多大な時間を要してしまう。また、定格出力の大きなレーザを用いると、注目画素の前後左右の記録状況に応じた細かなエネルギー制御は困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像記録時の蓄熱の伝播(伝熱)の影響を考慮しつつ、描画時間を抑制することが可能で、セキュリティ性の高い記録を行うことが可能なレーザ記録装置および方法を提供することを目的としている。
実施形態のレーザ記録装置は、基材上に感熱発色層が積層された感熱記録媒体に画像記録を行うレーザ記録装置であって、入力画像データを色データに変換するデータ変換部と、色データに基づいて、記録対象画素に対し、周辺画素からの伝熱を考慮して画像記録後の色が前記入力画像データに対応する色となるように、レーザ記録光の照射パラメータを設定するパラメータ設定部と、を備える。
図1は、第1実施形態の記録媒体(偽変造防止媒体)の情報記録がなされた状態における外観正面図である。 図2は、第1実施形態の記録媒体の構成例の断面図である。 図3は、第1実施形態の記録媒体の厚み及び熱伝導率比の説明図である。 図4は、光熱変換層の光吸収特性の一例の説明図である。 図5は、第1実施形態のレーザ記録装置の概要構成ブロック図である。 図6は、レーザ記録装置の動作処理フローチャートである。 図7は、レーザ記録時の蓄熱の影響の説明図(その1)である。 図8は、レーザ記録時の蓄熱の影響の説明図(その2)である。 図9は、パラメータ設定に際してのピクセル(画素)配置の説明図である。 図10は、高温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図11は、高温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。 図12は、中温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図13は、中温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。 図14は、低温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図15は、低温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。 図16は、高温感熱発色層及び中温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図17は、中温感熱発色層及び低温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図18は、高温感熱発色層、中温感熱発色層及び低温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。 図19は、第2実施形態の処理フローチャートである。 図20は、色データ修正処理の処理フローチャートである。 図21は、第1の他の態様の記録媒体の構成例の断面図である。 図22は、第2の他の態様の記録媒体の構成例の断面図である。 図23は、第2の他の態様の記録媒体の変形例の記録媒体の構成例の断面図である。 図24は、第3の他の態様の記録媒体の構成例の断面図である。 図25は、第4の他の態様の記録媒体の説明図である。 図26は、第5の他の態様の記録媒体の説明図である。 図27は、第5の他の態様の記録媒体の変形例の説明図である。 図28は、第6の他の態様の記録媒体の断面図である。 図29は、第6の他の態様の記録媒体の変形例の説明図である。 図30は、第7の他の態様の記録媒体の断面図である。 図31は、第8の他の態様の記録媒体の断面図である。 図32は、第9の他の態様の記録媒体の断面図である。 図33は、第10の他の態様のカード状記録媒体の説明図である。 図34は、第10の他の態様の記録媒体の第1変形例のカード状記録媒体の説明図である。 図35は、第10の他の態様の記録媒体の第2変形例のカード状記録媒体の説明図である。 図36は、第10の他の態様の記録媒体第3変形例のカード状記録媒体の説明図である。 図37は、第10の他の態様の記録媒体第4変形例のカード状記録媒体の説明図である。
以下図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
[1]第1実施形態
まず、第1実施形態の記録媒体について説明する。
図1は、第1実施形態の記録媒体(偽変造防止媒体)の情報記録がなされた状態における外観正面図である。
情報記録がなされた記録媒体10は、大別すると、証明写真等のフルカラー画像を記録するフルカラー画像形成領域ARCと、フルカラー画像形成領域ARCの周囲に接する画像形成領域として形成され、ID情報、氏名、発行日などの特定情報がモノクロで記録されたモノクロ画像形成領域ARMと、を備えている。
図1においては、記録媒体10において、フルカラー画像形成領域ARC及びモノクロ画像形成領域ARM以外の領域が存在しているが、フルカラー画像形成領域ARCを除く他の全ての領域をモノクロ画像形成領域ARMとしてもよい。
また図1においては、フルカラー画像形成領域ARCとモノクロ画像形成領域ARMを接するように構成していたが、分離して配置してもよいし、いずれか一方あるいは双方を複数配置するようにしてもよい。
図2は、第1実施形態の記録媒体の構成例の断面図である。
図3は、第1実施形態の記録媒体の厚み及び熱伝導率比の説明図である。
記録媒体10は、図1に示すように、基材11上に、第1発色層としての光吸収発色層12、光熱変換層13、バインダ層14、第2発色層としての高温感熱発色層15、中間層16、第2発色層としての中温感熱発色層17、中間層18、第2発色層としての低温感熱発色層19及び保護/機能層20がこの順番で形成されている。
ここで、高温感熱発色層15、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19は、画像記録がなされる感熱記録層として機能している。
また、中間層16及び中間層18は、伝熱量を調整し、伝熱を抑制する断熱層として機能している。
また、基材11は、光吸収発色層12、光熱変換層13、バインダ層14、高温感熱発色層15、中間層16、中温感熱発色層17、中間層18、低温感熱発色層19及び保護/機能層20を保持する。
ここで、基材11の厚みは、例えば、100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜5.00W/m/Kとされる。
光吸収発色層12は、顔料粒子を含み、顔料粒子が記録光であるレーザ光を吸収して炭化することにより不可逆的に発色する層である。
ここで、光吸収発色層12の厚みは、例えば、1〜50μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜50W/m/Kとされる。
光熱変換層13は、所定波長の記録光(記録レーザ光)を吸収して光/熱変換を行って高温感熱発色層15、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19のうち、少なくともいずれかの感熱発色層を発色させるための熱を生成し、伝達する層である。
ここで、光熱変換層15の厚みは、例えば、0.5〜30μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
バインダ層14は、光吸収発色層12と高温発色層15とを結合しつつ、光吸収発色層12、光熱変換層13及び高温発色層15を所定位置に保持する層である。
ここで、バインダ層14の厚みは、例えば、0.5〜100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜50W/m/Kとされる。
高温感熱発色層15は、その温度が第1閾値温度T1以上となると発色する感熱材料としての示温材料を含む層である。
ここで、光熱変換層15の厚みは、例えば、0.5〜30μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
中間層16は、高温感熱発色層15の発色時に熱的障壁を与え、高温感熱発色層15側からの中温感熱発色層及び低温感熱発色層への伝熱を抑制する層である。
ここで、中間層16の厚みは、例えば、7〜100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜50W/m/Kとされる。
中温感熱発色層17は、その温度が第2閾値温度T2(<T1)以上となると発色する感熱材料としての示温材料を含む層である。
ここで、光熱変換層17の厚みは、例えば、1〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.1〜10W/m/Kとされる。
中間層18は、中温感熱発色層17の発色時に熱的障壁を与え、中温感熱発色層17側からの低温感熱発色層への伝熱を抑制する層である。
ここで、中間層18の厚みは、例えば、7〜100μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜50W/m/Kとされる。
