JP5842644B2 - 情報記録媒体、読取方法、及び印刷物 - Google Patents

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Description

本発明は、感熱発色により情報の記録を行う情報記録媒体、情報記録媒体の読取方法、及び感熱発色により情報記録媒体に情報の記録を行った切符やチケット、各種用紙などの印刷物に関する。
肉眼では見えないバーコード等の画像情報を種々の媒体に付与し、これを読取る技術として、赤外線を吸収するインキで画像情報を印刷し、この画像情報を、赤外線で励起され赤外線を発光する塗料と赤外線を透過し可視光を不透過とする隠蔽材で覆う場合がある。この画像情報は肉眼では見えないが、赤外線により読取を行うことが可能である(例えば、特許文献1、2)。
登録実用新案第3013328号公報 特開2001−96889号公報
しかしながら、特許文献1、2の方法は、赤外線を吸収するインキで画像情報を形成した後、上記の材料を画像情報の上に形成するものであり、媒体を製造する際に画像情報を記録する必要があるので、媒体を製造した後に必要な画像情報を記録するなどの自由度がないという問題がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、媒体に後から画像情報を記録できるとともに、該媒体に画像情報を記録した印刷物において、その画像情報を不可視としつつ赤外線による読取を容易にできる情報記録媒体等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するための第1の発明は、基材上に、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、かつ、熱により発色し、発色部が赤外線を吸収する第1の層と、前記第1の層の上または下に形成される、赤外線を透過し可視光を反射もしくは吸収する材料を含む第2の層と、が設けられたことを特徴とする情報記録媒体である。
第1の発明の情報記録媒体では、媒体の製造後に、サーマルヘッド等により第1の層を加熱し発色させ、発色部のパターンとして画像情報を記録し、印刷物を製造することが可能になる。また、この第1の層の上または下には、赤外線を透過し可視光を反射もしくは吸収する第2の層が設けられているので、これにより、印刷物において第1の層に記録された画像情報を隠すことができる。
一方、この印刷物に赤外線による励起光を照射すると、第1の層の蛍光体が励起光により励起され赤外線を発光する一方、画像情報の部分は赤外線を吸収するので、第1の層から発光された赤外線を受光することにより撮像を行えば、画像データ上で現れる画像情報の部分とその他の部分との輝度差、および画像情報の輪郭の明確さから、画像情報を正確に読取ることが可能になる。
また、励起光として用いる赤外線と、励起された蛍光体が発光する赤外線のピーク波長が異なるので、印刷物の読取時に赤外線カメラ等で受光を行う際、励起に用いた赤外線をカットして励起により発光した赤外線のみを受光することができ、印刷物の読取精度が向上する。
また、前記第2の層が、前記第1の層の平面の一部で、その上または下に形成されるようにしてもよい。
これにより、第1の層を発色させることで、第2の層により隠しつつ赤外線により読取る画像情報と、可視とし表示する画像情報とを同時に記録できる。
また、前記第1の層の上に、前記第2の層が形成されることが望ましい。
この場合、第1の層を第2の層で覆うことにより、印刷物の第1の層に記録した画像情報を不可視とできる。
また、前記第1の層の下に、前記第2の層が形成されることも望ましい。
この場合、第1の層の下に、第2の層を設けるので、この層を印刷物における画像情報の色と同一または類似の色にして下地とすることにより、印刷物において、第1の層に記録した画像情報を不可視とする(判別し難くする)ことができる。さらに、サーマルヘッド等による加熱は、通常、媒体の第1の層が形成された側から行われるので、第1の層が最上層となることにより第1の層に熱が伝わりやすく、好適に画像情報を記録できる利点もある。
第2の発明は、基材上に、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、かつ、熱により発色し、発色部が赤外線を吸収する第1の層と、前記第1の層の上または下に形成される、赤外線を透過し可視光を反射もしくは吸収する材料を含む第2の層と、が設けられ、前記発色部による画像情報を記録した印刷物に対して、励起光を赤外線照射装置で照射するステップと、前記印刷物の前記第1の層から発光された赤外線を、前記励起光のピーク波長をカットするフィルタを介して赤外線撮像装置により受光することで、前記画像情報の読取を行うステップと、を有することを特徴とする読取方法である。
