JPH03261596A - カード及びカード識別方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、偽造防止手段を施してなるタレジットカード
やプリペイドカード等のカード及びこのカードの識別方
法に関する。

〔従来の技術〕

近年、現金に代わる支払い手段として多用されているク
レジットカード、プリペイドカード等のカードに偽造防
止手段を施したり、これらカードが偽造されたものであ
るか否かを識別する方法が種々提案されている。

例えば、磁気カード等のカードに可視光領域において光
学的に読み取り可能とする偽造防止用もしくは識別用の
マークやバーコードを設け、これを光学的に読み取って
偽造の有無を識別する方式や、偽造防止度を一層高める
ために、赤外１８　ｆｉｌ域において赤外光を吸収する
インキによりマークやバーコードを印刷するとともに、
その上面に赤外線が透過するインキにより隠蔽して目視
不可能となしたカードを構成し、そのバーコードを赤外
線領域において光学的読み取りを行って偽造の有無を識
別する方式が提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記した後者の技術によれば、目視不可能であっても、
既存の赤外線反射型フォトカプラを用いてカード上を走
査することにより、偽造防止もしくは識別用のマークや
バーコードを簡単に捜し出すことができる他、これらカ
ード上にマークやバーコードを構成するための赤外線吸
収材料は、カーボン系材料により容易に再現出来るばか
りではなく、赤外線反射型のフォトカブラやカーボン系
材料は簡単に人手出来る関係上、偽造され易いという問
題を抱えている。

また、隠蔽用インキ自体が若干の赤外線吸収機能を有す
るため、マークやバーコードの下地に赤外線反射の良好
な材料を用いない限り、信頼性の高い検出が行えないと
いう問題がある。

本発明は、上記した問題に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、螢光インキと、赤外線吸収インキ
もしくは赤外線吸収インキ及び赤外線透過インキとの組
み合わせによりカードに複雑な情報の記録を可能にして
正規のカードと同一のカードの偽造を極めて困難にする
とともに、下地の影響を受けることなく光信号の発生を
可能にし、もって信頼性の高い検出を可能にする新規な
構成のカードを提供するにある。

また、本発明の目的とするところは、照合すべき複雑な
情報を記録したカードの読み取りを可能にするとともに
、多段階のカードの読み取り要件を充足して始めてその
読み取りを行えるようにして、マークの読み取りの一層
の困難化及び読み取った情報の照合化の一層の困難化を
図り、ひいてはカードの偽造を極めて困難にする新規な
カード識別方法を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記目的を達成するために、励起光の波長と
螢光波長とが共に赤外線領域にある螢光体を含有する蛍
光インキとマーク状の赤外線吸収インキとをカード基材
の少なくとも一方の面に順次積層した積層部を設け、も
しくは蛍光インキをその全面に設けたり、あるいは赤外
線吸収インキをバーコード状のパターンとなして設けた
り、さらにこの積層部に上記した両波長を透過可能とし
、可視光を一部吸収する隠蔽層を設けたり、または赤外
線吸収インキと可視光を一部吸収する赤外線透過インキ
を並設してバーコード状のパターンを設けて積層部を形
成したカードを構成するものである。

また、本発明は、カード基材の面に、励起光の波長及び
螢光波長が共に赤外線領域にある螢光体を含有する蛍光
インキとマーク状の赤外線吸収インキとを順次積層して
なる積層部、さらにこの積層部に上記した両波長を透過
可能とし、可視光を一部吸収する隠蔽層を設けてなる積
層部、もしくは螢光インキに、赤外線吸収インキ及び可
視光を一部吸収する赤外線透過インキをパターン状に形
成してなる積層部を設けたカードに、螢光体を励起する
波長を有する光を照射し、その受光出力の有無、または
その受光出力と設定値、または受光出力パターンと基準
パターンとを比較し、その−敗を確認出来たカードを正
規のカート′と識別するように構成したものである。

〔作用〕

励起光の波長及び螢光波長が共に赤外＆ｌ　９Ｍ域にあ
る螢光体を含有する蛍光インキと赤外線吸収インキとを
順次積層し、もしくは螢光インキをカード基材の少なく
とも一方の面に設けたり、または赤外線吸収インキをバ
ーコード状のパターンとなして設けたり、さらにこの基
材面に励起波長と蛍光波長とを共に透過可能とし、かつ
可視光を一部吸収するとともに、目視によりｆｌ認し得
ないような不透明性を呈する隠蔽層を設けたり、もしく
は赤外線吸収インキ及び可視光を一部吸収するダミーバ
ーコード用の赤外ｖＡｉＳ遇インキを並設したバーコー
ド状のパターンをカード基材面に設けてなるカードに、
螢光体の励起光を照射し、これにより赤外線吸収に起因
する複雑な記録信号を発生させる。

