JP2014184976A - 封入封緘方法及び画像情報読取方法。 - Google Patents

封入封緘方法及び画像情報読取方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】封入物を封緘した後に、遮蔽材と封入物との間に空隙があると、赤外線が遮蔽材料を透過した際に、空隙内で赤外線が散乱してしまい、封入物に添付した情報媒体の画像情報を正確に読み取ることができないという問題を解決する封入封緘方法を提供する。
【解決手段】画像情報33の読取を行う際に、情報媒体22の画像情報が形成された領域であって、情報媒体と励起光が入射する側の遮蔽材23との間に存在する空隙を押え機構18により除去することにより、空隙内で赤外線照射部51からの励起光が散乱することを防止するため、封入物21に添付した情報媒体の画像情報をより正確に読み取ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、封入封緘方法及び画像情報読取方法に関する。
封入封緘装置は、封筒等へ封入物の封入を行い、その封緘を行うものである。このような封入封緘装置を用いることで、封入および封緘の処理を機械化することができ、封入物を封筒等(本発明においては、遮蔽材ともいう。)で封緘した封緘物を短時間で多量に製造できる。このような封入封緘装置が特許文献1および特許文献2に提案されている。
ところで、封緘物は、封入物が送られるべき送り先と、封筒に記録される封緘物の送り先が対応していることが重要である。しかしながら、従来の封入封緘装置は、封入物の枚数不足などを検査できるものはあったが、封入物と封緘物の送り先が対応しているかを封緘後に検査したり、封緘後、封緘物の送り先を封入物が送られるべき送り先に確実に対応させることができるものがなかった。
そこで、封入物に添付した封入物の画像情報を赤外線による認証機構で読み取ることにより、封緘後に封入物の情報の取得ができ、封入物と封緘物の送り先の対応をとることができる封入封緘装置が特許文献3に提案されている。
特開2007−22592号公報 特開2010−195422号公報 特願2012−052020号
しかしながら、封入物を封緘した後に、遮蔽材と封入物との間に空隙があると、赤外線が遮蔽材料を透過した際に、空隙内で赤外線が散乱してしまい、封入物に添付した情報媒体の画像情報を正確に読み取ることができないという問題が生じる場合がある。
このような問題を解決するために、本発明は画像情報をより正確に取得することができる封入封緘方法及び画像情報読取方法を提供する。
また、本発明は遮蔽材を介して画像情報をより正確に取得することができる画像情報読取方法を提供する。
本発明は、赤外線を吸収する材料で形成した画像情報と、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、前記画像情報に重ねて設けられている赤外線蛍光層とを有する情報媒体が添付された封入物を、赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する遮蔽材を用いて封緘し、封緘物を形成する封緘工程と、前記封緘物に対して、赤外線照射部により励起光を照射し、前記赤外線蛍光層から発光され、前記励起光とはピーク波長が異なる赤外線を、前記励起光のピーク波長をカットするフィルタを介して赤外線撮像部により受光することで、前記画像情報の読取を行う画像情報読取工程とを備え、前記画像情報読取工程において、前記画像情報の読取を行う際に、前記情報媒体の前記画像情報が形成された領域であって、前記情報媒体と前記励起光が入射する側の前記遮蔽材との間に存在する空隙を押え機構により除去する空隙除去工程とを備えることを特徴とする封入封緘方法である。
本発明によれば、画像情報の読取を行う際に、情報媒体の画像情報が形成された領域であって、情報媒体と励起光が入射する側の遮蔽材との間に存在する空隙を押え機構により除去することにより、空隙内で赤外線照射部からの励起光が散乱することを防止するため、封入物に添付した情報媒体の画像情報をより正確に読み取ることができる。
また、前記封緘物の前記封入物上または前記遮蔽材上に前記画像情報と紐付けされた付加情報を形成する付加情報形成工程と、前記付加情報の読取を行い、前記画像情報と照合する付加情報読取工程とを備える、ようにしてもよい。
また、本発明は、赤外線を吸収する材料で形成した画像情報と、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、前記画像情報に重ねて設けられている赤外線蛍光層とを有する情報媒体を準備する情報媒体準備工程と、前記情報媒体の前記画像情報が形成された領域上に赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する遮蔽材を配置する遮蔽材配置工程と、前記情報媒体の前記画像情報が形成された領域であって、前記情報媒体と前記励起光が入射する側の前記遮蔽材との間に存在する空隙を押え機構により除去する空隙除去工程と、前記遮蔽材を介して、前記赤外線照射部により励起光を前記情報媒体に照射し、前記赤外線蛍光層から発光され、前記励起光とはピーク波長が異なる赤外線を、前記励起光のピーク波長をカットするフィルタを介して赤外線撮像部により受光することで、前記画像情報の読取を行う読取工程とを備えることを特徴とする画像情報読取方法である。