第2の発明は、前記のように画像情報を記録した印刷物について、その画像情報を読取る読取方法である。印刷物の読取は赤外線を受光することにより行うので、非接触で行うことができ読取装置の摩耗等の心配もなく、印刷物全体を撮像することが容易であるので、印刷物の位置ズレ等による読取エラー等も起こらない。
第3の発明は、基材上に、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、かつ、熱により発色し、発色部が赤外線を吸収する第1の層と、前記第1の層の上または下に形成される、赤外線を透過し可視光を反射もしくは吸収する材料を含む第2の層と、が設けられ、前記発色部による画像情報が記録されたことを特徴とする印刷物である。
第3の発明は、前記のように画像情報を記録した印刷物である。この印刷物は例えば、切符やチケット、各種用紙として用いることができる。
本発明により、媒体に後から画像情報を記録できるとともに、該媒体に画像情報を記録した印刷物において、その画像情報を不可視としつつ赤外線による読取を容易にできる情報記録媒体等を提供することができる。
情報記録媒体1aについて示す図 感熱発色・赤外線蛍光層13について示す図 印刷物10aの可視部分31および不可視部分33を示す図 読取装置50、58について示す図 画像データ60について示す図 情報記録媒体1bについて示す図
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(情報記録媒体の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報記録媒体1aについて示す図である。図1(a)は情報記録媒体1aの断面構成を示す図、図1(b)は、情報記録媒体1aに画像情報19を記録した印刷物10aを示す図である。
図1(a)に示すように、情報記録媒体1aは、基材11上に感熱発色・赤外線蛍光層13(第1の層)を形成するとともに、この感熱発色・赤外線蛍光層13の平面の一部で、その上に赤外線透過・可視光反射/吸収層17(第2の層)を形成したものであり、後述するサーマルプリントにより画像情報19が記録される前のものである。
基材11は、例えば、印刷用の各種の紙材であるが、その他プラスチックなど、特にその材質等は問わない。また、基材11の下にバック層を設け印刷加工性を向上することなども可能である。
感熱発色・赤外線蛍光層13は、加熱部分が発色し、その発色部18が赤外線を吸収するとともに、赤外線を励起光として照射することにより励起され、赤外線を発光する蛍光体を含む層であり、図1(b)に示すように、サーマルヘッド21によるサーマルプリントの制御により、発色部18のパターンによる文字や画像等の画像情報19が記録され、印刷物10aが製造される。なお、画像情報19はこれに限ることなく、その他、OCR用数字やOCR用文字、記号、バーコード等の各種コード情報、絵柄などであってもよい。ここでは、サーマルプリントによって情報記録媒体1aに画像情報19を記録したものを印刷物10aと称している。
この感熱発色・赤外線蛍光層13は、図2(a)に示すように、(可視光と赤外線を透過する)ビヒクル中に、ロイコ染料25と顕色剤23、蛍光体24等を分散させた塗料をコーター等で基材11上に塗布したものであり、図2(b)に示すように、サーマルヘッド21による熱27が感熱発色・赤外線蛍光層13に加わると、熱27が加わった部分の顕色剤23が溶融してロイコ染料25に作用し、ロイコ染料25が発色して発色部18となる。
このようなロイコ染料25や顕色剤23としては公知のもの(例えば、大島荘一『機能性インキ技術』、シーエムシー出版、2002を参照)を用いることができ、その例として、ロイコ染料25としては、3,3−ビス[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)ビニル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリドなどがあり、顕色剤23としては、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホンなどがある。なお、本実施形態では、発色部18は黒色とするが、ロイコ染料25の種類によっては、黒以外の色に発色させることもできる。
一方、感熱発色・赤外線蛍光層13に含まれる蛍光体24は、赤外線を励起光として照射することにより励起され、赤外線を発光する。この材料としては公知のものを用いることができ、例えば後述するSG−YS(根本特殊化学社製)などがある。