低温感熱発色層19は、その温度が第2閾値温度T3(<T2<T1)以上となると発色する感熱材料としての示温材料を含む層である。
ここで、低温感熱発色層19の厚みは、例えば、1〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.1〜10W/m/Kとされる。
保護/機能層20は、光吸収発色層12、光熱変換層13、バインダ層14、高温感熱発色層15、中間層16、中温感熱発色層17、中間層18及び低温感熱発色層19を保護するとともに、ホログラム、レンチキュラーレンズ、マイクロアレイレンズ、紫外励起型の蛍光インク等の偽造防止アイテムの配置、紫外線カット層など内部保護アイテムの挿入、またはそれら両方の機能等を用いるために設けられる層である。
ここで、保護/機能層20の厚みは、例えば、0.5〜10μmとされ、その熱伝導率比は、0.01〜1W/m/Kとされる。
ここで、光熱変換層13、バインダ層14、高温感熱発色層15、中間層16、中温感熱発色層17、中間層18、低温感熱発色層19及び保護/機能層20の光吸収特性について詳細に説明する。
図4は、光熱変換層の光吸収特性の一例の説明図である。
図4に示すように、光熱変換層13は、近赤外線に属する波長λ(例えば、λ=1064nm)に吸収ピークを有する赤外線吸収特性を有している。
一方、バインダ層14、高温感熱発色層15、中間層16、中温感熱発色層17、中間層18、低温感熱発色層19及び保護/機能層20は、近赤外線に属する波長λを有する光(近赤外光)を透過する材料で形成されている。これは、光吸収発色層12あるいは光熱変換層13が吸収可能な波長λを有する光(近赤外光)を到達させるためだからである。
したがって、保護/機能層20側から波長λ(例えば、λ=1064nm)を有する近赤外光が入射された場合には、フルカラー画像形成領域ARCにおいては、保護/機能層20→低温感熱発色層19→中間層18→中温感熱発色層17→中間層16→高温感熱発色層15→バインダ層14の順番で各層を透過し、光熱変換層13にほとんど吸収されて、光熱変換され、高温感熱発色層15、中温感熱発色層17あるいは低温感熱発色層19を発色させることとなる。
一方、モノクロ画像形成領域ARMにおいては、保護/機能層20→低温感熱発色層19→中間層18→中温感熱発色層17→中間層16→高温感熱発色層15→バインダ層14の順番で各層を透過し、光吸収発色層12にほとんど吸収されて、光吸収発色層12を発色させることとなる。
次に各層を構成する材料について説明する。
まず基材11について説明する。
基材11としては、一般的にカード、紙、フィルム素材として用いられる、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタラート(PET)、グリコール変性ポリエステル(PET−G)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、スチレンブタジエンコポリマー(SBR)、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂などフィルム状あるいは板状に加工できる樹脂を用いることが可能である。
さらには、上述した樹脂にフィラーとして、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、アルミナなどを添加して白色性や表面の平滑性、断熱性等を有する樹脂を基材11として用いることも可能である。
例えば、また、これらのほかに特許第3889431号、特許第4215817号、特許第4329744号、特許第4391286号、などに記載の紙(用紙)および樹脂材料を使用可能である。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート(A−PET、PETG)、ポリシクロヘキサン1,4−ジメチルフタレート(PCT)、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、透明ABS(MABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリビニルアルコール(PVA)、スチレンブタジエンコポリマー(SBR)、アクリル樹脂、アクリル変性ウレタン樹脂、スチレン/アクリル樹脂、エチレン/アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリアマイド樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、生分解性樹脂、セルロース系樹脂等のその他の樹脂、紙基材、金属素材等が使用できる。
なお、上記の樹脂類およびフィラーは一例であり、加工性、機能性を満たせば他の材料を使用することも可能である。
上記構成において、好ましくは白色ないし透明な樹脂を使用することが望ましい。
ここで透明とは、可視光領域における光透過率が、可視光領域を平均して30%以上であることをいう。
次に光熱変換層13について説明する。
光熱変換層13としては、可視光を透過し、赤外光を吸収する光吸収発熱材とバインダ樹脂とを含んでおり、それらの固形分の質量比が赤外線吸収発熱剤:バインダ樹脂=1〜20:99〜80となるように溶媒中で混合し塗布する。
光熱変換層13を塗布した際の膜厚は1〜10μmが好ましく、より好ましくは、1〜5μmである。
光熱変換層13に含まれる赤外線吸収発熱剤としては、ポリメチン系のシアニン系色素、ポリメチン系色素、スクアリリウム系色素、ポルフィリン系色素、金属ジチオール錯体系色素、フタロシアニン系色素、ジイモニウム系色素、無機酸化物粒子等、アゾ系色素、ナフトキノン系やアントラキノン系のキノン系色素、酸化セリウム、スズ酸化インジウム、アンチモン酸化スズ、セシウム酸化タングステン、六ホウ化ランタン、などが使用可能である。
また、光熱変換層13に含まれるバインダ樹脂としては、ニトロセルロース、燐酸セルロース、硫酸セルロース、プロピオン酸セルロース、セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、パルミチン酸セルロース、ミリスチン酸セルロース、セルロースアセテテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロースエステル類、ポリエステル系樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース系樹脂が使用可能である。
また、光熱変換層13に含まれるバインダ樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリアクリルアミドなどのビニル系樹脂、ポリメチルアクリレート、ポリアクリル酸などのアクリル樹脂類、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、ポリアクリレート樹脂類、エポキシ樹脂類、フェノール樹脂類なども使用可能である。
特に、PET系樹脂、PETG、PVC系樹脂、PVA系樹脂、PC系樹脂、PP系樹脂、PE系樹脂、ABS系樹脂、ポリアミド系樹脂、酢酸ビニル系樹脂などがその代表である。さらに、光熱変換層13としてこれらの樹脂をベースにしたコポリマーやシリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、カーボンなどの添加物を加えたものが使用可能である。
バインダ層14としては、上述した光熱変換層13を構成しているバインダ樹脂と同一のものが用いられる。
次に高温感熱発色層15、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19について説明する。
高温感熱発色層15、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル、など透明性の高い樹脂類をバインダとして、ある閾値の温度を超えた時に発色する色材としては、ロイコ染料、ロイコ色素又は示温材料、並びに顕色剤を用いる。
ロイコ染料、ロイコ色素又は示温材料としては、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチル−インドール−3−イル)フタリド、7−(1−ブチル−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−7−(4−ジエチルアミノ−2−メチル−フェニル)−7H−フロ[3,4−b]ピリジン−5−オン、1−(2,4−ジクロロ−フェニルカルバモイル)−3,3−ジメチル−2−オキソ−1−フェノキシ−ブチル]−(4−ジエチルアミノーフェニル)−カルバミン酸イソブチルエステル、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラクトン=CVL)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−アミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ニトロフタリド、3,3−ビス3−ジメチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(N−メチルアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−イソアミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N,N−ジエチルアミノ−7−o−クロルアニリノフルオラン、ローダミンBラクタム、3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロナフトピランなどの発色染料を用いルことが可能である。