本発明によれば、封緘後に封入物に添付した情報媒体の画像情報を取得する際に、情報媒体の画像情報が形成された領域であって、情報媒体と励起光が入射する側の前記遮蔽材との間に存在する空隙を除去することにより、画像情報を正確に読み取ることができる。
また、本発明によれば、遮蔽材を介して情報媒体の画像情報を取得する際に、情報媒体の画像情報が形成された領域であって、情報媒体と励起光が入射する側の前記遮蔽材との間に存在する空隙を除去することにより、画像情報を正確に読み取ることができる。
本発明における封緘物の一例を示す概略図である。 本発明における封入封緘装置の一例を示す概略図である。 本発明における画像情報読取手段の一例を示す概略図である。 本発明における封緘物の他の一例を示す概略図である。 本発明における画像情報読取手段と付加情報読取手段との一例を示す概略図である。 本発明における封入封緘方法の一例を示す概略図である。 本発明における封入封緘装置の他の一例を示す概略図である。 本発明における封入封緘装置のさらに他の一例を示す概略図である。 本発明における画像情報読取手段と付加情報形成手段との他の一例を示す概略図である。 本発明における画像情報読取の一例を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
1.封緘物
本実施形態において用いられる封緘物24について、図1(a)、図1(b)を参照して説明する。図1(a)は、封緘物24の断面構成を示す図、図1(b)は、情報媒体22の上面を示す図である。
図1(a)、図1(b)に示すように、本実施形態における封緘物24は、赤外線を吸収する材料で形成した画像情報33と、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、画像情報33に重ねて設けられている赤外線蛍光層32とを有する情報媒体22が添付された封入物21を、赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する遮蔽材23を用いて封緘したものである。
ここで、「情報媒体22が添付された封入物21」とは、封入物21に対応するように、画像情報33と赤外線蛍光層32を含む情報媒体22が配置または直接形成された封入物21をいう。ただし、封入物21に情報媒体22を直接形成する場合よりも、後述するように、基材上に画像情報33と赤外線蛍光層32を形成した情報媒体22の方が画像情報33の形成位置等の自由度が高いという利点がある。また、情報媒体22は、図1(a)に示すように、封入物21と遮蔽材23の間に添付されているが、封入物21と封入物21の間に添付されていてもよい。さらに、封緘物24は、必要に応じて、後述する付加情報26を有していてもよい。
1−1.封入物
封入物21としては、特に限定はないが、例えば、各個人に向けて郵送される各種の請求書や申込用紙等が挙げられる。
1−2.情報媒体
本実施形態における情報媒体22は、基材31上に画像情報33が形成されるとともに、画像情報33上に赤外線蛍光層32が重ねて設けられている。
基材31の材料としては、特に限定はないが、例えば、印刷用の各種の用紙、プラスチック等を挙げることができる。
画像情報33としては、図1(b)において、バーコードであるが、これに限定されない。画像情報33の他の例としては、二次元コード、OCR(Optical Character Recognition)用数字、数字、文字、絵柄、記号等が挙げられる。
また、画像情報33は封入物21と対応しており、例えば、封入物21が送られるべき送り先の名称や、封入物21の種類を指し示すコードや識別番号等が挙げられる。本実施形態では、封入物21が送られるべき送り先の名称を示すものとする。
また、画像情報33の材料としては、赤外線を吸収する材料で形成されていれば特に限定はなく、例えば、カーボン等を挙げることができる。
また、画像情報33を形成する方法としては、特に限定はなく、印刷により画像情報33を形成する方法等を挙げることができる。
赤外線蛍光層32は、赤外線を励起光として照射することにより励起され、励起光とは異なるピーク波長の赤外線を発行する蛍光体を分散して含む材料により形成される。この蛍光体としては、例えば、ピーク波長約810nmの励起光を照射したとき、約1000nmのピーク波長を有する赤外線を発光するものを用いる。なお、赤外線発光層32に用いられる材料としては、燐光材料でもよい。
また、赤外線発光層32に用いられる材料は、顔料であってもよいし、染料であってもよい。また、赤外線発光層32に用いられる材料は、有機材料であってもよいし、無機材料であってもよい。さらに、赤外線発光層32には、蛍光色素や量子ドット材料等を用いることができる。いずれにしても、赤外線蛍光層32が、赤外線を励起光として照射することにより励起され、励起光とは異なるピーク波長の赤外線を発光すれば、特に限定はされない。
特に、赤外線発光層32に用いられる材料としては、耐候性および発光効率の点から、無機の蛍光顔料を用いることが好ましい。このような無機の蛍光顔料としては、3価のネオジム(Nd3+)、3価のイッテルビウム(Yb3+)及び3価のエルビウム(Er3+)を含有したものが知られており、例えば、Na5(Yb,Nd)(MoO44、(Y,La,Lu)PO4:Yb,Nd、(Lu,Yb,Nd)22S等が挙げられる。
