JP6094042B2 - ホログラム積層体、情報記録媒体 - Google Patents

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本発明は、ホログラム層などを積層したホログラム積層体等に関する。
肉眼では見えないバーコード等の画像情報を種々の媒体に付与し、これを読取る技術として、赤外線を吸収するインキで画像情報を印刷し、これを赤外線で励起され赤外線を発光する蛍光材料、および赤外線を透過し可視光を不透過とする材料を用いて隠蔽するものが、特許文献1、2に示されている。この画像情報は、不可視であるが赤外線での読取が可能であり、各種のセキュリティ用途に利用可能である。
一方、同じくセキュリティ用途に利用されている技術としてホログラムがある。ホログラムは、レーザー等を使用して物体から反射した光の波形を、参照光と干渉させ、これを干渉縞として感光材料に記録したものであり、これを参照光下で目視すると物体の像が視認できる。ホログラムは、同一意匠の複製が困難であることから、セキュリティ用途に多く使用されている。特許文献3には、このようなホログラムの例が示されている。
登録実用新案第3013328号公報 特開2001−96889号公報 特開2011−141881号公報
しかしながら、特許文献1〜2の方法は、どちらも、画像情報を、赤外線を吸収するインキで形成した後、上記の材料を画像情報の上に形成するものであり、媒体を製造した後に必要な画像情報を保護するなどの自由度がないという問題がある。
一方、ホログラムは、前記したセキュリティ効果を有しているが、偽造技術の高度化により複製される恐れもあり、ホログラムを用いた技術としては、よりセキュリティを高めるような工夫が求められる。
上記した画像情報の赤外線読取の場合も同じく、よりセキュリティ性を高めることが望ましい。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、高いセキュリティ効果を媒体に容易に付与できるホログラム積層体を提供することを目的とする。
前述した目的を達するための第1の発明は、外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層と、赤外線による励起光により励起され、励起光と異なるピーク波長の赤外線を発光する蛍光体を含む赤外線蛍光層とが、ホログラム層の下に設けられ、赤外線を吸収する材料で形成した画像情報を、内部且つ前記赤外線蛍光層の前記ホログラム層側とは反対の側のみに有することを特徴とするホログラム積層体である。
このようにして、ホログラム積層体自体に、ホログラム層側からは目視し難く、かつ赤外線により読取可能な画像情報を形成することが可能になる。これにより、ホログラムの目視と赤外線による画像情報の読取の組み合わせによりホログラム自体のセキュリティ性を高め、偽造を防止できる。従って、これを貼付した情報記録媒体に高いセキュリティ性を付与することができる。
また、前記赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層の下に、基材層が設けられ、前記基材層の下に、前記赤外線蛍光層が設けられることが望ましい。
により、赤外線蛍光層が画像情報に近くなり、赤外線での読取時に画像情報の輪郭がよりはっきりするので、読取が容易になる。
また、前記赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層が、前記赤外線蛍光層の下に設けられ、前記赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層の下に、基材層が設けられることも望ましい。
あるいは、前記赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層の下に、前記赤外線蛍光層が設けられ、前記赤外線蛍光層の下に、基材層が設けられることも望ましい。
前者の場合、ホログラムの基材原反として一般的に流通している層構成のものをホログラム積層体の作成に利用できるので、製造時に都合がよいという利点があり、後者の場合、ホログラムが見やすく、ホログラムの目視による認証がしやすい利点がある。
また、第1の発明のホログラム積層体は、粘着層が最下層として設けられることが望ましい。
これにより、ホログラム積層体を情報記録媒体上に容易に貼付することができる。
の発明は、赤外線を吸収する材料で形成した画像情報を有し、赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層と、赤外線による励起光により励起され、励起光と異なるピーク波長の赤外線を発光する蛍光体を含む赤外線蛍光層とがホログラム層の下に設けられたホログラム積層体が、前記画像情報の上に前記ホログラム層を上として付され、前記赤外線蛍光層の前記ホログラム層側とは反対の側のみに、赤外線を吸収する材料で形成した画像情報を有することを特徴とする情報記録媒体である。