なお、耐薬品性、印刷加工性の向上や、サーマルヘッド21の摩耗の抑制のため、感熱発色・赤外線蛍光層13の上部にオーバーコート層を設けたり、感熱発色・赤外線蛍光層13の下部にアンダー層を設けて印字信頼性や感度を向上させたりすることも可能である。
赤外線透過・可視光反射/吸収層17は、赤外線を透過し、かつ可視光を反射もしくは吸収する層であり、例えば、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の材料を分散させたBk(ブラック)の色の層である。ただし、赤外線透過・可視光反射/吸収層17はこれに限らず、赤外線を透過し可視光を反射もしくは吸収する材料を含んでいればよい。例えば、M、Yを混ぜた橙色や、C、Yを混ぜた緑色の層で形成してもよい。この赤外線透過・可視光反射/吸収層17は、印刷により形成される。
(印刷物10aの画像情報19の読取)
次に、印刷物10aの画像情報19の読取について図3〜図5を参照して説明する。
図3に示すように、印刷物10aは、感熱発色・赤外線蛍光層13に記録された画像情報19が赤外線透過・可視光反射/吸収層17で覆われて不可視となる不可視部分33(説明のため図では画像情報19を表示している)と、赤外線透過・可視光反射/吸収層17が形成されずに、感熱発色・赤外線蛍光層13に記録された画像情報19が可視となる可視部分31がある。
この印刷物10aは、例えば切符等であり、上記のサーマルプリントにより、可視部分31の画像情報19として表示が必要なものが記録されるとともに、不可視部分33の画像情報19として例えば有効日や券種等の必要な情報が記録される。例えば切符の場合、従来のような磁気読取装置ではなく、赤外線読取装置に切符をかざすことにより、切符に記録された画像情報19を読取ることが可能になる。なお、切符の場合では、磁気記録層を基材11の下に設け、磁気読取を可能にすることもできる。
ただし、印刷物10aはこれに限らず、例えば、画像情報19の内容によりチケット、各種用紙などの印刷物としても適用できる。
図4は、印刷物10aの画像情報19を読取るための読取装置の構成例50、58を示す図である。
図4(a)に示すように、画像情報19の読取は、赤外線照射装置51、赤外線カメラ55、フィルタ53等で構成される読取装置50を用いて行うことができる。読取装置50による読取結果は、画像データとして赤外線カメラ55に接続された外部の情報処理装置57に入力され、画像処理および認証等の処理が行なわれる。
赤外線照射装置51は、例えば、後述する750〜900nmの範囲にピーク波長がある(例えば810nm)発光ダイオードや、該範囲の波長のみ透過するフィルタをハロゲン光源やキセノン光源に取り付けた装置等であり、励起光として赤外線を印刷物10aに照射する。
赤外線カメラ55は、励起光により励起された感熱発色・赤外線蛍光層13の蛍光体24から発光される赤外線を受光素子で受光し、各受光素子での受光量を画像上の輝度値(画素値)に変換する赤外線撮像装置である。
フィルタ53は、赤外線カメラ55の受光面に設けられ、感熱発色・赤外線蛍光層13から発光された赤外線のみを受光するために、赤外線照射装置51からの赤外線(励起光)をカットする。
赤外線照射装置51から照射する励起光としては、例えば、前記のようにピーク波長が750〜900nmの赤外線を用い、感熱発色・赤外線蛍光層13に含まれる蛍光体24としては、該励起光により励起するとともに、励起により発光する赤外線のピーク波長が901〜1100nmのものを用いる。例えば、SG−YS(根本特殊化学社製)などを用いることができる。
フィルタ53としては、例えば、波長901nm以上の赤外線のみを透過するフィルタを用いることにより、赤外線照射装置51からの励起光をカットし、感熱発色・赤外線蛍光層13から発光した赤外線のみ赤外線カメラ55で受光し撮像を行うことができる。
このように、感熱発色・赤外線蛍光層13に含まれる蛍光体24としては、励起光のピーク波長と、励起により発光する赤外線のピーク波長が異なるものを使用し、フィルタ53としては、この励起光のピーク波長をカットし、励起により発光する赤外線のピーク波長を透過する公知のものを使用すればよい。
情報処理装置57は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等よりなる制御部や、記憶部、周辺機器の入出力部等を有し、記憶部に記憶した画像処理ソフトウエアおよび認証ソフトウエア等を実行することにより、赤外線カメラ55から取得した画像データについて、画像処理および認証処理を行うものである。
図4(a)の例は、読取装置50が外部の情報処理装置57に接続される分離型の例であるが、読取装置は、図4(b)の読取装置58に示すように、情報処理装置57が内部に組み込まれた一体型のものであってもよい。読取装置58のその他の構成は図4(a)と同様であるので、説明は省略する。