赤外線蛍光層32の形成方法としては、スプレーコーターにより、画像情報33の上に重ねて赤外線蛍光層32を形成することができる。また、スプレーコーターに変えて、インクジェット装置、接触式のパッド印刷装置、転写装置など各種の塗布装置を用いてもよい。
また、本実施形態の情報媒体22では、画像情報33の上に赤外線蛍光層32が形成されているが、赤外線蛍光層32の上に画像情報33を設けてもよい。
1−3.遮蔽材
遮蔽材23の材料としては、赤外線を透過し、かつ可視光を反射または吸収するものであれば、特に限定されず、紙等を挙げることができる。
遮蔽材23の厚さは、赤外線蛍光層32に含まれる蛍光体に照射する励起光を透過し、かつ赤外線蛍光層32の蛍光体が発光する赤外線を透過すれば特に限定されないが、1mm以下であることが好ましい。遮蔽材23の厚さが1mmよりも大きい場合、赤外線が遮蔽材23を透過しにくくなり、赤外線蛍光層32に照射される赤外線が不十分となったり、発光した赤外線の透過が不十分となるおそれがある。
2.封入封緘装置
次に、本実施形態における封入封緘装置1について説明する。図2は、本実施形態における封入封緘装置1の概略構成について示す図である。
本実施形態で用いられる封入封緘装置は、少なくとも封緘手段14と、画像情報読取手段17とを備えている。
2−1.封緘手段
封緘手段14は、特に限定はなく、公知の機構を用いることができ、図示しないが、具体的には、遮蔽材23等を搬送するローラ等の搬送機構、遮蔽材23を折り畳む折り畳み機構、遮蔽材23の糊付けを行うためのヒートシール機構等を備えている。封緘手段14は、遮蔽材23の上に封入物21と情報媒体22を載せた状態でこれらを搬送しつつ、遮蔽材23の一方の側部を封入物21および情報媒体22の上から折り畳んで、遮蔽材23の必要な箇所に設けた熱溶融性の糊を溶融させて封緘する。
また、封緘手段14にはカッタ15が設けられており、封緘を行った遮蔽材23を所定の間隔で切断することにより、封入物21および情報媒体22を遮蔽材23で封緘した1個の封緘物24とする。
2−2.画像情報読取手段
画像情報読取手段17は、封緘した後の情報媒体22に記録された画像情報33を読み取り、情報媒体22の画像情報33が示す封入物21が送られるべき送り先の名称等と、封緘物24が実際に送られる送り先の名称が対応しているかを検査することができる。
画像情報読取手段17の構成については、図3(a)に示すように、赤外線照射部51、赤外線撮像部55、フィルタ53、情報処理装置70、押え機構18等を有する。
赤外線照射部51は、例えば発光ダイオード等であり、励起光として赤外線を封緘物24の情報媒体22に照射するものである。
赤外線撮像部55は、励起光により励起された赤外線蛍光層32の蛍光体から発光される赤外線を受光素子で受光し、各受光素子での受光量を画像上の輝度値(画素値)に変換する。なお、赤外線撮像部55としては、赤外線領域に感度を有するものであれば特に限定されない。
フィルタ53は、赤外線撮像部55の受光面に設けられ、赤外線照射部51からの赤外線(励起光)をカットし、赤外線蛍光層32から発光された赤外線のみ受光するためのものである。
励起光としては、例えば、ピーク波長が750〜900nmの赤外線を用い、赤外線蛍光層32としては、励起光により励起するとともに、励起により発光する赤外線のピーク波長が901〜1100nmの蛍光材料を用いる。
なお、赤外線蛍光層32としては、上記に限定されず、励起光のピーク波長と、励起により発光する赤外線のピーク波長が異なる既知のものを適宜使用することができる。
フィルタ53としては、例えば、波長901nm以上の赤外線のみを透過するフィルタ53を用いることにより、赤外線照射部51からの励起光をカットし、赤外線蛍光層32から発光した赤外線のみ赤外線撮像部55で受光し撮像を行うことができる。
なお、フィルタ53も上記に限定されず、励起光のピーク波長をカットし、励起により発光する赤外線のピーク波長を透過する既知のものを適宜使用することができる。
情報処理装置70は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等よりなる制御部や、記憶部、周辺機器の入出力部等を有し、記憶部に記憶した画像処理ソフトウエアおよび文字・バーコード検査ソフトウエア等を実行することにより、赤外線撮像部55から取得した画像データについて、画像処理等を行う。
押え機構18は、情報媒体22の画像情報33が形成された領域であって、情報媒体22と励起光が入射する側の遮蔽材23との間に存在する空隙を除去することができる。なお、本実施形態における「除去」とは、情報媒体と遮蔽材とが接触するようにすることが望ましいが、空隙内で赤外線照射部51からの励起光が散乱することを防止でき、情報媒体の画像情報の読み取り性能に影響が出ない範囲であれば、空隙があってもよい。
より具体的に説明すると、情報媒体22が遮蔽材23と封入物21との間に添付されている場合、押え機構18により、封緘物24の外側から内側に向かって封緘物24に力が加えられ、情報媒体22と遮蔽材23とが接触し、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙を除去することができる。その結果、空隙内で赤外線照射部51からの励起光が散乱することが無くなるため、封入物21に添付した情報媒体22の画像情報33をより正確に読み取ることができる。ここで、本実施形態における「力」とは、封緘物24に加えられる力であり、情報媒体22と遮蔽材23とが接触し、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙を除去することができる程度の力のことをいう。