また、顕色剤としては、感熱記録体において電子受容体として使用される酸性物質がいずれも使用できる。
例えば、活性白土、酸性白土等の無機物質、無機酸、芳香族カルボン酸、その無水物またはその金属塩類、有機スルホン酸、その他の有機酸、フェノール系化合物等の有機系顕色剤などが顕色剤として挙げられるが、フェノール系化合物が好ましい。
顕色剤の具体例としては、ビス3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホン、ポリヒドロキシスチレン、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸の亜鉛塩、3−オクチル−5−メチルサリチル酸の亜鉛塩、フェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,2′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′−メチレンビス(4−クロロフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−イソプロピリデンジフェノール(別名ビスフェノールA)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,4′エチレンビス(2−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−n−ヘプタン、4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−イソプロピルフェノール)、4,4′−スルホニルジフェノール等のフェノール系化合物、該フェノール系化合物の塩、サリチル酸アニリド、ノボラック型フェノール樹脂、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル等などが挙げられる。
また、中間層16、中間層18としては、ポリプロピレン(PP)、ポリビニルアルコール(PVA)、スチレンブタジエンコポリマー(SBR)、ポリスチレン、ポリアクリル等を用いることができる。
保護/機能層20は、必要に応じて設ければ良く、具体的な機能としては、ホログラム、レンチキュラーレンズ、マイクロアレイレンズ、紫外励起型の蛍光インク等の偽造防止アイテムの挿入、紫外線カット層など内部保護アイテムの挿入、またはそれら両方などを用いることができる。保護/機能層20の下に記録されるカラー記録やモノクロ記録を記録終了後に視認する必要があるため、無色透明が好ましい。
次に第1実施形態のレーザ記録装置について説明する。
図5は、第1実施形態のレーザ記録装置の概要構成ブロック図である。
第1実施形態のレーザ記録装置30は、近赤外レーザ光LNIR(=波長λ)を出力するレーザ発振器31と、近赤外レーザ光LNIRのビーム径を拡大するビームエキスパンダ32と、近赤外レーザ光LNIRを反射する第1方向スキャンミラー33を駆動し、第1方向に近赤外レーザ光LNIRを走査するために第1方向スキャンミラー33を駆動する第1モータ34を備えた第1方向走査ユニット35と、近赤外レーザ光LNIRを反射する第2方向スキャンミラー36を駆動し、第1方向と直交する第2方向に近赤外レーザ光LNIRを走査するために第2方向スキャンミラー37を駆動する第2モータ38を備えた第2方向走査ユニット39と、第1方向走査ユニット35及び第2方向走査ユニット39を介して導かれた近赤外レーザ光LNIRを記録媒体10に集光する集光レンズ(F・θレンズ)40と、記録媒体10を所定位置に搬送し、保持するステージ41と、入力された入力画像データGDに基づいて、遠赤外レーザ光LFIRの照射位置及び照射強度を算出するとともに、レーザ記録装置30全体を制御する制御部42と、制御部42の算出結果に基づいてレーザ発振器31のレーザ出力を制御する出力制御部43と、制御部42の算出結果に基づいて第1モータ34及び第2モータ38を制御し、近赤外レーザ光LNIRの記録媒体10への照射位置を制御する照射位置制御部44と、を備えている。
上記構成において、レーザ発振器31としては、近赤外領域のレーザである半導体レーザ、ファイバーレーザ、YAGレーザ、YVOレーザ等を用いることが可能である。
次にレーザ記録装置30における記録媒体10への記録処理について説明する。
図6は、レーザ記録装置の動作処理フローチャートである。
以下の説明においては、光吸収発色層12を黒(K)発色層とし、高温感熱発色層15をイエロー(Y)発色層とし、中温感熱発色層17をマゼンタ(M)発色層とし、低温感熱発色層19をシアン(C)発色層とするものとする。
まず、レーザ記録装置30の制御部42は、図示しない搬送装置を介して記録媒体10を記録位置まで搬入する(ステップS11)。
続いてレーザ記録装置30の制御部42は、図示しないセンサにより搬入された記録媒体10を検知し(ステップS12)、所定の搬入位置において記録媒体10を図示しない固定装置により固定する(ステップS13)。
続いて、レーザ記録装置30の制御部42は、RGBデータとしての入力画像データGDが入力されると(ステップS14)、入力画像データGDを解析し、ピクセル毎の色データ(CMYKデータ)に変換する(ステップS15)。
ところで、この段階において得られるピクセル(画素)毎の色データは、レーザ記録時の蓄熱を考慮したものとのはなっていない。
そこで、制御部42は、変換したピクセル毎の色データに基づいて、レーザ記録時の蓄熱を考慮して色データをレーザ照射パラメータ値に変換する(ステップS16)。
ここで、レーザ照射パラメータ値は、具体的には、パワー設定値、走査速度設定値、パルス幅設定値、照射繰返数設定値、走査ピッチ設定値等である。
ここで、蓄熱による熱の伝播(伝熱)を考慮したレーザー制御におけるレーザ照射のパラメータの設定について詳細に説明する。
記録媒体10に実際に描画するためには、記録媒体10の発色させたいピクセル(場所)を、特定の記録温度で、特定の記録時間だけ発熱させる必要がある。
しかしながら、描画対象のピクセルにおいて、周辺のピクセルの蓄熱状況あるいは描画(予定)状況を考慮しないとすると、蓄熱による熱の伝播(伝熱)により実効的な記録温度が上昇し、あるいは、実効的な記録時間が長くなり、所望の発色を行わせることができないこととなる。
図7は、レーザ記録時の蓄熱の影響の説明図(その1)である。
例えば、図7に示す描画対象(記録対象)のピクセルに対してレーザ照射を行った場合の周囲のピクセルへの影響について検討する。
ここで、理解の容易のため、レーザ照射前の描画対象のピクセル及びこの描画対象のピクセルの周囲の8個のピクセルの温度は同一(例えば、室温)であったものとする。
そして、レーザ照射により描画対象のピクセル温度はX1になり、周囲のピクセルのうち描画対象のピクセルの上下左右のピクセルの温度はY1〜Y4(理論的には、Y1〜Y4は同一温度となるので温度y1とする)に上昇し、周囲のピクセルのうち描画対象のピクセルの斜め方向に位置する4個のピクセルの温度はY5〜Y8(理論的には、Y5〜Y8は同一温度となるので温度y2とする。ただし、y2<y1)に上昇する。
図8は、レーザ記録時の蓄熱の影響の説明図(その2)である。
その後、放熱を待たずに、かつ、蓄熱の影響を考慮せずに、図8に示すように隣のピクセルY1(新たな描画対象のピクセルX2とする)に対してレーザー照射を行うと、ピクセルX2の受け取る熱量の値は(温度y1に相当する熱量−放熱された熱量+当該ピクセルX2へのレーザ照射によって得られる熱量)となり、当該ピクセルX2へのレーザ照射によって得られる熱量により想定される温度よりも高くなってしまう。
また、ピクセルX1についてもピクセルX2へのレーザ照射に起因する熱量による温度上昇Z3が加わることとなり、その温度はX1+Z3となり、想定した温度X1よりも高くなってしまう。他の周囲のピクセルも同様である。
そこで、これを回避するためには、周辺のピクセルの蓄熱状況あるいは描画(予定)状況を考慮してレーザ記録光のパワー、周波数、照射時間(パルス幅)、繰り返し回数(パルス数、パス)、照射間距離(ステップ)のうち少なくともいずれか一つを調整することが必要となる。