第3の発明の情報記録媒体では、赤外線を吸収する画像情報の上に第1の発明のホログラム積層体が付されることにより、前記したとおりセキュリティ性が高められる。
本発明により、高いセキュリティ効果を媒体に容易に付与できるホログラム積層体を提供することが可能になる。
ホログラムラベル1aを示す図 ホログラムラベル1aが付された情報記録媒体20を示す図 読取装置50、58を示す図 画像データ90を示す図 ホログラムラベル1bおよびホログラムラベル1bが付された情報記録媒体20を示す図 ホログラムラベル1cおよびホログラムラベル1cが付された情報記録媒体20を示す図 ホログラムラベル2aを示す図 ホログラムラベル2aの作成について示す図 画像データ90aを示す図 画像情報31b〜31hの形成位置を示す図 ホログラムラベル2bを示す図 ホログラムラベル2cを示す図
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(ホログラムラベル等の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るホログラム積層体であるホログラムラベル1aについて示す図である。
図1に示すように、ホログラムラベル1aは、ホログラム層15を最上層とし、その下方に、赤外線透過・可視光反射/吸収層13、基材層11、赤外線蛍光層17、粘着層19を順に重ねて形成される。
基材層11は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂製のフィルムである。しかしながら、その材質はこれに限らず、種々の材料を用いることができる。
赤外線透過・可視光反射/吸収層13は、赤外線を透過し、かつ可視光を反射または吸収する層である。本実施形態では、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)等の材料を分散させたBk(ブラック)の色の層とする。この層は、ホログラム層15のホログラムの見えを向上させるために一般的に用いられる反射吸収層としても機能する。
ただし、赤外線透過・可視光反射/吸収層13はこれに限らず、赤外線を透過し、かつ可視光を反射もしくは吸収するような材料を含んでいればよい。例えば、ホログラムの見えをより向上させるために、金属薄膜を用いることも可能である。
ホログラム層15としては、特許文献3等の公知の技術を用いることができるが、簡単に説明すると、エチレングリコールジアクリレート等の光重合性化合物にレーザー光等を露光し、これを重合させて干渉縞を記録したものや、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂上に干渉縞に対応する凹凸形状を記録したものを用いることができる。
赤外線蛍光層17は、赤外線を励起光として照射することにより励起され、励起光とはピーク波長の異なる赤外線を発光する蛍光体を含む層であり、このような蛍光体を有する蛍光材料により形成できる。例えば根本特殊化学社製のSG−YSなどを用いて形成することができる。
粘着層19は、ホログラムラベル1aを対象に貼付するため最下層として設けられる層であり、例えば、感熱性粘着剤や感圧性粘着剤などを用いることができる。感熱性粘着剤としては、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)などがあり、感圧性粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤などを用いることができる。
なお、上記の基材層11、ホログラム層15、および粘着層19は赤外線を透過する材料が用いられる。また、赤外線蛍光層17の蛍光体以外の部分は、赤外線および可視光を透過する。
図2に示すように、ホログラムラベル1aは、情報記録媒体20に付して用いられる。この情報記録媒体20は、基材21に画像情報23を形成したものであり、ホログラムラベル1aはこの画像情報23を覆うように貼付される。
基材21は、例えば、印刷用の各種の紙材であるが、特にその材質等は問わない。
画像情報23は、カーボン等の赤外線を吸収する材料を含むインキによる印刷で形成する。本実施形態では、一般に用いられているカーボンを含んだ黒色のインキによる印刷を行うものとするが、これに限らず、赤外線を吸収する材料であれば、これを使用して画像情報23を形成することができる。また、画像情報23としては、バーコード、二次元コード、OCR用数字、OCR用文字、数字、文字、絵柄、記号等の各種情報を記録することができる。