なお、本実施形態においては、情報媒体22が封入物21と封入物21の間に添付される場合も含まれる。このような場合には、押え機構18から封緘物24に加えられる力により、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の情報媒体22と封入物21とが接触し、さらに情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の封入物21と遮蔽材23とが接触していればよい。以降の説明では、情報媒体22が封入物21と遮蔽材23との間に添付されている場合について説明する。
また、押え機構18の具体例としては、吹き付け手段181、押圧手段182等が挙げられる。
以下に、吹きつけ手段181および押圧手段182について説明する。また、図3(a)、図3(b)に、吹きつけ手段181および押圧手段182の概略図を示す。
吹きつけ手段181は、図3(a)に示すように、気体を吹きつけることにより封緘物24に力を加える。
吹きつける気体は、気体の吹きつけの前後で封緘物24の汚染、損傷等といった変化が生じなければ、特に限定されず、具体的には、窒素、酸素、ヘリウム、アルゴン等が挙げられる。また、吹きつける気体は1種類でもよいし、2種類以上を混合した気体、例えば、空気等であってもよい。
また、気体を吹き付ける方法としては、封緘物24の情報媒体22と遮蔽材23とが接触して、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙を除去することができれば、特に限定されず、具体的には、気体吐出装置等を挙げることができる。気体吐出装置には、気体を吐出するためのノズルが設けられていてもよい。また、気体吐出装置のノズルは、図3(a)では2個記載されているが、1個でもよいし、複数であってもよい。特に、複数のノズルであることがより好ましい。封緘物24の広範囲に均一な力を加えることができ、より確実に封緘物24を押さえつけることができる。
また、ノズルから吐出される気体により生じる力、すなわち、封緘物24に加えられる圧力は、封緘物24の情報媒体22と遮蔽材23とが接触し、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙を除去することができれば特に限定されないが、0.1MPa〜1MPaであることが好ましく、特に0.3MPa〜0.4MPaであることが好ましい。0.1MPaより小さいと、ノズルを遮蔽材23に近づけなければならないため空隙を除去できる面積が小さくなり、画像情報33を正確に読み取ることが困難になる。また、1MPaより大きいと、遮蔽材23のばたつきや皺の発生が起こりやすくなり、画像情報を正確に読み取ることが困難となる。
また、ノズルが設置されている側から封緘物24を見た場合における封緘物24に対するノズルの位置は、ノズルから吐出される気体の圧力により封緘物24の情報媒体22と遮蔽材23とが接触して、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙を除去することができれば特に限定されず、適宜最適な位置を決定することができる。
また、ノズルの先端から遮蔽材23までの距離は、ノズルから吐出される気体の圧力により封緘物24の情報媒体22と遮蔽材23とが接触して、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙を除去することができれば特に限定されず、適宜最適な位置を決定することができる。
また、吹きつけ手段181から突出される気体は封緘物24に吹きつけられたままの状態で、画像情報33が読み取られる。
このような吹きつけ手段181を用いることにより、非接触で封緘物24を押えることができるので、封緘物24の汚染、損傷等を低減することができる。また、封緘物24に直接物体を接触させて情報媒体22の画像情報33を撮像した場合よりも、吹きつけ手段181を用いて情報媒体22の画像情報33を撮像した場合の方がより広範囲を撮像することができる。
一方、押圧手段182は、図3(b)に示すように、押圧部材を直接封緘物24に接触させ、封緘物24に力を加える。
押圧部材に用いられる材料としては、押圧部材により封緘物24に力を加える前後で、封緘物24の汚染、損傷等といった変化が生じなければ、特に限定されず、具体的には、金属、ガラス、プラスチック等を挙げることができる。
また、押圧部材を封緘物24に接触させることにより生じる力、すなわち、封緘物24に加えられる圧力は、封緘物24の情報媒体22と遮蔽材23とが接触し、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙を除去することができれば特に限定されないが、0.1MPa〜1MPaであることが好ましく、特に0.3MPa〜0.4MPaであることが好ましい。0.1MPaより小さいと、空隙を除去できる面積が小さくなり、画像情報33を正確に読み取ることが困難になる。また、1MPaより大きいと、遮蔽材23ばたつきや皺の発生が起こりやすくなり、画像情報を正確に読み取ることが困難となる。