また、螢光体を励起する波長を有する光をカードに照射
し、受光された螢光体からの螢光と、赤外線吸収とによ
る複雑な記録波形を示す信号の有無、この信号出力と設
定値、もしくは受光出力パターンと基準パターンとを比
較し、一致がｉｉ認出来たカードを正規のカードと識別
する。

〔実施例〕

以下に、本発明のカード及びカード識別方法の実施例を
添付した図面により順次説明する。

第１図及び第２図は本発明のカードの実施例を示すもの
で、カード基材２の一方の面には、励起波長が８００　
ｎｍ、螢光波長が９８０ｎｍで両波長が共に赤外＆１８
Ｎ域にあり、しかも第３図に示すように原板白地部の反
射率を１００％とした時の反射率が９８０ｎｍの波長に
おいてほぼ１０７％の分光特性を示すＬｉ（Ｎｄｏ、　
＊　Ｙｂｏ、　Ｉ）Ｐ４０１！よりなる螢光材を含有す
る螢光インキ５を用いて、蛍光インキ層を形成し、これ
によりマーク設置部３が形成される。さらに、この蛍光
インキ５の層には、第４図に示すように赤外ＭＡ　ｅＩ
域において吸収特性を示す赤外線吸収インキによりバー
コード状のパターン４．４・・が形成される。さらに、
第５図に示すように可視光領域において不透明性を呈す
るとともに、上記した励起波長及び蛍光波長を透過可能
とし、可視光を一部吸収する分光特性を持つ隠蔽用イン
キを用いて隠蔽層６を積層してカード１を構成する。

なお、螢光インキをカード基材の少なくとも一方の面の
全面に設けたり、または赤外線吸収インキをカード基材
の少なくとも一方の面に、少なくとも１つの島状のマー
クとなして設けたり、もしくはバーコード状となして設
けることが可能である。

第１０図及び第１１図は上記実施例の変形例を示すもの
で、カード基材２の一方の面には、励起波長が８００ｎ
ｍ、蛍光波長が９８０ｎｍで両波長が共に赤外＆ｉ　９
Ｍ域において吸収特性を呈する前記した蛍光インキ５を
用いて蛍光インキ層を形成し、これによりマーク設置部
３が形成される。そして、この蛍光インキ５の層には、
第４図に示す特性を有する赤外線吸収インキによりバー
コード状のパターン４．４・・が形成され、さらに第５
図に示す特性と同様な特性を有する赤外線透過インキを
用いてダミー用のバーコード状のパターン１１．１１を
並設することも出来る。

この実施例では、可視領域における赤外線吸収インキに
よるバーコード状のパターン４．４・・と赤外！ｉ３過
インキによるバーコード状のパターン１１．１１の色調
を同一にし、目視により、赤外線吸収インキによるバー
コード状のパターン４．４・・のみがパターン信号発生
用であるとの識別を不可能とすることが出来る。

第６図は本発明のカード識別方法を実施する装置の一例
を示すもので、第８図の分光特性図に示すように、上記
した螢光インキの励起波長８００ｎｍを発光波長とする
発光ダイオードもしくはレーザーダイオードのような発
光素子７を、カード１に対する照射角度がカード１の面
に対し９０度以上もしくは以内となるように配設すると
ともに、第９図に示すように螢光波長９８０ｎｍを分光
感度内に有するフォトダイオード、またはフォトトラン
ジスタ等の受光素子８がカードｌの面に対し９０度の受
光角度位置を採るように配設されている。

なお、発光素子７と受光素子８とを光学的に相互に干渉
し合わないようにするために、受光素子８側に螢光イン
キの励起波長はカントするが、螢光波長を透過させるフ
ィルタ、もしくは発光素子７側に螢光インキの励起波長
は透過させるが、螢光波長をカントするフィルタの何れ
かを設けることにより、検出精度に高い信頼性を与える
ことが可能になるもので、本実施例では、図示していな
いが、受光素子８側に設けるフィルタとして、前者の特
性を有するＩｎＰ　（インジウムリン）製のフィルタを
設けるのが適している。