図2に示すように、ホログラムラベル1aを、情報記録媒体20の画像情報23を覆うように貼付すると、この画像情報23は、赤外線透過・可視光反射/吸収層13等により、外部からは不可視となる。
一方、ホログラムラベル1aを貼付した情報記録媒体20に赤外線による励起光を照射することにより、情報記録媒体20の画像情報23の読取が可能である。以下、この赤外線を用いた読取について説明する。
(画像情報23の読取)
図3は、ホログラムラベル1aが貼付された情報記録媒体20の画像情報23を読取るための読取装置の構成例を示す図である。
図3(a)に示すように、画像情報23の読取は、赤外線照射装置51、赤外線カメラ55、フィルタ53等で構成される読取装置50を用いて行われる。読取装置50による読取結果は、画像データとして赤外線カメラ55に接続された外部の情報処理装置57に入力され、画像処理および認証等の処理が行なわれる。
赤外線照射装置51は、例えば発光ダイオード等であり、励起光として赤外線を情報記録媒体20へ照射する。
赤外線カメラ55は、励起光により励起されたホログラムラベル1aの赤外線蛍光層17の蛍光体から発光される赤外線を受光素子で受光し、各受光素子での受光量を画像上の輝度値に変換する赤外線撮像装置である。赤外線カメラ55は、赤外線領域に感度を有するものであれば、特に限られることはない。
フィルタ53は、赤外線カメラ55の受光面に設けられ、赤外線蛍光層17から発光された赤外線のみを受光するために、赤外線照射装置51が励起光として照射する赤外線をカットする。
赤外線照射装置51から照射する励起光としては、例えば、ピーク波長が750〜900nmの赤外線を用い、ホログラムラベル1aの赤外線蛍光層17としては、該励起光により励起するとともに、励起により発光する赤外線のピーク波長が901〜1100nmの蛍光材料を用いる。
フィルタ53としては、例えば、波長901nm以上の赤外線のみを透過するフィルタを用いることにより、赤外線照射装置51からの励起光をカットし、赤外線蛍光層17から発光した赤外線のみ赤外線カメラ55で受光し撮像を行うことができる。
なお、ホログラムラベル1aの赤外線蛍光層17としては、上記に限ることはなく、励起光のピーク波長と、励起により発光する赤外線のピーク波長が異なる既知のものを適宜使用すればよい。フィルタ53も上記に限らず、この励起光のピーク波長をカットし、励起により発光する赤外線のピーク波長を透過する既知のものを適宜使用すればよい。
情報処理装置57は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等よりなる制御部や、記憶部、周辺機器の入出力部等を有し、記憶部に記憶した画像処理ソフトウエアや認証ソフトウェア等を実行することにより、赤外線カメラ55から取得した画像データについて、画像処理による読取や認証を行うものである。
図3(a)の例は、読取装置50が外部の情報処理装置57に接続される分離型の例であるが、この読取装置としては、図3(b)の読取装置58に示すように、情報処理装置57が内部に組み込まれた一体型のものであってもよい。読取装置58のその他の構成は図3(a)と同様であるので、説明は省略する。
ホログラムラベル1aが貼付された情報記録媒体20の画像情報23を読取る場合には、まず、読取装置50において、赤外線照射装置51から情報記録媒体20へと赤外線による励起光を照射する。すると、情報記録媒体20に付されたホログラムラベル1aにおいて、ホログラム層15、赤外線透過・可視光反射/吸収層13、基材層11を透過した励起光により、赤外線蛍光層17の蛍光体が励起され、励起光とは異なるピーク波長の赤外線を発光する。この赤外線は上記の各層を透過するので、該赤外線を赤外線カメラ55によりフィルタ53を介して受光し、撮像を行うことができる。このようにして撮像を行った画像データに対し、情報処理装置57にて画像処理を行い、画像情報23を取得する。
図4は、赤外線カメラ55で撮像された画像データ90の一例を示す。励起光を照射されることにより、赤外線蛍光層17は赤外線を発光するので、下方に画像情報23が存在する部分を除き、画像データ90上で高輝度の部分として現れる。一方、画像情報23の部分は赤外線を吸収するので、画像データ90上で、周囲よりも低輝度の部分として明確に現れる。
画像情報23の上方に赤外線蛍光層17が存在するにも関わらず、画像情報23の部分が画像データ90上で低輝度の部分として現れるのは、赤外線蛍光層17を形成する蛍光材料に分散して含まれる蛍光体の量が、全体の半分弱程度であり、赤外線蛍光層17の蛍光体以外の部分で下方の画像情報23が画像上に現れ、この際、蛍光体から発光した赤外線が基材21上で反射され赤外線カメラ55に入射する画像情報23以外の部分に対し、該赤外線が吸収される画像情報23の部分が低輝度となるためである。