また、押圧部材として用いられる数は、図3(b)では2個記載されているが、封緘物24の情報媒体22と遮蔽材23とが接触し、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙を除去することができれば特に限定されず、1個でもよいし、複数であってもよい。
また、押圧部材と封緘物24との接触は、特に限定されず、面接触でもよいし、線接触でもよいが、特に、線接触にすることがより好ましい。線接触とすることで、封緘物24の汚染を低減することができる。また、面接触で情報媒体22の画像情報33を撮像した場合よりも、線接触で情報媒体22の画像情報33を撮像した場合の方がより広範囲を撮像することができる。
また、押圧部材を配置する位置としては、封緘物24の情報媒体22と遮蔽材23とが接触して、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙を除去することができれば、特に限定されず、適宜最適な位置を決定することができる。
このような押圧部材を用いた押圧手段182を用いることにより、比較的簡単な構造で押え機構18を封入封緘装置1に設けることができる。また、一度押圧部材の使用を開始すると、押圧部材が磨耗等により交換するまで使用し続けることができるため、気体を用いる方法のように気体の購入等が無い分、ランニングコストを抑えることができる。押圧部材が直接封緘物24に接触することにより、押圧部材が封緘物24を確実に押さえることができるため、封緘物24がずれてしまうのを防ぐことができる。
また、押圧手段182により封緘物24に加えられる力は封緘物24に接触させたままの状態で、画像情報33が読み取られる。
2−3.その他の手段
本実施形態の封入封緘装置1は、上記の構成に限定されず、必要に応じて、他の構成を追加してもよい。例えば、付加情報形成手段16、付加情報読取手段60等を挙げることができる。
(a)付加情報形成手段
付加情報形成手段16は、封緘物24に付加情報26を添付することができる。
付加情報形成手段16はラベリング装置等を備え、ラベル25に付加情報26を形成し、このラベル25を封緘物24の表面に添付する。
ラベリング装置としては、公知のものを使用することができ、具体的なラベリング装置としては、ラベル25に封緘物24の送り先の名称を示す付加情報26を印刷等により形成したうえで、このラベル25を封緘物24の表面に添付するものが挙げられる。
図4(a)、(b)に示すように、封緘物24の遮蔽材23上には、ラベル25が付されており、このラベル25には可視光下で読取可能な画像情報33、すなわち、付加情報26が記録されている。
図4(b)において、付加情報26は、OCR用文字となっているが、これに限定はされず、例えば、二次元コード、OCR用数字、数字、文字、絵柄、記号等を挙げることができる。
また、付加情報26の材料としては、公知のインキ等を用いて形成することができ、その材料等は特に限定されない。
さらに、付加情報形成手段16は、ラベル25により付加情報26を付すものに限らない。例えばインクジェット等の各種の印刷手段により付加情報26等を直接遮蔽材23上に印刷し形成するものであってもよい。
(b)付加情報読取手段
本実施形態の封入封緘装置1において、上記のように、封緘物24に付加情報26を形成する付加情報形成手段16を備える場合、付加情報読取手段60を備えてもよい。
付加情報読取手段60の構成については、図5に示すように、カメラ61等を有している。
付加情報読取手段60がカメラ61等を備えることにより、付加情報26の読取を行い、画像情報読取手段17で読み取った画像情報33と付加情報読取手段60で読み取った付加情報26との照合を行うことができる。
カメラ61としては、可視光領域に感度を有し、可視光下で封緘物24の付加情報26を撮影することができれば、特に限定されない。
また、図5に示すように、画像情報読取手段17と付加情報読取手段60とを接続して、画像情報読取手段17で取得した画像情報33と付加情報読取手段60で取得した付加情報26について、画像処理および検査処理を行うことができる。
以上のように、封入封緘装置1において付加情報形成手段16や付加情報読取手段60を備えることにより、読み取った付加情報26と画像情報33とを照合し、検査をすることができる。
なお、図5では、画像情報読取手段17と付加情報読取手段60とが接続している分離型の例であるが、画像情報読取手段17と付加情報読取手段60とを内部に組み込んだ一体型のものであってもよい。
以上、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範囲内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
3.封入封緘方法