印刷物10aの画像情報19を読取る場合には、まず、赤外線照射装置51から励起光を印刷物10aに照射する。感熱発色・赤外線蛍光層13では、画像情報19の部分が励起光を吸収する一方、これ以外の部分では、該励起光を照射されることにより蛍光体24が励起され、励起光とは異なるピーク波長の赤外線を発光する。この赤外線を赤外線カメラ55によりフィルタ53を介して受光し、撮像を行う。このようにして撮像を行った画像データに対し、情報処理装置57にて画像処理および認証を行う。
図5は、赤外線カメラ55で撮像された印刷物10aの画像データ60の一例を示す。
画像データ60上では、赤外線透過・可視光反射/吸収層17に覆われた不可視部分33において、画像情報19が周囲よりも低輝度の部分として明確な輪郭を持って現れる。なお、赤外線透過・可視光反射/吸収層17のない可視部分31においても、画像情報19が同様に現れる。
このように、画像情報19の部分とそれ以外の部分の輝度差、および画像情報19の輪郭の明確さにより、印刷物10aを撮像した画像データ60から、画像情報19を読取ることが可能になる。
なお、印刷物10aでは、赤外線での読取時に可視部分31の画像情報19も読取られるが、不可視部分33の画像情報19のみ読取を行えばよい場合は、この部分のみを前記の感熱発光・赤外線蛍光層13としてもよい。例えば、可視部分31では顕色剤23とロイコ染料25を含んだ塗料を塗布する一方、不可視部分33では更にこれに蛍光体24を分散させたものを塗布して感熱発光・赤外線蛍光層13を形成することができる。この場合、赤外線での読取時、可視部分31においては、画像情報19が励起光を吸収するとともに、可視部分31のそれ以外の部分では基材11から反射された励起光が前記のフィルタ53でカットされるので、可視部分31の全体が低輝度となる。
以上説明したように、本実施形態の情報記録媒体1aでは、媒体の製造後に、サーマルヘッド21による加熱で感熱発色・赤外線蛍光層13を発色させ、必要な画像情報19を記録して所望の印刷物10aとすることができるので、情報記録媒体1aの製造において自由度が高いという利点がある。また、印刷物10aにおいて、感熱発色・赤外線蛍光層13の上に赤外線透過・可視光反射/吸収層17を設けた不可視部分33では、画像情報19を不可視とできる。一方、印刷物10aに赤外線による励起光を照射すると、感熱発色・赤外線蛍光層13の蛍光体24が励起光により励起され赤外線を発光する一方、画像情報19の部分は励起光を吸収するので、感熱発色・赤外線蛍光層13から発光された赤外線を受光することにより撮像を行えば、画像データ60上で現れる画像情報19の部分とその他の部分との輝度差、および画像情報19の輪郭の明確さから、画像情報19を正確に読取ることが可能になる。
また、感熱発色・赤外線蛍光層13の平面の一部で、その上に赤外線透過・可視光反射/吸収層17を設けることにより、赤外線透過・可視光反射/吸収層17により不可視とし赤外線により読取る画像情報19と、可視とし表示する画像情報19とを同時に記録でき、ユーザに見せる必要がある画像情報19と、隠してコピー等を防止したい画像情報19とを、情報記録媒体1a上に記録し印刷物10aとすることが可能である。
さらに、励起光として用いる赤外線と、励起された感熱発色・赤外線蛍光層13の蛍光体24が発光する赤外線のピーク波長が異なるので、印刷物10aの読取時に赤外線カメラ55等で受光を行う際、励起に用いた赤外線をカットして感熱発色・赤外線蛍光層13が発光した赤外線のみを受光することができ、印刷物10aの読取精度が向上する。加えて、印刷物10aの読取は、赤外線を受光することにより非接触で行うことができ、読取装置の摩耗等による故障が起こりにくい。また、印刷物10aの全体を撮像することが容易にでき、画像データ60の画像処理時に位置ずれ等による読取りエラーを防ぐことも容易である。
加えて、情報記録媒体1aでは、印刷物10aにおける可視部分31と不可視部分33で感熱発色・赤外線蛍光層13が段差なく連続して形成されるので、画像情報19が可視部分31と不可視部分33で連続する場合であっても、情報の記録と読取を好適に行うことができる利点もある。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図6を参照して説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る情報記録媒体1bについて示す図である。図6(a)は、情報記録媒体1bの断面構成を示す図、図6(b)は、情報記録媒体1bに画像情報19を記録した印刷物10bを示す図である。
第2の実施形態の情報記録媒体1bは、印刷物10bの不可視部分33(図3)で、基材11上に赤外線透過・可視光反射/吸収層17を形成し、その上に感熱発色・赤外線蛍光層13を形成したものである。