例えば、所望の描画対象のピクセルに描画する際に、当該描画対象のピクセルの周囲のピクセルに対応する全ての照射条件を考慮して、それらの蓄熱状態を推定し、照射するレーザ記録光のパワーやパルス数を下げ、蓄熱による熱の伝播(伝熱)の影響も含めて想定した温度となるようにレーザ照射を行えば良いのである。
より詳細には、特定したピクセルの周囲のピクセルの色データに基づくレーザ記録光の照射パラメータに基づいて描画を行った場合の、当該特定したピクセルに伝播する熱(伝熱)による発色あるいは発色後の階調に与える影響を考慮して、当該特定したピクセルに対応するレーザ記録光のパラメータを、入力画像データGDに対応する発色及び所望の階調となるのに必要十分な値とするのである。
換言すれば、当該特定したピクセルに対応するレーザ記録光のパラメータに基づいてレーザ記録光を照射しただけでは、発色しないか、あるいは、発色しても階調が低くなるとしても、周囲のピクセルにレーザ記録光を照射した後には、入力画像データGDに対応する発色及び所望の階調となるようなレーザ記録光のパラメータを設定するのである。
ここで、より具体的な例を説明する。
以下の説明では、単色を発色する例を挙げているが、より高い濃度を発色させたければ、蓄熱による熱の伝播(伝熱)を考慮して、混色がおきない範囲まで温度が高い条件で描画を実施すればよく、より低い濃度を発色させたければ、蓄熱を考慮して、混色がおきない範囲及び色が発色しない温度までの低い条件で描画を実施すればよい。なお、パワーやパルス数を用いて具体例を記載したが、具体的な値や方法は、パルス数やステップなどの要因も組み合わさるので、方法やパラメータは記載の限りではない。
図9は、パラメータ設定に際してのピクセル(画素)配置の説明図である。
[1.1]第1具体例
図9に示すピクセルPX13は、温感熱発色層15に対応する色(=イエローY、最大発色濃度を255、未発色濃度を0)とし、本第1具体例においては、高ピクセルPX13のイエローYの発色濃度を127とし、ピクセルPX14のイエローYの発色濃度を127として発色を行わせる場合について検討する。
この場合には、ピクセルPX13のレーザ照射時の蓄熱のピクセルPX14に対する影響及びピクセルPX14のレーザ照射時の蓄熱のピクセルPX13に対する影響を双方とも考慮する。
具体的には、ピクセルPX13の発色濃度=当該ピクセルPX13へのレーザ照射による発色濃度+ピクセルPX14へのレーザ照射の影響による発色濃度とし、ピクセルPX14の発色濃度=当該ピクセルPX14へのレーザ照射による発色濃度+ピクセルPX13へのレーザ照射の影響による発色濃度とする。
より詳細には、ピクセルPX13の発色濃度が110となるような条件でレーザを照射したときに、ピクセルPX14へのクセルPX13へのレーザ照射の影響による発色濃度=17となるならば、ピクセルPX13の発色濃度が110となるような条件でレーザを照射する。同様に、ピクセルPX14の発色濃度が110となるような条件でレーザを照射する。
これらの結果、ピクセルPX13へのレーザ照射及びピクセルPX14へのレーザ照射により不足する発色濃度17は、相互の照射地点から伝播する熱(伝熱)によって賄うこととなる。
以上の説明は、最も考慮すべきピクセル数が少ない場合のものであったが、実際には、例えば、ピクセルPX13の発色濃度には、ピクセルPX7〜ピクセルPX9、ピクセルPX11、ピクセルPX12、ピクセルPX14、ピクセルPX15、ピクセルPX17〜ピクセルPX19のレーザ照射による影響がある場合には、これらの全てのピクセルからの影響を考慮してピクセルPX13のレーザ照射条件、すなわち、ピクセルPX13に照射時の発色濃度を設定すればよい。
[1.2]第2具体例
図9に示したピクセルPX13は、高温感熱発色層15に対応する色(=イエローY、最大発色濃度を255、最小発色濃度を1、未発色濃度を0)とし、ピクセルPX8、ピクセルPX12、ピクセルPX14、ピクセルPX18は、低温感熱発色層19に対応する色(=シアンC、最大発色濃度を255、最小発色濃度を1、未発色濃度を0)とする。
本第2具体例においては、例えば、ピクセルPX13においては、レーザパワー、パルス数のどちらか、または両方を高く設定して、ピクセルPX8、PX12、PX14、ピクセルPX18は直接描画しないようにすることができる。
すなわち、ピクセルPX13に照射したレーザによる蓄熱の伝播(伝熱)によって、ピクセルPX8、PX12、PX14、ピクセルPX18を発色させることができる。
また、レーザパワー、パルス数の設定に代えて、パス数、描画ステップの時間を短くすること、パルス幅を長くすることによっても実現可能である。
[1.3]第3具体例
図9に示したピクセルPX13は、高温感熱発色層15に対応する色(=イエローY、最大発色濃度を255、最小発色濃度を1、未発色濃度を0)とし、ピクセルPX14は、中温感熱発色層17に対応する色(=マゼンタM、最大発色濃度を255、最小発色濃度を1、未発色濃度を0)とする。
本第3具体例においては、例えば、ピクセルPX13においては、レーザパワー、パルス数のどちらか、または両方を低く設定して、描画を行う。
そして、ピクセルPX13及びピクセルPX14については、それぞれに照射したレーザによる直接描画及び蓄熱の伝播によって最終的な描画状態とすることができる。
この場合には、それぞれ単独でレーザを照射した場合よりも低いエネルギーによって発色させることが可能となる。
なお、レーザパワーを高くして、パルス数を下げたり、レーザパワーを低くして、パルス数を上げたりするようにしても描画対象のピクセルの描画内容によっては同様のことが可能である。
[1.4]第4具体例
図9に示したピクセルPX13は、低温感熱発色層19に対応する色(=シアンC、最大発色濃度を255、最小発色濃度を1、未発色濃度を0)とする。
本第4具体例においては、例えば、ピクセルPX13においては、蓄熱の影響を考慮して、1回のレーザ照射では、シアンCが発色しない条件で何度も照射することでシアンCを発色させる。この場合には、パルス数やパス数を調整すれば良い。
レーザ照射のパラメータの設定が完了すると、制御部42は、出力制御部43及び照射位置制御部44を制御し、ステップS13で設定されたレーザ照射パラメータ値に基づいて、近赤外レーザ光LNIRを用いて、高温感熱発色層15、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層15の発色を行わせるためフルカラー画像形成領域ARCに対する画像記録を行う(ステップS17)。
ここで、フルカラー画像形成領域ARCにおける発色制御について説明する。
フルカラー画像形成領域ARCにおいては、レーザ記録装置30は、高温感熱発色層15、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19を用いて発色を行う。
上述したように、高温感熱発色層15は、その温度が第1閾値温度T1以上となると発色し、中温感熱発色層17は、その温度が第2閾値温度T2(<T1)以上となると発色し、低温感熱発色層19は、その温度が第3閾値温度T3(<T2<T1)以上となると発色する。
より具体的には、例えば、高温感熱発色層15に対応する第1閾値温度T1=150〜270℃、中温感熱発色層17に対応する第2閾値温度T2=100〜200℃、低温感熱発色層19に対応する第3閾値温度T3=60〜140℃の範囲とし、上記関係を満たすように設定する。
まず、高温感熱発色層15単独の発色制御について説明する。
図10は、高温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
図10に示すように、高温感熱発色層15については、対応する発色曲線CHの右上の領域(高温感熱発色層15の発色領域)で発色し、中温感熱発色層17については、対応する発色曲線CMの右上の領域(中温感熱発色層17の発色領域)で発色し、低温感熱発色層19については、対応する発色曲線CLの右上の領域(低温感熱発色層19の発色領域)で発色する。
したがって、高温感熱発色層15を単独で発色させる場合には、図8中にハッチングで示す領域ARHのように、高温感熱発色層15の発色領域であって、中温感熱発色層17の非発色領域及び低温感熱発色層19の非発色領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
ここで、高温感熱発色層15の発色制御についてより詳細に説明する。
図11は、高温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。
高温感熱発色層15を発色させる場合には、光熱変換層13において熱を生成させ、熱を高温感熱発色層15に発色に必要な熱を伝達する必要がある。
このためには、図11に示すように、高温感熱発色層15の温度TMHが第1閾値温度T1を超え、中温感熱発色層17の温度TMMが第2閾値温度T2を超えず、低温感熱発色層19の温度TMLが第3閾値温度T3を超えないようにレーザ照射パラメータ値を設定して近赤外レーザ光LNIRを照射し、光熱変換層13の温度TMTを制御すればよい。