次に、上記実施例によるカード識別方法を説明すると、
カード１が図示しない搬送装置により矢印１１の方向に
搬送され、発光素子７から発光される８００ｎｍの励起
光９によりカード１を照射すると、赤外線吸収インキに
より形成されたバーコード４．４・・が励起光９により
順次走査され、これによる光１０を受光器８が受光する
。この間に、カード設置層３の左側から最左側のバーコ
ード４に至る迄は蛍光インキ５からの蛍光を受光するた
め、第７図に示すように高レベルの出力電圧ｖ２が検出
され、次いで上記バーコード４上に至ると、励起光の吸
収が行われて低レベルの出力電圧Ｖ１が検出される。こ
のようにして最古側のバーコード４を含めた走査の終了
により５個の低レベル電圧ｖ１を有するパターン信号が
検出され、これを図示しない判別装置に入力し、この受
光出力の有無、またはレベル電圧値ｖ２もしくはｖｌ、
もしくは両者と基準値との一致、またはこのパターン信
号と基準パターンを比較し、−敗の確認が出来たカード
を正規のカードと識別する。

また、赤外線吸収インキと赤外＆ｊｌｉ３過インキ金イ
ンキてパターンを形成した第１０図、第１１図に示す変
形例においては、赤外線透過インキを透過した励起光は
蛍光インキ５を励起し、これによる蛍光が赤外線透過イ
ンキを再透過して第７図に示すようにＶ２の値を有する
レベル電圧が検出され、また蛍光インキ５に直接照射し
た励起光による蛍光に対しても、同様にＶ２の値を有す
る電圧が検出される。これにより、目視では識別し得な
い赤外線透過インキはパターン信号の発生に関与せず、
赤外ｍ吸収インキのみによるパターン信号の発生が可能
になる。

さらに、カード基材の面の全面に螢光インキを設けた場
合には、バーコード設置位置に至る迄の螢光によるレベ
ル電圧Ｖ２の検出時間中をも識別要素として加味し、真
偽の識別の７１Ｍ化を図ることが出来る。

また、インキに含有される蛍光材として上記実施例にお
いて説明したＬｉ（Ｎｄｅ、　？　Ｙｂ＊、　＋）Ｐａ
Ｏ＋ｔなる蛍光材に限定されるものではなく、励起光波
長と蛍光波長の分光特性が共に相違する蛍光材が適用可
能であることは言う迄もない。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、励起光の波長と螢光
波長とが共に赤外＆１１　ｍｌ域にある螢光体を含有す
る蛍光インキとマーク状の赤外ｖＡＷ＆収インキとをカ
ード基材の少なくとも一方の面に順次積層して積層部を
設け、あるいはカード基材の少なくとも一方の面の全面
に螢光インキを設けたり、または赤外＆ｌｌ吸収インキ
をバーコード状のパターンとなして設けたり、さらにこ
の積層部に上記両波長を透過可能とし、可視光を一部吸
収する隠蔽層を設けたり、また赤外線吸収インキ及び可
視光を一部吸収する赤外線透過インキを並設してバーコ
ード状のパターンを設けて積層部を形成したカードを構
成したので、螢光インキと赤外線吸収インキ、もしくは
赤外線吸収インキ及び可視光を一部吸収する赤外＆＊ｉ
３過インキとの組み合わせにより、カードに蛍光体と、
赤外線吸収インキもしくは赤外ｖＡ＠収インキ及び赤外
４Ｕ３過インキとが設けられているという認識と、この
蛍光体が蛍光体の有する励起光にて励起されるという認
識と、螢光体と、赤外ｖＡ吸収インキと番こよる複雑な
波形を有する蛍光出力を受光するという認識との何れか
を欠く限り、カードを製造することが出来ず、このため
正規のカードを偽造することが極めて困難となる。さら
に、螢光インキを形成する螢光材はカーボン系の材料に
比べて再現、入手が困難であるため、カードの偽造が一
層困難となる。

また、螢光インキを基層としているため、高出力の光信
号を発生することが可能となり、このため発生光信号の
信頼性を高めることが出来る他、カードの磁気層上にも
マーク等を設けることが出来、従って場所的制約を受け
ることなく任意の位置にマーク等を設けることが出来る
。