このような両部分の輝度差、及び、画像情報23の輪郭の明確さにより、情報記録媒体20を撮像した画像データ90から、画像情報23を読取ることが可能になる。また、赤外線蛍光層17により画像データの全体が明るくなることも、ホログラムラベル1aが貼付された情報記録媒体20の読取に都合がよい。なお、ホログラムラベル1aが貼付されていない部分は、低輝度の部分として画像データ90上に現れる。
以上説明した第1の実施形態によれば、ホログラムラベル1aを情報記録媒体20に貼付することにより、ホログラム層15のホログラムの目視、および、目視できない画像情報23の赤外線での読取による二重のセキュリティ効果を達成することが可能になり、情報記録媒体20に高いセキュリティが付与される。
また、このホログラムラベル1aは、画像情報23を基材21に印刷して情報記録媒体20を作成した後、目視されたくない画像情報23の部分に後から貼付するだけでよく、必要な部分の保護を容易に行える。
さらに、画像情報23と赤外線蛍光層17が近いので、赤外線での読取時に画像情報23の輪郭がよりはっきりし、画像情報23の読取も容易である。
なお、ホログラムラベル1aの粘着層19は省略することも可能であり、この場合、情報記録媒体20に粘着層等を設ければホログラムラベル1aを貼付することができる。また、ホログラムラベル1aを情報記録媒体20に付すための手段も、粘着剤等により貼付するものに限らない。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図5を参照して説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るホログラムラベル1bについて示す図である。図5(a)は、ホログラムラベル1bの断面構成を示す図、図5(b)は、ホログラムラベル1bが貼付された情報記録媒体20を示す図である。
第2の実施形態のホログラムラベル1bは、赤外線蛍光層17をホログラム層15と赤外線透過・可視光反射/吸収層13の間に設けた点で第1の実施形態のホログラムラベル1aと異なる。その他の点は第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
このホログラムラベル1bを貼付した情報記録媒体20についても、第1の実施形態と同様にして、不可視の画像情報23を赤外線にて読取ることができ、ホログラムの目視と組み合わせて高いセキュリティが付与される。
また、第2の実施形態のホログラムラベル1bでは、粘着層19、基材層11、およびBkの色の層である赤外線透過・可視光反射/吸収層13が隣接するが、このような層構成はホログラム用の基材原反として一般的に用いられているものの一つであるので、これを利用することができ製造時のコストダウンにつながるという効果もある。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の第3の実施形態に係るホログラムラベル1cについて示す図である。図6(a)は、ホログラムラベル1cの断面構成を示す図、図6(b)は、ホログラムラベル1cが貼付された情報記録媒体20を示す図である。
第3の実施形態のホログラムラベル1cは、基材層11と赤外線蛍光層17の位置を上下に入れ替えた点で、第1の実施形態のホログラムラベル1aと異なる。その他の点は第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
このホログラムラベル1cを貼付した情報記録媒体20についても、第1の実施形態と同様にして、不可視の画像情報23を赤外線にて読取ることができ、ホログラムの目視と組み合わせて高いセキュリティが付与される。
また、ホログラム層15の直下に、ホログラムの反射吸収層として機能する赤外線透過・可視光反射/吸収層13が形成されているので、第2の実施形態に比べ、ホログラムが見やすいという利点もある。
[第4の実施形態]
(ホログラムラベルの構成)
図7は、本発明の第4の実施形態に係るホログラムラベル2aについて示す図である。
図に示すように、このホログラムラベル2aの層構成は第1の実施形態のホログラムラベル1aと同様であるが、その内部において、基材層11の赤外線蛍光層17側の面に画像情報31aが形成されている点で異なる。この画像情報31aは、前記の画像情報23と同様、カーボンを含んだ黒色のインキによる印刷を行い形成するが、これに限らず、赤外線を吸収する材料であれば、これを使用して画像情報31aを形成することができる。