基材11、感熱発色・赤外線蛍光層13は、第1の実施形態の情報記録媒体1aと同様であるので、説明を省略する。
赤外線透過・可視光反射/吸収層17も、第1の実施形態と同様、C、M、Yを混合したBkの色の層とする。ただし、第2の実施形態における赤外線透過・可視光反射/吸収層17は、赤外線を透過するとともに、印刷物10bにおける画像情報19の色と同一または類似の色を有する層であり、可視光下において画像情報19と同一または類似の色の下地を構成することにより、画像情報19を不可視に(肉眼で判別し難く)するためのものである。
従って、この赤外線透過・可視光反射/吸収層17は、本実施形態のC、M、Yを混合したBkの色の層以外に、赤外線を透過し可視光を反射もしくは吸収する材料を、層の色が印刷物10bの画像情報19の色と同一または類似の色となるように含んでいればよい。例えば、画像情報19が橙色であれば、M、Yを混ぜた橙色でもよいし、画像情報19が緑色であれば、C、Yを混ぜた緑色などでもよい。
この情報記録媒体1bについても、画像情報19を記録した印刷物10bにおいて、前記と同様にして画像情報19の赤外線による読取を行うことができる。従って、印刷物10bの不可視部分33では画像情報19の下地を赤外線透過・可視光反射/吸収層17とすることにより肉眼で画像情報19を判別し難くしつつ、この部分の画像情報19を赤外線にて正確に読取ることができ、かつ情報記録媒体1bの製造時の自由度も高いという効果が得られる。また、感熱発色・赤外線蛍光層13の平面の一部で、その下に赤外線透過・可視光反射/吸収層17を設けることにより、赤外線透過・可視光反射/吸収層17により不可視とし赤外線により読取る画像情報19と、可視とし表示する画像情報19とを同時に記録できる。
さらに、この情報記録媒体1bでは、感熱発色・赤外線蛍光層13が最上層になるので、サーマルヘッド21による熱27を直に伝えることができ、画像情報19の記録に好適である。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1a、1b:情報記録媒体
10a、10b:印刷物
11:基材
13:感熱発色・赤外線蛍光層
17:赤外線透過・可視光反射/吸収層
18:発色部
19:画像情報
21:サーマルヘッド
50、58:読取装置
51:赤外線照射装置
53:フィルタ
55:赤外線カメラ
60:画像データ

Claims (6)

  1. 基材上に、
    赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、かつ、熱により発色し、発色部が赤外線を吸収する第1の層と、
    前記第1の層の上または下に形成される、赤外線を透過し可視光を反射もしくは吸収する材料を含む第2の層と、
    が設けられたことを特徴とする情報記録媒体。
  2. 前記第2の層が、前記第1の層の平面の一部で、その上または下に形成されることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 前記第1の層の上に、前記第2の層が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報記録媒体。
  4. 前記第1の層の下に、前記第2の層が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報記録媒体。
  5. 基材上に、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、かつ、熱により発色し、発色部が赤外線を吸収する第1の層と、前記第1の層の上または下に形成される、赤外線を透過し可視光を反射もしくは吸収する材料を含む第2の層と、が設けられ、前記発色部による画像情報を記録した印刷物に対して、励起光を赤外線照射装置で照射するステップと、
    前記印刷物の前記第1の層から発光された赤外線を、前記励起光のピーク波長をカットするフィルタを介して赤外線撮像装置により受光することで、前記画像情報の読取を行うステップと、
    を有することを特徴とする読取方法。
  6. 基材上に、
    赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、かつ、熱により発色し、発色部が赤外線を吸収する第1の層と、
    前記第1の層の上または下に形成される、赤外線を透過し可視光を反射もしくは吸収する材料を含む第2の層と、
    が設けられ、前記発色部による画像情報が記録されたことを特徴とする印刷物。
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