そして、近赤外レーザ光LNIRは、保護/機能層20、低温感熱発色層19、中間層18、中温感熱発色層17、中間層16、高温感熱発色層15及びバインダ層14を介して、光熱変換層13に到達する。
この場合において、図11に示すように、光熱変換層13に照射する近赤外レーザ光LNIRは、急激に発熱量が大きくなるとともに、発熱時間が短くなるようにレーザ照射パラメータ値が設定されている。
従って、光熱変換層13は、近赤外レーザ光LNIRを吸収して、光−熱変換を行い、急激に発熱し、光熱変換層13の温度TMTは図9に示すように変化する。
これに伴い、光熱変換層13により近い高温感熱発色層15の温度は、急激に上昇し、第1閾値温度T1を超えて、高温感熱発色層15は、イエロー(Y)を発色することとなる。
一方、光熱変換層13からバインダ層14、高温感熱発色層15及び中間層16を介して中温感熱発色層17に熱が伝導され、さらに中間層18を介して低温感熱発色層19に熱が伝導されるが、図11に示すように、熱が伝導される時間が短く、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19に伝達される熱の熱量(熱エネルギー)は少ないため、中温感熱発色層17の温度TMM及び低温感熱発色層19の温度TMLの温度上昇は少ない。
したがって、中温感熱発色層17の温度TMMは、図11に示すように、第2閾値温度T2を超えることはなく、中温感熱発色層17が発色することはない。
同様に、低温感熱発色層19の温度TMLは、図11に示すように、第3閾値温度T3を超えることはなく、低温感熱発色層17が発色することはない。
また、近赤外レーザ光LNIRは、光熱変換層13により吸収され、光吸収発色層12に到らないので、光吸収発色層12も発色することはない。
次に、中温感熱発色層17単独の発色制御について説明する。
図12は、中温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
高温感熱発色層15の場合と同様に、中温感熱発色層17を単独で発色させる場合には、図12にハッチングで示す領域ARMのように、中温感熱発色層17の発色領域であって、高温感熱発色層15の非発色領域及び中温感熱発色層17の非発色領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
ここで、中温感熱発色層17の発色制御についてより詳細に説明する。
図13は、中温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。
中温感熱発色層17を発色させる場合においても、光熱変換層13において熱を生成させ、高温感熱発色層15及び中間層16を介し、高温感熱発色層15を発色させずに中温感熱発色層17に発色に必要な熱を伝達する必要がある。
このためには、図13に示すように、中温感熱発色層17の温度が第2閾値温度T2を超え、高温感熱発色層15の温度が第1閾値温度T1を超えず、低温感熱発色層19の温度が第3閾値温度T3を超えないようにレーザ照射パラメータ値を設定して近赤外レーザ光LNIRを照射し、光熱変換層13の温度TMTを制御すればよい。
そして、近赤外レーザ光LNIRは、保護/機能層20、低温感熱発色層19、中間層18、中温感熱発色層17、中間層16、高温感熱発色層15及びバインダ層14を介して、光熱変換層13に到達する。
この場合において、光熱変換層13に照射される近赤外レーザ光LNIRは、高温感熱発色層15を発色させる場合よりも緩やかに発熱量が大きくなるとともに、発熱時間がより長くなるようにレーザ照射パラメータ値が設定されている。
従って、光熱変換層13は、近赤外レーザ光LNIRを吸収して、光−熱変換を行い、緩やかに発熱し、光熱変換層13の温度TMTは、図13に示すように変化する。
これに伴い、光熱変換層13により近い高温感熱発色層15の温度は上昇するが、第1閾値温度T1を超えることはく、高温感熱発色層15は、イエロー(Y)を発色することはない。
一方、光熱変換層13からバインダ層14、高温感熱発色層15及び中間層16を介して中温感熱発色層17に熱が伝導され、さらに中間層18を介して低温感熱発色層19に熱が伝導される。
このとき、図13に示すように、熱が伝導される時間は高温感熱発色層15を発色させる場合よりも長く温度も低いが、中温感熱発色層17が発色する第2閾値温度T2は第1閾値温度T1よりも低いため、発色するために必要充分なエネルギーが中温感熱発色層17に伝達される。
したがって、中温感熱発色層17の温度は、第2閾値温度T2を超え、中温感熱発色層17はマゼンタ(M)を発色することとなる。
このとき、低温感熱発色層19は、光熱変換層13から遠い位置にあるため、伝達される熱の熱量(熱エネルギー)は少ないため、低温感熱発色層19の温度上昇は少ない。
したがって、低温感熱発色層19の温度は、第3閾値温度T3を超えることはなく、低温感熱発色層17が発色することはない。
また、近赤外レーザ光LNIRは、光熱変換層13により吸収され、光吸収発色層12に到らないので、光吸収発色層12も発色することはない。
次に、低温感熱発色層19単独の発色制御について説明する。
図14は、低温感熱発色層を単独で発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
高温感熱発色層15の場合と同様に、低温感熱発色層19を単独で発色させる場合には、図14にハッチングで示す領域ARLのように、低温感熱発色層19の発色領域であって、高温感熱発色層15の非発色領域及び中温感熱発色層17の非発色領域に属する領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
ここで、低温感熱発色層19の発色制御についてより詳細に説明する。
図15は、低温感熱発色層の発色制御温度の説明図である。
この場合において、光熱変換層13に照射する近赤外レーザ光LNIRは、中温感熱発色層17を発色させる場合よりもさらに緩やかに発熱量が大きくなるとともに、発熱時間がより一層長くなるようにレーザ照射パラメータ値が設定されている。
従って、光熱変換層13は、近赤外レーザ光LNIRを吸収して、光−熱変換を行い、より緩やかに発熱するので、光熱変換層13により近い高温感熱発色層15の温度は、第1閾値温度T1を超えることはく、高温感熱発色層15は、イエロー(Y)を発色することはない。
また、光熱変換層13からバインダ層14、高温感熱発色層15及び中間層16を介して中温感熱発色層17に熱が伝導される。
このとき、図15に示すように、熱が伝導される時間は中温感熱発色層17を発色させる場合よりも長いが、温度はさらに低いため、中温感熱発色層17の温度は、第2閾値温度T2を超えることはく、高温感熱発色層15は、マゼンタ(M)を発色することはない。
さらに光熱変換層13からバインダ層14、高温感熱発色層15、中間層16、中温感熱発色層17及び中間層18を介して低温感熱発色層19に熱が伝導される。
このとき、低温感熱発色層19は、光熱変換層13から遠い位置にあるが、図12に示すように、熱が伝導される時間は中温感熱発色層17を発色させる場合よりも長く、温度は低いが、低温感熱発色層19が発色する第3閾値温度T3はより低いため、発色するために必要充分なエネルギーが低温感熱発色層19に伝達される。
したがって、低温感熱発色層19の温度は、第3閾値温度T3を超え、フルカラー画像形成領域ARCにおいて低温感熱発色層19は、シアン(C)を発色することとなる。
以上は、高温感熱発色層15、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19をそれぞれ単独で発色させる場合のものであったが、2色あるいは3色を同時に発色することも可能である。
以下、複数色発色をする場合について説明する。
図16は、高温感熱発色層及び中温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
高温感熱発色層15及び中温感熱発色層17を並行して発色させる場合には、図16にハッチングで示す領域ARHMのように、高温感熱発色層15の発色領域、かつ、中温感熱発色層17の発色領域であって、低温感熱発色層19の非発色領域に属する領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
このように制御することにより、高温感熱発色層15に対応するイエロー(Y)の発色及び中温感熱発色層17に対応するマゼンタ(M)の発色が生じ、結果として、フルカラー画像形成領域ARCにおいて赤が発色することとなる。
図17は、中温感熱発色層及び低温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19を並行して発色させる場合には、図17にハッチングで示す領域ARMLのように、中温感熱発色層17の発色領域、かつ、低温感熱発色層19の発色領域であって、高温感熱発色層15の非発色領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