次に、本実施形態の封入封緘方法について説明する。本実施形態の封入封緘方法は、赤外線を吸収する材料で形成した画像情報と、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、前記画像情報に重ねて設けられている赤外線蛍光層とを有する情報媒体が添付された封入物を、赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する遮蔽材を用いて封緘し、封緘物を形成する封緘工程と、前記封緘物に対して、赤外線照射部により励起光を照射し、前記赤外線蛍光層から発光され、前記励起光とはピーク波長が異なる赤外線を、前記励起光のピーク波長をカットするフィルタを介して赤外線撮像部により受光することで、前記画像情報の読取を行う画像情報読取工程とを備え、前記画像情報読取工程において、前記画像情報の読取を行う際に、前記情報媒体の前記画像情報が形成された領域であって、前記情報媒体と前記励起光が入射する側の前記遮蔽材との間に存在する空隙を押え機構により除去する空隙除去工程とを備えている。
以下、本実施形態の封入封緘方法の各工程について、図6(a)、図6(b)を用いて説明する。なお、以降の封入封緘方法の説明においても、情報媒体22が封入物21と遮蔽材23との間に添付されている場合について説明するが、本発明は本実施形態に限定されない。
3−1.封緘工程
まず、図6(a)に封緘工程を示す。封緘工程では、情報媒体22が封入物21に供給され、情報媒体22および封入物21を遮蔽材23により封緘することで封緘物24を形成する。図6(a)に示すように、形成された封緘物24は、情報媒体22の画像情報33が形成された領域であって、情報媒体22と遮蔽材23との間に空隙Sが生じている。
このような封緘物24の形成は、前述の封緘手段14を用いることにより行うことができる。
なお、図6(a)では封入物21の上に情報媒体22が配置されているが、封入物21と封入物21の間に挿入されていてもよい。ただし、この場合、情報媒体22上にある封入物21が赤外線を透過するものである必要がある。
また、本実施形態では、封入物21に情報媒体22を供給した後、これらを封緘しているが、これに限らず、例えば、遮蔽材23へ先に情報媒体22のみを搬送した後、これに封入物21を供給し、封緘を行うようにしてもよい。あるいはその逆に、遮蔽材23に先に封入物21のみを搬送した後、これに情報媒体22を供給し、封緘を行うようにしてもよい。
3−2.画像情報読取工程
次に、図6(b)に画像情報読取工程を示す。画像情報読取手段17を用いることにより、この封緘物24について、情報媒体22の画像情報33を読取ることができる。
まず、画像情報読取手段17において、赤外線照射部51から封緘物24の情報媒体22に励起光を照射する。すると、遮蔽材23を透過した励起光により、情報媒体22の赤外線蛍光層32の蛍光体が励起され、励起光とは異なるピーク波長の赤外線を発光する。この赤外線は遮蔽材23を透過するので、これを赤外線撮像部55によりフィルタ53を介して受光して、撮像を行う。このようにして撮像を行った画像データに対し、情報処理装置70にて画像処理を行い、画像情報33を取得する。
なお、画像情報読取手段17については、前述の通りであるため、詳細については省略する。
(a)空隙除去工程
また、画像情報読取工程には、空隙除去工程を有する。空隙除去工程は、画像情報33の読取を行う際に、情報媒体22の画像情報33が形成された領域であって、情報媒体22と励起光が入射する側の遮蔽材23との間に存在する空隙が押え機構18により除去される工程である。
図6(b)に示すように、押え機構18を用いて、封緘物24の外側から内側に向かって封緘物24に力を加え、情報媒体22と遮蔽材23とを接触させることにより、図6(a)の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙Sを除去することができる。押え機構18により封緘物24に力が加えられている状態で画像情報33が読み取られる。
封緘物24の遮蔽材23と情報媒体22との間に生じる空隙が無くなることにより、空隙内で赤外線照射部51からの励起光が散乱しにくくなるため、封入物21に添付した情報媒体22の画像情報33をより正確に読み取ることができる。
なお、押え機構18については、前述の通りであるため、詳細については省略する。
3−3.その他の工程
上記封緘工程および検査工程に限らず、必要に応じて他の工程を追加してもよい。例えば、封緘物24の表面に付加情報26を形成する付加情報形成工程や、画像情報33との照合を行うための付加情報26の読取を行う付加情報読取工程等を挙げることができる。
(a)付加情報形成工程
付加情報形成工程では、付加情報形成手段16により封緘物24に付加情報26を形成する。
なお、付加情報形成工程は、画像情報読取工程よりも前に追加してもよいし、画像情報読取工程よりも後に追加してもよい。以下、それぞれの場合について説明する。
まず、図7に示すように、封緘物24の搬送経路において、上記の付加情報形成手段16が画像情報読取手段17の前段に配置されている場合について説明する。
図5に示すように、情報媒体22に記録された画像情報33を画像情報読取手段17が読み取り、付加情報形成手段16により封緘物24に形成された付加情報26を後述の付加情報読取手段60が読み取る。その後、画像情報33が示す封入物21が送られるべき送り先の名称と、付加情報26が示す封緘物24の送り先の名称が対応するかを照合し、検査することができる。