このホログラムラベル2aは、図8(a)に示すように、フィルム61にホログラム層15、赤外線透過・可視光反射/吸収層13、基材層11を順次貼り合せ重ねたものを予め形成しておき、図8(b)に示すように基材層11の表面に画像情報31aを形成した後、図8(c)に示すように、これに重ねて赤外線蛍光層17、粘着層19を順次形成し、フィルム61を剥がして作成できる。
(画像情報31aの読取)
この画像情報31aも、赤外線透過・可視光反射/吸収層13等によりホログラム層15側からは不可視であるが、前記と同様にして、赤外線を用いて読取ることができる。図9に画像情報31aを赤外線で読取った画像データ90aの例を示す。
画像情報31aの読取時には、前記と同様、赤外線による励起光をホログラムラベル2aに照射する。すると、ホログラム層15、赤外線透過・可視光反射/吸収層13、基材層11を透過した励起光により、赤外線蛍光層17の、画像情報31aが上部に形成された部分を除く部分が励起され赤外線を発光し、この赤外線が上記の層を透過するので、画像データ90a上で高輝度の部分として現れる。一方、画像情報31aの部分は励起光を吸収するので、画像データ90aで、周囲よりも低輝度の部分として強いコントラストで現れる。従って、前記と同様にこれを読取ることが可能である。
このように、ホログラムラベル2a自体にも、ホログラム層15側から目視できない画像情報31aを形成することが可能であり、ホログラムの目視と、画像情報23の赤外線による読取とを組み合わせて、セキュリティ性を向上させることができる。これにより、ホログラムラベル2a自体の偽造等が防がれ、これを付した情報記録媒体には高いセキュリティ性が付与されることになる。
(画像情報のその他の例)
なお、ホログラムラベル2a内に画像情報を形成する位置は上記の例に限らない。図10の画像情報31b〜31hは、それぞれ、ホログラムラベル2a内に画像情報を形成可能な位置の例を示している。図に示すように、ホログラムラベル2aでは、その内部において、各層に画像情報を設けることが可能である。
画像情報31b、31d、31f、31gは、それぞれ、赤外線透過・可視光反射/吸収層13、基材層11、赤外線蛍光層17、粘着層19の、ホログラム層15側の上面に形成するものである。
これらの場合、上記の画像情報に対応する層の上面に、当該画像情報を形成し、その後、加工を行い、この層の粘着層19側の下面から下にある層を重ねるとともに、当該層から上の層を重ねてホログラムラベル2aを形成できる。
例えば画像情報31bの場合、赤外線透過・可視光反射/吸収層13の上面に画像情報31bを形成した後、その下面に基材層11、赤外線蛍光層17、粘着層19を順次貼り合せ、最後に、ホログラム層15を赤外線透過・可視光反射/吸収層13の上面に貼り合せてホログラムラベル2aが形成できる。
一方、画像情報31c、31e、31hは、それぞれ、ホログラム層15、赤外線透過・可視光反射/吸収層13、赤外線蛍光層17の下面に形成するものである。
これらの場合、例えば、前記で説明した画像情報31aの場合と同様、予め、図示しないフィルムにホログラム層15から上記の画像情報に対応する層まで順に重ねたものを作成しておき、当該層の下面に画像情報を形成した後、この面に、当該層から下の層を重ねてホログラムラベル2aを形成できる。
例えば、画像情報31hの場合、フィルムにホログラム層15、赤外線透過・可視光反射/吸収層13、基材層11、赤外線蛍光層17を順次貼り合せ重ねたものを予め形成しておき、この赤外線蛍光層17の下面に画像情報31hを形成した後、最後にこの面に粘着層19を貼り合せて、ホログラムラベル2aを形成できる。
ただし、ホログラムラベル2aの形成方法はこれらに限らず、種々の方法を用いることが可能である。
このように、画像情報31a〜31hはホログラムラベル2aの内部において各層に設けることができるが、例えばこれらの画像情報31a〜31hのうち、画像情報31b、31hのように最上部や最下部に形成するものでは、前記したように、ホログラムラベル2aの作成時の最終工程がホログラム層15あるいは粘着層19の一層を貼り合せるのみであるので、作成がしやすい利点がある。
また、画像情報31a、31d〜31hのように赤外線透過・可視光反射/吸収層13の下方で形成するものでは、この層により画像情報を不可視とできる。
なお、赤外線透過・可視光反射/吸収層13の上方で形成する画像情報31b、31cは、本実施形態において画像情報31b、31cの色が赤外線透過・可視光反射/吸収層13と同じ黒色であることから、この層が背景となることにより目視し難くなっている。
さらに、赤外線蛍光層17に近接する画像情報31a、31f〜31hでは、赤外線での読取時に画像情報の輪郭がはっきりし、読取りやすい利点がある。
[第5の実施形態]
図11は、本発明の第5の実施形態に係るホログラムラベル2bについて示す図である。