このように制御することにより、中温感熱発色層17に対応するマゼンタ(M)の発色及び低温感熱発色層19に対応するシアン(C)の発色が生じ、結果として、フルカラー画像形成領域ARCにおいて青が発色することとなる。
図18は、高温感熱発色層、中温感熱発色層及び低温感熱発色層を並行して発色させる場合におけるレーザ光のエネルギーと照射時間との関係を説明する図である。
高温感熱発色層15、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19を並行して発色させる場合には、図18にハッチングで示す領域ARHMLのように、高温感熱発色層15の発色領域、中温感熱発色層17の発色領域及び低温感熱発色層19の発色領域に属するように、レーザ光のエネルギーと照射時間とを設定すれば良い。
このように制御することにより、高温感熱発色層15に対応するイエロー(Y)、中温感熱発色層17に対応するマゼンタ(M)の発色及び低温感熱発色層19に対応するシアン(C)の発色が生じ、結果として、フルカラー画像形成領域ARCにおいて黒(暗灰)が発色することとなる。
次にモノクロ画像形成領域ARMにおける発色制御について説明する。
フルカラー画像形成領域ARCにおける記録が終了すると、制御部42は、出力制御部43及び照射位置制御部44を制御し、ステップS13で設定されたレーザ照射パラメータ値に基づいて、近赤外レーザ光LNIRを用いて、光吸収発色層12の発色を行わせるためモノクロ画像形成領域ARMに対する画像記録を行う(ステップS18)。
この場合においては、近赤外レーザ光LNIRは、保護/機能層20、低温感熱発色層19、中間層18、中温感熱発色層17、中間層16、高温感熱発色層15及びバインダ層14を介して、光熱変換層13を介することなく、すなわち、光熱変換層13に吸収されることなく、光吸収発色層12に到達する。
この結果、光吸収発色層12に含まれている顔料粒子が記録光である近赤外レーザ光LNIRを吸収して炭化することにより不可逆的に黒色を発色する。
この光吸収発色層12で発色する黒色は、フルカラー画像形成領域ARCにおいて発色される黒(暗灰)よりもコントラストが高い黒色であり、文字等の画像をより明確に表示することが可能となっている。
続いてレーザ記録装置30の制御部42は、図示しない固定装置による記録媒体10の固定を解除し(ステップS19)、図示しない搬送装置を介して記録媒体10を所定の搬出位置まで搬出して処理を終了する(ステップS20)。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、単一波長のレーザ光源を用いてフルカラー/モノクロの画像記録を行うに際して、蓄熱の影響を考慮して、入力画像データ通りに発色した高品質な画像を容易、かつ、確実に記録することができる。さらに第1実施形態によれば、サーマルヘッドなどを用いて追記を行うことができず、記録媒体の改竄を防止することができ、セキュリティの向上が図れる。
[2]第2実施形態
上記第1実施形態においては、レーザパラメータを制御することにより画像を記録する場合について述べたが、本第2実施形態は、入力された画像データを蓄熱を考慮した画像データに変換することで、画像記録を行う場合のものである。
まず第2実施形態の処理について説明する。
図19は、第2実施形態の処理フローチャートである。
ステップS11〜ステップS15までは、第1実施形態と同様であるので、その詳細な説明を援用する。
ステップS15において、入力画像データGDが解析され、ピクセル毎の色データ(CMYKデータ)に変換されると、レーザ記録装置30の制御部42は、色データ修正処理を行う(ステップS31)。
図20は、色データ修正処理の処理フローチャートである。
まずレーザ記録装置30の制御部42は、処理対象位置(書き出し位置)のピクセル(画素)を特定する(ステップS41:例えば、図13に示したピクセルPX13を特定する)。
次に制御部42は、色データ修正部として機能し、特定したピクセルの周囲のピクセルの色データに基づいて、当該特定したピクセルに与える熱の影響を考慮して、特定したピクセルに対応する色データを算出し(ステップS42)、色データを算出した色データで置き換える。
より具体的には、特定したピクセルの周囲のピクセルの色データ(修正した色データも含む)に基づいて描画を行った場合の、当該特定したピクセルに伝播する熱(伝熱)による発色あるいは発色後の階調に与える影響を考慮して、当該特定したピクセルの色データを、入力画像データGDに対応する発色及び所望の階調となるのに必要十分な値とするのである。
換言すれば、当該特定したピクセルに対応する修正した色データに基づいてレーザ記録光を照射しただけでは、発色しないか、あるいは、発色しても階調が低くなるとしても、周囲のピクセルにレーザ記録光を照射した後には、入力画像データGDに対応する発色及び所望の階調となるような色データを修正した色データとして置き換えるのである。
そして、制御部42は、全てのピクセルについて同様の色修正処理が行われたか否かを判別する(ステップS43)。
ステップS43の判別において、未だ全てのピクセルについて同様の色修正がなされていない場合には(ステップS43;No)、処理をステップS41に移行し、次の処理対象位置のピクセルを特定して、上述した処理を行う。
ステップS43の判別において全てのピクセルについて同様の色修正処理が行われた場合には、色修正処理を終了し、処理をステップS16に移行し、第1実施形態と同様にステップS16〜ステップS20の処理を行う。
ここで、再び図9を参照して具体例について説明する。
[2.1]第1の具体例
図9に示したピクセルPX13は、高温感熱発色層15に対応する色(=イエローY、最大発色濃度を255、最小発色濃度を1、未発色濃度を0)とし、ピクセルPX8、PX12、PX14、ピクセルPX18は、低温感熱発色層19に対応する色(=シアンC、最大発色濃度を255、最小発色濃度を1、未発色濃度を0)とする。
本第1具体例においては、例えば、ピクセルPX13の発色濃度をステップS15で算出した色データに対応する濃度よりも高い濃度に置き換える。
これによりピクセルPX13は、ステップS15で算出した色データに対応する温度よりも高温となり、ピクセルPX13の蓄熱が伝播することによりクセルPX8、PX12、PX14、ピクセルPX18を所望の濃度を有するシアンに発色させることができる。
[2.2]第2の具体例
図9に示したピクセルPX13は、高温感熱発色層15に対応する色(=イエローY、最大発色濃度を255、最小発色濃度を1、未発色濃度を0)とし、ピクセルPX14は、中温感熱発色層17に対応する色(=マゼンタM、最大発色濃度を255、最小発色濃度を1、未発色濃度を0)とする。
本第2具体例においては、例えば、ピクセルPX13及びピクセルPX14のうち、いずれか一方の濃度あるいは双方の濃度を高くするように色データを修正し、置換する。
これにより、ピクセルPX13及びピクセルPX14については、それぞれに照射したレーザによる直接描画及び蓄熱の伝播によって最終的な描画状態とすることができる。
この場合には、それぞれ単独でレーザを照射した場合よりも低いエネルギーによって発色させることが可能となる。
なお、ピクセルPX13及びピクセルPX14の発色の組合せによっては、ピクセルPX13の濃度を高くして、ピクセルPX14の濃度を低くしたり、ピクセルPX13の濃度を低くして、ピクセルPX14の濃度を高くしたりすることが可能である。
本第2実施形態によれば、入力画像データに対応する色データを、蓄熱を考慮した色データに変換することで、入力画像データ通りに発色した高品質な画像を容易、かつ、確実に記録することができる。さらに第1実施形態によれば、サーマルヘッドなどを用いて追記を行うことができず、記録媒体の改竄を防止することができ、セキュリティの向上が図れる。
[3]記録媒体の構成
次に上記各実施形態で利用可能な記録媒体の一例について説明する。
[3.1]第1の他の態様の記録媒体
図21は、第1の他の態様の記録媒体の構成例の断面図である。
第1の他の態様の記録媒体10Aが、第1実施形態の記録媒体10と異なる点は、光熱変換層13を光吸収発色層12側ではなく、高温感熱発色層15側に近接して配置した点である。
この構成によれば、第1実施形態の効果に加えて、光熱変換層13で発生させた熱を高温感熱発色層15側に伝達するに際して、バインダ層14による熱伝達損失を低減でき、より省エネルギーを実現することができる。
[3.2]第2の他の態様の記録媒体
次に、第2の他の態様の記録媒体について説明する。
図22は、第2の他の態様の記録媒体の構成例の断面図である。
第2の他の態様の記録媒体10Bが、実施形態の記録媒体10と異なる点は、光熱変換層13を、高温感熱発色層15の中間層16側に近接して配置した点である。
この構成によれば、第1実施形態の効果に加えて、光熱変換層13で発生させた熱を高温感熱発色層15側に伝達するに際して、バインダ層14による熱伝達損失を低減できるとともに、光熱変換層13への近赤外レーザ光LNIRの伝送損失も低減でき、より省エネルギーを実現することができる。
[3.2.1]第2の他の態様の記録媒体の変形例