また、形成した封緘物24の一部に封緘物24の中身を見ることができる窓等が備えられ、付加情報26を封緘物24の窓から見ることができるように形成することができれば、付加情報26を封入物21に添付してもよい。ここで、「付加情報26を封入物21に添付する」とは、封入物21に対応するように、付加情報26が配置または形成された封入物21を指し、本実施形態のほか、封入物21に直接付加情報26を形成する等も含むことを意味する。ただし、封入物21に付加情報26を直接形成する場合よりも、遮蔽材23に付加情報26を形成する方が付加情報26の形成位置等の自由度が高いという利点がある。
一方、図8に示すように、封緘物24の搬送経路において、付加情報形成手段16が画像情報読取手段17の後段に配置されている場合について説明する。
図9に示すように、画像情報読取手段17が封緘物24の情報媒体22の画像情報33を読取り、画像情報33が示す、封入物21が送られるべき送り先の情報を取得し、これを付加情報形成手段16に送信する。
付加情報形成手段16は、封入物21の送り先の情報を受信して、これに合わせて、ラベル25上に封緘物24の送り先の名称を画像情報26として印刷し、これを封緘物24に貼付する。なお、遮蔽材23上に直接画像情報26を形成してもよい。
このような実施形態では、画像情報33を赤外線により読取って、その後、これに対応する画像情報26を封緘物24に付すことができるので、封入物21の送られるべき送り先と、封緘物24の送り先を確実に対応させることが可能になる。
なお、付加情報形成手段16については、前述の通りであるため、詳細については省略する。
(b)付加情報読取工程
付加情報読取工程では、付加情報形成手段16により形成された付加情報26を付加情報読取手段60により読取を行う。また、付加情報読取工程は、付加情報形成工程よりも後の工程であれば、特に工程の順番は限定されない。
付加情報26の読取は、前述の付加情報読取手段60に設けられたカメラ61により読取を行うことができる。
また、画像情報33を読み取った後、画像情報33と付加情報26との照合を行ってもよい。例えば、画像情報33に記録された封入物21が送られるべき送り先の名称と、付加情報26に記録された封緘物24の送り先の名称とが対応するかを照合する。これらが一致しない場合、封緘物24に間違った封入物21が封緘されていることになるので、この封緘物24を不良とする。なお、照合する画像情報33と付加情報26としては、送り先の名称に限定されない。例えば、ダイレクトメール等で広告等を封入する場合であれば、画像情報33を広告の対象となる性別や年齢等の属性情報とし、付加情報26を封緘物24の送り先の性別や年齢等の属性情報としてもよい。
以上説明したように、画像情報33と付加情報26の照合を行うことで、封緘後に、封入物21の送られるべき送り先と、封緘物24の送り先が対応しているか検査することが可能になる。
なお、付加情報読取手段60については、前述の通りであるため、詳細については省略する。
4.画像情報読取方法
次に、本実施形態の画像情報読取方法について説明する。本実施形態の画像情報読取方法は、赤外線を吸収する材料で形成した画像情報と、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、前記画像情報に重ねて設けられている赤外線蛍光層とを有する情報媒体を準備する情報媒体準備工程と、前記情報媒体の前記画像情報が形成された領域上に赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する遮蔽材を配置する遮蔽材配置工程と、前記情報媒体の前記画像情報が形成された領域であって、前記情報媒体と前記励起光が入射する側の前記遮蔽材との間に存在する空隙を押え機構により除去する空隙除去工程と、前記遮蔽材を介して、前記赤外線照射部により励起光を前記情報媒体に照射し、前記赤外線蛍光層から発光され、前記励起光とはピーク波長が異なる赤外線を、前記励起光のピーク波長をカットするフィルタを介して赤外線撮像部により受光することで、前記画像情報の読取を行う読取工程とを備えている。
以下、本実施形態の画像情報読取方法の各工程について、図10(a)〜図10(d)を用いて説明する。なお、以降の封入封緘方法の説明においても、情報媒体22が封入物21と遮蔽材23との間に添付されている場合について説明するが、本発明は本実施形態に限定されない。
4−1.情報媒体準備工程
情報媒体準備工程は、図10(a)に示すように、情報媒体22を準備する工程である。情報媒体22については、前述の通りであるため、詳細については省略する。
4−2.遮蔽材配置工程
遮蔽材配置工程は、図10(b)に示すように、情報媒体22の画像情報33が形成された領域上に遮蔽材23を配置する工程である。情報媒体22の画像情報33が形成された領域と遮蔽材23とは接触しておらず、空隙を有している。
なお、遮蔽材23については、前述の通りであるため、詳細については省略する。
4−3.空隙除去工程
空隙除去工程は、図10(c)に示すように、情報媒体22の画像情報33が形成された領域であって、情報媒体22と励起光が入射する側の遮蔽材23との間に存在する空隙を押え機構により除去する工程である。
押え機構18を用いて、封緘物24の外側から内側に向かって封緘物24に力を加え、情報媒体22と遮蔽材23とを接触させることにより、図10(b)の情報媒体22と遮蔽材23との間に生じる空隙Sを除去することができる。