ホログラムラベル2bは、第2の実施形態のホログラムラベル1bの層構成と同じであるが、その内部において、いずれかの層の上面または下面に、第4の実施形態と同様、赤外線を吸収する画像情報32a〜32hのいずれかが形成されたものである。
前記と同様、このホログラムラベル2bも、ホログラム層15側からは目視し難い画像情報32a〜32hを、赤外線を用いて読取ることができ、ホログラムの目視と組み合わせてセキュリティを向上させることができる。
[第6の実施形態]
図12は、本発明の第6の実施形態に係るホログラムラベル2cについて示す図である。
ホログラムラベル2cは、第3の実施形態のホログラムラベル1cの層構成と同じであるが、その内部において、いずれかの層の上面または下面に、第4の実施形態と同様、赤外線を吸収する画像情報33a〜33hのいずれかが形成されたものである。
前記と同様、このホログラムラベル2cも、ホログラム層15側からは目視し難い画像情報33a〜33hを、赤外線を用いて読取ることができ、ホログラムの目視と組み合わせてセキュリティを向上させることが可能である。
なお、第5、第6の実施形態において、個々の画像情報32a〜33h、33a〜33hの形成方法は、前記の第4の実施形態とほぼ同様である。また、個々の画像情報32a〜32h、33a〜33hを形成した場合の効果も前記したものとほぼ同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、第4〜第6の実施形態で説明したホログラムラベル2a〜2cは、第1〜第3の実施形態と同様、基材21に赤外線を吸収する材料で画像情報23を形成した情報記録媒体20に貼付して用いることも可能であり、この場合は、例えば情報記録媒体20の画像情報23と、ホログラムラベル2a〜2cの画像情報を照合することにより認証を行うことも可能になる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1a、1b、1c、2a、2b、2c………ホログラムラベル
11………基材層
13………赤外線透過・可視光反射/吸収層
15………ホログラム層
17………赤外線蛍光層
19………粘着層
21………基材層
23、31a〜31h、32a〜32h、33a〜33h………画像情報

Claims (6)

  1. 赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層と、
    赤外線による励起光により励起され、励起光と異なるピーク波長の赤外線を発光する蛍光体を含む赤外線蛍光層とが、
    ホログラム層の下に設けられ、
    赤外線を吸収する材料で形成した画像情報を内部且つ前記赤外線蛍光層の前記ホログラム層側とは反対の側のみに有することを特徴とするホログラム積層体。
  2. 前記赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層の下に、基材層が設けられ、
    前記基材層の下に、前記赤外線蛍光層が設けられることを特徴とする請求項1に記載のホログラム積層体。
  3. 前記赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層が、前記赤外線蛍光層の下に設けられ、
    前記赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層の下に、基材層が設けられることを特徴とする請求項1に記載のホログラム積層体。
  4. 前記赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層の下に、前記赤外線蛍光層が設けられ、
    前記赤外線蛍光層の下に、基材層が設けられることを特徴とする請求項1に記載のホログラム積層体。
  5. 粘着層が最下層として設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のホログラム積層体。
  6. 赤外線を吸収する材料で形成した画像情報を有し、
    赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する材料を含む層と、赤外線による励起光により励起され、励起光と異なるピーク波長の赤外線を発光する蛍光体を含む赤外線蛍光層とがホログラム層の下に設けられたホログラム積層体が、前記画像情報の上に前記ホログラム層を上として付され
    前記赤外線蛍光層の前記ホログラム層側とは反対の側のみに、赤外線を吸収する材料で形成した画像情報を有することを特徴とする情報記録媒体。
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