次に、第2の他の態様の記録媒体の変形例の記録媒体について説明する。
図23は、第2の他の態様の記録媒体の変形例の記録媒体の構成例の断面図である。
第2の他の態様の変形例の記録媒体10Cが、第3実施形態の記録媒体10Bと異なる点は、光熱変換層13を、高温感熱発色層15から所定距離離間した中間層16内に配置した点である。
この構成によれば、第3実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
[3.3]第3の他の態様の記録媒体
次に、第3の他の態様の記録媒体について説明する。
図24は、第3の他の態様の記録媒体の構成例の断面図である。
図24において、図2の第1実施形態の記録媒体と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
第3の他の態様の記録媒体10Dは、図24に示すように、基材11上に、第1発色層としての光吸収発色層12、バインダ層14、第2発色層としての中温感熱発色層17、中間層16、第2発色層としての高温感熱発色層15、中間層16内の高温感熱発色層15側に配置された光熱変換層13、中間層18、第2発色層としての低温感熱発色層19及び保護/機能層20がこの順番で形成されている。
この場合においても、高温感熱発色層15、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19は、画像記録がなされる感熱記録層として機能している。
本第3の他の態様の記録媒体においては、中間層16の厚さは、中温感熱発色層17への最適な熱エネルギー伝達量により設定され、中間層18の厚さは、低温感熱発色層19への高温感熱発色層15を介した最適な熱エネルギー伝達量により設定される。
本第4実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、熱エネルギー伝達効率をより一層向上して、省エネルギーを実現することができる。
[3.4]第4の他の態様の記録媒体
図25は、第4の他の態様の記録媒体の説明図である。
図25(a)は、平面図、図25(b)は、図25(a)のA−A断面図である。
以上の説明においては、フルカラー画像形成領域ARCを形成するための光熱変換層13は、フルカラー画像形成領域ARC1のように平面視、四角形状(図20では、長方形状)としていたが、これに限らず、図25に示す第4の他の態様の記録媒体10Eにおけるフルカラー画像形成領域ARC2のように任意の形状とすることが可能である。
任意の形状としては、円形、楕円形、多角形、星形、動物の形状、地図形状、人物像形状等の所望の形状とすることが可能である。
この場合においては、記録媒体10Eにおいて光熱変換層13を形成するにあたっては、印刷方式により形成するのが好ましい。印刷方式としては、インクジェット印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷、凹版印刷などの一般的な印刷方式を用いることが可能である。
本第4の他の態様の記録媒体によれば、記録媒体の発行時期毎に形状を変化させることにより、真贋判定等を容易とすることができる。
[3.5]第5の他の態様の記録媒体
図26は、第5の他の態様の記録媒体の説明図である。
第5の他の態様の記録媒体10Fが上記各実施形態と異なる点は、保護/機能層20上にあるいは保護/機能層20と一体にレンチキュラーレンズ50を設けた点である。
このように構成することにより、記録媒体10Fに画像形成時に近赤外レーザ光LNIRの照射方向を異ならせて画像形成を行うことにより、視認角度によって表示される画像を切り替えることが可能となる。
図26の例においては、レンチキュラーレンズ50が光熱変換層13が設けられていないモノクロ画像形成領域ARMに対応する領域に設けられているため、記録可能な画像はモノクロ画像となる。
[3.5.1]第5の他の態様の記録媒体の変形例
図27は、第5の他の態様の記録媒体の変形例の説明図である。
図27に示すように、レンチキュラーレンズ50の記録可能領域に光熱変換層13を設けることによりフルカラー画像を形成するように構成することも可能である。
本第6実施形態によれば、記録媒体の機能性を向上できるともに、記録媒体の偽造を困難とし、記録媒体の真贋判定を容易とすることができる。
[3.6]第6の他の態様の記録媒体
図28は、第6の他の態様の記録媒体の断面図である。
本第6の他の態様の記録媒体10Gが上記各実施形態と異なる点は、基材11の一部を透明部材で形成した透明基材60を設けた点である。
この構成によれば、基材11側から記録媒体10Gに形成されている画像が、正規の記録媒体と同様となっているかを判別することで、真贋判定を容易とすることができる。
第1実施形態の記録媒体(偽変造防止媒体)の情報記録がなされた状態における外観正面図である。
[3.6.1]第6の他の態様の記録媒体の変形例
図29は、第6の他の態様の記録媒体の変形例の説明図である。
第6の他の態様の変形例の記録媒体10Gが、図25に示した第6の他の態様の記録媒体と異なる点は、保護/機能層20上にあるいは保護/機能層20と一体にレンチキュラーレンズ50を設けた点である。
このように構成することにより、記録媒体10Fに画像形成時に近赤外レーザ光LNIRの照射方向を異ならせて画像形成を行うことにより、視認角度によって表示される画像を切り替えることが可能となる。
図29の例においては、レンチキュラーレンズ50の記録可能領域に光熱変換層13を設けられており、レンチキュラーレンズ50を介して形成されたフルカラー画像のドットパターンは、形成した画像により固有のドットパターンを形成しているため、容易に真贋判定を行え、偽造品や模倣品を検出して排除することができる。
[3.7]第7の他の態様の記録媒体
図30は、第7の他の態様の記録媒体の断面図である。
本第7の他の態様の記録媒体10Hが上記各実施形態と異なる点は、感熱発色層として、高温感熱発色層15及び中温感熱発色層17を設け、低温感熱発色層19を設けなかった点である。
これによりフルカラー表示は行えないものの、多色画像の表示が可能な記録媒体を安価に構成することが可能となる。
図30の例の場合、低温感熱発色層19を設けなかったが、低温感熱発色層19と高温感熱発色層15あるいは中温感熱発色層17のいずれか一方とを設けるように構成することも可能である。
[3.8]第8の他の態様の記録媒体
図31は、第8の他の態様の記録媒体の断面図である。
本第8の他の態様の記録媒体10Iが第8実施形態を除く上記各実施形態と異なる点は、感熱発色層として、高温感熱発色層15のみを設け、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19を設けなかった点である。
これによりフルカラー表示は行えないものの、二色画像の表示が可能な記録媒体を安価に構成することが可能となる。
図31の例の場合、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層19を設けなかったが、高温感熱発色層15、中温感熱発色層17及び低温感熱発色層9のうちいずれか二つを設けないようにし、他の一つのみを設けるように構成することも可能である。
[3.9]第9の他の態様の記録媒体
図32は、第9の他の態様の記録媒体の断面図である。
本第9の他の態様の記録媒体10Jが上記各実施形態と異なる点は、感熱発色層を記録媒体を平面視した場合に全面に設けていたが、低温感熱発色層19Aを、フルカラー画像形成領域ARCを形成する部分にのみ設ける構成とした点である。
本第9の他の態様の記録媒体によれば、記録媒体の所望の領域のみをフルカラー画像形成領域とすることができるので、記録媒体の種類毎に正規のフルカラー画像領域を異ならせることで、他の記録媒体を流用した偽造を抑制することが可能となる。
[3.10]第10の他の態様の記録媒体
以上の各実施形態は、記録媒体を単体として扱っていたが、本第12実施形態は、記録媒体と記録媒体を担持する担体(紙、プラスチック、金属、セラミックスなどのカード形状を有する部材)とをそなえたカード状記録媒体の実施形態である。
以下の説明においては、理解の容易のため、担体に担持させる記録媒体として、記録媒体10を用いる場合を例として説明する。
図33は、第10の他の態様のカード状記録媒体の説明図である。
図33(a)は、断面図、図33(b)は、平面図である。
ここで、図30(a)は、図30(b)の破線部分の断面図である。
図33(a)に示すように、記録媒体10は、担体70に担持されて、カード状記録媒体71を形成している。
このように、本第10の他の態様の記録媒体によれば、記録媒体10は、担体70により担持されているため、堅牢性が向上し、長期にわたって信頼性の高い記録媒体とすることができる。
[3.10.1]第10の他の態様の記録媒体の第1変形例
図34は、第10の他の態様の記録媒体の第1変形例のカード状記録媒体の説明図である。
図34(a)は、断面図、図34(b)は、平面図である。
ここで、図34(a)は、図34(b)の破線部分の断面図である。