封緘物24の遮蔽材23と情報媒体22との間に生じる空隙が無くなることにより、空隙内で赤外線照射部51からの励起光が散乱しにくくなるため、封入物21に添付した情報媒体22の画像情報33をより正確に読み取ることができる。
なお、押え機構18については、前述の通りであるため、詳細については省略する。
4−4.読取工程
次に、読取工程は、図10(d)に示すように、遮蔽材23を介して、赤外線照射部51により励起光を情報媒体22に照射し、赤外線蛍光層32から発光され、励起光とはピーク波長が異なる赤外線を、励起光のピーク波長をカットするフィルタ53を介して赤外線撮像部55により受光することで、画像情報33の読取を行う工程である。
画像情報読取手段17において、赤外線照射部51から封緘物24の情報媒体22に励起光を照射する。すると、遮蔽材23を透過した励起光により、情報媒体22の赤外線蛍光層32の蛍光体が励起され、励起光とは異なるピーク波長の赤外線を発光する。この赤外線は遮蔽材23を透過するので、これを赤外線撮像部55によりフィルタ53を介して受光して、撮像を行う。このようにして撮像を行った画像データに対し、情報処理装置70にて画像処理を行い、画像情報33を取得する。
なお、赤外線照射部51、赤外線撮像部55、フィルタ53については、前述の通りであるため、詳細については省略する。
また、図10(d)では押え機構18により封緘物24に力が加えられている状態で励起光が照射され画像情報33が読み取られているが、前述の通り、封緘物24に力を加えるのを止めた状態で励起光が照射され画像情報33が読み取られてもよい。
5.その他
本実施形態の情報媒体22では、画像情報33の上に赤外線蛍光層32が形成されているが、赤外線蛍光層32の上に画像情報33を設けてもよい。
このような場合でも、赤外線による励起光を封緘物24aに照射することで、遮蔽材23を透過した励起光により情報媒体22の画像情報33が形成された部分を除く赤外線蛍光層32が赤外線を発光し、この赤外線が遮蔽材23を透過するので、読み取った画像上で高輝度の部分として現れる。一方、画像情報33の部分は励起光を吸収するので、読み取った画像上で、周囲の赤外線蛍光層32よりも低輝度の部分として強いコントラストで現れる。したがって、前記の画像情報33の上に赤外線蛍光層32が形成されている場合と同様に画像情報33を読取ることができる。
1:封入封緘装置
14:封緘手段
15:カッタ
16:付加情報形成手段
17:画像情報読取手段
18:押え機構
21:封入物
22:情報媒体
23:遮蔽材
24:封緘物
25:ラベル
26:付加情報
31:基材
32:赤外線蛍光層
33:画像情報
51:赤外線照射部
53:フィルタ
55:赤外線撮像部
60:付加情報読取手段
61:カメラ
70:情報処理装置
181:吹きつけ手段
182:押圧手段

Claims (3)

  1. 赤外線を吸収する材料で形成した画像情報と、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、前記画像情報に重ねて設けられている赤外線蛍光層とを有する情報媒体が添付された封入物を、赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する遮蔽材を用いて封緘し、封緘物を形成する封緘工程と、
    前記封緘物に対して、赤外線照射部により励起光を照射し、前記赤外線蛍光層から発光され、前記励起光とはピーク波長が異なる赤外線を、前記励起光のピーク波長をカットするフィルタを介して赤外線撮像部により受光することで、前記画像情報の読取を行う画像情報読取工程とを備え、
    前記画像情報読取工程において、前記画像情報の読取を行う際に、前記情報媒体の前記画像情報が形成された領域であって、前記情報媒体と前記励起光が入射する側の前記遮蔽材との間に存在する空隙を押え機構により除去する空隙除去工程とを備えることを特徴とする封入封緘方法。
  2. 前記封緘物の前記封入物上または前記遮蔽材上に前記画像情報と紐付けされた付加情報を形成する付加情報形成工程と、
    前記付加情報の読取を行い、前記画像情報と照合する付加情報読取工程とを備えることを特徴とする請求項1に記載の封入封緘方法。
  3. 赤外線を吸収する材料で形成した画像情報と、赤外線による励起光で励起され励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する蛍光体を含み、前記画像情報に重ねて設けられている赤外線蛍光層とを有する情報媒体を準備する情報媒体準備工程と、
    前記情報媒体の前記画像情報が形成された領域上に赤外線を透過しかつ可視光を反射または吸収する遮蔽材を配置する遮蔽材配置工程と、
    前記情報媒体の前記画像情報が形成された領域であって、前記情報媒体と前記遮蔽材との間に存在する空隙を押え機構により除去する空隙除去工程と、
    前記遮蔽材を介して、前記赤外線照射部により励起光を前記情報媒体に照射し、前記赤外線蛍光層から発光され、前記励起光とはピーク波長が異なる赤外線を、前記励起光のピーク波長をカットするフィルタを介して赤外線撮像部により受光することで、前記画像情報の読取を行う読取工程とを備えることを特徴とする画像情報読取方法。
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