また、本発明によれば、カード基材の面に、励起光の波
長と螢光波長とが共に赤外Ｉｓ　ＶＡ域にある螢光体を
含有する蛍光インキとマーク状の赤外線吸収インキとを
順次積層して積層部を設け、さらにこの積層部に上記波
長を透過可能とし、可視光を一部吸収する隠蔽層を設け
、もしくは螢光インキに、赤外線吸収インキ及び可視光
を一部吸収する赤外線透過インキをパターン状に形成し
てなる積層部を設けたカードに、螢光体を励起する波長
を有する光を照射し、その螢光を受光し、その受光出力
の有無、受光出力と設定値、もしくは受光出力パターン
と基準パターンとの一致を確認出来たカードを正規のカ
ードと識別するように構成したので、カードに螢光体と
、赤外線吸収インキもしくはこのインキ及び赤外線透過
インキとが設けられている点と、蛍光体がその有する波
長の励起光で励起される点と、螢光体と、赤外ａｌｌ吸
収インキとに起因するレベルの螢光を受光する点との全
ての要件を充足しない限り、カードの読み取りが不可能
であり、しかもこれらのインキの組み合わせにより発生
される複雑な記録情報信号の照合の困難化が図れるため
、正規のカードの識別をより厳密に行うことが出来、さ
らにこれらの点を解決して製造した上でなければ正規の
カードのマーク等の読み出しをすることが出来ず、従っ
て正規のカードの偽造防止を一層確実にすることが出来
、これによりカードの偽造に対する安全性をより向上さ
せることが可能になる。

また、赤外領域の光学を利用するため、カードの表面の
汚れに関係なく、高度の信頼性をもって信号の検出を行
うことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカードの一実施例を上から眺めた図、
第２図は第１図の切断線Ａ−Ａから眺めた断面図、第３
図は本発明の実施例に適用した螢光インキの反射率を示
す分光特性図、第４図は本発明の実施例に適用した赤外
線吸収インキの赤外線透過率を示す分光特性図、第５図
は本発明の実施例に適用したカード隠蔽用インキ、もし
くは赤外線吸収インキと並設してバーコードを形成する
赤外１ｉ３過インキの分光特性図、第６図は本発明のカ
ード識別方法を実施するための装置の構成図、第７図は
本発明の方法を実施する装置の受光素子により検出され
たパルス波形図、第８図は本発明の方法を実施する装置
の発光素子の相対放射強度を示す分光特性図、第９図は
本発明の方法を実施する装置の受光素子の放射感度を示
す分光特性図、第１Ｏ図は本発明の実施例の変形例を上
から眺めた図、第１１図は第１Ｏ図の切断線Ｂ−Ｂから
眺めた断面図である。 ｌ・・カード、２・・カード基材、４・・赤外線吸収イ
ンキにより形成されたバーコード、５・・蛍光インキ、
６・・隠蔽層、７・・励起光を発光する発光素子、８・
・受光素子、９・・励起光、１０・・螢光、１１・・赤
外線透過インキにより形成されたダミー用のバーコード 出 願　　人

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）励起光の波長及び螢光波長が共に赤外線領域にあ
   る螢光体を含有する螢光インキとマーク状の赤外線吸収
   インキとを、カード基材の少なくとも一方の面に順次積
   層してなる積層部を設けたことを特徴とするカード。
2. （２）上記積層部に上記蛍光体の励起光及び蛍光の両波
   長を透過可能とし、可視光を一部吸収する隠蔽層を設け
   たことを特徴とする請求項（１）記載のカード。
3. （３）上記蛍光インキを、カード基材の少なくとも一方
   の面の全面に設けることを特徴とする請求項（１）記載
   のカード。
4. （４）上記赤外線吸収インキを、バーコード状のパター
   ンとなして設けることを特徴とする請求項（１）記載の
   カード。
5. （５）上記バーコード状のパターンは、上記赤外線吸収
   インキと可視光を一部吸収する赤外線透過インキとを並
   設して形成されていることを特徴とする請求項（４）記
   載のカード。
6. （６）カード基材の面に、励起光の波長及び螢光波長が
   共に赤外線領域にある螢光体を含有する蛍光インキとマ
   ーク状の赤外線吸収インキとを順次積層してなる積層部
   、もしくは該積層部に上記両波長を透過可能とし、可視
   光を一部吸収する隠蔽層を設けてなる積層部、もしくは
   上記螢光インキに、赤外線吸収インキ及び可視光を一部
   吸収する赤外線透過インキをパターン状に形成してなる
   積層部を設けたカードに、上記螢光体を励起する波長を
   有する光を照射し、上記カードからの光を受光し、該受
   光出力の有無、または該受光出力と設定値、もしくは受
   光出力パターンと基準パターンとを比較し、一致が確認
   出来たカードを正規のカードと識別することを特徴とす
   るカード識別方法。