本第10の他の態様の記録媒体の第1変形のカード状記録媒体71Aが第12実施形態と異なる点は、2枚の記録媒体10が担体70の両面にそれぞれ担持されている点である。
このような構成を採ることにより、第12実施形態の効果に加えて、カード状記録媒体71Aの両面に記録を行うことができる。さらには、カード状記録媒体71Aの強度を向上し、変形を防止することができる。
[3.10.2]第10の他の態様の記録媒体の第2変形例
図35は、第10の他の態様の記録媒体の第2変形例のカード状記録媒体の説明図である。
図35(a)は、第1の断面図、図35(b)は、平面図、図35(c)は、第2の断面図である。
ここで、図35(a)は、図35(b)の破線x部分の断面図、図35(c)は、図32(b)の破線y部分の断面図である。
本第10の他の態様の記録媒体の第2変形例のカード状記録媒体71Bが第12実施形態と異なる点は、記録媒体10がヒンジ73を挟み込んだ2枚の担体70A、70Bに担持されている点である。
この場合において、第12実施形態の効果に加えて、一又は複数のカード状記録媒体71Bをヒンジ73部分で冊子に綴じ込むことでカード状記録媒体71Bを冊子から取り外すことを困難とすることでき、より改竄等を抑制でき、セキュリティ性の向上が図れる。
[3.10.3]第10の他の態様の記録媒体の第3変形例
図36は、第10の他の態様の記録媒体第3変形例のカード状記録媒体の説明図である。
本第10の他の態様の記録媒体の第3変形例のカード状記録媒体71Cが第10の他の態様の記録媒体と異なる点は、記録媒体10がヒンジ73及びICカードなどとして構成されたカードコア74を挟み込んだ2枚の担体70A、70Bに担持されている点である。
この場合において、第10の他の態様の記録媒体の効果に加えて、カードコア74に様々な機能を組み込むことで、高機能のカード状記録媒体とすることができるとともに、記録データのディジタル化及び暗号化を施すことで、より一層のセキュリティ性の向上が図れる。
[3.10.4]第10の他の態様の記録媒体第4変形例
図37は、第10の他の態様の記録媒体第4変形例のカード状記録媒体の説明図である。
第10の他の態様の記録媒体第4変形例のカード状記録媒体71Dが図34の第12実施形態の第3変形例と異なる点は、ヒンジ73に代えて、短いヒンジ73Aを設けた点である。
本第10の他の態様の記録媒体第4変形例によれば、第10の他の態様の記録媒体第3変形例の効果に加えて、カード状記録媒体の厚みを抑制して、綴じ込み枚数を増加させることができる。
[4]実施形態の変形例
以上の説明においては、発色層が2層〜4層の場合について説明したが、5層以上の場合も同様に適用が可能である。
例えば、以上の説明では、CMYKの4色記録の場合について述べたが、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、レッド(R)、グリーン(G)ブルー(B)及び黒(K)の7色の発色層を有するCMYRGBKの7色記録の場合等にも適用が可能である。
以上の説明においては、レーザ光として近赤外レーザ光を用いていたが、光熱変換層の吸収波長によりレーザ光として近紫外レーザ光及び遠紫外レーザ光を用いるように構成することも可能である。
以上の説明においては、制御部42、出力制御部43及び照射位置制御部44を別体の物として説明したが、これらをMPU、ROM、RAM等を有するコンピュータとして構成し、これらの機能をプログラム及び各種インタフェースを介して実行するように構成することも可能である。
この場合において、コンピュータで実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、USBメモリなどの半導体記録装置等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
また、コンピュータで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、制御部52で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、コンピュータで実行されるプログラムをROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、10A〜10J 記録媒体
11 基材
12 光吸収発色層
13 光熱変換層
14 バインダ層
15 高温感熱発色層
16 中間層
17 中温感熱発色層
18 中間層
19 低温感熱発色層
20 保護/機能層
30、30A レーザ記録装置
42 制御部(データ変換部、パラメータ設定部、色データ修正部)
43 出力制御部
44 照射位置制御部

Claims (11)

  1. 基材上に感熱発色層が積層された感熱記録媒体に画像記録を行うレーザ記録装置であって、
    入力画像データを色データに変換するデータ変換部と、
    前記色データに基づいて、記録対象画素に対し、周辺画素からの伝熱を考慮して画像記録後の色が前記入力画像データに対応する色となるように、レーザ記録光の照射パラメータを設定するパラメータ設定部と、
    を備えたレーザ記録装置。
  2. 前記照射パラメータは、前記レーザ記録光のパワー、周波数、照射時間、照射回数、照射位置間距離のうち、少なくともいずれか1つを含む、
    請求項1記載のレーザ記録装置。
  3. 前記照射パラメータの設定には、前記記録対象画素に対する前記レーザ記録光の照射を禁止し、周辺画素からの伝熱のみにより発色を行わせる場合も含む、
    請求項1又は請求項2記載のレーザ記録装置。
  4. 前記感熱発色層は、発色閾値温度及び発色する色が異なる複数の発色層を有し、
    前記パラメータ設定部は、前記複数の発色層の発色がそれぞれ前記入力画像データに対応する色となるように、レーザ記録光の照射パラメータを設定する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載のレーザ記録装置。
  5. 前記感熱発色層は、前記レーザ記録光を吸収して光熱変換を行う光熱変換層と、
    前記レーザ記録光を透過し、発色閾値温度及び発色する色が異なり、前記光熱変換層により変換された熱により発色する複数の発色層を備え、
    前記パラメータ設定部は、前記複数の発色層の発色がそれぞれ前記入力画像データに対応する色となるように、前記光熱変換層に照射する前記レーザ記録光の照射パラメータを設定する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載のレーザ記録装置。
  6. 基材上に感熱発色層が積層された感熱記録媒体に画像記録を行うレーザ記録装置であって、
    入力画像データを色データに変換するデータ変換部と、
    画像記録後の色が前記入力画像データに対応する色となるように、画像の記録対象画素に対し、周辺画素からの伝熱を考慮して前記色データを修正する色データ修正部と、
    修正された前記色データに基づいて、レーザ記録光の照射パラメータを設定するパラメータ設定部と、
    を備えたレーザ記録装置。
  7. 前記色データの修正には、前記記録対象画素に対する前記レーザ記録光の照射を禁止し、周辺画素からの伝熱のみにより発色を行わせる場合も含む、
    請求項6記載のレーザ記録装置。
  8. 前記感熱発色層は、発色閾値温度及び発色する色が異なる複数の発色層を有し、
    前記色データ修正部は、前記複数の発色層の発色がそれぞれ前記入力画像データに対応する色となるように前記色データを修正する、
    請求項6又は請求項7記載のレーザ記録装置。
  9. 前記感熱発色層は、前記レーザ記録光を吸収して光熱変換を行う光熱変換層と、
    前記レーザ記録光を透過し、発色閾値温度及び発色する色が異なり、前記光熱変換層により変換された熱により発色する複数の発色層を備え、
    前記パラメータ設定部は、前記複数の発色層の発色がそれぞれ前記入力画像データに対応する色となるように前記色データを修正する、
    請求項6又は請求項7記載のレーザ記録装置。
  10. 基材上に感熱発色層が積層された感熱記録媒体に画像記録を行うレーザ記録装置で実行される方法であって、
    入力画像データを色データに変換する過程と、
    前記色データに基づいて、記録対象画素に対し、周辺画素からの伝熱を考慮して画像記録後の色が前記入力画像データに対応する色となるように、レーザ記録光の照射パラメータを設定する過程と、
    を備えた方法。
  11. 基材上に感熱発色層が積層された感熱記録媒体に画像記録を行うレーザ記録装置で実行される方法であって、
    入力画像データを色データに変換する過程と、
    画像記録後の色が前記入力画像データに対応する色となるように、画像記録対象の画素に対し、周辺画素からの伝熱を考慮して前記色データを修正する過程と、
    修正された前記色データに基づいて、レーザ記録光の照射パラメータを設定する過程と、
    を備えた方法。
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